JP2003348636A - ランダムアクセス通信方式、無線通信機器及び無線通信システム - Google Patents

ランダムアクセス通信方式、無線通信機器及び無線通信システム

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昭弘 川端
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランダムアクセス方式を基本とした通信シス
テムにおいても通信の衝突を回避し、通信システムの通
信遅延時間や通信チャンネルの利用効率の改善に資する
ランダムアクセス通信方式、無線通信機器及び無線通信
システムの提供。 【解決手段】 送信データ生成状態31にある端末は、
確率δで新規データを生成し、ランダムアクセス状態3
3にある端末は確率pでデータを送信する。送信データ
はその伝送が成功するまで確率pで繰り返され、伝送に
成功した端末は送信データ生成状態31に戻るが、直ち
にランダムアクセス状態33に移行せず、アクセス待機
状態32である遅延時間(オフセット時間)を挿入して
からランダムアクセス状態33に移行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【0001】

【発明の属する技術分野】本発明は、一つの通信チャン
ネルを複数の無線通信機器で共有して互いにデータ通信
を行う際のランダムアクセス技術に関する。

【0002】

【従来の技術】図1に示すような複数の無線通信機器
(端末1〜端末4)が存在する無線通信システム100
においては、一つのチャンネルを多数の無線通信機器
(以下、端末)が共有するので、通信チャンネルの効率
的な利用が課題である。

【0003】図8は一般的な端末のシステムモデルであ
り、上記図1の無線通信システム下では、各端末1〜4
は、送信データ生成状態(THmode)31かランダムアク
セス状態(RAmode)33のいずれかの状態にある。

【0004】送信データ生成状態(THmode)31にある
端末は、確率δで新規データを生成し、ランダムアクセ
ス状態(RAmode)33にある端末は確率pでチャンネル
(Channel)獲得動作を行い、チャンネル獲得成功、つ
まり、アクセスに成功するとデータを送信する。送信デ
ータはチャンネル獲得が成功するまで確率pで繰り返さ
れ、伝送に成功した端末は送信データ生成状態(THmod
e)31に戻り、次の新規データ生成を行う。

【0005】例えば、ランダムアクセス状態における代
表的なチャンネルアクセス方式として、アロハ方式やス
ロットアロハ方式等の種々の方式が提案されている。ア
ロハ方式は図9に示すように各端末が非同期且つランダ
ムにチャンネルをアクセスする方式であり、データの一
部分が端末のデータ送信と重なると互いのデータ送信が
干渉し、夫々のデータ伝送に影響を与える。このため、
あまり通信効率があがらない方式である。

【0006】これに対して、スロットアロハ方式は図5
に示すように、データ長を固定し、各端末がこの長さを
基本としたスロット単位に同期し、且つランダムにチャ
ンネルをアクセスする方法であり、各端末からの送信が
スロット単位に同期しているので、伝送データの部分的
な衝突が無くなり、アロハ方式に比べチャンネル利用効
率が改善される。

【0007】

【発明が解決しようとする課題】このように、ランダム
アクセス方式では、チャンネルの競合・衝突を繰り返し
ながら通信を行う方式であるため、実際には乱数生成過
程に依存した隔たりが通信遅延時間やチャンネル利用効
率に影響を及ぼす可能性があるといった問題点があっ
た。

【0008】例えば、ある特定の端末が連続してデータ
通信を行う可能性も十分考えられる。このように、特定
の端末が連続したデータ伝送を行うと、そのために他の
端末の通信が途絶え、通信での遅延時間の増大を招く可
能性があり、また、特定の端末に通信権獲得の偏りが生
じ、無線通信システム全体の運用に悪影響を及ぼす可能
性がある。

【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、ランダムアクセス方式を基本とした通
信システムにおいても通信の衝突を回避し、通信システ
ムの通信遅延時間や通信チャンネルの利用効率の改善に
資するランダムアクセス通信方式、無線通信機器及び無
線通信システムの提供を目的とする。

【0010】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明のランダムアクセス通信方式は、一つの
通信チャンネルを複数の無線通信機器で共有して互いに
データ通信を行う際のチャンネルアクセス方式であっ
て、無線通信機器でデータ送信要求が生じた際には、一
定時間データ送信を待機する工程と、待機時間経過後
に、アトランダムに生成した確率でデータを送信する工
程と、送信データが他の無線通信機器から送信されたデ
ータと衝突した場合は、他の無線通信機器から送信され
たデータとの衝突がなくなるまでアトランダムに生成し
た確率でデータを送信する工程を繰り返す工程と、送信
データが他の無線通信機器から送信されたデータと衝突
なしに送信できた場合は、データ送信要求が生じた以後
の工程を繰り返すようにしたこと、を特徴とする。

【0011】また、第2の発明は、上記第1の発明のラ
ンダムアクセス通信方式による通信手順を実行する通信
制御手段を備え、複数の無線通信機器との間で一つの通
信チャンネルを共有して互いにデータ通信を行うことを
特徴とする。

【0012】また、第3の発明は、複数の無線端末間で
グループを形成して互いに無線通信を行う無線通信シス
テムにおいて、無線通信機器グループのうちの一つの無
線端末をビーコン局として設定してビーコン信号を発生
するようにし、グループ内の各無線端末はビーコン信号
に続くデータスロットのうちで、各無線端末に割り当て
られた特定のデータスロットにおいてデータを送信する
ように構成され、更に、各グループ内の無線端末でデー
タを送信するのはグループ内のビーコン局からビーコン
信号が送信されたときのみであり、各グループのビーコ
ン局からビーコン信号を送信する際は、複数のビーコン
スロットから構成されたビーコン期間のうち、乱数発生
過程によって発生した乱数に基づいてランダムに選択し
たビーコンスロットにおいてビーコン信号を送信するよ
うにし、その際、各無線端末グループのビーコン局では
自局のビーコン信号の送信以前に他の無線端末グループ
のビーコン信号を受信しなかった場合は、自局のビーコ
ン信号を送信して自グループ内の無線端末から各データ
スロットでデータを送信するが、自局のビーコン信号の
送信以前に他の無線端末グループのビーコン信号を受信
した場合は自局のビーコン信号の送信を中止するランダ
ム送信手順により各無線端末グループ間の無線通信を行
う無線通信システムであって、各グループのビーコン局
でビーコン信号を送信する際には、前回データ送信がで
きなかった場合は、次のビーコン信号を送信するビーコ
ンスロットとして前回発生した乱数から前回他の無線端
末グループのビーコンスロット番号を差し引いた数のス
ロット番号のビーコンスロットを選択し、前回データ送
信ができた場合は、次のビーコン信号を送信するビーコ
ンスロットとして下記式で表される番号Trのビーコン
スロットを選択するようにしたことを特徴とする; (式) Tr=RND(N)+M ここで、M+N=ビーコンスロットの全数、RND
(N)は最大整数値Nのうち1〜Nのどれかの乱数を発
生する演算結果を示し、Mはビーコンスロットの全数以
下の数で予め定めた一定の整数値。

【0013】

【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕図1は無線
通信システムの一実施例を示す図であり、無線通信シス
テム100で、複数の無線通信機器(以下、端末と記
す)1〜4、・・は一つの通信チャンネルを互いに共有
してデータ通信を行う。また、端末1〜4は、送信デー
タ生成状態かランダムアクセス状態のいずれかの状態に
ある。

【0014】図2は本発明の無線通信システムにおける
端末(無線通信機器)の一実施例の構成を示すブロック
図であり、端末1〜4はアンテナ11、無線通信部1
2、制御部13及びメモリ14を備えている。

【0015】無線通信部12は制御部13の制御下で所
定の通信手順によりアンテナ11を介してデータの送受
信を行う。制御部13はCPU、ROM(図示せず)の
ようなプログラム格納メモリ及び内部時計131と周辺
回路から構成されるマイクロコンピュータ構成をなして
いる。

【0016】メモリ14はDRAM等の一次記憶メモリ
からなり、端末1〜4の起動時に、プログラム格納メモ
リに格納されている制御プログラムを常駐させる他、適
時、通信プロトコルや本発明の無線通信システムにおけ
る通信制御プログラム或いはその他の処理プログラム等
をプログラム格納メモリから読み出して必要な間だけ駐
在させる。図3は、本発明に基く、図1の各端末のシス
テムモデルを示す図であり、図8のシステムモデルにア
クセス待機状態32を追加したモデルである。無線通信
システム100で、複数の端末1〜4、・・は送信デー
タ生成状態(THmode)31か、アクセス待機状態(Dela
y)32か、ランダムアクセス状態(RAmode)33のい
ずれかの状態にある。ここで、送信データ生成状態31
にある端末は、確率δで新規データを生成し、ランダム
アクセス状態33にある端末は確率pでデータを送信す
る。送信データはその伝送が成功するまで確率pで繰り
返され、伝送に成功した端末は送信データ生成状態31
に戻るが、直ちにランダムアクセス状態33に移行せ
ず、アクセス待機状態32である遅延時間(オフセット
時間)を挿入してからランダムアクセス状態33に移行
するように構成する。

【0017】なお、遅延時間(d)はシステムの運用を
維持するために必要とされる最大データ更新時間と通信
にかかわる最大平均データ伝送遅延時間(乱数発生時間
と空チャンネル確認時間等)を考慮して決定できる。

【0018】例えば、最大データ更新時間を100mse
c、最大平均データ遅延時間を20msecとすると平均8
0msecの余裕度があることになる。そこで、例えば、デ
ータ伝送直後の40msec間は送信データ生成状態31で
新規伝送データが生成されてもランダムアクセス状態3
3に移行しないようにしてアクセス待機状態32で待機
し(d=40msec)、ランダムアクセスを行わないよう
にすることにより、チャンネル24への連続したアクセ
スを制御することができる。

【0019】図4は図3のシステムモデルにおける端末
のチャンネルアクセス手順を示すフローチャートであ
る。なお、図4のステップS2、S3では遅延時間を4
0msecとしたが、遅延時間は40msecに限定されない。
先ず、端末の制御部13は初期化完了時刻をクリアし
(ステップS1)、送信データ生成状態31において確
率δで新規データを生成し、新規データが生成されると
ステップS3に移行する(ステップS2)。

【0020】上記ステップS2で新規データが生成され
ると、アクセス待機状態32で前回の送信完了時間から
所定の遅延時間(この例では40msec)を経過したか否
かを調べ、所定の遅延時間を経過した場合はステップS
4に移行し、遅延時間を経過していない場合(この例で
は40msec未満の場合)は待機状態を繰り返す(ステッ
プS3)。

【0021】上記ステップS3で所定の遅延時間を経過
した場合は、ランダムアクセス状態33において確率p
でチャンネル獲得動作を行い、送信可(チャンネル獲得
成功)の場合、つまり、送信データが他の端末から送信
されたデータと衝突せずに送信できる場合は、ステップ
S5に遷移し、送信不可(チャンネル獲得失敗)の場
合、つまり、送信データが他の端末から送信されたデー
タと衝突した場合は、送信可となるまで送信確率pでチ
ャンネル獲得動作を繰り返す。なお、送信確率pは、ラ
ンダムアクセス状態33において乱数を生成し、生成し
た乱数に依存した確率である(ステップS4)。

【0022】上記ステップS4で送信可の場合は、作成
された送信データを送信し(ステップS5)、初期化完
了時刻をクリアしてステップS2に戻る(ステップS
6)。

【0023】一般に、チャンネルの競合確率を小さくす
るにはチャンネルアクセス確率を小さくするが、上記図
4のフローチャートに示すチャンネルアクセス手順を採
用することによりチャンネルアクセス確率を小さくする
ことなく、競合する端末数を低減できるので、チャンネ
ルアクセス時の衝突確率を低減することが可能になる。
また、遅延時間(オフセット時間)を設けたことにより
特定の端末の連続通信権取得をなくしたので、通信シス
テム全体の安定運用に貢献できる。

【0024】〔第2の実施の形態〕本実施の形態では、
本願出願人が平成11年10月20日に出願済みの発明
(特開2001−118191公報)におけるビーコン
制御フレーム(以下、単にビーコン信号と記す)のラン
ダム送信手順に本発明のランダムアクセス方式を用いた
通信手順を示す。

【0025】なお、端末のハードウエア構成は図1に示
した端末の構成と同様でよいが、制御部13はCPU、
ROM(図示せず)のようなプログラム格納メモリ及び
内部時計131と周辺回路から構成されるマイクロコン
ピュータ構成をなし、装置全体の制御及びプログラム格
納メモリに格納された各プログラムに基いて、グループ
ID情報の比較や、優先度の判定、内部時計のビーコン
時間に基づく修正、他のグループとの時刻同期、及び遅
延時間の計算等を含む本発明の無線通信システムにおけ
る通信制御等や必要な処理の実行制御を行なう。また、
プログラム格納メモリには無線通信装置全体の制御を行
なう制御プログラムや通信プロトコルのほか、本発明の
無線通信システムにおける通信制御等や必要な処理を行
うプログラムと、ビーコン情報テーブル(図示せず)及
び各種設定値等を格納している。

【0026】メモリ14はDRAM等の一次記憶メモリ
からなり、端末の起動時に、プログラム格納メモリに格
納されている制御プログラムを常駐させる他、適時、通
信プロトコルや本発明の無線通信システムにおける通信
制御プログラム或いはその他の処理プログラム及びビー
コン情報テーブルをプログラム格納メモリから読み出し
て必要な間だけ駐在させる。また、メモリ14は無線通
信部12を介して受信したビーコン及びデータフレーム
を制御部13の制御下で記憶する。

【0027】図5はビーコンのランダム送信手順の説明
図である。上記特開2001−118191公報には、
端末グループ(車両グループの各車両に搭載された無線
通信機器(図5(a))のうちの一つの端末をビーコン
局として設定し、ビーコン信号を発生するようにし、グ
ループ内の各端末はビーコン信号に続くデータスロット
(図5(b))のうちで、各端末に割り当てられた特定
のデータスロットにおいてデータを送信するように構成
され、更に、各グループ内の端末でデータを送信するの
はグループ内のビーコン局からビーコン信号が送信され
たときのみであり、しかも、各グループのビーコン局か
らビーコン信号を送信する際は、複数のビーコンスロッ
トから構成されたビーコン期間(図5(c))のうち、
乱数発生過程によって発生した乱数に基いてランダムに
選択したビーコンスロットにおいてビーコン信号を送信
するようにし、その際、各端末グループのビーコン局で
は自局のビーコン信号の送信以前に他の端末グループの
ビーコン信号を受信しなかった場合(=他の端末のデー
タと衝突しなかった場合)は、自局のビーコン信号を送
信して自グループ内の端末から各データスロットでデー
タを送信する(=チャンネル獲得成功)が、自局のビー
コン信号の送信以前に他の端末グループのビーコン信号
を受信した場合(=他の端末のデータと衝突した場合)
は自局のビーコン信号の送信を中止(=チャンネル獲得
失敗)する、ように構成したランダム送信手順により車
両間(=端末間)の無線通信を行う車両間無線通信シス
テムが開示されている。

【0028】つまり、複数の端末間でグループを形成し
て互いに無線通信を行う際に、図5(c)に示すビーコ
ン期間45においてビーコンをランダム送信するように
することにより通信チャンネルの取得制御を実行してい
る。このビーコン期間45は複数のビーコンスロットに
より構成されており、送信するビーコンスロットをラン
ダムに選択することにより、他端末(他グループ)との
競合制御を実現している。

【0029】このビーコン送信手順を要約すると、下記
〜となる; ビーコン期間はビーコンスロット1から30により
構成される; ビーコンは上記ビーコン期間に同期していずれかの
ビーコンスロットで送信される; ランダム遅延時間となる送信するビーコンスロット
は、ランダム(乱数値1から30)により決定する; ビーコン送信以前にビーコンを受信した場合は、ビー
コンの送信を中止する; ビーコンの送信が成功した端末(グループ)は、通信
チャンネルを獲得し、引き続くデータ期間においてデー
タ送信を行う; 通信チャンネルを獲得できなかった端末(グループ)
は、次回のビーコン期間には乱数値を取得する。; 通信チャンネルを取得しなかった端末(グループ)
は、今回経過した時間を差し引いて次回のビーコン期間
での乱数値とする。

【0030】上記〜のランダム送信手順に、前記第
1の実施の形態で述べた本発明のオフセット付きランダ
ムアクセス方式を用いた通信手順を図6のフローチャー
トに示す。

【0031】図6のフローチャートで、端末の制御部1
3は、ビーコン期間になったか否かを調べ、ビーコン期
間の場合はステップT2に移行し、ビーコン期間以外の
場合はビーコン期間の到来を待つ(ステップT1)。

【0032】ビーコン期間になった場合は、ランダム遅
延時間Trを内部時計131にセットし(ステップT
2)、チャンネルアクセスが成功したか否かを調べ、チ
ャンネルアクセスに成功した場合はステップT4に移行
し、チャンネルアクセスに失敗した場合は成功するまで
アクセスを繰り返す。また、この際、他の端末からのビ
ーコンを受信した場合はチャンネルアクセス動作を中止
してステップT7に移行する(ステップT3)。

【0033】上記ステップT3でチャンネルアクセスに
成功した場合は、引き続くデータ期間においてデータ送
信を行い(ステップT4)、通信チャンネルを獲得し
(ステップT5)、ランダムアクセス遅延時間Tr=R
ND(N)+M 但し、RND(N)は最大整数値Nの
うち1〜Nのどれかの乱数を発生する演算結果を示し、
Mはビーコンスロットの全数以下の数で予め定めた一定
の整数値、M+N=最大ランダム遅延時間(=ビーコン
スロットの全数)、とした計算式に基いてランダムアク
セス遅延時間Tr(つまり、ビーコンスロット番号)を
算出してステップT1に戻る(ステップT6)。

【0034】また、上記ステップT3で他の端末からの
ビーコンを受信した場合は、ビーコン開始時間Twの計
算を行い(ステップT7)、更に、ランダム遅延時間T
r=Tr−Twとしてランダム遅延時間を更新してステ
ップT1に戻る(ステップT8)。

【0035】なお、上記図6のフローチャートに示す通
信手順ではビーコンスロットを30個としたがこれに限
定されない。また、新規にランダム遅延時間を取得する
ときにステップT6に示すように、ランダムアクセス遅
延時間Tr=RND(N)+M 但し、M+N=最大ラ
ンダム遅延時間、とした計算式を用いてランダムアクセ
ス時間Trを算出しておくと、ビーコンスロットを30
個としているので、例えば、M=10、N=20とする
と、新規にランダム遅延時間を取得する場合は、端末は
少なくてもビーコンスロット10個分の期間は送信する
ことなく待機することとなる。つまり、この期間は、他
端末(グループ)が優先的に送信することが可能な期間
となる。

【0036】次に、単純なランダム遅延アクセスと本実
施の形態(第2の実施の形態)によるオフセット付きラ
ンダムアクセス手順の性能比較シミュレーションの結果
を図7の性能シミュレーション結果の比較図に示す。ま
た、シミュレーションパラメータを下表に示す。なお、
シミュレーションの際、計算を簡略化するために下記
(a)〜(c)の条件を用いている。

【0037】(a)伝搬遅延時間、送受信切替時間等は
考慮しない; (b)伝搬路モデルは理想伝搬路を想定し、衝突の発生
以外の通信エラーは無いものとする; (c)通信が衝突した場合は、その通信は失敗したもの
とする。

【0038】

【表1】

【0039】図7のシミュレーション結果の比較図にお
いて、スロット(1−30)はM=0、N=30とした
場合であり、前述した特開2001−118191に開
示の発明の基本設定値である。また、スロット(6−2
5)はM=5、N=25、スロット(11−30)はM
=10.N=20とした場合である。図10から明らか
なようにスロット(11−30)が成功率、衝突確率共
によい性能を示しており、本発明によるランダムアクセ
ス方式の有効性、優位性を示している。以上、本発明の
一実施例について説明したが本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、種々の変形実施が可能であること
はいうまでもない。

【0040】

【発明の効果】上記説明したように、本発明によれば、
送信要求時にデータ送信を所定の方法で算出した時間分
待機するようにしたことにより、他グループからのデー
タとの衝突確率を低減させ、通信の衝突回避能力を高め
ているので、ランダムアクセス方式を基本とした無線通
信システムにおいても、通信遅延時間や通信チャンネル
の利用効率の改善効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図1】無線通信システムの一実施例を示す図である。

【図2】本発明の無線通信システムにおける端末(無線
通信機器)の一実施例の構成を示すブロック図である。

【図3】本発明に基く、端末のシステムモデルを示す図
である。

【図4】図3のシステムモデルにおける端末のチャンネ
ルアクセス手順を示すフローチャートである。

【図5】ビーコン制御フレームのランダム送信手順の説
明図である。

【図6】図5のランダム送信手順に本発明のオフセット
付きランダムアクセス方式を用いた通信手順を示すフロ
ーチャートである。

【図7】ランダムアクセス手順の性能シミュレーション
結果の比較図である。

【図8】端末の一般的なシステムモデルを示す図であ
る。

【図9】アロハ方式のチャンネルアクセス例の説明図で
ある。

【図10】スロットアロハ方式のチャンネルアクセス例
の説明図である。

【符号の説明】

1〜4 端末(無線端末、無線通信機器) 13 制御部(通信制御手段) 100 無線通信システム

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芦澤 正樹 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラリ オン株式会社内 (72)発明者 川端 昭弘 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラリ オン株式会社内 (72)発明者 佐々木 健史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5K067 AA11 AA15 BB21 CC04 DD11 EE02 EE25 JJ12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの通信チャンネルを複数の無線通信
    機器で共有して互いにデータ通信を行う際のチャンネル
    アクセス方式であって、 前記無線通信機器でデータ送信要求が生じた際には、一
    定時間データ送信を待機する工程と、 前記待機時間経過後に、アトランダムに生成した確率で
    データを送信する工程と、 上記送信データが他の無線通信機器から送信されたデー
    タと衝突した場合は、他の無線通信機器から送信された
    データとの衝突がなくなるまで前記アトランダムに生成
    した確率でデータを送信する工程を繰り返す工程と、 上記送信データが他の無線通信機器から送信されたデー
    タと衝突なしに送信できた場合は、前記データ送信要求
    が生じた以後の工程を繰り返すようにしたこと、を特徴
    とするランダムアクセス通信方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のランダムアクセス通信方
    式による通信手順を実行する通信制御手段を備え、複数
    の無線通信機器との間で一つの通信チャンネルを共有し
    て互いにデータ通信を行うことを特徴とする無線通信機
    器。
  3. 【請求項3】 複数の無線端末間でグループを形成して
    互いに無線通信を行う無線通信システムにおいて、無線
    通信機器グループのうちの一つの無線端末をビーコン局
    として設定してビーコン信号を発生するようにし、グル
    ープ内の各無線端末はビーコン信号に続くデータスロッ
    トのうちで、各無線端末に割り当てられた特定のデータ
    スロットにおいてデータを送信するように構成され、更
    に、各グループ内の無線端末でデータを送信するのはグ
    ループ内のビーコン局からビーコン信号が送信されたと
    きのみであり、各グループのビーコン局からビーコン信
    号を送信する際は、複数のビーコンスロットから構成さ
    れたビーコン期間のうち、乱数発生過程によって発生し
    た乱数に基いてランダムに選択したビーコンスロットに
    おいてビーコン信号を送信するようにし、その際、各無
    線端末グループのビーコン局では自局のビーコン信号の
    送信以前に他の無線端末グループのビーコン信号を受信
    しなかった場合は、自局のビーコン信号を送信して自グ
    ループ内の無線端末から各データスロットでデータを送
    信するが、自局のビーコン信号の送信以前に他の無線端
    末グループのビーコン信号を受信した場合は自局のビー
    コン信号の送信を中止するランダム送信手順により各無
    線端末グループ間の無線通信を行う無線通信システムで
    あって、 前記各グループのビーコン局でビーコン信号を送信する
    際には、 前回データ送信ができなかった場合は、次のビーコン信
    号を送信するビーコンスロットとして前回発生した乱数
    から前回他の無線端末グループのビーコンスロット番号
    を差し引いた数のスロット番号のビーコンスロットを選
    択し、 前回データ送信ができた場合は、次のビーコン信号を送
    信するビーコンスロットとして下記式で表される番号T
    rのビーコンスロットを選択するようにしたことを特徴
    とする無線通信システム; (式) Tr=RND(N)+M ここで、M+N=ビーコンスロットの全数、RND
    (N)は最大整数値Nのうち1〜Nのどれかの乱数を発
    生する演算結果を示し、Mはビーコンスロットの全数以
    下の数で予め定めた一定の整数値。
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