JP2003333831A - 電源供給回路 - Google Patents

電源供給回路

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JP2003333831A
JP2003333831A JP2002140442A JP2002140442A JP2003333831A JP 2003333831 A JP2003333831 A JP 2003333831A JP 2002140442 A JP2002140442 A JP 2002140442A JP 2002140442 A JP2002140442 A JP 2002140442A JP 2003333831 A JP2003333831 A JP 2003333831A
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Kozo Ito
弘造 伊藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャージポンプ回路に流れる突入電流を制限
し、保護回路が作動開始する出力電流値を正確に設定す
ることによって、電流変動の大きい負荷に対する電源供
給を行うことができると共に電源電圧の変動による影響
を受けないようにすることができ、負荷が接地電圧に短
絡された場合にシステムの安全性を保証することができ
る、チャージポンプ回路を使用した電源供給回路を得
る。 【解決手段】 チャージポンプ回路3の入力電源として
定電圧回路2を備え、該定電圧回路2に電流制限回路部
22を備えると共に、チャージポンプ回路3の出力端C
POUTが接地電圧に短絡した場合に作動する短絡保護
回路部23を、チャージポンプ回路3の入力電源である
定電圧回路2に備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャージポンプ回
路を使用した電源供給回路に関し、特に、消費電流の変
動が大きい負荷に使用する際の信頼性を向上させること
ができると共に電源電圧の変動の影響を受けにくくする
ことができ、負荷が接地電圧に短絡された場合にシステ
ムの安全性を保証することができる、チャージポンプ回
路を使用した電源供給回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電源電圧より高い電圧を必要とする場合
は、電源供給回路として、主にインダクタンスを利用し
たDC−DCコンバータが使用されている。DC−DC
コンバータは、任意の電圧を発生させることができ、し
かも消費電流の大きい負荷に効率よく電力を供給できる
ため、多くの用途に使用されている。しかし、DC−D
Cコンバータは、トランスやコイル等の部品が必要なた
め、小型化を図ることが困難であり、DC−DCコンバ
ータのすべてを半導体集積回路に集積することができな
かった。
【0003】そのため、比較的消費電流の小さい負荷に
電源を供給する場合には、小型化が可能で高効率なチャ
ージポンプ回路が電源供給回路に使用されていた。しか
し、チャージポンプ回路は、直流電源からの電源電圧で
充電したコンデンサの電圧を加算して昇圧するため、チ
ャージポンプ回路の出力電圧は電源電圧に大きく依存す
る。また、直流電源に電池を使用した場合は、電池電圧
の低下に伴って、チャージポンプ回路の出力電圧は、電
池電圧の低下電圧に昇圧倍率を乗じた電圧分低下するた
め、急速に低下するという問題があった。
【0004】また、前述したようにチャージポンプ回路
は、比較的消費電流の小さい負荷に使用されており、し
かも、コンデンサに充電した電荷を負荷に供給するた
め、負荷への過電流に対する保護回路は設けられていな
かった。更に、チャージポンプ回路には比較的大きな容
量のコンデンサで構成されているため、電源オン時に大
きな突入電流が発生するという問題があった。
【0005】このような、突入電流を抑制する方法とし
ては、図9に示すように、直流電源110とチャージポ
ンプ回路102の入力端との間に抵抗101を挿入して
電源の出力インピーダンスを大きくし、大きな突入電流
が流れないようにする方法があった。しかし、このよう
な方法では、抵抗101に常時電流が流れるため、抵抗
101による電圧降下が発生し、チャージポンプ回路1
02の出力電圧CPOUTが所定の電圧まで上昇せず、
更に、抵抗101によって電力変換効率の低下を招く等
の問題があった。
【0006】このような問題を改善する方法が、特開平
10−14218号公報に開示されている。特開平10
−14218号公報では、図10で示すように、コンデ
ンサの充電時にオンするスイッチ手段にPチャネル形M
OSトランジスタ111を使用し、該Pチャネル形MO
Sトランジスタ111のゲートに、チャージポンプ回路
の出力電圧を反転した電圧に応じた電圧を印加してい
る。このため、チャージポンプ回路の電圧が低い場合
は、Pチャネル形MOSトランジスタ111のインピー
ダンスが大きいため、大きな突入電流が流れることを防
止することができる。
【0007】また、チャージポンプ回路の電圧が上昇す
るにしたがって、Pチャネル形MOSトランジスタ11
1のインピーダンスが小さくなり、チャージポンプ回路
の出力電圧が所定値に達するまでに、Pチャネル形MO
Sトランジスタ111は完全にオンするようにしてい
る。このことから、図9のような抵抗101を挿入する
ことによる電力ロスも小さくすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10−
14218号公報では、チャージポンプ回路の出力電圧
が小さいときは、コンデンサへの充電電流が小さいた
め、チャージポンプ回路の立ち上がり時間が長くなると
いう問題が考えられる。また、出力端からの過電流や負
荷短絡等でチャージポンプ回路の出力電圧が低下した場
合は、Pチャネル形MOSトランジスタ111から流れ
る電流が小さくなるが、どの程度の負荷電流でPチャネ
ル形MOSトランジスタ111の出力電流が減少し始め
るかが分からないため、電流変動の大きい負荷に使用し
難いという問題が考えられる。更に、チャージポンプ回
路の出力電圧が、電源電圧に大きく依存するという問題
は依然解決されていない。
【0009】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、チャージポンプ回路に流れる
突入電流を制限し、保護回路が作動開始する出力電流値
を正確に設定することによって、電流変動の大きい負荷
に対する電源供給を行うことができると共に電源電圧の
変動による影響を受けないようにすることができる、チ
ャージポンプ回路を使用した電源供給回路を得ることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電源供給
回路は、チャージポンプ回路で生成して出力される所定
の電圧を負荷に供給する電源供給回路において、直流電
源から供給される電源電圧Veから所定の定電圧Vaを
生成して前記チャージポンプ回路に出力する定電圧回路
を備え、該定電圧回路は、前記直流電源から供給される
電源電圧Veから所定の定電圧Vaを生成して前記チャ
ージポンプ回路に出力する定電圧回路部と、該定電圧回
路部から出力される電流が所定値iaを超えないように
該定電圧回路部に対して出力電流の制限を行う電流制限
回路部とを有するものである。
【0011】また、前記定電圧回路は、定電圧回路部か
ら出力される電圧値が所定の定電圧Vaから低下するに
したがって同時に低下するように、定電圧回路部から出
力される電流を制限し、定電圧回路部の出力電圧が定電
圧Vaのときの該電流制限値が所定値icとなり、定電
圧回路部の出力電圧が接地電圧のときの該電流制限値が
所定値ibとなるフの字特性を有する短絡保護回路部を
備えるようにしてもよい。
【0012】一方、この発明に係る電源供給回路は、チ
ャージポンプ回路で生成して出力される所定の電圧を負
荷に供給する電源供給回路において、直流電源から供給
される電源電圧Veから所定の定電圧Vaを生成して前
記チャージポンプ回路に出力する定電圧回路を備え、該
定電圧回路は、前記直流電源から供給される電源電圧V
eから所定の定電圧Vaを生成して前記チャージポンプ
回路に出力する定電圧回路部と、該定電圧回路部から出
力される電圧値が所定の定電圧Vaから低下するにした
がって同時に低下するように、定電圧回路部から出力さ
れる電流を制限し、該定電圧回路部の出力電圧が定電圧
Vaのときの該電流制限値が所定値icとなり、定電圧
回路部の出力電圧が接地電圧のときの該電流制限値が所
定値ibとなるフの字特性を有する短絡保護回路部とを
有するものである。
【0013】また、前記チャージポンプ回路の出力電圧
が、該チャージポンプ回路の入力電圧となる前記定電圧
回路の出力電圧よりも低下すると、該定電圧回路の出力
端と該チャージポンプ回路の出力端を接続してチャージ
ポンプ回路をバイパスするスイッチング回路を備えるよ
うにした。
【0014】具体的には、前記スイッチング回路は、定
電圧回路の出力端からチャージポンプ回路の出力端の方
向が順方向となるように接続されたダイオードからなる
ようにした。
【0015】この場合、前記ダイオードは、ショットキ
バリアダイオードであってもよい。
【0016】一方、前記スイッチング回路は、前記定電
圧回路の出力端と前記チャージポンプ回路の出力端との
間に接続されたトランジスタと、前記チャージポンプ回
路の出力電圧を検出して、チャージポンプ回路の出力電
圧が所定値以下になると前記トランジスタをオンさせ
る、該トランジスタのスイッチング制御を行う制御回路
部とを備えるようにしてもよい。
【0017】また、前記スイッチング回路は、前記定電
圧回路の出力端と前記チャージポンプ回路の出力端との
間に接続されたトランジスタと、前記チャージポンプ回
路の出力端が接地電圧に短絡された際の前記定電圧回路
の出力電圧に該トランジスタのしきい値電圧を加えた値
よりも小さい所定の定電圧Vr2を生成して、該トラン
ジスタの制御信号入力端に出力する定電圧発生回路部と
を備えるようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施の形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。 第1の実施の形態.図1は、本発明の第1の実施の形態
における電源供給回路の例を示した概略のブロック図で
ある。図1における電源供給回路1は、電池等の直流電
源10から入力端INに入力された電源電圧Veから所
定の定電圧Vaを生成して出力端OUTから出力電圧V
oとして出力する定電圧回路2と、該定電圧回路2から
入力端CPINに入力された出力電圧Voを昇圧して出
力端CPOUTから出力するチャージポンプ回路3とで
構成されている。チャージポンプ回路3の出力端CPO
UTには、負荷11が接続されている。
【0019】定電圧回路2は、入力端INに入力された
電源電圧Veから所定の定電圧Vaを生成して出力端O
UTから出力電圧Voとして出力する定電圧回路部21
と、出力端OUTから出力される電流ioが所定値ia
を超えないように定電圧回路部21に対して出力電流i
oの制限を行う電流制限回路部22と、定電圧回路部2
1から出力される電圧値が所定の定電圧Vaから低下す
るにしたがって同時に低下するように、定電圧回路部2
1から出力される電流を制限し、定電圧回路部21の出
力電圧が定電圧Vaのときの該電流制限値が所定値ic
となり、定電圧回路部21の出力電圧が接地電圧のとき
の該電流制限値が所定値ibとなるフの字特性を有する
短絡保護回路部23とを備えている。
【0020】定電圧回路部21は、ゲート電圧に応じて
出力端OUTから出力される電流を制御するPチャネル
形MOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと
呼ぶ)からなる出力制御用トランジスタ31と、該出力
制御用トランジスタ31の動作制御を行う誤差増幅器3
2と、所定の基準電圧Vrを生成して出力する基準電圧
発生回路33と、出力電圧Voを分圧する抵抗34及び
抵抗35の直列回路と、コンデンサ36とで構成されて
いる。誤差増幅器32は、出力電圧Voが抵抗34と抵
抗35で分圧された電圧Vdの基準電圧Vrに対する誤
差を増幅し出力して出力制御用トランジスタ31の動作
制御を行う。出力制御用トランジスタ31のドレイン電
圧はコンデンサ36で安定化され、出力端OUTから定
電圧Vaの出力電圧Voが出力される。
【0021】電流制限回路部22は、PMOSトランジ
スタ41〜43と、Nチャネル形MOSトランジスタ
(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)44,45と、
抵抗46とで構成されている。電源電圧Veと接地電圧
との間には、PMOSトランジスタ41,42及びNM
OSトランジスタ44が直列に接続されており、NMO
Sトランジスタ44及び45は、カレントミラー回路を
形成している。PMOSトランジスタ41のゲートは、
誤差増幅器32の出力端に接続されており、PMOSト
ランジスタ42のゲートは、後述する短絡保護回路部2
3における演算増幅器54の出力端に接続されている。
また、電源電圧Veと接地電圧との間には、抵抗46と
NMOSトランジスタ45が直列に接続されており、該
接続部はPMOSトランジスタ43のゲートに接続され
ている。PMOSトランジスタ43は、電源電圧Veと
出力制御用トランジスタ31のゲートとの間に接続され
ている。
【0022】一方、短絡保護回路部23は、PMOSト
ランジスタ51,52と、演算増幅器53,54と、抵
抗55とで構成され、演算増幅器53の非反転入力端に
は所定のオフセット電圧が設けられており、該オフセッ
ト電圧によって所定の電流値ibが決まる。IC化した
場合における該オフセット電圧の実現方法としては、演
算増幅器53において、差動入力に使用するトランジス
タのサイズが異なるようにしたり、該トランジスタのド
レイン抵抗の値を変えたりすることで、容易に実現する
ことができる。
【0023】電源電圧Veと接地電圧との間には、PM
OSトランジスタ51,52及び抵抗55が直列に接続
されており、PMOSトランジスタ51のゲートは、誤
差増幅器32の出力端に接続され、PMOSトランジス
タ52のゲートは、演算増幅器54の出力端に接続され
ている。演算増幅器53において、非反転入力端はPM
OSトランジスタ52と抵抗55との接続部に接続され
て抵抗55の両端電圧V1が入力され、反転入力端には
分圧電圧Vdが入力されている。演算増幅器53の出力
端は、出力制御用トランジスタ31のゲートに接続され
ている。
【0024】また、演算増幅器54において、非反転入
力端には出力電圧Voが入力され、反転入力端にはPM
OSトランジスタ51のドレイン電圧が入力されてい
る。演算増幅器54は、PMOSトランジスタ51のド
レイン電圧が出力電圧Voと同じになるように、PMO
Sトランジスタ42及び52の動作制御を行う。ここ
で、PMOSトランジスタ52に対するPMOSトラン
ジスタ42のゲートサイズの比が、PMOSトランジス
タ51に対するPMOSトランジスタ41のゲートサイ
ズの比と同じになるように各PMOSトランジスタを形
成する。このようにすることにより、演算増幅器54
は、PMOSトランジスタ42の動作制御を行って、P
MOSトランジスタ41のドレイン電圧を出力電圧Vo
と同じになるようにすることができる。
【0025】このような構成において、電流制限回路部
22及び短絡保護回路部23の動作例について説明す
る。まず、電流制限回路部22において、PMOSトラ
ンジスタ41のゲートは、出力制御用トランジスタ31
のゲートと共通接続されている。このため、PMOSト
ランジスタ41は、出力制御用トランジスタ31から出
力される電流に比例した電流をPMOSトランジスタ4
2を介してカレントミラー回路の入力側トランジスタを
なすNMOSトランジスタ44に出力する。
【0026】このことから、出力制御用トランジスタ3
1から出力される電流に応じた電流が抵抗46に流れ、
電源電圧Veから該抵抗46による電圧降下した電圧が
PMOSトランジスタ43のゲートに入力される。PM
OSトランジスタ43がオンすると、出力制御用トラン
ジスタ31のゲート電圧が上昇し、定電圧回路部21か
らの出力電流ioが所定の電流値iaを超えないように
制限される。定電圧回路2が定電圧回路部21と電流制
限回路部22とで構成されている場合は、出力電圧Vo
と出力電流ioとの関係は、図2で示すようになる。
【0027】次に、短絡保護回路部23において、PM
OSトランジスタ51のゲートは、出力制御用トランジ
スタ31のゲートと共通接続されている。このため、P
MOSトランジスタ51は、出力制御用トランジスタ3
1から出力される電流に比例した電流をPMOSトラン
ジスタ52を介して抵抗55に出力する。演算増幅器5
3は、電圧V1が分圧電圧Vd以上になる、すなわち出
力電流ioが所定の電流値ic以上になると、出力制御
用トランジスタ31のゲート電圧を上昇させて出力電流
ioを低下させると共に出力電圧Voを低下させ、分圧
電圧Vdが電圧V1と同じになるように出力制御用トラ
ンジスタ31の動作制御を行う。定電圧回路2が定電圧
回路部21と短絡保護回路部23とで構成されている場
合は、出力電圧Voと出力電流ioとの関係は、図3で
示すようなフの字特性になる。
【0028】また、定電圧回路2が、図1で示すように
定電圧回路部21、電流制限回路部22及び短絡保護回
路部23で構成されている場合は、短絡保護回路部23
が作動を開始する電流値icを、電流制限回路部22の
制限電流値iaよりもやや大きくなるように設定するこ
とにより、出力電圧Voと出力電流ioとの関係は、図
4で示すような特性になる。図4から分かるように、最
初に電流制限回路部22が作動し、定電圧回路部の出力
電圧Voが、短絡保護回路部23のフの字特性のカーブ
と交わるところから、短絡保護回路部23が作動するよ
うになる。出力電圧Voが0Vになっても、出力端OU
Tからは、演算増幅器53の入力オフセット電圧で決ま
る電流ibが出力電流ioとして流れる。
【0029】次に、図5は、図1のチャージポンプ回路
3の回路例を示した図である。図5において、チャージ
ポンプ回路3は、定電圧回路2から入力された電圧Vo
を1.5倍に昇圧して出力するチャージポンプ回路部6
1と、所定の周波数(100kHz〜1MHz)のクロ
ック信号CLKを生成して出力するクロック信号発生回
路部62と、該クロック信号発生回路部62から入力さ
れたクロック信号CLKを基にしてチャージポンプ回路
部61の昇圧動作の制御を行う制御回路部63とを備え
ている。
【0030】チャージポンプ回路部61は、同じ容量の
2個のコンデンサ(以下、フライバックコンデンサと呼
ぶ)FC1,FC2と、チャージポンプ回路部61の出
力電圧を安定化させるコンデンサ(以下、キャッチアッ
プコンデンサと呼ぶ)C1と、PMOSトランジスタか
らなる第1スイッチ素子SWA1,SWA2、第2スイ
ッチ素子SWB1,SWB2、第3スイッチ素子SWC
及び第4スイッチ素子SWDとを備えている。更に、チ
ャージポンプ回路部61は、NMOSトランジスタから
なる第5スイッチ素子SWEと、入力された制御信号S
6に応じて切り換わる切り換えスイッチSWFとを備え
ている。
【0031】第1スイッチ素子SWA1,SWA2の各
ゲートには、制御回路部63からの制御信号S1がそれ
ぞれ入力され、第2スイッチ素子SWB1,SWB2の
各ゲートには、制御回路部63からの制御信号S2がそ
れぞれ入力されている。また、第3スイッチ素子SWC
のゲートには、制御回路部63からの制御信号S3が入
力され、第4スイッチ素子SWDのゲートには、制御回
路部63からの制御信号S4が入力され、切り換えスイ
ッチSWFには、制御回路部63からの制御信号S6が
入力されている。
【0032】制御回路部63は、クロック信号CLKが
ハイ(High)レベルである状態aでは、制御信号S
1,S2,S5,S6をそれぞれハイレベルにし、制御
信号S3,S4をロー(Low)レベルにしている。こ
のような状態では、第1スイッチ素子SWA1,SWA
2及び第2スイッチ素子SWB1,SWB2がそれぞれ
オフして遮断状態であり、第3スイッチ素子SWC、第
4スイッチ素子SWD及び第5スイッチ素子SWEがそ
れぞれオンして導通状態である。更に、切り換えスイッ
チSWFは、第3スイッチ素子SWCにおいてサブスト
レートゲート(バックゲート)をソースに接続する。こ
のような状態aでは、直列に接続された各フライバック
コンデンサFC1,FC2が入力された電圧Voで充電
されるため、各フライバックコンデンサFC1,FC2
は電圧Voの1/2の電圧にそれぞれ充電される。
【0033】次に、制御回路部63は、クロック信号C
LKがローレベルに立ち下がると、直ちに、制御信号S
3及びS4をハイレベルに立ち上げると共に制御信号S
5及びS6をローレベルに立ち下げて、状態bに遷移さ
せる。状態aから状態bに遷移すると、第3スイッチ素
子SWC、第4スイッチ素子SWD及び第5スイッチ素
子SWEがそれぞれオフして遮断状態になる。同時に、
切り換えスイッチSWFは、第3スイッチ素子SWCの
サブストレートゲートをドレインに接続する。状態bで
は、すべてのスイッチ素子はオフして遮断状態になるこ
とから、フライバックコンデンサFC1,FC2は、そ
れぞれ電圧Voの1/2の電圧に充電されたままであ
る。
【0034】次に、制御回路部63は、クロック信号C
LKがローレベルに立ち下がってから、所定時間t1後
に制御信号S2を立ち下げて、状態cに遷移させる。状
態bから状態cに遷移すると、第2スイッチ素子SWB
1,SWB2がそれぞれオンして導通状態になる。状態
cでは、第2スイッチ素子SWB1,SWB2がそれぞ
れオンし、他のスイッチ素子はそれぞれオフとなり、フ
ライバックコンデンサFC1,FC2の各高電位側がそ
れぞれ出力端CPOUTに接続される。このとき、キャ
ッチアップコンデンサC1の電圧が電圧Voよりも大き
い場合、第4スイッチ素子SWDのドレイン電圧はソー
ス電圧よりも大きくなるが、第4スイッチ素子SWDの
サブストレートゲートはドレイン側に接続されているた
め、第4スイッチ素子SWDの寄生ダイオードを介して
電流が流れることはない。
【0035】また、第3スイッチ素子SWCにおいて、
ドレイン電圧はキャッチアップコンデンサC1の電圧と
等しくなり、ソース電圧はキャッチアップコンデンサC
1の電圧よりもVo/2低下した電圧になる。このた
め、第3スイッチ素子SWCにおいて、ドレイン電圧が
ソース電圧よりも大きくなるが、切り換えスイッチSW
Fによって、第3スイッチ素子SWCのサブストレート
ゲートをドレイン側に接続しているため、第3スイッチ
素子SWCの寄生ダイオードを介して電流が流れること
はない。
【0036】また、制御回路部63は、状態cに遷移し
てから所定時間t2後に制御信号S1を立ち下げて、状
態dに遷移させる。状態cから状態dに遷移すると、第
1スイッチ素子SWA1,SWA2がそれぞれオンして
導通状態になる。状態dでは、第1スイッチ素子SWA
1,SWA2及び第2スイッチ素子SWB1,SWB2
がそれぞれオンし、第3スイッチ素子SWC、第4スイ
ッチ素子SWD及び第5スイッチ素子SWEがそれぞれ
オフしている。
【0037】このため、各フライバックコンデンサFC
1,FC2の低電位側が入力端CPINに接続される。
このことから、各フライバックコンデンサFC1,FC
2の高電位側の電圧は、それぞれ電圧Voの1.5倍の
電圧になる。該電圧でキャッチアップコンデンサC1は
充電され、キャッチアップコンデンサC1の電圧も電圧
Voの1.5倍の電圧まで上昇する。
【0038】次に、制御回路部63は、クロック信号C
LKがハイレベルに立ち上がると、直ちに、制御信号S
1及びS2をハイレベルに立ち上げて、状態eに遷移さ
せる。状態dから状態eに遷移すると、第1スイッチ素
子SWA1,SWA2及び第2スイッチ素子SWB1,
SWB2がそれぞれオフして遮断状態になる。状態eで
は、すべてのスイッチ素子はオフし、フライバックコン
デンサFC1,FC2は、キャッチアップコンデンサC
1に電荷を供給したため、充電電圧が電圧Voの1/2
の電圧よりも低下している。
【0039】次に、制御回路部63は、クロック信号C
LKがハイレベルに立ち上がってから、所定時間t3後
に制御信号S4を立ち下げると共に制御信号S5及びS
6をそれぞれ立ち上げて、状態fに遷移させる。状態e
から状態fに遷移すると、第4スイッチ素子SWD及び
第5スイッチ素子SWEがそれぞれオンして導通状態に
なる。また、切り換えスイッチSWFは、第3スイッチ
素子SWCのサブストレートゲートをソースに接続す
る。
【0040】状態fでは、第4スイッチ素子SWD及び
第5スイッチ素子SWEがそれぞれオンすることで、フ
ライバックコンデンサFC1の高電圧側は電圧Voと同
電圧になるため、逆にフライバックコンデンサFC1の
低電圧側はVo/2よりも少し高い電圧になる。また、
フライバックコンデンサFC2は、低電圧側は接地電圧
になるため、逆に高電圧側はVo/2よりも少し低い電
圧になる。このことから、第3スイッチ素子SWCのソ
ース電圧はドレイン電圧より高くなるため、第3スイッ
チ素子SWCのサブストレートゲートは、切り換えスイ
ッチSWFによってドレイン側からソース側に切り換え
て接続され、第3スイッチ素子SWCの各寄生ダイオー
ドによる無効電流の発生を防止すると同時に、サブスト
レートゲートをベースとする寄生トランジスタを介して
流れる無効電流の発生を防止する。
【0041】また、制御回路部63は、状態fに遷移し
てから所定時間t4後に制御信号S3を立ち下げて、状
態aに遷移させる。状態fから状態aに遷移すると、第
3スイッチ素子SWCがオンして導通状態になる。
【0042】チャージポンプ回路部61は、定電圧回路
2から入力される電圧Voで比較的容量の大きいコンデ
ンサを充電するため、電源投入時に大きな突入電流が発
生する。該突入電流は、チャージポンプ回路部61の第
1スイッチ素子SWA1,SWA2、第2スイッチ素子
SWB1,SWB2、第3スイッチ素子SWC、第4ス
イッチ素子SWD及び第5スイッチ素子SWE、定電圧
回路2の出力制御用トランジスタ31、並びにコンデン
サを接続する端子のリードワイヤにも流れるため、これ
らの素子の電流許容量を大きくする必要があった。しか
し、電流許容量を大きくするには素子のサイズを大きく
する必要があり、IC化を図る場合にはチップ面積が大
きくなり、コストアップの要因となる。
【0043】そこで、本第1の実施の形態1における電
源供給回路は、チャージポンプ回路3の入力電源として
定電圧回路2を備え、該定電圧回路2に電流制限回路部
22を備えることにより、突入電流を低減させ、各素子
のサイズを大きくすることなく、IC化を図ることがで
きる。更に、チャージポンプ回路3の出力端CPOUT
が接地電圧に短絡した場合においても、入力電源である
定電圧回路2に短絡保護回路部23を備えることによ
り、第1スイッチ素子SWA1,SWA2、第2スイッ
チ素子SWB1,SWB2、第3スイッチ素子SWC、
第4スイッチ素子SWD、第5スイッチ素子SWE及び
定電圧回路2の出力制御用トランジスタ31等を大電流
から保護することができる。
【0044】第2の実施の形態.前記第1の実施の形態
で示したチャージポンプ回路3の場合、チャージポンプ
回路部61の各スイッチ素子はMOSトランジスタで構
成されているため、寄生ダイオードが形成されている。
例えば、第2スイッチ素子SWB1と第4スイッチ素子
SWDには、図5の点線で示すような寄生ダイオードD
1及びD2が対応して形成されている。このため、負荷
11が短絡した場合等において、チャージポンプ回路3
の出力端CPOUTが接地電圧になったときでも、定電
圧回路2から出力電圧Voが入力されており寄生ダイオ
ードD1及びD2を介して電流が流れる。
【0045】このことから、負荷短絡時における定電圧
回路2の出力電圧Voは、寄生ダイオードD1の順方向
電圧VF1と寄生ダイオードD2の順方向電圧VF2と
を加算した電圧に、短絡電流×(RF1+RF2+配線
抵抗)で算出される電圧を加えた電圧になり、2V程度
までしか下がらない。なお、RF1は寄生ダイオードD
1の直流抵抗成分であり、RF2は寄生ダイオードD2
の直流抵抗成分である。このように、負荷短絡時に定電
圧回路2の出力電圧Voがこのような電圧までしか低下
しないと、短絡保護回路部23が十分に作用せず、定電
圧回路2から大きな電流が流れ続けるという問題が発生
する。そこで、短絡保護回路部23を有効に働かせるた
めに、負荷短絡時に定電圧回路2の出力電圧Voを0V
近くまで低下させるようにしてもよく、このようにした
ものを本発明の第2の実施の形態とする。
【0046】図6は、本発明の第2の実施の形態におけ
る電源供給回路の例を示した図である。なお、図6で
は、図1と同じものは同じ符号で示し、ここではその説
明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。図6
における図1との相違点は、定電圧回路2の出力端OU
Tとチャージポンプ回路3の出力端CPOUTとの接続
制御を行うスイッチング回路70を設けたことにあり、
これに伴って、図1の電源供給回路1を電源供給回路1
aにしたことにある。
【0047】スイッチング回路70は、チャージポンプ
回路3の入力端CPINから出力端CPOUTの方向が
順方向になるようにチャージポンプ回路3に並列に接続
されたダイオード71からなる。なお、ダイオード71
を、ゲートとソース、又はゲートとドレインが接続され
たMOSトランジスタで形成するようにしてもよく、ダ
イオードの特性を有する回路で形成するようにしてもよ
い。
【0048】チャージポンプ回路3の出力電圧が、該チ
ャージポンプ回路3の入力電圧である定電圧回路2の出
力電圧Voよりも低下した場合は、ダイオード71を介
して電流が流れ、チャージポンプ回路3の入力電圧と出
力電圧との差が小さくなるようにする。このようにする
ことで、スイッチング回路70は、出力端CPOUTが
0Vまで低下した場合に、定電圧回路2の出力電圧Vo
も0V近辺まで低下させることができる。このため、定
電圧回路2内の短絡保護回路部23を有効に働かせるこ
とができる。
【0049】すなわち、チャージポンプ回路3の出力電
圧が、該チャージポンプ回路3の入力電圧である定電圧
回路2の出力電圧Voよりもダイオード71の順方向電
圧VF71以上低下した場合は、ダイオード71がオン
する。このため、チャージポンプ回路3の出力端CPO
UTが短絡されて0Vになった場合、定電圧回路2の出
力電圧Voはダイオード71の順方向電圧VF71だけ
になるため、短絡保護回路部23が作動し定電圧回路2
から大きな電流が流れ続けることを防止する。なお、ダ
イオード71には、より順方向電圧の小さいショットキ
バリアダイオードを使用することにより、更に短絡保護
回路部23の働きが強くなり、出力端CPOUTが接地
電圧に短絡した際に、定電圧回路2から出力される電流
を小さくすることができる。
【0050】図7は、本発明の第2の実施の形態におけ
る電源供給回路の他の例を示した図である。なお、図7
では、図6と同じものは同じ符号で示し、ここではその
説明を省略すると共に図6との相違点のみ説明する。図
7のスイッチング回路80は、NMOSトランジスタ8
1、コンパレータ82、定電圧発生回路83、及び抵抗
84,85で構成されており、ダイオード71の代わり
にNMOSトランジスタ81を使用し、チャージポンプ
回路3の出力電圧に対してNMOSトランジスタ81が
オンする電圧を任意に設定できるようにした。
【0051】スイッチング回路80において、チャージ
ポンプ回路3の入力端CPINと出力端CPOUTの両
端にNMOSトランジスタ81が接続され、NMOSト
ランジスタ81のゲートはコンパレータ82の出力端に
接続されている。一方、出力端CPOUTと接地電圧と
の間には、抵抗84と抵抗85の直列回路が接続され、
チャージポンプ回路3の出力電圧を抵抗84,85で分
圧した電圧がコンパレータ82の反転入力端に入力され
る。また、コンパレータ82の非反転入力端には、定電
圧発生回路83からの定電圧Vr1が入力され、定電圧
Vr1は、出力電圧Voよりも小さい電圧に設定されて
いる。
【0052】このような構成において、出力端CPOU
Tの電圧が低下して、抵抗84及び85で分圧した電圧
が定電圧Vr1よりも小さくなると、コンパレータ82
の出力端はローレベルからハイレベルに立ち上がり、N
MOSトランジスタ81がオンする。このように、スイ
ッチング回路80は、チャージポンプ回路3の出力端C
POUTが短絡したときに、定電圧回路2の出力電圧V
oを更に低下させることができ、しかも、NMOSトラ
ンジスタ81がオンするときのチャージポンプ回路3の
出力電圧を任意に設定することができる。
【0053】ここで、図7のNMOSトランジスタ81
のゲートに、所定の定電圧を入力するようにしてもよ
く、このようにした場合、図7のスイッチング回路80
は、図8のようになる。なお、図8では、図7と同じも
のは同じ符号で示している。図8において、スイッチン
グ回路80は、NMOSトランジスタ81と定電圧発生
回路87とで構成されており、定電圧発生回路87は所
定の定電圧Vr2を生成してNMOSトランジスタ81
のゲートに出力する。定電圧Vr2は、定電圧回路2の
出力電圧VoにNMOSトランジスタ81のしきい値電
圧を加えた値よりも小さい電圧に設定されており、出力
端CPOUTの電圧が低下して定電圧Vr2よりも小さ
くなると、NMOSトランジスタ81はオンする。
【0054】このように、本第2の実施の形態における
電源供給回路は、出力端CPOUTが接地電圧に短絡さ
れたときに、定電圧回路2の出力電圧Voを低下させる
スイッチング回路を設けるようにした。このことから、
負荷短絡時において、定電圧回路2の出力電圧Voを低
下させることができ、短絡保護回路部23を作動させて
定電圧回路2から大きな電流が流れ続けないようにする
ことができる。
【0055】なお、第2の実施の形態では、説明を分か
りやすくするため、スイッチング回路をチャージポンプ
回路3の外部に接続した例を用いて説明したが、これは
一例であり、本発明はこれに限定するものではなく、チ
ャージポンプ回路3内にスイッチング回路を設けるよう
にしてもよい。
【0056】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
の電源供給回路によれば、直流電源とチャージポンプ回
路の間に、電流制限回路部及び/又はフの字特性を持っ
た短絡保護回路部を備えた定電圧回路を配置したことか
ら、チャージポンプ回路に大きな突入電流が流れること
を防止することができ、チップ面積の大きな制御素子
や、電流容量の大きいリードワイヤ等が不要となり、I
C化を容易に行うことができる。同時に、チャージポン
プ回路の出力端に接続された負荷が接地電圧に短絡した
ときのチャージポンプ回路に対する過電流保護を可能に
することができる。
【0057】また、チャージポンプ回路の出力端に接続
された負荷が接地電圧に短絡したときに、チャージポン
プ回路をバイパスするスイッチング回路を設けるように
したことから、負荷短絡時に定電圧回路の短絡保護回路
部を有効に作動させることができ、チャージポンプ回路
の出力端に接続された負荷が接地電圧に短絡した際に、
該負荷を形成する素子等の破壊を防止することができ
る。
【0058】具体的には、スイッチング回路をダイオー
ドからなるようにしたことから、簡単な回路で、負荷短
絡時に定電圧回路の短絡保護回路部を有効に作動させる
ことができる。
【0059】また、スイッチング回路をなすダイオード
にショットキバリアダイオードを使用するようにしたこ
とから、チャージポンプ回路の出力端が接地電圧に短絡
したときに、定電圧回路の短絡保護回路部をより有効に
作動させることができる。
【0060】一方、チャージポンプ回路の出力電圧を検
出して、チャージポンプ回路の出力電圧が所定値以下に
なるとチャージポンプ回路をバイパスするトランジスタ
をオンさせるようにした。このことから、チャージポン
プ回路の出力端が接地電圧に短絡したときに、定電圧回
路の出力電圧を更に低下させることができると共に、ト
ランジスタがオンするときのチャージポンプ回路の出力
電圧を任意に設定することができる。
【0061】また、チャージポンプ回路の出力端が接地
電圧に短絡されたときの定電圧回路の出力電圧よりも小
さい所定の定電圧を、チャージポンプ回路をバイパスす
るトランジスタの制御信号入力端に出力するようにし
た。このことから、簡単な回路で、チャージポンプ回路
の出力端が接地電圧に短絡したときに、定電圧回路の出
力電圧を更に低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における電源供給
回路の例を示した概略のブロック図である。
【図2】 図1の電流制限回路部22の動作例を示した
図である。
【図3】 図1の短絡保護回路部23の動作例を示した
図である。
【図4】 図1の電流制限回路部22及び短絡保護回路
部23が共に作動した場合の動作例を示した図である。
【図5】 図1のチャージポンプ回路3の回路例を示し
た図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態における電源供給
回路の例を示した概略のブロック図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態における電源供給
回路の他の例を示した概略のブロック図である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態における電源供給
回路の他の例を示した概略のブロック図である。
【図9】 従来の電源供給回路の例を示した概略のブロ
ック図である。
【図10】 従来の電源供給回路の他の例を示した回路
図である。
【符号の説明】
1,1a 電源供給回路 2 定電圧回路 3 チャージポンプ回路 10 直流電源 11 負荷 21 定電圧回路部 22 電流制限回路部 23 短絡保護回路部 70,80 スイッチング回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャージポンプ回路で生成して出力され
    る所定の電圧を負荷に供給する電源供給回路において、 直流電源から供給される電源電圧Veから所定の定電圧
    Vaを生成して前記チャージポンプ回路に出力する定電
    圧回路を備え、 該定電圧回路は、 前記直流電源から供給される電源電圧Veから所定の定
    電圧Vaを生成して前記チャージポンプ回路に出力する
    定電圧回路部と、 該定電圧回路部から出力される電流が所定値iaを超え
    ないように該定電圧回路部に対して出力電流の制限を行
    う電流制限回路部と、を有することを特徴とする電源供
    給回路。
  2. 【請求項2】 前記定電圧回路は、定電圧回路部から出
    力される電圧値が所定の定電圧Vaから低下するにした
    がって同時に低下するように、定電圧回路部から出力さ
    れる電流を制限し、定電圧回路部の出力電圧が定電圧V
    aのときの該電流制限値が所定値icとなり、定電圧回
    路部の出力電圧が接地電圧のときの該電流制限値が所定
    値ibとなるフの字特性を有する短絡保護回路部を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の電源供給回路。
  3. 【請求項3】 チャージポンプ回路で生成して出力され
    る所定の電圧を負荷に供給する電源供給回路において、 直流電源から供給される電源電圧Veから所定の定電圧
    Vaを生成して前記チャージポンプ回路に出力する定電
    圧回路を備え、 該定電圧回路は、 前記直流電源から供給される電源電圧Veから所定の定
    電圧Vaを生成して前記チャージポンプ回路に出力する
    定電圧回路部と、 該定電圧回路部から出力される電圧値が所定の定電圧V
    aから低下するにしたがって同時に低下するように、定
    電圧回路部から出力される電流を制限し、該定電圧回路
    部の出力電圧が定電圧Vaのときの該電流制限値が所定
    値icとなり、 定電圧回路部の出力電圧が接地電圧のときの該電流制限
    値が所定値ibとなるフの字特性を有する短絡保護回路
    部と、を有することを特徴とする電源供給回路。
  4. 【請求項4】 前記チャージポンプ回路の出力電圧が、
    該チャージポンプ回路の入力電圧となる前記定電圧回路
    の出力電圧よりも低下すると、該定電圧回路の出力端と
    該チャージポンプ回路の出力端を接続してチャージポン
    プ回路をバイパスするスイッチング回路を備えることを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の電源供給回路。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング回路は、定電圧回路の
    出力端からチャージポンプ回路の出力端の方向が順方向
    となるように接続されたダイオードからなることを特徴
    とする請求項4記載の電源供給回路。
  6. 【請求項6】 前記ダイオードは、ショットキバリアダ
    イオードであることを特徴とする請求項5記載の電源供
    給回路。
  7. 【請求項7】 前記スイッチング回路は、 前記定電圧回路の出力端と前記チャージポンプ回路の出
    力端との間に接続されたトランジスタと、 前記チャージポンプ回路の出力電圧を検出して、チャー
    ジポンプ回路の出力電圧が所定値以下になると前記トラ
    ンジスタをオンさせる、該トランジスタのスイッチング
    制御を行う制御回路部と、を備えることを特徴とする請
    求項4記載の電源供給回路。
  8. 【請求項8】 前記スイッチング回路は、 前記定電圧回路の出力端と前記チャージポンプ回路の出
    力端との間に接続されたトランジスタと、 前記チャージポンプ回路の出力端が接地電圧に短絡され
    た際の前記定電圧回路の出力電圧に該トランジスタのし
    きい値電圧を加えた値よりも小さい所定の定電圧Vr2
    を生成して、該トランジスタの制御信号入力端に出力す
    る定電圧発生回路部と、を備えることを特徴とする請求
    項4記載の電源供給回路。
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