JP2003332338A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003332338A
JP2003332338A JP2002141464A JP2002141464A JP2003332338A JP 2003332338 A JP2003332338 A JP 2003332338A JP 2002141464 A JP2002141464 A JP 2002141464A JP 2002141464 A JP2002141464 A JP 2002141464A JP 2003332338 A JP2003332338 A JP 2003332338A
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film
alloy
forming
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insulating film
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Koichi Wada
康一 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Al合金配線にボイドが発生することを抑制
できる半導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置の製造方法は、
絶縁膜1上にTi膜2を形成する工程と、このTi膜2
上にAl合金膜3を形成する工程と、このAl合金膜上
にTi膜4を形成する工程と、このTi膜上にTiN膜
5を形成する工程と、このTiN膜5、Ti膜4、Al
合金膜3及びTi膜2をパターニングすることにより、
絶縁膜1上にAl合金配線6a,6bを形成する工程
と、このAl合金配線に400℃以上470℃以下の温
度で熱処理を施す工程と、Al合金配線及び絶縁膜の上
にFSG膜7aを形成する工程と、を具備するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に係わり、特に、Al合金配線にボイドが発
生することを抑制できる半導体装置及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4(a),(b)及び図5は、従来の
半導体装置の製造方法を示す断面図である。まず、図4
(a)に示すように、シリコン基板(図示せず)の上方
に絶縁膜101を形成する。次いで、この絶縁膜101
の上にバリアメタルとしてのTi膜102を堆積し、こ
のTi膜102の上に厚さ500nmの第1のAl−C
u合金膜103を320℃の温度でスパッタリングによ
り堆積する。次いで、この第1のAl−Cu合金膜10
3の上に厚さ20nmのTi膜104を形成し、このT
i膜104の上に厚さ60nmのTiN膜105を形成
する。Ti膜104及びTiN膜105によりキャップ
膜を構成している。
【0003】次いで、このTiN膜105、Ti膜10
4、第1のAl−Cu合金膜103及びTi膜102を
パターニングすることにより、絶縁膜101の上には第
1のAl合金配線106a,106bが形成される。
【0004】次いで、第1のAl合金配線106a,1
06bを含む全面上に厚さ550nmのFSG(フルオ
ロシリケートガラス)膜107aを高密度プラズマCV
D(Chemical Vapor Deposition)法により堆積する。こ
の際の堆積条件は、基板温度を450℃、バイアスパワ
ーを3500Wとする。このFSG膜107及び後記T
EOS酸化膜107bは層間絶縁膜となる。次いで、F
SG膜に450℃の温度、水素雰囲気又は窒素雰囲気で
30分間熱処理を施す。これにより、FSG膜中の余分
なフッ素を除去することができる。このFSG膜107
aを形成した後に、第1のAl合金配線106a,10
6bにボイド116が発生することがある。
【0005】次に、図4(b)に示すように、このFS
G膜107aの上にプラズマCVD法によりTEOS(t
etraethylorthosilicate)酸化膜107bを堆積する。
次いで、このTEOS酸化膜107bの表面をCMP(C
hemical Mechanical Polishing)で研磨することによ
り、TEOS酸化膜107bの表面を平坦化する。
【0006】次いで、このTEOS酸化膜107bの上
にフォトレジスト膜を塗布し、このフォトレジスト膜を
露光、現像することにより、TEOS酸化膜107bの
上には第1のAl合金配線106bの端部上方に開口部
を有するレジストパターン108が形成される。次い
で、このレジストパターン108をマスクとしてTEO
S酸化膜107b及びFSG膜107aをエッチングす
る。これにより、TEOS酸化膜及びFSG膜には第1
のAl合金配線106b上に位置するビアホール107
cが形成される。
【0007】次に、図5に示すように、レジストパター
ン108を剥離液により剥離する。この剥離液は、有機
剥離液(アミン系)を用いている。次いで、ビアホール
107c内及びTEOS酸化膜107b上にTiN膜1
09を堆積し、このTiN膜上にW膜を堆積する。次い
で、このW膜をエッチバックすることにより、TEOS
酸化膜107b上に存在するW膜及びTiN膜109を
除去する。これにより、ビアホール107c内にWプラ
グ110が埋め込まれる。
【0008】次いで、このWプラグ110及びTEOS
酸化膜107bの上にバリアメタルとしてのTi膜11
1を堆積し、このTi膜111の上に第2のAl−Cu
合金膜112を堆積する。次いで、この第2のAl−C
u合金膜112の上にTi膜113を形成し、このTi
膜上にTiN膜114を形成する。このTiN膜114
及びTi膜113によりキャップ膜を構成している。
【0009】次いで、このTiN膜114、Ti膜11
3、第2のAl−Cu合金膜112及びTiN膜111
をパターニングすることにより、Wプラグ110及びT
EOS酸化膜107bの上には第2のAl合金配線11
5が形成される。第2のAl合金配線115はWプラグ
110を介して第1のAl合金配線106bに電気的に
接続される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したように従来の
半導体装置の製造方法では、FSG膜107aを形成し
た後に、第1のAl合金配線106a,106bにボイ
ド116が発生することがある。FSG膜を形成する際
の基板温度を450℃としているため、その450℃の
熱によりバリアメタルとキャップのTi膜102,10
4とAl−Cu合金膜103が反応してTiとAlの合
金であるTiAl3がAl合金配線中に形成される。こ
のようにTiAl3の合金層が成長することによりAl
合金配線全体で体積収縮が起こり、その結果、ボイド1
16が発生するものと考えられる。
【0011】このようにボイドが発生すると、配線抵抗
の上昇や配線が途中で断線するなどの導通不良の原因と
なる。このように導通不良が生じると、その結果、Al
合金配線の信頼性が低下してしまい、それにより半導体
装置の信頼性が低下することになる。
【0012】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、Al合金配線にボイドが
発生することを抑制できる半導体装置及びその製造方法
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る半導体装置の製造方法は、絶縁膜上に
Ti膜を含むAl合金配線を形成する工程と、このAl
合金配線に400℃以上470℃以下の温度で熱処理を
施す工程と、Al合金配線及び絶縁膜の上に層間絶縁膜
を形成する工程と、を具備することを特徴とする。
【0014】上記半導体装置の製造方法によれば、Ti
膜を含むAl合金配線を形成した後に、該Al合金配線
に400℃〜470℃の温度の熱処理を施すことによ
り、Alのグレインを十分に成長させることができ、T
iAl2合金層を十分に反応させることができる。従っ
て、その後の層間膜を形成する工程以降のプロセス中の
熱ストレスによりAl合金配線にボイドが発生すること
を抑制することができる。
【0015】本発明に係る半導体装置の製造方法は、絶
縁膜上にバリアメタル膜を形成する工程と、このバリア
メタル膜上にAl合金膜を形成する工程と、このAl合
金膜上にTi膜を形成する工程と、このTi膜上にTi
N膜を形成する工程と、このTiN膜、Ti膜、Al合
金膜及びバリアメタル膜をパターニングすることによ
り、絶縁膜上にAl合金配線を形成する工程と、このA
l合金配線に400℃以上470℃以下の温度で熱処理
を施す工程と、Al合金配線及び絶縁膜の上に層間絶縁
膜を形成する工程と、を具備することを特徴とする。
【0016】本発明に係る半導体装置の製造方法は、絶
縁膜上にバリアメタル膜を形成する工程と、このバリア
メタル膜上にAl合金膜を形成する工程と、このAl合
金膜上にTi膜を形成する工程と、このTi膜上にTi
N膜を形成する工程と、このTiN膜、Ti膜、Al合
金膜及びバリアメタル膜に400℃以上470℃以下の
温度で熱処理を施す工程と、TiN膜、Ti膜、Al合
金膜及びバリアメタル膜をパターニングすることによ
り、絶縁膜上にAl合金配線を形成する工程と、Al合
金配線及び絶縁膜の上に層間絶縁膜を形成する工程と、
を具備することを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、上記層間絶縁膜を形成する際の温度条件は4
20℃以下であることが好ましい。これにより、熱処理
後の工程でAl合金配線にボイドが発生することをより
確実に防止できる。
【0018】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、上記層間絶縁膜を形成する工程は、上記熱処
理を施した際の温度より低い温度で層間絶縁膜を形成す
る工程であることも可能である。
【0019】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、上記層間絶縁膜を形成する工程では高密度プ
ラズマCVD法、平行平板プラズマCVD法及び熱CV
D法のうちのいずれかにより層間絶縁膜を形成すること
も可能である。
【0020】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、上記Al合金配線がAl−Cu合金膜を有す
るものであることも可能である。
【0021】本発明に係る半導体装置は、請求項1〜7
のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法によ
り製造されたものである。
【0022】本発明に係る半導体装置は、絶縁膜上に形
成されたTi膜を含むAl合金配線と、Al合金配線及
び絶縁膜の上に形成された層間絶縁膜と、を具備し、上
記Al合金配線は、層間絶縁膜を形成する前に400℃
以上470℃以下の温度で熱処理が施されていることを
特徴とする。
【0023】本発明に係る半導体装置は、上記Al合金
配線は、絶縁膜上にバリアメタル膜を形成し、このバリ
アメタル膜上にAl合金膜を形成し、このAl合金膜上
にTi膜を形成し、このTi膜上にTiN膜を形成し、
このTiN膜、Ti膜、Al合金膜及びバリアメタル膜
をパターニングすることにより形成された配線であるこ
とが好ましい。
【0024】また、本発明に係る半導体装置において、
上記層間絶縁膜は、420℃以下の温度条件で形成した
ものであることが好ましい。
【0025】また、本発明に係る半導体装置において
は、上記Al合金配線がAl−Cu合金膜を有するもの
であることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1(a),(b)及び図
2(c),(d)は、本発明の実施の形態による半導体
装置の製造方法を示す断面図である。
【0027】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板(図示せず)の上方にシリコン酸化膜などの絶縁膜
1をCVD法により形成する。次いで、この絶縁膜1の
上にバリアメタルとしての例えば厚さ20nmのTi膜
2をスパッタリングにより堆積し、このTi膜2の上に
例えば厚さ500nmの第1のAl−Cu合金膜3を2
50℃以上の温度でスパッタリングにより堆積する。次
いで、この第1のAl−Cu合金膜3の上に例えば厚さ
20nmのTi膜4をスパッタリングにより堆積し、こ
のTi膜4の上に例えば厚さ60nmのTiN膜5をス
パッタリングにより堆積する。Ti膜4及びTiN膜5
によりキャップ膜を構成している。
【0028】次いで、このTiN膜5の上にフォトレジ
スト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を
露光、現像することにより、TiN膜5上にはレジスト
パターンが形成される。次いで、このレジストパターン
をマスクとしてTiN膜5、Ti膜4、第1のAl−C
u合金膜3及びTi膜2をエッチングすることにより、
絶縁膜1の上には第1のAl合金配線6a,6bが形成
される。
【0029】次いで、第1のAl合金配線に熱処理(シ
ンター)を施す。この際の熱処理条件は、水素雰囲気、
ヘリウム雰囲気又は窒素雰囲気、400℃〜470℃の
温度(好ましくは420℃〜450℃の温度)で15分
以上であることが好ましい。水素雰囲気、ヘリウム雰囲
気又は窒素雰囲気とするのは酸素フリーの雰囲気とする
ためである。この熱処理により、AlCuのグレインを
十分に成長させることができ、TiAl2合金層を十分
に反応させてしっかり作ることができる。このため、後
述するFSG膜の層間絶縁膜をAl合金配線上に高密度
プラズマCVD法により形成しても、従来技術のような
ボイドがAl合金配線に発生することを抑制できる。
【0030】次いで、第1のAl合金配線6a,6bを
含む全面上に例えば厚さ620nmのFSG膜7aを高
密度プラズマCVD法により堆積する。この際の堆積条
件はウエハ温度を420℃以下とすることが好ましく、
さらに好ましくは400℃以下である。また、この際に
用いる反応ガスはSiH4、O2、Ar、SiF4などで
あり、Arでスパッタリングしながら成膜を行うもので
ある。また、このようにウエハ温度をコントロールする
方法としては、バイアスパワー及びウエハ裏面のHeガ
ス圧力を制御することで実現できる。
【0031】図3は、高密度プラズマCVD装置におけ
るウエハ保持機構を示す構成図である。Al合金配線6
a,6bを形成した後に、基板保持台21の上にウエハ
22を静電チャックにより保持する。この基板保持台2
1には、ウエハ22の裏面に冷却用のHeガスを供給す
るガス供給手段が設けられている。このガス供給手段
は、Heガスボンベ(図示せず)からHeガスをウエハ
22の中央部に供給するガス供給経路23と、Heガス
ボンベからHeガスをウエハ22の周辺部に供給するガ
ス供給経路24と、を有している。ガス供給経路23に
よって供給されるHeガスにより主にウエハ22の中央
部を冷却し、ガス供給経路24によって供給されるHe
ガスにより主にウエハ22の周辺部を冷却するものであ
る。
【0032】ウエハ温度を420℃以下とする方法の一
例としては、バイアスパワーが2500〜3500W、
ウエハ裏面の中央部のHeガス圧力が4.5〜7.5T
orr、ウエハ裏面の周辺部のHeガス圧力が7.5〜
10Torrである。
【0033】この後、FSG膜7aに400℃程度の温
度、水素雰囲気又は窒素雰囲気で30分間熱処理を施
す。これにより、FSG膜7a中の余分なフッ素を除去
することができる。
【0034】次に、図1(b)に示すように、このFS
G膜7aの上にプラズマCVD法によりTEOS酸化膜
7bを堆積する。次いで、このTEOS酸化膜7bの表
面をCMPで研磨することにより、TEOS酸化膜7b
の表面を平坦化する。
【0035】この後、図2(c)に示すように、このT
EOS酸化膜7bの上にフォトレジスト膜を塗布し、こ
のフォトレジスト膜を露光、現像することにより、TE
OS酸化膜7bの上には第1のAl合金配線6bの端部
上方に開口部を有するレジストパターン8が形成され
る。次いで、このレジストパターン8をマスクとしてT
EOS酸化膜7b及びFSG膜7aをエッチングする。
これにより、TEOS酸化膜及びFSG膜には第1のA
l合金配線6b上に位置するビアホール7cが形成され
る。
【0036】次に、図2(d)に示すように、レジスト
パターン8を剥離液により剥離する。この剥離液は、有
機剥離液(アミン系)を用いている。次いで、ビアホー
ル7c内及びTEOS酸化膜7b上にTiN膜9をスパ
ッタリングにより堆積し、このTiN膜上にW膜をスパ
ッタリングにより堆積する。次いで、このW膜をエッチ
バックすることにより、TEOS酸化膜7b上に存在す
るW膜及びTiN膜9を除去する。これにより、ビアホ
ール7c内にWプラグ10が埋め込まれる。
【0037】次いで、このWプラグ10及びTEOS酸
化膜7bの上にバリアメタルとしてのTi膜11をスパ
ッタリングにより堆積し、このTi膜11の上に第2の
Al−Cu合金膜12を堆積する。次いで、この第2の
Al−Cu合金膜12の上にTi膜13をスパッタリン
グにより堆積し、このTi膜上にTiN膜14をスパッ
タリングにより堆積する。このTiN膜14及びTi膜
13によりキャップ膜を構成している。
【0038】次いで、このTiN膜14の上にフォトレ
ジスト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜
を露光、現像することにより、TiN膜14上にはレジ
ストパターンが形成される。次いで、このレジストパタ
ーンをマスクとしてTiN膜14、Ti膜13、第2の
Al−Cu合金膜12及びTiN膜11をエッチングす
ることにより、Wプラグ10及びTEOS酸化膜7bの
上には第2のAl合金配線15が形成される。第2のA
l合金配線15はWプラグ10を介して第1のAl合金
配線6bに電気的に接続される。
【0039】上記実施の形態によれば、第1のAl合金
配線を形成した後に、該Al合金配線に400℃〜47
0℃の温度の熱処理を施しているため、その後の層間絶
縁膜を形成する工程でAl合金配線にボイドが発生する
のを抑制することができた。したがって、Al合金配線
に導通不良が生じることがなく、Al合金配線の信頼性
が低下することを防止でき、半導体装置の信頼性を向上
させることができた。
【0040】次に、このボイド発生を抑制できる理由に
ついてさらに詳しく説明する。前述したように第1のA
l合金配線に熱処理を施すことにより、AlCuのグレ
インを十分に成長させることができ、TiAl2合金層
を十分に反応させて作ることができる。つまり、Al合
金配線に熱を加えることで、Alグレインが成長し、ス
パッタリングの直後でAlグレイン面積が例えば約0.
6μm2くらいのものが熱処理によって例えば1μm2
上になる。このとき、層間絶縁膜であるFSG膜7aの
ストレスを受けること無く、TiAl2合金層の形成、
Alグレインの成長を確実に行うことができる。このた
め、ボイドが発生することなくAl合金配線を形成する
ことができた。
【0041】この後にFSG膜7aを形成する工程で、
ウエハ温度を420℃以下(好ましくは400℃以下)
に制御している。その理由は、Al合金配線に施した熱
処理温度より高い温度がAl合金配線に加えられないよ
うにするためである。それによって、熱処理後の工程で
Al合金配線にボイドが発生することを防止できる。
【0042】尚、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することが可能である。
【0043】また、上記実施の形態では、第1のAl合
金配線6a,6bを形成した後に熱処理を施している
が、Ti膜4、TiN膜5を成膜した後に熱処理を施し
ても良い。つまり、第1のAl−Cu合金膜3上にTi
膜4を形成した後、且つ、層間絶縁膜であるFSG膜7
aを形成する前であれば、他のタイミングで熱処理を施
すことも可能である。
【0044】また、上記実施の形態では、第1のAl合
金配線6a,6bを含む全面上にFSG膜を高密度プラ
ズマCVD法により堆積しているが、他の成膜方法によ
り成膜することも可能であり、例えば、第1のAl合金
配線6a,6bを含む全面上にFSG膜を平行平板プラ
ズマCVD法又は熱CVD法により堆積することも可能
である。また、上記実施の形態では、熱処理を15分以
上としているが、ヒーターステージなどの枚葉処理装置
による短時間加熱処理(15分以内)においても同様の効
果を得ることができる。
【0045】また、上記実施の形態では、第1のAl合
金配線6a,6bを含む全面上にFSG膜を堆積してい
るが、第1のAl合金配線6a,6bを含む全面上にF
SG膜以外の層間絶縁膜を堆積することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、T
i膜を含むAl合金配線を形成した後に、該Al合金配
線に400℃以上470℃以下の温度で熱処理を施して
いる。したがって、Al合金配線にボイドが発生するこ
とを抑制できる半導体装置及びその製造方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は、本発明の実施の形態による
半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図2】(c),(d)は、本発明の実施の形態による
半導体装置の製造方法を示すものであり、図1(b)の
次の工程を示す断面図である。
【図3】高密度プラズマCVD装置におけるウエハ保持
機構を示す構成図である。
【図4】(a),(b)は、従来の半導体装置の製造方
法を示す断面図である。
【図5】従来の半導体装置の製造方法を示すものであ
り、図4(b)の次の工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1,101…絶縁膜 2,102…T
i膜 3,103…第1のAl−Cu合金膜 4,104…T
i膜 5,105…TiN膜 6a,6b,106a,106b…第1のAl合金配線 7a,107a…FSG膜 7b,107b
…TEOS酸化膜 7c,107c…ビアホール 8,108…レ
ジストパターン 9,109…TiN膜 10,110…W
プラグ 11,111…Ti膜 12,112…
第2のAl−Cu合金膜 13,113…Ti膜 14,114…
TiN膜 15,115…第2のAl合金配線 21…基板保持
台 22…ウエハ 23,24…ガ
ス供給経路 116…ボイド

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜上にTi膜を含むAl合金配線を
    形成する工程と、 このAl合金配線に400℃以上470℃以下の温度で
    熱処理を施す工程と、 Al合金配線及び絶縁膜の上に層間絶縁膜を形成する工
    程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 絶縁膜上にバリアメタル膜を形成する工
    程と、 このバリアメタル膜上にAl合金膜を形成する工程と、 このAl合金膜上にTi膜を形成する工程と、 このTi膜上にTiN膜を形成する工程と、 このTiN膜、Ti膜、Al合金膜及びバリアメタル膜
    をパターニングすることにより、絶縁膜上にAl合金配
    線を形成する工程と、 このAl合金配線に400℃以上470℃以下の温度で
    熱処理を施す工程と、 Al合金配線及び絶縁膜の上に層間絶縁膜を形成する工
    程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁膜上にバリアメタル膜を形成する工
    程と、 このバリアメタル膜上にAl合金膜を形成する工程と、 このAl合金膜上にTi膜を形成する工程と、 このTi膜上にTiN膜を形成する工程と、 このTiN膜、Ti膜、Al合金膜及びバリアメタル膜
    に400℃以上470℃以下の温度で熱処理を施す工程
    と、 TiN膜、Ti膜、Al合金膜及びバリアメタル膜をパ
    ターニングすることにより、絶縁膜上にAl合金配線を
    形成する工程と、 Al合金配線及び絶縁膜の上に層間絶縁膜を形成する工
    程と、 を具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記層間絶縁膜を形成する際の温度条件
    は420℃以下であることを特徴とする請求項1〜3の
    うちいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記層間絶縁膜を形成する工程は、上記
    熱処理を施した際の温度より低い温度で層間絶縁膜を形
    成する工程であることを特徴とする請求項1〜3のうち
    いずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記層間絶縁膜を形成する工程では高密
    度プラズマCVD法、平行平板プラズマCVD法及び熱
    CVD法のうちのいずれかにより層間絶縁膜を形成する
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記
    載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記Al合金配線がAl−Cu合金膜を
    有するものであることを特徴とする請求項1〜6のうち
    いずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちいずれか1項に記載
    の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置。
  9. 【請求項9】 絶縁膜上に形成されたTi膜を含むAl
    合金配線と、 Al合金配線及び絶縁膜の上に形成された層間絶縁膜
    と、 を具備し、 上記Al合金配線は、層間絶縁膜を形成する前に400
    ℃以上470℃以下の温度で熱処理が施されていること
    を特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 上記Al合金配線は、絶縁膜上にバリ
    アメタル膜を形成し、このバリアメタル膜上にAl合金
    膜を形成し、このAl合金膜上にTi膜を形成し、この
    Ti膜上にTiN膜を形成し、このTiN膜、Ti膜、
    Al合金膜及びバリアメタル膜をパターニングすること
    により形成された配線であることを特徴とする請求項9
    に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 上記層間絶縁膜は、420℃以下の温
    度条件で形成したものであることを特徴とする請求項9
    又は10に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 上記Al合金配線がAl−Cu合金膜
    を有するものであることを特徴とする請求項9〜11の
    うちいずれか1項に記載の半導体装置。
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