JP2003328524A - 石膏ボード構造体及び壁構造 - Google Patents

石膏ボード構造体及び壁構造

Info

Publication number
JP2003328524A
JP2003328524A JP2002140918A JP2002140918A JP2003328524A JP 2003328524 A JP2003328524 A JP 2003328524A JP 2002140918 A JP2002140918 A JP 2002140918A JP 2002140918 A JP2002140918 A JP 2002140918A JP 2003328524 A JP2003328524 A JP 2003328524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gypsum board
wall
bamboo
sheet body
hard felt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002140918A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Suzuki
義郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUZUKI MOKUZAI SANGYO KK
Original Assignee
SUZUKI MOKUZAI SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUZUKI MOKUZAI SANGYO KK filed Critical SUZUKI MOKUZAI SANGYO KK
Priority to JP2002140918A priority Critical patent/JP2003328524A/ja
Publication of JP2003328524A publication Critical patent/JP2003328524A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】強度が向上するとともに、性能を従来の左官仕
上げの壁に近づけることのできる石膏ボード構造体及び
壁構造を提供すること。 【解決手段】石膏ボード本体11の外表面に繊維と炭粒
とを樹脂によって封じ込めた通気性シート体12を貼着
した石膏ボード構造体10を壁面に固定し、通気性シー
ト体12の表面に通気性の壁土43を塗布する。これに
よって石膏ボード本体11の強度が向上し、通気性シー
ト体12があたかも左官仕上げおける下塗りや中塗りの
ような役割となり、より左官仕上げに近い壁構造を得る
ことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、壁材料として使
用される石膏ボードを使用した石膏ボード構造体及び壁
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 左官仕上げによる壁の造作は時間がか
かったり経費が嵩むことからこれにかわる建築材料とし
て石膏ボードが用いられている。石膏ボードは不燃材で
あって、土と類似の石膏製であることから遮音性も高
く、施工が左官仕上げに比べて容易であるため近年では
多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、石膏ボード
には以下のような問題点がある。 1)石膏の板体であるため、割れたりひびが入ったりし
やすいため、運搬・施工を慎重に行わねばならない。 2)石膏ボードには直接仕上げ壁を左官仕上げで塗るこ
とで、左官職の手間を非常に省くことが可能である反
面、従来の内部を塗り壁(下塗り、中塗り)で仕上げる
完全な左官仕上げの壁ような効果は得られなかった。す
なわち、完全な左官仕上げの壁では通気性、吸排湿性、
吸音性、吸臭性のすべての点で優れているのであるが、
このように壁塗りのベースを石膏ボードとした場合には
そのような効果が十分が確保できないこととなってい
た。 3)一般に石膏ボードに左官仕上げをする場合には表面
に凹部の形成されたいわゆるラスボードを使用するよう
にしているが、壁土の種類によってはラスボードであっ
ても塗布作業中あるいは塗った後の養生中に剥離してし
まうことがあった。本発明は、このような従来の技術が
含有する問題点を解決するためになされたものである。
その目的は、強度が向上するとともに、性能を従来の左
官仕上げの壁に近づけることのできる石膏ボード構造体
及び壁構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
めに請求項1の発明では、繊維と炭粒とを樹脂によって
封じ込めた通気性シート体を石膏ボード本体の表面に貼
着したことを要旨とする。また、請求項2の発明では請
求項1の発明の構成に加えて、前記シート体を構成する
繊維の一部として竹毛を加えることをことを要旨とす
る。また、請求項3の発明では石膏ボードの外表面に繊
維と炭粒とを樹脂によって封じ込めた通気性シート体を
貼着し、同シート体の表面に通気性壁材料を塗布するこ
とで石膏ボード表面に形成された壁構造を構成したこと
を要旨とする。このような構成では、繊維と炭粒とを樹
脂によって封じ込めた通気性シート体を石膏ボード本体
の表面に貼着することで、石膏ボード本体の強度が向上
するとともに、通気性シート体の表面に左官仕上げによ
って壁の造作をする場合に通気性シート体があたかも左
官仕上げおける下塗りや中塗りのような役割となり、よ
り左官仕上げに近い壁構造を得ることが可能となる。シ
ート体は竹毛を加えることがより好ましい。
【0005】
【発明の効果】 上記発明では、石膏ボード本体の強度
が向上するとともに、すべてを左官仕上げで構築した場
合の壁構造で得られるメリットにより近い壁構造とする
ことが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の一実施の形態に
ついて図1〜図4に基づいて説明する。図1及び図2に
示すように、石膏ボード構造体10は石膏ボード本体1
1と通気性シート体としての硬質フェルトシート12に
よって構成されている。本実施の形態の石膏ボード本体
11は長方形形状の板体であって、図示しない被覆ボー
ル紙にて被覆されている。石膏ボード本体11の表面
(被覆ボール紙の外面)には石膏ボード本体11と同形
状の硬質フェルトシート12がホルムアルデヒド含有の
極めて少ない、あるいはホルムアルデヒド不使用の接着
剤にて接着されている。従って、石膏ボード構造体10
は硬質フェルトシート12を貼った状態において下側の
石膏ボード本体11は完全に覆われる。尚、図1及び図
2の石膏ボード構造体10における硬質フェルトシート
12の厚みは若干誇張されている。図3に示すように、
硬質フェルトシート12はフェルト繊維18と竹毛19
と小粒子状の竹炭20が混入され熱可塑性樹脂21によ
って板状に固められて構成されている。硬質フェルトシ
ート12は熱可塑性樹脂21及び竹毛19によってそれ
自身剛性を有するとともに、可撓性をも有する。更に、
硬質フェルトシート12はフェルト繊維18、竹毛19
及び竹炭20が混入することで良好な通気性を有するこ
ととなる。
【0007】ここに、フェルト繊維18は綿状の繊維で
あって、原材料としては天然、合成、半合成を問わな
い。また、再生反毛綿であってもよい。竹毛19は一般
的な竹(マダケ、モウソウチク等)を長さ10〜100
mm程度、直径0.1〜0.8mm程度の加工された繊
維とされる。このような竹毛19は剛性に関与するとと
もに吸臭効果を有する。竹炭20は竹を炭化させ細粒状
に砕いたものが使用される。このような竹炭20は吸排
湿、吸臭効果を有する。本実施の形態では竹炭20には
前もって木酢液が噴霧されており、更に防虫、防かび効
果を有する。熱可塑性樹脂21は一般的に100度Cか
ら170度C程度の範囲で溶融する各種合成樹脂であっ
て、ポリプロピレン系、ポリエステル系、ポリエチレン
系、ポリスチレン系、ポリアミド系、ポリオレフィン系
等を広く言う。熱可塑性樹脂21は図4に示す綿状の熱
可塑性樹脂繊維22が溶融したのち、固化して形成され
た樹脂層である。
【0008】硬質フェルトシート12は例えば次のよう
な方法で製造される。図5に示すように、ダクト25か
らフェルト繊維18、竹毛19、竹炭20及び熱可塑性
樹脂繊維22を所定の配合で混合機26に導入する。ダ
クト25を通過する間に各材料は攪拌される。尚、各材
料の配合割合は使用目的によって異なる。混合機26に
投入された材料は更にコンベア27によって定量ホッパ
装置28に送られ定量ずつ多針型カード機30に送られ
る。針型カード機30によって所定の幅、及び厚さで送
り出された材料はニードル装置31によるニードルパン
チ加工によって圧縮される。この段階の中間製品が図5
に示すものである。次いで、熱乾燥炉32に導入された
材料は加熱され熱可塑性樹脂繊維22が溶融する。熱可
塑性樹脂繊維22が溶融した熱可塑性樹脂21はフェル
ト繊維18、竹毛19及び竹炭20間を結着する。熱乾
燥炉32から送り出された中間製品はまだ熱可塑性樹脂
21が十分柔らかいうちに冷却ローラプレス33で押圧
して熱可塑性樹脂21をあたかも接着剤のようにしてフ
ェルト繊維18、竹毛19及び竹炭20をより密着させ
る。この段階で図3に示す硬質フェルトシート12がで
きあがる。次いで冷却ファン34で冷却した後、カッタ
ー装置35でカットして製品として得る。
【0009】次にこのような、石膏ボード構造体10を
使用した壁構造について説明する。図2に示すように、
柱(間柱)41に対して胴縁42を取り付け、同胴縁4
2に対して石膏ボード構造体10を硬質フェルトシート
12が表側となるように図示しない硬質フェルトシート
12側から釘を打ち付けて固定する。この状態で通常の
左官仕上げによる下塗りと中塗りが省略されることとな
る。そして、硬質フェルトシート12の表面に通気性壁
材料としての壁土43を塗っていく。本実施の形態では
珪藻土、石灰、糊、スサ等の材料を混合して調整されて
いる。壁土43による層が上塗り(仕上げ塗り)とな
る。このように本実施の形態では壁構造は石膏ボード本
体11をベースとして表面側に向かって硬質フェルトシ
ート12、壁土43という層構造が形成される。
【0010】このような、石膏ボード構造体10を使用
することで次のような作用効果が生ずる。 (1)石膏ボード本体11の表面に接着された硬質フェ
ルトシート12により石膏ボード構造体10の強度が増
し、石膏ボード本体11にひびが入ったり割れたりする
という不具合が生じるおそれが少なくなる。その結果、
建築現場における作業性が向上する。 (2)石膏ボード構造体10を釘にて胴縁42に固定す
る際に、硬質フェルトシート12がクッションとなって
石膏ボード本体11がつぶれたり割れたりしにくくな
る。また、石膏は釘を打った際に釘周辺が微細に崩れる
ため、釘の固定力の点で若干マイナス要因であったが、
このように硬質フェルトシート12を介して釘で固定す
ることによって釘の効きがよくなる。 (3)左官仕上げにおいて壁土43はフェルト繊維1
8、竹毛19、竹炭20等によってざらついた面とされ
た硬質フェルトシート12の表面に塗布されるため壁土
43がしっかりと保持され塗布作業中や養生中に脱落し
にくい。 (4)壁土43は珪藻土が材料とされているため、通気
性があり吸排湿性、吸音性、吸臭性の点で優れている。
そして、通気性があることから硬質フェルトシート12
との間で空気の流通が可能となっている。従って、硬質
フェルトシート12の吸湿、吸臭効果や防虫、防かび効
果は壁土43で覆われていても有効に機能することとな
る。
【0011】尚、この発明は、次のように変更して具体
化することも可能である。 ・上記実施の形態では石膏ボード本体11に対して硬質
フェルトシート12は接着剤にて接着したが、上記のよ
うに中間製品の段階で石膏ボード本体11上に配置し、
熱乾燥炉32内に石膏ボード本体11もろとも加熱して
溶融した熱可塑性樹脂21によって硬質フェルトシート
12を石膏ボード本体11に固定してもよい。 ・石膏ボード構造体10の形状は上記実施の形態に限定
されない。 ・上記実施の形態では硬質フェルトシート12に塗る壁
土43は上塗り(仕上げ塗り)用であったが、もちろん
硬質フェルトシート12に中塗りを施しても構わない。 ・壁土43としてはその他の材料(しっくい、京壁等)
を使用してもよい。 ・上記実施の形態では竹炭20には前もって木酢液を噴
霧していたが、噴霧でなく浸漬して竹炭20に含浸させ
てもよい。また、竹炭20だけ含浸させるのではなく、
上記実施の形態での製造工程における多針型カード機3
0で噴霧したり、ニードル装置31の前後いずれかで噴
霧してもよい。要は熱乾燥炉32よりも前であればよ
い。 ・竹炭20以外の他の炭でも構わない。例えば、木材等
の植物或いは有機汚泥を使用することが考えられる。 ・竹毛19は上記以外のサイズでも構わない。また竹以
外に椰子の実繊維や棕櫚の繊維、木材を細かくしたもの
でもよい。 ・竹炭20の大きさは極めて小さな粉末状でもよい。 ・木酢液の概念には竹酢液も含む。木酢液と竹酢液を同
時に使用しても構わない。その他、本発明の趣旨を逸脱
しない態様で実施することは自由である。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の石膏ボード構造体の概略
を説明する部分斜視図。
【図2】同じ実施形態の石膏ボード構造体を使用した壁
構造の部分断面側面図。
【図3】硬質フェルトシートの拡大概念図。
【図4】同じ硬質フェルトシートの加熱前の拡大概念
図。
【図5】同じ硬質フェルトシートの製造工程を説明する
工程図。
【符号の説明】
10…石膏ボード構造体、11…石膏ボード本体、12
…硬質フェルトシート、19…竹毛、20…竹炭、43
…壁土。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維と炭粒とを樹脂によって封じ込めた
    通気性シート体を石膏ボード本体の表面に貼着してなる
    ことを特徴とする石膏ボード構造体。
  2. 【請求項2】 前記シート体を構成する繊維の一部とし
    て竹毛を加えることを特徴とする請求項1に記載の石膏
    ボード構造体。
  3. 【請求項3】 石膏ボードの外表面に繊維と炭粒とを樹
    脂によって封じ込めた通気性シート体を貼着し、同シー
    ト体の表面に通気性壁材料を塗布してなる壁構造。
JP2002140918A 2002-05-16 2002-05-16 石膏ボード構造体及び壁構造 Pending JP2003328524A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002140918A JP2003328524A (ja) 2002-05-16 2002-05-16 石膏ボード構造体及び壁構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002140918A JP2003328524A (ja) 2002-05-16 2002-05-16 石膏ボード構造体及び壁構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003328524A true JP2003328524A (ja) 2003-11-19

Family

ID=29701645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002140918A Pending JP2003328524A (ja) 2002-05-16 2002-05-16 石膏ボード構造体及び壁構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003328524A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2348532C2 (ru) Гипсовая панель, облицованная матом нетканого стекловолокнистого материала, и способ изготовления
KR101686208B1 (ko) 다층 흡음 플라스터 시스템
JPS624223B2 (ja)
US8273415B2 (en) Method of forming a reinforcement sheet to reinforce a cementitious board
KR20060063793A (ko) 내구성 건축 제품 및 그것을 제조하는 방법
CZ303420B6 (cs) Izolacní výrobek z minerálních vláken, zpusob jeho výroby a použití
JPS5847545B2 (ja) 建築用下地材
KR101152155B1 (ko) 황토를 함유한 친환경 무기질 보드 및 내장재 제조 방법
JP2003328524A (ja) 石膏ボード構造体及び壁構造
KR101080819B1 (ko) 황토를 함유한 친환경 무기질 황토보드 및 제조 방법
JP2006348479A (ja) 建築用下地材の施工方法
JP2015161150A (ja) コンクリート構造物用の仕上げシート、及びこれを使用したコンクリート構造物の仕上げ工法
JPH11247320A (ja) 木造建築物の壁構造
AU598414B2 (en) Lightweight insulation batt
JP3678320B2 (ja) 複合ボード
JPS6310248Y2 (ja)
KR102241304B1 (ko) 표면 마감재를 가지는 단열재의 제조방법
JPH0438360A (ja) 無機系パネル及びその製造方法
KR200493072Y1 (ko) 표면 마감재를 가지는 복합 단열재
JP2004100337A (ja) 建築用断熱フォーム材及びその製造方法
WO2024069620A2 (en) Heat insulating panel for building
JPS6345464Y2 (ja)
JPH11210107A (ja) 断熱パネル
JP2000265612A (ja) 建材とその製造方法
JP2003306981A (ja) 建築用材