JP2003321897A - 折り上げ天井 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】二重天井構造にの形成に好適な折り上げ天井を
提供する 【解決手段】請求項1に係る発明は、垂直方向の高さが
異なる第1及び第2の天井部と、両天井部を接続する折
り上げ部を具備し、躯体に取り付けられることにより、
この躯体に囲まれた空間を上方に位置する天井裏空間と
下方に位置する室内空間とに分ける折り上げ天井におい
て、前記折り上げ部は、所定の開口面積を有する開口部
を設けて天井裏空間と室内空間とを連通するものである
ことを特徴とする。
提供する 【解決手段】請求項1に係る発明は、垂直方向の高さが
異なる第1及び第2の天井部と、両天井部を接続する折
り上げ部を具備し、躯体に取り付けられることにより、
この躯体に囲まれた空間を上方に位置する天井裏空間と
下方に位置する室内空間とに分ける折り上げ天井におい
て、前記折り上げ部は、所定の開口面積を有する開口部
を設けて天井裏空間と室内空間とを連通するものである
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重天井構造を形
成するのに好適な折り上げ天井に関する。
成するのに好適な折り上げ天井に関する。
【0002】
【従来の技術】二重天井構造は、上階の床とその階下の
内装天井の間に天井裏空間を設け、天井裏空間の空気を
他の場所へ通すための開口部を設けて、上階の床に衝撃
力が加わったとき、それにより圧縮される天井裏空間の
空気を開口部を通して天井裏空間の外へ流れるようにし
ている。したがって、上階の床の衝撃力に伴う内装天井
の振動を空気の粘性あるいは緩衝作用により抑え、上階
から階下へ伝わる衝撃音を低減させる機能を有する。こ
の二重天井構造の一例として、特開平7−279293
に開示されるものが存在する。このものは、開口部を内
装壁や平面の内装天井に設けている。
内装天井の間に天井裏空間を設け、天井裏空間の空気を
他の場所へ通すための開口部を設けて、上階の床に衝撃
力が加わったとき、それにより圧縮される天井裏空間の
空気を開口部を通して天井裏空間の外へ流れるようにし
ている。したがって、上階の床の衝撃力に伴う内装天井
の振動を空気の粘性あるいは緩衝作用により抑え、上階
から階下へ伝わる衝撃音を低減させる機能を有する。こ
の二重天井構造の一例として、特開平7−279293
に開示されるものが存在する。このものは、開口部を内
装壁や平面の内装天井に設けている。
【0003】また、二重天井構造を形成する部材とし
て、折り上げ天井を用いることがある。折り上げ天井
は、中央部とこれを囲む周辺部を有し、一般的に、中央
部を周辺部より高くしており、これにより、部屋にいる
場合に開放感をもたらす等居住性を高めることができ
る。この折り上げ天井の一例として、特開平10−25
2153に開示されるものが存在する。このものは、平
面状の天井が設けられた下階建物ユニットと、それらに
取り囲まれる、開口を有する下階建物ユニットと、平面
状の天井を有する下階建物ユニットの上方に配置される
平面状の床と折り上げ部(立ち上がり部)を有する上階
建物ユニットと、開口を有する下階建物ユニットの上方
に位置する上階の平面状の床と下階の天井を有する上階
建物ユニットの各ユニットを組み合わせて形成してい
る。そして、上階の床と下階の天井の間は空間を有して
構成されており、折り上げ部にはこの空間に設けられた
空調機の給気のためにルーバー(開口部)を設けてい
る。
て、折り上げ天井を用いることがある。折り上げ天井
は、中央部とこれを囲む周辺部を有し、一般的に、中央
部を周辺部より高くしており、これにより、部屋にいる
場合に開放感をもたらす等居住性を高めることができ
る。この折り上げ天井の一例として、特開平10−25
2153に開示されるものが存在する。このものは、平
面状の天井が設けられた下階建物ユニットと、それらに
取り囲まれる、開口を有する下階建物ユニットと、平面
状の天井を有する下階建物ユニットの上方に配置される
平面状の床と折り上げ部(立ち上がり部)を有する上階
建物ユニットと、開口を有する下階建物ユニットの上方
に位置する上階の平面状の床と下階の天井を有する上階
建物ユニットの各ユニットを組み合わせて形成してい
る。そして、上階の床と下階の天井の間は空間を有して
構成されており、折り上げ部にはこの空間に設けられた
空調機の給気のためにルーバー(開口部)を設けてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、二重天
井構造では、天井裏空間の空気を通す開口部を必要とす
るが、施工スペースなどの問題で、この開口部を内装天
井に設けた場合、内装天井に設けられた開口部を通して
天井裏空間が見えてしまうため、室内空間の美観を損な
う原因となることがある。
井構造では、天井裏空間の空気を通す開口部を必要とす
るが、施工スペースなどの問題で、この開口部を内装天
井に設けた場合、内装天井に設けられた開口部を通して
天井裏空間が見えてしまうため、室内空間の美観を損な
う原因となることがある。
【0005】特開平7−279293に開示されている
二重天井構造では、天井に開口部を設ける場合、壁の近
傍に可撓性のフィンや多孔性の回り縁を用いて内装天井
の下面に設けて開口部を目立たなくしている。しかしな
がら、このものも、室内空間の開口部の直下から見上げ
た場合には、開口部を視点の近くで、開口面の法線方向
側の正面から見ることになるので、開口部が大きく見え
てしまい、やはり目立つものであった。
二重天井構造では、天井に開口部を設ける場合、壁の近
傍に可撓性のフィンや多孔性の回り縁を用いて内装天井
の下面に設けて開口部を目立たなくしている。しかしな
がら、このものも、室内空間の開口部の直下から見上げ
た場合には、開口部を視点の近くで、開口面の法線方向
側の正面から見ることになるので、開口部が大きく見え
てしまい、やはり目立つものであった。
【0006】特開平10−252153に開示されてい
る折り上げ天井は、折り上げ部にルーバー(開口部)を
有しているが、各ユニットを組み合わせることにより折
り上げ天井を構成するものであるので、天井部を単体で
形成できず、躯体への施工作業が困難なものであった。
る折り上げ天井は、折り上げ部にルーバー(開口部)を
有しているが、各ユニットを組み合わせることにより折
り上げ天井を構成するものであるので、天井部を単体で
形成できず、躯体への施工作業が困難なものであった。
【0007】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、美観を損なわず居住性の
高い二重天井構造を形成するのに好適な折り上げ天井を
提供することにある。
で、その目的とするところは、美観を損なわず居住性の
高い二重天井構造を形成するのに好適な折り上げ天井を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
垂直方向の高さが異なる第1及び第2の天井部と、両天
井部を接続する折り上げ部を具備し、躯体に取り付けら
れることにより、この躯体に囲まれた空間を上方に位置
する天井裏空間と下方に位置する室内空間とに分ける折
り上げ天井において、前記折り上げ部は、所定の開口面
積を有する開口部を設けて天井裏空間と室内空間とを連
通するものであることを特徴とする。
垂直方向の高さが異なる第1及び第2の天井部と、両天
井部を接続する折り上げ部を具備し、躯体に取り付けら
れることにより、この躯体に囲まれた空間を上方に位置
する天井裏空間と下方に位置する室内空間とに分ける折
り上げ天井において、前記折り上げ部は、所定の開口面
積を有する開口部を設けて天井裏空間と室内空間とを連
通するものであることを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の折
り上げ天井において、前記折り上げ部に取付開口部を設
け、この取付開口部に取り付けられる柄構成材に前記開
口部を形成したことを特徴とする。
り上げ天井において、前記折り上げ部に取付開口部を設
け、この取付開口部に取り付けられる柄構成材に前記開
口部を形成したことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項2記載の折
り上げ天井において、前記柄構成材は、前記開口面積を
変化させる回動自在の桟を有することを特徴とする。
り上げ天井において、前記柄構成材は、前記開口面積を
変化させる回動自在の桟を有することを特徴とする。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項2記載の折
り上げ天井において、前記柄構成材は、圧縮方向の力を
受けたときに縮み、引っ張り方向の力を受けたときに伸
びる伸縮性を有することを特徴とする。
り上げ天井において、前記柄構成材は、圧縮方向の力を
受けたときに縮み、引っ張り方向の力を受けたときに伸
びる伸縮性を有することを特徴とする。
【0012】請求項5に係る発明は、請求項1乃至4記
載の折り上げ天井において、前記天井裏空間の前記開口
部近傍に照明装置を設けることを特徴とする。
載の折り上げ天井において、前記天井裏空間の前記開口
部近傍に照明装置を設けることを特徴とする。
【0013】請求項6に係る発明は、請求項1乃至5記
載の折り上げ天井において、前記折り上げ部は、前記開
口部の下方に室内空間に向けて略水平に延伸した突出部
を設けることを特徴とする。
載の折り上げ天井において、前記折り上げ部は、前記開
口部の下方に室内空間に向けて略水平に延伸した突出部
を設けることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)次に、第1の
実施形態を図1および図2に基づいて説明する。まず、
折り上げ天井1を取り付ける躯体について説明する。躯
体は、建物の強度を確保するためのものであり、躯体天
井5と躯体壁6と躯体床(図示せず)により形成され
て、それら躯体で囲まれた空間が形成されている。躯体
天井5は、コンクリートで形成され、上階と下階(階
下)との間に略水平に配設されている。躯体天井5は上
階の床(図示せず)を載置しており、上階の床に衝撃力
が加えられると、その衝撃力は躯体天井5に伝達され
る。また、躯体壁6は、コンクリートで形成され、部屋
間や、部屋と屋外との間に略垂直に配設されるものであ
る。
実施形態を図1および図2に基づいて説明する。まず、
折り上げ天井1を取り付ける躯体について説明する。躯
体は、建物の強度を確保するためのものであり、躯体天
井5と躯体壁6と躯体床(図示せず)により形成され
て、それら躯体で囲まれた空間が形成されている。躯体
天井5は、コンクリートで形成され、上階と下階(階
下)との間に略水平に配設されている。躯体天井5は上
階の床(図示せず)を載置しており、上階の床に衝撃力
が加えられると、その衝撃力は躯体天井5に伝達され
る。また、躯体壁6は、コンクリートで形成され、部屋
間や、部屋と屋外との間に略垂直に配設されるものであ
る。
【0015】折り上げ天井1は、木材を用いて形成さ
れ、第1の天井部1aと、それよりも高い位置にある第
2の天井部1cと、それらを接続する折り上げ部1bを
有して構成されている。そして、この折り上げ部1b
は、周辺の一部を残してなる長方形の取付開口部1dを
有しており、この取付開口部1dは後述する柄構成材2
を取り付けている。また、折り上げ天井1は、全体形状
は躯体天井5に対応させるので、通常は平面形状は正方
形または長方形となる。したがって、平面形状における
各辺は、4つの折り上げ部1bを有し、中央に位置する
第2の天井部1cがその周辺に位置する第1の天井部1
aよりも高くなっている。そして、取付開口部1dは、
それぞれの折り上げ部1bに1個ずつ設けている。
れ、第1の天井部1aと、それよりも高い位置にある第
2の天井部1cと、それらを接続する折り上げ部1bを
有して構成されている。そして、この折り上げ部1b
は、周辺の一部を残してなる長方形の取付開口部1dを
有しており、この取付開口部1dは後述する柄構成材2
を取り付けている。また、折り上げ天井1は、全体形状
は躯体天井5に対応させるので、通常は平面形状は正方
形または長方形となる。したがって、平面形状における
各辺は、4つの折り上げ部1bを有し、中央に位置する
第2の天井部1cがその周辺に位置する第1の天井部1
aよりも高くなっている。そして、取付開口部1dは、
それぞれの折り上げ部1bに1個ずつ設けている。
【0016】柄構成材2は、図2に示すように、取付開
口部1dに取付けられる。具体的には、取付開口部1d
に、細幅で長い横木2aを所定の間隔で短辺方向に並べ
(例えば、3列)、横木2a、2a間に所定の開口面積
を有した開口部1fを設けたものである。この開口部1
fは、折り上げ天井1を躯体に取り付けたときに、二重
天井構造として働くための通気性を確保する。柄構成材
2は、具体的には、複数の部材を組み合わせて構成され
るものであり、木材を格子状に組んだものや、複数の薄
板を所定の角度で並べたものなどでもよい。
口部1dに取付けられる。具体的には、取付開口部1d
に、細幅で長い横木2aを所定の間隔で短辺方向に並べ
(例えば、3列)、横木2a、2a間に所定の開口面積
を有した開口部1fを設けたものである。この開口部1
fは、折り上げ天井1を躯体に取り付けたときに、二重
天井構造として働くための通気性を確保する。柄構成材
2は、具体的には、複数の部材を組み合わせて構成され
るものであり、木材を格子状に組んだものや、複数の薄
板を所定の角度で並べたものなどでもよい。
【0017】かかる折り上げ天井1は、以下のようにし
て躯体に取付けられる。7はボルトで、金属材製であ
り、基端が躯体天井5に固定され、先端が下方に突出
し、その先端にハンガー10が固定されている。ハンガ
ー10は、金属材により筒状に形成されたのものであ
り、筒状部分の内方が野縁受け8の外周を囲み、筒状部
分の内側の空間を狭くする調整具を締め付けることによ
り野縁受け8を固定する。この野縁受け8は、木材で形
成された柱状のものである。クリップ9は、金属により
略コ字状に形成され、野縁11と野縁受け8を締め付け
て固定する。野縁11は、木材で形成される複数の横木
であり、その下面で折り上げ天井1と接続される。この
ように、折り上げ天井1は、ボルト7と、ハンガー10
と、野縁受け8と、クリップ9と、野縁11による吊り
構造を複数用いることにより、躯体天井5に接続され
る。
て躯体に取付けられる。7はボルトで、金属材製であ
り、基端が躯体天井5に固定され、先端が下方に突出
し、その先端にハンガー10が固定されている。ハンガ
ー10は、金属材により筒状に形成されたのものであ
り、筒状部分の内方が野縁受け8の外周を囲み、筒状部
分の内側の空間を狭くする調整具を締め付けることによ
り野縁受け8を固定する。この野縁受け8は、木材で形
成された柱状のものである。クリップ9は、金属により
略コ字状に形成され、野縁11と野縁受け8を締め付け
て固定する。野縁11は、木材で形成される複数の横木
であり、その下面で折り上げ天井1と接続される。この
ように、折り上げ天井1は、ボルト7と、ハンガー10
と、野縁受け8と、クリップ9と、野縁11による吊り
構造を複数用いることにより、躯体天井5に接続され
る。
【0018】上記のように、折り上げ天井1は、躯体に
取り付けることにより、躯体で取り囲まれた空間を天井
裏空間3と室内空間4に分けることとなる。すなわち、
天井裏空間3は、折り上げ天井1と躯体天井5と躯体壁
6とに囲まれた空間であり、室内空間4は、折り上げ天
井1の下方に位置し、折り上げ天井1と躯体壁6と躯体
床(図示せず)で囲まれた空間である。これらは前述の
開口部1fによって連通されている。開口部1fは、全
体として、二重天井構造として働くための通気性を有す
る所定の開口面積を確保している。このことにより、こ
の折り上げ天井1は、躯体に取り付けることにより、天
井裏空間3の空気が開口部1fを通して室内空間4に流
れる二重天井構造を構成する。
取り付けることにより、躯体で取り囲まれた空間を天井
裏空間3と室内空間4に分けることとなる。すなわち、
天井裏空間3は、折り上げ天井1と躯体天井5と躯体壁
6とに囲まれた空間であり、室内空間4は、折り上げ天
井1の下方に位置し、折り上げ天井1と躯体壁6と躯体
床(図示せず)で囲まれた空間である。これらは前述の
開口部1fによって連通されている。開口部1fは、全
体として、二重天井構造として働くための通気性を有す
る所定の開口面積を確保している。このことにより、こ
の折り上げ天井1は、躯体に取り付けることにより、天
井裏空間3の空気が開口部1fを通して室内空間4に流
れる二重天井構造を構成する。
【0019】したがって、上階の床面に衝撃力が加えら
れたとき、躯体天井5に衝撃力が伝達されるので、天井
裏空間3内の空気は圧縮される。この圧縮された空気
は、柄構成材2に設けられた開口部1fを通過して室内
空間4に流れる。その結果、折り上げ天井1に伝達され
る衝撃力のエネルギーは、開口部1fのないときと比べ
て減少し、折り上げ天井1の振動が低減される。このこ
とにより、躯体天井5と折り上げ天井1との間の衝撃音
の増幅が抑えられ、室内空間4で聞こえる衝撃音は低減
される。
れたとき、躯体天井5に衝撃力が伝達されるので、天井
裏空間3内の空気は圧縮される。この圧縮された空気
は、柄構成材2に設けられた開口部1fを通過して室内
空間4に流れる。その結果、折り上げ天井1に伝達され
る衝撃力のエネルギーは、開口部1fのないときと比べ
て減少し、折り上げ天井1の振動が低減される。このこ
とにより、躯体天井5と折り上げ天井1との間の衝撃音
の増幅が抑えられ、室内空間4で聞こえる衝撃音は低減
される。
【0020】また、取付開口部1dは、折り上げ天井1
の折り上げ部1bに設けられているので、その開口面の
法線方向側の正面から見られることがなく、内装天井の
下面に設けられているときと比較して、室内空間4にい
る人の視点から見た、見かけ上の面積は小さくなる。そ
して、取付開口部1dは、柄構成材2を取り付けている
ので開口部1fにより通気性を有して衝撃音の低減効果
を保ちつつ、取付開口部1dを通して見える天井裏空間
3を見えにくくして美観を損ねないようにしている。ま
た、取付開口部1dは、柄構成材2の取付け、取り外し
が自由にできるので、これを他のものに取り換えること
により開口部1fの開口面積を調節することもできる。
の折り上げ部1bに設けられているので、その開口面の
法線方向側の正面から見られることがなく、内装天井の
下面に設けられているときと比較して、室内空間4にい
る人の視点から見た、見かけ上の面積は小さくなる。そ
して、取付開口部1dは、柄構成材2を取り付けている
ので開口部1fにより通気性を有して衝撃音の低減効果
を保ちつつ、取付開口部1dを通して見える天井裏空間
3を見えにくくして美観を損ねないようにしている。ま
た、取付開口部1dは、柄構成材2の取付け、取り外し
が自由にできるので、これを他のものに取り換えること
により開口部1fの開口面積を調節することもできる。
【0021】このように、第1の実施形態においては、
折り上げ部1bに取付開口部1dを設けて、それに取り
付けられる柄構成材2に開口部1fを形成する折り上げ
天井1を有して二重天井構造を構成するので、室内の美
観を大きく損ねることなく、上階からの衝撃音を低減す
ることができ、居住性を高めることができる。
折り上げ部1bに取付開口部1dを設けて、それに取り
付けられる柄構成材2に開口部1fを形成する折り上げ
天井1を有して二重天井構造を構成するので、室内の美
観を大きく損ねることなく、上階からの衝撃音を低減す
ることができ、居住性を高めることができる。
【0022】なお、本実施形態では、柄構成材2を取付
開口部1dに取り付ける構成を示したが、折り上げ部1
bに直接、任意の数の開口部1fを設け、二重天井構造
として働くための通気性を有する所定の開口面積を確保
してもよい。また、柄構成材2として3本の横木2aを
設けたが、3本に限るものではなく、任意の本数で構成
できる。
開口部1dに取り付ける構成を示したが、折り上げ部1
bに直接、任意の数の開口部1fを設け、二重天井構造
として働くための通気性を有する所定の開口面積を確保
してもよい。また、柄構成材2として3本の横木2aを
設けたが、3本に限るものではなく、任意の本数で構成
できる。
【0023】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図3に基づいて説明する。図3は、本実施形
態の取付開口部1dの近傍を示している。このものは、
第1の実施形態とは柄構成材2として回動自在の複数の
桟2bを有することが異なり、その他は第1の実施形態
と同じ構成となっている。
実施形態を図3に基づいて説明する。図3は、本実施形
態の取付開口部1dの近傍を示している。このものは、
第1の実施形態とは柄構成材2として回動自在の複数の
桟2bを有することが異なり、その他は第1の実施形態
と同じ構成となっている。
【0024】この柄構成材2は、長方形の取付開口部1
dに設けられた長辺方向に棒状に延伸する短辺方向に並
べて設けられる複数(例えば3本)の金属製の回転軸2
cと、薄い木製の長方形の板材によって形成され、その
短辺方向の中心にこれらの回転軸2cを有して回動自在
に設けられる桟2bによって構成されている。
dに設けられた長辺方向に棒状に延伸する短辺方向に並
べて設けられる複数(例えば3本)の金属製の回転軸2
cと、薄い木製の長方形の板材によって形成され、その
短辺方向の中心にこれらの回転軸2cを有して回動自在
に設けられる桟2bによって構成されている。
【0025】桟2bは、垂直方向からの角度θを調節す
ることにより、開口部1fの開口面積と室内空間4から
開口部1fを通して見た天井裏空間3の見え方を変化さ
せる。開口部1fの開口面積を変化させることにより、
天井裏空間3から室内空間4への通気性を変化させ、上
階の衝撃音の抑制効果を調整する。また、実線で示され
るように桟2bの角度θを90°未満としたときには、
室内空間4にいる人が取付開口部1dを見上げたとき
に、この人の天井裏空間3をみる視線は、桟2bによっ
て遮られるため、開口部1fの通気性をある程度保った
まま天井裏空間3をほぼ隠すことができる。
ることにより、開口部1fの開口面積と室内空間4から
開口部1fを通して見た天井裏空間3の見え方を変化さ
せる。開口部1fの開口面積を変化させることにより、
天井裏空間3から室内空間4への通気性を変化させ、上
階の衝撃音の抑制効果を調整する。また、実線で示され
るように桟2bの角度θを90°未満としたときには、
室内空間4にいる人が取付開口部1dを見上げたとき
に、この人の天井裏空間3をみる視線は、桟2bによっ
て遮られるため、開口部1fの通気性をある程度保った
まま天井裏空間3をほぼ隠すことができる。
【0026】この桟2bの最適な角度θは、室内空間4
にいる人が取付開口部1dを見上げるときの仰角の最小
値と桟2bの短辺方向の長さと取付開口部1dの視点か
らの高さなどによって決定される。このとき、桟2b
は、室内空間4にいる人の天井裏空間3への視線を略完
全に遮った状態で開口部1fの通気性を最大とする開口
面積に調整する。
にいる人が取付開口部1dを見上げるときの仰角の最小
値と桟2bの短辺方向の長さと取付開口部1dの視点か
らの高さなどによって決定される。このとき、桟2b
は、室内空間4にいる人の天井裏空間3への視線を略完
全に遮った状態で開口部1fの通気性を最大とする開口
面積に調整する。
【0027】このように、第2の実施形態においては、
柄構成材2として回動自在の桟2bを設けるので、開口
部1fの開口面積を調整して通気性を変化させ、上階の
床に衝撃力が加わることによる衝撃音の抑制効果の調整
ができるとともに、室内空間4にいる人の天井裏空間3
への視線を遮ることができる。
柄構成材2として回動自在の桟2bを設けるので、開口
部1fの開口面積を調整して通気性を変化させ、上階の
床に衝撃力が加わることによる衝撃音の抑制効果の調整
ができるとともに、室内空間4にいる人の天井裏空間3
への視線を遮ることができる。
【0028】なお、本実施例において、桟2bの数は3
枚としたが、任意の枚数で構成することができる。
枚としたが、任意の枚数で構成することができる。
【0029】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を図1と、図4および図5に基づいて説明す
る。このものは、第1の実施形態とは柄構成材2が伸縮
性を有することが異なり、その他は第1の実施形態と同
じ構成となっている。
実施形態を図1と、図4および図5に基づいて説明す
る。このものは、第1の実施形態とは柄構成材2が伸縮
性を有することが異なり、その他は第1の実施形態と同
じ構成となっている。
【0030】図4(a)は、伸縮性を有する柄構成材2
の例であり、金属板で構成された開口部1fを形成する
ハニカム構造の上下に木製の板材が接続されている。こ
のものは、圧縮方向の力(図中の上下方向)をこの板材
に加えると、板材によってハニカム構造に一様な圧力が
加わるために変形し、図4(a)の状態から同図(b)
のように点線で示す元の幅よりも上下方向に狭くなる。
逆に、板材に引っ張り方向の力を加えると、図4(b)
の状態から同図(a)の状態に変形する。
の例であり、金属板で構成された開口部1fを形成する
ハニカム構造の上下に木製の板材が接続されている。こ
のものは、圧縮方向の力(図中の上下方向)をこの板材
に加えると、板材によってハニカム構造に一様な圧力が
加わるために変形し、図4(a)の状態から同図(b)
のように点線で示す元の幅よりも上下方向に狭くなる。
逆に、板材に引っ張り方向の力を加えると、図4(b)
の状態から同図(a)の状態に変形する。
【0031】また、図5(a)は、伸縮を可能にした柄
構成材2の例であり、木できた薄板を格子状に組んで開
口部1fを形成し、格子の交差部分の回転軸(図示せ
ず)を設けて上下端に板材を接続したものである。この
ものは、板材に圧縮方向の力(図中の上下方向)を加え
ると、格子の交差部分の回転軸を中心に薄板が回転する
ので格子の形状が変形して、同図(b)のように点線で
示す元の幅よりも上下方向に狭くなる。逆に、図5
(b)の状態から引っ張り力を加えると、同図(a)の
状態に変形する。
構成材2の例であり、木できた薄板を格子状に組んで開
口部1fを形成し、格子の交差部分の回転軸(図示せ
ず)を設けて上下端に板材を接続したものである。この
ものは、板材に圧縮方向の力(図中の上下方向)を加え
ると、格子の交差部分の回転軸を中心に薄板が回転する
ので格子の形状が変形して、同図(b)のように点線で
示す元の幅よりも上下方向に狭くなる。逆に、図5
(b)の状態から引っ張り力を加えると、同図(a)の
状態に変形する。
【0032】上記のような伸縮性を有する柄構成材2
は、図1の取付開口部1dに施工して取り付けるとき
に、取付開口部1dと柄構成材2の寸法が若干異なって
いても、圧縮力もしくは引っ張り力によって変形するこ
とにより寸法の調整をして容易に施工することができ
る。
は、図1の取付開口部1dに施工して取り付けるとき
に、取付開口部1dと柄構成材2の寸法が若干異なって
いても、圧縮力もしくは引っ張り力によって変形するこ
とにより寸法の調整をして容易に施工することができ
る。
【0033】このように、第3の実施形態においては、
柄構成材2は、伸縮性を有するので、施工して取り付け
るときに寸法の調整をすることができる。このことによ
り、施工を容易にすることができる。
柄構成材2は、伸縮性を有するので、施工して取り付け
るときに寸法の調整をすることができる。このことによ
り、施工を容易にすることができる。
【0034】なお、伸縮の方向として図において上下方
向のみを示したが、左右方向についても同様の効果を得
ることができる。
向のみを示したが、左右方向についても同様の効果を得
ることができる。
【0035】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態を図6に基づいて説明する。図6は、本実施形
態の取付開口部1dの近傍を斜視図で示している。この
ものは、第1の実施形態とは開口部1fの近傍の天井裏
空間3に照明装置12を有することが異なり、その他は
第1の実施形態と同じ構成となっている。
実施形態を図6に基づいて説明する。図6は、本実施形
態の取付開口部1dの近傍を斜視図で示している。この
ものは、第1の実施形態とは開口部1fの近傍の天井裏
空間3に照明装置12を有することが異なり、その他は
第1の実施形態と同じ構成となっている。
【0036】照明装置12は、ランプ12aと点灯回路
12bと電極12cを有して構成され、天井裏空間3の
取付開口部1dの近傍に設けられている。ここでいう近
傍とは、ランプ12aによって生じる光線が開口部1f
を通過して室内空間4を照らすことができる範囲のこと
を意味している。
12bと電極12cを有して構成され、天井裏空間3の
取付開口部1dの近傍に設けられている。ここでいう近
傍とは、ランプ12aによって生じる光線が開口部1f
を通過して室内空間4を照らすことができる範囲のこと
を意味している。
【0037】点灯回路12bは、インバータ回路を有し
て構成されており、導体材料で形成された電磁シールド
筐体に収められている。この回路を動作するための電源
は、この筐体の一部に穴を設けて、商用電源(図示せ
ず)に接続されることにより供給されている。点灯回路
12bの出力は、導電材料で板状に形成された電極12
cに接続されている。ランプ12aは、棒状の蛍光ラン
プであり、電極12cによって支持され、点灯回路12
bに導通している。
て構成されており、導体材料で形成された電磁シールド
筐体に収められている。この回路を動作するための電源
は、この筐体の一部に穴を設けて、商用電源(図示せ
ず)に接続されることにより供給されている。点灯回路
12bの出力は、導電材料で板状に形成された電極12
cに接続されている。ランプ12aは、棒状の蛍光ラン
プであり、電極12cによって支持され、点灯回路12
bに導通している。
【0038】点灯スイッチ(図示せず)により、商用電
源から点灯回路12bに電力が供給されると、電極12
cに点灯電圧が生じ、ランプ12aに電力が供給され
て、ランプ12aは点灯する。そうすると、ランプ12
aからは放射状に光線(図示せず)が生じ、取付開口部
1dに設けられた柄構成材2の開口部1fを通って直進
する。この光線の一部は、直接的に室内空間4を照ら
す。また、他のものは、柄構成部材2によって乱反射し
たり、第2の天井部1cに達して一部が反射されたりす
るなどして、間接的に室内空間4を照らす。つまり、前
者は、室内空間4の直接照明となり、後者は間接照明と
なる。
源から点灯回路12bに電力が供給されると、電極12
cに点灯電圧が生じ、ランプ12aに電力が供給され
て、ランプ12aは点灯する。そうすると、ランプ12
aからは放射状に光線(図示せず)が生じ、取付開口部
1dに設けられた柄構成材2の開口部1fを通って直進
する。この光線の一部は、直接的に室内空間4を照ら
す。また、他のものは、柄構成部材2によって乱反射し
たり、第2の天井部1cに達して一部が反射されたりす
るなどして、間接的に室内空間4を照らす。つまり、前
者は、室内空間4の直接照明となり、後者は間接照明と
なる。
【0039】このとき、柄構成材2が第2の実施形態で
示した図3の回動自在の桟2bであり、角度θが90°
以内となっていれば、室内空間4を直接照らす光線は、
柄構成材2により遮られるため、ほぼ間接照明のみにす
ることができる。また、その角度θによって桟2bによ
って反射されて第2の天井部1cに達する光線量を調節
することができるので、間接照明の照度を調整すること
ができる。
示した図3の回動自在の桟2bであり、角度θが90°
以内となっていれば、室内空間4を直接照らす光線は、
柄構成材2により遮られるため、ほぼ間接照明のみにす
ることができる。また、その角度θによって桟2bによ
って反射されて第2の天井部1cに達する光線量を調節
することができるので、間接照明の照度を調整すること
ができる。
【0040】また、躯体壁6、第1の天井部1aの上
面、柄構成材2の照明装置12側など、照明装置12の
周囲の面を鏡張りにするなど、反射率を大きくすれば、
取付開口部1dを通過する光線量が多くなるため、照度
を高めることができる。
面、柄構成材2の照明装置12側など、照明装置12の
周囲の面を鏡張りにするなど、反射率を大きくすれば、
取付開口部1dを通過する光線量が多くなるため、照度
を高めることができる。
【0041】このように、第4の実施形態においては、
天井裏空間3の開口部1fの柄構成材2の近傍に照明装
置12を設けるので、室内空間4を間接照明で照らすこ
とができる。
天井裏空間3の開口部1fの柄構成材2の近傍に照明装
置12を設けるので、室内空間4を間接照明で照らすこ
とができる。
【0042】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態を図7に基づいて説明する。このものは、第1
の実施形態とは折り上げ部1bが開口部1fの下方に室
内空間4に向けて略水平方向に延びる突出部1eを有す
ることが異なり、その他は、第1の実施形態と同じ構成
となっている。
実施形態を図7に基づいて説明する。このものは、第1
の実施形態とは折り上げ部1bが開口部1fの下方に室
内空間4に向けて略水平方向に延びる突出部1eを有す
ることが異なり、その他は、第1の実施形態と同じ構成
となっている。
【0043】突出部1eは、木材の板であり、第1の天
井部1aに略水平に接続して形成され、開口部1fの下
方のみでなく折り上げ部1bの全周に連続して設けられ
ている。この突出部1eは、第1の天井部1aと一体で
延長した部分として設けていてもよい。
井部1aに略水平に接続して形成され、開口部1fの下
方のみでなく折り上げ部1bの全周に連続して設けられ
ている。この突出部1eは、第1の天井部1aと一体で
延長した部分として設けていてもよい。
【0044】この突出部1eを設けることにより、開口
部1fは、室内空間4にいる人からさらに見にくくな
り、開口部1fを通して見える天井裏空間3を隠すこと
ができる。また、図6のように照明装置12を開口部1
f近傍の天井裏空間に設けたときには、照明装置12か
ら室内空間4への直接光を突出部1eでほぼ遮ることが
できるため、室内空間4への照明は直接光を少なくした
間接照明とすることができる。
部1fは、室内空間4にいる人からさらに見にくくな
り、開口部1fを通して見える天井裏空間3を隠すこと
ができる。また、図6のように照明装置12を開口部1
f近傍の天井裏空間に設けたときには、照明装置12か
ら室内空間4への直接光を突出部1eでほぼ遮ることが
できるため、室内空間4への照明は直接光を少なくした
間接照明とすることができる。
【0045】このように、第5の実施形態においては、
折り上げ部1bが開口部1fの下方に室内空間4に向け
て略水平方向に延びる突出部1eを有するので、開口部
1fを室内空間4にいる人から隠すことができ、室内の
美観を向上して居住性を向上することができる。
折り上げ部1bが開口部1fの下方に室内空間4に向け
て略水平方向に延びる突出部1eを有するので、開口部
1fを室内空間4にいる人から隠すことができ、室内の
美観を向上して居住性を向上することができる。
【0046】なお、上記の実施形態における各部の材質
は、各部に必要な強度などの特性を満足するものであれ
ば、樹脂材や発泡材など、適宜、他の建築資材に置きか
えてもよい。また、取付開口部1dの形状は長方形に限
られることなく他の形状でもよい。
は、各部に必要な強度などの特性を満足するものであれ
ば、樹脂材や発泡材など、適宜、他の建築資材に置きか
えてもよい。また、取付開口部1dの形状は長方形に限
られることなく他の形状でもよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、垂直方向の高
さが異なる第1及び第2の天井部と、両天井部を接続す
る折り上げ部を具備し、躯体に取り付けられることによ
り、この躯体に囲まれた空間を上方に位置する天井裏空
間と下方に位置する室内空間とに分ける折り上げ天井に
おいて、前記折り上げ部は、所定の開口面積を有する開
口部を設けて天井裏空間と室内空間とを連通するもので
あるので、室内の美観を大きく損ねることなく、上階か
らの衝撃音を低減することができ、居住性を高めること
ができる。
さが異なる第1及び第2の天井部と、両天井部を接続す
る折り上げ部を具備し、躯体に取り付けられることによ
り、この躯体に囲まれた空間を上方に位置する天井裏空
間と下方に位置する室内空間とに分ける折り上げ天井に
おいて、前記折り上げ部は、所定の開口面積を有する開
口部を設けて天井裏空間と室内空間とを連通するもので
あるので、室内の美観を大きく損ねることなく、上階か
らの衝撃音を低減することができ、居住性を高めること
ができる。
【0048】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
折り上げ天井において、前記折り上げ部に取付開口部を
設け、この取付開口部に取り付けられる柄構成材に前記
開口部を形成したので、請求項1記載の効果に加え、室
内空間から開口部を通して見える天井裏空間を見えにく
くし、美観を向上させることにより居住性を高めること
ができる。
折り上げ天井において、前記折り上げ部に取付開口部を
設け、この取付開口部に取り付けられる柄構成材に前記
開口部を形成したので、請求項1記載の効果に加え、室
内空間から開口部を通して見える天井裏空間を見えにく
くし、美観を向上させることにより居住性を高めること
ができる。
【0049】請求項3の発明によれば、請求項2記載の
折り上げ天井において、前記柄構成材は、前記開口面積
を変化させる回動自在の桟を有するので、請求項2記載
の効果に加え、開口部の開口面積を調整して通気性を変
化させ、上階の床に衝撃力が加わることによる衝撃音の
抑制効果の調整ができるとともに、室内空間にいる人の
天井裏空間への視線を遮ることができる。
折り上げ天井において、前記柄構成材は、前記開口面積
を変化させる回動自在の桟を有するので、請求項2記載
の効果に加え、開口部の開口面積を調整して通気性を変
化させ、上階の床に衝撃力が加わることによる衝撃音の
抑制効果の調整ができるとともに、室内空間にいる人の
天井裏空間への視線を遮ることができる。
【0050】請求項4の発明によれば、請求項2記載の
折り上げ天井において、前記柄構成材は、圧縮方向の力
を受けたときに縮み、引っ張り方向の力を受けたときに
伸びる伸縮性を有するので、請求項2記載の効果に加
え、柄構成材を開口部に施工して取り付けるときに柄構
成材の寸法の調整をすることができる。このことによ
り、施工を容易にすることができる。
折り上げ天井において、前記柄構成材は、圧縮方向の力
を受けたときに縮み、引っ張り方向の力を受けたときに
伸びる伸縮性を有するので、請求項2記載の効果に加
え、柄構成材を開口部に施工して取り付けるときに柄構
成材の寸法の調整をすることができる。このことによ
り、施工を容易にすることができる。
【0051】請求項5の発明においては、請求項1乃至
4記載の折り上げ天井において、前記天井裏空間の前記
開口部近傍に照明装置を設けるので、請求項1乃至4記
載の効果に加え、室内空間4を間接照明で照らすことが
できる。
4記載の折り上げ天井において、前記天井裏空間の前記
開口部近傍に照明装置を設けるので、請求項1乃至4記
載の効果に加え、室内空間4を間接照明で照らすことが
できる。
【0052】請求項6の発明においては、請求項1乃至
5記載の折り上げ天井において、前記折り上げ部は、前
記開口部の下方に室内空間に向けて略水平に延伸した突
出部を設けるので、請求項1乃至5記載の効果に加え、
開口部を室内空間にいる人から隠すことができ、室内の
美観を向上することができる。
5記載の折り上げ天井において、前記折り上げ部は、前
記開口部の下方に室内空間に向けて略水平に延伸した突
出部を設けるので、請求項1乃至5記載の効果に加え、
開口部を室内空間にいる人から隠すことができ、室内の
美観を向上することができる。
【図1】第1の実施形態を示す要部の断面図である。
【図2】第1の実施形態を示す要部断面の斜視図であ
る。
る。
【図3】第2の実施形態を示す要部の断面図である。
【図4】第3の実施形態を構成する伸縮性を有する柄構
成材の一例を示すものであり、(a)は圧縮前、(b)
は圧縮後の形状を示す。
成材の一例を示すものであり、(a)は圧縮前、(b)
は圧縮後の形状を示す。
【図5】第3の実施形態を構成する伸縮性を有する柄構
成材の一例を示すものであり、(a)は圧縮前、(b)
は圧縮後の形状を示す。
成材の一例を示すものであり、(a)は圧縮前、(b)
は圧縮後の形状を示す。
【図6】第4の実施形態を示す要部断面の斜視図であ
る。
る。
【図7】第5の実施形態を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 折り上げ天井
1a 第1の天井部
1b 折り上げ部
1c 第2の天井部
1d 取付開口部
1e 突出部
1f 開口部
2 柄構成部材
2a 横木
2b 桟
2c 回転軸
3 天井裏空間
4 室内空間
5 躯体天井
6 躯体壁
7 ボルト
8 野縁受け
9 クリップ
10 ハンガー
11 野縁
12 照明装置
12a ランプ
12b 点灯回路
12c 電極
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 加納 広志
大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株
式会社内
Fターム(参考) 2E001 DF06 DG01 FA03 FA14 FA71
GA12 GA63 GA87 HC01 KA08
LA11 NA07 NB01 NB03 NB05
NC01 NC02 NC06 ND05
Claims (6)
- 【請求項1】 垂直方向の高さが異なる第1及び第2の
天井部と、両天井部を接続する折り上げ部を具備し、躯
体に取り付けられることにより、この躯体に囲まれた空
間を上方に位置する天井裏空間と下方に位置する室内空
間とに分ける折り上げ天井において、前記折り上げ部
は、所定の開口面積を有する開口部を設けて天井裏空間
と室内空間とを連通するものであることを特徴とする折
り上げ天井。 - 【請求項2】 前記折り上げ部に取付開口部を設け、こ
の取付開口部に取り付けられる柄構成材に前記開口部を
形成したことを特徴とする請求項1記載の折り上げ天
井。 - 【請求項3】 前記柄構成材は、前記開口面積を変化さ
せる回動自在の桟を有することを特徴とする請求項2記
載の折り上げ天井。 - 【請求項4】 前記柄構成材は、圧縮方向の力を受けた
ときに縮み、引っ張り方向の力を受けたときに伸びる伸
縮性を有することを特徴とする請求項2記載の折り上げ
天井。 - 【請求項5】 前記天井裏空間の前記開口部近傍に照明
装置を設けることを特徴とする請求項1乃至4記載の折
り上げ天井。 - 【請求項6】 前記折り上げ部は、前記開口部の下方に
室内空間に向けて略水平に延伸した突出部を設けること
を特徴とする請求項1乃至5記載の折り上げ天井。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002128795A JP2003321897A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 折り上げ天井 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002128795A JP2003321897A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 折り上げ天井 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003321897A true JP2003321897A (ja) | 2003-11-14 |
Family
ID=29542432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002128795A Pending JP2003321897A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 折り上げ天井 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003321897A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106193416A (zh) * | 2016-07-08 | 2016-12-07 | 奉涛 | 一种集成吸顶二级架结构及其安装方法 |
JP2020014529A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 株式会社竹中工務店 | 建物 |
-
2002
- 2002-04-30 JP JP2002128795A patent/JP2003321897A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106193416A (zh) * | 2016-07-08 | 2016-12-07 | 奉涛 | 一种集成吸顶二级架结构及其安装方法 |
JP2020014529A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 株式会社竹中工務店 | 建物 |
JP7050607B2 (ja) | 2018-07-23 | 2022-04-08 | 株式会社竹中工務店 | 建物 |
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