JP2003321115A - 容器の姿勢変換装置 - Google Patents

容器の姿勢変換装置

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JP2003321115A
JP2003321115A JP2003053022A JP2003053022A JP2003321115A JP 2003321115 A JP2003321115 A JP 2003321115A JP 2003053022 A JP2003053022 A JP 2003053022A JP 2003053022 A JP2003053022 A JP 2003053022A JP 2003321115 A JP2003321115 A JP 2003321115A
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roller
container
posture
syringe
endless belt
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JP2003053022A
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English (en)
Inventor
Katsumi Shimizu
克己 清水
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Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンジのように鍔部などが形成された容器
であっても姿勢変換が可能で,かつ,比較的小型で低廉
に構成できる装置を提供する。 【解決手段】 容器2の姿勢を変換させる装置1であっ
て,互いに捻れの関係にある2つの回転軸の間に巻回さ
せた弾性材料からなる無端ベルト35,36,55,5
6,57,58,70,71,72,73を,少なくと
も容器2の一側方に接触させて配置することにより,搬
送開始から搬送終了時までの間に,容器2の姿勢を水平
軸周りに回転させて姿勢変換させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えばシリンジ,
アンプル,バイアルなどといった容器の姿勢を変換させ
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,予めシリンジバレル内に薬液など
を充填した既充填シリンジが開発され,医療現場の作業
負担軽減が図られている。また最近では,造影剤をシリ
ンジバレル内に充填した既充填シリンジも用いられるよ
うになってきた。このような既充填シリンジは,先端部
にキャップが取り付けられたシリンジバレル内に薬液な
どを充填し,鍔部が形成されたシリンジバレルの後端を
ガスケットで塞いだ構成になっている。
【0003】一方,シリンジ,アンプル,バイアルなど
といった容器を検査するものとして,それらの内容液を
回転させた状態で横から容器に光を透過させ,異物の混
入などを光学的に検査する方法が公知であり,既充填シ
リンジについても,同様の検査が行われている。
【0004】ところで,既充填シリンジについてこのよ
うな光を利用した検査を行う場合,キャップが取り付け
られた先端部を下にした姿勢で検査をすると,先端部に
残っていた気泡が内容液の回転によって先端部から離
れ,内容液中を上昇することがある。そして,内容液中
を上昇していく気泡に光があたると,それを異物として
誤って検出してしまう心配がある。このため従来より,
既充填シリンジを検査する場合は,姿勢変換装置を用い
ることにより,検査前に既充填シリンジを180°反転
させ,キャップが取り付けられている先端部を上にした
姿勢にしてから検査を行うようにしている。
【0005】また,シリンジのように鍔部などが形成さ
れた容器を,包装等の目的のために90°横転させ,鍔
部の位置を揃える必要がある場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで,アンプル,バ
イアルなどといった容器の姿勢を変換させるものとして
は,溝が形成された一対のロールの間にそれらの容器を
通し,ロールの回転に伴ってそれらの容器を反転させる
装置が公知である。しかしながら,このような一対のロ
ール間に通す場合,容器の形状が筒状に限られ,シリン
ジのように後端に鍔部のような突起が形成された容器に
ついては適用しにくいといった問題がある。
【0007】一方,既充填シリンジなどの姿勢変換を行
うものとしては,例えばシリンジバレルをつかんで姿勢
変換させる装置(例えば,特許文献1)や,ピンチアー
ムでシリンジをつかんで回転させることによってシリン
ジを姿勢変換させる装置(例えば,特許文献2)などが
公知である。しかしながら,このような従来の姿勢変換
装置はいずれも大がかりで,コスト高の要因となる。ま
た,装置が大型化し,フットプリントを小さくできない
といった問題がある。
【0008】
【特許文献】特開平6−162234号公報
【特許文献】特開2001−70897号公報
【0009】従って本発明の目的は,シリンジのように
鍔部などが形成された容器であっても姿勢変換が可能
で,かつ,比較的小型で低廉に構成できる装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては,容器
の姿勢を変換させる装置であって,互いに捻れの関係に
ある2つの回転軸の間に巻回させた弾性材料からなる無
端ベルトを,少なくとも容器の一側方に接触させて配置
することにより,搬送開始から搬送終了時までの間に,
容器を水平軸周りに回転させて姿勢変換させる構成とし
たことを特徴としている。この場合,前記無端ベルトを
複数直列に配置しても良い。また,前記無端ベルトを容
器の両側方に接触させて配置しても良い。
【0011】本発明の姿勢変換装置において,容器と
は,例えばシリンジ,アンプル,バイアルなどが例示さ
れるが,その他の各種容器も含まれる。無端ベルトは,
例えばゴム,樹脂等の弾性材料からなり,そのような可
撓性を有する無端ベルトを互いに捻れの関係にある2つ
の回転軸の間に巻回させる。そして,この無端ベルトを
容器の側方に接触させて,無端ベルトの周動によって容
器を搬送し,無端ベルトの捻れを利用して搬送中に容器
の姿勢を水平軸周りに回転させる。こうして,搬送開始
から搬送終了時までの間に,容器の姿勢を変換させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態を,図面を参照にして説明する。図1は,本発明の実
施の形態にかかる姿勢変換装置1の構成を概略的に示し
た斜視図である。
【0013】図1において左側に位置する姿勢変換装置
1の入口部10には,前後一対の入口ローラ11,12
が互いに所定の間隔をあけて平行に配置され,図1にお
いて中央に位置する姿勢変換装置1の中間部13には,
上下一対の中間ローラ14,15が互いに所定の間隔を
あけて平行に配置され,図1において右側に位置する姿
勢変換装置1の出口部16には,前後一対の出口ローラ
17,18が互いに所定の間隔をあけて平行に配置され
ている。
【0014】入口部10には,前後一対のブラケット2
1,22がテーブル20の上面に取付けられている。こ
れらブラケット21,22には垂直軸23,24がそれ
ぞれ植設してあり,これら垂直軸23,24に,前述の
入口ローラ11,12が回転自在に取付けられることに
より,入口ローラ11,12は平行な姿勢を保ちなが
ら,互いに所定の間隔をあけた状態で,垂直軸23,2
4の周りでそれぞれ回転自在になっている。
【0015】入口ローラ11,12の左方には,前後一
対の導入ローラ30,31が設けられている。これら導
入ローラ30,31も,ブラケット21,22に植設さ
れた垂直軸32,33に回転自在に取付けられ,互いに
所定の間隔をあけた状態で,垂直軸32,33の周りで
それぞれ回転自在になっている。
【0016】入口ローラ11,12同士の間隔と導入ロ
ーラ30,31同士の間隔は等しくなっており,図示の
例では,いずれも後述するシリンジ2の幅とほぼ等しい
間隔に設定されている。これら入口ローラ11,12及
び導入ローラ30,31を支持している前後一対のブラ
ケット21,22の取付け位置は,テーブル20の上面
に対して前後方向に変更できるようになっている。そし
て,これらブラケット21,22の取付け位置を前後方
向に移動させて,互いの距離を変更することにより,入
口ローラ11,12同士の間隔と導入ローラ30,31
同士の間隔を,互いに近づけたり離したりできるように
なっている。但し,このようにブラケット21,22の
取付け位置を移動させると,入口ローラ11,12同士
の間隔と導入ローラ30,31同士の間隔が一体的に変
更されて,導入ローラ30,31同士の距離は入口ロー
ラ11,12同士の距離と常に等しくなるように設定さ
れる。
【0017】入口ローラ11の周面には上下3段の溝1
1a,11b,11cが刻設されており,入口ローラ1
2の周面にも上下3段の12a,12b,12cが刻設
されている。また,導入ローラ30,31の周面には,
溝30a,31aがそれぞれ刻設されている。導入ロー
ラ30の溝30aと入口ローラ11の溝11aには,ゴ
ム,樹脂等の弾性材料からなる無端ベルト35が巻回さ
れており,この無端ベルト35の周動に伴って,導入ロ
ーラ30と入口ローラ11が連動して転するようになっ
ている。また同様に,導入ローラ31の溝31aと入口
ローラ12の溝12aにも,ゴム,樹脂等の弾性材料か
らなる無端ベルト36が巻回されていて,この無端ベル
ト36の周動に伴って,導入ローラ31と入口ローラ1
2も連動して回転するようになっている。なお,無端ベ
ルト35はその周動中において常に溝30aと溝11a
に係合した状態を保ち,同様に無端ベルト36はその周
動中において常に溝31aと溝12aに係合した状態を
保っている。
【0018】前述のように入口部10において,ブラケ
ット21,22の取付け位置を,テーブル20の上面で
前後に移動させて互いの距離を変更することにより,入
口ローラ11,12同士の間隔と導入ローラ30,31
同士の間隔を変えると,それに伴って,無端ベルト35
と無端ベルト36の間隔が,互いに近づいたり離れたり
することとなる。この場合,導入ローラ30,31同士
の距離が入口ローラ11,12同士の距離と常に等しく
設定されるので,無端ベルト35と無端ベルト36は,
常に互いに平行な状態を保って向きあうようになってい
る。図示の例では,ブラケット21,22の取付け位置
を調整することにより,これら無端ベルト35と無端ベ
ルト36が,後述するシリンジ2の幅とほぼ等しい間隔
で,互いに平行に向きあうように設定されている。
【0019】姿勢変換装置1の中間部13には,テーブ
ル20の上面に対して垂直なプレート40が固定されて
おり,このプレート40には,互いに平行な水平軸4
1,42が上下に設けられている。これら水平軸41,
42には,前述の中間ローラ14,15がそれぞれ取り
付けてある。下側の水平軸42は,所定の高さに位置決
めされて,プレート40に対して回転自在に支持されて
おり,下側の中間ローラ15は,この水平軸42と一体
的に回転するようになっている。一方,上側の水平軸4
1は,プレート40に対してブラケット43を介して回
転自在に支持されており,上側の中間ローラ14は,こ
の水平軸41と一体的に回転するようになっている。こ
うして,中間ローラ14,15は,互いに所定の間隔を
あけた状態で,水平軸41,42に支持されながらそれ
ぞれ回転するようになっている。前述の入口ローラ1
1,12の回転軸(垂直軸23,24)とこれら中間ロ
ーラ14,15の回転軸(水平軸41,42)は,互い
に直行した捻れの関係になるようにそれぞれ設定されて
いる。
【0020】上側の中間ローラ14を支持しているブラ
ケット43の取付け位置は,プレート40に対して上下
方向に変更できるようになっている。そして,このブラ
ケット43の取付け位置を上下方向に移動させることに
より,中間ローラ14,15同士は,平行な状態を維持
しつつ,その間隔を互いに近づけたり離したりできるよ
うになっている。
【0021】図2は,水平軸41,42に回転動力を伝
達する駆動機構を,プレート40の背部から見た説明図
である。プレート40の背部に突出するように設けられ
た水平軸41,42には,タイミングプーリ45,46
が取付けられている。また,これらタイミングプーリ4
5,46の近傍には,水平軸47に回転自在に装着され
たアイドルプーリ48が配置してある。
【0022】テーブル20の下面には,モータ50が配
置してあり,このモータ50の駆動軸51には,タイミ
ングプーリ52が取り付けてある。そして,このタイミ
ングプーリ52と,前述のタイミングプーリ45,46
及びアイドルプーリ48には,タイミングベルト53が
巻回してある。但し,タイミングプーリ45とタイミン
グプーリ46に対しては,タイミングベルト53がたす
きがけの状態で巻回されている。
【0023】こうして,モータ50の稼動により,水平
軸41,42に回転動力が伝達され,前述の中間ローラ
14,15が回転するようになっている。但し,タイミ
ングプーリ45とタイミングプーリ46に対してタイミ
ングベルト53がたすきがけの状態で巻回されているこ
とにより,中間ローラ14と中間ローラ15には,互い
に逆向きの回転が伝達されるようになっている。図示の
例では,モータ50の稼動によって,図1に示すよう
に,姿勢変換装置1の正面側から見て,上側の中間ロー
ラ14は反時計回転方向に回転し,下側の中間ローラ1
5は時計回転方向に回転するようになっている。
【0024】上側の中間ローラ14の周面には前後4段
の溝14a,14b,14c,14dが刻設されてお
り,同様に,下側の中間ローラ15の周面にも前後4段
の溝15a,15b,15c,15dが刻設されてい
る。上側の中間ローラ14の溝14aと,入口部10に
おいて後方に配置された入口ローラ12の溝12bに
は,ゴム,樹脂等の弾性材料からなる無端ベルト55が
巻回され,同様に,溝14cと溝12cにも,ゴム,樹
脂等の弾性材料からなる無端ベルト56が巻回されてい
る。また,下側の中間ローラ15の溝15aと,入口部
10において前方に配置された入口ローラ11の溝11
bには,ゴム,樹脂等の弾性材料からなる無端ベルト5
7が巻回され,同様に,溝15cと溝11cにも,ゴ
ム,樹脂等の弾性材料からなる無端ベルト58が巻回さ
れている。
【0025】ここで,中間部13の上側に配置された中
間ローラ14と入口部10の後方に配置された入口ロー
ラ12に巻回されている無端ベルト55,56は,入口
ローラ12の周面前側と中間ローラ14の周面下側とを
結び,入口ローラ12の周面後側と中間ローラ14の周
面上側とを結ぶように巻回されている。そして,中間ロ
ーラ14の回転がこれら無端ベルト55,56を介して
入口ローラ12に伝達されることにより,入口ローラ1
2は,図1において上から見た状態で,反時計回転方向
に回転するようになっている。これにより,無端ベルト
36が周動し,導入ローラ31も図1において上から見
た状態で,反時計回転方向に回転するようになってい
る。なお,無端ベルト55はその周動中において常に溝
14aと溝12bに係合した状態を保ち,同様に無端ベ
ルト56はその周動中において常に溝14cと溝12c
に係合した状態を保っている。
【0026】また,中間部13の下側に配置された中間
ローラ15と入口部10の前方に配置された入口ローラ
11に巻回されている無端ベルト57,58は,入口ロ
ーラ11の周面後側と中間ローラ15の周面上側とを結
び,入口ローラ11の周面前側と中間ローラ15の周面
下側とを結ぶように巻回されている。そして,中間ロー
ラ15の回転がこれら無端ベルト57,58を介して入
口ローラ11に伝達されることにより,入口ローラ11
は,図1において上から見た状態で,時計回転方向に回
転するようになっている。これにより,無端ベルト35
が周動し,導入ローラ30も図1において上から見た状
態で,反時計回転方向に回転するようになっている。な
お,無端ベルト57はその周動中において常に溝15b
と溝11bに係合した状態を保ち,同様に無端ベルト5
8はその周動中において常に溝15cと溝11cに係合
した状態を保っている。
【0027】入口部10と中間部13の間には,補助ロ
ーラ60が配置してある。補助ローラ60は,ブラケッ
ト61を介してテーブル20の上面に支持され,垂直か
ら45°傾斜した中心軸の周りで回転自在になってい
る。入口ローラ11の周面後側と中間ローラ15の周面
上側との間において,この補助ローラ60の周面で無端
ベルト57,58を支持することにより,無端ベルト5
5,56と無端ベルト57,58との距離を適当に保つ
ようになっている。
【0028】姿勢変換装置1の出口部16には,前後一
対のブラケット65,66がテーブル20の上面に取付
けられている。これらブラケット65,66には垂直軸
67,68がそれぞれ植設してあり,これら垂直軸6
7,68に,前述の出口ローラ17,18が回転自在に
取付けられることにより,出口ローラ17,18は平行
な姿勢を保ちながら,互いに所定の間隔をあけた状態
で,垂直軸67,68の周りでそれぞれ回転自在になっ
ている。前述の中間ローラ14,15の回転軸(水平軸
41,42)とこれら出口ローラ17,18の回転軸
(垂直軸67,68)は,互いに直行した捻れの関係に
なるようにそれぞれ設定されている。
【0029】このように出口ローラ17,18を支持し
ている前後一対のブラケット65,66の取付け位置
は,テーブル20の上面に対して前後方向に変更できる
ようになっている。そして,これらブラケット65,6
6の取付け位置を前後方向に移動させて,互いの距離を
変更することにより,出口ローラ17,18同士の間隔
を,互いに近づけたり離したりできるようになってい
る。図示の例では,これら出口ローラ17,18同士の
間隔は,後述するシリンジ2の幅とほぼ等しい間隔に設
定されている。
【0030】出口ローラ17の周面には上下2段の溝1
7a,17bが刻設されており,出口ローラ18の周面
にも上下2段の18a,18bが刻設されている。前方
の出口ローラ17の溝17aと,中間部13において上
側に配置された中間ローラ14の溝14dには,ゴム,
樹脂等の弾性材料からなる無端ベルト70が巻回され,
同様に,溝17bと溝14bにも,ゴム,樹脂等の弾性
材料からなる無端ベルト71が巻回されている。また,
後方の出口ローラ18の溝18aと,中間部13に配置
された下側の中間ローラ15の溝15dには,ゴム,樹
脂等の弾性材料からなる無端ベルト72が巻回され,同
様に,溝18bと溝15bにも,ゴム,樹脂等の弾性材
料からなる無端ベルト73が巻回されている。
【0031】ここで,出口部16の前方に配置された出
口ローラ17と中間部13の上側に配置された中間ロー
ラ14に巻回されている無端ベルト70,71は,出口
ローラ17の周面後側と中間ローラ14の周面下側とを
結び,出口ローラ17の周面前側と中間ローラ14の周
面上側とを結ぶように巻回されている。そして,中間ロ
ーラ14の回転がこれら無端ベルト70,71を介して
出口ローラ17に伝達されることにより,出口ローラ1
7は,図1において上から見た状態で,時計回転方向に
回転するようになっている。なお,無端ベルト70はそ
の周動中において常に溝17aと溝14dに係合した状
態を保ち,同様に無端ベルト71はその周動中において
常に溝17bと溝14bに係合した状態を保っている。
【0032】また,出口部16の後方に配置された出口
ローラ18と中間部13の下側に配置された中間ローラ
15に巻回されている無端ベルト72,73は,出口ロ
ーラ18の周面前側と中間ローラ15の周面上側とを結
び,出口ローラ18の周面後側と中間ローラ15の周面
下側とを結ぶように巻回されている。そして,中間ロー
ラ15の回転がこれら無端ベルト72,73を介して出
口ローラ18に伝達されることにより,出口ローラ18
は,図1において上から見た状態で,反時計回転方向に
回転するようになっている。なお,無端ベルト72はそ
の周動中において常に溝18aと溝15dに係合した状
態を保ち,同様に無端ベルト73はその周動中において
常に溝18bと溝15bに係合した状態を保っている。
【0033】中間部13と出口部16との間にも,補助
ローラ75が配置してある。補助ローラ75は,ブラケ
ット76を介してテーブル20の上面に支持され,垂直
から45°傾斜した中心軸の周りで回転自在になってい
る。中間ローラ15の周面上側と出口ローラ18の周面
前側との間において,この補助ローラ75の周面で無端
ベルト72,73を支持することにより,無端ベルト7
2,73と無端ベルト70.71との距離を適当に保つ
ようになっている。
【0034】図3は,姿勢変換装置1によって姿勢を変
換させられる容器としてのシリンジ2の斜視図である。
このシリンジ2は,先端部80(図3では下端部)にキ
ャップ81が取り付けられたシリンジバレル82の内部
に薬液83などを充填し,鍔部84が形成されたシリン
ジバレル82の後端(図3では上端)からガスケットを
挿入して塞ぐことにより,シリンジバレル82の内部に
薬液83を封入した構成になっている。
【0035】さて,本発明の実施の形態にかかる姿勢変
換装置1において,容器としてのシリンジ2が,入口部
10に設けられた導入ローラ30,31に供給される。
この場合,シリンジ2は,図3に示したように,キャッ
プ81が取り付けられた先端部80を下にし,鍔部84
を上にした状態で供給される。こうして供給されたシリ
ンジ2は,図1において上から見た状態で時計回転方向
に周動する無端ベルト35と,図1において上から見た
状態で反計回転方向に周動する無端ベルト36の間で挟
まれて,図4に示すように,導入ローラ30,31の間
から入口ローラ11,12の間に向って搬送されてい
く。このように無端ベルト35,36の間で挟まれて搬
送される間においては,シリンジ2は鍔部84を上にし
た姿勢を保っている。
【0036】こうして入口ローラ11,12の間まで搬
送されたシリンジ2は,次に無端ベルト55,56と無
端ベルト57,58の間で挟まれて,入口ローラ11,
12の間から中間ローラ14,15の間に向って搬送さ
れていく。先に説明したように,無端ベルト55,56
が,垂直軸24を中心に回転する入口ローラ12と,水
平軸41を中心に回転する中間ローラ14に巻回され,
無端ベルト57,58が,垂直軸23を中心に回転する
入口ローラ11と,水平軸42を中心に回転する中間ロ
ーラ15に巻回されていることにより,こうして無端ベ
ルト55,56と無端ベルト57,58の間で挟まれて
搬送されていくシリンジ2は,入口部10から中間部1
3に移動していく間に,その姿勢が水平軸周りに回転さ
せられ,次第に傾いていく。こうして,中間部13に配
置された中間ローラ14,15の間にまで搬送された際
には,シリンジ2は,横に倒れた姿勢となる。
【0037】なお,このように入口部10から中間部1
3までシリンジ2が移動していく際には,無端ベルト5
7,58が補助ローラ60で支持されていることによ
り,無端ベルト55,56と無端ベルト57,58との
距離が適当に保たれる。これにより,シリンジ2は,入
口部10から中間部13までの間,無端ベルト55,5
6と無端ベルト57,58によって両側からしっかりと
把持された状態で良好に搬送される。
【0038】こうして中間ローラ14,15の間まで搬
送されて横に倒れた姿勢となったシリンジ2は,図5に
示すように,次に無端ベルト70,71と無端ベルト7
2,73の間で挟まれて,中間ローラ14,15の間か
ら出口ローラ17,18の間に向って搬送されていく。
先に説明したように,無端ベルト70,71が,水平軸
41を中心に回転する中間ローラ14と,垂直軸67を
中心に回転する出口ローラ17に巻回され,無端ベルト
72,73が,水平軸42を中心に回転する中間ローラ
15と,垂直軸68を中心に回転する出口ローラ18に
巻回されていることにより,こうして無端ベルト70,
71と無端ベルト72,73の間で挟まれて搬送されて
いくシリンジ2は,中間部13から出口部16に移動し
ていく間に,その姿勢が更に水平軸周りに回転させら
れ,次第に倒立させられていく。こうして,出口部16
に配置された出口ローラ17,18の間にまで搬送され
た際には,シリンジ2は,キャップ81が取り付けられ
た先端部80を上にした姿勢となる。
【0039】なお,このように中間部13から出口部1
6までシリンジ2が移動していく際には,無端ベルト7
2,73が補助ローラ75で支持されていることによ
り,無端ベルト70,71と無端ベルト72,73との
距離が適当に保たれる。これにより,シリンジ2は,中
間部13から出口部16までの間,無端ベルト70,7
1と無端ベルト72,73によって両側からしっかりと
把持された状態で良好に搬送される。
【0040】こうして,姿勢変換装置1において,水平
軸周りに180°回転させられ,姿勢を変換させられた
シリンジ2は,出口部16において搬出されて,図示し
ないコンベア等の搬出手段に受け渡される。しかして,
この姿勢変換装置1にあっては,各無端ベルト55,5
6,57,58,70,71,72,73により,シリ
ンジ2を両側から挟んで搬送しながら姿勢変換させるの
で,シリンジ2のように鍔部84などが形成された容器
であっても姿勢変換が可能である。また,比較的簡単な
装置構成を採用しているので,小型かつ低廉な装置を提
供できるようになる。
【0041】以上,本発明の好ましい実施の形態の一例
を説明したが,本発明はここに例示した形態に限定され
ない。例えば,本発明の姿勢変換装置は,シリンジ以外
のアンプル,バイアル,その他の容器にも適用できる。
なお,実施の形態で説明したように,各口ローラの位置
を変更できるように構成しておけば,幅を調整すること
によって,シリンジやアンプル,バイアル,その他の容
器などに対応可能となる。また,無端ベルトによって容
器の両側から把持して搬送しながら反転させる例を説明
したが,容器の一側方だけに無端ベルト接触させ,容器
の他側方はガイドなどに沿って移動させるように構成し
ても良い。また,無端ベルトは図示したような形状に限
らず,断面形状が平坦な帯状のベルトなどを用いてもよ
い。また,無端ベルトの設置個数は任意であり,例えば
入口部から出口部までの間に3つ以上の無端ベルトを直
列に配置しても良い。更に,容器を180°反転させて
姿勢変換させる場合について説明したが,縦になってい
る容器を横にしたり,その逆に横になっている容器を縦
にしたりして容器を90°回転させて姿勢変換する場合
等,容器の姿勢を任意の角度で回転させて姿勢変換させ
る場合についても本発明を適用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば,ねじって配置された無
端ベルトを接触させて搬送しながら容器を姿勢変換させ
るので,シリンジのように鍔部などが形成された容器で
あっても姿勢変換が可能である。また,比較的簡単な装
置構成を採用しているので,小型かつ低廉な装置を提供
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる姿勢変換装置の構
成を概略的に示した斜視図である。
【図2】水平軸に回転動力を伝達する駆動機構をプレー
トの背部から見た説明図である。
【図3】容器の一例であるシリンジの斜視図である。
【図4】入口部から中間部に移動していく間にシリンジ
が横に倒れた姿勢にされる状態の説明図である。
【図5】中間部から出口部に移動していく間にシリンジ
が更に回転させられて姿勢変換される状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 姿勢変換装置 2 シリンジ 10 入口部 11,12 入口ローラ 13 中間部 14,15 中間ローラ 16 出口部 17,18 出口ローラ 20 テーブル 30,31 導入ローラ 35,36,55,56,57,58,70,71,7
2,73 無端ベルト 40 プレート 50 モータ 60,75 補助ローラ 81 キャップ 84 鍔部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の姿勢を変換させる装置であって,
    互いに捻れの関係にある2つの回転軸の間に巻回させた
    弾性材料からなる無端ベルトを,少なくとも容器の一側
    方に接触させて配置することにより,搬送開始から搬送
    終了時までの間に,容器を水平軸周りに回転させて姿勢
    変換させる構成としたことを特徴とする,容器の姿勢変
    換装置。
  2. 【請求項2】 前記無端ベルトを複数直列に配置したこ
    とを特徴とする,請求項1に記載の容器の姿勢変換装
    置。
  3. 【請求項3】 前記無端ベルトを容器の両側方に接触さ
    せて配置したことを特徴とする,請求項1又は2に記載
    の容器の姿勢変換装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103523502A (zh) * 2013-11-07 2014-01-22 中国大冢制药有限公司 安瓿输液制品行进瓶体自动倒瓶装置
JP2015030547A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社インターパック 上下反転装置及び上下反転方法
CN107298297A (zh) * 2017-07-20 2017-10-27 昆山松盈利自动化科技有限公司 瓶胚连续自动翻转装置
CN115352717A (zh) * 2022-08-15 2022-11-18 浙江希望机械有限公司 一种物料自动装托或卸托流水线

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