JP2003313816A - 落橋防止装置の施工方法と仮固定用シース組立体 - Google Patents

落橋防止装置の施工方法と仮固定用シース組立体

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JP2003313816A JP2002124513A JP2002124513A JP2003313816A JP 2003313816 A JP2003313816 A JP 2003313816A JP 2002124513 A JP2002124513 A JP 2002124513A JP 2002124513 A JP2002124513 A JP 2002124513A JP 2003313816 A JP2003313816 A JP 2003313816A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えば、橋梁等に設けられる落橋
防止装置の取り付ける際の施工方法に関し、落橋防止装
置の取付作業の能率向上を図ることが課題である。 【解決手段】 表裏面に貫通するケーブル挿通孔を有す
る支圧板2と、該支圧板の片側面に固着されるシース3
と、前記支圧板2の他側面に前記ケーブル挿通孔に位置
合わせして固定されケーブルを定着させる定着部材と、
該定着部材をカバーして前記支圧板の他側面に固定され
るキャップ9とを少なくとも有してなる落橋防止装置の
仮固定用シース組立体1を形成し、前記仮固定用シース
組立体を前記シースの開口側端部を型枠に固定すること
で型枠内に装着し、前記型枠内にコンクリートを打設し
該コンクリートが硬化した後に、前記型枠を脱型させて
前記シース開口側端部を開口させ、前記開口側端部から
ケーブルを差込み前記定着部材に定着させることにより
落橋防止装置を取り付ける、落橋防止装置の施工方法と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、橋梁等に
設けられる落橋防止装置の取り付ける際の施工方法とそ
れに使用する仮固定用シース組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、落橋防止装置を例えば、橋台と橋
桁との間に横架させて取り付けるには、従来例1とし
て、図8(A)に示すように、橋台側の定着部は、当該
橋台26のパラペット26aの一部を貫通させて、その
背面に定着ナットでケーブル22を定着させるものであ
り、まず、橋台26を施工し、次に、橋桁24を橋台間
に架設した後に、落橋防止装置の定着部材25を橋桁に
固定し、ケーブル22を測長して架設して前記両定着部
間に定着させる。その後に、前記パラペット26aの背
面にコンクリート等を打設して埋め戻している。
【0003】また、従来例2として、図8(B)に示す
ように、橋台26等の下部工と、橋桁等の上部工とが、
例えば、年度を跨いで発注されて時期的に間隔を置いて
施工される場合には、下部工の施工時に予め落橋防止装
置用のケーブル22を取り付けておくことがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例1の場合には、下部工の躯体施工が完了しても、パ
ラペット背面の埋め戻しができず、上部工の施工完了を
待って前記パラペット背面の埋め戻しが行われるので、
下部工と上部工との施工者が異なる場合には、いずれの
施工者が前記パラペット背面の埋め戻しを行うかで問題
となる。また、前記従来例2の場合には、落橋防止装置
用のケーブルを長期間、垂れ下がったままに放置するこ
とになって、品質管理上好ましくなく、更に、上部工の
施工の際には、前記ケーブルを上部工の所定の位置に挿
入しつつ架設することが極めて困難であるという課題が
ある。
【0005】このほか、図8(C)に示すように、上部
工のホーロー(hollow)スラブ桁27内(ボイド内部)
にケーブルを挿通させることの多い橋梁形式では、ケー
ブルの取り替えが困難であって、予期せぬ大地震が発生
した場合、若しくは、桁に別段異常が見受けられない場
合でもケーブル取替えのために桁を壊すことになり、現
実には困難であるという課題がある。本発明に係る落橋
防止装置の施工方法と仮固定用シース組立体は、このよ
うな課題を解消するために提案されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る落橋防止装
置の施工方法の上記課題を解決するための要旨は、表裏
面に貫通するケーブル挿通孔を有する支圧板と、該支圧
板の片側面に固着されるシースと、前記支圧板の他側面
に前記ケーブル挿通孔に位置合わせして固定されケーブ
ルを定着させる定着部材と、該定着部材をカバーして前
記支圧板の他側面に固定されるキャップとを少なくとも
有してなる落橋防止装置の仮固定用シース組立体を形成
し、前記仮固定用シース組立体を前記シースの開口側端
部を型枠に固定することで型枠内に装着し、前記型枠内
にコンクリートを打設し該コンクリートが硬化した後
に、前記型枠を脱型させて前記シース開口側端部を開口
させ、前記開口側端部からケーブルを差込み前記定着部
材に定着させることにより落橋防止装置を取り付けるこ
とである。
【0007】前記仮固定用シース組立体には、定着部材
のケーブル嵌合部を防錆するための防錆手段が当該定着
部材に着脱自在に嵌合されていて、ケーブルを定着部材
に定着させる際に前記防錆手段が撤去されること、;更
には、シース開口部から定着部材へと差し込まれるケー
ブルは、その表面に差込量適正位置を示すマークが設け
られていて、該マークが所定の位置に到達するまで差し
込むことを含むものである。
【0008】本発明に係る落橋防止装置の仮固定用シー
ス組立体の要旨は、表裏面に貫通するケーブル挿通孔を
有する支圧板と、該支圧板の片側面に固着されるシース
と、前記支圧板の他側面に前記ケーブル挿通孔に位置合
わせして固定されケーブルを定着させる定着部材と、該
定着部材をカバーして前記支圧板の他側面に固定される
キャップとを少なくとも有して形成されていることであ
る。
【0009】前記定着部材に取着された仮固定用マンシ
ョンと、該仮固定用マンションに先端部が固定され後端
部がシース開口部から外部に突出して延伸された仮固定
用芯棒と、該仮固定用芯棒の後端部を孔から外部へと挿
通させると共に型枠に当該仮固定用シース組立体を支持
させるための押さえプレートと、が設けられていること
を含むものである。
【0010】本発明に係る落橋防止装置の施工方法と、
その施工に使用する仮固定用シース組立体とによれば、
予め仮固定用シース組立体が形成されて、該仮固定用シ
ース組立体が橋台等の下部工で形成されるコンクリート
躯体に埋設されるので、該コンクリート躯体の埋め戻し
を直ちに施工することができるようになる。よって、上
部工の橋桁や箱桁の施工完了を待機して待つ必要が無く
なる。また、ケーブルの取り替えが、片側の一方向から
施工できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る落橋防止装置
の施工方法と、その施工方法に使用される仮固定用シー
ス組立体について図面を参照して説明する。なお、発明
の理解を容易にするため従来例に対応する部分には従来
例と同一符号を付けて説明する。
【0012】本発明の落橋防止装置の施工方法に使用さ
れる仮固定用シース組立体1について説明する。該仮固
定用シース組立体1は、図1に示すように、表裏面に貫
通するケーブル挿通孔2aを有する金属製の矩形平板体
である支圧板2がある。
【0013】前記支圧板2において、便宜的に図1
(A)の左側面を裏面2bとし、右側面を表面2cとす
ると、片側面の表面2cに鋼製のトランペットシース
(以下、シース)3が溶接手段により固着されている。
該シース3は、両端部が開口した筒体であり、図示のよ
うに、右端に向かって拡径して開口されている。
【0014】前記支圧板2の裏面2bには、前記ケーブ
ル挿通孔2aに位置合わせして固定されケーブルを定着
させる定着部材である定着ナット4が設けられている。
該定着ナット4は、支圧板2に回転しないように位置固
定され、かつ、脱落しないように保持されるものである
ので、図1に示すように、平板体に定着ナット4の外形
に合わせた六角孔5aを有して周り止め用となる固定プ
レート5と、脱落防止のためのケーブル挿通孔6aが設
けられナット頭部に当接する押さえプレート6と、これ
らを前記支圧板2に固定する公知手段としてのボルト7
・ナット8とが用いられて、支圧板2にネジ孔若しくは
挿通孔が所要数設けられている。このほか、全ネジ棒7
aを支圧板2に溶接等で立設して、ナット8で締結した
り、前記定着ナット4を支圧板2に溶接手段で溶着して
固定したりしても良い。
【0015】更に、支圧板2の裏面側に、前記定着ナッ
ト4を保護する鋼製キャップ9が設けられる。このキャ
ップ9は、一端側開口部のフランジ部9aに、例えば、
4箇所にボルト孔が設けられ、対応する支圧板2の位置
にネジ孔が設けられ、ボルト7により締結されて固定さ
れる。なお、前記フランジ9aと支圧板2との間に、ゴ
ム製等で止水用のパッキン10が介装される。
【0016】前記定着ナット4には、該定着ナット4の
ネジ部を防錆するための防錆手段として、仮固定用マン
ション11が螺着される。当該マンション11の表面
は、亜鉛・アルミニウム擬合金常温溶射によりメッキさ
れていて、高耐久性が確保されている。更に、該仮固定
用マンション11の先端部には、作業性を向上させキズ
付きを防止するガイドキャップ12が被着されている。
そして、前記仮固定用マンション11に溶接手段によっ
て先端部が固定され、且つ、後端部がシース開口部から
外部に突出して延伸された仮固定用芯棒13が設けられ
る。
【0017】前記仮固定用芯棒13は、この仮固定用シ
ース組立体1の外部から前記仮固定用マンション11を
定着ナット4に、螺着若しくは脱着させるためのもので
ある。この仮固定用芯棒13の後端部にはネジ部13a
が刻設されている。
【0018】前記仮固定用芯棒13の後端部を、中央部
に設けた孔から外部へと挿通させると共に、型枠に仮固
定用シース組立体1を支持させるための金属製の押さえ
プレート14が設けられる。該押さえプレート14は、
前記仮固定用芯棒13の後端部を挿通させる孔が略中央
部に設けられた平板体の外側プレート14aと、シース
開口部と略同じ大きさの開口孔が設けられ、図1(C)
に示すように、型枠に内側から外側にネジ部15aを突
出させるボルト15がその頭部を溶接等することで固着
してある内側プレート14bとからなる。
【0019】前記外側プレート14aと内側プレート1
4bとにより型枠をその間に挟装して、この仮固定用シ
ース組立体1を型枠の内壁面に取り付けるものである。
前記ネジ部13aには、図1(A),(c)に示すよう
に、ナット16が締結されて、前記外側プレート14a
がシース開口部を閉蓋して内部を保護し、該外側プレー
ト14aに前記内側プレート14bがナット17により
取り付けられる。この状態に組み立てられたものが図1
に示す仮固定用シース組立体1であり、工場にて予め組
み立てられるものである。
【0020】こうして、本発明に係る仮固定用シース組
立体1が工場にて組み立てられた後に、橋台のパラペッ
ト若しくはホーロー(hollow)スラブ桁等に施工して落
橋防止装置Aを取り付ける施工方法を説明する。図2に
示すように、コンクリート躯体用の端部型枠18に、前
記仮固定用シース組立体1を取り付ける。
【0021】前記端部型枠18には、仮固定用芯棒13
の後端部を挿通させる孔と、ボルト15のネジ部を挿通
させる取付孔が所定の位置に所要数設けられている。
【0022】工場から現場に搬入された前記仮固定用シ
ース組立体1から、ナット16及びナット17を外すこ
とにより、外側プレート14aを外す。そして、前記端
部型枠18に、内側プレート14bのボルト15及びネ
ジ部13aを該端部型枠18の取付孔にそれぞれ内側か
ら挿通させて型枠の外側に突出させ、該突出したネジ部
13a,15aに前記外側プレート14aを嵌装させ、
且つ、ナット16及びナット17を締結することで、仮
固定用シース組立体1を取り付けるものである。
【0023】このように、端部型枠18を押さえプレー
ト14で挟装して略直交方向に仮固定用芯棒13を設置
するので、当該仮固定用芯棒13(本設ではケーブル)
の軸心が所定の勾配の範囲内に収まるように、前記押さ
えプレート14には勾配調節に適したフィラープレート
が使用される。
【0024】その後、図2に示すように、端部型枠18
の内側にコンクリート19を打設する。該打設したコン
クリート19が所要強度に硬化して、例えば、パラペッ
トが構築された後に、このパラペット背面の埋め戻しを
行う。
【0025】そして、図3(A),(B)に示すよう
に、仮固定用芯棒13のネジ部13aに、ナット20を
螺着して、ナット16とともにWナットにする。そし
て、図3(C)に示すように、前記ナット16をレンチ
21で左回りに回転させて、仮固定用芯棒13を同時に
左回りに回転させることで、マンション11を定着ナッ
ト4から外す。
【0026】その後、ナット17をボルト15のネジ部
15aから外し、端部型枠18を脱型させるとともに、
外側プレート14a及び前記マンション11をトランペ
ットシース3から取り出す。シース3の開口側端部が開
口される。こうして、図4に示す状態となる。
【0027】なお、上記下部工の施工が完了した後、上
部工の施工をするまでに期間が空く場合には、下部工の
者が、端部型枠18を外しておくが、防錆対策として仮
固定用芯棒13は外さないでおく。そして、外側プレー
ト14aをシース開口部に再び取り付けて養生してお
く。その後、上部工の者が、施工する際に、前記外側プ
レート14、仮固定用芯棒13を取り外すものである。
【0028】次に、コンクリート19の躯体表面から突
出して残っているネジ部15aは、切断する。そして、
上部工において、鋼製桁等の橋桁を架設した後に、図5
に示すように、落橋防止装置におけるケーブル22をシ
ース開口部から差し込む。このケーブル22の先端部の
マンション22aを、ガイドキャップ22bに導かせな
がら定着ナット4に螺着させる。
【0029】ケーブル22のねじ込み程度は、前記ガイ
ドキャップ22bの先端部がキャップ9の壁面に当接し
た時点で停止させるが、その目安として、ケーブル22
の表面に、差込量適正位置を示すマーク22cが施され
ている。このマーク22cが、シース開口端部等の所定
の位置に達したときに、ケーブル22のねじ込みを完了
させるものである。
【0030】なお、前記ケーブル22を定着ナット4に
螺着させるためにねじ回すには、図6に示すように、ケ
ーブル他側端部のマンション22dにパイロットキャッ
プ23を装着して、該パイロットキャップ23の回転用
孔23aに剛性な棒状のものを差し込んでそれを回転さ
せることで行うものである。
【0031】こうして、ケーブル22を、その一端部を
コンクリート19の躯体に先行して埋設された仮固定シ
ース組立体1に、後施工の橋桁24側から差し込んで装
着し、更に、後端部を橋桁24側の定着部材25にも装
着して、図7に示すように、落橋防止装置Aの施工を完
了させる。
【0032】そして、前記ケーブル22が地震等で損傷
したときや期間経過により取り替える場合には、マンシ
ョン22dにWナットを付けてレンチで回して、定着ナ
ット4からマンション11を外したり、または、ケーブ
ル22の中間部を圧握して掴み、該ケーブル22を回し
て定着ナット4からマンション11を外したりして、ケ
ーブル22を仮固定シース組立体1から引き抜くもので
ある。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る落橋
防止装置の施工方法は、表裏面に貫通するケーブル挿通
孔を有する支圧板と、該支圧板の片側面に固着されるシ
ースと、前記支圧板の他側面に前記ケーブル挿通孔に位
置合わせして固定されケーブルを定着させる定着部材
と、該定着部材をカバーして前記支圧板の他側面に固定
されるキャップとを少なくとも有してなる落橋防止装置
の仮固定用シース組立体を形成し、前記仮固定用シース
組立体を前記シースの開口側端部を型枠に固定すること
で型枠内に装着し、前記型枠内にコンクリートを打設し
該コンクリートが硬化した後に、前記型枠を脱型させて
前記シース開口側端部を開口させ、前記開口側端部から
ケーブルを差込み前記定着部材に定着させることにより
落橋防止装置を取り付けるので、上部工によって後施工
される桁側からケーブルを装着できるようになり、例え
ば、パラペット背面の埋め戻しを下部工において施工で
きるようになる。また、箱桁に落橋防止装置の一部をセ
ットする場合でも、ケーブルの取り外し又は取り替えが
容易、且つ、確実であると言う優れた効果を奏するもの
である。
【0034】更に、仮固定シース組立体は工場にて予め
組み立てて用意されるので、シースと支圧板との直交性
を、ケーブル挿入時まで維持できる等、組立精度を一定
の品質に保つことができる。
【0035】前記仮固定用シース組立体には、定着部材
のケーブル嵌合部を防錆するための防錆手段が当該定着
部材に着脱自在に嵌合されていて、ケーブルを定着部材
に定着させる際に前記防錆手段が撤去されるので、定着
部材の防錆処理がケーブル挿入時まで維持されると言う
優れた効果を奏するものである。更に、シース開口部か
ら定着部材へと差し込まれるケーブルは、その表面に差
込量適正位置を示すマークが設けられていて、該マーク
が所定の位置に到達するまで差し込むので、ケーブル装
着の作業性も向上すると言う優れた効果を奏するもので
ある。
【0036】本発明に係る仮固定シース組立体は、表裏
面に貫通するケーブル挿通孔を有する支圧板と、該支圧
板の片側面に固着されるシースと、前記支圧板の他側面
に前記ケーブル挿通孔に位置合わせして固定されケーブ
ルを定着させる定着部材と、該定着部材をカバーして前
記支圧板の他側面に固定されるキャップとを少なくとも
有して形成されているので、落橋防止装置におけるケー
ブルを片側から差し込んで装着できるようになり、下部
工と上部工との施工業者が異なっていても、パラペット
背面の埋め戻しを上部工の施工を待つことなく先行して
行うことができると言う優れた効果を奏するものであ
る。
【0037】また、前記仮固定用シース組立体は、定着
部材に取着された仮固定用マンションと、該仮固定用マ
ンションに先端部が固定され後端部がシース開口部から
外部に突出して延伸された仮固定用芯棒と、該仮固定用
芯棒の後端部を孔から外部へと挿通させると共に型枠に
当該仮固定用シース組立体を支持させるための押さえプ
レートとが設けられているので、仮固定用マンションに
よって定着部材の防錆処理が確保されるとともに、仮固
定用芯棒によって外部から前記仮固定用マンションを脱
着させることができ、型枠内に取付け固定してコンクリ
ート躯体に埋設させることができると言う優れた効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る仮固定シース組立体1の断面図
(A)、同側面図(B)、同一部拡大した断面図(C)
である。
【図2】同本発明に係る仮固定シース組立体1を型枠内
にセットしてコンクリートを打設した状態の断面図であ
る。
【図3】同本発明に係る落橋防止装置の施工方法を説明
するものであり、仮固定シース組立体1がコンクリート
躯体に埋設された状態で、ネジ部13aにWナットを取
り付けた説明図(A)、Wナット部分の拡大正面図
(B)、同レンチ21でWナットのうちナット16を回
してマンション11を脱着させる様子を示す説明図
(C)である。
【図4】同本発明に係る仮固定シース組立体1におい
て、マンション11を取り外した状態の断面図である。
【図5】同本発明に係る仮固定シース組立体1におい
て、ケーブルをシース開口部から差し込む様子を示す説
明図である。
【図6】ケーブル22をねじ回す様子を示す説明図であ
る。
【図7】本発明に係る仮固定シース組立体1を用いて落
橋防止装置を取り付けた状態の側面図である。
【図8】従来例に係る、落橋防止装置の取付形態を示す
説明図(A),(B),(C)図である。
【符号の説明】
1 仮固定シース組立体、 2
支圧板、2a ケーブル挿通孔、 2b
裏面、2c 表面、
3 トランペットシース、4 定着
ナット、 5 固定プレート、5
a 六角孔、 6 押
さえプレート、7 ボルト、
7a 全ネジ棒、8 ナット、
9 鋼製キャップ、10
パッキン、 11 仮固定用マン
ション、12 ガイドキャップ、 13
仮固定用芯棒、13a ネジ部、
14 押さえプレート、14a
外側プレート、 14b 内側プレー
ト、15 ボルト、 15a
ネジ部、16 ナット、
17 ナット、18 端部型枠、
19 コンクリート、20 ナッ
ト、 21 レンチ、22
ケーブル、 22a マンショ
ン、22b ガイドキャップ、 22c
マーク、22d マンション、
23 パイロットキャップ、24 橋桁、
25 定着部材、26
橋台 A 落橋防止
装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 修 大阪府大阪市北区天満橋1丁目8番30号 セントラルコンサルタント株式会社大阪支 社内 (72)発明者 守谷 佳也 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 株式 会社エスイー内 (72)発明者 木部 洋 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 株式 会社エスイー内 (72)発明者 藤田 憲和 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 株式 会社エスイー内 Fターム(参考) 2D059 AA05 GG29 GG30 GG55

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表裏面に貫通するケーブル挿通孔を有する
    支圧板と、該支圧板の片側面に固着されるシースと、前
    記支圧板の他側面に前記ケーブル挿通孔に位置合わせし
    て固定されケーブルを定着させる定着部材と、該定着部
    材をカバーして前記支圧板の他側面に固定されるキャッ
    プとを少なくとも有してなる落橋防止装置の仮固定用シ
    ース組立体を形成し、 前記仮固定用シース組立体を前記シースの開口側端部を
    型枠に固定することで型枠内に装着し、 前記型枠内にコンクリートを打設し該コンクリートが硬
    化した後に、前記型枠を脱型させて前記シース開口側端
    部を開口させ、 前記開口側端部からケーブルを差込み前記定着部材に定
    着させることにより落橋防止装置を取り付けること、 を特徴とする落橋防止装置の施工方法。
  2. 【請求項2】仮固定用シース組立体には、定着部材のケ
    ーブル嵌合部を防錆するための防錆手段が当該定着部材
    に着脱自在に嵌合されていて、ケーブルを定着部材に定
    着させる際に前記防錆手段が撤去されること、 を特徴とする請求項1に記載の落橋防止装置の施工方
    法。
  3. 【請求項3】シース開口部から定着部材へと差し込まれ
    るケーブルは、その表面に差込量適正位置を示すマーク
    が設けられていて、該マークが所定の位置に到達するま
    で差し込むこと、 を特徴とする請求項1または2に記載の落橋防止装置の
    施工方法。
  4. 【請求項4】表裏面に貫通するケーブル挿通孔を有する
    支圧板と、該支圧板の片側面に固着されるシースと、前
    記支圧板の他側面に前記ケーブル挿通孔に位置合わせし
    て固定されケーブルを定着させる定着部材と、該定着部
    材をカバーして前記支圧板の他側面に固定されるキャッ
    プとを少なくとも有して形成されていること、 を特徴とする落橋防止装置の仮固定用シース組立体。
  5. 【請求項5】定着部材に取着された仮固定用マンション
    と、該仮固定用マンションに先端部が固定され後端部が
    シース開口部から外部に突出して延伸された仮固定用芯
    棒と、該仮固定用芯棒の後端部を孔から外部へと挿通さ
    せると共に型枠に当該仮固定用シース組立体を支持させ
    るための押さえプレートと、が設けられていること、 を特徴とする請求項4に記載の落橋防止装置の仮固定用
    シース組立体。
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