JP2003309699A - 画像通信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】利用するネットワークに応じて画像選択を行う
ことができる時に幅を持たせると共に通信費用も節約で
きる画像通信装置を提供する。 【解決手段】画像通信装置はダイヤルアップ接続とロー
カル無線接続の双方でネットワーク接続可能な接続部を
有し、どちらの接続方式を選択するかは選択部が所定の
基準に従って自動選択する。ダイヤルアップ接続する場
合はネットワーク接続を行う前に送信すべき画像の選択
を可能にし、ローカル無線接続する場合はネットワーク
接続を行ってから送信すべき画像の選択を可能にする。
よってローカル無線接続する場合は接続状態で画像をゆ
っくりと選択でき、ダイヤルアップ接続する場合は接続
前に送信画像を選択することによって通信費用を節約で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は画像通信装置に係
り、特に、画像をインターネット網やローカルエリアネ
ットワークに送信できる画像通信装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】近年、デジタルカメラ、携帯電話、パソ
コン等を用いて画像をインターネット網やローカルエリ
アネットワークなどのネットワークに送信する機会が増
えている。

【０００３】携帯電話やパソコン等から画像を送信する
場合はインターネット網に送信する場合でもローカルエ
リアネットワークに送信する場合でも一律画像を選択し
てからネットワークに通信接続することがほとんどであ
った。しかし、ローカルエリアネットワークに送信する
場合は一般に通信料がかからないので、通信接続を行っ
てからゆっくり画像選択をするようにしてもよい。

【０００４】一方、近接無線通信機能を備えたデジタル
カメラから近接無線通信機能を有した携帯電話に画像を
送信して当該携帯電話から画像をネットワークに送信す
る場合などは、一旦デジタルカメラを携帯電話に近接無
線通信接続を行って携帯電話のネットワーク接続をデジ
タルカメラから開始させた後に送信すべき画像を選択す
ることが多かった。この場合は、ネットワークへの通信
接続を行ってから画像を選択することになるので画像選
択中も通信費用がかかってしまう。

【０００５】特開２０００−２７８４７５は通信費用の
節約方法を提示しているが、深夜などの時間帯に限定し
て通信を行うことで課題を解決しようとしている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
を考慮して、利用するネットワークに応じて画像選択を
行うことができる時に幅を持たせると共に通信費用も節
約できる画像通信装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１の本発明は、時
間比例課金接続と非時間比例課金接続の双方でネットワ
ーク接続可能な接続部と、時間比例課金接続するか、非
時間比例課金接続するかのネットワーク接続方式を所定
の基準に従って自動選択する選択部と、送信すべき画像
の選択を可能にすると共に画像選択からネットワーク接
続までの手続を行うことのできる選択接続部と、非時間
比例課金接続する場合は非時間比例課金接続を行ってか
ら送信すべき画像の選択を可能にし、時間比例課金接続
する場合は時間比例課金接続を行う前に送信すべき画像
の選択を可能にする制御部と、ネットワークに画像を送
信できる送信部と、からなる画像通信装置、からなる。

【０００８】請求項１の本発明によれば、画像通信装置
は時間比例課金接続と非時間比例課金接続の双方でネッ
トワーク接続可能な接続部を有する。時間比例課金接続
は接続時間に比例して課金するネットワーク接続方法で
ある。例えば、ダイヤルアップ接続である。非時間比例
課金接続は接続時間に比例しないで課金するあるいは課
金しないネットワーク接続方法である。例えば、ローカ
ル無線接続、常時接続のダイヤルアップ接続、一律課金
のダイヤルアップ接続である。時間比例課金接続する
か、非時間比例課金接続するかは選択部が所定の基準に
従って自動選択する。選択接続部は、ネットワーク送信
する画像の選択を可能にし、画像選択からネットワーク
接続までの手続を行うことができる。制御部は、非時間
比例課金接続する場合はネットワーク接続を行ってから
送信すべき画像の選択を可能にし、時間比例課金接続す
る場合はネットワーク接続を行う前に送信すべき画像の
選択を可能にする。これによって、非時間比例課金接続
する場合は接続状態で画像をゆっくりと選択でき、時間
比例課金接続する場合は接続前に送信画像を選択するこ
とによって通信費用を節約できる。選択した画像は送信
部からネットワークに送信できる。

【０００９】請求項２の本発明は、前記時間比例課金接
続はダイヤルアップ接続であり、前記非時間比例課金接
続はローカル無線接続である請求項１の画像通信装置、
からなる。

【００１０】請求項２の本発明によれば、前記時間比例
課金接続はダイヤルアップ接続であり、前記非時間比例
課金接続はローカル無線接続である。ダイヤルアップ接
続の場合はネットワーク接続すると接続時間に比例して
通信費用がかかり、ローカル無線接続の場合はネットワ
ーク接続する時間にかかわらず通信費用が発生しないか
通信費用が定額である。

【００１１】請求項３の本発明は、前記選択部が自動選
択する基準は送信先のアドレスである請求項１の画像通
信装置、からなる。

【００１２】請求項３の本発明によれば、送信先のアド
レスによって選択部が接続方式を自動選択するので、例
えば、アドレスがローカル無線エリアの場合は非時間比
例課金接続を行い、アドレスがローカル無線エリア外の
場合は時間比例課金接続を行う。非時間比例課金接続す
る場合は非時間比例課金接続を行ってから送信すべき画
像の選択を可能にし、時間比例課金接続する場合は時間
比例課金接続を行う前に送信すべき画像の選択を可能に
するので、アドレスによってネットワーク接続の時を自
動的に変えることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明の
実施の形態を詳説する。

【００１４】本実施の形態では、画像通信装置である通
信機能付きデジタルカメラ２からインターネット網やロ
ーカルエリアネットワークなどのネットワーク上へ画像
を送信する例を説明する。

【００１５】図１は、通信機能付きデジタルカメラ２の
構成を示すブロック図である。

【００１６】通信機能付きデジタルカメラ２は、撮像部
４、ＲＯＭ６、ＣＰＵ８、表示部１０、操作部１４、画
像処理部１６、伸張／圧縮部１８、メモリ２０、メモリ
カード２２、ローカル無線通信部２４、ダイヤルアップ
通信部２６が、バス１２を介して接続されている。

【００１７】図１に示すように、デジタルカメラ２は、
撮像部４で、操作部１４の１つであるレリーズボタンの
押圧操作により撮影レンズを通過した光がＣＣＤに入射
する。このレリーズボタンは、撮影時に全押しで操作部
１４中のスイッチがＯＮして露出を指示する。ＣＣＤに
入射された光は、信号電荷に変換されて電圧信号として
読み出され、デジタル信号に変換される。デジタル信号
に変換された画像信号は、画像処理部１６に入力され
る。

【００１８】画像処理部１６に送られてきた画像信号は
伸張／圧縮部１８でＪＰＥＧ等の圧縮処理が行われ、再
び画像処理部１６に送られる。

【００１９】画像処理部１６に送られてきた圧縮済みの
画像データはメモリカード２２に記録される。

【００２０】記録されている画像を表示するときは、メ
モリカード２２から画像を読み出して表示部１０で表示
させる。メモリ２０は作業領域となる場所であり、ＲＯ
Ｍ６は各種システムデータが格納されている。

【００２１】ローカル無線通信部２４は画像をローカル
無線通信によって送信するための通信部であり、ダイヤ
ルアップ通信部２６は画像をダイヤルアップ通信によっ
て送信するための通信部である。

【００２２】ＣＰＵ８は、撮像部４、画像処理部１６、
伸張／圧縮部１８、ローカル無線通信部２４、ダイヤル
アップ通信部２６等の作動を制御する。したがって、Ｃ
ＰＵ８は画像を送信する際に、ローカル無線通信部２４
によって送信するか、ダイヤルアップ通信部２６によっ
て送信するかを所定基準に従って選択する。

【００２３】本実施の形態の作用として、デジタルカメ
ラ２によって画像をネットワーク上へ送信する手順を図
２を用いて説明する。図２はデジタルカメラ２によって
画像をネットワーク上へ送信する手順を示したフローチ
ャートである。

【００２４】まず送信先のアドレスを操作部１４から入
力する（ステップ３０）。入力されたアドレスからＣＰ
Ｕ８はダイヤルアップ接続によって送信すべきか、ロー
カル無線接続によって送信すべきかの選択をする（ステ
ップ３２）。アドレスによって送信先がインターネット
網を介した送信先か、ローカルエリアネットワーク内の
送信先かがわかるからである。ここでのダイヤルアップ
接続は時間に比例して課金が行われるいわゆる従量制の
接続料金制を採用する接続業者（プロバイダ）を経由す
るものであり、通信料金もＮＴＴ等の時間比例の通信料
金がかかる。これに対し、ローカル無線接続は接続業者
を経由しないので接続料金がかからないし通信料金もか
からない。

【００２５】ステップ３２でダイヤルアップ接続が選択
された場合は、公衆インターネット網を利用した送信方
式になり、送信する画像をまず選択させる（ステップ３
４）。ユーザは操作部１４を操作して送信すべき画像を
指定する。送信するものは全部かたずねる（ステップ３
６）。まだ送信すべき画像がある場合にはステップ３４
に戻る。送信すべき画像がこれですべての場合は、送信
すべき画像がすべて決定した旨の操作をトリガーにし
て、ダイヤルアップ接続による通信接続をし、接続完了
後に画像の送信を開始する（ステップ３８）。これで送
信終了か否か尋ね続け（ステップ４０）、まだ送信終了
していないときはステップ４０に戻り、送信終了のとき
は通信を切断する（ステップ５０）。

【００２６】このように、接続料金及び通信料金が従量
制の場合は、通信接続の前に画像選択の手順をもってく
ることにより、ゆっくり画像選択することが可能にな
り、通信時間を最小限にして接続料金及び通信料金を安
く抑える。

【００２７】ステップ３２でローカル無線接続が選択さ
れた場合には、ローカルエリアネットワークを利用した
送信方式になり、まずローカル無線による通信接続をす
る (ステップ４２）。そして送信する画像を選択させる
（ステップ４４）。ユーザは操作部１４を操作して送信
すべき画像を指定する。その後、画像の送信を開始する
（ステップ４６）。送信するものは全部かたずねる（ス
テップ４８）。まだ送信すべき画像がある場合にはステ
ップ４４に戻る。送信するものがこれですべての場合
は、通信を切断する（ステップ５０）。

【００２８】このように、接続料金及び通信料金が無料
の場合は、通信接続をしてから画像選択しても接続及び
通信に係る費用が発生しないので、通信接続後ゆっくり
と画像選択することが可能になる。

【００２９】上述のように、操作手順を送信先によって
自動的に切り替えることによりユーザは通信費用の節約
に適した操作を得ることができる。

【００３０】なお、ダイヤルアップ接続の場合は選択で
きる画像を１枚に限定してもよい。この場合は、ステッ
プ３４で１枚の画像を選択し、１枚の画像選択を確認し
たらステップ３８に移行する。

【００３１】上述の例では、ステップ３２の通信方式選
択をダイヤルアップ接続かローカル無線接続かで分けた
が、ダイヤルアップ接続でも常時接続、一律課金の場合
には上述のローカル無線接続の操作手順を適用する。

【００３２】また、上述のステップ３２の通信方式選択
の際に、接続料金が安い通信方式順にＣＰＵ８がサーチ
をかけ、送信先アドレスをみた上で料金が安価な通信方
式から順に選択するような機能を付加してもよい。図３
は通信方式選択の際のテーブル例を示した図であるが、
サーチ順が左欄に示されている。１から４にいくにした
がって接続料金が高額になる。１、２、３は図２のロー
カル無線接続の手順で通信接続、画像選択を行い、４は
図２のダイヤルアップ接続の手順で画像選択、通信接続
を行う。このようにすれば、より接続料金を抑えること
ができる。

【００３３】本実施の形態では、画像通信装置として通
信機能付きデジタルカメラを例として説明したが、通信
機器とデジタルカメラとを別々のもので適用することも
できる。例えば、ネットワークへの通信機能を有しない
が近接無線通信機能を有するデジタルカメラと、当該デ
ジタルカメラと近接無線通信可能な機能を有する携帯電
話とで構成することもできる。この場合は、デジタルカ
メラで画像選択を行い、選択画像のコマンド、並びに通
信接続及び送信開始のコマンドをデジタルカメラから携
帯電話に近接無線通信で送ることにより、上記実施の形
態で述べた図２の手順を実現することができる。

【００３４】

【発明の効果】請求項１の本発明によれば、ユーザは通
信費用の節約に適した操作を得ることができる。

【００３５】請求項２の本発明によれば、ダイヤルアッ
プ接続とローカル無線接続とで通信接続時を異ならせた
ので、ユーザは通信費用を節約できる。

【００３６】請求項３の本発明によれば、アドレスによ
ってネットワーク接続の時を自動的に変えることができ
るので、アドレス次第で自動的にユーザは通信費用を節
約できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】通信機能付きデジタルカメラの構成を示すブロ
ック図。

【図２】デジタルカメラによって画像をネットワーク上
へ送信する手順を示したフローチャート。

【図３】通信方式選択の際のテーブル例を示した図。

【符号の説明】

２…デジタルカメラ、８…ＣＰＵ、１２…バス、１４…
操作部、２２…メモリカード、２４…ローカル無線通信
部、２６…ダイヤルアップ通信部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 宏志 埼玉県朝霞市泉水３丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Ｆターム(参考） 5C062 AA30 AA35 AA37 AB41 AB42 AC58 AE15 AF08 5C075 AB06 AB08 BA04 CD02 CD09 GG01 GG09

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】時間比例課金接続と非時間比例課金接続の
   双方でネットワーク接続可能な接続部と、 時間比例課金接続するか、非時間比例課金接続するかの
   ネットワーク接続方式を所定の基準に従って自動選択す
   る選択部と、 送信すべき画像の選択を可能にすると共に画像選択から
   ネットワーク接続までの手続を行うことのできる選択接
   続部と、 非時間比例課金接続する場合は非時間比例課金接続を行
   ってから送信すべき画像の選択を可能にし、時間比例課
   金接続する場合は時間比例課金接続を行う前に送信すべ
   き画像の選択を可能にする制御部と、 ネットワークに画像を送信できる送信部と、からなる画
   像通信装置。
2. 【請求項２】前記時間比例課金接続はダイヤルアップ接
   続であり、前記非時間比例課金接続はローカル無線接続
   である請求項１の画像通信装置。
3. 【請求項３】前記選択部が自動選択する基準は送信先の
   アドレスである請求項１の画像通信装置。