JP2003308762A - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

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JP2003308762A
JP2003308762A JP2002110060A JP2002110060A JP2003308762A JP 2003308762 A JP2003308762 A JP 2003308762A JP 2002110060 A JP2002110060 A JP 2002110060A JP 2002110060 A JP2002110060 A JP 2002110060A JP 2003308762 A JP2003308762 A JP 2003308762A
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shaft
movable
opening
electromagnetic actuator
switchgear
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JP2002110060A
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English (en)
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Yasuhiro Matsumoto
泰弘 松本
Nobutaka Kubota
信孝 久保田
Osamu Tagaya
治 多賀谷
Kazuhiro Matsuo
和宏 松尾
Kosei Wakabayashi
孝生 若林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で安定した開閉動作を行なうこと。 【解決手段】可動軸11を介して開閉動作を行なう複数の
遮断器9と、磁石およびコイルが発生する電磁力により
操作される操作軸6を備えた電磁アクチュエータ5と、操
作軸6の可動方向と可動軸10の可動方向とがほぼ平行と
なるように、操作軸6と可動軸10とを連結する連結梁11
と、連結梁とほぼ平行に設けられた回転軸20と、回転軸
20に設けられ、連結梁11と回転自在および摺動自在に連
結された複数本のアーム22と、可動軸10を遮断器9が閉
状態となる方向へ付勢する付勢手段7とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば真空バルブ
を操作ロッドにより開閉操作する開閉装置に係り、特に
組立作業の効率が良く、しかも小型かつ安価で安定した
開閉動作を行なえるようにした開閉装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば“特開平11−721
79号公報”に記載されているような真空遮断器および
真空開閉器等の開閉装置の操作機構においては、開路お
よび閉路操作を行なうための電磁アクチュエータの操作
軸の可動方向と真空バルブ等の開閉装置の可動軸の可動
方向とは、ほぼ同一方向となっている。
【0003】図16は、この種の従来の開閉装置の構成
例を示す断面図である。
【0004】図16に示すように、電磁アクチュエータ
5は、磁路を形成するヨーク3と、当該ヨーク3内を直
線移動するように設けられたアーマチュア2と、当該ア
ーマチュア2を可動、もしくは閉路保持するための永久
磁石1と、ヨーク3内の磁束を増減させるソレノイドコ
イル4と、非磁性材料からなる操作ロッド6とから構成
されている。
【0005】操作ロッド6には、複数(図では3つ)の
真空バルブ9を一括して操作することができるように、
電磁アクチュエータ5に固定された互いにほぼ平行な2
本のレール13と、当該レール13をそれぞれ摺動する
直動ガイド14で構成される2組のスライド機構12に
よって摺動支持された連結梁11とが、それぞれ連結さ
れている。
【0006】連結梁11には、3つの真空バルブ9に対
応して、閉路時に真空バルブ9の固定側接触子91と可
動側接触子92とを加圧するために設けられたワイプば
ね8がそれぞれ取り付けられており、その先は、真空バ
ルブ9の開閉を行なう可動軸10に接続する構成となっ
ている。
【0007】また、連結梁11には、真空バルブ9の可
動側接触子92を開極した際に開路状態を保持するため
の力が開路ばね7により加えられている。
【0008】以上のような構成を有する開閉装置におけ
る開閉動作は、次のように行なわれる。
【0009】開路状態で永久磁石1による磁束と共に、
ソレノイドコイル4の励磁による永久磁石1の磁束と同
方向の磁束が生じると、アーマチュア2がギャップを縮
める方向に吸引される。
【0010】これにより、アーマチュア2と共に操作ロ
ッド6に連結されている連結梁11とワイプばね8を介
して真空バルブ9の可動軸10が押し上げられ、閉路状
態となる。
【0011】閉路状態では、ソレノイドコイル4は無励
磁であり、閉路状態は永久磁石1による磁力のみであ
る。
【0012】一方、閉路状態で永久磁石1による磁束と
共に、ソレノイドコイル4の励磁による永久磁石1の磁
束と逆方向の磁束が生じると、ヨーク3内の磁束が減少
して、ワイプばね8および開路ばね7による開路方向荷
重の作用により、アーマチュア2が開路方向に移動す
る。
【0013】これにより、アーマチュア2と共に操作ロ
ッド6が引き下げられ、開路状態となる。
【0014】このような動作により、アーマチュア2の
動きと真空バルブ9の可動側接触子92の動きが、連結
梁11とワイプばね8を介して連動し、真空遮断器およ
び真空開閉器等の開閉装置の開閉操作がなされる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の開閉装置においては、以下に述べるような課題
がある。
【0016】3つの真空バルブ9を安定して開閉するた
めには、全ての真空バルブ9の中心軸p、q、rと、2
つのスライド機構12のレール13の中心軸mと中心軸
nと、電磁アクチュエータ12の中心軸lとが高い精度
でほぼ平行になっていて、かつ直動ガイド14および連
結梁11の剛性が高くなければならない。
【0017】しかしながら、これらの中心軸l、m、
n、p、q、rを高い精度で平行にするためには、各部
品を高精度で製作し、かつ高精度で組み立てなければな
らず、結果として価格の上昇を招くことになる。
【0018】また、直動ガイド14および連結梁11の
剛性を上げるためには、直動ガイド14および連結梁1
1の重量が増加し、結果として開閉装置の開閉速度が低
下してしまうことになる。
【0019】そのため、開閉動作の安定性と価格、開閉
速度がトレードオフの関係にあり、これらの全てを満足
する開閉装置を実現することは困難である。
【0020】一方、電磁アクチュエータ5と真空バルブ
9とが1対1で連結されているため、真空バルブ9のギ
ャップ長さやワイプ力等の仕様に合った特性を有する電
磁アクチュエータ5を、その都度開発する必要がある。
【0021】また、開閉装置の高耐圧・大電力化の要求
に伴なって、真空バルブ9等の開閉装置の電極間距離お
よび操作力が増大する傾向にあり、これにより電磁アク
チュエータ5に求められるストロークおよび出力が増大
し、電磁アクチュエータ5の大型化を避けることができ
ない。
【0022】さらに、従来の開閉装置では、電磁アクチ
ュエータ5から順番に積み上げるように構成され、限ら
れた空間しかない筐体内で全ての部品を組み立てなけれ
ばならないため、組立作業の効率が悪いものとなってい
る。
【0023】本発明の目的は、小型の電磁アクチュエー
タで大容量の操作力を得、安価で安定した開閉動作を行
なうことが可能な組立作業の効率の良い開閉装置を提供
することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明の開閉装置は、可動軸を介して開閉動
作を行なう複数の遮断器と、磁石およびコイルが発生す
る電磁力により操作される操作軸を備えた電磁アクチュ
エータと、操作軸の可動方向と可動軸の可動方向とがほ
ぼ平行となるように、操作軸と可動軸とを連結する連結
梁と、連結梁とほぼ平行に設けられた回転軸と、回転軸
に設けられ、連結梁と回転自在および摺動自在に連結さ
れた複数本のアームと、可動軸を遮断器が閉状態となる
方向へ付勢する付勢手段とを備えている。
【0025】従って、第1の発明の開閉装置において
は、一般に同一重量の構造物において、構造物を一定距
離だけ並進移動させた場合と、構造物の端を当該並進移
動と同じ距離だけ回転させた場合とで、エネルギーの消
費量を比較すると、前者の並進移動よりも後者の回転の
方が少ないエネルギーで移動させることができる。ま
た、回転軸を利用しているため、簡単な構成で高い精度
での組立てを実現することができる。この特性を利用し
て、回転軸で機構の剛性を向上し、かつ開閉装置の重要
な性能指標の一つである開閉動作速度の低下を最小限に
抑えることができ、安価で安定した開閉動作を行なえる
開閉装置を実現することができる。
【0026】また、第2の発明の開閉装置は、直線状に
配列され、可動軸を介して開閉動作を行なう複数の遮断
器と、磁力およびコイルが発生する電磁力により操作さ
れる操作軸を備えた電磁アクチュエータと、遮断器の配
列方向とほぼ平行に設けられた回転軸と、回転軸に設け
られた複数本のアームと、複数本のアームのうちの1本
のアームと操作軸と連結する第1のリンクと、アームと
可動軸とを連結し、軸方向に反発力を発生する第1の弾
性部材を内蔵した複数の第2のリンクと、アームに連結
し、遮断器を開放する方向に力を発生する第2の弾性部
材を内蔵した第3のリンクとを備えている。
【0027】従って、第2の発明の開閉装置において
は、遮断器の開閉動作は、回転軸に取り付けられたリン
クを介して行なわれるが、電磁アクチュエータ側と遮断
器側のそれぞれの回転軸に取り付けられたリンクの比を
幾何学的に決定することにより、遮断器の電極間距離等
の仕様に電磁アクチュエータの動作量を合わせることが
でき、リンク機構のトグル作用を利用することで、電磁
アクチュエータに対する負荷特性を改善することができ
るため、小容量の電磁アクチュエータで大容量の開閉装
置を構成することができる。
【0028】さらに、第3の発明の開閉装置は、上記回
転軸の両端およびそれ以外の中間点に、当該回転軸を回
転支持する支持軸受けを設けている。
【0029】従って、第3の発明の開閉装置において
は、軸受けの数が増えることにより、回転軸の曲げたわ
みが抑制されて、より一層安定した開閉動作を行なうこ
とができる。
【0030】さらにまた、第4の発明の開閉装置は、上
記回転軸を回転支持する支持軸受けを、電磁アクチュエ
ータの上部に設けている。
【0031】従って、第4の発明の開閉装置において
は、電磁アクチュエータの上に、回転軸および回転軸と
連結する全ての機構要素を筐体の外で組み立てた後に、
開閉装置本体を取り付けた筐体に電磁アクチュエータを
機構要素ごと組み込むことができるため、組立作業の効
率を良くすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0033】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態による開閉装置の構成例を示す正面図であり、開路状
態を左側に、閉路状態を右側にそれぞれ示している。
【0034】図2は本実施の形態による開閉装置の開路
状態を示す側面図、図3は本実施の形態による開閉装置
の閉路状態を示す側面図である。
【0035】なお、図1乃至図3において、図16と同
一要素には同一符号を付して示している。
【0036】すなわち、図1に示すように、電磁アクチ
ュエータ5は、磁路を形成するヨーク3と、当該ヨーク
3内に可動するように設けられたアーマチュア2と、当
該アーマチュア2を可動、もしくは閉路保持するための
永久磁石1と、ヨーク3内の磁束を増減させるソレノイ
ドコイル4と、非磁性材料からなる操作ロッド6とから
構成している。
【0037】一方、電路の開閉を行なう真空バルブ9
は、一端を固定しており、可動側接触子92は、絶縁材
からなる可動軸10と連結して、上下移動可能となって
いる。
【0038】また、可動軸10の下には、固定側接触子
91と可動側接触子92とを加圧するためのワイプばね
8を設けている。
【0039】ワイプばね8の他端は、連結梁11とで連
結して、3相一体になって可動するようになっている。
【0040】さらに、連結梁11のほぼ中央には、電磁
アクチュエータ5の操作ロッド6を連結して、操作ロッ
ド6の上下移動に合わせて、ワイプばね8と共に可動側
接触子92が上下に移動するようになっている。
【0041】また、連結梁11には、アーマチュア2を
永久磁石1から離す方向に付勢する弾性部材である開路
ばね7を左右に2本設けており、これにより可動側接触
子92の開路状態が保持されている。
【0042】さらに、連結梁11を支持するために、軸
受け21で回転自在に支持された回転軸20を、連結梁
11とほぼ平行に設けている。
【0043】一方、回転軸20には、図2、図3に示す
ように、先端に長穴23が設けられたアーム22を、複
数本(図では2本)設けている。
【0044】また、アーム22は、連結梁11とピン2
4で連結している。
【0045】さらに、ピン24は、連結梁11に固定し
ている。
【0046】そして、ピン24は、アーム22に対し、
アーム22の長手方向に長穴23に沿って摺動可能で、
かつ回転自在となっている。
【0047】次に、以上のように構成した本実施の形態
による開閉装置においては、連結梁11は、回転軸20
と2本のアーム22で連結されているため、開路動作に
おいて、端相の真空バルブ9で軽溶着が生じる等して連
結梁11の長手方向の荷重バランスが崩れたような場合
でも、回転軸20の剛性によって、左右の荷重バランス
が保たれ、3つの真空バルブ9の可動側接触子92の動
作のずれは小さく抑えられる。
【0048】また、連結梁11の剛性を補完するために
回転軸20を用いていることにより、回転軸20と同じ
重量で連結梁11の剛性を強化した場合に比べて、開閉
動作速度の低下を小さく抑えることができる。
【0049】さらに、連結梁11は、直線移動でアーム
22回転軸20の中心aを軸に回転移動し、回転軸20
の中心aとピン24の中心bとの距離が変化するが、ピ
ン22はアーム22の長穴23に沿って摺動するため、
連結梁11の動きは阻害されない。
【0050】また、回転軸20を利用していることによ
り、簡単な構成で高い精度での組立てを実現することが
できる。
【0051】以上により、安価で安定した開閉動作を行
なうことが可能な開閉装置を実現することができる。
【0052】上述したように、本実施の形態による開閉
装置では、安価で安定した開閉動作を行なうことが可能
となる。
【0053】(第2の実施の形態)図4は、本実施の形
態による開閉装置の構成例を示す正面図であり、開路状
態を左側に、閉路状態を右側にそれぞれ示している。
【0054】図5は本実施の形態による開閉装置の開路
状態を示す側面図、図6は本実施の形態による開閉装置
の閉路状態を示す側面図である。
【0055】なお、図4乃至図6において、図1乃至図
3と同一要素には同一符号を付して示している。
【0056】すなわち、図4に示すように、電磁アクチ
ュエータ5は、磁路を形成するヨーク3と、当該ヨーク
3内に可動するように設けられたアーマチュア2と、当
該アーマチュア2を可動、もしくは閉路保持するための
永久磁石1と、ヨーク3内の磁束を増減させるソレノイ
ドコイル4と、非磁性材料からなる操作ロッド6とから
構成している。
【0057】一方、電路の開閉を行なう真空バルブ9
は、一端を固定しており、可動側接触子92は、ガイド
スリーブ12により摺動支持された、絶縁材からなる可
動軸10と連結して、上下移動可能となっている。
【0058】また、可動軸10の下側は、ヒンジ構成に
なっており、固定側接触子91と可動側接触子92とを
加圧するためのワイプばね8を内蔵し、シリンダ81と
ピストン82とで構成し、ワイプばね8の伸縮に応じて
長さが変化するワイプばねリンク80を、ピン83で回
転自在に連結している。
【0059】さらに、ワイプばねリンク80の他端は、
3個の真空バルブ9の配列方向にほぼ平行で、軸受け2
1で回転自在に支持された回転軸20の真空バルブ側リ
ンク25と、ピン84で回転自在に連結している。
【0060】一方、回転軸20には、真空バルブ9に対
応して、3本の真空バルブ側リンク25を設けている。
【0061】また、回転軸20のほぼ中心には、1本の
駆動側リンク26を設けており、電磁アクチュエータ5
の操作ロッド6と連結リンク30を介してピン31とピ
ン32で連結している。
【0062】さらに、回転軸20には、左右対称となる
ように、開路ばね用リンク27を設けている。
【0063】また、この開路ばね用リンク27の先端に
は、アーマチュア2を永久磁石1から離す方向に付勢す
る弾性部材である開路ばね7を内蔵し、シリンダ71と
ピストン72とで構成し、開路ばね7の伸縮に応じて長
さが変化する開路ばねリンク70を、それぞれピン73
で回転自在に連結している。
【0064】さらに、開路ばねリンク70の上端は、図
示しない筐体に固定されたブラケット74に、ピン75
で回転自在に支持している。
【0065】図7は本実施の形態による開閉装置の可動
軸10の他の摺動支持形態を示す正面図、図8は本実施
の形態による開閉装置の可動軸10の他の摺動支持形態
を示す側面図である。
【0066】図7および図8に示すように、図4乃至図
6に示す実施の形態において、ガイドスリーブ12に代
えて、可動軸10の摺動支持は、図示していない筐体に
固定させ、上下方向に長穴41が設けられたガイド40
にピン83を摺動支持させるようにしてもよい。
【0067】次に、以上のように構成した本実施の形態
による開閉装置においては、真空バルブ9の開閉動作
は、回転軸20を介して3相一括して行なわれる。
【0068】すなわち、閉路動作では、ソレノイドコイ
ル4の励磁によるヨーク3内の磁束の増加に伴ない、ア
ーマチュア2に連結した操作ロッド6の上昇に連動し
て、駆動側リンク26が押し上げられると、回転軸20
が図5に示す状態から左回りに回転する。
【0069】すると、真空バルブ側リンク25に取り付
けられたワイプばねリンク80が押し上げられ、可動軸
10を介して真空バルブ9が閉路状態となる。
【0070】また、開路動作では、ソレノイドコイル4
の逆励磁によるヨーク3内の磁束の減少に伴ない、アー
マチュア2の保持力が減少して、ワイプばね8、および
開路ばね7による開路方向荷重の作用により、真空バル
ブ側リンク25と開路ばね用リンク27が押し下げられ
て、回転軸20が図6に示す状態から右回りに回転す
る。
【0071】すると、ワイプばねリンク80の降下に伴
ない、可動軸10を介して真空バルブ9が開路状態とな
る。
【0072】図9は、開閉装置の電磁アクチュエータに
与える静負荷特性と、電磁アクチュエータ5の出力特性
を示す図である。
【0073】図9において、曲線101と曲線102は
電磁アクチュエータ5の出力特性を示し、曲線101は
永久磁石1と同一方向に磁束が発生するようにソレノイ
ドコイル4を励磁した場合の電磁アクチュエータ5の特
性曲線、すなわち電磁アクチュエータ5の閉路時の特性
で、曲線102は永久磁石1のみの磁束による電磁アク
チュエータ5の特性である。
【0074】曲線201、202、203、204は、
真空バルブ側リンク25の長さL5と、ワイプばねリン
ク80の長さL6とを一定とし、回転軸20と真空バル
ブ9の距離L4を変更した時の電磁アクチュエータ5に
与える開閉装置の静負荷特性を示し、曲線201、20
2、203、204の順に距離L4が大きくなってい
る。
【0075】なお、特性の右端が閉路状態、左端が開路
状態をそれぞれ示す。
【0076】また、曲線201、202、203、20
4で垂直に立上っている部分は、ワイプばね8の荷重が
真空バルブ9にかかり始めたところを表わす。
【0077】一般に、開閉装置の閉路速度を速くするた
めには、電磁アクチュエータ5に与える開閉装置の静負
荷特性が、電磁アクチュエータ5の閉路時の特性よりも
上側にはみ出す部分が小さく、かつはみ出す部分が図9
の右側に位置している方が良い。
【0078】図9から、回転軸20と真空バルブ9の距
離L4を大きくした方が、開閉装置の閉路速度を速くす
ることができることが分かる。
【0079】一方、閉路状態は、永久磁石1が発生する
磁束のみで保持するため、投入終了時点での開閉装置の
静負荷が、永久磁石1のみによる保持力よりも小さくな
くてはならない。
【0080】以上、電磁アクチュエータ5に与える開閉
装置の静負荷特性と、電磁アクチュエータ5の特性を考
慮し、まず、回転軸20と真空バルブの距離L4と、真
空バルブ側リンクの長さL5と、ワイプばねリンクの長
さL6を決定する。
【0081】真空バルブ9の固定側接触子91と可動側
接触子92の開路状態での距離L1と、ワイプ長さL2
は、真空バルブ9の仕様で決定される。
【0082】これら、回転軸20と真空バルブの距離L
4と、真空バルブ側リンクの長さL5と、ワイプばねリ
ンクの長さL6と、真空バルブ9の固定側接触子91と
可動側接触子92の開路状態での距離L1と、ワイプ長
さL2から真空バルブ9の開閉動作に必要な回転軸20
の回転角θが、幾何学的に決定される。
【0083】一方、電磁アクチュエータ5の出力を真空
バルブ9の開閉動作に効果的に利用するためには、駆動
側リンク26が水平付近で揺動することが望ましい。
【0084】このことを考慮して、回転角θと電磁アク
チュエータ5のストロークL3とから、駆動側リンク2
6の長さL7が決定される。
【0085】以上により、開閉装置の特性を電磁アクチ
ュエータ5の特性に合わせることができるため、小型の
電磁アクチュエータ5で大容量の開閉装置を構成するこ
とができる。
【0086】上述したように、本実施の形態による開閉
装置では、小容量の電磁アクチュエータ5で大容量の装
置を構成することが可能となる。
【0087】(第3の実施の形態)図10は本実施の形
態による開閉装置の構成例を示す正面図、図11は本実
施の形態による開閉装置の構成例を示す側面図である。
【0088】なお、図10および図11において、図4
乃至図9と同一要素には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0089】すなわち、図10および図11に示すよう
に、前記第2の実施の形態における回転軸20の両端に
設けた軸受け21に加えて、開路ばね用リンク27と真
空バルブ側リンク25の間にそれぞれ対称に設けた軸受
け28により、回転軸20を支持する構成としている。
【0090】軸受け28は、図示していない筐体に固定
している。
【0091】次に、以上のように構成した本実施の形態
による開閉装置においては、前記第2の実施の形態で奏
される作用の他に、回転軸20を、両端2ヶ所に加えて
中間の2ヶ所で支持していることにより、軸受けの数が
増えるため、回転軸20の曲げ剛性が高まり、より一層
安定した開閉動作を行なうことができる。
【0092】上述したように、本実施の形態による開閉
装置では、回転軸20の曲げたわみを抑制して、より一
層安定した開閉動作を行なうことが可能となる。
【0093】(第4の実施の形態)図12は本実施の形
態による開閉装置の構成例を示す正面図、図13は本実
施の形態による開閉装置の構成例を示す側面図である。
【0094】なお、図12および図13において、図4
乃至図11と同一要素には同一符号を付してその説明を
省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0095】すなわち、図10および図11に示すよう
に、前記第2または第3の実施の形態における回転軸2
0の両端に設けた軸受け21に加えて、開路ばね用リン
ク27と駆動側リンク26との間にそれぞれ設けた軸受
け29により、回転軸20を支持する構成としている。
【0096】軸受け28は、電磁アクチュエータ5に固
定している。
【0097】図14は本実施の形態による開閉装置で筐
体の外側で組立可能な部分を示す正面図、図15は本実
施の形態による開閉装置で筐体の外側で組立可能な部分
を示す側面図である。
【0098】図14および図15においては、図12お
よび図13における電磁アクチュエータ5と、当該電磁
アクチュエータ5に固定された軸受け29と、当該軸受
け29に回転支持された回転軸20と、真空バルブ側リ
ンク25にピン84で連結され、ワイプばね8を内蔵し
たワイプばねリンク80と、駆動側リンク26と操作ロ
ッド6とをピン31、32でそれぞれ連結する連結リン
ク30と開路ばね用リンク27とピン73で連結され、
開路ばね7を内蔵した開路ばねリンク70とが示されて
いる。
【0099】このように、電磁アクチュエータ5に回転
軸20を回転支持する軸受け29を設けることにより、
上記部品の組み立てが筐体の外で可能となっている。
【0100】次に、以上のように構成した本実施の形態
による開閉装置においては、前記第2または第3の実施
の形態で奏される作用の他に、電磁アクチュエータ5の
上に、回転軸20および当該回転軸20に取り付けられ
る部品を、筐体や真空バルブ9とは無関係に組み立て、
可動軸10を取り付けた真空バルブ9を筐体に組付けた
後に、電磁アクチュエータ5をその上に組み立てた後に
筐体内部に組付けることができる。
【0101】このため、限られた空間しかない筐体内部
での組立作業が最小限に抑えられ、組み立ての作業性を
向上することができる。
【0102】上述したように、本実施の形態による開閉
装置では、組立作業の効率を良くすることが可能とな
る。
【0103】(その他の実施の形態)尚、本発明は、上
記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階で
はその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形して実施す
ることが可能である。また、各実施の形態は可能な限り
適宜組み合わせて実施してもよく、その場合には組み合
わせた作用効果を得ることができる。さらに、上記各実
施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示さ
れる複数の構成要件における適宜な組み合わせにより、
種々の発明を抽出することができる。例えば、実施の形
態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除さ
れても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題
(の少なくとも一つ)が解決でき、発明の効果の欄で述
べられている効果(の少なくとも一つ)が得られる場合
には、この構成要件が削除された構成を発明として抽出
することができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、安
価で安定した開閉動作を行なうことが可能な開閉装置を
提供することが可能となる。
【0105】また、本発明によれば、小型の電磁アクチ
ュエータで大容量の開閉装置を提供することが可能とな
る。
【0106】さらに、本発明によれば、組立作業の効率
の良い開閉装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による開閉装置の構
成例を示す正面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による開閉装置の開
路状態を示す側面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態による開閉装置の閉
路状態を示す側面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態による開閉装置の構
成例を示す正面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態による開閉装置の開
路状態を示す側面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態による開閉装置の閉
路状態を示す側面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態による開閉装置の可
動軸10の他の摺動支持形態を示す正面図。
【図8】本発明の第2の実施の形態による開閉装置の可
動軸10の他の摺動支持形態を示す側面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態による開閉装置の電
磁アクチュエータに与える静負荷特性と電磁アクチュエ
ータの出力特性を示す図。
【図10】本発明の第3の実施の形態による開閉装置の
構成例を示す正面図。
【図11】本発明の第3の実施の形態による開閉装置の
構成例を示す側面図。
【図12】本発明の第4の実施の形態による開閉装置の
構成例を示す正面図。
【図13】本発明の第4の実施の形態による開閉装置の
構成例を示す側面図。
【図14】本発明の第4の実施の形態による開閉装置で
筐体の外側で組立可能な部分を示す正面図。
【図15】本発明の第4の実施の形態による開閉装置で
筐体の外側で組立可能な部分を示す側面図。
【図16】従来の開閉装置の構成例を示す断面図。
【符号の説明】
1…永久磁石 2…アーマチュア 3…ヨーク 4…ソレノイドコイル 5…電磁アクチュエータ 6…操作ロッド 7…開路ばね 8…ワイプばね 9…真空バルブ 91…固定側接触子 92…可動側接触子 10…可動軸 11…連結梁 12…スライド機構 13…レール 14…直動ガイド 20…回転軸 21、28、29…軸受け 22…アーム 23…長穴 25…真空バルブ側リンク 26…駆動側リンク 27…開路ばね用リンク 30…連結リンク 40…ガイド 41…長穴 70…開路ばねリンク 71…シリンダ 72…ピストン 74…ブラケット 80…ワイプばねリンク 81…シリンダ 82…ピストン 24…ピン 31…ピン 32…ピン 73…ピン 75…ピン 83…ピン 84…ピン 101…永久磁石1と同一方向に磁束が発生するように
ソレノイドコイル4を励磁した場合の電磁アクチュエー
タ5の特性曲線 102…永久磁石1のみの磁束による電磁アクチュエー
タ5の特性曲線 201、202、203、204…電磁アクチュエータ
5に与える開閉装置の静負荷特性曲線。
フロントページの続き (72)発明者 多賀谷 治 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 松尾 和宏 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 若林 孝生 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5G028 AA07 AA08 DB01 DB02 EB12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動軸を介して開閉動作を行なう複数の
    遮断器と、 磁石およびコイルが発生する電磁力により操作される操
    作軸を備えた電磁アクチュエータと、 前記操作軸の可動方向と前記可動軸の可動方向とがほぼ
    平行となるように、前記操作軸と前記可動軸とを連結す
    る連結梁と、 前記連結梁とほぼ平行に設けられた回転軸と、 前記回転軸に設けられ、前記連結梁と回転自在および摺
    動自在に連結された複数本のアームと、 前記可動軸を前記遮断器が閉状態となる方向へ付勢する
    付勢手段と、 を備えて成ることを特徴とする開閉装置。
  2. 【請求項2】 直線状に配列され、可動軸を介して開閉
    動作を行なう複数の遮断器と、 磁力およびコイルが発生する電磁力により操作される操
    作軸を備えた電磁アクチュエータと、 前記遮断器の配列方向とほぼ平行に設けられた回転軸
    と、 前記回転軸に設けられた複数本のアームと、 前記複数本のアームのうちの1本のアームと前記操作軸
    と連結する第1のリンクと、 前記アームと前記可動軸とを連結し、軸方向に反発力を
    発生する第1の弾性部材を内蔵した複数の第2のリンク
    と、 前記アームに連結し、前記遮断器を開放する方向に力を
    発生する第2の弾性部材を内蔵した第3のリンクと、 を備えて成ることを特徴とする開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載の開閉装置におい
    て、 前記回転軸の両端およびそれ以外の中間点に、当該回転
    軸を回転支持する支持軸受けを設けたことを特徴とする
    開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項2または請求項3に記載の開
    閉装置において、 前記回転軸を回転支持する支持軸受けを、前記電磁アク
    チュエータの上部に設けたことを特徴とする開閉装置。
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