JP2003304120A - 周波数4逓倍方法、周波数4逓倍回路、およびそれを用いた電子装置 - Google Patents

周波数4逓倍方法、周波数4逓倍回路、およびそれを用いた電子装置

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JP2003304120A JP2002109616A JP2002109616A JP2003304120A JP 2003304120 A JP2003304120 A JP 2003304120A JP 2002109616 A JP2002109616 A JP 2002109616A JP 2002109616 A JP2002109616 A JP 2002109616A JP 2003304120 A JP2003304120 A JP 2003304120A
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章 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小規模な回路構成の周波数4逓倍方法、周波
数4逓倍回路およびそれを用いた電子装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 入力信号s1から、それより位相が90
°遅れた第1の信号s2および位相が90°進んだ第2
の信号s3を取り出すラットレースリング回路2と、入
力信号s1と第2の信号s2と第2の信号s3を、導通
角が各信号の振幅最大値となる角度に対して+45°か
ら−45°の範囲に入るようにそれぞれ同じ極性で半波
整流する3つの整流回路であるダイオードD1、D2、
D3と、その半波整流した3つの信号を合成する信号合
成回路(ワイヤード・オア回路)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数4逓倍方
法、周波数4逓倍回路およびそれを用いた電子装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】発振器の用途として、水晶発振器では直
接発振することが難しい高い周波数にもかかわらず、水
晶発振器と同等の周波数安定度を有する信号が必要とさ
れる用途がある。このような場合には、低い周波数の水
晶発振器の出力信号を周波数逓倍回路で逓倍して所望の
周波数の信号を得るということが一般的に行われる。周
波数逓倍回路としては、従来から2逓倍、3逓倍、4逓
倍などの様々なものが提案されている。
【0003】例えば、特開平7−273552号公報に
は従来の周波数2逓倍回路の構成例が開示されており、
あるいは特開平5−251933号公報には従来の周波
数4逓倍回路の構成例が開示されている。
【0004】ここでは、従来の周波数4逓倍回路とし
て、特開平5−251933号公報に開示された周波数
4逓倍回路について説明する。この4逓倍回路において
は、入力信号は90度ハイブリッド回路に入力されて位
相が90度異なる2つの信号に分配される。次に、その
2つの信号をそれぞれ、1つの180度ハイブリッド回
路と2つの半波整流回路と1つの0度ハイブリッド回路
からなる全波整流回路によって全波整流する。この全波
整流回路から出力される信号は、入力信号の負の部分を
正側に折り返した波形となっているため、その最大点や
最小点は入力信号の2倍の周期で繰り返される。
【0005】この4逓倍回路においては、全波整流回路
を2つ備えており、その2つの入力信号は位相が90度
異なるため、出力される2つの全波整流信号も入力信号
における位相90度分だけ互いに時間的なずれがある。
すなわち、一方の全波整流回路の出力信号の最大点と最
大点の中間すなわち最小点に、他方の全波整流回路の出
力信号の最大点が位置するようになる。最小点に関して
も同じ関係となる。この従来例においては、2つの信号
にこのような関係を持たせるために、90度ハイブリッ
ド回路が用いられているものと考えられる。
【0006】このような2つの信号を0度ハイブリッド
回路で合成すると、一方の信号の最大点や他方の信号の
最大点のタイミングにおいては最小点となり、逆に一方
の信号と他方の信号の振幅が交わるタイミングにおいて
は最大点となる信号が出力される。この最大点や最小点
は、入力信号の1周期の間に4回現れるため、この出力
信号には入力信号の4倍の周波数成分が含まれることに
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−251933号公報に開示された周波数4逓倍回路
においては、詳細な回路図は示されていないものの、1
つの90度ハイブリッド回路と2つの180度ハイブリ
ッド回路と3つの0度ハイブリッド回路を必要とするた
め、部品点数が多く、回路規模が大きくなるという問題
があると考えられる。また、90度ハイブリッド回路を
用いているが、2つの1/4波長の線路を並べて結合さ
せる方式の一般的な90度ハイブリッド回路は、その構
造上適用周波数範囲が狭く、それを用いた周波数4逓倍
回路においても適用周波数範囲が狭くなるという問題が
ある。
【0008】本発明は上記の問題点を解決することを目
的とするもので、小規模な回路構成で小型化の実現可能
な周波数4逓倍方法、周波数4逓倍回路およびそれを用
いた電子装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の周波数4逓倍方法は、交流の入力信号か
ら、ラットレースリング回路を利用して前記入力信号よ
り90°位相の遅れた第1の信号および90°位相の進
んだ第2の信号を得る手順と、前記入力信号と前記第1
の信号と前記第2の信号をそれぞれ同極性側で整流して
合成することによって、前記入力信号を4逓倍した信号
を得る手順とを備えたことを特徴とする。
【0010】さらに、本発明の周波数4逓倍方法は、前
記入力信号と前記第1の信号と前記第2の信号をそれぞ
れ同極性側で整流する際に、整流時の導通角が各信号の
振幅最大値となる角度に対して+45°から−45°の
範囲に入るようにしたことを特徴とする。
【0011】また、本発明の周波数4逓倍回路は、交流
の入力信号が入力される信号入力端子、前記入力信号よ
り90°位相の遅れた第1の信号が出力される第1の出
力端子、および前記入力信号より90°位相の進んだ第
2の信号が出力される第2の出力端子を有するラットレ
ースリング回路と、該ラットレースリング回路の信号入
力端子、第1の出力端子、第2の出力端子にそれぞれ接
続されるとともに、前記入力信号、第1の出力信号、第
2の出力信号をそれぞれ同極性側で整流する3つの整流
回路と、該3つの整流回路の出力信号を合成する信号合
成回路とを備えたことを特徴とする。
【0012】そして、本発明の周波数4逓倍回路は、前
記3つの整流回路が、前記入力信号、第1の出力信号、
第2の出力信号を振幅最大値となる角度に対して+45
°から−45°の範囲に入る導通角で整流することを特
徴とする。
【0013】さらに、本発明の周波数4逓倍回路は、前
記3つの整流回路がそれぞれダイオードから構成される
とともに、該ダイオードの導通角が前記入力信号、第1
の出力信号、第2の出力信号の振幅最大値となる角度に
対して+45°から−45°の範囲に入るように、前記
ラットレースリング回路の信号入力端子から1/2波長
離れた位置にバイアス電圧が印加されていることを特徴
とする。
【0014】また、本発明の周波数4逓倍回路は、前記
信号合成回路の出力側に、前記入力信号の4倍付近の周
波数を通す帯域通過フィルタを備えることを特徴とす
る。
【0015】また、本発明の電子装置は、上記の周波数
4逓倍回路を用いたことを特徴とする。
【0016】このように構成することにより、本発明の
周波数4逓倍方法およびその方法による周波数4逓倍回
路においては、小型化と低価格化を図ることができる。
【0017】また、本発明の電子装置においても、小型
化と低価格化を図ることができる。低損失化を図ること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の周波数4逓倍回
路の一実施例の回路図を示す。図1において、周波数4
逓倍回路1は、ラットレースリング回路2と、整流回路
であるダイオードD2、D3、D4と、抵抗R1、R
2、R3、R4と、コンデンサC1、C2、C3、C
4、C5と、信号入力端子Sinと、信号出力端子So
utと、バイアス電圧印加端子Vbで構成されている。
【0019】このうち、信号入力端子Sinはコンデン
サC1を介してラットレースリング回路2のA点に接続
されている。また、ラットレースリング回路2のA点は
ダイオードD1のアノードにも接続されている。ラット
レースリング回路2のA点から入力信号の波長の1/4
(λg/4)だけ時計回りに離れたB点は、コンデンサ
C2と抵抗R1を順に介して接地されるとともにダイオ
ードD2のアノードにも接続されている。ラットレース
リング回路2のB点からλg/4だけ時計回りに離れた
C点は、抵抗R3とコンデンサC4を介して接地される
とともに、抵抗R3とコンデンサC4の接続点がバイア
ス電圧印加端子Vbに接続されている。ラットレースリ
ング回路2のC点からλg/4だけ時計回りに離れたD
点は、コンデンサC3と抵抗R2を順に介して接地され
るとともにダイオードD3のアノードにも接続されてい
る。ダイオードD1、D2、D3のカソードは互いに接
続されて、抵抗R4を介して接地されるとともにコンデ
ンサC5を介して信号出力端子Soutに接続されてい
る。このとき、ダイオードD1、D2、D3のカソード
同士の接続部はワイヤード・オア回路が構成されている
ことになる。
【0020】ここで、コンデンサC1、C2、C3、C
4、C5はいずれもDCカット用のコンデンサである。
また、抵抗R1、R2、R3はラットレースリング回路
2の線路の特性インピーダンスと同じ抵抗値を有する終
端抵抗である。
【0021】ラットレースリング回路2は、高い誘電率
を有する基板にマイクロストリップ線路、あるいはスト
リップ線路として形成したものが利用できる。とくにマ
イクロストリップ線路で構成する場合には、波長短縮に
よるラットレースリング回路自身の小型化が実現できる
だけでなく、ダイオードや抵抗、コンデンサなどの他の
部品を搭載する実装基板としても利用でき、これによっ
て周波数4逓倍回路1の大幅な小型化を実現することが
できる。なお、ラットレースリング回路の構成や機能に
ついては周知であるため、ここではその説明を省略す
る。
【0022】以下、周波数4逓倍回路1の各部の信号波
形を図2に示し、これを参照して周波数4逓倍回路1の
動作を説明する。
【0023】まず、信号入力端子Sinから入力された
入力信号s1は、ラットレースリング回路2のA点に入
力されるとともにダイオードD1のアノードに入力され
る。ラットレースリング回路2は周知のように、A点か
らλg/4だけ時計回りに離れたB点から入力信号より
90°位相の遅れた第1の信号s2を出力する。また、
A点から3λg/4だけ時計回りに離れたD点から入力
信号より90°位相の進んだ第2の信号s3を出力す
る。このとき、A点から2λg/4だけ時計回りに離れ
たC点は、A点から4λg/4だけ反時計回りに離れた
点でもあるため、A点から時計回りに進んできた信号と
反時計回りに進んできた信号とが相殺しあって信号が存
在しない。そのため、この点から信号が漏れる可能性は
低い。そこで、バイアス電圧印加端子Vbから印加され
たバイアス電圧はこのC点からラットレースリング回路
2を介してダイオードD1、D2、D3のアノードに印
加される。
【0024】入力信号s1と第1の信号s2と第2の信
号s3は、それぞれダイオードD1、D2、D3によっ
て同極性側で整流される。このとき、バイアス電圧印加
端子Vbから印加されたバイアス電圧によって各ダイオ
ードD1、D2、D3の導通角が決まる。例えば入力信
号s1と第1の信号s2と第2の信号s3の振幅がダイ
オードのオン電圧である0.6Vより大きい3V程度の
場合には、バイアス電圧印加端子Vbから負の電圧を印
加すると各信号は負方向にバイアスされるため、各ダイ
オードD1、D2、D3は振幅が最大値となる角度の近
くで導通するようになる。図2においては、各ダイオー
ドD1、D2、D3の導通角が各信号s1、s2、s3
の振幅最大値となる角度に対して+45°から−45°
になるようにバイアス電圧が設定されている。図2のs
1、s2、s3の波形において、それぞれ太い線で示し
てある部分が導通部である。なお、入力信号s1と第1
の信号s2と第2の信号s3の振幅が小さい場合にはバ
イアス電圧印加端子Vbから正の電圧を印加することも
あり得る。
【0025】このようなバイアス条件で整流された信号
は、各ダイオードD1、D2、D3のカソードが接続さ
れていることによって合成され信号s4となる。信号s
4は、入力信号s1の1周期の中に1/4周期の山が3
回連続し、残りの1/4周期には信号がない波形にな
る。なお、図2においては、分かりやすいように信号s
4だけは振幅を約5倍に拡大して示している。信号s4
はこのままではDC成分を含むため、抵抗R4とコンデ
ンサC5で交流成分のみの信号s5(波形は図示せず)
に変換され信号出力端子Soutから出力される。
【0026】ここで、図3に信号s5のスペクトル分布
を示す。これは、入力信号s1として20kHzの信号
を入力した場合のスペクトル分布である。信号s5には
入力信号s1の1/4周期にあたる時間だけ信号の無い
期間が存在するため、入力信号s1の20kHzのスペ
クトル成分が比較的大きく残っている。しかしながら、
入力信号s1の1周期の中に1/4周期の山が3回連続
して存在するために、入力信号s1を4逓倍した80k
Hzのスペクトル成分が最も大きくなっている。これよ
り、周波数4逓倍回路1の所期の目的が達成されている
ことが分かる。
【0027】なお、図3より分かるように、周波数4逓
倍回路1だけでは入力信号の4逓倍信号以外のスペクト
ル成分が十分に低減されているとは言えない。そこで、
実際には信号出力端子Soutの先に、入力信号s1の
4倍の周波数のみを通過させるバンドパスフィルタを設
ける方がよい。
【0028】このように、本発明においては、3つのダ
イオードの他はいくつかの受動素子と電極パターンだけ
という小規模な回路構成で、しかも小型化および低価格
化の可能な周波数4逓倍回路を提供することができる。
【0029】なお、上記の実施例においてはラットレー
スリング回路2のC点をバイアス電圧印加点としたが、
A点から2λg/4だけ反時計回りに離れたE点もC点
と全く同じ電気的特性を有するため、E点をバイアス電
圧印加点としても構わない。
【0030】また、ラットレースリング回路2のB点か
ら第1の信号s2を取り出しているが、A点からλg/
4だけ反時計回りに離れたF点からもB点からと同じ信
号が得られるため、F点を第1の信号s2の取り出し点
としても構わない。
【0031】また、ダイオードD1、D2、D3を、ア
ノードがラットレースリング回路2に接続され、カソー
ドが互いに接続されるものとしたが、これを全て逆にし
ても構わない。但し、その際にはバイアス電圧印加端子
Vbから印加されるバイアス電圧の符号も逆にする必要
がある。
【0032】また、整流回路の構成に関しても、ダイオ
ードを使うものに限定されるものではない。
【0033】また、上記の実施例においてはダイオード
D1、D2、D3の導通角が振幅最大値となる角度に対
して+45°から−45°(幅で90°)になるように
バイアス電圧が設定されているとしたが、4逓倍信号の
スペクトル成分を相対的に大きくするために、それより
幅を狭くしても構わないものである。あるいは、入力信
号のスペクトル成分が大きくなると言う問題はあるもの
の、4逓倍信号の振幅が大きくなることを優先して導通
角が90°より広くなるようにしても構わないものであ
る。
【0034】また、上記の実施例においては、信号合成
回路をワイヤード・オア回路で実現しているが、各信号
の位相を維持したままで合成することのできる信号合成
回路であれば、どのような構成の回路であっても構わな
いものである。
【0035】上記のように、本発明の周波数4逓倍回路
においては、入力信号の1周期の間に、入力信号の1/
4周期の波形の山を3回連続し、残りの1/4周期には
信号が存在しないため、出力信号における入力信号のス
ペクトル成分が比較的大きい。理想的には残りの1/4
周期においても他の3/4周期と同様の波形の山が続く
方がよいが、ラットレースリング回路では、入力信号に
対して90°進んだ信号と90°遅れた信号しか取り出
すことができないため、上記の実施例の構成では入力信
号に対して180°進んだ信号を得るのは困難である。
そこで、本発明の構成に加えてあらかじめバランなどを
使って入力信号に対して180°進んだ信号を作ってお
けば、この信号をラットレースリング回路に接続された
ダイオードによるものと同様にして整流して合成するこ
とによって、4逓倍波のスペクトル成分がより高く、入
力信号のスペクトル成分がより低い周波数4逓倍回路を
実現することができる。そして、本発明は、ラットレー
スリング回路を利用するものであれば、このような構成
を除外するものではない。
【0036】なお、バランとしては、例えば1つのトラ
ンジスタのベースに信号を入力してエミッタとコレクタ
から互いに逆相の信号を取り出すような簡単なもので構
わない。あるいは、本発明の第1の信号あるいは第2の
信号を別のラットレースリング回路への入力信号とし
て、その出力から入力信号にたいして180°進んだ信
号を得ても構わないものである。
【0037】図4に、本発明の電子装置の一実施例の斜
視図を示す。図4において、電子装置の1つである携帯
電話端末10は、筐体11と、その中に配置されたプリ
ント基板12と、プリント基板12上に実装された本発
明の周波数4逓倍回路1を備えている。周波数4逓倍回
路1は、基準信号源から出力される信号を4逓倍して所
望の周波数に変換するために用いられる。たとえば、直
接所望の周波数で発振する発振器を作るのは不可能では
ないが、十分な周波数安定性能を得にくかったり高価に
なったりするのに対して、その1/4の周波数で十分な
性能を有する発振器が低価格で入手できるような場合
に、本発明の周波数4逓倍回路は特に役に立つ。
【0038】このように構成された携帯電話端末10に
おいては、本発明の周波数4逓倍回路1を用いているた
め、小型化を図ることができる。
【0039】なお、図4においては電子装置として携帯
電話端末を示したが、電子装置としては携帯電話端末に
限るものではなく、例えば発振回路と本発明の周波数4
逓倍回路を組み合わせてなる発振器や、基準信号入力部
に本発明の周波数4逓倍回路を備えることによって、そ
こにさらに発振器を接続するだけで通信装置になる回路
モジュールなど、本発明の周波数4逓倍回路を用いたも
のであれば何でも構わないものである。
【0040】
【発明の効果】本発明の周波数4逓倍方法および周波数
4逓倍回路によれば、交流の入力信号から、ラットレー
スリング回路を利用して入力信号より90°位相の遅れ
た第1の信号および90°位相の進んだ第2の信号を得
て、その3つの信号をそれぞれ同極性側で整流して合成
することによって、小規模かつ低価格な回路構成で入力
信号を4逓倍した信号を得ることができる。
【0041】また、本発明の電子装置によれば、本発明
の周波数4逓倍回路を用いることによって、小型化と低
価格化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周波数4逓倍回路の一実施例を示す回
路図である。
【図2】図1の周波数4逓倍回路の各部の信号波形を示
す波形図である。
【図3】図1の周波数4逓倍回路の出力信号のスペクト
ル分布を示す特性図である。
【図4】本発明の電子装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…周波数4逓倍回路 2…ラットレースリング回路 D1、D2、D3…ダイオード R1、R2、R3、R4…抵抗 C1、C2、C3、C4、C5…コンデンサ 10…携帯電話端末

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流の入力信号から、ラットレースリン
    グ回路を利用して前記入力信号より90°位相の遅れた
    第1の信号および90°位相の進んだ第2の信号を得る
    手順と、 前記入力信号と前記第1の信号と前記第2の信号をそれ
    ぞれ同極性側で整流して合成することによって、前記入
    力信号を4逓倍した信号を得る手順とを備えたことを特
    徴とする周波数4逓倍方法。
  2. 【請求項2】 前記入力信号と前記第1の信号と前記第
    2の信号をそれぞれ同極性側で整流する際に、整流時の
    導通角が各信号の振幅最大値となる角度に対して+45
    °から−45°の範囲に入るようにしたことを特徴とす
    る、請求項1に記載の周波数4逓倍方法。
  3. 【請求項3】 交流の入力信号が入力される信号入力端
    子、前記入力信号より90°位相の遅れた第1の信号が
    出力される第1の出力端子、および前記入力信号より9
    0°位相の進んだ第2の信号が出力される第2の出力端
    子を有するラットレースリング回路と、 該ラットレースリング回路の信号入力端子、第1の出力
    端子、第2の出力端子にそれぞれ接続されるとともに、
    前記入力信号、第1の出力信号、第2の出力信号をそれ
    ぞれ同極性側で整流する3つの整流回路と、 該3つの整流回路の出力信号を合成する信号合成回路と
    を備えたことを特徴とする周波数4逓倍回路。
  4. 【請求項4】 前記3つの整流回路が、前記入力信号、
    第1の出力信号、第2の出力信号を振幅最大値となる角
    度に対して+45°から−45°の範囲に入る導通角で
    整流することを特徴とする、請求項3に記載の周波数4
    逓倍回路。
  5. 【請求項5】 前記3つの整流回路がそれぞれダイオー
    ドから構成されるとともに、該ダイオードの導通角が前
    記入力信号、第1の出力信号、第2の出力信号の振幅最
    大値となる角度に対して+45°から−45°の範囲に
    入るように、前記ラットレースリング回路の信号入力端
    子から1/2波長離れた位置にバイアス電圧が印加され
    ていることを特徴とする、請求項4に記載の周波数4逓
    倍回路。
  6. 【請求項6】 前記信号合成回路の出力側に、前記入力
    信号の4倍付近の周波数を通す帯域通過フィルタを備え
    ることを特徴とする、請求項3ないし5のいずれかに記
    載の周波数4逓倍回路。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし6のいずれかに記載の周
    波数4逓倍回路を用いたことを特徴とする電子装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103490594A (zh) * 2013-09-18 2014-01-01 中国电子科技集团公司第四十一研究所 一种2mm多层三倍变频器及三倍变频方法

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CN103490594A (zh) * 2013-09-18 2014-01-01 中国电子科技集团公司第四十一研究所 一种2mm多层三倍变频器及三倍变频方法

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