JP2003299925A - ガスフィルター支持装置 - Google Patents

ガスフィルター支持装置

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JP2003299925A JP2002107492A JP2002107492A JP2003299925A JP 2003299925 A JP2003299925 A JP 2003299925A JP 2002107492 A JP2002107492 A JP 2002107492A JP 2002107492 A JP2002107492 A JP 2002107492A JP 2003299925 A JP2003299925 A JP 2003299925A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間に渡ってシール性を発揮し続けること
ができ、なおかつメンテナンスの点にも優れたガスフィ
ルター支持装置を提供する。 【解決手段】 セラミックフィルターを押圧するエアシ
リンダーを逆洗空気噴出管を介してセラミックフィルタ
ーから離れた個所に固定する。また、雌型支持部材とそ
れに螺合される雄型支持部材を壁体内に穿設される連通
行の内周部に取り付け、その支持装置にセラミックフィ
ルターの端部を固定する。また、雌型支持部材と雄型支
持部材との対向面間に高温で高い延性を発揮し、なじみ
度の高い銅メタルパッキンを挾着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物焼却炉、焼
却灰の溶融炉等にて発生する高温の排ガスを除塵するセ
ラミックフィルターを排ガス導入室の内部に支持するガ
スフィルター支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物焼却炉や焼却灰の溶融炉等
から発生するダストを含む排ガスを集塵する際には、主
として電気集塵機もしくはバグフィルターが用いられて
きた。しかし、近年ダイオキシンが再合成されるという
指摘によって電気集塵機の使用が敬遠されており、バグ
フィルターが多用されるようになっている。ところが、
このバグフィルターを集塵に用いる場合その耐熱性の限
界を考慮にいれる必要があり、排ガスをバグフィルター
に導入する前にその排ガスの温度を150℃〜200℃
に減温することが必要になる。
【0003】ところで、最近高温ガスに対しても適応可
能なフィルターとして、耐熱性を有する多孔質性のセラ
ミックフィルターが開発され実用化されている。このセ
ラミックフィルターは固体で直径10〜20μmの貫通
孔を持ち、この中に排ガスを通過させることによってそ
の排ガス中のダストを濾過して除去するもので、その形
状としては、棒状、平板状など任意のものを製造するこ
とが可能である。
【0004】そこで、このようなセラミックフィルター
を用いて高温排ガス中のダストを除去するガスフィルタ
ー装置が開発され、本出願人らによって特開2001−
179024号公報で提案されている。
【0005】図4に、先出願のガスフィルター装置の水
平断面図(a)および外形(左半分)ならびに垂直断面
図(右半分)(b)が示され、図5に図4の要部断面図
(R部拡大断面図)が示されている。
【0006】この先出願のガスフィルター装置100
は、図4で示されるように、円筒状の胴部を有する外筒
101とその外筒101の内側で同心円上に設けられる
内筒102とを有するケーシング103を備えている。
このケーシング103には、外筒101と内筒102と
に囲まれた内部空間を画成するために、上部に蓋体10
4が、下部に断面逆三角形状の環状ホッパ105がそれ
ぞれ設けられ、前記蓋体104の一部に排ガスを導入す
るガス導入口106が開口されている。同様に内筒10
2の内部空間を画成するために下部に蓋体107が設け
られるともに、上部に清浄ガスを導出するガス導出口1
08が設けられている。なお、図示を省略されている
が、前記環状ホッパ105の下部にはダスト搬出用のコ
ンベア(例えばスクリューコンベア)が配されている。
【0007】前記外筒101と内筒102との間には複
数個の円筒状(あるいは角筒状)のセラミックフィルタ
ー110が配されている。このセラミックフィルター1
10は、内筒102の中心軸を中心として水平方向にか
つ放射状に、かつ上下方向に多段に配されている。
【0008】これらセラミックフィルター110は、図
5に示されるように、一端部に逆洗空気吹き込み口11
1を備え、他端部がガス通過口112に繋がるようにさ
れている。このセラミックフィルター110の装着固定
部位には、外筒101の壁体に貫通孔113が穿設され
るとともに、内筒102の壁体に、セラミックフィルタ
ー110の他端部が嵌合固定されるように構成されてい
る。
【0009】このようにして配設されるセラミックフィ
ルター110の逆洗空気吹き込み口111には、外筒1
01の外側面に沿って配管されるパルス管120から分
岐される逆洗空気吹き込み管121がその先端を挿入さ
れて配されている。この逆洗空気吹き込み管121の装
着機構122は、外筒101の外壁面に設けられる呼び
出し口123、この呼び出し口123のフランジ12
3'でボルト締結されているキャップ124、このキャ
ップ124の内部で外筒101の壁体の貫通孔113か
らやや突出しているセラミックフィルター110の端面
をシールするガスケット125を付勢するコイルバネ1
26から構成されており、前記逆洗空気吹き込み管12
1はキャップ124の中央部に貫通挿入されて、その先
端がセラミックフィルター110の内部に臨むようにさ
れている。なお、前記キャップ124の内部は、呼び出
し口123とのフランジ部においてガスケット127に
よりシールされており、セラミックフィルター110の
端部は、その突出部分の外周と呼び出し口123との間
でグランドパッキン128によってシールされて、濾過
されるガス並びに逆洗空気の漏出を防止するようにされ
ている。また、セラミックフィルター110のガス通過
口112側には、その通過面積を小さくして逆洗空気の
通過を規制するガス通過抑制手段(オリフィス)129
が設けられており、このオリフィス129とガス通過口
112の大径部分の間には、ダストを含む排ガスの外筒
101−内筒102間の流動を妨げるためのガスケット
130が設けられている。
【0010】このように構成されているガスフィルター
装置100においては、ガス導入口106からダストを
含む排ガスが導入されると、この排ガスは環状の内部空
間で各セラミックフィルターの細孔を通ってそのセラミ
ックフィルター110の内部に入り、ダストを濾過され
た清浄ガスとなってそのセラミックフィルター110の
端部からガス通過口112および内筒102の内部空間
を通ってガス導出口108から系外に排出される。その
際ダストはセラミックフィルター110の外表面および
細孔内に蓄積されるため、定期的にパルス管120から
空気を送って逆洗し、ダストをセラミックフィルター1
10から払い落とす必要がある。こうして払い落とされ
たダストは環状内部空間の下部に配されている環状ホッ
パ105に溜り、ダスト搬出用のコンベアによって系外
に排出される。
【0011】前記セラミックフィルター110の逆洗に
際しては、パルス管120に圧縮空気を供給して、各セ
ラミックフィルター110の逆洗空気吹き込み口111
に配される逆洗空気吹き込み管121からフィルター内
部に圧縮空気を噴出して逆洗を行わせる。
【0012】前記セラミックフィルター110には、前
述のようにその開口部に通過面積が狭くされたオリフィ
ス129が取り付けられており、このオリフィス129
によってガス通過口112より内筒102内部へ流動す
る逆洗空気の流量が制限されている。そのため、セラミ
ックフィルター110の一端が開放されているにもかか
わらず、管内を外筒101の内部空間よりも高圧力状態
に保つことになるので、逆洗空気は細孔を通って外筒1
01の内部空間に流れ出し、フィルターに付着したダス
トを払い落とし除去することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のガス
フィルター装置100のセラミックフィルター110
は、その端部に配される装着機構122内に配されるコ
イルバネ126によって付勢されて前記外筒101内に
支持されている。そして、前記セラミックフィルター1
10にそのコイルバネ126の付勢力が十分に作用する
ことによって初めて装着機構122内のガスケット12
5およびガス通過口112に配されたガスケット130
のシール性能が十分に発揮されるようになっている。し
かしながら、前記コイルバネ126は、セラミックフィ
ルター110の端部の近傍に配されているため、セラミ
ックフィルター110の管内あるいは外筒101より漏
出した高温の排ガスに直接接触する可能性が極めて高
く、長期間に渡って前記ガスケット125、130のシ
ール性を発揮させることが困難であるという問題点があ
る。
【0014】一方、前記セラミックフィルター110の
他端部の固定部に配されるガスケット130は、平面形
成が困難な耐火物とセラミックフィルター110の端面
とに挾着されているため、その挾着部とのなじみが悪
く、更には高温に対して耐性が低い。そのため、長期間
に渡ってシール性を発揮することが不可能である。
【0015】また、前記コイルバネ126は外部から遮
断されているため、内部の高温排ガスによる腐蝕が起こ
りやすく、メンテナンスの点でも問題点がある。
【0016】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、長期にわたってシール性を発揮す
ることができ、さらにはメンテナンスが簡便なガスフィ
ルター支持装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前記目
的を達成するために、第1発明によるガスフィルター支
持装置は、高温の排ガスが導入されるガス導入室の内部
空間を跨ぐように架設されるセラミックフィルターの一
端部を押圧する押圧手段と、前記セラミックフィルター
の他端部を支持する支持手段を備えるガスフィルター支
持装置であって、前記押圧手段は、エアシリンダーと、
このエアシリンダーからの押圧力を前記セラミックフィ
ルターの一端部に伝達するとともに、そのセラミックフ
ィルターを前記支持手段に向けて押圧する押圧力伝達部
材を備えることを特徴とするものである。
【0018】本発明によるガスフィルター支持装置によ
れば、セラミックフィルターに対する押圧力の発生源で
あるエアシリンダーとセラミックフィルターとの間に、
前記押圧力を伝達する押圧力伝達部材が配されている。
言い換えれば、前記エアシリンダーはセラミックフィル
ターの端面より離れた個所に配されている。そのため、
ガスフィルター装置より漏出した高温の排ガスに直接接
触することがない。しがたって、長期間に渡って、前記
セラミックフィルターを支持手段に向けて押圧するとと
もに、前記押圧力伝達部材とセラミックフィルターの一
端部端面との間に配されるガスケットのシール性を維持
することができる。
【0019】また、本発明においてはエアシリンダーが
使用されているため、その押圧状態を外部から目視で確
認することができ、メンテナンスにも簡便であるという
利点もある。また、エアー圧力を可変にできるため、押
圧状態の調整が容易である。
【0020】本発明において、前記押圧力伝達部材は、
逆洗用の圧縮空気を噴出する逆洗空気噴出管を兼ねるの
が好ましい(第2発明)。こうすることで、部品点数を
減らして、装置構成の簡素化を図ることができる。
【0021】次に、第3発明によるガスフィルター支持
装置は、高温の排ガスが導入されるガス導入室の内部空
間を跨ぐように架設されるセラミックフィルターの一端
部を押圧する押圧手段と、前記セラミックフィルターの
他端部を支持する支持手段を備えるガスフィルター支持
装置であって、前記支持手段は、前記ガス導入室の壁体
に穿設される貫通孔の内周部に固着されるとともに、前
記セラミックフィルターの他端部が挿入される開口部を
有する雌型支持部材と、前記セラミックフィルターの他
端部端面に対向配置され前記雌型支持部材に螺合される
雄型支持部材と、この雄型支持部材と前記セラミックフ
ィルターの他端部端面との間に配される第1ガスケット
と、第2ガスケットを備えることを特徴とするものであ
る。
【0022】本発明によれば、セラミックフィルターの
他端部が、雌型支持部材とそれに螺合される雄型支持部
材にて構成され、この雄型支持部材とセラミックフィル
ターの他端部との間に配される第1ガスケットと、前記
雌型支持部材と雄型支持部材の対向面間に配される第2
ガスケットによってセラミックフィルターの他端部端面
がシールされて排ガスの流動が防止されている。このガ
スフィルター支持装置においては、雄型支持部材を雌型
支持部材から容易に取り外せるため、第1ガスケットお
よび第2ガスケットを簡単かつ迅速に交換することがで
き、メンテナンスの点で有利である。また、これら雌雄
両支持部材を平面形成の容易な材料で形成することによ
り、その対向面間に配される第2ガスケットのシール性
を向上させることができる。
【0023】前記第3発明における第2ガスケットは銅
製のメタルパッキンであるのが好ましい(第4発明)。
この第2ガスケットに高温で高い延性を示し、かつなじ
み度が高い特性の銅を使用することで、高温条件下で長
期間高い水準のシール力を維持し続けることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるガスフィルタ
ー支持装置の具体的な実施の形態について図面を参照し
つつ説明する。
【0025】図1に実施形態に係るガスフィルター装置
の水平断面図(a)および外形(左半部)並びに垂直断
面図(右半部)(b)が図示され、図2に図1の要部拡
大断面図(図1(b)のP部拡大断面図)が、図3に図
1の要部拡大断面図(図1(b)のQ部拡大断面図)が
それぞれ示されている。
【0026】本実施形態によるガスフィルター装置1
は、円筒状の胴部を有し、耐火物で構成される外筒2と
その外筒2の内部で同心円状に設けられる内筒3を有す
るケーシング4を備えている。このケーシング4の内外
両筒2、3間内の環状の内部空間の上部には蓋体5が、
下部には断面逆三角形状の環状ホッパ6がそれぞれ設け
られており、内外両筒2、3間の環状の内部空間を画定
するようにされている。また、前記蓋体5の一部には排
ガスを導入するためのガス導入口7が設けられている。
前記内筒3の内部空間の下部には蓋体8が、上部には除
塵された排ガスを導出するためのガス導出口9がそれぞ
れ設けられており、内筒3の内部空間を画定するように
されている。
【0027】前記外筒2と内筒3との間の内部空間(本
発明のガス導入室に相応)には複数個の筒状のセラミッ
クフィルター11が配されている。これらセラミックフ
ィルター11は、内筒3の中心軸を中心として水平方向
に放射状に、かつ上下方向に多段に配されている。
【0028】これらセラミックフィルター11の一端部
の固定部は、図2で示されるように、一端の内径が前記
セラミックフィルター11の外径と略同径に形成され、
他端の内径がそれよりやや大径に形成された段付き孔を
有する鉄製の挿入固定部12である。この挿入固定部1
2は、前記段付き孔の大径部分12'が外筒2の外部に
臨むように前記外筒2に嵌合固定されている。前記セラ
ミックフィルター11の一端部は前記挿入固定部12に
おける段付き孔の小径部分12"より挿入され、そのセ
ラミックフィルター11の端部の開口が外筒2の外側に
やや突出するように配されて固定される。
【0029】この挿入固定部12の段付き孔の大径部分
12'とセラミックフィルター11の外周面との間に
は、繊維状のセラミックで形成されたセラミックパッキ
ン13が配される。このセラミックパッキン13は弾性
を備えており、押圧されることによってそのシール性能
が変化するという特性を有している。
【0030】前記セラミックパッキン13の外側には、
そのセラミックパッキン13を押圧する筒状部材14が
差し込まれている。この筒状部材14は、一体形成され
たフランジ部14aにおいて前記挿入固定部12とボル
ト締結されている。この筒状部材14は、前記セラミッ
クパッキン13の性能を良好に維持できるように、その
フランジ部14aに取着されるボルトの締結力が調整で
きるようにされている。
【0031】前記外筒2の外部にやや突出して固定され
るセラミックフィルター11の一端部には、セラミック
フィルター11を押圧して内外両筒2、3間の内部に支
持するセラミックフィルター押圧装置15(本発明の押
圧手段に相当)が配されている。
【0032】このセラミックフィルター押圧装置15
は、その先端部が外筒2の外部にやや突出して配される
セラミックフィルター11の一端部の開口よりそのフィ
ルター11の管内に挿入され、その管内に逆洗圧縮空気
(逆洗空気)を噴出する逆洗空気噴出管16と、この逆
洗空気噴出管16に取り付けられるとともに、押圧力を
発生するエアシリンダー17と、このエアシリンダー1
7に取り付けられ、セラミックフィルター押圧装置15
全体を外部に固定する固定部18より構成されている。
【0033】前記逆洗空気噴出管16の先端部の近傍外
周面には、直径がセラミックフィルターの外径と略等し
くされたフランジ部16aが溶着されており、このフラ
ンジ部16aには肉厚の環状部材16bが溶着されてい
る。この環状部材16bは、前記逆洗空気噴出管16の
先端部がセラミックフィルター11の端部より管内に挿
入された際に、そのセラミックフィルター11の端面と
密着するように機能する。このセラミックフィルター1
1の端面と、逆洗空気噴出管16のフランジ部16aに
溶着された肉厚の環状部材16bとの密着面には、セラ
ミックフィルター11管内の排ガスの漏出を防止するた
めのガスケット19が配されている。なお、前記逆洗空
気噴出管16のフランジ部16aと、そのフランジ部1
6aに溶接された肉厚の環状部材16は、一体に形成さ
れたものでも良い。
【0034】また、前記逆洗空気噴出管16の後端部
(セラミックフィルターの管内に挿入される先端部の逆
側)の近傍には逆洗用の圧縮空気を取り込むための圧縮
空気取り込み口16cが穿設されている。この逆洗空気
取り込み口16cは、外部に設けられている図示されな
いエアコンプレッサーに、図示されないフレキシブルチ
ューブを介して接続されている。このエアコンプレッサ
ーから定期的に圧縮空気が供給されることで、前記セラ
ミックフィルター11の管内に逆洗用の空気が噴出され
る。
【0035】前記逆洗空気噴出管16に取り付けられて
いるエアシリンダー17には、エアーを取り込むための
エアー取り込み部材17aが備えられている。この取り
込み部材17aは、外部の図示されないエアコンプレッ
サーと接続されており、このエアコンプレッサーより供
給されたエアーは、前記エアシリンダー17の内部に導
入される。こうして、エアシリンダー17からの押圧力
は押圧部材20を介して逆洗空気噴出管16を押圧し、
これによってセラミックフィルター11が他端側(内筒
3側)へ向けて押圧される。
【0036】なお、前記固定部18は、例えばボールジ
ョイント等を介して他の固定物に支持されている。これ
によって、前記エアシリンダー17は、その軸線の向き
が自由に動き得るようになっている。
【0037】一方、図3で示されるように、前記内筒3
の胴部は鉄製の壁部材21とこの壁部材21の内面側に
内張りされる耐火物22によって構成されている。
【0038】前記セラミックフィルター11の他端部
は、前記内筒3の内部空間と、内外両筒間の内部空間を
連通するように内筒3の壁部に穿設された連通孔23の
内周部に固着された鉄製の雌型支持部材24の開口に挿
入され、その雌型支持部材24に内側(内筒3の内部空
間側)より螺合されて固定される鉄製の雄型支持部材2
5の端面によって受け止められて、前記内筒3に支持さ
れている。この連通孔23は、図3で示されるように、
鉄製の壁部材21に前記セラミックフィルター11の外
径よりやや幅広に穿設される孔と、壁部材21の孔と同
一軸線になるように、かつその壁部材21の孔より幅広
になるように前記耐火物22に穿設された孔よりなる段
付き孔である。
【0039】前記雌型支持部材24は、その雌型支持部
材24の両端を貫通するように、かつ前記セラミックフ
ィルター11が挿入可能なように穿設された孔の、一端
部開口から途中までの内周面がねじ切りされる雌ねじ部
24aを有している。この雌型支持部材24の雌ねじ部
24aを設けた側と反対側の開口側の端面は、前記連通
孔23の内周部に露出する鉄製の壁部材21に、その壁
部材21の孔の中心軸と雌型支持部材24の孔の軸線と
が一致するように溶着されており、その端面の開口が前
記壁部材21に穿設された孔を通して内外両筒2,3間
の内部空間に臨むようにされている。一方、前記雌型支
持部材24に螺合される雄型支持部材25は、ねじ切り
された雄ねじ部25aとフランジ状の頭部25bより構
成されるとともに、中心部に貫通孔25cを有し、この
雄型支持部材25が前記雌型支持部材24に螺合された
際に、前記セラミックフィルター11の管内に導入され
る除塵された排ガスがこの貫通孔25cを通って、内筒
3の内部空間に達するようにされている。
【0040】また、両支持部材24、25の対向面間
(雌型支持部材24の端面と、雄型支持部材25の頭部
25bの間)には、高温で高い延性を示し、なじみ度が
高い特性を示す銅で形成された銅製メタルパッキン27
(第2ガスケット)が配されており、前記セラミックフ
ィルター11の他端部が両支持部材24、25に配され
た際に、内外両筒2、3間内から内筒3の内部空間への
排ガスの流動を防止される。
【0041】なお、前記セラミックフィルター11の他
端部端面には、セラミックフィルター11の管内の圧力
の急激な減少を防止するためのオリフィス板28が取り
付けられており、そのオリフィス板28と、雄型支持部
材25の端面にはフィルター11管内のガスの漏出を防
止するためのガスケット29(第1ガスケット)が配さ
れている。
【0042】前記セラミックフィルター押圧装置15の
エアシリンダー17には、外部のエアコンプレッサーか
らエアーが供給されて、常に押圧力を発生するようにさ
れている。このエアシリンダー17より発生する押圧力
は、押圧部材20および、逆洗空気噴出管16のフラン
ジ部16aに取り付けられた肉厚の環状部材16bを介
して、セラミックフィルター11を他端側(内筒3側)
に押圧する。この際、前記環状部材16bとセラミック
フィルター11の一端部端面との間に配されるガスケッ
ト19、および、セラミックフィルター11の他端部端
面と雄型支持部材24の端面との間に配されるガスケッ
ト29に対しても十分な押圧力が付与される。こうし
て、ガスケット19、29それぞれのシール性が発揮さ
れる。
【0043】本実施形態に係るセラミックフィルター押
圧装置15によれば、押圧力の発生源であるエアシリン
ダー17が、セラミックフィルター11に直接取り付け
られておらず、押圧部材20および前記逆洗空気噴出管
16を介して間接的に取り付けられている。言い換える
と、前記エアシリンダー17はセラミックフィルター1
1の取り付け部(挿入固定部12)または端部開口よ
り、ある程度離れた個所に配されている。そのため、前
記ガス導入口7より内外両筒2、3間に導入された高温
の排ガスがセラミックフィルター11の取り付け部また
は開口部よりガスフィルター装置1の外部に漏出した場
合であっても、前記エアシリンダー17にその排ガスが
直接接触することがない。このため、セラミックフィル
ター11への押圧力を長期にわたって維持して、このセ
ラミックフィルター11を内外両筒2,3間の内部空間
に確実に支持することができ、同時に、逆洗空気噴出管
16の環状部材16bとセラミックフィルター11の一
端部との間に配されているガスケット19および、セラ
ミックフィルター11の他端部と前述の雄型支持部材2
5の端部との間に配されるガスケット29のシール性を
長期にわたって発揮させることができる。
【0044】また、セラミックフィルター11を押圧す
る手段として、エアシリンダー17が用いられているの
で、その押圧の状態を目視によって容易に行うことがで
き、異常が生じた際の迅速な交換が可能である。このよ
うに、メンテナンスの点でも優れている。また、エアシ
リンダー17のエア圧を可変にできるため、押圧状態の
調整が容易である。
【0045】また、前記セラミックフィルター押圧装置
15の固定部18は、ボールジョイント等によって外部
に固定されて、ある程度の自由な動きが可能にされてい
るため、セラミックフィルター11に軸線のズレが生じ
た場合であってもその軸線のズレに対応することができ
る。こうして、このセラミックフィルター11に軸線の
ズレが生じた場合であっても、十分な押圧力をこのセラ
ミックフィルター11および、ガスケット19、29に
付与し、それらのシール力を維持することができる。
【0046】また、本実施形態においては、雌型支持部
材24と雄型支持部材25の間に、高温で高い延性を発
揮し、なじみ度が高いという特性を示す銅製メタルパッ
キン27が配されているため、高温条件下で優れたシー
ル性を長期間に渡って発揮することができ、内筒3の内
部空間への除塵されない排ガスの漏出を抑制することが
できる。
【0047】また、雄型支持部材25を雌型支持部材2
4よりの取り外すことで、前記セラミックフィルター1
1、銅製メタルパッキン27の交換を簡便に行うことが
でき、メンテナンスの点で有利である。
【0048】本実施形態においては、前述の両支持部材
24、25が内筒3の壁体に穿たれた連通孔23内に固
着されるものについて説明したが、前記雌型支持部材2
4を外筒3の壁部に取り付け、その雌型支持部材24に
軸線が中空にされない雄型支持部材を螺合し、その対向
面間に銅製メタルパッキン27を配したものを用いるこ
とで外壁2側におけるセラミックフィルター11の支持
手段とすることができる。このようにされた場合であっ
ても、長期間シール性が維持されることは言うまでもな
い。
【0049】また、ボイラー水管が埋設されて内部を冷
却可能にされた内筒においても、このボイラー水管に雌
型支持部材24を溶着し、その雌型支持部材24に雄型
支持部材25を螺合することにより、長期間のシール性
の維持と、メンテナンスの簡便さを発揮することができ
る。
【0050】また、本実施形態では、ケーシング4の外
部より逆洗空気を噴出するものについて説明したが、ケ
ーシング4の壁体とエアシリンダー17とがある程度離
されているならば内筒3の内部より逆洗空気を噴出する
構造のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るガスフィル
ター装置の水平断面図(a)および外形(左半部)並びに
垂直断面図(右半部)(b)である。
【図2】図2は、図1の部分拡大断面図(図1(b)の
P部拡大断面図)である。
【図3】図3は、図1の部分拡大断面図(図1(b)の
Q部拡大断面図)である。
【図4】図4は、従来のガスフィルター装置を示す水平
断面図(a)および外形(左半部)並びに垂直断面図
(右半部)(b)である。
【図5】図5は、図4の部分拡大断面図である(図4
(b)のR部拡大断面図)
【符号の説明】
1 ガスフィルター装置 2 外筒 3 内筒 4 ケーシング 11 セラミックフィルター 15 セラミックフィルター押圧装置 16 逆洗空気噴出管 17 エアシリンダー 19、29 ガスケット 20 押圧部材 24 雌型支持部材 25 雄型支持部材 27 銅製メタルパッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 麻生 知宣 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内 (72)発明者 片山 亘 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内 Fターム(参考) 4D019 AA01 BA05 BB06 BC12 CA03 CB01 CB09 4D058 JA02 JB06 KA11 KB08 KC11 KC55 KC64 MA15 MA17 MA25 MA54

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温の排ガスが導入されるガス導入室の
    内部空間を跨ぐように架設されるセラミックフィルター
    の一端部を押圧する押圧手段と、前記セラミックフィル
    ターの他端部を支持する支持手段を備えるガスフィルタ
    ー支持装置であって、 前記押圧手段は、エアシリンダーと、このエアシリンダ
    ーからの押圧力を前記セラミックフィルターの一端部に
    伝達するとともに、そのセラミックフィルターを前記支
    持手段に向けて押圧する押圧力伝達部材を備えることを
    特徴とするガスフィルター支持装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧力伝達部材は、逆洗用の圧縮空
    気を噴出する逆洗空気噴出管を兼ねる請求項1に記載の
    ガスフィルター支持装置。
  3. 【請求項3】 高温の排ガスが導入されるガス導入室の
    内部空間を跨ぐように架設されるセラミックフィルター
    の一端部を押圧する押圧手段と、前記セラミックフィル
    ターの他端部を支持する支持手段を備えるガスフィルタ
    ー支持装置であって、 前記支持手段は、前記ガス導入室の壁体に穿設される貫
    通孔の内周部に固着されるとともに、前記セラミックフ
    ィルターの他端部が挿入される開口部を有する雌型支持
    部材と、前記セラミックフィルターの他端部端面に対向
    配置され前記雌型支持部材に螺合される雄型支持部材
    と、この雄型支持部材と前記セラミックフィルターの他
    端部端面との間に配される第1ガスケットと、前記雌型
    支持部材と雄型支持部材の対向面間に配される第2ガス
    ケットを備えることを特徴とするガスフィルター支持装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2ガスケットは銅製のメタルパッ
    キンである請求項3に記載のガスフィルター支持装置。
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