JP2003298478A - 電力線通信補助装置及びそれを利用した電力線通信方式 - Google Patents
電力線通信補助装置及びそれを利用した電力線通信方式Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 配電位相の異なる低圧配電線に設置された電
力線通信装置の相互の通信を可能にする。 【解決手段】 配電位相の異なる第１の低圧配電線４０
Ａと第２の低圧配電線４０Ｂの間に、給電の周波数成分
を遮断しデータ信号の周波数成分を通過させる電力線通
信補助装置６０を接続する。
力線通信装置の相互の通信を可能にする。 【解決手段】 配電位相の異なる第１の低圧配電線４０
Ａと第２の低圧配電線４０Ｂの間に、給電の周波数成分
を遮断しデータ信号の周波数成分を通過させる電力線通
信補助装置６０を接続する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、宅外から単相３線
式（１００Ｖ／２００Ｖ、５０／６０Ｈｚ）で給電され
た電力を配電位相の異なる第１の低圧配電線と第２の低
圧配電線に分離して宅内に配電する該第１，第２の低圧
配電線をデータ信号の伝送線として利用した通信方式に
適用する電力線通信補助装置及びそれを利用した電力線
通方式に関するものである。
式（１００Ｖ／２００Ｖ、５０／６０Ｈｚ）で給電され
た電力を配電位相の異なる第１の低圧配電線と第２の低
圧配電線に分離して宅内に配電する該第１，第２の低圧
配電線をデータ信号の伝送線として利用した通信方式に
適用する電力線通信補助装置及びそれを利用した電力線
通方式に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図４は従来の宅内低圧配電線の構成を示
す図である。図中、１０は二次側から単相３線（Ｌ１−
Ｎ間及びＬ２−Ｎ間でそれぞれ１００Ｖ、Ｌ１−Ｌ２間
で２００Ｖ）の出力が取り出されるトランス、２０は電
力量計、３０’は分電盤である。分電盤３０’には電流
制限器３１、漏電遮断器３２、配線用遮断器３３Ａ，３
３Ｂが設けられている。４０Ａは第１の低圧配電線（１
００Ｖ）、４０Ｂは第２の低圧配電線（１００Ｖ）であ
る。第１の低圧配電線４０Ａは低圧配電中性線４１と低
圧配電Ｌ１線４２からなり、第２の低圧配電線４０Ｂは
低圧配電中性線４１と低圧配電Ｌ２線４３からなる。低
圧配電中性線４１は第１，第２の低圧配電線４０Ａ，４
０Ｂに共通であり、トランス１０にて大地に接地されて
いる。
す図である。図中、１０は二次側から単相３線（Ｌ１−
Ｎ間及びＬ２−Ｎ間でそれぞれ１００Ｖ、Ｌ１−Ｌ２間
で２００Ｖ）の出力が取り出されるトランス、２０は電
力量計、３０’は分電盤である。分電盤３０’には電流
制限器３１、漏電遮断器３２、配線用遮断器３３Ａ，３
３Ｂが設けられている。４０Ａは第１の低圧配電線（１
００Ｖ）、４０Ｂは第２の低圧配電線（１００Ｖ）であ
る。第１の低圧配電線４０Ａは低圧配電中性線４１と低
圧配電Ｌ１線４２からなり、第２の低圧配電線４０Ｂは
低圧配電中性線４１と低圧配電Ｌ２線４３からなる。低
圧配電中性線４１は第１，第２の低圧配電線４０Ａ，４
０Ｂに共通であり、トランス１０にて大地に接地されて
いる。
【０００３】Ｖrmsを実効電圧（１００Ｖ）、ｆを周波
数（５０／６０Ｈｚ）、ｔを時間とすれば、第１の低圧
配電線４０Ａにて配電される電圧の瞬時値Ｖ１と、低圧
配電線４０Ｂにて配電される電圧の瞬時値Ｖ２は、 Ｖ１＝Ｖrms√２ sin(2πft) Ｖ２＝Ｖrms√２ sin(2πft−πf） の式で表される。なお、Ｖ１、Ｖ２は低圧配電中性線４
１に対する電圧である。
数（５０／６０Ｈｚ）、ｔを時間とすれば、第１の低圧
配電線４０Ａにて配電される電圧の瞬時値Ｖ１と、低圧
配電線４０Ｂにて配電される電圧の瞬時値Ｖ２は、 Ｖ１＝Ｖrms√２ sin(2πft) Ｖ２＝Ｖrms√２ sin(2πft−πf） の式で表される。なお、Ｖ１、Ｖ２は低圧配電中性線４
１に対する電圧である。
【０００４】第１，第２の低圧配電線４０Ａ，４０Ｂ
は、配線用遮断器３３Ａ，３３Ｂ、漏電遮断器３２、電
流制限器３１、電力量計２０を経由して、トランス１０
に接続されている。配線用遮断器３３Ａには第１の低圧
配電線４０Ａが接続され、配線用遮断機３３Ｂには第２
の低圧配電線４０Ｂが接続されている。すなわち、配線
用遮断器３３Ａと配線用遮断器３３Ｂは、第１，第２の
低圧配電線４０Ａ，４０Ｂに対して配電位相の異なる実
効電圧１００Ｖの配電を行う。
は、配線用遮断器３３Ａ，３３Ｂ、漏電遮断器３２、電
流制限器３１、電力量計２０を経由して、トランス１０
に接続されている。配線用遮断器３３Ａには第１の低圧
配電線４０Ａが接続され、配線用遮断機３３Ｂには第２
の低圧配電線４０Ｂが接続されている。すなわち、配線
用遮断器３３Ａと配線用遮断器３３Ｂは、第１，第２の
低圧配電線４０Ａ，４０Ｂに対して配電位相の異なる実
効電圧１００Ｖの配電を行う。
【０００５】図５は図４に示した宅内低圧配電線を利用
した従来の電力線通信方式の構成を示す図である。３０
は分電盤であり、前記した分電盤３０’における電流制
限器３１、漏電遮断器３２、配線用遮断器３３Ａ，３３
Ｂの他に、ローパスフィルタ３４が組み込まれている。
５０Ａ１，５０Ａ２，５０Ｂ１，５０Ｂ２は電力線通信
装置である。電力線通信装置５０Ａ１，５０Ａ２は、第
１の低圧配電線４０Ａを介して相互に接続されており、
その第１の低圧配電線４０Ａからの配電により動作し、
その第１の低圧配電線４０Ａを介してデータ信号を配電
周波数に周波数多重して相互に通信することが可能とな
っている。
した従来の電力線通信方式の構成を示す図である。３０
は分電盤であり、前記した分電盤３０’における電流制
限器３１、漏電遮断器３２、配線用遮断器３３Ａ，３３
Ｂの他に、ローパスフィルタ３４が組み込まれている。
５０Ａ１，５０Ａ２，５０Ｂ１，５０Ｂ２は電力線通信
装置である。電力線通信装置５０Ａ１，５０Ａ２は、第
１の低圧配電線４０Ａを介して相互に接続されており、
その第１の低圧配電線４０Ａからの配電により動作し、
その第１の低圧配電線４０Ａを介してデータ信号を配電
周波数に周波数多重して相互に通信することが可能とな
っている。
【０００６】同じく電力線通信装置５０Ｂ１，５０Ｂ２
は、第２の低圧配電線４０Ｂを介して相互に接続されて
おり、その第２の低圧配電線４０Ｂからの配電により動
作し、その第２の低圧配電線４０Ｂを介してデータ信号
を配電周波数に周波数多重して相互に通信することが可
能となっている。
は、第２の低圧配電線４０Ｂを介して相互に接続されて
おり、その第２の低圧配電線４０Ｂからの配電により動
作し、その第２の低圧配電線４０Ｂを介してデータ信号
を配電周波数に周波数多重して相互に通信することが可
能となっている。
【０００７】電力線通信装置５０Ａ１，５０Ａ２，５０
Ｂ１，５０Ｂ２から出力された高周波のデータ信号が宅
内への引込みケーブルを伝搬して屋外へ放射されること
を避けるため、また、屋外に設置されている電力会社所
有設備のトランスなどの高周波特性が不明であるため、
分電盤３０の内部又は引込みケーブル部分にローパスフ
ィルタを挿入することが考えられている。ただし、具体
的なローパスフィルタの設置場所については特定されて
いない。図５では、電力量計２０と分電盤３０の電流制
限器３１との間にローパスフィルタ３４を設置した例を
示した。
Ｂ１，５０Ｂ２から出力された高周波のデータ信号が宅
内への引込みケーブルを伝搬して屋外へ放射されること
を避けるため、また、屋外に設置されている電力会社所
有設備のトランスなどの高周波特性が不明であるため、
分電盤３０の内部又は引込みケーブル部分にローパスフ
ィルタを挿入することが考えられている。ただし、具体
的なローパスフィルタの設置場所については特定されて
いない。図５では、電力量計２０と分電盤３０の電流制
限器３１との間にローパスフィルタ３４を設置した例を
示した。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第１，第２
の低圧配電線４０Ａ，４０Ｂの低圧配電中性線４１、低
圧配電Ｌ１線４２、及び低圧配電Ｌ２線４３はトランス
１０にて直流的には接続されているが、ローパスフィル
タ３４によりデータ信号帯域では高インピーダンスのた
め、低圧配電Ｌ１線４２と低圧配電Ｌ２線４３の間はデ
ータ通信の利用周波数帯域である高周波信号は実質的に
分離されており、配電位相の異なる第１，第２の低圧配
電線４０Ａ，４０Ｂに接続された電力線通信装置の相互
間はデータ通信が出来ない。つまり、電力線通信装置５
０Ａ１，５０Ａ２と電力線通信装置５０Ｂ１，５０Ｂ２
との間では通信ができない。
の低圧配電線４０Ａ，４０Ｂの低圧配電中性線４１、低
圧配電Ｌ１線４２、及び低圧配電Ｌ２線４３はトランス
１０にて直流的には接続されているが、ローパスフィル
タ３４によりデータ信号帯域では高インピーダンスのた
め、低圧配電Ｌ１線４２と低圧配電Ｌ２線４３の間はデ
ータ通信の利用周波数帯域である高周波信号は実質的に
分離されており、配電位相の異なる第１，第２の低圧配
電線４０Ａ，４０Ｂに接続された電力線通信装置の相互
間はデータ通信が出来ない。つまり、電力線通信装置５
０Ａ１，５０Ａ２と電力線通信装置５０Ｂ１，５０Ｂ２
との間では通信ができない。
【０００９】そこで、図６に示すように、配電位相の異
なる第１，第２の低圧配電線４０Ａ，４０Ｂに接続され
た電力線通信装置相互間のデータ通信を目的に、分離さ
れている低圧配電Ｌ１線４２と低圧配電Ｌ２線４３を配
線４４で直接接続することが考えられるが、この場合は
配線用遮断器３０Ａ，３０Ｂが動作し、主な目的である
配電（１００Ｖ、６０／６０Ｈｚ）が遮断される。つま
り、低圧配電Ｌ１線４２と低圧配電線Ｌ２線４３は直接
接続できない。また、トランス１０と配線用遮断器３０
Ａ，３０Ｂとの間の区間において低圧配電Ｌ１線４２と
低圧配電Ｌ２線４３を接続しても短絡となるため実施で
きない。
なる第１，第２の低圧配電線４０Ａ，４０Ｂに接続され
た電力線通信装置相互間のデータ通信を目的に、分離さ
れている低圧配電Ｌ１線４２と低圧配電Ｌ２線４３を配
線４４で直接接続することが考えられるが、この場合は
配線用遮断器３０Ａ，３０Ｂが動作し、主な目的である
配電（１００Ｖ、６０／６０Ｈｚ）が遮断される。つま
り、低圧配電Ｌ１線４２と低圧配電線Ｌ２線４３は直接
接続できない。また、トランス１０と配線用遮断器３０
Ａ，３０Ｂとの間の区間において低圧配電Ｌ１線４２と
低圧配電Ｌ２線４３を接続しても短絡となるため実施で
きない。
【００１０】従って、第１の低圧配電線４０Ａに接続さ
れた電力線通信装置５０Ａ１，５０Ａ２がデータ通信を
行う事ができる電力線通信装置は、その第１の低圧配電
線４０Ａに接続された電力線通信装置に限定される。同
様に、第２の低圧配電線４０Ｂに接続された電力線通信
装置５０Ｂ１，５０Ｂ２がデータ通信を行う事ができる
電力線通信装置は、その第２の低圧配電線４０Ｂに接続
された電力線通信装置に限定される。
れた電力線通信装置５０Ａ１，５０Ａ２がデータ通信を
行う事ができる電力線通信装置は、その第１の低圧配電
線４０Ａに接続された電力線通信装置に限定される。同
様に、第２の低圧配電線４０Ｂに接続された電力線通信
装置５０Ｂ１，５０Ｂ２がデータ通信を行う事ができる
電力線通信装置は、その第２の低圧配電線４０Ｂに接続
された電力線通信装置に限定される。
【００１１】すなわち、単相３線式で配電された宅内に
おいて電力線通信方式を実現できる低圧配電線は、同位
相で配電する低圧配電線に限られ、電力線通信方式の利
便性を阻害する要因となっている。
おいて電力線通信方式を実現できる低圧配電線は、同位
相で配電する低圧配電線に限られ、電力線通信方式の利
便性を阻害する要因となっている。
【００１２】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、配電位相の異なる低圧配電線にそ
れぞれ接続された電力線通信装置の相互間での通信を可
能にした電力線通信補助装置及びそれを利用した電力線
通信方式を提供することである。
もので、その目的は、配電位相の異なる低圧配電線にそ
れぞれ接続された電力線通信装置の相互間での通信を可
能にした電力線通信補助装置及びそれを利用した電力線
通信方式を提供することである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】請求項１にかかる発明
は、宅外から単相３線式で給電された電力を配電位相の
異なる第１の低圧配電線と第２の低圧配電線に分離して
宅内に配電する該第１，第２の低圧配電線をデータ信号
の伝送線として利用した通信方式に適用する電力線通信
補助装置であって、前記給電の周波数成分を遮断し前記
データ信号の周波数成分を通過させ且つ前記第１の低圧
配電線と前記第２の低圧配電線の間に接続されることを
特徴とする電力線通信補助装置とした。
は、宅外から単相３線式で給電された電力を配電位相の
異なる第１の低圧配電線と第２の低圧配電線に分離して
宅内に配電する該第１，第２の低圧配電線をデータ信号
の伝送線として利用した通信方式に適用する電力線通信
補助装置であって、前記給電の周波数成分を遮断し前記
データ信号の周波数成分を通過させ且つ前記第１の低圧
配電線と前記第２の低圧配電線の間に接続されることを
特徴とする電力線通信補助装置とした。
【００１４】請求項２にかかる発明は、宅外から単相３
線式で給電された電力を配電位相の異なる第１の低圧配
電線と第２の低圧配電線に分離して宅内に配電する該第
１，第２の低圧配電線をデータ信号の伝送線として利用
した電力線通信方式において、前記第１の低圧配電線と
前記第２の低圧配電線の間に、前記給電の周波数成分を
遮断し前記データ信号の周波数成分を通過させる電力線
通信補助装置を接続したことを特徴とする電力線通信方
式とした。
線式で給電された電力を配電位相の異なる第１の低圧配
電線と第２の低圧配電線に分離して宅内に配電する該第
１，第２の低圧配電線をデータ信号の伝送線として利用
した電力線通信方式において、前記第１の低圧配電線と
前記第２の低圧配電線の間に、前記給電の周波数成分を
遮断し前記データ信号の周波数成分を通過させる電力線
通信補助装置を接続したことを特徴とする電力線通信方
式とした。
【００１５】
【発明の実施の形態】［第１の実施形態］図１は本実施
形態にかかる電力線通信補助装置６０の回路図である。
６１は第１端子、６２は第２端子、６３は第３端子、６
４は第４端子であり、第１端子６１と第３端子６３の間
にはコンデンサ６５，６６が直列接続され、第２端子６
２と第４端子６４の間にはコンデンサ６７，６８が直列
接続され、コンデンサ６５，６６の共通接続点とコンデ
ンサ６７，６８の共通接続点の間にはコイル６９が接続
されている。
形態にかかる電力線通信補助装置６０の回路図である。
６１は第１端子、６２は第２端子、６３は第３端子、６
４は第４端子であり、第１端子６１と第３端子６３の間
にはコンデンサ６５，６６が直列接続され、第２端子６
２と第４端子６４の間にはコンデンサ６７，６８が直列
接続され、コンデンサ６５，６６の共通接続点とコンデ
ンサ６７，６８の共通接続点の間にはコイル６９が接続
されている。
【００１６】この電力線通信補助装置６０は、端子６
１，６２と端子６３，６４の間において双方向に、１０
０Ｖrmsの５０／６０Ｈｚの配電を遮断し、配電に利用
する周波数よりも高いデータ通信の周波数帯域を通過さ
せるハイパスフィルタ機能を具備する。使用にあたって
は、端子６１と端子６２を第１，第２の低圧配電線４０
Ａ，４０Ｂの一方に接続し、端子６３と端子６４を他方
に接続する。
１，６２と端子６３，６４の間において双方向に、１０
０Ｖrmsの５０／６０Ｈｚの配電を遮断し、配電に利用
する周波数よりも高いデータ通信の周波数帯域を通過さ
せるハイパスフィルタ機能を具備する。使用にあたって
は、端子６１と端子６２を第１，第２の低圧配電線４０
Ａ，４０Ｂの一方に接続し、端子６３と端子６４を他方
に接続する。
【００１７】この電力線通信補助装置６０の回路定数の
具体例としては、コンデンサ６５〜６８を同一の１．０
μＦに、コイル６９を４．７μＨに設定することで、遮
断周波数が約１００ｋＨｚの３次のハイパスフィルタを
構成することができる。ただし、コンデンサ６５〜６８
の耐圧は第１，第２の低圧配電線４０Ａ，４０Ｂの瞬時
電圧に充分耐え得る３００Ｖ程度とする。
具体例としては、コンデンサ６５〜６８を同一の１．０
μＦに、コイル６９を４．７μＨに設定することで、遮
断周波数が約１００ｋＨｚの３次のハイパスフィルタを
構成することができる。ただし、コンデンサ６５〜６８
の耐圧は第１，第２の低圧配電線４０Ａ，４０Ｂの瞬時
電圧に充分耐え得る３００Ｖ程度とする。
【００１８】［第２の実施形態］図２は上記した電力線
通信補助装置６０を配電線に接続した第２の実施形態を
示す回路図である。図中のＺ１，Ｚ２で示す入力インピ
ーダンスは、分電盤３０内に設置されるローパスフィル
タ３４により、データ信号の使用帯域周波数（高周波）
では極めて大きくＯＰＥＮに見える。電力線通信補助装
置６０は、ローパスフィルタ３４と電力線通信装置５０
Ａ１，５０Ａ２との間の分電盤３０の内部、又は第１の
低圧配電線４０Ａが接続されているコンセントに設置
し、そこに第２の低圧配電線４０Ｂを接続する。図２で
はわかりやすいように、分電盤３０の外側に接続されて
いる例を示した。
通信補助装置６０を配電線に接続した第２の実施形態を
示す回路図である。図中のＺ１，Ｚ２で示す入力インピ
ーダンスは、分電盤３０内に設置されるローパスフィル
タ３４により、データ信号の使用帯域周波数（高周波）
では極めて大きくＯＰＥＮに見える。電力線通信補助装
置６０は、ローパスフィルタ３４と電力線通信装置５０
Ａ１，５０Ａ２との間の分電盤３０の内部、又は第１の
低圧配電線４０Ａが接続されているコンセントに設置
し、そこに第２の低圧配電線４０Ｂを接続する。図２で
はわかりやすいように、分電盤３０の外側に接続されて
いる例を示した。
【００１９】このように、ローパスフィルタ３４より負
荷側において、第１の低圧配電線４０Ａと第２の低圧配
電線４０Ｂとの間を電力線通信補助装置６０で接続する
ことにより、第１，第２の低圧配電線４０Ａ，４０Ｂの
間では配電の周波数成分（５０／６０Ｈｚ）は遮断さ
れ、データ通信の周波数成分のみが双方向に伝送される
ことになる。よって、配電用遮断器３３Ａ，３３Ｂを動
作させることなく、図中の点線に示す経路にて電力線通
信装置５０Ａ１と電力線通信装置５０Ｂ１の間で通信を
行うことが可能となる。
荷側において、第１の低圧配電線４０Ａと第２の低圧配
電線４０Ｂとの間を電力線通信補助装置６０で接続する
ことにより、第１，第２の低圧配電線４０Ａ，４０Ｂの
間では配電の周波数成分（５０／６０Ｈｚ）は遮断さ
れ、データ通信の周波数成分のみが双方向に伝送される
ことになる。よって、配電用遮断器３３Ａ，３３Ｂを動
作させることなく、図中の点線に示す経路にて電力線通
信装置５０Ａ１と電力線通信装置５０Ｂ１の間で通信を
行うことが可能となる。
【００２０】［第３の実施形態］図３は上記した電力線
通信補助装置６０を配電線に接続した第３の実施形態を
示す回路図である。共通の低圧配電中性線４３は分電盤
３０内部で接続されているため、電力線通信装置５０Ａ
１と電力線通信装置５０Ｂ１がデータ通信を行う為に
は、低圧配電Ｌ１線４２と低圧配電Ｌ２線４３をデータ
信号の周波数帯域において接続すれば十分である。従っ
て、電力線補助装置６０の内の端子６２を低圧配電Ｌ１
線４２へ接続し、端子６４を低圧配電Ｌ２線４３に接続
することにより実現できる。この際も前記した例と同様
に、配電の周波数成分（５０／６０Ｈｚ）は遮断され、
データ信号の周波数成分のみが双方向に伝送され、配電
用遮断器３０Ａ，３０Ｂを動作させることなく、図中の
点線に示す経路にて電力線通信装置５０Ａ１と電力線通
信装置５０Ｂ１の間で通信を行うことが可能となる。
通信補助装置６０を配電線に接続した第３の実施形態を
示す回路図である。共通の低圧配電中性線４３は分電盤
３０内部で接続されているため、電力線通信装置５０Ａ
１と電力線通信装置５０Ｂ１がデータ通信を行う為に
は、低圧配電Ｌ１線４２と低圧配電Ｌ２線４３をデータ
信号の周波数帯域において接続すれば十分である。従っ
て、電力線補助装置６０の内の端子６２を低圧配電Ｌ１
線４２へ接続し、端子６４を低圧配電Ｌ２線４３に接続
することにより実現できる。この際も前記した例と同様
に、配電の周波数成分（５０／６０Ｈｚ）は遮断され、
データ信号の周波数成分のみが双方向に伝送され、配電
用遮断器３０Ａ，３０Ｂを動作させることなく、図中の
点線に示す経路にて電力線通信装置５０Ａ１と電力線通
信装置５０Ｂ１の間で通信を行うことが可能となる。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
配電位相の異なる低圧配電線に設置された電力線通信装
置の相互の通信が可能となる。従って、同一宅内におけ
る１００Ｖを供給する配電用コンセントに接続した全て
の電力線通信装置の相互間の通信が可能となる。
配電位相の異なる低圧配電線に設置された電力線通信装
置の相互の通信が可能となる。従って、同一宅内におけ
る１００Ｖを供給する配電用コンセントに接続した全て
の電力線通信装置の相互間の通信が可能となる。
【図１】 本発明の第１の実施形態の電力線通信補助装
置の回路図である。
置の回路図である。
【図２】 図１の電力線通信補助装置を使用した第２の
実施形態の電力線通信方式の説明図である。
実施形態の電力線通信方式の説明図である。
【図３】 図１の電力線通信補助装置を使用した第３の
実施形態の電力線通信方式の説明図である。
実施形態の電力線通信方式の説明図である。
【図４】 従来の宅内低圧配電線の構成を示す説明図で
ある。
ある。
【図５】 従来の電力線通信方式の構成を示す説明図で
ある。
ある。
【図６】 配電が不可能となる接続方法を示す説明図で
ある。
ある。
１０：トランス
２０：電力量計
３０，３０’：分電盤、３１：電流制限器、３２：漏洩
遮断器、３３Ａ，３３Ｂ：配線用遮断器、３４：ローパ
スフィルタ ４０Ａ：第１の低圧配電線、４０Ｂ：第２の低圧配電
線、４１：低圧配電中性線、４２：低圧配電Ｌ１線、４
３：低圧配電Ｌ２線、４４：配線 ５０Ａ１，５０Ａ２，５０Ｂ１，５０Ｂ２：電力線通信
装置 ６０：電力線通信補助装置、６１〜６４：端子、６５〜
６８：コンデンサ、６９：コイル
遮断器、３３Ａ，３３Ｂ：配線用遮断器、３４：ローパ
スフィルタ ４０Ａ：第１の低圧配電線、４０Ｂ：第２の低圧配電
線、４１：低圧配電中性線、４２：低圧配電Ｌ１線、４
３：低圧配電Ｌ２線、４４：配線 ５０Ａ１，５０Ａ２，５０Ｂ１，５０Ｂ２：電力線通信
装置 ６０：電力線通信補助装置、６１〜６４：端子、６５〜
６８：コンデンサ、６９：コイル
─────────────────────────────────────────────────────
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(72)発明者 山野 誠一
東京都千代田区大手町二丁目３番１号 日
本電信電話株式会社内
Ｆターム(参考） 5K046 AA03 BB05 PS03 PS32
Claims (2)
- 【請求項１】宅外から単相３線式で給電された電力を配
電位相の異なる第１の低圧配電線と第２の低圧配電線に
分離して宅内に配電する該第１，第２の低圧配電線をデ
ータ信号の伝送線として利用した通信方式に適用する電
力線通信補助装置であって、 前記給電の周波数成分を遮断し前記データ信号の周波数
成分を通過させ且つ前記第１の低圧配電線と前記第２の
低圧配電線の間に接続されることを特徴とする電力線通
信補助装置。 - 【請求項２】宅外から単相３線式で給電された電力を配
電位相の異なる第１の低圧配電線と第２の低圧配電線に
分離して宅内に配電する該第１，第２の低圧配電線をデ
ータ信号の伝送線として利用した電力線通信方式におい
て、 前記第１の低圧配電線と前記第２の低圧配電線の間に、
前記給電の周波数成分を遮断し前記データ信号の周波数
成分を通過させる電力線通信補助装置を接続したことを
特徴とする電力線通信方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002103548A JP2003298478A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 電力線通信補助装置及びそれを利用した電力線通信方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002103548A JP2003298478A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 電力線通信補助装置及びそれを利用した電力線通信方式 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003298478A true JP2003298478A (ja) | 2003-10-17 |
Family
ID=29389312
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002103548A Withdrawn JP2003298478A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 電力線通信補助装置及びそれを利用した電力線通信方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003298478A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011205604A (ja) * | 2010-03-02 | 2011-10-13 | Central Res Inst Of Electric Power Ind | 電力線通信システム及び接続装置 |
-
2002
- 2002-04-05 JP JP2002103548A patent/JP2003298478A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011205604A (ja) * | 2010-03-02 | 2011-10-13 | Central Res Inst Of Electric Power Ind | 電力線通信システム及び接続装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |