JP2003297610A - 電圧非直線抵抗体およびその製造方法 - Google Patents

電圧非直線抵抗体およびその製造方法

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JP2003297610A
JP2003297610A JP2002101161A JP2002101161A JP2003297610A JP 2003297610 A JP2003297610 A JP 2003297610A JP 2002101161 A JP2002101161 A JP 2002101161A JP 2002101161 A JP2002101161 A JP 2002101161A JP 2003297610 A JP2003297610 A JP 2003297610A
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oxide powder
voltage
synthetic
oxide
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JP2002101161A
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Iwao Kawamata
巌 河又
Akio Hori
昭夫 堀
Tomoaki Katou
智明 加東
Yoshio Takada
良雄 高田
Hide Yamashita
秀 山下
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な(直流)寿命特性と優れた電圧電流非
直線性を同時に有する非直線抵抗体を得るための製造方
法を提供する。 【解決手段】 亜鉛酸化物とビスマス酸化物とを含む酸
化亜鉛系電圧非直線抵抗体において、クロム酸化物粉
末、マンガン酸化物粉末、ニッケル酸化物粉末およびコ
バルト酸化物粉末から選ばれる少なくとも1つの粉末と
アンチモン酸化物粉末とを混合し仮焼して合成粉末を調
整する工程と、該合成粉末と前記必須原料とを混合し焼
成する工程とからなる電圧非直線抵抗体の製造方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化亜鉛(Zn
O)を主成分とする焼結体からなる電圧非直線抵抗体の
製造方法に関し、とくに初期漏れ電流が小さく、寿命特
性の優れた電圧非直線抵抗体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から各種電圧非直線抵抗体(バリス
タ)が研究されているが、その中の一つにZnOを主成
分とした焼結体を用いたものがある。このZnOを主成
分とした焼結体を用いたものにおいては各種副成分を添
加したり、また、さまざまな熱処理工程を通すことなど
により所望の電気的特性を得ることが試みられている。
前記電気的特性には、動作開始電圧(バリスタ電圧)、
電圧電流平坦率、通電時の漏れ電流、寿命特性などがあ
るが、それぞれの電気的特性間には複雑なトレードオフ
関係がありすべての電気的特性を同時に満たす技術は未
だ確立されていない。
【0003】また、最近では直流送電に対応した非直線
抵抗体研究も重要度を増してきている。直流送電では一
方向的な多量のチャージ電荷が発生し粒界近傍には大き
な負荷がかかるため寿命特性の優れた焼結体が必要であ
る。一方、交流送電の場合には非直線抵抗体に交番電界
が加わるため酸化亜鉛粒界近傍へのチャージ電荷が少な
いが、低コスト化や省スペース化のため単体の焼結体は
小型になり、単位体積当たりの電力負荷が大きくなるた
め、直流送電の場合と同様に寿命特性の優れた焼結体が
必要である。
【0004】副成分添加による寿命特性の改善には、た
とえば特開昭49−39095号公報および特公昭56
−33842号公報のように、酸化亜鉛系材料に添加材
として酸化ホウ素あるいは五酸化燐を用いたものや酸化
ホウ素を含むガラスを用いたものがあるが、充分な寿命
特性が得られていなかった。また、酸化ビスマスの結晶
構造に着目した特開昭50−131094号公報では、
γ構造のビスマス酸化物量が直流負荷に対する安定性に
寄与するという理由から全ビスマス酸化物量に対してγ
型酸化ビスマスを10%以上含む非直線抵抗体、特開昭
56−142601号公報や特公平1−36684号公
報では、ホウ素を含む酸化亜鉛系材料を焼結後に400
〜800℃の加熱処理を行なってビスマス層中のγ量を
増やした非直線抵抗体およびその表面層のγ構造ビスマ
ス酸化物濃度を高めた非直線抵抗体が示されている。し
かしながら、長時間の直流課電試験では漏れ電流が次第
に増加し、結果として熱暴走が起こり直流課電寿命とし
て劣っていた。また、特公平5−37328号公報で
は、α構造のビスマス酸化物に着目し、その量が一定割
合量以上有することを特徴とした非直線抵抗体が試みら
れているが、直流課電寿命特性を満たす抵抗体を得るに
はα構造とβ構造の割合が最適な場所を切り出す必要が
あり、数mm以上の切削加工を行なうため原材料の無駄
や切削工程費用が嵩み、量産を行なうには不適なもので
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の非直線抵抗体で
は、寿命特性などの電気的特性を向上させるために配合
材料組成を最適化し、そののちの工程で焼成された焼結
体をさらに400℃〜800℃の熱処理を行なってγ型
結晶構造の酸化ビスマス量を制御しなければならず、そ
の熱処理によって生じる課電初期の漏れ電流の増大およ
び電圧電流平坦率の劣化が問題であった。また、その熱
処理は、焼成後の焼結体を一旦室温付近まで徐冷された
のちに行なわれなければ効果が得られないため、ランニ
ングコストが高くなるという問題もあった。
【0006】本発明は、前記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、良好な(直流)寿命特性と
優れた電圧電流非直線性とを同時に有する非直線抵抗体
を得ることを目的としており、さらにランニングコスト
の低い量産に適した製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の製造方法
は、亜鉛酸化物とビスマス酸化物とを含む酸化亜鉛系電
圧非直線抵抗体において、クロム酸化物粉末、マンガン
酸化物粉末、ニッケル酸化物粉末およびコバルト酸化物
粉末から選ばれる少なくとも1つの粉末とアンチモン酸
化物粉末とを混合し、仮焼して合成粉末を調整する工程
と、該合成粉末と前記亜鉛酸化物およびビスマス酸化物
とを混合し、焼成する工程からなる電圧非直線抵抗体の
製造方法である。
【0008】本発明の第2の製造方法は、第1の電圧非
直線抵抗体の製造方法において、前記亜鉛酸化物100
重量部に対して、ビスマス酸化物粉末を2.0〜10重
量部および前記合成粉末を0.3〜12重量部混合する
電圧非直線抵抗体の製造方法である。
【0009】本発明の第3の製造方法は、第1または2
の電圧非直線抵抗体の製造方法において、さらに、アル
ミニウム化合物およびホウ素化合物のうち少なくとも一
つを添加する電圧非直線抵抗体の製造方法である。
【0010】本発明の第4の製造方法は、第1、2また
は3の電圧非直線抵抗体の製造方法において、前記合成
粉末が、クロム酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末とを
混合し、510℃〜550℃で仮焼したのちに粉砕する
工程により得られる合成粉末である電圧非直線抵抗体の
製造方法である。
【0011】本発明の第5の製造方法は、第1、2、3
または4の電圧非直線抵抗体の製造方法において、前記
合成粉末が、クロム酸化物粉末およびマンガン酸化物粉
末とアンチモン酸化物粉末とを混合し、470℃〜50
5℃で仮焼したのちに粉砕する工程により得られる合成
粉末である電圧非直線抵抗体の製造方法である。
【0012】本発明の第6の製造方法は、第1、2また
は3記載の電圧非直線抵抗体の製造方法において、合成
粉末が、マンガン酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末と
を混合し、470℃〜490℃で仮焼したのちに粉砕す
る工程により得られる合成粉末である電圧非直線抵抗体
の製造方法である。
【0013】本発明の第7の製造方法は、第1、2また
は3記載の電圧非直線抵抗体の製造方法において、合成
粉末が、ニッケル酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末と
を混合し、510℃〜550℃で仮焼したのちに粉砕す
る工程により得られる合成粉末である電圧非直線抵抗体
の製造方法である。
【0014】本発明の第8の製造方法は、第1、2また
は3記載の電圧非直線抵抗体の製造方法において、合成
粉末が、コバルト酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末と
を混合し、530℃〜550℃で仮焼したのちに粉砕す
る工程により得られる合成粉末である電圧非直線抵抗体
の製造方法である。
【0015】本発明の第1の電圧非直線抵抗体は、第
1、2、3、4、5、6、7または8記載の製造方法に
より得られた電圧非直線抵抗体である。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1および図2は、本発明の1実施形態の作業工程を示
す合成粉末作製フロ−チャートおよび抵抗体作製・評価
フローチャートである。以下、前記作業工程順に沿って
説明を進める。
【0017】実施例1 まず、図1に従い合成粉末を作製する工程を説明する。
合成粉末用原料として、クロム酸化物粉末およびアンチ
モン酸化物粉末を用いた。前記クロム酸化物粉末として
Cr23を265g、アンチモン酸化物粉末としてSb
23を35g秤量した(図1、1項)。ついで、前記粉
末を擂潰機に入れて30分間混合した(図1、2項)。
得られた混合物をアルミナ製コウ鉢に入れ、550℃ま
で50℃/時間の速度で昇温し5時間保持して仮焼を行
なった(図1、3項)。降温時の速度を昇温時と同じ5
0℃/時間とし、常温付近に降温してからそのコウ鉢を
取り出した。コウ鉢内の仮焼物すべてを内容積1.4リ
ットルのナイロン製ポットに移し換えて、そこに蒸留水
800ミリリットルとφ10のイットリウム安定化ジル
コニアボール1.0kgを入れて18時間湿式粉砕を行
なった(図1、4項)。得られた蒸留水と仮焼物との粉
砕泥漿をステンレス製バットに移し90℃のオーブンに
入れて充分乾燥を行なった(図1、5項)。乾燥後の合
成粉末の固まりを擂潰機に入れて20分間壊砕して粉末
状にした(図1、6項)。その合成粉末をX線回折装置
で分析したところ、Sb24、Cr23およびCrSb
4が観察された。
【0018】この合成粉末作製フローの仮焼は、以下に
記述する三つの意味をもつと考えられる。一つ目は、S
23がSb24に変化することで仮焼粉全体の相対的
な酸素量が増え、そののちの抵抗体作製工程で前記合成
粉末を成形体内部に均一分散させることで、焼成時にそ
の増加した酸素量だけ余分に焼結体内部への酸素供給が
可能になること。二つ目は、焼成時に発生する400℃
(Sb成分が揮発し始める温度)から仮焼温度までのS
b成分揮発量が低減されるため、酸化亜鉛の均一粒成長
を促すことができること。三つ目に、現在原因について
言及できていないが、前記合成粉末を用いて作製された
非直線抵抗体においては、熱処理などによる粒界相への
酸素の吸着や脱離に対して安定なγ構造ビスマス酸化物
相を容易に形成できることがあげられる。
【0019】また、前記クロム酸化物粉末とアンチモン
酸化物粉末との混合物の仮焼温度は、混合粉の反応開始
温度以下ではSb24しか生成されていないため、焼成
時の焼結体内部への均質な酸素供給効果しか発揮されな
い傾向にあること、および、反応終了温度以上では仮焼
粉の湿式粉砕に時間がかかること、粉砕粒径が大きい側
に移行してしまい仮焼粉の成形体内の分散性がわるくな
る傾向にあることから、510℃〜550℃が適してい
る。同じくクロム酸化物粉末、マンガン酸化物粉末およ
びアンチモン酸化物粉末からなる混合物の仮焼温度は4
70℃〜505℃、マンガン酸化物粉末とアンチモン酸
化物粉末とからなる混合物の仮焼温度は470℃〜49
0℃、ニッケル酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末とか
らなる混合物の仮焼温度は510℃〜550℃、コバル
ト酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末とからなる混合物
の仮焼温度は530℃〜550℃が好ましい。しかし、
成形体内での仮焼粉の分散性はわるくなるが、前記最適
仮焼温度範囲以上でも安定化したγ型酸化ビスマス構造
が得られることは言うまでもない。
【0020】つぎに前記合成粉末を使用して抵抗体作製
用原料を準備する。必須原料の亜鉛酸化物粉末にはZn
O、ビスマス酸化物粉末にはα型Bi23を用いた。残
余の添加物原料について、コバルト酸化物粉末にはCo
34、マンガン酸化物粉末にはMnO2、ニッケル酸化
物粉末にはNiO、を用いた。ここで、酸化亜鉛は、た
とえば平均粒径0.1〜0.5μmの酸化亜鉛粒子を使
用することができる。酸化亜鉛粒子としては、たとえば
金属亜鉛の高温の大気中酸化による乾式法で製造された
工業用製品を使用することができる。非直線抵抗体用原
料としてZnO粉末を300g、α型Bi23粉末を1
8.1g、Co34粉末を2.9g、MnO2粉末を
1.9g、NiO粉末を1.1g、そして、Cr23
末とSb2 3粉末とから作製された前記合成粉末を4.
4g秤量した(図2、7項)。秤量された粉末すべてを
内容積1.4リットルのナイロン製ポットに入れて、そ
こに蒸留水900ミリリットルとφ10のイットリウム
安定化ジルコニアボール1.0kgを入れて18時間湿
式混合を行なった。でき上がった蒸留水と各種粉末の混
合泥漿をステンレス製バットに移し90℃のオーブンに
入れて充分乾燥を行なった(図2、8項)。乾燥後の混
合粉末の固まりを擂潰機に入れて20分間壊砕して粉末
状にした。その混合粉末の重量に対して3%濃度のPV
A水溶液を10重量%加えて擂潰機混合し、#42のス
テンレスメッシュを用いて顆粒を造った(図1の4、5
および6項に準じる)。その顆粒をプレス金型に入れ、
68.6MPaの圧力でφ40高さ12mmに成形した
(図2、9項)。その成形体をアルミナ製コウ鉢に入れ
て、900℃まで50℃/時間の速度で昇温し、10時
間保持して焼成を行なった(図2、10項)。降温時の
速度を昇温時と同じ50℃/時間とし、常温付近になっ
てからそのコウ鉢を取り出した。つぎに、コウ鉢内の円
板形焼結体を取り出し、その上下面にアルミニウム溶射
を行ない電極を形成して非直線抵抗体を得た(図2、1
1項)。
【0021】比較例1および2 また、比較のため前記実施例1と同一組成物になるよう
に原料素材を配合し、プレス成形した。ついで、前記同
様に900℃で焼結し、溶射電極を設けて非直線抵抗体
を2つ作製した。さらに、そのうちの一つには、従来法
の寿命特性向上手法である熱処理を施した(比較例
2)。熱処理条件は、酸素濃度80%窒素バランス20
%の雰囲気中、昇降温速度35℃/時間、600℃にお
いて7時間保持とした。
【0022】得られた非直線抵抗体の電気的特性評価と
して、バリスタ電圧、電圧電流平坦率(小電流域平坦率
および大電流域平坦率)、直流課電寿命を調べた。バリ
スタ電圧とは、非直線抵抗体に直流電圧を印加した場合
に1mA流れたときの電圧を示しV1mAと表わす。小電
流域平坦率とは、前記同様に非直線抵抗体に直流電圧を
印加した場合に流れる電流が1mAおよび10μAに必
要な電圧V1mAとV10 μAとの比で示されV1mA/V10μA
で表わす。大電流域平坦率とは、前記同様に非直線抵抗
体に直流電圧を印加した場合に流れる電流が2.5kA
および1mAに必要な電圧V2.5kAとV1mAとの比で示さ
れV2.5kA/V1mAで表わす。直流課電寿命とは、非直線
抵抗体を120℃に温めたのちバリスタ電圧に対して9
0%の電圧を1000時間印加し続けたときの漏れ電流
の変化を観察し、初期漏れ電流値Ir0(Ir初期)と
1000時間後の漏れ電流値Ir1000との比Ir1000
Ir0で表わす。過去の経験上、その比がIr1000/I
0≦1であれば熱暴走しないことを見いだしている。
【0023】実施例1および従来例である比較例1、2
(熱処理前後)の試料における電気特性を表1に、ま
た、その課電寿命特性の経過を図3に示す。なお、図3
中、符号13は実施例1、14は比較例1、15は比較
例2を示している。表1から明らかなように、バリスタ
電圧および大電流域平坦率については実施例1と比較例
1および2とでは差が少ないが、小電流域平坦率および
漏れ電流についてはともに比較例2(熱処理後)の試料
において桁違いに大きく劣化していることが分かる。寿
命特性の評価指標である漏れ電流比については、実施例
1の0.363に対して比較例では熱処理前後の両品に
ついて1以上であり悪寿命であることが伺える。図3か
ら実施例1の試料では1000時間が経過しても右肩下
がりであるのに対し、比較例1(熱処理前)の試料では
約2時間後から右肩上がりに漏れ電流が増加していき1
00時間を超えたところでは完全に熱暴走を起こしてい
る様子が分かる。また、比較例2(熱処理後)の試料に
ついては約100時間までは右肩下がりで熱暴走を起こ
していないが、約600時間後からは熱暴走にいたって
いる。
【0024】
【表1】
【0025】この実施の形態1で示したように、亜鉛酸
化物粉末100重量部に対してビスマス酸化物粉末が
2.0〜10重量部、クロム酸化物粉末、マンガン酸化
物粉末、ニッケル酸化物粉末、コバルト酸化物粉末から
選ばれる少なくとも1つの粉末とアンチモン酸化物粉末
との混合物を仮焼して調整された合成粉末が0.3〜1
2重量部混合されて焼成されたことにより、良好な(直
流)寿命特性と優れた電圧電流非直線性を同時に有する
非直線抵抗体を容易に得ることができる。
【0026】なお、亜鉛酸化物粉末100重量部に対す
るビスマス酸化物粉末の量は、2.0重量部より少ない
とγ型酸化ビスマス構造が得られ難いためにIr1000
Ir 0≧1となり寿命試験において熱暴走を起こす傾向
にあり、10重量部をこえると小電流域平坦率のバラツ
キが大きくなり漏れ電流の増加が起きる傾向にあるた
め、2.0〜10重量部が好ましい。
【0027】また、クロム酸化物粉末、マンガン酸化物
粉末、ニッケル酸化物粉末、コバルト酸化物粉末から選
ばれる少なくとも1つの粉末とアンチモン酸化物粉末と
の混合物を仮焼して調整された合成粉末の量について
は、亜鉛酸化物粉末100重量部に対して0.3重量部
より少ないとγ型酸化ビスマス構造が得られず漏れ電流
比Ir1000/Ir0≦1が満足されない傾向にある。1
2重量部をこえる場合にはγ型酸化ビスマス構造が得ら
れるがバリスタ電圧が400Vをこえてしまう傾向にあ
るため製品に使用できない。そのような理由から合成粉
末の量は亜鉛酸化物粉末100重量部に対して0.3〜
12重量部含まれていることが好ましい。
【0028】さらに、大電流域平坦率の向上を目的とし
てアルミニウム化合物の添加、加湿による漏れ電流の増
加防止を目的としてホウ素化合物を添加することがより
好ましい。
【0029】また、抵抗体作製工程において合成粉末に
用いた成分の原料を残余原料としてさらに微量添加して
も差し支えないことは言うまでもない。
【0030】実施の形態2 実施の形態1で説明した作製フローチャートを実施の形
態2でも用いた。
【0031】実施例2および3 まず合成粉末を作製する工程を説明する。合成粉末用原
料として、クロム酸化物粉末、マンガン酸化物粉末およ
びアンチモン酸化物粉末を用いた。クロム酸化物粉末と
してCr23を34g、マンガン酸化物粉末としてMn
2を75g、アンチモン酸化物粉末としてSb23
191g秤量した。ついで、前記粉末を擂潰機に入れて
30分間混合した。得られた混合物をアルミナ製コウ鉢
に入れ、505℃まで50℃/時間の速度で昇温し5時
間保持して仮焼を行なった。降温時の速度を昇温時と同
じ50℃/時間とし、常温付近に降温してからそのコウ
鉢を取り出した。コウ鉢内の仮焼物すべてを内容積2.
0リットルのナイロン製ポットに移し換えて、そこに蒸
留水1.1リットルとφ10のイットリウム安定化ジル
コニアボール1.5kgを入れて16時間湿式粉砕を行
なった。得られた蒸留水と仮焼物の粉砕泥漿をステンレ
ス製バットに移し90℃のオーブンに入れて充分乾燥を
行なった。乾燥後の合成粉末の固まりを擂潰機に入れて
20分間壊砕して粉末状にした。その合成粉末をX線回
折装置で分析したところ、MnSb26、Sb24およ
びCr23が観察された。
【0032】この合成粉末作製フローの仮焼は、以下に
記述する三つの意味をもつと考えられる。一つ目は、S
23がSb24に変化することで仮焼粉全体の相対的
な酸素量が増え、そののちの抵抗体作製工程で前記合成
粉末を成形体内部に均一分散させることで、焼成時にそ
の増加した酸素量だけ余分に焼結体内部への酸素供給が
可能になること。二つ目は、焼成時に発生する400℃
から仮焼温度までのSb成分揮発量が低減されるため酸
化亜鉛の均一粒成長を促すことができること。三つ目
に、現在原因について言及できていないが、前記合成粉
末を用いて作製された非直線抵抗体においては、熱処理
などによる粒界相への酸素の吸着や脱離に対して安定な
γ構造ビスマス酸化物相を容易に形成できることがあげ
られる。
【0033】また、前記クロム酸化物粉末、マンガン酸
化物粉末およびアンチモン酸化物粉末の混合物の仮焼温
度は、混合粉の反応開始温度以下ではSb24しか生成
されていないため焼成時の焼結体内部への均質な酸素供
給効果しか発揮されないこと、そして、反応終了温度以
上では仮焼粉の湿式粉砕に時間がかかることや粉砕粒径
が大きい側に移行してしまい仮焼粉の成形体内の分散性
がわるくなるため470℃〜505℃が適している。同
じくクロム酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末とからな
る混合物の仮焼温度は510℃〜550℃、マンガン酸
化物粉末とアンチモン酸化物粉末とからなる混合物の仮
焼温度は470℃〜490℃、ニッケル酸化物粉末とア
ンチモン酸化物粉末とからなる混合物の仮焼温度は51
0℃〜550℃、コバルト酸化物粉末とアンチモン酸化
物粉末とからなる混合物の仮焼温度は530℃〜550
℃が好ましい。しかし、成形体内での仮焼粉の分散性は
わるくなるが、前記最適仮焼温度範囲以上でも安定化し
たγ型酸化ビスマス構造が得られることは言うまでもな
い。
【0034】つぎに前記合成粉末を使用して抵抗体作製
用原料を準備する。必須原料の亜鉛酸化物粉末にはZn
O、ビスマス酸化物粉末にはα型Bi23を用いた。残
余の添加物原料について、コバルト酸化物粉末にはCo
34、ニッケル酸化物粉末にはNiO、を用いた。非直
線抵抗体用原料としてZnO粉末を500g、α型Bi
23粉末を23.1g、Co34粉末を5.5g、Ni
O粉末を2.2g、そして、Cr23粉末とSb23
末とから作製された前記合成粉末を5.2g秤量した。
秤量された粉末すべてを内容積2.4リットルのナイロ
ン製ポットに入れて、そこに蒸留水1.2リットルとφ
10のイットリウム安定化ジルコニアボール1.5kg
を入れて16時間湿式混合を行なった。得られた蒸留水
と各種粉末との混合泥漿をステンレス製バットに移し、
90℃のオーブンに入れて充分乾燥を行なった。乾燥後
の混合粉末の固まりを擂潰機に入れて20分間壊砕して
粉末状にした。その混合粉末の重量に対して3%濃度の
PVA水溶液を10wt%加えて擂潰機混合し、#42
のステンレスメッシュを用いて顆粒を造った。その顆粒
をプレス金型に入れ、68.6MPaの圧力でφ40高
さ12mmに2個成形した。2個の成形体をアルミナ製
コウ鉢に入れて、975℃まで50℃/時間の速度で昇
温し10時間保持して焼成を行なった。降温時の速度を
昇温時と同じ50℃/時間とし、常温付近になってから
そのコウ鉢を取り出した。つぎに、コウ鉢内の円板形焼
結体を取り出し、その上下面にアルミニウム溶射を行な
い電極を形成して非直線抵抗体を得た。比較のため一つ
はそのままで残しておき(実施例2)、他の一つの側面
全体にガラスコーティング材を塗布して600℃6時間
保持のガラス焼き付けを行なった(実施例3)。
【0035】得られた非直線抵抗体の電気的特性評価と
して、バリスタ電圧、電圧電流平坦率(小電流域平坦率
および大電流域平坦率)、直流課電寿命を調べた。バリ
スタ電圧とは、非直線抵抗体に直流電圧を印加した場合
に1mA流れたときの電圧を示しV1mAと表わす。小電
流域平坦率とは、前記同様に非直線抵抗体に直流電圧を
印加した場合に流れる電流が1mAおよび10μAに必
要な電圧V1mAとV10 μAとの比で示されV1mA/V10μA
で表わす。大電流域平坦率とは、前記同様に非直線抵抗
体に直流電圧を印加した場合に流れる電流が2.5kA
および1mAに必要な電圧V2.5kAとV1mAとの比で示さ
れV2.5kA/V1mAで表わす。直流課電寿命とは、非直線
抵抗体を120℃に温めたのちバリスタ電圧に対して9
0%の電圧を1000時間印加し続けたときの漏れ電流
の変化を観察し、初期漏れ電流値Ir0(Ir初期)と
1000時間後の漏れ電流値Ir1000との比Ir1000
Ir0で表わす。過去の経験上、その比がIr1000/I
0≦1であれば熱暴走しないことを見いだしている。
【0036】実施例2のガラスコート無し品(換言すれ
ばガラスコート前)と600℃6時間の熱工程を経た実
施例3のガラスコート有り品(換言すればガラスコート
後)の電気特性を表2、また、そのガラスコート前後の
課電寿命特性の経過を図4に示す。なお、図4中、符号
16は実施例2、17は実施例3を示している。表2か
ら明らかなように、小電流域平坦率および大電流域平坦
率については測定誤差範囲内のバラツキである。またバ
リスタ電圧についてはガラスコート後品では焼き付け時
の熱効果により約3%、漏れ電流Irについては約4倍
の特性劣化がみられるが、実施の形態1で示した熱処理
前後品(比較例1および2)の劣化度合いに比較して桁
違いに改善されていることが分かる。そして、寿命特性
の指標である漏れ電流比についてはガラス焼き付け時の
熱影響を受けてもIr1000/Ir 0≦1であり、図4に
示すとおり熱暴走を起こさない非直線抵抗体が得られて
いることが分かる。
【0037】
【表2】
【0038】この実施の形態2で示したように、亜鉛酸
化物粉末100重量部に対してビスマス酸化物粉末が
2.0〜10重量部、クロム酸化物粉末、マンガン酸化
物粉末、ニッケル酸化物粉末、コバルト酸化物粉末から
選ばれる少なくとも1つの粉末とアンチモン酸化物粉末
との混合物を仮焼して調整された合成粉末が0.3〜1
2重量部混合されて焼成されたことにより、良好な(直
流)寿命特性と優れた電圧電流非直線性を同時に有する
非直線抵抗体を容易に得ることができる。
【0039】なお、亜鉛酸化物粉末100重量部に対す
るビスマス酸化物粉末の量は、2.0重量部より少ない
とγ型酸化ビスマス構造が得られ難いためにIr1000
Ir 0≧1となり寿命試験において熱暴走を起こす傾向
にあり、10重量部をこえると小電流域平坦率のバラツ
キが大きくなり漏れ電流の増加が起きる傾向にあるた
め、2.0〜10重量部が好ましい。また、クロム酸化
物粉末、マンガン酸化物粉末、ニッケル酸化物粉末、コ
バルト酸化物粉末から選ばれる少なくとも1つの粉末と
アンチモン酸化物粉末との混合物を仮焼して調整された
合成粉末の量については、亜鉛酸化物粉末100重量部
に対して0.3重量部より少ないとγ型酸化ビスマス構
造が得られず漏れ電流比Ir1000/Ir0≦1が満足さ
れない傾向にある。12重量部をこえる場合にはγ型酸
化ビスマス構造が得られるがバリスタ電圧が400Vを
こえてしまう傾向にあるため製品に使用できない。その
ような理由から合成粉末の量は亜鉛酸化物粉末100重
量部に対して0.3〜12重量部含まれていることが好
ましい。
【0040】さらに、大電流域平坦率の向上を目的とし
てアルミニウム化合物の添加、加湿による漏れ電流の増
加防止を目的としてホウ素化合物を添加する方がより好
ましい。
【0041】また、抵抗体作製工程において合成粉末に
用いた成分の原料を残余原料としてさらに微量添加して
も差し支えないことは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】本発明の第1の製造方法によれば、亜鉛
酸化物とビスマス酸化物とを含む酸化亜鉛系電圧非直線
抵抗体において、クロム酸化物粉末、マンガン酸化物粉
末、ニッケル酸化物粉末およびコバルト酸化物粉末から
選ばれる少なくとも1つの粉末とアンチモン酸化物粉末
とを混合し、仮焼して合成粉末を調整する工程と、該合
成粉末と前記亜鉛酸化物およびビスマス酸化物とを混合
し、焼成する工程からなるので、焼結体中に安定なγ型
酸化ビスマス構造の生成が可能となり、良好な(直流)
寿命特性と優れた電圧電流非直線性を同時に有する非直
線抵抗体が得られる効果がある。さらに、熱処理工程を
不要とするランニングコストの低い、量産に適した製造
方法を提供することができる。
【0043】本発明の第2の製造方法は、第1の電圧非
直線抵抗体の製造方法において、前記亜鉛酸化物100
重量部に対して、ビスマス酸化物粉末を2.0〜10重
量部および前記合成粉末を0.3〜12重量部混合する
ので、Ir1000/Ir0が1より小さくなり、良好な寿
命特性が得られ、さらに小電流域平坦率および漏れ電流
が小さくなる効果がある。
【0044】本発明の第3の製造方法は、第1または2
の電圧非直線抵抗体の製造方法において、さらに、アル
ミニウム化合物およびホウ素化合物のうち少なくとも一
つを添加するので、大電流域平坦率の向上、加湿による
漏れ電流の増加を防止する効果がある。
【0045】本発明の第4の製造方法は、第1、2また
は3の電圧非直線抵抗体の製造方法において、前記合成
粉末が、クロム酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末とを
混合し、510℃〜550℃で仮焼したのちに粉砕する
工程により得られるので、焼成時にその増加した酸素量
だけ余分に焼結体内部への酸素供給が可能になり、ま
た、成形体内での仮焼粉の分散性がよくなるという効果
がある。
【0046】本発明の第5の製造方法は、第1、2、3
または4の電圧非直線抵抗体の製造方法において、前記
合成粉末が、クロム酸化物粉末およびマンガン酸化物粉
末とアンチモン酸化物粉末とを混合し、470℃〜50
5℃で仮焼したのちに粉砕する工程により得られるの
で、焼成時にその増加した酸素量だけ余分に焼結体内部
への酸素供給が可能になり、また、成形体内での仮焼粉
の分散性がよくなるという効果がある。
【0047】本発明の第6の製造方法は、第1、2また
は3記載の電圧非直線抵抗体の製造方法において、合成
粉末が、マンガン酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末と
を混合し、470℃〜490℃で仮焼したのちに粉砕す
る工程により得られるので、焼成時にその増加した酸素
量だけ余分に焼結体内部への酸素供給が可能になり、ま
た、成形体内での仮焼粉の分散性がよくなるという効果
がある。
【0048】本発明の第7の製造方法は、第1、2また
は3記載の電圧非直線抵抗体の製造方法において、合成
粉末が、ニッケル酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末と
を混合し、510℃〜550℃で仮焼したのちに粉砕す
る工程により得られるので、焼成時にその増加した酸素
量だけ余分に焼結体内部への酸素供給が可能になり、ま
た、成形体内での仮焼粉の分散性がよくなるという効果
がある。
【0049】本発明の第8の製造方法は、第1、2また
は3記載の電圧非直線抵抗体の製造方法において、合成
粉末が、コバルト酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末と
を混合し、530℃〜550℃で仮焼したのちに粉砕す
る工程により得られるので、焼成時にその増加した酸素
量だけ余分に焼結体内部への酸素供給が可能になり、ま
た、成形体内での仮焼粉の分散性がよくなるという効果
がある。
【0050】本発明の第1の電圧非直線抵抗体は、第
1、2、3、4、5、6、7または8記載の製造方法に
より得られた電圧非直線抵抗体であるので、焼結体中に
安定なγ型酸化ビスマス構造の生成が可能となり、良好
な(直流)寿命特性と優れた電圧電流非直線性を同時に
有する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施形態を示す合成粉末作製フロ
−チャートを説明するための図である。
【図2】 本発明の1実施形態を示す抵抗体作製・評価
フローチャートを説明するための図である。
【図3】 実施の形態1の課電寿命特性を説明するため
の図である。
【図4】 実施の形態2のガラスコート処理前後の課電
寿命特性を説明するための図である。
フロントページの続き (72)発明者 加東 智明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高田 良雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山下 秀 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4G030 AA22 AA25 AA28 AA29 AA32 AA35 AA36 AA42 AA43 BA04 GA03 GA04 GA05 GA08 GA14 GA22 GA27 GA31 5E034 EA07 EA08 EB04 EC06 ED04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛酸化物とビスマス酸化物とを含む酸
    化亜鉛系電圧非直線抵抗体において、クロム酸化物粉
    末、マンガン酸化物粉末、ニッケル酸化物粉末およびコ
    バルト酸化物粉末から選ばれる少なくとも1つの粉末と
    アンチモン酸化物粉末とを混合し仮焼して合成粉末を調
    製する工程と、該合成粉末と前記亜鉛酸化物およびビス
    マス酸化物とを混合し焼成する工程とからなる電圧非直
    線抵抗体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記亜鉛酸化物100重量部に対して、
    ビスマス酸化物を2.0〜10重量部および前記合成粉
    末を0.3〜12重量部混合する請求項1記載の電圧非
    直線抵抗体の製造方法。
  3. 【請求項3】 さらに、アルミニウム化合物およびホウ
    素化合物のうち少なくとも一つを添加する請求項1また
    は2記載の電圧非直線抵抗体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記合成粉末が、クロム酸化物粉末とア
    ンチモン酸化物粉末とを混合し、510℃〜550℃で
    仮焼したのちに粉砕する工程により得られる合成粉末で
    ある請求項1、2または3記載の電圧非直線抵抗体の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記合成粉末が、クロム酸化物粉末およ
    びマンガン酸化物粉末とアンチモン酸化物粉末とを混合
    し、470℃〜505℃で仮焼したのちに粉砕する工程
    により得られる合成粉末である請求項1、2または3記
    載の電圧非直線抵抗体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記合成粉末が、マンガン酸化物粉末と
    アンチモン酸化物粉末とを混合し、470℃〜490℃
    で仮焼したのちに粉砕する工程により得られる合成粉末
    である請求項1、2または3記載の電圧非直線抵抗体の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 前記合成粉末が、ニッケル酸化物粉末と
    アンチモン酸化物粉末とを混合し、510℃〜550℃
    で仮焼したのちに粉砕する工程により得られる合成粉末
    である請求項1、2または3記載の電圧非直線抵抗体の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記合成粉末が、コバルト酸化物粉末と
    アンチモン酸化物粉末とを混合し、530℃〜550℃
    で仮焼したのちに粉砕する工程により得られる合成粉末
    である請求項1、2または3記載の電圧非直線抵抗体の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8記載の製造方法により得られた電圧非直線抵抗体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102557590A (zh) * 2012-01-30 2012-07-11 Aem科技(苏州)股份有限公司 一种熔断器用陶瓷粉料、陶瓷基熔断器及它们的生产方法
JP2014220352A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 株式会社昭電 サージ防護素子
CN105016722A (zh) * 2015-07-06 2015-11-04 常州大学 一种制备单分散复合纳米ZnO压敏陶瓷粉体的方法

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JP2014220352A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 株式会社昭電 サージ防護素子
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