JP2003293709A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

Info

Publication number
JP2003293709A
JP2003293709A JP2002094806A JP2002094806A JP2003293709A JP 2003293709 A JP2003293709 A JP 2003293709A JP 2002094806 A JP2002094806 A JP 2002094806A JP 2002094806 A JP2002094806 A JP 2002094806A JP 2003293709 A JP2003293709 A JP 2003293709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
holder
valve operating
intake
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002094806A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Osuga
達也 大須賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002094806A priority Critical patent/JP2003293709A/ja
Publication of JP2003293709A publication Critical patent/JP2003293709A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関本体の高さの増大を回避でき、部品点数
の増加を回避できるとともに、ブリーザ通路への飛散オ
イルの浸入を抑制することができる内燃機関を提供す
る。 【解決手段】 内燃機関1は、動弁室7と、ブローバイ
ガスを吸気管11に還流させるためのブリーザ通路9と
を有する機関本体2と、吸気および排気カムシャフト2
1,23と、吸気および排気ロッカシャフト22,24
と、これらのシャフト21〜24を軸支するホルダ30
と、を備える。ホルダ30は、カムシャフト21,23
およびロッカシャフト22,24を軸支する軸受部33
と、軸受部33から各シャフトの軸線方向に沿って延
び、ブリーザ通路9の開口9aを覆うカバー部35と、
カムセンサ40,41を取り付けるカムセンサ取付部3
4とを一体に有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブローバイガスを
吸気系に還流させるためのブリーザ通路を有する内燃機
関に関し、特に動弁室におけるブリーザ通路およびその
周辺部の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内燃機関として、例えば
特開平2−5887号公報に記載されたものが知られて
いる。この内燃機関は、シリンダブロック内に形成され
たブリーザ通路および導気通路と、ブローバイガス中の
オイル分を分離させるためのオイルセパレータなどを備
えている。ブリーザ通路は、クランクケース内のブロー
バイガスを吸気系に還流させるとともに、内部を通過す
るブローバイガス中のオイル分を分離させるためのもの
であり、下端部がクランクケースのクランク室に接続さ
れている。また、ブリーザ通路の上端部は、シリンダヘ
ッドの動弁室に開口しており、このブリーザ通路を介し
て、動弁室およびクランク室は互いに連通している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の内燃機関に
よれば、ブリーザ通路の上端部が動弁室に開口している
ので、動弁室内を飛散したオイルが、ブリーザ通路の開
口を介して浸入した場合、ブリーザ通路の本来の機能、
すなわちブローバイガス中のオイル分を分離するという
気液分離機能を十分に確保できなくなるおそれがある。
【0004】また、そのような飛散オイルのブリーザ通
路への浸入を抑制する手法として、動弁室内に設けられ
た既存の部品、例えばカムシャフトを軸支するカムホル
ダをブリーザ通路の上方に配置し、オイルの浸入を抑制
する部品として兼用することが考えられる。しかし、そ
のようにした場合、カムホルダの下端面とブリーザ通路
の開口との間に、ブローバイガスの流路としての間隙を
確保する必要が生じるので、カムホルダを、その下端面
がブリーザ通路の開口の位置よりも上方になるように配
置しなければならず、その結果、機関本体の高さが増大
してしまうおそれがある。これを回避するために、カム
ホルダの下端面を、ブリーザ通路の開口と同じ高さに配
置するとともに、カムホルダの下端部に切り欠きを設
け、この切り欠きにより、カムホルダの下端面とブリー
ザ通路の開口との間に間隙を確保することが考えられ
る。しかし、そのようにした場合、カムホルダの剛性が
低下することで、カムシャフトを軸支するのに十分な支
持剛性を確保できなくなるおそれがある。
【0005】さらに、飛散オイルのブリーザ通路への浸
入を抑制するために、カムホルダなどの既存の部品とは
別個の新規な部品を、ブリーザ通路の上方に追加し、配
置することも考えられるが、そのようにした場合、部品
点数の増加を招いてしまう。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、機関本体の高さの増大を回避でき、部品点
数の増加を回避できるとともに、ブリーザ通路への飛散
オイルの浸入を抑制することができる内燃機関を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る内燃機関1は、動弁室7と、一端が
動弁室7に上向きに開口し、ブローバイガスを吸気系
(吸気管11)に還流させるためのブリーザ通路9とを
有する機関本体2と、吸気弁13および排気弁14の少
なくとも一方を駆動する動弁機構20に含まれる動弁用
シャフト(吸気および排気カムシャフト21,23、吸
気および排気ロッカシャフト22,24)と、動弁用シ
ャフトを軸支するホルダ30と、を備え、ホルダ30
は、動弁用シャフトを軸支する軸受部33と、軸受部3
3から動弁用シャフトの軸線方向に沿って延び、ブリー
ザ通路9の開口9aの少なくとも一部を覆うオイル浸入
抑制部(カバー部35)と、を一体に有することを特徴
とする。
【0008】この内燃機関によれば、ホルダのオイル浸
入抑制部が、ブリーザ通路の開口の少なくとも一部を覆
うように設けられているので、動弁室内の飛散オイルが
ブリーザ通路内に浸入するのを抑制できる。また、ホル
ダは、上記のようなオイル浸入抑制部と、動弁用シャフ
トを軸支する軸受部とを一体に有しているので、1つの
ホルダを、軸受部品およびオイル浸入抑制部品として兼
用することができ、部品点数を減らすことができる。ま
た、ホルダのオイル浸入抑制部が、軸受部から動弁用シ
ャフトの軸線方向に沿って延び、ブリーザ通路の開口の
少なくとも一部を覆っているので、言い換えれば、軸受
部から軸線方向にずれた位置でブリーザ通路の開口の少
なくとも一部を覆っているので、機関本体の高さの増大
を回避できる。さらに、ホルダは、軸受部とオイル浸入
抑制部とを一体に有しているので、軸受部のみを有して
いる場合と比べて、動弁用シャフトを軸支するための支
持剛性を高めることができる。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
内燃機関1において、機関本体2は、動弁室7に開口
し、オイルを排出するオイル排出口(オイル排出路16
の開口16a)と、動弁室7の、オイル排出口よりも下
側に開口し、動弁室7内のオイルをオイルパン6に戻す
オイル戻し通路10と、を有し、オイル浸入抑制部は、
オイル排出口から排出されたオイルをオイル戻し通路1
0に案内するように、オイル排出口とオイル戻し通路1
0の開口10aとの間に延びるオイル案内壁(カバー部
35)を有することを特徴とする。
【0010】この内燃機関によれば、オイル排出口を介
して動弁室内に排出されたオイルは、オイル案内壁で案
内されることにより、オイル排出口よりも下側のオイル
戻し通路の開口に向かって流れた後、このオイル戻し通
路を介してオイルパンに戻される。その際、オイル浸入
抑制部がブリーザ通路の開口の少なくとも一部を覆うよ
うに設けられていることにより、オイル排出口から排出
されたオイルを、ブリーザ通路への浸入を抑制しなが
ら、オイルパンに戻すことができる。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載の内燃機関において、カムシャフト(吸気および
排気カムシャフト21,23)の回転状態を検出するカ
ムセンサ(吸気および排気カムセンサ40,41)をさ
らに備え、ホルダ30には、カムセンサを取り付けるカ
ムセンサ取付部34が設けられていることを特徴とす
る。
【0012】この内燃機関によれば、ホルダには、カム
センサを取り付けるカムセンサ取付部が設けられている
ので、例えば、このカムセンサ取付部をホルダと一体に
構成した場合には、1つのホルダを、前述した軸受部品
およびオイル浸入抑制部品に加えて、カムセンサを取り
付けるための部品として兼用することができ、部品点数
を減らすことができるとともに、カムセンサ取付部およ
びホルダの剛性を高めることができ、カムセンサの取付
剛性を高めることができることで、カムセンサの検出精
度を向上させることができる。また、例えば、カムセン
サ取付部をホルダと別個の部品として構成するととも
に、両者を連結具などを介して互いに一体に連結した場
合にも、カムセンサ取付部およびホルダの剛性を高める
ことができ、カムセンサの検出精度を向上させることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施形態に係る内燃機関について説明する。図1
は、本実施形態に係る内燃機関の概略構成を示してい
る。なお、同図は、内燃機関が図示しない車両に搭載さ
れた状態を示しており、以下の説明においては、同図の
左側および右側をそれぞれ左側および右側といい、図面
の手前側および奥側をそれぞれ前側および後ろ側とい
う。
【0014】この内燃機関(以下「エンジン」という)
1は、4気筒(1つのみ図示)を有するDOHC型ガソ
リンエンジンであり、機関本体2と、この機関本体2内
に設けられた動弁機構20(図5参照)などを備えてい
る。機関本体2は、ヘッドカバー3、シリンダヘッド
4、シリンダブロック5およびオイルパン6などで構成
されている。ヘッドカバー3は、図示しないボルトを介
して、シリンダヘッド4に上方から取り付けられてお
り、これらのヘッドカバー3とシリンダヘッド4の間に
は、動弁室7が形成されている。
【0015】また、オイルパン6は、作動オイルおよび
潤滑オイルを溜めるためのものであり、図示しないボル
トを介して、シリンダブロック5に下方から取り付けら
れている。これらのオイルパン6とシリンダブロック5
との間には、クランク室8が形成されており、このクラ
ンク室8内に、クランクシャフト15などが設けられて
いる。このクランク室8において、エンジン1の運転
中、未燃ガスがピストン12とシリンダ(図示せず)と
の隙間からクランク室8内に漏れ出すのに起因して、ブ
ローバイガスが発生する。
【0016】さらに、シリンダヘッド4およびシリンダ
ブロック5には、ブリーザ通路9およびオイル戻し通路
10が形成されている。このブリーザ通路9は、クラン
ク室8内のブローバイガスを吸気管11(吸気系)に還
流させるとともに、その還流動作の際、ブローバイガス
からオイル分(オイルミスト)を分離させるためのもの
である。このブリーザ通路9は、機関本体2のシリンダ
の軸線方向に沿って延び、その上下端部がそれぞれ動弁
室7およびクランク室8に接続されている。
【0017】図2〜図4に示すように、シリンダヘッド
4の上端面の後端部分は、平らで斜め右下がりに傾斜し
ており、この部分が後述するホルダ30を取り付けるた
めのホルダ取付壁7aになっている。このホルダ取付壁
7aには、平らな平壁部7bと、浅溝部7cと、これよ
りもかなり深い深溝部7dとが一体に形成されている。
浅溝部7cは、ホルダ取付壁7aの左側寄りの後縁に近
い部位に形成されており、深溝部7dは、浅溝部7cの
右端に連続し、ホルダ取付壁7aの後縁に沿ってその右
端部まで延びている。ブリーザ通路9は、これらの浅溝
部7cおよび深溝部7dの連続部分に開口しており、こ
のブリーザ通路9の開口9aの縁部は、その前側部分を
除いて両溝部7c,7dによって取り囲まれている。
【0018】また、オイル戻し通路10は、動弁機構2
0から動弁室7内に排出された潤滑オイル、後述するオ
イル排出路16から動弁室7内に排出された作動オイ
ル、およびブローバイガスから分離されたオイル分など
を含むオイルを、オイルパン6に戻すためのものであ
る。このオイル戻し通路10は、シリンダの軸線方向に
沿って延び、その上下端部が動弁室7およびクランク室
8に接続されている。このオイル戻し通路10の上端の
開口10aは、ホルダ取付壁7aの深溝部7dの右端
部、すなわち深溝部7dの最も低い部位に配置されてい
る(図4参照)。
【0019】一方、シリンダヘッド4には、気筒ごと
に、一対の吸気弁13,13および一対の排気弁14,
14が設けられている。動弁機構20は、各気筒の吸気
弁13および排気弁14を開閉駆動するものであり、図
5および図6に示すように、吸気弁13を駆動するため
の吸気カムシャフト21および吸気ロッカシャフト22
と、排気弁14を駆動するための排気カムシャフト23
および排気ロッカシャフト24などを備えている。
【0020】これらの吸気および排気カムシャフト2
1,23(動弁用シャフト)はいずれも、エンジン1の
長さ方向(すなわち前後方向)に沿って延びており、前
後端部が図示しない軸受およびホルダ30によって回転
自在に支持されている。さらに、両カムシャフト21,
23は、図示しないタイミングベルトを介してクランク
シャフト15に連結されており、それにより、クランク
シャフト15が2回転するのに従って、1回転する。両
カムシャフト21,23はいずれも、中空のものであ
り、その内孔が潤滑オイルを潤滑箇所に供給するための
潤滑油路になっている。
【0021】また、吸気ロッカシャフト22(動弁用シ
ャフト)は、気筒ごとに設けられており、最も後ろ側に
配置された吸気ロッカシャフト22では、その前後端部
が図示しない軸受およびホルダ30に取り付けられてい
る。さらに、各気筒には、図示しない2つの吸気ロッカ
アームが設けられており、これらの2つの吸気ロッカア
ームは、吸気ロッカシャフト22に嵌合し、回動自在に
支持されている。2つの吸気ロッカアームはそれぞれ、
吸気弁13,13に連結されており、吸気カムシャフト
21が回転する際、そのカムにより駆動されることで往
復回動し、吸気弁13,13を開閉する。
【0022】さらに、各吸気ロッカアームには、高速用
および低速用の2種類のものが設けられており、これら
の高速用および低速用の吸気ロッカアームは、吸気弁1
3のバルブリフトおよびバルブタイミングを切り換える
ためのものである。エンジン1には、油圧駆動式のバル
ブタイミング切換機構が設けられており(図示せず)、
このバルブタイミング切換機構には、図示しない電磁ス
プール弁が接続されている。この電磁スプール弁が作動
すると、図示しない油路を介して油圧がバルブタイミン
グ切換機構に供給され、それにより、油圧で駆動された
バルブタイミング切換機構が、吸気ロッカアームを高速
用または低速用のものに切り換える。その結果、吸気弁
13のバルブリフトおよびバルブタイミングが切り換え
られる。
【0023】また、シリンダヘッド4内には、オイル排
出路16が形成されている。このオイル排出路16は、
その一端部が電磁スプール弁に接続され、他端がシリン
ダヘッド4の後端部まで延び、そのホルダ取付壁7aの
左端部すなわちホルダ取付壁7aの最も高い部位の付近
に上向きに開口している。このオイル排出路16の上端
のオイル排出口としての開口16aを介して、電磁スプ
ール弁の作動時、電磁スプール弁から吐き出された余分
な作動オイルが、動弁室7内に排出される。
【0024】また、排気ロッカシャフト24(動弁用シ
ャフト)も、吸気ロッカシャフト22と同様に、気筒ご
とに設けられており、最も後ろ側に配置された排気ロッ
カシャフト24では、その前後端部が図示しない軸受お
よびホルダ30に取り付けられている。また、各気筒に
は、図示しない2つの排気ロッカアームが設けられてお
り、これらの2つの排気ロッカアームは、排気ロッカシ
ャフト24に嵌合し、回動自在に支持されている。2つ
の排気ロッカアームはそれぞれ、排気弁14,14に連
結されており、排気カムシャフト23が回転する際、そ
のカムにより駆動されることで往復回動し、排気弁1
4,14を開閉する。
【0025】図2および図3に示すように、前記ホルダ
30は、シリンダ4のホルダ取付壁7aを上方から覆う
ように、シリンダヘッド4の後端部に設けられており、
エンジン1の幅方向すなわち左右方向に延びている。図
6に示すように、ホルダ30は、上ホルダ31および下
ホルダ32を、2つのボルト25,25を介して一体に
組み立てたものであり、ボルト25よりも長い2つのボ
ルト26,26を介して、シリンダヘッド4に取り付け
られている。上ホルダ31の下端部の左右端寄りの部位
にはそれぞれ、断面円弧状の2つの凹部36a,37a
が形成されている。
【0026】また、図7に示すように、下ホルダ32
は、互いに対向する板壁状の軸受部33およびカムセン
サ取付部34と、これらの軸受部33およびカムセンサ
取付部34に連続し、両者の間にカムシャフト21,2
3の軸線方向に沿って延びるオイル浸入抑制部としての
カバー部35と、を一体に備えている。
【0027】この軸受部33には、上ホルダ31の凹部
36a,37aに対応する部位に断面円弧状の2つの凹
部36b,37bが形成されている。これらの一対の凹
部36a,36bによって、軸受孔36が構成されてお
り、この軸受孔36に、吸気カムシャフト21の後端部
が嵌合している。それにより、吸気カムシャフト21
は、ホルダ30によって回転自在に支持されている。
【0028】また、一対の凹部37a,37bによっ
て、軸受孔37が構成されており、この軸受孔37に、
排気カムシャフト23の後端部が嵌合している。それに
より、排気カムシャフト23は、ホルダ30に回転自在
に支持されている。また、下ホルダ32の2つの凹部3
6b,37bの内周面にはそれぞれ、潤滑オイルを一時
的に溜めるためのオイル溝36c,37cが形成されて
いる。
【0029】さらに、軸受部33には、軸受38,39
が一体に形成されており、これらの軸受38,39は、
互いに間隔を存し、軸受部33から前後方向に突出する
とともに、前後方向に貫通する軸受孔38a,39aを
それぞれ有している。吸気および排気ロッカシャフト2
2,24はそれぞれ、それらの後端部が軸受孔38a,
39aに嵌合することで、軸受38,39に支持されて
いる。
【0030】オイル案内壁としてのカバー部35は、薄
板状で、浅溝部7cと、ブリーザ通路9の開口9aと、
深溝部7dの右端部を除く部分とを覆うように、エンジ
ン1の幅方向に延びている。カバー部35の左端部は、
平壁部7bにおけるオイル排出路16の開口16aより
も右側の部位に当接し、この当接部分との間がほぼ液密
状態に保持されている。また、カバー部35の右端部
は、深溝部7dの底面との間に所定の間隔を存してい
る。
【0031】また、カバー部35は、その左端部に連続
する平らな左平面部と、右端部に連続するとともに、左
平面部と同じ平面上に延びる右平面部と、これらの左右
の平面部に連続し、これらからシリンダの軸線方向に沿
う方向の上向きすなわちヘッドカバー3側に屈曲した状
態で突出した中央の屈曲部35bとを一体に有してい
る。この屈曲部35bは、左平面部の左端に連続する部
分が傾斜し、右平面部の右端に連続する部分は右平面部
に対してほぼ直交しているとともに、これらの両連続部
分を平らな天壁部で結んだ断面形状を有している(図4
参照)。この屈曲部35bは、後述するセンサ取付孔3
4a,34bの間で、かつブリーザ通路9に対向する位
置に配置されており、その天壁部がブリーザ通路9の開
口9aとの間に所定の間隙を存している。エンジン1の
運転中、ブリーザ通路9から排出されたブローバイガス
は、この屈曲部35bの内壁面に衝突し、それにより、
オイル分がブローバイガスから分離される。
【0032】さらに、カバー部35の右平面部の右端部
には、案内壁35aが設けられている。この案内壁35
aは、カバー部35の上面を流れるオイルを、オイル戻
し通路10の開口10a側に案内するためのものであ
り、カムセンサ取付部34から前方に突出し、その先端
から右方に折れ曲がったL字平面形状を有している。
【0033】一方、カムセンサ取付部34の左右両端部
には、センサ取付孔34a,34bが形成されており、
これらのセンサ取付孔34a,34bに、吸気カムセン
サ40および排気カムセンサ41が嵌合している。両カ
ムセンサ40,41はそれぞれ、吸気および排気カムシ
ャフト21,23の回転角を検出するためのものであ
り、ボルトを介してカムセンサ取付部34に取り付けら
れているとともに、カムセンサ取付部34から両カムシ
ャフト21,23側に突出する検出部40a,41aを
有している。
【0034】吸気カムシャフト21の後端部には、プレ
ート27が吸気カムセンサ40の検出部40aに近接し
た状態で取り付けられており、このプレート27は、検
出部40a側に突出する突起27aを有している。吸気
カムセンサ40は、吸気カムシャフト21の回転に伴う
プレート27の回転中、この突起27aが検出部40a
付近を通過するごとに、それを表すパルス信号を発生す
る。このパルス信号に基づき、吸気カムシャフト21の
回転角が検出される。以上のように吸気カムセンサ40
および吸気カムシャフト21は構成されており、これら
と同様に、排気カムセンサ41および排気カムシャフト
23も構成されている。
【0035】以上のエンジン1では、電動スプール弁か
ら排出された作動オイルが、オイル排出路16の開口1
6aを介して動弁室7内に排出された場合、エンジン1
が車載された状態でシリンダヘッド4のホルダ取付壁7
aが斜め右下がりに傾斜しているとともに、開口16a
がホルダ取付壁7aの左端部すなわちホルダ取付壁7a
の最も高い部位の付近に位置していることで、作動オイ
ルは、図4および図8に矢印で示すように、ホルダ取付
壁7a上を右向きに流れ、軸受部33とカムセンサ取付
部34の間のカバー部35の上面に沿って深溝部7d側
に流れる。そして、案内壁35aにより、軸受部33側
に寄せられた後、深溝部7d内に落下し、その後、開口
10aからオイル戻し通路10内に流れ込み、これを介
してオイルパン6に戻される。このように、作動オイル
が、案内壁35aにより軸受部33側に寄せられること
で、作動オイルを効率よくオイル戻し通路10内に流れ
込ませることができる。
【0036】以上のようにエンジン1が車載された状態
で作動オイルが流れる際、または動弁室7内で飛散オイ
ルが発生した際、カバー部35により、ブリーザ通路9
の開口9aが覆われていることで、作動オイルまたは飛
散オイルがブリーザ通路9内に浸入するのを抑制でき
る。特に、カバー部35の左端部が、ブリーザ通路9の
開口9aよりも上方に位置し、シリンダヘッド4のホル
ダ取付壁7aにほぼ液密状態で当接しているので、オイ
ルのブリーザ通路9への浸入を防止できるとともに、ホ
ルダ30のホルダ取付壁7aへの接触面積を増大させる
ことができる。その結果、ホルダ30をホルダ取付壁7
aに取り付けた状態での剛性を高めることができる。ま
た、1つのカバー部35を、オイルをオイルパン6に戻
すための部品、およびオイルがブリーザ通路9の開口9
aに浸入するのを抑制するための部品として兼用できる
ことで、その分、部品点数を減らすことができ、製造コ
ストを削減することができる。
【0037】さらに、ホルダ30の下ホルダ32には、
上記のようなカバー部35と、カムシャフト21,23
およびロッカシャフト22,24を支持する軸受部33
と、カムセンサ40,41が取り付けられるカムセンサ
取付部34と、が一体に形成されているので、1つのホ
ルダ30を、軸受部品、カバー部品およびカムセンサ取
付部品として兼用できることで、その分、部品点数をさ
らに減らすことができ、製造コストをさらに削減するこ
とができる。
【0038】また、下ホルダ32がカバー部35を一体
に有しているとともに、このカバー部35が、前述した
断面形状の屈曲部35bを有しているので、ホルダ30
の剛性を高めることができる。さらに、下ホルダ32が
カムセンサ取付部34を一体に有することにより、カム
センサ取付部34を下ホルダ32と別個の部品として構
成した場合と比べて、その剛性を高めることができ、そ
の結果、カムセンサの取付剛性を高めることができるこ
とで、カムセンサ40,41の検出精度を向上させるこ
とができる。
【0039】また、カバー部35の屈曲部35bが、カ
ムセンサ40,41の間に配置され、シリンダの軸線方
向に沿う方向の上向きに屈曲した断面形状を有している
のでカムセンサ40,41をホルダ取付壁7a側により
近づけて配置することができ、機関本体2の高さのコン
パクト化を図ることができる。さらに、この屈曲部35
bが、軸受部33からカムシャフト21,23の軸線方
向にずれ、ブリーザ通路9に対向する位置に配置されて
いるとともに、屈曲部35bの天壁部がブリーザ通路9
の開口9aとの間に所定の間隙を存した状態で開口9a
を覆っているので、上記のように機関本体2の高さのコ
ンパクト化を図りながら、ブローバイガスの流出を妨げ
ないような間隙を、ブリーザ通路9の開口9aとの間に
適切に確保できる。
【0040】なお、実施形態は、ブリーザ通路9がシリ
ンダヘッド4のホルダ取付壁7aに上向きに開口してい
る例であるが、ブリーザ通路9が動弁室7に開口する向
きおよびそのレイアウトはこれに限らず、ブリーザ通路
9が動弁室7に開口していればよい。例えば、ブリーザ
通路9が動弁室7の側壁に開口するように構成してもよ
く、その場合にも、ブリーザ通路9の開口の少なくとも
一部が、カバー部35によってオイルが浸入しないよう
に覆われていればよい。
【0041】また、実施形態は、エンジン1を車載した
状態で、オイル排出路16の開口16aがオイル戻し通
路10の開口10aよりも上方に配置されている例であ
るが、両開口16,10aの位置関係はこれに限らず、
エンジン1を車載した状態で、オイル排出路16から排
出されたオイルがカバー部35を介してオイル戻し通路
10に流れ込む構成であればよい。例えば、両開口1
6,10aがいずれも、エンジン1のシリンダの軸線方
向に直交する同一の平面上に配置されているとともに、
エンジン1が車載されたときに、開口16aが開口10
aよりも上方になるように配置されていてもよい。
【0042】さらに、オイル排出路16を介して動弁室
7内に排出されるオイルは、電動スプール弁からの作動
オイルに限らず、潤滑に用いた潤滑オイルなどでもよ
い。さらに、カバー部35は、オイル排出路16から排
出されたオイルがブリーザ通路7に流れ込まないよう
に、カムシャフト21,23および/またはロッカシャ
フト22,24の軸線方向に延びているものであればよ
い。
【0043】また、ホルダ30により支持される動弁用
シャフトは、実施形態のカムシャフト21,23および
ロッカシャフト22,24に限らず、動弁室7に設けら
れ、吸気弁13および排気弁14を開閉駆動するための
ものであればよい。
【0044】さらに、実施形態は、ホルダ30が上ホル
ダ31および下ホルダ32に2分割されている例である
が、ホルダ30の構成はこれに限らず、軸受部とカバー
部とを一体に有するものであればよい。例えば、ホルダ
30を、上ホルダ31および下ホルダ32を一体に形成
したものとしてもよい。
【0045】また、実施形態は、カムセンサ取付部34
を下ホルダ32に一体に構成した例であるが、カムセン
サ取付部34はこれに限らず、ホルダ30に設けられて
いればよい。例えば、カムセンサ取付部34をホルダ3
0とは別個の部品とし、ボルトを介してホルダ30に一
体に取り付けるように構成してもよい。
【0046】さらに、本発明の内燃機関は、実施形態の
自動車に限らず、船舶などの産業機器に適用可能である
ことはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の内燃機関によれ
ば、機関本体の高さの増大を回避でき、部品点数の増加
を回避できるとともに、ブリーザ通路への飛散オイルの
浸入を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の概略構成
を示す模式図である。
【図2】ヘッドカバー、カムシャフト、ロッカシャフ
ト、カムセンサおよびホルダの上ホルダなどを取り外し
た状態の内燃機関の一部を図1の矢印A−Aの向きに見
た図である。
【図3】図2の内燃機関から下ホルダを取り外した状態
を示す図である。
【図4】図2のC−C矢視断面図である。
【図5】図1のB−B矢視断面の一部を示す図である。
【図6】図5のD−D矢視断面図である。
【図7】下ホルダの概略構成を示す斜視図である。
【図8】オイル排出路から排出されたオイルの流れを示
す図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 機関本体 6 オイルパン 7 動弁室 7a ホルダ取付壁 9 ブリーザ通路 9a ブリーザ通路の開口 10 オイル戻し通路 10a オイル戻し通路の開口 11 吸気管(吸気系) 13 吸気弁 14 排気弁 16a オイル排出路の開口(オイル排出口) 20 動弁機構 21 吸気カムシャフト(動弁用シャフト) 22 吸気ロッカシャフト(動弁用シャフト) 23 排気カムシャフト(動弁用シャフト) 24 排気ロッカシャフト(動弁用シャフト) 30 ホルダ 33 軸受部 34 カムセンサ取付部 35 カバー部(オイル浸入抑制部、オイル案内壁) 40 吸気カムセンサ(カムセンサ) 41 排気カムセンサ(カムセンサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 1/24 F02F 1/24 G Fターム(参考) 3G013 AA02 BA04 BB11 BD38 BD47 3G015 AA02 BD24 BE05 BE14 BF04 BF08 CA05 DA02 DA11 EA05 EA12 3G016 AA08 AA19 BA30 BA31 BA33 BA38 BA50 CA02 CA12 CA22 CA36 CA37 CA38 GA00 GA01 3G024 AA01 BA23 BA24 DA03 DA06 DA10 EA01 EA10 FA00 FA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動弁室と、一端が当該動弁室に開口し、
    ブローバイガスを吸気系に還流させるためのブリーザ通
    路とを有する機関本体と、 吸気弁および排気弁の少なくとも一方を駆動する動弁機
    構に含まれる動弁用シャフトと、 前記動弁用シャフトを軸支するホルダと、 を備え、 当該ホルダは、 前記動弁用シャフトを軸支する軸受部と、 当該軸受部から前記動弁用シャフトの軸線方向に沿って
    延び、前記ブリーザ通路の開口の少なくとも一部を覆う
    オイル浸入抑制部と、 を一体に有することを特徴とする内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記機関本体は、 前記動弁室に開口し、オイルを排出するオイル排出口
    と、 前記動弁室の、前記オイル排出口よりも下側に開口し、
    前記動弁室内のオイルをオイルパンに戻すオイル戻し通
    路と、 を有し、 前記オイル浸入抑制部は、前記オイル排出口から排出さ
    れたオイルを前記オイル戻し通路に案内するように、前
    記オイル排出口と前記オイル戻し通路の開口との間に延
    びるオイル案内壁を有することを特徴とする請求項1に
    記載の内燃機関。
  3. 【請求項3】 カムシャフトの回転状態を検出するカム
    センサをさらに備え、 前記ホルダには、前記カムセンサを取り付けるカムセン
    サ取付部が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の内燃機関。
JP2002094806A 2002-03-29 2002-03-29 内燃機関 Withdrawn JP2003293709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002094806A JP2003293709A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002094806A JP2003293709A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003293709A true JP2003293709A (ja) 2003-10-15

Family

ID=29238607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002094806A Withdrawn JP2003293709A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003293709A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7610889B2 (en) * 2006-06-01 2009-11-03 Chrysler Group Llc Camshaft assembly including a target wheel
US7681541B2 (en) * 2006-03-14 2010-03-23 Chrysler Group Llc Camshaft position sensing for dual overhead cam variable valve timing engines
US7814874B2 (en) * 2007-03-23 2010-10-19 Gm Global Technology Operations, Inc. Controlling two cam phasers with one cam position sensor
JP2011021522A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Honda Motor Co Ltd エンジンのブリーザ構造
CN105927410A (zh) * 2015-02-26 2016-09-07 三菱自动车工业株式会社 缸头构造
KR200489099Y1 (ko) * 2018-02-27 2019-04-30 주식회사 페리만앤티젠 오일 비산 방지용 스플래시 가드 및 이를 포함하는 엔진

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7681541B2 (en) * 2006-03-14 2010-03-23 Chrysler Group Llc Camshaft position sensing for dual overhead cam variable valve timing engines
US7610889B2 (en) * 2006-06-01 2009-11-03 Chrysler Group Llc Camshaft assembly including a target wheel
US7814874B2 (en) * 2007-03-23 2010-10-19 Gm Global Technology Operations, Inc. Controlling two cam phasers with one cam position sensor
JP2011021522A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Honda Motor Co Ltd エンジンのブリーザ構造
CN105927410A (zh) * 2015-02-26 2016-09-07 三菱自动车工业株式会社 缸头构造
KR200489099Y1 (ko) * 2018-02-27 2019-04-30 주식회사 페리만앤티젠 오일 비산 방지용 스플래시 가드 및 이를 포함하는 엔진

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2034141B1 (en) A lubricating device, engine equipped therewith and lubricating method
JPS61175213A (ja) エンジンにおけるカムケ−スのブリ−ザ装置
JP4583338B2 (ja) ベルト式伝動機構を備えるバーチカル内燃機関
JP2005030292A (ja) 内燃機関のブリーザ室構造
JP4520469B2 (ja) エンジン
JP3840037B2 (ja) エンジンのブリーザ装置
US7373911B2 (en) Oil return device
JPH06248924A (ja) 船外機のブリーザ構造
JP3975150B2 (ja) 頭上弁式内燃機関のブリーザ構造
JP2003293709A (ja) 内燃機関
JP2530930Y2 (ja) 駆動伝達装置
US20100147255A1 (en) Internal combustion engine
JPH1162545A (ja) 船外機用dohc型エンジンのブローバイガス還元装置
JP5119029B2 (ja) エンジン
JP6881019B2 (ja) 内燃機関のブローバイガス処理装置
JPH0475367B2 (ja)
EP1857663A2 (en) Internal combustion engine
EP1344927B1 (en) Cylinder head
JP2004360474A (ja) 車両用エンジン
JP4437908B2 (ja) エンジンのオイル戻し構造
JP2002242753A (ja) エンジンのシリンダブロック構造
JP2007321746A (ja) ベルト式伝動機構を備えるバーチカル内燃機関
CN113137315B (zh) 内燃机
JP4962434B2 (ja) 内燃機関のシリンダヘッド換気構造
JPH0752322Y2 (ja) 自動2輪車におけるエンジンのオイルリターン通路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607