JP2003292293A - 2段テーブルリフト - Google Patents

2段テーブルリフト

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JP2003292293A
JP2003292293A JP2002139279A JP2002139279A JP2003292293A JP 2003292293 A JP2003292293 A JP 2003292293A JP 2002139279 A JP2002139279 A JP 2002139279A JP 2002139279 A JP2002139279 A JP 2002139279A JP 2003292293 A JP2003292293 A JP 2003292293A
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panta
arms
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Yoshimitsu Inada
義光 稲田
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AKASHIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来不可能であった最低高さの小さい,下限か
ら上限まで速度があまり変わらない,且つ横揺れに強い
2テーブルリフトを作ること。 【解決手段】基台1と昇降台2の間にX状に交差しその
結合部を中心にして開閉するパンタアームを上下に2組
連結する。上部パンタアームの交差点より上部の外側ア
ーム3と内側アーム4にそれぞれ補助リンク24,22
を回転可能に取り付けて四辺形を形成し,下部パンタア
ームも同様に補助リンクで四辺形を形成する。昇降台が
最下限に位置するとき上下2組の補助リンクが直線又は
直線に近い状態になる様に取り付ける。上部補助リンク
の内,片方の補助リンク22をアーム上の回転中心に対
して反対側にアーム20を伸ばし,下部補助リンクも同
様にアーム20’を伸ばす。その2個のアームを直動ア
クチュエーターで回転自在に結ぶ。アクチュエーターを
伸縮すると補助リンクが回動しパンタアームが開閉して
昇降台が上下駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は工場等で各種物体を
昇降させる昇降装置に関する。 【0002】 【従来の技術】2段テーブルリフトは基台と昇降台を設
けその中間に2組のX状に組み合わしたパンタアームが
上下方向に連結され,それらのX状パンタアームはその
中間点で回転自在になる様センターピンを備えている。
下部X状パンタアーム(外側アームと内側アーム)の2
本の内外側アームは下側で基台に回転自在に繋がれ他の
側は上部X状パンタアームの内側アームの右側下部と回
転可能に連結されている。下部X状パンタアーム(外側
アームと内側アーム)の2本の内,内側アームの左側上
部は上部X状パンタアーム外側アームと回転自在に結ば
れており,右側下部は車輪を有しそれが基台の上を転が
って動く様になっている。上部X状パンタアームの外側
アームは左下側で下部X状パンタアームの内側アームの
左側上部とに回転自在に繋がれ,右側上部は車輪を有し
それが昇降台を下部より支えながら転がって動く様にな
っている。更にX状に組み合わされたパンタアームは上
下でそれぞれ2組設けてあり,それらが同期して動く様
にピンで連結されておりパンタアームが開閉されること
で上下で4組のX状パンタアームは同期して動き昇降台
は4点で支持され水平を保ちながら上下動する。 【0002】従来のテーブルリフトでは 【図6】, 【図7】に示すようにアクチュエーターの片端を下部X
状パンタアームの連結梁と回転自在に連結し,アクチュ
エーターの他の片端を上部X状パンタアームの連結梁に
回転自在に連結し,アクチュエーターを伸縮する事で上
部及び下部のX状パンタアームを開閉して昇降台を上下
駆動している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の2段テーブルリ
フトのX状のパンタアームとアクチュエーターの取り付
け関係を 【図6】, 【図7】に示す。昇降台が最下限の場合 【図6】,最上限の場合 【図7】の様になる。この図で上部X状パンタアームの
左部下と下部X状パンタアームの左部上の連結ピンの部
分に加わるトルクT1はL(X状のパンタアームの開き
スパン)×W(荷重)になりLが最大になる昇降台が最
下限の位置でトルクT1は最大になりLが最小になる上
限でトルクT1は最小になる。アクチュエーターによる
発生トルクT2はLL(上部X状パンタアームの左側下
部と下部X状パンタアームの左側上部の連結部のピン中
心とのアクチュエーターの中心軸との垂直距離)× P
(アクチュエーターの出力)であるがT1とT2がバラ
ンスすることからこれを数式で示すと LL × P = L × W −−−−−−−−(1) P = (L × W)/ LL −−−−−−−−(2) となる。通常昇降台が最下限の場合Lの長さは最上限の
場合のそれより1.5倍程度になり,LLの長さは最上
限の場合のそれの半分近くになり,従って最下限での必
要な力は最上限の場合の最大で3倍(1.5/0.5=
3)程度の力(アクチュエーターの出力)が必要にな
る。この事は逆にアクチュエーターの伸び速度が一定の
場合エネルギー保存の法則から見てテーブルリフトが最
下限の場合の仕事量は最上限の場合のそれより数倍程度
大きくなることを示す。この事は荷重Wが同じであるた
め速度が速くなることを示す。実際に従来のテーブルリ
フトでは下限の速度は上限の速度より数倍速くなってい
る。更にこの事は最下限の場合モーターの仕事量が増え
てオーバーロードになる原因にもなり,この為アクチュ
エーターを駆動させるモーターの容量を大きくする必要
があった。 【0004】更に 【図6】に示すように最下限でのLLの長さはーテーブ
ルリフトが縮んで最下限になったときの高さ(通常最低
高さと呼んでいる。)が低くなる程小さくなる,それは
逆にアクチュエーターの出力が大きくなる必要があるこ
とを示し,この事からある程度以上最下限の昇降台の高
さを低くする事は不可能であった。 【0005】又2段テーブルリフトでは4本の外側フレ
ームがありそれらが同期して動く様に梁を上側の2本,
下側の2本をそれぞれ梁で結んでおり,更に4本の内側
フレームがありそれらが同期して動く様に上側の2本,
下側の2本をそれぞれ梁で結んでいる。昇降台に横方向
の力(X状のパンタアームで構成する平面に垂直方向)
が働くと力が働く側のX状のパンタアームの上下方向の
交差角は縮み反対側のX状のパンタアームの上下方向の
交差角は開く方向に力が働き,その結果昇降台は横方向
に撓む欠陥がありこれを補うためにはX状のパンタアー
ムの部材を大きくし,更に4組のX状のパンタアームを
結ぶ梁の部材の剛性を上げる等の対策が必要であった。 【0006】本発明は以上述べた欠陥を無くするために
なしたもので,その目的は昇降台が下限の最低高さを小
さくし(折り畳んだ時の基台の下面と昇降台の上面の距
離を小さくする事),昇降台が下限から上限まで上昇す
るときの速度変化を小さくし,昇降台にX状のパンタア
ームで形成される平面と直交する方向(横方向)に力が
働いてもたわみがたいテーブルリフトを提供する事にあ
る。 【発明が解決しようとする手段】本発明にかかるテーブ
ルリフトの外形図を 【図1】に示す。本発明は基台と昇降台の間に上下にそ
れぞれ2組のX状パンタアームを設けリンクで連結し,
内側アーム同士を同じ方向に向けてそれらを梁で繋ぎ矩
形をなすように,同じく外側アーム同士を同じ方向に向
けてそれらを梁で繋ぎ矩形をなすようにし,外側矩形フ
レームの中に内側矩形フレームを入れ,お互いのパンタ
アームの中心を結び開閉自在に回転出来る様にする。こ
れは従来のテーブルリフトも同様である。上部X状パン
タアームで内側フレームを構成する2個の内側アームに
それぞれ軸受けを設けそれにドリブン軸を着装しその軸
にドリブンブラケットを溶着し,外側フレームを構成す
る2個の外側アームにそれぞれ軸受けを設けそれにドラ
イブ軸を着装しその軸にドライブアームを溶着し,ドリ
ブンブラケットとドライブアームのそれぞれ先端部にあ
る穴を利用して両者を回転自在に連結する。即ち 【図2】に示す様に上部パンタアームの回転中心点(A
点),外側アームのドライブ軸の中心点(B点),内側
アームのドリブン軸の中心点(D点),ドリブンアーム
とドライブアームの連結点(C点)による4個の結合点
による4辺形が形成される。 【0007】上部X状パンタアームの下部は下部X状パ
ンタアームの上部と2個のピンにより回転自在に連結さ
れておるが,この2個のピンの中間点をE点とすると上
部X状パンタアーム上のA,B,C,Dの4点のE点に
対する点対称点を下部X状パンタアーム上にプロットし
た点がA′,B′,C′,D′になる。この点は 【図2】に示す様に下部パンタアームの回転中心点
(A′点),外側アームのドライブ軸の中心点(B′
点),内側アームのドリブン軸の中心点(D′点),ド
リブンアームとドライブアームの連結点(C′点)によ
る4個の結合点と一致し,これらによる4辺形が形成さ
れる。 【0008】上記の4辺形の角BAD,及び角B′A′
D′は昇降台が下限で最も大きくなり,上限で最も小さ
くなる。昇降台が下限でこの角度は最大になるがこれを
除除に小さくしてパンタアームを閉じる方向に動かせば
昇降台は上昇する。ただ昇降台が下限の場合パンタアー
ムにかかるトルクは大きく,しかもパンタアームの回転
中心点Aとパンタアームに設けられた軸の中心点B,D
を結ぶ線の間隔,及びパンタアームの回転中心点A′と
パンタアームに設けられた軸の中心点B′,D′を結ぶ
線の間隔が短い為X状パンタアームのなす角度BAC及
び角度B′A′C′を微少角でも閉じる(狭くする)様
にすると昇降台は大きく上昇するテーブルリフト特有の
問題点がある。本発明ではこの問題を解決する為に昇降
台が最下限で上部X状パンタアームの外側アームに設け
たドライブ軸の中心点(B)とドリブンブラケットとド
ライブアームの結合点(C点)と内側アームに設けたス
イング軸の中心点(D点)が一直線上にある様に寸法を
決め,更に下部X状パンタアームの外側アームに設けた
ドライブ軸の中心点(B′)とドリブンブラケットとド
ライブアームの結合点(C′点)と内側アームに設けた
スイング軸の中心(D′点)が一直線上にある様に寸法
を決めて製作する。 【0009】昇降台が下限の時一直線になったドリブン
ブラケットとドライブアームとの内どちらかを短くして
(一般にはドライブアームをドリブンブラケットより短
くするので以後はドライブアームをドリブンブラケット
より短いものとして説明する。)それを回転駆動する。
回転駆動はドライブアームが取り付けてある軸に取り付
けてあるブラケットによるが,その上部,下部のブラケ
ットの先端には取り付け穴があってその2個の穴を直動
アクチュエーターで結んであり,これを伸縮する事で上
部,下部のX状パンタアーム同期して開閉して昇降台を
上下駆動する。この直動は油圧シリンダーか,ボールネ
ジに駆動されたボールナットの移動によっても良い。ド
ライブアームを回転駆動すると上部X状パンタアームは
短い方のドライブアームと長い方のドリブンブラケット
で3角形の2辺を形成するようになりドリブンブラケッ
トの回転中心(D)とドライブアームの回転中心(B)
のBDは残りの第3辺を形成する。同じくドライブアー
ムを回転駆動すると下部X状パンタアームは短い方のド
ライブアームと長い方のドリブンブラケットで3角形の
2辺を形成するようになりドリブンブラケットの回転中
心(D′)とドライブアームの回転中心(B′)のB′
D′は残りの第3辺を形成する。この第3辺の長さ(B
D,B′D′)は短い方のブラケットを回転駆動する事
によりゆっくりと短くなりその結果X状パンタアームの
上下方向の交差角もゆっくりと減少し昇降台は静かに上
昇する。 【0010】 【図10】にこの状態を示す。昇降台が下限にあるとき
上部X状パンタアームの動きを説明するとドライブアー
ムの長さを100mmとし長い方のドリブンブラケット
の長さを200mmとするとドライブ軸の中心(B)と
ドリブン軸の中心(D)は1直線上に在るためBDの長
さは300mmになる。この時短い方のドライブアーム
を回転駆動して5mm程上側に下げたとすると BDの長さ=200×cos(arcsin(5/200)) +100×cos(arcsin(5/100)) =200×0.9997 + 100×0.9986 =199.94 + 99.86 =299.8mm となりBDの長さは0.2mmしか縮まらず短い方のド
ライブアームを回転駆動して10mm上側に上げたとす
るとBDの長さは0.75mm縮まり20mm上側に上
げたとするとBDの長さは3mm縮まる,50mm上側
に上げたとするとBDの長さは18mm縮まる。即ちド
ライブアームを回転駆動して昇降台を下限から上昇駆動
する場合本来なら高速に動き,しかも高出力が必要なも
のが本発明の機構を使用すればスタートからゆっくりと
スムースに動き始める。この例ではスタート時の最初の
5mmでは短い方のドライブアームの動きの1/25し
かBDの長さは短縮しない。なおこのテーブルリフトは
2段のX状パンタアームで形成されているので上下同期
して動き下部X状パンタアームでも同じ現象が生じる。
この減速機構が本発明で有効に働いている。 【0011】また本発明では昇降台が最下限でX状パン
タアームの開閉を行う直動アクチュエーターは水平の方
向に取り付けることが出来るので上下方向のスペースを
取らず上部,下部のX状パンタアームのエリヤ内にレイ
アウト出来るので上下方向のスペースの少ない即ち最低
高さの低い2段テーブルリフトが製作可能になる。 【0012】また昇降台に横荷重が加わった場合の剛性
を上げるにドリブンブラケットとドライブアームの組合
せを2組形成して左右同期して動く様にしており,その
為昇降台の片側を押すとX状パンタアームは閉じる方向
の力が働くが反対側も同期して動く為傾かず,横方向の
剛性の強いテーブルリフトが製作出来る。 【0013】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば下限から上
限まで一定に近い速度で稼働し,昇降台が下限にある時
の高さ(最低高さ)を低くする事が出来,且つ昇降台が
横圧力に強い2段テーブルリフトが製作出来る。 【0014】 【発明の実施の形態】次に,本発明の実施例を 【図3】ないし 【図5】に基づいて説明する。本発明にかかるテーブル
リフトは昇降台2と基台1の間に2組のX状パンタアー
ム(外側アーム3,内側アーム4,外側アーム3′,内
側アーム4′)を設け,両X状パンタアームを上下方向
に伸縮する事により昇降台を平行に上下動させる。上部
X状パンタアームの外側アーム3と内側アーム4はそれ
ぞれの中間点26で回転自在に軸受けにより結ばれてX
状パンタアームを形成するが2個の外側パンタアーム3
はそれぞれの両端で梁により結ばれ,又2個の内側パン
タアーム4もそれぞれの両端で梁により結ばれ外側アー
ム3による枠の中に内側アーム4による枠が入り中間点
26を中心に回転可能な状態に在る。下部X状パンタア
ームの外側アーム3′と内側アーム4′はそれぞれの中
間点26′で回転自在に軸受けにより結ばれてX状パン
タアームを形成するが2個の外側パンタアーム3′はそ
れぞれの両端で梁により結ばれ,又2個の内側パンタア
ーム4′もそれぞれの両端で梁により結ばれ外側アーム
3′による枠の中に内側パンタフレーム4′による枠が
入り中間点26′を中心に回転可能な状態に在る。この
とは従来のテーブルリフトと同じである。 【0015】下部外側アーム3′は 【図4】の左端下部はブラケット5により基台1に回転
可能に固定され,右側上部は上部内側アーム4の右下側
部に回転可能にピンにより連結されている。下部内側ア
ーム4′は 【図4】に示すように左側上部は上部内側アーム3の左
側下部に回転可能にピンにより連結されている。その右
端下部にガイドローラー9が取り付けてありこのガイド
ローラー9は基台1の上を転動して左右に動く。 【0016】上部内側アーム4の左端上部はブラケット
6により昇降台2に回転可能に固定され,右側下部は下
部外側アーム3′の右上側部に回転可能に連結されてい
る。上部外側アーム3は 【図4】に示すようにその右端上部にガイドローラー8
が取り付けてありこのガイドローラー8は昇降台2を下
部より支えて転動し左右に動き,左側下部は下部内側ア
ーム4′の左側上部に回転可能に連結されている。 【0017】 【図5】で下部外側アーム3′,3′の右下部にドライ
プシャフト19′が取り付けてありこれにドライブアー
ム20′が溶接してあり,これがボールねじ11の軸方
向のスラストを受ける軸受けを入れた軸受けケース12
についた軸受けブラケット27を両側より回転可能に取
り付けている。 【図5】でボールねじ11は左端が取り付け治具18に
はまったボールナット17に入っており,その右側はボ
ールねじ11を回転駆動する減速機モーター15の減速
部16に入りキーで回転駆動される。左側でボールナッ
ト17が取り付けられた取り付け治具18はボールねじ
11の回転により左右に動く。この取り付け治具18は
上部外側アーム3に回転可能に取り付けられたドライブ
シャフト19に取り付けられたアーム20の先端の軸受
け部と回転可能な状態でピン21で連結されている。減
速機モーター15が駆動されるとボールナット17が動
きアーム20とアーム20′が回転駆動され,アーム2
0とアーム20′の先端部のピン21,ピン21′が最
も離れた状態を 【図4】に示すがこの場合昇降台は下限になり,最も接
近した状態を 【図5】に示すがこの場合昇降台は上限に位置する。 【0018】上部X状パンタアームに設けられているド
ライブシャフト19にはその両端にそれぞれ2個の同じ
形状で同じ方向にドライブアーム22がアーム20の反
対側に取り付けてある。 また下部X状パンタアームに
設けられているドライブシャフト19′にはその両端に
それぞれ2個の同じ形状で同じ方向にドライブアーム2
2′がアーム20′の反対側に取り付けてある。上部X
状パンタアームに設けられている2個の内側アーム4に
はドリブンシャフト23が回転可能に取り付けてある。
ドリブンシャフト23にはその両端にドリブンブラケッ
ト24が2個取り付けてあり,そのピッチはドライブア
ーム22のピッチと同じになっている。下部X状パンタ
アームに設けられている2個の外側アーム4′にはドリ
ブンシャフト23′が回転可能に取り付けてある。ドリ
ブンシャフト23′にはその両端にドリブンブラケット
24′が2個取り付けてあり,そのピッチはドライブア
ーム22′のピッチと同じになっている。 【0019】ドライブアーム22とドリブンブラケット
24は軸25で回転可能に連結されるので,外側アーム
3,ドリブンブラケット24,ドライブアーム22,内
側アーム4は4辺形を形成する。 【図2】に示す様に外側アーム3と内側アーム4の回転
ピンの26中心をA,ドライブシャフト19の中心を
B,ドライブアーム22とドリブンブラケット24の連
結部の中心をC,ドリブンシャフト23の中心をDとす
ると4辺形A−B−C−Dが形成される。 【0020】ドライブアーム22′とドリブンブラケッ
ト24′は軸25′で回転可能に連結されるので,外側
アーム3′,ドライブアーム22′,ドリブンブラケッ
ト24′,内側アーム4′は4辺形を形成する。 【図2】に示す様に外側アーム3′と内側アーム4′の
回転ピンの26′の中心をA′,ドライブシャフト1
9′の中心をB′,ドライブアーム22′とドリブンア
ーム24′の連結部の中心をC′,ドリブンシャフト2
3′の中心をD′とすると4辺形A′−B′−C′−
D′が形成される。ボールねじ11を回転駆動するとボ
ールナット17は左右に動いてアーム20はドライブシ
ャフト19の回りに回転してドライブアーム22の傾き
をかえる。三角形DBCでドライブアーム22であるB
Cを左回転に駆動すると(ボールねじを右回転してボー
ルナットを右側に動かす。)角BCDの角度は小さくな
るがこの事は辺DBが短くなることを示す。三角形AB
Dで辺DBが短くなると角DABも減少する。B点は外
側アーム4に,D点は内側アーム3に固定された点であ
るので角DABが減少すればそれと同じ角度だけ外側ア
ーム3と内側アーム4の上下方向の交差角も減少する。 【0021】ボールねじ11を回転駆動するとボールナ
ット17は左右に動いてアーム20′はドライブシャフ
ト19′の回りに回転してドライブアーム22′の傾き
をかえる。三角形D′B′C′でドライブアーム22′
であるB′C′を右回転に駆動すると(ボールねじを右
回転してボールナットを右側に動かす。)角B′C′
D′の角度は小さくなるがこの事は辺D′B′が短くな
ることを示す。三角形A′B′D′で辺D′B′が短く
なると角D′A′B′も減少する。B′点は外側アーム
4′に,D′点は内側アーム3′に固定された点である
ので角D′A′B′が減少すればそれと同じ角度だけ外
側アーム3′と内側アーム4′の上下方向の交差角も減
少する。この様にしてそれぞれのアームの傾斜がより急
になり結果的に昇降台は上昇する。この事は一般にボー
ルねじ11は右ねじであるのでこれを右回転すれば上部
X状パンタアーム及び下部X状パンタアームの上下方向
の交差角は小さくなり昇降台は上昇する。ボールねじ1
1を左回転すれば昇降台2は下降する。なお上部X状パ
ンタアーム及び下部X状パンタアームはピンにより連結
され1体のリンク機構を形成し同期して動き昇降台は常
に平行を保って動く。 【0022】テーブルリフトの昇降台2が下限の場合 【図4】の様にドライブアーム22とドリブンブラケッ
ト24,及びドライブアーム22′ドリブンブラケット
24′とドは直線状になる様に寸法を決めておく。この
様にすればドライブアーム22とドリブンブラケット2
4及びドライブアーム22′とドリブンブラケット2
4′は両X状パンタアームの間に入り場所を取らないの
で昇降台の下限の高さを充分低くする事が可能である。 【0023】 【図4】の様に昇降台2が下限の場合ボールねじ11を
右回転してドライブアーム20及び,ドライブアーム2
0′が接近する方向に回転駆動しても辺DB及び辺D′
B′はなかなか短くならないのでX状パンタアームの上
下方向の交差角もゆっくりとしか減少せず結果的に昇降
台はゆっくり上昇する。従来のテーブルリフトの欠陥で
ある下限での急激なスタートは本発明では発生しない。 【図8】で 【図1】に示したテーブルリフトの上昇速度が下限から
上限まで大きな速度変化無いことを示す為に昇降台2の
ストローク毎の拡大率(昇降台の上昇距離/ボールナッ
トの動き長さ)を示す。これによると拡大率は3±30
%に入っており,昇降台2は下限より上限まで大きな速
度変化無しで上昇する事が判る。従来のテーブルリフト
では下限での上昇速度は上限近くでの上昇速度の2倍以
上速いのが通常である。 【0024】テーブルリフトの昇降台2に横荷重(X状
パンタアームの2個のパンタアームで形成される面に垂
直に押す荷重)を加えた場合一般には横荷重を加えた方
のX状パンタアームの上下方向の交差角は減少し反対側
の2個のアームの上下方向の交差角は増加して昇降台2
は加えられた横荷重の方向に傾き剛性の無さが問題点と
して指摘されてきた。本発明によれば上下の2組のX状
パンタアームは横荷重が加えられても2組のドライブア
ーム22とドリブンブラケット24のリンクの効力,及
び2組のドライブアーム22′とドリブンブラケット2
4′のリンクの効力で同期して動きその為昇降台2は横
振せず剛性が保たれる。 【発明の効果】本発明は,以上説明したように構成され
ているので,以下に記載されるような効果を奏する。 【0025】本発明によれば従来のテーブルリフトの欠
陥である昇降台の最下限よりのスタートが高速になる点
が無くなり,スタートより上限まで定速に近い動きをす
る。この他下限での仕事量に合わせてモーター容量を大
きくする必要が無くなりモーター容量を従来より小さく
する事が可能である。 【0026】X状パンタアームと補助リンクの簡単な組
合せで構成され,且つコロガリ等の機構を使用していな
いので安価で故障が少なく耐久性が大きいテーブルリフ
トが製作出来る。 【0027】昇降台が最下限で4本の補助リンクを水平
に直線状にレイアウトしている為,それをX状パンタア
ームのエリヤ内部に収納出来るため最低高さの小さいテ
ーブルリフトが製作出来る。 【0028】2組のX状パンタアームが補助リンクの効
果で同期して動く様になっているので,横荷重が加わっ
てもその方向に動かず剛性の大きいテーブルリフトが製
作出来る。
【図面の簡単な説明】 【図1】テーブルリフトの側面図である。 【図2】アームとリンクの力の4辺形を示す図面であ
る。 【図3】テーブルリフトの平面図である。 【図4】テーブルリフトの正面図である。 【図5】テーブルリフトの側面図である。 【図6】従来のテーブルリフトの下限図 【図7】従来のテーブルリフトの上限図 【図8】ストロータと拡大率の関係を示す図表。 【図9】スタートでのリンク機構。 【符号の説明】 1 テーブルリフトの基台 2 テーブルリフトの昇降台 3 外側アーム 4 内側アーム 8 ガイドローラー 9 ガイドローラー 11 ボールねじ 12 軸受け箱 16 駆動モーター減速部 17 ボールナット 18 取り付け治具 19 ドライブシャフト 20 アーム 21 ピン 22 ドライブアーム 23 ドリブンアーム 24 ドリブンブラケット 25 軸 26 回転ピン(中間点) 27 軸受けブラケット

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基台と昇降台の間にX状に交差しその結
    合部を中心にして開閉するパンタアーム(外側アームと
    内側アーム)を上下に2組設けて連結し,このパンタア
    ームの交差角を変えることで昇降台を上下に駆動する2
    段テーブルリフトにおいて上部X状パンタアームの交差
    点より上部の外側アームと内側アームにそれぞれ補助リ
    ンクを回転可能に取り付け更にそれらの補助リンクを回
    転可能に結合して四辺形を形成し,下部X状パンタアー
    ムの交差点より下部の外側アームと内側アームにそれぞ
    れ補助リンクを回転可能に取り付け更にそれらの補助リ
    ンクを回転可能に結合して四辺形を形成し,昇降台が最
    下限に位置するとき上下2組の補助リンクが直線又は直
    線に近い状態になる様に取り付けし,上部補助リンクの
    内,片方の補助リンクをアーム上の回転中心に対して反
    対側に伸ばしてアームを形成し,下部補助リンクの内上
    部補助リンクとは逆の方向の補助リンクをアーム上の回
    転中心に対して反対側に伸ばしてアームを形成し,その
    2個のアームを直動アクチュエーターで回転自在に結
    び,そのアクチュエーターを伸縮する事で補助リンクを
    回転駆動しその結果,パンタアームが開閉して昇降台を
    上下駆動する2段テーブルリフト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104599721A (zh) * 2015-01-09 2015-05-06 佛山市禾才科技服务有限公司 一种具有限位机构的伸缩臂
JP7510213B2 (ja) 2022-05-31 2024-07-03 智▲ウェイ▼資訊科技股▲ふん▼有限公司 体感シミュレート裝置及び作動システム

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