JP2003289625A - 電圧変動補償装置 - Google Patents

電圧変動補償装置

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JP2003289625A JP2002091618A JP2002091618A JP2003289625A JP 2003289625 A JP2003289625 A JP 2003289625A JP 2002091618 A JP2002091618 A JP 2002091618A JP 2002091618 A JP2002091618 A JP 2002091618A JP 2003289625 A JP2003289625 A JP 2003289625A
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Hiroyuki Sasao
博之 笹尾
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明彦 岩田
Akihiro Suzuki
昭弘 鈴木
Toshiyuki Kikunaga
敏之 菊永
Nobuhiko Hatano
伸彦 羽田野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 系統に直列に接続して負荷に供給する電圧低
下を補償する電圧変動補償装置において、系統の負荷側
事故時に発生する過電流を増大させることなく、過電流
による被害を抑制して、電力系統および電圧変動補償装
置自身を保護する。 【解決手段】 系統電圧が低下しても過電流が系統に流
れるのが検出されたときは、補償電圧を発生させず、替
わりに正常時の系統電圧と逆極性の過電流抑制電圧を出
力して、系統電圧に重畳することで過電流を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、負荷に供給され
る電力系統の電圧が瞬時的に変動した際に、それを検出
して電圧変動を補償する電圧変動補償装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】雷などにより電力系統の電圧が瞬時的に
低下し、工場などの精密機器などが誤作動や一時停止す
ることにより、生産ラインで多大な被害を被ることがあ
る。このような被害を防ぐために、電力系統の瞬時的電
圧低下などの電圧変動を監視して、電圧低下を補償する
電圧変動補償装置が用いられている。例えば特開昭61
−116934号公報に記載された従来の直列接続型電
圧変動補償装置は、電力系統に直列に接続し、系統電圧
が低下した時に不足電圧分だけを系統電圧に重畳し負荷
への供給電圧を一定に保つもので、概略構成図を図11
に示す。図に示すように、電圧変動補償装置1は系統電
圧検出部2、制御部3および補償電圧発生部4から成
る。制御部3では系統電圧検出部2にて検出した系統電
圧Vrと正常時の系統電圧(系統の定格電圧)を模擬する
基準電圧発生部5の電圧Vsとの差異電圧、すなわち系統
の不足電圧Viを検出する不足電圧検出部6と、制御信号
発生部7とを備える。信号発生部7は、補償電圧発生部
4が出力する補償電圧Voが不足電圧検出部6の出力であ
る不足電圧Viになるように、補償電圧発生部4に対して
補償制御信号を発生する。
【0003】このような電圧変動補償装置1は、電力系
統の電源側8と負荷側9との間に補償電圧発生部4を直
列接続し、系統の電源側8の地絡事故などで系統電圧Vr
が低下すると補償電圧発生部4の出力補償電圧Voを系統
電圧Vrに重畳し、(1)式に示すように負荷10の電圧
Vlを基準電圧Vsに保つ。ただし、系統インピーダンスに
よる電圧降下は無視した。 Vl=Vr+Vo=Vr+Vi=Vr+(Vs−Vr)=Vs (1) この結果、系統電圧が変動しても負荷に一定の電圧を供
給することが出来る。
【0004】電力系統においては、電圧変動補償装置1
の負荷側9での短絡のような事故も起こり得る。このよ
うな場合、図12に示すように、補償電圧発生部4の負
荷側9に保護遮断器11を設置して短絡電流を遮断する
ことにより、系統保護を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電圧変動補償装
置は、以上のように構成されているため、系統の負荷側
9での事故時に短絡電流のような過電流が流れる場合、
以下のような問題が発生するものであった。電圧変動補
償装置1の電源側8のインピーダンスZs、負荷側9の短
絡事故点までのインピーダンスZlとする。負荷側9で短
絡事故が起こった瞬時では系統電圧は低下するが、未だ
電圧変動補償装置1は電圧補償動作をしていない、即ち
補償電圧を出力していないため、この短絡事故の発生瞬
時に流れる短絡電流Ifは、(2)式となる。 If=Vs/(Zs+Zl) (2) このとき、電圧変動補償装置1の系統電圧検出部2が検
出する系統電圧Vrは、(3)式に示すように系統の基準
電圧Vs(定格電圧)から系統電源側8のインピーダンス
Zsによる電圧降下分を引いた値となる。 Vr=Vs−Zs・If (3)
【0006】この結果、系統電圧Vrが基準電圧Vsより低
下していることが検出され、電圧変動補償装置1は電圧
補償動作を開始する。すなわち系統電圧Vrの不足電圧Vi
(=Zs・If)が補償電圧Voとして系統電圧に重畳され、
負荷側9の系統電圧は基準電圧Vsに保たれる。この場合
の短絡電流Ifは(4)式となる。 If=(Vs+Vo)/(Zs+Zl)>If (4) すなわち、負荷側事故時で短絡電流のような過電流が流
れる場合、電圧変動補償装置1が電圧補償動作すること
により短絡電流が増加する。この短絡電流の増加により
系統電圧はさらに低下し、これに伴って出力補償電圧Vo
も変化し、最終的には Vo=Zs・If If=Vs/Zl となる。このように、電圧変動補償装置1が電圧補償動
作することにより負荷側事故による過電流を増大させ、
過電流による被害の増加や、電圧変動補償装置1自体が
過電流により破壊されるという問題点があった。また、
負荷側9の系統を保護する保護遮断器11が過電流を遮
断できずに系統保護が出来なくなることもあり、新たな
系統保護機器の設置など短絡電流増大対策が必要であっ
た。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解消す
るために成されたものであって、負荷に供給する電圧低
下を補償する電圧変動補償装置において、系統の負荷側
事故時に発生する過電流を増大させることなく、過電流
による被害を抑制して、電力系統および電圧変動補償装
置自身を保護することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の電圧変動補償装置は、電力系統における電圧低下
を検出する系統電圧検出部と、該系統電圧検出部からの
電圧低下検出信号を入力として電圧補償制御信号を出力
する制御部と、上記電力系統に直列に接続され、上記電
圧補償制御信号により補償電圧を発生させる補償電圧発
生部とを備えて、系統電圧低下時に上記補償電圧発生部
にて発生させた上記補償電圧を該系統電圧に重畳して、
負荷に供給される電圧変動を抑える装置構成であって、
上記補償電圧発生部が直列接続された上記系統に流れる
過電流を検出して過電流検出信号を上記制御部に出力す
る過電流検出部を備え、上記制御部では、上記過電流検
出信号の入力時には、上記電圧低下信号が入力されても
上記電圧補償制御信号を出力せず、上記補償電圧発生部
にて上記補償電圧を発生させないものである。
【0009】またこの発明に係る請求項2記載の電圧変
動補償装置は、請求項1において、系統電圧検出部にて
電圧低下が検出されない正常時に補償電圧発生部をバイ
パスするために、短絡スイッチを該補償電圧発生部に並
列に接続して備え、制御部は、上記短絡スイッチが閉極
状態で過電流検出信号が入力されずに電圧低下検出信号
が入力されると、該短絡スイッチに開極指令を出力して
開極した後、電圧補償制御信号を出力し、上記短絡スイ
ッチが閉極状態で上記過電流検出信号が入力されると該
短絡スイッチを閉極状態に維持し、上記短絡スイッチが
開極状態で上記過電流検出信号が入力されると該短絡ス
イッチに閉極指令を出力して閉極し、上記補償電圧発生
部をバイパスさせるものである。
【0010】またこの発明に係る請求項3記載の電圧変
動補償装置は、請求項1において、制御部に過電流検出
信号が入力されると、上記制御部は電圧補償制御信号の
替わりに過電流抑制制御信号を出力し、該過電流抑制制
御信号を入力として補償電圧発生部は、系統電圧と逆極
性の過電流抑制電圧を発生して上記系統電圧に重畳させ
るものである。
【0011】またこの発明に係る請求項4記載の電圧変
動補償装置は、請求項3において、補償電圧発生部が直
列接続された系統の負荷側に保護遮断器を備え、過電流
検出部からの過電流検出信号を保持し、該保持した過電
流検出信号により上記保護遮断器を遮断させるものであ
る。
【0012】またこの発明に係る請求項5記載の電圧変
動補償装置は、請求項3または4において、補償電圧発
生部から発生される過電流抑制電圧は、正常な系統電圧
と逆極性でほぼ同じ大きさである。
【0013】またこの発明に係る請求項6記載の電圧変
動補償装置は、請求項3または4において、補償電圧発
生部は、直流電源と、該直流電源の両側あるいは片側に
配されて該直流電源を電力系統に接続し、ダイオードが
逆並列に接続された自己消弧型の半導体スイッチング素
子とから成り、上記直流電源に接続される上記ダイオー
ドは、該直流電源の正極側では該ダイオードの負極が接
続され、該直流電源の負極側では該ダイオードの正極が
接続され、制御部から過電流抑制制御信号が入力される
と、上記全ての半導体スイッチング素子をオフにして、
上記直流電源の電圧を逆極性の過電流抑制電圧として上
記ダイオードにより系統電圧に重畳するものである。
【0014】またこの発明に係る請求項7記載の電圧変
動補償装置は、請求項3〜5のいずれかにおいて、系統
電圧検出部にて電圧低下が検出されない正常時に補償電
圧発生部をバイパスするために該補償電圧発生部に並列
に接続された短絡スイッチを備え、上記短絡スイッチが
閉極状態で、過電流検出信号あるいは電圧低下検出信号
が制御部に入力されると、該制御部は、上記短絡スイッ
チに開極指令を出力し、該短絡スイッチが開極状態にな
った後、過電流抑制制御信号あるいは電圧補償制御信号
を出力して補償電圧発生部にて電圧を発生させるもので
ある。
【0015】またこの発明に係る請求項8記載の電圧変
動補償装置は、請求項3〜5のいずれかにおいて、系統
電圧検出部にて電圧低下が検出されない正常時に補償電
圧発生部をバイパスするために、短絡スイッチを該補償
電圧発生部に並列に接続して備え、上記短絡スイッチが
閉極状態で、過電流検出信号が制御部に入力されると、
該制御部は過電流抑制制御信号を出力せず上記短絡スイ
ッチは閉極状態を維持し、上記短絡スイッチが閉極状態
で、過電流検出信号は入力されずに電圧低下検出信号の
み制御部に入力されると、該制御部は、上記短絡スイッ
チに開極指令を出力して開極した後、電圧補償制御信号
を出力するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1は、この発明
の実施の形態1による電圧変動補償装置の概略構成図で
ある。図に示すように、電圧変動補償装置100は系統
電圧検出部2、過電流検出部12、制御部31および補
償電圧発生部4から成る。制御部31では系統電圧検出
部2にて検出した系統電圧Vrと正常時の系統電圧(系統
の定格電圧)を模擬する基準電圧発生部5の電圧Vsとの
差異電圧、すなわち系統の不足電圧Viを検出する不足電
圧検出部6と、制御信号発生部7とを備え、不足電圧検
出部6と信号発生部7との間には信号遮断部13を設け
る。また、補償電圧発生部4は、電力系統の電源側8と
負荷側9との間に直列に接続され、制御信号発生部7か
らの電圧補償制御信号により、補償電圧Voをその大きさ
が不足電圧Viとなるように出力して系統電圧Vrに重畳
し、負荷10に供給する系統電圧を基準電圧Vsに保つ。
また補償電圧発生部4の負荷側9に保護遮断器11を設
置し、短絡電流などの過電流を遮断する。
【0017】過電流検出部12は、補償電圧発生部4が
直列接続された系統を流れる過電流を検出すると過電流
検出信号を制御部31の信号遮断部13に出力する。信
号遮断部13は、過電流検出信号が入力されない場合は
不足電圧検出部6の出力を信号発生部7に通し、過電流
検出信号が入力された場合は不足電圧検出部6の出力を
信号発生部7に通さないように信号路を遮断する。従っ
て、電源側8の地落事故等により系統電圧が低下した場
合は過電流が流れないため不足電圧検出部6の検出した
不足電圧Viは、電圧低下検出信号として信号遮断部13
を通り、信号発生部7で補償電圧発生部4の出力補償電
圧VoをViにするよう制御する電圧補償制御信号が発生さ
れ、電圧変動補償装置100は系統電圧を補償する。負
荷側9の短絡事故等で過電流が発生して系統電圧が低下
した場合、不足電圧検出部6が不足電圧を検出しても、
同時に過電流検出部12が過電流検出信号を信号遮断部
13に送るため、信号遮断部13は不足電圧検出部6の
出力である電圧低下検出信号を遮断し信号発生部7に送
らない。この結果、信号発生部7は補償電圧を発生させ
る電圧補償制御信号を発生しない、即ち不足電圧Vi=0
として補償電圧発生部4の出力補償電圧Voが零になるよ
うな指令を補償電圧発生部4に送り、系統電圧に補償電
圧が重畳されること無く、過電流は増大しない。このた
め、系統電圧の変動を抑制する電圧変動補償装置100
を設置しても、過電流を増大させることがなく、通常の
保護遮断器11以外の新たな系統保護機器の設置など短
絡電流増大対策を要することなく、過電流による被害を
抑制して、電力系統および電圧変動補償装置自身を保護
できる。
【0018】実施の形態2.上記実施の形態1では、過
電流を検出した場合に不足電圧を補償電圧として系統に
重畳させないものとしたが、この実施の形態2では、過
電流検出時に、正常時の系統電圧(基準電圧Vs)と逆極
性の電圧を過電流抑制電圧として系統電圧に重畳して過
電流を抑制する。図2に示すように、制御部32では、
図1での信号遮断部13の替わりに信号切替部14およ
び反転増幅部15を設け、信号発生部7への入力を信号
切替部14によって切り替える。信号切替部14は2つ
の入力端子を持ち、不足電圧検出部6の信号あるいは基
準電圧発生部5の電圧Vsを反転増幅部15を通した信号
のいずれかを、過電流検出信号の入力により選択する。
過電流検出信号が信号切替部14に入力されない場合
は、不足電圧検出部6の信号は信号切替部14を介して
信号発生部7に入力され、系統電圧低下時には信号発生
部7からの電圧補償制御信号により補償電圧発生部4は
不足電圧を出力して系統電圧を補償する。
【0019】過電流検出器12が過電流を検出し、過電
流検出信号が信号切替部14に入力されると、信号発生
部7には、反転増幅部15から基準電圧Vsの極性を反転
させた信号が信号切替部14を介して入力される。これ
により、信号発生部7は補償電圧発生部4の出力電圧
を、正常時の系統電圧と絶対値が等しく極性が逆の過電
流抑制電圧とするように制御する過電流抑制制御信号を
発生し、補償電圧発生部4から出力される過電流抑制電
圧は系統電圧に重畳される。この時の短絡電流(過電
流)Ifは、補償電圧発生部4の出力電圧Voを−Vsに等
しいと置けば、 If=(Vs+Vo)/(Zs+Zl)=(Vs+(−Vs))/(Zs+Zl)=0 (5) となり、過電流は零に抑えられる。なお、電圧変動補償
装置1の電源側8のインピーダンスZs、負荷側9の短絡
事故点までのインピーダンスZlとする。
【0020】補償電圧発生部4が発生する過電流抑制電
圧は、正常時の系統電圧と絶対値が等しく逆極性の電圧
でなくとも、系統電圧と逆極性の電圧であれば、過電流
を抑制する効果はある。従って、負荷側事故により系統
に流れる過電流を抑制できるため、通常の保護遮断器1
1以外の新たな系統保護機器の設置など短絡電流増大対
策を要することなく、過電流による電力系統の損傷や事
故の被害を低減でき、電圧変動補償装置100自身の損
傷も避けることができる。なお、正常時の系統電圧と逆
極性の過電流抑制電圧を重畳する方式は、補償電圧発生
部4の負荷側事故に対してのみ為されるもので、電源側
事故には対応できない。
【0021】またこの実施の形態では図2に示すよう
に、過電流検出部12で発生した過電流検出信号を保持
し、その信号により負荷側系統9の保護遮断器11を遮
断させる構成にした。負荷側事故による過電流は電圧変
動補償装置100で抑制されるため、保護遮断器11の
過電流リレー(図示せず)が動作しなかったり動作が遅
れたりすることがあるが、上述したように、保護遮断器
11を過電流検出信号で遮断させる構成にしたことによ
り、過電流が抑制されても確実に保護遮断器11を遮断
して事故系統を切り離せる効果を有する。
【0022】実施の形態3.上記実施の形態2では、過
電流検出時に、正常時の系統電圧(基準電圧Vs)と逆極
性の電圧を過電流抑制電圧として系統電圧に重畳する電
圧変動補償装置100を示したが、系統電圧と逆極性の
過電流抑制電圧を系統電圧に重畳する電圧変動補償装置
100の回路構成の1形態を図3に示す。図に示すよう
に、補償電圧発生部4a内のコンデンサ16などの直流
電圧源を系統に直列に挿入して、系統に電圧を重畳す
る。コンデンサ16を系統に接続したり、切離したりす
るために自己消弧型の4個のスイッチング素子T1〜T
4から成るインバータが用いられる。ここでは、PWMイ
ンバータ方式を用い、系統に重畳する電圧を制御するた
めに、制御部33から各スイッチング素子T1〜T4の
ON、OFFを制御するゲート信号G1〜G4を出力して、
コンデンサ16を断続的に系統に直列に接続し、接続時
間すなわち電圧パルス幅を制御して必要な電圧を重畳す
る。なお、複数個のコンデンサ(図示せず)を備えて必
要な電圧に応じて直列接続させるコンデンサの組合せを
選択し、その出力電圧の総和を系統に重畳する方式を用
いても良い。また、この例では補償電圧発生部4aを直
接系統に直列接続しているが、トランスを介して系統に
接続しても良い。また高調波除去のためのフィルターは
図示を省略した。いずれの方式でも自己消弧型スイッチ
ング素子T1〜T4には逆向きの電流を流せるように逆
並列にダイオードD1〜D4が接続される。これは系統
に繋がれている負荷10が純抵抗の場合は直列に接続さ
れたコンデンサ16の極性の向き(コンデンサ16の電
圧を重畳する電圧の向き)にしか電流が流れないため必
要無いが、負荷10が純抵抗以外の場合はコンデンサ1
6の電圧の向きと電流の向きとが異なる場合があるた
め、この電流を流すためにスイッチング素子T1〜T4
には逆並列ダイオードD1〜D4が必要となる。
【0023】このように、コンデンサ16を系統に直列
に接続するスイッチング素子T1〜T4には逆並列のダ
イオードD1〜D4が接続されているため、コンデンサ
16は常にダイオードD1〜D4を介して系統に接続さ
れる。そしてコンデンサ16の極性の向きと逆方向の電
流を流す向きにダイオードD1〜D4は接続され、すな
わち図に示すように、コンデンサ16の正極はダイオー
ドD1、D4の負極に接続されて系統に繋がれ、コンデ
ンサ16の負極はダイオードD2、D3の正極に接続さ
れて系統に繋がれて、コンデンサ16は系統電圧と逆極
性になるように接続される。
【0024】制御部33では、信号発生部7の出力と過
電流検出部12の出力の反転信号との論理積を判別部1
7にて演算し、各スイッチング素子T1〜T4のON、OF
Fを制御するゲート信号G1〜G4を出力する。ここ
で、ゲート信号G1〜G4が「H」でスイッチング素子
T1〜T4はON、「L」でスイッチング素子T1〜T4
はOFFとし、過電流検出部12の出力である過電流検出
信号は、過電流を検出した場合は「H」、過電流を検出
しない場合は「L」信号とする。
【0025】不足電圧検出部6が系統電圧の不足電圧を
検出すると、補償電圧発生部4aが不足電圧に等しい補
償電圧を出力するように信号発生部7が各ゲート信号を
発生する。この時に過電流検出部12が過電流を検出し
ていなければ、過電流検出信号は「L」であり信号発生
部7からのゲート信号はそのまま補償電圧発生部4aの
スイッチング素子T1〜T4を制御し、補償電圧を発生
する。一方、過電流を検出すると過電流検出信号は
「H」となり、信号発生部7からの出力が何であれ過電
流検出信号の反転信号との論理積は全て「L」となり、
過電流抑制制御信号としてスイッチング素子T1〜T4
は全てOFFとなる。この場合、系統とコンデンサ16は
ダイオードD1〜D4を介して繋がっているが、系統電
圧の極性に拘わらず、常にコンデンサ16が系統に挿入
される電圧極性は一定であり、コンデンサ16を充電す
る方向、すなわち系統電圧とは逆極性となる。
【0026】図4に、負荷側短絡事故時の電圧電流波形
を示す。図4(a)は過電流抑制電圧を発生させない場
合の比較例を示し、負荷側短絡事故により、大きな短絡
電流が過電流として流れることが判る。図4(b)はこ
の実施の形態による電圧変動補償装置100により過電
流抑制電圧を発生させたときの、電圧電流波形である。
以下、図4(b)に基づいて、過電流の抑制動作につい
て説明する。系統負荷側9の短絡事故等に起因する過電
流を検出してスイッチング素子T1〜T4が全てOFFに
なると、補償電圧発生部4aは、コンデンサ16のその
時点の充電電圧を過電流抑制電圧としてダイオードD
3、D4を介して出力する。コンデンサ16は充電する
向きに接続されているため、充電電流が流れるが、コン
デンサ16が充電されるに従って充電電流は減少し、系
統正常電圧のピークまでコンデンサ16が充電される
と、流れる充電電流は零となり、即ち、電流は流れず過
電流は抑制される。系統電圧が反転した場合は、コンデ
ンサ16はダイオードD1、D2を介して系統に接続さ
れるが、この向きもコンデンサ16を充電する向きであ
り、コンデンサ16が既に正常電圧ピークまで充電され
ていれば電流は流れない。PWMインバータで系統の電圧
低下を100%補償するには、コンデンサ16の充電電
圧はほぼ系統電圧のピーク値が必要であり、従って電流
は流れないことになる。コンデンサ16の充電電圧が系
統電圧のピーク値より小さい時でも、上述したように、
系統にコンデンサ16の電圧が過電流抑制電圧として逆
極性に重畳され、さらにコンデンサ16が充電されるに
従ってコンデンサ電圧は系統のピーク電圧に近づくため
過電流は抑制されることになる。
【0027】この実施の形態では、過電流検出で発生さ
れた過電流抑制制御信号によりスイッチング素子T1〜
T4を全てOFFにすることにより、コンデンサ16の充
電電圧が、スイッチング素子T1〜T4に逆並列に接続
されたダイオードD1〜D4を介して系統電圧に逆極性
となるように重畳される。即ち、コンデンサ16の充電
電圧を系統電圧と逆極性の過電流抑制電圧として用い、
過電流を抑制することができる。
【0028】なお、この実施の形態では、補償電圧発生
部4aには、それぞれダイオードD1〜D4が逆並列に
接続された4個の半導体スイッチング素子T1〜T4か
ら成るフルブリッジインバータを用いたが、これに限る
ものではない。即ち、ダイオードが逆並列に接続された
半導体スイッチング素子をコンデンサの両側あるいは片
側に配してコンデンサ16を電力系統に接続し、コンデ
ンサに接続される上記ダイオードは、コンデンサの正極
側であれば負極が、コンデンサの負極側であれば正極が
接続されるようにすればよい。
【0029】実施の形態4.次に、この実施の形態4に
よる電圧変動補償装置について図5に基づいて説明す
る。上記実施の形態2では、過電流検出時に、正常時の
系統電圧(基準電圧Vs)と逆極性の電圧を過電流抑制電
圧として系統電圧に重畳する電圧変動補償装置100を
示したが、このような電圧変動補償装置100に、図5
に示すように、補償電圧発生部4と並列に接続された短
絡スイッチ18と、この短絡スイッチ18に流れる電流
を検出する電流検出部19とを設ける。ところで、直列
接続型の電圧変動補償装置100では、系統電圧に電圧
低下が発生しない正常時にも電流を補償電圧発生部4を
通すと、補償電圧を発生しなくとも(零電圧を発生)ス
イッチング素子やダイオードなどの複数の半導体素子を
電流が通るため、常時損失が大きい。このため、補償電
圧発生部4に短絡スイッチ18を並列接続して、系統電
圧が正常で補償電圧発生部4が補償電圧を発生する必要
のない時は、電流を短絡スイッチ18を介して負荷10
に送り、系統電圧が低下した時に短絡スイッチ18を遮
断し電流を補償電圧発生部4を介して(不足電圧を重畳
して)負荷10に送る。短絡スイッチ18として機械式
スイッチを用いれば常時の損失はほとんど無く、また半
導体スイッチを用いても補償電圧発生部4を通すよりは
損失は少なくなる。
【0030】短絡スイッチ18は入力信号によってON、
OFFし、過電流検出部12は短絡スイッチ18の系統へ
の接続点より外側に配置して、短絡スイッチ18を通る
電流でも補償電圧発生部4を通る電流でも系統を流れる
電流を検出する。正常時は短絡スイッチ18はONであ
り、系統電流は短絡スイッチ18を流れている。系統の
負荷側9で短絡事故が発生した場合、過電流検出部12
が過電流を検出し過電流検出信号を制御部30に送る。
制御部30では過電流検出信号により短絡スイッチ18
に開極指令を送り短絡スイッチ18をOFFして、流れる
電流を遮断する。短絡スイッチ18の電流が遮断される
と系統電流は補償電圧発生部4に転流される。また、短
絡スイッチ18に流れる電流が零になると電流検出部1
9が電流零検出信号を制御部30に送る。制御部30で
は電流零検出信号を受けてから、補償電圧発生部4に過
電流抑制制御信号を出力し、過電流抑制電圧を発生させ
るよう制御する。
【0031】このように、制御部30は、短絡スイッチ
18の電流が遮断された後に、補償電圧発生部4に過電
流抑制電圧を出力させるため、正常時の電圧変動補償装
置100の損失を低減させる短絡スイッチ18を用いた
場合でも、補償電圧発生部4が発生する過電流抑制電圧
が短絡スイッチ18で短絡されることなく、過大な電流
が補償電圧発生部4を流れて素子を損傷させることはな
い。このため、信頼性良く過電流を抑制することがで
き、系統の被害を低減できる。また短絡スイッチ18と
して機械式スイッチを採用し、例えば特開平11−11
1123号公報に示す方式で、交流自然電流零点前に強
制的に遮断する場合、強制遮断可能な電流値は自然電流
零点での遮断可能な電流値より小さい。過電流を検出し
た時、まず強制遮断を行うように短絡スイッチ18に指
令を出すが遮断電流が強制遮断領域を越えた場合は自然
電流零点で遮断することになる。このような場合でも短
絡スイッチ18に流れる電流を検出し短絡スイッチ18
が電流を遮断したことを確認してから過電流抑制電圧を
発生させているので、短絡スイッチ18で過電流抑制電
圧が短絡されることは無い。なお、系統の電源側8の事
故により系統電圧が低下した時にも、制御部30は、短
絡スイッチ18を開極指令により遮断し、電流検出部1
9からの電流零検出信号を受けた後、補償電圧発生部4
に電圧補償制御信号を出力し、補償電圧を発生させるよ
う制御する。
【0032】実施の形態5.上記実施の形態4を、図2
で示した回路構成に適用した形態例を図6に示す。図に
示すように、この構成では信号切替部14の出力端子と
信号発生部7との間に信号遮断部13を設け、また不足
電圧検出部6の出力を入力する電圧低下検出部20を設
ける。信号遮断部13には短絡スイッチ18に流れる電
流を検出する電流検出部19の電流零検出信号が入力さ
れる。電流零検出信号は電流が零の時は「H」、電流が
流れている時は「L」とする。電圧低下検出部20は不
足電圧が設定電圧を超えると電圧低下検出信号として
「H」、電圧低下を検出しなければ「L」信号を出力す
る。信号遮断部13は入力信号「H」でON、「L」でOF
Fとする。系統の過電流を検出する過電流検出部12は
過電流を検出すれば過電流検出信号として「H」、過電
流を検出しなければ「L」信号を出力する。過電流検出
部12の出力は信号切替部14の制御入力に入力され、
信号切替部14の出力端子は、制御入力が「H」の場合
は基準電圧Vsの極性を反転させる反転増幅部15の出力
に、制御入力が「L」の場合は不足電圧検出部6の出力
に繋がれる。過電流検出部12の出力は同時に信号合成
部21で電圧低下検出部20の出力と論理和が取られ、
信号合成部21の出力が短絡スイッチ18の制御入力に
入力される。短絡スイッチ18は制御信号「H」で開
極、「L」で閉極とする。
【0033】系統電圧が正常で負荷10に電流が流れて
いる場合は電圧低下検出部20の出力は「L」、過電流
検出部12の出力も「L」、電流検出部19の出力も
「L」であり、信号合成部21の出力は「L」のため短
絡スイッチ18は閉極状態で電流は補償電圧発生部4を
通らず短絡スイッチ18を流れる。また信号遮断部13
は制御入力が「L」のためOFFであるので、信号発生部
7には不足電圧が零と入力され補償電圧発生部4は電圧
出力しない(零電圧出力)。また信号切替部14への制
御入力は「L」のため、出力端子は不足電圧検出部6の
出力に繋がれている状態である。系統電源側8で事故が
起こり系統電圧が低下すると、電圧低下検出部20の出
力が「H」となり、信号合成部21の出力も「H」、従
って短絡スイッチ18の制御入力が「H」になるため短
絡スイッチ18は開極し電流遮断を行う。短絡スイッチ
18の電流が遮断され電流零となると電流検出部19の
出力は「H」となり信号遮断部13の制御入力が「H」
となるため、信号遮断部13はONとなる。過電流検出部
12の出力は「L」のままなので信号切替部14の出力
端子も不足電圧検出部6の出力に繋がれたままで、不足
電圧検出部6の出力は信号発生部7に入力され、補償電
圧発生部4は不足電圧を補償電圧として発生し、系統電
圧が補償される。
【0034】一方、系統負荷側9で事故が起こり過電流
と系統電圧低下とが発生すると、信号合成部21の出力
が「H」となり短絡スイッチ18は開極して電流遮断を
行うと共に、信号切替部14の制御入力も「H」となり
出力端子は基準電圧Vsの極性を反転させる反転増幅部1
5の出力に繋がれる。短絡スイッチ18の電流が遮断さ
れ零になると信号遮断部13は制御入力が「H」となり
ONとなるため、信号発生部7には系統定格電圧(基準電
圧Vs)に絶対値が等しく極性が逆の電圧が入力される。
従って、補償電圧発生部4は系統電圧に対して逆極性の
電圧を発生し過電流を抑制できる。この結果、補償電圧
発生部4の発生する過電流抑制電圧は短絡スイッチ18
で短絡されることなく、即ち補償電圧発生部4に過大な
電流が流れることなく過電流抑制電圧が系統に重畳され
るため過電流による被害を低減できる。
【0035】なお、短絡スイッチ18の電流遮断は実際
に電流を検出することで確認しているが、予め短絡スイ
ッチ18の遮断時間を測定しておき、短絡スイッチ18
への開極指令から短絡スイッチ18の遮断時間経過後に
信号遮断部13にON指令を出力するように構成しても良
い。
【0036】実施の形態6.実施の形態3の図3で示し
た回路構成に、短絡スイッチ18とこの短絡スイッチ1
8に流れる電流を検出する電流検出部19とを設けたも
のを図7に示す。上述したように、過電流を抑制するた
めの過電流抑制電圧の発生は、補償電圧発生部4aのコ
ンデンサ16と系統を接続しているスイッチング素子T
1〜T4を全てOFFにすることで行う。系統電圧がコン
デンサ16の電圧より小さければコンデンサ16はダイ
オードD1〜D4の働きにより系統から切離された状態
であり、系統電圧がコンデンサ16の電圧より大きくな
ると系統電圧と逆極性にコンデンサ16が系統に接続さ
れる。このような過電流抑制機能を持つ構成の電圧変動
補償装置100に常時損失低減用の短絡スイッチ18を
設けた場合、過電流検出時に短絡スイッチ18に開極指
令と全てのスイッチング素子T1〜T4に過電流抑制制
御信号となるOFF指令を同時に出しても、短絡スイッチ
18が電流遮断するまでは補償電圧発生部4aに印加さ
れる系統電圧は短絡スイッチ18で短絡されるためほぼ
零となり、コンデンサ16は系統から切離された状態で
不都合は起こらない。短絡スイッチ18が電流遮断した
後に自動的に過電流抑制電圧が系統に重畳されることに
なる。従って、補償電圧発生部4aに過電流抑制電圧を
発生させるための制御を短絡スイッチ18の電流遮断に
関係無く行うことができ、短絡スイッチ18が閉極状態
では過電流抑制電圧の発生が無く、短絡スイッチ18が
開極状態になると過電流抑制電圧が発生できる。
【0037】系統の電源側8の事故で電圧低下が発生し
た時は、短絡スイッチ18の電流遮断完了後に補償電圧
を重畳しなければならない。しかし、過電流検出部12
が過電流を検出した時は、短絡スイッチ18に開極指令
を出すのと同時にスイッチング素子T1〜T4を全てOF
Fにする指令を出して良い。信号合成部21で過電流検
出信号(過電流検出時「H」)と電圧低下検出部20の
出力(電圧低下検出時「H」)との論理和を取り、短絡
スイッチ18の制御信号とすれば良い。補償電圧発生部
4aがコンデンサ16とそれぞれダイオードD1〜D4
を逆並列されたスイッチング素子T1〜T4とから構成
されていれば、回路構成に関係なく、短絡スイッチ18
が開極状態になってから自動的に過電流抑制電圧が系統
に重畳されることになり、補償電圧発生部4aに過大な
電流が流れることなく過電流抑制ができる。
【0038】実施の形態7.上記実施の形態5、6で
は、短絡スイッチ18への開極指令は電圧低下検出部2
0の出力信号(電圧低下時「H」)と過電流検出部12
の出力信号(過電流検出時「H」)を信号合成部21で
論理和を取り少なくとも一方が起こった時(電圧低下、
過電流)に短絡スイッチ18を遮断するようにしたが、
この実施の形態では、短絡スイッチ18に通電されてい
る状態では、過電流が発生しても短絡スイッチ18を遮
断しないようにするもので、図8に示すような信号合成
部21aが用いられる。図に示すように、過電流検出部
12の出力(過電流検出時「H」)と電圧低下検出部2
0の出力(電圧低下検出時「H」)の論理積と、過電流
検出部12の出力の反転信号と電流検出部19の出力
(電流が流れてない時「H」)の論理積との論理和を出
力とし、短絡スイッチ18の制御信号とすれば良い。こ
のようにすると、過電流を検出しない時か過電流を検出
しても短絡スイッチ18に電流が流れていない時以外は
系統電圧低下を検出しても短絡スイッチ18へは開極指
令が送られない。即ち、短絡スイッチ18に通電されて
いる状態では、過電流が発生しても短絡スイッチ18は
閉極状態を維持し電流を遮断しないため、過電流遮断能
力の無い短絡スイッチ18でも、遮断不能を起こさずに
使用することができる。
【0039】また短絡スイッチ18が開極状態で過電流
が流れた時は過電流抑制ができ、閉極状態で過電流が流
れた場合でも、少なくとも過電流を増加させるような補
償電圧を系統に重畳することは無い。また、短絡スイッ
チ18に過電流遮断能力は有るが、補償電圧発生部4の
過電流耐量が小さい場合にも有効であり、以下に説明す
る。短絡スイッチ18に通電されている状態で過電流を
検出したときに、短絡スイッチ18の電流を遮断する
と、その後過電流が補償電圧発生部4に転流されてから
過電流抑制が始まるまでは抑制されていない過電流が補
償電圧発生部4を流れ続ける。この時間は短絡スイッチ
18の遮断時間、電流検出部19の電流零検出時間、制
御部3の制御時間に依存し、短絡スイッチ18が開極状
態で過電流を検出した場合より長くなる。補償電圧発生
部4の過電流耐量が小さい場合、過電流が流れる継続時
間が長いと補償電圧発生部4が損傷することがある。こ
のため、上述したように、短絡スイッチ18に通電され
ている状態では、過電流が発生しても短絡スイッチ18
は閉極状態を維持し過電流を補償電圧発生部4に転流さ
せないように制御することは補償電圧発生部4の保護に
有効となる。
【0040】実施の形態8.上記実施の形態7では、短
絡スイッチ18に通電されている状態で過電流が発生し
ても短絡スイッチ18を閉極状態に維持させたが、この
実施の形態では、過電流が発生した時は直ちに短絡スイ
ッチ18を閉極状態にし、過電流を補償電圧発生部4に
流さないようにするもので、図9に示すような信号合成
部21bが用いられる。図に示すように、電圧低下検出
部20の出力と過電流検出部12の出力の反転信号との
論理積を取り、短絡スイッチ18の制御信号とすればよ
い。このように、過電流を補償電圧発生部4に流さない
ように制御するため、補償電圧発生部4に過電流通電能
力の無い場合でも用いることができ、補償電圧発生部4
を保護できる。
【0041】図9に示す信号合成部21bを適用した電
圧変動補償装置100の構成図を図10に示す。電源側
8、負荷側9が正常な場合は、電圧が低下していないた
め電圧低下検出部20の出力は「L」、過電流が流れて
いないため過電流検出部12の出力は「L」、このため
短絡スイッチ18の制御信号となる信号合成部21bの
出力は「L」となり短絡スイッチ18は閉極状態とな
る。したがって正常時には負荷側9への電力は短絡スイ
ッチ18を介して送られる。電源側8で事故が発生し系
統電圧が低下すると電圧低下検出部20の出力が「H」
となる。電源側8の事故のため過電流は流れていないた
め過電流検出部12の出力は「L」、したがって信号合
成部21bの出力は「H」となり短絡スイッチ18は開
極し電流遮断を行う。短絡スイッチ18の電流が遮断さ
れると電流検出部19からの出力は「H」となり、信号
遮断部13が「ON」となり不足電圧を補償電圧として系
統に重畳するように補償電圧発生部4が制御される。し
たがって過電流が流れていない状況では系統電圧補償動
作を行い負荷10に正常な電圧を供給することができ
る。
【0042】一方、負荷側9の事故により系統電圧が低
下すると電圧低下検出部20の出力は「H」、過電流が
流れるため過電流検出部12の出力は「H」、したがっ
て信号合成部21bの出力は「L」となり、短絡スイッ
チ18は閉極となる。電源側8、負荷側9が正常で短絡
スイッチ18が閉極状態の場合に負荷側9で事故が起こ
ると短絡スイッチ18は閉極状態を維持し、過電流は短
絡スイッチ18に流れる。また電源側8の事故により系
統電圧が低下し系統電圧補償動作中の場合に負荷側9で
も事故が発生し過電流が流れると、過電流検出部12の
出力が「L」から「H」になるため短絡スイッチ18は
閉極し過電流は短絡スイッチ18を流れる。また短絡ス
イッチ18が遮断されないため、電流検出部19の信号
により信号遮断部13は「OFF」であり過電流を増大さ
せる補償電圧も発生しない。即ち、過電流を検出した時
は常に短絡スイッチ18が閉極状態になるように制御さ
れて、補償電圧発生部4を過電流から保護できる。また
少なくとも過電流を増加させるような補償電圧を系統に
重畳することは無い。なお、この場合、補償電圧発生部
4aにPWMインバータを用いた例を示したが、これに限
らず、他の回路構成であっても良い。
【0043】
【発明の効果】この発明に係る請求項1記載の電圧変動
補償装置は、電力系統における電圧低下を検出する系統
電圧検出部と、該系統電圧検出部からの電圧低下検出信
号を入力として電圧補償制御信号を出力する制御部と、
上記電力系統に直列に接続され、上記電圧補償制御信号
により補償電圧を発生させる補償電圧発生部とを備え
て、系統電圧低下時に上記補償電圧発生部にて発生させ
た上記補償電圧を該系統電圧に重畳して、負荷に供給さ
れる電圧変動を抑える装置構成であって、上記補償電圧
発生部が直列接続された上記系統に流れる過電流を検出
して過電流検出信号を上記制御部に出力する過電流検出
部を備え、上記制御部では、上記過電流検出信号の入力
時には、上記電圧低下信号が入力されても上記電圧補償
制御信号を出力せず、上記補償電圧発生部にて上記補償
電圧を発生させないため、過電流を増大させることがな
く、過電流による被害を抑制して、電力系統および電圧
変動補償装置自身を保護できる。また電圧変動補償装置
の設置に伴い新たな系統保護機器などの短絡電流増大対
策を要することなく装置構成の簡略化が図れる。
【0044】またこの発明に係る請求項2記載の電圧変
動補償装置は、請求項1において、系統電圧検出部にて
電圧低下が検出されない正常時に補償電圧発生部をバイ
パスするために、短絡スイッチを該補償電圧発生部に並
列に接続して備え、制御部は、上記短絡スイッチが閉極
状態で過電流検出信号が入力されずに電圧低下検出信号
が入力されると、該短絡スイッチに開極指令を出力して
開極した後、電圧補償制御信号を出力し、上記短絡スイ
ッチが閉極状態で上記過電流検出信号が入力されると該
短絡スイッチを閉極状態に維持し、上記短絡スイッチが
開極状態で上記過電流検出信号が入力されると該短絡ス
イッチに閉極指令を出力して閉極し、上記補償電圧発生
部をバイパスさせるため、過電流を補償電圧発生部に流
さないように制御でき、過電流通電能力の無い補償電圧
発生部であっても適用でき、補償電圧発生部を保護でき
る。
【0045】またこの発明に係る請求項3記載の電圧変
動補償装置は、請求項1において、制御部に過電流検出
信号が入力されると、上記制御部は電圧補償制御信号の
替わりに過電流抑制制御信号を出力し、該過電流抑制制
御信号を入力として補償電圧発生部は、系統電圧と逆極
性の過電流抑制電圧を発生して上記系統電圧に重畳させ
るため、過電流を抑制でき、過電流による被害がさらに
低減でき、電力系統および電圧変動補償装置自身を保護
できる。また電圧変動補償装置の設置に伴い新たな系統
保護機器などの短絡電流増大対策を要することなく装置
構成の簡略化が図れる。
【0046】またこの発明に係る請求項4記載の電圧変
動補償装置は、請求項3において、補償電圧発生部が直
列接続された系統の負荷側に保護遮断器を備え、過電流
検出部からの過電流検出信号を保持し、該保持した過電
流検出信号により上記保護遮断器を遮断させるため、過
電流が抑制されても確実に保護遮断器を遮断して事故系
統を切り離せる。
【0047】またこの発明に係る請求項5記載の電圧変
動補償装置は、請求項3または4において、補償電圧発
生部から発生される過電流抑制電圧は、正常な系統電圧
と逆極性でほぼ同じ大きさであるため、過電流を効果的
に低減できてほぼ零にでき、過電流による被害をさらに
低減できる。
【0048】またこの発明に係る請求項6記載の電圧変
動補償装置は、請求項3または4において、補償電圧発
生部は、直流電源と、該直流電源の両側あるいは片側に
配されて該直流電源を電力系統に接続し、ダイオードが
逆並列に接続された自己消弧型の半導体スイッチング素
子とから成り、上記直流電源に接続される上記ダイオー
ドは、該直流電源の正極側では該ダイオードの負極が接
続され、該直流電源の負極側では該ダイオードの正極が
接続され、制御部から過電流抑制制御信号が入力される
と、上記全ての半導体スイッチング素子をオフにして、
上記直流電源の電圧を逆極性の過電流抑制電圧として上
記ダイオードにより系統電圧に重畳するため、過電流発
生時に、容易で確実に正常な系統電圧と逆極性の過電流
抑制電圧を安定して発生させて系統電圧に重畳でき、効
果的に過電流を抑制できる。
【0049】またこの発明に係る請求項7記載の電圧変
動補償装置は、請求項3〜5のいずれかにおいて、系統
電圧検出部にて電圧低下が検出されない正常時に補償電
圧発生部をバイパスするために該補償電圧発生部に並列
に接続された短絡スイッチを備え、上記短絡スイッチが
閉極状態で、過電流検出信号あるいは電圧低下検出信号
が制御部に入力されると、該制御部は、上記短絡スイッ
チに開極指令を出力し、該短絡スイッチが開極状態にな
った後、過電流抑制制御信号あるいは電圧補償制御信号
を出力して補償電圧発生部にて電圧を発生させるため、
補償電圧発生部が発生する電圧が短絡スイッチで短絡さ
れることなく、補償電圧発生部を保護できる。
【0050】またこの発明に係る請求項8記載の電圧変
動補償装置は、請求項3〜5のいずれかにおいて、系統
電圧検出部にて電圧低下が検出されない正常時に補償電
圧発生部をバイパスするために、短絡スイッチを該補償
電圧発生部に並列に接続して備え、上記短絡スイッチが
閉極状態で、過電流検出信号が制御部に入力されると、
該制御部は過電流抑制制御信号を出力せず上記短絡スイ
ッチは閉極状態を維持し、上記短絡スイッチが閉極状態
で、過電流検出信号は入力されずに電圧低下検出信号の
み制御部に入力されると、該制御部は、上記短絡スイッ
チに開極指令を出力して開極した後、電圧補償制御信号
を出力するため、過電流遮断能力の無い短絡スイッチで
も、遮断不能を起こさずに適用できる。また、過電流耐
量の小さな補償電圧発生部を適用しても、確実に保護す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電圧変動補償
装置の回路構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による電圧変動補償
装置の回路構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による電圧変動補償
装置の回路構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による系統負荷側事
故時の電圧電流波形を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による電圧変動補償
装置の回路構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による電圧変動補償
装置の回路構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による電圧変動補償
装置の回路構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態7による電圧変動補償
装置の信号合成部を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態8による電圧変動補償
装置の信号合成部を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態8による電圧変動補
償装置の回路構成図である。
【図11】 従来の電圧変動補償装置の回路構成図であ
る。
【図12】 従来の電圧変動補償装置の問題点を説明す
る図である。
【符号の説明】
2 系統電圧検出部、4,4a 補償電圧発生部、7
信号発生部、10 負荷、11 保護遮断器、12 過
電流検出部、13 信号遮断部、14 信号切替部、1
6 直流電源としてのコンデンサ、18 短絡スイッ
チ、19 電流検出部、21,21a,21b 信号合
成部、30,31,32,33,34,35 制御部、
100 電圧変動補償装置、T1〜T4 半導体スイッ
チング素子、D1〜D4 ダイオード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 健一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 笹尾 博之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 岩田 明彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 鈴木 昭弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 菊永 敏之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 羽田野 伸彦 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 Fターム(参考) 5G066 DA07 5H007 AA17 BB05 CB02 CB05 FA03 FA14 FA18 FA19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統における電圧低下を検出する系
    統電圧検出部と、該系統電圧検出部からの電圧低下検出
    信号を入力として電圧補償制御信号を出力する制御部
    と、上記電力系統に直列に接続され、上記電圧補償制御
    信号により補償電圧を発生させる補償電圧発生部とを備
    えて、系統電圧低下時に上記補償電圧発生部にて発生さ
    せた上記補償電圧を該系統電圧に重畳して、負荷に供給
    される電圧変動を抑える電圧変動補償装置において、上
    記補償電圧発生部が直列接続された上記系統に流れる過
    電流を検出して過電流検出信号を上記制御部に出力する
    過電流検出部を備え、上記制御部では、上記過電流検出
    信号の入力時には、上記電圧低下信号が入力されても上
    記電圧補償制御信号を出力せず、上記補償電圧発生部に
    て上記補償電圧を発生させないことを特徴とする電圧変
    動補償装置。
  2. 【請求項2】 系統電圧検出部にて電圧低下が検出され
    ない正常時に補償電圧発生部をバイパスするために、短
    絡スイッチを該補償電圧発生部に並列に接続して備え、
    制御部は、上記短絡スイッチが閉極状態で過電流検出信
    号が入力されずに電圧低下検出信号が入力されると、該
    短絡スイッチに開極指令を出力して開極した後、電圧補
    償制御信号を出力し、上記短絡スイッチが閉極状態で上
    記過電流検出信号が入力されると該短絡スイッチを閉極
    状態に維持し、上記短絡スイッチが開極状態で上記過電
    流検出信号が入力されると該短絡スイッチに閉極指令を
    出力して閉極し、上記補償電圧発生部をバイパスさせる
    ことを特徴とする請求項1記載の電圧変動補償装置。
  3. 【請求項3】 制御部に過電流検出信号が入力される
    と、上記制御部は電圧補償制御信号の替わりに過電流抑
    制制御信号を出力し、該過電流抑制制御信号を入力とし
    て補償電圧発生部は、系統電圧と逆極性の過電流抑制電
    圧を発生して上記系統電圧に重畳させることを特徴とす
    る請求項1記載の電圧変動補償装置。
  4. 【請求項4】 補償電圧発生部が直列接続された系統の
    負荷側に保護遮断器を備え、過電流検出部からの過電流
    検出信号を保持し、該保持した過電流検出信号により上
    記保護遮断器を遮断させることを特徴とする請求項3記
    載の電圧変動補償装置。
  5. 【請求項5】 補償電圧発生部から発生される過電流抑
    制電圧は、正常な系統電圧と逆極性でほぼ同じ大きさで
    あることを特徴とする請求項3または4記載の電圧変動
    補償装置。
  6. 【請求項6】 補償電圧発生部は、直流電源と、該直流
    電源の両側あるいは片側に配されて該直流電源を電力系
    統に接続し、ダイオードが逆並列に接続された自己消弧
    型の半導体スイッチング素子とから成り、上記直流電源
    に接続される上記ダイオードは、該直流電源の正極側で
    は該ダイオードの負極が接続され、該直流電源の負極側
    では該ダイオードの正極が接続され、制御部から過電流
    抑制制御信号が入力されると、上記全ての半導体スイッ
    チング素子をオフにして、上記直流電源の電圧を逆極性
    の過電流抑制電圧として上記ダイオードにより系統電圧
    に重畳することを特徴とする請求項3または4記載の電
    圧変動補償装置。
  7. 【請求項7】 系統電圧検出部にて電圧低下が検出され
    ない正常時に補償電圧発生部をバイパスするために該補
    償電圧発生部に並列に接続された短絡スイッチを備え、
    上記短絡スイッチが閉極状態で、過電流検出信号あるい
    は電圧低下検出信号が制御部に入力されると、該制御部
    は、上記短絡スイッチに開極指令を出力し、該短絡スイ
    ッチが開極状態になった後、過電流抑制制御信号あるい
    は電圧補償制御信号を出力して補償電圧発生部にて電圧
    を発生させることを特徴とする請求項3〜5のいずれか
    に記載の電圧変動補償装置。
  8. 【請求項8】 系統電圧検出部にて電圧低下が検出され
    ない正常時に補償電圧発生部をバイパスするために、短
    絡スイッチを該補償電圧発生部に並列に接続して備え、
    上記短絡スイッチが閉極状態で、過電流検出信号が制御
    部に入力されると、該制御部は過電流抑制制御信号を出
    力せず上記短絡スイッチは閉極状態を維持し、上記短絡
    スイッチが閉極状態で、過電流検出信号は入力されずに
    電圧低下検出信号のみ制御部に入力されると、該制御部
    は、上記短絡スイッチに開極指令を出力して開極した
    後、電圧補償制御信号を出力することを特徴とする請求
    項3〜5のいずれかに記載の電圧変動補償装置。
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CN115940227A (zh) * 2022-12-01 2023-04-07 上海寰晟电力能源科技有限公司 一种高压直挂充电桩及其控制方法

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