JP2003286252A - ジアルキルペルオキシドの製造方法 - Google Patents

ジアルキルペルオキシドの製造方法

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JP2003286252A
JP2003286252A JP2002089743A JP2002089743A JP2003286252A JP 2003286252 A JP2003286252 A JP 2003286252A JP 2002089743 A JP2002089743 A JP 2002089743A JP 2002089743 A JP2002089743 A JP 2002089743A JP 2003286252 A JP2003286252 A JP 2003286252A
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peroxide
butyl
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solid acid
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JP2002089743A
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Hideji Ichikawa
秀二 市川
Kazuo Matsuyama
一夫 松山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゼオライト固体酸を触媒としアルコール系化
合物と有機ヒドロペルオキシド化合物とを反応させるジ
アルキルペルオキシドの製造方法において、高選択率お
よび高収率でジアルキルペルオキシドを製造する方法を
提供する。 【解決手段】 ゼオライト固体酸を触媒とし、アルコー
ル系化合物と有機ヒドロペルオキシド化合物とを反応さ
せるジアルキルペルオキシドの製造方法において、水の
存在下で反応させることを特徴とするジアルキルペルオ
キシドの製造方法。ゼオライト固体酸触媒がベーター型
であることを特徴とするジアルキルペルオキシドの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼオライト固体酸
を触媒としアルコール化合物と有機ヒドロペルオキシド
化合物とを反応させるジアルキルペルオキシドの製造方
法において、高選択率および高収率でジアルキルペルオ
キシドを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルコール化合物と有機ヒドロペ
ルオキシド化合物とを反応させるジアルキルペルオキシ
ドの工業的な製造方法としては、触媒として硫酸が用い
られてきた。しかし、その硫酸はステンレス反応器材の
腐食を引き起こすこと、また反応後にそのまま廃液中に
残るため、その廃液処理が必要であることが問題となっ
ていた。近年、これらの問題点を解決する方法としてゼ
オライト固体酸触媒を用いる製造方法が知られている。
例えば、ワイ型ゼオライト固体酸触媒の存在下に、te
rt−ブチルアルコールとtert−ブチルヒドロペル
オキシドとを反応させることにより、ジ(tert−ブ
チル)ペルオキシドを製造する方法が開示されている
(特開平7−149715号公報)。また、SiO2
Al23のモル比が23〜26であるベーター型ゼオラ
イト固体酸触媒の存在下に、tert−ブチルアルコー
ルとtert−ブチルヒドロペルオキシドとを反応させ
ることにより、ジ(tert−ブチル)ペルオキシドを
製造する方法が開示されている(米国特許548817
9号明細書)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のゼオライト固体酸触媒を用いるジアルキルペルオキシ
ドの製造方法は、いずれもジアルキルペルオキシドの収
率が低いという問題点があった。本発明の目的は、ステ
ンレス反応器材の腐食を引き起こさず、反応後の廃液処
理が不必要で、かつ高選択率および高収率でジアルキル
ペルオキシドを製造する方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ゼオライ
ト固体酸を触媒とし、アルコール化合物と有機ヒドロペ
ルオキシド化合物とを反応させるジアルキルペルオキシ
ドの製造方法において、水の存在下で反応させることを
特徴とするジアルキルペルオキシドの製造方法である。
【0005】第2の発明は、ゼオライト固体酸触媒がベ
ーター型である第1の発明のジアルキルペルオキシドの
製造方法である。第3の発明は、ゼオライト固体酸触媒
がSiO2/Al23のモル比で30〜280の範囲で
ある第2の発明のジアルキルペルオキシドの製造方法で
ある。
【0006】
【発明実施の形態】以下に、この発明の実施の形態につ
いて詳細に説明する。本発明のジアルキルペルオキシド
の製造方法は、ゼオライト固体酸を触媒として、水の存
在下で、アルコール系化合物と有機ヒドロペルオキシド
化合物とを反応させることを特徴とする。
【0007】本発明において、製造されるジアルキルペ
ルオキシドとは、置換基として芳香族基を有するジアル
キルペルオキシドを含めた公知のジアルキルペルオキシ
ドの全てを含んでいる。その具体例としては、例えば、
ジ(tert−ブチル)ペルオキシド、ジ(tert−
アミル)ペルオキシド、ビス(2−メチル−2−ペンチ
ル)ペルオキシド、ビス(3−メチル−3−ペンチル)
ペルオキシド、ビス(2,4,4−トリメチル−2−ペ
ンチル)ペルオキシド、ビス(2−シクロヘキシル−2
−プロピル)ペルオキシド、ビス(2−(4−メチルシ
クロヘキシル)−2−プロピル)ペルオキシド、ビス
(2−メチル−2−ウンデシル)ペルオキシド、ビス
(2−フェニル−2−プロピル)ペルオキシド、ビス
(2−(4−メチルフェニル)−2−プロピル)ペルオ
キシド、ビス(2−(4−イソプロピルフェニル)−2
−プロピル)ペルオキシド、ビス(2−(3−クロロフ
ェニル)−2−プロピル)ペルオキシド、tert−ブ
チル2−フェニル−2−プロピルペルオキシド、ter
t−ブチル2−(4−メチルフェニル)−2−プロピル
ペルオキシド、tert−ブチル2−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2−プロピルペルオキシド、tert−
ブチル2−(3−クロロフェニル)−2−プロピルペル
オキシド、tert−アミル2−フェニル−2−プロピ
ルペルオキシド、2−メチル−2−ペンチル2−フェニ
ル−2−プロピルペルオキシド、tert−ブチル2−
メチル−2−ペンチルペルオキシド、tert−ブチル
3−メチル−3−ペンチルペルオキシド、tert−ブ
チル2,4,4−トリメチル−2−ペンチルペルオキシ
ド、tert−アミル2−メチル−2−ペンチルペルオ
キシド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−
ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,
5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−3−ヘキシ
ン、1,3−ビス(2−(tert−ブチルペルオキ
シ)−2−プロピル)ベンゼンおよび1,4−ビス(2
−(tert−ブチルペルオキシ)−2−プロピル)ベ
ンゼンなどが挙げられる。
【0008】これらの中で、製造原料調達の容易さの点
から、ジ(tert−ブチル)ペルオキシド、ジ(te
rt−アミル)ペルオキシド、ビス(2−メチル−2−
ペンチル)ペルオキシド、ビス(2,4,4−トリメチ
ル−2−ペンチル)ペルオキシド、ビス(2−シクロヘ
キシル−2−プロピル)ペルオキシド、tert−ブチ
ル2−フェニル−2−プロピルペルオキシド、tert
−アミル2−フェニル−2−プロピルペルオキシド、2
−メチル−2−ペンチル2−フェニル−2−プロピルペ
ルオキシド、ビス(2−フェニル−2−プロピル)ペル
オキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert
−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−
2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−3−ヘ
キシンおよび1,3−ビス(2−(tert−ブチルペ
ルオキシ)−2−プロピル)ベンゼン、1,4−ビス
(2−(tert−ブチルペルオキシ)−2−プロピ
ル)ベンゼンが本発明の製造方法により適している。
【0009】アルコール化合物としては、具体的には、
tert−ブチルアルコール、tert−アミルアルコ
ール、2−メチル−2−ペンチルアルコール、2,4,
4−トリメチル−2−ペンチルアルコール、2−シクロ
ヘキシル−2−プロピルアルコール、2−メチル−2−
ウンデシルアルコール、2−フェニル−2−プロピルア
ルコール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオー
ル、2,5−ジメチル−2,5−ヘキシンジオール、
1,3−ビス(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ベンゼ
ン、1,4−ビス(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ベ
ンゼンなどが好ましく挙げられる。これらの中で、調達
入手の容易さの点から、tert−ブチルアルコール、
tert−アミルアルコール、2−メチル−2−ペンチ
ルアルコール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジ
オール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキシンジオー
ル、1,3−ビス(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ベ
ンゼンがより好ましい。
【0010】有機ヒドロペルオキシド化合物としては、
tert−ブチルヒドロペルオキシド、tert−アミ
ルヒドロペルオキシド、2−メチル−2−ペンチルヒド
ロペルオキシド、2,4,4−トリメチル−2−ペンチ
ルヒドロペルオキシド、2−シクロヘキシル−2−プロ
ピルヒドロペルオキシド、2−メチル−2−ウンデシル
ヒドロペルオキシド、2−フェニル−2−プロピルヒド
ロペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ヒ
ドロペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
−ビス(ヒドロペルオキシ)−3−ヘキシン、1,3−
ビス(2−(ヒドロペルオキシ)−2−プロピル)ベン
ゼン、1,4−ビス(2−(ヒドロペルオキシ)−2−
プロピル)ベンゼンなどが好ましく挙げられる。
【0011】これらの中で、調達入手の容易さの点か
ら、tert−ブチルヒドロペルオキシド、tert−
アミルヒドロペルオキシド、2−メチル−2−ペンチル
ヒドロペルオキシド、2−フェニル−2−プロピルヒド
ロペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ヒ
ドロペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
−ビス(ヒドロペルオキシ)−3−ヘキシンと1,3−
ビス(2−(ヒドロペルオキシ)−2−プロピル)ベン
ゼンがより好ましい。
【0012】反応系中における水の存在量は、ゼオライ
ト固体酸触媒の使用重量に対して、好ましくは0.1〜
100倍量、より好ましくは0.15〜10倍量、さら
に好ましくは0.2〜5倍量の範囲である。水の存在量
が0.1倍量未満では収率の向上効果が低くなり、一
方、100倍量を超える場合にも、反応効率が著しく減
少する傾向にある。
【0013】このように特定の範囲にある水の存在によ
って、高選択率および高収率となる原因の第1番目は、
原料の分解反応(イソブチレンの生成)を抑制すること
ができることである。第2番目は、ゼオライト固体酸触
媒の膨潤を抑制できることから、撹拌操作に支障をきた
さないためであると推測される。
【0014】前記ゼオライト固体酸触媒はいずれも酸性
タイプであり、そしてベーター型、モルデナイト型、エ
ムエフアイ型、エフエイユー型、ワイ型、エックス型、
エイ型、モンモリロナイト型、フェリエライト型、エム
エムシー型、クローバライト型およびブイエフアイ型な
どが挙げられる。これらの群から選択される1種または
2種以上の組合せで使用される。これらの中で、反応を
促進する触媒活性の高さの点から、ベーター型が好まし
く、さらにSiO2/Al23のモル比が30〜280
であるベーター型がより好ましいものである。
【0015】有機ヒドロペルオキシド化合物に対するゼ
オライト固体酸触媒の使用量(ゼオライト固体酸触媒/
有機ヒドロペルオキシド化合物)は、有機ヒドロペルオ
キシド化合物の使用重量の0.001〜10倍量が好ま
しく、より好ましくは0.05〜2倍量の範囲である。
有機ヒドロペルオキシド化合物に対するゼオライト固体
酸触媒の使用量が、0.001倍量未満では触媒能力が
減少するため、反応効率が著しく減少し、経済的に不利
である。一方、10倍量を超える場合には、反応液中で
のゼオライト固体酸触媒の量が多くなり過ぎるため、バ
ッチ式攪拌形式では均一な撹拌が困難となる傾向にあ
る。
【0016】また、アルコール系化合物と有機ヒドロペ
ルオキシド化合物との配合比率(アルコール系化合物/
有機ヒドロペルオキシド化合物、モル比率)は、0.5
〜4が好ましく、より好ましくは0.8〜2の範囲であ
る。アルコール系化合物と有機ヒドロペルオキシド化合
物との配合比率が、0.5未満では、有機ヒドロペルオ
キシド化合物に対する収率が低下し、また4を超える場
合には過剰分のアルコール系化合物を除去する操作に長
時間を要する傾向にあるため好ましくない。
【0017】本発明のジアルキルペルオキシドを合成す
る際の反応温度は、好ましくは0〜150℃であり、更
に好ましくは20〜120℃である。反応温度が、0℃
未満では触媒効果が減少するため、反応効率が著しく減
少し、一方、150℃を超える場合には有機ヒドロペル
オキシド化合物が分解を起こす傾向があるため好ましく
ない。
【0018】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。
【0019】実施例1 tert−ブチルアルコール7.337g(98.99
ミリモル)と水13.22gの混合液に、粉末状のベー
ター型ゼオライト固体酸触媒(酸性タイプ、SiO2
Al23のモル比:100)6.000gを加えて30
℃にて15分間撹拌した後、tert−ブチルヒドロペ
ルオキシドとtert−ブチルアルコールとの混合溶液
(tert−ブチルヒドロペルオキシドを70.5重量
%(15.0g、166.5ミリモル)、及びtert
−ブチルアルコールを23.5%(5.00g、67.
47ミリモル)含有している。)21.28gを加え
た。次に、反応温度を1時間かけて30℃から75℃ま
で昇温した後、75℃にて5時間反応した。この反応の
間、ベーター型ゼオライト固体酸触媒は反応液中に均一
に分散しており、膨潤して反応液からと飛散したり、反
応容器に付着することはなかった。
【0020】次に、この反応液を室温にて静置すること
により、上層の有機層と下層の水層(粉末状のベーター
型ゼオライト固体酸触媒が含まれる)に分離した。この
上層の有機層を分取し、粗ジ(tert−ブチル)ペル
オキシド23.43gを得た。これを、ガスクロマトグ
ラフィー(カラム:J&Wサイエンティフィック社製D
B−1、キャリアーガス:ヘリウム)にて、この中に含
まれるジ(tert−ブチル)ペルオキシドを定量分析
したところ、純度は93.8重量%であった。従って、
純粋なジ(tert−ブチル)ペルオキシドとしての収
量は21.98g(150.3ミリモル)であり、収率
は90.3%であった。これらの結果を表1に示す。
【0021】なお、表1で、転化率A(%)は、ter
t−ブチルヒドロペルオキシドについての転化率を示
し、その求める式は、100×{(反応開始時のter
t−ブチルヒドロペルオキシド重量)−(反応後のte
rt−ブチルヒドロペルオキシド重量)}/(反応開始
時のtert−ブチルヒドロペルオキシド重量)であ
る。また、転化率B(%)は、tert−ブチルアルコ
ールについての転化率を示し、その求める式は、100
×{(反応開始時のtert−ブチルアルコール重量)
−(反応後のtert−ブチルアルコール重量)}/
(反応開始時のtert−ブチルアルコール重量)であ
る。これらの転化率は、反応の進行程度を示す指標とな
り、100%であれば、反応が完結したことを表す。
【0022】実施例2 tert−ブチルアルコール7.337g(98.99
ミリモル)と水13.22gの混合液に、粉末状のベー
ター型ゼオライト固体酸触媒(酸性タイプ、SiO2
Al23のモル比:150)6gを加えて30℃にて1
5分間撹拌した後、tert−ブチルヒドロペルオキシ
ドとtert−ブチルアルコールとの混合溶液(ter
t−ブチルヒドロペルオキシドを70.5重量%(1
5.0g、166.5ミリモル)及びtert−ブチル
アルコールを23.5%(5.00g、67.47ミリ
モル)含有している。)21.28gを加えた。反応温
度を1時間かけて30℃から75℃まで昇温した後、7
5℃にて10時間反応した。この反応の間、ゼオライト
触媒は反応液に均一に分散しており、膨潤して反応液か
ら飛散したり、反応容器に付着することはなかった。
【0023】次に、この反応液を室温にて静置すること
により、上層の有機層と下層の水層(粉末状のベーター
型ゼオライト固体酸触媒が含まれる)に分離した。この
上層の有機層を分取し、粗ジ(tert−ブチル)ペル
オキシド22.87gを得た。これを、ガスクロマトグ
ラフィー(カラム:J&Wサイエンティフィック社製D
B−1、キャリアーガス:ヘリウム)にてこの中に含ま
れるジ(tert−ブチル)ペルオキシドを定量分析し
たところ、純度は94.4重量%であった。従って、純
粋なジ(tert−ブチル)ペルオキシドとしての収量
は21.59g(147.6ミリモル)であり、収率は
88.6%であった。これらの結果を表1に示す。
【0024】比較例1 tert−ブチルアルコール7.337g(98.99
ミリモル)に、粉末状のベーター型ゼオライト固体酸触
媒(酸性タイプ、SiO2/Al23のモル比:10
0)6gを加えて30℃にて15分間撹拌した後、te
rt−ブチルヒドロペルオキシドとtert−ブチルア
ルコールとの混合溶液(tert−ブチルヒドロペルオ
キシドを70.5重量%(15.0g、166.5ミリ
モル)及びtert−ブチルアルコールを23.5%
(5.00g、67.47ミリモル)含有している。)
21.28gを加えた。次に、反応温度を1時間かけて
30℃から75℃まで昇温した後、75℃にて5時間反
応した。この反応の間、ベーター型ゼオライト固体酸触
媒は膨潤したり、反応容器に付着するため十分攪拌でき
なかったが、そのまま反応を継続した。
【0025】次に、この反応液を室温にて静置させた後
に、濾紙を用いた濾過操作により、粗ジ(tert−ブ
チル)ペルオキシド19.93gを得た。これを、ガス
クロマトグラフィー(カラム:J&Wサイエンティフィ
ック社製DB−1、キャリアーガス:ヘリウム)にてこ
の中に含まれるジ(tert−ブチル)ペルオキシドを
定量分析したところ、純度は92.7重量%であった。
従って、純粋なジ(tert−ブチル)ペルオキシドと
しての収量は18.48g(126.4ミリモル)であ
り、収率は75.9%であった。これらの結果を表1に
示す。
【0026】比較例2 tert−ブチルアルコール7.337g(98.99
ミリモル)に、粉末状のベーター型ゼオライト固体酸触
媒(酸性タイプ、SiO2/Al23のモル比:15
0)6gを加えて30℃にて15分間撹拌した後、te
rt−ブチルヒドロペルオキシドとtert−ブチルア
ルコールとの混合溶液(tert−ブチルヒドロペルオ
キシドを70.5重量%(15.0g、166.5ミリ
モル)及びtert−ブチルアルコールを23.5%
(5.00g、67.47ミリモル)含有している。)
21.28gを加えた。次に、反応温度を1時間かけて
30℃から75℃まで昇温した後、75℃にて10時間
反応した。この反応の間、ベーター型ゼオライト固体酸
触媒は膨潤したり、反応容器に付着するため十分に攪拌
できなかったが、そのまま反応を継続した。
【0027】次に、この反応液を室温にて静置させた後
に、濾紙を用いた濾過操作により、粗ジ(tert−ブ
チル)ペルオキシド18.89gを得た。これを、ガス
クロマトグラフィー(カラム:J&Wサイエンティフィ
ック社製DB−1、キャリアーガス:ヘリウム)にてこ
の中に含まれるジ(tert−ブチル)ペルオキシドを
定量分析したところ、純度は93.3重量%であった。
従って、純粋なジ(tert−ブチル)ペルオキシドと
しての収量は17.62g(120.5ミリモル)であ
り、収率は72.4%であった。これらの結果を表1に
示す。
【0028】比較例3 tert−ブチルアルコール7.337g(98.99
ミリモル)に粉末状のベーター型ゼオライト固体酸触媒
(酸性タイプ、SiO2/Al23のモル比:100)
1.50gを加えて30℃にて15分間撹拌した後、t
ert−ブチルヒドロペルオキシドとtert−ブチル
アルコールとの混合溶液(tert−ブチルヒドロペル
オキシドを70.5重量%(15.0g、166.5ミ
リモル)及びtert−ブチルアルコールを23.5%
(5.00g、67.47ミリモル)含有している。)
21.28gを加えた。反応温度を1時間かけて30℃
から75℃まで昇温させた後、75℃にて10時間反応
した。この反応の間、ゼオライト触媒は反応液に均一に
分散しており、膨潤して反応液から飛散したり、反応容
器に付着することはなかった。
【0029】次に、この反応液を室温にて静置すること
により、上層の有機層と下層の水層(粉末状のベーター
型ゼオライト固体酸触媒が含まれる)に分離した。この
上層の有機層を分取し、粗ジ(tert−ブチル)ペル
オキシド22.59gを得た。これを、ガスクロマトグ
ラフィー(カラム:J&Wサイエンティフィック社製D
B−1、キャリアーガス:ヘリウム)にてこの中に含ま
れるジ(tert−ブチル)ペルオキシドを定量分析し
たところ、純度は87.6重量%であった。従って、純
粋なジ(tert−ブチル)ペルオキシドとしての収量
は19.79g(135.3ミリモル)であり、収率は
81.3%であった。これらの結果を表1に示す。
【0030】比較例4 tert−ブチルアルコール7.337g(98.99
ミリモル)に粉末状のベーター型ゼオライト固体酸触媒
(酸性タイプ、SiO2/Al23のモル比:150)
1.5gを加えて30℃にて15分間撹拌した後、te
rt−ブチルヒドロペルオキシドとtert−ブチルア
ルコールとの混合溶液(tert−ブチルヒドロペルオ
キシドを70.5重量%(166.5ミリモル)及びt
ert−ブチルアルコールを23.5%(5.00g、
67.5ミリモル)含有している。)21.28gを加
えた。反応温度を1時間かけて30℃から75℃まで昇
温した後、75℃にて18時間反応した。この反応の
間、ゼオライト触媒は反応液に均一に分散しており、膨
潤して反応液から飛散したり、反応容器に付着すること
はなかった。
【0031】次に、この反応液を室温にて静置させるこ
とにより、上層の有機層と下層の水層(粉末状のベータ
ー型ゼオライト固体酸触媒が含まれる)に分離した。こ
の上層の有機層を分取し、粗ジ(tert−ブチル)ペ
ルオキシド22.93gを得た。これを、ガスクロマト
グラフィー(カラム:J&Wサイエンティフィック社製
DB−1、キャリアーガス:ヘリウム)にて定量分析す
ることにより、純度が86.9重量%であった。従っ
て、純粋なジ(tert−ブチル)ペルオキシドとして
の収量は19.93g(136.3ミリモル)であり、
収率は81.9%であった。これらの結果を表1に示
す。
【0032】比較例1、2では、反応系への水の添加が
ないために、反応途中にてゼオライト固体酸触媒が膨潤
し、それが反応容器の壁に付着するため十分に撹拌でき
なかった。それに対して、本発明のように水を特定の割
合で添加した実施例1、2では、ゼオライト固体酸触媒
は膨潤することなく反応液に均一に分散していた。そし
て高収率でジアルキルペルオキシドを得ることができ
た。比較例3、4は、ゼオライト固体酸触媒の使用量を
実施例1、2に比べて1/4量にまで減らすことによ
り、水を添加しなくても反応液は均一に分散していた
が、選択率および収率の点で劣っている結果となった。
【0033】
【表1】
【0034】注1)ベータ型固体酸触媒のSiO2/A
23のモル比 注2)有機ヒドロペルオキシド化合物に対するゼオライ
ト固体酸触媒の使用量(ゼオライト固体酸触媒/有機ヒ
ドロペルオキシド化合物の重量比)
【0035】
【発明の効果】第1に、ゼオライト固体酸を触媒とし、
アルコール系化合物と有機ヒドロペルオキシド化合物と
を反応させるジアルキルペルオキシドの製造方法におい
て、水の存在下で反応させることにより、高選択率およ
び高収率でジアルキルペルオキシドを製造することがで
きる。従って、工業的利用価値が高い。第2に、ステン
レス反応器材の腐食を引き起こさず、反応後の廃液処理
が不必要なため、簡便な製造方法である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼオライト固体酸を触媒とし、アルコー
    ル化合物と有機ヒドロペルオキシド化合物とを反応させ
    るジアルキルペルオキシドの製造方法において、水の存
    在下で反応させることを特徴とするジアルキルペルオキ
    シドの製造方法。
  2. 【請求項2】 ゼオライト固体酸触媒がベーター型であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のジアルキルペルオ
    キシドの製造方法。
  3. 【請求項3】 ゼオライト固体酸触媒がSiO2/Al2
    3のモル比で30〜280の範囲である請求項2に記
    載のジアルキルペルオキシドの製造方法。
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