JP2003285450A - 記録ヘッドのクリーニング制御方法及び記録装置 - Google Patents

記録ヘッドのクリーニング制御方法及び記録装置

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JP2003285450A
JP2003285450A JP2002093834A JP2002093834A JP2003285450A JP 2003285450 A JP2003285450 A JP 2003285450A JP 2002093834 A JP2002093834 A JP 2002093834A JP 2002093834 A JP2002093834 A JP 2002093834A JP 2003285450 A JP2003285450 A JP 2003285450A
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ink cartridge
carriage
recording head
cover
opening
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JP2002093834A
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Atsuhiko Takeuchi
敦彦 竹内
Kazuhiro Hashii
一博 橋井
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易かつ確実に記録ヘッドのクリーニングを
制御することができる記録ヘッドのクリーニング制御方
法及びその方法を適用した記録装置を提供すること。 【解決手段】 キャリッジ141にインクカートリッジ
146を装着するとき、キャリッジのカバーの開閉を監
視する。カバーの開閉を検出したとき、インクカートリ
ッジの情報を読み込む。そして、インクカートリッジの
情報が正常に読み込めたとき、記録ヘッドをクリーニン
グする。これによれば、キャリッジのカバーが開閉され
たことは、インクカートリッジを交換もしくは新たに装
着することを示し、その後にインクカートリッジの情報
が読み出せることは、キャリッジにインクカートリッジ
が装着されたことを示すので、インクカートリッジの交
換作業が確実に実行されたか否かを正確に判断すること
ができ、その後に続く記録ヘッドのクリーニングを確実
に制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジが着脱自在なキャリッジに搭載された記録ヘッドのク
リーニングを制御する方法及びその制御方法を適用した
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、記録装置の1つであるインクジ
ェット式プリンタは、給紙トレイにセットされた用紙を
供給手段により1枚ずつ給紙し、搬送手段により副走査
方向に間欠的に設定量ずつ送りつつ、主走査方向に往復
移動するキャリッジに搭載された記録へッドにより記録
するようになっている。
【0003】通常、モノカラーのインクジェット式プリ
ンタでは、記録へッドが1つ搭載されている。また、フ
ルカラーのインクジェット式プリンタでは、ブラックイ
ンクを吐出するブラックインク用記録へッドと、イエロ
ー、シアン、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数
のカラーインク用記録ヘッドとが搭載されている。
【0004】このような構成のインクジェット式プリン
タにおける記録ヘッドには、圧力発生室とそれに繋がる
ノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを
貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口から
用紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐
出するようになっている。従って、記録ヘッドのノズル
開口におけるインク吐出特性が変動すると記録画像の品
質に大きく影響するため、インク吐出特性は常に一定に
維持される必要がある。
【0005】このインク吐出特性は、ノズル開口におけ
るインクの蒸発乾燥による粘度上昇や固化、固形物によ
る目詰まり、更には塵埃の付着や気泡混入等が原因とな
って変動する。そのため、インクジェット式プリンタ
は、上記各変動原因を排除してインク吐出特性を一定な
状態に維持するために、例えばインクカートリッジの交
換時に記録ヘッドをクリーニング制御するようになって
いる。
【0006】図12は、従来の記録ヘッドのクリーニン
グ制御方法を説明するためのフローチャートである。ユ
ーザは、インクカートリッジ内のインクが無くなったこ
とを認識したら、インクジェット式プリンタに配設され
ているインクカートリッジの交換ボタンを押す。インク
ジェット式プリンタの制御装置は、インクカートリッジ
の交換指令を受けたら(ステップS1)、キャリッジを
所定のインクカートリッジ交換ポジションへ移動させる
(ステップS2)。
【0007】ユーザは、キャリッジからインクカートリ
ッジを取外して新たなインクカートリッジを装着する。
インクジェット式プリンタの制御装置は、キャリッジに
インクカートリッジが有るか否かを監視しており(ステ
ップS3)、キャリッジにインクカートリッジが有るこ
とが検出できないときは、記録ヘッドのクリーニング処
理を中止し(ステップS4)、キャリッジにインクカー
トリッジが有ることが検出できたときは、記録ヘッドを
クリーニング処理する(ステップS5)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクジェッ
ト式プリンタの制御装置は、インクカートリッジに装着
されているICからインクカートリッジの製造年月日、
型番、インク残量等の情報を読み出すことができ、この
ICのコネクタの接点を利用してキャリッジにインクカ
ートリッジが有るか否かを監視するようになっている。
【0009】図13は、インクカートリッジ側のコネク
タを示す平面図、図14は、インクカートリッジ側のコ
ネクタに接続されるキャリッジ側のコネクタを示す3面
図である。インクカートリッジ側のコネクタCAには7
つの接点CA1〜7が配設されており、キャリッジ側の
コネクタCBにはインクカートリッジ側のコネクタCA
の各接点CA1〜7に対応した7つの接点CB1〜7が
配設されている。
【0010】そして、インクカートリッジ側のコネクタ
CAの接点のうち、2つの接点CA2、CA5は接続さ
れており、これらの接点CA2、CA5間に電流が流れ
たことを検出したときは、キャリッジにインクカートリ
ッジが有ると判断し、電流が切れたことを検出したとき
は、キャリッジにインクカートリッジが無いと判断する
ようになっている。
【0011】しかし、インクカートリッジ側のコネクタ
CAの接点CA1〜7とキャリッジ側のコネクタCBの
接点CB1〜7との接触信頼性は、接点の数が増えるほ
ど低下するので、記録ヘッドのクリーニング制御を確実
に行うためには、接点の数を極力少なくする必要があ
る。また、各接点の構造は複雑であるため、接点の数が
増えるほど製造が難しく、コスト高になる傾向にある。
【0012】本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、簡易かつ確実に記録ヘッドのクリーニン
グを制御することができる記録ヘッドのクリーニング制
御方法及びその方法を適用した記録装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係る方法では、インクカートリッジが
着脱自在なキャリッジに搭載された記録ヘッドのクリー
ニングを制御する方法において、前記キャリッジに前記
インクカートリッジを装着するとき、前記キャリッジの
カバーの開閉を監視し、前記カバーの開閉を検出したと
き、前記インクカートリッジの情報を読み込み、前記イ
ンクカートリッジの情報が正常に読み込めたとき、前記
記録ヘッドをクリーニングすることを特徴としている。
【0014】上記目的達成のため、本発明の請求項2に
係る記録装置では、インクカートリッジが着脱自在なキ
ャリッジと、このキャリッジに搭載された記録ヘッドと
を備えた記録装置において、前記キャリッジに前記イン
クカートリッジを装着するとき、前記キャリッジのカバ
ーの開閉を監視し、前記カバーの開閉を検出したとき、
前記インクカートリッジの情報を読み込み、前記インク
カートリッジの情報が正常に読み込めたとき、前記記録
ヘッドをクリーニングする制御を行う制御手段を備えた
ことを特徴としている。
【0015】これによれば、キャリッジのカバーが開閉
されたことは、インクカートリッジを交換もしくは新た
に装着することを示し、その後にインクカートリッジの
情報が読み出せることは、キャリッジにインクカートリ
ッジが装着されたことを示すので、インクカートリッジ
の交換作業が確実に実行されたか否かを正確に判断する
ことができ、その後に続く記録ヘッドのクリーニングを
確実に制御することができる。
【0016】本発明の請求項3に係る発明では、請求項
2に記載の記録装置において、前記カバーの開閉を検出
する検出手段を備えたことを特徴としている。これによ
り、従来使用していたインクカートリッジ側及びキャリ
ッジ側のコネクタの接点を利用しなくても、記録ヘッド
のクリーニングを簡易かつ確実に制御することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態に係る記録装
置の1つであるインクジェット式プリンタの外部構成の
全体を斜め前方から見た斜視図である。このインクジェ
ット式プリンタ100は、全体が幅方向に長く延びる直
方体状の上部ハウジング101と下部ハウジング102
を備えている。上部ハウジング101と下部ハウジング
102は、スナップフィットにより締結されている。
【0019】上部ハウジング101の後方側には、給紙
口103が形成されている。この給紙口103には、給
紙される用紙が積層載置される給紙トレイ110及びこ
の給紙トレイ110の一端側に揃えられる給紙ガイド1
11が配設されている。給紙トレイ110は、給紙ガイ
ド111から斜め上後方へ突き出るように配設されてお
り、用紙を傾斜した状態で保持するようになっている。
【0020】上部ハウジング101の前方側には、排紙
口104が形成されている。この排紙口104には、排
紙される用紙が積層載置される排紙スタッカ120が配
設されている。排紙スタッカ120は、不使用時は排紙
口104から下部ハウジング102の裏面側に収納可能
に、使用時は排紙口104から斜め上前方へ引出可能に
配設されており、用紙を傾斜した状態で受けるようにな
っている。
【0021】さらに、排紙口104には、排紙スタッカ
120が引き出された時に、排紙スタッカ120の非排
紙側端部を幅方向に沿って保持するスタッカ保持部12
1が設けられている。なお、図1では、排紙スタッカ1
20は、下部ハウジング102の裏面側に収納された状
態が示されている。
【0022】上部ハウジング101の上部から前面にか
けて窓部105が形成されている。この窓部105は、
透明もしくは半透明な湾曲した開閉自在なカバー106
によって覆われている。このカバー106を開放するこ
とにより、インクカートリッジの交換作業や内部機構の
メンテナンス作業等を容易に行うことができる。また、
上部ハウジング101の左後方側には、押しボタン式の
パワー系のスイッチ131と操作系のスイッチ132が
配設されている。
【0023】図2は、図1のインクジェット式プリンタ
100の上部ハウジング101を取り外したときの内部
構成の全体を斜め前方から見た斜視図、図3は、その主
要部の断面側面図である。下部ハウジング102上に
は、プリンタコントローラを構成する図2に示すメイン
基板130が縦置きに配置されていると共に、プリント
エンジンを構成する図2に示す記録手段140と、図3
に示す用紙の供給手段150及び搬送手段160等が配
設されている。
【0024】メイン基板130には、図示しないCP
U、ROM、RAM、ASIC等の制御素子や記憶素
子、及びその他の各種回路素子が装着されており、その
上端には、上述したパワー系のスイッチ131や操作系
のスイッチ132が押された時にそれぞれ発光すること
によりユーザがスイッチONを確認し得るように配置さ
れた発光ダイオード133、134が突設されている。
【0025】記録手段140は、キャリッジ141、記
録ヘッド142、キャリッジモータ143、タイミング
ベルト144、吸引ポンプ145及び検出装置2等を備
えている。搬送手段160により搬送される用紙は、キ
ャリッジモータ143とタイミングベルト144により
走査されるキャリッジ141に搭載された記録ヘッド1
42により記録されるようになっている。この記録ヘッ
ド142は、フルカラー印刷が可能なように、キャリッ
ジ141内に収納された例えばイエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックの計4色のインクカートリッジ146か
ら各色インクが供給されるようになっている。
【0026】検出装置2は、インクジェット式プリンタ
100のフレーム13に取り付けられている。この検出
装置2は、用紙Pを検出する用紙検出部材20と、キャ
リッジ141のカバー141b、141cの開閉及びキ
ャリッジ141の待機位置(ホームポジション)を検出
する開閉動作検出部材25と、検出信号を制御装置6に
送出する図示しない透過式の光センサとを備えている。
この検出装置2は、後で詳述する記録ヘッド142のク
リーニング制御に利用される。
【0027】供給手段150は、給紙トレイ110、給
紙ガイド111、給紙ローラ151、ホッパ152、分
離パッド153等を備えている。給紙トレイ110に積
層載置され給紙ガイド111により揃えられた用紙P
は、給紙ローラ151の回転に伴うホッパ152の上昇
により分離パッド153で給紙ローラ151に押付けら
れ、最上位の用紙Pから1枚ずつ分離されて搬送手段1
60へ給送されるようになっている。
【0028】搬送手段160は、紙送りローラ161と
従動ローラ162、排紙ローラ163とギザローラ16
4、紙送りモータ165、排紙スタッカ120等を備え
ている。供給手段150から供給される用紙Pは、紙送
りモータ165により駆動されている紙送りローラ16
1と従動ローラ162に挟持されて記録手段140へ搬
送され、さらに紙送りモータ165により駆動されてい
る排紙ローラ163とギザローラ164に挟持されて排
紙スタッカ120へ搬送されるようになっている。
【0029】図4(A)、(B)、(C)は、検出装置
2の詳細構成を示す右側面図、左側面図及び平面図(上
面図)であり、図5(A)、(B)は、検出装置2の正
面図及び背面図である。この検出装置2は、前述したよ
うに、フレーム13に取り付けられ、用紙を検出する用
紙検出部材20と、キャリッジ141のカバー141
b、141cの開閉及びキャリッジ141の待機位置
(ホームポジション)を検出する開閉動作検出部材25
と、光センサ15と、光センサ15の信号を制御装置6
に送る信号線17aが接続された端子17とを備えてい
る。
【0030】図4に示す用紙検出部材20において、実
線は給紙手段150から記録手段160に給送される用
紙Pが接触していない場合の位置である第2の復帰位置
を示し、仮想線(二点鎖線)は用紙Pが接触している場
合の位置である第2の移動位置を示す。また、図4に示
す開閉動作検出部材25において、実線はキャリッジ1
41の本体141aとカバー141b、141cとイン
クカートリッジ146のいずれもが接触していない場合
の位置である第1の復帰位置を示し、仮想線はキャリッ
ジ141の本体141aまたはカバー141b、141
cまたはインクカートリッジ146が接触している場合
の位置である第1の移動位置を示す。
【0031】光センサ15は、上方に位置する発光器1
5aと、発光器15aの下方に間隙15cを開けて位置
し、発光器15aからの光を受光する受光器15bとを
備えている。従って、光センサ15の光軸は、間隙15
c内において、上方に位置する発光器15aから下方に
位置する受光器15bに向かって鉛直方向に形成され
る。
【0032】用紙検出部材20は、側面視で平仮名の略
「く」または片仮名の略「ノ」の字型をし、中央部に回
動の中心となる支点部20aを備えている。支点部20
aには、回動軸200が一体形成されて左右、すなわち
主走査方向に伸び、フレーム13に回動自在に取り付け
られている。用紙検出部材20は、この回動軸200を
中心に回動することにより、第2の復帰位置と第2の移
動位置との間を変位する。
【0033】回動軸200には、ねじりコイルバネ21
0が取り付けられている。ねじりコイルバネ210の一
端はフレーム13に係止され、他端は用紙検出部材20
に一体形成された係止片220に係止されている。この
ねじりコイルバネ210の付勢力は、用紙検出部材20
を第1の復帰位置に配置するように作用する。支点部2
0aの下方には接触部20bが一体形成され、上方には
遮断部20cが一体形成されている。
【0034】接触部20bは、用紙Pの給送路の上方か
ら当該給送路を、給送方向下流側に向かって斜め下方に
遮り、用紙Pが給送路を通過する際にその先端部が用紙
Pと接触するように配置されている。遮断部20cの先
端(上方端部)には、光センサ15の間隙15cの外部
から間隙15cに向かって突出して形成された遮断板2
30が一体形成されている。この遮断板230は、第2
の復帰位置では、光軸を遮らない位置に配置され、第2
の移動位置では、光軸を遮る位置に配置される。
【0035】開閉動作検出部材25は、鉛直方向に延び
る形状をなし、中央部に回動の中心となる支点部25a
を備えている。支点部25aには、回動軸250が一体
形成されて左右、すなわち主走査方向に伸び、フレーム
13に回動自在に取り付けられている。開閉動作検出部
材25は、この回動軸250を中心に回動することによ
り、第1の復帰位置と第1の移動位置との間を変位す
る。
【0036】回動軸250には、ねじりコイルバネ26
0が取り付けられている。ねじりコイルバネ260の一
端はフレーム13に係止され、他端は開閉動作検出部材
25に一体形成された係止片270に係止されている。
このねじりコイルバネ260の付勢力は、開閉動作検出
部材25を第1の復帰位置に配置するように作用する。
支点部25aの上方には接触部25bが一体形成され、
下方には遮断部25cが一体形成されている。
【0037】接触部25bにおいて回動軸250の上部
には、接触部25b本体から平面視において略L字形に
突出し、先端が尖った第2接触端部280が一体形成さ
れている。この第2接触端部280は、キャリッジ14
1の往復動経路内に突出し、後述するキャリッジ141
のキャリッジ係合部300、第1のカバー係合部310
及び第2のカバー係合部320と場合によって接触し、
この接触によって開閉動作検出部材25を第1の移動位
置に変位させるように配置されている。
【0038】また、第2接触端部280の位置は、キャ
リッジ141が待機位置(ホームポジション)にいる時
に、キャリッジ141のキャリッジ係合部300が接触
して、開閉動作検出部材25を第1の移動位置に変位さ
せる位置である。接触部25bにおいて第2接触端部2
80の更に上部には、平面視において該第2接触端部2
80の逆方向に略L字形に突出する、先端が尖った第1
接触端部240が一体形成されている。
【0039】この第1接触端部240は、キャリッジ1
41の往復動経路内に突出し、キャリッジ141のカバ
ー141b、141cが開閉される際に第1のカバー係
合部310及び第2のカバー係合部320と係合し、接
触によって開閉動作検出部材25を第1の移動位置に変
位させるように配置されている。また、第1接触端部2
40の上方には、滑らかな斜面240aが形成されてい
て、第1のカバー係合部310及び第2のカバー係合部
320は、該斜面240aを上方から滑り降りるように
係合することによって、開閉動作検出部材25を第1の
移動位置に変位させることもできる。
【0040】遮断部25cの先端部(下方端部)には、
光センサ15の間隙15cの外部から間隙15cに向か
って突出して形成された遮断板290が一体形成されて
いる。この遮断板290は、第1の復帰位置では、光軸
を遮らない位置に配置され、第1の移動位置では、光軸
を遮る位置に配置される。以上により開閉動作検出部材
25は全ての構成部分が樹脂成形によって一体形成され
ているので、安価にかつ簡易に構成される。
【0041】図6は、キャリッジ141の詳細構成を示
す斜視図、図7及び図8は、キャリッジ141と検出装
置2を示す右側面図及び平面図(上面図)である。この
キャリッジ141は、合成樹脂材により形成された本体
141aと、同じく合成樹脂材により形成されたカバー
141b、141cとを備えている。
【0042】本体141aは、その搬送方向上流側の下
端部に、これと一体形成された軸受部141d、141
dを備えている。軸受部141d、141dには、貫通
孔141e、141eが形成され、この貫通孔141
e、141eには、ガイド軸31が挿通している。キャ
リッジ141は、軸受部141d、141dがガイド軸
31を摺動して、ガイド軸31に案内され、主走査方向
に往復動する。
【0043】本体141aの搬送方向上流側の上部左端
には、キャリッジ141の待機位置を検出するために用
いられるキャリッジ係合部300が上流側に突出して一
体形成されている。このキャリッジ係合部300は、前
述したように、キャリッジ141が待機位置にいる時
に、検出装置2の第2接触端部280と接触して、キャ
リッジ検出部材25を第1の移動位置に変位させるよう
に配置されている。
【0044】カバー141b、141cは、支点軸を中
心に回転させることにより開閉自在に本体141aに取
り付けられ、カバー141bを開くことにより、着脱自
在な黒色インク用のインクカートリッジ146を、カバ
ー141cを開くことにより、着脱自在なカラー(シア
ン、マゼンタ、イエロー)インク用のインクカートリッ
ジ146を、それぞれキャリッジ141のインク収納室
に取り付けることができる。用紙Pに記録を行う際に
は、カバー141b、141cは閉じられる。
【0045】カバー141bは、インクカートリッジ1
46が本体141aに搭載されていない場合には、カバ
ー141bを閉めると、本体141aの後壁350に当
接し、図7の仮想線(下側の仮想線)で示す非搭載位置
で停止するようになっている。一方、カバー141b
は、インクカートリッジ146が本体141aに搭載さ
れている場合には、カバー141bを閉めると、インク
カートリッジ146の上部に当接して、非搭載位置より
も上方に持ち上げられた搭載位置で停止するようになっ
ている。なお、カバー141cについても同様である。
【0046】カバー141bの搬送方向上流側端部に
は、第1のカバー係合部310が、カバー141cの搬
送方向上流側端部には、第2のカバー係合部320が、
それぞれ上流側に突出して一体形成されている。第1の
カバー係合部310及び第2のカバー係合部320は、
主走査方向において、相互に間隔を開けて配置されると
共に、キャリッジ係合部300とも間隔を開けて配置さ
れている。
【0047】また、第1のカバー係合部310及び第2
のカバー係合部320は共に、非搭載位置では、キャリ
ッジ係合部300と主走査方向における同一直線上に並
び、キャリッジ141の移動に伴い、検出装置2の第2
接触端部280に接触する位置に配置される。一方、第
1のカバー係合部310及び第2のカバー係合部320
は共に、搭載位置では、非搭載位置より上方に変位して
配置されるので、キャリッジ141が移動しても、検出
装置2の第2接触端部280とは接触しない。
【0048】第1のカバー係合部310の主走査方向に
おける幅と、第2のカバー係合部320の主走査方向に
おける幅とは、異なるように設定されている。本実施の
形態では、前者は後者のほぼ2倍の幅を有する。また、
キャリッジ係合部300の主走査方向における幅も、第
1のカバー係合部310及び第2のカバー係合部320
の主走査方向における各幅と異なるように設定され、木
実施の形態では、第1のカバー係合部310の幅の2倍
以上に設定されている。
【0049】次に、第1のカバー係合部310と第2の
カバー係合部320は、それぞれに対応するインクカー
トリッジ146が交換される際、検出装置2の第1接触
端部240と接触するように設けられている。即ち、第
1のカバー係合部310と第2のカバー係合部320
は、それぞれカバー141b、141cに設けられてい
る。ここで、インクカートリッジ交換時においてはカバ
ー141b及びカバー141cは開閉されるので、第1
のカバー係合部310及び第2のカバー係合部320
は、鉛直位置を変位する。
【0050】このとき、第1のカバー係合部310及び
第2のカバー係合部320が、図7に示すように、上方
に位置する第1接触端部240と接触するようになって
いる。より詳しくは、第1のカバー係合部310及び第
2のカバー係合部320は、カバー141b、141c
が開放される際に第1接触端部240と接触し、カバー
141b、141cが閉じられる際にも、第1接触部2
40と接触するようになっている。
【0051】このような構成において、記録ヘッド14
2のクリーニング制御方法について図9のフローチャー
トを参照して説明する。ユーザは、インクカートリッジ
146内のインクが無くなったことを認識したら、イン
クジェット式プリンタ100に配設されているインクカ
ートリッジ146の交換ボタンを押す。インクジェット
式プリンタ100の制御装置6は、インクカートリッジ
146の交換指令を受けたら(ステップS11)、キャ
リッジ141を所定のインクカートリッジ交換ポジショ
ンへ移動させる(ステップS12)。
【0052】ユーザは、キャリッジ141からインクカ
ートリッジ146を取外して新たなインクカートリッジ
146を装着する。インクジェット式プリンタ100の
制御装置6は、キャリッジ141のカバー141b、1
41cの開閉を検出装置2により監視しており(ステッ
プS13)、キャリッジ141のカバー141b、14
1cの開閉が検出できないときは、記録ヘッド142の
クリーニング処理を中止する(ステップS14)。
【0053】一方、インクジェット式プリンタ100の
制御装置6は、キャリッジ141のカバー141b、1
41cの開閉が検出できたときは、インクカートリッジ
146に装着されているICからインクカートリッジ1
46の製造年月日、型番、インク残量等の情報の読み込
みエラーの判定を行う(ステップS15)。このよう
に、キャリッジ141のカバー141b、141cの開
閉の検出に続いて、インクカートリッジ146の情報の
読み込みエラーの判定を行うことにより、キャリッジ1
41にインクカートリッジ146が未だ装着されていな
いにも拘わらず、記録ヘッド142のクリーニング処理
に移行してしまう事態を防止することができる。
【0054】そして、インクカートリッジ146の情報
の読み込みエラーと判定したとき、すなわちインクカー
トリッジ146の情報の読み込みが不可あるいはインク
カートリッジ146のインク残量が0のときは、記録ヘ
ッド142のクリーニング処理を中止する(ステップS
16)。一方、インクジェット式プリンタ100の制御
装置6は、インクカートリッジ146の情報の読み込み
がエラーではないと判定したときは、記録ヘッド142
をクリーニング処理する(ステップS5)。
【0055】以上のような記録ヘッド142のクリーニ
ング制御方法によれば、従来の記録ヘッドのクリーニン
グ制御方法に必要であったインクカートリッジ側のコネ
クタCAのうち、2つの接点CA1、CA2と、これら
に対応したキャリッジ側のコネクタCBの2つの接点C
B1、CB2は不要となる。したがって、図10及び図
11に示すように、インクカートリッジ側のコネクタC
AAには5つの接点CAA1、3、4、6、7を配設す
ればよく、キャリッジ側のコネクタCBBにはインクカ
ートリッジ側のコネクタCAAの各接点CAA1、3、
4、6、7に対応した5つの接点CBB1、3、4、
6、7を配設するのみでよくなる。
【0056】よって、従来よりも接点の数が減少した
分、インクカートリッジ側のコネクタCAAの接点CA
A1、3、4、6、7とキャリッジ側のコネクタCBB
の接点CBB1、3、4、6、7との接触信頼性を向上
させることができるので、記録ヘッド142のクリーニ
ング制御を確実に行うことができるとともに、各コネク
タCAA、CBBの製造が容易となり、コストを低減さ
せることができる。
【0057】以上、本発明を種々の実施形態に関して述
べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の
実施形態についても適用されるのは勿論である。例え
ば、記録装置としてインクジェット式のプリンタを例に
説明したが、これに限られるものではなく、記録ヘッド
を有する記録装置であれば、例えば熱転写式等のプリン
タ、インクジェット式、熱転写式等のファクシミリ装置
やコピー装置等にも適用可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリッジのカバーが開閉されたことは、インクカート
リッジを交換もしくは新たに装着することを示し、その
後にインクカートリッジの情報が読み出せることは、キ
ャリッジにインクカートリッジが装着されたことを示す
ので、インクカートリッジの交換作業が確実に実行され
たか否かを正確に判断することができ、その後に続く記
録ヘッドのクリーニングを確実に制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであ
るインクジェット式プリンタの外部構成の全体を斜め前
方から見た斜視図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタの上部ハウジ
ングを取り外したときの内部構成の全体を斜め前方から
見た斜視図である。
【図3】図2のインクジェット式プリンタの主要部を示
す断面側面図である。
【図4】図1のインクジェット式プリンタの検出装置を
示す右側面図、左側面図及び平面図(上面図)てある。
【図5】図4の検出装置を示す正面図及び背面図であ
る。
【図6】図1のインクジェット式プリンタのキャリッジ
の全体構成を示す斜視図である。
【図7】図6のキャリッジと検出装置を示す右側面図で
ある。
【図8】図6のキャリッジと検出装置を示す平面図(上
面図)である。
【図9】本発明の記録ヘッドのクリーニング制御方法の
実施形態を説明するフローチャートである。
【図10】本発明のインクジェット式プリンタのインク
カートリッジ側のコネクタを示す平面図である。
【図11】本発明のインクジェット式プリンタのキャリ
ッジ側のコネクタを示す3面図である。
【図12】従来の記録ヘッドのクリーニング制御方法を
説明するためのフローチャートである。
【図13】従来のインクジェット式プリンタのインクカ
ートリッジ側のコネクタを示す平面図である。
【図14】従来のインクジェット式プリンタのキャリッ
ジ側のコネクタを示す3面図である。
【符号の説明】
2 検出装置 25 開閉動作検出部材 100 インクジェット式プリンタ 101 上部ハウジング 102 下部ハウジング 103 給紙口 104 排紙口 105 窓部 106 カバー 110 給紙トレイ 111 給紙ガイド 120 排紙スタッカ 130 メイン基板 140 記録手段 141 キャリッジ 141a 本体 141b カバー 141c カバー 142 記録ヘッド 143 キャリッジモータ 144 タイミングベルト 145 吸引ポンプ 146 インクカートリッジ 150 供給手段 151 給紙ローラ 160 搬送手段 161 紙送りローラ 165 紙送りモータ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA14 EA22 EB11 EB44 EC23 FA10 HA28 HA29 HA37 KC30 KD06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクカートリッジが着脱自在なキャリ
    ッジに搭載された記録ヘッドのクリーニングを制御する
    方法において、 前記キャリッジに前記インクカートリッジを装着すると
    き、前記キャリッジのカバーの開閉を監視し、 前記カバーの開閉を検出したとき、前記インクカートリ
    ッジの情報を読み込み、 前記インクカートリッジの情報が正常に読み込めたと
    き、前記記録ヘッドをクリーニングすることを特徴とす
    る記録ヘッドのクリーニング制御方法。
  2. 【請求項2】 インクカートリッジが着脱自在なキャリ
    ッジと、このキャリッジに搭載された記録ヘッドとを備
    えた記録装置において、 前記キャリッジに前記インクカートリッジを装着すると
    き、前記キャリッジのカバーの開閉を監視し、前記カバ
    ーの開閉を検出したとき、前記インクカートリッジの情
    報を読み込み、前記インクカートリッジの情報が正常に
    読み込めたとき、前記記録ヘッドをクリーニングする制
    御を行う制御手段を備えたことを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 前記カバーの開閉を検出する検出手段を
    備えたことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
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