JP2003277159A - ケイ酸カルシウム質断熱・保温材及びその製造方法 - Google Patents
ケイ酸カルシウム質断熱・保温材及びその製造方法Info
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Abstract
クル粉末を再生、利用可能な新規なケイ酸カルシウム質
断熱・保温材及びその製造方法を提供することにある。 【解決手段】 本発明のケイ酸カルシウム質断熱・保温
材は、示差熱分析において250〜350℃に吸熱ピー
クを有し、且つ650℃での熱収縮率が2.0%以下で
あることを特徴とする。また、該ケイ酸カルシウム質断
熱・保温材は、ケイ酸カルシウム原料粉末に、該ケイ酸
カルシウム原料粉末100質量部に対して、水を20〜
400質量部及び結着剤を2〜40質量部添加、混合し
て得られた成形加工用混合物を所定の形状に成形し、得
られた成形体を硬化することからなり、前記結着剤がケ
イ酸カルシウム粉体100質量部に対して、水酸化アル
ミニウムまたはアルミナ水和物を15〜35質量部、水
を100〜400質量部、アルカリ金属水酸化物を30
〜50質量部添加、混合することにより得られた粉末な
いしペースト状の反応生成物であることを特徴として製
造することができる。
Description
その製造方法に関し、更に詳細には、ケイ酸カルシウム
質断熱・保温材及びその製造方法に関する。
りを断って熱の遮蔽や保温を目的に熱を伝え難くする材
料を総称している。本明細書においては、熱を伝え難く
する材料を総称して「断熱・保温材」と略記する。
等を包含して嵩密度が小さく軽く、断熱・保温効果を発
揮し、特定の形状を維持することができる強度を有し、
しかも、650℃以上の温度にも耐え得る無機質繊維系
素材を原料として成形加工されている。しかも、断熱・
保温材の対象となる部分の多くが鉄やステンレス鋼等で
あることから、対象部分の鉄やステンレス鋼等を腐食さ
せないためにハロゲンイオン(フッ素や塩素)や硫酸根
等の酸根が不在の断熱・保温材が求められていた。
しては、石綿やガラス繊維等を中心とする無機質繊維系
素材が有効であり、多用されてきた。しかしながら、石
綿は環境上問題があり、その使用が禁止されている。
加工原料として、含水ケイ酸カルシウムが主流の方向と
なり、更に、この含水ケイ酸カルシウムに必要に応じて
補強性繊維を数%加えたものが使用されている。含水ケ
イ酸カルシウムを含有してなる成形加工原料から所定形
状の断熱・保温材を成形加工する方法としては、例えば
原料となるケイ酸と、カルシアと、水とを常圧もしくは
加圧下に水熱合成条件下での予備反応させることにより
膨潤したゲル状物質または結晶性物質とした後、所定形
状に成形してオートクレーブ処理することにより含水ケ
イ酸カルシウムの結晶化を促進せしめて成形体とする方
法が挙げられる。
て、例えば特開平5−17198号公報には、シリカ保
温材屑単独もしくはシリカ保温材屑と補強繊維を主体と
する原料を半乾式で成形してなることを特徴とする再生
シリカ保温材が開示されている。また、特開平8−19
8688号公報には、10mm未満で且つ60メッシュ
通過分が85重量%(質量%)以上である粒径を有する
けい酸カルシウム保温材の廃材粉末10〜95重量%
(質量%)及び10mm以上で且つ再生けい酸カルシウ
ム保温材の厚さの80%未満の粒径を有するけい酸カル
シウム保温材の廃材塊状体5〜90重量%(質量%)よ
りなるけい酸カルシウム保温材の廃材混合物100重量
部(質量部)に対し、結合剤を2〜20重量部(質量
部)及び補強繊維を0.5〜5重量部(質量部)配合し
てなることを特徴とする再生けい酸カルシウム保温材が
開示されている。更に、特開平9−20546号公報に
は、ロックウール保温材屑を粒径5mm以下に粉砕した
粉砕物及びケイ酸カルシウム保温材屑を粒径5mm以下
に粉砕した粉砕物から選ばれる少なくとも一種からなる
骨材20〜80重量%(質量%)がアルミナセメントを
団結材として所要の表面状態をもつ板状体に成形されて
いることを特徴とする保温廃材を用いた建築物用内・外
装材が開示されている。また、特許第2993359号
には、珪酸質原料とカルシウム質原料とを水熱合成して
得られる、水/固体重量比(質量比)が15以上であ
り、且つ、沈降体積が15cm3/g以上である珪酸カ
ルシウムの水スラリーと、固形珪酸カルシウム廃材とを
混合し、該混合物を脱水成形後、乾燥することを特徴と
する再生珪酸カルシウム保温材の製造方法が開示されて
いる。
して、変性水ガラス溶液と無機質リン酸塩を組み合わせ
た硬化組成物が、特公昭53−24212号公報、特公
昭53−109558号公報、特公昭56−6387号
公報、特公昭57−42581号公報に開示されてお
り、また、特公昭53−24206号公報には、アルカ
リ金属ケイ酸塩に有効な各種リン酸ケイ素の組み合わせ
からなる硬化組成物が開示されている。
スとした無機結着剤組成物が、特公昭58−58306
号公報、特公平1−53230号公報、特公平2−17
91号公報、特公平2−56299号公報に開示されて
いる。また、特開平11−246261号公報には、特
定のリン酸分を配合した水ガラス組成物が開示されてい
る。
カルシヤ系素材を主成分として構成された水硬性固化
材、及び常温で耐熱性・耐水性の固化体を形成する技術
が、特開平11−263661号公報並びに特願200
0−351931号、特願2001−83816号に開
示されている。
せねばならない問題は多く、特に、廃棄物類の単純な排
出・投棄が社会問題化しており、今や、廃棄物類を単に
排出・投棄することは許されない。これらの問題への対
応として、循環型社会の構築に向けて廃棄物類の有効な
再利用を前提とするゼロミッションによる産業活動が、
産業界に課せられた避けられない事業活動として位置付
けられ、求められている。
ている分野においても同様であり、発電所、製鉄所、化
学工場、その他多くの工場等並びに断熱・保温材の製造
・施工業者においては、一度使用された断熱・保温材を
有効再利用することは必須の課題として取り上げられて
いる。しかし、有効な解決方法は未だ完成されていな
い。しかも、断熱・保温材における有効再利用の技術を
完成させることは、環境問題への対応に留まらず、資源
の有効利用としても効果を発揮する。
強用繊維等が含まれており、また、種々のケイ酸カルシ
ウムが混在し、熱履歴を受けているものもあり、組成も
一定ではない。しかも、廃材から回収される断熱・保温
材から再生品を作製する場合には、断熱・保温材の粉体
を所定形状に成形する時に、比重を大きくせず、必要と
する最少の強度が得られ、且つ被覆する対象金属を腐食
する成分を含有しない結着性バインダーが要求される。
ムのリサイクル粉末を利用可能な新規なケイ酸カルシウ
ム質断熱・保温材及びその製造方法を提供することにあ
る。
保温材は、示差熱分析において250〜350℃に吸熱
ピークを有し、且つ650℃での熱収縮率が2.0%以
下であることを特徴とする。
保温材は、嵩比重が0.1〜1.0の範囲内にあること
を特徴とする。
保温材の製造方法は、ケイ酸カルシウム原料粉末に、該
ケイ酸カルシウム原料粉末100質量部に対して、水を
20〜400質量部及び結着剤を2〜40質量部添加、
混合して得られた成形加工用混合物を所定の形状に成形
し、得られた成形体を硬化することからなり、前記結着
剤がケイ酸カルシウム粉体100質量部に対して、水酸
化アルミニウムまたはアルミナ水和物を15〜35質量
部、水を100〜400質量部、アルカリ金属水酸化物
を30〜50質量部添加、混合することにより得られた
粉末ないしペースト状の反応生成物であることを特徴と
する。
保温材の製造方法は、ケイ酸カルシウム原料粉末が、ケ
イ酸カルシウムのリサイクル粉体であることを特徴とす
る。
保温材の製造方法は、ケイ酸カルシウム粉体が、ケイ酸
カルシウムのリサイクル粉体であることを特徴とする。
保温材の製造方法は、結着補助剤を結着剤または成形加
工用混合物へ配合することを特徴とする。
保温材の製造方法は、成形加工用混合物が更に機能補助
成分を含有してなることを特徴とする。
・保温材は、示差熱分析において250〜350℃に吸
熱ピークを有し、且つ650℃での熱収縮率が2.0%
以下であることを特徴とする。
において、250〜350℃、好ましくは260〜28
0℃の範囲内に示差熱分析の吸熱ピークを有する。ここ
で、従来のケイ酸カルシウム質断熱・保温材には、25
0〜350℃の温度範囲に示差熱分析による吸熱ピーク
は不在で、これが本発明の新規なケイ酸カルシウム質断
熱・保温材の大きな特徴となっている。
保温材は、2.0%以下、好ましくは1.8%以下の6
50℃での熱収縮率を有する。ここで、650℃での熱
収縮率が2.0%を超えると、ケイ酸カルシウム質断熱
・保温材にクラック等が発生することがあるために好ま
しくない。
保温材は、0.10〜1.0g/ml、好ましくは0.
14〜0.50g/mlの範囲内の嵩比重を有すること
が好ましい。ここで、嵩比重が0.10g/ml未満で
は、ケイ酸カルシウム質断熱・保温材の形状を維持する
ことが困難なために好ましくなく、また、1.0g/m
lを超えると、断熱・保温性が低下するために好ましく
ない。
ルシウム質断熱・保温材は、ケイ酸カルシウム原料粉末
に、該ケイ酸カルシウム原料粉末100質量部に対し
て、水を20〜400質量部及び結着剤を2〜40質量
部添加、混合して得られた成形加工用混合物を所定の形
状に成形し、得られた成形体を硬化することからなり、
前記結着剤がケイ酸カルシウム粉体100質量部に対し
て、水酸化アルミニウムまたはアルミナ水和物を15〜
35質量部、水を100〜400質量部、アルカリ金属
水酸化物を30〜50質量部添加、混合することにより
得られた粉末ないしペースト状の反応生成物であること
を特徴として製造することができる。
・保温材において、ケイ酸カルシウム原料粉末や、結着
剤に使用されるケイ酸カルシウム粉体としてケイ酸カル
シウムのリサイクル粉体を使用することができる。ここ
で、本明細書に記載する「ケイ酸カルシウムのリサイク
ル粉体」は、各種用途に使用された廃材ケイ酸カルシウ
ムや各種ケイ酸カルシウム製品を製造する際の屑、端材
等を粉砕した粉末を総称するものであり、熱履歴の有無
やケイ酸カルシウムの種類(ドバモライト、ゾノトライ
ト、珪酸カルシウム水和物、非晶質ケイ酸カルシウム
等)やその他の配合されている成分等は何ら限定される
ものではないが、補強繊維として石綿を含有しているも
のはリサイクル使用するためには好ましくない。このケ
イ酸カルシウムのリサイクル粉末の粒度は特に限定され
るものではないが、JIS標準篩で6メッシュ(3.3
5mm)以下の粉体が好ましく、更に好ましくは60メ
ッシュ(250μm)以下である。ここで、ケイ酸カル
シウムのリサイクル粉末の粒度が6メッシュ(3.35
mm)を超えると、一定の強度を有するケイ酸カルシウ
ム質断熱・保温材を製造することができなくなることが
あるために好ましくない。
の製造方法は、ケイ酸カルシウムのリサイクル粉末を再
利用可能なことと、使用する結着剤に特徴がある。該結
着剤は、ケイ酸カルシウム粉体100質量部に対して、
水酸化アルミニウムまたはアルミナ水和物を15〜35
質量部、好ましくは15〜33質量部、水を100〜4
00質量部、好ましくは120〜360質量部、アルカ
リ金属水酸化物を30〜50質量部、好ましくは32〜
46質量部添加、混合することにより得られた反応生成
物よりなるものであり、結着剤は粉状ないしペースト状
の形態であることができる。
ム粉体は、新たに合成したものであっても、上記ケイ酸
カルシウムのリサイクル粉体であっても良い。ケイ酸カ
ルシウム粉体は、後述のアルカリ金属水酸化物により活
性化されたシラノール基を提供すると共に触媒作用を有
し、反応系を塩基性に保持するカルシヤを提供するもの
である。即ち、ケイ酸カルシウム粉体にアルカリ金属水
酸化物を反応させることにより、ケイ酸分にアルカリ金
属イオンが反応してシラノール基を生成することができ
る。
キサイト、粘土等を例示することができる。なお、水酸
化アルミニウムまたはアルミナ水和物はゼオライトまた
はゼオライト前駆体を形成する易反応性のアルミナを提
供するものである。水酸化アルミニウムまたはアルミナ
水和物の配合量がケイ酸カルシウム粉体100質量部に
対して15質量部未満であると、結着効果を発揮するゼ
オライトまたはゼオライト前駆体の生成量が少なく、期
待する効果が得られないために好ましくなく、該配合量
が35質量部を超えると製造されるケイ酸カルシウム質
断熱・保温材の嵩比重が増加し、むしろ断熱・保温効果
を低減させるために好ましくない。
る。なお、水の配合量がケイ酸カルシウム粉体100質
量部に対して100質量部未満であると、結着剤を形成
する反応媒体としての水が不足し、結着剤としての結着
作用効果を充分に発揮することができないために好まし
くなく、該配合量が400質量部を超えると、結着剤と
しての結着作用効果が弱まるために好ましくない。
ケイ酸カルシウム粉体100質量部に対して30質量部
未満であると、ゼオライトまたはゼオライト前駆体が充
分に生成しないために好ましくなく、また、該配合量が
50質量部を超えると、過度な遊離アルカリ金属成分が
結着剤中に残存し、得られるケイ酸カルシウム質断熱・
保温材が塩基性となるために好ましくない。ここで、ア
ルカリ金属水酸化物としては、例えば水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が好適である。な
お、アルカリ金属水酸化物は、ケイ酸カルシウム粉体を
活性化してシラノール基とカルシヤを提供するものであ
る。
した後、常温・常圧で混合撹拌することによって反応が
進行して粉状ないしペースト状の結着剤を得ることがで
きる。この反応は一部発熱反応を伴い、反応系の温度は
一時上昇することがある。また、加温下並びに加圧下で
上記原料を混合撹拌することによって反応を進行させる
こともできる。なお、上記操作で直接粉状の結着剤を製
造することもできるが、ペースト状の結着剤を加熱する
などして脱水することにより、粉状の結着剤を回収する
こともできる。
化機構は、シラノール基の縮合反応で生成するポリシロ
キサン結合によるシリカポリマーの形成並びにアルカリ
金属イオンが固定化されたゼオライトまたはゼオライト
前駆体の形成によるものであり、それによってケイ酸カ
ルシウム質断熱・保温材を所定の形状に維持することが
できる。
の製造方法において、所定の形状に成形加工される成形
加工用混合物は、上記ケイ酸カルシウム原料粉末、結着
剤及び水より構成される。上記各成分の配合割合は、ケ
イ酸カルシウム原料粉末100質量部に対して結着剤2
〜40質量部、好ましくは4〜15質量部、水20〜4
00質量部、好ましくは50〜350質量部の範囲内で
ある。ここで、結着剤の配合量がケイ酸カルシウム原料
粉末100質量部に対して2質量部未満であると、充分
な結着効果が得られないために好ましくなく、また、該
配合量が40質量部を超えると、ケイ酸カルシウム質断
熱・保温材の製造過程において、収縮によるクラックが
発生する恐れがあるために好ましくない。また、水の配
合量がケイ酸カルシウム原料粉末100質量部に対して
20質量部未満では、成形加工用混合物を予め所定の形
状とすることが難しいため好ましくなく、また、該配合
量が400質量部を超えると、脱水後の断熱・保温材に
クラック等が発生することがあるために好ましくない。
混合物を用いて所望の形状に成形加工する。成形加工操
作は特に限定されるものではなく、慣用の種々の方法を
用いることができ、例えば注入方式による成形方法や加
圧方式による成形方法等を用いることができ、所定の形
状に成形した後に硬化処理が行なわれる。
を所定の形状を確保することができる型枠に流し込み等
の方法により注入し、養生後、脱型し、次に、常温ない
し250℃、好ましくは常温ないし120℃の温度範囲
に硬化処理することからなる。従って、注入方式による
成形法は、現場での製造並びに施工に有効な方式であ
る。なお、上記操作は注入方式による成形操作の一例を
示したものであり、本発明における、成形・硬化操作
は、上記操作に限定されるものではない。
混合物を所定の形状の型枠に装填して加工することによ
り成形し、得られた成形体を脱型後、常温ないし250
℃、好ましくは常温ないし120℃の温度範囲で硬化処
理することからなる。従って、加圧方式による成形方法
は、工場ライン等において、ケイ酸カルシウム質断熱・
保温材を大量に生産する際に有効な方式である。なお、
上記操作は注入方式による成形操作の一例を示したもの
であり、本発明における、成形・硬化操作は、上記操作
に限定されるものではない。
保温材を製造するための成形加工用混合物の基本配合は
上述の通りであるが、更に必要に応じて結着補助剤を前
記結着剤または加工成形用混合物に添加、配合すること
もできる。結着補助剤としては、次に示す6種類の成分
を挙げることができる: アルミノケイ酸塩; アルカリ金属ケイ酸塩; アルカリ金属またはアルカリ土類金属のアルミン酸
塩; アルカリ金属またはアルカリ土類金属のホウ酸塩; リン酸ケイ素; バリウム化合物。 なお、上記結着補助剤は、単独で配合しても、2種以上
を組み合わせて配合してもよい。
は、下記の単位格子の化学組成式(1):
は単位格子当たりの4面体数である)で表わされるアル
ミノケイ酸塩で、例えばゼオライト構造を有するものを
挙げることができる。ゼオライトとしては、天然品を選
ぶこともできるが、工業的に合成された結晶型が定まっ
ている4Aタイプの合成ゼオライトが好適である。な
お、合成ゼオライトは粒径が10μm以下、好ましくは
5μm以下の微細粒子であることが好ましい。ここで、
合成ゼオライトの粒径が10μmを超えると、結晶成長
タネ成分としての効果が低下するために好ましくない。
・保温材の製造方法において、成形加工用混合物から得
られた成形体を硬化させた成形硬化体中に、アルミノケ
イ酸塩であるゼオライトもしくはゼオライトの前駆体が
マトリックスを構成する一員として形成されることが重
要である。このゼオライトまたはゼオライトの前駆体の
結晶を成形硬化体中に速やかに成長させるための結晶成
長タネ成分として、アルミノケイ酸塩であるゼオライト
結晶を結着剤に予め配合することが好ましい。
その配合割合は、結着剤100質量部に対して、1〜6
質量部、好ましくは1〜4質量部の範囲内である。
て使用可能なアルカリ金属ケイ酸塩は、下記の組成式
(2)
3.5の数を示し、wは1.6ないし50.0の数を示
す)で表わされる粉末状ないし液状のアルカリ金属ケイ
酸塩の1種または2種以上である。例えばケイ酸ナトリ
ウムは、所謂水ガラスとしてJIS化されて工業的に大
量に生産されており、ケイ酸アルカリ成分として好適で
ある。なお、ケイ酸カルシウム質断熱・保温材の利用分
野や使用目的、施工作業性や要求される物性等を勘案し
てカリウム塩やリチウム塩を単独で、またはナトリウム
塩と組み合わせた複合型のケイ酸アルカリとして用いる
ことができる。
定の形状を維持するために充分な結着力を結着剤に提供
するために用いられる。即ち、シリカポリマー形成の基
礎となるシラノール基を充分に確保しておく必要があ
り、シラノール基を補填するためにシラノール基を有す
るケイ酸塩とアルカリ金属よりなるアルカリ金属ケイ酸
塩を配合することができる。
の配合割合は、結着剤100質量部に対して、1〜50
質量部、好ましくは2〜40質量部の範囲内である。
ルミン酸塩:結着補助剤として使用可能なアルカリ金属
またはアルカリ土類金属アルミン酸塩は、下記組成式
(3)
示し、nは、Mの原子価を示し、aは0〜5.0の数を
示し、wは0〜9.0の数を示す)で表わされるアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属アルミン酸塩の1種また
は2種以上を挙げることができる。アルカリ金属または
アルカリ土類金属アルミン酸塩の具体的な例としては、
アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カルシウム、アルミ
ン酸マグネシウム、アルミン酸亜鉛等を挙げることがで
きる。
の通りであるが、ゼオライトまたはゼオライト前駆体の
形成に必要な構成成分であるアルミナ成分の共存は不可
欠であり、上記結着剤の構成成分として水酸化アルミニ
ウムを配合しているが、生成する結着成分中にゼオライ
トまたはゼオライト前駆体を生成するのに必要にして充
分なアルミナ成分が不足する場合には、アルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属アルミン酸塩を配合することが好
ましい。
ミン酸塩を配合する場合、その配合割合は、結着剤10
0質量部に対して、1〜50質量部、好ましくは5〜4
0質量部の範囲内である。
ホウ酸塩:結着補助剤として使用可能なアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属のホウ酸塩は、下記組成式(4)
示し、nはMの原子価を示し、bは1.0〜2.0の数
を示し、wは0〜10の数を示す)で表わされるアルカ
リ金属またはアルカリ土類金属ホウ酸塩を挙げることが
できる。具体的には、ホウ酸カリウムやホウ酸ソーダ等
のアルカリ金属ホウ酸塩や、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシ
ウム、ホウ酸マグネシウム等のアルカリ土類金属ホウ酸
塩を挙げることができ、アルカリ金属ホウ酸塩は、無水
塩、3水塩、5水塩、7水塩、10水塩の中から選択す
ることが好適である。
カポリマーは、基本的に4価のケイ素(Si)並びに2
価の酸素(O)とが規則正しく配列してマトリックスを
構成している。従って、シラノール基のみで形成される
シリカポリマーは、脱水反応によりポリマー化するた
め、生成マトリックスに収縮が生じ、その収縮から歪エ
ネルギーが結着成分中に蓄積して亀裂等のトラブルを発
生させる傾向にある。この歪を解消するために結着成分
内に緩衝帯を形成する必要があり、緩衝帯を形成するた
めにはアルカリ金属またはアルカリ土類金属ホウ酸塩か
らなる緩衝帯形成成分が有効である。
酸塩を配合する場合、その配合割合は、結着剤100質
量部に対して、0.1〜10質量部、好ましくは0.2
〜6質量部の範囲内である。
能なリン酸ケイ素は、下記組成式(5)
る。このリン酸ケイ素は、結着促進補助剤として作用す
る。
合は、結着剤100質量部に対して、1〜10質量部、
好ましくは2〜6質量部の範囲内である。
し、安定性に劣るものがあるが、このような場合には、
脂肪酸類(例えばステアリン酸)、脂肪酸塩類(ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム等)、カップ
リング剤(オルガノシロキサンのモノマーやポリマーの
シラン、チタンカップリング剤等)のようなコーティン
グ剤で予め表面処理したものを使用することもできる。
可能なバリウム化合物は、下記組成式(6)
0の数を示す)で表わされるケイ酸バリウムまたは水酸
化バリウムである。ケイ酸バリウムは、水酸化バリウム
と易反応性ケイ酸とを所定のモル比となるように混合、
反応させることにより得ることができる。また、水酸化
バリウムとしては組成式Ba(OH)2・8H2Oで示
されるものが好適である。このバリウム化合物は、結着
遅延剤として機能する。
割合は、結着剤100質量部に対して、1〜6質量部、
好ましくは1〜4質量部の範囲内である。
分を配合することができる。機能補助成分としては、例
えば岩綿、ガラス繊維、セラミックス繊維、カーボン繊
維、各種ウィスカー、ウォラストナイト、バーミキュラ
イト、パーライト並びにケイ藻土等のような無機系の機
能補助成分を挙げることができる。
質繊維、獣毛フェルト、プラスチック繊維等のような有
機系の機能補助成分を例示することができる。
剤を主成分とする発泡・起泡剤を使用することもでき
る。発泡・起泡剤としては、例えばN−アシルアミノ酸
及びその塩縮合物のようなカルボン酸類;アルキルベン
ゼンスルホン酸ソーダのようなスルホン酸塩類;アシル
化ペプチド;イミダゾリニウム塩のような陽イオン界面
活性剤;カルボキシペタイン型の両性界面活性剤;ポリ
グリセリン脂肪酸エステルや蔗糖脂肪酸エステル類等を
挙げることができる。なお、発泡・起泡剤を有効に活用
するためには、発泡・起泡剤と併用して増粘剤を使用す
ることが有効である。この増粘剤としては例えばメチル
セルローズやポリエチレンオキサイド等を使用すること
ができるが、これらに限定されるものではない。
m以下の顔料または着色剤を使用することもできる。こ
こで、顔料としては例えばカーボンブラック、酸化チタ
ン、酸化ジルコニウム、各種酸化鉄、水酸化鉄、弁柄
(酸化鉄)、磁性体、酸化クロム、クロム酸鉛、黄鉛、
群青、各種金属酸化物等の焼成顔料や無機質有色顔料、
更に、金属類、合金、非酸化物(窒化物、炭化物等)等
を挙げることができる。更に、シリカ系微粉末、ホワイ
トカーボン、溶融シリカ、ケイ酸塩、粘土類粉末、アル
ミナ、溶融アルミナ、カルシア、炭酸カルシウム、マグ
ネシア、酸化亜鉛、磁性酸化鉄等の酸化物類、各種貝殻
粉末等の炭酸塩化合物、窒化ホウ素、炭化ケイ素等の非
酸化物類等の顔料類から目的に応じて選ぶことができ
る。更に、有機質顔料としては、例えば赤色や黄色で一
般的に使用されている不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、
縮合多環式顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノ
ン系顔料、また、青色や緑色で使用されているシアニン
ブルー、シアニングリーン等を挙げることができる。中
でもアルカリ性に強い顔料が好適である。着色剤として
は、上記無機質顔料や有機質顔料も使用可能であるが、
当業界で汎用されている公知の有機系着色化合物、各色
のインキ並びに天然もしくは合成の染料等を単独で若し
くは2種以上組み合わせて使用することもできる。
成形加工用混合物100質量部に対して1〜100質量
部、好ましくは5〜90質量部の範囲内である。ここ
で、機能補助成分の配合割合が成形加工用混合物100
質量部に対して1質量部未満では、その添加配合効果が
得られないために好ましくなく、また、該配合割合が1
00質量部を超えると、ケイ酸カルシウム原料粉末がも
つ本来の効果が薄まるために好ましくない。なお、機能
補助成分は、各機能補助成分を必要に応じて適宜組み合
わせて使用することが、得られるケイ酸カルシウム質断
熱・保温材の機能性を有効に発揮させる上で有効であ
る。
性等を評価するため、各試験体の製造方法及び試験方法
を下記に示す。試験方法は原則としてJISA9510
(無機多孔質保温材)規格に準拠するが、一部において
特別な試験方法並びに評価方法を採用している。なお、
保温材のJIS規格には、保温板試験片と保温筒試験片
があるが、試験片としては保温板試験片(約300×7
5×75mm)を用いて評価した。
温板試験片の長さ、幅、厚さ及び質量を測定し、下記式
(1)にて嵩密度を求める:
材試験片の質量(kg)を表わし、Vは保温材試験片の
体積(m3)を表わす]
れた保温板試験片(n=3)をJIS A9510に記
載の曲げ強さ試験装置の支持台の上に置き、支点間距離
の中央部に荷重速度10〜30mm/分で荷重を加え、
最大荷重を測定し、下記式(2)にて常態曲げ強度を求
める:
Fは最大荷重(N)を表わし、lは支点間距離(mm)
を表わし、bは保温板試験片の幅(mm)を表わし、t
は保温板試験片の厚さ(mm)を表わす]
試験片(長さ150mm、幅約50mm、n=3)に約
100mmの標線を刻線し、標線の長さを0.1mmの
精度で測定する。次に、試験片を加熱炉に水平に置き、
650±15℃で3時間保持し、常温まで冷却後標線の
長さを0.1mm単位で測定し、下記式(3)にて熱収
縮率を求める:
の標線の長さ(mm)を表わし、l1は加熱、冷却後の
標線の長さ(mm)を表わす]
温度を以下の方法に従って求めた。まず、めのう乳鉢を
用いて試料の粒径を約100μm以下とし、得られた粉
末試料を白金製の容器に充填する。標準試料として同様
な容器にアルミナ粉末を充填し、両方の容器を加熱炉内
で10℃/分の速度で昇温した。測定は室温から800
℃の範囲で行い、その時の標準試料の温度に対する評価
試料の温度変化から吸熱ピーク温度を求めた。
酸カルシウム粉体を用い、表2に示す配合割合にて、ま
ず、ケイ酸カルシウム粉体に所定量の水酸化アルミニウ
ム粉末を加え、次いで、所定量の水を加えて湿潤状態と
した後、所定量の水酸化ナトリウムを加えて混練・混和
することによって結着剤1〜8を得た。
体(A−1)は、ゾーノトライト(6CaO・6SiO
2・H2O)系ケイ酸カルシウムを断熱・保温材に加工
する際に発生した端廃材の粉末(粒度3.35mm以
下)であり、ケイ酸カルシウムのリサイクル粉体(A−
2)は、トバモライト(5CaO・6SiO2・5H2
O)系ケイ酸カルシウムを断熱・保温材に加工する際に
発生した端廃材の粉末(粒度3.35mm以下)であ
り、ケイ酸カルシウムのリサイクル粉体(A−3)は、
使用済み保温材廃材より回収された熱履歴を受けている
廃材の粉末(粒度3.35mm以下)であり、ケイ酸カ
ルシウムのリサイクル粉体(A−4)は、使用済み保温
材廃材より回収された熱履歴を受けている廃材の粉末の
粉末(粒度3.35mm以下)である。
れた結着剤に更に表3に示す配合割合にて結着補助成分
を配合することにより結着剤9〜16を得た。
塩で、Al/Si原子比4.2、環員数が8であり、4
Aタイプと称せられている2次粒径が20μm以下の微
粉末である合成ゼオライトである。結着補助剤2は、天
然ゼオライト(福島県産)である。結着補助剤3は、3
号ケイ酸ナトリウムである。結着補助剤4は、アルミン
酸ナトリウム(Al2O3:26.2質量%、Si
O2:43.1質量%、Na2O:43.1質量%、H
2O:30.2質量%)である。結着補助剤5は、上記
合成ゼオライト75質量%、アルミン酸カルシウム(A
l2O3:42.7質量%、CaO:26.2質量%、
H2O:27.5質量%)20質量%、及びホウ酸ソー
ダ粉末(Na2B4O7・10H2O)5質量%よりな
る混合物である。結着補助剤6は、上記合成ゼオライト
60質量%、3号ケイ酸ナトリウム20質量%、上記ア
ルミン酸カルシウム10質量%、及びリン酸ケイ素粉末
(200メッシュ篩全通、主成分:SiP2O7、Si
O2/P2O5モル比=3.0/1.0、リン酸分徐放
性a=0.33、b=20)10質量%よりなる混合物
である。結着補助剤7は、上記合成ゼオライト50質量
%、2号ケイ酸ナトリウム10質量%、及び上記アルミ
ン酸カルシウム40質量%よりなる混合物である。結着
補助剤8は、上記天然ゼオライト75質量%、上記アル
ミン酸カルシウム10質量%、上記ホウ酸ソーダ粉末5
質量%、及びケイ酸バリウム(Ba++可溶分:800
mg/l)10質量%よりなる混合物である。なお、ケ
イ酸バリウムは、酸性白土の酸処理品[シルホナイト
(商品名:水澤化学製)、SiO293.0質量%、A
l2O31.5質量%、Fe2O30.3質量%、Mg
O0.3質量%、CaO0.2、Ig.Loss3.7
質量%]と結晶性水酸化バリウム[Ba(OH)2]を
SiO2/BaOモル比1.0となるように均質混合
し、200℃で60分間乾燥した後、乾燥品を粉砕して
200メッシュ分級品としたものであり、X線回折によ
りケイ酸バリウムを主成分とするものであることが同定
されたものである。
シウムのリサイクル粉末に所定量の水を加えて湿潤状態
とし、次に、所定量の結着剤及び機能補助成分を添加、
混練して成形加工用混合物を調製した。次に、得られた
成形加工用混合物を注入方式または加圧方式にて所定の
形状に成形した。注入方式では、成形加工用混合物を3
00×75×75mmの成形用型に流し込み、表4に記
載する条件で脱水乾燥後、脱型し、更に150℃で4時
間乾燥して供試体とした。また、加圧方式では、成形加
工用混合物を300×75×75mmの成形用型に充填
し、約1〜2N/mm2の圧力で加圧成形した後、表4
に記載する条件で脱水乾燥後、脱型し、更に150℃で
4時間乾燥して供試体とした。得られた供試体の物性を
表4に併記する。
ある。機能補助成分2は、ケイ藻土である。機能補助成
分3は、木質パルプである。機能補助成分4は、アルキ
ルベンゼンスルホン酸ソーダである。機能補助成分5
は、ベンガラ(粒径5μm以下)である。
の一例を示す。非晶質ケイ酸原料としてケイソウ土1
0.0質量%、結晶質ケイ酸原料としてケイ石粉(ミネ
珪石)42.3質量%、石灰質原料とケイ酸質原料のモ
ル比(CaO/SiO2)であるC/S比が1.0とな
るように石灰質原料として生石灰43.6質量%と、水
1400質量%を添加、混合し、198℃の飽和水蒸気
圧のもとで3時間、16rpmの速度で撹拌しながら蒸
熱処理を行った。得られたスラリーに耐アルカリガラス
繊維2.0質量%とパルプ2.0質量%を加えて混合
し、加圧脱水成形する。これを1.23MPaの飽和水
蒸気圧のもとで5時間蒸気養生した後、105℃で15
時間乾燥して、ケイ酸カルシウム質成形体を得た。得ら
れたケイ酸カルシウム質成形体について示差熱分析を行
ったところ、250〜350℃の範囲には吸熱ピークは
認められず、330℃付近にパルプの燃焼に起因すると
考えられる発熱ピークのみが認められた。
サイクル粉末を用いてケイ酸カルシウム質断熱・保温材
を提供することができ、使用済のケイ酸カルシウム質断
熱・保温材等を廃棄物とすることなく、再生、再利用す
ることが可能となり、環境問題と資源の有効活用に貢献
することができるという効果を奏するものである。
Claims (7)
- 【請求項1】 示差熱分析において250〜350℃に
吸熱ピークを有し、且つ650℃での熱収縮率が2.0
%以下であることを特徴とするケイ酸カルシウム質断熱
・保温材。 - 【請求項2】 嵩比重が0.1〜1.0の範囲内にあ
る、請求項1記載のケイ酸カルシウム質断熱・保温材。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のケイ酸カルシウ
ム質断熱・保温材の製造方法において、ケイ酸カルシウ
ム原料粉末に、該ケイ酸カルシウム原料粉末100質量
部に対して、水を20〜400質量部及び結着剤を2〜
40質量部添加、混合して得られた成形加工用混合物を
所定の形状に成形し、得られた成形体を硬化することか
らなり、前記結着剤がケイ酸カルシウム粉体100質量
部に対して、水酸化アルミニウムまたはアルミナ水和物
を15〜35質量部、水を100〜400質量部、アル
カリ金属水酸化物を30〜50質量部添加、混合するこ
とにより得られた粉末ないしペースト状の反応生成物で
あることを特徴とするケイ酸カルシウム質断熱・保温材
の製造方法。 - 【請求項4】 ケイ酸カルシウム原料粉末が、ケイ酸カ
ルシウムのリサイクル粉体である、請求項3記載のケイ
酸カルシウム質断熱・保温材の製造方法。 - 【請求項5】 ケイ酸カルシウム粉体が、ケイ酸カルシ
ウムのリサイクル粉体である、請求項3記載のケイ酸カ
ルシウム質断熱・保温材の製造方法。 - 【請求項6】 結着補助剤を結着剤または成形加工用混
合物へ配合する、請求項3ないし5のいずれか1項記載
のケイ酸カルシウム質断熱・保温材の製造方法。 - 【請求項7】 成形加工用混合物が更に機能補助成分を
含有してなる、請求項3ないし6のいずれか1項記載の
ケイ酸カルシウム質断熱・保温材の製造方法。
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