JP2003272539A - マグネトロン及びマグネトロンの製造方法 - Google Patents

マグネトロン及びマグネトロンの製造方法

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JP2003272539A
JP2003272539A JP2002070397A JP2002070397A JP2003272539A JP 2003272539 A JP2003272539 A JP 2003272539A JP 2002070397 A JP2002070397 A JP 2002070397A JP 2002070397 A JP2002070397 A JP 2002070397A JP 2003272539 A JP2003272539 A JP 2003272539A
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vane
strap ring
magnetron
strap
vanes
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Application number
JP2002070397A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Murao
則行 村尾
Kazuki Miki
一樹 三木
Setsuo Hasegawa
節雄 長谷川
Satoshi Nakai
聡 中井
Noriyuki Okada
則幸 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストラップリングとベインとのろう付け不良
を低減させて生産性を向上させたマグネトロン及びその
マグネトロンの製造方法を提供すること。 【解決手段】 ストラップリングとベインとが接合され
る上下端面部において、ストラップリングとベインとの
接合線に沿ってろう材としての線材を水平方向に嵌める
凹溝を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジ等のマ
イクロ波加熱機器やレーダーなどに用いられるマグネト
ロン及びマグネトロンの製造方法に関し、特にストラッ
プリングとベインとのろう付け接続不良の対策に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図23〜図26は、電子レンジ等に用い
られている一般的なマグネトロンの説明図である。すな
わち、図23は一般的なマグネトロンの全体構成を説明
するための縦断面図であり、図24は同マグネトロンに
おけるストラップリングとベインとの接合部拡大図であ
り、図25は同マグネトロンにおいて、図24に示され
たベインと交互に配置されるベインとストラップリング
との接合部の拡大図であり、図26は同マグネトロンに
おける陽極円筒の平断面図である。
【0003】このマグネトロンは、コンデンサ1やチョ
ークコイル2等が内蔵されたケース3上に、ヨーク4や
放熱フィン5で覆われた2極真空管であるマグネトロン
本体10が配置されている。
【0004】マグネトロン本体10の真空壁の一部を構
成する陽極円筒11は、無酸素銅などで形成されてお
り、その内周には偶数枚のベイン12が中心部の陰極1
6に対して放射状に設けられている。ベイン12は、1
枚おきに内周側(小径)のストラップリング13及び外
周側(大径)のストラップリング14に接合されて、π
モード発振の安定化が図られている。
【0005】ベイン12は、図24に示されたベイン1
12と図25に示されたベイン122とが交互に配置さ
れて構成されている。ベイン112は、上側で内周側ス
トラップリング13と接合し、下側で外周側ストラップ
リング14と接合されている。このために、ベイン11
2は、上側にストラップリング14を逃げるための切欠
115が、下側にはストラップリング13を逃げるため
の切欠116が設けられている。これに対し、ベイン1
22は、上側にストラップリング13を逃げるための切
欠125が、下側にはストラップリング14を逃げるた
めの切欠126が設けられている。したがって、ベイン
122は、ベイン112を上下逆様にした形状をなして
いる。なお、以下の説明において、単にベイン12と称
する場合は、ベイン112及び/又はベイン122を意
味するものとする。
【0006】陽極円筒11の両端には、その上下に配置
される円環状の永久磁石15の磁界を、ベイン12の先
端と陽極円筒11の中心部に設けられる陰極16との間
の作用空間に集中させるためのポールピース17がそれ
ぞれ設けられている。
【0007】陰極16は、例えばトリムタングステン線
などがコイル状に巻かれたフィラメントからなり、各ベ
イン12の先端で囲まれた空間に、陽極円筒11の中心
部に位置するように設けられている。
【0008】上記ベインの1枚には出力アンテナリード
18の一端が接合され、その他端はポールピース17の
貫通孔17a、出力側金属筒19及びセラミック円筒な
どからなる絶縁筒20の中心部を貫通して排気管の封止
部21で固定されている。この封止部21にはアンテナ
キャップ22が被せられている。
【0009】出力側金属筒19は、陽極円筒11と直接
電気的に接合されており、陽極円筒11とベイン12と
で形成される空洞共振回路で発振したマイクロ波電力
は、出力側金属筒19の中心軸上を延びる出力アンテナ
リード18を同軸線路として進み、その先端の出力アン
テナ23から放射される。
【0010】上記マグネトロンの本体部10における各
部品の接合は、従来高融点ろう付け方法が採られてお
り、ろう材は銀と銅合金ろう材が主流となっている。ま
た、ろう材は、部品形状や部品構成を考慮し、最適な材
料(板材、線材)や形状を選択使用しているが、陽極組
立におけるストラップリング13、14とベイン12と
のろう付けには、組立性や部品点数削減の面から、ま
た、各部品の材料が銅(無酸素銅)であることから、ス
トラップリング13、14に銀メッキを施したろう付け
方法が主流となっている。また、図24及び図25に示
すように、内周側及び外周側ストラップリング13、1
4が上下両方に取り付けられているという部品構成及び
組立上から、軸方向よりも、主に径方向の接合面でろう
付けされる構成となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、径方向の接
合面における隙間は、各部品の寸法公差や部品組立を考
慮すると一定にはならない。更には、ストラップリング
13、14に施すメッキの厚みや処理条件のバラツキも
あり、ベイン12に銀メッキが流れていかないことがあ
った。このため、ろう付け不良による不良品の発生率が
高く、不良品の廃棄が必要となり、或いは、修正のため
に多くの時間と修復コストを必要とするという問題があ
った。
【0012】なお、上記に代わる方法として、予めろう
材を付着したストラップリングを使用するという方法も
あるが、この場合には、ストラップリングにろう材を付
着するための別工程が必要となるため、やはりコスト高
となる問題があった。
【0013】本発明は、このような従来技術に存する問
題点を解決するためのものであり、ストラップリングと
ベインとのろう付け不良を低減させて生産性を向上させ
たマグネトロン及びそのマグネトロンの製造方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、第1の解決手段に係るマグネトロンは、陽
極円筒の中心部に配置された陰極に対して放射状となる
ように陽極円筒の内周に接合される複数枚のベインと、
このベインを交互に接合するようにベインの上下に固着
されるストラップリングとを備え、ストラップリングと
ベインとが接合される上下端面部において、ストラップ
リングとベインとの接合線に沿ってろう材としての線材
を水平方向に嵌める凹溝を形成したものである。
【0015】上記において、陽極円筒を基準として出力
アンテナのある方向を上方向とし、出力アンテナを基準
として陽極円筒のある方向を下方向と称している。な
お、本明細書においては、以下においても同様の意味を
有するものとして上下の語を使用する。
【0016】このように構成すると、ストラップリング
とベインとのろう付けに際し、ろう材をストラップリン
グとベインとの接合部に安定的に配置させることができ
る。したがって、ストラップリングとベインとの接合面
間の隙間を埋めるのに必要なろう材料を確実に保持する
ことができる。この結果、ストラップリングとベインと
のろう付けは、溶融したろう材をストラップリングとベ
インとの径方向の接合面における両者それぞれの接合面
を伝って流し込むことが可能となる。このように、この
解決手段によれば、ろう付不良を低減することができ、
不良率を大幅に削減して生産性を向上させることができ
る。また、凹溝にろう材を嵌めるのに要する工数は、ス
トラップリングにろう材を付着させる従来方法に比し工
数が少なくなるので、陽極円筒の組立工数やコストの増
加がない。
【0017】また、前記凹溝は、略U字形や先細り形状
とすることができる。なお、凹溝を先細り形状とした場
合は、溶融したろう材がストラップリングとベインとの
隙間における両接合面を伝わり易くなり、より一層ろう
付けの安定性が向上する。また、凹溝は、ストラップリ
ング側、ベイン側の何れに設けてもよく、また、両者に
跨って設けもよい。なお、凹溝をストラップリング側に
設ける場合は、パイプ材からストラップリングを切り出
すときのカッターの刃先を段付きにすると、切り落とし
と同時に凹溝を形成することができる。また、凹溝をベ
イン側に設ける場合は、ベインの打ち抜きプレス加工の
際に、同時に打ち抜きを行うことができる。また、上記
各場合において、ろう材としてリング状に形成したもの
を使用してろう材の載置工数を低減することもできる。
また、凹溝をベイン側に設けた場合は、コの字形に成形
したろう材としての線材を各ベインに対し跨らせて載置
することにより、ろう付けをより確実なものとすること
ができる。
【0018】また、前記課題の他の解決手段であるマグ
ネトロンは、陽極円筒の中心部に配置された陰極に対し
て放射状となるように陽極円筒の内周に接合される複数
枚のベインと、このベインを交互に接合するようにベイ
ンの上下に固着されるストラップリングとを備え、スト
ラップリングとベインとが接合される上下端面部におい
て、ストラップリングとベインとの接合線に沿ってろう
材としての線材1本を長さ方向に所定寸法挿入できる大
きさの凹部を形成したものである。
【0019】このように構成すると、ストラップリング
とベインとのろう付けに際し、ろう材としての線材をス
トラップリングとベインとの接合部に安定的に固定する
ことができる。例えば、コの字形に形成したろう材の一
端部を凹部に挿入し、かつ、ストラップリングを半径方
向に挟み込むようにろう材を固定することができる。し
たがって、ストラップリングとベインとの接合面間の隙
間を埋めるのに必要なろう材料を確実に接合面に保持す
ることができる。この結果、ストラップリングとベイン
とのろう付けは、溶融したろう材をストラップリングと
ベインとの径方向の接合面における両者それぞれの接合
面を伝って流し込むことが可能となる。このように、こ
の解決手段によれば、ろう付不良を低減することがで
き、不良率を大幅に削減して生産性を向上させることが
できる。また、凹部にろう材としての線材を挿入するの
に要する工数は、ストラップリングにろう材を付着させ
る従来方法に比し工数が少なくなるので、陽極円筒の組
立工数やコストの増加がない。また、この凹部は、スト
ラップリング側、ベイン側の何れに設けてもよく、ま
た、両者に跨って設けもよい。
【0020】また、前記課題の更なる他の解決手段であ
るマグネトロンは、陽極円筒の中心部に配置された陰極
に対して放射状となるように陽極円筒の内周に接合され
る複数枚のベインと、このベインを交互に接合するよう
にベインの上下に固着されるストラップリングとを備
え、ストラップリングとベインとが接合される上下端面
部において、コの字形に形成したろう材としての線材の
長手方向がストラップリングとベインとの接合線に沿
い、かつ、開放部が凹部内側となるように挿入し得る大
きさの凹部を形成したものである。
【0021】このように構成すると、ストラップリング
とベインとのろう付けに際し、コの字形に形成したろう
材としての線材を凹部に挿入することにより、ろう材を
ストラップリングとベインとの接合部に安定的に配置さ
せることができる。したがって、ストラップリングとベ
インとの接合面間の隙間を埋めるのに必要なろう材料を
確実に保持することができる。この結果、ストラップリ
ングとベインとのろう付けは、溶融したろう材をストラ
ップリングとベインとの径方向の接合面における両者そ
れぞれの接合面を伝って流し込むことが可能となる。こ
のように、この解決手段によれば、ろう付不良を低減す
ることができ、不良率を大幅に削減して生産性を向上さ
せることができる。また、凹部にろう材としての線材を
挿入するのに要する工数は、ストラップリングにろう材
を付着させる従来方法に比し工数が少なくなるので、陽
極円筒の組立工数やコストの増加がない。また、この凹
部は、ストラップリング側、ベイン側の何れに設けても
よく、また、両者に跨って設けもよい。
【0022】また、前記課題のさらなる他の解決手段で
あるマグネトロンは、陽極円筒の中心部に配置された陰
極に対して放射状となるように陽極円筒の内周に接合さ
れる複数枚のベインと、このベインを交互に接合するよ
うにベインの上下に固着されるストラップリングとを備
え、ストラップリングとベインとが接合される各ベイン
側の接合面に、この接合面を水平方向に横断する2本の
凹部を形成したものである。
【0023】このように構成すると、ストラップリング
とベインとのろう付けに際し、2本の凹部間の部分を中
心保持部材とするようにロの字形に形成したろう材とし
ての線材を嵌め込むことにより、ろう材をストラップリ
ングとベインとの接合部に安定的に配置させることがで
きる。したがって、ストラップリングとベインとの接合
面間の隙間を埋めるのに必要なろう材料を確実に保持す
ることができる。この結果、ストラップリングとベイン
とのろう付けは、溶融したろう材をストラップリングと
ベインとの径方向の接合面における両者それぞれの接合
面を伝って流し込むことが可能となる。このように、こ
の解決手段によれば、ろう付不良を低減することがで
き、不良率を大幅に削減して生産性を向上させることが
できる。また、凹部にろう材としての線材を挿入するの
に要する工数は、ストラップリングにろう材を付着させ
る従来方法に比し工数が少なくなるので、陽極円筒の組
立工数やコストの増加がない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図面
を参照して詳細に説明する。なお、マグネトロンの全体
構成は、図21〜24に示したものと同様とする。ま
た、以下の各実施の形態を説明するために使用する図面
において、従来と同一の個所には同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0025】実施の形態1.以下、実施の形態1を、図
1及び図2により説明する。なお、図1は、本発明の実
施の形態1に係るマグネトロンにおけるストラップリン
グとベインとの接合部周りの側面図であり、図2は同接
合部周りの平面図である。
【0026】図1に示すように、本実施の形態のストラ
ップリング13、14とベイン112との接合面におけ
るストラップリング13、14側の上下端面部の角部
(上のストラップリング13、14については上面角
部、下のストラップリング13、14については下面角
部)にL字型に切欠を設けている。なお、図1は及び図
2に基づき、ストラップリング13、14とベイン11
2との接合部分のみについてのみ具体的に説明したが、
ストラップリング13、14とベイン122との接合部
分についても同様に行われている。
【0027】このように、ストラップリング13、14
とベイン12とが接合される上下端面部において、スト
ラップリング13、14とベイン12との接合線に沿っ
て略U字形の凹溝31、32が形成されている。この各
凹溝31、32の断面寸法は、縦横の寸法が、ストラッ
プリング13、14とベイン12との接続に使用される
ろう材としての線材33、34の線径と同等とされてい
る。上記のように凹溝31、32を製作されると、凹溝
31、32は、陽極円筒11の中心部に対し一定寸法の
位置に配置される。したがって、凹溝31、32は、環
状に配置されているといえる。一方、線材33、34は
それぞれリング状に形成されている。
【0028】ストラップリング13、14は、パイプ材
を切断して製造される。この切断面がストラップリング
13、14の上下面となる。パイプ材の切断面における
内周側又は外周側の角部を段状に切断すると凹溝31、
32を形成する切欠となる。そこで、本実施の形態にお
いては、刃先を段状にしたバイトによりパイプ材を切断
し、パイプ材の切断と凹溝31、32を形成する切欠の
製作とが同時に切削されるようにし、ストラップリング
13、14を製作している。
【0029】以上のように構成されたマグネトロンの製
造に関し、ストラップリング13、14とベイン12と
をろう付けする場合は、前記略環状に配置された複数の
凹溝31、32に対しリング状に形成された線材33、
34を嵌め込むように載置する。次いで、この状態を保
持して水素炉中に入れ、約800℃〜900℃に加熱す
る。これによりろう付けされる。
【0030】以上のように構成された実施の形態1で
は、ストラップリング13、14とベイン12とのろう
付けに際し、リング状に形成したろう材33、34をス
トラップリング13、14とベイン12との接合部の凹
溝31、32に嵌め込むように載置することにより、ろ
う材33、34を所定位置に安定的に配置させることが
できる。したがって、ストラップリング13、14とベ
イン12との接合面間の隙間を埋めるのに必要なろう材
料を確実に保持することができる。この結果、ストラッ
プリング13、14とベイン12とのろう付けは、陽極
円筒11の径方向におけるストラップリング13、14
とベイン12との接合面において、溶融したろう材3
3、34が両者それぞれの接合面を伝って流れる。この
ように、この実施の形態によれば、ろう付不良を低減す
ることができ、不良率を大幅に削減して生産性を向上さ
せることができる。また、凹溝31、32にろう材3
3、34を嵌め込んで載置するのに要する工数は、スト
ラップリング13、14にろう材を付着させる従来方法
に比し工数が少なくなるので、陽極円筒11の組立工数
やコストの増加がない。また、本実施の形態1において
は、ろう材33、34としてリング状に形成したものを
使用しているので、ろう材33、34の載置工数を低減
することができる。
【0031】実施の形態2.実施の形態2を図3〜図6
に基づき説明する。図3は本発明の実施の形態2に係る
マグネトロンにおける外周側ストラップリングとベイン
との上端側の接合部周りの側面図であり、図4は同接合
部周りの平面図であり、図5はコの字形ろう材としての
線材の図面であり、図6は図3の変形例の説明図であ
る。なお、これら図面は、上側の外周側ストラップリン
グ14とベイン112との接合部分を図示したものであ
るが、他も同様に行われているので、他の個所について
の具体的図示及び説明を省略する。
【0032】実施の形態2は、実施の形態1においてス
トラップリング13、14側に設けられている略U字形
凹溝31、32をベイン12側に設けるようにしたもの
である。すなわち、図3に示すように、ストラップリン
グ14とベイン112とが接合される上端面部におい
て、ストラップリング14とベイン112との接合線に
沿う、ベイン112側の角部にL字形の切欠を設けるこ
とにより、略U字形の凹溝42が設けられている。
【0033】この凹溝42に嵌めるろう材44は、図3
〜図5に示されるようにコの字形に成形されている。こ
のコの字形に成形されたろう材44は、ベイン12を挟
み込むように固定される。
【0034】なお、この実施の形態2において、上記ろ
う材44に代わって実施の形態1の場合と同様に、リン
グ形状に形成されたろう材としての線材45を使用する
ことも可能である。図6はこの場合のストラップリング
14とベイン112との接合部周りの説明図である。
【0035】実施の形態2は、以上のように構成されて
いるので、実施の形態1と同様の効果を奏することがで
きる。また、この実施の形態2では、ベイン12側に略
U字形の凹溝42が設けられているので、前述のように
(図3〜図5に示すように)、コの字形に成形したろう
材としての線材44を各ベイン12に対し跨らせて載置
することにより、ろう付けをより確実なものとすること
もできる。また、ベイン12に切欠を設けることによ
り、凹溝42を形成しているので、ベイン12の打ち抜
きプレス加工の際に、同時にこの切欠を打ち抜くことが
できる。
【0036】実施の形態3.実施の形態3を図7に基づ
き説明する。図7は本発明の実施の形態3に係るマグネ
トロンにおける外周側ストラップリングとベインとの上
端側の接合部周りの側面図である。なお、これら図面
は、上側の外周側ストラップリング14とベイン112
との接合部分を図示したものであるが、他も同様に行わ
れているので、他の個所についての具体的図示及び説明
を省略する。
【0037】実施の形態3は、実施の形態1においてス
トラップリング13、14側に設けられている略U字形
凹溝31、32を先細り形凹溝に変えたものである。す
なわち、図7に示すように、ストラップリング14とベ
イン112とが接合される上端面部において、ストラッ
プリング14とベイン112との接合線に沿う、ストラ
ップリング14側の角部を面取りすることにより、先細
り状(この場合は略V字形)の凹溝52が設けられてい
る。
【0038】この凹溝52に嵌めるろう材54は、実施
の形態1の場合と同様のリング形状に形成されたもので
ある。
【0039】実施の形態3は、以上のように構成されて
いるので、実施の形態1と同様の効果を奏することがで
きる。また、この実施の形態3では、ストラップリング
13、14とベイン12とが接合される上下端面部にお
いて、ストラップリング13、14とベイン12との接
合線に沿ってろう材としての線材54を水平方向に嵌め
る凹溝52を先細り形状としているので、溶融したろう
材がストラップリング13、14とベイン12との隙間
における両接合面を伝わり易くなり、より一層ろう付け
の安定性が向上する。
【0040】実施の形態4.実施の形態4を図8に基づ
き説明する。図8は本発明の実施の形態4に係るマグネ
トロンにおける外周側ストラップリングとベインとの上
端側の接合部周りの側面図である。なお、これら図面
は、上側の外周側ストラップリング14とベイン112
との接合部分を図示したものであるが、他も同様に行わ
れているので、他の個所についての具体的図示及び説明
を省略する。
【0041】実施の形態4は、実施の形態2においてベ
イン12側に設けられている略U字形凹溝42を先細り
形凹溝に変えたものである。すなわち、図8に示すよう
に、ストラップリング14とベイン112とが接合され
る上端面部において、ストラップリング14とベイン1
12との接合線に沿う、ベイン112側の角部を面取り
することにより、先細り状(この場合は略V字形)の凹
溝62が設けられている。
【0042】この凹溝62には、リング形状に形成され
たろう材64が嵌められているが、実施の形態2の場合
と同様にコの字形に形成された線材を用いることもでき
る。
【0043】実施の形態4は、以上のように構成されて
いるので、実施の形態2と同様の効果を奏することがで
きる。また、この実施の形態4では、ストラップリング
13、14とベイン12とが接合される上下端面部にお
いて、ストラップリング13、14とベイン12との接
合線に沿ってろう材としての線材64を水平方向に嵌め
る凹溝62を先細り形状としているので、溶融したろう
材がストラップリング13、14とベイン12との隙間
における両接合面を伝わり易くなり、より一層ろう付け
の安定性が向上する。
【0044】実施の形態5.実施の形態5を、図9及び
図10により説明する。図9は、本発明の実施の形態1
に係るマグネトロンにおけるストラップリングとベイン
との接合部周りの側面図であり、図10は同接合部周り
の平面図である。なお、これら図面は、上側の外周側ス
トラップリング14とベイン112との接合部分を図示
したものであるが、他も同様に行われているので、他の
個所についての具体的図示及び説明を省略する。
【0045】図9に示すように、ストラップリング14
とベイン112とが接合される上下端面部において、ス
トラップリング14とベイン112との接合線に沿って
1本のろう材としての線材64を長さ方向に所定寸法挿
入できる大きさの凹穴62を、ストラップリング14側
の接合面に加工することにより形成している。この凹穴
62は、プレスによる打抜加工により製作される。
【0046】以上のように構成されたマグネトロンの製
造に関し、ストラップリング13、14とベイン12と
をろう付けする場合は、ストラップリング13、14と
ベイン12との間に形成された各凹穴62に対し、コの
字形に形成したろう材64の一端部を挿入し、ストラッ
プリングを半径方向に挟み込むようにろう材64を固定
する。次いで約800℃〜900℃の水素炉中でストラ
ップリング13、14とベイン12とを加熱する。この
ようにしてストラップリング13、14とベイン12と
がろう付けされる。
【0047】以上のように構成された実施の形態5で
は、ストラップリング13、14とベイン12とのろう
付けに際し、ろう材としての線材64をストラップリン
グ13、14とベイン12との接合部に安定的に固定す
ることができる。図9及び図10に基づいて具体的に述
べると、コの字形に形成したろう材64の一端部を凹穴
62に挿入し、かつ、ストラップリング14を半径方向
に挟み込むようにろう材64を固定することができる。
【0048】上記のようにして、ストラップリング1
3、14とベイン12との接合面間の隙間を埋めるのに
必要なろう材料を確実に接合面に保持することができ
る。この結果、ストラップリング13、14とベイン1
2とのろう付けは、溶融したろう材をストラップリング
13、14とベイン12との径方向の接合面における両
者それぞれの接合面を伝って流し込むことが可能とな
る。このように、この実施の形態によれば、ろう付不良
を低減することができ、不良率を大幅に削減して生産性
を向上させることができる。また、凹穴62にろう材6
4を挿入するのに要する工数は、ストラップリング1
3、14にろう材を付着させる従来方法に比し工数が少
なくなるので、陽極円筒11の組立工数やコストの増加
がない。
【0049】実施の形態6.実施の形態6を図11及び
図12に基づき説明する。図11は本発明の実施の形態
6に係るマグネトロンにおける外周側ストラップリング
とベインとの上端側の接合部周りの側面図であり、図1
2は同接合部周りの平面図である。また、図13及び図
14は、上記図11及び図12に示された実施の形態6
の変形例を示す。なお、これら図面は、上側の外周側ス
トラップリング14とベイン112との接合部分を図示
したものであるが、他も同様に行われているので、他の
個所についての具体的図示及び説明を省略する。
【0050】実施の形態6は、実施の形態5においてス
トラップリング13、14側に設けられている凹穴62
をベイン12側に設けるようにしたものである。すなわ
ち、図11及び図12に示すように、ストラップリング
14とベイン112とが接合される上端面部において、
ストラップリング14とベイン112との接合線に沿う
ように、かつ、接合線と直角方向の穴となるように、ベ
イン112の接合面を加工して、凹穴72を形成してい
る。この凹穴72に差し込まれるろう材としての線材7
4は、実施の形態5の場合と同様なコの字形に形成され
たものである。
【0051】実施の形態6は、以上のように構成されて
いるので、実施の形態5と同様の効果を奏することがで
きる。なお、凹穴72に代えて、図13及び図14に示
すように、凹穴を、ベイン112を横断するような形状
の凹穴72aとすることもできる。
【0052】実施の形態7.実施の形態7を図15〜図
17に基づき説明する。図15は本発明の実施の形態7
に係るマグネトロンにおける外周側ストラップリングと
ベインとの上端側の接合部周りの側面図であり、図16
は同接合部周りの平面図であり、図17は、実施の形態
7に用いられるろう材としての線材の図面である。な
お、これら図面は、上側の外周側ストラップリング14
とベイン112との接合部分を図示したものであるが、
他も同様に行われているので、他の個所についての具体
的図示及び説明を省略する。
【0053】図15に示すように、ストラップリング1
4とベイン112とが接合される上下端面部において、
コの字形に形成したろう材としての線材84の長手方向
がストラップリング13、14とベイン112との接合
線に沿い、かつ、開放部が凹部内側となるように挿入し
得る大きさの凹部82を、ストラップリング13、14
側に形成している。この凹部82は、プレスによる打抜
加工により製作される。
【0054】以上のように構成されたマグネトロンの製
造に関し、ストラップリング13、14とベイン12と
をろう付けする場合は、ストラップリング14とベイン
112との間に形成された凹部82に対し、開放部が凹
部82内となるようにコの字形に形成されたろう材とし
ての線材84を上又は下方向から挿入する。次いで、こ
の状態を保持して水素炉中に入れ、約800℃〜900
℃に加熱する。これによりろう付けされる。
【0055】以上のように構成された実施の形態1で
は、ストラップリング13、14とベイン12とのろう
付けに際し、コの字形に形成したろう材としての線材8
4を凹部82に挿入することにより、ろう材84をスト
ラップリングとベインとの接合部に安定的に配置させる
ことができる。したがって、ストラップリング13、1
4とベイン12との接合面間の隙間を埋めるのに必要な
ろう材料を確実に保持することができる。この結果、ス
トラップリング13、14とベイン12とのろう付け
は、陽極円筒11の径方向におけるストラップリング1
3、14とベイン12との接合面において、溶融したろ
う材が両者それぞれの接合面を伝って流れる。このよう
に、この実施の形態によれば、ろう付不良を低減するこ
とができ、不良率を大幅に削減して生産性を向上させる
ことができる。また、凹部82にろう材としての線材を
挿入するのに要する工数は、ストラップリング13、1
4にろう材を付着させる従来方法に比し工数が少なくな
るので、陽極円筒11の組立工数やコストの増加がな
い。
【0056】実施の形態8.実施の形態8を図18及び
図19に基づき説明する。図18は本発明の実施の形態
8に係るマグネトロンにおける外周側ストラップリング
とベインとの上端側の接合部周りの側面図であり、図1
9は同接合部周りの平面図である。なお、これら図面
は、上側の外周側ストラップリング14とベイン112
との接合部分を図示したものであるが、他も同様に行わ
れているので、他の個所についての具体的図示及び説明
を省略する。
【0057】実施の形態8は、実施の形態7においてス
トラップリング13、14側に設けられている凹部82
をベイン12側に設けるようにしたものである。すなわ
ち、図18及び図19に示すように、ストラップリング
14とベイン112とが接合される上端面部において、
ストラップリング14とベイン112との接合線に沿う
ように、ベイン112の接合面を加工して、凹部92を
形成している。この凹部92に差し込まれるろう材とし
ての線材94は、実施の形態7の場合と同様なコの字形
に形成されたものである。
【0058】実施の形態8は、以上のように構成されて
いるので、実施の形態7と同様の効果を奏することがで
きる。
【0059】実施の形態9.実施の形態9を、図20〜
図22により説明する。図20は、本発明の実施の形態
9に係るマグネトロンにおけるストラップリングとベイ
ンとの接合部周りの側面図であり、図21は同接合部周
りの平面図であり、図22は実施の形態9に係るろう材
として線材の図面である。なお、これら図面は、上側の
外周側ストラップリング14とベイン112との接合部
分を図示したものであるが、他も同様に行われているの
で、他の個所についての具体的図示及び説明を省略す
る。
【0060】図に示すように、ストラップリング14と
ベイン112との接合部における各ベイン112の接合
面に、この接合面を水平方向に横断する2本の凹部10
2を形成し、その間に突出状部分108を形成する。こ
の凹部102はプレスによる打抜加工により製作され
る。この実施の形態に用いるろう材としての線材104
は、図22からよく分るように、ロの字形に折り曲げて
形成されている。
【0061】以上のように構成されたマグネトロンの製
造に関し、ストラップリング13、14とベイン12と
をろう付けする場合は、ストラップリング13、14と
ベイン12との接合部におけるベイン12側の接合面に
形成された2本の凹部102間の突出状部分108を中
心保持部材とするように、ロの字形に形成したろう材と
しての線材104を2本の凹部102に対し嵌め込む。
次いで、この状態を保持しながら約800℃〜900℃
の水素炉中でストラップリング13、14とベイン12
とを加熱する。このようにしてストラップリング13、
14とベイン12とがろう付けされる。
【0062】以上のように構成された実施の形態9で
は、ストラップリング13、14とベイン12とのろう
付けに際し、2本の凹部102間の部分を中心保持部材
とするようにロの字形に形成したろう材としての線材1
04を嵌め込むことにより、ろう材をストラップリング
13、14とベイン12との接合部に安定的に配置させ
ることができる。したがって、ストラップリング13、
14とベイン12との接合面間の隙間を埋めるのに必要
なろう材料を確実に保持することができる。この結果、
ストラップリング13、14とベイン12とのろう付け
は、溶融したろう材をストラップリング13、14とベ
イン12との径方向の接合面における両者それぞれの接
合面を伝って流し込むことが可能となる。このように、
この実施の形態によれば、ろう付不良を低減することが
でき、不良率を大幅に削減して生産性を向上させること
ができる。また、凹部102にろう材としての線材10
4を挿入するのに要する工数は、ストラップリング1
3、14にろう材を付着させる従来方法に比し工数が少
なくなるので、陽極円筒11の組立工数やコストの増加
がない。
【0063】本発明を次のように変形して具体化するこ
とも可能である。実施の形態1における凹溝31、3
2、実施の形態2における凹溝42、実施の形態3にお
ける凹溝52、及び、実施の形態4における凹溝62を
ストラップリング13、14とベイン12とに跨って形
成してもよい。同様に、実施の形態5における凹穴6
2、実施の形態6における凹部72、72a、実施の形
態7における凹部82、及び、実施の形態8における凹
部92をストラップリング13、14とベイン12とに
跨って形成してもよい。
【0064】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、ストラップリングとベインとのろう付不良を低減す
ることができ、不良率を大幅に削減して生産性を向上さ
せることができる。また、凹溝又は凹部にろう材として
の線材を嵌める又は挿入するのに要する工数は、ストラ
ップリングにろう材を付着させる従来方法に比し工数が
少なくなるので、陽極円筒の組立工数やコストを増加さ
せずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るマグネトロンにお
けるストラップリングとベインとの接合部周りの側面図
である。
【図2】同接合部周りの平面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るマグネトロンにお
ける外周側ストラップリングとベインとの上端側の接合
部周りの側面図である。
【図4】同接合部周りの平面図である。
【図5】同実施の形態に用いられるコの字形ろう材とし
ての線材の図面である。
【図6】図3の変形例の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係るマグネトロンにお
ける外周側ストラップリングとベインとの上端側の接合
部周りの側面図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係るマグネトロンにお
ける外周側ストラップリングとベインとの上端側の接合
部周りの側面図である。
【図9】本発明の実施の形態5に係るマグネトロンにお
けるストラップリングとベインとの接合部周りの側面図
である。
【図10】同接合部周りの平面図である。
【図11】本発明の実施の形態6に係るマグネトロンに
おける外周側ストラップリングとベインとの上端側の接
合部周りの側面図である。
【図12】同接合部周りの平面図である。
【図13】実施の形態6の変形例に係り、図11に対応
する図面である。
【図14】実施の形態6の変形例に係り、図12に対応
する図面である。
【図15】本発明の実施の形態7に係るマグネトロンに
おける外周側ストラップリングとベインとの上端側の接
合部周りの側面図である。
【図16】同接合部周りの平面図である。
【図17】実施の形態7に用いられるろう材としての線
材の図面である。
【図18】本発明の実施の形態8に係るマグネトロンに
おける外周側ストラップリングとベインとの上端側の接
合部周りの側面図である。
【図19】同接合部周りの平面図である。
【図20】本発明の実施の形態9に係るマグネトロンに
おけるストラップリングとベインとの接合部周りの側面
図である。
【図21】同接合部周りの平面図である。
【図22】実施の形態9に係るろう材として線材の図面
である。
【図23】一般的なマグネトロンの全体構成を説明する
ための縦断面図である。
【図24】同マグネトロンにおけるストラップリングと
ベインとの接合部拡大図である。
【図25】同マグネトロンにおいて、図24に示された
ベインと交互に配置されるベインとストラップリングと
の接合部の拡大図である。
【図26】同マグネトロンにおける陽極円筒の平断面図
である。
【符号の説明】
11 陽極円筒 12 ベイン 13 内周側ストラップリング 14 外周側ストラップリング 16 陰極 31 凹溝 32 凹溝 33 ろう材としての線材 34 ろう材としての線材 42 凹溝 44 ろう材としての線材 45 ろう材としての線材 52 凹溝 54 ろう材としての線材 62 凹溝 62 凹穴 64 ろう材としての線材 72 凹穴 72a 凹穴 74 線材 82 凹部 84 ろう材としての線材 92 凹部 94 ろう材としての線材 102 凹部 104 ろう材としての線材
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 節雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 中井 聡 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 岡田 則幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5C029 LL08 LL09

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極円筒の中心部に配置された陰極に対
    して放射状となるように陽極円筒の内周に接合される複
    数枚のベインと、このベインを交互に接合するようにベ
    インの上下に固着されるストラップリングとを備え、ス
    トラップリングとベインとが接合される上下端面部にお
    いて、ストラップリングとベインとの接合線に沿ってろ
    う材としての線材を水平方向に嵌める凹溝を形成したこ
    とを特徴とするマグネトロン。
  2. 【請求項2】 前記凹溝は、略U字形であることを特徴
    とする請求項1記載のマグネトロン。
  3. 【請求項3】 前記凹溝は、先細り形状となっているこ
    とを特徴とする請求項1記載のマグネトロン。
  4. 【請求項4】 前記凹溝は、ベイン側に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のマグ
    ネトロン。
  5. 【請求項5】 前記凹溝は、ストラップリング側に形成
    されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項
    記載のマグネトロン。
  6. 【請求項6】 前記凹溝は、ストラップリングとベイン
    とに跨って形成されていることを特徴とする請求項1〜
    3の何れか1項記載のマグネトロン。
  7. 【請求項7】 前記凹溝は、ストラップリングと1枚お
    きの複数のベインとの間にリング状に形成したろう材と
    しての線材を嵌めるように形成されていることを特徴と
    する請求項1〜6の何れか1項記載のマグネトロン。
  8. 【請求項8】 陽極円筒の中心部に配置された陰極に対
    して放射状となるように陽極円筒の内周に接合される複
    数枚のベインと、このベインを交互に接合するようにベ
    インの上下に固着されるストラップリングとを備え、ス
    トラップリングとベインとが接合される上下端面部にお
    いて、ストラップリングとベインとの接合線に沿ってろ
    う材としての線材1本を長さ方向に所定寸法挿入できる
    大きさの凹部を形成したことを特徴とするマグネトロ
    ン。
  9. 【請求項9】 前記凹部は、ベイン側に形成されている
    ことを特徴とする請求項8記載のマグネトロン。
  10. 【請求項10】 前記凹部は、ストラップリング側に形
    成されていることを特徴とする請求項8記載のマグネト
    ロン。
  11. 【請求項11】 前記凹部は、ストラップリングとベイ
    ンとに跨って形成されていることを特徴とする請求項8
    記載のマグネトロン。
  12. 【請求項12】 陽極円筒の中心部に配置された陰極に
    対して放射状となるように陽極円筒の内周に接合される
    複数枚のベインと、このベインを交互に接合するように
    ベインの上下に固着されるストラップリングとを備え、
    ストラップリングとベインとが接合される上下端面部に
    おいて、コの字形に形成したろう材としての線材の長手
    方向がストラップリングとベインとの接合線に沿い、か
    つ、開放部が凹部内側となるように挿入し得る大きさの
    凹部を形成したことを特徴とするマグネトロン。
  13. 【請求項13】 前記凹部は、ベイン側に形成されてい
    ることを特徴とする請求項12記載のマグネトロン。
  14. 【請求項14】 前記凹部は、ストラップリング側に形
    成されていることを特徴とする請求項12記載のマグネ
    トロン。
  15. 【請求項15】 前記凹部は、ストラップリングとベイ
    ンとに跨って形成されていることを特徴とする請求項1
    2記載のマグネトロン。
  16. 【請求項16】 陽極円筒の中心部に配置された陰極に
    対して放射状となるように陽極円筒の内周に接合される
    複数枚のベインと、このベインを交互に接合するように
    ベインの上下に固着されるストラップリングとを備え、
    ストラップリングとベインとが接合される各ベイン側の
    接合面に、この接合面を水平方向に横断する2本の凹部
    を形成したことを特徴とするマグネトロン。
  17. 【請求項17】 請求項2記載のマグネトロンの製造方
    法であって、ストラップリングと1枚おきの複数のベイ
    ンとの間に形成され、略環状に配置された複数の凹溝に
    対し、リング状に成形したろう材としての線材を嵌め、
    次いで約800℃〜900℃の水素炉中でストラップリ
    ングとベインとを加熱してろう付けすることを特徴とす
    るマグネトロンの製造方法
  18. 【請求項18】 請求項4記載のマグネトロンの製造方
    法であって、ストラップリングと1枚おきの各ベインと
    の間に形成された各凹溝に対し、ベインを挟み込むよう
    にコの字形に形成したろう材としての線材を上又は下方
    向から挿入し、次いで約800℃〜900℃の水素炉中
    でストラップリングとベインとを加熱してろう付けする
    ことを特徴とするマグネトロンの製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項9〜11の何れか1項記載のマ
    グネトロンの製造方法であって、ストラップリングと1
    枚おきの各ベインとの間に形成された各凹部に対し、コ
    の字形に形成したろう材の一端部を挿入し、ストラップ
    リングを半径方向に挟み込むようにろう材を固定し、次
    いで約800℃〜900℃の水素炉中でストラップリン
    グとベインとを加熱してろう付けすることを特徴とする
    マグネトロンの製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項12〜15記載のマグネトロン
    の製造方法であって、ストラップリングと1枚おきの各
    ベインとの間に形成された各凹部に対し、開放部が凹部
    内となるようにコの字形に形成したろう材としての線材
    を上又は下方向から挿入し、次いで約800℃〜900
    ℃の水素炉中でストラップリングとベインとを加熱して
    ろう付けすることを特徴とするマグネトロンの製造方
    法。
  21. 【請求項21】 請求項16記載のマグネトロンの製造
    方法であって、ストラップリングとベインとの接合部に
    おける各ベイン側の接合面に形成された2本の凹部に対
    し、2本の凹部間の部分を中心保持部材とするようにロ
    の字形に形成したろう材としての線材を嵌め込み、次い
    でストラップリングを所定位置に設置し、約800℃〜
    900℃の水素炉中でストラップリングとベインとを加
    熱してろう付けすることを特徴とするマグネトロンの製
    造方法。
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