JP2003271820A - 自動発注装置、該装置を用いた自動発注システム、該システムの制御方法、及びプログラム - Google Patents

自動発注装置、該装置を用いた自動発注システム、該システムの制御方法、及びプログラム

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JP2003271820A
JP2003271820A JP2002069020A JP2002069020A JP2003271820A JP 2003271820 A JP2003271820 A JP 2003271820A JP 2002069020 A JP2002069020 A JP 2002069020A JP 2002069020 A JP2002069020 A JP 2002069020A JP 2003271820 A JP2003271820 A JP 2003271820A
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浩 宮野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば顧客による金額の設定が困難な取引形
態を顧客が目的としている場合であっても、顧客が目的
とする取引を自動的に行うことを可能とする。 【解決手段】 顧客からの取引要求が顧客対応手段Cを
介して自動発注装置Aに入力されると、計画制御部A2
bは、記憶部A2aに記憶された発注条件の分析方法、
監視内容の計画方法、発注手順の計画方法を用いて、顧
客からの取引要求やその取引形態における詳細要件を満
たす市場B1への発注条件の分析と発注手順の計画と、
監視手段A3に要求する監視内容の計画とを行う。この
計画に基づいて監視手段A3は市場B1と情報源B2と
を監視し、発注条件が満たされたと計画制御部A2bが
判断すると、執行手段A4は市場B1に発注を執行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、株式や債券などの
有価証券や先物取引商品といった取引対象における注文
を、受けた注文内容に応じて市場に自動的に発注する自
動発注装置、該装置を用いた自動発注システム、該シス
テムの制御方法、及びプログラムに関し、特に、顧客が
発注の条件を設定可能な自動発注装置、該装置を用いた
自動発注システム、該システムの制御方法、及びプログ
ラムに関する。
【0002】
【従来の技術】顧客が有価証券などの売買を行うにあた
っては、窓口、電話、FAXなどを介して注文する方法
の他に、顧客がインターネットにアクセス可能な顧客用
端末を用いてインターネットを介して注文する方法があ
る。例えば株式の売買などの証券取引を顧客が証券会社
を通じて行う場合、証券会社の支店などの窓口や電話、
FAXなどを利用して証券会社の担当者を介して注文を
行う方法に加えて、インターネットを介して注文を行う
方法を利用できる。
【0003】インターネットを介して注文を行う場合、
一般的には、取引する銘柄、数量、市場(東京証券取引
所、大阪証券取引所、店頭取引などの区別)、売買を指
値で行うか成行で行うかの別、指値による売買を指定し
た場合にはその指値、などの注文情報を顧客が顧客用端
末から入力する。入力された注文は原則として人手を介
することなく自動的に市場に発注される。この発注の結
果、すなわち約定の成否、約定した場合には約定単価な
どの情報は、顧客が顧客用端末から照会する。
【0004】また、昨今では、上記のインターネットを
介した注文で顧客が発注する条件を設定するサービスも
提供されている。
【0005】例えばオリックス証券株式会社(http://w
ww.orix-sec.co.jp/)が行っている「連続注文」サービ
スでは、第1の注文が約定した時点で第2の注文を発注
するというような条件設定の下で顧客が複数の注文を連
続的に行う。この注文方式は、例えばA社株を売却して
その売得金でB社株を購入するというような一連の取引
を一括して注文可能なものであり、顧客がB社株の買付
注文を行うに当たってA社株の約定の成否を頻繁に監視
しなくても、A社株の約定が成立すれば自動的にB社株
の買付注文を行うものである。
【0006】また、カブドットコム証券株式会社(htt
p://www.kabu.com/)では、注文の「執行条件」とし
て、売買にかかる銘柄の株価が指定した時価以上もしく
は以下になった場合に発注を行うという設定が可能なサ
ービス(注文方式)を提供している。通常の指値注文
は、例えば買付の場合、「一定の株価以下ならば買う」
という条件における注文となるが、このサービスでは、
上記条件の逆に相当する「一定の株価以上ならば買付注
文を出す」という形式で注文することもでき、顧客に多
様な注文形態を提供するものである。
【0007】また、特開2001−155086号公報
に開示された売買注文自動発注システムは、売買の発注
条件をトリガとして設定するトリガ設定手段と、設定さ
れたトリガが市場の取引状況に合致した場合に売買の注
文を発注する発注処理手段とを備え、顧客が設定したト
リガ項目とその値とにより市場への発注を行うものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
連続注文では、例えばA社株を売却してその売得金でB
社株を購入する場合、顧客の目的に応じきれない問題が
ある。例えば、顧客がA社株を2000株売却してその
売得金を原資にB社株を3000株購入することを目的
としている場合、その顧客の興味は専らA社株2000
株の売得金がB社株3000株を購入するための原資と
して十分であるかという点にあって、A社株を単価60
0円で売却してB社株を単価400円で購入したとか、
A社株を単価630円で売却してB社株を単価420円
で購入したとかいうような、一連の取引の中途段階での
過程に興味があるわけではない。
【0009】上記した連続注文は、このような顧客の目
的に基づいた要求に応えるものではない。すなわち、連
続注文でA社株を売却してB社株を購入する注文を出す
場合、買付注文・売付注文の少なくとも一方を指値注文
すると、実勢株価が指値の範囲外にあるにもかかわらず
この顧客の目的とする取引が可能である場合があるた
め、その場合に取引の機会を逃してしまうといった問題
がある。例えば、前記の「A社株を2000株売却して
その売得金を原資にB社株を3000株購入する」とい
う目的を顧客が持つ場合に、連続注文として「A社株を
単価600円の指値で売却し、この取引が約定後、B社
株を単価400円の指値で購入する」という条件による
注文を行ったとする。ここで例えば市況としてA社株が
単価630円でかつB社株が単価420円であるような
場合には、この顧客が目的としている取引が可能である
にもかかわらず、A社株の売却だけが成立し(この銘柄
が十分流動性が高いならば単価600円で指値売付注文
していたとしても単価630円で売れる可能性はあ
る)、B社株の単価420円での買付は約定成立しな
い。逆に、例えば顧客が上記目的と同じ目的を持つ場合
で、市況としてA社株が単価570円でかつB社株が単
価380円であるような場合にも、この顧客が目的とし
ている取引は可能であるが、前記した条件による連続注
文ではA社株の売付注文は約定しない。このように、上
記の連続注文では、市況として顧客の目的とする取引が
可能である状況であるにもかかわらず、取引の機会を逃
してしまう可能性がある。
【0010】また、上記の連続注文で買付注文・売付注
文のいずれも成行注文とした場合には、実勢株価が顧客
の目的とする取引を可能とする状況にない場合、顧客は
目的に反して予定外の出費を強いられることになってし
まう。例えば、顧客が上記の目的と同様の目的で取引を
行う場合に、連続注文で「A社株を成行で売却し、この
取引が約定後、B社株を成行で購入する」という条件の
設定を行ったとすると、仮に市況がA社株が単価600
円でかつB社株が単価420円といった場合であっても
売付注文、買付注文のいずれもが約定成立することとな
り、買付の原資が不足した分はその顧客が負担するとい
うことになってしまう。
【0011】このような問題は、上述した注文の「執行
条件」を設定するサービスを利用したとしても、あるい
は双方の注文方式を組み合わせたとしても、解決するこ
とができない。また、特開2001−155086号公
報に開示された売買注文自動発注システムは、顧客によ
って設定されたトリガ項目とその値とにより発注を行う
ものであり、目的とする取引が可能であるように発注す
る価格を算出する手段(計画手段)を持たず、上記問題
を解決しうるものではない。
【0012】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、以下の目的を有する。第1の目的は、市場への
発注条件の分析と発注手順の計画とを自動発注装置が行
えるようにすることにより、例えば顧客による金額の設
定が困難な取引形態を顧客が目的としている場合であっ
ても、顧客に自ら常に市況を監視するという労力を強い
ることなく、顧客が目的とする取引を自動的に行うこと
を可能とする自動発注装置、該装置を用いた自動発注シ
ステム、該システムの制御方法、及びプログラムを提供
することである。
【0013】第2の目的は、顧客からの取引要求や照会
要求を、顧客からアクセス可能な計算機端末からであっ
ても、支店などの窓口、電話、FAXなどからオペレー
タを介してであっても、同一のプラットフォーム上とし
て受け付けて処理することが可能である自動発注装置、
該装置を用いた自動発注システム、該システムの制御方
法、及びプログラムを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は以下の特徴を有する。請求項1記載の発
明は、取引要求を受けて市場に自動的に取引対象の売買
を発注する自動発注装置であって、取引要求の入力を受
ける入出力手段と、入出力手段から入力された取引要求
を分析して該取引要求における詳細要件を満たす市場へ
の発注条件の分析と発注手順の計画とを行い、該計画に
よる処理を制御する計画手段と、発注条件が整っている
か否かを監視する監視手段と、計画手段からの執行要求
により市場に発注を執行する執行手段と、を具備したこ
とを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明は、上記した計画手段
が、取引要求における取引形態のメニューと、それぞれ
のメニューの取引形態に対する市場への発注条件の分析
方法と、監視内容の計画方法と、発注手順の計画方法と
を記憶した記憶部と、記憶部に記憶された情報(上記発
注条件の分析方法、監視内容の計画方法、発注手順の計
画方法)に基づいて計画による処理を算出して該処理を
制御する計画制御部と、を具備したことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明は、上記した監視手段
が、計画による計画手段からの監視要求を受けて市場と
情報源とを監視するよう構成されたことを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明は、取引要求を受けて
市場に自動的に取引対象の売買を発注する自動発注装置
と、自動発注装置に接続されて顧客からの取引要求を該
自動発注装置に入力させる顧客対応手段とを具備し、自
動発注装置が市場と情報源とに接続されてなる自動発注
システムであって、自動発注装置は、顧客対応手段から
の取引要求の入力を受ける入出力手段と、入出力手段か
ら入力された取引要求を分析して該取引要求における詳
細要件を満たす市場への発注条件の分析と発注手順の計
画とを行い、該計画による処理を制御する計画手段と、
発注条件が整っているか否かを監視する監視手段と、計
画手段からの執行要求により市場に発注を執行する執行
手段と、を具備したことを特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明は、上記した計画手段
が、取引要求における取引形態のメニューと、それぞれ
のメニューの取引形態に対する市場への発注条件の分析
方法と、監視内容の計画方法と、発注手順の計画方法と
を記憶した記憶部と、記憶部に記憶された情報(上記発
注条件の分析方法、監視内容の計画方法、発注手順の計
画方法)に基づいて計画による処理を算出して該処理を
制御する計画制御部と、を具備したことを特徴とする。
【0019】請求項6記載の発明は、上記した監視手段
が、計画による計画手段からの監視要求を受けて市場と
情報源とを監視するよう構成されたことを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明は、上記顧客対応手段
が、計算機ネットワークを介して自動発注装置に接続さ
れて顧客が取引要求を入力可能な顧客用端末を具備した
ことを特徴とする。
【0021】請求項8記載の発明は、上記顧客対応手段
が、自動発注装置に接続されてオペレータからの取引要
求を入力可能なオペレータ用端末を具備したことを特徴
とする。
【0022】請求項9記載の発明は、上記自動発注装置
が、顧客対応手段から照会要求が入力されると、取引要
求による処理状況を顧客対応手段に出力することを特徴
とする。
【0023】請求項10記載の発明は、取引要求を受け
て市場に自動的に取引対象の売買を発注する自動発注装
置と、自動発注装置に接続されて顧客からの取引要求を
該自動発注装置に入力させる顧客対応手段とを具備し、
自動発注装置が市場と情報源とに接続されてなる自動発
注システムの制御方法であって、自動発注装置は、顧客
対応手段からの取引要求の入力を受ける入力工程と、入
力された取引要求を満たす市場への発注条件の分析と発
注手順の計画とを行う計画工程と、発注条件が整ってい
るか否かを監視する監視工程と、発注条件が整っている
場合に計画による発注手順に従って市場に発注を執行す
る執行工程と、を有し、監視工程と執行工程とを計画に
基づいた回数行うことを特徴とする。
【0024】請求項11記載の発明は、上記した入力工
程では、取引要求における予め用意された取引形態のメ
ニューから顧客に選択させて、選択されたメニューの取
引形態における詳細要件を顧客に指定させて入力を行わ
せ、上記した計画工程では、該取引形態に対する予め用
意された市場への発注条件の分析方法と発注手順の計画
方法とを用いて、詳細要件に対する発注条件の分析と発
注手順の計画とを行うことを特徴とする。
【0025】請求項12記載の発明は、上記した計画工
程では、予め用意された監視内容の計画方法を用いて発
注手順のための監視内容を算出し、上記した監視工程で
は、算出された監視内容に基づいて監視を行うことを特
徴とする。
【0026】請求項13記載の発明は、上記入力工程の
後、顧客対応手段から照会要求が入力されると、自動発
注装置が取引要求による処理状況を顧客対応手段に出力
する照会工程を有することを特徴とする。
【0027】請求項14記載の発明は、取引要求を受け
て市場に自動的に取引対象の売買を発注する自動発注装
置と、自動発注装置に接続されて顧客からの取引要求を
該自動発注装置に入力させる顧客対応手段とを具備し、
自動発注装置が市場と情報源とに接続されてなる自動発
注システムのプログラムであって、自動発注装置に、顧
客対応手段からの取引要求の入力を受ける入力処理と、
入力された取引要求を満たす市場への発注条件の分析と
発注手順の計画とを行う計画処理と、発注条件が整って
いるか否かを監視する監視処理と、発注条件が整ってい
る場合に計画による発注手順に従って市場に発注を執行
する執行処理と、を実行させ、監視処理と執行処理とを
計画に基づいた回数実行させることを特徴とする。
【0028】請求項15記載の発明は、上記した入力処
理では、顧客対応手段に取引要求における予め用意され
た取引形態のメニューを送信し、顧客により選択された
メニューの取引形態における詳細要件を顧客対応手段か
ら入力され、上記した計画処理では、該取引形態に対す
る予め用意された市場への発注条件の分析方法と発注手
順の計画方法とを用いて、詳細要件に対する発注条件の
分析と発注手順の計画とを行うことを特徴とする。
【0029】請求項16記載の発明は、上記した計画処
理では、予め用意された監視内容の計画方法を用いて発
注手順のための監視内容を算出し、上記した監視処理で
は、算出された監視内容に基づいて市場及び/又は情報
源に対して監視を行うことを特徴とする。
【0030】請求項17記載の発明は、上記顧客対応手
段が、計算機ネットワークを介して自動発注装置に接続
されて顧客が取引要求を入力可能な顧客用端末を具備
し、上記した入力処理では、顧客用端末から取引要求の
入力を受けることを特徴とする。
【0031】請求項18記載の発明は、上記顧客対応手
段が、自動発注装置に接続されてオペレータからの取引
要求を入力可能なオペレータ用端末を具備し、上記した
入力処理では、オペレータ用端末から取引要求の入力を
受けることを特徴とする。
【0032】請求項19記載の発明は、自動発注装置
に、上記入力処理の後、顧客対応手段から照会要求が入
力されると、取引要求による処理状況を該顧客対応手段
に出力する照会処理を実行させることを特徴とする。
【0033】〈作用〉上記した請求項7または17記載
の技術的手段によれば、顧客による取引要求の入力を上
記顧客用端末と計算機ネットワークとを介して行うこと
ができる。
【0034】上記した請求項8または18記載の技術的
手段によれば、支店などの窓口、電話、FAX、など計
算機ネットワーク以外の手段を介して顧客から受けた取
引要求など各種アクセスに、オペレータにより対応させ
ることができる。
【0035】上記した一連の技術的手段によれば、上記
取引要求の入力開始要求(サービス開始要求)が上記顧
客対応手段から上記情報処理装置に送信されると、上記
情報処理装置は上記顧客対応手段に上記取引形態のメニ
ューを送信する。また、上記照会要求(注文処理状況照
会)が上記顧客対応手段から上記情報処理装置に送信さ
れると、上記情報処理装置は上記顧客対応手段に上記処
理状況(注文処理状況)を送信する。なお、上記情報処
理装置に送信する上記顧客対応手段が上記顧客用端末で
あっても上記オペレータ用端末であっても、上記情報処
理装置と上記顧客対応端末との間での上記送信は同様で
ある。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る自動発注装
置、該装置を用いた自動発注システム、該システムの制
御方法、及びプログラムを図面を用いて詳細に説明す
る。図1は、本発明の実施形態としての自動発注システ
ムの構成例を示すブロック図である。図2は、その自動
発注システムにおける、顧客からの取引要求を自動発注
装置が受けた場合の市場への発注や顧客からの照会など
一連の動作(処理手順)について示す図である。
【0037】〔構成〕図1に示すように、本発明の実施
形態としての自動発注システムは、市場B1、情報源B
2に接続された自動発注装置Aと、顧客対応手段Cとを
具備して構成される。自動発注装置Aは、入出力手段A
1と、計画手段A2と、監視手段A3と、執行手段A4
とを具備して構成される。計画手段A2は、記憶部A2
aと、計画制御部A2bとを具備して構成される。顧客
対応手段Cは、上記の入出力手段A1に接続されて顧客
からの各種アクセスに対応するものであり、計算機ネッ
トワークC1を介して入出力手段A1に接続されて顧客
P1が操作に用いる顧客用端末C2と、オペレータが操
作に用いるオペレータ用端末C3とを具備して構成され
る。このオペレータ用端末C3は、店頭・電話・FAX
などのチャネル(計算機ネットワーク以外の手段)を介
して顧客P2から受ける各種アクセスに対して、オペレ
ータの操作により対応するためのものである。上記の各
種アクセスへの対応は、自動発注装置Aから送信される
取引形態のメニューなどを顧客用端末C2やオペレータ
用端末C3に表示することによって行う。なお、計算機
ネットワークC1は、例えばインターネットのような公
的なネットワークでもよく、専用回線によって構築され
た私的なネットワークでもよい。また、顧客用端末C2
やオペレータ用端末C3はそれぞれ1台ずつに限定され
ず、多数接続されていてもよい。
【0038】入出力手段A1は、顧客対応手段Cとの間
で情報の送受信を行う。すなわち、顧客からの顧客対応
手段Cを介した各種アクセスに対して、情報の送受信を
行う。この各種アクセスとは、売買条件の指定や売買の
発注などの取引要求、注文処理状況(取引要求による処
理状況)の照会などである。顧客から売買条件の指定や
売買の発注が入力された場合には、入出力手段A1はそ
の入力された情報を顧客対応手段Cから受信する。ま
た、顧客から注文処理状況の照会が入力された場合に
は、入出力手段A1は顧客対応手段Cからその照会要求
の入力を受け、その照会要求の対象である取引の注文処
理状況を計画制御部A2bに問い合わせて顧客対応手段
Cに対して出力することとなる。
【0039】記憶部A2aは、顧客からの取引要求に対
応するための取引形態のメニューと、それぞれのメニュ
ーに示される取引形態に対する市場B1への発注条件の
分析方法と、監視手段A3に要求する監視内容の計画方
法と、取引要求による市場B1への発注手順の計画方法
とを記憶する。
【0040】計画制御部A2bは、記憶部A2aに記憶
された情報(発注条件の分析方法、監視内容の計画方
法、発注手順の計画方法)を用いて、顧客からの取引要
求やその取引形態における詳細要件を満たす市場B1へ
の発注条件の分析と発注手順の計画と、監視手段A3に
要求する監視内容の計画とを行う。この監視内容の計画
とは、執行手段A4に市場B1への発注を執行させるに
あたっての上記発注条件が整っているか否かを、監視手
段A3に監視させるためのものである。こうして監視手
段A3と執行手段A4とに発する指示(要求)の計画を
算出するとともに、その計画による発注や監視などの処
理の制御を行う。この制御とは、算出された計画(監視
内容)における監視要求を監視手段A3に行うことや、
市場B1への発注の執行要求を執行手段A4に行うこと
などである。また、計画制御部A2bは、その計画によ
る注文の処理状況の照会要求を受けると、その処理状況
を入出力手段A1に出力する。
【0041】監視手段A3は、計画手段A2により算出
された計画に基づいて情報源B2および市場B1から情
報を得る。すなわち、算出された計画(監視内容)に基
づく計画制御部A2bからの監視要求を受けて市場B1
と情報源B2とを監視する。このことにより、計画制御
部A2bにより計画された発注の条件が整っているか否
かを監視する。また、執行手段A4は、計画手段A2か
らの執行要求により市場B1に売買の注文を発注する
(発注を執行する)。
【0042】情報源B2は、市場B1の動向に関する情
報を得るためのものであり、例えば格付機関やコンサル
タントのような情報提供業者からの情報でもよく、金利
情報のようなものでもよく、市場B1からの情報を再加
工して伝達するようなものでもよい。情報源B2がどの
ような情報を提供するものであるかは、本実施形態によ
り顧客に提供されるサービスが、顧客からの注文に対し
てどのような情報を監視して注文を執行するかに依存し
ており、どの注文に対してどの情報を監視するかは、記
憶部A2aに格納された情報によって定義される。
【0043】例えば、本発明によって「ある株を指定株
数売却して、その売却による金額を原資に別の株を指定
株数購入する」という取引形態が提供される(顧客によ
り入力される)とすると、記憶部A2aは、「市況を監
視し、売却しようとする株を売却した際の顧客の収入
と、購入しようとする株を購入した際の顧客の支出とを
比較し、後者が前者を下回っているならば監視を続け、
後者が前者を下回らないならば売却しようとする株式の
売付注文を行い、約定後、購入しようとする株式の買付
注文を行う」というような内容を記憶しており、監視手
段A3は市況を監視内容として監視する機能を有するよ
うに実装される。また、「ある株式の銘柄について、あ
る格付機関による格付けが低下したならば直ちに売却す
る」というような取引形態が提供される(顧客により入
力される)とすると、監視手段A3はその格付機関によ
る株式の格付を監視内容として監視する機能を有するよ
うに実装される。なお、以上の例によって例示された記
憶部A2aの記憶内容は一例であり、本実施形態として
の自動発注システムを用いるユーザ(例えば証券会社な
ど)の運営ポリシーなどによって詳細は異なる場合があ
る。すなわち、記憶部A2aの記憶内容は、市場B1へ
の発注条件の分析方法と監視内容の計画方法と売買執行
の計画方法とが記憶されていれば上記の例に限定され
ず、ユーザの意図によって定めることとしてよい。
【0044】〔動作の説明〕次に、図1、図2を参照し
て本発明の実施形態としての自動発注システムの動作に
ついて説明する。以下に、顧客P1が顧客用端末C2を
用いて取引要求を行おうとする場合の動作例について、
図2に示された処理の手順に従って説明する。なお、こ
の取引要求は、顧客が顧客対応手段Cを介して行うので
あれば使用する端末は限定されず、例えばオペレータ用
端末C3を介して店頭・電話・FAXなどで取引要求を
行う場合であっても同様の動作となる。
【0045】まず、顧客P1が端末C2により計算機ネ
ットワークC1を介して自動発注装置Aにサービスの開
始を要求する。顧客からのサービス開始要求により、受
信した入出力手段A1は記憶部A2aに対して提供可能
なサービスを照会し、記憶部A2aは提供可能なサービ
スを提示する。入出力手段A1は顧客の選択したサービ
スに対して取引要求のひな型を顧客対応手段Cに出力
し、顧客P1は顧客対応手段Cに示されるそのひな型に
従って取引要求を行う。
【0046】例えば、顧客P1は「A社株を2000株
売って、その売得金でB社株を3000株購入する」こ
とを希望しており、提供可能なサービスに「株式買い換
えサービス」があったとするならば、自動発注装置Aは
顧客P1に対して「株式買い換えサービス」の取引要求
のひな型(メニュー)を示し、顧客P1はそのメニュー
を選択し、そのメニューの取引形態における株式の銘柄
や数量などの詳細要件を指定することにより自動発注装
置Aに対して取引要求を行う(入力する)こととなる。
【0047】顧客P1からの取引要求とその取引形態に
おける詳細要件は、入出力手段A1を介して計画制御部
A2bに送られる。計画制御部A2bは記憶部A2aに
当該の取引要求に関して、市場B1への発注条件の分析
方法と監視内容の計画方法と注文手順の計画方法とを照
会し、記憶部A2aに記憶された各取引形態に対する市
場B1への発注条件の分析方法と監視内容の計画方法と
注文手順の計画方法との中から当該の取引形態に対する
発注条件の分析方法と監視内容の計画方法と注文手順の
計画方法とを選択して得る。これらの分析方法と計画方
法とを用いて計画手段A2は、顧客P1からの取引要求
における詳細要件に対する市場B1への発注条件の分析
を行い、発注手順の計画を行う。
【0048】例えば、顧客P1の目的が前記した「A社
株を2000株売って、その売得金でB社株を3000
株購入する」というものであり、メニューとして「売付
と買付のそれぞれの株数を指定して株式を買い換える」
といった取引形態が用意されていたとすると、顧客P1
はこのメニューを選択し、そのメニューの取引形態にお
ける売買する銘柄とそれぞれの株数といった詳細要件を
指定することで取引要求を行うこととなる。上記メニュ
ーを選択する場合、このメニューは記憶部A2aに取引
形態のメニューとして記憶されており、さらに、記憶部
A2aにはこのメニューの取引形態に対する市場B1へ
の発注条件や計画のひな型が分析方法(分析手順の計画
方法)および計画方法(発注手順の計画方法)として記
憶されている。この発注条件や計画のひな型(分析方法
および計画方法)は、例えば「売付を行った際の価格か
ら手数料・税を差し引いた売得金(以下、売付受渡金と
いう)が買付を行った際の価格に手数料を加えた必要資
金(以下、買付受渡金という)を下回らないことを第1
の発注条件とし、売付注文が全て約定することを第2の
発注条件とし、第1の発注条件が満たされたら直ちに市
場に対して指定された銘柄の指定された株数を成行で売
付注文を行い、第2の発注条件が満たされたら指定され
た銘柄の指定された株数を成行で買付注文を行う」とい
ったものである。
【0049】顧客P1からの要求に対して、計画制御部
A2bは、記憶部A2aに記憶されている分析方法およ
び計画方法を参照(照会)して、具体的な発注条件とし
て「A社株を2000株売った際の売付受渡金がB社株
を3000株買った際の売付受渡金を下回らない」(第
1の発注条件)、「売付注文が全て約定する」(第2の
発注条件)を得る。さらに計画制御部A2bは、監視手
段A3に要求して情報源B2から手数料、税額の計算方
法(監視内容)を入手させる。仮に手数料が取引額(す
なわち、約定単価に取引株数を乗して得られる金額)の
0.3%、手数料に対する消費税率が5%、譲渡益税が
取引額の1.05%で売付時のみ課せられるものとする
と、第1の発注条件の成否を判定するための売付受渡金
および買付受渡金は、以下の計算式によって求めること
ができる。
【0050】
【数1】
【0051】以上のようにして、計画制御部A2bはよ
り具体的な発注条件を得る。また、具体的な計画として
「第1の発注条件が満たされるまで時価の参照と売付受
渡金・買付受渡金の計算を繰り返し、第1の発注条件が
満たされたならばA社株を2000株成行で売り付ける
売付注文を行い、次に第2の発注条件が満たされるまで
該売付注文の状況を監視し、第2の発注条件が満たされ
たならばB社株を3000株成行で買付注文を行う」を
得る。
【0052】なお、実際の運用では、A社株の売付を発
注してから約定するまでの間にB社株の株価が変動する
場合もあり、A社株も参照した時価で約定するとは限ら
ないので、発注条件や計画のひな型は必ずしも上述した
通りではなく、本実施形態の自動発注システムを用いて
サービスを提供するユーザ(例えば証券会社)のポリシ
ーなどに依存してそのユーザによって決定され、記憶部
A2aに格納されるものであり、具体的な発注条件や計
画もそのひな型に従ったものであってよい。
【0053】また、上述した発注条件を分析する手順を
行うに関して、手数料の計算方法は売買を市場に発注す
る証券会社に依存しており、税の計算方法は証券会社に
は依存しない一般的なものである。ここで情報源B2
は、例えば証券会社内に設けられたデータベースと一般
的な情報を広く提供する別の情報源というように、一般
的には複数個存在し、監視手段A3はその複数の情報源
から情報を入手することになる。本実施形態としての自
動発注システムは、証券会社内のデータベースが税の計
算方法も保持しておくなどあらかじめ情報の一元化を図
る方法を用いて運用されてもよく、こうした運用により
監視手段A3の負荷を低減させることができる。すなわ
ち、ユーザは情報を予めシステム内に保持させて運用す
ることもできる。また、監視手段A3による監視は上記
のように多様な情報源に対して行われることとしてよ
く、その監視の対象はこの自動発注システムの内部(本
システムのユーザである企業(例えば証券会社)やその
業界)に限定されない。
【0054】市場B1への発注条件および注文手順が確
立(算出)されると、計画制御部A2bは監視手段A3
に市場環境の監視を要求する。監視手段A3は、この要
求に従って市場B1や情報源B2を監視し、計画制御部
A2bに監視結果を報告する。この監視手段A3への要
求は、例えばある市場データを入手し報告せよというよ
うなものでもよく、ある市場データが一定の値になるま
で監視を続けて一定の値になり次第報告せよというよう
なものでもよい。顧客P1の目的が前記した「A社株を
2000株売って、その売得金でB社株を3000株購
入する」である場合の監視手段A3への要求は、例えば
「A社株を2000株売った際の売付受渡金が、B社株
を3000株買った際の売付受渡金を下回らなくなるま
で、A社株の株価とB社株の株価を監視し続け、下回ら
なくなり次第報告せよ」というものであってよい。
【0055】監視手段A3からの報告を受け、計画制御
部A2bは、発注条件が整ったと判断したならば、執行
手段A4に対して注文の執行を要求する。執行手段A4
は、この要求に従って市場B1に対して注文を執行す
る。監視手段A3は、この注文の結果を監視し、その結
果を計画制御部A2bに報告する。
【0056】この注文が行われた後は、計画制御部A2
bにより計画された取引の執行計画に従って、計画制御
部A2bは監視手段A3と執行手段A4とにそれぞれ監
視要求、執行要求を発行して算出した計画を実行させ
る。図2では、監視と執行とがそれぞれ2回ずつ繰り返
されることとして示しているが、この繰り返す回数は算
出される計画に依存しており、回数は2回に限定され
ず、また、監視と執行とのいずれか一方のみが繰り返さ
れることとして計画されて、その一方のみが繰り返され
て監視及び執行が行われてもよい。
【0057】例えば、顧客P1の目的が前記した「A社
株を2000株売って、その売得金でB社株を3000
株購入する」であり、計画制御部A2bにより算出され
た計画が「A社株を2000株成行で売付注文を出し、
この注文が全て約定したら直ちにB社株を3000株成
行で買付注文を出す」である場合、執行手段A4に対す
る第1の執行要求は「A社株を2000株成行で売付注
文せよ」といったものとなり、この要求に対する執行結
果によってA社株の注文に約定がついたことを計画制御
部A2bが知ったならば、直ちに執行手段A4に対して
「B社株を3000株成行で買付注文せよ」という要求
を発することとなる。
【0058】以上により本実施形態としての自動発注シ
ステムは、顧客による金額の設定が困難な取引形態を顧
客が目的としている場合であっても、発注の手順や時期
を計画し、その目的のための取引の手続きを自動的に行
うことができる。また、本自動発注システムによれば、
この取引の状況を顧客P1が照会することもできる。こ
の照会を行う場合、顧客P1は顧客対応手段Cにより自
動発注装置Aに対して照会の要求を発する。照会要求を
受信した入出力手段A1は、計画制御部A2bに対して
当該の注文(取引)の処理状況を照会して注文の処理状
況を得た後に顧客対応手段Cに対して出力し、顧客P1
がその注文による取引の処理状況を得る。なお、取引状
況の照会は、顧客が顧客対応手段Cを介して行うのであ
れば使用する端末は限定されず、例えば顧客が取引要求
を顧客用端末C2から行った場合にオペレータ用端末C
3を介して店頭・電話・FAXなどで照会したり、逆に
オペレータ用端末C3を介して店頭・電話・FAXなど
で取引要求を行った場合に顧客用端末C2で照会しても
よい。すなわち、顧客確認手段Cと自動発注装置Aとの
接続は、顧客が自動発注装置Aへの各種アクセスを行う
際に顧客対応手段Cの各端末を区別なく使用できるよう
構成されることとしてよい。
【0059】〔他の動作例〕次に、本発明の実施形態と
しての自動発注システムにおける、顧客P1からの取引
要求が上述した取引要求と異なる場合の動作について説
明する。以下に、顧客P1の目的が前記した「A社株を
2000株成行で売って、その売得金でB社株を購入可
能な株数だけ購入する」というものであり、メニューと
して「売付条件を指定して売付注文を行い、その売付に
よる売付受渡金を原資として買付銘柄を購入可能なだけ
購入する」といった取引形態が用意されている場合を想
定して説明する。
【0060】まず、顧客P1は上記のメニューを選択
し、そのメニューの取引形態における売却する銘柄、株
数、成行での売却、購入する銘柄といった詳細要件を指
定することで自動発注装置Aに対して取引要求の入力を
行う。この場合、記憶部A2aには上記のメニューと、
このメニューの取引形態に対する市場B1への発注条件
の分析方法と、監視内容の計画方法と、発注手順の計画
方法とが記憶されている。この分析方法、計画方法は、
例えば「売付注文が全て約定することを買付注文の発注
条件とする。実行手順としては、まず、直ちに顧客の指
定した条件で売付注文を行い、買付注文の発注条件が満
たされたら売付受渡金を計算し、次に買付銘柄の時価を
参照して買付受渡金が該売付受渡金を上回らない最大の
株数を計算し、当該の株数を購入した場合の買付受渡金
が売付受渡金を上回らない最大の単価を計算し、該単価
と値幅制限の上限の株価とを比較して大きくない方を指
値とし、該銘柄の買付注文を当該の株数と指値とで行
う」といったものである。
【0061】顧客P1からの上記取引要求に対して、計
画制御部A2bは、記憶部A2aに記憶された分析方法
および計画方法を参照して、具体的な計画として「顧客
の指定した条件で売付注文を行い、買付注文の発注条件
が満たされたならば、その時点で買付注文の詳細な内容
を計算して買付注文を行う」という計画を得る。
【0062】次に、計画制御部A2bは執行手段A4に
対して売付注文の執行を要求する。当該の売付注文が全
て約定したことを監視手段A3が検出したならば、計画
制御部A2bは、上記した動作例における売付受渡金を
算出する計算方法と同様にして売付受渡金を算出し、買
付注文の株数と指値とを計算する。例えば売付受渡金が
100万円であり、買付銘柄の時価が300円であり、
該銘柄の単位株数が1000株、制限値幅の上限が38
0円、手数料・税が上記動作例の通りであると仮定する
と、計画制御部A2bは、買付は3000株を指値33
2円で行うということを計算する(時価300円を単価
とすると、3000株を購入する買付受渡金は90万2
835円、4000株を購入する買付受渡金は120万
3780円となるため、注文株数は3000株と決ま
り、指値332円で3000株を購入すると買付受渡金
は99万9137円であり、333円で3000株を購
入する買付受渡金は100万2146円であり、332
円は380円より大きくないので332円が指値と決ま
る)。次に、計画制御部A2bは執行手段A4に対して
買付注文の執行要求を行う。以上により本実施形態とし
ての自動発注システムは、顧客による金額の設定が困難
な取引形態を顧客が目的としている場合であっても、そ
の目的のための取引の手続きを自動的に行うことができ
る。
【0063】上述した本発明の実施形態においては、顧
客用端末C2およびオペレータ用端末C3は、例えば市
販されているパーソナルコンピュータに本発明の機能を
実現するプログラムを実装することで実現してもよい。
また、入出力手段A1、計画手段A2、監視手段A3、
執行手段A4は、例えば現行のオンライン証券トレード
サービスを提供している証券会社などで稼働している該
サービスを提供するコンピュータに本発明の機能を実現
するプログラムを追加実装することで実現してもよい。
また、計算機ネットワークC1は、顧客用端末C2が入
出力手段A1と通信可能に接続されていれば物理的構成
は限定されず、例えばインターネットや電話回線などで
実現してもよい。情報源B2および市場B1は本発明の
範囲ではなく、例えば東京証券取引所などであり、これ
らと自動発注装置Aとの接続は、例えば上記証券会社で
稼働しているオンライン証券トレードサービスを提供す
るコンピュータで既に実現している機能を利用して行う
こととしてよい。
【0064】なお、本発明の実施形態では、自動発注装
置Aが、入出力手段A1と、計画手段A2と、監視手段
A3と、執行手段A4とを具備して構成されることとし
て説明しているが、本発明に係る自動発注システムが上
記各手段を具備して構成されていれば自動発注装置Aは
上記構成に限定されず、例えば自動発注装置Aが、入出
力手段A1と、記憶部A2aと、計画手段A2とを具備
し、監視手段A3と、執行手段A4とはそれぞれ1台の
装置であるといった構成であってもよい。
【0065】また、上述した各実施形態は、本発明の好
適な実施形態であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内
において、例えば上述したように種々変形して実施する
ことが可能である。
【0066】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によれば、自動発注装置の記憶部に記憶された分析方
法や計画方法を用いて計画手段が市場への発注条件の分
析と発注手順の計画とを行い、その計画による発注や監
視などの処理を制御することにより、例えば顧客による
金額の設定が困難な取引形態を顧客が目的としている場
合であっても、顧客に自ら常に市況を監視するという労
力を強いることなく、顧客が目的とする取引を自動的に
行うことが可能となる。このことにより、顧客による金
額の設定が困難な取引形態、例えば売付と買付とを複合
する取引形態を顧客が目的としている場合であっても、
市場環境条件を意識することなく顧客が取引を注文可能
とすることができる。
【0067】また、自動発注装置に接続される顧客対応
手段として顧客用端末とオペレータ用端末とを具備した
ことにより、顧客からの上記注文(取引要求)を、顧客
からアクセス可能な計算機端末からであっても、支店な
どの窓口、電話、FAXなどからオペレータを介してで
あっても、同一のプラットフォーム上として受け付けて
処理することができる。
【0068】また、顧客から照会要求を受けると取引要
求による処理状況を自動発注装置が顧客対応手段に出力
可能とすることにより、この取引要求による取引の状況
(注文の処理状況)を顧客が照会することもできる。こ
の照会は、顧客からアクセス可能な計算機端末からであ
っても、支店などの窓口、電話、FAXなどからオペレ
ータを介してであっても、同一のプラットフォーム上と
して受け付けて処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての自動発注システムの
構成例を示すブロック図である。
【図2】同自動発注システムにおける、顧客対応手段か
らの取引要求を受けての発注など一連の動作(処理手
順)について示す図である。
【符号の説明】
A 自動発注装置 A1 入出力手段 A2 計画手段 A2a 記憶部 A2b 計画制御部(算出部) A3 監視手段 A4 執行手段 B1 市場 B2 情報源 C 顧客対応手段 C1 計算機ネットワーク C2 顧客用端末 C3 オペレータ用端末

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取引要求を受けて市場に自動的に取引対
    象の売買を発注する自動発注装置であって、 前記取引要求の入力を受ける入出力手段と、 前記入出力手段から入力された前記取引要求を分析して
    該取引要求における詳細要件を満たす前記市場への発注
    条件の分析と発注手順の計画とを行い、該計画による処
    理を制御する計画手段と、 前記発注条件が整っているか否かを監視する監視手段
    と、 前記計画手段からの執行要求により前記市場に発注を執
    行する執行手段と、を具備したことを特徴とする自動発
    注装置。
  2. 【請求項2】 前記計画手段は、 前記取引要求における取引形態のメニューと、それぞれ
    の前記メニューの取引形態に対する前記市場への発注条
    件の分析方法と、監視内容の計画方法と、発注手順の計
    画方法とを記憶した記憶部と、 前記記憶部に記憶された情報に基づいて前記計画による
    処理を算出して該処理を制御する計画制御部と、を具備
    したことを特徴とする請求項1記載の自動発注装置。
  3. 【請求項3】 前記監視手段は、前記計画による前記計
    画手段からの監視要求を受けて前記市場と情報源とを監
    視するよう構成されたことを特徴とする請求項1または
    2記載の自動発注装置。
  4. 【請求項4】 取引要求を受けて市場に自動的に取引対
    象の売買を発注する自動発注装置と、前記自動発注装置
    に接続されて顧客からの前記取引要求を該自動発注装置
    に入力させる顧客対応手段とを具備し、前記自動発注装
    置が前記市場と情報源とに接続されてなる自動発注シス
    テムであって、 前記自動発注装置は、 前記顧客対応手段からの前記取引要求の入力を受ける入
    出力手段と、 前記入出力手段から入力された前記取引要求を分析して
    該取引要求における詳細要件を満たす前記市場への発注
    条件の分析と発注手順の計画とを行い、該計画による処
    理を制御する計画手段と、 前記発注条件が整っているか否かを監視する監視手段
    と、 前記計画手段からの執行要求により前記市場に発注を執
    行する執行手段と、を具備したことを特徴とする自動発
    注装置を用いた自動発注システム。
  5. 【請求項5】 前記計画手段は、 前記取引要求における取引形態のメニューと、それぞれ
    の前記メニューの取引形態に対する前記市場への発注条
    件の分析方法と、監視内容の計画方法と、発注手順の計
    画方法とを記憶した記憶部と、 前記記憶部に記憶された情報に基づいて前記計画による
    処理を算出して該処理を制御する計画制御部と、を具備
    したことを特徴とする請求項4記載の自動発注装置を用
    いた自動発注システム。
  6. 【請求項6】 前記監視手段は、前記計画による前記計
    画手段からの監視要求を受けて前記市場と前記情報源と
    を監視するよう構成されたことを特徴とする請求項4ま
    たは5記載の自動発注装置を用いた自動発注システム。
  7. 【請求項7】 前記顧客対応手段は、計算機ネットワー
    クを介して前記自動発注装置に接続されて顧客が前記取
    引要求を入力可能な顧客用端末を具備したことを特徴と
    する請求項4から6の何れか1項に記載の自動発注装置
    を用いた自動発注システム。
  8. 【請求項8】 前記顧客対応手段は、前記自動発注装置
    に接続されてオペレータからの前記取引要求を入力可能
    なオペレータ用端末を具備したことを特徴とする請求項
    4から7の何れか1項に記載の自動発注装置を用いた自
    動発注システム。
  9. 【請求項9】 前記自動発注装置は、前記顧客対応手段
    から照会要求が入力されると、前記取引要求による処理
    状況を前記顧客対応手段に出力することを特徴とする請
    求項4から8の何れか1項に記載の自動発注装置を用い
    た自動発注システム。
  10. 【請求項10】 取引要求を受けて市場に自動的に取引
    対象の売買を発注する自動発注装置と、前記自動発注装
    置に接続されて顧客からの前記取引要求を該自動発注装
    置に入力させる顧客対応手段とを具備し、前記自動発注
    装置が前記市場と情報源とに接続されてなる自動発注シ
    ステムの制御方法であって、 前記自動発注装置は、 前記顧客対応手段からの前記取引要求の入力を受ける入
    力工程と、 入力された前記取引要求を満たす前記市場への発注条件
    の分析と発注手順の計画とを行う計画工程と、 前記発注条件が整っているか否かを監視する監視工程
    と、 前記発注条件が整っている場合に前記計画による前記発
    注手順に従って前記市場に発注を執行する執行工程と、
    を有し、 前記監視工程と前記執行工程とを前記計画に基づいた回
    数行うことを特徴とする自動発注システムの制御方法。
  11. 【請求項11】 前記入力工程では、 前記取引要求における予め用意された取引形態のメニュ
    ーから顧客に選択させて、選択されたメニューの取引形
    態における詳細要件を顧客に指定させて前記入力を行わ
    せ、 前記計画工程では、 該取引形態に対する予め用意された前記市場への発注条
    件の分析方法と発注手順の計画方法とを用いて、前記詳
    細要件に対する前記発注条件の分析と発注手順の計画と
    を行うことを特徴とする請求項10記載の自動発注シス
    テムの制御方法。
  12. 【請求項12】 前記計画工程では、予め用意された監
    視内容の計画方法を用いて前記発注手順のための監視内
    容を算出し、 前記監視工程では、算出された監視内容に基づいて前記
    監視を行うことを特徴とする請求項10または11記載
    の自動発注システムの制御方法。
  13. 【請求項13】 前記入力工程の後、前記顧客対応手段
    から照会要求が入力されると、前記自動発注装置が前記
    取引要求による処理状況を前記顧客対応手段に出力する
    照会工程を有することを特徴とする請求項10から12
    の何れか1項に記載の自動発注システムの制御方法。
  14. 【請求項14】 取引要求を受けて市場に自動的に取引
    対象の売買を発注する自動発注装置と、前記自動発注装
    置に接続されて顧客からの前記取引要求を該自動発注装
    置に入力させる顧客対応手段とを具備し、前記自動発注
    装置が前記市場と情報源とに接続されてなる自動発注シ
    ステムのプログラムであって、 前記自動発注装置に、 前記顧客対応手段からの前記取引要求の入力を受ける入
    力処理と、 入力された前記取引要求を満たす前記市場への発注条件
    の分析と発注手順の計画とを行う計画処理と、 前記発注条件が整っているか否かを監視する監視処理
    と、 前記発注条件が整っている場合に前記計画による前記発
    注手順に従って前記市場に発注を執行する執行処理と、
    を実行させ、 前記監視処理と前記執行処理とを前記計画に基づいた回
    数実行させることを特徴とする自動発注システムのプロ
    グラム。
  15. 【請求項15】 前記入力処理では、 前記顧客対応手段に前記取引要求における予め用意され
    た取引形態のメニューを送信し、顧客により選択された
    メニューの取引形態における詳細要件を前記顧客対応手
    段から前記入力され、 前記計画処理では、 該取引形態に対する予め用意された前記市場への発注条
    件の分析方法と発注手順の計画方法とを用いて、前記詳
    細要件に対する前記発注条件の分析と発注手順の計画と
    を行うことを特徴とする請求項14記載の自動発注シス
    テムのプログラム。
  16. 【請求項16】 前記計画処理では、予め用意された監
    視内容の計画方法を用いて前記発注手順のための監視内
    容を算出し、 前記監視処理では、算出された監視内容に基づいて前記
    市場及び/又は前記情報源に対して前記監視を行うこと
    を特徴とする請求項14または15記載の自動発注シス
    テムのプログラム。
  17. 【請求項17】 前記顧客対応手段は、計算機ネットワ
    ークを介して前記自動発注装置に接続されて顧客が前記
    取引要求を入力可能な顧客用端末を具備し、 前記入力処理では、前記顧客用端末から前記取引要求の
    入力を受けることを特徴とする請求項14から16の何
    れか1項に記載の自動発注システムのプログラム。
  18. 【請求項18】 前記顧客対応手段は、前記自動発注装
    置に接続されてオペレータからの前記取引要求を入力可
    能なオペレータ用端末を具備し、 前記入力処理では、前記オペレータ用端末から前記取引
    要求の入力を受けることを特徴とする請求項14から1
    7の何れか1項に記載の自動発注システムのプログラ
    ム。
  19. 【請求項19】 前記自動発注装置に、 前記入力処理の後、 前記顧客対応手段から照会要求が入力されると、前記取
    引要求による処理状況を該顧客対応手段に出力する照会
    処理を実行させることを特徴とする請求項14から18
    の何れか1項に記載の自動発注システムのプログラム。
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