JP2003268379A - 有機性廃水残渣の炭化処理システム及び炭化方法 - Google Patents

有機性廃水残渣の炭化処理システム及び炭化方法

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JP2003268379A
JP2003268379A JP2002072879A JP2002072879A JP2003268379A JP 2003268379 A JP2003268379 A JP 2003268379A JP 2002072879 A JP2002072879 A JP 2002072879A JP 2002072879 A JP2002072879 A JP 2002072879A JP 2003268379 A JP2003268379 A JP 2003268379A
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carbonization
combustion
methane
carbonizing
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Keijiro Yasumura
恵二朗 安村
Kazuo Shibazaki
和夫 柴崎
Nobuyuki Ashikaga
伸行 足利
Takashi Nakayama
隆 中山
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/20Waste processing or separation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は炭化エネルギーコストのかからない
炭化方法を提供することにある。 【解決手段】 本発明にあっては、固形物と液体物を含
む有機性廃棄物を分離機で分離し、得られた液体物に発
酵微生物であるメタン菌を加え、メタン発酵槽でメタン
発酵させ、発生した微生物発酵ガスであるメタンガスを
回収してガス貯留槽に貯留する。一方、分離機で分離さ
れた固形物は、燃焼・炭化システムに搬送し、燃焼及び
炭化する際に、予めガス貯留槽に貯留されているメタン
ガスを燃焼し熱源として利用することで、一般に固体物
の燃焼時に発生する生成ガスを帰還させ炭化に利用する
生成ガス炭化よりも、高エネルギーの発生を望めるメタ
ンガスを利用して固体物を燃焼することで十分に燃焼・
炭化することができ、かつ有機性廃水を分離して得た液
体物からメタンガスを得ることで、外部燃料の供給量を
低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機性廃水を発酵
させて得たメタンガスを利用し、有機性廃水残渣の炭化
処理を行う炭化処理システム及び炭化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品工業廃棄物、有機性廃水及び
農業集落排水汚泥などから出る残渣は、乾燥或いは焼却
されることで処分されているが、近年においては、これ
ら廃棄物の再利用を目的として、炭化処理を行ってい
る。
【0003】この炭化処理には、石油やプロパンガスな
どの外部燃料を使用して燃焼・炭化を行う方法や、炭化
処理過程で発生する熱分解ガスを帰還して補助燃料とし
て使用する方法が用いられている。
【0004】炭化処理に利用する補助燃料を得る方法と
しては、特許第2551958号公報に開示される「木
炭の製造方法及びその装置」や、特開平10−3307
60号公報に開示される「有機性廃棄物の連続炭化処理
方法およびその装置」で、廃棄物から発生するガスを利
用し廃棄物を燃焼する方法が示されている。
【0005】特許第2551958号公報で開示されて
いる発明は、炭化室で生成される可燃性ガスを燃焼室へ
強制的に循環させ、燃焼室の残渣を燃焼させることによ
り、供給燃料が少なくて炭化室温度を急上昇できるの
で、省エネルギー化を可能とし、更に熱を持った生成ガ
スを強制循環することで、熱伝導率の向上を図るもので
ある。
【0006】また、特開平10−330760号公報で
開示されている発明は、脱臭炉で発生する排気熱を乾燥
炉と炭化炉に供給し、この排気熱を利用して乾燥炉内の
被処理物を乾燥させてから、続く炭化炉内でこの排気熱
を利用して被処理物を炭化処理することで、脱臭炉で発
生した排気熱を無駄になく効率良く利用するものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように食品工業廃
棄物、有機性廃水及び農業集落排水汚泥などの炭化処理
を行うには、炭化に必要な燃焼エネルギーを石油やプロ
パンガスなどの外部燃料から供給して処理を行う方法
と、炭化処理時に発生する生成ガス(又は排気熱)を帰
還して炭化処理に利用する方法と、これら方法を併用し
て炭化処理を行う方法とがある。
【0008】しかしながら、石油やプロパンガスなどの
外部燃料を供給して炭化処理を行う場合、炭化処理を必
要とする廃棄物が増加するほど外部燃料の供給量が増加
することから、システム全体に係るエネルギーコストが
高くなるという問題がある。
【0009】また、炭化処理時に発生する生成ガス(又
は排気熱)を帰還させて炭化処理を行う場合、生成ガス
のみで廃棄物を炭化するには生成ガスの発生量は足り
ず、廃棄物の炭化処理にはエネルギー不足であるという
問題がある。
【0010】また、外部燃料と生成ガスを併用して炭化
処理を行う場合、生成ガスでは燃焼に不十分なため、や
はり外部燃料を供給しなければならず、外部燃料の供給
分だけエネルギーコストが高くなるという問題がある。
【0011】本発明は、上記課題を鑑みてなされたもの
で、その目的は、有機性廃棄物を十分に炭化し、かつ炭
化コストを低減することができる炭化システム及び炭化
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、有機性廃水を固形物と液体物とに分離す
る分離手段と、固形物を燃焼及び炭化する燃焼・炭化手
段と、液体物に発酵微生物を加え発酵させる発酵手段
と、発酵手段で発生した微生物発酵ガスを回収して貯留
するガス貯留手段と、貯留された微生物発酵ガスを燃焼
・炭化手段に供給するガス供給手段とを有することを要
旨とする。
【0013】本発明にあっては、固形物と液体物を含む
有機性廃棄物を分離機で分離し、得られた液体物に発酵
微生物であるメタン菌を加えてメタン発酵槽でメタン発
酵させ、発生した微生物発酵ガスであるメタンガスを回
収してガス貯留槽に貯留する。一方、分離機で分離され
た固形物は、燃焼・炭化システムに移送し、燃焼及び炭
化する際に、予め貯留しておいたメタンガスを利用して
燃焼及び炭化を行うことで、外部燃料の使用量を低減さ
せ、つまりは炭化コストを低減させる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態に係る有機性廃水残渣の炭化処理システム及び
炭化方法を説明する。
【0015】図1は、炭化処理システムの構成を示す構
成図である。
【0016】図1に示すように、本発明の炭化処理シス
テム1は、有機性廃水を貯蔵する貯蔵槽10と、有機性
廃水を固形物と液体物とに分離する固形分離器スクリュ
ーデカンター脱水機(以下、単にスクリューデカンター
という。)20と、分離された固体物を乾燥させる乾燥
機30と、乾燥された固体物を粉末化し粒状に押し固め
る押し出し式造粒機(以下単に、造粒機という。)40
と、この粒状の固体物を燃焼及び炭化する連続式間接加
熱のロータリキルン炭化炉(以下単に、炭化炉とい
う。)50と、スクリューデカンター20で分離された
液体物にメタン菌を加えて発酵させる加温型嫌気性上向
流式汚泥床メタン発酵槽(以下単に、メタン発酵槽とい
う。)60と、メタン発酵槽60で発生したメタンガス
を回収して貯留するメタンガス貯留槽70と、炭化炉5
0からメタンガス貯留槽70間経路に設置されプロパン
ガスの供給切替えを行う切替え弁80とを備えている。
【0017】炭化炉50は、図2に示すように、メタン
ガス貯留槽70から供給されるメタンガスを燃料として
燃焼を行い、燃焼により発生した還流ガスを出力する燃
焼室51と、燃焼室51で発生した還流ガスを取得して
炭化を行う炭化室53とを備えている。
【0018】また、炭化室53において、炭化時に発生
した排ガスは、乾燥機30に供給する。更に、乾燥機3
0において、乾燥時に発生した廃熱は、メタン発酵槽6
0に供給する。
【0019】尚ここで、有機性廃水とは、具体的には焼
酎製造工程で発生する焼酎蒸留廃水、食品工業廃水、生
ゴミ及び農業集落廃水汚泥等である。
【0020】(実施例1)次に、炭化処理システム1を
用いて、本発明の実施例1に係る焼酎蒸留廃水残渣の炭
化方法を説明する。
【0021】まず、貯蔵槽1に焼酎蒸留廃水300L
(リットル)を貯蔵した。この焼酎蒸留廃水は、BOD
(biochemical oxygen demand:生物適酸素要求濃度)
84.000ppmと、SS(suspended solids:懸濁
浮遊固形成分)41.000ppm成分からなる廃水で
ある。
【0022】貯蔵槽1に貯蔵された300Lの焼酎蒸留
廃水をスクリューデカンター20に移し、スクリューデ
カンター20を回転させて、固体物(以下、残渣とい
う。残渣の含水率は80%。)と分離液(BOD20.
000ppm)とに分離した。
【0023】分離液は、メタン発酵槽60に貯留され、
この分離液にメタン菌(グラニュール菌体)が加えら
れ、加温によりメタン菌の働きを活性化させることで発
酵を促進し、発生したメタンガス(含有率:メタン60
〜70%、二酸化炭素ガス40〜30%)を回収してメ
タンガス貯留槽70に貯留した。
【0024】メタン発酵槽60内でのメタン発酵が終了
すると、メタン発酵槽60に残っている残渣を乾燥機3
0に移した。一方、スクリューデカンター20で分離さ
れた焼酎蒸留廃水の残渣も乾燥機30に移した。
【0025】乾燥室30に移送された残渣は、炭化室5
3で炭化時に発生した排ガスを利用して乾燥した。尚、
炭化処理システムの始動時は、炭化室33に燃焼すべき
固形物はなく炭化は開始されないので、切替え弁をプロ
パンガスに切替え、プロパンガスを炭化室53に供給
し、発生した排ガスを乾燥機30に供給した。
【0026】また、乾燥機30において、乾燥時に余っ
た廃熱は、メタン発酵槽60に供給し、メタン発酵槽6
0のメタン菌の活性化促進に利用した。また更に、逐
次、メタンガス貯留槽70に貯留されるメタンガス貯留
量が所定量に達した場合は、切替え弁をプロパンガスか
らメタンガスに切替えたて炭化室53に燃料供給を行っ
た。メタンガスの貯留量が所定量に達したか否かの判断
は、例えば、貯留量計器をメタンガス貯留槽70に設置
し、マイクロコンピュータ等で貯留量計器を監視するこ
とで自動的に切替えを行うようにした。
【0027】続いて、乾燥機30で乾燥した残渣を造粒
機11で粉末化し造粒した。造粒した残渣は、炭化炉5
0内の燃焼室51に移送し、メタンガス貯留槽70に貯
留されたメタンガスを燃料として燃焼を行った。燃焼室
51で燃焼した残渣は、炭化室53に移送し、更に燃焼
室で発生した還流ガスを利用して600℃、30分間の
炭化を行い回収した。
【0028】(実施例2)次に、炭化処理システム1を
用いて、本発明の実施例2に係る生ごみの炭化方法を説
明する。
【0029】まず、貯蔵槽1に生ごみを粉砕してスラリ
ー化した廃液300L(リットル)を貯蔵した。この廃
液は、BOD330.000ppmと、SS160.0
00ppm成分からなる廃液である。
【0030】貯蔵槽1に貯蔵された300Lの廃液をス
クリューデカンター20に移し、スクリューデカンター
20を回転させて、残渣(含水率は85%。)と分離液
(BOD80.000ppm)とに分離した。
【0031】分離液は、メタン発酵槽60に貯留され、
この分離液にメタン菌(グラニュール菌体)が加えら
れ、加温によりメタン菌の働きを活性化させることで発
酵を促進し、発生したメタンガス(含有率:メタン60
〜70%、二酸化炭素ガス40〜30%)を回収してメ
タンガス貯留槽70に貯留した。
【0032】メタン発酵槽60内でのメタン発酵が終了
すると、メタン発酵槽60に残っている残渣を乾燥機3
0に移した。一方、スクリューデカンター20で分離さ
れた廃液水の残渣も乾燥機30に移した。
【0033】乾燥室30に移送された残渣は、炭化室5
3で炭化時に発生した排ガスを利用して乾燥した。尚、
炭化処理システムの始動時は、炭化室33に燃焼すべき
固形物はなく炭化は開始されないので、切替え弁をプロ
パンガス配管に切替え、プロパンガスを炭化室53に供
給し、発生した排ガスを乾燥機30に供給した。
【0034】また、乾燥機30において、乾燥時に余っ
た廃熱は、メタン発酵槽60に供給し、メタン発酵槽6
0のメタン菌の活性化促進に利用した。
【0035】また更に、逐次、メタンガス貯留槽70に
貯留されるメタンガス貯留量が所定量に達した場合は、
切替え弁をプロパンガスからメタンガスに切替えたて炭
化室53に燃料供給を行った。メタンガスの貯留量が所
定量に達したか否かの判断は、例えば、貯留量計器をメ
タンガス貯留槽70に設置し、マイクロコンピュータ等
で貯留量計器を監視することで自動的に切替えを行うよ
うにした。
【0036】続いて、乾燥機30で乾燥した残渣を造粒
機11で粉末化し造粒した。造粒した残渣は、炭化炉5
0内の燃焼室51に移送し、メタンガス貯留槽70に貯
留されたメタンガスを燃料として燃焼を行った。燃焼室
51で燃焼した残渣は、炭化室53に移送し、更に燃焼
室で発生した還流ガスを利用して600℃、30分間の
炭化を行い炭化物を回収した。
【0037】(実施例3)次に、本発明の実施例1に対
応する比較例として、微生物発酵ガスを使用しない場合
の焼酎蒸留廃水残渣の炭化方法を説明する。
【0038】まず、貯蔵槽1に焼酎蒸留廃水300L
(リットル)を貯蔵した。この焼酎蒸留廃水は、実施例
1で使用したものと同じBOD84.000ppmと、
SS41.000ppm成分からなる廃水である。
【0039】貯蔵槽1に貯蔵された300Lの焼酎蒸留
廃水をスクリューデカンター20に移し、スクリューデ
カンター20を回転させて、残渣(含水率は80%。)
と分離液(BOD20.000ppm)とに分離した。
【0040】分離液は、メタン発酵槽60に貯留され、
この分離液にメタン菌(グラニュール菌体)が加えら
れ、加温によりメタン菌の働きを活性化させることで発
酵を促進し、発生したメタンガス(含有率:メタン60
〜70%、二酸化炭素ガス40〜30%)を回収してメ
タンガス貯留槽70に貯留した。尚、この比較例におい
て貯留したメタンガスは使用しない。
【0041】メタン発酵槽60内でのメタン発酵が終了
すると、メタン発酵槽60に残っている残渣を乾燥機3
0に移した。一方、スクリューデカンター20で分離さ
れた焼酎蒸留廃水の残渣も乾燥機30に移した。
【0042】乾燥室30に移送された残渣は、炭化室5
3で炭化時に発生した排ガスを利用して乾燥した。尚、
炭化処理システムの始動時は、炭化室33に燃焼すべき
固形物はなく炭化は開始されないので、直接プロパンガ
スを燃料として乾燥を行った。
【0043】また、乾燥機30において、乾燥時に余っ
た廃熱は、メタン発酵槽60に供給し、メタン発酵槽6
0のメタン菌の活性化促進に利用した。
【0044】続いて、乾燥機30で乾燥した残渣を造粒
機11で粉末化し造粒した。尚ここで、造粒した残渣
は、炭化炉50内の燃焼室51に移送し、補助燃料のプ
ロパンガスを燃料として燃焼した。燃焼室51で燃焼し
た残渣は、炭化室53に移送し、更に燃焼室で発生した
還流ガスを利用して600℃、30分間の炭化を行い炭
化物を回収した。
【0045】(実施例4)次に、本発明の実施例2に対
応する比較例として、微生物発酵ガスを使用しない場合
の生ごみの炭化方法を説明する。
【0046】まず、貯蔵槽1に生ごみを粉砕してスラリ
ー化した廃液300L(リットル)を貯蔵した。この廃
液は、実施例2で使用したものと同じBOD330.0
00ppmと、SS160.000ppm成分からなる
ものである。
【0047】貯蔵槽1に貯蔵された300Lの廃液をス
クリューデカンター20に移し、スクリューデカンター
20を回転させて、残渣(含水率は85%。)と分離液
(BOD80.000ppm)とに分離した。
【0048】分離液は、メタン発酵槽60に貯留され、
この分離液にメタン菌(グラニュール菌体)が加えら
れ、加温によりメタン菌の働きを活性化させることで発
酵を促進し、発生したメタンガス(含有率:メタン60
〜70%、二酸化炭素ガス40〜30%)を回収してメ
タンガス貯留槽70に貯留した。尚、この比較例におい
て貯留したメタンガスは使用しない。
【0049】メタン発酵槽60内でのメタン発酵が終了
すると、メタン発酵槽60に残っている残渣を乾燥機3
0に移した。一方、スクリューデカンター20で分離さ
れた廃液の残渣も乾燥機30に移した。
【0050】乾燥室30に移送された残渣は、炭化室5
3で炭化時に発生した排ガスを利用して乾燥した。尚、
炭化処理システムの始動時は、炭化室33に燃焼すべき
固形物はなく炭化は開始されないので、直接プロパンガ
スを燃料として乾燥を行った。
【0051】また、乾燥機30において、乾燥時に余っ
た廃熱は、メタン発酵槽60に供給し、メタン発酵槽6
0のメタン菌の活性化促進に利用した。
【0052】続いて、乾燥機30で乾燥した残渣を造粒
機11で粉末化し造粒した。尚ここで、造粒した残渣
は、炭化炉50内の燃焼室51に移送し、補助燃料のプ
ロパンガスを燃料として燃焼した。燃焼室51で燃焼し
た残渣は、炭化室53に移送し、更に燃焼室で発生した
還流ガスを利用して600℃、30分間の炭化を行い炭
化物を回収した。
【0053】従って、本実施の形態によれば、実施例1
及び2では、メタン発酵槽70で発生したメタンガスを
使用して残渣の燃焼を行った。実施例1及び2において
メタンガスを使用した場合、残渣を炭化させる30分間
の補助燃料としてプロパンガスを0.7kg使用した。
これ対して、実施例3及び4の比較例では、メタン発酵
槽70で発生したメタンガスは使用せず、残渣を炭化さ
せる30分間の補助燃料としてプロパンガスを1.1k
g使用した。これにより、メタン発酵槽70で発生した
メタンガスを利用して残渣を炭化することで、プロパン
ガスの使用量を低減させることができた。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
有機性廃水を脱水分離し、得られた分離液にメタン菌を
混合して発酵させ、発生したメタンガスを回収する一方
で、脱水分離で得られた残渣を乾燥、造粒後、先に回収
しておいたメタンガスを利用して、燃焼及び炭化を行う
ことで、外部燃料の利用量を低減させることができるの
で、炭化装置にかかる炭化コストを低減させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る炭化処理システムの
構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る炭化処理システムに
備えられる炭化炉の具体的な構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1 炭化処理システム 10 貯蔵槽 20 固形分離器スクリューデカンター脱水機(スクリ
ューデカンター) 30 乾燥機 40 押し出し式造粒機(造粒機) 50 連続式間接加熱のロータリキルン炭化炉(炭化
炉) 51 燃焼室 53 炭化室 60 加温型嫌気性上向流式汚泥床メタン発酵槽(メタ
ン発酵槽) 70 メタンガス貯留槽 80 切替え弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10B 49/00 B09B 3/00 303H (72)発明者 足利 伸行 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 中山 隆 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 4D004 AA02 AA03 AB01 BA03 CA26 CA28 CA42 4D040 AA26 AA42 4D059 AA07 BA12 BA17 BB01 BB03 BE37 BE49 BK11 BK12 CA22 4H012 HA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機性廃水を固形物と液体物とに分離す
    る分離手段と、 前記固形物を燃焼及び炭化する燃焼・炭化手段と、 前記液体物に発酵微生物を加え発酵させる発酵手段と、 前記発酵手段で発生した微生物発酵ガスを回収して貯留
    するガス貯留手段と、 貯留された微生物発酵ガスを前記燃焼・炭化手段に供給
    するガス供給手段とを有することを特徴とする有機性廃
    水残渣の炭化処理システム。
  2. 【請求項2】 前記ガス供給手段は、 前記燃焼・炭化手段に供給する微生物発酵ガスと外部燃
    料とを切替える切替え手段を有することを特徴とする請
    求項1記載の有機性廃水残渣の炭化処理システム。
  3. 【請求項3】 前記燃焼・炭化手段は、 前記微生物発酵ガスを熱源として前記固形物を燃焼する
    燃焼室と、 前記燃焼室で該固形物を燃焼した際に発生する還流ガス
    を利用して、前記燃焼室で燃焼された該固形物を更に炭
    化する炭化室とを有することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の有機性廃水残渣の炭化処理システム。
  4. 【請求項4】 有機性廃水を固形物と液体物とに分離す
    る分離工程と、 前記固体物を燃焼及び炭化する燃焼・炭化工程と、 前記液体物に発酵微生物を加えて発酵させる発酵工程
    と、 前記発酵工程で発生した微生物発酵ガスを回収して貯留
    するガス貯留工程と、 貯留された前記微生物発酵ガスを燃料として前記燃焼・
    炭化工程に供給するガス供給工程とを有することを特徴
    とする有機性廃水残渣の炭化方法。
  5. 【請求項5】 前記燃焼・炭化工程は、 前記微生物発酵ガスを燃焼して得られる熱エネルギー
    で、前記固形物を燃焼する燃焼工程と、 前記燃焼工程で該固形物を燃焼した際に発生する還流ガ
    スを利用して、前記燃焼工程で燃焼された該固形物を炭
    化する炭化工程とを特徴とする請求項4記載の有機性廃
    水残渣の炭化方法。
JP2002072879A 2002-03-15 2002-03-15 有機性廃水残渣の炭化処理システム及び炭化方法 Pending JP2003268379A (ja)

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