JP2003264023A - 低挿入力メス側導体端子 - Google Patents

低挿入力メス側導体端子

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JP2003264023A JP2002065679A JP2002065679A JP2003264023A JP 2003264023 A JP2003264023 A JP 2003264023A JP 2002065679 A JP2002065679 A JP 2002065679A JP 2002065679 A JP2002065679 A JP 2002065679A JP 2003264023 A JP2003264023 A JP 2003264023A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い挿入力でオス型端子を挿入でき、挿入状
態では充分な接触荷重によりそのオス型端子を挾圧保持
できる低挿入力メス側導体端子を提供すること。 【解決手段】 一開口端に相手側オス端子14の挿入口
16が設けられた導体材料による嵌合筒部12内にその
挿入口16より挿入されるオス端子14を挾圧保持する
湾曲状のメス端子バネ片34が設けられるものであっ
て、そのメス端子バネ片34には嵌合筒部12の内壁面
に当接されるバネ支持部46を有すると共に、その挿入
されるオス端子14に当接されるバネ接点48を有し、
嵌合筒部12の内壁面にはオス端子14の挿入に伴い生
じるバネ接点48での動摩擦力により移動されるバネ支
持部46の移動部位にその移動方向へ漸次外方へ広がる
テーパ状のガイド板52が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低挿入力メス側導
体端子に関し、さらに詳しくは相手側のオス端子やフラ
ットケーブルなどのオス側導体との導体接続に際し、そ
のオス側導体の挿入力を低減させる接続構造を備えた低
挿入力メス側導体端子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のメス側導体端子の構造と
しては、例えば、図6(a)〜(c)に示されるような
構造のものが一般的に知られている。図6(a)に示し
たメス側導体端子70は、導電性の金属材料による嵌合
筒72の一方の開口端に相手側のオス側導体であるオス
端子のオスタブ74が挿入されるオスタブ挿入口76が
設けられると共に、そのオスタブ挿入口76の開口端縁
より嵌合筒72内に折り返し形成されたメス端子バネ片
78が設けられたもので、このメス端子バネ片78はそ
の途中部位が嵌合筒72内で内向き山形状に屈曲されて
先端部位に嵌合筒72の内壁面に当接されたバネ支持部
80を有すると共に、そのメス端子バネ片78の山形状
頂部にバネ接点82を有し、このバネ接点82と嵌合筒
72の内壁面に内向きくびれ状に形成された対向接点8
4との間に前記オスタブ74を挾圧保持し、導体接続さ
れるようにしたものである。
【0003】また図6(b)に示したメス側導体端子9
0は、嵌合筒92の筒壁の一部を内側に切り起こして山
形状のバネ片94を形成し、そのバネ片94の頂点部位
に形成されるバネ接点96と嵌合筒92の内壁面にやは
りくびれ状に形成される対向接点98との間にオスタブ
74を挾圧保持するようにしたものである。
【0004】さらに図6(c)に示したメス側導体端子
100は、嵌合筒102の内壁面にオスタブ74の挿入
口76側から奥行方向に延びる湾曲状のバネ片104が
設けられ、そのバネ片104の先端寄り部位にオスタブ
74を挾圧し導体接続するためのバネ接点106が形成
され、このバネ片104の基端寄り部位に設けられる対
向接点108とでオスタブ挿入口76より挿入されるオ
スタブ74を挾圧保持するようにしたものである。
【0005】一方、図7に示したメス側導体端子110
も従来型のもので、相手側のオス端子73のオスタブ7
4が挿入されるオスタブ挿入口76を一方の開口端に有
する嵌合筒112の一内壁面に沿って固定側接片114
が設けられると共に、オスタブ挿入口76の開口端縁よ
り嵌合筒部112内に折り返し形成された湾曲状のバネ
片116が設けられたものであって、そのバネ片116
の先端部位には嵌合筒112の内壁面に当接されるバネ
支持部118を有すると共に、そのバネ片116の途中
部位にバネ接点120を有し、このバネ接点120と前
記固定接片114との間にオスタブ74が挾圧保持され
るようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6
(a)に示されるメス側導体端子70によれば、相手側
のオス端子のオスタブ74をオスタブ挿入口76より嵌
合筒72内に挿入する際にメス端子バネ片78のバネ支
持部80が嵌合筒72の内壁面に当接されていることで
メス端子バネ片78の逃げが抑えられているから、バネ
接点78と対向接点84とでオスタブ74を挾着する挾
着圧力が高くなり、オスタブの挿入に大きな力(挿入
力)を要するため挿入作業がやり難いという問題があ
る。
【0007】また図6(b)、(c)に示されるメス側
導体端子90、100は、オスタブ74の挿入によりバ
ネ片94あるいは104のバネ接点96、106部分が
比較的自由に対向接点98、108から離間できるため
オスタブの挿入にそれ程大きな力は必要としないが、オ
スタブ74をバネ片94、104のバネ性のみで挾着す
るものであるから、オスタブの保持状態においてその挾
着保持力が弱いという問題がある。
【0008】一方、図7に示したメス側導体端子110
も図6(a)に示したものと同様にバネ片116のバネ
支持部118が嵌合筒112の内壁面に当接されてその
バネ支持部118を支点とするバネ片116の弾発力に
よりオスタブ74を挾圧保持するものであるから、やは
りオスタブの挿入時に比較的大きな挿入力を要するとい
う問題があった。
【0009】本発明の解決しようとする課題は、オス側
導体の挿入時にはバネ接点におけるオス側導体との接触
荷重が低減されて低い挿入力でそのオス側導体を挿入す
ることができ、またオス側導体の挿入後には高い接触荷
重によりそのオス側導体をバネ片により挾着保持するこ
とができる低挿入力メス側導体端子を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の低挿入力メス側導体端子は、請求項1に記載
のように、一開口端にオス側導体の挿入口を有する嵌合
筒体内にそのオス側導体挿入口より挿入されるオス側導
体を挾圧保持する湾曲状のメス端子バネ片が設けられた
ものであって、該メス端子バネ片の途中部位に前記嵌合
筒体の内壁面に当接されるバネ支持部を有すると共に、
先端寄り部位に前記オス側導体挿入口より挿入されるオ
ス側導体に当接されるバネ接点を備え、前記嵌合筒体の
内壁面にはそのオス側導体の挿入に伴って生じるバネ接
点での動摩擦力により移動される前記バネ支持部の移動
部位に該バネ支持部の移動方向に漸次外方へ広がるテー
パ状のバネ支持ガイド面が設けられたことを要旨とする
ものである。
【0011】上記構成を有する本発明の低挿入力メス側
導体端子によれば、オス側導体がオス側導体挿入口へ挿
入され、嵌合筒体内に装着されるメス端子バネ片のバネ
接点に当接されると、そのバネ接点においてオス側導体
との間に動摩擦力が生じ、メス端子バネ片のバネ支持部
が嵌合筒体の内壁面に沿って後方へ移動しテーパ状のバ
ネ支持ガイド面に沿って外方向へ移動させられるためバ
ネ接点におけるオス側導体との接触荷重が低減され、そ
の分低い挿入力でオス側導体が挿入される。
【0012】そしてオス側導体の挿入完了によりバネ接
点に働いていた動摩擦力がなくなると、メス端子バネ片
の自らのバネ復元力によりバネ支持部が正規の位置まで
戻り、オス側導体はバネ接点において充分な接触荷重で
挾圧保持されるものである。
【0013】この場合に前記嵌合筒体に形成されるテー
パ状バネ支持ガイド面は、請求項2に記載のように、該
嵌合筒体の筒壁を切り起こし外方へ向けて漸次広がる湾
曲形状のテーパ状ガイド板により形成されているとよ
い。そうすれば、オス側導体が嵌合筒体内へ挿入される
時に生じるバネ接点における動摩擦力によってバネ支持
部が後方へ移動されるときにそのバネ支持部位はその湾
曲形状に形成されたテーパ状ガイド板面に沿って滑らか
に外方向へ移動されるためバネ接点でのオス側導体との
接触荷重の滑らかな低減によりオス端子がスムーズに挿
入されることになる。
【0014】またこの場合に請求項3に記載のように、
前記嵌合筒体内に前記メス端子バネ片の変形復帰を助け
る補助バネ片を設けるようにすれば、オス端子の嵌合筒
体内への挿入完了によりメス端子バネ片に働いていた動
摩擦力がなくなった時にメス端子バネ片は補助バネ片の
バネ作用の助けにより速やかに正規の位置へ復帰される
こととなる。
【0015】そして又この場合に請求項4に記載のよう
に、前記補助バネ片が前記嵌合筒体の筒壁を切り起こし
形成したものであれば、このメス端子のプレス加工によ
る製作工程で簡単に作製出来るし、部品点数の増加も回
避できることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施
形態に係るメス側導体端子の外観図、図2はその要部の
断面を拡大して示したものである。このメス側導体端子
10は導電性材料である耐熱銅合金材料により一体的に
形成されたものであり、この材料の板材をプレス成形に
より角筒状に形成された嵌合筒部12の一端開口部に相
手側オス型端子のオスタブ14が挿入されるオス端子挿
入口16が設けられると共に、該嵌合筒部12の他端側
には電線接続部18が延設されている。
【0017】この電線接続部18の構成については、本
発明の要部ではないので簡単に説明するが、断面凹形状
のベース枠20の左右両側壁22R、22Lに各対から
なる圧接刃24R、24L及び26R、26Lが内向き
に形成され、これらの圧接刃24R、24L及び26
R、26L間に電線Wを挿着することによりこの電線W
の被覆材28が切り剥がされ、中の芯線30、30・・
・が各対の圧接刃24R、24L及び26R、26L間
に導体接続されるものである。また、電線接続部18の
左右両側壁22R、22Lの後端上縁に設けられるイン
シュレーションバレル32R、32Lにより電線Wは堅
固に締め付け固定されている。
【0018】そして前記嵌合筒部12内には、図2に示
されるように、前記オス端子挿入口16より挿入される
オスタブ14を挾圧保持する湾曲状のメス端子バネ片3
4が設けられている。このメス端子バネ片34は、上記
した合金板材のプレス成形によりメス型コネクタ端子1
0を加工製作する際に一体的に成形されたものである。
【0019】そのプレス用の合金板材の展開図を示すこ
とは省略するが、このメス端子バネ片34は、一端が前
記オス端子挿入口16の開口端縁と面一であって、前記
嵌合筒部12の上壁板26に重ね合わされたバネ基板3
8が該嵌合筒部12内の奥行方向に延びて下向きの折り
返し状に湾曲され、その折り返し片42の途中部位に前
記嵌合筒部12の下壁板44に当接されるバネ支持部4
6を有すると共に、その折り返し片42の先端寄り部位
が内向き山形状に屈曲されてその頂部にバネ接点48が
設けられている。
【0020】そしてこのバネ接点48と向かい合せとな
るように前記バネ基板38の途中部位に内向きくびれ状
に形成された対向接点50が設けられ、バネ接点48と
対向接点50とでオス端子挿入口16より嵌合筒部12
内に挿入されるオス端子のオスタブ14が挾圧保持され
るように構成されている。
【0021】そして前記メス端子バネ片34のバネ支持
部46が当接される嵌合筒部12の下壁板44には前記
バネ接点48と対向接点50との間にオスタブ14が挿
入されることによりバネ接点48がバネ支持部46を中
心に押し下げられてバネ接点48と対向接点50との間
のギャップ(「タブギャップ」と称する)が大きくな
り、またそのバネ接点48と対向接点50との間にオス
タブ14が挿入されるときにバネ接点48とオスタブ1
4との間に生じる動摩擦力により前記メス端子バネ片3
4の湾曲形状が変化し、バネ支持部46の位置が嵌合筒
部12の下壁板44面に沿って移動される部位がそのバ
ネ支持部46の移動される嵌合筒部12の奥行方向に向
かって漸次外方へ広がるようにテーパ状ガイド板52が
切り起こし形成されている。
【0022】このように構成されたメス型コネクタ端子
10にオス端子のオスタブ14を挿入していくときのメ
ス端子バネ片24の変形動作を図3に示して順に説明し
ていくと、初めに図3(a)に示したオスタブ挿入前に
おいては、メス端子バネ片34のバネ支持部46は正規
位置にあって、バネ接点48と対向接点50との間のタ
ブギャップ(G)はオスタブ14の幅寸法(G)よ
りも小さい(G<G )状態にある。
【0023】しかし、図3(b)に示されるように、オ
スタブ14をオス端子挿入口16より嵌合筒部12内に
挿入し、オスタブ14がメス端子バネ片34のバネ接点
48と対向接点50との間に差し込まれたとき、バネ接
点48がオスタブ14により押し下げられると同時にバ
ネ接点48にオスタブ14との接触による動摩擦力が働
くためにメス端子バネ片34が後方に押され、バネ支持
部46がテーパ状ガイド板52のテーパ面に沿って図3
(b)中A点まで移動し、この時バネ支持部46の変位
量は同図(b)に示されるように、正規位置にある時よ
りもΔAだけ少なく、したがってバネ接点48における
オスタブ14との接触荷重もその分低くなり、その分オ
ス端子のオスタブ14の挿入力も少なくて済み、小さな
挿入力でオスタブ14を嵌合筒部12内に挿入すること
ができることとなる。
【0024】図4は、図3(b)に示されるバネ支持部
46の変位量(ΔA)とバネ接点48におけるオスタブ
14との接触荷重との相関性を図示したものである。横
軸にバネ支持部46の変位量(ΔA)を採り、縦軸にバ
ネ接点48の接触荷重を採っている。
【0025】この図4に示されるように、バネ支持部4
6が正規位置にある時の接触荷重に対してバネ支持部4
6が正規位置からΔAだけ変位した時にはバネ接点48
における接触荷重が小さくなることがわかる。
【0026】こうしてオスタブ14の嵌合筒部12内へ
の挿入が完了した時点では、バネ接点48におけるオス
タブ14との動摩擦力がなくなり、そのために図3
(c)に示されるように、メス端子バネ片34の復元力
によってバネ支持部46が正規の位置まで戻って来てバ
ネ接点48に必要な接触荷重が発生してオスタブ14が
充分な挾圧力により接触保持されることとなる。
【0027】このようにこの実施形態のメス側導体端子
10によれば、オス端子のオスタブの挿入時にはバネ接
点48に働く動摩擦力によりバネ支持部46が変位移動
し低い挿入力でオス端子の挿着ができ、オス端子のオス
タブの挿入が完了した時点ではバネ接点48での動摩擦
力がなくなってメス端子バネ片34そのものの復元力に
よりバネ支持部46が元の位置に戻り、バネ接点48に
充分な接触荷重が働いてオス端子のオスタブ14は堅固
に挾圧保持されるものである。
【0028】図5(a)(b)は、第2の実施形態に係
るメス側導体端子を示したものである。図5(a)に示
したメス型コネクタ端子60aは、嵌合筒部12の下壁
板44の一部を切り起こし、その先端部分をメス端子バ
ネ片34の湾曲部に当接させた補助バネ片62aを設け
たものである。他の構成要素は第1の実施形態の場合と
同じである。
【0029】そしてこのメス型コネクタ端子60aによ
れば、オス端子のオスタブ14がオス端子挿入口16よ
り嵌合筒部12内に挿入された時にはバネ支持部46の
テーパ状ガイド板52面の移動により低い挿入力でその
オスタブ14を挿入でき、オスタブ14の挿入が完了し
た時点ではメス端子バネ片34のバネ復元力によりバネ
支持部46の正規位置への復帰によりオスタブ14はバ
ネ接点48を介して挾圧保持されるものであるが、その
オスタブ14の挿入完了の時点において補助バネ片62
aがメス端子バネ片34の湾曲部を押すことによりメス
端子バネ片の復元力を後押しすることによりその復帰が
助けられ、メス端子バネ片34のバネ支持部46が速や
かに正規位置に戻されると同時にオスタブ14は補助バ
ネ片62aの押圧荷重も加勢することによってより強い
接触荷重でオスタブ14を挾圧保持できることになる。
【0030】また図5(b)に示したメス型コネクタ端
子62bは、図5(a)の場合と違って嵌合筒部12の
上壁板36の一部を切り起こして補助バネ片62bを形
成し、その補助バネ片62bの先端部分をメス端子バネ
片34の湾曲部に当接させたものである。そしてこのメ
ス型コネクタ端子62bの場合も、オス端子のオスタブ
14がオス端子挿入口16より嵌合筒部12内に挿入さ
れた時にはバネ支持部46のテーパ状ガイド板52面の
移動により低い挿入力でそのオスタブ14を挿入でき、
オスタブ14の挿入が完了した時点ではメス端子バネ片
34のバネ復元力によりバネ支持部46の正規位置への
復帰によりオスタブ14はバネ接点48を介して挾圧保
持されるものであって、そのオスタブ14の挿入完了の
時点において補助バネ片62bがメス端子バネ片34の
湾曲部を押すことによりやはりメス端子バネ片34の復
帰が助けられ、メス端子バネ片34のバネ支持部46が
速やかに正規位置に戻されると同時にオスタブ14は補
助バネ片62bの押圧荷重も加勢することによってより
強い接触荷重でオスタブ14を挾圧保持できるものであ
る。
【0031】本発明は上記した実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の改変が可能である。例えば、上記実施の形態におい
ては圧接刃による接続構造のものを示したが、これに限
らず、ピアシング端子のようにピアシングバレルを電線
の被覆材に突き刺して導体接続する構造のものにも適用
できる。また、電線も同軸ケーブルに限らず、フラット
型電線などにも適用できるものである。
【0032】そして嵌合筒部内のメス端子バネ片の湾曲
形状やバネ支点、バネ接点の位置、あるいはバネ接点と
の対向接点の有無等については特にこだわるものではな
く、各種の設計変更が可能であることは言うまでもない
ことである。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のメス側導体端
子によれば、オス側導体の挿入時にはバネ接点に動摩擦
力が働いてもバネ支持部の変位移動により低い挿入力で
オス側導体の挿着ができ、オス側導体のオスタブの挿入
完了の時点ではメス端子バネそのものの復元力により充
分な接触荷重が得られオス側導体は堅固に挾圧保持され
るという効果を奏する。
【0034】また請求項2に記載のように、メス端子バ
ネ片のバネ支点を変位移動させるテーパガイド板が嵌合
筒部の筒壁板を切り起こして形成されるようにすれば、
新たな材料の追加も要らないし、板材のプレス切断・曲
げ加工等により簡単に組み立てできて製作コストの増加
がないという利点もある。
【0035】さらに請求項3、4に記載のように、メス
端子バネ片の復元力を助ける補助バネ片を設けたもので
はオス端子挿入完了時点でのメス端子バネ片の速やかな
復元が果たされるのみならず、このメス端子バネ片によ
るオス端子の挾着保持力が増すことにもなり、また、こ
の補助バネ片を嵌合筒部の筒壁板を切り起こして形成す
れば、やはり新たな材料コストも掛からず、製作コスト
の抑制にもなるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る低挿入力メス側
導体端子の外観斜視図である。
【図2】図1に示したメス側導体端子の要部の拡大断面
図である。
【図3】図1及び図2に示したメス側導体端子に相手側
オス端子のオスタブを挿入していく過程におけるメス端
子バネ片の動きを示した図である。
【図4】図1及び図2に示したメス側導体端子に相手側
オス端子のオスタブを挿入していったときのメス端子バ
ネ片のバネ支点の変位量(ΔA)とバネ接点におけるオ
スタブとの接触荷重との相関性を示した図である。
【図5】(a)(b)はそれぞれ第2の実施形態に係る
メス側導体端子の変形例を示した断面図である。
【図6】(a)(b)(c)は、それぞれ従来技術とし
て一般的に知られているメス側導体端子の例を示した図
である。
【図7】さらに従来技術としてのメス側導体端子の追加
例を示した図である。
【符号の説明】
10 メス型コネクタ端子 12 嵌合筒部(嵌合筒体) 14 オスタブ 16 オス端子挿入口 34 メス端子バネ片 46 バネ支持部 48 バネ接点 52 テーパ状ガイド板 60a、60b メス型コネクタ端子 62a、62b 補助バネ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 寧 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一開口端にオス側導体の挿入口を有する
    嵌合筒体内にそのオス側導体挿入口より挿入されるオス
    側導体を挾圧保持する湾曲状のメス端子バネ片が設けら
    れたものであって、該メス端子バネ片の途中部位に前記
    嵌合筒体の内壁面に当接されるバネ支持部を有すると共
    に、先端寄り部位に前記オス側導体挿入口より挿入され
    るオス側導体に当接されるバネ接点を備え、前記嵌合筒
    体の内壁面にはそのオス側導体の挿入に伴って生じるバ
    ネ接点での動摩擦力により移動される前記バネ支持部の
    移動部位に該バネ支持部の移動方向に漸次外方へ広がる
    テーパ状のバネ支持ガイド面が設けられていることを特
    徴とする低挿入力メス側導体端子。
  2. 【請求項2】 前記バネ支持ガイド面は、前記嵌合筒体
    の筒壁を切り起こして形成されたテーパ状ガイド板によ
    り構成されていることを特徴とする請求項1に記載の低
    挿入力メス側導体端子。
  3. 【請求項3】 前記嵌合筒体内には、前記オス側導体の
    挿入に伴うメス端子バネ片の変形復帰を助ける補助バネ
    片が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の低挿入力メス側導体端子。
  4. 【請求項4】 前記補助バネ片は、前記嵌合筒体の筒壁
    を切り起こして形成されたものであることを特徴とする
    請求項3に記載の低挿入力メス側導体端子。
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