JP2003260842A - 記録装置の記録制御方法及び装置並びに記録装置 - Google Patents

記録装置の記録制御方法及び装置並びに記録装置

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JP2003260842A
JP2003260842A JP2002064684A JP2002064684A JP2003260842A JP 2003260842 A JP2003260842 A JP 2003260842A JP 2002064684 A JP2002064684 A JP 2002064684A JP 2002064684 A JP2002064684 A JP 2002064684A JP 2003260842 A JP2003260842 A JP 2003260842A
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JP2002064684A
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Takashi Moriyama
隆司 森山
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドによる記録開始位置に拘わらず、
画像の記録品質を良好に確保できること。 【解決手段】 記録ヘッドを搭載したキャリッジを、タ
イミングベルトを介してキャリッジ駆動モータの駆動力
により往復移動させると共に、記録ヘッドに対して記録
指令信号を送信するよう設けられた記録装置の記録制御
方法において、キャリッジがタイミングベルトに牽引さ
れて加速領域A、定速領域B、減速領域Cのいずれかに
移行した場合に、上記タイミングベルトの伸縮によって
生ずるキャリッジの速度偏差に対応させると共に、記録
ヘッドによる記録開始位置に対応させて、上記記録指令
信号の発生タイミングを補正するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばシリアルド
ットプリンタのように記録ヘッドを往復移動させつつ記
録を行うプリンタに適用され、特に記録品質を高度に保
つことができる記録装置の記録制御方法、および記録装
置の記録制御装置、並びに記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ドットマトリックスで文字あるいはビッ
トイメージを印刷するプリンタにおいて、シリアルタイ
プのプリンタはコストパーフォマンスが優れているため
に広く普及している。シリアルドットプリンタの中でも
代表的なワイヤドットプリンタにおいては、キャリッジ
モータの駆動力により記録ヘッドを搭載したキャリッジ
を記録行方向に往復駆動させると共に、記録指令信号に
よって記録ヘッドに配置された記録ワイヤを突出させる
ことで、印刷用紙上に記録を行うようにされている。
【0003】従来のこの種のプリンタにおいては、記録
ヘッドを搭載したキャリッジは、プラテンの長手方向と
平行に配置されたキャリッジガイド軸に沿って移動でき
るように構成され、キャリッジ駆動モータによって駆動
される牽引部材としてのタイミングベルトを介してキャ
リッジガイド軸上を往復移動されるように構成されてい
る。
【0004】このような構成によるために、記録に際し
てキャリッジをキャリッジガイド軸の一端側から他端側
に移動させる場合においては、キャリッジは停止状態か
ら一定速度まで加速する加速領域、目標速度で定速走行
する定速領域、一定速度から停止状態に至る減速領域を
経ることになる。 この経過時間に対するキャリッジの
移動速度の関係は大略図7に示したようになる。
【0005】従来のこの種のプリンタにおいては、その
記録動作はキャリッジが目標速度で定速走行している状
態においてのみ行うようにされていた。しかしながら、
定速走行時においてのみ記録を実行する場合においては
記録に要する時間が大きくなり、スループットを向上さ
せることができない。そこで、キャリッジが停止状態か
ら一定速度まで加速している途中より記録を開始(加速
記録)し、またこれに加えて一定速度から停止状態まで
減速している途中まで記録動作(減速記録)を行うよう
にされた記録制御が提案されている。
【0006】前述の加速記録および減速記録を実行する
場合には、キャリッジの移動距離がキャリッジの移動速
度によって異なるため、この状態において記録動作を行
うとドット間隔が一定とならない。そこで、このように
構成されたプリンタにおいては、加速領域および減速領
域における移動速度が順次変化する状態において、印刷
用紙に対する画像(印字)のドット間隔が一定となるよ
うに、記録ヘッドに与える記録指令信号を調整するよう
にされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録ヘッド
を搭載したキャリッジは前述のようにタイミングベルト
を介して往復移動されるため、このタイミングベルトが
保有するバネ成分により若干の伸縮作用が発生する。図
8はキャリッジ駆動機構を簡単にモデル化して示したも
のであり、同図(a)はタイミングベルトにバネ成分が
なくキャリッジが理想的に駆動されている状態を、また
同図(b)はタイミングベルトにバネ成分がありキャリ
ッジが矢印の方向に駆動されている状態を示している。
なお図中5はキャリッジ駆動モータを示し、8はモータ
5の駆動軸に取り付けられた駆動プーリ6と従動プーリ
7との間にかけ渡されたタイミングベルトを示し、また
1はタイミングベルト8により牽引されるキャリッジ2
に搭載された記録ヘッドを示している。
【0008】図8(b)に示すように加速領域において
は、タイミングベルト8の牽引側(キャリッジ2の進行
方向側)に存在するバネ成分Sp1により牽引側がΔE
だけ伸びた(同時に逆側のベルト8のバネ成分Sp2が
縮む)状態でキャリッジ2が牽引される。また定速領域
に入った場合にはキャリッジ2を含む駆動系の慣性力に
より、牽引側のバネ成分Sp1が縮む(同時に逆側のベ
ルト8のバネ成分Sp2が伸びる)現象が発生し、この
伸び縮みが交互に発生しつつ目標の定速速度に集束する
というオーバシュートおよびアンダシュートの現象が発
生することとなる。
【0009】図9は、この現象を図式化したものであ
り、図9(a)はキャリッジ2の往動動作における状態
を示している。すなわち、キャリッジ2は往路における
停止状態から一定速度まで加速する加速領域Aを経て、
目標速度で定速走行する定速領域Bに移行する。この定
速領域Bに入った当初において前述の作用によりオーバ
シュートOSが発生し、これに続いてアンダシュートも
発生する。そして除々にこれが吸収され、その後一定速
度から停止状態に至る減速領域Cを経ることになる。な
おこの減速領域Cの当初においても、上述と同様なオー
バシュート及びアンダーシュート現象が発生することと
なるが図には示していない。
【0010】また図9(b)はキャリッジ2の復動動作
における状態を示している。この復路においても前述と
同様に、キャリッジ2は停止状態から一定速度まで加速
する加速領域Dを経て、目標速度で定速走行する定速領
域Eに移行する。この定速領域Eに入った当初において
オーバシュートOSが発生し、除々にこれが吸収され、
その後一定速度から停止状態に至る減速領域Fを経るこ
とになり、この往復が繰り返されることになる。なおこ
の減速領域Fの当初においても、同様なオーバシュート
及びアンダーシュート現象が発生することとなるが図に
は示していない。
【0011】このようなオーバシュート及びアンダーシ
ュート現象が発生している状態においては、当然ながら
キャリッジの速度が一定せず、画像(印字)のドット間
隔が不規則になって、記録品質を低下させることにな
る。
【0012】上述のオーバーシュート及びアンダーシュ
ートの度合いは、書式データにおける記録パターンに応
じて記録ヘッド1による記録開始位置が変化することに
より異なる。
【0013】つまり、図10(a)に、記録ヘッド1に
よる記録開始位置と記録終了位置とが異なる複数の記録
パターンを示す。記録開始位置が例えば0桁のように同
一(図10(b)のA1とB1)の場合には、タイミン
グベルト8のバネ成分Sp1及びバネ成分Sp2の定数
が同一になるため、上記オーバーシュート及びアンダー
シュートの程度は同一となる。しかし、記録開始位置
が、例えば0桁と60桁の如く異なる(図10(b)の
それぞれA1とC1)場合には、タイミングベルト8の
バネ成分Sp1及びバネ成分Sp2の定数が異なり、タ
イミングベルト8へ作用する引張力に差異が生じて、こ
のタイミングベルト8の伸縮量が異なってしまう。この
ため、図11に示すように、0桁記録開始の場合(図1
1(a))が60桁記録開始の場合(図11(b))よ
りも、オーバーシュート及びアンダーシュートの上下幅
及び周期が大きくなってしまう。
【0014】従って、記録ヘッド1の記録開始位置の異
なる各記録パターンにおいて同一の記録制御を実施し、
記録ヘッド1への記録指令信号発生タイミングを同一と
すると、印刷用紙への画像(印字)の記録品質が低下し
てしまう恐れがある。
【0015】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、記録ヘッドによる記録開始位置に拘
わらず、画像の記録品質を良好に確保できる記録装置の
記録制御方法、及び記録装置の記録制御装置、並びに記
録装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記録ヘッドを搭載したキャリッジを、牽引部材を介
してキャリッジ駆動モータの駆動力により往復移動させ
ると共に、上記記録ヘッドに対して記録指令信号を送信
するよう設けられた記録装置の記録制御方法において、
上記キャリッジが上記牽引部材に牽引されて加速領域、
定速領域、減速領域のいずれかに移行した場合に、上記
牽引部材の伸縮によって生ずる上記キャリッジの速度偏
差に対応させると共に、上記記録ヘッドによる記録開始
位置に対応させて、上記記録指令信号の発生タイミング
を補正することを特徴とするものである。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記記録指令信号の発生タイミングの
補正を、上記記録ヘッドによる往復移動時における記録
動作と復動動作時における記録動作とにおいて各別に実
施することを特徴とするものである。
【0018】請求項3に記載の発明は、記録ヘッドを搭
載したキャリッジを、牽引部材を介してキャリッジ駆動
モータの駆動力により往復移動させると共に、上記記録
ヘッドに対して記録指令信号を送信するよう設けられた
記録装置の記録制御装置において、上記キャリッジ駆動
モータの運動に同期して上記記録ヘッドに対し送信する
上記記録指令信号を発生する記録指令信号発生手段と、
上記キャリッジが加速領域、定速領域、減速領域のいず
れかに移行した時に、上記牽引部材の伸縮によって生ず
る上記キャリッジの速度偏差に対応させると共に、上記
記録ヘッドによる記録開始位置に対応させて、上記記録
指令信号発生手段から発生する記録指令信号の発生タイ
ミングを補正する補正手段と、を有して構成されたこと
を特徴とするものである。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、上記補正手段は、記録ヘッドの記録開
始位置を考慮したキャリッジの速度偏差に基づく補正デ
ータを補正値格納テーブルから読み出し、この補正デー
タに基づいて記録指令信号発生手段からの記録指令信号
発生タイミングを補正するよう構成されたことを特徴と
するするものである。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、上記補正値格納テーブルには、記録ヘ
ッドの往動動作時における記録動作と復動動作時におけ
る記録動作とで、補正データが各別に作成されて格納さ
れたことを特徴とするものである。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項3乃至5
のいずれかに記載の発明において、上記補正手段は、基
準パルスに対し個々に遅延時間を補正することで、記録
指令信号を生成することを特徴とするものである。
【0022】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、上記基準パルスとして、キャリッジ駆
動モータを駆動するためのパルス信号を用いたことを特
徴とするものである。
【0023】請求項8に記載の発明は、記録ヘッドを搭
載したキャリッジを、牽引部材を介してキャリッジ駆動
モータの駆動力によりプラテンに沿って往復移動させる
と共に、上記記録ヘッドに対し、記録指令信号を送信す
るよう設けられた制御装置を有する記録装置において、
上記制御装置は、上記キャリッジ駆動モータの運動に同
期して上記記録ヘッドに対し送信する上記記録指令信号
を発生する記録指令信号発生手段と、上記キャリッジが
加速領域、定速領域、減速領域のいずれかに移行した時
に、上記牽引部材の伸縮によって生ずる上記キャリッジ
の速度偏差に対応させると共に、上記記録ヘッドによる
記録開始位置に対応させて、上記記録指令信号発生手段
から発生する記録指令信号の発生タイミングを補正する
補正手段と、を有して構成されたことを特徴とするする
ものである。
【0024】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明において、上記制御装置の補正手段は、記録ヘッ
ドの記録開始位置を考慮したキャリッジの速度偏差に基
づく補正データを補正値格納テーブルから読み出し、こ
の補正データに基づいて記録指令信号発生手段からの記
録指令信号発生タイミングを補正するよう構成されたこ
とを特徴とするものである。
【0025】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の発明において、上記制御装置の補正値格納テーブル
には、記録ヘッドの往動動作時における記録動作と復動
動作時における記録動作とで、補正データが各別に作成
されて格納されたことを特徴とするものである。
【0026】請求項11に記載の発明は、請求項8乃至
10のいずれかに記載の発明において、上記制御装置の
補正手段は、基準パルスに対し個々に遅延時間を補正す
ることで、記録指令信号を生成することを特徴とするも
のである。
【0027】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の発明において、上記制御装置の基準パルスとし
て、キャリッジ駆動モータを駆動するためのパルス信号
を用いたことを特徴とするものである。
【0028】請求項1乃至12に記載の発明には、次の
作用がある。
【0029】キャリッジが加速領域、定速領域、減速領
域のいずれかに移行した時には、牽引部材の伸縮によっ
てオーバーシュート及びアンダーシート現象が発生し、
キャリッジに速度偏差が生ずるが、この速度偏差に対応
して、記録指令信号発生手段から発生する記録指令信号
発生タイミングを補正制御する。これにより、記録ヘッ
ドはキャリッジの速度偏差に対応して記録動作を実行で
きるので、結果として記録品質を向上させることができ
る。
【0030】また、記録ヘッドによる記録開始位置に応
じて記録指令信号発生タイミングを補正することから、
記録開始位置に応じて変化する牽引部材の伸縮量の変化
に対しても適切に対処でき、記録ヘッドによる記録開始
位置に拘わらず、画像の記録品質を良好に確保できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。
【0032】図1は、本発明に係る記録装置の一実施の
形態が適用されたドットインパクトプリンタにおける記
録ヘッドの駆動機構の一例を示した斜視図である。
【0033】記録ヘッド1はキャリッジ2に固定され、
そのキャリッジ2は水平方向に配置されたキャリッジガ
イド軸3と補助軸4とによって記録行方向に往復移動で
きるように取り付けられている。また前記キャリッジ2
は、キャリッジ駆動モータ5の駆動軸に取り付けられた
駆動プーリ6と、この駆動プーリ6にキャリッジガイド
軸3の軸方向で対向する位置に配置された従動プーリ7
との間にかけ渡されたタイミングベルト8によって、キ
ャリッジガイド軸3上を記録行方向に往復駆動できるよ
うに構成されている。
【0034】そして、キャリッジ2に搭載された前記記
録ヘッド1によって、プラテン9上に配置された印刷用
紙Pに双方向に記録が成されるように構成されている。
なお、前記記録ヘッド1は複数本の記録ワイヤにより印
刷用紙Pを打撃して記録を行う周知のワイヤドットイン
パクトタイプのものが用いられている。
【0035】図2は、前記ヘッド駆動機構の制御ならび
に記録指令信号の発生タイミングを補正する制御装置の
構成を示したものである。なお以下においては、キャリ
ッジの加速途中より一定速度に至る間において加速記録
を開始し、キャリッジが目標速度で定速走行する定速領
域の終点に至るまで、引き続き定速記録を実行するよう
にした記録制御を行うプリンタに基づいてその構成およ
び作用を説明する。
【0036】図2において、制御装置11にはCPU1
2が配置されており、このCPU12には記憶媒体とし
てのROM13が接続されている。このROM13には
後述するような記録開始点、記録タイミング補正開始
点、および記録終了点を示すデータ(後述の第1、第
2、第3カウンタ値)を格納する制御データ格納テーブ
ル、ならびに記録タイミングの補正値を格納する補正値
格納テーブルが構築されている。そしてCPU12から
のアクセスにより、制御データ格納テーブルより前記記
録開始点、記録タイミング補正開始点、および記録終了
点をそれぞれ示す第1カウント値乃至第3カウント値が
読み出されると共に、前記補正値格納テーブルより記録
タイミングの補正データも読み出される。
【0037】また、CPU12にはモータ制御部14が
接続されており、CPU12からの指令によりモータ制
御部14は、キャリッジ駆動モータとしてのステッピン
グモータ5に対して駆動パルス(相切り換え信号)を供
給し、ステッピングモータ5を往復方向に回転駆動する
ようになされる。なお前記ROM13には、ステッピン
グモータ5に供給する駆動パルスのフォーマットも書き
込んでおき、前記制御データ格納テーブルならび補正値
格納テーブルからのデータの読み出しと同時に、モータ
駆動パルスのフォーマットもCPU12に取り込めるよ
うに構成することが望ましい。
【0038】前記モータ制御部14よりステッピングモ
ータ5に供給される駆動パルスは、第1カウンタ15、
第2カウンタ16、および第3カウンタ17にそれぞれ
供給されるように構成されており、これらのカウンタは
ステッピングモータ5に供給されるパルス信号の数をカ
ウントアップする。また第1カウンタ15乃至第3カウ
ンタ17にはCPU12よりリセット信号が加えられ、
各カウンタのカウント値をゼロリセットできるように構
成されている。
【0039】また、CPU12には、第1設定部18乃
至第3設定部20が接続されており、これら各設定部に
はROM13から読み出された前記第1カウント値(記
録開始点の位置を示すパルス数)、第2カウント値(記
録タイミング補正開始点の位置を示すパルス数)、第3
カウント値(記録終了点の位置を示すパルス数)がそれ
ぞれ格納されるように構成されている。
【0040】前記第1カウンタ15によってカウントア
ップされたカウント値と第1設定部18に設定された第
1カウント値とは、第1比較器21に供給されるように
構成される。第1比較器21は、第1設定部18に設定
された第1カウント値と第1カウンタ15によるカウン
ト値とを比較して、それらが一致した場合に、記録ヘッ
ド1が記録開始点に到達した旨の一致出力を前記CPU
12に対して出力するように構成されている。
【0041】また、同様に前記第2カウンタ16によっ
てカウントアップされたカウント値と第2設定部19に
設定された第2カウント値とは、第2比較器22に供給
されるように構成される。第2比較器22は、第2設定
部19に設定された第2カウント値と第2カウンタ16
によるカウント値とを比較して、それらが一致した場合
に、記録ヘッド1が記録タイミング補正開始点に到達し
た旨の一致出力を前記CPU12に対して出力するよう
に構成されている。
【0042】さらに同様に、前記第3カウンタ17によ
ってカウントアップされたカウント値と第3設定部20
に設定された第3カウント値とは、第3比較器23に供
給されるように構成される。第3比較器23は、第3設
定部20に設定された第3カウント値と第3カウンタ1
7によるカウント値とを比較して、それらが一致した場
合に、記録ヘッド1が記録終了点に到達した旨の一致出
力を前記CPU12に対して出力するように構成されて
いる。
【0043】一方、CPU12には記録タイミング補正
部24および記録指令信号発生部25が接続されてお
り、記録タイミング補正部24は、記録指令信号発生部
25により発生する記録指令信号の発生タイミングを補
正する補正手段を構成している。
【0044】そして、前記第1比較器21より一致信号
を受けた時に、CPU12は記録指令信号発生部25に
対して記録指令信号を出力する指令を出すようにされて
おり、また前記第2比較器22より一致信号を受けた時
に、CPU12は記録タイミング補正部24に対して記
録タイミング補正を行う指令を出すようにされている。
さらに前記第3比較器23より一致信号を受けた時に、
CPU12は記録指令信号発生部25に対して記録指令
信号の出力を停止させる指令を出すようにされている。
【0045】前記記録指令信号発生部25には、記録ヘ
ッド駆動部26が接続されており、この記録ヘッド駆動
部26は記録指令信号発生部25より記録指令信号の供
給を受けている期間において、これを電力増幅し記録ヘ
ッド1の記録ワイヤを駆動するようになされる。
【0046】図3は図2に示した制御装置11によって
なされる記録開始および記録停止制御と共に、記録タイ
ミングの補正を実施した場合の例を、ごく簡単にモデル
化して示したものである。すなわち図3(a)はキャリ
ッジ2の往動動作におけるキャリッジ速度を示す前記図
9(a)に示した特性を拡大して示したものである。ま
た図3(b)は、この時に記録指令信号発生部25より
出力される記録指令信号の様子を示したものである。
【0047】すなわち、キャリッジ2が往路における停
止状態から一定速度に至る加速領域AにおけるG点よ
り、記録ヘッド1に対して記録指令信号が供給され、こ
のG点より加速記録がなされる。また、前記キャリッジ
2が目標速度で定速走行する定速領域Bの終点Hに至る
まで、引き続き前記記録ヘッドに対して記録指令信号が
供給される。そして前記キャリッジ2が一定速度から停
止状態に至る減速領域Cにおいては、記録ヘッドに対す
る記録指令信号の供給は停止される。
【0048】ここで、G点から始まる加速記録において
は、記録指令信号はキャリッジ速度にほぼ比例してその
パルス間隔が序々に狭くなるように制御される。そして
定速領域Bの始点Kより発生する前記したオーバシュー
トの領域においては、タイミングベルト8の伸びにより
キャリッジ速度が上昇するので、このオーバシュートの
上下幅および周期に合わせて、記録指令信号のパルス間
隔が密になるように制御される。また、アンダシュート
領域においては、タイミングベルト8の縮みによりキャ
リッジ速度が低下するので、このアンダーシュートの上
下幅および周期に合わせて、記録指令信号のパルス間隔
が粗になるように制御される。
【0049】そして、オーバ(アンダ)シュートの領域
を経た定速領域Bより、その終点Hに至るまでは記録指
令信号のパルス間隔は等間隔になされ、定速領域Bの終
点Hに至った時点で記録指令信号の出力は停止される。
【0050】図4は、図3に示した記録タイミングを実
行する主にCPU12の働きについて示したフローチャ
ートである。なお、図4に示すフローチャートは1ペー
ジ分の記録を行う場合を想定している。
【0051】図4におけるステップS11において、C
PU12はROM13をアクセスし、設定された印刷書
式のデータに基づいて第1のカウント値、すなわち加速
領域Aにおいて記録が開始される位置Gに対応したパル
ス数と、第2のカウント値、すなわち定速領域Bの始点
位置Kに対応したパルス数と、第3のカウント値、すな
わち定速領域Bの終点位置Hに対応したパルス数とをR
OM13に構築された制御データ格納テーブルより読み
出す。
【0052】このテーブルの形態は、例えば印刷書式の
設定データである用紙サイズ(A4,A3,B5,B
4,ハガキ,フリー)、用紙方向(縦長、横長)、一行
字数、文字間隔、文字サイズ等の設定データに基づい
て、一行の記録幅(印字幅)が求められる。この複数の
記録幅に対応させて、記録が開始される位置Gに対応し
たパルス数としての第1カウント値、定速領域Bの補正
開始点Kに対応したパルス数としての第2カウント値、
および記録が停止される位置Hに対応したパルス数とし
ての第3カウント値を保有している。
【0053】前記した制御データ格納テーブルより第1
カウント値乃至第3カウント値が読み出されると、ステ
ップS12において、CPU12は第1カウント値を第
1設定部18に書き込み、また第2カウント値を第2設
定部19に書き込み、さらに第3カウント値を第3設定
部20に書き込む。
【0054】続いてCPU12は、ステップS13にお
いて、補正値格納テーブルより記録タイミングの補正デ
ータを読み込む。この記録タイミングの補正データは、
前記記録幅、特に後述の記録ヘッド1の記録開始位置に
対応させてテーブル形式で保有しており、CPU12は
これを図示せぬRAM等に一旦書き込み、後述するよう
にオーバ(アンダ)シュートの領域において記録指令信
号の発生タイミングを補正する。
【0055】続いてCPU12は、ステップS14にお
いて、第1カウンタ15乃至第3カウンタ17にリセッ
ト信号を送り、各カウンタ15,16,17をゼロリセ
ットする。
【0056】ステップS15において、CPU12はモ
ータ制御部14に指令を出し、これを受けたモータ制御
部14は、キャリッジ駆動モータとしてのステッピング
モータ5に対して駆動パルスを供給する。したがってキ
ャリッジはステッピングモータ5により駆動され、水平
方向に配置されたキャリッジガイド軸3に沿って移動す
る。 なお、この場合のキャリッジの移動量、すなわち
モータ制御部14からステッピングモータ5に供給する
駆動パルスの数は、前記した印刷書式の設定データに基
づいて決定される。
【0057】これと同時にステップS16において、第
1カウンタ15乃至第3カウンタ17は、モータ制御部
14より駆動パルスを受け、そのパルス数をカウントア
ップする。
【0058】ステップS17において、第1比較器21
は第1設定部18にセットされた第1カウント値と第1
カウンタ15によってカウントアップされる駆動パルス
のカウント値を比較し、前記第1カウント値に達したか
否かを判定する。第1比較器21が第1カウント値に達
して、記録ヘッド1が記録開始点に到達したと判定する
と、第1比較器21よりCPU12に対して指令出力が
供給され、ステップS18においてCPU12は記録指
令信号発生部25に対して動作出力が発せられる。これ
により記録指令信号発生部25より記録ヘッド駆動部2
6に対して記録指令信号が出力され、記録ヘッド1は記
録を開始する。
【0059】この場合における記録タイミングは、モー
タ制御部14からステッピングモータ5に供給する駆動
パルスのパルス間隔にほぼ比例したものとなる。なお厳
密には、キャリッシの加速領域においてはタイミングベ
ルトの伸びと、記録指令が与えられてから記録ワイヤの
先端が記録用紙に到達してドットを形成するまでの時間
(いわゆるフライトタイム)を考慮して、この時の記録
タイミングを調整する必要があるが、ここではその説明
は省略する。
【0060】ステップS19において、第2比較器22
は第2設定部19にセットされた第2カウント値と第2
カウンタ16によってカウントアップされる駆動パルス
のカウント値を比較し、前記第2カウント値に達したか
否かを判定する。第2比較器22が第2カウント値に達
して、記録ヘッド1が補正開始点に到達したと判定する
と、第2比較器22よりCPU12に対して指令出力が
供給され、ステップS20において記録タイミングの補
正データに基づいて記録タイミングの補正が開始され
る。
【0061】図5は、この時の記録タイミングの補正に
ついて、簡単にモデル化して示したものであり、図5
(a)はモータ制御部14からステッピングモータ5に
供給する駆動パルスを示し、図5(b)はタイミング補
正がなされた記録指令信号の様子を示している。すなわ
ち加速領域Aにおいては、モータに供給する駆動パルス
の周期(……T−2,T−1)に対応(ほぼ比例)させ
て記録指令信号のパルス間隔が設定される。そして前述
のように定速領域Bに移ったことを示す第2比較器22
からの指令出力を受けると、CPU12は記録タイミン
グ補正部24に指令を出し、すでにステップS13にお
いて読み出されている前記補正値格納テーブルからの記
録タイミングの補正データを用いて記録指令信号の発生
タイミングを補正する。
【0062】すなわち、周期Tを有するモータ駆動パル
スを基準パルスとして、個々に遅延時間(td,td+
1……)を補正することで、記録指令信号を生成するよ
うになされる。要するに、オーバシュート時のタイミン
グベルト8の伸びによるキャリッジ2の速度上昇に対応
させて記録指令信号の発生タイミングが密となるように
制御され、また、オーバシュートに続くアンダーシュー
ト時には、タイミングベルトの縮みによるキャリッジ2
の速度低下に対応させて記録指令信号の発生タイミング
が粗となるように制御される。
【0063】したがって、キャリッジの移動速度に対応
して記録指令信号の発生タイミングが調整され、結果と
してオーバシュートおよびアンダシュートに基づく記録
品質の劣化を防止させることができる。
【0064】この場合のオーバシュートとこれに続くア
ンダシュートの発生度合いは、書式データに応じて記録
ヘッド1の記録開始位置が変わる場合において、図8に
示した有効バネ成分(Sp1,Sp2)の定数が変化
し、これに応じてオーバ(アンダ)シュートの上下幅お
よびその周期が変化する。したがって、前記補正値格納
テーブルには、記録ヘッド1の記録開始位置を考慮した
キャリッジ2の速度偏差に対応した補正データが書き込
まれている。
【0065】つまり、補正値格納テーブルには、一行に
おける記録ヘッド1の記録開始位置を、0桁以上20桁
未満の第一領域と、20桁以上40桁未満の第二領域
と、40桁以上60桁未満の第三領域と、60桁以上8
0桁未満の第四領域とに区分けし、各領域毎にキャリッ
ジ2の速度偏差に対応した記録指令信号発生タイミング
の補正データがテーブル形式で格納されている。
【0066】例えば、図6(a)における一行の記録パ
ターンX及びYでは、記録ヘッド1の記録開始位置が図
6(b)に示すように同一の0桁(それぞれA2、B
2)となるので、これらの記録パターンX及びYを記録
する際には、補正値格納データから同一の第一領域にお
ける記録指令信号発生タイミングの補正データが読み出
される。これに対し、図6(a)における一行の記録パ
ターンZでは、記録ヘッド1の記録開始位置が図6
(b)に示すように60桁(C2)となるので、この記
録パターンZを記録する際には、補正値格納テーブルか
ら第4領域における記録指令信号発生タイミングの補正
データが読み出される。これにより、記録ヘッド1の記
録開始位置が異なることでタイミングベルト8の伸縮量
が異なり、これによりキャリッジ2の速度偏差に差異が
生ずることに起因する記録品質の低下が防止される。
【0067】次に、ステップS21において第3比較器
23は第3設定部20にセットされた第3カウント値と
第3カウンタ17によってカウントアップされる駆動パ
ルスのカウント値を比較し、前記第3カウント値に達し
たか否かを判定する。第3比較器23が第3カウント値
に達して、記録ヘッド1が記録停止位置に到達したと判
定すると、第3比較器23よりCPU12に対して指令
出力が供給され、ステップS22においてCPU12は
記録指令信号発生部25に対する動作出力を停止させ
る。これにより記録指令信号発生部25より記録ヘッド
駆動部26に対する記録指令信号は停止され、記録ヘッ
ド駆動部26による記録ヘッド1の記録動作は停止す
る。
【0068】ステップS23において、CPU12は記
録行が最下行に達したか否かを判定し、最下行に達して
いないと判定した場合には前記ステップS13に戻り引
き続いて復動動作による記録がなされる。
【0069】この復動動作におけるオーバ(アンダ)シ
ュートの度合いは、キャリッジ2の往動動作の場合と異
なることになるが、前記した補正値格納テーブルに往動
動作時の補正データおよび復動動作時の補正データを持
たせて、双方を同時にステップS13において読み込
み、CPU12が管理するキャリッジ2の往動動作また
は往動動作を示すステータスフラグに応じて、2つの補
正データを択一的に用いるように構成することが好まし
い。そして、ステップS23において最下行に達したと
判定した場合には動作が停止され、1ページ分の記録が
終了する。
【0070】なおここで、図9に示すようにキャリッジ
2の往動動作および復動動作におけるそれぞれの加速記
録モードにおいて、前記ステッピングモータに供給する
パルス数をPiとし、キャリッジ2の往動動作および復
動動作におけるそれぞれの減速領域において前記ステッ
ピングモータに供給するパルス数をPbとし、キャリッ
ジ2の往動動作および復動動作におけるそれぞれの加速
領域において前記ステッピングモータに供給するパルス
数をPaとした時、Pa=Pi+Pbの関係となるよう
に制御されることが望ましい。
【0071】換言すれば、非記録加速領域において与え
るパルス数(Pa−Pi)は、減速領域において与える
パルス数Pbに等しくなるように制御される。このよう
に減速領域と非記録加速領域をほぼ等しく設定すること
で、実際に1ページの記録に要する時間を考慮したスル
ープットを向上させることができる。
【0072】また、減速領域の途中まで記録動作を継続
させて終了させる場合には、定速領域から減速領域に移
行した当初において発生するオーバーシュート及びアン
ダーシュートの影響を考慮して、加速領域から定速領域
に移行した当初において発生する前述のオーバーシュー
ト及びアンダーシュートの場合と同様に、記録ヘッド1
の記録開始位置を考慮したタイミングベルト8の速度偏
差に対応する記録指令信号発生タイミングの補正データ
が補正値格納テーブルに格納され、読み出される。この
補正データも、キャリッジ2の往動動作の場合と復動動
作の場合とで各別に作成される。
【0073】上記実施の形態によれば、次の効果及び
を奏する。
【0074】キャリッジ2が加速領域、定速領域、減
速領域のいずれかに移行した時には、タイミングベルト
8の伸縮によってオーバーシュート及びアンダーシュー
ト現象が発生し、キャリッジ2に速度偏差が生ずるが、
この速度偏差に対応して記録指令信号発生部25から発
生する記録指令信号発生タイミングを、CPU12が記
録タイミング補正部24を介して補正制御する。これに
より、記録ヘッド1はキャリッジ2の速度偏差に対応し
て記録動作を実行できるので、結果として画像の記録品
質を向上させることができる。 CPU12が記録タイミング補正部24を介して、記
録ヘッド1による記録開始位置に応じて記録指令信号発
生タイミングを補正することから、記録開始位置に応じ
て変化するタイミングベルト8の伸縮量の変化に対して
も適切に対処でき、記録ヘッド1による記録開始位置に
拘わらず、画像の記録品質を良好に確保できる。
【0075】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0076】
【発明の効果】請求項1及び2に記載の発明に係る記録
装置の記録制御方法によれば、記録ヘッドによる記録開
始位置に拘わらず、画像の記録品質を良好に確保でき
る。
【0077】請求項3乃至7に記載の発明に係る記録装
置の記録制御装置によれば、記録ヘッドによる記録開始
位置に拘わらず、画像の記録品質を良好に確保できる。
【0078】請求項8乃至12に記載の発明に係る記録
装置によれば、記録ヘッドによる記録開始位置に拘わら
ず、画像の記録品質を良好に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用さ
れたドットインパクトプリンタにおける記録ヘッドの駆
動機構の一例を示した斜視図である。
【図2】図1に示す駆動機構を制御する制御装置の一例
を示したブロック図である。
【図3】図2に示した制御装置によってなされる記録タ
イミングの制御状態を示したタイムチャートである。
【図4】図2に示す制御装置における主にCPUの働き
を説明するフローチャートである。
【図5】図2に示した制御装置によってなされるモータ
駆動パルスを基準とした記録タイミングの制御状態を示
したタイムチャートである。
【図6】印刷用紙に記録する記録パターンと記録ヘッド
の記録開始位置等を示す図である。
【図7】キャリッジの動作特性を示すタイムチャートで
ある。
【図8】キャリッジの動作特性を示す模式図である。
【図9】キャリッジの定速走行領域において発生するオ
ーバシュート状態を示すタイムチャートである。
【図10】印刷用紙に記録する記録パターンと記録ヘッ
ドの記録開始位置等を示す図である。
【図11】記録ヘッドの記録開始位置の違いによるキャ
リッジの動作特性を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 3 キャリッジガイド軸 5 キャリッジ駆動モータ 8 タイミングベルト(牽引部材) 11 制御装置 24 記録タイミング補正部 25 録指令信号発生部 A,D 加速領域 B,E 定速領域 C,F 減速領域 G,I 記録開始位置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを搭載したキャリッジを、牽
    引部材を介してキャリッジ駆動モータの駆動力により往
    復移動させると共に、上記記録ヘッドに対して記録指令
    信号を送信するよう設けられた記録装置の記録制御方法
    において、 上記キャリッジが上記牽引部材に牽引されて加速領域、
    定速領域、減速領域のいずれかに移行した場合に、上記
    牽引部材の伸縮によって生ずる上記キャリッジの速度偏
    差に対応させると共に、上記記録ヘッドによる記録開始
    位置に対応させて、上記記録指令信号の発生タイミング
    を補正することを特徴とする記録装置の記録制御方法。
  2. 【請求項2】 上記記録指令信号の発生タイミングの補
    正を、上記記録ヘッドによる往復移動時における記録動
    作と復動動作時における記録動作とにおいて各別に実施
    することを特徴とする請求項1に記載の記録装置の記録
    制御方法。
  3. 【請求項3】 記録ヘッドを搭載したキャリッジを、牽
    引部材を介してキャリッジ駆動モータの駆動力により往
    復移動させると共に、上記記録ヘッドに対して記録指令
    信号を送信するよう設けられた記録装置の記録制御装置
    において、上記キャリッジ駆動モータの運動に同期して
    上記記録ヘッドに対し送信する上記記録指令信号を発生
    する記録指令信号発生手段と、 上記キャリッジが加速領域、定速領域、減速領域のいず
    れかに移行した時に、上記牽引部材の伸縮によって生ず
    る上記キャリッジの速度偏差に対応させると共に、上記
    記録ヘッドによる記録開始位置に対応させて、上記記録
    指令信号発生手段から発生する記録指令信号の発生タイ
    ミングを補正する補正手段と、を有して構成されたこと
    を特徴とする記録装置の記録制御装置。
  4. 【請求項4】 上記補正手段は、記録ヘッドの記録開始
    位置を考慮したキャリッジの速度偏差に基づく補正デー
    タを補正値格納テーブルから読み出し、この補正データ
    に基づいて記録指令信号発生手段からの記録指令信号発
    生タイミングを補正するよう構成されたことを特徴とす
    る請求項3に記載の記録装置の記録制御装置。
  5. 【請求項5】 上記補正値格納テーブルには、記録ヘッ
    ドの往動動作時における記録動作と復動動作時における
    記録動作とで、補正データが各別に作成されて格納され
    たことを特徴とする請求項4に記載の記録装置の記録制
    御装置。
  6. 【請求項6】 上記補正手段は、基準パルスに対し個々
    に遅延時間を補正することで、記録指令信号を生成する
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の記
    録装置の記録制御装置。
  7. 【請求項7】 上記基準パルスとして、キャリッジ駆動
    モータを駆動するためのパルス信号を用いたことを特徴
    とする請求項6に記載の記録装置の記録制御装置。
  8. 【請求項8】 記録ヘッドを搭載したキャリッジを、牽
    引部材を介してキャリッジ駆動モータの駆動力によりプ
    ラテンに沿って往復移動させると共に、上記記録ヘッド
    に対し、記録指令信号を送信するよう設けられた制御装
    置を有する記録装置において、 上記制御装置は、上記キャリッジ駆動モータの運動に同
    期して上記記録ヘッドに対し送信する上記記録指令信号
    を発生する記録指令信号発生手段と、 上記キャリッジが加速領域、定速領域、減速領域のいず
    れかに移行した時に、上記牽引部材の伸縮によって生ず
    る上記キャリッジの速度偏差に対応させると共に、上記
    記録ヘッドによる記録開始位置に対応させて、上記記録
    指令信号発生手段から発生する記録指令信号の発生タイ
    ミングを補正する補正手段と、を有して構成されたこと
    を特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 上記制御装置の補正手段は、記録ヘッド
    の記録開始位置を考慮したキャリッジの速度偏差に基づ
    く補正データを補正値格納テーブルから読み出し、この
    補正データに基づいて記録指令信号発生手段からの記録
    指令信号発生タイミングを補正するよう構成されたこと
    を特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 上記制御装置の補正値格納テーブルに
    は、記録ヘッドの往動動作時における記録動作と復動動
    作時における記録動作とで、補正データが各別に作成さ
    れて格納されたことを特徴とする請求項9に記載の記録
    装置。
  11. 【請求項11】 上記制御装置の補正手段は、基準パル
    スに対し個々に遅延時間を補正することで、記録指令信
    号を生成することを特徴とする請求項8乃至10のいず
    れかに記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 上記制御装置の基準パルスとして、キ
    ャリッジ駆動モータを駆動するためのパルス信号を用い
    たことを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2360833A2 (en) 2010-01-29 2011-08-24 Canon Kabushiki Kaisha Apparatus equipped with motor
JP2013028138A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Brother Industries Ltd 搬送装置及び画像形成装置

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