JP2003258668A - 移動端末受信機および帯域特性制御方法 - Google Patents

移動端末受信機および帯域特性制御方法

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JP2003258668A
JP2003258668A JP2003028851A JP2003028851A JP2003258668A JP 2003258668 A JP2003258668 A JP 2003258668A JP 2003028851 A JP2003028851 A JP 2003028851A JP 2003028851 A JP2003028851 A JP 2003028851A JP 2003258668 A JP2003258668 A JP 2003258668A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い周波数範囲で高い減衰特性を持つこと。 【解決手段】 VCOの制御電圧を用いること、制御電
圧を受信帯域フィルタに入力すること、制御電圧により
受信帯域フィルタの通過帯域の特性を回線周波数に応じ
て制御することとからなる。受信帯域フィルタの入力さ
れる電圧制御により、受信帯域フィルタの減衰量を大き
くすることができ、制御電圧を変化させることにより受
信帯域フィルタの通過帯域の特性のずれを修正すること
ができ、その修正により減衰量を一定に保持することが
できる。その制御電圧の変化は、連続的でなく段階的に
行わうことで充分に課題を達成できる。段階的な変化
は、抵抗の選択により容易に可能である。更に、VCO
の特性を切り換えることにより制御電圧の範囲を狭くす
ることが好ましい。温度を検出すること、受信帯域フィ
ルタの温度特性の補正を行うことは更に好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動端末受信機の
帯域特性制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】受信帯域フィルタは、使用する回線周波
数の全域で、受信周波数では低損失で、イメージ周波数
を減衰させる必要がある。このような必要性を満たすた
めに、広い回線周波数範囲で使用する装置では、その特
性ばらつきを抑えるために、フィルタのQを低くした
り、精度の高い高価なコイルやコンデンサを使用しなけ
ればならなかった。又は、そのために、使用できる受信
周波数範囲を狭く制限し、特定の周波数のみ使用できる
フイルタにしなければならなかった。
【0003】無線選択受信機は、広い周波数範囲で高い
減衰特性を持つことが望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、広い
周波数範囲で高い減衰特性を持つことができる移動端末
受信機の帯域特性制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による移動端末受
信機の帯域特性制御方法は、VCOの制御電圧を用いる
こと、制御電圧を受信帯域フィルタに入力すること、制
御電圧により受信帯域フィルタの通過帯域の特性を回線
周波数に応じて制御することとからなる。受信帯域フィ
ルタの入力される電圧制御により、受信帯域フィルタの
減衰量を大きくすることができる。
【0006】制御電圧を変化させることにより受信帯域
フィルタの通過帯域の特性のずれを修正することがで
き、その修正により減衰量を一定に保持することができ
る。その制御電圧の変化は、連続的でなく段階的に行わ
うことで充分に課題を達成できる。段階的な変化は、抵
抗の選択により容易に可能である。更に、VCOの特性
を切り換えることにより制御電圧の範囲を狭くすること
は好ましい。温度を検出すること、受信帯域フィルタの
温度特性の補正を行うことは更に好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】図に一致対応して、本発明による
移動端末受信機の帯域特性制御方法の実施の形態は、ア
ンテナが設けられている。そのアンテナ1で受信した選
択呼出信号(回線周波数=fa)は、高周波増幅器(R
FAMP)2で増幅され、受信帯域フィルタ(BPF
1)3を通る間に、そのイメージ周波数のスプリアスが
減衰される。このような減衰を受けた信号は、第1Lo
cal部8からの出力(周波数=faL1)と共に第1
MIXER4に入力される。第1MIXER4の出力
は、周波数(IF1=fa−faL1:スパーヘテロダ
イン方式でlowerの場合)になり、第1IFフィル
タ(BPF2)5を通過して、第2Local部9の出
力と共に、第2MIXER6に入力される。
【0008】第2MIXER6の出力は、第2IFフィ
ルタ(BPF3)7を通過して、復調部10に入力され
る。復調部10で復調された信号は、デコーダ11で読
み取られてCPU12に供給され、CPU12で自己の
呼出番号と比較される。復調された呼出番号が、記憶部
14の出力である自己の呼出番号に一致していれば、続
いて復調されるメッセージが報知部13で表示されると
共に、音、振動のような呼出手段により呼び出し報知さ
れる。
【0009】図2は、PLL周波数シンセサイザである
第1Local部8の詳細を示している。第1Loca
l部8には、電圧制御発信器(VCO)81と共に基準
発信器85が設けられている。基準発信器85から出力
された基準周波数の発振信号は電圧制御発信器81から
出力された発振出力とともに、第1分周器84と第2分
周器82により制御部からの周波数信号で指定された分
周数に応じてそれぞれに分周され、位相比較器83で比
較される。その比較の結果の出力は、チャージポンプ8
7、LPF86で電圧制御発信器81への制御電圧入力
となり、その入力制御電圧(VCO制御端子49)に応
じた周波数の発振出力が得られる。その制御電圧は、受
信帯域フィルタ3に入力される。
【0010】図3は、受信帯域フィルタ3の詳細を示し
ている。受信帯域フィルタ3は、コイル31、コンデン
サ32、抵抗33で構成される第1LCフィルタ40
と、コイル36、コンデンサ35、コンデンサ37、可
変容量ダイオード38で構成される第2LCフィルタ4
1と、第1LCフィルタと第2LCフィルタとを結合す
るコンデンサ34と、第1Local8部のLPF86
(VCO制御端子)からの信号を抵抗39を介してコン
デンサ37と可変容量ダイオード38との間に電圧を印
加するための制御端子であるフィルタ制御端子49とで
構成されるフィルタである。
【0011】第1Local部8のLPF86から出力
される電圧(VCO制御端子49の電圧)が受信帯域フ
ィルタ3のフィルタ制御第1端子に入力され可変容量ダ
イオード38に電圧印加される。入力されるVCO制御
電圧は、第1LocalであるVCO周波数に応じて変
化しているため、VCO制御電圧は、図4(a)に示す
ように回線周波数がfaからfbに変化した時、回線周
波数に応じてVfaからVfbに変化することになる。
【0012】可変容量ダイオード38の容量値は、図4
(b),(c)に示されるように、VCO制御電圧から
の電圧により変化するため、回線周波数に応じて可変容
量ダイオード38の容量値が変化することになる。LC
で構成されるフィルタの共振周波数が変わり、受信帯域
フィルタ3の通過特性は、図4(d)に示されるよう
に、回線周波数に応じて変化していく。
【0013】図5は、回線周波数がfaからfb(fa<
fb)に変化した時の受信帯域フィルタの特性を示して
いる。受信帯域フィルタ3の制御がない場合には、フィ
ルタは広い回線周波数帯域で受信周波数のレベルが減衰
しない特性になっているため、図5(a)に示されるよ
うに、回線周波数faのイメージ周波数faiのフィル
タ減衰量はAdBであるが、回線周波数fbのイメージ
周波数fbiでのフィルタ減衰量はBdBに小さく(A
>B)なってしまい、従来は、イメージ周波数fbiで
も充分減衰できるように高いQを持つフィルタが要求さ
れていた。
【0014】本発明では、受信帯域フィルタの制御を行
うことにより、受信帯域フィルタ3では、回線周波数が
回線周波数faであっても回線周波数fbであても、い
ずれの場合でも、図5(b)に示されるように、AdB
=BdBであり、同じ減衰特性が得られるようになる。
【0015】図6は、本発明による実施の他の形態を示
している。この実施の形態では、図1に示される実施の
形態に更にフィルタ制御電圧制御部16が追加されてい
る。フィルタ制御電圧制御部16は、第1Local部
8と受信帯域フィルタ3との間に介設されている。
【0016】図7(a)は、フィルタ制御電圧制御部1
6の詳細を示している。フィルタ制御電圧制御部16に
は、CPU12からの信号により制御されるアナログス
イッチ161、アナログスイッチ162と、アナログス
イッチ161,162のそれぞれの入力側とVCO81
部 LPF86(VCO制御端子49)の出力が接続さ
れる抵抗163、抵抗164とが設けられている。
【0017】アナログスイッチ161,162のそれぞ
れの出力が、受信帯域フィルタ3のフィルタ制御端子に
供給される。この場合、CPU12は、フィルタ制御電
圧制御部16に2本の線で接続されている。その1本の
線はアナログスイッチ161を動作させ、他の1本の線
はアナログスイッチ162を動作させる。
【0018】回線周波数はfa〜fb〜fc(fa≦f
b≦fc)まで対応する。図7(b)に示されるよう
に、VCO制御電圧が、回線周波数範囲fa〜fb(f
a≦回線周波数<fb)と回線周波数fb〜fc(fb
≦回線周波数≦fc)とで切り替わる場合について、以
下が記述される。回線周波数fa〜fbでは、CPU1
2からの信号によりアナログスイッチ161がON状
態、アナログスイッチ162がOFF状態になり、VC
O81部 LPF86の出力電圧”Vf”がアナログス
イッチ161から出力され、受信帯域フィルタ3のフィ
ルタ制御端子に供給される。
【0019】回線周波数fb〜fcでは、CPU12か
らの信号によりアナログスイッチ161がOFF状態、
アナログスイッチ162がON状態になり、VCO81
部LPF86の出力電圧Vfが抵抗163、抵抗164
にて分圧されてアナログスイッチ162から出力され、
受信帯域フィルタ3のフィルタ制御端子に供給される。
抵抗163の抵抗値がR1、抵抗164の抵抗値がR2
で表され、VCO制御電圧Vfは、(R2/(R1+R
2))×Vfに変化してフィルタ制御端子に供給され
る。
【0020】フィルタ制御電圧制御16がない場合、回
線周波数とVCO制御電圧の関係と、フィルタの通過特
性ピークの周波数(ここでは、フィルタが対応する回線
周波数として示されている)とフィルタ制御電圧の関係
は、図8(a)に示されるように動作する。回線周波数
fa〜fbの狭い周波数範囲では、VCO81はVCO
制御電圧Vfa〜Vfbで動作し、受信帯域フィルタ3
もフィルタ制御電圧Vfa〜Vfbと同じ電圧で通過帯
域ピークとなる。
【0021】更に、回線周波数fb〜fcの広い周波数
範囲を対応させると、VCO81はVCO制御電圧Vf
b〜Vfcで動作し、受信帯域フィルタ3はフィルタ制
御端子電圧Vfb〜Vfcxで動作し、回線周波数fc
で受信帯域フィルタ3の特性と、VCO81の特性に
(Vfc−Vfcx)分のずれが発生する。そのため、
回線周波数fcにてVCO制御電圧Vfcが受信帯域フ
ィルタ3の制御端子にそのまま入力されると、受信帯域
フィルタ3は回線周波数fdで通過帯域ピークとなり、
従来は、図8(b)に示されるように、回線周波数fc
ではXdBレベルだけ劣化していた。
【0022】本発明の制御によれば、VCO81の特性
と受信帯域フィルタ3の特性とのずれが大きなる回線周
波数、例えば回線周波数がfcである時は、フィルタ制
御電圧制御部16でVCO制御電圧VfcをVfcxに
変化させることができ、図8(c)に示されるように、
VCO81の特性と、受信帯域フィルタ3の特性を一致
させることができる。
【0023】図8(d)に示されるように、従来の回線
周波数fa〜fbの狭い範囲だけでなく、回線周波数f
a〜fcと広い周波数範囲で受信帯域フィルタ3の受信
周波数での損失を小さく抑え、高い減衰特性が得られる
ようになる。
【0024】図1の実施の形態で、部品の精度が低くて
受信帯域フィルタ3のレベル劣化が許容できないためフ
ィルタのQを低くする必要があった場合には、図9
(a)に示されるように、受信帯域フィルタ3で減衰さ
せたい回線周波数faのイメージ周波数faiでの減衰
量はYdBと小さくなっていたが、本発明ではフィルタ
のQを高くすることも可能であるため、図9(b)に示
されるように、イメージ周波数faiのフィルタ減衰量
はYdBからZdB(Y<Z)と大きくすることができ
る。
【0025】図10は、本発明による移動端末受信機の
帯域特性制御方法の実施の更に他の形態を示している。
図1の実施の形態に、更に、フィルタ・VCO制御部1
5が追加され、VCO特性切換が行われ得る。第1Lo
cal部8と受信帯域フィルタ3の間に、更に、フィル
タ制御電圧制御部16が介設され、VCO81部LPF
86の出力を変化させる制御が行われる。
【0026】図11(a)は、フィルタ・VCO制御部
15の詳細を示している。回線周波数は、図11(b)
に示されるように、fa〜fb〜fc(fa≦fb≦f
c)まで対応し、VCO制御電圧が、回線周波数fa〜
fb(fa≦回線周波数<fb)と回線周波数fb〜f
c(fb≦回線周波数≦fc)とで切り替わる場合につい
て、以下が記述される。
【0027】回線周波数fa〜fbでは、CPU12か
らの信号によりアナログスイッチ153はOFF状態に
なり、フィルタ・VCO制御部15からの出力電圧は零
となり、VCO81部のVCO特性切換端子には電圧”
零”が供給される。回線周波数fb〜fcでは、CPU
12からの信号によりアナログスイッチ153はON状
態になり電源154の出力電圧VCが抵抗151,15
2に供給される。抵抗151の抵抗値はR1で、抵抗1
52の抵抗値はR2で表され、(R2/(R1+R
2))×VCの電圧がフィルタ・VCO制御部15から
出力され、VCO81のVCO特性切換端子に供給され
る。
【0028】図12は、第1Local部8(PLL周
波数シンセサイザ)の回路ブロックを示している。図2
の第1Local部8に、更に、フィルタ・VCO制御
部15からの信号によりVCO特性を切り換えるVCO
特性切換端子が追加されている。図13は、VCO81
部の詳細を示している。VCO特性切換端子に入力され
る電圧は、抵抗811を介して、ダイオード813に入
力される。
【0029】回線周波数がfa〜fbである時は、フィ
ルタ・VCO制御回路15からの信号”0”がVCO制
御特性切換端子に入力され、抵抗811を介して可変容
量ダイオード813に入力される。図8(c)に示され
るように、VCO制御電圧Vfa〜VfbでVCOが動
作する。
【0030】回線周波数がfb〜fcである時は、フィ
ルタ・VCO制御回路15からの信号{R2/(R1+
R2)}×VCがVCO特性切換端子に入力され、抵抗
811を介して可変容量ダイオード813に入力され
る。可変容量ダイオード816の容量が回線周波数がf
a〜fbである時とは変わるため、VCO特性が回線周
波数fa〜fbの時から切り替わり、図8(c)に示さ
れるように、VCO制御電圧Vfb〜VfcxでVCO
が動作する。
【0031】フィルタ・VCO制御15がない場合、図
6の実施の形態で記述され、図8(a)に示されるよう
に、回線周波数fcで(Vfc−Vfcx)分のずれが
発生し、図8(b)に示されるように、回線周波数fc
ではxdBレベル分だけ劣化していた。本発明の制御に
よれば、VCO特性を切り換えて、VCO81の特性と
受信帯域フィルタ3の特性を一致させることで、図8
(d)に示されるように、従来の回線周波数fa〜fb
の狭い範囲だけでなく、回線周波数fa〜fcの広い周
波数範囲で受信帯域フィルタ3の受信周波数での損失を
小さく抑え、高い減衰特性が得られるようになる。
【0032】図14は、本発明による移動端末受信機の
帯域特性制御方法の実施の更に他の形態を示している。
図10の実施の形態では、回線周波数fa〜fbとfb
〜fcとでVCO81の特性の切換を行ったが、更に、
本実施の形態では更に受信帯域フィルタ3の特性の切換
が行われる。第1Local部8は、図12のそれに全
く同じである。
【0033】図15は、フィルタ・VCO制御部15の
詳細を示している。回線周波数がfa〜fb〜fc(f
a≦fb≦fc)まで対応し、フィルタ・VCOが回線
周波数fa〜fb(fa≦回線周波数<fb)、回線周
波数fb〜fc(fb≦回線周波数≦fc)で切り替わ
る場合について、以下が記述される。
【0034】回線周波数がfa〜fbである時は、CP
U12からの信号によりアナログスイッチ153,15
7はOFF状態になり、フィルタ・VCO制御部15か
らの出力電圧は零になる。VCO81のVCO特性切換
端子、受信帯域フィルタ3のフィルタ特性切換端子に
は、共に電圧零が供給される。回線周波数fb〜fcで
は、CPU12からの信号によりアナログスイッチ15
3,157はON状態になり、電源154の出力電圧V
Cが抵抗151,152、及び、抵抗155,156に
供給される。
【0035】抵抗151の抵抗値はR1で、抵抗152
の抵抗値はR2で表され、(R2/(R1+R2))×
VCの電圧がフィルタ・VCO制御部15から出力さ
れ、VCO81のVCO特性切換端子に供給される。抵
抗155の抵抗値はR3で、抵抗156の抵抗値はR4
で表され、(R4/(R3+R4))×VCの電圧がフ
ィルタ・VCO制御部15から出力され、受信帯域フィ
ルタ3のフィルタ特性切換端子に供給される。
【0036】VCO81の回線周波数とVCO制御電圧
の関係は、図17(a)に示される特性になる。更に、
VCO特性切換端子に入力されるフィルタ・VCO制御
回路15からの信号によりVCO特性の切り替えを行え
るようにしている。回線周波数がfa〜fbである時
は、フィルタ・VCO制御回路15からの信号”0”が
VCO制御特性切換端子に入力され、図17(c)に示
されるように、VCO制御電圧Vfa〜VfbでVCO
が動作する。
【0037】回線周波数fb〜fcの時は、フィルタ・
VCO制御回路15からの信号(R2/(R1+R
2))×VCがVCO特性切換端子に入力され、図13
に示すVCO81部の可変容量ダイオード816の容量
が回線fa〜fbの時とは変わるため、VCO特性が回
線周波数fa〜fbの時から切り替わり、図17(c)
に示されるように、VCO制御特性切換端子の制御電圧
は、回線周波数fa〜fbと同じ Vfa〜VfbでV
COが動作する。
【0038】図16は、受信帯域フィルタ3の他の詳細
を示している。この実施の形態では、図3のそれに更に
もう1つの制御端子であるフィルタ特性切換端子50
で、フィルタ・VCO制御回路15からの信号によりフ
ィルタ特性の切り替えを行う。回線周波数がfa〜fb
である時は、フィルタ・VCO制御回路15からの信
号”0”がフィルタ特性切換端子50に入力され、受信
帯域フィルタ3の通過帯域はフィルタ制御端子の入力電
圧Vfa〜Vfbに応じて図17(d)に示されるよう
に、回線周波数でピークになる特性となるように動作す
る。
【0039】回線周波数fb〜fcでは、フィルタ・V
CO制御回路15からの信号(R4/(R3+R4))
×VCがフィルタ制御特性切換端子に入力され、受信帯
域フィルタ3の通過帯域はフィルタ制御端子の入力電圧
Vfa〜Vfb(回線周波数fa〜fbの時と同じ電
圧)に応じて図17(d)に示されるように、回線周波
数でピークになる特性となるように動作する。
【0040】フィルタ・VCO制御15がない従来の場
合、広い回線周波数範囲においてVCO制御電圧も広く
とらなければならない時には、既述の実施の形態で述べ
られたように図17(a),(b)に示されるように、
要求される特性からずれ、受信帯域フィルタ3の特性は
受信周波数でxdBレベルだけ劣化する回線周波数が存
在したりしていた。本発明による受信帯域フィルタとV
COの制御を行うことにより、広い周波数範囲で受信帯
域フィルタ3は受信周波数での損失を小さく抑え、高い
減衰特性が得られるようになる。
【0041】図18は、本発明による移動端末受信機の
帯域特性制御方法の実施の更に他の形態を示している。
図14の実施の形態に、更に、D/A変換器18、温度
検出回路17が追加され、受信帯域フィルタ3には、更
に、温度補正端子(図示せず)が設けられ、更に、D/
A変換器18からの制御も行われる。D/A変換器1
8、温度検出回路17以外の各部回路の機能と動作は、
図14の実施の形態のそれらに全く同じである。
【0042】温度検出回路17は、当該受信機の温度を
検出する。CPU12は温度検出回路17より温度を検
出すると、記憶部14からあらかじめ記憶されている温
度に対応したデータを読み出し、D/A変換器18から
温度に対応した電圧を出力し、温度補正端子に入力す
る。図19(a)に示されるように、温度がt゜Cから
(t+x)゜Cに変化した場合に、以下が記述される。
【0043】温度がt゜Cである時、温度補正端子には
電圧Vtが入力されているが、温度が(t+x)゜Cに変
化した時、温度補正端子には電圧Vt+xに変化して入
力される。X゜C分の温度変化に対応したフィルタ特性
変化分を補正する。この制御を行わないと温度によるフ
ィルタの特性が変化してしまう場合でも、本制御を行え
ば特性変化分を補正することができ、温度によるフィル
タ特性変化をなくすことが可能である。
【0044】図6、図10、図14に示す実施の形態に
も、同様に、D/A変換器18、温度検出回路17を追
加し、受信帯域フィルタ3には、更に温度補正端子を設
け、更にD/A変換器18からの制御も行うことで、温
度によるフィルタ特性変化をなくすことが可能になる。
【0045】図3、図16で示すフィルタは、コイルと
コンデンサ、抵抗で構成されるLCフィルタであり、こ
こでは第1LCフィルタと第2LCフィルタとの2つの
LCフィルタを組み合わせた形で使用した場合について
記述されているが、使用するフィルタは要求される特性
にあったフィルタ構成を選択するため、他の構成も存在
する。例えば、LCフィルタ1段のみの場合や、複数段
使用する場合もあり、どのフィルタ構成の場合でも本発
明の回路を搭載しフィルタ特性を制御することができ
る。また、フィルタ制御端子は、フィルタの出力側に搭
載する構成で記述されているが、入力側に入れても制御
可能であり、要求される特性が得れるように構成するこ
とができる。
【0046】このように、第1Local部のPLLシ
ンセサイザのVCO制御電圧をフィルタの制御に使用す
ることで回線周波数に応じて受信帯域フィルタの通過減
衰特性を制御でき、受信周波数だけを通過させるフィル
タを実現できるため、広い周波数範囲でどの回線周波数
を使用しても、イメージ周波数の減衰特性が同じである
受信帯域フィルタを実現することができる。
【0047】更には、直接VCO制御電圧を変化させる
回路を設けたり、VCO、受信帯域フィルタを制御する
端子を設けて、VCO及びフィルタの特性切り替えの制
御を行い使用するVCO制御電圧範囲を狭くしたりし
て、VCOの制御電圧に対する受信帯域フィルタの通過
特性のずれを修正することで、受信帯域フィルタのQを
高くしても、広い周波数範囲にて安定して低損失で高い
減衰特性の特性が得られるようになる。
【0048】更には、部品ばらつきの影響が見えにくく
なるため安価な精度の低い部品の使用も可能になる。フ
ィルタ回路に温度により値の変化するコイルやコンデン
サを使用した場合、温度変化と共にフィルタ特性が大き
く変化してしまうが、温度による特性変化を補正するこ
ともできる。
【0049】
【発明の効果】本発明による移動端末受信機の帯域特性
制御方法は、広い範囲で帯域特性制御が可能であり、特
には、減衰量を一定に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による移動端末受信機の帯域特
性制御方法の実施の形態を示す回路ブロック図である。
【図2】図2は、第1ローカル部8の回路ブロック図で
ある。
【図3】図3は、受信帯域フィルタを示す回路図であ
る。
【図4】図4(a),(b),(c),(d)は、回線
周波数、制御電圧、ダイオード容量値、減衰量の間の複
数関係をそれぞれに示すグラフである。
【図5】図5(a),(b)は、周波数特性をそれぞれ
に示すグラフである。
【図6】図6は、本発明による移動端末受信機の帯域特
性制御方法の実施の他の形態を示す回路ブロック図であ
る。
【図7】図7(a),(b)は、電圧制御を示し、同図
(a)はそのための回路ブロック図であり、同図(b)
は周波数切換を示す表である。
【図8】図8(a),(b),(c),(d)は、回線
周波数、制御電圧、ダイオード容量値、減衰量の間の他
の複数関係をそれぞれに示すグラフである。
【図9】図9(a),(b)は、他の周波数特性をそれ
ぞれに示すグラフである。
【図10】図10は、本発明による移動端末受信機の帯
域特性制御方法の実施の更に他の形態を示す回路ブロッ
ク図である。
【図11】図11(a),(b)は、他の電圧制御を示
し、同図(a)はそのための回路ブロック図であり、同
図(b)は周波数切換を示す表である。
【図12】図12は、他の第1ローカル部8の回路ブロ
ック図である。
【図13】図13は、VCO部を示す回路図である。
【図14】図14は、本発明による移動端末受信機の帯
域特性制御方法の実施の更に他の形態を示す回路ブロッ
ク図である。
【図15】図15(a),(b)は、更に他の電圧制御
を示し、同図(a)はそのための回路ブロック図であ
り、同図(b)は更に他の周波数切換を示す表である。
【図16】図16は、他の受信帯域フィルタを示す回路
図である。
【図17】図17(a),(b),(c),(d)は、
回線周波数、制御電圧、ダイオード容量値、減衰量の間
の更に他の複数関係をそれぞれに示すグラフである。
【図18】図18は、本発明による移動端末受信機の帯
域特性制御方法の実施の更に他の形態を示す回路ブロッ
ク図である。
【図19】図19(a),(b),(c)は、温度特
性、周波数特性を示し、同図(a)は温度特性を示すグ
ラフであり、同図(b),(c)はそれぞれに周波数特
性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…高周波増幅器(RFAMP) 3…受信帯域フィルタ(BPF) 5…第1IFフィルタ 6…第2MIXER 7…第2IFフィルタ 8…第1Local部 12…CPU 49…フィルタ制御端子 81…電圧制御発信器(VCO) 86…LPF

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧制御発信器(VCO)と、 受信帯域フィルタと、 前記制御電圧を受信帯域フィルタと、 前記VCOの制御電圧により前記受信帯域フィルタの通
    過帯域の特性を回線周波数に応じて制御すること、 前記VCOの特性を切り換えることにより前記制御電圧
    の範囲を狭くする制御手段とを含む移動端末受信機。
  2. 【請求項2】 VCOの制御電圧を用いること、 前記制御電圧を受信帯域フィルタに入力すること、 前記制御電圧により前記受信帯域フィルタの通過帯域の
    特性を回線周波数に応じて制すること、 前記VCOの特性を切り換えることにより前記制御電圧
    の範囲を狭くすることからなる移動端末受信機の帯域特
    性制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、更に、 前記制御電圧を変化させることにより前記受信帯域フィ
    ルタの通過帯域の特性のずれを修正することからなる移
    動端末受信機の帯域特性制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、更に、 前記制御電圧の変化は段階的に行われる移動端末受信機
    の帯域特性制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記段階的な変化は抵抗により分割される変化である移
    動端末受信機の帯域特性制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項2において、更に、 温度を検出すること、 前記受信帯域フィルタの温度特性の補正を行うこととか
    らなる移動端末受信機の帯域特性制御方法。
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JP2012249136A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Nec Corp 受信回路、送信回路、無線送受信回路及び周波数変換方法

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