JP2003257999A - 窒化物半導体材料を用いたヘテロ接合電界効果型トランジスタ - Google Patents
窒化物半導体材料を用いたヘテロ接合電界効果型トランジスタInfo
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Abstract
スタにおいて、バリアーの構造を改善し、ゲート電流を
低減して、移動度を高め、トランジスタ性能の向上を図
った構造のヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】窒化物半導体を用いた電界効果型トランジ
スタの構造は、窒化ガリウム層とバリアーのヘテロ接合
近くに形成されるチャンネルに接するバリアーの部分
を、厚さ2nm以下の窒化アルミニウム層と厚さ2nm
以下の窒化ガリウム層の多層構造とする。
Description
を用いた電子デバイスに関し、さらに詳細には、窒化ガ
リウム(GaN)系半導体材料のヘテロ接合電界効果型
トランジスタおよびその製造方法に関するものである。
子デバイスに関しては、例えば、化合物半導体であるA
lGaN半導体材料が、青色半導体レーザや電子デバイ
スの開発に用いられている。この半導体材料は、絶縁
破壊電圧が高い、高温で安定である、化学的に安定
であるなどの特長があるため、電子デバイスの分野にお
いては、主に高温環境用の電子デバイスまたは高出力高
周波用の電子デバイスなどの開発に用いられている。
スタは、GaN層とAlGaN層のヘテロ界面に形成さ
れる高移動度の二次元電子ガスをチャンネルに利用した
ものであり、高速スイッチング動作が期待されている電
子デバイスである。
AlGaN半導体材料は、ストレスが加わるとピエゾ電
界効果により分極が形成されるので、格子定数が異なる
AlGaN層とGaN層を用いてヘテロ界面を形成する
と、AlGaN層とGaN層は異なる大きさのストレス
を受けるため、おのおの異なる大きさの分極が形成され
ることになる。このため、ヘテロ界面に二次元状に電荷
が形成され、その電荷にトラップされた電子が二次元電
子ガスとなる。ヘテロ接合電界効果型トランジスタは、
このAlGaN半導体とGaN半導体のヘテロ界面に形
成された二次元電子ガスをチャンネルとする電界効果型
トランジスタである。
な参考文献が挙げられる。 (1)M. Asif Khan, A. Bhattarai, J. N. Kuznia and
D. T. Olson, “High electron mobili1y transistor
based on a GaN-AlxGa1-xN heterojunction”
Appl. Phys. Lett. 63(9), pp. 1214-1215, 1993. (2)Y. -F. Wu, B. P. Keller, S. Keller, D. Kapol
nek, P. Denbaars, andU, K, Mishra “Very high brea
kdown voltage and Large transconductance realized
on GaN heterojunction field effect transistor
s” Appl. Phys. Lett. 69(10), pp. 1438, 1996.
テロ接合電界効果型トランジスタの構造を示している。
図2に示されるように、ヘテロ接合電界効果型トランジ
スタの構造は、有機金属気相成長法(MOCVD法)ま
たは分子線エピタキシー法(MBE法)によって、サフ
ァイア基板上に結晶を成長させたAlGaN/GaN層
によるヘテロ構造を用いて作製されたものである。図2
に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタの構造におい
て、1は基板、2はバッファー層、3はGaN層、4は
AlGaN層、5はドレイン電極、6はゲート電極、7
はソース電極である。
は、半導体の表面層であるAlGaN層4と、その下の
GaN層3の間に形成されるヘテロ接合の界面における
二次元電子ガスを、チャンネルとしている構造である。
表面層のAlGaN層4は、その下のGaN層3よりも
バンドギャップが大きく、二次元電子ガスを効率よく閉
じこめる障壁(バリアー)の役割を担っている。このた
め、表面層のAlGaN層4のように、バリアーの役目
を果たすものは、バリアーまたはバリアー層と呼ばれ
る。このバリアー層であるAlGaN層4は、アルミニ
ウムの組成比をxとすると、AlxGa1-xNのように表
記される。この構造でのアルミニウムの組成比xは、
0.15〜0.2程度である。ゲート電極6は、表面層
のAlGaN層4の上部に形成されている。また、ドレ
イン電極5およびソース電極7についても、表面層のA
lGaN層4の上部に形成されている。
には、AlGaN層よりもGaN層を利用する方が簡単
なため、ソース電極7およびドレイン電極5について
は、表面層のAlGaN層4のバリアー層を除去し、G
aN層3上に対して直接形成されている構造(図示せ
ず)となっているものもある。この構造の電界効果型ト
ランジスタにおいても、ゲート電極6に加えられた電圧
は、表面のAlGaN層4のバリアー層を介してチャン
ネルに加えられ、ゲート電極6に加えられたゲート電圧
により、ソース電極7とドレイン電極5の間の電流を制
御するものとなっている。
の材料およびその形成のための技術については、最適化
を行う技術が開発されている。この種の最適化の技術に
ついては、次の参考文献が参照できる。 (3)Jinwook Burm, William J. Schaff, Lester F. E
astman, Hiroshi Amanoand Isamu Akasaki, “75A Ga
N channel modulation doped field effect transisto
rs ”, Appl. Phys. Lett. 68(20), pp. 2894-2851, 19
96. (4)G. Hanington, Y. M. Hsin, Q. Z. Liu, P. M. A
sbeck, S. S. Lau, M. Asif Khan, J. W. Yang and Q.
Chen, “P/He ion implant isolation technology for
AlGaN/GaN HFETs”, Electron. Lett., v
ol. 34, No. 2, pp. 193-195, 1998. (5)S. J. Cai, Y. S. Tang, R. Li, Y. Y. Wei, L.
Wong, Y. L. Chen, K. L. Wang, Mary Chen, Y. F. Zha
o, R. D. Schrimpf, J. C. Keay, and K. F. Galloway,
“Annealing Behavior of a Proton Irradiated Alx
Ga1-xN/GaN High Electron Mobility Transisto
r Grown by MBE", IEEE Electron DeviceLett. vol. 4
7, No. 2, pp. 304-307, 2000.
ス電極7およびドレイン電極5の各電極を表面層のAl
GaN層4に直接形成することもできる。すなわち、そ
の場合においては、ヘテロ接合による二次元電子ガスが
存在するチャンネル部分が、ソース電極7およびドレイ
ン電極5の直下にまで延長されることになるため、より
高速な動作が可能となる。そのため、このような構造を
とる電界効果型トランジスタが、より高速性を必要とさ
れる高周波電子機器への応用を目的として開発されてい
る。
lGaN層4と,それより基板側のGaN層3とは、そ
の格子定数が異なるため、表面層のAlGaN層4に欠
陥が形成され、その結果として、ゲート電極6からのリ
ーク電流の増加するなどの問題がある。このような問題
に対しては、次の参考文献に紹介されているように、ゲ
ート電極部分に酸化ケイ素薄膜(SiO2薄膜)を挟む
構造とし、これを解決する提案がある。 (6)M. Asif Khan, X. Hu, G. Sumin, A. Lunev, J.
Yang, R. Gaska, and M.S. Shur, “AlGaN/Ga
N Metal Oxide Semiconductor HeterostructureField
Effect Transistor”, IEEE Electron Device Lett., v
ol. 19, No. 2,pp. 63-65, 2000.
層のアルミニウムの組成比xを大きくし、これにより、
二次元電子ガスのシートキャリア密度を大きくして,電
界効果型トランジスタの特性を良くする試みも行われて
いる。これについては、次の参考文献が参照できる。 (7)Y. -F. Wu, B. P. Keller, P. Fini, S. Keller,
T. J. Jenkins, L. T.Kehias, S. P. Denbaars, U, K,
Mishra, “High Al-Content AlGaN/GaN MO
DFETs for Ultrahigh Performance”,IEEE Electr
on Device Lett3., vol. 19, No. 2, pp. 50-53, 1998.
ランジスタでは、表面層のAlxGa1-xN層のアルミニ
ウムの組成比xを大きくして、ピエゾ効果を大きくする
ことで、分極を大きくし,二次元電子ガスのシートキャ
リア密度を大きくする。二次元電子ガスのシートキャリ
ア密度が大きくなれば、トランジスタに流せる電流量が
増し、特性が向上することが期待できるからである。
のアルミニウムの組成比xを大きくすると、その結果と
して、その下の層のGaN層との格子定数の差は、さら
に大きくなるため、表面のAlxGa1-xN層内の格子欠
陥がさらに増加し、ゲート電極からチャネルヘのリーク
電流が増加するばかりでなく、素子寿命、素子の生産効
率が低下するという問題も生ずる。
a1-xN層のアルミニウムの組成比xを最も大きくした
場合について、つまり、AlN層を用いる場合について
の問題を考慮した開発もなされている。その内容につい
ては、次の参考文献が参照できる。 (8)I. P. Smorchkova, S. Keller, S. Heikman, C.
R. Elsass, B. Heying,P. Fini, J. S. Speck, and U.
K. Mishra, “Two-dimensional electron-gasAlN/
GaN hetrostructures with with extremely thin A
lN barriers”, Appl. Phys. Lett., 77, No. 24, p
p. 3998-4000, 2000.
については、表面層のAlN層とその下のGaN層の間
の格子定数の差が大きいため、表面のAlN層の厚さを
薄くしている構造である。これは、もし、格子欠陥の存
在する厚いAlN層を表面に形成すると、製造プロセス
の過程や実用において、表面層内の格子欠陥に起因する
二次元電子ガスの移動度の低下、素子寿命の低下等が生
ずるためである。
には、オーミック電極を形成することが困難であるた
め、ソース電極やドレイン電極の形成には困難が伴う。
すなわち、AlN層は、バンドギャップが大きく、最表
面にはアルミニウムの酸化皮膜が存在するため、オーミ
ック電極を形成することが困難である。このような問題
に対しては、例えば、ソース電極部分およびドレイン電
極部分については、GaN膜を再成長させる構造が研究
されている。この場合においても、プロセス過程が複雑
になるという問題が伴う。このような構造については、
次の参考文献が参照できる。 (9)Hiroji Kawai, Masaki Hara, Fumihiko Nakamur
a, Tsunenori Asatsuma,Toshimasa Kobayashi, Syunji
Imanaga, “An AlN/GaN insulated gate hetrost
ructure field effect transistor with regrown n+G
aN source anddrain contact”, Jounal of Crystal
Growth, vol. 189/190 pp. 738-741, 1998.
の影響を少なくする研究も行われている。これについて
は、AlGaN層とGaN層のヘテロ界面に薄いAlN
膜を挟むことで、それが可能になるとして研究がなされ
ている。このような内容については、次の参考文献が参
照できる。 (10)L. shen, S. Heikman, B. Moran, R. Coffie,
N. -Q. Zhang, D. Buttari, I. P. Smorchkava, S. Kel
ler, S. P. Denbaars, and U. K. Mishara ,“AlGa
N/AlN/GaN high-power microwave HEMT”, IE
EE Electron Device Lett., vol. 22, No. 10, pp. 457
-459, 2001.
N層を挟むことにより、二次元電子ガスはAlN層とG
aN層の界面に形成される。そのため、AlGaN層と
GaN層の界面に形成された二次元電子ガスよりも合金
散乱の影響が少なくなるが、AlN層は薄いため、合金
散乱を完全に無くすことはできない。
されるべき第1の課題は、表面のAlGaN層中に格子
欠陥が存在することから生じる次の三つの問題を解決す
ることである。つまり、ゲートリーク電流をなくし、
プロセス中の劣化をなくし、電子の散乱中心をなく
すことである。
AlGaN層内には、その下のGaN層との格子定数の
違いから生じた格子欠陥が存在する。AlGaN半導体
材料は六方晶であり、基板表面はC面であるため、基板
と垂直なC軸方向に柱状に成長する性質がある。そのた
め、らせん転移などにより生じたマイクロパイプやナノ
パイプ、あるいは結晶中の小さなグレイン間の転移面
は、基板と垂直の方向に延びる形で存在する。これらの
結晶欠陥がある部分については、二次元電子ガスを閉じ
込めるバリアーとしての機能を十分に果たさないため、
ゲートリーク電流を生じさせる。また、格子欠陥が存在
する部分は、プラズマエッチングや熱処理などのプロセ
スに対して弱いため、プロセス中に劣化を生じさせる。
更に、格子欠陥が存在する部分は、電子の散乱中心とな
るため、二次元電子ガスの移動度の低下を引き起こす。
GaN層が混晶であることから生じる二つの電子散乱を
低減することである。言い換えれば、合金であることか
ら生じる二つの電子散乱を低減することである。一つ目
の電子散乱は、表面のAlGaN層中の合金散乱であ
る。表面のAlGaN層は合金であり、このような結晶
中においては、Ga原子とAl原子がランダムに配置さ
れている。そのため、局所的にGa原子が多い箇所やA
l原子が多い箇所が存在し、これらが合金散乱と呼ばれ
る散乱の原因となる。二次元電子ガスはヘテロ接合の界
面に存在しているが、電子波のすそは表面のAlGaN
層中に入り込んでいる。このため、合金散乱を受ける。
二つ目の電子散乱は、表面のAlGaN層が合金である
ため、ピエゾ効果によりヘテロ接合界面に生じる空間電
荷が不均一になり、その結果として生じる電子散乱であ
る。表面のAlGaN層中にあるGa原子が多い箇所と
Al原子が多い箇所は、ヘテロ接合界面に異なるピエゾ
電荷を生じさせる。二次元電子ガスは、電子がピエゾ電
荷により形成されたポテンシャルに閉じ込められること
により形成されるため、ヘテロ接合の界面に形成される
ピエゾ電荷が不均一であると、二次元電子ガスが均一に
形成されなくなる。つまり、電子の量子箱が平面的に並
べられたような形になり、ヘテロ接合の界面にそって電
子が移動する時に散乱されることになる。前述した参考
文献(10)に記載されている方法により、表面のAl
GaN層とGaN層ヘテロ接合界面に薄いAlN層を挟
むことで合金散乱を減少させる方法では、このような散
乱までは減少できない。
を形成する時に用いるプラズマエッチングプロセス時の
ダメージの低減と、プロセスの制御性の向上である。ト
ランジスタの利得を大きくするためには、ゲート部分を
エッチングしてゲート部分のバリアーの厚さを薄くした
構造、つまり、リセス構造を用いる。このリセス構造を
形成するためには、塩素系のガスを用いたプラズマエッ
チングが用いられる。これは、窒化物半導体が化学的に
安定であるため、酸やアルカリなどの溶液を用いたウエ
ットエッチング法を用いて、再現性良くエッチングする
ことが困難であるからである。そのため、プラズマエッ
チングを用いることによるダメージが避けられず、素子
の生産性を向上させることができないという問題があ
る。
ため、均一にエッチングすることは困難である。これ
は、表面のAlGaN層中にはGa原子が多い箇所とA
l原子が多い箇所があるが、GaN層とAlN層はエッ
チングの速度が大きく異なるため、Ga原子が多い箇所
とAl原子が多い箇所も、やはりエッチング速度が異な
る。その結果として均一にエッチングすることは困難で
ある。さらに、格子定数の異なるGaN層上に成長した
AlGaN層中には格子欠陥が存在し、それが均一なエ
ッチングをさらに困難にしている。
になされたものであり、本発明の目的は、窒化ガリウム
系へテロ接合電界効果型トランジスタにおいて、バリア
ーの構造を改善し、ゲート電流を低減して、移動度を高
め、トランジスタ性能の向上を図った構造のヘテロ接合
電界効果型トランジスタおよびその製造方法を提供する
ことにある。
らの問題点を解決するために、GaN系ヘテロ接合電界
効果型トランジスタにおいて、ヘテロ接合に接するバリ
アーを薄いAlN層とGaN層からなる多層構造とす
る。これにより、ゲートリーク電流を低減し、移動度を
高め、トランジスタ性能の向上を図る。
ジスタの構造では、窒化物系半導体を用いたヘテロ接合
電界効果型トランジスタであって、GaN層とバリアー
からなるヘテロ接合界面をチャンネルとし、チャンネル
に接するバリアーが薄いAlN層とGaN層からなる多
層構造とすることを特徴とする。
層上に成長させる構造の場合には、格子定数の違いから
格子欠陥が生じ始める膜厚すなわち限界膜厚以下である
ことが望ましい。また、薄いGaN層の厚さについても
同様であり、GaN層をAlN層上に成長させる場合に
おける限界膜厚以下が望ましい。この限界膜厚は成長方
法や成長条件によって異なるが、3nm以下が望まし
い。また、多層構造を形成するGaN層の膜厚が厚い場
合には、その部分に量子井戸が形成されてしまうので、
GaN層の厚さを薄くすることにより、量子順位が形成
されないようにするか(カットオフ)、量子順位が形成
されたとしてもヘテロ接合界面の2次元電子ガスの順位
よりも高くなるようにして影響をなくす。そのため、G
aN層の膜厚は2nm以下にする。
タの構造においては、ヘテロ接合界面に接する多層構造
のAlN層とGaN層の厚さを各々調節することによ
り、ピエゾ効果の影響を制御できる。例えば、AlN層
の厚さをGaN層の厚さに対して大きくすればピエゾ効
果が大きくなる。具体的に説明すると、AlN層を2n
m、GaN層の厚さを1nmにすれば、ピエゾ効果が強
いため、ヘテロ接合の接合界面に形成されるチャンネル
内のキャリア密度が大きくなる。逆に、AlN層を1n
m、GaN層の厚さを2nmにすれば、ピエゾ効果が弱
くなり、ヘテロ接合の接合界面に形成されるチャンネル
内のキャリア密度が小さくなる。このように、本発明に
よる電界効果型トランジスタの構造によると、AlN層
とGaN層の膜厚を制御することにより、チャンネル内
のキャリア密度、しいてはトランジスタ性能の制御が可
能である。
効果型トランジスタの構造により、前述した第1の課題
は次のように解決される。チャンネルに接するバリアー
を限界膜厚以下の薄いAlN層とGaN層の多層構造と
することにより、AlGaN層をバリアーとして用いる
場合に比較して、バリアー成長時における格子欠陥の発
生が大幅に抑えられる。これは格子定数の差があって
も、各層を限界膜厚以下の厚さしか成長しないため、格
子欠陥が発生しにくいためである。また、このような多
層構造にすることにより、ヘテロ接合直下のGaN層に
ある格子欠陥の影響も減少させることが可能となる。こ
れは、薄いAlN層とGaN層の多層構造は格子欠陥を
横方向に向きを変えさせて、場合によっては打ち消し合
わせる効果があるためである。したがって、バリアーを
基板と垂直方向に突き抜ける転移の密度を大幅に減少さ
せることが可能となり、ゲートリーク電流を減少するこ
とができる。当然のことながら、このように、格子欠陥
を減少できるため、プロセス中の劣化や、ヘテロ接合界
面での格子欠陥による電子の散乱も減少させることがで
きる。
タの構造において、薄いAlN層とGaN層の多層構造
にするのは、チャンネルに接するバリアーに限定される
必要はない。成長条件が整っている成長装置を用いる場
合には、バリアーすべてを薄いAlN層とGaN層の多
層構造とした方が望ましい。
決される。これは、混晶であるAlGaN層をバリアー
に用いたことから生じた問題であるため、チャンネルに
接するバリアーを薄いAlN層とGaN層の多層構造と
することにより、解決されるものとなっている。ただ
し、多層構造上に混晶であるAlGaN層を成長させて
バリアーとする場合には、多層構造部分の膜厚を厚くし
て、電子波のすそが混晶であるAlGaN層に入り込ま
ないような構造とする。そのためには、本発明による電
界効果型トランジスタの構造において、多層構造に含ま
れる全AlN層の総膜厚が3nm以上になるようにすれ
ば良い。
よる電界効果型トランジスタの構造においては、化学的
に安定なGaN層をバリアー内部に用いているため、次
のようにして解決される。バリアーの層構造を、リセス
構造を形成する時にエッチングする上部の部分をAlG
aN層とし、エッチング後に残す部分を薄いAlN層と
GaN層の多層構造とする。例えば、ヘテロ接合界面に
接する厚さ10nmのバリアーをAlN層(厚さ1n
m)とGaN層(厚さ1nm)を5ペア用いて、多層構
造を形成し、その上の表層部を厚さ10nmのAlGa
N層(アルミの組成が20%)になるようにする。この
時、表層部のAlGaN層は、りん酸に対して比較的容
易にエッチングが可能であるが、GaN層は化学的に安
定であるので、エッチングされにくい。
りん酸;150℃)の溶液に対しては、表層部のAlG
aN層は100nm/分程度でエッチングされるが、G
aN層はほとんどエッチングされない。そのため、この
性質を利用すると、選択的に表層部をエッチングするこ
とが可能となり、リセス構造をプラズマエッチングを用
いずに形成することが可能となる。したがって、プラズ
マエッチングを用いたプロセスにおけるダメージの問題
を回避できることになる。
実施の一形態について説明する。図lは、本発明の一実
施例のヘテロ接合電界効果型トランジスタの構造を示す
図である。図1に示すヘテロ接合電界効果型トランジス
タの構造において、11は基板、12はバッファー層、
13はGaN層、14は薄いAlN層とGaN層との多
層膜、15はAlGaN層、16はドレイン電極、17
はゲート電極、18はソース電極である。
ジスタの作製プロセスは以下の通りである。結晶を成長
させる基板11としては、サファイア基板(0001)
c面を用いる。また、基板11としては、SiC基板、
GaN基板、AlN基板等を用いるようにしても良い。
これらの基板11上に、ヘテロ接合構造を作成するた
め、有機金属気相成長法(MOCVD法)や、分子線エ
ピタキシー法、ハライドCVD法を用いて、バッファー
層12、GaN層13、薄いAlN層およびGaN層の
多層膜14,AlGaN層15の結晶を成長させる。
GaNと結晶の格子定数が異なる基板上に成長する場合
には、AlNやGaN等の低温バッファー層をまず成長
することにより、格子定数の差を緩和させる手法が必要
となる。低温バッファー層を用いた結晶成長方法につい
ては、結晶成長方法によって異なるが、通常の方法で良
い。例えば、分子線エピタキシー法を用いた場合には、
基板温度500℃〜900℃で、厚さ200nm程度の
AlN層を用いれば良い。低温バッファー層を形成した
後に、最適な成長温度にして、GaN層13、薄いAl
N層とGaN層との多層膜14,AlGaN層15を順
に成長させる。
流れないように、ドーピングはしない。GaN層13の
厚さは、1〜4μm程度が良い。GaN層の成長中にバ
ッファー層を突き抜けてくる結晶欠陥等を減少させるた
め、GaN層の厚さは可能ならば厚い方が望ましいが、
サファイア基板等の上に結晶成長させる場合に、層の厚
さがあまり厚いと、熱膨張係数等の違いから基板全体が
反ってしまい、以後のプロセスに支障が生じる場合があ
る。また、分子線エピタキシー法のように、結晶成長速
度が遅い場合には、時間がかかる。そのため、サファイ
ア基板上に結晶を成長させる場合には、4μm以下の厚
さが望ましい。
aN層を相互に成長させ多層構造を形成させるが、各々
の層の厚さは1nm〜2nmが好ましい。多層構造の総
膜厚は5nm以上になるようにする。また、りん酸を用
いた選択エッチングにより、リセス構造を形成する場合
には、多層構造の厚さを所望とする厚さに調整する。例
えば、10nmになるように、多層構造中のAlN層と
GaN層の厚さと層数を調整する。その後、AlGaN
層を成長させて多層構造として、AlGaN層をあわせ
た膜厚が、20nm〜30nm程度になるようにする。
AlGaN層のアルミ組成比としては、0.15〜0.
2程度が良い。
長方法としては、窒素プラズマを窒素源とする分子線エ
ピタキシー法を用いることが好ましい。この分子線エピ
タキシー法では、高純度窒素をRFを用いてプラズマ状
(原子状窒素)にして成長基板上に供給する方法を用い
る。なお、この方法では、RHEEDとよばれる反射型
の電子線回折装置により基板表面の平坦性を、その場で
観察できる装置が取り付けられている必要があるが、こ
の電子線の回折パターンを観測しながら基板表面の平坦
性を逐次チェックすることが可能であり、平坦な成長を
行うには、必須である。プラズマを発生させるRFパワ
ーは、プラズマ発生装置に依存するが300W〜400
Wで良い。
ズマ(原子状窒素)が、成長基板、例えば、サファイア
基板上で、Al原子やGa原子と結合し、窒化物半導体
結晶が形成される。AlやGaの供給方法としては、市
販のKセルと呼ばれる昇温可能なルツボを用いて真空中
で加熱蒸発させ、サファイア基板に供給すればよい。基
板温度が600℃〜750℃の間で、GaN層とAlN
層とを成長させる。成長レートとしては毎時0.3μm
〜0.5μmとなるようにする。AlやGaの供給量
は、この成長レートになるように調整する。GaN層を
成長させる場合には、ややGa原子の供給量を多くして
成長させ、また、AlN層を成長させる場合には、やや
Al原子の供給量を多くして成長させる。この成長方法
により、限界膜厚が3nm〜5nm程度の高品質な多層
膜を成長させて形成することが可能となる。
内の二次元電子ガスの密度高くするためには、つまり、
キャリア密度を高くするためには、バリアーを成長させ
る時に、n型のドーピングを行う必要がある。この場合
には、界面の平坦性を維持するため、窒化アルミニウム
層とその直上の窒化ガリウム層との界面に、デルタドー
ピングを行う。
シリコン(Si)などが、アンチサーファクタント効果
という表面を荒らす効果を持つこと、AlN層よりも
GaN層の方が表面を平坦化する作用が強いこと、の二
つの理由による。つまり、GaN層を成長する直前にド
ーピングしておけば、表面が多少荒れても、GaN層が
成長する最中に、平坦性が戻るからである。ドーピング
用の原子としては、シリコン(Si)、スズ(Sn)、
ゲルマニウム(Ge)、カーボン(C)のいずれかを用い
る。公知の成長条件を用いる場合には、シリコン(S
i)が好ましい。
向上させるには、インジウム(In)を照射することが
好ましい。分子線エピタキシー法を用いて。成長させる
場合には、Kセルを用いて、インジウムを供給する。イ
ンジウムの供給量は、ルツボの温度によって調整できる
ので、600℃〜700℃に設定して供給する。Alや
Gaの供給量と比較して1%以下で良い。GaN層の成
長直後において、成長を一時中断し、インジウムを照射
してから、GaN層または表面層のAlGaN層を成長
させることにより、GaN層とその上の層との間の界面
の平坦性を向上させる。照射時間としては10秒〜20
秒程度で良い。この場合の基板の成長温度は変化させる
必要はなく、600℃〜750℃の間で行う。この基板
温度においては、照射されたインジウムは、ほぼ再蒸発
してしまうため、成長する結晶中には、ほとんど取り込
まれない。しかし、表面の平坦性は十分に向上する。こ
の方法は、成長方法や成長条件にも左右される。また、
成長中断を用いずにインジウムを照射するだけでも、十
分に効果がある。
およびソース電極18のそれぞれの電極を導電性材料で
形成する。電極を形成する場合、メサ構造で形成するよ
うにしても良い。その後、表面全体に、窒化珪素膜(S
i3N4膜)や酸化珪素膜(SiO2膜)を成膜する。こ
れは、パッシベーションの効果もあり、素子の安定な動
作のために必要となる。ソース電極18やドレイン電極
16、ゲート電極17を形成する部分については、フォ
トリソグラフィーを用いたパターニング技術を用いてエ
ッチングにより除去する。ソース電極18やドレイン電
極16の電極材料としては、基板側からTi/Al/N
i/Au(厚さ30nm/200nm/50nm/50
nm)を電子ビーム蒸着装置で蒸着し、約700℃で3
0秒から1分アロイしたものを用いる。
i/Au(厚さ50nm/200nm)を、同じく、電
子ビーム蒸着装置で蒸着したものを用いる。ゲート電極
の材料はアロイするとショットキー特性が劣化するた
め、ゲート電極の形成は、ソース電極とドレイン電極を
形成した後に行う。
においては、また、ゲート部分のバリアーを薄くするこ
とにより、トランジスタ性能、例えば利得等を向上させ
ることが可能である。次に、ゲート部分のバリアー層を
薄くした構造、すなわちリセス構造を設けた本発明によ
る電界効果型トランジスタを説明する。
電界効果型トランジスタの構造を示す図である。図3に
示すヘテロ接合電界効果型トランジスタの構造におい
て、21は基板、22はバッファー層、23はGaN
層、24は薄いAlN層とGaN層からなる多層膜、2
5はAlGaN層、26はドレイン電極、27はゲート
電極、28はソース電極である。
は、ゲート電極の周り以外は、図1に示した電界効果型
トランジスタの構造と同様な構造になっている。この電
界効果型トランジスタの構造においては、ゲート部分の
バリアーの上部のAlGaN層をエッチングにより除去
しているので、ゲート部分のバリアーが薄くなってい
る。このゲート部分の構造は、リセス構造と呼ばれるも
のであり、ゲート部分のバリアーを薄くし、より効率的
にチャンネルにゲート電圧の影響が加わるようになって
いる構造である。
を用いてAlGaN層をエッチングすることにより形成
できる。AlGaN層のアルミニウムの組成比が約15
%の時のエッチングの条件は、オルトりん酸の温度が1
50℃から170℃の時、エッチングレートは毎分約1
00nmである。AlGaN層のアルミニウムの組成比
やドーピング濃度、成長方法、成長条件などによって、
エッチングレートは変化する。このため、実際に行うエ
ッチングを行う前には、その条件出しをする必要があ
る。また、上記の条件では、GaN層はほとんどエッチ
ングされないため、ほぼ選択的に表面のAlGaN層だ
けをエッチングにより除去できる。このようなエッチン
グ方法は選択エッチング法と呼ばれるものである。
は、ゲート部分のバリアーの厚さが正確に決まることに
ある。図3の構造の電界効果型トランジスタの場合、ゲ
ート部分のバリアーの厚さは、薄いAlN層とGaN層
からなる多層膜の厚さになる。そのため、結晶成長の時
に、きちんと多層膜の厚さを均一に制御すれば、ウエハ
全体で、動作特性が一様な電界効果型トランジスタの製
作が可能となる。さらに、多層膜の厚さを減らしてやれ
ば、ゲート部分のバリアーの厚さを非常に薄くすること
が可能である。極端な場合としては、1nmの厚さのA
lN層とGaN層だけにしてやれば、2nmのバリアー
が可能となり、ゲート長が0.1μm以下のトランジス
タが形成できるなど、性能向上に役立つ。
タの構造の別の変形例としては、ソース電極部分および
ドレイン電極部分のバリアーに、シリコン(Si)、スズ
(Sn)、ゲルマニウム(Ge)、カーボン(C)のいずれ
かの原子を、1017cm −3以上の濃度でイオン注入
法によりドーピングして、ソース電極部分およびドレイ
ン電極部分の電圧降下を小さくする構造とすることがで
きる。図4は、ソース電極部分とドレイン電極部分にn
型のドーパントがイオン注入されている電界効果型トラ
ンジスタの構造を示す図である。
スタの構造において、31は基板、32はバッファー
層、33はGaN層、34はAlN/GaN多層膜、3
5はAlGaN層、36はドレイン電極、37はゲート
電極、38はソース電極、39はイオン注入領域であ
る。イオン注入する深さは、ヘテロ接合界面のチャンネ
ルに届く深さにする。イオン注入の方法については、公
知の方法を用いれば良いので説明は省略する。
ピング濃度としては、ヘテロ接合界面にあるチャンネル
部分で1017cm−3以上になるようにする。また、
ソース電極とドレイン電極が接する表面層部分の濃度に
ついては、低抵抗のオーミック電極の形成のためには、
1018cm−3以上になるようにすれば良い。表面近
辺のドーピング濃度については、ソース電極やドレイン
電極の形成条件も関与してくるため、その条件に合わせ
て行う。また、必要に応じて2回に分けて、イオン注入
を行うようにしても良い。さらに、ソース電極部分とド
レイン電極部分にイオン注入することにより、バリアー
中の薄いAlN層とGaN層の多層膜の界面がなだらな
になり、この部分を垂直に電流を流す場合の電圧降下が
小さくなる。そのため、ドレイン電流を流している時の
抵抗、つまり、on抵抗が小さくなる。
電界効果型トランジスタの構造を示す図である。図5に
示すヘテロ接合電界効果型トランジスタの構造におい
て、41は基板、42はバッファー層、43はGaN
層、44は薄いAlN層とGaN層からなる多層膜、4
5はAlGaN層、46はドレイン電極、47はゲート
電極、48はソース電極である。
スタの構造では、ドレイン電極46とソース電極48
は、GaN層43に直接形成する。すなわち、ドレイン
電極46とソース電極48を形成する部分のバリアー
は、エッチングを用いて除去して形成する。これによ
り、ドレイン電極46とソース電極48ではバンドギャ
ップが小さいGaN層43に直接形成されている構造と
なるため、接触抵抗を小さくすることが可能となる。さ
らに、多層膜44を含むバリアーを通さずに電流を流す
ため、on抵抗を小さくすることができる。
ためには、メサ構造を形成し、その内部に電界効果型ト
ランジスタを形成する。エッチングによりメサ構造を形
成する場合、GaN半導体材料は化学的に安定であるた
め、エッチング作用の強い、塩素ガス等を用いたドライ
エッチング法が利用できる。これにより、ウエハ全体に
均一にエッチングを行うことが可能となる。また、マス
ク材料としては、エッチングガスに耐性を持つ酸化珪素
膜(SiO2膜)を用いれば良い。パターンニングに
は、フォトリソグラフィー等の技術を用いる。その後、
表面全体に、窒化珪素膜(Si3N4膜)や酸化珪素膜
(SiO2膜)を成膜する。これは、パッシベーション
の効果もあり、素子の安定な動作のために必要となる。
その後、メサ構造部に電界効果型トランジスタを形成す
る。
テロ接合電界効果型トランジスタの構造によれば、限界
膜厚以下の薄いAlN層とGaN層からなる多層膜をヘ
テロ接合に接するバリアーとして用いるので、次のよう
な効果を有する電界効果型トランジスタとなる。すなわ
ち、第1の効果として、バリアーの結晶品質の向上に伴
うゲートリーク電流の低減である。ヘテロ接合に形成さ
れるチャンネル電流を高品質な結晶からなるバリアーに
より閉じ込めるため、ゲートリーク電流を低減でき、そ
の結果として、高温環境で動作可能な電界効果型トラン
ジスタとなる。また、AlN層とGaN層の多層膜は、
ナノパイプなどのらせん転移がゲート電極部分まで到達
するのを防ぐため、プロセス中の素子の劣化を防ぎ、生
産性を向上させることができる。
び不均一なピエゾ効果に伴う散乱の減少であり、その結
果として、チャンネル移動度が向上する。よって重要な
トランジスタ性能である高速動作が可能となる。GaN
材料は、飽和ドリフト速度が大きいという特長があり、
チャンネル移動度の向上により、携帯電話の基地局や衛
星通信などで使用可能であり、高出力でかつ高速動作が
可能なヘテロ接合電界効果型トランジスタとなる。
用いたリセス構造の形成が可能になるため、その結果と
して、ウエハ全体で動作特性が均一な電界効果型トラン
ジスタを製作することが可能となる。特に、これは、ゲ
ート幅が広い場合、つまり、数mm〜数cmの幅を持つ
トランジスタの作成に有効な方法である。
ンジスタの構造を示す図、
明する図、
接合電界効果型トランジスタの構造を示す図、
ン電極部分にイオン注入領域を持つヘテロ接合電界効果
型トランジスタの構造を示す図、
ランジスタの構造を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】窒化物半導体を用いた電界効果型トランジ
スタであって、 窒化ガリウム層とバリアーのヘテロ接合近くに形成され
るチャンネルに接するバリアーの部分が厚さ2nm以下
の窒化アルミニウム層と厚さ2nm以下の窒化ガリウム
層の多層構造であることを特徴とする電界効果型トラン
ジスタ。 - 【請求項2】請求項1の電界効果型トランジスタであっ
て、 ゲート電極部分についてはバリアーを10nm以下の厚
さを残して上部が除去されていることを特徴とする電界
効果型トランジスタ。 - 【請求項3】請求項1の電界効果型トランジスタであっ
て、 ソース電極部分およびドレイン電極部分のバリアーに、
シリコン(Si)、スズ(Sn)、ゲルマニウム(Ge)、
カーボン(C)のいずれかの原子が、1017cm−3以
上の濃度で選択的にドーピングされていることを特徴と
する電界効果型トランジスタ。 - 【請求項4】請求項1の電界効果型トランジスタであっ
て、 ドレイン電極とソース電極部分のバリアーが除去されて
おり、 ドレイン電極とソース電極がバリアー直下の窒化ガリウ
ム層上部に直接形成されていることを特徴とする電界効
果型トランジスタ。 - 【請求項5】請求項1の電界効果型トランジスタであっ
て、 バリアー内部の窒化アルミニウム層とその直上の窒化ガ
リウム層との界面に、シリコン(Si)、スズ(S
n)、ゲルマニウム(Ge)、カーボン(C)のいずれか
のn型のドーピングがデルタドープされていることを特
徴とする電界効果型トランジスタ。 - 【請求項6】請求項2に記載の電界効果型トランジスタ
の製造方法であって、 りん酸を含む溶液を用いた選択エッチング法を用いて、
ゲート部分のバリアーをエッチングすることを特徴とす
る電界効果型トランジスタの製造方法。 - 【請求項7】請求項1の電界効果型トランジスタの製造
方法であって、 多層構造であるバリアーを成長させる際には、 窒化ガリウム層を成長した直後に一時成長を中断し、 インジウムを照射してから窒化アルミニウムもしくは窒
化アルミニウムガリウム(AlGaN)を成長させるこ
とを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。 - 【請求項8】請求項1の電界効果型トランジスターの製
造方法であって、 窒素プラズマを窒素源とする分子線エピタキシー法を用
い、バリアーの窒化アルミニウムと窒化ガリウムの成長
温度が600℃から750℃の間で成長させることを特
徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
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