JP2003251185A - 燃料改質触媒 - Google Patents

燃料改質触媒

Info

Publication number
JP2003251185A
JP2003251185A JP2002059198A JP2002059198A JP2003251185A JP 2003251185 A JP2003251185 A JP 2003251185A JP 2002059198 A JP2002059198 A JP 2002059198A JP 2002059198 A JP2002059198 A JP 2002059198A JP 2003251185 A JP2003251185 A JP 2003251185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
catalyst
reforming catalyst
macropores
penetrating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002059198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3937877B2 (ja
Inventor
Hiroshi Akama
弘 赤間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2002059198A priority Critical patent/JP3937877B2/ja
Publication of JP2003251185A publication Critical patent/JP2003251185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3937877B2 publication Critical patent/JP3937877B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的低温であっても高い燃料転化率および
選択率での燃料改質を実現でき、改質触媒システムの大
幅なダウンサイズィングを可能にする炭化水素系燃料改
質触媒を提供する。 【解決手段】 燃料ガスが流通可能な、少なくとも1次
元的に貫通したマクロ細孔3を有する比較的高い比表面
積を持つ多孔性金属酸化物構造体からなる支持体と改質
触媒成分5とを含有させることによって、上記課題の解
決が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池用燃料か
ら水素リッチガスを生成するための燃料改質触媒に関
し、より詳しくは、低温であっても高い改質効率を有
し、燃料改質に伴う副生成物の発生量が少ないコンパク
トな燃料改質触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代の自動車用エネルギー源として燃
料電池に大きな期待が掛けられているが、その燃料であ
る水素の供給法が大きな課題となっている。
【0003】水素の供給法には、水素をそのまま供給
する方法、メタンが主成分である都市ガスやプロパン
が主成分であるLPGを改質・分解して得られた水素を
用いる方法、メタノール、エーテル、ガソリン、灯油
などの液体燃料を改質・分解して得られた水素を用いる
方法など、各種の方法が提案されている。
【0004】しかしながら、上記の方法を適用するた
めには、高圧ボンベなどの特殊な貯蔵装備が必要とな
り、安全性、ハンドリング、インフラなどの克服すべき
課題が大きい。また、上記の方法を適用する場合に
も、取り扱い、インフラなどの問題点がある。上記の
方法を適用するにあたっては、メタノールをオンボード
で改質して水素を得る場合は、エネルギー密度が低い、
インフラ、毒性、価格などの数々の問題点がある。しか
し、内燃機関用燃料として従来使われているガソリンま
たはガソリン類似の炭化水素留分を用いる場合は、エネ
ルギー密度も比較的高く、インフラの問題もない。従っ
て、従来燃料として一般的に用いられてきたガソリンま
たはガソリン類似の炭化水素留分を水素源として、オン
ボードで改質することが、現段階においては、エネルギ
ー密度、搭載性、インフラストラクチャー、安全性など
の観点から最も好都合であるといえる。
【0005】従来の炭化水素系燃料の改質の一実施形態
を、以下に例示する。まず、ニッケル系触媒を用いて、
燃料を700℃〜800℃程度の高温で改質し、水素含
有ガスを得る。改質ガス中には副生したCOが10%程
度含有するため、引き続き次反応式(1)のCO水性ガ
スシフト反応(CO変成反応)により、H2に変換す
る。
【0006】
【化1】
【0007】このCO変成反応は、典型的な熱力学支配
反応であり、高温ほど平衡が左に寄ることから、できる
だけ低温で効率よく反応を進めることが必要である。し
かし、現状では、低温で高活性な触媒がないため、高温
型触媒を用いてできるだけCO濃度を下げておき、次い
で、低温型触媒で1%程度にまでCO濃度を下げる方法
が採用されている。さらに、残留COを、CO選択酸化
触媒を用いて40ppm、あるいはそれ以下にまで除去
し、燃料電池スタックに送る。
【0008】従って、従来の改質触媒システムは、燃料
改質触媒+高温型CO変成触媒+低温型CO変成触媒+
CO選択酸化触媒の4ステージの触媒を必要とする。車
両への適用に際しては、小型化・軽量化が重要であり、
この4ステージある改質触媒システムの容量を減らすこ
とが求められている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記4ステージの触媒
において、最も容量を占めるのはCO変成触媒である。
したがって、その上流側の燃料改質触媒から排出される
水素リッチガス中に含まれるCO濃度を低減させること
ができれば、改質触媒システムの大幅なダウンサイズィ
ングが可能となる。また、各種耐熱対策費用の削減やエ
ネルギー効率の向上を考慮すると、より低温で改質反応
を進行させる改質触媒の開発が希求されている。
【0010】上記事項に鑑み、本発明は、比較的低温で
あっても高い燃料転化率および選択率で燃料改質を実現
でき、改質触媒システムの大幅なダウンサイズィングを
可能にする炭化水素系燃料改質触媒を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討したところ、炭化水素系燃料を含む
燃料ガスが流通可能な、少なくとも1次元的に貫通した
マクロ細孔を有する多孔性材料からなる支持体と改質触
媒成分とを含ませたモノリス型燃料改質触媒を用い、該
貫通したマクロ細孔に炭化水素系燃料を含む燃料ガスを
流通可能とすることによって、燃料改質触媒の燃料転化
率および選択率を高めることができることを見出し、本
発明を完成させた。
【0012】さらに具体的には、以下の構成を有する発
明によって、上記課題は解決される。
【0013】本発明は、燃料電池用燃料改質触媒におい
て、前記の少なくとも1次元的に貫通したマクロ細孔
が、1平方インチ当たり2500個以上存在することを
特徴とするものである。
【0014】本発明は、燃料電池用燃料改質触媒におい
て、前記の少なくとも1次元的に貫通したマクロ細孔を
有する多孔性材料が、金属酸化物を含むことを特徴とす
るものである。
【0015】本発明は、燃料電池用燃料改質触媒におい
て、該貫通したマクロ細孔の平均直径が、10μm以上
400μm以下の範囲にあることを特徴とするものであ
る。
【0016】本発明は、燃料電池用燃料改質触媒におい
て、前記平均直径が10μm以上400μm以下の範囲
にある貫通した前記のマクロ細孔に加えて、60nm以
上1μm以下の範囲の平均直径を有するマクロ細孔を有
することを特徴とするものである。
【0017】本発明は、燃料電池用燃料改質触媒におい
て、前記平均直径が10μm以上400μm以下の範囲
にある貫通した前記マクロ細孔、および60nm以上1
μm以下の範囲の平均直径を有するマクロ細孔に加え
て、さらに、2nm以上60nm未満の範囲に平均直径
を有するメソ細孔を有することを特徴とするものであ
る。
【0018】本発明は、燃料電池用燃料改質触媒におい
て、前記支持体を形成する材料が、アルミナ、シリカ、
シリカアルミナ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、
アルミノシリケート及びそれらの組合わせよりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の金属酸化物を含むことを特
徴とするものである。
【0019】
【発明の効果】以上のように構成された本発明につい
て、次に請求項毎に効果を説明する。本発明の燃料電池
用燃料改質触媒は、燃料ガスが流通可能な、少なくとも
1次元的に貫通したマクロ細孔を有する多孔性材料から
なる支持体と、改質触媒成分とを含有させることで、該
貫通したマクロ細孔内で極めて効率よく炭化水素系燃料
を含む燃料ガスが改質され、燃料転化率および選択率を
高めることができる。
【0020】このように、多孔性材料からなる支持体に
微細な貫通したマクロ細孔を多数設けることにより、実
質的な反応場が増大し、例えば、空間速度が100,0
00hr-1以上の極めて高い空間速度条件であっても、
燃料ガスの水素への転化を充分に進行させることができ
る。また、改質触媒成分が微細な、貫通したマクロ細孔
内部の表面上に良く分散できるため、活性が高く、比較
的低い温度であって高い転化率を達成できる。その上、
COなどの副生物の生成量を低く抑えることができる。
そして、燃料改質触媒によって改質された水素リッチガ
ス中に含まれるCO濃度が低減される結果、該水素リッ
チガス中に含まれるCO濃度を低減するためのCO変成
触媒を簡素化でき、改質触媒システム全体の大幅なダウ
ンサイズィングが可能となる。燃料電池自動車に適用し
た場合においては、車体の軽量化、動力装置の小型化な
どが可能となる。さらに、従来方法と比較して低温で改
質反応を進行させることができるため、反応器などに各
種耐熱対策を施す必要が省ける。従って、本発明の燃料
改質触媒を用いてなる触媒システムを用いることによっ
て、システムの簡素化、信頼性の向上、設備コストの削
減などの効果が得られる。低温で改質反応を進行させる
ことができる他の効果としては、反応温度の昇温に要す
るエネルギー量が少なくて済むことから、エネルギー効
率が高まることが挙げられる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、少なくとも1次元的に
貫通したマクロ細孔を、例えば、1平方インチ当たり2
500個以上有し、好ましくは2500個以上3200
0個以下の金属酸化物を含有した多孔性材料からなる支
持体と、改質触媒成分とを含んでおり、該貫通したマク
ロ細孔には炭化水素系燃料を含むガスが流通可能となっ
ている。少なくとも1次元的に貫通したマクロ細孔を、
1平方インチ当たり2500個以上設けることにより、
触媒構造体の内部に、炭化水素系燃料を含む燃料ガスを
流通させ、拡散を容易にできるため、高い転化率を実現
できる。
【0022】まず、本発明の燃料改質触媒におけるガス
の流れと改質反応について図面を参照しながら説明す
る。
【0023】図1は、本発明に用いるモノリス型触媒の
微細な細孔構造を示す模式図である。本発明の燃料改質
触媒を構成する金属酸化物含有の多孔性モノリス型支持
体9は、気孔を多数含有しており、燃料ガスを流通でき
るような少なくとも1次元の貫通したマクロ細孔3と、
より径の小さなマクロ細孔、さらに径の小さなメソ細孔
を多数含んでいる。すなわち、比較的比表面積が大きな
金属酸化物を含む支持体に微細な貫通したマクロ細孔3
が多数設けられ、その貫通したマクロ細孔3表面に改質
触媒成分5が分散担持された燃料改質触媒である。
【0024】一方、本発明では、このようなモノリス型
支持体9構造全体に改質触媒成分5が、極めて高分散担
持されていてもよく、さらに、貫通したマクロ細孔3お
よび細孔7は2次元、より好ましくは3次元的に複雑に
連結していることが好ましい。
【0025】上記細孔7内では、燃料成分は濃縮される
ため、反応効率が高まり、燃料ガスから水素への燃料転
化率を高めることができ、その上、COなどの副生物の
生成量を低減できる(選択率の向上)。燃料転化率およ
び選択率が高くなるメカニズムは不明であるが、燃料ガ
スが流通する貫通したマクロ細孔3及び細孔7がいわゆ
る無数のミクロ反応器として有効に作用し、かつ細孔か
ら細孔への拡散が促進されるためではないかと考えられ
る。
【0026】また、本発明になる触媒では微細な細孔7
が多く、気孔率が大きいため、骨格の占める割合が小さ
く、その結果、熱伝導率が小さくなり、熱効率が良くな
る効果も想定される。このため、比較的低温でも極めて
高い燃料転化率が得られるものと考えられる。本発明に
おいては、貫通したマクロ細孔は、反応を進めるうえで
は多い方が好ましいが、一方では、ガス流通抵抗が大き
くなるため、1平方インチ当り32000以下の細孔数
とするのが望ましい。
【0027】本発明における、貫通したマクロ細孔3、
あるいはマクロ細孔、メソ細孔の平均直径は、例えば、
水銀圧入法や窒素吸着法などの一般的な方法で求めるこ
とができる。細孔分布を求める場合、BJH式、DR式
などを用いるのが一般的である(触媒学会編、触媒講座
3、固体触媒のキャラクタリゼーション、講談社、p2
10〜p213)。
【0028】本発明で意味する細孔7の平均直径とは、
細孔直径をD、細孔容積をVとした場合、D−(dV/
dD)プロット[横軸をD、縦軸を(dV/dD)]で
得られるピークトップを指す。この「ピークトップ」と
は、統計上の誤差に基づくピークを除いた、実質的なピ
ークのトップを意味する。従って、ノイズにより生じた
ピークはピークとしてはカウントしない。
【0029】本発明においては、貫通したマクロ細孔3
の直径は、前述したように、燃料ガス流通による圧力損
失と接触面積との関係から10μm〜400μmの範囲
の平均直径が好ましく、それよりも小さなマクロ細孔の
平均直径としては60nm(60nmを含む)〜1μm
の範囲、さらにメソ細孔の平均直径としては2nm〜6
0nm(60nmを含まない)の範囲が好ましい。前記
貫通したマクロ細孔の平均直径を、10μm以上400
μm以下の範囲に制御することで、燃料改質触媒による
燃料ガスの燃料転化率および選択率を効果的に向上させ
ることができる。貫通したマクロ細孔の直径が大きくな
ると、燃料ガス成分を接触させる、いわゆる触媒接触面
積が少なくなり、ガス成分が貫通したマクロ細孔を吹き
抜ける確率が高くなる。一方、貫通したマクロ細孔が小
さすぎると、ガスの圧力損失が高くなり、望みの燃料を
送ることができなくなる。このような大きさのマクロ細
孔を形成することで、圧力損失を高めずに、燃料を効率
よく水素に転化することが可能になる。さらに、60n
m以上1μm以下の範囲に平均直径を有するマクロ細孔
を設けることで、燃料ガスの燃料転化率および選択率を
一層効果的に向上させることができる。このような効果
が得られるメカニズムは現段階では不明であるが、貫通
したマクロ細孔に加えてさらにサイズの小さな微細細孔
を設けることで、該細孔が、反応分子および生成分子の
拡散を促進するため、転化率が高まる。また、各細孔が
いわゆるミクロ反応器として作用し、反応の完結性が高
まるために、高い選択性を与えるものと考えられる。さ
らに、よりサイズの小さな2nm以上60nm未満の範
囲に平均直径を有するメソ細孔を設けることにより、上
記効果を著しく向上しているものと考えられる。
【0030】尚、該平均直径の範囲の中に複数のピーク
が存在していても構わない、その場合は、むしろ好結果
を与える。
【0031】以上の平均細孔直径の範囲が有効な理由は
不明であるが、より複雑な、しかも互いに連結した細孔
構造を持たせることにより、各細孔があたかも独立した
ミクロ反応器として作用するとともに、各反応器間にお
ける分子拡散が容易になり、高い転化率と選択性を発揮
するものと考えられる。
【0032】モノリス型支持体9に含まれる金属酸化物
の具体例としては、アルミナ、シリカ、マグネシア、ジ
ルコニア、チタニア、シリカ−アルミナ、アルミノシリ
ケート(ゼオライト)などが挙げられるが、耐熱性、比
表面積、改質触媒成分との相性、細孔形成の容易さか
ら、アルミナが好ましい。少なくとも1次元的に貫通し
たマクロ細孔を有する多孔性材料が、金属酸化物を含む
ことにより、微細な貫通したマクロ細孔内部表面積を高
めるとともに、改質触媒成分の高分散担持が可能にな
り、燃料ガスの水素への転化が良好になるとともに、転
化性能を長時間安定に保つことが可能になる。さらに、
前記支持体を形成する材料に、アルミナ、シリカ、シリ
カアルミナ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、アル
ミノシリケートおよびそれらの組合わせよりなる群から
選ばれた少なくとも1種の金属酸化物を含有させること
により上記のように燃料転化率および選択率の高い燃料
改質触媒を得ることができる。
【0033】アルミナに耐熱性を付与するためにシリ
カ、マグネシア、チタニア等が添加されることもある。
特に、マグネシアやチタニアは、自身のみでは、例え
ば、60m2/g以上の高比表面積は実現し難く、他の
金属酸化物成分に添加して用いてもよい。
【0034】また、アルミノシリケート、すなわち、ゼ
オライトに関しては、MFI型、モルデナイト、βゼオ
ライト、フォージャサイト、フェリエライト、チャバサ
イトなど各種のゼオライトを用いることができる。ゼオ
ライトを支持体に含ませると、細孔構造が複雑になり、
より高い選択性を実現できるため、好ましい。
【0035】触媒に含ませる改質触媒成分5として、公
知の触媒成分を用いることができるが、例えば、ロジウ
ム(Rh)、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)、ニッ
ケル(Ni)などが挙げられる。改質触媒成分の担持量
は、用途や使用する金属酸化物支持体の種類などに応じ
て決定することができるが、0.1〜20g/リットル
−支持体程度が一般的である。
【0036】本発明により得られるモノリス型燃料電池
用燃料改質触媒は、例えば、図2に示すように、脱硫黄
剤−燃料改質触媒−高温型CO変成(CO水性ガスシフ
ト)触媒−低温型CO変成(CO水性ガスシフト)触媒
−CO選択酸化触媒−燃料電池スタック−排水素燃焼触
媒といったシステムの中で用いられる。本触媒を用いる
場合、CO変成触媒は1段でも所定の性能を確保できる
こともあり、より高い性能要求に応じて2段化する場合
でも、容量を減ずることが可能になる。
【0037】また、脱硫黄剤は、使用する燃料の性状に
応じて各種のものが用いられ、例えば、Cu−Zn系の
脱硫黄剤やゼオライトに各種遷移金属酸化物を担持した
脱硫黄剤が有効である。脱硫黄剤を用いる場所として
は、使用条件によって、CO選択酸化触媒とスタックの
間に設置する場合もある。また、燃料改質触媒生じた水
素、あるいはスタックで使われなかった水素の一部を脱
硫黄剤に導入することで、脱硫黄の効率を高めることも
できる。
【0038】CO選択酸化触媒では、触媒温度の制御が
極めて重要であり、熱交換器と併用したり、断熱システ
ムにしたり、あるいは、熱交換器にコートした触媒と断
熱条件運転の触媒を直列あるいは並列に連結させること
も有効である。
【0039】排水素燃焼触媒では、スタックで使われな
かった水素の他に、スタック前段の触媒システムで生成
したCH4も燃焼させ、その燃焼熱を有効に回収して、
必要に応じてシステム部位あるいは触媒に熱を供給する
ことができる。この場合、各触媒の入口で、水分、酸素
量を制御することで、高効率のシステムを実現できる。
【0040】なお、本発明の燃料改質触媒によって改質
される燃料ガスは、特に限定されるものではなく、炭化
水素系燃料を含むガスが代表例として挙げられる。炭化
水素系燃料としては、ガソリン、灯油、天然ガス(LN
G)、ナフサ、軽油等が挙げられる。これらは組み合わ
せて用いてもよい。また、燃料ガスには、空気や水蒸気
などの炭化水素系燃料以外の成分を必要に応じて含んで
いてもよい。
【0041】次に、本発明の燃料改質触媒の製造方法に
ついて説明する。ただし、以下の方法は一実施形態に過
ぎず、例示する方法に限定されるものではない。例え
ば、使用する改質触媒成分の添加、担持方法や、添加
量、乾燥方法、焼成方法などは、製造する燃料改質触媒
のサイズや種類などに応じて従来方法に準じて適宜決定
すればよい。
【0042】まず、モノリス型支持体を形成する金属酸
化物原料、および改質触媒成分の原料を準備する。
【0043】金属酸化物の原料としては、例えば、アル
ミナゾル、シリカゾル、ジルコニアゾル、チタニアゾル
等の各種ゾルや、硝酸アルミニウム、硝酸ジルコニウム
等の金属硝酸塩等、あるいは上記金属のアルコキシド等
各種の原料が使用できる。また、上記金属酸化物の微粒
子粉末も有効である。
【0044】上記原料を用いて多孔性モノリス構造体を
得るには、水溶液系で上記金属酸化物の沈殿を形成さ
せ、ゲル化させ、乾燥、焼成の過程を経る方法や、アル
コキシドを用いてゾルゲル法を経る方法等があげられる
が、多孔質化するためには、乾燥過程で、凍結乾燥法や
超臨界乾燥法を使うと、極めて嵩比重の小さなポーラス
材料であるエアロゲルを得ることができる。
【0045】多孔性モノリス構造体は、例えば、比表面
積の比較的大きなアルミナのみによって形成すると、強
度が十分ではなく、崩れ易いことがある。このため、高
耐熱性セラミックであるコージェライト質やムライト質
の粒子、あるいは、ニッケル、ニッケル銅合金、SUS
等の金属材、または、カオリナイト、シリカ・アルミナ
等からなるセラミックス繊維材を混ぜ込んで構造体の骨
格を形成しても良い。
【0046】また、所定のサイズの貫通したマクロ細孔
を形成させる方法としては、アルミナ、シリカ、シリカ
アルミナ、チタニア、ジルコニア、マグネシア、アルミ
ノシリケートの粉末を含む起泡性スラリーを経る製法も
用いることができる。この場合、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ポリビニルアルコール等の有機結合材
や各種界面活性剤、有機溶剤、有機繊維を添加して適当
な貫通したマクロ細孔を形成させることができる。これ
らは、乾燥、焼成過程で除去することにより貫通したマ
クロ細孔を形成させる。
【0047】貫通したマクロ細孔を得る別の方法とし
て、金属製細線等を用いて物理的に孔を開けることも有
効である。
【0048】なお、貫通したマクロ細孔の大きさおよび
数は、走査電子顕微鏡あるいは実体顕微鏡の写真により
任意断面内の細孔直径の平均値として求め、また、該マ
クロ細孔の数は、該断面1インチ長当りに存在する孔の
平均数を2乗して1平方インチ当りの数とする。
【0049】メソ細孔を形成するには、各種の界面活性
剤を添加することが有効であり、アニオン系、カチオン
系、両性、非イオン系のいずれも使用でき、界面活性剤
の大きさ、すなわちカーボン数を適当に選ぶことによ
り、細孔のサイズを制御可能である。
【0050】得られる多孔性モノリス構造体の形状とし
ては、車両に搭載できれば特に制限されないが、円柱、
楕円柱、多角柱、立方体などの形状が例示できる。
【0051】改質触媒成分の原料としては、例えば、硝
酸ロジウム、硝酸ルテニウム、硝酸ニッケル等の硝酸
塩、塩化ロジウム、塩化ルテニウム等の塩化物、ジニト
ロジアンミン白金、塩化白金酸、ビスアセチルアセトナ
ト塩等各種の原料が有効である。
【0052】改質触媒成分の原料は、上記金属酸化物と
同時に仕込み、共沈させたり、加水分解重合させたりす
ることにより、多孔性モノリス構造体中に触媒活性成分
を分散担持することが可能である。
【0053】また、改質触媒成分の分散担持にあたって
は、改質触媒成分を含まない多孔性モノリス構造体を形
成した後に、例えば、改質触媒成分の原料を含む水溶液
を用いて含浸法で担持することも勿論可能である。この
場合、細孔の奥にまで成分を浸透させて分散担持させる
ために、溶液濃度を薄くして、含浸回数を多くすること
や、クエン酸、りんご酸、琥珀酸等の有機酸を用いて、
多孔性モノリス構造体を構成する金属酸化物表面上への
改質触媒成分の吸着を弱める等の方法が有効である。
【0054】もちろん、改質触媒成分の担持方法は、上
記二法を併用することもできる。すなわち、少なくとも
1成分は金属酸化物と同時に仕込み、多孔性モノリス構
造体を構成し、その後、その他の成分は含浸法で担持す
ること、または1成分を分割して上記二法により担持す
ることができる。
【0055】多孔性モノリス構造体の前駆体となる沈殿
は、乾燥―焼成工程を経て、支持体として供するが、乾
燥工程における乾燥熱源は、スチーム、電気ヒータなど
によって加熱された空気を用いることができる。一般的
な熱風の温度は80℃〜200℃である。
【0056】また、一般的な焼成は、400℃〜500
℃で1〜4時間程度行うことが多いが、細孔直径調整の
ために、例えば、700℃〜1000℃程度の高温で追
加焼成することもできる。
【0057】
【実施例】以下、本発明の燃料改質触媒を実施例及び比
較例を用いて更に詳細に説明する。しかしながら、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0058】(実施例1)硝酸アルミニウム9水和物A
l(NO33・9H2O、酢酸ニッケル4水和物Ni
(CH3COO)2・4H2O及び硝酸セリウム6水和物
Ce(NO33・6H2Oの混合水溶液に尿素(NH2
2COを6倍当量添加し、撹拌しながら、98℃で尿素
を加水分解させることにより、沈殿を溶液中で均一に生
成させ、余分な溶液をデカンテーションにより除いて混
合均一ゲルを得た。
【0059】得られたゲルにシリカアルミナファイバー
を5質量%、メチルセルロースを3質量%、ポリエチレ
ングリコールを2.5質量%添加し、ニーダーを用いて
混練した後、オクタンを3質量%添加し、泡立て器を用
いて、ホイップ状スラリーを得た。
【0060】このスラリーを容器に移し、120℃で乾
燥処理し、次いで、窒素気流中において500℃で焼成
した。さらに、空気気流中において700℃で焼成し
た。
【0061】一方、硝酸ロジウム0.02M、ジニトロ
ジアンミン白金0.005Mの混合水溶液を準備してお
き、上記焼成により得られたモノリス多孔質体を硝酸ロ
ジウム、ジニトロジアンミン白金水溶液に含浸した後、
120℃での乾燥を行った。この操作を数回繰り返した
後、空気気流中500℃で焼成を行い、該多孔質体に約
0.5質量%のRh及び約0.1質量%のPtを担持し
た多孔質モノリス触媒を得た。
【0062】該多孔質モノリス触媒には、平均直径が約
90μmの連続気泡が認められ、気泡の個数は、約22
500個/平方インチであった。また、窒素吸着法を用
いて細孔直径と細孔容積との関係をD−(dV/dD)
プロットを作成することによって調査したところ、細孔
直径約100nm及び約2.5nmの位置に細孔分布の
ピークトップが認められた。
【0063】この燃料改質触媒の性能を、触媒評価用の
固定床流通型反応装置を用いて以下の方法により評価し
た。ガソリンのモデル炭化水素燃料は、イソオクタン
(C818)とし、イソオクタン=3.3体積%、空気
=55.2体積%、水蒸気=41.5体積%の組成の燃
料ガスを用いて、触媒層入口のガス温度430℃の条件
で改質反応を行った。触媒出口ガスは、ガスクロマトグ
ラフで分析し、下記式(1): 転化率(%)= (入口ガス濃度−出口ガス濃度)/入口ガス濃度×100 (1) からイソオクタンの転化率を計算した。燃料ガス供給量
は、標準状態換算値で50リットル/分とした。また、
ガス空間速度は100,000h-1とした。水素濃度
は、ドライ・N2フリー条件で表示した。燃料転化率は
92%であり、水素濃度は55.4体積%、CO濃度は
4.8体積%であった。結果を燃料改質触媒の仕様と併
せて表1に示す。
【0064】(実施例2)実施例1において、硝酸アル
ミニウム9水和物Al(NO33・9H2O、酢酸ニッ
ケル4水和物Ni(CH3COO)2・4H2O及び硝酸
セリウム6水和物Ce(NO33・6H2Oの混合水溶
液中にさらに硝酸ロジウム及びジニトロジアンミン白金
を添加し、同様に、尿素(NH22COを用いた均一沈
殿法により混合均一ゲルを得た。
【0065】以降は、硝酸ロジウムとジニトロジアンミ
ン白金の混合水溶液への含浸操作を省いて、同様にして
発泡処理を行い、約0.5質量%のRhと約0.1質量
%のPtとを担持した多孔質モノリス触媒を得た。
【0066】該多孔質モノリス触媒には、平均直径が約
105μmの連続気泡が認められ、気泡の個数は、約1
6900個/平方インチであった。また、窒素吸着法を
用いて細孔直径と細孔容積との関係をD−(dV/d
D)プロットを作成することによって調査したところ、
細孔直径約110nm及び約2.8nmの位置に細孔分
布のピークトップが認められた。
【0067】実施例1と同様にして燃料改質触媒の性能
を評価したところ、燃料転化率は93%であり、水素濃
度は56.5%、CO濃度は4.7体積%であった。結
果を燃料改質触媒の仕様と併せて表1に示す。
【0068】(実施例3)実施例1において、硝酸アル
ミニウム9水和物Al(NO33・9H2O、酢酸ニッ
ケル4水和物Ni(CH3COO)2・4H2O、及び硝
酸セリウム6水和物Ce(NO33・6H2Oの混合水
溶液に、硝酸ジルコニウム5水和物Zr(NO34・5
2Oを加え、尿素(NH22COを6倍当量添加し、
撹拌しながら、98℃で尿素を加水分解させることによ
り、沈殿を溶液中で均一に生成させ、余分な溶液をデカ
ンテーションにより除いて混合均一ゲルを得た。
【0069】以下、実施例1と同様にして、Rhを約
0.5質量%及びPtを約0.1質量%担持した多孔質
モノリス触媒を得た。
【0070】該多孔質モノリス触媒には、平均直径が約
80μmの連続気泡が認められ、気泡の個数は、約28
900個/平方インチであった。また、窒素吸着法を用
いて細孔直径と細孔容積との関係をD−(dV/dD)
プロットを作成することによって調査したところ、細孔
直径約90nm及び約2.2nmの位置に細孔分布のピ
ークトップが認められた。
【0071】実施例1と同様にして、燃料改質触媒の性
能を評価したところ、燃料転化率は94%であり、水素
濃度は54%、CO濃度は5.0体積%であった。結果
を燃料改質触媒の仕様と併せて表1に示す。
【0072】(実施例4)実施例1において、硝酸アル
ミニウム9水和物Al(NO33・9H2O、酢酸ニッ
ケル4水和物Ni(CH3COO)2・4H2O、及び硝
酸セリウム6水和物Ce(NO33・6H2Oの混合水
溶液に、硝酸マグネシウム6水和物Mg(NO32・6
2Oを加え、尿素(NH22COを6倍当量添加し、
撹拌しながら、98℃で尿素を加水分解させることによ
り、沈殿を溶液中で均一に生成させ、余分な溶液をデカ
ンテーションにより除いて混合均一ゲルを得た。
【0073】以下、実施例1と同様にして、Rhを約
0.5質量%及びPtを約0.1質量%担持した多孔質
モノリス触媒を得た。
【0074】該多孔質モノリス触媒には、平均直径が約
90μmの連続気泡が認められ、気泡の個数は、約22
500個/平方インチであった。また、窒素吸着法を用
いて細孔直径と細孔容積との関係をD−(dV/dD)
プロットを作成することによって調査したところ、細孔
直径約95nm及び約2.5nmの位置に細孔分布のピ
ークトップが認められた。
【0075】実施例1と同様にして燃料改質触媒の性能
を評価したところ、燃料転化率は90%であり、水素濃
度は52%、CO濃度は5.2体積%であった。結果を
燃料改質触媒の仕様と併せて表1に示す。
【0076】(実施例5)実施例1において、硝酸アル
ミニウム9水和物Al(NO33・9H2O、酢酸ニッ
ケル4水和物Ni(CH3COO)2・4H2O、及び硝
酸セリウム6水和物Ce(NO33・6H2Oの混合水
溶液に、尿素(NH22COを添加し、均一沈殿法によ
り混合均一ゲルを得た後、このゲルにシリカアルミナフ
ァイバーを5質量%、メチルセルロースを3質量%、ポ
リエチレングリコールを2.5質量%添加する工程で、
チタニアゾルを添加し、以下は、実施例1と同様にし
て、ホイップ状スラリーを経て、Rhが約0.5質量%
及びPtが約0.1質量%担持された多孔質モノリス触
媒を得た。
【0077】該多孔質モノリス触媒には、平均直径が約
120μmの連続気泡が認められ、気泡の個数は、約1
4400個/平方インチであった。また、窒素吸着法を
用いて細孔直径と細孔容積との関係をD−(dV/d
D)プロットを作成することによって調査したところ、
細孔直径約120nm及び約2.2nmの位置に細孔分
布のピークトップが認められた。
【0078】実施例1と同様にして燃料改質触媒の性能
を評価したところ、燃料転化率は92%であり、水素濃
度は55.5%、CO濃度は4.9体積%であった。結
果を燃料改質触媒の仕様と併せて表1に示す。
【0079】(実施例6)実施例5において、チタニア
ゾルの代わりに、シリカ/アルミナ比が約45のβゼオ
ライトを5%添加した以外は、同様にして、Rhが約
0.5質量%及びPtが約0.1質量%担持された多孔
質モノリス触媒を得た。
【0080】該多孔質モノリス触媒には、平均直径が約
180μmの連続気泡が認められ、気泡の個数は、約8
100個/平方インチであった。また、窒素吸着法を用
いて細孔直径と細孔容積との関係をD−(dV/dD)
プロットを作成することによって調査したところ、細孔
直径約150nm、約10nm及び約2.4nmの位置
に細孔分布のピークトップが認められた。
【0081】実施例1と同様にして燃料改質触媒の性能
を評価したところ、燃料転化率は91%であり、水素濃
度は52.4%、CO濃度は4.8体積%であった。結
果を燃料改質触媒の仕様と併せて表1に示す。
【0082】(比較例1)実施例1で得られた混合均一
ゲルを150℃で乾燥した後、500℃で焼成して得た
触媒(0.5%Rh−0.1%Pt−10%Ni−10
%Ce/Al23)をアトマイザーで粉砕し、硝酸酸性
アルミナゾル1.5質量%と水、さらに硝酸を加えて、
ボールポットミルを用いてスラリー化した。
【0083】得られたスラリーを1平方平方インチ当り
約400セルの通気孔を有するコージェライト質ハニカ
ムにスラリーを塗布し、乾燥、焼成工程を経て、実施例
1と同サイズのハニカム状モノリス燃料改質触媒を得
た。該ハニカムへの触媒の塗布量は、約260g/リッ
トル−ハニカムであり、これは、実施例1の触媒量とほ
ぼ同量である。
【0084】実施例1と同様にして燃料改質触媒の性能
を評価したところ、燃料転化率は73%であり、水素濃
度は42.5%、CO濃度は5.6体積%であった。結
果を燃料改質触媒の仕様と併せて表1に示す。
【0085】
【表1】
【0086】表1に示す通り、実施例の各触媒は、比較
例1のハニカムに塗布した改質触媒の性能に比べて、燃
料転化率に優れていた。また、反応後のガス中のCO濃
度は、実施例と比較例とで同等の結果が得られたが、水
素とCOとの選択率に換算すれば、本発明に係る燃料改
質触媒は、水素ガスの生成に関する選択率に優れている
といえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るモノリス型触媒構造体の細孔構
造を表す模式図である。
【図2】 本発明に係るモノリス型触媒を車載する際の
触媒システムの一例を示す図である。
【符号の説明】
3…貫通したマクロ細孔 5…改質触媒成分 7…細孔 9…支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA03 AA12 BA01A BA02A BA03A BA03B BA04A BA05A BA06A BA07A BB02B BB06B BC68B BC71B BC75B CC17 CC32 EA19 EC09X EC16X EC16Y EC17X EC17Y EC18X EC18Y 5H027 AA02 BA01 BA16 BA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素系燃料を改質して水素リッチガ
    スを得るためのモノリス型触媒であって、少なくとも1
    次元的に貫通したマクロ細孔を有する多孔性材料からな
    る支持体と、改質触媒成分と、を含み、該貫通したマク
    ロ細孔に炭化水素系燃料を含むガスが流通可能であるこ
    とを特徴とするモノリス型燃料電池用燃料改質触媒。
  2. 【請求項2】 前記の少なくとも1次元的に貫通したマ
    クロ細孔が、1平方インチ当たり2500個以上存在す
    ることを特徴とする請求項1記載のモノリス型燃料電池
    用燃料改質触媒。
  3. 【請求項3】 前記の少なくとも1次元的に貫通したマ
    クロ細孔を有する多孔性材料が、金属酸化物を含むこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のモノリス型燃
    料電池用燃料改質触媒。
  4. 【請求項4】 該貫通したマクロ細孔の平均直径が、1
    0μm以上400μm以下の範囲にあることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載のモノリス型燃料
    電池用燃料改質触媒。
  5. 【請求項5】 平均直径が10μm以上400μm以下
    の範囲にある貫通した前記のマクロ細孔に加えて、60
    nm以上1μm以下の範囲の平均直径を有するマクロ細
    孔を有することを特徴とする請求項4記載のモノリス型
    燃料電池用燃料改質触媒。
  6. 【請求項6】 平均直径が10μm以上400μm以下
    の範囲にある貫通した前記マクロ細孔、および60nm
    以上1μm以下の範囲の平均直径を有するマクロ細孔に
    加えて、さらに、2nm以上60nm未満の範囲に平均
    直径を有するメソ細孔を有することを特徴とする請求項
    4又は請求項5に記載にモノリス型燃料電池用燃料改質
    触媒。
  7. 【請求項7】 支持体を形成する材料が、アルミナ、シ
    リカ、シリカアルミナ、チタニア、ジルコニア、マグネ
    シア、アルミノシリケートおよびそれらの組合わせより
    なる群から選ばれた少なくとも1種の金属酸化物を含む
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    モノリス型燃料電池用燃料改質触媒。
JP2002059198A 2002-03-05 2002-03-05 燃料改質触媒 Expired - Fee Related JP3937877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002059198A JP3937877B2 (ja) 2002-03-05 2002-03-05 燃料改質触媒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002059198A JP3937877B2 (ja) 2002-03-05 2002-03-05 燃料改質触媒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003251185A true JP2003251185A (ja) 2003-09-09
JP3937877B2 JP3937877B2 (ja) 2007-06-27

Family

ID=28668950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002059198A Expired - Fee Related JP3937877B2 (ja) 2002-03-05 2002-03-05 燃料改質触媒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3937877B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007029670A1 (ja) * 2005-09-06 2007-03-15 Mitsubishi Chemical Corporation ポリエーテルの製造方法及び固体酸触媒の製造方法
JP2007069110A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Mitsubishi Chemicals Corp 固体酸触媒の製造方法
JP2011513055A (ja) * 2008-03-05 2011-04-28 ロデイア・オペラシヨン アルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物担体上の酸化ジルコニウム、酸化チタン、または混合ジルコニウムチタン酸化物をベースとする組成物、調製方法、および触媒としての使用
JP2011224429A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 多孔質触媒担体および多孔質触媒担体の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007029670A1 (ja) * 2005-09-06 2007-03-15 Mitsubishi Chemical Corporation ポリエーテルの製造方法及び固体酸触媒の製造方法
JP2007069110A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Mitsubishi Chemicals Corp 固体酸触媒の製造方法
JP2011513055A (ja) * 2008-03-05 2011-04-28 ロデイア・オペラシヨン アルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物担体上の酸化ジルコニウム、酸化チタン、または混合ジルコニウムチタン酸化物をベースとする組成物、調製方法、および触媒としての使用
US8623778B2 (en) 2008-03-05 2014-01-07 Rhodia Operations Catalyst compositions based on nanoparticles of a zirconium oxide, a titanium oxide or a mixed zirconium/titanium oxide deposited onto an alumina or aluminum oxyhydroxide support therefor
JP2011224429A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 多孔質触媒担体および多孔質触媒担体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3937877B2 (ja) 2007-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3743995B2 (ja) メタノール改質触媒
US8043530B2 (en) Fuel reformer catalyst
US20020147103A1 (en) Enhanced stability water-gas shift reaction catalysts
JP5096712B2 (ja) 一酸化炭素のメタネーション方法
JP5105420B2 (ja) 希土類元素で変性された酸化物担体を有する水−ガスシフト貴金属触媒
CA2483942A1 (en) Catalyst for partial oxidation of hydrocarbon, process for producing the catalyst, process for producing hydrogen-containing gas with a use of the catalyst, and method of using hydrogen-containing gas produced with the use of the catalyst
JP2005529824A (ja) 水−気体転化用白金族金属触媒のメタン化活性の抑制
JP2004057869A (ja) 燃料改質触媒ならびに水素リッチガス製造方法
JP4890194B2 (ja) 一酸化炭素除去用触媒の製造方法
JP3937877B2 (ja) 燃料改質触媒
JP2004196646A (ja) 燃料改質装置
WO2013135664A1 (de) Verfahren zur reduktion von kohlendioxid bei hohen temperaturen an mischmetalloxid-katalysatoren auf oxidischen mit aluminium, cer und/oder zirkonium dotierten trägern
JP4172139B2 (ja) Co除去用触媒及びこれを使用したco除去方法
JP2003210986A (ja) 燃料改質触媒
JP2004066170A (ja) モノリス型燃料改質触媒とその製法
JP2002066320A (ja) シフト触媒
JP4912706B2 (ja) 一酸化炭素のメタネーション方法
JP2013144266A (ja) 燃料改質触媒及びその製造方法
JP2002121007A (ja) 水素発生装置
JP4088193B2 (ja) 炭化水素部分酸化用触媒及び該触媒の製造方法、並びに該触媒を用いた水素含有ガスの製造方法
JP2005058972A (ja) 炭化水素部分酸化用触媒、その製造方法および水素含有ガスの製造方法
RU2248932C1 (ru) Катализатор (варианты), способ его приготовления (варианты) и способ получения синтез-газа
JP2010184202A (ja) 水素生成触媒及びその製造方法
JP6755499B2 (ja) 水蒸気改質触媒および水蒸気改質方法
JP2006231132A (ja) 燃料改質触媒

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees