JP2003245981A - 三次元形状造形物の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
三次元形状造形物の製造方法及びその製造装置Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Abstract
を図る。 【解決手段】 造形エリア1の外側の所定位置に配置さ
れた無機質もしくは有機質の粉末材料Pを材料供給ワイ
パー2によって造形エリア1に向かって移動させる移動
工程と、造形エリア1に粉末材料Pを充填して均すこと
により層状に堆積させる堆積工程と、堆積させた粉末材
料Pに光ビームLを照射して硬化層Mを形成する光ビー
ム照射工程とを繰り返すことにより、硬化層Mを積み重
ねて所望の三次元形状造形物を製造する方法である。光
ビーム照射工程の途中で、材料供給ワイパー2を移動さ
せて次層分の粉末材料Pを光ビームLが照射されない非
焼結エリアVに向かって移動させると共に粉末材料Pが
焼結エリアU内に流出しない位置で材料供給ワイパー2
を停止させる材料待機工程を行なう。
Description
て、無機質もしくは有機質の粉末材料を層状に堆積させ
光ビームを照射して硬化層を形成し、この硬化層を積み
重ねて所望の三次元形状造形物を製造する方法及びその
製造装置に関するものである。
脂)に対して光ビーム(指向性エネルギービーム、レー
ザ)を照射して硬化させ、硬化層を積層して三次元形状
造形物を製造する方法に関する従来技術が、特許第26
20353号公報に示されている。
計は、三次元CADによって行われる。設計された三次
元CADモデルを所望の層厚みにスライスすることによ
り生成される各層の断面形状データをもとに、各層のレ
ーザの経路が決定され、一層分の粉末が焼結(硬化)さ
れると同時に、直前の層に対しても焼結(接合)され、
連続して積み重ねることにより部品形状を製造する方法
である。
れた形状が、従来このような三次元形状造形物の製造に
使用されていたCAM装置がなくても製造可能である。
また、従来の切削加工等の工法に比べて、迅速に所望の
部品が製造できる点で大きなメリットがある。
元形状造形物は、硬化させたい粉末材料をレーザビーム
指向面に分与する際の材料供給機構の運動が往復運動の
みであり、造形エリア上部を通過することになるため、
光ビーム照射中には材料供給機構は待機しておき、照射
終了後に一旦は元に位置に復帰したあと、粉末供給動作
を行う。そのため、材料供給工程時間が長くなり、それ
に伴い造形時間も長くなるという問題がある。
557号公報において、図51(d)のように造形エリ
ア1の外側から上方へと移動する材料供給ワイパー2を
造形エリア1の外側の供給開始位置に配置させ、造形エ
リア1の外側で材料供給ワイパー2の移動経路上に粉末
材料Pを供給する工程(a)と、材料供給ワイパー2を
移動させ、粉末材料Pを造形エリア1の外側から造形エ
リア1へと移送して層状に堆積させる工程(b)と、造
形エリア1に移送され層状に堆積した粉末材料Pに光ビ
ームLを照射して硬化層を形成する工程(c)とを含
み、上記工程(a)を工程(c)の間に行うようにした
方法を開示している。
001−150557号公報に開示されている従来例で
は、光ビームLの照射(レーザー焼結)時に材料供給ワ
イパー2が次層の材料供給準備を行なうものであり、照
射エリアが広い等で照射に時間を要するものである場合
は、材料供給準備が完了してから次層の材料供給まで待
機時間を有する場合があった。
発明したものであって、その目的とするところは、更な
る造形時間の短縮化及び生産の高効率化を図ることがで
きる三次元形状造形物の製造方法及びその製造装置を提
供することにある。
に本発明にあっては、造形エリア1の外側の所定位置に
配置された無機質もしくは有機質の粉末材料Pを材料供
給ワイパー2によって造形エリア1に向かって移動させ
る移動工程と、造形エリア1に粉末材料Pを充填して均
すことにより層状に堆積させる堆積工程と、堆積させた
粉末材料Pに光ビームLを照射して硬化層Mを形成する
光ビーム照射工程とを繰り返すことにより、硬化層Mを
積み重ねて所望の三次元形状造形物を製造する方法であ
って、上記光ビーム照射工程の途中で、材料供給ワイパ
ー2を移動させて次層分の粉末材料Pを光ビームLが照
射されない非焼結エリアVに向かって移動させると共に
粉末材料Pが焼結エリアU内に流出しない位置で材料供
給ワイパー2を停止させる材料待機工程を行なうので、
光ビーム照射を行なっている状態で、材料供給ワイパー
2にて次層分の粉末材料Pを造形エリア1上の焼結エリ
アUの上面に流出しない位置まで押し出して待機させる
ことによって、造形エリア1上への次層の材料供給の準
備ができ、更なる造形時間短縮ができるようになる。
と硬化層Mを造形する造形タンク4との間に次層分の粉
末材料Pを停止させると共に材料流出先端部P1が造形
エリア1直前に位置するように材料供給ワイパー2を位
置制御するのが好ましく、この場合、造形時間の短縮を
図りながら、造形エリア1上部に粉末材料Pが流出する
のを防止できるものである。
断面輪郭データと、断面輪郭データの造形エリア1上に
配置される位置とに基づいて、造形エリア1上での焼結
エリアUと非焼結エリアVとを特定して、材料供給ワイ
パー2の位置制御を行なうのが好ましく、この場合、材
料供給ワイパー2の材料供給位置設定を数値制御するこ
とが可能となる。
と硬化層Mを造形する造形タンク4との間に、材料供給
ワイパー2にて押し出された粉末材料Pの材料流出先端
部P1を検知する材料先端部検知センサー5を配置し、
材料先端部検知センサー5が検知した位置と材料供給ワ
イパー2の先端部2aとから、材料流出量の幅Dを算出
して材料供給ワイパー2の位置制御を行なうのが好まし
く、この場合、材料流出先端部P1と材料供給ワイパー
2の先端部2aとの間の距離測定を随時行なえるように
なる。
供給ワイパー2の進行方向Aに沿ってスライド可能とさ
れ、焼結エリア先端部U1と対応する位置に材料先端部
検知センサー5を移動制御すると共に、焼結エリア先端
部U1から材料供給ワイパー2の先端部2aまでの最短
距離をCAM処理で作成された断面輪郭データから算出
し、当該算出結果に基づいて材料供給ワイパー2を駆動
するので、材料先端部検知センサー5をスライド可能と
するのが好ましく、この場合、焼結エリア先端部U1の
変化に材料先端部検知センサー5が対応できるようにな
り、造形エリア1の形状変化に応じて材料流出量の数値
が明確となる。
2の移動距離と材料供給ワイパー2の先端部2aから材
料流出先端部P1までの距離との関係を示すデータに基
づいて、材料供給ワイパー2の位置制御を行なうのが好
ましく、この場合、例えば造形エリア1上で材料供給ワ
イパー2を移動させたときの材料供給ワイパー2の先端
部2aと材料流出先端部P1との関係を実験してデータ
ベース化し、このデータを造形条件に付加し、造形を行
なうことで、材料流出量の数値が明確となる。
制御用コンピュータにフィードバックして材料供給ワイ
パー2のスライド位置座標を認識すると共に、次層分の
粉末材料Pの最大流出量の幅Dの数値を予め入力してお
き、焼結エリア先端部U1から材料供給ワイパー2の先
端部2aまでの距離を算出して、当該距離が予め入力さ
れた材料流出量の幅Dと一致した時点で材料供給ワイパ
ー2を停止させるのが好ましく、この場合、材料先端部
検知センサー5を用いることなく、制御用コンピュータ
の位置情報により材料供給ワイパー2の位置制御が可能
となる。
パー2の進行方向Aに対して複数分割し、材料供給ワイ
パー2が進行を開始する方向から光ビーム照射を開始す
るのが好ましく、この場合、分割ごとの焼結完了が把握
できる。
に対して複数分割された造形エリア1に材料供給ワイパ
ー2が移動する時間を算出し、その時間からレーザー焼
結を完了する時間を制御用コンピュータで算出し、焼結
未完了の分割されたエリアにレーザー焼結が開始され始
めたときに、焼結完了した分割されたエリアに材料供給
ワイパー2が材料供給を開始するのが好ましく、この場
合、材料供給時間(加工時間)が正確に算定できるよう
になる。
側の所定位置に配置された無機質もしくは有機質の粉末
材料Pを材料供給ワイパー2によって造形エリアに向か
って移動させる移動工程と、造形エリアに粉末材料Pを
充填して均すことにより層状に堆積させる堆積工程と、
堆積させた粉末材料Pに光ビームを照射して硬化層Mを
形成する光ビーム照射工程とを繰り返すことにより、硬
化層Mを積み重ねて所望の三次元形状造形物を製造する
装置であって、上記粉末材料Pを溜める材料タンク3と
硬化層Mを造形する造形タンク4との間に底面6aが昇
降自在に駆動する材料保管溝6を設け、レーザー焼結時
に材料保管溝6内に格納された粉末材料Pを上昇させる
と共に材料供給ワイパー2を移動させ且つ粉末材料Pが
焼結エリアU内に流出しない位置で材料供給ワイパー2
を停止させるための制御部を設けてなることを特徴とし
ており、このように構成することで、レーザー焼結時に
材料供給ワイパー2によって押し出された次層分の粉末
材料Pを材料保管溝6に保管し、レーザー焼結が完了し
たときに材料保管溝6の底面6aを上昇させて材料供給
を開始することができ、これにより、造形エリア1直前
に材料供給準備をしたときでも、材料保管溝6に粉末材
料Pが格納されることで、粉末材料Pが造形エリア1に
流出しないものであり、焼結完了後は速やかに造形エリ
ア1上に材料供給ができるようになる。
エリア1に近づくにつれて下り傾斜させるのが好まし
く、この場合、材料保管溝6の底面6aの上昇と材料供
給ワイパー2の移動とを同時に行なうことで、粉末材料
Pを造形エリア1上に押し出すことが可能となり、従っ
て、材料供給ワイパー2の移動開始のタイミングを速め
ることができる。
サイドに設けるのが好ましく、この場合、材料供給ワイ
パー2の1往復で2回の材料供給を行なうことが可能と
なり、材料供給ワイパー2の移動距離を短くできる。
材料タンク3側の材料保管溝6に「複数層+1層」分の
粉末材料Pを格納し、材料タンク3側とは反対側の材料
保管溝6に上記「複数層」と同数の「複数層」の粉末材
料Pを格納し、レーザー焼結が完了した後に材料供給ワ
イパー2を両方の材料保管溝6間に移動させることで造
形エリア1上への材料供給を行なうのが好ましく、この
場合、材料供給ワイパー2を両サイドの材料保管溝6間
で複数回往復させるだけで、材料保管溝6内の粉末材料
Pを複数回供給することが可能となり、材料供給ワイパ
ー2の移動距離(移動量)をより削減できる。
ト部7を設けるのが好ましく、この場合、材料保管溝6
の底面6aに振動を与えて、材料保管溝6の粉末材料P
の充填を高密度で行なうことができる。
側の所定位置に配置された無機質もしくは有機質の粉末
材料Pを材料供給ワイパー2によって造形エリアに向か
って移動させる移動工程と、造形エリアに粉末材料Pを
充填して均すことにより層状に堆積させる堆積工程と、
堆積させた粉末材料Pに光ビームを照射して硬化層Mを
形成する光ビーム照射工程とを繰り返すことにより、硬
化層Mを積み重ねて所望の三次元形状造形物を製造する
装置であって、上記硬化層Mを造形する造形タンク4の
両サイドに底面6aが昇降自在に駆動する材料保管溝6
をそれぞれ設け、材料タンク3側の材料保管溝6に2層
分以上の粉末材料Pを格納すると共に、材料タンク3側
と反対側の材料保管溝6に1層分の粉末材料Pを格納
し、両サイドの材料保管溝6,6間に材料供給ワイパー
2を往復移動させることを特徴としており、このように
構成することで、材料保管溝6内の2層以上の粉末材料
Pを造形エリア1上に1層ずつ順次供給可能となり、材
料供給ワイパー2の移動距離(移動量)を削減できる。
とも一方の底面6aを造形エリア1に近づくにつれて下
り傾斜させると共に、下り傾斜した底面6aの上昇と材
料供給ワイパー2の移動とを同時に行なうことで、粉末
材料Pを造形エリア1上に押し出すようにするのが好ま
しく、この場合、材料供給ワイパー2の移動開始のタイ
ミングを速めることができる。
の所定位置に配置された無機質もしくは有機質の粉末材
料Pを材料供給ワイパー2によって造形エリアに向かっ
て移動させる移動工程と、造形エリアに粉末材料Pを充
填して均すことにより層状に堆積させる堆積工程と、堆
積させた粉末材料Pに光ビームを照射して硬化層Mを形
成する光ビーム照射工程とを繰り返すことにより、硬化
層Mを積み重ねて所望の三次元形状造形物を製造する装
置であって、上記粉末材料Pを溜める材料タンク3と硬
化層Mを造形する造形タンク4との間に材料格納遮蔽板
8を配置し、レーザー焼結時に材料供給ワイパー2にて
押し出された粉末材料Pを材料供給ワイパー2と材料格
納遮蔽板8との間で挟み込み、レーザー焼結完了後に粉
末材料Pを造形エリア1上に供給するための制御部を設
けてなることを特徴としており、このように構成するこ
とで、造形エリア1直前まで粉末材料Pが移動しても材
料格納遮蔽板8によって造形エリア1内に粉末材料Pが
流出するのを防止できるので、材料供給時の流出量を把
握しなくてもよく、材料供給ワイパー2の位置制御が簡
単になる。
材料供給ワイパー2側に向かって傾けた形状にするのが
好ましく、この場合、材料供給ワイパー2と材料格納遮
蔽板8との間で次層分の粉末材料Pを挟み込むことがで
き、造形エリア1直前まで材料格納遮蔽板8が移動して
も粉末材料Pが流出しないようにできる。
材料供給ワイパー2に対して接触離反可能とし、材料待
機工程の中で材料供給ワイパー2にて押し出された粉末
材料Pを材料供給ワイパー2と材料格納遮蔽板8との間
で挟み込むと共に、材料格納遮蔽板8の下端部8aと材
料供給ワイパー2との隙間から粉末材料Pを造形エリア
1上の焼結エリアUとその周辺部に供給するのが好まし
く、この場合、造形エリア1直前まで粉末材料Pが移動
しても材料格納遮蔽板8と材料供給ワイパー2との隙間
をなくすことで造形エリア1内に粉末材料Pが流出する
のを防止できるので材料供給時の流出量を把握しなくて
もよく、供給時には材料格納遮蔽板8と材料供給ワイパ
ー2との間に隙間を設けることで造形エリア1上の焼結
エリアUとその周辺部のみに粉末材料Pを供給すること
が可能となる。
パー2の前後両サイドに設けたので、前側の材料格納遮
蔽板8と材料供給ワイパー2との間に次層分の粉末材料
Pを保管すると共に、後側の材料格納遮蔽板8と材料供
給ワイパー2との間に次々層の粉末材料Pを保管して、
造形エリア1上を往復させるのが好ましく、この場合、
2層分の材料が順次供給可能となり、作業能率を向上さ
せて、造形時間をより短縮できるようになる。
部にカメラユニット部9を設置し、材料供給後に造形エ
リア1上に材料が完全に供給されていないときは再度材
料を供給するのが好ましく、この場合、材料供給が完全
にされた画像のときは次層のレーザー焼結を行ない、材
料供給が不完全な場合の画像のときは再度材料供給を行
ない、再度カメラで撮影して材料供給が完全となった後
に、次層のレーザー焼結を行なうようにすることで、造
形エリア1に粉末材料Pが供給されているか否かを把握
することができ、材料供給漏れを少なくすることができ
る。
施形態に基づいて説明する。
備工程を経た後に、造形エリア1の外側の所定位置に配
置された無機質もしくは有機質の粉末材料Pを材料供給
ワイパー2によって造形エリア1に向かって移動させる
移動工程と、造形エリア1に粉末材料Pを充填して均す
ことにより層状に堆積させる堆積工程と、堆積させた粉
末材料Pに光ビームLを照射して硬化層Mを形成する光
ビーム照射工程とを行ない、これら移動工程と堆積工程
と光ビーム照射工程とを繰り返すことにより、硬化層M
を積み重ねて所望の三次元形状造形物を製造する方法で
あって、図1のように光ビーム照射工程の途中で、材料
供給ワイパー2を移動させて次層分の粉末材料Pを光ビ
ームLが照射されない非焼結エリアVに向かって移動さ
せると共に粉末材料Pが焼結エリアU内に流出しない位
置で材料供給ワイパー2を停止させる材料待機工程を行
なう点に特徴を有している。
う前に図2に示す三次元の立体形状データを三次元CA
Dコンピュータにて形状を作成する。次いで上記工程で
作成された立体形状データを、三次元CAD断面スライ
ス用CAMコンピュータを用いて、図3(a)、(b)
のように積層方向(Z軸方向)に所定のピッチ(0.0
1mm〜0.5mm)でスライスし、図3(c)、
(d)に示す断面輪郭データを抽出する。この断面輪郭
データの輪郭はポイント位置データで構成される。ここ
で図3(a)(b)は積層方向(X−Z平面)の断面形
状であり、図3(c)(d)はX−Y平面の断面であ
り、(c)が(b)のQ−Q線に沿う断面、(d)がW
−W線に沿う断面である。
データを積層造形装置に転送する。このとき図4に示す
ネットワークにてデータのやり取りを行なう。なお、三
次元CADコンピュータと三次元CAD断面スライス用
CAMコンピュータとは同一のコンピュータであっても
よい。その後、上記工程で転送された積層データを図5
(a)に示す制御用コンピュータにて造形エリア1上に
レイアウトする。図5(b)はレイアウト画面、(c)
は断面移動後のレイアウト画面である。このとき断面輪
郭を構成するポイントデータをコンピュータ数値入力で
移動した値を付加することで、制御用コンピュータで造
形を行なう断面輪郭データを数値入力にて移動させるこ
とが可能となる。
を示している。材料タンク3内には材料テーブル12が
材料テーブル駆動スライダー14aによって昇降可能に
設置され、造形タンク4内には造形テーブル13が造形
テーブル駆動スライダー14によって昇降可能に設置さ
れている。造形テーブル13の上には造形物密着用プレ
ート15が配置されており、粉末材料Pを光硬化させて
なる硬化層M(図1)が順次積み重ねられて造形物が製
造されるようになっている。粉末材料Pとしては、例え
ば平均粒径約20μmの球形をなす鉄粉が使用される。
材料供給ワイパー2は、材料タンク3及び造形タンク4
の内幅よりも長い細幅の板状をなし、ワイパー駆動スラ
イダー16によって材料タンク3の外側から材料タンク
3の上方を通過して造形エリア1の外側まで水平移動す
るようになっている。材料供給ワイパー2には、鉄製の
平板が使用される。なお図6中の5は粉末材料Pの材料
流出先端部P1(図1)を検知するための材料先端部検
知センサー、10は材料先端部検知センサー5を駆動す
るセンサー駆動部、11は造形テーブル13及び材料テ
ーブル12の駆動部保持用ベースプレートである。なお
材料先端部検知センサー5については後述の実施形態で
説明する。
位置にセットし、材料タンク3内に造形で必要な量の粉
末材料Pをセットする。このとき、材料タンク3内に粉
末材料Pを投入し、上面から圧力を加えて高密充填した
後に上面を平坦に均す。またこのとき、材料供給ワイパ
ー2を造形テーブル13上に移動させ、造形テーブル1
3を上昇させて造形物密着用プレート15を材料供給ワ
イパー2に接触させて、材料供給ワイパー2が造形物密
着用プレート15全面に接触するように水平出しを行な
う。その後、材料供給ワイパー2を材料供給準備位置
(原点位置)に復帰させておく。この位置が材料供給ワ
イパー2の移動開始位置となる。
(a)のように造形テーブル13の上面を造形タンク4
の上端よりも1層分だけ下げてある。材料タンク3で
は、粉末材料Pが材料タンク3の上端よりも1層分だけ
高い位置に押し上げられている。
→光ビーム照射工程へと移る。粉末材料Pの移動工程で
は、図8(b)のように材料供給ワイパー2を材料タン
ク3から造形タンク4のほうに水平移動させると、1層
分の粉末材料Pが造形エリア1に押し出される。このと
き材料供給ワイパー2の下端で均されるので、造形タン
ク4に供給された粉末材料Pは、薄い層状に堆積する。
そして、図9(a)のように造形タンク4上に必要な粉
末材料Pを供給し終えた材料供給ワイパー2は、造形タ
ンク4の外側まで移動する。その後、図9(b)のよう
に造形テーブル13を1層分だけ降下させてその上面を
レーザー焼結位置(レーザー焼結焦点高さ)にセットす
る。その後、図9(c)のように材料供給ワイパー2が
光ビームLの照射領域に入らないようにして元の位置ま
で移動させると共に、光ビームLを1層目の断面輪郭エ
リア上に照射してレーザー焼結を行ない、粉末材料Pを
硬化させて新たな硬化層Mを形成する。光ビームLとし
ては、例えばYAGレーザが使用される。この光ビーム
照射工程の間に、材料供給ワイパー2を材料タンク3の
外側に復帰させておく。このとき材料供給ワイパー2が
造形エリア1の外側に移動したことを確認する手段とし
て、材料供給ワイパー2のスライド位置座標を制御用コ
ンピュータで認識するか、材料供給ワイパー2が通過し
たことを認識させるためにセンサー等を設置して認識す
る方法がある。また、材料供給ワイパー2のスライド位
置座標をコンピュータで認識して、図9(d)のように
材料供給ワイパー2が断面輪郭エリアの外側に移動した
直後からレーザー焼結を行なうことも可能である。そし
て、レーザー焼結完了後は、図9(e)のように造形テ
ーブル13を1層分だけ降下させると共に、材料テーブ
ル12を上昇させて粉末材料Pの押し出しを行なう。な
お硬化層Mの1層分の厚みは、例えば0.1mmとす
る。ここまでは1層目の硬化層Mを形成する手順を説明
したが、2層目以降からは以下のように光ビーム照射工
程の途中で材料待機工程を行なうようにする。
工程の途中で、図10(b)、(c)のように材料供給
ワイパー2を移動させて次層分の粉末材料Pを非焼結エ
リアV(材料供給ワイパー2の制御部で定めた非焼結エ
リアV、或いは造形状況を検出することにより求めた非
焼結エリアV)に向かって移動させると共にこの粉末材
料Pが焼結エリアU内に流出しない位置で材料供給ワイ
パー2を停止させる。図10(a)中の17は焼結完了
部、18は焼結非完了部である。この材料待機工程で
は、図11に示すように、レーザー焼結を行なっている
状態で、次層分の粉末材料Pが造形エリア1の非焼結エ
リアVまで押し出され、焼結エリアUの上面に流出しな
い位置で停止して材料供給準備を行なう。そして、レー
ザー焼結完了後に材料供給ワイパー2を移動させて造形
タンク4上に粉末材料Pを供給することによって、造形
エリア1上に粉末材料Pを短時間で供給できるようにな
り、このように光ビーム照射工程と材料待機工程とを同
時進行させることで、造形タンク4上には複数層の硬化
層Mが積み重ねられていき、所望の三次元形状を有する
造形物が短時間で得られるようになる。
リア上にレーザー焼結を行なっている段階で、材料待機
工程を同時進行させ、材料テーブル12を上昇させて次
層に必要な材料分だけ材料供給ワイパー2にて押し出す
と共に、この粉末材料Pが焼結エリアU上面に流出しな
いように材料供給ワイパー2の位置制御を行なうことに
よって、光ビーム照射工程を行なっている状態で造形エ
リア1上への次層の材料供給の準備ができるようにな
り、これにより、光ビーム照射工程が完了したあと直ぐ
に材料供給ワイパー2の移動による造形タンク4への粉
末材料Pの供給が開始できるようになる。またこのとき
図1のようにレーザー焼結を行なっている状態で、次層
分の粉末材料Pの材料流出先端部P1が焼結エリアUの
直前で停止させることにより、焼結エリアまでの次層分
の材料供給を素早く開始することができるようになるの
で、造形タンク4上部に粉末材料Pが流出するのを防止
しながら、造形時間を短縮でき、生産の高効率化を図る
ことができる。なお、必ずしも次層分の粉末材料Pの材
料流出先端部P1を焼結エリアUの直前まで押し出す必
要はなく、例えば図20に示すように、材料流出先端部
P1を造形エリア1の直前で停止させるようにしてもよ
いものである。
パー2の位置制御の具体例を説明する。
の断面輪郭データ(図3)と、断面輪郭データの造形エ
リア1上に配置される位置とに基づいて、造形エリア1
上での焼結エリアUと非焼結エリアVとを特定して、材
料供給ワイパー2の位置制御を行なう場合の一例を示し
ている。ここでは、レイアウトした断面の断面輪郭デー
タを構成するポイントデータa〜fを読み込み、造形エ
リア1座標で材料タンク3がある方向をX軸プラスと
し、X座標の最大位置を焼結エリアUの先端部{材料流
出先端部P1(図1)と同じ}とする。制御用コンピュ
ータ画像では図12のcで示すポイントのX座標の値が
焼結エリア先端部U1になり、これによって、材料供給
ワイパー2の位置制御を行なうにあたって、材料供給位
置設定を数値制御することが可能となる。これにより、
材料待機工程において光ビームLによる1層分の照射が
完了していない場合には、図13(a)のように粉末材
料Pが焼結エリア先端部U1で停止し、図13(b)、
(c)のように照射が完了した焼結エリアU毎に材料供
給ワイパー2にて材料供給を行なえるようになる。また
このとき、材料供給ワイパー2を停止させることなく、
光ビームの照射完了速度に合わせて移動させるようにし
てもよいものである。このことは以下の各実施形態にお
いても同様である。
ワイパー2の先端部2aからどのくらいの幅を持ってい
るかを造形前に確認し、その流出幅を流出量の最大値
(幅D)と仮定して、材料供給ワイパー2の先端部2a
に材料流出先端部P1を付加した座標を、材料供給準備
位置とする場合の一例を示している。これにより、材料
流出先端部P1が図14(a)のように材料タンク3と
造形タンク4との間に位置するように、或いは図14
(b)のように焼結エリアU直前に位置するように、材
料流出量の幅Dに合わせて材料供給ワイパー2を位置制
御することが可能となる。
造形タンク4との間に、材料流出先端部P1を検知する
材料先端部検知センサー5を配置し、材料先端部検知セ
ンサー5が検知した位置と材料供給ワイパー2の先端部
2aとから、材料流出量の幅Dを算出して材料供給ワイ
パー2の位置制御を行なう場合の一例を示している。こ
こでは、材料先端部検知センサー5で材料流出先端部P
1を検知したときに、検知信号が制御用コンピュータに
入力され、材料供給ワイパー2を停止させる。このとき
の材料流出先端部P1と材料供給ワイパー2の先端部2
aとの間の距離を計算して、材料流出量の幅Dを算出す
る。このような距離測定を、1層毎もしくは複数層毎に
随時行なうことによって、材料流出量の幅Dを正確に把
握することが可能となり、結果的に材料供給ワイパー2
の位置制御を精度良く行なうことが可能となる。
層ピッチ)と材料テーブル12の上昇量(造形タンク4
上部に必要な供給量)とを予め設定し、図16(a)→
(b)→(c)→(d)のように、造形エリア1上で1
0mmピッチで材料供給ワイパー2を移動させたときの
材料供給ワイパー2の先端部2aと材料流出先端部P1
との関係を実験する場合の一例を示し、図17はその関
係をデータベース化した一例を示している。このデータ
を造形条件に付加し、造形を行なうことで、材料流出量
の把握が容易となり、材料供給ワイパー2の位置制御が
可能となる。その一例を以下の図18に示す。
ー2の移動距離と材料供給ワイパー2の先端部2aから
材料流出先端部P1までの距離との関係を示すデータ
(図17のグラフ)に基づいて、材料供給ワイパー2の
位置制御を行なう場合の一例を示している。ここでは、
上記図15に示した材料先端部検知センサー5が材料供
給ワイパー2の進行方向Aに沿ってスライド可能となっ
ており、焼結エリア先端部U1に材料先端部検知センサ
ー5を移動制御すると共に、焼結エリア先端部U1から
材料供給ワイパー2の先端部2aまでの最短距離をCA
M処理で作成された断面輪郭データから算出し、当該算
出結果に基づいて材料供給ワイパー2を駆動する場合の
例を示している。ここでは上記図17のグラフを活用す
ることによって、焼結エリア先端部U1から材料供給ワ
イパー2の先端部2aまでの最短距離を算出するように
している。なお図18中の16はワイパー駆動スライダ
ー、17はセンサー駆動スライダーである。しかして、
材料先端部検知センサー5をスライド可能としたこと
で、焼結エリア先端部U1の変化に材料先端部検知セン
サー5が対応できるようになり、材料流出量の数値を明
確にでき、材料流出量の把握が容易となる。
の他例として、図18の材料先端部検知センサー5は用
いず、造形エリア1の位置情報(断面輪郭エリアをレイ
アウトした制御用コンピュータの情報)とワイパー駆動
スライダー16の位置情報をリンクすることで、材料供
給ワイパー2を位置制御するようにしてもよい。図19
はその一例を示しており、材料供給ワイパー2の移動距
離を制御用コンピュータにフィードバックして材料供給
ワイパー2のスライド位置座標{原点から進行方向A
(X軸方向)への移動距離}を認識すると共に、次層分
の粉末材料Pの最大流出量の幅Dの数値を予め入力して
おき、焼結エリア先端部U1から材料供給ワイパー2の
先端部2aまでの距離を算出して、当該距離が予め入力
された材料流出量の幅Dと一致した時点で材料供給ワイ
パー2を停止させる。このように焼結エリア先端部U1
と材料供給ワイパー2の先端部2aとの距離を制御用コ
ンピュータで確認して材料供給ワイパー2を位置制御す
ることで、材料先端部検知センサー5を用いることな
く、制御用コンピュータの位置情報により材料供給ワイ
パー2の位置制御が可能となる。
を、材料供給ワイパー2の進行方向Aに対して複数のエ
リアg〜l……に分割し、材料供給ワイパー2が進行を
開始する方向Aから光ビーム照射を開始する場合の一例
を示している。本例では10分割しているが、分割数は
特に限定されない。しかして、光ビーム照射工程におい
て、上記分割されたエリアのうち、材料供給ワイパー2
が進行を開始する方向Aからg→h→i→j→k→l…
…の順にレーザー焼結を行なうことによって、分割ごと
の焼結完了が把握でき、従って、焼結完了したエリアに
次層分の粉末材料Pを押し出していくことによって、造
形時間の一層の短縮化を図ることができる。
を材料供給ワイパー2の進行方向Aに対して複数分割し
た原理を用い、造形エリア1に材料供給ワイパー2が移
動する時間を算出し、その時間からレーザー焼結を完了
する時間を制御用コンピュータで算出し、焼結未完了の
分割されたエリアにレーザー焼結が開始され始めたとき
に、焼結完了後の分割エリアに材料供給ワイパー2が材
料供給を開始する場合の一例を示している。ここでは、
1層分だけ造形テーブル13を降下して、光ビーム照射
を行なっている状態で、次層分の粉末材料供給セットを
行なうと共に、レーザー焼結完了時間を算出し、レーザ
ー焼結完了時間と、材料供給ワイパー2が造形エリア1
直前或いは焼結エリアU直前に移動する時間とが一致と
すると、材料供給を開始する。これにより、材料供給時
間(加工時間)が正確に算定できるようになる。また焼
結が完了したエリアに次層分の粉末材料Pを押し出すこ
とによって、造形時間の一層の短縮化を図ることができ
る。
造形エリア1に流出させないための材料保管溝6を設け
た場合の例を説明する。
の間に底面6aが昇降自在に駆動する材料保管溝6を設
け、レーザー焼結時に材料保管溝6内に格納された粉末
材料Pを上昇させると共に材料供給ワイパー2を移動さ
せて該粉末材料Pを造形エリア1上に供給する場合の一
例を示している。本例では、レーザー焼結時には、図2
3(a)のように材料供給ワイパー2によって押し出さ
れた次層分の粉末材料Pを材料保管溝6に保管してお
き、レーザー焼結が完了したときに図23(b)のよう
に材料保管溝6の下方に配置した溝テーブル40が上昇
して、材料供給を開始するので、造形エリア1直前に材
料供給準備をしたときでも、材料保管溝6に粉末材料P
が格納されることで、粉末材料Pが造形エリア1に流出
しないものであり、焼結完了後は速やかに造形エリア1
上に材料供給ができ、造形時間を短縮させることができ
る。
エリア1に近づくにつれて下り傾斜させた場合を示して
いる。他の構成は図23と同様である。ちなみに、材料
保管溝6の底面6aが平坦だと、底面6aが完全に上昇
しきるまで材料供給ワイパー2の移動を待つ必要がある
が、本例では、材料保管溝6の底面6aを造形エリア1
に向かって下り傾斜させたので、図24(a)(b)の
ように溝テーブル40の上昇と材料供給ワイパー2の移
動とを同時に行なうことで、粉末材料Pを造形エリア1
上に押し出すことが可能となり、従って、材料供給ワイ
パー2の移動開始のタイミングを速めることができ、造
形時間の一層の短縮化を図ることができる。
4の両サイドに設けた場合の例を示している。図25で
は材料保管溝6の底面6aは平坦面となっているが、図
24のように造形タンク4に向かって下り傾斜させても
よいものである。本装置の一例を図30、図31に示し
ている。本装置の溝テーブル40は図30(c)に例示
したスライダー装置41によって昇降するものである
が、これに限らず、図30(b)、図31に例示したモ
ータ20及びカム21を用いて昇降させるものであって
もよい。材料保管溝6以外の構成は図6と同様である。
しかして、造形タンク4の両サイドに設けた材料保管溝
6にそれぞれ次層分の粉末材料Pを保管できるので、材
料供給ワイパー2の1往復で2回の材料供給を行なうこ
とが可能となり、材料供給ワイパー2を1往復させて1
回の材料供給を行なう場合と比較して材料供給ワイパー
2の移動距離を短くでき、造形時間をより短縮できる。
うち、一方(材料タンク3側)の材料保管溝6に「複数
層(例えば6層)+1層」分の粉末材料Pを格納し、他
方(材料タンク3側と反対側)の材料保管溝6に「複数
層(例えば6層)」分の粉末材料Pを格納し、レーザー
焼結が完了した後に材料供給ワイパー2を両方の材料保
管溝6間に移動させることで造形エリア1上への材料供
給を行なう場合の一例を示している。図26(a)のよ
うにレーザー焼結を行なっている状態で、先ず材料タン
ク3を複数層分(ここでは12層分)だけ上昇させ、材
料供給ワイパー2により12層分の粉末材料Pを一方
(材料タンク3側)の材料保管溝6に供給する。レーザ
ー焼結完了後に造形テーブル13を1層分だけ降下させ
た後に、図26(b)のように溝テーブル40を「(複
数層/2)+1層」分(ここでは7層分)だけ上昇させ
て、材料供給ワイパー2で7層分の粉末材料Pを造形エ
リア1上を通過させて1層分の粉末材料Pを供給すると
共に、過剰な6層分の粉末材料Pを他方(材料タンク3
側と反対側)の材料保管溝6に格納して材料供給ワイパ
ー2を他方の材料保管溝6の外側に配置する(図26
(c)の状態)。その後、造形テーブル13を1層分だ
け降下させた後に、図26(c)のようにレーザー焼結
を行なう。レーザー焼結後に造形テーブル13を更に1
層分だけ降下させた後に、図26(d)のように他方の
材料保管溝6の溝テーブル40を1層分上昇させて、材
料供給ワイパー2にて1層分の粉末材料Pを造形エリア
1上に供給する。そして、材料保管溝6内に粉末材料P
がなくなるまで上記一連の動作((a)〜(d))を繰
り返す(図26(e))。粉末材料Pがなくなった後に
図26のように材料供給ワイパー2を原点位置に復帰さ
せると共に、図26(a)〜(d)の動作を繰り返す。
これにより、材料供給ワイパー2を両サイドの材料保管
溝6間で複数回往復させるだけで、材料保管溝6内の粉
末材料Pを(複数×2)回供給することが可能となり、
材料供給の効率化が図られ、造形時間を一層短縮できる
ようになる。
ち、一方(材料タンク3側)の材料保管溝6に2層分以
上の粉末材料Pを格納し、他方(材料タンク3側と反対
側)の材料保管溝6に1層分の粉末材料Pを格納し、両
サイドの材料保管溝6間に材料供給ワイパー2を往復移
動させる場合を示している。両サイドの材料保管溝6の
溝テーブル40が昇降する点は上記図26の実施形態と
同様である。本例では図27(a)のように、一方の材
料保管溝6に例えば6層分の粉末材料Pを格納した場合
を説明すると、先ず図27(a)のようにレーザー焼結
を行なっている状態で、材料供給ワイパー2を移動させ
ると共に、溝テーブル40を2層分だけ上昇させて、材
料供給ワイパー2で2層分の粉末材料Pを造形エリア1
上を通過させて1層分の粉末材料Pを供給すると共に、
過剰な1層分の粉末材料Pを他方(材料タンク3側と反
対側)の材料保管溝6に格納し、材料供給ワイパー2を
他方の材料保管溝6よりも更に他方に配置する(図27
(c)の状態)。その後、造形テーブル13をレーザー
焼結位置まで降下させてレーザー焼結を行なう。レーザ
ー焼結後に造形テーブル13を1層分だけ降下させた後
に、図27(d)のように他方の材料保管溝6の溝テー
ブル40を上昇させて、残りの粉末材料Pを材料供給ワ
イパー2にて造形エリア1上に供給する。このようにし
て、すべての材料保管溝6内に粉末材料Pがなくなるま
で、上記一連の動作((a)〜(d))を繰り返す。こ
れにより、材料保管溝6内の2層以上の粉末材料Pを造
形エリア1上に順に供給可能となり、材料供給ワイパー
2の移動距離(移動量)を削減でき、造形時間を短縮で
きる。しかも本例では、2層分の粉末材料Pを材料供給
ワイパー2で押し出すので、押し出される粉末材料Pが
少量であり、材料供給ワイパー2にかかる負担が小さく
なり制御が容易になるという利点もある。
6を設けた場合において、材料タンク3側と反対側の材
料保管溝6の底面6aを造形エリア1に近づくにつれて
下り傾斜させた場合を示している。ここでは材料タンク
3側の材料保管溝6の底面6aは平坦としているが、こ
の底面6aも上記図24のように傾斜させてもよいもの
である。しかして、材料供給ワイパー2の復路の場合、
他方の材料保管溝6の底面6aを上昇させながら材料供
給ワイパー2を移動させて粉末材料Pを造形エリア1上
に押し出すことができるようになるので、復路での材料
供給ワイパー2の移動開始のタイミングを速めることが
でき、造形時間を一層短縮できる。
ニット部7を設けた場合を示している。他の構成は図2
7と同様である。本例では、材料保管溝6の底面6aの
テーブルの下部に振動ユニット部7を設けたことで、材
料保管溝6の底面6aに振動を与えて、材料保管溝6の
粉末材料Pの充填を高密度で行なうことができ、材料供
給量のバラツキを防止できる。なお振動ユニット部7と
して例えばソレノイド等を用いることができるが、その
機構は特に限定されない。
納遮蔽板8を設けた実施形態を説明する。
間に材料格納遮蔽板8を配置し、材料タンク3上を通過
する材料供給ワイパー2にて押し出された粉末材料Pを
材料供給ワイパー2と材料格納遮蔽板8との間で挟み込
みながら粉末材料Pを造形エリア1上に供給する場合の
一例を示している。図33は材料格納遮蔽板8に接触確
認センサー43を備えた場合の一例を示しており、材料
格納遮蔽板8は2本のガイドレール19にてガイドされ
て材料タンク3および造形タンク4の上方空間を平行移
動する。材料格納遮蔽板8の駆動源としては、材料格納
遮蔽板8上部に設けた駆動制御モータ42に歯車22を
設け、この歯車22を材料供給ワイパー2の進行方向A
と平行に設置されたラック23と噛み合わせてある。ラ
ック23はワイパー駆動スライダー16に対して固定さ
れている。駆動制御モータ42が回転すると、駆動制御
モータ42及び材料格納遮蔽板8がラック23に対して
移動するようになっている。レーザー焼結を行なってい
るときに、材料格納遮蔽板8と材料供給ワイパー2との
位置関係を認識するために、材料格納遮蔽板8の上部に
接触確認センサー43で位置情報を得るようにしてい
る。つまり接触確認センサー43で得た位置信号で、造
形エリア1上部に粉末材料Pを供給する時に材料供給ワ
イパー2と一定の距離を保ちながら、焼結エリア先端部
U1に材料格納遮蔽8の先端部(造形タンク4側の先端
部)を移動させるようにしている。他の構成は図6の構
成と同様である。レーザー焼結が完了すると、図34
(a)〜(c)のように材料格納遮蔽板8の先端部が次
の焼結エリアU手前まで移動して、材料供給準備を行な
う。しかして造形エリア1直前まで粉末材料Pが移動し
ても材料格納遮蔽板8によって造形エリア1内に粉末材
料Pが流出するのを防止できる。材料供給時の流出量を
把握しなくてもよいものとなり、材料供給ワイパー2の
位置制御が簡単になる。
状に限らず、図35に示すように、材料格納遮蔽板8の
下端部8aをエッジ形状としたり、或いは図36に示す
ように、材料格納遮蔽板8の下端部8aをヤスリのよう
な網目溝が付加された形状とすることで、レーザー焼結
面(最上層の硬化層M上面)の突起部50(図38)を
除去できるようになる。さらに図37に示すように、材
料格納遮蔽板8の下端部8aに円筒のローラ24を付加
し、ローラ24の外周部に設けた溝によってレーザー焼
結面の突起部50を除去するようにしてもよい。ちなみ
に、レーザー焼結面の突起部50とは、図38のように
レーザー照射された材料が飛び跳ねて焼結された部分に
飛び散った溶融玉をいい、この突起部50を除去するこ
とで硬化層M表面の平滑性を得ることができる。
材料供給ワイパー2側に向かって傾けた形状にした場合
の一例を示している。なお、材料格納遮蔽板8の位置制
御は図34と同様である。本例の材料格納遮蔽板8は2
層構造とされ、材料供給ワイパー2側の下端部8aが材
料供給ワイパー2側に向かって略く字状に屈曲してお
り、材料格納遮蔽板8の上部に接触確認センサー43が
配設されている。この材料格納遮蔽板8を備えた装置の
一例を図40に示す。図40(a)のように材料格納遮
蔽板8の準備設定座標位置を認識する位置認識センサー
部25が設けられている。他の構成は図33と同様であ
る。この材料格納遮蔽板8の動作の一例を図41に示
す。レーザー焼結を行なっている状態で、図41(a)
のように材料格納遮蔽板8を材料タンク3と造形タンク
4との間に停止させた状態で、ワイパー駆動スライダー
16によって材料供給ワイパー2を移動して、図41
(b)、(c)のように材料供給ワイパー2と材料格納
遮蔽板8の下端部8aとの間で次層分の粉末材料Pを挟
み込む。このとき接触確認センサー43が認識したとき
に材料格納遮蔽板8の下端部8aと材料供給ワイパー2
との間に約0.5〜2mm程度の幅Eの隙間(図41
(c))を設け、この隙間により粉末材料Pを焼結エリ
アU上に塗布する。従って、造形エリア1直前まで材料
格納遮蔽板8が移動しても、粉末材料Pが流出しない。
また本例では接触確認センサー43によって隙間の幅E
を設定することが可能である。また材料格納遮蔽板8の
駆動制御モータ42の移動距離座標は制御用コンピュー
タにて座標認識を行なうことが可能である。
の間に配置される材料格納遮蔽板8と、材料タンク3上
を通過する材料供給ワイパー2とを備え、材料格納遮蔽
板8と材料供給ワイパー2とを接触離反可能とし、材料
待機工程の中で材料供給ワイパー2にて押し出された粉
末材料Pを材料供給ワイパー2と材料格納遮蔽板8との
間で挟み込みながら粉末材料Pを造形エリア1上の焼結
エリアUとその周辺部のみに塗布するための装置の一例
を示している。他の構成は図40と同様である。本例の
装置の動作状態の一例を図43、図44に示す。材料待
機工程において、先ず図43(a)のように材料格納遮
蔽板8は造形タンク4と材料タンク3との間で待機して
いる状態で、材料タンク3が次層分上昇する。図43
(b)(c)のように材料供給ワイパー2が材料タンク
3上部に押し出された次層分の粉末材料Pを造形タンク
4側に押し出し、材料格納遮蔽板8と材料供給ワイパー
2との間で粉末材料Pを挟み込む。そして、材料格納遮
蔽板8に設けた接触確認センサー43によって材料供給
ワイパー2と材料格納遮蔽板8との位置認識をコンピュ
ータ上で認識して、図43(d)のようにレーザー焼結
される断面輪郭エリアより約15mm手前に材料供給ワ
イパー2を停止させる。つまり、材料供給ワイパー2の
先端部2aから材料格納遮蔽板8の先端部での距離mを
約10mmと仮定し、この距離mに材料格納遮蔽板8の
幅Nを加えた値を約15mmと仮定する。この状態か
ら、図43(e)のように材料供給ワイパー2から材料
格納遮蔽板8を約0.5〜2mm前方に移動させて隙間
を形成し、造形タンク4上に粉末材料Pを供給する準備
を完了する。その後、断面輪郭データに対してレーザー
焼結が完了した認識したデータを受けて、図43のよう
に材料供給ワイパー2及び材料格納遮蔽板8を焼結が完
了したエリア上まで移動して、材料供給ワイパー2と材
料格納遮蔽板8との隙間から造形エリア1上に1層分の
粉末材料Pだけを層状に堆積させる。その後断面輪郭デ
ータ上のエリアの焼結が完了すると、図44(a)の位
置まで材料格納遮蔽板8及び材料供給ワイパー2を移動
させ、焼結エリアUより約15mm進行方向Aに対して
余分に粉末材料Pを供給する。その後、図44(b)の
ように材料供給ワイパー2と材料格納遮蔽板8とが進行
方向Aに対して反対方向Bに進み、図44(c)のよう
に材料格納遮蔽板8は位置認識センサー部25に接触し
たときに停止し、材料供給ワイパー2は図44(d)の
ように材料タンク3後方の原点位置に復帰し、図43
(a)のレーザー焼結が開示されると共に、上記図43
(a)〜図44(d)の動作を繰り返す。ここで、非焼
結エリアVでは材料格納遮蔽板8と材料供給ワイパー2
との隙間をなくすことで、粉末材料Pが非焼結エリアV
には供給されないようにすることができ、造形エリア1
直前まで粉末材料Pが移動しても材料格納遮蔽板8によ
って造形エリア1内に粉末材料Pが流出するのを防止で
きる結果、材料供給時の流出量を把握しなくてもよくな
る。また焼結エリアUでは、材料格納遮蔽板8と材料供
給ワイパー2とを離してその隙間から粉末材料Pを供給
することで、焼結エリアUとその周辺部のみに粉末材料
Pを供給することが可能となり、材料供給量が少なくて
済み、材料供給を効率良く行なうことができる。
パー2の前後両サイドに設け、前側の材料格納遮蔽板8
と材料供給ワイパー2の前面との間、後側の材料格納遮
蔽板8と材料供給ワイパー2の背面との間に、それぞ
れ、粉末材料Pを保管し、造形タンク4上部を往復移動
させる場合の一例を示し、図46、図47はその装置の
一例を示している。後側の材料格納遮蔽板8の移動機構
は前側の材料格納遮蔽板8と同様であり、ラック23に
噛み合う歯車22を備えた駆動制御モータ42にて駆動
制御されると共に、位置認識センサー部25にて位置が
認識されるようになっている。この後側の材料格納遮蔽
板8にも接触確認センサー43が設けられている。また
本例では、材料待機工程において、先ず図48(a)の
ように前側の材料格納遮蔽板8は造形タンク4と材料タ
ンク3との間で停止し、後側の材料格納遮蔽板8が材料
供給ワイパー2の後方で停止している状態で、材料タン
ク3が1層分だけ上昇する。図48(b)のように材料
供給ワイパー2が次層分の粉末材料Pを造形タンク4側
に押し出して材料供給ワイパー2との間でその粉末材料
Pを挟み込む。その後、材料タンク3が更に1層分だけ
上昇して、図48(c)のように後側の材料格納遮蔽板
8がその粉末材料Pを造形タンク4側に押し出して材料
供給ワイパー2との間で粉末材料Pを挟み込み、材料供
給準備を完了する。その後、レーザー焼結後に図48
(d)のように造形エリア1上に前側の材料格納遮蔽板
8と材料供給ワイパー2と後側の材料格納遮蔽板8とを
一体に移動させる。このとき材料供給ワイパー2と前側
の材料格納遮蔽板8との隙間から造形エリア1上には1
層分の粉末材料Pだけを層状に堆積させる。このとき材
料供給ワイパー2と後側の材料格納遮蔽板8との間は接
触している。その後図49(a)の位置まで前側の材料
格納遮蔽板8と材料供給ワイパー2と後側の材料格納遮
蔽板8とをそれぞれ移動させた後に、図49(b)のよ
うにレーザー焼結を行ない、レーザー焼結完了後に、図
49(c)のように前側の材料格納遮蔽板8と材料供給
ワイパー2と後側の材料格納遮蔽板8とが進行方向Aに
対して反対方向Bに進み、後側の材料格納遮蔽板8と材
料供給ワイパー2との隙間から1層分の粉末材料Pを造
形エリア1へと移送して層状に堆積させる。そして図4
9(d)のように前側の材料格納遮蔽板8が位置認識セ
ンサー部25に接触して停止し、材料供給ワイパー2と
後側の材料格納遮蔽板8とが図48(a)に示す材料タ
ンク3後方の原点位置に復帰し、上記一連の動作を繰り
返す。しかして、2層分の粉末材料Pを保管しながら材
料供給ワイパー2と前側の材料格納遮蔽板8と後側の材
料格納遮蔽板8とを造形エリア1上を1往復させるだけ
で、2層分の材料が順次供給可能となり、1回の硬化工
程毎に材料供給ワイパー2を1回往復させる場合と比べ
て、材料供給ワイパー2の無駄な動きが少ないので、迅
速な動作が可能となり、全体の作業時間が削減され、作
業効率が向上する。
されているか否かを把握するために、レーザー焼結する
チャンバー内上部にカメラユニット部9を設置し、材料
供給後に造形エリア1上に材料が供給されているか否か
を確認し、また材料が完全に供給されていないときは再
度材料を供給する場合の一例を示している。本例では、
図50(b)の左側に示す材料供給が完全にされた画像
のときは次層のレーザー焼結を行ない、同(b)の右側
に示す材料供給が不完全な場合の画像(Tで示す影)の
ときは再度材料供給を行ない、その後再度カメラで撮影
して、材料供給が完全となった後に、次層のレーザー焼
結を行なうようにする。これにより材料供給漏れが少な
くなり、造形物の高品質化を図ることができる。
ては、造形エリアの外側の所定位置に配置された無機質
もしくは有機質の粉末材料を材料供給ワイパーによって
造形エリアに向かって移動させる移動工程と、造形エリ
アに粉末材料を充填して均すことにより層状に堆積させ
る堆積工程と、堆積させた粉末材料に光ビームを照射し
て硬化層を形成する光ビーム照射工程とを繰り返すこと
により、硬化層を積み重ねて所望の三次元形状造形物を
製造する方法であって、上記光ビーム照射工程の途中
で、材料供給ワイパーを移動させて次層分の粉末材料を
光ビームが照射されない非焼結エリアに向かって移動さ
せると共に粉末材料が焼結エリア内に流出しない位置で
材料供給ワイパーを停止させる材料待機工程を行なうの
で、光ビーム照射を行なっている状態で、材料供給ワイ
パーにて次層分の粉末材料を造形エリア上の焼結エリア
の上面に流出しない位置まで押し出して待機させること
によって、造形エリア上への次層の材料供給の準備がで
きるようになり、これにより造形時の材料供給時間を更
に短縮でき、生産の高効率化を図ることができるもので
ある。
の効果に加えて、上記粉末材料を溜める材料タンクと硬
化層を造形する造形タンクとの間に次層分の粉末材料を
停止させると共に材料流出先端部が造形エリア直前に位
置するように材料供給ワイパーを位置制御するので、造
形時間の短縮を図りながら、造形エリア上部に粉末材料
が流出するのを防止できるものである。
の効果に加えて、CAM処理で作成された造形物の断面
輪郭データと、断面輪郭データの造形エリア上に配置さ
れる位置とに基づいて、造形エリア上での焼結エリアと
非焼結エリアとを特定して、材料供給ワイパーの位置制
御を行なうので、材料供給ワイパーの材料供給位置設定
を数値制御することが可能となる。
2又は3記載の効果に加えて、粉末材料を溜める材料タ
ンクと硬化層を造形する造形タンクとの間に、材料供給
ワイパーにて押し出された粉末材料の材料流出先端部を
検知する材料先端部検知センサーを配置し、材料先端部
検知センサーが検知した位置と材料供給ワイパーの先端
部とから、材料流出量の幅を算出して材料供給ワイパー
の位置制御を行なうので、材料流出先端部と材料供給ワ
イパーの先端部との間の距離測定を随時行なうことがで
き、材料流出量を把握することができる。
の効果に加えて、材料先端部検知センサーが材料供給ワ
イパーの進行方向に沿ってスライド可能とされ、焼結エ
リア先端部と対応する位置に材料先端部検知センサーを
移動制御すると共に、焼結エリア先端部から材料供給ワ
イパーの先端部までの最短距離をCAM処理で作成され
た断面輪郭データから算出し、当該算出結果に基づいて
材料供給ワイパーを駆動するので、材料先端部検知セン
サーをスライド可能としたことで、焼結エリア先端部の
変化に材料先端部検知センサーが対応できるようにな
り、造形エリアの形状変化に応じて材料流出量の数値が
明確となり、材料流出量を把握することができる。
の効果に加えて、予め求められた材料供給ワイパーの移
動距離と材料供給ワイパーの先端部から材料流出先端部
までの距離との関係を示すデータに基づいて、材料供給
ワイパーの位置制御を行なうので、例えば造形エリア上
で材料供給ワイパーを移動させたときの材料供給ワイパ
ーの先端部と材料流出先端部との関係を実験してデータ
ベース化し、このデータを造形条件に付加し、造形を行
なうことで、材料流出量の数値が明確となり、材料流出
量を把握することができる。
の効果に加えて、上記材料供給ワイパーの移動距離を制
御用コンピュータにフィードバックして材料供給ワイパ
ーのスライド位置座標を認識すると共に、次層分の粉末
材料の最大流出幅の数値を予め入力しておき、焼結エリ
ア先端部から材料供給ワイパーの先端部までの距離を算
出して、当該距離が予め入力された材料流出幅と一致し
た時点で材料供給ワイパーを停止させるので、材料先端
部検知センサーを用いることなく、制御用コンピュータ
の位置情報により材料供給ワイパーの位置制御が可能と
なる。
の効果に加えて、上記断面輪郭データを、材料供給ワイ
パーの進行方向に対して複数分割し、材料供給ワイパー
が進行を開始する方向から光ビーム照射を開始するの
で、分割ごとの焼結完了が把握できる。
の効果に加えて、上記材料供給ワイパーの進行方向に対
して複数分割された造形エリアに材料供給ワイパーが移
動する時間を算出し、その時間からレーザー焼結を完了
する時間を制御用コンピュータで算出し、焼結未完了の
分割されたエリアにレーザー焼結が開始され始めたとき
に、焼結完了した分割されたエリアに材料供給ワイパー
が材料供給を開始するので、材料供給時間(加工時間)
が正確に算定できるようになり、また焼結が完了したエ
リアに次層分の粉末材料を押し出すことによって、造形
時間の一層の短縮化を図ることができる。
アの外側の所定位置に配置された無機質もしくは有機質
の粉末材料を材料供給ワイパーによって造形エリアに向
かって移動させる移動工程と、造形エリアに粉末材料を
充填して均すことにより層状に堆積させる堆積工程と、
堆積させた粉末材料に光ビームを照射して硬化層を形成
する光ビーム照射工程とを繰り返すことにより、硬化層
を積み重ねて所望の三次元形状造形物を製造する装置で
あって、上記粉末材料を溜める材料タンクと硬化層を造
形する造形タンクとの間に底面が昇降自在に駆動する材
料保管溝を設け、レーザー焼結時に材料保管溝内に格納
された粉末材料を上昇させると共に材料供給ワイパーを
移動させ且つ粉末材料が焼結エリア内に流出しない位置
で材料供給ワイパーを停止させるための制御部を設けて
なるので、レーザー焼結時に材料供給ワイパーによって
押し出された次層分の粉末材料を材料保管溝に保管し、
レーザー焼結が完了したときに材料保管溝の底面を上昇
させて材料供給を開始することができ、これにより、造
形エリア直前に材料供給準備をしたときでも、材料保管
溝に粉末材料が格納されることで、粉末材料が造形エリ
アに流出しないものであり、焼結完了後は速やかに造形
エリア上に材料供給ができ、造形時間を短縮させること
ができる。
記載の効果に加えて、上記材料保管溝の底面を、造形エ
リアに近づくにつれて下り傾斜させたので、材料保管溝
の底面の上昇と材料供給ワイパーの移動とを同時に行な
うことで、粉末材料を造形エリア上に押し出すことが可
能となり、従って、材料供給ワイパーの移動開始のタイ
ミングを速めることができ、造形時間を一層短縮でき
る。
又は11記載の効果に加えて、上記材料保管溝を造形タ
ンクの両サイドに設けたので、材料供給ワイパーの1往
復で2回の材料供給を行なうことが可能となり、材料供
給ワイパーの移動距離を短くでき、造形時間を一層短縮
できる。
記載の効果に加えて、上記両サイドの材料保管溝のう
ち、材料タンク側の材料保管溝に「複数層+1層」分の
粉末材料を格納し、材料タンク側とは反対側の材料保管
溝に上記「複数層」と同数の「複数層」の粉末材料を格
納し、レーザー焼結が完了した後に材料供給ワイパーを
両方の材料保管溝間に移動させることで造形エリア上へ
の材料供給を行なうので、材料供給ワイパーを両サイド
の材料保管溝間で複数回往復させるだけで、材料保管溝
内の粉末材料を複数回供給することが可能となり、材料
供給ワイパーの移動距離(移動量)をより削減でき、作
業能率を向上させて、造形時間を一層短縮できるもので
ある。
又は11又は12又は13記載の効果に加えて、材料保
管溝の下部に振動ユニット部を設けたので、材料保管溝
の底面に振動を与えて、材料保管溝の粉末材料の充填を
高密度で行なうことができ、材料供給量のバラツキを防
止できる。
を造形する造形タンクの両サイドに底面が昇降自在に駆
動する材料保管溝をそれぞれ設け、材料タンク側の材料
保管溝に2層分以上の粉末材料を格納すると共に、材料
タンク側と反対側の材料保管溝に1層分の粉末材料を格
納し、両サイドの材料保管溝間に材料供給ワイパーを往
復移動させるので、材料保管溝内の2層以上の粉末材料
を造形エリア上に1層ずつ順次供給可能となり、従っ
て、材料供給ワイパーの移動距離(移動量)を削減で
き、作業能率を向上させて、造形時間を短縮できる。
記載の効果に加えて、上記両サイドの材料保管溝の少な
くとも一方の底面を造形エリアに近づくにつれて下り傾
斜させると共に、下り傾斜した底面の上昇と材料供給ワ
イパーの移動とを同時に行なうことで、粉末材料を造形
エリア上に押し出すので、材料供給ワイパーの移動開始
のタイミングを速めることができ、作業能率を向上させ
て、造形時間の一層の短縮化を図ることができる。
の外側の所定位置に配置された無機質もしくは有機質の
粉末材料を材料供給ワイパーによって造形エリアに向か
って移動させる移動工程と、造形エリアに粉末材料を充
填して均すことにより層状に堆積させる堆積工程と、堆
積させた粉末材料に光ビームを照射して硬化層を形成す
る光ビーム照射工程とを繰り返すことにより、硬化層を
積み重ねて所望の三次元形状造形物を製造する装置であ
って、上記粉末材料を溜める材料タンクと硬化層を造形
する造形タンクとの間に材料格納遮蔽板を配置し、レー
ザー焼結時に材料供給ワイパーにて押し出された粉末材
料を材料供給ワイパーと材料格納遮蔽板との間で挟み込
み、レーザー焼結完了後に粉末材料を造形エリア上に供
給するための制御部を設けてなるので、造形エリア直前
まで粉末材料が移動しても材料格納遮蔽板によって造形
エリア内に粉末材料が流出するのを防止できるので、材
料供給時の流出量を把握しなくてもよく、材料供給ワイ
パーの位置制御が簡単になる。
記載の効果に加えて、上記材料格納遮蔽板の先端部を材
料供給ワイパー側に向かって傾けた形状にしたので、材
料供給ワイパーと材料格納遮蔽板との間で次層分の粉末
材料を挟み込むことができ、造形エリア直前まで材料格
納遮蔽板が移動しても粉末材料が流出しないようにでき
る。
記載の効果に加えて、上記材料格納遮蔽板の先端部を材
料供給ワイパーに対して接触離反可能とし、材料待機工
程の中で材料供給ワイパーにて押し出された粉末材料を
材料供給ワイパーと材料格納遮蔽板との間で挟み込むと
共に、材料格納遮蔽板の先端部と材料供給ワイパーとの
隙間から粉末材料を造形エリア上の焼結エリアとその周
辺部に供給するので、造形エリア直前まで粉末材料が移
動しても材料格納遮蔽板と材料供給ワイパーとの隙間を
なくすことで造形エリア内に粉末材料が流出するのを防
止できるので材料供給時の流出量を把握しなくてもよ
く、供給時には材料格納遮蔽板と材料供給ワイパーとの
間に隙間を設けることで造形エリア上の焼結エリアとそ
の周辺部のみに粉末材料を供給することが可能となり、
材料供給の効率化を図ることができる。
又は18又は19記載の効果に加えて、材料格納遮蔽板
を材料供給ワイパーの前後両サイドに設けたので、前側
の材料格納遮蔽板と材料供給ワイパーとの間に次層分の
粉末材料を保管すると共に、後側の材料格納遮蔽板と材
料供給ワイパーとの間に次々層の粉末材料を保管して、
造形エリア上を往復させることで、2層分の材料が順次
供給可能となり、作業能率を向上させて、造形時間をよ
り短縮できるようになる。
項1〜9又は13又は14又は16又は17記載の効果
に加えて、レーザー焼結するチャンバー内上部にカメラ
ユニット部を設置し、材料供給後に造形エリア上に材料
が完全に供給されていないときは再度材料を供給するの
で、材料供給が完全にされた画像のときは次層のレーザ
ー焼結を行ない、材料供給が不完全な場合の画像のとき
は再度材料供給を行ない、再度カメラで撮影して材料供
給が完全となった後に、次層のレーザー焼結を行なうよ
うにすることで、造形エリアに粉末材料が供給されてい
るか否かを把握することができる結果、材料供給漏れが
少なくなり、造形物の高品質化を図ることができる。
ータの説明図である。
ライスする場合の説明図、(c)(d)は抽出された断
面輪郭データの一例であり、(c)は(b)のQ−Q線
断面図、(d)は(b)のW−W線断面図である。
ークの説明図である。
用コンピュータにてレイアウトする場合の説明図であ
る。
(b)は材料先端部検知センサー付近の拡大斜視図、
(c)は材料テーブル及び造形テーブルを駆動するスラ
イダー部分の斜視図である。
置にセットした状態の説明図である。
状態の説明図である。
層分だけ造形テーブルを降下させた状態を示し、(c)
は材料供給ワイパーを原点位置に復帰させると共に断面
輪郭エリアに光ビームを照射してレーザー焼結を行なう
状態を示し、(d)は光ビームの照射と材料供給ワイパ
ーの復帰を同時に行なう状態を示し、(e)は材料供給
ワイパーが造形エリアの外側に移動した状態を示す図で
ある。
図である。
部を焼結エリアの手前に位置させた場合の説明図であ
る。
ータの説明図である。
説明図である。
料流出幅との関係を説明する図である。
ーの斜視図及び側面図、(c)は材料先端部検知センサ
ーにて材料流出先端部を検知して材料供給ワイパーを停
止させた場合の説明図である。
料供給ワイパーの先端部との距離と、材料供給ワイパー
の移動距離との関係を示す図である。
先端部との距離と、材料供給ワイパーの移動距離との関
係を示すグラフである。
能とした場合の説明図である。
パーのスライダー位置情報とから材料供給ワイパーの位
置制御を行なう場合の説明図である。
止させる場合の説明図である。
パーが移動する進行方向に分割し、分割されたエリアを
上記進行方向からレーザー焼結を行なう場合の一例の説
明図である。
パーが材料供給を開始する場合の説明図である。
クの間に材料保管溝を設けた場合の説明図である。
斜させた場合の説明図である。
設けた場合の説明図である。
分の粉末材料を保管する場合の工程図である。
を傾斜させた場合の説明図である。
ト部を設けた場合の説明図である。
保管溝を設けた装置の斜視図、(b)は溝テーブルの昇
降スライダーの説明図、(c)はモータとカムを用いて
溝テーブルを昇降させる場合の説明図である。
溝テーブルを昇降させる場合の正面断面図及び側面図、
(c)はカムの正面図である。
蔽板を配置した場合の説明図である。
た装置の斜視図、及び拡大斜視図である。
作説明図である。
る。
斜視図、(b)は底面図である。
ある。
部の説明図である。
曲させた場合の説明図である。
料格納遮蔽板を備えた装置の斜視図、(b)は拡大斜視
図である。
作説明図である。
を接離自在とした装置の斜視図である。
材料を供給する動作の説明図である。
材料を供給する動作の説明図である。
格納遮蔽板を設けた場合の説明図である。
た装置の斜視図、(b)は拡大斜視図である。
パーと前側の材料格納遮蔽板とが重なり合った状態の斜
視図である。
料を供給する動作の説明図である。
料を供給する動作の説明図である。
をカメラユニット部で撮影する場合の説明図、(b)は
焼結されたカメラ画像において材料供給が完全にされた
場合と不完全な場合の説明図である。
Claims (21)
- 【請求項1】 造形エリアの外側の所定位置に配置され
た無機質もしくは有機質の粉末材料を材料供給ワイパー
によって造形エリアに向かって移動させる移動工程と、
造形エリアに粉末材料を充填して均すことにより層状に
堆積させる堆積工程と、堆積させた粉末材料に光ビーム
を照射して硬化層を形成する光ビーム照射工程とを繰り
返すことにより、硬化層を積み重ねて所望の三次元形状
造形物を製造する方法であって、上記光ビーム照射工程
の途中で、材料供給ワイパーを移動させて次層分の粉末
材料を光ビームが照射されない非焼結エリアに向かって
移動させると共に粉末材料が焼結エリア内に流出しない
位置で材料供給ワイパーを停止させる材料待機工程を行
なうことを特徴とする三次元形状造形物の製造方法。 - 【請求項2】 上記粉末材料を溜める材料タンクと硬化
層を造形する造形タンクとの間に次層分の粉末材料を停
止させると共に材料流出先端部が造形エリア直前に位置
するように材料供給ワイパーを位置制御することを特徴
とする請求項1記載の三次元形状造形物の製造方法。 - 【請求項3】 CAM処理で作成された造形物の断面輪
郭データと、断面輪郭データの造形エリア上に配置され
る位置とに基づいて、造形エリア上での焼結エリアと非
焼結エリアとを特定して、材料供給ワイパーの位置制御
を行なうことを特徴とする請求項1記載の三次元形状造
形物の製造方法。 - 【請求項4】 上記粉末材料を溜める材料タンクと硬化
層を造形する造形タンクとの間に、材料供給ワイパーに
て押し出された粉末材料の材料流出先端部を検知する材
料先端部検知センサーを配置し、材料先端部検知センサ
ーが検知した位置と材料供給ワイパーの先端部とから、
材料流出量の幅を算出して材料供給ワイパーの位置制御
を行なうことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の
三次元形状造形物の製造方法。 - 【請求項5】 上記材料先端部検知センサーが材料供給
ワイパーの進行方向に沿ってスライド可能とされ、焼結
エリア先端部と対応する位置に材料先端部検知センサー
を移動制御すると共に、焼結エリア先端部から材料供給
ワイパーの先端部までの最短距離をCAM処理で作成さ
れた断面輪郭データから算出し、当該算出結果に基づい
て材料供給ワイパーを駆動することを特徴とする請求項
4記載の三次元形状造形物の製造方法。 - 【請求項6】 予め求められた材料供給ワイパーの移動
距離と材料供給ワイパーの先端部から材料流出先端部ま
での距離との関係を示すデータに基づいて、材料供給ワ
イパーの位置制御を行なうことを特徴とする請求項3記
載の三次元形状造形物の製造方法。 - 【請求項7】 上記材料供給ワイパーの移動距離を制御
用コンピュータにフィードバックして材料供給ワイパー
のスライド位置座標を認識すると共に、次層分の粉末材
料の最大流出幅の数値を予め入力しておき、焼結エリア
先端部から材料供給ワイパーの先端部までの距離を算出
して、当該距離が予め入力された材料流出幅と一致した
時点で材料供給ワイパーを停止させることを特徴とする
請求項3記載の三次元形状造形物の製造方法。 - 【請求項8】 上記断面輪郭データを、材料供給ワイパ
ーの進行方向に対して複数分割し、材料供給ワイパーが
進行を開始する方向から光ビーム照射を開始することを
特徴とする請求項3記載の三次元形状造形物の製造方
法。 - 【請求項9】 上記材料供給ワイパーの進行方向に対し
て複数分割された造形エリアに材料供給ワイパーが移動
する時間を算出し、その時間からレーザー焼結を完了す
る時間を制御用コンピュータで算出し、焼結未完了の分
割されたエリアにレーザー焼結が開始され始めたとき
に、焼結完了した分割されたエリアに材料供給ワイパー
が材料供給を開始することを特徴とする請求項8記載の
三次元形状造形物の製造方法。 - 【請求項10】 造形エリアの外側の所定位置に配置さ
れた無機質もしくは有機質の粉末材料を材料供給ワイパ
ーによって造形エリアに向かって移動させる移動工程
と、造形エリアに粉末材料を充填して均すことにより層
状に堆積させる堆積工程と、堆積させた粉末材料に光ビ
ームを照射して硬化層を形成する光ビーム照射工程とを
繰り返すことにより、硬化層を積み重ねて所望の三次元
形状造形物を製造する装置であって、上記粉末材料を溜
める材料タンクと硬化層を造形する造形タンクとの間に
底面が昇降自在に駆動する材料保管溝を設け、レーザー
焼結時に材料保管溝内に格納された粉末材料を上昇させ
ると共に材料供給ワイパーを移動させ且つ粉末材料が焼
結エリア内に流出しない位置で材料供給ワイパーを停止
させるための制御部を設けてなることを特徴とする三次
元形状造形物の製造装置。 - 【請求項11】 上記材料保管溝の底面を、造形エリア
に近づくにつれて下り傾斜させたことを特徴とする請求
項10記載の三次元形状造形物の製造装置。 - 【請求項12】 上記材料保管溝を造形タンクの両サイ
ドに設けたことを特徴とする請求項10又は11記載の
三次元形状造形物の製造装置。 - 【請求項13】 上記両サイドの材料保管溝のうち、材
料タンク側の材料保管溝に「複数層+1層」分の粉末材
料を格納し、材料タンク側とは反対側の材料保管溝に上
記「複数層」と同数層分の粉末材料を格納し、レーザー
焼結が完了した後に材料供給ワイパーを両方の材料保管
溝間に移動させることで造形エリア上への材料供給を行
なうことを特徴とする請求項12記載の三次元形状造形
物の製造装置。 - 【請求項14】 材料保管溝の下部に振動ユニット部を
設けたことを特徴とする請求項10又は11又は12又
は13記載の三次元形状造形物の製造装置。 - 【請求項15】 上記硬化層を造形する造形タンクの両
サイドに底面が昇降自在に駆動する材料保管溝をそれぞ
れ設け、材料タンク側の材料保管溝に2層分以上の粉末
材料を格納すると共に、材料タンク側と反対側の材料保
管溝に1層分の粉末材料を格納し、両サイドの材料保管
溝間に材料供給ワイパーを往復移動させることを特徴と
する請求項1記載の三次元形状造形物の製造方法。 - 【請求項16】 上記両サイドの材料保管溝の少なくと
も一方の底面を造形エリアに近づくにつれて下り傾斜さ
せると共に、下り傾斜した底面の上昇と材料供給ワイパ
ーの移動とを同時に行なうことで、粉末材料を造形エリ
ア上に押し出すことを特徴とする請求項15記載の三次
元形状造形物の製造方法。 - 【請求項17】 造形エリアの外側の所定位置に配置さ
れた無機質もしくは有機質の粉末材料を材料供給ワイパ
ーによって造形エリアに向かって移動させる移動工程
と、造形エリアに粉末材料を充填して均すことにより層
状に堆積させる堆積工程と、堆積させた粉末材料に光ビ
ームを照射して硬化層を形成する光ビーム照射工程とを
繰り返すことにより、硬化層を積み重ねて所望の三次元
形状造形物を製造する装置であって、上記粉末材料を溜
める材料タンクと硬化層を造形する造形タンクとの間に
材料格納遮蔽板を配置し、レーザー焼結時に材料供給ワ
イパーにて押し出された粉末材料を材料供給ワイパーと
材料格納遮蔽板との間で挟み込み、レーザー焼結完了後
に粉末材料を造形エリア上に供給するための制御部を設
けてなることを特徴とする三次元形状造形物の製造装
置。 - 【請求項18】 上記材料格納遮蔽板の先端部を材料供
給ワイパー側に向かって傾けた形状にしたことを特徴と
する請求項17記載の三次元形状造形物の製造装置。 - 【請求項19】 上記材料格納遮蔽板の先端部を材料供
給ワイパーに対して接触離反可能とし、材料待機工程の
中で材料供給ワイパーにて押し出された粉末材料を材料
供給ワイパーと材料格納遮蔽板との間で挟み込むと共
に、材料格納遮蔽板の先端部と材料供給ワイパーとの隙
間から粉末材料を造形エリア上の焼結エリアとその周辺
部に供給することを特徴とする請求項17記載の三次元
形状造形物の製造装置。 - 【請求項20】 材料格納遮蔽板を材料供給ワイパーの
前後両サイドに設けたことを特徴とする請求項17又は
18又は19記載の三次元形状造形物の製造装置。 - 【請求項21】 レーザー焼結するチャンバー内上部に
カメラユニット部を設置し、材料供給後に造形エリア上
に材料が完全に供給されていないときは再度材料を供給
することを特徴とする請求項1〜9又は15又は16記
載の三次元形状造形物の製造方法。
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JP2002048763A JP3724437B2 (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | 三次元形状造形物の製造方法及びその製造装置 |
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