JP2003245698A - 家畜糞尿の処理システム - Google Patents

家畜糞尿の処理システム

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JP2003245698A
JP2003245698A JP2002047931A JP2002047931A JP2003245698A JP 2003245698 A JP2003245698 A JP 2003245698A JP 2002047931 A JP2002047931 A JP 2002047931A JP 2002047931 A JP2002047931 A JP 2002047931A JP 2003245698 A JP2003245698 A JP 2003245698A
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solid
livestock
excrement
manure
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JP2002047931A
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Kiyonobu Hirose
清信 広瀬
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】糞尿処理作業者の手間を低減できる家畜糞尿処
理システムを提供する。 【解決手段】家畜1が排出した糞尿Sを収集し運搬する
バーンクリーナ4と、この運搬された糞尿Sを受け入れ
るホッパ8、このホッパ8からの糞尿Sを押し込むスク
リュー13、このスクリュー13の外周側に設けられ押
し込まれた糞尿Sを固形成分と液体成分とに分離する及
び筒状スクリーン12を備えた固液分離装置100と、
分離された固形成分を排出する排出コンベア27と、バ
ーンクリーナ4の駆動状態を検出する第1検出手段と、
その検出値に応じてバーンクリーナ4を駆動制御するコ
ントローラ運搬制御部30aとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家畜等の排泄する
糞尿を収集して固液分離処理を行う家畜糞尿の処理シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】農家、飼育場等で飼育している牛、馬、
豚等の家畜等の排泄物は、微生物による自然発酵によっ
て堆肥(固形堆肥)化し、牧草地等に再利用化すること
が広く行われている。このとき、回収した排泄物は、通
常、家畜等の糞(畜糞)と尿とが入り混じった状態(糞
尿)となっており、そのままでは含水率が過大(80〜
90%)となって微生物による発酵効率が低下する場合
が多い。そこで、この家畜糞尿の含水率を調整(低下)
するために、従来、例えば特開2001−70992号
公報に記載のような家畜糞尿の処理システムが提唱され
ている。
【0003】この従来技術は、家畜が排出した糞尿を収
集し運搬する運搬装置(バーンクリーナ)と、この運搬
された糞尿を受け入れその糞尿を固形成分と液体成分と
に分離する固液分離装置(脱水分離機)と、この分離さ
れた固形成分を排出するコンベアとを備えている。この
ような構成においては、上記公報には特に詳細は記載さ
れていないが、通常、以下のような手順で処理が行われ
る。すなわち、バーンクリーナの静止状態にて、飼育場
内に飼育された家畜の排出した糞尿は順次バーンクリー
ナに導入される。糞尿の処理を行う場合には、処理作業
者がバーンクリーナの起動ボタンを押すことにより、バ
ーンクリーナが循環駆動され、バーンクリーナ内に導入
されていた各家畜の糞尿が、バーンクリーナの掻き取り
棒によって掻き取られつつ搬送され、脱水分離機のホッ
パに投入される。このようにして全家畜の糞尿がホッパ
内へ投入されたら、バーンクリーナの停止ボタンを押し
て停止させると共に脱水分離機及びコンベアの起動ボタ
ンを押すことにより、ホッパ内の糞尿は脱水分離機で固
液分離され液体成分が搾出される。液体成分が搾出され
脱水された糞尿固形成分は、コンベアのベルト上に落下
して所定位置まで搬送され、例えば山積み(あるいは所
定容器内に投入)される。全ての糞尿の固液分離及び搬
送が終了したら、脱水分離機及びコンベアの停止ボタン
を押して停止させる。なお、分離した固形成分はそのま
ま発酵させて固形堆肥とし、液体成分は気泡の注入攪拌
によって曝気し、液肥化するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には以下の課題が存在する。
【0005】すなわち、通常、家畜を飼育している飼育
者は一般の農家が多く、その大部分は、家畜の飼育及び
その糞尿処理作業のための労働力をすべて家族でまかな
っている。そして、近年の少子化や後継者難等によって
それらの作業に従事する者(作業者)の年齢は高齢化す
る一方である。
【0006】上記従来技術においては、上述したように
バーンクリーナ、固液分離装置(脱水分離機)、排出コ
ンベアの起動・停止はすべて手動操作により行われる。
したがって、例えば、バーンクリーナ起動後は、バーン
クリーナ駆動のための電力消費の無駄を防ぐために、バ
ーンクリーナが一周しすべての家畜の糞尿をホッパへ投
入し終わるまで傍らで監視していなければならない。固
液分離装置及び排出コンベアについても同様で、手動操
作で起動させた後は、糞尿の処理がすべて終了し排出コ
ンベアから何も出てこなくなったかどうかを監視しなけ
ればならない。このような作業は、上記のような高齢化
した農家の作業者にとって大変な手間となる。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、糞尿処理作業者の手間
を低減できる家畜糞尿処理システムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明の家畜糞尿の処理システムは、家畜が
排出した糞尿を収集し運搬する運搬装置と、この運搬さ
れた糞尿を受け入れるホッパ、このホッパからの糞尿を
押し込むスクリュー、このスクリューの外周側に設けら
れ前記押し込まれた糞尿を固形成分と液体成分とに分離
する筒状スクリーンを備えた固液分離装置と、前記分離
された固形成分を排出するコンベアと、前記運搬装置の
駆動状態を検出する第1検出手段と、その検出値に応じ
て前記運搬装置を駆動制御する第1駆動制御手段とを備
える。本発明においては、家畜が排出した糞尿は、運搬
装置によって収集され、固液分離装置のホッパに向けて
運搬される。その後、ホッパに投入された家畜糞尿はス
クリューによって押し込まれ、その押し込まれるときに
スクリューの外周側に設けた筒状スクリーンによって固
形成分と液体成分とに分離され、分離された固形成分が
最終的にコンベアによって排出される。このようにし
て、糞尿の収集から運搬、さらに固液分離、固形成分排
出まで、すべての工程を手作業を介在させることなく機
械を介して行う。このとき、本発明は、前記運搬装置の
駆動状態を検出する第1検出手段と、その検出値に応じ
て前記運搬装置を駆動制御する第1駆動制御手段とを備
えている。これにより、例えば、その時点で家畜が排出
済みの糞尿を運搬装置がホッパへすべて投入したこと
(あるいはその投入終了のタイミング)を第1検出手段
で検出し、それに応じて第1駆動制御手段で運搬装置を
自動的に駆動停止するようにできる。この場合、少なく
とも運搬装置については、その動作を監視し投入終了を
待って手動操作で停止しなければならなかった従来構造
に比べて、糞尿処理作業者の手間を低減することができ
る。
【0009】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記固液分離装置の分離処理状況を検出する第2検出手
段と、その検出値に応じて前記固液分離装置の前記スク
リューと前記コンベアとを駆動制御する第2駆動制御手
段とを備える。これにより、例えば、ホッパへ投入され
たすべての家畜糞尿の処理が終了したこと(あるいは処
理終了が近づいたこと等)を第2検出手段で検出し、そ
れに応じて第2駆動制御手段でスクリュー及びコンベア
を自動的に駆動停止するようにできる。この場合、上記
(1)の作用に加え、固液分離処理・排出作業終了を待
ってスクリュー及びコンベアを手動操作で停止する手間
がさらに省けるので、さらに糞尿処理作業者の手間を低
減することができる。
【0010】(3)上記(1)において、さらに好まし
くは、前記第2検出手段は、前記コンベアによる前記固
形成分の排出状況を検出する光電センサを含む。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。
【0013】図1は、本発明の家畜糞尿の処理システム
の一実施の形態の全体構造を表す上面図である。図2
は、本発明の家畜糞尿の処理システムの一実施の形態の
全体構造を表す図1中II方面から見た側面図である。
【0014】これら図1及び図2において、1は家畜、
例えば乳牛であり、複数頭(図示の例では8頭)が飼育
されている。2はそれら家畜1を飼育するための飼育ス
ペース(この例では牛舎)である。この飼育スペース2
では、例えばコンクリートや堅土等により形成された土
間等の上に敷き藁を敷き、その上に家畜1を飼育してい
る。またこの飼育スペース2において、各家畜1は図示
しない仕切り(又は拘束具等)により、所定の場所から
むやみに移動できないようになっている。3はその飼育
スペース2を覆う上屋(この例では牛舎の屋根)であ
る。
【0015】4は、糞尿を収集し運搬する運搬装置とし
てのバーンクリーナである。このバーンクリーナ4は、
エンドレスのチェーン部材4aと、このチェーン部材4
aの側方に突出するように設けた多数のかき寄せ棒4b
とから構成されている。なお、このかき寄せ棒4bは、
ピン4cを介してチェーン部材4aと連結されており、
前記ピン4cを中心として例えば水平方向より上方へ所
定角度(例えば90°)の範囲内で回動可能となってい
る。5は前記飼育スペース2に凹設されたバーンクリー
ナ駆動用の溝である。また6は、図示しない支持部材を
介して斜めに立ち上がるように立設された樋部材であ
る。7は前記樋部材5の最上部付近に設けたモータであ
り、例えばその出力軸に固定したスプロケット(図示せ
ず)に前記チェーン部材4aが噛合している。
【0016】このとき、各家畜1は、前記バーンクリー
ナ4に尻を向ける形で飼育されており、排泄した糞と尿
の混合物(以下適宜、単に糞尿という)Sはただちにこ
のバーンクリーナ4側に落下し導入される。そして、前
記モータ7の駆動力が前記チェーン部材4aに伝達され
ることにより、バーンクリーナ4は前記溝5及び樋部材
6中を図1中矢印ア方向に循環駆動され、導入した糞尿
Sを前記かき寄せ棒4bにより後述の固液分離装置10
0側に搬送するようになっている。
【0017】図3は、本発明の家畜糞尿の処理システム
の一実施の形態を構成する固液分離装置100の全体構
造を表す図1中部分拡大図であり、図4は、図3中IV−
IV断面による側断面図である。
【0018】これら図3及び図4において、100は、
家畜糞尿Sの固液分離装置である。この固液分離装置1
00において、8は上方へ向かって拡開形状のホッパ、
9は分離装置(スクリュープレス)である。この分離装
置9において、10はケーシングであり、脚部11aに
より自立する架台11上に設けられている。また12は
このケーシング10内に設けた筒状スクリーン、13は
この筒状スクリーン12内に設けたスクリューである。
【0019】14は、前記ケーシング10の一方側(ホ
ッパ8側、図3及び図4中右側)に設けた導入部であ
る。この導入部14は前記ホッパ8の下方に位置し、ホ
ッパ8から排出された糞尿Sを後述の押圧部15へ導入
する。
【0020】15は前記ケーシング10の中間部に設け
た押圧部である。前記スクリュー13は前記導入部14
から前記押圧部15にかけて例えば軸線を略水平(傾斜
させてもよい)方向となるように延設されている。前記
筒状スクリーン12はそのスクリュー13の外周側に設
けられている。また、13aはスクリュー軸、13bは
このスクリュー軸13aと一体に設けたスクリュー羽根
である。このとき、前記スクリュー軸13aの外径は糞
尿Sの送り方向(図3及び図4中左側)に向かって徐々
に大きくなっており、前記スクリュー羽根13bのピッ
チも徐々に小さくなっている。16は前記押圧部15の
下部に設けた下部ケース、17は下部ケース16の最下
部に設けたドレン排出口である。
【0021】18は前記ケーシング10の他方側(前記
ホッパ8と反対側、図3及び図4中左側)に設けた排出
部である。19はこの排出部18内において筒状スクリ
ーン12の前記他方側端部に設けたコーンである。この
コーン19は、前記スクリュー軸13aの軸方向に摺動
可能なように嵌挿されるとともに、バネ体20(煩雑防
止のため図3にのみ図示)によって前記一方側に付勢さ
れている。
【0022】なお、21及び22は前記ケーシング10
の両端部(前記一方側端部及び前記他方側端部)で前記
スクリュー軸13aを回転可能にそれぞれ支持する軸受
であり、23は前記他方側の軸受22の近傍に設けた鎖
歯車である。
【0023】24は前記スクリュー13の駆動源である
減速機付き電動機、25はこの電動機24の出力軸24
aに固定した鎖歯車、26はこの鎖歯車25と前記鎖歯
車23とに巻き回したチェーンである。
【0024】図1及び図2に戻り、27は排出コンベア
である。この排出コンベア27は、駆動モータ28と、
この駆動モータ28で駆動され一端側(図1及び図2中
右側)に設けた駆動輪(図示せず)と、他端側(図1及
び図2中左側)に設けた従動輪(図示せず)と、これら
駆動輪及び従動輪に巻きまわしたコンベアベルト29と
を備えている。そして、前記固液分離装置100の分離
装置ケーシング10の排出部18から排出された糞尿S
の固形物を前記コンベアベルト29上に受け入れ、所定
の位置まで搬送するようになっている。
【0025】上記のように構成されたバーンクリーナ
4、分離装置9、及び排出コンベア27は、コントロー
ラ30により駆動制御されている。図1において、前記
コントローラ30は、運搬制御部30a及び固液分離・
排出制御部30bを備えている。また、31は操作盤で
あり、図示しない「バーンクリーナ起動」「バーンクリ
ーナ停止」「分離装置・排出コンベア起動」「分離装置
・排出コンベア停止」ボタンを備えている。前記運搬制
御部30aは、前記操作盤31からの操作信号Saに基
づき前記バーンクリーナ4のモータ7に出力する駆動信
号SbcをON・OFFし、これに応じてバーンクリーナ
4は循環駆動又は停止するようになっている。
【0026】図5は、この運搬制御部30aの制御内容
を表すフローチャートである。図5において、前記操作
盤31の「バーンクリーナ起動」ボタンが押されると、
前述した操作盤31から運搬制御部30aに出力される
操作信号SaがONとなり、前記運搬制御部30aはこ
のフローを開始する。まず、ステップ10では、バーン
クリーナ4の運転時間をカウントするための時間計算子
を0にクリアし、ステップ20に移る。
【0027】ステップ20では、バーンクリーナ4のモ
ータ7に出力する駆動信号SbcをONとすることによ
り、バーンクリーナ4を駆動させる。
【0028】次に、ステップ30では、バーンクリーナ
4の停止が指示されたかどうかを判定する。具体的に
は、前記操作盤31の「バーンクリーナ停止」ボタンが
押されたかどうかを判定する。前記「バーンクリーナ停
止」ボタンが押されればこの判定が満たされ、後述のス
テップ60に移ってモータ7に出力する駆動信号Sbcを
OFFとすることにより、バーンクリーナ4を停止させ
る。前記「バーンクリーナ停止」ボタンが押されなけれ
ばこの判定が満たされず、ステップ40に移る。
【0029】ステップ40で前記時間計算子Tに1を
加えた後、ステップ50に移る。ステップ50では、前
記時間計算子Tがしきい値Taより大きいかどうかを
判定する。なお、このしきい値Taは、例えば、バーン
クリーナ4が略一周循環駆動するのに要する時間として
前記コントローラ30の適宜の部分に予め記憶された所
定の値である(あるいは適宜の外部入力手段により設定
入力するようにしてもよい)。前記時間計算子TがT
a以下の場合、判定は満たされずステップ30に戻り、
ステップ30〜ステップ50を繰り返す。ステップ30
〜ステップ50を繰り返すうちに前記時間計算子T
Taより大きくなると、ステップ50の判定は満たされ
ステップ60に移る。
【0030】なお、上記ステップ30〜ステップ50を
繰り返す間に、前記操作盤31の「バーンクリーナ停
止」ボタンが押された場合、上述したようにステップ3
0の判定が満たされステップ60に移り、バーンクリー
ナ4を停止させる。これにより、例えば不測の事態が発
生し緊急にバーンクリーナ4を停止させたい場合等、操
作者は「バーンクリーナ停止」ボタンを押すことにより
いつでもバーンクリーナ4を停止できるようになってい
る。
【0031】ステップ60では、前述したようにモータ
7に出力する駆動信号SbcをOFFとすることにより、
バーンクリーナ4を停止させる。これにより、前記運搬
制御部30aの制御フローは終了する。
【0032】図1乃至図3に戻り、32は、例えば前述
したホッパ8の下方に位置する導入部14のケーシング
10に設けた一対の光電センサである。すなわち、前記
スクリュー13の軸方向と略直角方向(図1及び図2中
左右方向、図3中上下方向)に貫通孔(図示せず)が設
けられており、前記光電センサ32,32はその貫通孔
に略水平に対向するように挿通されている。また33
は、例えば前述した排出コンベア27のコンベアベルト
29の上方に設けた一対の光電センサであり、図示しな
い支持具を介して前記コンベアベルト29を挟んで略水
平に対向するように設けられている。これらの光電セン
サ32,33は、この種のセンサとして公知のものと同
様、それぞれ発光器32a,33a及び受光器32b,
33bとから構成されており、前記発光器32a,33
aから照射された光が前記受光器32b,33bに届く
ことにより、前記受光器32b,33bがそれぞれ空検
知信号Sc,Sdを前述の固液分離・排出制御部30bに
出力するようになっている。
【0033】前記固液分離・排出制御部30bは、前記
操作盤31からの操作信号Sb、上述した光電センサ受
光器32b,33bから出力された空検知信号Sc,S
d、及び前述したスクリュー13を駆動する電動機24
から出力された電流値信号Aに基づき、前記電動機24
に出力する駆動信号Sm、前記排出コンベア27を駆動
する前記駆動モータ28に出力する駆動信号SconをO
N・OFFし、これに応じて前記分離装置9及び前記排
出コンベア27は駆動又は停止するようになっている。
【0034】図6は、この固液分離・排出制御部30b
の制御内容を表すフローチャートである。図6におい
て、前記操作盤31の「分離装置・排出コンベア起動」
ボタンが押されると、前記操作盤31から固液分離・排
出制御部30bに出力される操作信号SbがONとな
り、固液分離・排出部30bはこのフローを開始する。
まず、ステップ110では、駆動開始後に一度前記ホッ
パ8がバーンクリーナ4により運搬された糞尿Sにより
一杯になったかどうか(具体的には、糞尿Sの上面のレ
ベルが前記光電センサ32の設置レベル以上になったか
どうか)を示すフラグを0にクリアする。
【0035】次に、ステップ120では、前記電動機2
4及び前記駆動モータ28に出力する駆動信号Sm,Sc
onをONとすることにより分離装置9(詳細にはスクリ
ュー13、以下同様)及び排出コンベア27を駆動させ
る。なお、排出コンベア27→分離装置9の順で時間差
をおいて起動してもよい。
【0036】次に、ステップ130では、分離装置9及
び排出コンベア27の停止が指示されたかどうかを判定
する。具体的には、前記操作盤31の「分離装置・排出
コンベア停止」ボタンが押されたかどうかを判定する。
前記「分離装置・排出コンベア停止」ボタンが押されれ
ばこの判定が満たされ、後述のステップ210に移って
電動機24及び駆動モータ28に出力する前記駆動信号
Sm,SconをOFFとすることにより、分離装置9及び
排出コンベア27を停止させる。前記「分離装置・排出
コンベア停止」ボタンが押されなければこの判定が満た
されず、ステップ140に移る。
【0037】ステップ140では、前記フラグがホッパ
8が駆動開始後糞尿Sで一杯になったことを示す1であ
るかどうかを判定する。フラグが0である場合は判定は
満たされず、ステップ150に移る。
【0038】ステップ150では、ホッパ8がほぼ空状
態になっているかどうかを判定する。具体的には、前述
した光電センサ32の発光器32aから照射された光が
受光器32bへ届きこの受光器32bから空検知信号S
cが入力されているかどうかを判定する。駆動開始時は
前記空検知信号Scが入力されているため判定は満たさ
れ、ステップ130へ戻る。前記空検知信号Scが入力
されなければ判定は満たされず、ステップ160に移
る。なお、前述のステップ140でフラグが1であれば
判定が満たされ、ステップ150を経ることなく直接ス
テップ160に移る。
【0039】ステップ160では、ホッパ8がほぼ空状
態になっているかどうかを上記ステップ150と同様の
方法で判定する。前記空検知信号Scが入力されなけれ
ば判定は満たされず、ステップ170でフラグを1とし
てステップ130に戻る。前記空検知信号Scが入力さ
れれば判定は満たされ、ステップ180に移る。
【0040】すなわち上記制御により、駆動開始時は、
ホッパ8内に投入された糞尿Sのレベルが最初に前記光
電センサ32の設置レベル以上になるまでステップ13
0〜ステップ150を繰り返す。糞尿Sのレベルが光電
センサ32のレベル以上になると、ステップ150の判
定は満たされなくなりステップ160を経てステップ1
70にて前記フラグを1としステップ130に戻る。以
降はステップ130〜ステップ140→ステップ160
〜ステップ170を繰り返し、ホッパ8内の糞尿Sのレ
ベルが前記光電センサ32以下になったらステップ18
0へ移るようになっている。
【0041】ステップ180では、分離装置9を駆動す
る電動機24の電流値Aを入力する。次にステップ19
0では、この入力された電流値Aがしきい値A以下で
あるかどうかを判定する。なお、このしきい値Aは、
分離装置9が糞尿Sの脱水を終えて電動機24に負荷が
かかっていない状態にほぼ相当する電流値の上限値であ
り、前記コントローラ30の適宜の部分に予め記憶され
た所定の値である(あるいは適宜の外部入力手段により
設定入力するようにしてもよい)。すなわち、電流値A
がしきい値Aより大きい場合には、判定が満たされず
まだ糞尿Sの脱水作業が終了していないとみなされ、ス
テップ130に戻る。電流値Aがしきい値A以下であ
る場合には、糞尿Sの脱水作業が終了しているとみなさ
れ、ステップ200に移る。
【0042】ステップ200では、排出コンベア27に
よる糞尿Sの固形成分の搬送が完了したかどうかを判定
する。具体的には、上述のステップ150と同様、前記
光電センサ33の前記発光器33aから照射された光が
前記受光器33bへ届きこの受光器33bから空検知信
号Sdが入力されているかどうかを判定する。空検知信
号Sdが入力されなければ判定は満たされず、ステップ
130へ戻る。空検知信号Sdが入力されれば判定は満
たされ、ステップ210に移り、分離装置9及び排出コ
ンベア27を停止させこのフローを終了する。
【0043】すなわち本制御では、ホッパ8がほぼ空で
あること、電動機24の電流値Aがしきい値A以下で
あること、及び分離された糞尿Sの固形成分の排出コン
ベア27による搬送が完了していることという3つの条
件が全て満たされた時点で初めて分離装置9及び排出コ
ンベア27が自動的に停止するようになっている。
【0044】なお、上記3つの条件が全て揃うまで分離
装置9及び排出コンベア27は駆動を継続するが、その
間に前記操作盤31の「分離装置・排出コンベア停止」
ボタンが押されれば、ステップ130の判定が満たされ
ステップ210に移り、分離装置9及び排出コンベア2
7を停止させるようになっている。これにより、前述の
バーンクリーナ4と同様に、例えば不測の事態が発生し
緊急に分離装置9及び排出コンベア27を停止させたい
場合等、操作者は前記「分離装置・排出コンベア停止」
ボタンを押すことによりいつでも分離装置9及び排出コ
ンベア27を停止できるようになっている。
【0045】以上において、バーンクリーナ4は、特許
請求の範囲各項記載の家畜が排出した糞尿を収集し運搬
する運搬装置を構成し、排出コンベア27は、分離され
た固形成分を排出するコンベアを構成する。また、運搬
制御部30aは、運搬装置を駆動制御する第1駆動制御
手段を構成し、光電センサ32,33、発光器32a,
33a、及び受光器32b,33bは固液分離装置の分
離処理状況を検出する第2検出手段を構成し、固液分離
・排出制御部30bは、固液分離装置のスクリューとコ
ンベアを駆動制御する第2駆動制御手段を構成する。ま
た、電流値Aは、固液分離装置の分離処理状況を検出す
る第2検出手段に相当し、図5におけるステップ30〜
ステップ50は、運搬装置の駆動状態を検出する第1検
出手段に相当する。
【0046】上記のような構成である本発明の家畜糞尿
の処理システムの一実施の形態の動作及び作用を以下に
説明する。
【0047】例えば、朝夕の2回/日行われる糞尿Sの
処理時には、まず、操作者が操作盤31の「分離装置・
排出コンベア起動」ボタンを押すと、図6のフローにお
けるステップ120において、固液分離・排出制御部3
0bが電動機24及び駆動モータ28への駆動信号S
m,SconをONにし、分離装置9のスクリュー軸13a
を回転駆動させるとともに排出コンベア27のコンベア
ベルト29を循環駆動させる。
【0048】この状態で、操作者が操作盤31の「バー
ンクリーナ起動」ボタンを押すと、図5のフローにおけ
るステップ10を経てステップ20において、運搬制御
部30aがモータ7への駆動信号SbcをONにし、バー
ンクリーナ4のチェーン部材4aを図1中矢印ア方向に
循環駆動させる。これにより、それまでの静止状態にお
いてバーンクリーナ4内に導入されていた各家畜1の糞
尿Sが、掻き取り棒4bによって掻き取られつつ図1中
矢印ア方向に搬送され、前記樋部材6を上ってその先端
部(図1及び図2中右側端部)から固液分離装置100
のホッパ8に投入される。なお、樋部材6の先端部で糞
尿Sを排出したバーンクリーナ掻き取り棒4bは、排出
後、チェーン部材4aの循環駆動によって図1中矢印イ
で示すようにUターンをして樋部材6内を下降して回帰
していく。
【0049】ホッパ8へ投入された糞尿Sは分離装置9
及び排出コンベア27により継続して処理される。ま
ず、ホッパ8へ投入された糞尿Sは、下方へ導かれ前記
導入部14よりスクリュー13に供給される。スクリュ
ー13に巻き込まれた糞尿Sは、スクリュー13の回転
動作により図3、図4中左方に押し込まれ(押送され)
かつコーン19による圧力を受けることによって圧縮さ
れ、筒状スクリーン12の隙間(開口部)からその液体
成分が搾出される。液体成分が搾出され脱水された糞尿
固形成分は、コーン19を押し開きながら排出部18に
排出される。排出部18から排出された糞尿Sの固形成
分は、排出コンベア27のコンベアベルト29上に落下
して所定位置まで搬送され、例えば山積み(あるいは所
定容器内に投入)される。
【0050】このようにして、バーンクリーナ4、分離
装置9、及び排出コンベア27を駆動させて糞尿処理を
開始する。その後、バーンクリーナ4がほぼ一周循環駆
動すると図5のステップ50の判定が満たされ、次のス
テップ60において、運搬制御部30aがモータ7への
駆動信号SbcをOFFにしバーンクリーナ4を停止させ
る。これにより、その時点で飼育スペース2内に存在す
る糞尿Sを全てホッパ8に投入して自動的に停止する。
なお、ホッパ8は、予めその容量を飼育スペース2内に
存在する全ての糞尿Sを貯留可能なように設定してある
ことは言うまでもない。
【0051】上記のようにバーンクリーナ4が停止した
後も、ホッパ8へ投入された糞尿Sは分離装置9及び排
出コンベア27により継続して処理される。そして、ほ
ぼ全ての糞尿Sの処理が終了すると、まず、ホッパ8内
の糞尿Sの最上部のレベルが光電センサ32の位置より
も降下して、図6におけるステップ160の判定が満た
され、その後、筒状スクリーン12内に糞尿Sがほぼ残
っていない状態となると、分離装置9を駆動する電動機
24の電流値Aがしきい値A以下となってステップ1
90の判定は満たされ、さらにその後、排出コンベア2
7による糞尿Sの固形成分の搬送が終了すると、ステッ
プ200の判定が満たされる。これにより、ステップ2
10において、電動機24及び駆動モータ28に出力す
る駆動信号Sm,SconをOFFにして分離装置9及び排
出コンベア27を停止させる。すなわち、ホッパ8内に
投入されたすべての糞尿Sの固液分離(脱水)処理及び
排出作業が終了したら、分離装置9及び排出コンベア2
7は自動的に停止し、すべての作業を終了する。この間
に山積みされた糞尿固形成分は、例えば、その後適宜の
時期に別の所定位置まで運搬し、微生物による自然発酵
によって堆肥(固形堆肥)化し、牧草地等に再利用化す
る。また、筒状スクリーン12から搾出された液体成分
は、下部ケース16によって中央部に集まり、ドレン排
出口17から排出され、例えば所定の容器内に貯留され
る。貯留された液体成分は、例えば気泡の注入攪拌によ
って曝気し、液肥化する。
【0052】以上説明したように、本発明の家畜糞尿の
処理システムの一実施の形態によれば、バーンクリーナ
4による糞尿Sの収集から運搬、さらに固液分離装置1
00による固液分離、排出コンベア27による固形成分
排出まで、すべての工程を手作業を介在させることなく
機械を介して行う。
【0053】そして、特に、運搬制御部30aによっ
て、バーンクリーナ4が略一周循環駆動し飼育スペース
2内の糞尿Sをすべてホッパ8に投入すると自動的に停
止するよう制御されることにより、糞尿処理作業者はホ
ッパ8への糞尿Sの投入作業終了を待ってバーンクリー
ナ4を手動操作にて停止する手間が省けるので、これに
よって糞尿処理作業者の作業手間を大きく低減すること
ができる。
【0054】さらに、固液分離・排出制御部30bによ
って、ホッパ8内に投入されたすべての糞尿Sの固液分
離(脱水)処理及び排出が終了したら分離装置9及び排
出コンベア27は自動的に停止するように制御されるこ
とにより、糞尿処理作業者はホッパ8へ投入された糞尿
Sの全ての固液分離作業・排出作業が終了するのを待っ
て、分離装置9及び排出コンベア27を手動操作にて停
止する手間が省けるので、これによっても糞尿処理作業
者の作業手間を大きく低減することができる。
【0055】また、上記に加え、以下のような効果もあ
る。すなわち、本実施の形態によれば、上述のように各
機器、すなわちバーンクリーナ4、分離装置9、及び排
出コンベア27を駆動する時間を最小限にし無駄な運転
時間をなくすことによって、電気代の削減等ユーザ側の
経済性を向上することができる。
【0056】また、バーンクリーナ4が一周駆動すると
自動的に停止することにより、糞尿Sが投入されるホッ
パ8の容量を最小限にできるため、バーンクリーナ4の
ホッパ8上の先端高さを比較的低くでき、本発明の家畜
糞尿の処理システムを収納するスペースを低減できる。
さらに、ホッパ8自体の製作コストを低減できる効果も
ある。
【0057】なお、上記本発明の家畜糞尿の処理システ
ムの一実施の形態においては、運搬制御部30aが時間
計算子Tを用いて駆動時間によりバーンクリーナ4の
駆動制御を行ったが、これに限らない。すなわち、例え
ばリミットスイッチやエンコーダ等の駆動距離検出手段
を用いてバーンクリーナ4の駆動距離を検出し、バーン
クリーナ4が略一周したところで停止制御するようにし
てもよい。また、ホッパ8の下方に設けた光電センサ3
2とは別にホッパ8上部にも同様の光電センサを設け、
この追加した光電センサによりホッパ8に糞尿が上限ま
で入ったことが検出されたときにバーンクリーナ4を停
止制御するようにしてもよい。これらの場合も上記本発
明の一実施の形態と同様の効果を得る。
【0058】また、上記本発明の家畜糞尿の処理システ
ムの一実施の形態においては、分離装置9及び排出コン
ベア27の駆動停止条件を、ホッパ8がほぼ空であるこ
と、分離装置9を駆動する電動機24の電流値Aがしき
い値A以下であること、及び排出コンベア27による
糞尿Sの固形物の搬送が完了していることという3条件
が全て満足された場合としたが、これに限らない。すな
わち、上記3条件のうちどれか1つまたは2つの組合せ
を分離装置9及び排出コンベア27の駆動停止条件とし
てもよい。この場合も上記本発明の一実施の形態と同様
の効果を得る。
【0059】また、上記本発明の家畜糞尿の処理システ
ムの一実施の形態においては、ホッパ8内の糞尿Sのレ
ベル検出及び排出コンベア27上の糞尿固形物の有無の
検出を光電センサ32,33により行っているが、これ
に限らない。すなわち、例えばホッパ8上方に公知の超
音波センサ等を設け、これによってホッパ8内の糞尿の
レベルを検出するようにしてもよい。例えば光電センサ
では受光面が糞尿で汚れ機能不能になる可能性がある場
合等において、特に有効かつ実用的である。
【0060】次に、本発明の家畜糞尿の処理システムの
他の実施の形態を図7乃至図11を用いて説明する。本
実施の形態は、糞尿処理システムの動作状況をアラーム
ランプ(警告表示灯)に表示する機能を追加したもので
ある。図7は、上記本発明の家畜糞尿の処理システムの
他の実施の形態の全体構造を表す上面図であり、前述し
た本発明の一実施の形態の図1に相当する図である。図
8は、本発明の家畜糞尿の処理システムの他の実施形態
を構成する固液分離装置100の側断面図であり、前述
した本発明の一実施の形態の図4に相当する図である。
これら図7及び図8において、図1及び図4と同様の部
分には同符号を付し、説明を省略する。
【0061】図7及び図8において、34は前記バーン
クリーナ4の駆動距離を検出するためのリミットスイッ
チ、35は、前記分離装置9の前記ハウジング10上に
脚部35aを介し自立して設けられたアラームランプ
(警告表示灯)である。また、30a′は、前記リミッ
トスイッチ34の検出信号Sを用いてバーンクリーナ
4の駆動制御を行い異常時には異常信号Sを後述の表
示制御部30cに出力する運搬制御部、30b′は、異
常時に異常信号Sを後述の表示制御部30cに出力す
る機能を追加した固液分離・排出制御部、30cは、前
記アラームランプ(警告表示灯)35の点灯表示制御を
行う表示制御部であり、30′は、これら運搬制御部3
0a′と、固液分離・排出制御部30b′と、表示制御
部30cとを備えるコントローラである。
【0062】前記リミットスイッチ34は、バーンクリ
ーナ4沿いの適宜な場所(例えば図1に示すような前記
飼育スペース2の外でバーンクリーナ4が前記桶部材6
上に載っていない場所)に設置されている。そして、例
えば前記チェーン部材4aに略鉛直方向に固定した図示
しないピンを通常リミットスイッチ34を少し通り過ぎ
た位置に静止させておき、循環駆動開始後、前記ピンを
リミットスイッチ34が叩くことでバーンクリーナ4が
一周循環駆動したことを検出し、前記検出信号Sを前
記運搬制御部30a′に出力するようになっている。
【0063】前記アラームランプ(警告表示灯)35
は、例えば上表示部35b及び下表示部35cの2つの
表示部を有しており、例えば上表示部35bは赤、下表
示部35cは緑等の見やすい色に色分けされて点灯する
ようになっている。このアラームランプ(警告表示灯)
35は、前記表示制御部30cの出力する表示制御信号
Spに応じ、前記上表示部35b又は下表示部35cを
赤色点灯又は緑色点灯するようになっている(詳細は後
述)。
【0064】図9は、前記運搬制御部30a′の制御内
容を表すフローチャートである。図9において、前記操
作盤31の「バーンクリーナ起動」ボタンが押される
と、前記操作盤31から運搬制御部30a′に出力され
る操作信号SaがONとなり、運搬制御部30a′はこ
のフローを開始する。まず、ステップ310では、バー
ンクリーナ4の駆動時間をカウントするための時間計算
子Tを0にクリアし、ステップ320に移る。
【0065】ステップ320では、バーンクリーナ4を
駆動する前記モータ7に出力する前記駆動信号SbcをO
Nとすることにより、バーンクリーナ4を駆動させる。
【0066】次のステップ330では、時間計算子T
がしきい値Tbより大きいかどうかを判定する。このし
きい値Tbは、バーンクリーナ4が一周循環駆動するの
に充分な所要時間(に少し余裕をみた時間)として前記
コントローラ30′の適宜の部分に予め記憶されている
所定の値である(あるいは適宜の外部入力手段により設
定入力するようにしてもよい)。時間計算子Tがしき
い値Tbより大きい場合、判定が満たされステップ34
0に移る。ステップ340では、前記表示制御部30c
に異常信号Sを出力する。その後、ステップ350に
移る。一方、ステップ330で時間計算子Tがこのし
きい値Tb以下の場合、判定は満たされずステップ35
0に移る。
【0067】ステップ350では、バーンクリーナ4の
停止が指示されたかどうかを判定する。具体的には、前
記操作盤31の「バーンクリーナ停止」ボタンが押され
たかどうかを判定する。前記「バーンクリーナ停止」ボ
タンが押されればこの判定が満たされ、ステップ360
に移って前記モータ7に出力する駆動信号SbcをOFF
とすることにより、バーンクリーナ4を停止させる。前
記「バーンクリーナ停止」ボタンが押されなければこの
判定が満たされず、ステップ370に移る。
【0068】ステップ370では、バーンクリーナ4が
一周循環駆動したかどうかを判定する。具体的には、前
述したリミットスイッチ34から検出信号Sが入力さ
れたかどうかを判定する。検出信号Sが入力されれば
判定は満たされ、ステップ360に移り、バーンクリー
ナ4を停止させる。検出信号Sが入力されなければ判
定は満たされず、ステップ380に移り前記時間計算子
に1を加えてステップ330に戻る。
【0069】上記のような制御により、バーンクリーナ
4が一周するのに要する時間(しきい値Tb)を充分に
超過したにもかかわらず、前記リミットスイッチ34か
ら一周したという検出信号Sが入力されない場合、運
搬制御部30a′は表示制御部30cへ異常信号S
出力するようになっている。
【0070】図10は、前記固液分離・排出制御部30
b′の制御内容を表すフローチャートであり、前述した
本発明の一実施の形態における図6に相当する図であ
る。この図10において、図6と同様の部分には同符号
を付し説明を省略する。図10において、前記操作盤3
1の「分離装置・排出コンベア起動」ボタンが押される
と、前記操作盤31から固液分離・排出制御部30b′
に出力される操作信号SbがONとなり、固液分離・排
出制御部30b′はこのフローを開始する。
【0071】まず、ステップ410では、ホッパ8が駆
動開始時に一度バーンクリーナ4により運搬された糞尿
Sにより一杯になった(糞尿Sのレベルが前記光電セン
サ32の設置レベル以上になった)かどうかを示す第1
フラグFLAG1、前記の一杯になったホッパ8が糞尿Sが
処理されることによりほぼ空になった(糞尿Sのレベル
が前記光電センサ32の設置レベル以下になった)かど
うかを示す第2フラグFLAG2、前記電動機24の電流値
Aが前記しきい値A以下になったかどうかを示す第3
フラグFLAG3、及び分離装置9(詳細にはスクリュー1
3、以下同様)及び排出コンベア27の駆動時間をカウ
ントするための時間計算子Tを0にクリアし、ステッ
プ420に移る。なお、この第1フラグFLAG1は前述の
本発明の一実施の形態における図6のFLAGと同等のもの
である。
【0072】ステップ420では、電動機24及び駆動
モータ28に出力する駆動信号Sm,SconをONとする
ことにより、分離装置9及び排出コンベア27を駆動さ
せる。なお本実施の形態においても、前述の本発明の一
実施の形態と同様に排出コンベア27→分離装置9の順
で時間差をおいて起動してもよい。
【0073】次に、ステップ430では、前記操作盤3
1の「分離装置・排出コンベア停止」ボタンが押された
かどうかを判定する。前記「分離装置・排出コンベア停
止」ボタンが押されればこの判定が満たされ、後述のス
テップ640に移り、分離装置9及び排出コンベア27
を停止させる。前記「分離装置・排出コンベア停止」ボ
タンが押されなければこの判定が満たされず、ステップ
440に移る。
【0074】ステップ440では、前記第1フラグFLAG
1がホッパ8が駆動開始時に一度糞尿Sで一杯になった
ことを示す1であるかどうかを判定する。例えば駆動開
始時のような第1フラグFLAG1が0である場合は判定は
満たされず、ステップ450に移る。
【0075】ステップ450では、ホッパ8がほぼ空状
態になっているかどうかを前記光電センサ32の前記受
光器32bからの空検知信号Scにより判定する。例え
ば駆動開始時はホッパ8が空状態のため空検知信号Sc
が入力されており、判定が満たされ、ステップ430へ
戻る。ホッパ8内の糞尿Sのレベルが上昇し空検知信号
Scが入力されなければ判定は満たされず、ステップ4
60に移る。なお、先のステップ440で第1フラグFL
AG1が1である場合は判定が満たされ、直接ステップ4
60に移る。
【0076】ステップ460では、前記第2フラグFLAG
2が、ホッパ8内の糞尿Sが駆動開始時に一端溜まった
後糞尿処理されることによりほぼ空状態になったことを
示す1であるかどうかを判定する。ホッパ8内が空にな
っていない場合は判定は満たされずステップ470に移
る。
【0077】ステップ470では、時間計算子Tがし
きい値Tcより大きいかどうかを判定する。このしきい
値Tcは、分離装置9及び排出コンベア27が駆動開始
後正常な状態で(例えば後述のホッパ内の架橋現象が生
じることなく)動作を続けたときに糞尿Sが初めてホッ
パ8の光電センサ32の設置レベルに達したときから再
度そのレベルを切るまでに充分な所要時間(に少し余裕
をみた時間)として、前記コントローラ30′の適宜の
部分に予め記憶されている所定の値である(あるいは適
宜の外部入力手段により設定入力するようにしてもよ
い)。時間計算子Tがこのしきい値Tc以下の場合、
判定は満たされずステップ480に移る。一方、時間計
算子Tがしきい値Tbより大きい場合、判定は満たさ
れステップ490に移る。
【0078】ステップ490では、前記表示制御部30
cに異常信号Sを出力する。その後、ステップ480
に移る。なお、先のステップ460において、ホッパ8
内がほぼ空になっている場合は第2フラグFLAG2が1と
なっており判定が満たされ、ステップ480に移る。
【0079】ステップ480では、上記ステップ450
と同様の方法によりホッパ8内がほぼ空状態になってい
るかどうかを判定する。前記空検知信号Scが入力され
なければ判定は満たされず、ステップ500で時間計算
子Tに1を加え、ステップ510で第1フラグFLAG1
を1とした後、ステップ430に戻る。空検知信号Sc
が入力されれば判定は満たされ、ステップ520に移
る。
【0080】ステップ520では、前記第3フラグFLAG
3が、分離装置9を駆動する電動機24の電流値Aが無
負荷時の電流値の上限値にほぼ相当する前記しきい値A
以下になっていることを示す1であるかどうかを判定
する。電流値Aがしきい値A より大きい場合は判定は
満たされず、ステップ530に移る。
【0081】ステップ530では、時間計算子Tがし
きい値Tdより大きいかどうかを判定する。このしきい
値Tdは、分離装置9及び排出コンベア27が駆動開始
後糞尿Sが初めてホッパ8の光電センサ32の設置レベ
ルに達したときから、分離装置9を駆動する電動機24
の電流値Aがその無負荷時の電流値の上限値にほぼ相当
するしきい値Aに等しくなるまでに充分な所要時間
(に少し余裕をみた時間)として、前記コントローラ3
0′の適宜の部分に予め記憶されている所定の値である
(あるいは適宜の外部入力手段により設定入力するよう
にしてもよい)。なお、このしきい値Tdは通常前記し
きい値Tcより大きな値であることは言うまでもない。
このとき、時間計算子Tがこのしきい値Td以下の場
合、判定は満たされずステップ540に移る。一方、時
間計算子Tが前記しきい値Tdより大きい場合、判定
が満たされステップ550に移る。
【0082】ステップ550では、前記表示制御部30
cに異常信号Sを出力する。その後、ステップ540
に移る。なお、先のステップ520において電流値Aが
しきい値A以下となっている場合は第3フラグFLAG3
が1となっており判定が満たされ、ステップ540に移
る。
【0083】次のステップ540で電動機24の電流値
Aを入力した後、ステップ560では、この入力された
電流値Aが前述のしきい値A以下であるかどうかを判
定する。電流値Aがしきい値Aより大きい場合、判定
は満たされず、ステップ570で時間計算子Tに1を
加え、ステップ580で前記第2フラグFLAG2を1とし
た後、ステップ430に戻る。また、電流値Aがしきい
値A以下である場合、判定は満たされステップ590
に移る。
【0084】ステップ590では、時間計算子Tがし
きい値Teより大きいかどうかを判定する。このしきい
値Teは、分離装置9及び排出コンベア27が駆動開始
後糞尿Sが初めてホッパ8の光電センサ32の設置レベ
ルに達したときから排出コンベア27が糞尿Sの固形物
を搬送し終えるまでに充分な所要時間(に少し余裕をみ
た時間)として前記コントローラ30′の適宜の部分に
予め記憶されている所定の値である(あるいは適宜の外
部入力手段により設定入力するようにしてもよい)。な
お、このしきい値Teは通常前記しきい値Tc及びTdよ
り大きな値であることは言うまでもない。時間計算子T
がこのしきい値Te以下の場合、判定は満たされずス
テップ600に移る。一方、時間計算子Tがしきい値
Teより大きい場合、判定が満たされステップ610に
移る。
【0085】ステップ610では、前記表示制御部30
cに異常信号Sを出力する。その後、ステップ600
に移る。
【0086】ステップ600では、前述した本発明の一
実施の形態と同様の方法により、排出コンベア27によ
る糞尿Sの固形成分の搬送が完了したかどうかを判定す
る。前記光電センサ33の前記受光器33bからの空検
知信号Sdが入力されなければ判定は満たされず、ステ
ップ620で時間計算子Tに1を加え、ステップ63
0で前記第3フラグFLAG3を1にした後、ステップ43
0に戻る。空検知信号Sdが入力されれば判定は満たさ
れ、ステップ640に移り、電動機24及び駆動モータ
28に出力する駆動信号Sm,SconをOFFとすること
により分離装置9及び排出コンベア27を停止させ、こ
のフローを終了する。
【0087】すなわち上記のような制御により、充分な
時間(しきい値Tc)が経過したにもかかわらずホッパ
8内が空にならない(空検知信号Scが入力されない)
とき、または、充分な時間(しきい値Td)が経過した
にもかかわらず電動機24の負荷が下がらない(電流値
Aがしきい値A以下にならない)とき、または、充分
な時間(しきい値Te)が経過したにもかかわらず排出
コンベア27による糞尿固形物の搬送が終了しない(空
検知信号Sdが入力されない)ときのどの場合にも、表
示制御部30cに異常信号Sを出力するようになって
いる。
【0088】図11は、前記表示制御部30cの制御内
容を表すフローチャートである。図11において、前記
操作盤31の「分離装置・排出コンベア起動」ボタンが
押されると、前記操作盤31から表示制御部30cに出
力される操作信号SeがONとなり、表示制御部30c
はこのフローを開始する。
【0089】まず、ステップ710では、例えば分離装
置9及び排出コンベア27を駆動する電動機24及び駆
動モータ28の回転の有無を検出する公知の検出手段
(例えば回転数センサ等、あるいは駆動電流値自体を検
出してもよい)により、分離装置9及び排出コンベア2
7が駆動しているかどうかを判定する。電動機24及び
駆動モータ28の両方が駆動していなければステップ7
20に移り、前記アラームランプ(警告表示灯)35の
全表示部を消灯させフローを終了する。電動機24及び
駆動モータ28が両方駆動していればこの判定は満たさ
れ、ステップ730に移る。
【0090】ステップ730では、前述の運搬制御部3
0a′または固液分離・排出制御部30b′から異常信
号Sが入力されたかどうかを判定する。異常信号S
が入力されなければ判定は満たされず、ステップ740
にてアラームランプ(警告表示灯)35の前記下表示部
35cを緑色点灯させ、ステップ710に戻る。異常信
号Sが入力されれば判定は満たされ、ステップ750
にてアラームランプ(警告表示灯)35の前記上表示部
35bを赤色点灯させ、ステップ710に戻る。
【0091】すなわち、アラームランプ(警告表示灯)
35は、分離装置9及び排出コンベア27の駆動時にお
いて、異常信号Sが入力されている異常時は上表示部
35bが赤色点灯し、異常信号Sが入力されていない
通常時は下表示部35cが緑色点灯し、分離装置9及び
排出コンベア27が両方停止すると全表示部が消灯する
ようになっている。
【0092】上記のような構成である本発明の家畜糞尿
の処理システムの他の実施の形態の動作及び作用を以下
に説明する。例えば、朝夕の2回/日行われる糞尿Sの
処理時には、操作者が操作盤31の「分離装置・排出コ
ンベア起動」ボタンを押すと、図10のフローにおける
ステップ420において、固液分離・排出制御部30
b′が電動機24及び駆動モータ28への駆動信号S
m,SconをONにし、分離装置9及び排出コンベア27
を駆動させる。これにより、表示制御部30cは図11
のフローにおけるステップ740において、アラームラ
ンプ(警告表示灯)35の下表示部35cを緑色点灯さ
せる。
【0093】次に、この状態で操作者が操作盤31の
「バーンクリーナ起動」ボタンを押すと、図9のフロー
におけるステップ320において、運搬制御部30a′
がモータ7への駆動信号SbcをONにし、バーンクリー
ナ4を循環駆動させる。またこのとき、運搬制御部30
a′はステップ330、ステップ350、ステップ37
0を経てステップ380において、バーンクリーナ4の
駆動時間のカウントを始める。
【0094】これにより各家畜1の糞尿Sが搬送され、
ホッパ8へ投入される。その後、バーンクリーナ4がほ
ぼ一周循環駆動すると、前記リミットスイッチ34は検
出信号Sを運搬制御部30a′に出力し、図9のフロ
ーにおけるステップ370の判定が満たされ、ステップ
360において、運搬制御部30a′はモータ7への駆
動信号SbcをOFFとしバーンクリーナ4を停止させ
る。
【0095】但しこのとき、バーンクリーナ4が一周す
るのに充分な時間(しきい値Tb)が経過したにもかか
わらず、何らかの理由によりリミットスイッチ34の検
出信号Sが入力されなかった場合、ステップ330の
判定が満たされ、運搬制御部30a′はステップ340
において表示制御部30cへ異常信号Sを出力する。
これにより図11のフローにおけるステップ730の判
定が満たされ、表示制御部30cはステップ750にお
いてアラームランプ(警告表示灯)35の上表示部35
bを赤色点灯させる。
【0096】一方、上記のようにしてバーンクリーナ4
からホッパ8に投入された糞尿Sは、引き続き分離装置
9及び排出コンベア27により処理されるが、ホッパ8
内の糞尿Sのレベルが前記光電センサ32の設置レベル
以上になると、図10のフローにおけるステップ450
の判定が満たされなくなり、固液分離・排出制御部30
b′はステップ460、ステップ470、ステップ48
0を経てステップ500において、分離装置9及び排出
コンベア27の駆動時間のカウントを始める。
【0097】そして上記のようにバーンクリーナ4が停
止した後も、糞尿Sはそのまま継続して処理される結
果、ホッパ8内の糞尿Sのレベルは徐々に降下する。こ
のようにして、ホッパ8内がほぼ空になる(糞尿Sのレ
ベルが光電センサ32の設置レベル以下になる)と、図
10のフローにおけるステップ480の判定が満たさ
れ、ステップ520以降に移る。
【0098】但しこのとき、ホッパ8内が空になるのに
充分な時間(しきい値Tc)が経過したにもかかわら
ず、何らかの理由により光電センサ32の受光器32b
の空検知信号Scが入力されなかった場合、ステップ4
70の判定が満たされ、固液分離・排出制御部30b′
はステップ490において表示制御部30cへ異常信号
を出力する。これにより表示制御部30cは、アラ
ームランプ(警告表示灯)35の上表示部35bを赤色
点灯させる。このような異常時の一例としては、ホッパ
8内に架橋現象が生じた場合がある。この現象について
以下説明する。すなわち、家畜1は、通常、前述したよ
うに飼育スペース2の床面(あるいは地面)に敷いた敷
き藁の上に飼育されている。このため、糞尿にはその敷
き藁が混入する場合が多く、この場合、その混入した敷
き藁が糞尿の固結材のような役割を果たし、糞尿の流動
性が低下するため、ホッパ8の内壁に糞尿が付着しやす
くなる。この結果、その付着した糞尿がホッパ8内にて
成長しアーチ状の塊となり(架橋現象)、ホッパ8下方
へと落下しなくなって糞尿処理作業の続行が不可能とな
る。この場合、作業者は、直ちにホッパ8内を棒でつつ
く等して上記架橋を砕き、処理作業を速やかに再開させ
る必要がある。本実施の形態では、上記のようにアラー
ムランプ(警告表示灯)35の上表示部35bが赤色点
灯されることで、作業者は架橋現象が発生したことを速
やかに認識することができ、迅速な対応が可能となる。
またこのような架橋検出機能がない場合、排出コンベア
27から何も出てこなくなったとしても架橋現象が発生
しているだけである可能性があったため作業者がいちい
ちホッパ8をのぞき込んで実際の処理が終了したかどう
かを確認する必要があったが、上記架橋検出機能によ
り、そのような必要はなくなる。なお、上記のようにス
テップ470でT3>Tcとなってことで架橋発生とみな
して上表示部35bを赤色点灯させてもよいが、さらに
架橋検出の万全を期すためには、T3>Tcとなった後、
スクリュー13を駆動する電動機24から出力された電
流値信号Aが所定値以下となっていたり、あるいは排出
コンベア27の光電センサ受光器33bからの信号Sd
が空のままである状態が所定時間続いたりした場合に、
始めて上表示部35bを赤色点灯させるようにしてもよ
い。この場合、T3>Tcの場合に赤色点灯とし、上記電
流値信号Aや受光信号Sdの条件が満たされた場合には
別途設けた「架橋検出警告表示灯」を点灯あるいはブザ
ー警告するようにしてもよい。
【0099】上記のように正常に処理されてホッパ8内
が空になると前記導入部14から前記スクリュー13に
導入される糞尿Sもなくなり、脱水された糞尿Sがスク
リュー13により前記排出部18に押し出されるにつ
れ、やがて前記筒状スクリーン12内の糞尿Sはほぼな
くなる。これによりスクリュー13の負荷が低下し電動
機24の電流値Aはしきい値A以下となり、図10の
フローにおけるステップ560の判定が満たされ、ステ
ップ590以降へ移る。
【0100】但しこのとき、電動機24の電流値Aがし
きい値A以下となるのに充分な時間(しきい値Td)
が経過したにもかかわらず、何らかの理由により電流値
Aがしきい値A以下とならなかった場合、ステップ5
30の判定が満たされ、固液分離・排出制御部30b′
はステップ550において表示制御部30cへ異常信号
を出力する。これにより表示制御部30cは、アラ
ームランプ(警告表示灯)35の上表示部35bを赤色
点灯させる。
【0101】前記スクリュー13により脱水され排出部
18に排出された糞尿Sの固形物は、排出コンベア27
により搬送される。上記のように筒状スクリーン12内
の糞尿Sがなくなり、分離装置9から排出部18に排出
される糞尿Sの固形物がなくなると、やがて排出コンベ
ア27も糞尿Sの固形物の搬送を完了する。これによ
り、図10のフローにおけるステップ600の判定が満
たされ、次のステップ640において、固液分離・排出
制御部30b′は電動機24及び駆動モータ28への駆
動信号Sm,SconをOFFにし、分離装置9及び排出コ
ンベア27を停止させる。これにより、図11のフロー
におけるステップ710の判定が満たされなくなり、ス
テップ720において、表示制御部30cはアラームラ
ンプ(警告表示灯)35の全表示部を消灯状態とする。
【0102】以上のように構成した上記本発明の他の実
施の形態によれば、前述の本発明の一実施の形態と同様
の効果に加え、上述したように所定時間を過ぎてもバー
ンクリーナ4が一周しないとき、所定時間を過ぎてもホ
ッパ8内が空にならないとき(架橋発生時を含む)、所
定時間を過ぎても電動モータ24の負荷が下がらないと
き、及び所定時間を過ぎても排出コンベア27が糞尿S
の固形物の搬送を完了しないときに、アラームランプ
(警告表示灯)35の上表示部35bに赤色点灯表示を
行うことにより、バーンクリーナ4、分離装置9、及び
排出コンベア27の動作不良、またはその他の構成部材
も含めて磨耗・劣化等を早期に発見することができる。
これにより、さらに糞尿処理効率の低下を防止できる効
果もある。
【0103】なお、上記本発明の他の実施の形態におい
ては図9及び図10のフローチャートに示すように、所
定時間を過ぎてもバーンクリーナ4が一周しないとき、
所定時間を過ぎてもホッパ8内が空にならないとき、所
定時間を過ぎても電動モータ24の負荷が下がらないと
き、及び所定時間を過ぎても排出コンベア27が糞尿S
の固形物の搬送を完了しないときにのみアラームランプ
(警告表示灯)35による異常表示を行ったが、これに
限らない。すなわち、電動モータ24の電流値Aが所定
値以上になったとき、またはその高電流状態が所定の時
間継続したとき、あるいは各モータ用のサーマルリレー
がどれか1つでも働き電源が切れたとき等にも、アラー
ムランプ(警告表示灯)35により異常表示してもよ
い。この場合も同様の効果を得る。
【0104】次に、本発明の家畜糞尿の処理システムの
さらに他の実施の形態を図12及び図13を用いて説明
する。本実施の形態は、バーンクリーナ4と分離装置9
及び排出コンベア27を連動して駆動制御を行ったもの
である。図12は、上記本発明の家畜糞尿の処理システ
ムのさらに他の実施の形態の全体構造を表す上面図であ
り、前述した本発明の一実施の形態の図1及び本発明の
他の実施の形態の図7に相当する図である。この図12
において、図1及び図7と同様の部分には同符号を付
し、説明を省略する。
【0105】図12において、30dは、バーンクリー
ナ4、分離装置9、及び排出コンベア27を連動して駆
動制御を行う連動制御部、30″はこの連動制御部30
dを備えるコントローラ、31′は、前述した「バーン
クリーナ起動」「バーンクリーナ停止」「分離装置・排
出コンベア起動」「分離装置・排出コンベア停止」ボタ
ンの他に図示しない「連動起動」ボタンを備えた操作盤
である。
【0106】前記連動制御部30dは、前記操作盤3
1′からの操作信号Sf及び前記光電センサ32の受光
器32bからの空検知信号Scに基づき前記モータ7、
前記電動機24、及び前記駆動モータ28に出力する駆
動信号Sbc,Sm,SconをON・OFFし、これに応じ
てバーンクリーナ4、分離装置9、及び排出コンベア2
7は駆動又は停止するようになっている。
【0107】図13は、この連動制御部30dの制御内
容を示すフローチャートである。この図13において、
前記操作盤31′の前記「連動起動」ボタンが押される
と、上述したように操作盤31′からこの連動制御部3
0dに出力される操作信号SfがONとなり、連動制御
部30dはこのフローを開始する。
【0108】まず、ステップ810では、バーンクリー
ナ4の駆動時間をカウントするための時間計算子T
0にクリアしステップ820に移る。なお、この時間計
算子Tは、前述の本発明の一実施の形態における図5
の時間計算子Tと同等のものである。
【0109】ステップ820では、電動機24及び駆動
モータ28に出力する駆動信号Sm,SconをONとする
ことにより、分離装置9及び排出コンベア27を駆動さ
せる。なお本実施の形態においても、前述の本発明の一
実施の形態及び他の実施の形態と同様に排出コンベア2
7→分離装置9の順で時間差をおいて起動してもよい。
【0110】次のステップ830では、モータ7に出力
する駆動信号SbcをONとすることにより、バーンクリ
ーナ4を駆動させる。
【0111】次のステップ840では、前記操作盤3
1′の「バーンクリーナ停止」ボタンが押されたかどう
かを判定する。判定が満たされなければ、ステップ85
0で時間計算子Tに1を加えてステップ860に移
る。
【0112】ステップ860では、時間計算子Tが前
述のしきい値Taより大きいかどうかを判定する。時間
計算子Tがしきい値Ta以下であれば、判定は満たさ
れずバーンクリーナ4はまだ一周循環駆動していないと
見なされ、ステップ840に戻る。時間計算子Tが前
記しきい値Taより大きければ、判定は満たされステッ
プ870に移る。なお、先のステップ840で前記操作
盤31′の「バーンクリーナ停止」ボタンが押されれば
判定が満たされ、直接ステップ870に移る。
【0113】ステップ870では、上記したようにモー
タ7に出力する駆動信号SbcをOFFとすることにより
バーンクリーナ4を停止させる。次のステップ880で
は、前記操作盤31′の「分離装置・排出コンベア停
止」ボタンが押されたかどうかを判定する。「分離装置
・排出コンベア停止」ボタンが押された場合は判定が満
たされステップ890に移り、電動機24及び駆動モー
タ28に出力する駆動信号Sm,SconをOFFとするこ
とにより分離装置9及び排出コンベア27を停止させ
る。判定が満たされなければ、ステップ900に移る。
【0114】ステップ900では、ホッパ8がほぼ空で
あるかどうかを前記光電センサ32の受光器32bから
の空検知信号Scが入力されているかどうかで判定す
る。空検知信号Scが入力されなければ判定は満たされ
ず、ホッパ8はまだ空でないと見なされステップ880
に戻る。空検知信号Scが入力されれば判定は満たさ
れ、ホッパ8はほぼ空と見なされて、ステップ910に
て時間計算子Tを0にクリアした後ステップ830に
戻り、バーンクリーナ4を再起動させる。
【0115】上記のような構成である本発明の糞尿処理
システムのさらに他の実施形態の動作及び作用を以下に
説明する。
【0116】操作者により操作盤31′の「連動起動」
ボタンが押されると、図13のフローにおけるステップ
820及びステップ830において、連動制御部30d
が電動機24、駆動モータ28、及びモータ7への駆動
信号Sm,Scon,SbcをONとすることにより、分離装
置9及び排出コンベア27→バーンクリーナ4の順に駆
動する。
【0117】その後、バーンクリーナ4が略一周循環駆
動すると、ステップ860の判定が満たされ、ステップ
870において連動制御部30dはモータ7への駆動信
号SbcをOFFとすることにより、バーンクリーナ4は
自動的に停止する。
【0118】このようにバーンクリーナ4が略一周する
ことで、飼育スペース2内でバーンクリーナ4内に導入
されていた各家畜1の糞尿Sは、ほぼ全てホッパ8内に
投入される。
【0119】このとき、ホッパ8内の糞尿Sのレベルが
前記光電センサ32の設置レベルよりも高い間は、ステ
ップ900において判定が満たされず、ステップ900
→ステップ880以降同様の手順を繰り返し、バーンク
リーナ4が停止した状態で分離装置9及び排出コンベア
27のみによる糞尿Sの処理が継続される。
【0120】その後、糞尿処理されるにつれて徐々に糞
尿Sのレベルが降下し、光電センサ32の設置レベル以
下となると、ステップ900の判定が満たされ、ステッ
プ910を経てステップ830に戻り、連動制御部30
dがモータ7への駆動信号SbcをONとすることによ
り、再びバーンクリーナ4が駆動する。
【0121】すなわち、本実施の形態によれば、操作者
が操作盤31′の「連動起動」ボタンを押すことによ
り、次に「分離装置・排出コンベア停止」ボタンが押さ
れるまで分離装置9及び排出コンベア27は駆動を継続
し、またバーンクリーナ4はホッパ8内の糞尿Sのレベ
ルにより自動的に起動・停止を行う。これにより、例え
ば操作者は朝に一度「連動起動」ボタンを押せば、その
後は適宜糞尿処理を止めたいとき(例えば夕方)に、た
だ「バーンクリーナ停止」ボタン及び「分離装置・排出
コンベア停止」ボタンをもう一度押すのみでよいので、
本発明の一実施の形態と同様に操作者(糞尿処理作業
者)の手間を大幅に低減することができる。また本実施
の形態では、上記本発明の一実施の形態及び他の実施の
形態と異なり、バーンクリーナ4と分離装置9とがほぼ
同時に駆動開始する(バーンクリーナ4による投入開始
とともに固液分離作業も開始される)ので、ホッパ8は
バーンクリーナ4で集めるすべての糞尿Sを収納可能な
容量を備える必要がなくなる。したがって、ホッパ8の
小型化が可能となる。
【0122】なお、上記本発明の家畜糞尿の処理システ
ムのさらに他の実施の形態においては、図13のフロー
におけるステップ900に示すように、バーンクリーナ
4が再起動する条件をホッパ8がほぼ空になった場合の
みとしたが、これに限らない。すなわち、上記本発明の
一実施の形態にて説明したように、例えば分離装置9を
駆動する電動機24の電流値Aが無負荷時の電流値の上
限値にほぼ相当するしきい値A以下であること、及び
排出コンベア27による糞尿固形物の搬送が完了してい
ることの片方または両方を、バーンクリーナ4の再起動
条件に組み込んでもよい。これらの場合も、同様の効果
を得る。また、上記本発明の家畜糞尿の処理システムの
さらに他の実施の形態においては、図13のフローにお
けるステップ840〜ステップ870に示すように、バ
ーンクリーナ4が停止する条件を時間要素のみで決定し
たが、これに限らず、上記本発明の一実施の形態で説明
したように例えばホッパ8の下方に設けた光電センサ3
2とは別にホッパ8上部にも同様の光電センサを設けた
り、あるいはホッパ8上方に設けた超音波センサ等によ
ってホッパ8内の糞尿のレベルを検出し、ホッパ8に糞
尿が上限まで入ったときにバーンクリーナ4を停止制御
するようにしてもよい。この場合、ホッパ8が空になる
とステップ900で自動的に再起動されることから、ホ
ッパ8が一杯になるとバーンクリーナ4停止、空になる
とバーンクリーナ4起動という動作を繰り返させるよう
にすることで、ホッパ8を大幅に小型化することが可能
となる。逆に、ホッパ8は上記本発明の一実施の形態と
同様、ホッパ8がバーンクリーナ4で集めるすべての糞
尿Sを収納可能な容量を備えている場合には、ホッパ8
内が空になり図13におけるステップ900の判定が満
たされたら、分離装置9及び排出コンベア27を自動停
止するようにしてもよい。この場合でも、ホッパ8へ投
入された糞尿Sの全ての固液分離作業・排出作業が終了
するのを待って分離装置9及び排出コンベア27を手動
操作にて停止する手間が省けるので、糞尿処理作業者の
作業手間を低減できる効果を得ることができる。
【0123】
【発明の効果】本発明によれば、その時点で家畜が排出
済みの糞尿を運搬装置がホッパへすべて投入したことを
第1検出手段で検出し、それに応じて第1駆動制御手段
で運搬装置を自動的に駆動停止するようにできるので、
少なくとも運搬装置について、糞尿処理作業者の手間を
大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の家畜糞尿の処理システムの一実施の形
態の全体構造を表す上面図である。
【図2】図1中II方面から見た側面図である。
【図3】本発明の家畜糞尿の処理システムの一実施の形
態を構成する固液分離装置の全体構造を表す一部透視で
示す上面図である。
【図4】図3中IV−IV断面による側断面図である。
【図5】本発明の家畜糞尿の処理システムの一実施の形
態を構成する運搬制御部の制御内容を表すフローチャー
トである。
【図6】本発明の家畜糞尿の処理システムの一実施の形
態を構成する固液分離・排出制御部の制御内容を表すフ
ローチャートである。
【図7】本発明の家畜糞尿の処理システムの他の実施の
形態の全体構造を表す上面図である。
【図8】本発明の家畜糞尿の処理システムの他の実施の
形態を構成する固液分離装置の全体構造を表す側断面図
である。
【図9】本発明の家畜糞尿の処理システムの他の実施の
形態を構成する運搬制御部の制御内容を表すフローチャ
ートである。
【図10】本発明の家畜糞尿の処理システムの他の実施
の形態を構成する固液分離・排出制御部の制御内容を表
すフローチャートである。
【図11】本発明の家畜糞尿の処理システムの他の実施
の形態を構成する表示制御部の制御内容を表すフローチ
ャートである。
【図12】本発明の家畜糞尿の処理システムのさらに他
の実施の形態の全体構造を表す上面図である。
【図13】本発明の家畜糞尿の処理システムのさらに他
の実施の形態を構成する連動制御部の制御内容を表すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 家畜 4 バーンクリーナ(運搬装置) 8 ホッパ 12 筒状スクリーン 13 スクリュー 27 排出コンベア(コンベア) 30a 運搬制御部(第1駆動制御手段) 30a′ 運搬制御部(第1駆動制御手段) 30b 固液分離・排出制御部(第2駆動制御
手段) 32 光電センサ(第2検出手段) 32a 発光器(第2検出手段) 32b 受光器(第2検出手段) 33 光電センサ(第2検出手段) 33a 発光器(第2検出手段、光電センサ) 33b 受光器(第2検出手段、光電センサ) 34 リミットスイッチ(第1検出手段) 100 固液分離装置 A 電流値(第2検出手段) S 糞尿

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】家畜が排出した糞尿を収集し運搬する運搬
    装置と、 この運搬された糞尿を受け入れるホッパ、このホッパか
    らの糞尿を押し込むスクリュー、このスクリューの外周
    側に設けられ前記押し込まれた糞尿を固形成分と液体成
    分とに分離する筒状スクリーンを備えた固液分離装置
    と、 前記分離された固形成分を排出するコンベアと、 前記運搬装置の駆動状態を検出する第1検出手段と、 その検出値に応じて前記運搬装置を駆動制御する第1駆
    動制御手段とを備えることを特徴とする家畜糞尿の処理
    システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の家畜糞尿の処理システムに
    おいて、前記固液分離装置の分離処理状況を検出する第
    2検出手段と、その検出値に応じて前記固液分離装置の
    前記スクリューと前記コンベアとを駆動制御する第2駆
    動制御手段とを備えることを特徴とする家畜糞尿の処理
    システム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の家畜糞尿の処理システムに
    おいて、前記第2検出手段は、前記コンベアによる前記
    固形成分の排出状況を検出する光電センサを含むことを
    特徴とする家畜糞尿の処理システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107298519A (zh) * 2017-08-16 2017-10-27 黑龙江省农业机械运用研究所 一种新型的牛粪脱水设备
CN113735372A (zh) * 2021-08-24 2021-12-03 温州大学 一种人、畜排泄物的处理系统及处理方法

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