JP2003239548A - 建築物の設計方法 - Google Patents

建築物の設計方法

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JP2003239548A
JP2003239548A JP2002032948A JP2002032948A JP2003239548A JP 2003239548 A JP2003239548 A JP 2003239548A JP 2002032948 A JP2002032948 A JP 2002032948A JP 2002032948 A JP2002032948 A JP 2002032948A JP 2003239548 A JP2003239548 A JP 2003239548A
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JP
Japan
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building
floor
shape
spaces
structural
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Application number
JP2002032948A
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English (en)
Inventor
Tadaharu Izumisawa
忠晴 和泉沢
Hiroshi Shimooku
博史 下奥
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Sumitomo Realty and Development Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Realty and Development Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築現場の条件に応じて低コストで間取りや外
観を変更できる設計法を提供する。 【解決手段】平面外形が矩形の建築物内部に耐力壁線1
をT字型に設定し、内部を3つの空間に分割する。この
線に沿って構造的に必要な壁量を満足するように構造計
算する。1階部分の点線の構造壁以外の外壁は自由に間
取りを設計できる。T字型に配置した固定構造壁によっ
て3つの空間〜に仕切られ、それらの空間内におい
ては自由に間取りを設計することができる。固定構造壁
以外の部分には自由に開口等を設けることができるので
玄関の位置は土地の形状やアクセス道路の状態に応じて
変更することができ、多様な外観の建築物を提供するこ
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土地の制限や多様
な住まいに対する要求に対し低価格で家屋を提供できる
ようにすると共に設計工期を短縮するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅の設計は、注文主の希望や予算、土
地の条件を勘案して間取りや仕様を定める注文住宅、ま
た、間取り等を定め、工場で製造した部品を組み立て建
築するプレファブ建築物がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】住宅建築物は、土地及
び取り付け道路の制限、住宅の規模、注文主のライフス
タイル、趣向によって外観、間取りが千変万化するもの
であり、それらに対して個々に対応していては効率的な
建築物の設計は不可能であり、一品製造となるためコス
トがかかるという問題がある。プレファブ建築物は、外
観、間取りが硬直して変更が困難であり、コストは低減
できても注文主の種々の変更希望には応じられなかっ
た。そこで、本発明は、土地やアクセス道路、近隣の制
限等の条件に対応して変更でき、間取りや外観について
も注文主の希望に応じられる設計法を提供するものであ
る。本発明は、在来工法やツーバイフォー工法にも適応
できるものであり、特定の工法に限定されるものでな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】2階建て以上の建築物の
各階の平面において、建物の外形を決定するベースプラ
ンとして必要最低限の構造部材の位置を固定して構造計
算をおこなった各階モジュールを用意し、各階モジュー
ルを選択して組み合わせ、修景部品を適宜選択して一軒
の建築物とすることにより、種々の組み合わせを可能に
し、注文主の希望に低コストで答えられるようにしたも
のである。また、建築工法がツーバイフォー工法の場合
には、固定した構造部材をT字型に配置したことによ
り、間取りの自由度を大きくしたものである。更に、建
築物の外側の修景部品としてサークルウインドウ、ドー
マー、玄関ポーチ、バルコニー等を用意し、低コストで
外観を容易に変更できるようにしたものである。
【0005】
【実施例】実施例1 ツーバイフォー工法の3階建ての木造建築物を例として
説明する。建築物の平面形状は、土地の形状や、日影規
制等の法的規制や注文主の趣味に対応できるよう、矩形
と雁行の2タイプを基本形とした。図1に示すものは建
築物平面形状が矩形タイプであり、1階の平面矩形の建
築物内に点線の耐力壁線1で示すように固定構造部材の
耐力壁をT字型に配置したものであり、3つのベース空
間〜を形成する。建築物は、このT字型の耐力壁線
1に設けた耐力壁によって、地震力などによる水平力に
対して建築物が必要強度を有するように設計する。
【0006】耐力壁線1に連続して構造壁を設ける必要
はなく、外壁11を含めて必要強度が得られる量の壁を
設けるだけで十分であり、間取りに応じて耐力壁線1に
沿う構造壁の長さを設定することができる。
【0007】したがって、図1の1階部分の点線で示す
耐力壁線1に沿って設けた構造壁以外については自由に
間取りを設計できる。この実施例ではT字型に配置した
固定構造壁によって建築物平面形状の矩形が3つの空間
〜に仕切られ、仕切られた空間内においては自由に
間取りができ、間取りに対する自由度が大きくなる。ま
た、耐力壁線1以外の部分には自由に開口等を設けるこ
とができるので、玄関の位置は土地の形状やアクセス道
路の状態に応じて変更することが可能であり、外観にお
いても画一的とならず、設計変更の自由度が大きくな
る。
【0008】本実施例の最上階の3階部分は、急勾配の
屋根としてあり、小屋裏を利用して2階とは吹き抜けに
して、空間に余裕を持たせてある。3階部分にはT字型
の構造壁ラインを設けず広い一つの空間としてある。な
お、屋根の傾斜方向は変えることが可能である。
【0009】図2〜図5は、図1の基本構造に基づき、
モデルライフスタイルを想定して間取りを設計したもの
であり、図1のように一つの基本構造を定めるだけで自
由に間取りを変更できる例を示すものである。このよう
なモデルプランを予め作成することにより注文主はモデ
ルを原案として自己の希望に合わせて種々の変更を依頼
することができるのである。以下に示すモデルは、南側
の中央に玄関を設定するという想定で設計したものであ
る。
【0010】図2には、耐力壁線1によって矩形空間は
3つに分割されているが、1階の中央に玄関10を配置
し、居室(寝室)12とリビングダイニング13、居室
12の奥にはトイレ14及び浴室15を配置したもので
あり、居室12の壁が固定構造部材である。
【0011】2階は、固定構造部材の耐力壁で区分され
た空間を3つの居室12とトイレ14としたものであ
り、3階は一つの大きな自由空間としたものである。ま
た、外観は図6〜図9に示すように、玄関ポーチ、ドー
マー、バルコニー、ベランダなどの種々の修景部品を選
択して外観を作り上げる。
【0012】図3に示すものは、図2のものと同様に1
階中央に玄関を配置し、居室12を二部屋設け、2階に
リビングダイニング13と居室12を配置したものであ
る。
【0013】図4に示すものは、2世帯住宅であり、1
階にリビングダイニング13と居室12を設け、更に、
2階にもリビングダイニング13及び居室12を二部屋
設けたものである。
【0014】図5に示すものは、2階の空間を区分して
居室12を多く取れるようにしたものである。以上のよ
うに、本発明によれば、2世帯住宅も含めて間取りの自
由度が大きくなるのである。
【0015】実施例2 図10に示す例は、在来の軸組工法の木造建築物に本発
明を適用したものであり、平面形状が雁行タイプのもの
である。1階の平面図に示すように、実施例1と同様に
耐力壁線1をT字型に配置して3つのベース空間〜
を形成してある。このT字型の耐力壁線1に設けた壁部
材によって、地震等の横方向の力に耐え得るようにし、
垂直方向の荷重は、柱で受けるように設計する。更に、
1階及び2階には、耐力壁をバランスよく配置し、建築
物全体としての強度を高めてある。
【0016】実施例2の間取りの一例を図11に示す。
1階の左側に玄関10を配置し、玄関の奥にトイレ14
及び浴室15を配置した。居室12を囲む壁が固定構造
部材である。
【0017】2階は、固定構造部材の耐力壁で区分され
た空間を3つの居室12とトイレ14としたものであ
り、3階は実施例1と同様に一つの大きな自由空間とし
たものである。また、外観は図12〜図14に示すよう
に、玄関ポーチ、ドーマー、ベランダなどの種々の修景
部品を選択して多様性を作り上げる。
【0018】家族構成の変化やライフスタイルの変更が
生じた場合には、固定構造部材以外は撤去しても構造的
に何ら問題が生じないように設計してあるので変化に対
応して自由に変更することができる。以上のようなこと
から、20程度の構造計算をするだけで数千の間取りの
バリエーションを用意することができ、住宅設計を低コ
ストで効率よくおこなえ、かつ注文主の多様な要求に応
ずることが可能になったのである。
【0019】
【発明の効果】一つの構造型式を準備することによって
種々のライフスタイルに対応でき、社交的な人には広い
パーティルームを設けたり、収納を重視する人には収納
空間を大きく取り、家族の団らんを主に考える人には広
いゆったりしたリビングルームを設けるなど、間取りの
自由度が大きくなり、また、構造的な基本部分が固定さ
れているので、住宅外観も注文主の多様な要望に応ずる
ことが可能となる。このような多様な要求に対応できる
ことに対し、全ての間取りの変形に対して構造設計する
のではなく、基本パターンについて構造計算するだけで
よいので1戸当たりの設計費を低減することができる。
また、年月の経過と共に住む人の家族構成やライフスタ
イルに変化があっても、固定構造部分を動かさなければ
改築が可能であるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明設計法の考え方を説明する各階の基本構
造図。
【図2】平面矩形の間取りの具体例。
【図3】平面矩形の間取りの具体例。
【図4】平面矩形の間取りの具体例。
【図5】平面矩形の間取りの具体例。
【図6】修景部品を取り付けた具体例。
【図7】修景部品を取り付けた具体例。
【図8】修景部品を取り付けた具体例。
【図9】修景部品を取り付けた具体例。
【図10】雁行型の実施例の基本構造図。
【図11】雁行型の実施例の間取り図。
【図12】雁行型に修景部品を取り付けた具体例。
【図13】雁行型に修景部品を取り付けた具体例。
【図14】雁行型に修景部品を取り付けた具体例。
【符号の説明】
1 耐力壁線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2階建て以上の建築物の各階の平面におい
    て、建物の外形を決定するベースプランとして必要最低
    限の構造部材の位置を固定して構造計算をおこなった各
    階モジュールを用意し、各階モジュールを選択して組み
    合わせ、修景部品を適宜選択して一軒の建築物とする設
    計方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、固定した構造部材がT
    字型に配置した壁部材である建築物の設計方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、修景部品は、
    サークルウインドウ、ドーマー、玄関ポーチ、バルコニ
    ーのいずれか、または、それらの組み合わせである建築
    物の設計方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299616A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Asahi Kasei Homes Kk 二世帯住宅
KR102011989B1 (ko) * 2018-08-23 2019-08-19 대림산업 주식회사 가변형 벽식 구조 공동주택

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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