JP2003236598A - コンテナ型汚泥処理車及びこれを用いた巡回汚泥処理方法 - Google Patents

コンテナ型汚泥処理車及びこれを用いた巡回汚泥処理方法

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JP2003236598A
JP2003236598A JP2002033634A JP2002033634A JP2003236598A JP 2003236598 A JP2003236598 A JP 2003236598A JP 2002033634 A JP2002033634 A JP 2002033634A JP 2002033634 A JP2002033634 A JP 2002033634A JP 2003236598 A JP2003236598 A JP 2003236598A
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sludge
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sludge treatment
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Hisao Nagayama
久男 永山
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MGH Co Ltd
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Sanyo Jidosha Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巡回汚泥処理における、より効率的な汚泥処
理車の運用形態を提供する。 【解決手段】 搬入過程は脱水処理コンテナ2又は堆肥
化処理コンテナ10を取り付けた汚泥処理車3が汚泥処理
施設18へ赴き、汚泥処理車3から取り外してこの汚泥処
理施設18へ脱水処理コンテナ2又は堆肥化処理コンテナ
10を搬入し、処理過程は容器コンテナ9を取り付けた汚
泥処理車3が汚泥処理施設18へ赴き、前記脱水処理コン
テナ2又は堆肥化処理コンテナ10が処理を終えた処理済
汚泥又は堆肥をこの容器コンテナ9に積み込んで回収
し、搬出過程はコンテナを取り付けていない汚泥処理車
3が汚泥処理施設18へ赴き、この汚泥処理車3に脱水処
理コンテナ2又は堆肥化処理コンテナ10を取り付けてこ
の汚泥処理施設18から搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各地に分散する下
水道処理施設や農業集落排水施設等の汚泥処理施設を巡
回し、余剰汚泥を脱水処理又は堆肥化処理する汚泥処理
車と、これを用いた巡回汚泥処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、数多くの下水処理施設や汚泥処理
施設(以下、汚泥処理施設で代表)が建設され、更に大都
市や中小都市、農山村や漁村にも普及され下水道の整備
が整いつつある。しかし、小規模な汚泥処理施設では発
生する汚泥量が少ないため、それぞれの処理場に脱水設
備を設けることは低稼働率による設備過剰や建設費の負
担増、維持管理費等の費用増加に繋がる。ここで、合理
的な汚泥の集中処理が考えられるが、他地域の処理場か
ら発生する処理済汚泥の処理問題や、分離した脱水濾液
が小規模な汚泥処理施設に与える影響も懸念され、また
処理施設地域の住民の反応等を鑑みて、他地域の汚泥を
持ち込んで処理することに問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来見られる汚泥処理
車を使用した巡回施設における汚泥の廃棄処理又は再生
処理(以下、巡回汚泥処理)は、汚泥処理車の他に処理済
汚泥を運搬する車両、堆肥化処理を担う車両又は設備や
その他関連設備を運ぶ専用車両が必要だった。すなわ
ち、処理の内容に合わせて複数の車両が必要になるほ
か、複数の処理場を巡回するために複数の車両全てを移
動させる必要が生じる。
【0004】また、農業集落排水に代表される小規模な
脱水処理施設を巡回脱水する際は、前記脱水処理施設へ
の進入経路が狭い場合が多く、4tトラック等の小型車
両を用いての作業が主流である。この際、車両の小型化
は脱水機の能力を制限することになり、概ね日量10m3
程度の能力となる。ところが、小規模な汚泥処理施設の
貯留槽の貯留量は30〜40m3あるから、脱水処理は1日
では処理できず、汚泥処理車の往復が必要になる。この
ため、巡回作業する船団方式等では、結果として汚泥処
理施設の数に応じた複数の車両が必要となり、初期費用
や運用経費が高くなる。そこで、手間及び経費の観点か
ら、より効率的な汚泥処理車とその運用形態を検討し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、各地に分散する汚泥処理施設を巡回し、余剰汚泥を
廃棄処理又は再生処理する汚泥処理車であって、架台を
備えた車両と、架台に着脱自在なコンテナとからなり、
このコンテナは異なる処理設備又は積載機能を備えた複
数のコンテナを利用単位としたコンテナ群から選択した
単数又は複数のコンテナで、このコンテナの移動、汚泥
の脱水処理又は処理済汚泥の運搬を単一車両で実施でき
るようにしたコンテナ型汚泥処理車である。車両の架台
は、通常のトラックに見られる車両本体(運転席、エン
ジン等を含む)と一体になった構成や、トレーラーのよ
うに車両本体と別体(車両本体と分離可能)となった構成
を含む。
【0006】ここで、コンテナ群は、処理設備を備えた
コンテナとして、汚泥の脱水処理設備を備えた脱水処理
コンテナや汚泥又は処理済汚泥の堆肥化処理設備を備え
た堆肥化処理コンテナを、積載機能を備えたコンテナと
して、処理済汚泥又は堆肥の積載空間を有する容器コン
テナ(容器内に処理済汚泥又は堆肥を積載する)を有し、
このほかにも異なる処理設備又は積載機能を備えた複数
のコンテナから構成する。基本的なコンテナ群には、
(1)脱水処理コンテナ及び容器コンテナを組み合わせた
利用単位、(2)堆肥化処理コンテナ及び容器コンテナを
組み合わせた利用単位、又は(3)脱水処理コンテナ、堆
肥化処理コンテナ及び容器コンテナを組み合わせた利用
単位が考えられる。このように、コンテナ群は、汚泥の
廃棄処理又は再生処理にかかる一連の手順を実現する機
能的な分類に基づくコンテナの組合わせを利用単位とす
る。以下では、処理設備を備えたコンテナを「汚泥処理
コンテナ又は堆肥化処理コンテナ」の語で、また積載機
能を備えたコンテナを「容器コンテナ」の語で代表す
る。
【0007】この汚泥処理車は、(1)汚泥処理コンテナ
又は堆肥化処理コンテナを任意の汚泥処理施設へ車両に
取り付けて搬入し、(2)前記汚泥処理コンテナ又は堆肥
化処理コンテナを搬入して空いた架台に取り付けた容器
コンテナで処理済汚泥又は堆肥の回収ができ、(3)すべ
ての処理を終えた後に改めて脱水処理コンテナ又は堆肥
化処理コンテナを車両に取り付けて搬出できる利便性を
有する。従来の汚泥処理車は、架台に脱水機やダンプボ
デー等を固定していたので交換できず、脱水処理や処理
済汚泥の回収にそれぞれ車両が必要であった。また、複
数の機能を兼ね備えた車両は、汚泥処理車として大型化
してしまう。本発明は、使用する車両の数を減らしつ
つ、機能を特化(脱水処理のみ、堆肥化処理のみ、処理
済汚泥の回収のみ)したコンテナを適宜交換して利用す
ることで、車両の小型化を図ることができる。
【0008】架台に対する各コンテナの着脱を容易にす
るには、車両は、架台に対してコンテナを着脱する着脱
支援装置を備えているとよい。具体的な着脱支援装置
は、(a)アーム式着脱支援装置(アームロール又はフック
ロールと呼ばれる)や、(b)ウィンチ式着脱支援装置を示
すことができる。アーム式着脱支援装置では、コンテナ
をアーム先端で牽引、引き上げる等の運動を強いる。そ
のため、コンテナには負荷に対する補強等が必要となる
が、一方では車両の小型化を考えればコンテナの軽量化
が要求される。そこで、アーム式着脱支援装置を用いる
場合には、各コンテナは補強を加えたアルミ製にするこ
とが望ましい。このほか、コンテナ内に搭載する設備を
分散配置したり(例えば脱水機本体と付帯設備に分け
る)、分散配置できる設備を単位モジュールコンテナ(こ
の単位モジュールコンテナがコンテナ群を構成する「異
なる処理設備を有するコンテナ」にあたる)を分割する
ことが考えられる。こうした分散配置は、車両に対する
重量平衡の調整に資する。
【0009】脱水処理コンテナとしては、フィルタープ
レス式汚泥脱水機をコンテナに搭載した構成、多重円板
式汚泥脱水機をコンテナに搭載した構成、スクリュープ
レス式汚泥脱水機をコンテナに搭載した構成、又はベル
トプレス式汚泥脱水機をコンテナに搭載した構成を例示
できる。脱水処理コンテナは、汚泥処理施設へ搬入して
用いることができるため、例えば装置構成を複数のコン
テナ群に分割し、それらを汚泥処理施設に搬入した後、
一体として脱水機を構成してもよい。堆肥化処理コンテ
ナとしては、温風乾燥方式又は微生物分解方式の堆肥化
処理装置を搭載した構成を例示できる。これらの堆肥化
処理装置によれば、1週間前後で、処理済汚泥又は汚泥
を堆肥化できる。また、容器コンテナに積載した処理済
汚泥又は汚泥を数カ月単位放置しておくと、自然発酵し
て堆肥化できる。このように、容器コンテナを簡易な堆
肥化処理コンテナとして利用できるのも、本発明が架台
からコンテナを着脱自在にしたことによる効果である。
容器コンテナとしては、従来見られる廃棄物運搬に見ら
れる上面開放又は密閉仕様の箱型コンテナを例示でき
る。
【0010】上記汚泥処理車を用いた巡回汚泥処理は、
各地に分散する汚泥処理施設を巡回し、余剰汚泥を廃棄
処理又は再生処理する汚泥処理車を用いるに際し、汚泥
処理車は異なる処理設備又は積載機能を備えた複数のコ
ンテナを利用単位としたコンテナ群から選択した単数又
は複数のコンテナを着脱して搬送可能であり、搬入過程
は処理設備を備えたコンテナを取り付けた汚泥処理車が
汚泥処理施設へ赴き、汚泥処理車から取り外してこの汚
泥処理施設へ処理設備を備えたコンテナを搬入し、処理
過程は積載機能を備えたコンテナを取り付けた汚泥処理
車が汚泥処理施設へ赴き、前記処理設備を備えたコンテ
ナが処理した処理済汚泥又は堆肥をこの積載機能を備え
たコンテナに積み込んで回収し、搬出過程はコンテナを
取り付けていない汚泥処理車が汚泥処理施設へ赴き、こ
の汚泥処理車に処理設備を備えたコンテナを取り付けて
この汚泥処理施設から搬出する巡回汚泥処理方法に従
う。この巡回汚泥処理方法によれば、低コストで多様な
運用形態の巡回汚泥処理を実現できる。
【0011】この巡回汚泥処理方法においても、コンテ
ナ群は、処理設備を備えたコンテナとして、汚泥の脱水
処理設備を備えた脱水処理コンテナや、汚泥又は処理済
汚泥の堆肥化処理設備を備えた堆肥化処理コンテナを、
積載機能を備えたコンテナとして、処理済汚泥又は堆肥
の積載空間を有する容器コンテナを含む構成とする。す
なわち、コンテナ群は、汚泥の廃棄処理又は再生処理に
かかる一連の手順を実現する機能的な分類に基づくコン
テナの組合わせである。こうしたコンテナ群の設定、コ
ンテナの選択は、本発明のような巡回汚泥脱水処理方法
において必要であり、また効果を高める要素となる。
【0012】ここで、汚泥処理車は、搬入過程、処理過
程又は搬出過程で同一車両を用いてもよいし、搬入過
程、処理過程又は搬出過程で異なる車両を用いてもよ
い。また、処理過程は、容器コンテナを取り付けた汚泥
処理車が汚泥処理施設へ赴き、汚泥処理車から取り外し
てこの汚泥処理施設へ容器コンテナを搬入し、先に搬入
して処理済汚泥を積み込んだ別の容器コンテナを汚泥処
理車に取り付けてこの汚泥処理施設からこの容器コンテ
ナを搬出することで処理済汚泥又は堆肥を回収してもよ
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図を参照しながら説明する。図1はフィルタープレス式
汚水脱水機1を内蔵した脱水処理コンテナ2を搭載した
汚泥処理車3の側面図、図2はアーム式着脱支援装置4
を備えた車両からなる汚泥処理車3のコンテナ着脱態様
を表した側面図、図3は同汚泥処理車3におけるアーム
式着脱支援装置4によるコンテナ着脱手順を表した側面
図、図4は別例の汚泥処理車3におけるウィンチ式着脱
支援装置5によるコンテナ着脱手順を表した側面図であ
り、図5は別例の汚泥処理車3におけるコンテナ付設伸
縮式支持脚6によるコンテナ着脱手順を表した側面図で
ある。
【0014】本発明に基づく汚泥処理車3は、図1に見
られるように、フィルタープレス式汚泥脱水機1(この
ほか、多重円板式汚泥脱水機、スクリュープレス式汚泥
脱水機又はベルトプレス式汚泥脱水機でもよい)を内蔵
した脱水処理コンテナ2を架台7に搭載した車両8から
なる。前記脱水処理コンテナ2は、図2に見られるよう
に、同じ大きさ及び外形の容器コンテナ9、堆肥化処理
コンテナ10、その他専用設備を備えたコンテナ(図示で
は省略)を組み合わせてコンテナ群11とし、適宜必要な
コンテナ2,9,10を選択して車両8の架台7に取り付け
て運用する。本例の汚泥処理車3は、アーム式着脱支援
装置4と共に、移動中の脱水処理コンテナ2等の脱落を
防止する緊定装置12(例えばツイストロック等)を架台7
に備える。脱水処理コンテナ2は、発電機を搭載するこ
とにより車両のエンジンに依存することなく各脱水機を
作動させることができ、脱水処理コンテナ2のみを取り
外して汚泥処理施設に残して単体での利用が可能とな
る。
【0015】アーム式着脱支援装置4は、図3に見られ
るように、架台7に装備したアーム13からなる。前記ア
ーム13は、脱水処理コンテナ2前面に着脱自在に軸着し
ている。脱水処理コンテナ2を架台7から降ろすには、
アーム13を持ち上げて脱水処理コンテナ2を傾倒させ、
更にアーム前腕14を折り返してそのまま架台7後端の支
持ローラ15上を滑らせて降ろし、その後アーム13と脱水
処理コンテナ2とを分離する。脱水処理コンテナ2を架
台7に載せる際は、逆にアーム13を脱水処理コンテナ2
前面に軸着してからアーム前腕14を引き上げ、傾倒状態
の脱水処理コンテナ2を支持ローラ15に載せてから、ア
ーム13を倒せばよい。図3では脱水処理コンテナ2を代
表して図示しているが、各コンテナの仕様を統一してお
けば、容器コンテナ9やその他の種々のコンテナ10(図
2参照)も前記同様に積み降ろしできる。
【0016】着脱支援装置は、図4に見られるように、
ウィンチ式着脱支援装置5でもよい。アームに代えて、
ウィンチ16で繰出及び巻取自在なワイヤ17を脱水処理コ
ンテナ前面に接続する。また、図5に見られるように、
架台7ではなく、脱水処理コンテナ2に伸縮式支持脚6
を付設してもよい。この場合、伸縮式支持脚6を伸長し
て架台から脱水処理コンテナ2を持ち上げれば、そのま
ま車両8を前進させることで架台7から脱水処理コンテ
ナ2のみを切り離すことができる。
【0017】図6〜図8は上記汚泥処理車3を用いた本
発明の巡回汚泥処理方法の一形態(汚泥脱水処理のみの
場合)を示すブロック図であり、図6は汚泥処理施設18
へ脱水処理コンテナ2を搬入する段階(搬入過程)、図7
は容器コンテナ9により処理済汚泥を回収する段階(処
理過程)、図8は汚泥処理施設18から脱水処理コンテナ
2を搬出する段階(搬出過程)をそれぞれ表している。本
例では、汚泥処理車3の車両基地19に最終処理施設(図
示略)を備え、この車両基地19を中心に周辺の各汚泥処
理施設18,20を巡回する。本発明の汚泥処理車3はコン
テナ2,9,10を載せ替えて脱水処理又は処理済汚泥の運
搬を単一車両8でこなすことができるため、少数の汚泥
処理車で多数の汚泥処理施設18,20を対象とした巡回汚
泥処理が実現できる。
【0018】まず、搬入過程では、図6に見られるよう
に、車両基地19から脱水処理コンテナ2を取り付けた汚
泥処理車3が汚泥処理施設18へ赴き、汚泥処理車3から
取り外して汚泥処理施設18へ脱水処理コンテナ2を搬入
する。脱水処理コンテナ2を架台7から取り外した汚泥
処理車3は、架台7を空にするが、例えば、この汚泥処
理施設18へ先に搬入しておいた別の脱水処理コンテナ、
堆肥化処理コンテナや容器コンテナを回収したり、別の
汚泥処理施設20を巡回して別のコンテナを回収する等し
てもよい。
【0019】次いで、処理過程では、図7に見られるよ
うに、容器コンテナ9を取り付けた汚泥処理車3が汚泥
処理施設18へ赴き、前記脱水処理コンテナ2が排出する
処理済汚泥をこの容器コンテナ9に積み込んで回収す
る。この場合、単一の汚泥処理施設18に対して、容器コ
ンテナ9を搭載した汚泥処理車3が、車両基地18との間
をピストン輸送してもよいが、本例のように、定期的に
複数の汚泥処理施設18,20を1台の汚泥処理車3で巡回
し、各汚泥処理施設18,20で発生した処理済汚泥を一括
して回収するとよい。また、別途搬入しておいた堆肥化
処理コンテナ10を利用して、処理済汚泥を堆肥化処理し
て堆肥とし、容器コンテナ9に前記堆肥を積み込んで回
収してもよい。
【0020】最後の搬出過程では、図8に見られるよう
に、コンテナを取り付けていない汚泥処理車3が汚泥処
理施設18へ赴き、この汚泥処理車3に脱水処理コンテナ
2(又は堆肥化処理コンテナ10)を取り付けて汚泥処理施
設18から搬出する。架台7を空にした汚泥処理車3は、
車両基地19から赴かなくてもよく、別の汚泥処理施設20
に脱水処理コンテナ又は容器コンテナを降ろして架台7
を空にした汚泥処理車3を回送してきてもよく、むしろ
こうした運用形態の方が汚泥処理車3全体の稼動効率を
向上させることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明により、次のような効果を得るこ
とができる。まず、多数の汚泥処理施設に対し、少ない
数の汚泥処理車を効率よく巡回させて運用できるため、
車両にかかる経費を節減できるばかりではなく、車両毎
に必要な作業者の数を減らすことができ、結果として人
件費を抑制できる。また、脱水処理コンテナ、堆肥化処
理コンテナ、そして容器コンテナを個別に分けたコンテ
ナで構成したことにより、汚泥処理車を小型化しやす
く、小規模な汚泥処理施設への細い進入経路を汚泥処理
車が進入しやすくなり、従来よりも多数、広範囲での巡
回汚泥処理を可能にする効果がある。
【0022】また、脱水処理コンテナにおける各脱水機
の駆動源として発電機を用いれば、車載エンジンに依存
することなく、脱水処理コンテナのみを汚泥処理施設に
残して単独で脱水処理できるため、より自由な車両の運
用ができるようになる。前記発電機の使用は、汚泥処理
施設が民家等に隣接している場合に、騒音や排ガスの発
生を抑制する効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタープレス式汚水脱水機を内蔵した脱水
処理コンテナを搭載した汚泥処理車の側面図である。
【図2】アーム式着脱支援装置を備えた車両からなる汚
泥処理車のコンテナ着脱態様を表した側面図である。
【図3】同汚泥処理車におけるアーム式着脱支援装置に
よるコンテナ着脱手順を表した側面図である。
【図4】別例の汚泥処理車におけるウィンチ式着脱支援
装置によるコンテナ着脱手順を表した側面図である。
【図5】別例の汚泥処理車におけるコンテナ付設伸縮式
支持脚によるコンテナ着脱手順を表した側面図である。
【図6】汚泥処理施設へ脱水処理コンテナを搬入する段
階(搬入過程)を表したブロック図である。
【図7】容器コンテナにより処理済汚泥を回収する段階
(処理過程)を表したブロック図である。
【図8】汚泥処理施設から脱水処理コンテナを搬出する
段階(搬出過程)を表したブロック図である。
【符号の説明】
1 フィルタープレス式汚水脱水機 2 脱水処理コンテナ 3 汚泥処理車 4 アーム式着脱支援装置 7 架台 8 車両 9 容器コンテナ 10 堆肥化処理コンテナ 11 コンテナ群 18 汚泥処理施設 19 車両基地 20 別の汚泥処理施設

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各地に分散する汚泥処理施設を巡回し、
    余剰汚泥を廃棄処理又は再生処理する汚泥処理車であっ
    て、架台を備えた車両と、架台に着脱自在なコンテナと
    からなり、該コンテナは異なる処理設備又は積載機能を
    備えた複数のコンテナを利用単位としたコンテナ群から
    選択した単数又は複数のコンテナで、該コンテナの移
    動、汚泥の脱水処理又は処理済汚泥の運搬を単一車両で
    実施できるようにしてなるコンテナ型汚泥処理車。
  2. 【請求項2】 コンテナ群は、処理設備を備えたコンテ
    ナとして、汚泥の脱水処理設備を備えた脱水処理コンテ
    ナを含む請求項1記載のコンテナ型汚泥処理車。
  3. 【請求項3】 コンテナ群は、処理設備を備えたコンテ
    ナとして、汚泥又は処理済汚泥の堆肥化処理設備を備え
    た堆肥化処理コンテナを含む請求項1記載のコンテナ型
    汚泥処理車。
  4. 【請求項4】 コンテナ群は、積載機能を備えたコンテ
    ナとして、処理済汚泥又は堆肥の積載空間を有する容器
    コンテナを含む請求項1記載のコンテナ型汚泥処理車。
  5. 【請求項5】 車両は、架台に対してコンテナを着脱す
    る着脱支援装置を備えた請求項1記載のコンテナ型汚泥
    処理車。
  6. 【請求項6】 各地に分散する汚泥処理施設を巡回し、
    余剰汚泥を廃棄処理又は再生処理する汚泥処理車を用い
    るに際し、汚泥処理車は異なる処理設備又は積載機能を
    備えた複数のコンテナを利用単位としたコンテナ群から
    選択した単数又は複数のコンテナを着脱して搬送可能で
    あり、搬入過程は処理設備を備えたコンテナを取り付け
    た汚泥処理車が汚泥処理施設へ赴き、汚泥処理車から取
    り外して該汚泥処理施設へ処理設備を備えたコンテナを
    搬入し、処理過程は積載機能を備えたコンテナを取り付
    けた汚泥処理車が汚泥処理施設へ赴き、前記処理設備を
    備えたコンテナが処理した処理済汚泥又は堆肥を該積載
    機能を備えたコンテナに積み込んで回収し、搬出過程は
    コンテナを取り付けていない汚泥処理車が汚泥処理施設
    へ赴き、該汚泥処理車に処理設備を備えたコンテナを取
    り付けて該汚泥処理施設から搬出する巡回汚泥処理方
    法。
  7. 【請求項7】 コンテナ群は、処理設備を備えたコンテ
    ナとして、汚泥の脱水処理設備を備えた脱水処理コンテ
    ナを含む請求項6記載の巡回汚泥処理方法。
  8. 【請求項8】 コンテナ群は、処理設備を備えたコンテ
    ナとして、汚泥又は処理済汚泥の堆肥化処理設備を備え
    た堆肥化処理コンテナを含む請求項6記載の巡回汚泥処
    理方法。
  9. 【請求項9】 コンテナ群は、積載機能を備えたコンテ
    ナとして、処理済汚泥又は堆肥の積載空間を有する容器
    コンテナを含む請求項6記載の巡回汚泥処理方法。
  10. 【請求項10】 汚泥処理車は、搬入過程、処理過程又は
    搬出過程で同一車両を用いる請求項6記載の巡回汚泥処
    理方法。
  11. 【請求項11】 汚泥処理車は、搬入過程、処理過程又は
    搬出過程で異なる車両を用いる請求項6記載の巡回汚泥
    処理方法。
  12. 【請求項12】 処理過程は、運搬機能を備えたコンテナ
    を取り付けた汚泥処理車が汚泥処理施設へ赴き、汚泥処
    理車から取り外して該汚泥処理施設へ前記積載機能を備
    えたコンテナを搬入し、先に搬入して処理済汚泥又は堆
    肥を積み込んだ別の積載機能を備えたコンテナを汚泥処
    理車に取り付けて該汚泥処理施設から該積載機能を備え
    たコンテナを搬出することで処理済汚泥又は堆肥を回収
    する請求項6記載の巡回汚泥処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102008049031A1 (de) * 2008-09-25 2010-04-01 Christian Wenner Vorrichtung zur Trocknung
JP2019126794A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 栗田工業株式会社 移動脱水車の配車システム、配車方法及び配車支援装置

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