JP2003233865A - 自動販売機の商品収納払出装置 - Google Patents

自動販売機の商品収納払出装置

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JP2003233865A
JP2003233865A JP2002154044A JP2002154044A JP2003233865A JP 2003233865 A JP2003233865 A JP 2003233865A JP 2002154044 A JP2002154044 A JP 2002154044A JP 2002154044 A JP2002154044 A JP 2002154044A JP 2003233865 A JP2003233865 A JP 2003233865A
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link
plate
width adjusting
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Kotaro Nishio
光太郎 西尾
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リンク機構の軽量化、製造コストの低廉化を
図りながら、商品投入時における幅調整板の傾動及び上
下変動を極力抑制して、商品を崩れのない状態で確実、
良好に積重ね収納する。 【解決手段】 幅調整板を通路幅方向に平行姿勢のまま
移動案内するリンク機構Bが、収納搬送通路Sを形成す
る側板2と幅調整板5との上下複数箇所に亘って連結さ
れた複数本の揺動リンク6と、幅調整板5の背面に沿う
姿勢で揺動リンク6の先端部に亘って連結された縦リン
ク7とから構成され、各揺動リンク6の幅調整板5側の
揺動軸芯X1が、通路幅Wを広げる側に幅調整板5を移
動操作したとき、側板2側の揺動軸芯X2を中心として
各揺動リンク6が下向きに揺動し、かつ、通路幅Wを狭
める側に幅調整板5を移動操作したとき、側板2側の揺
動軸芯X2を中心として各揺動リンク6が上向きに揺動
する位置に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の商品を積重
ね収納する収納搬送通路内に、これの通路幅を商品の長
さに応じて変更する幅調整板が配設され、この幅調整板
を通路幅方向に平行又は略平行姿勢のまま移動案内する
リンク機構が、収納搬送通路を形成する側板と幅調整板
との上下複数箇所に亘って連結された複数本の揺動リン
クと、幅調整板の背面に沿う姿勢で揺動リンクの先端部
に亘って連結された縦リンクとから構成されているとと
もに、前記各揺動リンクと幅調整板との連結部には、こ
れら両者の相対上下移動を一定範囲内で許容する融通が
設けられている自動販売機の商品収納払出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動販売機の商品収納払出装置で
は、図27(イ)〜(ハ)に示すように、前記各揺動リ
ンク6の幅調整板5側の揺動軸芯X1が、通路幅Wを広
げる側に幅調整板5を移動操作したとき、側板2側の揺
動軸芯X2を中心として各揺動リンク6が上向きに揺動
し、かつ、通路幅Wを狭める側に幅調整板5を移動操作
したとき、側板2側の揺動軸芯X2を中心として各揺動
リンク6が下向きに揺動する位置に設けられていた。換
言すれば、前記各揺動リンク6の幅調整板5側の揺動軸
芯X1が、側板2側の揺動軸芯X2よりも常に上方に位
置するように構成されていた(例えば、特開平10−2
41036号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動販売機の商
品収納払出装置においては、幅調整板5の通路幅方向で
の位置を商品Gの長さに応じて変更操作する場合、両揺
動リンク6の上下揺動に拘わらず、各揺動リンク6と幅
調整板5との連結部に設けた融通によって、幅調整板5
を水平方向に移動させることができるから、通路幅変更
作業に伴う幅調整板5の取付け位置の上下変動を防止す
ることができる反面、未だ、次の面で改善の余地があ
る。
【0004】即ち、前記側板2と両揺動リンク6との連
結部、両揺動リンク6と縦リンク7との連結部、揺動リ
ンク6と幅調整板5との連結部には、幅調整板5の平行
動作の保証と設定操作力の軽減化のためのガタが設けら
れているため、収納搬送通路S内に投入された商品Gが
バランスを崩して幅調整板5の下側部に衝突すると、各
連結部でのガタの集積により、側圧を受けた幅調整板5
が通路幅を広げる方向に傾動する。
【0005】このとき、下方側に位置する揺動リンク6
の上方への揺動を誘発するため、図27(ロ)に示すよ
うに、この揺動リンク6の上方への揺動に連れて、縦リ
ンク7には矢印で示す圧縮方向力が作用して座屈撓みが
発生するため、商品Gの積層姿勢自体が斜めになり易
く、その結果、斜め積層によって幅調整板5に加わる側
圧も加速度的に増大するため、投入時における商品姿勢
の規制力の低下や商品Gの積重ね姿勢の崩れを招来し易
い。
【0006】しかも、縦リンク7の座屈変形が通路幅方
向と同時に上方にも逃げるため、幅調整板5を含めたリ
ンク機構B全体が持上がり易く、幅調整板5の取付け位
置の上方変動を招来するばかりでなく、特に、図27
(ハ)に示すように、幅調整板5を複数の通路幅変更操
作位置で選択的に係止保時可能で、かつ、幅調整板5の
融通範囲内での持ち上げ操作によって係止解除される係
止手段Cが設けられている場合では、幅調整板5の持上
がりによって係止手段Cが係止解除される可能性があ
る。
【0007】更に、縦リンク7の座屈変形を抑制するた
めには、縦リンク7自体の強度を上げる必要があるが、
リンク機構Bの重量化と製造コストの高騰化を招来する
問題がある。
【0008】特に、飲み口側に長いくびれ部を持つ瓶等
の異形商品Gの場合には、飲み口側が底部側よりも先行
した傾斜姿勢で収納搬送通路S内を自重落下し易いた
め、幅調整板5の下端部側に衝突する確率が高く、商品
Gの積重ね姿勢の崩れに起因する詰まり等のトラブルが
発生し易い。
【0009】本発明は、上述の実状に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、リンク機構の軽量化、
製造コストの低廉化を図りながら、商品投入時における
幅調整板の傾動及び上下変動を極力抑制して、商品を崩
れのない状態で良好に積重ね収納することのできる自動
販売機の商品収納払出装置を提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
自動販売機の商品収納払出装置の特徴構成は、冒記した
構成において、前記各揺動リンクの幅調整板側の揺動軸
芯が、通路幅を広げる側に幅調整板を移動操作したと
き、側板側の揺動軸芯を中心として各揺動リンクが下向
きに揺動し、かつ、通路幅を狭める側に幅調整板を移動
操作したとき、側板側の揺動軸芯を中心として各揺動リ
ンクが上向きに揺動する位置に設けられている点にあ
る。
【0011】上記特徴構成によれば、収納搬送通路内に
投入された商品がバランスを崩して幅調整板の下側部に
衝突した際、各連結部でのガタの集積により、側圧を受
けた幅調整板が通路幅を広げる方向に傾動するが、この
とき、下方側に位置する揺動リンクが、側板側の揺動軸
芯を中心として下向きに揺動するため、揺動リンクの先
端部に亘って連結された縦リンクには引張力が作用する
ことになり、その結果、リンク機構全体の変形逃げ方向
が下向きになるとともに、リンク連結部以外は引張力の
みを支持すれば良く、リンク形状の簡略化と薄肉化とを
図ることができる。
【0012】従って、揺動リンクの両揺動軸芯位置を前
述の如く工夫するだけの合理的な改造をもって、リンク
機構の軽量化、製造コストの低廉化を図りながら、商品
投入時における幅調整板の傾動及び上下変動を極力抑制
して、商品を崩れのない状態で確実、良好に積重ね収納
することができる。
【0013】また、幅調整板を複数の通路幅変更操作位
置で選択的に係止保時可能で、かつ、幅調整板の融通範
囲内での持ち上げ操作によって係止解除される係止手段
が設けられている場合でも、従来のような幅調整板の持
上がりに起因する係止手段の係止解除を防止することが
でき、幅調整板による通路幅設定機能の信頼性を高める
ことができる。
【0014】本発明の請求項2による自動販売機の商品
収納払出装置の特徴構成は、前記側板に、通路幅が最大
となる通路幅変更操作位置に幅調整板が移動操作された
とき、少なくともリンク機構の一部が通路幅方向から入
り込む近接移動許容手段が設けられている点にある。
【0015】上記特徴構成によれば、前記幅調整板を通
路幅が最大となる横幅調整操作位置に移動操作したと
き、前記側板に設けられた近接移動許容手段によって、
少なくともリンク機構の一部が側板に通路幅方向から入
り込むから、その分だけ幅調整板を側板に近接させるこ
とができ、商品収納払出装置の通路幅方向での小型化を
図ることができる。
【0016】本発明の請求項3による自動販売機の商品
収納払出装置の特徴構成は、前記側板には、揺動リンク
の軸部を装着可能な軸受け片が幅調整板側に打出し形成
されているとともに、幅調整板には、軸受け片内に装着
された揺動リンクの軸部が抜け出さないように、揺動リ
ンクの軸部を装着した状態で軸受け片の遊端部を収納搬
送通路側から折曲げ操作する為の操作窓が形成されてい
る点にある。
【0017】上記特徴構成によれば、各揺動リンクと側
板との連結部を構成するにあって、側板から幅調整板側
に打出し形成された軸受け片に対して、幅調整板に連結
されている揺動リンクの軸部を装着し、その状態を維持
したまま、幅調整板に形成された操作窓を通して軸受け
片の遊端部を折曲げ操作することにより、揺動リンクを
側板に揺動自在に取付けることができる。
【0018】従って、揺動リンクの軸部に対する軸受け
部を、側板の一部の折り曲げによって構成することがで
きるので、取付け構造の簡素化と製造コストの容易化を
図ることができるとともに、側板と幅調整板との対向面
間のほぼ閉じられた空間内に位置する軸受け片の遊端部
に対する折り曲げ加工も、幅調整板に形成された操作窓
を通して迅速、容易に行なうことができる。
【0019】本発明の請求項4による自動販売機の商品
収納払出装置の特徴構成は、前記各揺動リンクと幅調整
板との連結部が、揺動リンクの先端部を折り曲げて形成
された軸部と、該軸部を相対回動自在に係合保持するべ
く、幅調整板の両側縁に折り曲げ形成されたフランジ部
に貫通形成された係合孔とから構成されているととも
に、前記各揺動リンクと側板との連結部が、揺動リンク
の基端部を折り曲げて形成された軸部と、該軸部を相対
回動自在に係合保持するべく、側板の連結位置相当箇所
に打出し形成された軸受け部とから構成されている点に
ある。
【0020】上記特徴構成によれば、各揺動リンクと幅
調整板との連結部を構成するにあたっては、揺動リンク
の先端部を折り曲げて形成された軸部を、幅調整板の両
側縁に折り曲げ形成されたフランジ部の係合孔に対して
相対回動自在に係合保持させるだけであり、また、各揺
動リンクと側板との連結部を構成するにあたっては、揺
動リンクの基端部を折り曲げて形成された軸部を、側板
の連結位置相当箇所に打出し形成された軸受け部に係合
保時させるだけであるから、取付け構造の簡素化と製造
コストの低廉化とを図ることができる。
【0021】本発明の請求項5による自動販売機の商品
収納払出装置の特徴構成は、前記縦リンクの両端部に、
各揺動リンクの先端側軸部の一端部分に対して揺動軸芯
方向から相対揺動自在に外嵌する筒軸部が折曲げ形成さ
れているとともに、各揺動リンクには、縦リンクが揺動
リンクの幅内に重合位置する状態にまで、各揺動リンク
の先端側軸部に対する筒軸部の嵌合移動を許容する切欠
き部が形成されている点にある。
【0022】上記特徴構成によれば、前記縦リンクの両
端部に折曲げ形成された筒軸部を、各揺動リンクの先端
側軸部の一端部分に対して揺動軸芯方向から相対揺動自
在に外嵌させるだけで組付けることができる。しかも、
各揺動リンクに形成された切欠き部を通して、縦リンク
が揺動リンクの幅内に重合位置する状態にまで、前記縦
リンクの両筒軸部を各揺動リンクの先端側軸部に外嵌さ
せることにより、組付け状態では、縦リンクの両筒軸部
の抜出し移動を、幅調整板の側縁に折り曲げ形成された
フランジ部との接当で阻止することができるから、取付
け構造の簡素化と製造コストの低廉化とを促進すること
ができる。
【0023】本発明の請求項6による自動販売機の商品
収納払出装置の特徴構成は、冒記した構成において、各
幅調整板には、全ての幅調整板に形成される共通構成の
機械加工と、特定商品コラムの幅調整板に形成される特
定構成のための予備機械加工とが施されている点にあ
る。
【0024】上記特徴構成によれば、前後複数列の商品
収納コラムの各収納搬送通路内に配設される幅調整板を
製作するにあたって、各幅調整板には、例えば、各揺動
リンクの先端部を揺動自在に枢支する軸受け部や、各揺
動リンクの基端部を側板に揺動自在に取付けるための組
付け用操作窓などといった全ての幅調整板に形成される
共通構成を現出するための機械加工のみならず、特定商
品収納コラムの幅調整板に形成される特定構成、例え
ば、最前列に位置する幅調整板を持ち上げ状態(係止解
除状態)で位置変更するための操作孔や、二列目の幅調
整板の上部に商品導入ガイドを固定連結する連結構造な
どの特定構成のための予備機械加工が施されているか
ら、何れの商品収納コラムに装備される幅調整板であっ
ても、僅かな機械加工の追加で対応することができる。
【0025】従って、各商品収納コラム毎に幅調整板を
製作する場合に比して、幅調整板の多品種化と高価な金
型の発生とを抑えることができるとともに、組付け工数
や部品種類数を削減することができ、製造コストの低廉
化を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕図1〜図11は
自動販売機の商品収納払出装置の一例を示し、断熱壁で
囲繞されるキャビネットの庫内に、飲料缶や飲料瓶、ペ
ットボトル等の複数の商品Gを下方に払い出し可能な状
態でほぼ上下方向に沿って積重ね収納するための収納搬
送通路Sを備えた商品収納コラムを前後方向で二列形成
してあるコラムユニットU1と、商品収納コラムを前後
方向で三列形成してあるコラムユニットU2とが、前後
方向から吊下げ状態で脱着可能に組付けられているとと
もに、各商品収納コラムの収納搬送通路Sの上部には、
商品Gを投入する商品投入口1が前方に向って開口さ
れ、各収納搬送通路Sの下部には、商品払出指令信号
(販売指令信号)に基づいて最下端から二番目に位置す
る商品Gを受止めながら最下端に位置する商品Gを一つ
ずつ払い出す商品払出機構Aが設けられている。
【0027】前記各収納搬送通路Sは、図1〜図3に示
すように、収納予定商品Gの最大長さよりも若干大きな
間隔で固定連結された左右一対の側板2間に亘って、上
下方向に沿って配設される多数の円弧板3を前後方向に
間隔をおいて対向する状態で取付けることにより区画形
成されているとともに、前後方向で対向する円弧板3同
士の高さを互いに半ピッチずつ位置齟齬させることによ
り、各収納搬送通路Sが商品補充時の落下衝撃を緩和可
能な蛇行状に構成されている。
【0028】また、前記各商品収納コラムの収納搬送通
路Sのうち、前から二列目以降に位置する収納搬送通路
Sの上部と商品投入口1とを斜めに接続するための傾斜
導入通路S1を形成する商品導入ガイド4 が設けられて
いるとともに、各商品導入ガイド4は、奥側ほど少し下
方に位置する傾斜姿勢に構成されていて、商品投入口1
から投入された商品Gは、商品導入ガイド4の傾斜底板
4A上を転動しながら収納搬送通路Sの上部に移入し、
収納搬送通路S内を蛇行しながら商品払出機構A側へ搬
送される。
【0029】前記各商品収納コラムの収納搬送通路S内
には、これの通路幅Wを収納される商品Gの長さに応じ
て変更するべく、収納搬送通路Sの上端近くから下端部
にまでに及ぶ長さを有する板金製の幅調整板5が配置さ
れているとともに、前記幅調整板5を通路幅方向に平行
又は略平行姿勢のまま移動案内するリンク機構Bが、各
収納搬送通路Sに臨む一方の側板2と幅調整板5との上
下二箇所に亘って枢支連結された二本の板金製の揺動リ
ンク6と、幅調整板5の背面に沿う姿勢で揺動リンク6
の先端部に亘って枢支連結された板金製の縦リンク7と
から構成され、更に、前記各揺動リンク6と幅調整板5
との連結部には、少なくとも揺動リンク6の揺動に伴う
上下方向の変位代に相当する寸法又はそれよりも少し大
きな寸法をもって両者6,5の相対上下移動を一定範囲
内で許容する融通aが設けられている。
【0030】前記各揺動リンク6の幅調整板5側の第1
揺動軸芯X1が、通路幅Wを広げる側に幅調整板5を移
動操作したとき、側板2側の第2揺動軸芯X2を中心と
して各揺動リンク6が下向きに揺動し、かつ、通路幅W
を狭める側に幅調整板5を移動操作したとき、側板2側
の第2揺動軸芯X2を中心として各揺動リンク6が上向
きに揺動する位置に設けられている。換言すれば、前記
各揺動リンク6の幅調整板5側の第1揺動軸芯X1が、
通路幅変更操作範囲内では側板2側の第2揺動軸芯X2
よりも常に下方に位置するように構成されている。
【0031】そのため、収納搬送通路S内に投入された
商品Gがバランスを崩して幅調整板5の下側部に衝突し
た際、各連結部でのガタの集積により、側圧を受けた幅
調整板5が通路幅Wを広げる方向に傾動するが、このと
き、下方側に位置する揺動リンク6が、側板2側の第2
揺動軸芯X2を中心として下向きに揺動するため、揺動
リンク6の先端部に亘って連結された縦リンク7には引
張力が作用することになる。
【0032】その結果、リンク機構B全体の変形逃げ方
向が下向きになるが、各幅調整板5の下方への移動は、
幅調整板5を通路幅方向に沿って水平に移動案内する後
述の第1ガイド部材9及び第2ガイド部材10によって
規制されているため、各幅調整板5の取付け位置が上下
方向で変動することがなく、しかも、リンク連結部以外
は引張力のみを支持すれば良く、リンク形状の簡略化と
薄肉化とを図ることができる。
【0033】また、前から二列目以降に位置する各幅調
整板5の上部には、商品導入ガイド4の左右一対のガイ
ド側板4Bのうち、幅調整板5と同じ側に位置する可動
ガイド側板4Bが、上下方向に相対移動可能な弾性挾持
状態で嵌合保持されていて、幅調整板5と可動ガイド側
板4Bとを一体的に通路幅方向に移動操作できるように
構成されているとともに、最前列に位置する幅調整板5
の上部には、これを通路幅方向に移動操作するための円
形の指掛け操作孔8が形成されている。尚、前から二列
目以降に位置する各幅調整板5の上部にも、最前列に位
置する幅調整板5と同様な円形の指掛け操作孔8が形成
されている。
【0034】更に、前記両側板2の上部に亘って、図
8、図9に示すように、最前列の商品収納コラムの商品
搬送通路S内に配置される幅調整板5を吊下げ支持状態
で通路幅方向に沿って水平に移動案内する板金製の第1
ガイド部材9と、図10、図11に示すように、前から
二列目以降の商品収納コラムの商品搬送通路S内に配置
される幅調整板5を吊下げ支持状態で通路幅方向に沿っ
て水平に移動案内する板金製の第2ガイド部材10とが
架設され、そのうち、最前列の商品搬送通路Sに位置す
る第1ガイド部材9と幅調整板5との間には、幅調整板
5を複数の通路幅変更操作位置(当該実施形態では、通
路幅Wが最大となる第1通路幅変更操作位置P1と、通
路幅Wが中間となる第2通路幅変更操作位置P2、及
び、通路幅Wが最小となる第3通路幅変更操作位置P3
との三位置)で選択的に係止保時可能で、かつ、幅調整
板5の融通a範囲内での持ち上げ操作によって係止解除
される第1係止手段Cが設けられている。
【0035】更に、前から二列目以降の商品搬送通路S
に対応する商品導入ガイド4の傾斜底板4Aと可動側板
4Bとの間には、可動側板4Bに嵌合されている幅調整
板5を複数の通路幅変更操作位置(当該実施形態では、
通路幅Wが最大となる第1通路幅変更操作位置P1と、
通路幅Wが中間となる第2通路幅変更操作位置P2、及
び、通路幅Wが最小となる第3通路幅変更操作位置P3
との三位置)において係止保持することができるよう
に、可動側板4Bを複数の通路幅変更操作位置で選択的
に係止保持可能で、かつ、幅調整板5との嵌合を維持し
た範囲内において、可動側板4Bをそれの前端部を支点
として上方に揺動操作することにより係止解除される第
2係止手段Dが設けられているとともに、前記側板2に
は、図4〜図7に示すように、各幅調整板5を側板2に
最も近接する第1通路幅変更操作位置P1に移動操作し
たとき、該幅調整板5 と側板2との間隔を小さくするた
めに、リンク機構Bの一部と幅調整板5の一部が通路幅
方向から入り込む近接移動許容手段Eが設けられてい
る。
【0036】前記幅調整板5は、図4〜図7に示すよう
に、上下方向に沿って細長い帯板状に形成され、それの
幅方向両側縁には、揺動リンク6よりも少し大なる幅で
側板2側に向って突出するフランジ部5Aが折り曲げ形
成されているとともに、両フランジ部5Aの上下二個所
には、揺動リンク6の先端部に折曲げ形成された第1軸
部6Aが第1揺動軸芯X1周りで相対回動自在に係合保
持する係合孔5Cが貫通形成され、この係合孔5Cを、
揺動リンク6の揺動に伴う上下方向の変位代に相当する
寸法又はそれよりも少し大きな寸法の長孔に形成するこ
とにより、揺動リンク6と幅調整板5との相対上下移動
を一定範囲内で許容する前記の融通aが構成されてい
る。
【0037】また、最前列の商品搬送通路S内に配置さ
れる幅調整板5の上部には、図8、図9に示すように、
第1ガイド部材9が水平方向から挿入されるガイド孔5
Bが貫通形成されているとともに、前から二列目以降の
商品搬送通路S内に配置される幅調整板5の上部には、
図10、図11に示すように、第2ガイド部材10の上
側補強筒部10aに対して上方から脱着自在に係合する
U字状の係合部11aを備え、かつ、係合状態では通路
幅方向に沿った水平方向にスライド移動自在な吊下げガ
イド部材11が固定されている。
【0038】前記第1ガイド部材9は、図8、図9に示
すように、通路幅方向に沿って細長い帯板状に形成さ
れ、それの幅方向一側縁には、円筒状に折曲げられた補
強筒部9aが形成されているとともに、幅方向他側縁に
は、L字状に折曲げられた補強板部9bが形成されてい
て、図9(ロ)に示すように、第1係止手段Cが係止解
除される位置にまで幅調整板5が持ち上げ操作されたと
き、補強筒部9aと補強板部9bとがガイド孔5Bの内
周縁に接当して、幅調整板5のスライド移動を案内する
ように構成されている。
【0039】前記第1係止手段Cは、第1ガイド部材9
の複数の通路幅変更操作位置P1〜P3に対応する箇所
に形成された係止孔12a〜12cと、該係止孔12a
〜12cに対して上方から選択的に係合可能な状態でガ
イド孔5Bの内周縁の一部に形成された係止片13とか
ら構成されている。
【0040】前記第2ガイド部材10は、図10、図1
1に示すように、通路幅方向に沿って細長い帯板状に形
成され、それの幅方向両側縁には、円筒状に折曲げられ
た補強筒部10aが形成されているとともに、幅方向の
中間部には、コの字状に折曲げられた補強兼用のスライ
ドガイド部10bが形成されている。
【0041】また、前記吊下げガイド部材11には、第
2ガイド部材10のスライドガイド部10bの下面との
接当により、第2ガイド部材10の上側補強筒部10a
に係合されたU字状の係合部11aの抜出し移動を阻止
する抜止め片11bが折曲げ形成されているとともに、
第2ガイド部材10には、通路幅Wが最小となる第3通
路幅変更操作位置P3に幅調整板5が移動操作されたと
き、吊下げガイド部材11の抜止め片11bと接当する
ストッパー片10cが打出し形成されている。
【0042】そして、前記商品導入ガイド4の可動側板
4Bをそれの前端部を支点として上方に揺動操作する
と、傾斜底板4Aと可動側板4Bとの間に設けられた第
2係止手段Dが係止解除されるが、可動側板4Bと幅調
整板5との嵌合は維持されているため、係止解除操作位
置にある可動側板4Bを通路幅方向にスライド操作する
と、それに嵌合保持された幅調整板5も第2ガイド部材
10に沿って通路幅方向に一体的にスライド移動する。
【0043】前記各揺動リンク6と幅調整板5とを枢支
連結する連結部は、図4〜図7に示すように、揺動リン
ク6の先端部を円筒状に折り曲げて形成された第1軸部
6Aと、該第1軸部6Aを第1揺動軸芯X1周りで相対
回動自在に係合保持するべく、幅調整板5の両フランジ
部5Aに貫通形成された係合孔5Cとから構成されてい
るとともに、前記各揺動リンク6と側板2とを枢支連結
する連結部は、揺動リンク6の基端部を円筒状に折り曲
げて形成された第2軸部6Bと、該第2軸部6Bを第2
揺動軸芯X2周りで相対回動自在に係合保持するべく、
側板2の連結位置相当箇所に打出し形成された軸受け部
2Aとから構成されている。
【0044】前記側板2の軸受け部2Aは、幅調整板5
に枢支連結された揺動リンク6の第2軸部6Bを下方か
ら装着可能な状態で幅調整板5側にL字状に打ち出し形
成された第1軸受け片2aと、この第1軸受け片2aの
両側脇において幅調整板5に枢支連結された揺動リンク
6の第2軸部6Bを下方から装着可能な状態で外方側に
半円弧状に打ち出し形成された一対の第2軸受け片2b
とから構成されているとともに、第1軸受け片2aと第
2軸受け片2bとの間に装着された揺動リンク6の第2
軸部6Bが下方に抜け出さないように、揺動リンク6の
第2軸部6Bを装着した状態で第1軸受け片2aの遊端
部を側板2側に直角に折り曲げ加工するように構成され
ている。
【0045】前記各揺動リンク6は、幅調整板5の長手
方向に沿う帯板状に形成され、それの両側縁には、側板
2に向って突出する補強用のフランジ部6Cが直角に折
曲げ形成されているとともに、第2軸部6B側の幅方向
中央部には、軸受け部2Aの第1軸受け片2aが係入す
る係止孔6Dが貫通形成されている。
【0046】前記縦リンク7は、揺動リンク6よりも小
なる幅で幅調整板5の長手方向に沿う帯板状に形成さ
れ、それの上下両端部には、各揺動リンク6の第1軸部
6Aの一端部分に対して第1揺動軸芯X1方向から相対
揺動自在に外嵌する角筒状の筒軸部7Aが折曲げ形成さ
れている。
【0047】前記各揺動リンク6には、縦リンク7が揺
動リンク6の幅内に重合位置する状態にまで、各揺動リ
ンク6の第1軸部6Aに対する筒軸部7Aの嵌合移動を
許容する切欠き部6Eが形成されているとともに、幅調
整板5の両フランジ部5Aの近傍箇所で、かつ、第1軸
部6Aの他端側に偏位した部位には、縦リンク7の厚み
に相当する高さで背面側に突出する受け部5Dが膨出形
成されていて、幅調整板5が側板2に最も近接する第1
通路幅変更操作位置P1に移動操作されたとき、幅調整
板5の背面の幅方向一側部が縦リンク7を介して揺動リ
ンク6に接当し、かつ、幅調整板5の背面の幅方向他側
部に形成された受け部5Dが揺動リンク6に接当するこ
とにより、平面視において商品搬送通路Sに臨む幅調整
板5の表面が、通路幅方向に対して直交する姿勢に維持
されるように構成されている。
【0048】前記近接移動許容手段Eについて詳述する
と、図4〜図7に示すように、側板2に、幅調整板5が
側板2に最も近接する第1通路幅変更操作位置P1に移
動操作されたとき、幅調整板5の両フランジ部5A及び
各揺動リンク6の両フランジ部6Cが通路幅方向から入
り込むスリット状の第1貫通孔2Bと、縦リンク7の筒
軸部7Aが通路幅方向から入り込む矩形状の第2貫通孔
2C、及び、揺動リンク6の第1軸部6Aが通路幅方向
から入り込む半円筒状の凹部2Dとを形成して、この第
1・第2貫通孔2B、2Cと凹部2D及び軸受け部2A
の第2軸受け片2bとをもって近接移動許容手段Eが構
成されている。
【0049】〔第2実施形態〕図12〜図26は自動販
売機の商品収納払出装置の別実施形態を示し、断熱壁で
囲繞されるキャビネットの庫内に、飲料缶や飲料瓶、ペ
ットボトル等の複数の商品Gを下方に払い出し可能な状
態でほぼ上下方向に沿って積重ね収納するための収納搬
送通路Sを備えた商品収納コラムを前後方向で二列形成
してあるコラムユニットU1の三つが、前後方向から吊
下げ状態で脱着可能に組付けられているとともに、各商
品収納コラムの収納搬送通路Sの上部には、商品Gを投
入する商品投入口1が前方に向って開口され、各収納搬
送通路Sの下部には、商品払出指令信号(販売指令信
号)に基づいて最下端から二番目に位置する商品Gを受
止めながら最下端に位置する商品Gを一つずつ払い出す
商品払出機構Aが設けられている。
【0050】また、前記各商品収納コラムの収納搬送通
路Sのうち、前から二列目以降に位置する収納搬送通路
Sの上部と商品投入口1とを斜めに接続するための傾斜
導入通路S1を形成する商品導入ガイド4 が設けられて
いるとともに、各商品導入ガイド4は、奥側ほど少し下
方に位置する傾斜姿勢に構成されていて、商品投入口1
から投入された商品Gは、商品導入ガイド4の傾斜底板
4A上を転動しながら収納搬送通路Sの上部に移入し、
収納搬送通路S内を蛇行しながら商品払出機構A側へ搬
送される。
【0051】前記各商品収納コラムの収納搬送通路S内
には、これの通路幅Wを収納される商品Gの長さに応じ
て変更するべく、収納搬送通路Sの上端近くから下端部
にまでに及ぶ長さを有する板金製の幅調整板5が配置さ
れているとともに、前記幅調整板5を通路幅方向に平行
又は略平行姿勢のまま移動案内するリンク機構Bが、各
収納搬送通路Sに臨む一方の側板2と幅調整板5との上
下二箇所に亘って枢支連結された二本の金属棒製の揺動
リンク6と、幅調整板5の背面に沿う姿勢で揺動リンク
6の先端部に亘って枢支連結された板金製の縦リンク7
とから構成され、更に、前記各揺動リンク6と幅調整板
5との連結部には、少なくとも揺動リンク6の揺動に伴
う上下方向の変位代に相当する寸法又はそれよりも少し
大きな寸法をもって両者6,5の相対上下移動を一定範
囲内で許容する融通aが設けられている。
【0052】前記各揺動リンク6の幅調整板5側の第1
揺動軸芯X1が、通路幅Wを広げる側に幅調整板5を移
動操作したとき、側板2側の第2揺動軸芯X2を中心と
して各揺動リンク6が下向きに揺動し、かつ、通路幅W
を狭める側に幅調整板5を移動操作したとき、側板2側
の第2揺動軸芯X2を中心として各揺動リンク6が上向
きに揺動する位置に設けられている。換言すれば、前記
各揺動リンク6の幅調整板5側の第1揺動軸芯X1が、
通路幅変更操作範囲内では側板2側の第2揺動軸芯X2
よりも常に下方に位置するように構成されている。
【0053】また、二列目の商品収納コラム内に配設さ
れる幅調整板5の上部には、商品導入ガイド4の左右一
対のガイド側板4Bのうち、幅調整板5と同じ側に位置
する可動ガイド側板4Bに切り起こし形成された第1係
止片20と係合する小径の第1取付け孔21と、可動ガ
イド側板4Bの先端に折り曲げ形成された第2係止片2
2と係合するスリット状の第2取付け孔23とを貫通形
成するとともに、可動ガイド側板4Bには、幅調整板5
の前側縁の上方二個所に係合して、第1係止片20及び
第2係止片22との協働により、幅調整板5と可動ガイ
ド側板4Bとを上下方向及び通路幅方向に一体的に移動
可能な状態で固定連結するための一対の第3係止片24
が切り起こし形成されている。
【0054】三列目以降の商品収納コラム内に配設され
る各幅調整板5の上部には、商品導入ガイド4の左右一
対のガイド側板4Bのうち、幅調整板5と同じ側に位置
する可動ガイド側板4Bが、上下方向に相対移動可能な
弾性挾持状態で嵌合保持されていて、幅調整板5と可動
ガイド側板4Bとを一体的に通路幅方向に移動操作でき
るように構成されている。
【0055】最前列の商品収納コラム内に配設される幅
調整板5の上部には、これを上下方向及び通路幅方向に
移動操作するための円形の指掛け操作孔8が形成されて
いるとともに、二列目の商品収納コラム内に配設される
可動ガイド側板4Bには、これと幅調整板5とを上下方
向及び通路幅方向に移動操作するための円形の指掛け操
作孔25が形成され、更に、各指掛け操作孔8、25の
周縁がバーリング加工によって折り曲げ形成されてい
る。
【0056】更に、前記両側板2の上部に亘って、図2
0、図21に示すように、最前列の商品収納コラムの商
品搬送通路S内に配置される幅調整板5を吊下げ支持状
態で通路幅方向に沿って水平に移動案内する板金製の第
3ガイド部材26と、図22〜図25に示すように、前
から二列目以降の商品収納コラムの商品搬送通路S内に
配置される幅調整板5を吊下げ支持状態で通路幅方向に
沿って水平に移動案内するパイプ状の第4ガイド部材2
7とが架設され、そのうち、最前列の商品搬送通路Sに
位置する第3ガイド部材26と幅調整板5との間には、
幅調整板5を複数の通路幅変更操作位置(当該実施形態
では、通路幅Wが最大となる第1通路幅変更操作位置P
1と、通路幅Wが中間となる第2通路幅変更操作位置P
2、及び、通路幅Wが最小となる第3通路幅変更操作位
置P3との三位置)で選択的に係止保時可能で、かつ、
幅調整板5の融通a範囲内での持ち上げ操作によって係
止解除される第3係止手段Fが設けられている。
【0057】更に、前から二列目以降の商品搬送通路S
に対応する商品導入ガイド4の傾斜底板4Aと可動側板
4Bとの間には、可動側板4Bに固定又は嵌合されてい
る幅調整板5を複数の通路幅変更操作位置(当該実施形
態では、通路幅Wが最大となる第1通路幅変更操作位置
P1と、通路幅Wが中間の二種となる第2・第3通路幅
変更操作位置P2,P3、及び、通路幅Wが最小となる
第4通路幅変更操作位置P4との四位置)において係止
保持することができるように、可動側板4Bを複数の通
路幅変更操作位置で選択的に係止保持可能で、かつ、可
動側板4Bを上方に移動操作することにより係止解除さ
れる第4係止手段Hが設けられているとともに、前記側
板2には、図15〜図17に示すように、各幅調整板5
を側板2に最も近接する第1通路幅変更操作位置P1に
移動操作したとき、該幅調整板5と側板2との間隔を小
さくするために、リンク機構Bの一部と幅調整板5の一
部が通路幅方向から入り込む近接移動許容手段Eが設け
られている。
【0058】前記幅調整板5の幅方向両側縁には、図1
3〜図17に示すように、側板2側に向って突出するフ
ランジ部5Aが折り曲げ形成され、幅調整板5の上下二
個所には、角形U字状に折り曲げ形成された揺動リンク
6の幅よりも少し大なる間隔を隔ててフランジ部5Aよ
りも側板2側に向って突出する取付けフランジ部5Eが
切り起こし形成されているとともに、幅調整板5の下方
側の両取付けフランジ部5A間に位置する部位には、組
付け用の作業窓37が貫通形成されている。
【0059】前記取付けフランジ部5Aには、揺動リン
ク6の先端側を外方に折曲げ形成された先端軸部6Fが
第1揺動軸芯X1周りで相対回動自在に係合保持する係
合孔5Cが貫通形成され、この係合孔5Cを、揺動リン
ク6の揺動に伴う上下方向の変位代に相当する寸法又は
それよりも少し大きな寸法の長孔に形成することによ
り、揺動リンク6と幅調整板5との相対上下移動を一定
範囲内で許容する前記の融通aが構成されている。
【0060】また、最前列の商品収納コラムの商品搬送
通路S内に配置される幅調整板5の上部には、図20、
図21に示すように、横断面形状が略しの字状の第3ガ
イド部材26が水平方向から挿入される略しの字状の第
2ガイド孔28が貫通形成されているとともに、二列目
の商品収納コラムの商品搬送通路S内に配置される幅調
整板5の上部には、丸パイプ状の第4ガイド部材27が
水平方向から挿入される第2ガイド孔28と同一形状の
第3ガイド孔29が貫通形成され、更に、三列目以降の
各商品収納コラムの商品搬送通路S内に配置される幅調
整板5の上部には、丸パイプ状の第4ガイド部材27が
水平方向から挿入される正方形の第4ガイド孔30が貫
通形成されている。
【0061】二列目の幅調整板5に形成される第3ガイ
ド孔29には、丸パイプ状の第4ガイド部材27が挿入
されるだけであるが、幅調整板5を所望の通路幅変更操
作位置P1〜P4に変更する場合、第4係止手段Hが係
止解除される位置にまで幅調整板5を持ち上げ操作する
必要があり、かつ、金型の削減を図るべく、最前列の幅
調整板5の第2ガイド孔28と同一形状の略しの字状に
形成して、幅調整板5を持ち上げ操作するための作動ス
トロークを確保したのである。
【0062】前記第3係止手段Fは、第3ガイド部材2
6の複数の通路幅変更操作位置P1〜P4に対応する箇
所に形成された係止孔26a〜26dと、該係止孔26
a〜26dに対して上方から選択的に落し込み係合可能
な状態でガイド孔28の内周縁の一部に形成された係止
片31とから構成されている。
【0063】前記第4係止手段Hは、図22〜図25に
示すように、商品導入ガイド4の傾斜底板4Aのうち、
複数の通路幅変更操作位置P1〜P4に対応する部位に
貫通形成されたスリット状の係止孔34と、係止孔34
に対して上方から選択的に落し込み係合可能な状態で可
動側板4Bに形成された係止片35とから構成されてい
る。
【0064】そして、二列目の商品収納コラムの場合で
は、商品導入ガイド4の可動側板4Bを上方に持ち上げ
操作し、また、三列目以降の商品収納コラムの場合で
は、商品導入ガイド4の可動側板4Bをそれの前端部を
支点として上方に揺動操作すると、傾斜底板4Aと可動
側板4Bとの間に設けられた第4係止手段Hが係止解除
されるが、可動側板4Bと幅調整板5との固定又は嵌合
は維持されているため、係止解除操作位置にある可動側
板4Bを通路幅方向にスライド操作すると、それに固定
又は嵌合保持された幅調整板5も第2ガイド部材10に
沿って通路幅方向に一体的にスライド移動する。
【0065】前記各揺動リンク6と側板2とを枢支連結
する連結部について詳述すると、図15〜図19に示す
ように、側板2には、幅調整板5に枢支連結された揺動
リンク6の中間軸部6Gを下方から装着可能な軸受け片
2Eが、幅調整板5側にL字状に打ち出し形成され、こ
の軸受け片2E内に装着された揺動リンク6の中間軸部
6Gが下方に抜け出さないように、揺動リンク6の中間
軸部6Gを装着した状態で軸受け片2Eの一対の遊端部
2eが側板2側に直角に折り曲げ加工されているととも
に、幅調整板5には、軸受け片2Eを収納搬送通路S側
から折り曲げ操作する為の縦長矩形状の一対の操作窓3
6が貫通形成されている。
【0066】前記縦リンク7は、揺動リンク6よりも少
し広い幅で幅調整板5の長手方向に沿う帯板状に形成さ
れ、それの左右両側に折り曲げ形成されたフランジ部7
Bの上下両端部には、各揺動リンク6の先端軸部6Fが
第1揺動軸芯X1方向から相対揺動自在に嵌入され軸受
け部7Cが形成されている。
【0067】前記近接移動許容手段Eについて詳述する
と、図15〜図17に示すように、側板2に、幅調整板
5が側板2に最も近接する第1通路幅変更操作位置P1
に移動操作されたとき、幅調整板5の取付けフランジ部
5Eが通路幅方向から入り込むことを許容するスリット
状の第3貫通孔2Fから構成されている。
【0068】前記各幅調整板5には、図26に示すよう
に、各揺動リンク6の先端部を揺動自在に枢支するため
の軸受け部を構成する取付けフランジ部5Eやそれに形
成される係合孔5C、操作窓36、作業窓37等、全て
の幅調整板5に形成される共通構成の機械加工と、特定
商品収納コラムの幅調整板5に形成される特定構成、例
えば、二列目の商品収納コラムに装備される可動ガイド
側板4Bと幅調整板5とを固定連結するための第1・第
2取付け孔21,23、最前列の商品収納コラムに装備
される幅調整板5に指掛け操作孔8を形成する為の下孔
38、第2ガイド孔28及び第3ガイド孔29の下孔と
なる第4ガイド孔30、最前列の商品収納コラムに装備
される幅調整板5の前側縁で、かつ、商品投入口1に臨
むL字状に連続する前縁部分5a,5bを直角に折曲げ
るための三ヶ所の切込み39a〜39cなどのための予
備機械加工とが施されている。
【0069】前記第4ガイド孔30は、第2ガイド孔2
8及び第3ガイド孔29を形成するための下孔にもなる
が、主たる機能は、第4ガイド部材27に沿って幅調整
板5をスライド移動自在に吊下げ支持させるためのもの
である。
【0070】それ故に、前後複数列の商品収納コラムに
装備される幅調整板5の設計パターンの統一化により、
何れの商品収納コラムに装備される幅調整板5であって
も、僅かな機械加工の追加で対応することができる。そ
れ故に、各商品収納コラム毎に幅調整板5を製作する場
合に比して、幅調整板5の多品種化と高価な金型の発生
とを抑えることができるとともに、組付け工数や部品種
類数を削減することができ、製造コストの低廉化を図る
ことができる。
【0071】〔その他の実施形態〕 (1)上述の各実施形態では、リンク機構Bの揺動リン
ク6を、収納搬送通路Sの側板2 と幅調整板5との上下
二箇所に亘って枢支連結したが、この揺動リンク6を、
収納搬送通路Sの側板2と幅調整板5との上下三箇所以
上に設けて実施しても良い。
【0072】(2)前記近接移動許容手段Eとしては、
幅調整板5を側板2に最も近接する第1通路幅変更操作
位置P1に移動操作したとき、該幅調整板5と側板2と
の間隔が小さくなるように、側板2とリンク機構B及び
幅調整板5との相対向する一部が入り込む又は重合する
或いは接近する状態にまで相対近接移動することを許容
するものであれば、如何なる構造のものを採用しても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明による自動販売機の商品収納払出装置
の第1実施形態を示す商品収納装置全体の断面側面図
【図2】幅調整板が第1通路幅変更操作位置P1にある
ときの要部の断面正面図
【図3】幅調整板が第3通路幅変更操作位置P3にある
ときの要部の断面正面図
【図4】リンク機構及び幅調整板の全体の分解斜視図
【図5】リンク機構及び幅調整板の要部の拡大分解斜視
【図6】幅調整板が第3通路幅変更操作位置P3にある
ときの要部の拡大斜視図
【図7】(イ)幅調整板が第3通路幅変更操作位置P3
にあるときの要部の拡大断面正面図(ロ)幅調整板が第
1通路幅変更操作位置P1にあるときの要部の拡大断面
正面図
【図8】第1係合手段を示す要部の分解斜視図
【図9】(イ)第1係止手段が係合状態にあるときの側
面図 (ロ)第1係止手段が係合解除されたときの側面図
【図10】前から二列目以降に位置する幅調整板の上部
係止構造を示す分解斜視図
【図11】前から二列目以降に位置する幅調整板の上部
係止構造を示す断面側面図
【図12】本願発明による自動販売機の商品収納払出装
置の第2実施形態を示す商品収納装置全体の断面側面図
【図13】幅調整板が第1通路幅変更操作位置P1にあ
るときの要部の断面正面図
【図14】幅調整板が第4通路幅変更操作位置P4にあ
るときの要部の断面正面図
【図15】側板とリンク機構及び幅調整板の要部の拡大
分解斜視図
【図16】幅調整板が第4通路幅変更操作位置P4にあ
るときの要部の拡大斜視図
【図17】(イ)幅調整板が第4通路幅変更操作位置P
4にあるときの要部の拡大断面正面図 (ロ)幅調整板が第1通路幅変更操作位置P1にあると
きの要部の拡大断面正面図
【図18】側板と揺動リンクとの連結部の拡大分解斜視
【図19】側板と揺動リンクとの連結部の拡大正面図
【図20】最前列の幅調整板が係合状態にあるときの側
面図
【図21】最前列の幅調整板が係合解除操作されたとき
の側面図
【図22】二列目の幅調整板が係合状態にあるときの側
面図
【図23】二列目の幅調整板が係合解除操作されたとき
の側面図
【図24】三列目以降の幅調整板が係合状態にあるとき
の側面図
【図25】三列目以降の幅調整板が係合解除操作された
ときの側面図
【図26】最前列(右側)から最後列(左側)までの商
品収納コラムに装備される幅調整板の拡大側面図
【図27】従来の自動販売機の商品収納払出装置を示
し、 (イ)正常時の商品収納状態を示す断面正面図 (ロ)商品が幅調整板に衝突したときの断面正面図 (ハ)係止手段が係止解除されたときの断面正面図
【符号の説明】
B リンク機構 E 近接移動許容手段 G 商品 P1 通路幅変更操作位置(第1通路幅変更操作位
置) S 収納搬送通路 W 通路幅 X1 揺動軸芯(第1揺動軸芯) X2 揺動軸芯(第2揺動軸芯) a 融通 2 側板 2A 軸受け部 2E 軸受け片 5 幅調整板 5A フランジ部 5C 係合孔 6 揺動リンク 6A 軸部(第1軸部) 6B 軸部(第2軸部) 6E 切欠き部 6G 軸部(中間軸部) 7 縦リンク 7A 筒軸部 36 操作窓

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の商品を積重ね収納する商品収納コ
    ラムの収納搬送通路内に、これの通路幅を商品の長さに
    応じて変更する幅調整板が配設され、この幅調整板を通
    路幅方向に平行又は略平行姿勢のまま移動案内するリン
    ク機構が、収納搬送通路を形成する側板と幅調整板との
    上下複数箇所に亘って連結された複数本の揺動リンク
    と、幅調整板の背面に沿う姿勢で揺動リンクの先端部に
    亘って連結された縦リンクとから構成されているととも
    に、前記各揺動リンクと幅調整板との連結部には、これ
    ら両者の相対上下移動を一定範囲内で許容する融通が設
    けられている自動販売機の商品収納払出装置であって、 前記各揺動リンクの幅調整板側の揺動軸芯が、通路幅を
    広げる側に幅調整板を移動操作したとき、側板側の揺動
    軸芯を中心として各揺動リンクが下向きに揺動し、か
    つ、通路幅を狭める側に幅調整板を移動操作したとき、
    側板側の揺動軸芯を中心として各揺動リンクが上向きに
    揺動する位置に設けられている自動販売機の商品収納払
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記側板には、通路幅が最大となる通路
    幅変更操作位置に幅調整板が移動操作されたとき、少な
    くともリンク機構の一部が通路幅方向から入り込む近接
    移動許容手段が設けられている請求項1記載の自動販売
    機の商品収納払出装置。
  3. 【請求項3】 前記側板には、揺動リンクの軸部を装着
    可能な軸受け片が幅調整板側に打出し形成されていると
    ともに、幅調整板には、軸受け片内に装着された揺動リ
    ンクの軸部が抜け出さないように、揺動リンクの軸部を
    装着した状態で軸受け片の遊端部を収納搬送通路側から
    折り曲げ操作する為の操作窓が形成されている請求項1
    又は請求項2記載の自動販売機の商品収納払出装置。
  4. 【請求項4】 前記各揺動リンクと幅調整板との連結部
    が、揺動リンクの先端部を折り曲げて形成された軸部
    と、該軸部を相対回動自在に係合保持するべく、幅調整
    板の両側縁に折り曲げ形成されたフランジ部に貫通形成
    された係合孔とから構成されているとともに、前記各揺
    動リンクと側板との連結部が、揺動リンクの基端部を折
    り曲げて形成された軸部と、該軸部を相対回動自在に係
    合保持するべく、側板の連結位置相当箇所に打出し形成
    された軸受け部とから構成されている請求項1、2又は
    3記載の自動販売機の商品収納払出装置。
  5. 【請求項5】 前記縦リンクの両端部には、各揺動リン
    クの先端側軸部の一端部分に対して揺動軸芯方向から相
    対揺動自在に外嵌する筒軸部が折曲げ形成されていると
    ともに、各揺動リンクには、縦リンクが揺動リンクの幅
    内に重合位置する状態にまで、各揺動リンクの先端側軸
    部に対する筒軸部の嵌合移動を許容する切欠き部が形成
    されている請求項4記載の自動販売機の商品収納払出装
    置。
  6. 【請求項6】 前後方向に複数列で配設される商品収納
    コラムの各収納搬送通路内に、これの通路幅を商品の長
    さに応じて変更する幅調整板が配設され、この幅調整板
    を通路幅方向に平行又は略平行姿勢のまま移動案内する
    リンク機構が、収納搬送通路を形成する側板と幅調整板
    との上下複数箇所に亘って連結された複数本の揺動リン
    クと、幅調整板の背面に沿う姿勢で揺動リンクの先端部
    に亘って連結された縦リンクとから構成されているとと
    もに、前記各揺動リンクと幅調整板との連結部には、こ
    れら両者の相対上下移動を一定範囲内で許容する融通が
    設けられている自動販売機の商品収納払出装置であっ
    て、 各幅調整板には、全ての幅調整板に形成される共通構成
    の機械加工と、特定商品収納コラムの幅調整板に形成さ
    れる特定構成のための予備機械加工とが施されている自
    動販売機の商品収納払出装置。
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