JP2003227106A6 - コンクリート橋梁及び後付け部材の取付け工法 - Google Patents

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一樹 中村
茂樹 岩渕
次美 岡部
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オリエンタル建設株式会社
サンコーテクノ株式会社
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Abstract

【課題】中空床版または箱桁の下方で吸音板等の後付け部材が確実に支持されて落下の危険性が極めて少ないコンクリート橋梁を提供する。
【解決手段】コンクリート中空床版11を有するコンクリート橋梁1において、床版下面と中空部11とを連通させる貫通孔が設けられ、この貫通孔に貫装された第一の留め具20が中空部内面に係止する係止部を有し、第一の留め具により中空床版の下方に後付け部材が支持され、一方、中空床版の両側には貫通しない行き止り孔が設けられ、この行き止り孔に第二の留め具30が挿設され、この第二の留め具30により後付け部材が中空床版の両側で支持される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁を有するコンクリート橋梁、およびコンクリート橋梁への後付け部材の取付け工法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市内の交通車両の増加とともに、エンジン、排気系、タイヤ等からの騒音や、自動車本体から発生する騒音に交通量、通行車種、速度、道路構造、沿道土地利用等の要因が複雑に絡み合って自動車騒音として問題になっている。これに対して、日本では環境基本法が1993年に制定され、この環境基本法に基づいて騒音にかかわる環境基準が制定され、個別の規制法として騒音規制法などが制定されている。
【0003】以上のような要請に基づいて、橋梁に吸音板を取り付けることが提案されているが、騒音規制法の施行以前の古い既設橋梁では、騒音対策が構造的に考慮されていないため、吸音板の取り付けは困難を極めることが予想される。例えば、鋼橋は熔接が可能なため吸音板の取り付けも比較的容易であるが、コンクリート橋の場合には、ダイヤモンドドリル等によりコンクリートに削孔してアンカーを打ち込み、このアンカーに取付具を定着してこれにより吸音板を支持しなければならず、取付け作業は困難が予想される。すなわち、床版に中空部を有するコンクリート橋梁では、床版の下面から中空部に貫通する孔を設けることは可能であるものの、この孔にアンカーボルトを挿通し、中空部でワッシャーやナットの取り付け作業を行うことは構造的に不可能である。また箱型断面のコンクリート橋梁も、多くの場合、桁内部へ作業者が入ることはできないため、中空床版と同様な問題があり、たとえ作業者が桁内部に入れたとしても、アンカーボルトにワッシャーやナットを取り付ける作業は、桁の内側と外側からの作業となるため煩雑で手間が掛かるという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の課題を解決するために、本発明では、中空床版または箱桁の下方で吸音板等の後付け部材が確実に支持されて落下の危険性が極めて少ないコンクリート橋梁を提供することにある。
【0005】また本発明の別の課題は、中空床版または箱桁の下方で吸音板等の後付け部材を支持する留め具が振動やそれ自体の腐蝕により抜け落ちることなく、後付け部材が確実に支持され得て、良好な耐久性能を有するコンクリート橋梁を提供することにある。
【0006】本発明の別の課題は、コンクリート橋梁における中空床版または箱桁の下方に後付け部材を容易かつ確実に取り付けることができる取付け工法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決するために本発明では、コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁を有するコンクリート橋梁において、床版下面と中空部とを連通させるか又は箱桁下面と内部空間とを連通させる貫通孔が設けられ、該貫通孔に貫装された第一の留め具が中空部内面または箱桁内面に係止する係止部を有し、該第一の留め具により前記中空床版または箱桁の下方に後付け部材が支持されたことを特徴とするコンクリート橋梁が提供される。前記第一の留め具は、実公平7−35132号公報に記載された留め具に、新たに改良を加えたものを使用することができる。すなわち、実公平7−35132号公報には、一端に雌螺子部と細隙とを有する筒状部材と、該筒状部材に貫装されて前記雌螺子部に螺合する雄螺子部を有する軸部材とを備え、前記筒状部材における細隙は両端縁に達しない長さに形成され、前記細隙の設けられた区間には相互に比較して肉厚が薄い箇所と厚い箇所とが設けられた留め具が記載されている。本願発明では、上記留め具を改良したものであって、前記軸部材に一端部から所定位置の周面まで連通する孔を設け、前記筒状部材に内周面から外周面に連通する孔を設けたものを第一の留め具として使用する。
【0008】また本発明では、コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁を有するコンクリート橋梁に後付け部材を取付ける工法であって、前記コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁を下面から削孔して中空部または箱桁内面に達する貫通孔を形成し、該貫通孔に中空床版下方または箱桁下方から第一の留め具を貫装させ、前記中空部内または箱桁内部で操作すること無く前記中空部の下方または箱桁の下方で操作して前記第一の留め具を中空部内面または箱桁内面に係止させ、前記中空部の下方または箱桁の下方に出た前記第一の留め具により後付け部材を前記中空部の下方または箱桁の下方に支持させることを特徴とする後付け部材の取付け工法が提供される。
【0009】本明細書において、コンクリート橋梁とは、道路、鉄道、水路などの輸送路において、輸送の障害となる河川、渓谷、湖沼、海峡あるいは他の道路、鉄道、水路などの上方にこれらを横断するために建設されるコンクリート構造物の総称である。したがって、市街地での効率的な土地利用の観点から、道路上あるいは河川上の空間に連続して建設されるコンクリート高架橋もコンクリート橋梁の一形態として含まれるものである。
【0010】前記後付け部材とは、輸送路として既に供用されているコンクリート橋梁へ新たに取付ける部材、あるいは建設中又は建設後で未供用のコンクリート橋梁へ取付ける部材である。後付け部材としては、例えば、吸音板、補強などの施工のための足場などがある。
【0011】前記コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁には、前記中空部または箱桁内部に貫通しない行き止まりの孔を設け、該行き止まり孔に第二の留め具を挿設し、該第二の留め具は孔内面に圧着して抜け落ちを防止する圧着部を有し、前記第一の留め具に加えて、該第二の留め具により前記中空床版または箱桁の下方に後付け部材を支持することができる。前記第二の留め具は、例えば、従来のアンカーに改良を加えたものを使用することができる。従来のアンカーとしては、端縁に向かって内径が拡大する傾斜面と細隙とが設けられた筒状部材と、一端に雄螺子部を有し前記筒状部材に挿通される軸部材と、該軸部材の雄螺子部に螺合する雌螺子部を有するとともに前記筒状部材の傾斜面に当接する傾斜面を有する環状部材とを備え、前記筒状部材における細隙は一端縁に達する一方で他端縁に達しない長さに形成され、前記筒状部材に前記軸部材を挿通し、前記軸部材の雄螺子部に前記環状部材の雌螺子部を螺合し、前記筒状部材及び前記環状部材が共回りしないように停止した状態で前記軸部材を前記環状部材内にねじ入れると、前記環状部材が前記筒状部材内に進んで筒状部材を拡大し、該拡大部が前記中空床版または箱桁の行き止まり孔の内面に圧着する圧着部になるものが知られている。本発明では、上記のような従来のアンカーに改良を加えたものであって、前記軸部材に一端部から所定位置の周面まで連通する孔を設け、前記筒状部材に内周面から外周面に連通する孔が設けられたものを第二の留め具として使用する。
【0012】また前記第二の留め具における筒状部材の外周面には、コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁に穿設された孔内における共回りを防止するための手段を設けることが好ましく、この手段は、例えば、筒状部材の外周面に突出部を形成し、この突出部が孔内面に密着するようにしても良い。
【0013】なお、本発明は、作業者が中空床版の中空部や箱桁内部に出入り可能、出入り不可能のいずれのコンクリート橋梁にも適用される。
【0014】
【作用】コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁を下面から削孔して中空部または箱桁内面に達する貫通孔を形成し、この貫通孔に中空床版下方または箱桁下方から第一の留め具を貫装させる。このとき、第一の留め具は雌螺子部と雄螺子部とが螺合するように、あらかじめ軸部材が筒状部材に挿通されている。筒状部材の細隙部分は中空部または箱桁内まで突出し、この筒状部材を回転できないように固定して軸部材を回転させると、雌螺子部が雄螺子部に導かれて筒状部材の細隙の設けられた区間は圧縮されて膨出し、この膨出した屈曲部が中空部内面または箱桁内面に係止する。したがって、作業者は中空部または箱桁内に入ること無く、床版または箱桁の下方で第一の留め具を操作するのみで、第一の留め具の係止部を中空部内または箱桁内で形成し、これを確実に係止させることができる。さらに、軸部材の端部の孔からはエポキシ樹脂などの樹脂材料を充填材として注入する。これにより、充填材は軸部材と筒状部材の隙間や、筒状部材と貫通孔との隙間に満ちて中空部まで流れ込み、第一の留め具の定着を確実なものにすると共に防錆効果も得られる。
【0015】また第二の留め具は、軸部材があらかじめ筒状部材に挿通され、軸部材の雄螺子部に環状部材がねじ結合され、環状部材と筒状部材は互いの傾斜面が当接している。一方、コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁には、中空部または箱桁内部に貫通しない行き止まりの孔が設けられ、この行き止まり孔に第二の留め具が挿設される。このとき、筒状部材を孔内で共回りしないように挿設して、軸部材を回転させると、環状部材はその雌螺子部が軸部材の雄螺子部に導かれて筒状部材内に進入するため、筒状部材の細隙の設けられた区間は環状部材に押し広げられて膨出し、この膨出部が行き止まり孔の内面に圧着し、第二の留め具は孔内に確実に固定される。そして、軸部材の端部の孔からはエポキシ樹脂などの充填材を注入する。これにより、充填材は軸部材と筒状部材の隙間や、筒状部材と貫通孔との隙間に満ちて、第二の留め具の定着を確実なものにすると共に防錆効果も得られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は既存のコンクリート橋梁1における中空床版10の横断面図であり、図2はコンクリート橋梁1に設けられた第一の留め具20の断面図である。図1および図2は、中空床版10は複数の中空部11を有し、第一の留め具20が所定の中空部11に係止するように中空床版10の裏面から取り付けられ、各第一の留め具20に山形鋼などからなる連結部材14,41が接続され、この連結部材14,41により吸音板12が中空床版10の下方で支持されている。また中空床版10の両側部には中空部11が設けられておらず、ここには、第二の留め具30が取り付けられ、各第二の留め具30に山形鋼などからなる連結部材14,41が接続され、この連結部材14,41により吸音板13が支持されている。
【0017】以下、第一の留め具20の構成について図2乃至図4を参照して説明する。第一の留め具20は、ボルト21とスリーブ22とを備えており、各連結部材41のそれぞれ2ヶ所に配置されてこれを支持するものである。スリーブ22は軸方向の全長にボルト挿通孔22aが形成された筒状の部材であり、基端部に六角頭部22bを有し、先端部に雌螺子部22gを有し、複数の孔22cが基端部から所定長離れた周面に穿設され、この孔22cによりスリーブ22の内部と外部が連通している。またスリーブ22の下端付近には軸方向に沿いかつ端部に達しない範囲の長さに形成した複数のスリット22dが設けられており、実施例ではスリット22dは等角度で4箇所に設けられて当該スリーブ22に4個の係止部が形成されている。そして、スリット22dの設けられた区間は、その厚さが2つの区間に分けられ、雌螺子部22gに連続する部分が最も厚い厚肉区間22fとされ、この厚肉区間22fよりもやや薄くした部分が薄肉区間22eとされており、実施例では各区間の長さを目安としてほぼ同じ比率にしている。
【0018】前記スリーブ22のボルト挿通孔22aには、六角頭部22bの方からボルト21が挿入される。このボルト21は、ボルト頭21a及び軸茎部21eならびに当該軸茎部21eに接続する雄螺子部、すなわち螺子軸21fからなり、軸茎部21eは螺子軸21fよりも大径に形成され、基端部から所定長離れた軸茎部21eの周面には溝21cが形成され、この溝21cには材軸にほぼ直交する方向に横孔21dが穿設され、さらに、軸茎部21eにはボルト頭21aから材軸方向に延びて横孔21dに達してこれと連通する縦孔21bが穿設されている。そして、ボルト21をスリーブ22に挿入し、螺子軸21fを雌螺子部22gにねじ結合し、スリーブ22の六角頭部22bとボルト21のボルト頭21aとが当接したときに、螺子軸21fの先端が当該スリーブ22のほぼ先端に位置するように形成されている。
【0019】次に、第一の留め具20を中空床版10に取付ける方法について、図2を参照して説明する。最初に、中空床版10の下方にリフト車等の機械足場(図示せず)を設け、この機械足場上で中空床版10の下面10aから中空部11に向けてダイヤモンドドリル(図示せず)により貫通孔15を穿設する。このダイヤモンドドリルは、例えば、サンコーテクノ株式会社製のダイヤモンドコアビットを備える穿孔機を使用することができる。この穿孔機はスタンドに取り付けられ、このスタンドがバキュームパッドによりコンクリート下面に吸着され、コンクリート切削紛が飛散するのを防止するためのカバーが穿孔機のダイヤモンドコアビット周りに設けられ、このカバーにはコンクリート切削紛を吸引するためのポンプが接続されている。そして、第一の留め具20には、スペーサー42と連結部材41を環装し、この第一の留め具20を貫通孔15に挿通する。このとき、第一の留め具20は、あらかじめボルト21がスリーブ22に挿入され、雌螺子部22gと螺子軸21fがねじ結合されている。このような状態で、電動レンチなどの工具を用いて、貫通孔15に挿通された第一の留め具20のスリーブ22の六角頭部22bを共回りしないように固定すると共に、ボルト21の六角頭部21aを回転させる。ボルト21を回転させると、ボルト21のボルト頭21aとスリーブ22の六角頭部22bとはあらかじめ当接しているため、ボルト21は上方向に移動せずに図2の位置で停止した状態で回転し、一方、スリーブ22の雌螺子部22gは、回転する螺子軸21fに導かれて下方に進むため、スリーブ22には軸方向に圧縮応力が作用し、中空部11に突き出たスリーブ22の薄肉区間22eと厚肉区間22fが外側に向って拡がるように膨出する。ボルト21を回転し続けると、薄肉区間22eと厚肉区間22fの変形はさらに進み、薄肉区間22eが中空部11の内面を圧接したときが締結完了となり、この膨出した屈曲部が中空部内面に係止する。第一の留め具20の引張り耐力は、トルクレンチなどの工具を用いて確認する。ボルト21の締結が完了したら、ボルト頭21aの縦孔21bからエポキシ樹脂等の樹脂材料を充填材として注入する。これにより、樹脂材料は縦孔21bから横孔21dを通って、溝21cからボルト21とスリーブ22の隙間に流れ込むとともに、スリーブ22の孔22cを通過して、スリーブ22と貫通孔15の隙間に満ちて中空部11まで流れ込み、第一の留め具の腐蝕を防止するとともに、その定着をさらに確実なものにする。最後に、二ヶ所に定着された第一の留め具20に連結部材41を固定し、この連結部材41に、ボルト43やナット44で連結部材14を接続し、この連結部材14の下端に吸音板13を取り付ければ、コンクリート橋梁1に吸音板13が取付けられる。
【0020】以上のように、第一の留め具20は、作業者が中空部に入って取り付け作業を行う必要が無く、床版10または箱桁の下方で第一の留め具20を操作するのみで、スリーブ22の薄肉区間22eと厚肉区間22fを膨出させて中空部内に係止する屈曲部を形成することが可能であるため、施工が容易でかつ確実な定着が可能になる。
【0021】次に、第二の留め具30の構成について図5乃至図8を参照して説明する。第二の留め具30は、ボルト31とスリーブ32と楔ナット33とを備えている。スリーブ32は軸方向の全長にボルト挿通孔32aが形成された筒状の部材であり、外周面にはメッシュ状の模様が刻設され、先端縁にはこれに向かって薄くなり内径が拡大する傾斜面32fを有し、複数の孔32bが基端部から所定長離れた周面に穿設され、この孔32cによりスリーブ32の内部と外部が連通している。またスリーブ32の下端には軸方向に沿いかつ下端部に達する長さに形成した複数のスリット32eが設けられており、実施例ではスリット32eは等角度で4箇所に設けられ、スリーブ32全長の2/5から1/2の長さを目安として形成される。さらに、スリーブ32の外周には複数箇所に突起32dが突設され、これらの突起32dは、第二の留め具30がコンクリート孔に挿通されたときに、孔内面に食い込んで係止するものである。
【0022】前記スリーブ32のボルト挿通孔32aには、基端部の方からボルト31が挿入される。このボルト31は、ボルト頭31aと軸茎部31eと螺子軸31fとからなり、軸茎部31eと螺子軸31fとはほぼ同径に形成され、基端部から所定長離れた軸茎部31eの周面には溝31cが形成され、この溝31cには材軸にほぼ直交する方向に横孔31dが穿設され、さらに、軸茎部31eにはボルト頭31aから材軸方向に延びて横孔31dに達してこれと連通する縦孔31bが穿設されている。そして、ボルト31の軸茎部31eはスリーブ32よりも若干長く形成されている。
【0023】前記スリーブ32に挿通されたボルト31の螺子軸31fには、楔ナット33がねじ結合されている。楔ナット33は、前記ボルト31の螺子軸31fにねじ結合する雌螺子部32eを有するとともに、前記スリーブ32の傾斜面32fに当接する傾斜面33aを有する。
【0024】次に、第二の留め具30を中空床版10に取付ける方法について、図5を参照して説明する。最初に、機械足場上でダイヤモンドドリルを使用して、中空床版10の下面10aから上方に向けて貫通しない行き止り孔16を穿設する。そして、第二の留め具30に座金34と連結部材51を環装し、この第二の留め具30を行き止り孔16に挿設する。このとき、第二の留め具30は、あらかじめボルト31がスリーブ32に挿入され、螺子軸31fに楔ナット33がねじ結合されている。このような状態で、行き止り孔16に挿設された第二の留め具30は、スリーブ32の突起32dが行き止り孔16の内面に食い込んで係止しており、ボルト31の六角頭部31aを工具などを用いて回転させる。ボルト31を回転させると、ボルト31のボルト頭31aは座金34と連結部材51により上方に移動不可能にされているため、ボルト31は上方向に移動せずに図5の位置で停止した状態で回転し、一方、楔ナット33の雌螺子部33bは、回転する螺子軸31fに導かれて下方に進むため、スリーブ32のスリット32eが設けられた区間は外側に向って拡がるように膨出する。ボルト31を回転し続けると、スリット32eが設けられた区間の変形はさらに進み、これが行き止り孔16の内面に圧接し、ボルト31の回転が困難になったときが締結完了となる。第二の留め具30の引張り耐力も、トルクレンチなどの工具により確認する。ボルト31の締結が完了したら、ボルト頭31aの縦孔31bからエポキシ樹脂等の樹脂材料を充填材として注入する。これにより、樹脂材料は縦孔31bから横孔31dを通って、溝31cからボルト31とスリーブ32の隙間に流れ込むとともに、スリーブ32の孔32bを通過し、スリーブ32と行き止り孔16の隙間に満ちて、第二の留め具30の定着をさらに確実なものにする。最後に、二つの第二の留め具30により固定された連結部材51に、ボルト53やナット54で連結部材14を接続し、この連結部材14の下端に吸音板13を取り付ければ、コンクリート橋梁1の両端部に吸音板13を取付ける作業は完了する。
【0025】
【発明の効果】本発明のコンクリート橋梁では、床版下面と中空部とを連通させるか又は箱桁下面と内部空間とを連通させる貫通孔に、床版下面又は箱桁下面から第一の留め具が挿通され、該貫通孔に挿通された第一の留め具が中空部内面又は箱桁内面に係止する係止部を有し、第一の留め具により中空床版または箱桁の下方に後付け部材が支持されるので、この後付け部材は確実に支持されて落下の危険性が極めて少ないコンクリート橋梁を構築することができる。
【0026】本発明のコンクリート橋梁では、第一の留め具が一端に雌螺子部と細隙とを有する筒状部材と、この筒状部材に貫装されて雌螺子部に螺合する雄螺子部を有する軸部材とを備え、軸部材には一端部から所定位置の周面まで連通する孔が設けられ、筒状部材にも内周面から外周面に連通する孔が設けられ、筒状部材における細隙は両端縁に達しない長さに形成され、細隙の設けられた区間には相互に比較して肉厚が薄い箇所と厚い箇所とが設けられているため、雌螺子部と雄螺子部とを螺合し、筒状部材が共回りしないように停止した状態で軸部材を筒状部材内にねじ入れると肉厚が薄い箇所と厚い箇所が膨出し、この膨出した屈曲部が中空部内面または箱桁内面に係止する係止部となる。したがって、第一の留め具は膨出した屈曲部が中空部内面または箱桁内面に係止しているので、振動が繰り返し作用しても、第一の留め具は抜け落ちることはない。さらに、軸部材と筒状部材には充填材を注入できる孔が設けられているため、ここから充填材を注入すれば、この充填材が筒状部材の内外に満ちて、それ自体の腐蝕や振動による抜け落ち防止効果はさらに向上し、良好な耐久性能を有するコンクリート橋梁を構築することができる。
【0027】本発明の後付け部材の取付け工法では、コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁を下面から削孔して貫通孔を形成し、この貫通孔に中空床版下方または箱桁下方から第一の留め具を貫装させ、この第一の留め具を中空部の下方または箱桁の下方で操作して中空部内面または箱桁内面に係止させ、第一の留め具により後付け部材を中空部の下方または箱桁の下方に支持させる。したがって、中空部内または箱桁内部で操作する必要が無いので、後付け部材の取り付け作業は容易であり、しかも、第一の留め具は中空部内面または箱桁内面に確実に係止されるので、後付け部材も確実に支持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート橋梁の横断面図である。
【図2】コンクリート橋梁に設けられた第一の留め具の断面図である。
【図3】第一の留め具の詳細図である。
【図4】(a)は図3の一点鎖線A−Aにおける断面図、(b)は図3の一点鎖線B−Bにおける断面図である。
【図5】コンクリート橋梁に設けられた第二の留め具の断面図である。
【図6】第二の留め具を構成する部材の詳細図である。
【図7】組み立てられた第二の留め具の詳細図である。
【図8】(a)は図6の一点鎖線C−Cにおける断面図、(b)は図3の一点鎖線D−Dにおける断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート橋梁
10 中空床版
11 中空部
12 吸音板
20 第一の留め具
21 軸部材
21b 縦孔
21d 横孔
21f 雄螺子部
22 筒状部材
22c 孔
22d 細隙
22e 薄肉部
22f 厚肉部
22g 雌螺子部
30 第二の留め具
31 軸部材
31b 縦孔
31d 横孔
31f 雄螺子部
32 筒状部材
32 孔
32e 細隙
32f 傾斜面
33 環状部材
33a 傾斜面
33b 雌螺子部

Claims (5)

  1. コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁を有するコンクリート橋梁において、
    床版下面と中空部とを連通させるか又は箱桁下面と内部空間とを連通させる貫通孔が設けられ、該貫通孔に貫装された第一の留め具が中空部内面または箱桁内面に係止する係止部を有し、該第一の留め具により前記中空床版または箱桁の下方に後付け部材が支持されたことを特徴とするコンクリート橋梁。
  2. 前記コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁には、前記中空部または箱桁内部に貫通しない行き止まりの孔が設けられ、該行き止まり孔に挿設された第二の留め具は孔内面に圧着して抜け落ちを防止する圧着部を有し、前記第一の留め具に加えて、該第二の留め具により前記中空床版または箱桁の下方に後付け部材が支持されたことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート橋梁。
  3. 前記第一の留め具は、一端に雌螺子部と細隙とを有する筒状部材と、該筒状部材に貫装されて前記雌螺子部に螺合する雄螺子部を有する軸部材とを備え、前記軸部材には一端部から所定位置の周面まで連通する孔が設けられ、前記筒状部材にも内周面から外周面に連通する孔が設けられ、前記筒状部材における細隙は両端縁に達しない長さに形成され、前記細隙の設けられた区間には相互に比較して肉厚が薄い箇所と厚い箇所とが設けられ、
    前記雌螺子部と前記雄螺子部とを螺合し、前記筒状部材が共回りしないように停止した状態で前記軸部材を筒状部材内にねじ入れると前記肉厚が薄い箇所から厚い箇所へ変わる付近が屈曲し、該屈曲部が前記中空部内面または箱桁内面に係止する係止部となるものである請求項1又は請求項2に記載のコンクリート橋梁。
  4. 前記第二の留め具は、端縁に向かって内径が拡大する傾斜面と細隙とが設けられた筒状部材と、一端に雄螺子部を有し前記筒状部材に挿通される軸部材と、該軸部材の雄螺子部に螺合する雌螺子部を有するとともに前記筒状部材の傾斜面に当接する傾斜面を有する環状部材とを備え、前記軸部材には一端部から所定位置の周面まで連通する孔が設けられ、前記筒状部材にも内周面から外周面に連通する孔が設けられ、前記筒状部材における細隙は一端縁に達する一方で他端縁に達しない長さに形成され、
    前記筒状部材に前記軸部材を挿通し、前記軸部材の雄螺子部に前記環状部材の雌螺子部を螺合し、前記筒状部材及び前記環状部材が共回りしないように停止した状態で前記軸部材を前記環状部材内にねじ入れると、前記環状部材が前記筒状部材内に進んで筒状部材を拡大し、該拡大部が前記中空床版または箱桁の行き止まり孔の内面に圧着する圧着部となるものである請求項2に記載のコンクリート橋梁。
  5. コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁を有するコンクリート橋梁に後付け部材を取付ける工法であって、
    前記コンクリート中空床版またはコンクリート箱桁を下面から削孔して中空部または箱桁内面に達する貫通孔を形成し、該貫通孔に中空床版下方または箱桁下方から第一の留め具を貫装させ、前記中空部内または箱桁内部で操作すること無く前記中空部の下方または箱桁の下方で操作して前記第一の留め具を中空部内面または箱桁内面に係止させ、前記中空部の下方または箱桁の下方に出た前記第一の留め具により後付け部材を前記中空部の下方または箱桁の下方に支持させることを特徴とする後付け部材の取付け工法。
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