JP2003224236A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2003224236A JP2002018689A JP2002018689A JP2003224236A JP 2003224236 A JP2003224236 A JP 2003224236A JP 2002018689 A JP2002018689 A JP 2002018689A JP 2002018689 A JP2002018689 A JP 2002018689A JP 2003224236 A JP2003224236 A JP 2003224236A
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彰弘 渋谷
Mikio Naruse
幹夫 成瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱機能を確保しつつ、半導体素子とバスバ
ーとのはんだ接合部の信頼性を向上させた半導体装置を
提供する。 【解決手段】 樹脂ケース本体5Aにおける開口部10
Aの開口周縁下部に、低ヤング率樹脂でなる変形吸収層
11が配設されて樹脂ケース5が構成されている。変形
吸収層11は、実装用バスバー3の半導体素子搭載部3
Cの周縁の反り上がりを吸収するようになっている。こ
のため、半導体素子2を実装用バスバー3に接続、固定
するはんだ16の信頼性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置および
その製造方法に関し、さらに詳しくは、パッケージ内の
バスバーの上に半導体素子がはんだ付けされている半導
体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トランジスタ、IGBT、サイリ
スタなどの半導体チップを用いて直流電力を交流電力に
変換するインバータや、交流電力を直流電力に変換する
コンバータなどを構成している半導体装置が知られてい
る。これらの半導体装置では、大電力用の半導体チップ
を用いると半導体チップからの放熱量が大きくなり、冷
却器を具備させて冷却を行う必要がある。
【0003】このように冷却器を備える半導体装置とし
ては、特開2001−110985に記載されたものが
知られている。この半導体装置は、バスバーが、ケース
を構成する枠状の成形樹脂にインサート成形されると共
に、バスバーの一部が成形樹脂の枠内に露呈するように
配置されている。そして、成形樹脂の枠内に位置するバ
スバーには、はんだ付けにより半導体チップが実装され
ている。また、バスバーが絶縁放熱シートを介して冷却
器に当接するように、成形樹脂は冷却器にネジで固定さ
れている。このため、半導体チップで発生する熱は、バ
スバーと絶縁放熱シートとを介して冷却器に伝達して、
冷却器で放熱されるようになっている。
【0004】通常、成形樹脂としては、成形時の寸法安
定性を確保するために、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)やポリフェニレンサルファイド(PPS)な
どをフィラーで強化した樹脂が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の半導体装置において、フィラーで強化された成
形樹脂は上述するように寸法安定性が高く、かつ高強度
である反面、ヤング率が高いために、線膨脹係数差によ
り生じたバスバーの歪みを吸収できないという問題点が
ある。具体的には、図8に示すように、半導体装置10
0では、成形樹脂101をネジ止めすることにより、半
導体チップ102がはんだ103を介して実装されたブ
スバー104と、絶縁放熱シート105とを、冷却器1
06側に押圧するようになっている。このような半導体
装置100において、半導体チップ102が発熱する
と、バスバー104の周縁部を成形樹脂101が拘束す
るため、図8に示すように、半導体チップ102の両側
のバスバー104にうねり部104Aが発生する。この
とき、半導体チップ102をバスバー104に固定して
いるはんだ103のフィレット部には、バスバー104
の変形に伴う応力が働く。その結果、はんだ103にク
ラックが発生、進行し、最終的には通電機能および放熱
機能が著しく低下するという問題が生じる。
【0006】そこで、本発明は、成形時の寸法安定性を
確保しつつ、はんだ接合部の信頼性を向上させた半導体
装置およびその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の発明は、半導体装置であって、半導体素子がはんだ
付けされて搭載される板状の半導体素子搭載部を備える
バスバーと、前記バスバーにおける前記半導体素子を搭
載した面と反対の面側に配置される冷却器と、前記半導
体素子搭載部を取り囲む部分を有する、高ヤング率の樹
脂材料でなる樹脂ケース本体とを備え、前記半導体素子
搭載部の周縁部に沿って、該周縁部の少なくとも上面に
当接する低ヤング率の樹脂でなる変形吸収層が配置さ
れ、且つ該変形吸収層を前記樹脂ケース本体で保持した
状態で、該樹脂ケース本体と前記冷却器とで前記バスバ
ーが挟持されていることを特徴としている。
【0008】このような構成の請求項1記載の発明で
は、バスバーの半導体素子搭載部における周縁部の少な
くとも上面に、低ヤング率の樹脂でなる変形吸収層が当
接した状態で、高ヤング率の樹脂材料でなる樹脂ケース
本体と冷却器とでバスバーが挟持されているため、半導
体素子の自己発熱に伴って、半導体素子とバスバーとの
線膨張係数差により発生する半導体素子搭載部の変形を
変形吸収層が吸収する。このため、バスバーにおける半
導体搭載部にうねり部が発生することを防止でき、半導
体素子とバスバーとを接合しているはんだ付け部分にク
ラックなどの損傷が発生することを防止できる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体装置であって、前記樹脂ケース本体には、前記変形
吸収層より前記半導体素子に近い位置に配置、形成され
て前記半導体素子搭載部に当接するバスバー当接部を備
えていることを特徴とする。
【0010】したがって、請求項2記載の発明では、請
求項1に記載された発明の作用に加えて、樹脂ケース本
体がバスバー当接部を有するため、このバスバー当接部
でバスバーの浮き上がりを防止できる。この結果、バス
バーと冷却器との接触面積を確保できるため、半導体素
子側からバスバーに伝達した熱を冷却器側へ効率よく放
熱させることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の半
導体装置であって、前記変形吸収層と前記樹脂ケース本
体との接合面に、前記樹脂ケースの成型時の樹脂変形圧
力で変形しないバリア層が介在されていることを特徴と
する。
【0012】請求項3記載の発明では、樹脂ケース本体
と変形吸収層との接合面にバリア層が介在されているた
め、変形吸収層を成形した後、その上に樹脂ケース本体
を重ねて成形する際に、樹脂ケース本体の変形、例えば
樹脂硬化に伴う収縮などの変形が変形吸収層へ伝わるこ
とをバリア層で防止できる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載された半導体装置であって、前記
バスバーと前記冷却器との間に、熱伝導性を有する電気
絶縁体を介在させたことを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明では、請求項1から請
求項4に記載された発明の作用に加えて、半導体素子か
ら発生した熱を電気絶縁体を介して冷却器側へ伝達させ
ることができる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれかに記載された半導体装置であって、前記
樹脂ケース本体に囲まれた前記バスバー上に封止樹脂が
充填されていることを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明では、請求項1から請
求項4に記載された発明の作用に加えて、封止樹脂が半
導体素子を保護する作用がある。
【0017】請求項6記載の発明は、半導体装置の製造
方法であって、板状の半導体素子搭載部を備えるバスバ
ーの前記半導体素子搭載部上に半導体素子をはんだ付け
する工程と、前記半導体素子搭載部の周縁部に沿って低
ヤング率の樹脂でなる変形吸収層を形成する工程と、前
記変形吸収層を覆うように高ヤング率の樹脂材料で樹脂
ケース本体を前記変形吸収層と一体的に形成する工程
と、前記樹脂ケース本体を冷却器に固定して、前記バス
バーを前記樹脂ケース本体と前記冷却器とで挟持させる
工程とを備えることを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明では、半導体素子を搭
載したバスバーにおける半導体素子搭載部の周縁部に沿
って低ヤング率の変形吸収層を形成した後、高ヤング率
の樹脂ケース本体を形成することにより、バスバーの変
形吸収機能を有する構造を容易に作製することができ
る。また、樹脂ケース本体を冷却器に固定することによ
り、バスバーを樹脂ケース本体と冷却器とで挟持した状
態で保持することができる。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項6記載の半
導体装置の製造方法であって、前記バスバーを前記樹脂
ケース本体と前記冷却器とで挟持させる際に、前記バス
バーと前記冷却器との間に熱伝導性を有する電気絶縁体
を介在させることを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
発明の作用に加えて、電気絶縁体がバスバーから冷却器
へ熱を伝導させることで放熱効率と絶縁機能とを向上さ
せることができる。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項6または請
求項7に記載された半導体装置の製造方法であって、前
記変形吸収層を形成した後、前記樹脂ケース本体の成型
時の樹脂変形圧力で変形しないバリア層を前記変形吸収
層を覆うように形成することを特徴とする。
【0022】請求項8記載の発明では、変形吸収層を形
成した後、バリア層を形成することで、樹脂ケース本体
の成型時の樹脂変形に伴って、変形吸収層が変形するこ
とを防止することができる。
【0023】請求項9記載の発明は、半導体装置の製造
方法であって、板状の半導体素子搭載部を備えるバスバ
ーの一方側の面の前記半導体素子搭載部上に半導体素子
をはんだ付けする工程と、前記半導体素子搭載部の周縁
部に沿って低ヤング率の樹脂材料でなる変形吸収層を形
成する工程と、前記変形吸収層を収容する段差部を有す
ると共に、高ヤング率の樹脂材料でなる樹脂ケース本体
を形成する工程と、前記樹脂ケース本体の前記段差部に
前記変形吸収層を収容して、該変形吸収層と前記樹脂ケ
ース本体とを組み付ける工程と、前記バスバーの他方側
の面に冷却器を配置すると共に、該冷却器と前記樹脂ケ
ース本体とを固定して、前記バスバーの周辺部を前記冷
却器と前記樹脂ケース本体とで挟持させる工程と、を備
えることを特徴とする。
【0024】請求項9記載の発明では、変形吸収層を形
成する工程と、樹脂ケース本体を形成する工程とが別で
あるため、樹脂ケース本体の成型時の温度が変形吸収層
に及んで変形吸収層を劣化させたり、変形させることを
防止できる。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、変形吸収
層が、半導体素子の自己発熱によるバスバーの変形を吸
収するため、バスバーにうねりが生じるのを防止でき
る。このため、バスバーと半導体素子とを接合するはん
だの信頼性を向上できる。また、請求項1記載の発明に
よれば、高ヤング率材料でなる樹脂ケース本体が冷却器
に固定されるため、成形時の寸法安定性を確保すること
ができる。
【0026】請求項2記載の発明によれば、変形吸収層
がバスバー当接部を有するため、このバスバー当接部で
バスバーの浮き上がりを防止できるため、バスバーと冷
却器との接触面積を確保でき、請求項1に記載された発
明の効果に加えて、半導体素子側からバスバーに伝達し
た熱を冷却器側へ効率よく放熱させることができる。
【0027】請求項3記載の発明によれば、上記した効
果に加えて、樹脂ケース本体と変形吸収層との接合面に
バリア層が介在されているため、バスバーに直接接触す
る変形吸収層が圧縮されることを防止できる。このた
め、バスバーの熱変形を変形吸収層で有効に吸収するこ
とができる。
【0028】請求項4記載の発明によれば、上記した効
果に加えて、バスバーと前記冷却器との間に、熱伝導性
を有する電気絶縁体を介在させているため、バスバー側
の熱を電気絶縁体を介して冷却器側へ伝達することがで
き、半導体装置の放熱性を高めることができる。
【0029】請求項5記載の発明によれば、上記した効
果に加えて、樹脂ケース本体内に封止樹脂が充填されて
いるため、半導体素子を保護する効果がある。
【0030】請求項6記載の発明によれば、バスバーの
変形吸収機能を有する構造を容易に作製できるという効
果がある。また、樹脂ケース本体を冷却器に固定するこ
とにより、バスバーを樹脂ケース本体と冷却器とで挟持
した状態で確実に保持することができる。
【0031】請求項7記載の発明によれば、電気絶縁体
がバスバーから冷却器へ熱を伝導させることで放熱効率
と電気絶縁機能とを向上させることができる。
【0032】請求項8記載の発明によれば、変形吸収層
を形成した後、バリア層を形成することで、樹脂ケース
本体の成型時の樹脂変形に伴って、変形吸収層が変形す
ることを防止する効果が得られる。
【0033】請求項9記載の発明によれば、変形吸収層
を形成する工程と、樹脂ケース本体を形成する工程とが
別であるため、樹脂ケース本体の成型時の温度が変形吸
収層に及ぶことによる変形吸収層の劣化や変形を防止で
きる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体装置お
よびその製造方法の詳細を図面に示す各実施の形態に基
づいて説明する。
【0035】(第1の実施の形態)図1〜図3は、本発
明に係る半導体装置の第1の実施の形態を示している。
【0036】以下、図1〜図3を用いて本実施の形態に
係る半導体装置1の概略構成について説明する。図1に
示すように、本実施形態の半導体装置1は、半導体素子
2が搭載された実装用バスバー3と、この実装用バスバ
ー3に所定寸法を隔てて並行に配置された通電用バスバ
ー4と、これら実装用バスバー3および通電用バスバー
4の長手方向の一方の端部側が埋設されるようにインサ
ート成形された枠状の樹脂ケース5と、この樹脂ケース
5の少なくとも下面全体に亘るような面積、形状を有す
る絶縁放熱シート6と、図2および図3に示すように絶
縁放熱シート6の下面側に配置され、絶縁放熱シートを
介して樹脂ケース5がボルト12、14で固定される冷
却器7とを備えている。また、半導体素子2の上面に
は、電極パッド(図2参照)2Aが設けられている。こ
の電極パッド2Aは、通電用バスバー4とボンディング
ワイヤ20を介して接続されている。
【0037】樹脂ケース5は、図1に示すように、高ヤ
ング率の樹脂材料でなり、矩形環状のケース外枠部8お
よびこのケース外枠部8の一対の対向する側部8A、8
Bとの対向内側面の下部中央部同士を連結する中央枠部
9で構成される樹脂ケース本体5Aと、実装用バスバー
3に直接接触する低ヤング率の樹脂材料でなる変形吸収
層11とでなる。ケース外枠部8の内側面10A、10
Bによって、樹脂ケース5は開口された部分を有し、こ
の部分に後述する封止樹脂17が充填される。実装用バ
スバー3が配置される内側面10Aの下部には、図2に
示すように、低ヤング率の樹脂でなる変形吸収層11が
配設されている。また、変形吸収層11は、後述するよ
うに、実装用バスバー3における半導体素子搭載部3C
の幅方向両側の縁部の上面および側面に当接するよう
に、断面L字状(図2参照)に形成されている。すなわ
ち、変形吸収層11は、実装用バスバー3の半導体素子
搭載部3Cの幅方向の伸びと両側の周縁の反り上がりを
吸収するようになっている。
【0038】ここで、樹脂ケース本体5Aを形成する高
ヤング率樹脂としては、例えばポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの
フィラー強化グレードのものを用いることができる。こ
のような材料でなる高ヤング率樹脂に対して、変形吸収
層11を形成する低ヤング率樹脂層11の樹脂材料とし
ては、上記したPBT、PPS、PEEKなどの非強化
グレードのものや、エラストマー入りの低ヤング率グレ
ードのものを用いるという組み合わせがある。
【0039】この他の組み合わせとしては、高ヤング率
樹脂として、例えばPBT、PPS、PEEK、エポキ
シなどを用い、低ヤング率樹脂として、例えばシリコン
樹脂、ウレタン樹脂などを用いるという組み合わせがあ
る。
【0040】なお、高ヤング率樹脂と低ヤング率樹脂の
材料の組み合わせとしては、必要な応力緩和効果や、製
造工程中および製品として必要な耐熱温度により適宜決
定することができる。
【0041】このような材料で構成された樹脂ケース5
において、図1に示すように、ケース外枠部8の四隅に
は、冷却器7へ樹脂ケース5を取り付けるためのボルト
12を挿入するボルト挿入孔13が貫通するように形成
されている。また、中央枠部9の中心部には、同様に、
ボルト14を挿入するためのボルト挿通孔15が形成さ
れている。なお、これらボルト挿入孔13、15は、図
2に示すように、上部にボルト12、14の頭部12
A、14Bを収納する太い径の孔13A、15Aが形成
され、下部にボルトネジ部12B、14Bのみが挿入で
きる細い径の孔13B、15Bが形成されている。そし
て、これらボルト挿通孔13、15は、高ヤング率樹脂
でなる樹脂ケース本体5Aに形成されている。
【0042】本実施の形態では、実装用バスバー3およ
び通電用バスバー4は、例えば銅(Cu)で形成されて
いる。実装用バスバー3は、図1に示すように、樹脂ケ
ース5のケース外枠部8の一側部8Aの上面に配置され
て配線などの接続が施される上面部3Aと、上面部3A
と直角をなして折り曲げられ、且つケース外枠部8の一
側部8Aを高さ方向に貫通してケース外枠部8に保持さ
れたインサート部3Bと、一側部8Aの下部からインサ
ート部3Bと直角をなすように、上面部3Aと反対方向
に開口部10Aを図1中矢印y方向に沿って折り曲げら
れた半導体素子搭載部3Cとからなる。
【0043】上述したように、この半導体素子搭載部3
Cの幅方向の両縁部は、図2に示す通り、ケース外枠部
8および中央枠部9の下面に配設された(開口部10A
の下縁部に位置する)変形吸収層11の下に位置するよ
うに配置されている。
【0044】通電用バスバー4は、上記した実装用バス
バー3と同様の構造に形成されている。図1に示すよう
に、樹脂ケース5のケース外枠部8の一側部8Aの上面
に配置されて配線などの接続が施される上面部4Aと、
この上面部4Aと直角をなして折り曲げられ、且つケー
ス外枠部8を高さ方向に貫通してケース外枠部8に保持
されたインサート部4Bと、前記一側部8Aの下部から
インサート部4Bと直角をなすように、内側面10Bを
上面部4Aと反対方向に(図1中矢印y方向)に沿って
折り曲げられたワイヤ接続部4Cとからなる。なお、本
実施の形態において通電用バスバー4には、自己発熱す
る半導体素子2が搭載されないため、開口部10Bおよ
び中央枠部9の下部に変形吸収層11は形成されていな
いが、通電用バスバー4のワイヤ接続部4Cの面方向の
熱膨脹を吸収し得るように変形吸収層11を配設する構
成としても勿論よい。
【0045】上記した実装用バスバー3の半導体素子搭
載部3Cの上面には、例えばIGBT、サイリスタなど
の半導体素子2がはんだ(例えばSn−Pbなど)16
を介して実装されている。この半導体素子2の下面(裏
面)には、裏面電極(図示省略する)が形成されてお
り、はんだ16により電気的導通が図られている。
【0046】また、絶縁放熱シート6は、例えば熱伝導
フィラー入りのシリコンラバーなどで形成されたシート
を用いることができる。
【0047】さらに、冷却器7は、熱伝導性の高い金属
(例えばアルミニウムなど)でブロック状に形成され、
図2および図3に示すように、放熱性を高めるために内
部に複数の空気流通路7Aが形成されたヒートシンク構
造を有している。
【0048】このような構成において、半導体素子2と
実装用バスバー3との線膨張係数の関係は、半導体素子
(Si)2<実装用バスバー(Cu)3である。また、
半導体素子2が自己発熱したときの温度勾配は、半導体
素子2>実装用バスバー3>冷却器7である。したがっ
て、半導体素子2の自己発熱時は、実装用バスバー3
(半導体素子搭載3C)が大きく伸び、且つ半導体素子
2がその伸びを拘束する。その結果、実装用バスバー3
(3C)は、図3に示すように、周縁部が上方へ向けて
反り上がった形状となる。すなわち、実装用バスバー3
(3C)中央が下方へ向けて凸状となるように湾曲した
形状となる。本実施の形態に係る半導体装置1では、図
3に示すように、実装用バスバー3(3C)の変形(歪
み)を低ヤング率樹脂でなる変形吸収層11で吸収する
ことができる。このため、図8に示したように、半導体
素子2の近傍に実装用バスバー3(3C)のうねり部が
発生するのを抑制することができる。この結果、半導体
素子2を半導体素子搭載部3Cに接続、固定するはんだ
16のフィレット部にかかる応力を低減させることがで
きる。
【0049】また、この半導体装置1では、上述のよう
に部分的に低ヤング率の樹脂でなる変形吸収層11を備
えるものの、略全体は高ヤング率の樹脂でなる樹脂ケー
ス本体5Aであるため、樹脂ケース5の寸法安定性を確
保できる。このため、樹脂ケース5の周辺部品である絶
縁放熱シート6や冷却器7との組み付けに際する寸法精
度を確保することができる。さらに、ボルト挿通孔1
3、15が樹脂ケース5の高ヤング率樹脂でなる樹脂ケ
ース本体5Aに形成されているため、樹脂ケース全体が
低ヤング率樹脂で形成されたものに比較して、冷却器7
に固定するボルト12、14のトルクが得られ、経時劣
化によるボルト緩みの発生を抑制することができる。
【0050】次に、本実施の形態に係る半導体装置1の
製造方法について説明する。本実施の形態では、以下に
示す工程を経て半導体装置1の製造を行う。
【0051】(一次成型工程)まず、実装用バスバー3
の半導体素子搭載部3Cを周回するようにキャビティが
形成された金型を用いて、実装用バスバー3の半導体素
子搭載部3Cの周縁に沿って低ヤング率樹脂でなる変形
吸収層11を一次成形する。ここで、低ヤング率樹脂と
しは、例えばPBT、PPS、PEEKなどの非強化グ
レードのものや、エラストマー入りの低ヤング率グレー
ドのものを用いる。
【0052】(二次成型工程)その後、樹脂ケース5全
体を成形する金型を用いて、変形吸収層11が配設され
た実装用バスバー3と、通電用バスバー4とが所定間隔
で平行をなすように配置する。そして、金型内に樹脂ケ
ース本体5Aを例えばインジェクション成形する。な
お、予め、実装用バスバー3のインサート部3Bと通電
用バスバー4のインサート部4Bとは、金型内で樹脂ケ
ース本体5A中にインサート状態となるように配置す
る。そして、低ヤング率樹脂と高ヤング率樹脂とで形成
された樹脂ケース5を離型する。なお、高ヤング率樹脂
としては、例えばPBT、PPS、PEEKなどのフィ
ラー強化グレードのものを用いる。
【0053】(はんだ付け工程)次に、実装用バスバー
3と通電用バスバー4とを一体に保持した樹脂ケース5
を例えばはんだ付け装置にセッティングして、実装用バ
スバー3の半導体素子搭載部3C上の所定位置に半導体
素子2をはんだ16を介して固定させる。
【0054】(ワイヤボンディング工程)そして、半導
体素子2が実装された実装用バスバー3と通電用バスバ
ー4とを一体に保持した樹脂ケース5をワイヤボンディ
ング装置にセッティングして、半導体素子2の上面に形
成された電極パッド2Aと通電用バスバー4のワイヤ接
続部4Cとをボンディングワイヤ20で接続する。
【0055】(組立工程)次に、樹脂ケース5を下面に
絶縁放熱シート6を介在させて冷却器7の上面に配置さ
せる。そして、ボルト12、14を用いて冷却器7に樹
脂ケース5を固定する。
【0056】(封止工程)最後に、樹脂ケース5を冷却
器7に組み付けた状態で、樹脂ケース5の内側面10
A、10Bによって形成された開口部に封止樹脂17を
充填して絶縁封止を行う。このようにして半導体装置1
の製造が完了する。
【0057】このような半導体装置1の製造方法によれ
ば、変形吸収層11を高ヤング率樹脂でなる樹脂ケース
本体5Aで常に圧縮している状態であるため、実装用バ
スバー3と変形吸収層11と樹脂ケース5の大半を占め
る樹脂ケース本体5Aとの相互間に微少な隙間ができる
ことがなく、封止樹脂が硬化する前の低粘度状態のとき
に、封止樹脂が半導体装置の外部へ漏れ出ることを防止
できる。
【0058】(第2の実施の形態)次に、本発明に係る
半導体装置の第2の実施の形態について、図4を用いて
説明する。なお、この実施の形態に係る半導体装置の構
成において、上記した第1の実施の形態に係る半導体装
置1と同一部分には同一符号を付して説明する。
【0059】この実施の形態に係る半導体装置1は、上
記した第1の実施の形態の半導体装置1と製造方法が異
なる。すなわち、図4に示すように、実装用バスバー3
の半導体素子搭載部3Cの周縁に沿って低ヤング率樹脂
でなる変形吸収層11を一体に形成した部品Aと、この
部品Aと合致する形状に高ヤング率樹脂を成型して樹脂
ケース5の大部分をなす部品B(樹脂ケース本体5A)
と、絶縁放熱シート6と、冷却器7とを組み付けてボル
ト12、14で固定されてなる。すなわち、部品Bの内
側面10Aの下部には、部品Aが収容される段部18が
形成されており、この段部18に部品Aの変形吸収層1
1が収容されるようになっている。そして、部品Aと部
品Bと絶縁放熱シート6と冷却器7とを組み付けた状態
で部品Bの内側面10A、10Bで形成された開口部に
封止樹脂を充填することで、半導体装置1が構成されて
いる。
【0060】このように部品Bを部品Aと別体に構成し
ているため、高ヤング率樹脂でなる部品Bが製造時の硬
化よる縮小に伴う圧力で低ヤング率樹脂層11が潰され
ることがなく、実装用バスバー3の変形領域が充分に確
保でき、応力低減の効果を高めることができる。
【0061】(第3の実施の形態)図5および図6は、
本発明に係る半導体装置の第3の実施の形態を示してい
る。なお、本実施の形態において、上記した第1の実施
の形態に係る半導体装置1と同一部分には同一の符号を
付して説明する。
【0062】本実施の形態に係る半導体装置1は、上記
した第1の実施の形態に係る半導体装置1に対して、樹
脂ケース本体部5Aの形状と、変形吸収層11の形状と
が異なる。すなわち、図5および図6に示すように、樹
脂ケース5を構成する樹脂ケース本体5Aは、内側面1
0Aの下壁部が、実装用バスバー3の半導体素子搭載部
3C上面に当接するバスバー当接部5Bを有する形状と
なっている。また、樹脂ケース本体5Aにおけるバスバ
ー当接部5Bより内側の下面には、変形吸収層11が設
けられている。この変形吸収層11を含む樹脂ケース5
の製造方法は、上記した第1の実施の形態または第2の
実施の形態で説明した製造方法を採用することができ
る。なお、本実施の形態の半導体装置1における他の構
成は、上記した第1の実施の形態に係る半導体装置1の
構成と同様である。
【0063】このような構成の半導体装置1では、樹脂
ケース本体5Aの一部であるバスバー当接部5Bが、実
装用バスバー3の半導体素子搭載部3Cにおける周縁部
と半導体素子2を搭載した部分との間の中間部分の浮き
上がりを抑制することができる。因みに、半導体素子2
の自己発熱と線膨張係数差とにより、実装用バスバー3
の下面部3Cの中間部分が浮き上がると、半導体素子2
から冷却器7との間に放熱経路に微少な空隙ができるた
め、熱抵抗が増大し、半導体素子2のジャンクション温
度が上昇し、最終的には半導体素子2が熱破損する。し
かし、図6に示すように、本実施の形態では、バスバー
当接部5Bを高ヤング率樹脂で形成したことにより、変
形吸収層11内で下面部3Cの周縁部の歪みを吸収しつ
つ、冷却器7からの浮き上がりを防止できるため、半導
体素子2から冷却器7との間に放熱経路に微少な空隙が
できるのを防止して放熱性の低下を防止できる。その結
果、半導体素子2が熱破損することを防止できる。
【0064】なお、絶縁放熱シート6の弾力性も考慮の
上、バスバー当接部5Bの寸法調整を行うことにより、
任意の許容浮き上がり量を設定でき、放熱性と応力緩和
のバランスをとることができる。同様に、半導体素子2
からバスバー当接部5Bまでの距離を変更することで、
はんだ16にかかる応力を調整できるため、放熱性と応
力緩和とのバランスをとることができる。
【0065】(第4の実施の形態)図7は、本発明に係
る半導体装置の第4の実施の形態を示している。なお、
本実施の形態は、上記した第3の実施の形態に係る半導
体装置1における樹脂ケース本体5Aと変形吸収層11
との境界部分に、樹脂成型時の樹脂圧力に耐え得るバリ
ア層19を備えた構成であり、他の部分の構成は第3の
実施の形態に係る半導体装置1の構成と同一であるため
説明を省略する。
【0066】バリア層19は、高ヤング率の樹脂を変形
吸収層11を覆うように成型したものや、金属板を加工
して形成されたものである。このように、変形吸収層1
1をバリア層19で覆うことにより、変形吸収層11を
一次成型した後、樹脂ケース本体5Aを二次成型する際
に、樹脂ケース本体5Aを構成する高ヤング率樹脂の硬
化に伴う収縮の圧力で変形吸収層11が潰されることを
防止できる。このため、実装用バスバー3の下面部3C
の変形領域が充分に確保され、はんだ16のフィレット
部に及ぶ応力を低減することができる。なお、本実施の
形態では、バリア層19内に変形吸収層11が収容され
た構成であるが、変形吸収層11を省略した構成として
もよく、このような構成とした場合では、実装用バスバ
ー3の半導体素子搭載部3Cの周縁部はさらに自由に変
形することが可能となり、応力低減効果を高めることが
できる。
【0067】以上、第1〜第4の実施の形態について説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
構成の要旨に付随する各種の設計変更が可能である。
【0068】例えば、上記各実施の形態では、高ヤング
率樹脂としてPBT、PPS、PEEKなどのフィラー
強化グレードのものを用い、低ヤング率樹脂としてPB
T、PPS、PEEKなどの非強化グレードのものや、
エラストマー入りの低ヤング率グレードのものを用いる
という組み合わや、高ヤング率樹脂としてPBT、PP
S、PEEK、エポキシなどを用い、低ヤング率樹脂と
してシリコン樹脂、ウレタン樹脂などを用いるという組
み合わせとしたが、高ヤング率樹脂と低ヤング率樹脂の
材料の組み合わせとしては、必要な応力緩和効果や、製
造工程中および製品として必要な耐熱温度により適宜決
定することができる。
【0069】また、上記した各実施の形態では、樹脂ケ
ース5内に、実装用バスバー3と通電用バスバー4とを
配置する構成としたが、実装用バスバー3や通電用バス
バー4の数は、半導体装置1の回路設計に従って適宜変
更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の第1実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】本発明に係る半導体装置の第1実施の形態を示
す部分断面図である。
【図3】本発明に係る半導体装置の第1実施の形態にお
いてバスバーが変形した場合を示す部分断面図である。
【図4】本発明に係る半導体装置の第2実施の形態を示
す分解部分断面図である。
【図5】本発明に係る半導体装置の第3実施の形態を示
す部分断面図である。
【図6】本発明に係る半導体装置の第3実施の形態にお
いてバスバーが変形した場合を示す部分断面図である。
【図7】本発明に係る半導体装置の第4実施の形態を示
す部分断面図である。
【図8】従来の半導体装置においてバスバーが変形した
場合を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 半導体装置 2 半導体素子 3 実装用バスバー 3C 半導体素子搭載部 5 樹脂ケース 5A 樹脂ケース本体 6 絶縁放熱シート 7 冷却器 11 変形吸収層 16 はんだ 17 封止樹脂 18 段部 19 バリア層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子がはんだ付けされて搭載され
    た板状の半導体素子搭載部を備えるバスバーと、 前記バスバーにおける前記半導体素子を搭載した面と反
    対側の面に配置される冷却器と、 前記半導体素子搭載部を取り囲む部分を有する、高ヤン
    グ率の樹脂でなる樹脂ケース本体とを備え、 前記半導体素子搭載部の周縁部に沿って、該周縁部の少
    なくとも上面に当接する低ヤング率の樹脂でなる変形吸
    収層が配置され、且つ該変形吸収層を前記樹脂ケース本
    体で保持した状態で、該樹脂ケース本体と前記冷却器と
    で前記バスバーが挟持されていることを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置であって、 前記樹脂ケース本体には、前記変形吸収層より前記半導
    体素子に近い位置に配置、形成されて前記半導体素子搭
    載部に当接するバスバー当接部を備えていることを特徴
    とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置であって、 前記変形吸収層と前記樹脂ケース本体との接合面に、前
    記樹脂ケース本体の成型時の樹脂変形圧力で変形しない
    バリア層が介在されていることを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    された半導体装置であって、 前記バスバーと前記冷却器との間に、熱伝導性を有する
    電気絶縁体を介在させたことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    された半導体装置であって、 前記樹脂ケース本体に囲まれた前記バスバー上に封止樹
    脂が充填されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 板状の半導体素子搭載部を備えるバスバ
    ーの前記半導体素子搭載部上に半導体素子をはんだ付け
    する工程と、 前記半導体素子搭載部の周縁部に沿って低ヤング率の樹
    脂でなる変形吸収層を形成する工程と、 前記変形吸収層を覆うように、高ヤング率の樹脂材料で
    なる樹脂ケース本体を前記変形吸収層と一体的に形成す
    る工程と、 前記樹脂ケース本体を冷却器に固定して、前記バスバー
    を前記樹脂ケース本体と前記冷却器とで挟持させる工程
    と、 を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記バスバーを前記樹脂ケース本体と前記冷却器とで挟
    持させる際に、前記バスバーと前記冷却器との間に熱伝
    導性を有する電気絶縁体を介在させることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載された半
    導体装置の製造方法であって、 前記変形吸収層を形成した後、前記樹脂ケース本体の成
    型時の樹脂変形圧力で変形しないバリア層を前記変形吸
    収層を覆うように形成することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 板状の半導体素子搭載部を備えるバスバ
    ーの一方側の面の前記半導体素子搭載部上に半導体素子
    をはんだ付けする工程と、 前記半導体素子搭載部の周縁部に沿って低ヤング率の樹
    脂材料でなる変形吸収層を形成する工程と、 前記変形吸収層を収容する段差部を有すると共に、高ヤ
    ング率の樹脂材料でなる樹脂ケース本体を形成する工程
    と、 前記樹脂ケース用本体の前記段差部に前記変形吸収層を
    収容して、該変形吸収層と前記樹脂ケース本体とを組み
    付ける工程と、 前記バスバーの他方側の面に冷却器を配置すると共に、
    該冷却器と前記樹脂ケース本体とを固定して、前記バス
    バーの周辺部を前記冷却器と前記樹脂ケース本体とで挟
    持させる工程と、 を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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