JP2003215515A - 半導体波長可変フィルタ - Google Patents

半導体波長可変フィルタ

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JP2003215515A
JP2003215515A JP2002009482A JP2002009482A JP2003215515A JP 2003215515 A JP2003215515 A JP 2003215515A JP 2002009482 A JP2002009482 A JP 2002009482A JP 2002009482 A JP2002009482 A JP 2002009482A JP 2003215515 A JP2003215515 A JP 2003215515A
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semiconductor
wavelength
tunable filter
ring resonator
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JP2002009482A
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Shinji Matsuo
慎治 松尾
Kouta Tateno
功太 舘野
Toru Segawa
徹 瀬川
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな波長領域で高消光比、低損失で波長可
変フィルタ動作をする低コストな半導体波長可変フィル
タを実現する。 【解決手段】 基板7上に、離間して入出力導波路2,
3を構成し、この入出力導波路2,3の間にリング共振
器4を配置し、入出力導波路2,3とリング共振器4と
の間を、光カップラー5,6により接続する。これによ
り入力ポートPin1から入力した光が出力ポートP
out 2から出力される。このとき、電極4bを介してリ
ング共振器4に電流注入または電圧印加しリング共振器
4の導波路の屈折率を変化させると、出力ポートPout
2から出力される出力波長を可変にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長多重大容量パ
ケット通信を支えるための重要な光部品である高速波長
可変フィルタとして機能する半導体波長可変フィルタに
関する発明である。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットにおける爆発的な
トラフィックの増加によりノード間を結ぶ伝送には波長
多重を用いてノード間の伝送容量を増加させている。同
時に各ノードは増加する伝送容量に対応した処理能力の
増大が期待されている。このような背景から各ノード内
の処理の光化が期待されているが、そのためには高速に
読み出し波長の切り替えが可能な高速波長可変フィルタ
の実現が必須である。
【0003】このような中で、IEEE Photonics Technol
ogy Letters, Vol. 11, no. 2, pp.242-244, 1999. に
記載されるようにアレイ導波路グレーティング(AW
G)と半導体アンプ(SOA)ゲートを組み合わせた構
成が提案されている。これは図15に示されるように、
入力した波長多重信号を、前段のアレイ導波路グレーテ
ィング(AWG)01により波長毎に異なる半導体アン
プゲート02a〜02hに分岐し、半導体アンプゲート
02a〜02hのうちオンにしたゲートを通過した波長
のみが後段のアレイ導波路グレーティング(AWG)0
3に入射し出力ポートに出力するように構成している。
ここで後段にAWG03を用いることにより異なる波長
を選んだ場合にも損失なく同一のポートに出力可能とな
っている。動作速度は光ゲートとしてSOAを用いてい
るため数nsと高速である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
に示すようにAWGとSOAゲートで構成した高速波長
可変フィルタでは、一つの波長を選ぶために二つのAW
Gと、波長数分のSOAゲートと、各SOAゲートを駆
動するための電気回路が必要となり高価なものとなって
いる。
【0005】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、より簡単な構成で任意の波長を選べる高速波長可
変フィルタとして機能する半導体波長可変フィルタを構
成することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するため、請求項1の発明にかかる半導体波長可変フ
ィルタでは、波長をフィルタリングする機能としてリン
グ共振器を用い、そのリング共振器に電流注入あるいは
電圧を印加し導波路の屈折率変化を高速に引き起こすこ
とにより簡単な構成で波長可変フィルタを構成すること
を可能としている。
【0007】請求項2ではリング共振器のフィルタ特性
を決定する重要な要素であるリング共振器と入出力導波
路間の光強度の結合係数を任意の値に調整するためマル
チモード干渉カップラー(MMI)にエッチングにより
溝を形成し、そのエッチング深さにより任意の光強度の
結合係数を得ることを可能としている。
【0008】請求項3では一つの波長のみが選択できる
波長選択範囲を拡大するために複数の異なる周波数間隔
(FSR)をもつリング共振器を直列に接続することに
より、全体としてそれぞれのFSRの最小公倍数に当た
る波長域で動作することを可能としている。
【0009】請求項4ではたとえば10Gbit/s以
上の高速な光信号をフィルタリングする場合に問題とな
る透過帯域幅の拡大と隣接チャネルとのクロストークの
低減を同時に実現するために同じFSRを持つ複数のリ
ング共振器を光カップラーを介して直接接続し、さらに
リング共振器間の光結合効率を調整することにより透過
波長帯域幅を広く且つ隣接するチャネルとのクロストー
クを低減することを可能としている。
【0010】請求項5ではリング共振器にヒータを設け
無バイアス時の透過波長を素子毎にそろえることによ
り、駆動用の電気回路の設定を素子毎に微調整すること
なしに製品化することを可能にし低コスト化を実現可能
としている。
【0011】最後に請求項6では各リング共振器の入出
力導波路に半導体光アンプを設けることにより入力光が
光カップラーやリング共振器を通過する間に損失してし
まう光強度を再生することを可能とし受信端での光強度
を補償することを可能としている。
【0012】以上の方法により本発明では半導体波長可
変フィルタを、コンパクトかつ低コストで実現可能とな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態>本発明の請
求項1に関係する第一の実施の形態を、平面図である図
1(a)および図1(a)のA−A断面である図1
(b)に示す。図1(a)(b)に示されるように本発
明における半導体波長可変フィルタ1は、離間しつつ平
行配置された2本の入出力導波路2,3と、この入出力
導波路2,3の間に配置されたリング共振器4と、入出
力導波路2とリング共振器4とを接続する光カップラー
5と、入出力導波路3とリング共振器4とを接続する光
カップラー6により構成される。なお、図1(a)にお
いて、7はInP基板、Pin1,Pin2は入力ポート、
out 1,Pout 2は出力ポートであり、図1(b)に
おいて、3aは入出力導波路3のコア層、4aはリング
共振器4の導波路、4bは電極、4cはコア層である。
【0014】図2に本実施の形態で用いたエピタキシャ
ル基板7の構造を示してある。このエピタキシャル基板
7では、n型InP基板上にn−doped InP層、no
n−doped InGaAsP層、p- −doped InP層、
+ −doped InP層、p+−doped InGaAs層が
積層されている。導波路部分はドライエッチングにより
3ミクロン以上のハイメサ導波路を形成している。
【0015】図1に示されるようにリング共振器4の導
波路4aのp+ −doped InGaAs層の上にAuZn
Ni電極4bが、InP基板の裏面にはAuGeNi電
極を形成している。本実施の形態の場合は、図1(b)
に示されるようにハイメサ導波路同士を0.1μm以内
に接近させることにより、つまり、入出力導波路3とリ
ング共振器導波路4aを0.1μm以内に近接させるこ
とにより光カップラー6を形成し、同様に入出力導波路
2とリング共振器導波路4aを0.1μm以内に近接さ
せることにより光カップラー5を形成している。
【0016】図3に、入力ポートPin1から光ファイバ
アンプのASE光(amplified spontaneous emission:
増幅された自然放出光)を入射した場合の出力ポートP
out2での入出力特性を示す。図3に示されるように一
定の周波数間隔(FSR=400GHz)で出力光強度
にピークを持つことがわかる。
【0017】図4にリング共振器部分に形成した電極4
bより電流を注入した場合の、透過ピーク波長の変化を
示す。図4に示されるように電流を注入していくと透過
ピークが短波長側にシフトしていくことがわかる。これ
は電流注入によりリング共振器4の屈折率が小さくなる
ためである。この場合、電流注入量に対する波長変化分
は注入量が増えると次第に減少していく。このため一つ
のリング共振器では5nm程度の波長可変域が限界であ
る。
【0018】この実施の形態の場合ではInP系の半導
体を用いたが、本発明はこれに限定するものでなくGa
As系半導体などでも当然可能である。また、波長チュ
ーニングの方法としてpn接合への電流注入や逆電圧印
加だけでなく、リング共振器導波路4aにヒータを構成
し熱により波長チューニングを行うことにより低速なス
イッチング時間ではあるが安価に素子を作製することも
可能である。この場合pn接合を形成する必要がないの
で光損失の少ない半絶縁層で全てのエピタキシャル成長
層を成長することができる。
【0019】図5(a)に請求項2に関する光カップラ
ー部分の構造を示す。参考のために通常のマルチモード
カップラーの断面構造も図5(b)に示す。図5(a)
に示すように本発明に用いる光カップラーはマルチモー
ド干渉カップラー(MMI)を用いているが、そのMM
Iカップラーの中央部分に光の進行方向に沿ってエッチ
ングにより溝8を形成し、その溝8の深さにより入出力
導波路3(または入出力導波路2)とリング共振器導波
路4a間の光強度の結合係数を任意に調整可能としてい
る。
【0020】その様子を図6に示す。図2と同じエピタ
キシャル成長基板を用いエッチング溝8の幅を0.5ミ
クロンとした場合のエッチング溝8の深さと光結合係数
の変化を示す。図6の横軸の0はエッチングをInGa
AsP層直上まで行った場合である。このようにエッチ
ング深さを変化させることにより任意の値の光結合係数
を得ることが可能となる。リング共振器のフィルタ特性
は光カップラーの光強度の結合係数が小さくなると透過
ピークの半値幅は細くなりクロストークも改善される
が、導波路に損失がある場合には光カップラーの光強度
の結合係数を小さくすると損失が大きくなってしまう。
従って所望のフィルタ特性を得るためには本実施の形態
のように光カップラーの光強度の結合係数を調整可能と
することが非常に重要となる。
【0021】<第2の実施の形態>図7に請求項3に関
係する第二の実施の形態を示す。図7は2つの異なるF
SRを持つ半導体波長可変フィルタを直列に接続した構
成となっている。即ち、図7に示すように、第二の実施
の形態に係る半導体可変波長フィルタ10は、入出力導
波路11,12,13と、リング共振器14,15と、
光カップラー16,17,18,19により構成されて
いる。そして、第1の波長可変フィルタが、入力導波路
11と光カップラー16とリング共振器14と光カップ
ラー17と入出力導波路12とで構成されている。また
第2の波長可変フィルタが、入出力導波路12と光カッ
プラー18とリング共振器15と光カップラー19と入
出力導波路13とで構成されている。そして、異なるF
SRを持つ第1の半導体波長可変フィルタと第2の半導
体波長可変フィルタが直列接続して、半導体波長可変フ
ィルタ10が構成されている。なお、図7において、P
inは入力ポート,Poutは出力ポートである。
【0022】この半導体波長可変フィルタ10の動作原
理を図8に示す。図8においては、リング共振器14の
透過スペクトルを点線で示し、リング共振器15の透過
スペクトルを一点鎖線で示している。最初のリング共振
器14は400GHz間隔で透過スペクトルの透過率が
大きくなっており、二つ目のリング共振器15は500
GHz間隔で透過スペクトルの透過率が大きくなってい
る。従ってこの二つのリング共振器14,15を直列接
続した場合の透過スペクトルは図8の実線で表される。
【0023】この場合、出力光強度が最大となる透過ピ
ークの間隔はそれぞれのFSRの最小公倍数である20
00GHzとなる。そして、それぞれのリング共振器1
4,15の屈折率を調整することにより、この2000
GHzの間の全ての波長範囲で一つの波長を選択可能と
なる。このため、二つのリング共振器14,15を直列
接続したこの半導体波長可変フィルタ10では、一つの
リング共振器型波長可変フィルタでは実現できない大き
な波長可変域を得ることが可能になることがわかる。さ
らに、リング共振器の数を増やすことにより動作波長域
を拡大できることは言うまでもない。
【0024】図9にこの実施の形態の透過スペクトルを
示す。FSRの小さなリング共振器14に電流(IL )
を注入するとリング共振器14の透過ピーク波長は電流
量に従って短波長側に動いていくが、出力光強度が大き
くなるのはもう一方のFSRの大きなリング共振器15
の透過波長に一致した時だけなので、図9に示されるよ
うに電流注入に伴う透過ピークは断続的に現れる。もち
ろん、リング共振器15の屈折率も同時に調整すれば任
意の波長に透過ピークを設定することが可能である。こ
の半導体波長可変フィルタ10の動作波長域は、ひとつ
のリング共振器構成のみでは得られない13.5nmを
得ることができた。また、スイッチング時間は3nsと
従来のAWGとSOAゲートで構成した高速波長可変フ
ィルタと同等のスイッチング時間であった。
【0025】<第3の実施の形態>図10は請求項4に
記載の半導体波長可変フィルタ20に関する実施の形態
である。この半導体可変波長フィルタ20では、入出力
導波路21,22,23と、リング共振器24,25,
26,27と、光カップラー28,29,30,31,
32,33により構成されている。そして、第1の波長
可変フィルタでは、入力導波路21と入出力導波路22
とが、光カップラー28とリング共振器24と光カップ
ラー29とリング共振器25と光カップラー30を直列
接続してなる光経路を介して接続されている。この場
合、隣接する入出力導波路21,22の間に配置した2
つのリング共振器24,25のFSRは同じであり、リ
ング共振器24,25は光カップラー29を介して直接
接続されている。また、第2の波長可変フィルタでは、
入力導波路22と入出力導波路23とが、光カップラー
31とリング共振器26と光カップラー32とリング共
振器27と光カップラー33を直列接続してなる光経路
を介して接続されている。この場合、隣接する入出力導
波路22,23の間に配置した2つのリング共振器2
6,27のFSRは同じであり、リング共振器26,2
7は光カップラー32を介して直接接続されている。こ
のようにして構成された第1と第2の半導体波長可変フ
ィルタが直列接続されて、半導体波長可変フィルタ20
が構成されている。なお、図10において、Pinは入力
ポート,Pout は出力ポートである。
【0026】なお、入出力導波路とリング共振器とを接
続する光カップラー28,30,31,33の断面構造
は図11(a)のようになっており、リング共振器同志
を接続する光カップラー29,32の断面構造は図11
(b)のようになっている。
【0027】前述した図7に示される本発明第二の実施
の形態では、透過波長の透過波長帯域幅が狭く、たとえ
ば10Gbit/s以上の高速な光信号をフィルタリン
グする場合には、受信端末で正確に信号を再生できない
と言う問題がある。これを解決し同時に隣接チャネルと
のクロストークの低減を実現するために、図10に示す
半導体波長可変フィルタ20では、同じFSRを持つリ
ング共振器を光カップラーを介して二個直接接続し、こ
のようにして形成して異なるFSRを持つリング共振器
を二組用いて波長可変フィルタを構成している。
【0028】このときリング共振器と入出力導波路間と
を接続する光カップラー28,30,31,33の光結
合効率と、リング共振器間の光カップラー29,32の
光結合効率をそれぞれ調整することにより透過波長帯域
幅を広く且つ隣接するチャネルとのクロストークを低減
することが可能になる。
【0029】その様子を示したのが図12である。参考
のために図8の結果もあわせて示してある。入出力導波
路とリング共振器間の光カップラー28,30,31,
33の光結合効率の振幅と、リング共振器間の光カップ
ラー29,32の光結合効率の振幅をそれぞれ0.5と
0.17と設定した場合、図12に示すように透過スペ
クトルが箱形の形状になる。このとき任意の値の光結合
効率を得るために図11に記載しているように光カップ
ラー28,31,31,33と光カップラー29,32
で異なるエッチング溝深さを持つようにした。得られた
波長可変フィルタの特性は素子全体で見た場合の光損
失、クロストークも改善できており、リング共振器を二
個直列に並べたことの効果が見られる。
【0030】<第4の実施の形態>図13は請求項5に
記載の半導体波長可変フィルタ10Aに関する実施の形
態である。この半導体波長可変フィルタ10Aでは、リ
ング共振器14のリング導波路上にヒータH1を構成す
ると共に、リング共振器15のリング導波路上にヒータ
H2を構成している。つまり、波長チューニング用の電
極の上に絶縁膜を成膜した上にNiCrのヒータH1,
H2を作製した。他の部分の構成は、図7に示す半導体
波長可変フィルタ10と同様である。
【0031】通常、リング共振器を作製する場合、成長
基板の組成や膜厚の揺らぎ、またプロセス上の導波路幅
などの揺らぎにより透過する波長は素子毎に異なる。こ
のような状態でモジュールを作製すると素子毎に動作電
流あるいは動作電圧を調整する必要があり、量産化には
向かない。それを避けるため図13のようにリング導波
路上にヒータH1,H2を設けて、温度を調整しリング
導波路の屈折率を調整し無バイアス状態の透過波長をそ
ろえることにより、任意の波長を高速に選択する場合の
動作電流あるいは動作電圧を全ての素子間で同じにでき
る。この場合駆動用の電気回路は個別に調整する必要が
なくなり全てのモジュールで共用できるため、低コスト
化が可能となる。
【0032】<第5の実施の形態>図14は請求項6に
記載の半導体波長可変フィルタ10Bに関する実施の形
態である。この半導体波長可変フィルタ10Bでは、各
リング共振器14,15に接続する入出力導波路11,
12,13内に半導体光アンプAm1,Am2,Am3
を構成することにより光カップラー16〜19,リング
共振器14,15にて損失した光信号を増幅して出力ポ
ートPout での損失をゼロにすることが可能となる。な
お、他の部分の構成は、図7に示す半導体波長可変フィ
ルタ10と同様である。以上の方法により本発明では高
速波長可変フィルタを大きな波長領域で高消光比、低損
失かつ低コストで実現可能となる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば高速波長可変フィルタと
して機能する半導体波長可変フィルタを、大きな波長領
域で高消光比、低損失かつ低コストで実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体波長
可変フィルタを示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態で用いたエピタキシャル基板
を示す構造図である。
【図3】第1の実施の形態にかかる半導体波長可変フィ
ルタの入出力特性を示す特性図である。
【図4】第1の実施の形態にかかる半導体波長可変フィ
ルタの電流注入量に対する波長変化特性を示す特性図で
ある。
【図5】エッチング溝を有する本発明にかかるMMIカ
プラーと通常のMMIカップラーを対比しつつ示す構成
図である。
【図6】エッチング溝を有するMMIカプラーのエッチ
ング深さに対する光結合係数の変化を示す特性図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体波長
可変フィルタを示す構成図である。
【図8】第2の実施の形態にかかる半導体波長可変フィ
ルタの動作原理を説明するための特性図である。
【図9】第2の実施の形態にかかる半導体波長可変フィ
ルタの特性を示す特性図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態にかかる半導体波
長可変フィルタを示す構成図である。
【図11】第3の実施の形態にかかる半導体波長可変フ
ィルタに用いた光カップラーを示す構成図である。
【図12】第3の実施の形態にかかる半導体波長可変フ
ィルタ入出力特性を示す特性図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態にかかる半導体波
長可変フィルタを示す構成図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態にかかる半導体波
長可変フィルタを示す構成図である。
【図15】従来の高速波長可変フィルタを示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 半導体波長可変フィルタ 2,3 入出力導波路 4 リング共振器 5,6 光カップラー 7 基板 8 溝 10,10A,10B 半導体波長可変フィルタ 11,12,13 入出力導波路 14,15 リング共振器 16,17,18,19 光カップラー 20 半導体波長可変フィルタ 21,22,23 入出力導波路 24,25,26,27 リング共振器 28,29,30,31,32,33 光カップラー 01,02 アレイ導波路グレーティング 02a〜02h 半導体アンプゲート H1,H2 ヒータ Am1,Am2,Am3 半導体光アンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬川 徹 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H079 AA02 AA05 AA12 BA01 CA07 CA24 DA16 EA03 EA04 EA07 EB06 EB12 EB15 GA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の入出力導波路と、隣接する入出
    力導波路の間に配置されたリング共振器と、前記入出力
    導波路と前記リング共振器とを接続する光カップラーと
    により構成され、一定の周波数間隔の波長のみを前記入
    出力導波路を介して出力する半導体リング共振器型波長
    フィルタにおいて、 前記リング共振器に電流注入あるいは電圧印加する事に
    より前記リング共振器の導波路の屈折率を変化させて、
    前記入出力導波路から出力する出力波長を可変にする事
    を特徴とする半導体波長可変フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体波長可変フィル
    タの光カップラーとしてマルチモード干渉カップラーを
    用い、このマルチモード干渉カップラーにエッチングに
    より溝を形成し、この溝の深さにより入出力導波路とリ
    ング共振器間の光強度の結合係数を任意の値に設定しリ
    ング共振器のフィルタ特性を任意の特性に調整可能とす
    ることを特徴とする半導体波長可変フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の異なる
    周波数間隔を持つ半導体波長可変フィルタを複数個直列
    に接続した構成において、 全てのリング共振器で任意の共通波長を透過するように
    リング共振器の導波路の屈折率を調整することにより、
    一波長のみ選択可能な波長可変波長域を一つのリング共
    振器型波長可変フィルタでは実現できない大きな波長域
    で得られることを特徴とする半導体波長可変フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記
    載の半導体波長可変フィルタにおいて、 隣接する入出力導波路の間に同じ周波数間隔を持つ複数
    のリング共振器を配置すると共に、このリング共振器と
    光カプラとを交互に配置しつつ直列接続した光経路によ
    り、隣接する入出力導波路間を接続することにより、透
    過波長帯域幅が広く且つ隣接するチャネルとのクロスト
    ークが低減可能となることを特徴とする半導体波長可変
    フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記
    載の半導体波長可変フィルタにおいて、 前記リング共振器にヒータにより熱を加えることを可能
    にした構成になっており、電流あるいは電圧を加えない
    無バイアス状態での透過波長を前記ヒータにより補正す
    ることが可能なことを特徴とする半導体波長可変フィル
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記
    載の半導体波長可変フィルタにおいて、 各リング共振器に接続する入出力導波路内に半導体光ア
    ンプを構成することにより光カップラーやリング共振器
    で損失した光信号を増幅して出力ポートでの損失を補う
    ことを特徴とする半導体波長可変フィルタ。
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