JP2003211350A - ダイシング装置及びカッターセット方法 - Google Patents

ダイシング装置及びカッターセット方法

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JP2003211350A
JP2003211350A JP2002010184A JP2002010184A JP2003211350A JP 2003211350 A JP2003211350 A JP 2003211350A JP 2002010184 A JP2002010184 A JP 2002010184A JP 2002010184 A JP2002010184 A JP 2002010184A JP 2003211350 A JP2003211350 A JP 2003211350A
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cutter
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detection surface
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JP2002010184A
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English (en)
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Yasuyuki Sakatani
康之 酒谷
Kazuya Fukuoka
一也 福岡
Tomoaki Hiruta
倫明 蛭田
Takayuki Asano
貴行 浅野
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ダイシング装置において、ブレードに接触傷が
付いていないカッターセット位置が選択できるカッター
セット方法を提供すること、及び、カッターセットに要
する時間の短縮を図ること。 【解決手段】カッターセット手段30にブレード先端が
接触する検出面25Aの接触領域全面をスキャン移動さ
せる送り手段26と、検出面25Aにおけるカッターセ
ット位置の画像を撮像する撮像手段12と、撮像された
画像を認識する画像認識手段32を設けた。また、画像
認識手段32によって接触傷25Bの大きさを認識し、
接触傷25Bの大きさが予め設定された範囲にない時
は、カッターセットの検出感度を修正する検出感度調整
手段31Aを設けた。また、ブレード21の近傍に近接
センサ61を設け、検出面25Aが近接センサ61で検
出されるまではブレード21を高速で下降させるカッタ
ーセット速度制御手段31Bとカッターセット動作を撮
影する撮影手段41を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体製造等におい
て、ワークの溝加工や切断加工を行うダイシング装置に
係り、特に回転するブレードの先端位置を検出するカッ
ターセット手段を有するダイシング装置、及びダイシン
グ装置のカッターセット方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイシング装置においては、ワークの切
り残し量を設定値と一致させることは重要な要素であ
り、ワークの切り残し量を設定値と一致させるにはワー
クの切込み方向であるZ軸の位置決めを繰返し高精度に
行い、かつブレードの摩耗を検知して補正する必要があ
る。また、研削工具であるブレードは消耗品であり交換
作業が必要となる。このため、ブレードを交換した後、
先ず回転ブレードをワークテーブル上面に接触させて電
気的導通を検出し、この位置を基準位置としてZ軸のコ
ントロールを行っている。 このブレードをワークテーブ
ル上面に接触させて電気的導通を検出する動作をカッタ
ーセットという。またブレードの磨耗補正は、設定され
たライン数ワークを加工する度に回転ブレードとワーク
テーブルとを接触させ、前記基準位置を補正している。
この方法は、ブレードをワークテーブルに接触させるた
めワークテーブルに傷が付くので、カッターセットをす
る度にワークテーブルを微小角度回転させ、接触位置を
移動している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法は
ワークテーブルを先端部分で回転させてしまったり、ま
たワークサイズに応じてワークテーブルを交換した時に
はこの傷の位置が装置側では記憶できないため、傷の付
いた位置でカッターセットを行ってしまうこともあり、
接触位置の検出誤差を生ずるという問題があった。
【0004】また、ブレードとワークテーブルとの接触
検出感度が高過ぎると傷は小さくなるが、検出の安定性
が無くなり、検出感度が低過ぎるとブレードがワークテ
ーブルに切り込む量が多くなり、ブレードにダメージを
与えるという問題があった。
【0005】また、このカッターセットは、ブレードを
上方からワークテーブルに向けて下降させて、接触した
瞬間に上方に上昇させて逃がすため、非常に遅い速度で
下降させてワークテーブルに接触させなければならず、
カッターセットのために長い時間を要していた。
【0006】更に、回転するブレードをワークテーブル
に接触させるという動作は、何らかの原因で接触検出が
うまく行われない場合には、ブレードがワークテーブル
に大きく切込み、ブレードが破損すると共にワークテー
ブルをも損傷することになるため、オペレータにとって
は非常に不安と緊張を強いられる動作である。ところ
が、このカッターセットはダイシング装置の加工部内部
で行われ観察し難いため、この不安が一層大きなものに
なっていた。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ブレードの基準位置を検出するカッターセッ
ト動作において、接触傷が付いていないカッターセット
位置が選択でき、また最小限の接触傷で安定した接触検
出ができるダイシング装置、及びカッターセット方法を
提供することを目的とする。また、カッターセットに要
する時間の短縮と、カッターセット動作をモニター画面
で観察できるダイシング装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明に係るダイシング装置は、請求項1に記載のよ
うに、ブレードの先端位置を接触式で検出するカッター
セット手段を有して、回転するブレードでワークに溝加
工や切断加工を行うダイシング装置において、前記カッ
ターセット手段は、ブレード先端が接触する検出面の接
触領域全面をスキャン移動させる送り手段と、前記検出
面におけるカッターセット位置の画像を撮像する撮像手
段と、前記撮像された画像を認識する画像認識手段とを
有し、該画像認識手段によって前記カッターセット位置
に前記ブレードの接触傷が在るか無いかを判断すること
を特徴としている。
【0009】この請求項1に記載の発明によれば、カッ
ターセット手段は、ブレード先端が接触する検出面を撮
像して画像認識し、検出面に接触傷が在るか無いかを判
断することができるので、接触傷の無い位置でカッター
セットを行うことができ、ブレードの基準位置を精度よ
く設定することができる。
【0010】また、請求項2に記載のように、請求項1
の発明において、前記画像認識手段によって前記接触傷
の大きさを認識することを特徴としている。この請求項
2に記載の発明によれば、カッターセット時に発生する
検出面の傷の大きさをデータとして捉えることができ
る。
【0011】更に、請求項3に記載のように、請求項2
の発明において、前記認識された接触傷の大きさが、予
め設定された範囲にない時は、前記カッターセットの検
出感度を修正する検出感度調整手段を有していることを
特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、
接触傷の大きさを自動認識し、所定の値から外れている
時はブレードと検出面との接触検出感度を自動調節する
ことができるので、常に適正な傷の大きさが保たれ、最
小限の傷で安定した接触検出を行うことができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、回転する
ブレードでワークに溝加工や切断加工を行うダイシング
装置のブレードの先端位置を接触式で検出するカッター
セット方法において、予めブレード先端が接触する検出
面の接触領域全面をスキャンし、前記検出面におけるカ
ッターセット位置の画像を撮像し、前記撮像された画像
を認識して前記カッターセット位置に前記ブレードの接
触傷が在るか無いかを判断し、前記接触領域全面におけ
るブレードの接触傷の存在する位置を把握し、前記ブレ
ード又は前記検出面を前記接触傷の無い位置に相対的に
移動させてカッターセットを行うことを特徴としてい
る。
【0013】この請求項4に記載のカッターセット方法
によれば、カッターセットの前に予めブレード先端が接
触する検出面の接触領域全面をスキャンして、接触傷の
存在する位置を把握し、接触傷の無い位置でカッターセ
ットを行っているので、ブレードの基準位置を精度よく
設定することができる。
【0014】また、請求項5に記載の発明は、回転する
ブレードでワークに溝加工や切断加工を行うダイシング
装置のブレードの先端位置を接触式で検出するカッター
セット方法において、前記ブレードが接触した検出面の
カッターセット位置を撮像し、撮像された画像からブレ
ードの接触傷の大きさを認識し、前記接触傷の大きさが
予め設定された範囲にない時は、前記カッターセットの
検出感度を修正することを特徴としている。請求項5の
カッターセット方法によれば、接触傷の大きさを自動認
識し、所定の値から外れている時はブレードと検出面と
の接触検出感度を自動的に調節しているので、常に適正
な傷の大きさが保たれ、最小限の傷で安定したカッター
セットを行うことができる。
【0015】本発明に係るダイシング装置は、更に、請
求項6に記載のように、回転するブレードでワークに溝
加工や切断加工を行うダイシング装置において、前記ブ
レードの近傍に進退可能に設けられ、前記ブレードの先
端位置を検出するカッターセット動作を撮影する撮影手
段と、前記撮影手段で撮影した画像を映し出すモニター
テレビとが設けられていることを特徴としている。請求
項6の発明によれば、ブレードの近傍に撮影手段が設け
られ、カッターセット動作を撮影してモニターテレビに
映し出すことができるので、オペレータがカッターセッ
ト動作を観察しやすい。
【0016】また、請求項7に記載のように、回転する
ブレードでワークに溝加工や切断加工を行うダイシング
装置において、前記ブレードの近傍に設けられ、ブレー
ドへの相対的接近物を検出する近接センサと、前記ブレ
ードを上方から検出面へ向けて下降させてブレードの先
端位置を検出するカッターセット時に、前記検出面が前
記近接センサで検出されるまではブレードを高速で下降
させ、前記検出面が前記近接センサで検出された後は低
速でブレードを下降させるカッターセット速度制御手段
とが設けられていることを特徴としている。請求項7の
発明によれば、カッターセット時には、ブレードを検出
面に接触する直前まで高速で下降させることができるの
で、カッターセットに要する時間を短縮することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明に
係るダイシング装置及びカッターセット方法の好ましい
実施の形態について詳説する。尚各図において、同一の
部材については同一の番号を付している。
【0018】図1は、本発明に係るダイシング装置の外
観を表わす斜視図である。ダイシング装置10は、図1
に示すように、加工部20、操作・表示部11、撮像手
段12、モニターテレビ13、表示灯14、コントロー
ラ15等から構成されている。加工部20では、高周波
モータ内臓のエアーベアリングで支持されたスピンドル
の先端に回転刃であるブレードが取付けられ、30,0
00rpm〜60,000rpmの高速で回転されると
共に、図のZ方向の切込み送りとY方向のインデックス
送りとがなされる。また、加工されるワークを載置する
ワークテーブルが、θ回転されると共にX方向に研削送
りされる。
【0019】ワークを加工するブレードは、ダイヤモン
ド砥粒やCBN砥粒をニッケルで電着した電着ブレード
や、金属粉末を混入した樹脂で結合したメタルレジンボ
ンドのブレード等が用いられる。また、ブレードの寸法
は、加工内容によって種々選択されるが、通常の半導体
ウエーハをダイシングする時は直径50mm、厚さ30
μm前後のものが用いられる。
【0020】ワークの表面を撮像したり、ワークテーブ
ル上面の傷を撮像したりする撮像手段12は、顕微鏡と
CCDカメラとからなり、撮像された画像はモニターテ
レビ13に写し出される。操作・表示部11には、ダイ
シング装置10の各操作を行うスイッチや表示装置が組
込まれている。表示灯14は、ダイシング装置10の動
作中、動作終了、異常警報を表示するもので、離れた位
置からでも認識できるように高い位置に設けられてい
る。また、ダイシング装置10の各部の動作を制御する
コントローラ15は、CPU、メモリ、入出力回路部、
各種制御回路部、等からなり、ダイシング装置10の架
台内部に組込まれている。
【0021】図2は、カッターセット手段の構成と動作
を説明する概念図である。カッターセット手段30は、
図2に示すように、ワークWを載置するワークテーブル
25、ワークテーブル25をθ方向に回転駆動する送り
手段であるθテーブル26、ワークテーブル25をX方
向に送るXテーブル27、ワークWを加工するブレード
21、ブレード21を保持して回転するスピンドル2
2、スピンドル22をY方向に送るY駆動手段51、ス
ピンドル22をZ方向に送るZ駆動手段55、撮像手段
12、モニターテレビ13、及びコントローラ15等か
ら構成されている。コントローラ15には、CPU15
A、メモリ15B、入出力回路部15C、カッターセッ
ト回路部31、X駆動制御部29、Y駆動制御部52、
Z駆動制御部56、等が組込まれている。カッターセッ
ト回路部31にはブレード21とワークテーブル25の
検出面25Aとの接触検出回路が組込まれており、接触
検出回路には検出感度調整手段31Aが組込まれてい
る。
【0022】カッターセット時には、直流電源からスピ
ンドル22の後端に図示しない導電ブラシを介してプラ
スの電位が印加され、ブレード21はプラス電位となっ
ている。また、ブレード21と接触する検出面25Aを
有するワークテーブルにはマイナス電位が印加され、ブ
レード21と検出面25Aとが接触すると電気回路が構
成される。この時流れる電流を検出して接触検出をする
ようになっている。
【0023】ブレード21は、前述のように、ダイヤモ
ンド砥粒やCBN砥粒をメタルやメタルレジンで結合し
たものであり、導電性ではあるが良導電性ではない。こ
のため接触検出を電気的導通で行う場合は検出感度の設
定が重要である。即ち、検出感度が高過ぎると検出が不
安定になり、検出感度が低過ぎるとブレード21が損傷
してしまうことになる。このため検出面25Aに発生し
た接触傷の大きさによって検出感度が調整されるように
なっている。
【0024】図3は、カッターセット位置を表わす平面
図である。ワークテーブル25の中央部はポーラス材か
らなる吸着面25Qとなっており、外周部はSUS材で
ブレード21との接触を検出する検出面25Aとなって
いる。吸着面25Qと検出面25Aとは同一平面を形成
している。検出面25Aは全周に亘り接触領域となって
おり、ブレード21が接触した位置には接触傷25B、
25B、…が形成されている。接触傷25Bの存在する
領域を認識する時は、検出面25A全周をスキャン移動
させる送り手段であるθテーブル26がワークテーブル
25を微小角度ずつ回転させ、図2に示す撮像手段12
が検出面25Aを撮像する。
【0025】図4は、ダイシング装置10の加工部20
の正面図である。図4(a)はカッターセット中を表わ
し、図4(b)はワークWを加工している状態を表わし
ている。図4(a)に示すように、ブレード21は前面
と下方が開口したフランジカバー23で囲われている。
フランジカバー23の図の左側には、カッターセット動
作を撮影する撮影手段41が、駆動手段41A、41B
によって下方の撮影位置と上方の退避位置とに進退可能
に取付けられている。撮影手段41は光学系が組込まれ
たCCDカメラが用いられ、撮影画像はモニターテレビ
13に映し出される。この撮影手段41は、図4(b)
に示すように、ワーク加工時には上方の退避位置に移動
されるので、研削水や冷却水による汚染が防止されるよ
うになっている。
【0026】図5は、撮影手段41によって撮影され、
モニターテレビ13に映し出されたカッターセット時の
側面からの撮影画像である。図5(a)は接触式のカッ
ターセットの画像を示したもので、ブレード21がワー
クテーブル25の検出面25Aに接近している様子を表
わしている。図5(b)は、光を用いて非接触でブレー
ド21の刃先を検出する光学式カッターセット手段35
によるカッターセットの様子を表わしている。光学式カ
ッターセット手段35では、図示しない投光手段からの
光がプリズム35Aで直角に屈折されてプリズム35B
に入り、また直角に屈折されて図示しない受光手段で受
光される。カッターセット時にはブレード21が上方か
らプリズム35Aとプリズム35Bの間に進入し、検出
光35Cを遮光したときに信号を出すようにしたもので
ある。
【0027】また、図4(a)に示すように、フランジ
カバー23の図の右側には、近接センサ61が取付けら
れている。この近接センサ61は、ワークテーブル25
の上面との距離が所定値に近づいた時に信号を発するも
ので、ブレード21最下端と近接センサ61の検出面と
の距離が予め既知であるので、ブレード21最下端がワ
ークテーブル25の検出面25Aに対して1mmの距離
になった時に信号が発するように設定されている。この
信号はコントローラ15に設けられたカッターセット回
路部31のカッターセット速度制御手段31Bに入力さ
れ、Z駆動制御手段56による高速制御と低速制御との
切替えに用いられる。即ち、カッターセット時にはブレ
ード21を高速で下降させ、検出面25Aとの距離が1
mmになった時点で非常に遅い速度に切替えて下降さ
せ、この遅い速度で検出面に接触させるように制御され
るようになっている。
【0028】次に、このように構成されたダイシング装
置10の作用について説明する。但し、ダイシング装置
そのものの動作は従来から良く知られているので説明を
省略し、ダイシング装置10におけるカッターセットの
動作について、図6のフローチャートによって詳説す
る。先ず、カッターセット開始指令が発せられると、X
テーブル27が移動して、検出面25Aであるワークテ
ーブル25の周縁部が撮像手段12の顕微鏡の下に位置
付けられる(ステップS11)。ここで送り手段である
θテーブル26によってワークテーブル25が微小角度
ずつ回転されると共に、撮像手段12によってワークテ
ーブル25の検出面25Aが撮像され、画像認識手段3
2に送られる。画像認識手段32では検出面25Aの接
触傷25Bの有無を認識し、その位置を記憶する。ワー
クテーブルが1回転され、全接触領域における接触傷2
5Bの存在する位置が全て認識されて記憶される(ステ
ップS12)。
【0029】次にワークテーブル25は、θテーブル2
6によって回転されると共にXテーブル27によって送
られて、接触傷25Bの無い位置がブレード21の下に
位置するように位置決めされる。この位置がカッターセ
ット位置である(ステップS13)。次に、ブレード2
1がZ駆動制御手段56によって高速で下降し、ワーク
テーブル25の検出面25Aとの距離が1mmになると
近接センサ61からの信号がカッターセット速度制御手
段31Bに送られる。するとZ駆動制御手段56はカッ
ターセット速度制御手段31Bから低速送り指令が発せ
られ、ブレード21の下降速度を遅い速度に切替える。
ブレード21が検出面25Aに接触すると、その時のブ
レード21のZ方向の位置データが取得されて記憶され
ると共に、ブレード21は上方に逃がされる。この時の
動作は、フランジカバー23に設けられ下方の撮影位置
に位置付けられた撮影手段41によって撮影され、モニ
ターテレビ13の画面に映し出される(ステップS1
4)。
【0030】ブレード21の接触検出が終わると、ワー
クテーブル25はXテーブル27によって送られ、今行
なったカッターセットの位置が撮像手段12の顕微鏡の
下に位置付けられる(ステップS15)。ここで、今行
なったカッターセットによって検出面25Aに発生した
接触傷25Bの画像が撮像手段12で撮像され、モニタ
ーテレビ13に映し出されると共に、画像データが画像
認識手段32に送られ、接触傷25Bの長さが測定され
る(ステップS16)。ここで測定された接触傷25B
の長さが画像認識手段32中の比較回路に取り込まれ
(ステップS17)、接触傷25Bの長さが予め比較回
路に記憶されている適性値と比較される(ステップS1
8)。
【0031】接触傷25Bの長さが予め設定された適性
値より長いと判断された場合(ステップS19)は、接
触検出の感度が低すぎるため、検出感度調整手段31A
によって接触検出感度が高められる(ステップS2
0)。このあとステップS13に戻り、接触傷25Bの
長さが適正値になるまで接触動作と感度調整動作が繰り
返される。また、ステップS18で接触傷25Bの長さ
が適正値より短いと判断された場合(ステップS21)
は、接触検出の感度が高すぎるため検出が不安定になる
ので、検出感度調整手段31Aは接触検出感度を鈍らせ
る(ステップS22)。その後ステップS13に戻り、
接触傷25Bの長さが適正値になるまで接触動作と感度
調整動作が繰り返される。ステップS18で接触傷25
Bの長さが適正と判断された場合はカッターセット動作
は終了する。
【0032】以上がダイシング装置10におけるカッタ
ーセット動作の流れである。このように本発明では、カ
ッターセットにあたり、以前に行ったカッターセットに
よって発生した検出面25Aの接触傷25Bの位置を予
め把握し、接触傷25Bの発生していない位置を新しい
カッターセット位置としているので安定した精度の良い
カッターセットが行われる。更に接触傷25Bの長さを
認識して接触検出感度を自動調節し、安定したカッター
セットを行わしめている。また、ブレード21を検出面
の直前まで高速で下降させているので時間短縮になり、
カッターセット動作をモニター画面で観察できるので、
オペレータの安心感が得られる。
【0033】尚、本実施の形態では、予め検出面25A
全面をスキャンして接触傷25Bの位置を全て把握する
ようにしたが、全面をスキャンせずに、カッターセット
を行う度に接触傷25Bの無い位置を探すようにしても
良い。また、接触傷25Bの長さを自動認識し、自動感
度調整するようにしたが、これに限らず、撮像された画
像を基にオペレータが手動で感度調整するようにしても
よい。更に、ブレード21の下降速度切替えポイント
を、検出面25Aとの距離1mmの位置としたが、これ
に限るものではなく、ブレード21の摩耗も考慮した余
裕のある距離で任意に設定することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明のダイシング
装置及びカッターセット方法によれば、カッターセット
動作においてブレード先端が接触する検出面を撮像して
画像認識し、検出面に接触傷が在るか無いかを判断する
ことができるので、接触傷の無い位置でカッターセット
を行うことができ、ブレードの基準位置を精度よく設定
することができる。また、カッターセット時に発生する
検出面の傷の大きさをデータとして捉えることができ、
接触傷の大きさを自動認識し、所定の値から外れている
時はブレードと検出面との接触検出感度を自動調節する
ことができるので、常に適正な傷の大きさが保たれ、最
小限の傷で安定した接触検出を行うことができる。
【0035】また、カッターセットの前に、予めブレー
ド先端が接触する検出面の接触領域全面をスキャンし
て、接触傷の存在する位置を把握し、接触傷の無い位置
でカッターセットを行っているので、ブレードの基準位
置を精度よく設定することができる。更に、カッターセ
ット時には、ブレードを検出面に接触する直前まで高速
で下降させることができるので、カッターセットに要す
る時間を短縮することができる。また、ブレードの近傍
に撮影手段が設けられ、カッターセット動作を撮影して
モニターテレビに映し出すことができるので、オペレー
タがカッターセット動作を観察しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダイシング装置の外観斜視図
【図2】カッターセット手段の構成と動作を説明する概
念図
【図3】カッターセット位置を説明する平面図
【図4】ダイシング装置の加工部の正面図
【図5】カッターセット動作のモニターテレビ画面を表
わす概念図
【図6】カッターセット動作のフローチャート
【符号の説明】
10…ダイシング装置、12…撮像手段、13…モニタ
ーテレビ、15…コントローラ、21…ブレード、22
…スピンドル、25…ワークテーブル、25A…検出
面、25B…接触傷、26…θテーブル(送り手段)、
30…カッターセット手段、31A…検出感度調整手
段、31B…カッターセット速度制御手段、32…画像
認識手段、41…撮影手段、61…近接センサ、W…ワ
ーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蛭田 倫明 東京都三鷹市下連雀9丁目7番1号 株式 会社東京精密内 (72)発明者 浅野 貴行 東京都三鷹市下連雀9丁目7番1号 株式 会社東京精密内 Fターム(参考) 3C058 AA03 AC02 CB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレードの先端位置を接触式で検出するカ
    ッターセット手段を有して、回転するブレードでワーク
    に溝加工や切断加工を行うダイシング装置において、 前記カッターセット手段は、ブレード先端が接触する検
    出面の接触領域全面をスキャン移動させる送り手段と、
    前記検出面におけるカッターセット位置の画像を撮像す
    る撮像手段と、前記撮像された画像を認識する画像認識
    手段とを有し、 該画像認識手段によって前記カッターセット位置に前記
    ブレードの接触傷が在るか無いかを判断することを特徴
    とするダイシング装置。
  2. 【請求項2】前記画像認識手段によって前記接触傷の大
    きさを認識することを特徴とする請求項1に記載のダイ
    シング装置。
  3. 【請求項3】前記認識された接触傷の大きさが、予め設
    定された範囲にない時は、前記カッターセットの検出感
    度を修正する検出感度調整手段を有していることを特徴
    とする請求項2に記載のダイシング装置。
  4. 【請求項4】回転するブレードでワークに溝加工や切断
    加工を行うダイシング装置のブレードの先端位置を接触
    式で検出するカッターセット方法において、 予めブレード先端が接触する検出面の接触領域全面をス
    キャンし、前記検出面におけるカッターセット位置の画
    像を撮像し、前記撮像された画像を認識して前記カッタ
    ーセット位置に前記ブレードの接触傷が在るか無いかを
    判断し、前記接触領域全面におけるブレードの接触傷の
    存在する位置を把握し、前記ブレード又は前記検出面を
    前記接触傷の無い位置に相対的に移動させてカッターセ
    ットを行うことを特徴とするダイシング装置のカッター
    セット方法。
  5. 【請求項5】回転するブレードでワークに溝加工や切断
    加工を行うダイシング装置のブレードの先端位置を接触
    式で検出するカッターセット方法において、 前記ブレードが接触した検出面のカッターセット位置を
    撮像し、撮像された画像からブレードの接触傷の大きさ
    を認識し、前記接触傷の大きさが予め設定された範囲に
    ない時は、前記カッターセットの検出感度を修正するこ
    とを特徴とするダイシング装置のカッターセット方法。
  6. 【請求項6】回転するブレードでワークに溝加工や切断
    加工を行うダイシング装置において、前記ブレードの近
    傍に進退可能に設けられ、前記ブレードの先端位置を検
    出するカッターセット動作を撮影する撮影手段と、前記
    撮影手段で撮影した画像を映し出すモニターテレビとが
    設けられていることを特徴とするダイシング装置。
  7. 【請求項7】回転するブレードでワークに溝加工や切断
    加工を行うダイシング装置において、前記ブレードの近
    傍に設けられ、ブレードへの相対的接近物を検出する近
    接センサと、前記ブレードを上方から検出面へ向けて下
    降させてブレードの先端位置を検出するカッターセット
    時に、前記検出面が前記近接センサで検出されるまでは
    ブレードを高速で下降させ、前記検出面が前記近接セン
    サで検出された後は低速でブレードを下降させるカッタ
    ーセット速度制御手段とが設けられていることを特徴と
    するダイシング装置。
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