JP2003207660A - 光導波路 - Google Patents

光導波路

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JP2003207660A JP2002004370A JP2002004370A JP2003207660A JP 2003207660 A JP2003207660 A JP 2003207660A JP 2002004370 A JP2002004370 A JP 2002004370A JP 2002004370 A JP2002004370 A JP 2002004370A JP 2003207660 A JP2003207660 A JP 2003207660A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光依存性のない光導波路デバイスを提供す
る。 【解決手段】 下部クラッド層3の上に設けられた導波
路コア4の上面もしくは下面の少なくとも一方に熱膨張
係数の低い応力調整膜6、7を設け、導波路コア4の歪
みを抑制することにより、複屈折の発現を防止し、偏光
依存性のない光導波路を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に光通信あるい
は光情報処理などに用いられる光導波路に関する。
【0002】
【従来の技術】平面基板上に形成される光導波路を用い
たデバイスは、光通信や光情報処理の分野で幅広く用い
られている。図4に従来の光導波路の一例の断面構造を
示す。図に示すように光導波路1は基板2から順に下部
クラッド層3、導波路コア4、上部クラッド層5の積層
構造からなり、前記上部クラッド層5は前記導波路コア
4を覆うように下部クラッド層3の上に積層されてい
る。前記各層及び導波路コア4に使用される材料として
は、量産性、光ファイバとの接続性、信頼性の観点から
基板2にはシリコンが用いられ、下部クラッド層3、導
波路コア4及び上部クラッド層5には石英系ガラスが用
いられることが多い。
【0003】この光導波路を用いて製作される光デバイ
スの一例として、波長分割多重光通信システムに広く用
いられているアレイ導波路回折格子型光合分波器(以
下、「AWG」という)がある。AWGは、回折格子ほ
どの精密な機械加工や、干渉膜ほどの精密な多層膜形成
が不要で、フォトリソグラフィやエッチングなどの通常
の光集積プロセスで実現でき、他の光導波路素子との集
積の可能性とも併せて、今後の高密度波長多重(WD
M)ネットワークの中心エレメントとして大きく発展し
ていくことが期待されている光デバイスの一つである。
【0004】このAWGの概略外観図を図5に示す。図
に示すようにAWG11は基板2の上に、入力導波路1
2、入力側スラブ導波路13、アレイ導波路回折格子1
4、出力側スラブ導波路15、出力導波路16からなる
パターンが形成されている。また、前記各導波路は図4
に示す断面構造をもって形成されている。
【0005】以下、AWG11の機能の概略を入力光の
流れに沿って説明する。AWG11には入力ファイバ1
7が接続され、波長多重光18が入力導波路12中のあ
る1本に入射される。入力導波路12に入射された波長
多重光18は入力側スラブ導波路13において回折によ
り広がり、アレイ導波路回折格子14を構成する多数の
導波路を同位相で励振する。アレイ導波路回折格子14
の個々の導波路は相互に結合しないように離されて配置
され、その長さが一定値ずつ異なるようになっているた
め、アレイ導波路回折格子14を伝搬後の各導波路の出
力端における光の位相が一定量ずつずれることになる。
この後、位相差が生じた光は、出力側スラブ導波路15
において、この位相のずれを加味して同位相条件が成立
する特定の方向に回折する。ここで、この回折角は波長
に依存するため、波長ごとに異なる出力導波路16に結
合する。結果的に、入力導波路12に入射された波長多
重光18は波長ごとに分波されて出力導波路16に接続
する出力ファイバ19から取り出される(分波された光
20を参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図4に示す
従来の構造の光導波路1によりAWG11を作製した場
合、入力光の偏光状態によってデバイス特性が変化する
問題がある。図6はその典型的な例を示したものであ
り、複数ある出力導波路16の内の一つの導波路につい
て、入力光の電界の振動方向が基板2に対して水平の場
合(以下、「TEモード」という)と垂直の場合(以
下、「TMモード」という)とにおける透過率の波長依
存性を測定した結果である。なお、ここで透過率とは入
力光の量と出力光の量との比をいう。
【0007】図6によれば、TEモードとTMモードと
でピーク波長がずれていることが分かる。これは、導波
路コア4が複屈折を有し、前記各モードに対する導波路
コア4の屈折率がそれぞれ異なるためである。すなわ
ち、ピーク波長λは、導波路コア4の屈折率nとアレイ
導波路回折格子14における隣接導波路同士の長さの差
△L及び回折次数mを用いλ=n△L/mで表される。
ここで、TEモードとTMモードに対する導波路コア4
の屈折率nが異なる結果、ピーク波長が各モードにより
異なる。
【0008】複屈折の原因は、基板2及び導波路コア4
等の熱膨張係数の違いにより生じる応力であることが知
られている。例えば基板2にシリコン、導波路コア4に
石英ガラスを用いた場合、シリコンの方が石英ガラスよ
りも熱膨張係数が大きいため、熱変化に伴い基板2の体
積の方が大きく変化する。光導波路を構成する各層の境
界面と平行な方向を水平方向fとすると、導波路形成工
程における加熱処理後の冷却の際、基板2が導波路コア
4よりも収縮度が大きいため、導波路コア4に水平方向
fの圧縮応力がかかる。この応力により生じる導波路コ
ア4の圧縮ひずみが、複屈折の原因となっている。
【0009】導波路コア4に複屈折を生じさせない方法
として、上記材料を例にすると、添加剤を加えた石英ガ
ラスを用いて導波路コア4を形成する方法がある。これ
は、添加剤により導波路コア4の熱膨張係数を変化させ
ることで、導波路コア4の熱膨張係数をシリコンの基板
2に一致させるという方法である。しかし、添加剤によ
り熱膨張係数のみならず屈折率も変化するため、それを
補正するための別の添加剤を入れる必要がある。その結
果、過剰な添加剤の使用により石英ガラスの耐湿性が劣
化したり、添加剤濃度のばらつきにより複屈折が発生し
てしまう場合もあり、実用的でない。
【0010】また、特許第2614365号に記載され
ているように、複屈折を解消する代わりに、アレイ導波
路回折格子の中央に半波長板を挿入し偏光角を90度回
転することでピーク波長の偏光依存性を解消する方法も
提案されている。しかし、この方法では、導波路を横切
る溝を形成し、そこに薄片状の半波長板を挿入するとい
う複雑な形成工程が必要となる。また導波路が溝で分断
されるため光の損失を受けるなどの問題点がある。
【0011】本発明は上記状況に鑑みてなされたもので
あり、複雑な形成工程等を必要とせず、光の損失等の問
題が改善された、偏光依存性のない光導波路デバイスを
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
の発明に係る光導波路は、基板上に形成される下部クラ
ッド層と、前記下部クラッド層の上に形成される導波路
コアと、前記導波路コアを覆うようにして形成される上
部クラッド層とを有する光導波路であって、前記導波路
コアに働く応力を抑制する応力調整膜を設けたことを特
徴とする光導波路である。
【0013】また、第2の発明に係る光導波路は、第1
の発明において、前記応力調整膜が、前記基板、前記上
部クラッド層及び前記導波路コアよりも低い熱膨張係数
を有することを特徴とする光導波路である。
【0014】また、第3の発明に係る光導波路は、第1
又は第2の発明において、前記応力調整膜が、前記導波
路コアの上面と前記上部クラッド層の間に設けられてい
ることを特徴とする光導波路である。なお、導波路コア
の上面とは、導波路コアとそれを覆うように形成された
上部クラッド層との間の、下部クラッド層と平行な面を
いう。
【0015】また、第4の発明に係る光導波路は、第1
ないし第3のいずれかの発明において、前記応力調整膜
が、前記導波路コアの下面と前記下部クラッド層の間に
設けられていることを特徴とする光導波路である。すな
わち、前記応力調整膜は、導波路コアの下面のみに設け
られている場合と、上面と下面の両方に設けられる場合
とがある。なお、導波路コアの下面とは、導波路コアと
下部クラッド層の間の面をいう。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき詳細
に説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る光導波
路の断面図である。図に示すように、光導波路1は、基
板2の上に順に、下部クラッド層3、導波路コア4及び
前記導波路コア4の上面にのみ応力調整膜6が設けら
れ、さらに上部クラッド層5が前記導波路コア4及び応
力調整膜6を覆うように下部クラッド層3の上に設けら
れている。
【0017】また、前述した各部材の材質及び大きさに
ついては、基板2は厚さ1mmのシリコン、下部クラッ
ド層3は厚さ15μmの石英ガラス、導波路コア4はゲ
ルマニウムが添加された厚さ及び幅が6μmの石英ガラ
ス、応力調整膜6は厚さ4μmの石英ガラス、上部クラ
ッド層5はホウ素及びリンが添加された石英ガラスから
なる。ここで、応力調整膜6を形成する石英ガラスは、
基板2、上部クラッド層5及び導波路コア4よりも熱膨
張係数が小さく、熱変化に伴う膨張及び収縮が少なくな
っている。なお上部クラッド層5の屈折率は、下部クラ
ッド層3の屈折率と同じになるように、添加剤のホウ素
及びリンの量によって調整されている。また、導波路コ
ア4と各クラッド層(3及び5)との比屈折率差は0.
75%である。
【0018】本発明の効果を確認するため、第1の実施
例に係る光導波路でAWG(図5参照)を作製した。そ
の作製工程は以下の通りであった。まず、1mmのシリ
コン基板2の上に薄膜堆積装置により石英ガラスからな
る厚さ15μmの下部クラッド層3を堆積させた。次に
導波路コア4となるゲルマニウム添加の石英ガラスを同
様の薄膜堆積装置により6μm堆積させ、その直後に応
力調整膜6となる石英ガラスを4μm堆積させた。その
後、フォトリソグラフィとドライエッチングにより、図
5の光導波路パターンを形成した。ここで、導波路コア
4及び応力調整膜6の厚みが6μm及び4μmであるた
め、エッチング量は10μmとした。その後、薄膜堆積
装置によりホウ素及びリンが添加された石英ガラスから
なる上部クラッド層5を20μm堆積させることによ
り、第1の実施例に係る光導波路を有するAWGを作製
した。なお、上記各堆積工程の中には加熱処理工程(膜
質を安定化させるためのアニーリング及び透明度を上げ
るための高温処理等)が含まれる。
【0019】図3は上記方法で作製したAWGにおい
て、出力導波路16のうちある一つの導波路の透過率の
波長依存性を測定した結果である。前述した従来の光導
波路の場合である図6の結果と異なり、入力光の偏光が
TEモード及びTMモードのどちらの場合でもピーク波
長は一致し、偏光依存性の無いことが確認された。ま
た、他の出力導波路についても同様に各モードによるピ
ーク波長の違いはなく、本実施例に係る光導波路を用い
れば偏光依存性の解消が可能であることが分かる。さら
に、本実施例においては、光の損失が増加することもな
く優れた特性を有するAWGを作製することができた。
【0020】本発明に係る応力調整膜の作用について
は、前記加熱処理工程の後、室温に戻る際に導波路コア
4に働く応力と共に、以下のように説明することができ
る。光導波路を構成する各層の境界面と平行な方向を水
平方向fとすると、冷却工程においては石英ガラスから
なる導波路コア4よりも熱膨張係数の大きなシリコン基
板2の収縮が大きいため、導波路コア4には水平方向f
の圧縮応力が働く。この圧縮応力が複屈折の原因となる
が、本発明においては、基板2、導波路コア4及び上部
クラッド層5よりも熱膨張係数の小さい応力調整膜6を
導波路コア4の上面に設けているため、応力調整膜6と
導波路コア4の境界付近において導波路コア4に水平方
向fの引っ張り応力を付与することができる。また、光
導波路を構成する各層の境界面と垂直な方向について考
えてみても、応力調整膜6は上部クラッド層5よりも収
縮が小さいため、導波路コア4が垂直方向に圧迫される
結果、導波路コア4には水平方向fの引っ張り応力が発
生する。以上のように、応力調整膜6により付与された
水平方向fの引っ張り応力と、シリコン基板2から受け
ていた水平方向fの圧縮応力とが相殺するため、複屈折
が解消される。
【0021】図2は本発明の第2の実施例に係る光導波
路の断面図である。第1の実施例と比較すると、導波路
コア4の下面に第2の応力調整膜7を設けたことが特徴
である。図に示すように、第2の実施例に係る光導波路
1は、基板2の上に順に、下部クラッド層3、応力調整
膜6及び第2の応力調整膜7により上面と下面を挟まれ
た導波路コア4が設けられ、さらに上部クラッド層5が
前記導波路コア4及び応力調整膜6、7を覆うように下
部クラッド層3の上に設けられている。
【0022】また、前述した各部材の材質及び大きさに
ついては、基板2は厚さ1mmのシリコン、下部クラッ
ド層3は厚さ15μmの石英ガラス、導波路コア4はゲ
ルマニウムが添加された厚さ及び幅が6μmの石英ガラ
ス、応力調整膜6、7は共に厚さ2μmの石英ガラス、
上部クラッド層5はホウ素及びリンが添加された石英ガ
ラスからなる。ここで、応力調整膜6、7を形成する石
英ガラスは、基板2、上部クラッド層5及び導波路コア
4よりも熱膨張係数が小さく、熱変化に伴う膨張及び収
縮が少なくなっている。なお上部クラッド層5の屈折率
は、下部クラッド層3の屈折率と同じになるように、添
加剤のホウ素及びリンの量によって調整されている。ま
た、導波路コア4と各クラッド層(3及び5)との比屈
折率差は0.75%である。
【0023】本発明の効果を確認するため、第2の実施
例に係る光導波路でAWGを作製した。その作製工程は
以下の通りであった。まず、1mmのシリコン基板2の
上に薄膜堆積装置により石英ガラスからなる厚さ15μ
mの下部クラッド層3を堆積させた。次に、第2の応力
調整膜7となる厚さ2μmの石英ガラス、導波路コア4
となる厚さ6μmのゲルマニウム添加の石英ガラス、応
力調整膜6となる厚さ2μmの石英ガラスを同様の薄膜
堆積装置により堆積させた。その後、フォトリソグラフ
ィとドライエッチングにより、図5の光導波路パターン
を形成した。ここで、第2の応力調整膜7、導波路コア
4及び応力調整膜6の厚みがそれぞれ2μm、6μm及
び2μmであるため、エッチング量は10μmとした。
その後、薄膜堆積装置によりホウ素及びリンが添加され
た石英ガラスからなる上部クラッド層5を20μm堆積
させることにより、第2の実施例に係る光導波路を有す
るAWGを作製した。なお、上記各堆積工程の中には加
熱処理工程(膜質を安定化させるためのアニーリング及
び透明度を上げるための高温処理等)が含まれる。
【0024】上記作製したAWGについても、透過率の
波長依存性を測定した結果、入力光の偏光がTEモード
及びTMモードのどちらの場合でもピーク波長は一致
し、偏光依存性の無いことが確認された。また、他の出
力導波路についても同様に各モードによるピーク波長の
違いはなく、本発明に係る光導波路を用いれば偏光依存
性の解消が可能であることが分かった。さらに、第1の
実施例と同様に、光の損失が増加することもなく優れた
特性を有するAWGを作製することができた。
【0025】なお、下部クラッド層3が第2の応力調整
膜7と同じ材質を使用する場合、応力調整膜7の厚さ分
だけ通常より余分に下部クラッド層3を厚く堆積させて
おけば、改めて応力調整膜7を堆積させる必要はない。
すなわち、下部クラッド層3を堆積させる際には、応力
調整膜7の厚さ分だけ通常より厚く堆積させ、導波路パ
ターン形成の際のエッチングを応力調整膜7の厚さ分だ
け下部クラッド層3にまで及ぼせばよい。このように作
製しても応力調整膜を導波路コア4の上下面に設けたと
きと同様の効果が得られる。
【0026】また、下部クラッド層3の形成には火炎加
水分解堆積法、スパッタ法、真空蒸着法、化学気相堆積
法等を利用した各種薄膜堆積装置を使用することが可能
であるが、それ以外にもシリコン基板2の表面を酸化し
て石英ガラス層を形成できる高圧熱酸化装置を使用する
こともできる。
【0027】前述した二つの実施例では、基板2にはシ
リコン、クラッド層3及び5には石英系ガラス、導波路
コア4にはゲルマニウムが添加された石英ガラス、応力
調整膜6、7には石英ガラスを使用したが、本発明は前
記材料に限定されるものではない。すなわち、熱膨張係
数の比較的小さい応力調整膜を導波路コアに設けるとい
う本発明の要点に鑑みれば、各部材同士の熱膨張係数の
大小関係が同様であれば、異なる材料でも偏光依存性の
ない光デバイスを作製することができる。
【0028】応力調整膜を設ける場所については、第1
の実施例では導波路コアの上面、第2の実施例では導波
路コアの上面及び下面としたが、導波路コアの下面のみ
に設けてもよい。
【0029】また、本実施形態では、アレイ導波路回折
格子型光合分光器(AWG)11に適用した例を示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、マッハツ
ェンダー干渉計、リング共振器等の光の干渉を利用する
導波路型光デバイスや、それらを複数集積した光回路に
も適用することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、基板上に形成される下
部クラッド層と、前記下部クラッド層の上に形成される
導波路コアと、前記導波路コアを覆うようにして形成さ
れる上部クラッド層とを有する光導波路において、導波
路コアの上面もしくは下面の少なくとも一方に応力調整
膜を設けることにより、前記各部材の熱膨張係数の差に
起因する導波路コアの歪みを抑制し複屈折の発現を防止
する結果、入力光の偏光状態に依存しない導波路型光デ
バイスを容易に実現することができる。これにより、再
現性良く、低コストで、波長分割多重通信用の光合分光
器を始め様々な光デバイスを製造することが可能とな
り、光通信や光情報処理の分野に多大な貢献をすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光導波路の断面図
である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る光導波路の断面図
である。
【図3】本発明に係る光導波路により作製したAWGの
出力特性図である。
【図4】従来の光導波路の一例の断面図である。
【図5】アレイ導波路回折格子型光合分波器(AWG)
の概略外観図である。
【図6】従来の光導波路により作製したAWGの出力特
性図である。
【符号の説明】
1 光導波路 2 基板 3 下部クラッド層 4 導波路コア 5 上部クラッド層 6 応力調整膜 7 第2の応力調整膜 11 アレイ導波路回折格子型光合分波器(AWG) 12 入力導波路 13 入力側スラブ導波路 14 アレイ導波路回折格子 15 出力側スラブ導波路 16 出力導波路 17 入力ファイバ 18 波長多重光 19 出力ファイバ 20 分波された光 f 水平方向
フロントページの続き (72)発明者 笠原 亮一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA04 QA07 TA22 TA36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成される下部クラッド層と、
    前記下部クラッド層の上に形成される導波路コアと、前
    記導波路コアを覆うようにして形成される上部クラッド
    層とを有する光導波路であって、 前記導波路コアに働く応力を抑制する応力調整膜を設け
    たことを特徴とする光導波路。
  2. 【請求項2】 前記応力調整膜が、前記基板、前記上部
    クラッド層及び前記導波路コアよりも低い熱膨張係数を
    有することを特徴とする請求項1に記載の光導波路。
  3. 【請求項3】 前記応力調整膜が、前記導波路コアの上
    面と前記上部クラッド層の間に設けられていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の光導波路。
  4. 【請求項4】 前記応力調整膜が、前記導波路コアの下
    面と前記下部クラッド層の間に設けられていることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の光導波
    路。
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