JP2003200194A - 泥土造粒処理装置 - Google Patents

泥土造粒処理装置

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JP2003200194A
JP2003200194A JP2001400869A JP2001400869A JP2003200194A JP 2003200194 A JP2003200194 A JP 2003200194A JP 2001400869 A JP2001400869 A JP 2001400869A JP 2001400869 A JP2001400869 A JP 2001400869A JP 2003200194 A JP2003200194 A JP 2003200194A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 泥土を大量に造粒処理するのに適した泥土固
化処理装置を提供する。 【解決手段】 多数の独立した撹拌羽根71bを回転軸
71aに対し傾斜させて固着した撹拌機71を、泥土を
凝集材と共に撹拌羽根71bで巻き込んで剪断破砕しな
がら凝集材と撹拌混合し得るように複数個並列させて多
軸撹拌機70を構成し、泥土供給手段30と泥土中の自
由水を土粒子間に抱合させるための第1の凝集材を供給
する第1の凝集材供給手段40と第1の凝集材と撹拌混
合した泥土を粒状化するための第2の凝集材を供給する
第2の凝集材供給手段50とを設けて、第1の凝集材を
投入直後の泥土の流れの中に投入できるように第1の凝
集材投入口を配置し、泥土と第1の凝集材とが3〜5ピ
ッチ相当分の撹拌羽根で混合された状態で第2の凝集材
が投入されるように第2の凝集材投入口を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、推進工事、シール
ド工事、基礎工事、浚渫工事のような建設工事等で発生
する泥土を固化材と混合して固化する泥土造粒処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】縦穴掘削機等による基礎工事、管推進機
による推進工事、シールド工事、浚渫工事のような建設
工事等で発生する泥土すなわち高含水比の軟弱な土砂
は、産業廃棄物として脱水処理した後、最終処分場に埋
立てて廃棄処理されている。こうした泥土の処理は、脱
水処理に経費がかかる上、脱水処理した泥土も、産業廃
棄物として再利用することなく廃棄しなければならない
ため、著しく非経済的である。また、このように泥土を
処理して廃棄するにしても、最近は、産業廃棄物の最終
処分地の立地難がとみに深刻化している。
【0003】こうしたことを背景にして建設工事等で発
生する泥土のリサイクルの必要性が高まっている。こう
した要請から、これまで利用価値のなかった泥土につい
て、施工業者自らが泥土の発生現場で固化材を混合して
改質処理を施すことにより、これを強度の高い一般建設
残土と同等の土砂に改質して利用価値を創出し、改質処
理現場から再利用先へと直接搬送して、路盤材、埋め戻
し土、宅地造成土、土手の盛土等の種々の用途に再利用
する技術の開発が進められている。
【0004】その技術の開発の一つとして、泥土を粒状
化するように処理するための泥土造粒処理装置の開発が
試みられている。こうした泥土の造粒処理を行うと、造
粒処理により生成し粒状泥土生成物を路床材として再利
用することができる。また、その場合、粒状泥土生成物
の強度を高めると路盤材としても再利用することができ
る等、処理した泥土の付加価値を高めることができ、更
にはその用途を拡大することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
で開発された泥土造粒処理装置は、泥土をバッチ方式で
処理するため、処理する泥土の量が多いと、その泥土の
造粒処理に多大の時間を要し、泥土の発生現場で泥土を
大量に造粒処理するには不向きであった。特に、建設工
事で発生する泥土は、膨大な量に及ぶため、迅速に大量
処理することが必要であるが、泥土をバッチ方式で処理
する従来の泥土造粒処理装置では、こうした要求に応え
ることができない。
【0006】本発明は、こうした従来の技術の問題点を
解消してようとするものであって、その技術課題は、泥
土を大量に造粒処理するのに適した泥土造粒処理装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】こうした技術課題を達成
するため、特許請求の範囲の請求項1に係るこの出願の
第1番目の発明、請求項2に係るこの出願の第2番目の
発明及び請求項3に係るこの出願の第3番目の発明は、
泥土造粒処理装置を構成する場合に、それぞれ次の
1)、2)及び3)に示す手段を採用した。
【0008】1)多数の独立した撹拌羽根を回転軸に対
して傾斜させて固着した撹拌機を、泥土を凝集材と共に
撹拌羽根で巻き込んで剪断破砕しながら凝集材と撹拌混
合し得るように複数個並設して多軸撹拌機を構成し、泥
土を泥土供給機で泥土投入口へ送って泥土投入口から多
軸撹拌機内に供給する泥土供給手段と、泥土中の自由水
を土粒子間に抱合させるための凝集材を凝集材供投入口
から多軸撹拌機内に供給する凝集材供給手段とを設け
て、泥土供給機を通過した後撹拌機に至るまでの間の泥
土の流れの中に凝集材を投入できるように凝集材投入口
を配置し、泥土を粒状化するように構成する。
【0009】2)多数の独立した撹拌羽根を回転軸に対
して傾斜させて固着した撹拌機を、泥土を凝集材と共に
撹拌羽根で巻き込んで剪断破砕しながら凝集材と撹拌混
合し得るように複数個並設して多軸撹拌機を構成し、泥
土を泥土供給機で泥土投入口へ送って泥土投入口から多
軸撹拌機内に供給する泥土供給手段と、泥土中の自由水
を土粒子間に抱合させるための第1の凝集材を第1の凝
集材供投入口から多軸撹拌機内に供給する第1の凝集材
供給手段と、第1の凝集材と撹拌混合した泥土を粒状化
するための第2の凝集材を第2の凝集材供投入口から多
軸撹拌機内に供給する第2の凝集材供給手段とを設け
て、泥土投入口から供給された泥土と第1の凝集材投入
口から供給された第1の凝集材とが3ピッチ乃至5ピッ
チ相当分の撹拌羽根で混合された状態で第2の凝集材が
投入されるように第2の凝集材投入口を配置する。
【0010】3)多数の独立した撹拌羽根を回転軸に対
して傾斜させて固着した撹拌機を、泥土を凝集材と共に
撹拌羽根で巻き込んで剪断破砕しながら凝集材と撹拌混
合し得るように複数個並設して多軸撹拌機を構成し、泥
土を泥土供給機で泥土投入口へ送って泥土投入口から多
軸撹拌機内に供給する泥土供給手段と、泥土中の自由水
を土粒子間に抱合させるための第1の凝集材を第1の凝
集材供投入口から多軸撹拌機内に供給する第1の凝集材
供給手段と、第1の凝集材と撹拌混合した泥土を粒状化
するための第2の凝集材を第2の凝集材供投入口から多
軸撹拌機内に供給する第2の凝集材供給手段とを設け
て、泥土供給機を通過した後撹拌機に至るまでの間の泥
土の流れの中に第1の凝集材を投入できるように第1の
凝集材投入口を配置するとともに、泥土投入口から供給
された泥土と第1の凝集材投入口から供給された第1の
凝集材とが3ピッチ乃至5ピッチ相当分の撹拌羽根で混
合された状態で第2の凝集材が投入されるように第2の
凝集材投入口を配置する。
【0011】前記1)の手段を採用したこの出願の第1
番目の発明の泥土造粒処理装置にあっては、多軸撹拌機
を回転駆動して、泥土及び凝集材をそれぞれ泥土供給手
段及び凝集材供給手段により泥土投入口及び凝集材供投
入口から多軸撹拌機内に供給する。そうすると、多軸撹
拌機は、泥土を凝集材と共に撹拌羽根に巻き込んで、剪
断破砕して細分化しながら泥土の排出側へ搬送する。こ
のとき、泥土を撹拌羽根により剪断破砕して細分化する
ことに加えて、撹拌羽根による泥土の剪断破砕及び搬送
の双方の動作に伴って泥土を積極的に撹拌するため、凝
集材に対する泥土の触れ合い回数を飛躍的に高めること
ができて凝集材を泥土に均一に混合させることができ
る。そのため、泥土は、効果的に凝集され、凝集された
無数の土粒子間に自由水を満遍なく抱合して、洗浄汚泥
等、泥土の土質によっては、後述する第2の凝集材を添
加しなくても、粒状化した状態に処理される。
【0012】その場合、本発明の泥土造粒処理装置で
は、泥土供給機を通過した後撹拌機に至るまでの間の泥
土の流れの中に凝集材を投入できるように凝集材投入口
を配置しているので、泥土に対する凝集材の混合性能を
向上させることができて、より少ない凝集材により所期
の凝集効果を得ることができる。なお、処理する泥土の
土質上、泥土中の自由水を土粒子間に抱合させるための
凝集材だけによっては泥土を粒状化することができない
ときには、この凝集材と撹拌混合した泥土を粒状化する
ための第2の凝集材を多軸撹拌機内に供給する等の適宜
の手段により、泥土を粒状化させればよい。
【0013】前記2)の手段を採用したこの出願の第2
番目の発明の泥土造粒処理装置も、前記のメカニズムと
同様のメカニズムにより、第1の凝集材に対する泥土の
触れ合い回数を飛躍的に高めて第1の凝集材を泥土に均
一に混合させることができるため、泥土は、効果的に凝
集され、凝集された無数の土粒子間に自由水を満遍なく
抱合する。この第2番目の発明の泥土造粒処理装置で
は、特に、第1の凝集材と撹拌混合した泥土を粒状化す
るための第2の凝集材を多軸撹拌機内に供給する第2の
凝集材供給手段を設けているので、第1の凝集材だけに
よっては泥土を粒状化することができないときには、第
2の凝集材を第2の凝集材供給手段により第2の凝集材
供投入口から多軸撹拌機内に供給することにより、第1
の凝集材と混合して凝集した泥土に、前記のメカニズム
と同様のメカニズムにより第2の凝集材を均一に混合さ
せて泥土を粒状化させることができる。
【0014】その場合、本発明の泥土造粒処理装置で
は、泥土投入口から供給された泥土と第1の凝集材投入
口から供給された第1の凝集材とが特に3ピッチ乃至5
ピッチ相当分の撹拌羽根で混合された状態で第2の凝集
材が投入されるように第2の凝集材投入口を配置してい
るので、第1の凝集材と十分に混合して凝集した泥土に
第2の凝集材が投入されることとなる。そのため、その
凝集した泥土を、第2の凝集材により目視的に水気のな
い良好な状態で粒状化させることができる。
【0015】前記3)の手段を採用したこの出願の第3
番目の発明の泥土造粒処理装置は、第1番目の発明及び
第2番目の発明の泥土造粒処理装置の作用効果を併せ発
揮することができる。以上述べたこの出願の第1番目の
発明乃至第3番目の発明の泥土造粒処理装置は、何れも
泥土の造粒処理を多軸撹拌機により連続的に行うことが
できるため、泥土を大量に造粒処理することが可能にな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明が実際上どのように
具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図20に基
づいて説明することにより、本発明の実施の形態を明ら
かにする。まず、本発明を具体化したときの基本的な構
造を示す具体化例を図1乃至図11に基づいて説明す
る。図1は、本発明の具体化例の泥土造粒処理装置を一
部破断して示す平面図、図2は、図1のII−II線断面
図、図3は、図1の III−III 線断面図、図4は、図1
のIV−IV線断面図、図5は、第1の凝集材投入口の配置
を説明するための図2のV 部に対応する拡大図、図6
は、多軸撹拌機の内部を示す図5の矢印VI−VI方向の矢
視図、図7は、第2の凝集材投入口の配置を説明するた
めの図2のV 部に対応する拡大図、図8は、多軸撹拌機
の内部を示す図7の矢印VIII−VIII方向の矢視図、図9
は、図5のIX−IX線断面図、図10は、図7の X−X 線
断面図、図11は、図10と同等の部分の変形例を示す
断面図である。
【0017】符号1で表す泥土造粒処理装置は、この具
体化例では、後に詳述する多軸撹拌機70と、この多軸
撹拌機70上に後方から前方に向けて順次配列された、
後に詳述する泥土供給手段30、第1の凝集材供給手段
40、第2の凝集材供給手段50及び固化材供給手段6
0とを設けて構成され、図2に示すように支持フレーム
2上に設置されている。この泥土造粒処理装置1や後記
ベルトコンベア20の各種駆動部は、運転操作盤80に
設けた押し釦等の操作手段の操作により駆動され制御さ
れる。なお、本明細書では、泥土を投入する側を「後
方」とし、造粒処理した泥土を排出する側を「前方」と
して技術内容を記載する。図中、MDは泥土を、Bは第
1の凝集材を、Cは第2の凝集材を、SDは固化材を意
味する。
【0018】図1乃至図11において、11は建設工事
等で発生する泥土を貯溜する泥土貯溜槽、20は多軸撹
拌機70で粒状化されてその泥土排出口70cから排出
される泥土を前方のトラック等の運搬装置に移送するた
めのベルトコンベア、30は泥土貯溜槽11内の泥土を
多軸撹拌機70内に供給する泥土供給手段、31は泥土
を所望の供給量で多軸撹拌機70内に定量供給すること
ができる泥土供給機としての泥土定量供給ポンプ、32
は泥土貯溜槽11内の泥土を泥土定量供給ポンプ31の
吸込み側に送るための泥土吸込み配管、33は泥土定量
供給ポンプ31から吐出される泥土を多軸撹拌機70の
泥土供給部70bに送るための泥土吐出配管、34は泥
土定量供給ポンプ31を支持するための架台である。
【0019】ベルトコンベア20は、図2に示すよう
に、そのシュート21を多軸撹拌機70の泥土排出口7
0cの下方に位置させるとともに、足22で支持するこ
とにより前方に向かって上方に傾斜させて設置してい
る。ベルトコンベア20は、こうした態様で設置するこ
とにより、多軸撹拌機70で粒状化された泥土の生成物
である粒状泥土生成物を泥土排出口70cから排出する
際にシュート21で受けた後、ベルトコンベア90で移
送してトラック等の荷台に自動的に搬出できるようにし
ている。
【0020】泥土供給手段30は、泥土定量供給ポンプ
31と泥土吸込み配管32と泥土吐出配管33とを設け
て構成され、泥土貯溜槽11内の泥土を、泥土定量供給
ポンプ31により泥土吸込み配管32を通じて吸込んだ
後に泥土吐出配管33を通じて泥土投入口33aへ送っ
て、泥土投入口33aから多軸撹拌機70の泥土供給部
70b内に供給する。この泥土供給手段30を構成する
泥土供給機に泥土定量供給ポンプ31を用いると、多軸
撹拌機70で造粒処理しようとする泥土の処理量に見合
った所望の量の泥土を、多軸撹拌機70の泥土供給部7
0b内に定量供給することができる。
【0021】ここでは、泥土供給機に泥土定量供給ポン
プ31を用いているが、後述する図3に図示のようなス
クリューコンベアを用いることもできる。スクリューコ
ンベアを用いた場合にも、スクリュー翼の回転数を制御
することにより、泥土の処理量に見合った所望の量の泥
土を多軸撹拌機70内に定量供給することができる。処
理する泥土が含水比の著しく高い泥水状の泥土に限定さ
れる場合には、泥土定量供給ポンプ31に、液状体を定
量供給できる例えばチューブポンプ(スクイーズポン
プ)ような定量供給ポンプを用いるとよい。
【0022】40は泥土中の自由水を土粒子間に抱合さ
せるための第1の凝集材を多軸撹拌機70内に供給する
第1の凝集材供給手段、41は第1の凝集材を貯溜する
ための第1の凝集材貯溜タンク、42はこの凝集材貯溜
タンク41と第1の凝集材投入ポート43との間に設け
られ第1の凝集材貯溜タンク41内の第1の凝集材を所
望の供給量で多軸撹拌機70へ定量供給することができ
る第1の凝集材供給装置、43は第1の凝集材貯溜タン
ク41内の第1の凝集材を多軸撹拌機70内へ供給する
ための第1の凝集材投入口を有する第1の凝集材投入ポ
ート、44は第1の凝集材貯溜タンク41と第1の凝集
材供給装置42とを接続する第1の凝集材吸込み配管、
45は第1の凝集材供給装置42と第1の凝集材投入ポ
ート43とを接続する第1の凝集材吐出配管である。
【0023】第1の凝集材供給手段40は、第1の凝集
材貯溜タンク41と第1の凝集材供給装置42と第1の
凝集材投入ポート43と第1の凝集材吸込み配管44と
第1の凝集材吐出配管45とを設けて構成されている。
この第1の凝集材供給手段40は、第1の凝集材貯溜タ
ンク41内における水に混合させた溶液状の第1の凝集
材を、第1の凝集材供給装置42により第1の凝集材吸
込み配管44を通じて吸込んだ後に第1の凝集材吐出配
管45を通じて第1の凝集材投入ポート43へ送って、
同ポート43の第1の凝集材投入口から多軸撹拌機70
の泥土供給部70b内に供給する。
【0024】50は第1の凝集材と撹拌混合した泥土を
粒状化するための第2の凝集材を多軸撹拌機70内に供
給する第2の凝集材供給手段、51は第2の凝集材を貯
溜するための第2の凝集材貯溜タンク、52はこの凝集
材貯溜タンク51と第2の凝集材投入ポート53との間
に設けられ第2の凝集材貯溜タンク51内の第2の凝集
材を所望の供給量で多軸撹拌機70へ定量供給すること
ができる第2の凝集材供給装置、53は第2の凝集材貯
溜タンク51内の第2の凝集材を多軸撹拌機70内へ供
給するための第2の凝集材投入口を有する第2の凝集材
投入ポート、54は第2の凝集材貯溜タンク51と第2
の凝集材供給装置52とを接続する第2の凝集材吸込み
配管、55は第2の凝集材供給装置52と第2の凝集材
投入ポート53とを接続する第2の凝集材吐出配管であ
る。
【0025】第2の凝集材供給手段50は、第2の凝集
材貯溜タンク51と第2の凝集材供給装置52と第2の
凝集材投入ポート53と第2の凝集材吸込み配管54と
第2の凝集材吐出配管55とを設けて構成されている。
この第2の凝集材供給手段50は、第2の凝集材貯溜タ
ンク51内における水に混合させた溶液状の第2の凝集
材を、第2の凝集材供給装置52により第2の凝集材吸
込み配管54を通じて吸込んだ後に第2の凝集材吐出配
管55を通じて第2の凝集材投入ポート53へ送って、
同ポート53の第2の凝集材投入口から多軸撹拌機70
の第2の凝集材供給部70d内に供給する。
【0026】ここに示す例では、第1の凝集材及び第2
の凝集材として、水に混ぜた溶液状の凝集材を用いて多
軸撹拌機70内に定量供給するようにしているため、凝
集材供給装置42,52には、回転数に応じて吐出容量
を適宜調節することができる容積型ポンプを用いる。凝
集材供給装置42,52にこうした定量供給可能な容積
型ポンプを用いると、使用する凝集材の種類及び泥土の
含水比や土質等に応じて適切な量の凝集材を定量供給
し、これにより、泥土に対する凝集材の混合比率を常に
適切な値に保持することができる。第1の凝集材及び第
2の凝集材は、固体状の凝集材を用いて、後述する図3
に図示のようなスクリューコンベアにより多軸撹拌機7
0内に定量供給するようにしてもよい。
【0027】多軸撹拌機70内に供給される第1の凝集
材及び第2の凝集材は、処理対象となる泥土を凝集して
泥土を造粒処理、すなわち粒状化するように処理する働
きをする。第1の凝集材は、泥土を造粒処理する際に不
可欠のものとして使用し、第2の凝集材は、処理する泥
土の土質によっては省略することができる。泥土の含水
比が約150%(泥土の重量100に対して水の重量1
50)以下と著しくは高くない場合、泥土への第1の凝
集材の添加量は、0.2〜0.3重量%前後とごく微量
で足りる。ちなみに、砂混じりのシルト層を地中掘進機
で掘進したときに発生する泥土の含水比は、約110重
量%であり、こうした泥土には、0.2%前後の第1の
凝集材を添加すれば足りる。第2の凝集材は、添加しな
くても済む場合があるが、添加するにしても、小量で足
りる。なお、凝集材については、後に詳述する。
【0028】60は粒状化された泥土を固化するための
固化材を多軸撹拌機70内に供給する固化材供給手段、
61は固化材を貯溜するための固化材ホッパ、62は固
化材ホッパ61内の固化材を多軸撹拌機70へ定量供給
することができるスクリューコンベアによる固化材供給
装置、62eはこの固化材供給装置62で運ばれた固化
材を排出して多軸撹拌機70へ供給するための固化材供
給装置62の固化材排出部である。
【0029】固化材供給手段60は、固化材ホッパ61
と固化材供給装置62とを設けて構成される。この固化
材供給手段60は、固化材ホッパ61内の固体状の固化
材を固化材供給装置62により固化材排出部62eへ送
って、多軸撹拌機70の固化材供給部70e内に供給す
る。固化材には、固体状のものを使用するため、固化材
供給装置62には、図3に示すようなスクリューコンベ
アを用いる。このスクリューコンベアによる固化材供給
装置62は、スクリュー翼62cの周囲をケーシング6
2bで覆って、スクリュー翼62cを回転駆動するため
の回転駆動装置62aをケーシング62bの一端に固定
して構成している。また、固化材ホッパ61の下方に固
化材供給口62dを設けるとともに、ケーシング62b
の他端側に固化材排出部62eを設けている。
【0030】この固化材供給装置62は、要求される粒
状泥土生成物の品質に応じて適切な量の固化材を定量供
給して、泥土に対する固化材の混合比率を適切な値に保
持できるようにする。多軸撹拌機70内に供給される固
化材は、粒状泥土生成物の強度を高めるように泥土を改
質する働きをし、例えば、セメント系や石灰系の固化材
がこうした働きをする。
【0031】こうした固化材を泥土に添加して混合する
と、固化材内の生石灰により消化吸収反応(水和反応)
と発熱反応が生じて、泥土中の水分を生石灰中に吸収し
熱で蒸発させて泥土の含水比を低下させる。こうして含
水比を低下させた土砂は、単に脱水処理されるだけでは
なく、生石灰中のカルシウムイオンによる土砂の凝集化
作用やポゾラン反応と、この反応に関与しなかった残余
の生石灰による炭酸化反応とにより、強度が上昇して固
化するとともに、水が浸入するところで再利用しても、
再汚泥化することがないように改質される。
【0032】多軸撹拌機70内への固化材の供給は、こ
うした反応を利用することにより粒状泥土生成物の強度
を高めることを主目的として行うものであり、必要に応
じて行う。例えば、粒状泥土生成物を、強度が要求され
る道路表面の路盤材や路床材に使用するときには、強度
の向上のために固化材を添加することとし、強度の要求
されない植栽土として使用するときには、必ずしも固化
材を添加する必要はない。また、アルカリ性を嫌う用途
に使用するときには、固化材を添加しないようにする。
このように固化材を添加するか否かやその分量は、発注
者が要求する粒状泥土生成物の品質やその使用目的に応
じて選択される。
【0033】ここで、多軸撹拌機70に供給する凝集材
について言及する。凝集材は、泥土中の土粒子を集合さ
せることを容易に行えるようにするのに役立つ薬剤であ
る。この凝集材は、無機系凝集材と有機高分子凝集材と
に大別することができる。このうち無機系凝集材の代表
的なものとしては、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、硫酸アル
ミニウム(硫酸バンド)、ポリ塩化第二鉄(PFC)、
ポリ塩化アルミニウム(PAC)等の鉄又はアルミニウ
ム化合物を挙げることができる。この無機系凝集材は、
主として、凝集助剤や凝結助剤として有機高分子凝集材
と併用する。
【0034】有機高分子凝集材としては、主として合成
高分子凝集材を使用し、この合成高分子凝集材は、ノニ
オン性、アニオン性、カチオン性のものに分けることが
できる。このうちノニオン性のものは、分子内に解離基
をほとんどもたない水溶性の高分子であり、アミド基、
水酸基、エーテル基等を親水基としてもつ。アニオン性
のものは、水中で負の電荷をもつ水溶性の高分子であ
り、解離基としてカルボキシル基やスルホン基等をも
つ。カチオン性のものは、分子内にアミノ基をもち、そ
のアミノ基の解離によって水中で正の電荷を高分子に与
える。ノニオン性及びアニオン性の合成高分子凝集材
は、通常、高分子量のものほど凝集力が大きい。ノニオ
ン性及びアニオン性の合成高分子凝集材の代表的なもの
としては、ポリアクリルアミド及びその加水分解物を挙
げることができる。カチオン性の合成高分子凝集材の代
表的なものとしては、ポリアミノアルキル(メタ)アク
リレートを挙げることができる。
【0035】凝集材は、泥土に適切に混合すると、泥土
中の土粒子を集合させて、土粒子間の自由水を、集合し
た土粒子間に包み込むように抱合する。そのため、泥土
の含水比が著しく高くない限り、土粒子は、表面側が湿
り気の少ない見掛け上乾燥した状態になって集合して、
粘り気のない状態の泥土の粒状体が生成される。
【0036】一般に、土粒子は、その外側を包囲する固
定層と、更に外側を包囲して水素イオン濃度の高い拡散
層(対イオン部)とからなる電気二重層をもつ。こうし
た電気二重層をもつた二つの土粒子が接近して双方の拡
散層同士が重なると、重なり合った拡散層のイオン濃度
が上昇し、これに起因して、土粒子が互いに反発し合っ
て土粒子の集合を阻害する。そのため、多数の各土粒子
は、分散して泥土状をなす。端的にいえば、泥土は、多
数の微細土粒子とその土粒子間の自由水からなるが、一
般に土粒子の表面は、マイナス帯電しているため、各土
粒子は、互いに反発し合って安定した分散状態を保ち、
その結果、固まらずにドロドロした泥土の状態を保って
いる。したがって、泥土中の土粒子の集合を容易に行え
るようにするには、その集合の阻害要因となっている電
気二重層の総電荷の抑制や電気二重層の圧縮(電気二重
層を薄くすること)を行えばよく、こうした電気二重層
の総電荷の抑制や圧縮によって泥土を凝集させることが
できる。
【0037】このうち電気二重層の総電荷の抑制を行う
には、その総電荷の量をできるだけ減らすように電荷を
中和するのが有効であるが、こうした働きをする凝集材
は、アニオン性、カチオン性の合成高分子凝集材や無機
系凝集材の中から選択することができる。また、電気二
重層の圧縮に役立つ凝集材は、無機系凝集材の中から選
択することができる。さらに、凝集機構には、以上の凝
集機構とは原理の異なる架橋凝縮がある。この架橋凝縮
は、高分子の官能基による土粒子への吸着架橋(イオン
結合、水素結合)により土粒子を集合させるものであ
り、電気二重層の総電荷の抑制や圧縮による凝集を遥か
に凌ぐ凝集力を発揮する。この架橋凝縮を行わせるため
の凝集材は、ノニオン性、アニオン性、カチオン性の凝
集材の中から適当なものを選択する。
【0038】以上述べた凝集材は、第1の凝集材、第2
の凝集材の何れに使用するかの凝集材の使用目的、更に
は、泥土が有機質か無機質かの泥土の種類、泥土が粘
度、シルト、コロイド等の何れに該当するかの泥土の土
粒子径、泥土の含水比等の泥土の性状に応じて適宜選択
して使用する。例えば、通常の泥土は、アニオン性又は
ノニオン性の凝集材で凝集することが可能であるが、建
設工事で発生する泥土の中には、工事中にベントナイト
が添加されたものもあり、こうした泥土は、アニオン性
又はノニオン性の凝集材だけでは、粒状化させることが
できないので、第1の凝集材Bとしてアニオン性又はノ
ニオン性のものを使用するほか、第2の凝集材Cとして
カチオン性のものを添加することにより、泥土を粒状化
させる。また、高分子凝集材の性能は、PHへの依存性
が大きいので、泥土が酸性の場合はカチオン性やノニオ
ン性のものを、アルカリ性の場合はアニオン性やノニオ
ン性のものを、中性の場合はノニオン性のものを使用す
ることも考える。
【0039】第1の凝集材及び第2の凝集材は、何れも
泥土を凝集する働きをするが、第1の凝集材は、主とし
て泥土中の自由水を土粒子間に抱合させる働きをし、処
理する泥土の土質に応じて、以上例示したような凝集材
の中から適当のものを選択して使用する。このように、
第1の凝集材は、泥土中の土粒子を集合させて泥土中の
自由水を土粒子間に抱合させる働きをするので、泥土の
土質によっては、凝集材を適切に選択すれば、第2の凝
集材を併用しなくても泥土を粒状化させることができる
場合もある。第2の凝集材は、泥土を第1の凝集材と撹
拌混合しただけでは十分に粒状化させることができない
場合に、併用して泥土の粒状化を促進する働きをし、第
1の凝集材との関連において選択する。ここでは、第1
の凝集材の単独使用によっては、泥土を粒状化しにくい
場合を想定して第2の凝集材を第1の凝集材と併用する
場合の例を以下に示す。
【0040】実験したところによると、第1の凝集材と
してアニオン性のアクリル系合成高分子化合物を使用
し、第2の凝集材としてカチオン性の塩基性ポリ無機塩
を使用すると、凝集材の単独使用によっては粒状化させ
ることができない泥土も粒状化させることができた。第
1の凝集材であるアクリル系合成高分子化合物は、解離
基(官能基)としてカルボキシル基等をもち、この親水
性の解離基が泥土中の多数の土粒子を架橋吸着して著大
な凝集効果を発揮する。
【0041】この点について言及すると、第1の凝集材
としてのアクリル系合成高分子化合物は、高分子の鎖が
多数の輪を形成するようにループ状に不規則に絡まって
高分子網を形成している。こうした高分子化合物を泥土
に混ぜると、高分子がイオン分解することにより、対イ
オン(解離基と反対の電荷をもつイオンすなわちプラス
イオン)がループ状の高分子の鎖の外側に拡散するた
め、疎水性の高分子の鎖上に固定されている親水性の解
離基には、マイナスの電荷が残る。その結果、解離基に
残された多数のマイナスの電荷が互に反発し合って、高
分子の鎖の輪が広がり膨潤するとともに、カルボキシル
基の水素による水素結合作用により、解離基が泥土中の
土粒子表面の酸素と水素結合して多数の土粒子を架橋吸
着する。その場合、多数の土粒子が一つの解離基に三次
元的に吸着されるため、多数の土粒子が集合して泥土中
の自由水を土粒子間に抱合して、泥土は、見かけ上、含
水比が低下したような性状となる。
【0042】このような第1の凝集材を泥土と十分混合
しても、泥土が粒状化しない場合には、今度は、この第
1の凝集材と十分混合した泥土に、プラスのイオン性を
もつカチオン性の塩基性ポリ無機塩を第2の凝集材とし
て添加する。そうすると、プラスイオンの濃度が上昇し
て、そのプラスイオンの一部が膨潤した高分子の鎖の輪
の中に進入するため、この進入したプラスイオンを核に
して高分子の鎖の輪が静電的な縮小を起こす。すなわ
ち、高分子網を形成する鎖の輪の中にプラスイオンが進
入して、この高分子網における多数の鎖の輪の中のプラ
スイオンと高分子の鎖上の解離基のマイナス電荷とが互
に引き合うため、これら高分子の鎖の輪が狭まって高分
子網が収縮する。その結果、高分子網に吸着されて包み
込まれた泥水中の土粒子は、高分子網の収縮に伴って自
由水を抱合したまま収縮し、撹拌による外力を受けるこ
とと相俟って粒状化する。
【0043】実験したところによると、泥土の中には、
第2の凝集材を併用せずに第1の凝集材を単独使用して
粒状化させることができるものもあった。洗浄汚泥と称
する泥土がその例である。砂利や砕石を製造するには、
山から切り出した岩石の破砕片や土砂を振動スクリーン
等の分級機により分級して土砂粒径を所定の大きさに揃
えた後に水で洗浄するが、洗浄汚泥とは、このときに多
量に発生する泥水を濃縮した均一な土粒子分の多い泥土
である。
【0044】次に、こうした凝集材や固化材を泥土に添
加して撹拌混合する多軸撹拌機70の技術内容について
説明する。
【0045】70は撹拌機71を、泥土と凝集材を撹拌
羽根71bで巻き込んで剪断破砕しながら撹拌混合し得
るようにケーシング70a内に複数個並列させて構成し
た多軸撹拌機、70aは基台としてのフレーム2に固定
され撹拌機71を収容するケーシング、70bは多軸撹
拌機70の後端側に設けられ造粒処理用の泥土及び第1
の凝集材がそれぞれ土砂投入口33a及び第1の凝集材
投入ポート43を通じて供給される泥土供給部、70c
は多軸撹拌機70の前端側に設けられ多軸撹拌機70で
造粒処理した泥土を排出する泥土排出口、70dは泥土
供給部70bの前方位置に設けられ第2の凝集材が第2
の凝集材投入ポート53を通じて供給される第2の凝集
材供給部、70eは第2の凝集材供給部70dの前方位
置に設けられ固化材が固化材排出部62eを通じて供給
される固化材供給部である。
【0046】多軸撹拌機70は、パドル混合機とも称
し、後述する撹拌機71を図1に示すように複数個併設
することにより、泥土を凝集材や固化材と共に撹拌羽根
71bで巻き込んで剪断破砕しながら凝集材と撹拌混合
し得るように構成されている。多軸撹拌機70には、図
1に示すように、泥土供給部70bの前方から泥土排出
口70cの後方へ向けて、第1の凝集材供給手段40、
第2の凝集材供給手段50及び固化材供給手段60を順
次設けて、泥土供給部70b、第2の凝集材供給部70
d及び固化材供給部70eを通じてケーシング70aの
内部と連通させ、泥土供給手段30により泥土供給部7
0b内に供給された泥土を、造粒処理して泥土排出口7
0cへ排出する。
【0047】71は前方に向かって下方に傾斜した多数
の独立した撹拌羽根71bを回転軸71aに固着して構
成され複数個併設される撹拌機、71aは回転駆動装置
71cにより回転駆動される撹拌機71の回転軸、71
bはこの回転軸71aに所定間隔で多数設けられる撹拌
羽根、71cは撹拌機71のケーシング70a内の後端
部に設置され各撹拌機71を駆動する回転駆動装置、7
1dはケーシング70aの前端部に固定された回転軸7
1aの前端部側の軸受である。
【0048】各撹拌機71の回転軸71aは、回転駆動
装置71cと軸受71dとで支持され、回転駆動装置7
1cにより回転駆動される。各撹拌機71の撹拌羽根7
1bは、つる巻き状に連続して形成されたスクリュ羽根
とは異なりそれぞれが独立して形成されている。撹拌機
71は、このような独立した撹拌羽根71bを回転軸7
1aに多数固着して構成される。多数の撹拌羽根71b
は、図1に示すように何れも前方に向かって下方に傾斜
するように設けられ、互いに平行になるように配列され
ている。多数の撹拌羽根71bは、このように前方に向
かって下方に傾斜しているため、ケーシング70a内に
取り込まれた泥土が各撹拌羽根71bを通過する都度、
その泥土を漸次前方に移動させることができる。回転駆
動装置71cは、回転数を可変制御できるように構成し
ていて、各撹拌機71の回転軸71aの回転数を適宜調
節できるようにしている。
【0049】したがって、多軸撹拌機70は、ケーシン
グ70a内の泥土を回転駆動装置71cの回転数に応じ
た搬送量で搬送することができ、さらには、建設現場で
の泥土の発生量に応じて回転駆動装置71cの回転数を
制御することにより、造粒処理する泥土の処理量も適宜
調節することができる。この泥土造粒処理装置では、こ
のように回転駆動装置71cの回転数を可変制御して泥
土の処理量を調節できるようにしたことと関連して、第
1の凝集材、第2の凝集材及び固化材を定量供給するた
めの凝集材供給装置42,52及び固化材供給装置62
を設けているため、泥土定量供給ポンプ31による泥土
供給量に応じて凝集材供給装置42,52及び固化材供
給装置62の回転数を制御することにより、泥土の供給
量に見合った第1の凝集材、第2の凝集材及び固化材を
定量供給して、泥土とこれらの材の混合比率を、適切な
値にするように調節することができる。
【0050】多軸撹拌機70は、回転軸71aが互いに
平行になるように撹拌機71を2台以上所望の台数並べ
て構成する。その場合、各撹拌機71の多数の撹拌羽根
71bが隣接する撹拌機71の撹拌羽根71bの間に入
り込むように配置する。すなわち、各撹拌機71の撹拌
羽根71bが隣接するもの同士で半径方向においてラッ
プするようにするとともに、各撹拌機71の撹拌羽根7
1bを隣接する撹拌機71の撹拌羽根71bと回転軸方
向に位相をずらして両者が干渉しないように配列する。
隣接する一対の撹拌機71の撹拌羽根71bは、前述し
たように各撹拌羽根71bが傾斜するように設けられて
いて、同一方向及び反対方向の何れの方向に回転させる
ときでも、隣接する一対の撹拌羽根71bにより泥土を
巻き込んで剪断破砕することができる。
【0051】各撹拌羽根71bは、こうして泥土を剪断
破砕するときに泥土を撹拌する。また、各撹拌羽根71
bは、前述したように泥土を前方に移動させるが、この
ときにも泥土を撹拌する。すなわち、泥土は、撹拌羽根
71bにより前方に移動させられるときに変形を伴って
移動し、泥土が変形すると、泥土中の土粒子間に相対移
動が生じる。そのため、泥土は、多軸撹拌機70により
搬送されているときにも、土粒子が絶えず撹拌されるこ
とになり、ひいては、第1の凝集材、第2の凝集材及び
固化材と撹拌混合されることとなる。
【0052】ちなみに、こうした積極的な撹拌機能を有
する多軸撹拌機70を、泥土の搬送に多用されるスクリ
ュコンベアと比べると、スクリュコンベアは、専ら泥土
を移動させる機能を果たし、泥土を剪断破砕する機能を
もたないのは勿論のこと、積極的な撹拌機能を備えてい
ない。すなわち、スクリュコンベアは、泥土を搬送する
とき、泥土をスクリュ羽根やケーシングと接触させなが
ら変形させることなく前方に平行移動させるため、スク
リュ羽根やケーシングと接触する泥土の部分の土粒子を
多少は撹拌するものの、積極的な撹拌機能は備えていな
い。
【0053】この泥土造粒処理装置では、泥土を、こう
したスクリュコンベアによることなく、多軸撹拌機70
により搬送しながら凝集材を多軸撹拌機70内に供給す
るようにしているので、泥土を剪断破砕して細分化しな
がら撹拌羽根71bによる泥土の剪断破砕及び搬送の双
方の動作に伴って積極的に撹拌することができ、これに
より、凝集材に対する泥土の触れ合い回数を飛躍的に高
めることができて、凝集材を泥土に均一に混合させるこ
とができる。そのため、泥土は、泥土排出口70cへ排
出されたときには確実に凝集されている。この凝集され
泥土は、凝集により集合した土粒子間に自由水を抱合し
てはいるものの、表面が見掛け上湿り気のほとんどない
乾燥状態を呈した粒状をなしている。また、固化材につ
いても、前記のメカニズムと同様のメカニズムにより泥
土を積極的に撹拌するため、固化材に対する泥土の触れ
合い回数を飛躍的に高めることができて、凝集材と同
様、固化材を泥土に均一に混合させることができる。
【0054】泥土供給手段で供給される泥土貯溜槽11
内の泥土は、多軸撹拌機70による泥土造粒処理装置に
より造粒処理されるが、その造粒処理を行うときの作用
について説明する。その作用の説明を行うに当たって
は、説明の便のため、最初に、固化材供給手段60から
固化材を供給せずに第1の凝集材及び第2の凝集材だけ
を供給する場合を想定して説明する。
【0055】まず、多軸撹拌機70を回転駆動しながら
泥土定量供給ポンプ31を駆動して泥土を多軸撹拌機7
0内に泥土供給部70bから供給する。また、第1の凝
集材供給装置42を駆動して第1の凝集材を多軸撹拌機
70内に泥土供給部70bから供給し、固化材供給装置
62は停止させておく。そうすると、多軸撹拌機70
は、泥土を第1の凝集材と共に撹拌羽根70bに巻き込
んで、剪断破砕して細分化しながら泥土排出口70c側
へ搬送する。このとき、泥土を撹拌羽根70bにより剪
断破砕して細分化することに加えて、撹拌羽根70bに
よる泥土の剪断破砕及び搬送の双方の動作に伴って泥土
を積極的に撹拌するため、第1の凝集材に対する泥土の
触れ合い回数を飛躍的に高めることができて、第1の凝
集材を泥土に均一に混合させることができる。そのた
め、泥土は、確実に凝集され、凝集された無数の土粒子
間に自由水を満遍なく抱合することができる。
【0056】こうした凝集処理によっては泥土を粒状化
させることができないときには、第1の凝集材を供給す
るのと並行して、第1の凝集材供給装置42の駆動によ
り第2の凝集材を多軸撹拌機70内に第2の凝集材供給
部70dから供給する。そうすると、多軸撹拌機70
は、第1の凝集材で凝集されて自由水を抱合した湿り気
の少ない泥土に第2の凝集材が混合される。すなわち、
第1の凝集材を泥土に混合するときと同様のメカニズム
により泥土を積極的に撹拌するため、第2の凝集材に対
する泥土の触れ合い回数を飛躍的に高めることができ
て、第1の凝集材と同様、第2の凝集材を泥土に均一に
混合させることができる。そのため、第1の凝集材で凝
集された泥土は、泥土排出口70cへ排出されるときに
は第2の凝集材により粒状化され、粒状泥土生成物が泥
土排出口70cへ排出されてベルトコンベア20でトラ
ック等の運搬装置に移送される。
【0057】このように、この泥土造粒処理装置では、
第1の凝集材の単独使用により泥土を粒状化する場合及
び第2の凝集材の併用により泥土を粒状化する場合の何
れの場合も、泥土の造粒処理を多軸撹拌機70により連
続的かつ効果的に行うこともできるため、泥土を大量に
造粒処理することが可能になる。その結果、処理した泥
土の付加価値を高め、その用途を拡大することができ
る。
【0058】以上、固化材を多軸撹拌機70に供給しな
いものとして説明したが、粒状泥土生成物の強度を高め
る必要がある場合には、以上のような造粒処理を行う際
に、第1の凝集材や第2の凝集材を供給するのと並行し
て、固化供給装置62の駆動により固化材を多軸撹拌機
70内に固化材供給部70eから供給する。そうする
と、多軸撹拌機70は、第1の凝集材を泥土に混合する
ときと同様のメカニズムにより泥土を積極的に撹拌する
ため、固化材に対する泥土の触れ合い回数を飛躍的に高
めることができて、第1の凝集材と同様、固化材を泥土
に均一に混合させることができる。その結果、多軸撹拌
機70のケーシング70a内の閉ざされた保温空間内で
泥土中の自由水の一部を効果的に利用しながら固化材中
の生石灰成分の消化吸収反応を進行させて、凝集材で粒
状化させた泥土を固化することができ、これにより粒状
泥土生成物の強度を高めることができる。
【0059】ところで、第1の凝集材は、泥土に適切に
混合すれば、0.2〜0.3重量%程度の僅少な添加量
で泥土を十分に凝集させることができる。そのために
は、第1の凝集材を泥土に満遍なく均一に混合すること
が必要である。試験研究したところによると、こうした
理想的な第1の凝集材の混合を達成するには、第1の凝
集材の多軸撹拌機70への供給位置すなわち第1の凝集
材投入ポート43の位置がキーポイントになることが判
明した。そこで、このことを、図5、図6及び図9を用
いて説明する。
【0060】いま、仮に、第1の凝集材投入ポート43
及び第1の凝集材吐出配管45を、図5に示すように泥
土供給部70bへの泥土の投入位置から泥土排出口70
c側に距離Xずらして(43a)及び(45a)のよう
に配置したとすると、泥土供給部70bへ投入された泥
土は、図6に示すように撹拌機71の撹拌羽根71bで
撹拌されて距離X移動する間に、多軸撹拌機70の幅方
向に距離Wだけ拡散される。また、この間、泥土は含水
比が高く粘性が低いために多軸撹拌機70のケーシング
70aの底部を流れるように移動する。こうした状態の
泥土に対して、(43a)の位置のポートから前記0.
2〜0.3重量%前後の微量の第1の凝集材を投入した
場合には、第1の凝集材は、ごく一部の泥土にほんの少
しずつしか添加されないことになる。そのため、第1の
凝集材を泥土に均一には混合させにくくなって、泥土へ
の第1の凝集材の混合性能が低下し、ひいては、第1の
凝集材による泥土の凝集機能が低下する。
【0061】一方、図6及び図9に示すように、第1の
凝集材投入ポート43及び第1の凝集材吐出配管45
を、多軸撹拌機70の幅方向にずらして(43b)及び
(45b)のように配置して第1の凝集材を投入したも
のとする。そうすると、第1の凝集材は、多軸撹拌機7
0のケーシング70aに付着して、投入した第1の凝集
材の量からケーシング70aに付着した第1の凝集材の
量を差し引いた量の第1の凝集材しかケーシング70a
内の泥土に添加させないことになり、やはり、第1の凝
集材による泥土の凝集機能が低下する。以上のように第
1の凝集材投入ポート43を(43a)や(43b)の
ように配置した場合、第1の凝集材の投入量を増加すれ
ば、その投入量の増加に応じて泥土の凝集機能を向上さ
せることはできるが、高価な凝集材を浪費することとな
る。
【0062】この泥土造粒処理装置は、こうした問題を
生じさせないようにするため、泥土供給機としての泥土
定量供給ポンプ31を通過した後、撹拌機71に至るま
での間の泥土の流れの中に第1の凝集材を投入できるよ
うに、第1の凝集材投入ポート43の凝集材投入口を配
置した。凝集材投入口をこのように配置する場合、図
5、図6及び図9に示すように、泥土吐出配管33の泥
土投入口33aから撹拌機71に流れ落ちる泥土の流れ
の中に第1の凝集材が投入されるように第1の凝集材投
入ポート43及び第1の凝集材吐出配管45を配置する
ことができる。その場合、泥土投入口33aの間近の流
れが広がる前の泥土に投入されるように配置するのが望
ましい。また、第1の凝集材投入ポート43及び第1の
凝集材吐出配管45は、図5及び図6に43’,45’
で示すように第1の凝集材が泥土吐出配管33内に投入
されるように配置することもでき、更には、以上述べた
ような態様で複数個所に配置することもできる。
【0063】第1の凝集材投入ポート43の凝集材投入
口をこうして配置すると、撹拌機71の撹拌羽根71b
で撹拌されて拡散される前の泥土の流れの中に、第1の
凝集材を直接的に投入することができて、第1の凝集材
を泥土に均一に混合させやすくすることができるととも
に、高価な凝集材が多軸撹拌機70のケーシング70a
に付着して浪費されるのを確実に防ぐこともできる。そ
のため、泥土に対する第1の凝集材の混合性能を向上さ
せることができて、より少ない凝集材により所期の凝集
効果を得ることができる。
【0064】第1の凝集材投入ポート43を図9に示す
ように配置した上、管推進工事で発生した含水比110
%程度の砂混じりシルトの泥土に対し、この泥土に見合
った約0.2%の第1の凝集材を添加して多軸撹拌機7
0で十分に撹拌混合したところ、泥土は、凝集するもの
の未だ粒状化しないで一塊の泥土状をなした。そのた
め、こうして凝集させた泥土に第2の凝集材を添加して
多軸撹拌機70で撹拌混合した。そうすると、この泥土
は、徐々に粒状化され、撹拌羽根71bで撹拌され前方
に搬送される都度、細粒化されて行き、泥土排出口70
cへ排出されるときには、所期の粒状泥土生成物を得る
ことができた。
【0065】しかしながら、その場合、泥土投入口33
aから供給された泥土と第1の凝集材投入口から供給さ
れた第1の凝集材とが十分に混合されていない状態で第
2の凝集材を添加すると、第1の凝集材で泥土中の自由
水を土粒子間に十分に抱合させない状態のまま、泥土が
粒状化されることとなるので、水気のある低品質の粒状
泥土生成物が生成される。そのため、第2の凝集材が適
切なタイミングで投入されるように第2の凝集材投入ポ
ート53の第2の凝集材投入口の位置を適切に選定する
ことが必要である。
【0066】実験したところによると、泥土と第1の凝
集材とが3ピッチ乃至4ピッチ相当分の撹拌羽根71b
すなわち3,4枚分の撹拌羽根71bで混合された状態
で第2の凝集材が投入されるように第2の凝集材投入ポ
ート53の第2の凝集材投入口を配置すれば、泥土と第
1の凝集材とが十分に混合された状態で第2の凝集材を
添加できることが判明した。したがって、不測の事態に
備え余裕分をみて、泥土と第1の凝集材とが3ピッチ乃
至5ピッチ相当分の撹拌羽根71bで混合された状態で
第2の凝集材が投入されるように第2の凝集材投入口を
配置すれば、第1の凝集材と十分に混合された泥土に第
2の凝集材を添加することが確実に達成できる。その結
果、第1の凝集材で凝集させた泥土を、第2の凝集材に
より水気のない良好な状態で粒状化させることができて
高品質の粒状泥土生成物を得ることができる。
【0067】図7及び図8には、3ピッチ相当分の撹拌
羽根71bで第1の凝集材と混合された泥土に第2の凝
集材が投入されるように第2の凝集材投入ポート53の
第2の凝集材投入口を配置した例を示している。この第
2の凝集材投入口は、図10に示すように第2の凝集材
投入ポート53に一つ設けているが、複数設けてもよ
い。例えば、図11に示すように、第2の凝集材投入ポ
ート53の前端部に、第2の凝集材を下方に散布するた
めの多数の散布孔56aを穿設した横配管56を連結す
ることにより、第2の凝集材投入口を複数設ける。この
ように第2の凝集材投入口を複数設けると、第1の凝集
材と混合された泥土に第2の凝集材を満遍なく投入し添
加することができて、泥土への第2の凝集材の混合性能
を向上させることができる。
【0068】第1の凝集材及び第2の凝集材がそれぞれ
供給される泥土供給部70b及び第2の凝集材供給部7
0dは、各凝集材を導入できればよいので、単なる開口
でもよいが、ここに示す例では、各凝集材投入ポート4
3,53をそれぞれ導入して覆うカバーのように形成さ
れているので、各凝集材投入ポート43,53の凝集材
投入口を外界から遮蔽された空間内に配置することがで
きる。そのため、野外作業中に風が吹いたときでも、そ
の風の影響を受けることなく各凝集材投入ポート43,
53から各凝集材を予定した方向に投入することができ
て、風による各凝集材の散逸を防止できるのは勿論のこ
と、特に第1の凝集材については、泥土投入口33aか
ら流れ出る泥土の流れの中に、風に影響されずに凝集材
を確実に投入することができる。
【0069】撹拌機71を複数個並設して多軸撹拌機7
0を構成する場合、図では、撹拌機71を2個並設して
構成した例を示しているが、撹拌機71を3個以上並設
した場合でも、泥土の処理量が変わるだけであって、多
軸撹拌機70それ自体の本質的な機能は、2個並設した
場合と基本的に変わらない。したがって、各凝集材投入
ポート43,53の凝集材投入口の配置等に関する説明
は、撹拌機71を3個以上並設した場合にも当てはめる
ことができる。ここでは、多軸撹拌機70に第1の凝集
材供給手段40と第2の凝集材供給手段50と固化材供
給手段60とを設ける例を示したが、洗浄汚泥等泥土の
土質によっては、第1の凝集材の単独使用により泥土を
粒状化することができる場合もあるので、第2の凝集材
供給手段50及び固化材供給手段60は、必要に応じて
適宜省略することができる。その場合、第2の凝集材供
給手段50及び固化材供給手段60を別途配備した撹拌
装置に個別的または一緒に設けてアタッチメントとし、
第1の凝集材で凝集した泥土を第2の凝集材や固化材で
処理したいときにだけ、その泥土をアタッチメントに送
って処理するようにすることもできる。
【0070】次に、以上述べた泥土造粒処理装置を移動
できるように改変した変形例を図12乃至図20に基づ
いて説明する。図12は、図1の泥土造粒処理装置の第
1の変形例を一部破断して示す平面図、図13は、図1
2のX111−X111線断面図、図14は、図13の XIV−XI
V 線断面図、図15は、図13のXV−XV線断面図、図1
6は、図13の XVI−XVI 線断面図、図17は、図1の
泥土造粒処理装置の第2の変形例を一部破断して示す縦
断面図、図18は、図17の XVIII−XVIII 線断面図、
図19は、図17の変形例の使用時の状態を一部破断し
て示す平面図、図20は、図19のXX−XX線断面図であ
る。なお、これらの図において既に述べた図1乃至図1
1と同一符号を付けた部分は、これら既述の図と同等の
部分を表すので、詳述しない。
【0071】まず、第1の変形例を図12乃至図16に
基づいて説明する。この第1の変形例は、すでに述べた
泥土造粒処理装置1のほか、これに関連する装置とし
て、この泥土造粒処理装置1の泥土供給手段30で多軸
撹拌機70内に供給される泥土を貯溜するための泥土貯
溜装置100と、この多軸撹拌機70の泥土排出口70
cから排出される泥土を取り込んで泥土の運搬装置へ移
送するためのベルトコンベア20と、泥土造粒処理装置
1の各種駆動部等を駆動するための動力源となるエンジ
ン203と、前記の各種駆動部を操作するための運転操
作盤205とをクローラ式走行装置200に搭載して、
泥土の発生現場内を走行できるように構成した例であ
る。泥土造粒処理装置1は、第1の凝集材供給手段4
0、第2の凝集材供給手段50、固化材供給手段60及
び多軸撹拌機70を備えていて、既に述べた例と基本的
な構造は変わらないが、固化材供給手段60の構造を若
干変更しているので、最初にその構造について述べる。
【0072】この変形例では、固化材供給手段60は、
固化材投入ホッパ61と、固化材投入ホッパ61と固化
材導入口65との間に設けられ固化材投入ホッパ61内
の固化材を多軸撹拌機70へ定量供給する固化材切り出
し装置64と、固化材投入ホッパ61内の固化材を多軸
撹拌機70へ導入する固化材導入口65とで構成され
る。固化材切り出し装置64は、固化材を固化材投入ホ
ッパ61から取り込み固化材導入口65へ排出するため
の出入り口が上下に設けられ円弧状の内周面を有するケ
ーシング64bと、図示しない回転駆動装置で回転駆動
されるロータ64cと、このロータ64cに、ケーシン
グ64bの内周面に密接するように放射状に設けられ、
ケーシング64bと協働して等容積の多数の空間を区画
し得る多数の切り出し羽根64aとで構成されている。
ロータ64cは、その回転数を回転駆動装置により可変
制御できるように構成されている。
【0073】固化材切り出し装置64は、こうした構造
を備えているので、図示しない駆動装置によりロータ6
4cを所定方向に回転駆動すると、固化材投入ホッパ6
1からケーシング64bの入口に取り込まれた固化材
は、切り出し羽根64aにより一定量切り出されて、こ
の切り出し羽根64aとケーシング64bとで区画され
た多数の空間に逐次充填される。次いで、この固化材
は、切り出し羽根64aが回転することによりケーシン
グ64bの出口から排出され、固化材導入口65を通じ
て多軸撹拌機70内に、単位時間当たりの供給量が一定
になるよう定量供給される。固化材切り出し装置64
は、前述したスクリューコンベアによる固化材供給装置
62と同様、固化材供給装置としての働きをし、要求さ
れる粒状泥土生成物の品質に応じて適切な量の固化材を
定量供給して、泥土に対する固化材の混合比率を適切な
値に保持できるようにする。
【0074】泥土造粒処理装置1の周辺の装置について
説明すると、100は投入された泥土を貯溜して泥土供
給部70bに供給するための泥土貯溜装置、101は油
圧ショベル等の建設作業機のバケット400ですくった
泥土が投入されその泥土を貯溜する泥土貯溜用ホッパ、
102は泥土貯溜用ホッパ101に投入される泥土を分
級して大石等の夾雑物を取り除くための振動スクリーン
である。泥土貯溜装置100は、泥土貯溜用ホッパ10
1と振動スクリーン102とを設けて構成され、建設工
事等で発生した泥土を振動スクリーン102で分級して
夾雑物を除去した上で泥土貯溜用ホッパ101に貯溜す
る。
【0075】200は一対のクローラ式走行体201
a,201bを車体フレーム202で連結して構成され
たクローラ式走行装置、201a,201bはスプロケ
ットで駆動されるクローラベルトを推進手段として地上
を走行する右側及び左側のクローラ式走行体、202は
これら一対のクローラ式走行体201a,201bを一
定間隔を置いて連結しクローラ式走行装置に搭載する種
々の装置を支持する車体フレーム、203は泥土造粒処
理装置1、泥土貯溜装置100及びベルトコンベア20
の各種駆動部やクローラ式走行体201a,201bの
スプロケット等を駆動するためのエンジン、203aは
エンジン203等を設置する前部基台、204はクロー
ラ式走行装置200を操縦するための操作レバー、20
5は泥土造粒処理装置1やその関連装置20,100の
前記各種駆動部を運転操作するための運転操作盤であ
る。
【0076】車体フレーム202は、前方及び後方をク
ローラ式走行体201a,201bよりも張り出すよう
に設置している。そして、車体フレーム202の前方の
張出し部には、前部基台203aを固定して、この前部
基台203aにエンジン203、操作レバー204及び
運転操作盤205を設置し、操作レバー204及び運転
操作盤205のそばには、図示しない運転席を設けてい
る。一方、車体フレーム202の後方の張出し部には、
油圧ショベル等建設作業機のバケット400ですくった
泥土を直接投入できるように泥土貯溜用ホッパ101を
設置している。また、車体フレーム202の中間部に
は、支持フレーム2aを介して多軸撹拌機70を設置
し、泥土排出口70cが前方の張出し部上に位置するよ
うに多軸撹拌機70の前部をクローラ式走行体201
a,201bよりも若干前方に延出している。さらに、
車体フレーム202の前方の張出し部には、粒状泥土生
成物を取り込んで移送するためのベルトコンベア20の
後端部をピンで着脱かつ回動可能に軸着している。
【0077】このベルトコンベア20は、その後端位置
のシュート21を泥土排出口70cの下方に配置すると
ともに、中間部を前部基台203aの前端部に支持部材
23により高さ位置を調節できるように取外し可能に懸
架することにより、前方に向かって上方に傾斜させて設
置している。ベルトコンベア20をこうした態様でクロ
ーラ式走行装置200に予め設置しておくことにより、
泥土排出口70cから排出される粒状泥土生成物をシュ
ート21で受けた後、ベルトコンベア20で移送してト
ラック等の荷台に搬出することができるとともに、ベル
トコンベア20の設置に手間がかからず、その設置を能
率的に行うことができる。
【0078】また、車体フレーム202の前方及び後方
にそれぞれ前記張出し部を設けて、前方の張出し部に運
転席を配置するとともに、この運転席から遠く離れた車
体フレーム202の後方の張出し部に泥土貯溜用ホッパ
101を配置しているため、泥土を油圧ショベル等の建
設作業機で泥土貯溜用ホッパ101に投入する際、油圧
ショベルのバケット400等の建設作業機の可動部が運
転席付近に侵入する恐れがない。そのため、泥土貯溜用
ホッパ101への泥土の投入作業を、運転席にそれほど
注意を払わなくても安全に行うことができ、運転席周辺
を泥土で汚す恐れもない。ベルトコンベア20は、取外
しができるので、必要に応じて取り外すこともできて取
り扱いの便も良い。
【0079】エンジン203により駆動される駆動部の
うち、泥土造粒処理装置1の駆動部としては、泥土定量
供給ポンプ31、各凝集材供給装置42,52及び固化
材切り出し装置64の回転駆動装置や多軸撹拌機70の
回転駆動装置71cを挙げることができ、泥土貯溜装置
100の駆動部としては、振動スクリーン102の駆動
装置を挙げることができる。この第1の変形例に係る泥
土造粒処理装置は、以上のような泥土造粒処理装置1、
ベルトコンベア20、泥土貯溜装置100、エンジン2
03及び運転操作盤205等の泥土の造粒処理に有用な
種々の装置をクローラ式走行装置200に搭載して構成
したものである。
【0080】この泥土造粒処理装置を泥土発生現場に輸
送する場合、図示しないトレーラに積み込んで輸送し、
トレーラが目的地に到着したら、泥土造粒処理装置1や
泥土貯溜装置100やベルトコンベア20等を搭載した
クローラ式走行装置200を走行運転させトレーラから
降ろす。トレーラから降ろす際、本装置自身が走行する
ことができるので、荷降用の重機を必要としない。この
泥土造粒処理装置は、クローラ式走行装置200やこれ
を駆動、操縦するためのエンジン203及び操作レバー
204を備えているので、泥土の発生現場内を走行して
自由に移動することができる。
【0081】したがって、例えば浚渫工事のように泥土
が広い領域にわたって発生する泥土発生現場で泥土を造
粒処理する場合でも、泥土造粒処理装置1や泥土貯溜装
置100やベルトコンベア20等の泥土の造粒処理に有
用な種々の装置を現場で組み立てる手間を要することな
く、現場内の所望の場所に自在に移動することができ
て、泥土の造粒処理を能率的に行うことができる。ま
た、特に泥土貯溜用ホッパ101を備えた泥土貯溜装置
100を付設しているため、泥土発生現場の泥土を油圧
ショベル等の建設作業機で泥土貯溜用ホッパ101内に
直接投入することにより、泥土発生現場の泥土を能率的
に造粒処理することができる。
【0082】次に、第2の変形例を図17乃至図20に
基づいて説明する。この第2の変形例は、第1の変形例
で用いているのと同様の泥土造粒処理装置1のほか、こ
れに関連する装置として、前記の泥土貯溜装置100、
泥土造粒処理装置1の各種駆動部等を駆動するための動
力源となるエンジン301等を一体化して輸送車両30
0に積降し可能に搭載した例である。すなわち、この第
2の変形例は、泥土造粒処理装置1や泥土貯溜装置10
0と、これら泥土造粒処理装置1や泥土貯溜装置100
の駆動部の動力源となるエンジン301やその駆動部を
運転操作するための運転操作盤302等を設置した前部
基台301aとを基台3上に設置して一体化し、この基
台3を輸送車両300に積降し可能に搭載して、輸送車
両300を泥土の発生現場に移動できるように構成して
いる。
【0083】したがって、この第2の変形例に係る泥土
造粒処理装置は、泥土造粒処理装置1やその関連装置で
ある泥土貯溜装置100及びエンジン301を一体化し
た基台3を輸送車両300に搭載して泥土発生現場まで
運んだ後に輸送車両300から降ろして図19及び図2
0に示すように固定するだけで、泥土造粒処理装置1や
その関連装置を現場で組み立てることなく、所望の場所
に設置することができる。そのため、泥土造粒処理装置
1やその関連装置の泥土発生現場への輸送や設置をきわ
めて簡便に行うことができる。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この出
願の第1番目の発明、第2番目の発明及び第3番目の発
明は、それぞれ、「課題を解決する手段」の項に示した
1)、2)及び3)手段を採用しているので、各発明に
よれば、泥土を大量に造粒処理するのに適した泥土造粒
処理装置が得られる。その結果、処理した泥土の付加価
値を高めることができるとともにその用途を拡大するこ
とができる。この出願の第1番目の発明では、特に、泥
土供給機を通過した後撹拌機に至るまでの間の泥土の流
れの中に凝集材を投入できるように凝集材投入口を配置
しているので、泥土に対する凝集材の混合性能を向上さ
せることができて、より少ない凝集材により所期の凝集
効果を得ることができる。
【0085】この出願の第2番目の発明では、特に、第
1の凝集材と撹拌混合した泥土を粒状化するための第2
の凝集材を多軸撹拌機内に供給する第2の凝集材供給手
段を設けているので、第1の凝集材だけによっては泥土
を粒状化することができないときには、第2の凝集材を
多軸撹拌機内に供給することにより、第1の凝集材で凝
集させた泥土に第2の凝集材を均一に混合させて泥土を
粒状化させることができる。その場合、泥土と第1の凝
集材とが特に3ピッチ乃至5ピッチ相当分の撹拌羽根で
混合された状態で第2の凝集材が投入されるように第2
の凝集材投入口を配置しているので、第1の凝集材と十
分に混合して凝集した泥土に第2の凝集材が投入される
こととなり、これにより、その凝集した泥土を、第2の
凝集材により水気のない良好な状態で粒状化させること
ができて高品質の粒状泥土生成物を得ることができる。
この出願の第3番目の発明は、この出願の第1番目の発
明及び第2番目の発明の作用効果を併せ発揮することが
できる。
【0086】この出願の第1番目の発明を具体化する場
合に、特に、特許請求の範囲の請求項4に記載のように
具体化すれば、風の影響を受けることなく凝集材投入ポ
ートから凝集材を予定した方向に投入することができ
て、風による各凝集材の散逸を防止できるのは勿論のこ
と、泥土投入口から流れ出る泥土の流れの中に、風に影
響されずに凝集材を確実に投入することができる。
【0087】この出願の第3番目の発明を具体化する場
合に、特に、特許請求の範囲の請求項5に記載のように
具体化すれば、例えば浚渫工事のように泥土が広い領域
にわたって発生する泥土発生現場で泥土を造粒処理する
場合でも、泥土造粒処理装置や泥土貯溜装置やコンベア
等の泥土の造粒処理に有用な種々の装置を現場で組み立
てる手間を要することなく、現場内の所望の場所に自在
に移動することができて、泥土の造粒処理を能率的に行
うことができる。この出願の第3番目の発明を具体化す
る場合に、特に、特許請求の範囲の請求項6に記載のよ
うに具体化すれば、こうした泥土造粒処理装置やその関
連装置である泥土貯溜装置及びエンジンを一体化したも
のを輸送車両に搭載して泥土発生現場まで運んだ後、輸
送車両から降ろして固定すれば、泥土造粒処理装置やそ
の関連装置を現場で組み立てることなく、所望の場所に
設置することができて、これらの装置の泥土発生現場へ
の輸送や設置をきわめて簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体化例の泥土造粒処理装置を一部破
断して示す平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の III−III 線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】第1の凝集材投入口の配置を説明するための図
2のV 部に対応する拡大図である。
【図6】多軸撹拌機の内部を示す図5の矢印VI−VI方向
の矢視図である。
【図7】第2の凝集材投入口の配置を説明するための図
2のV 部に対応する拡大図である。
【図8】多軸撹拌機の内部を示す図7の矢印VIII−VIII
方向の矢視図である。
【図9】図5のIX−IX線断面図である。
【図10】図7の X−X 線断面図である。
【図11】図10と同等の部分の変形例を示す断面図で
ある。
【図12】図1の泥土造粒処理装置の第1の変形例を一
部破断して示す平面図である。
【図13】図12のX111−X111線断面図である。
【図14】図13の XIV−XIV 線断面図である。
【図15】図13のXV−XV線断面図である。
【図16】図13の XVI−XVI 線断面図である。
【図17】図1の泥土造粒処理装置の第2の変形例を一
部破断して示す縦断面図である。
【図18】図17の XVIII−XVIII 線断面図である。
【図19】図17の変形例の使用時の状態を一部破断し
て示す平面図である。
【図20】図19のXX−XX線断面図である。
【符号の説明】
1 泥土造粒処理装置 2,2a 支持フレーム 3 基台 11 泥土貯留槽 20 ベルトコンベア 30 泥土供給手段 33 泥土吐出配管 33a 泥土投入口 31 泥土定量供給ポンプ 40 第1の凝集材供給手段 41 第1の凝集材貯留タンク 42 第1の凝集材供給装置 43 第1の凝集材投入ポート 44 第1の凝集材吸込み配管 45 第1の凝集材吐出配管 50 第2の凝集材供給手段 51 第2の凝集材貯留タンク 52 第2の凝集材供給装置 53 第2の凝集材投入ポート 54 第2の凝集材吸込み配管 55 第2の凝集材吐出配管 60 固化材供給手段 61 固化材ホッパ 62 固化材供給装置 64 固化材切り出し装置 65 固化材導入口 70 多軸撹拌機 70a ケーシング 70b 泥土供給部 70c 泥土排出口 70d 第2の凝集材供給部 70e 固化材供給部 71 撹拌機 71a 回転軸 71b 撹拌羽根 71c 回転駆動装置 100 泥土貯溜装置 101 泥土貯溜用ホッパ 102 振動スクリーン 200 クローラ式走行装置 201a,201b クローラ式走行体 202 車体フレーム 203 エンジン 204 操作レバー 205 運転操作盤 300 輸送車両 301 エンジン 302 運転操作盤 B 第1の凝集材 C 第2の凝集材 MD 泥土 SD 固化材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01F 7/04 B01F 7/04 B 4G078 15/02 15/02 A B02C 19/12 B02C 19/12 A 21/02 21/02 B60P 3/00 B60P 3/00 K Fターム(参考) 4D015 BA19 BA28 BB05 BB14 CA11 DA04 DA13 DA16 DB02 DB12 4D059 AA30 BE55 BE57 BE58 BE59 BE60 BJ01 BK09 BK11 CB04 CB21 CC04 DA17 DA24 DB21 DB24 DB25 4D067 CG08 DD04 DD13 DD14 GA03 GB03 4G035 AB46 AB48 AE13 4G037 AA02 AA03 EA03 4G078 AA06 AB01 AB11 BA01 BA07 CA01 CA05 CA12 CA17 DA01 EA10 EA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の独立した撹拌羽根を回転軸に対し
    て傾斜させて固着した撹拌機を、泥土を凝集材と共に撹
    拌羽根で巻き込んで剪断破砕しながら凝集材と撹拌混合
    し得るように複数個並設して多軸撹拌機を構成し、泥土
    を泥土供給機で泥土投入口へ送って泥土投入口から多軸
    撹拌機内に供給する泥土供給手段と、泥土中の自由水を
    土粒子間に抱合させるための凝集材を凝集材供投入口か
    ら多軸撹拌機内に供給する凝集材供給手段とを設けて、
    泥土供給機を通過した後撹拌機に至るまでの間の泥土の
    流れの中に凝集材を投入できるように凝集材投入口を配
    置し、泥土を粒状化するように構成したことを特徴とす
    る泥土造粒処理装置。
  2. 【請求項2】 多数の独立した撹拌羽根を回転軸に対し
    て傾斜させて固着した撹拌機を、泥土を凝集材と共に撹
    拌羽根で巻き込んで剪断破砕しながら凝集材と撹拌混合
    し得るように複数個並設して多軸撹拌機を構成し、泥土
    を泥土供給機で泥土投入口へ送って泥土投入口から多軸
    撹拌機内に供給する泥土供給手段と、泥土中の自由水を
    土粒子間に抱合させるための第1の凝集材を第1の凝集
    材供投入口から多軸撹拌機内に供給する第1の凝集材供
    給手段と、第1の凝集材と撹拌混合した泥土を粒状化す
    るための第2の凝集材を第2の凝集材供投入口から多軸
    撹拌機内に供給する第2の凝集材供給手段とを設けて、
    泥土投入口から供給された泥土と第1の凝集材投入口か
    ら供給された第1の凝集材とが3ピッチ乃至5ピッチ相
    当分の撹拌羽根で混合された状態で第2の凝集材が投入
    されるように第2の凝集材投入口を配置したことを特徴
    とする泥土造粒処理装置。
  3. 【請求項3】 多数の独立した撹拌羽根を回転軸に対し
    て傾斜させて固着した撹拌機を、泥土を凝集材と共に撹
    拌羽根で巻き込んで剪断破砕しながら凝集材と撹拌混合
    し得るように複数個並設して多軸撹拌機を構成し、泥土
    を泥土供給機で泥土投入口へ送って泥土投入口から多軸
    撹拌機内に供給する泥土供給手段と、泥土中の自由水を
    土粒子間に抱合させるための第1の凝集材を第1の凝集
    材供投入口から多軸撹拌機内に供給する第1の凝集材供
    給手段と、第1の凝集材と撹拌混合した泥土を粒状化す
    るための第2の凝集材を第2の凝集材供投入口から多軸
    撹拌機内に供給する第2の凝集材供給手段とを設けて、
    泥土供給機を通過した後撹拌機に至るまでの間の泥土の
    流れの中に第1の凝集材を投入できるように第1の凝集
    材投入口を配置するとともに、泥土投入口から供給され
    た泥土と第1の凝集材投入口から供給された第1の凝集
    材とが3ピッチ乃至5ピッチ相当分の撹拌羽根で混合さ
    れた状態で第2の凝集材が投入されるように第2の凝集
    材投入口を配置したことを特徴とする泥土造粒処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の泥土造粒処理装置にお
    いて、凝集材投入口を外界から遮蔽された空間内に配置
    するようにしたことを特徴とする泥土造粒処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の泥土造粒処理装置と、
    この泥土造粒処理装置の泥土供給手段で多軸撹拌機内に
    供給される泥土を貯溜するための泥土貯溜装置と、多軸
    撹拌機の泥土排出口から排出される泥土を取り込んで泥
    土の運搬装置へ移送するためのコンベアと、前記泥土造
    粒処理装置の各種駆動部を駆動するための動力源となる
    エンジンと、この各種駆動部を操作するための操作盤と
    をクローラ式走行装置に搭載して、泥土の発生現場内を
    走行できるように構成したことを特徴とする泥土造粒処
    理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の泥土造粒処理装置と、
    この泥土造粒処理装置の泥土供給手段で多軸撹拌機内に
    供給される泥土を貯溜するための泥土貯溜装置と、前記
    泥土造粒処理装置の各種駆動部を駆動するための動力源
    となるエンジンとを一体化して輸送車両に積降し可能に
    搭載して、泥土の発生現場に移動できるように構成した
    ことを特徴とする泥土造粒処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100854369B1 (ko) * 2006-12-22 2008-09-02 주식회사 포스코 산화 스케일 응집용 응집제 공급라인 막힘 방지장치
JP2009106847A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Fukoku Kogyo Kk 凝集反応槽

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