JP2003192755A - 高屈折率ナフタレン系オリゴマー及び屈折率調整剤 - Google Patents

高屈折率ナフタレン系オリゴマー及び屈折率調整剤

Info

Publication number
JP2003192755A
JP2003192755A JP2001397012A JP2001397012A JP2003192755A JP 2003192755 A JP2003192755 A JP 2003192755A JP 2001397012 A JP2001397012 A JP 2001397012A JP 2001397012 A JP2001397012 A JP 2001397012A JP 2003192755 A JP2003192755 A JP 2003192755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
naphthalene
refractive index
oligomer
based oligomer
refractive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001397012A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihide Senzaki
利英 千崎
Takeshi Takayama
毅 高山
Takahiro Imamura
高弘 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Steel Chemical Co Ltd
Priority to JP2001397012A priority Critical patent/JP2003192755A/ja
Publication of JP2003192755A publication Critical patent/JP2003192755A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた透明性、高屈折率を示すナフタレン系
オリゴマーと、このオリゴマーからなる各種樹脂の屈折
率を調整するための屈折率調整剤を提供する。 【解決手段】 純度99.0重量%以上のナフタレン類
とホルムアルデヒド類とを酸触媒の存在下に縮合させて
なるナフタレン系オリゴマーであって、屈折率が1.6
00以上である高屈折率ナフタレン系オリゴマー。この
オリゴマーはナフタレン類1モルに対し、フェノール類
0〜1モルとホルムアルデヒド類0.2〜2モルを酸触
媒の存在下に、実質的に無酸素雰囲気で反応させること
により得られ、これは樹脂に配合して屈折率が調整され
た樹脂組成物とするために有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高屈折率ナフタレン
系オリゴマー及びその使用方法に関するものであり、詳
しくはナフタレン類とホルムアルデヒド類を縮合させて
得られる高屈折率ナフタレン系オリゴマーに関する。
【0002】
【従来の技術】高屈折率樹脂は、コンタクトレンズ、ネ
ガネレンズ、カメラレンズ等のプラスチックレンズ、プ
リズム、フィルター、画像表示材料等の光学材料分野に
おいて広く使用されている。その他、外観に特徴を与え
るため各種包装容器、ケーシング材料、フィルム、雑
貨、自動車部品等の成形品分野やコーティング材料分野
にも使用されている。高屈折率樹脂を得るための方法と
しては、特開平8−53517号や特開平2−3203
2号に提案されているようにビニルナフタレンやジビニ
ルナフタレンを単独又は他のビニルモノマーを共重合さ
せる方法が知られている。しかし、非ビニル系樹脂を含
む多くの樹脂の基本性能を維持しつつ、高屈折率樹脂が
得られれば、更に望ましい応用が可能となることが期待
される。なお、添加剤による樹脂の屈折率改良として
は、クロロフルオロエチレン系オリゴマーによるフッ素
重合体の屈折率改良が特開平9−110928号公報に
記載されているが、相溶性の点で対象樹脂が含フッ素重
合体に限定される他、価格、原料の安全性、環境への負
荷等の問題がある。
【0003】また、WO01/16199号公報では、
ナフタレンを含む芳香族化合物とホルムアルデヒド類を
縮合させたナフタレン系オリゴマーが報告されている
が、これの用途としては粘着付与剤や制振性付与剤であ
り、光学用途の適用には何も記載がない。それは、この
芳香族オリゴマーは、着色していて、透明性が悪いため
と考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】非ビニル系樹脂を含む
多くの樹脂に透明性を維持しつつ配合可能で、その屈折
率を高めることが可能なナフタレン系オリゴマーを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ナフタレ
ン系オリゴマーの着色、色相、透明性に影響する因子を
検討したところ、原料ナフタレン類の純度、特に特定の
不純物が色相、透明性を悪化させる主要因であること、
更に、縮合反応時及びその後の低沸分留去時の雰囲気を
実質的に無酸素化することが色相、透明性向上に有効で
あることを見出し、本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決する手段】すなわち、本発明は、純度9
9.0重量%以上のナフタレン類とホルムアルデヒド類
とを酸触媒の存在下に縮合させてなるナフタレン系オリ
ゴマーであって、屈折率が1.600以上である高屈折
率ナフタレン系オリゴマーである。ここで、高屈折率ナ
フタレン系オリゴマーのナフタレン類の含有率が40〜
95wt%で、その数平均分子量が300〜5000であ
ること、又はナフタレン類がナフタレンであることは好
ましい例である。また、本発明は、ナフタレン類1モル
に対し、フェノール類0〜1モルとホルムアルデヒド類
0.2〜2モルを酸触媒の存在下に、実質的に無酸素雰
囲気で反応させることを特徴とする高屈折率ナフタレン
系オリゴマーの製造方法である。ここで、反応終了後、
酸触媒を除去し、次いで、実質的に無酸素雰囲気又は酸
化防止剤の存在下で低沸点物を留出させることは好まし
い例である。更に、本発明は、上記高屈折率ナフタレン
系オリゴマーからなる屈折率調整剤、並びに上記高屈折
率ナフタレン系オリゴマーと、該オリゴマーと0.00
1以上の屈折率の差を有する樹脂からなることを特徴と
する樹脂組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の高屈折率ナフタレン系オ
リゴマーは、ナフタレン類とホルムアルデヒド類とを酸
触媒の存在下に反応させることにより得られる。ナフタ
レン類と共にフェノール類等の他の芳香族化合物を必要
により少量使用することもできる。
【0008】ナフタレン類としては、ナフタレンの他、
メチルナフタレン、エチルナフタレン、ジメチルナフタ
レン等のアルキルナフタレン、クロロナフタレン、ブロ
モナフタレン等のハロゲン化ナフタレン等のナフタレン
構造を有する芳香族化合物を広くを使用できるが、屈折
率の点からはナフタレン又はアルキルナフタレンが好ま
しく、より好ましくはナフタレンである。使用するナフ
タレン類の純度は純度99.0%(重量%)以上であ
る。好ましくは99.5%以上、より好ましくは99.
7%以上、更に好ましくは99.8%以上である。これ
より低い純度では、屈折率、色相、透明性等の点で好ま
しくない。
【0009】ナフタレン中に含まれる不純物としては、
特にチオフェン類、ベンゾチオフェン類、フェニルスル
フィド類、ジベンゾチオフェン類等の含硫黄芳香族化合
物の含有量を低減することが色相、透明性の点から好ま
しい。硫黄原子含有率として5000ppm以下が好ま
しく、より好ましくは1000ppm以下、更に好まし
くは500ppm以下、特に好ましくは50ppm以下
である。
【0010】フェノール類を使用する場合、フェノール
の他、クレゾール、キシレノール、t−ブチルフェノー
ル等のアルキルフェノール、レゾルシン、ピロガロール
等の多価フェノール、ナフトール等の多環芳香族ヒドロ
キシ化合物などが使用できるが、フェノール、低級アル
キルフェノール等の1価のフェノールが反応性、オリゴ
マーの物性などの面から望ましい。本発明ではオリゴマ
ーの樹脂への相溶性制御の点でフェノール類を使用して
もよいが、高屈折率、着色の点では少ないほうが好まし
い。好ましい量は、混合する樹脂等の性質や必要とする
屈折率で異なるが、着色の点及び高い屈折率を維持する
ために20%以下が望ましい。より好ましくは、5%以
下である。その他、その他キシレン、アントラセン等の
芳香族炭化水素を使用することもできるが、その使用量
は20%以下、より好ましくは5%以下である。
【0011】本発明で使用するホルムアルデヒド類は、
反応系でホルムアルデヒドを生成するものであればよ
く、ホルムアルデヒド自体、ホルマリン、パラホルムア
ルデヒド等が使用できるが、パラホルムアルデヒドが有
利である。
【0012】本発明の反応では酸触媒を使用する。酸触
媒としては、硫酸、燐酸、塩酸等の無機酸、しゅう酸、
トルエンスルホン酸等の有機酸、三フッ化ホウ素及びそ
れらのエーテル錯体等のルイス酸、シリカ−アルミナ、
ゼオライト、イオン交換樹脂、酸性白土等の固体酸など
が使用できるが、しゅう酸やトルエンスルホン酸等の有
機酸が好ましい。なお、しゅう酸のような熱分解性の触
媒であれば、これを除去する操作が省略できるという効
果もある。
【0013】ナフタレン類、フェノール類及びホルムア
ルデヒド類の使用割合は、これ以外の芳香族化合物の含
有量により多少異なるが、ナフタレン類1モルに対し、
フェノール類0〜1モル、好ましくは0〜0.1モル、
ホルムアルデヒド類(HCHOとして)0.2〜2モ
ル、好ましくは0.5〜1モルである。ホルムアルデヒ
ド類は、オリゴマーの分子量を上げるためと、ナフタレ
ン類の反応率を高めるために必要であるが、多すぎると
ゲル化したり、末端メチロール基が多量に残存する恐れ
が増大する。フェノール類は、オリゴマーの分子量を上
げるために有効であるばかりでなく、適度の極性を与
え、他の樹脂に対する相溶性を高めたりする作用を有す
るので、オリゴマーを配合すべき他の樹脂の種類によっ
て、配合量を変化させることがよい。
【0014】酸触媒の使用量は、酸触媒の種類によって
異なるが、一般に反応原料の0.5〜20重量%程度で
あり、しゅう酸の場合は、5〜10重量%程度が好まし
い。反応条件は、使用する原料、触媒によって異なる
が、反応温度が50〜180℃、反応時間が0.5〜5
時間程度が一般的である。この反応の際、実質的に酸素
が存在しない条件で行うことが着色防止の観点からは望
ましく、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気で行うことが好
ましい。
【0015】反応終了後、これを蒸留にかけ、まず水や
ホルムアルデヒド等の低沸点物を留出させ、次いで減圧
にして200〜250〜300℃程度まで昇温して、未
反応の原料やその他の留分を留出させる。残留物は本発
明のオリゴマーである。なお、反応終了後、必要により
触媒除去処理を水洗等により行うことがよく、この場合
は反応の進行はここで停止し、行わない場合は蒸留中も
反応が一部進行する。また、この留出を行う際、無酸素
状態にしたり、ヒンダードフェノール系酸化防止剤等を
加えることが有利である。無酸素状態にするには窒素ガ
スでシールしたりする方法が採用される。酸化防止剤を
加える場合は、無酸素状態にする必要は必ずしもない。
【0016】このようにして得られるナフタレン系オリ
ゴマーは、(N−F)n−N(但し、Nはナフタレン類
等の芳香族化合物成分、Fはメチレン又はメチレンと‐
CH 2OCH2−を示す)で表されるオリゴマー又はこれ
を主成分とするオリゴマーである。ここで、ナフタレン
類の含有率は40〜95wt%、好ましくは50〜95wt
%、より好ましくは60〜95wt%である。高屈折率化
にはナフタレン類の含有量を高くすることが有効であ
る。本発明のナフタレン系オリゴマーはナフタレン類を
メチレン結合で繋いだ構造をしていることから、ナフタ
レン類の含有量を高くすることが可能であり、極めて高
い屈折率が得られる。
【0017】式中、nは1〜100の数であり、好まし
くは数平均が2〜20の範囲である。ナフタレン系オリ
ゴマーの数平均分子量は、300〜5000である。好
ましくは400〜3000であり、より好ましくは50
0〜2000である。重量平均分子量は400〜900
0、好ましくは500〜5000の範囲であることがよ
く、その比は1.5〜3の範囲であることがよい。ま
た、このオリゴマーは、軟化点が50〜180℃、好ま
しくは70〜160℃の範囲にあることがよい。軟化点
が低すぎると臭いが生じることがあり、高すぎると相溶
性が低下する場合がある。
【0018】本発明のナフタレン系オリゴマーは、屈折
率が1.600以上、好ましくは1.650以上、より
好ましくは1.700以上である。オリゴマー単体の屈
折率が測定できない場合は、適当な溶媒に溶解した溶液
状態での屈折率から、オリゴマー単体の屈折率を外挿す
ることができる。光学分野等で屈折率調整剤として使用
するには、色相、光線透過率等の透明性に優れることが
重要である。
【0019】本発明のナフタレン系オリゴマーは、屈折
率調整剤として他の樹脂に配合して屈折率が高めれられ
た樹脂組成物とすることができる。上記他の樹脂として
は、ナフタレン系オリゴマーに対し0.001以上、好
ましくは0.01以上の屈折率の差がある樹脂が挙げら
れる。かかる樹脂としては、ナイロン66、ポリアセタ
ール、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、MM
A樹脂、AS樹脂、石油樹脂等が挙げられる。ナフタレ
ン系オリゴマーの配合量は1〜60重量%、好ましくは
5〜50重量%程度である。また、光学材料として使用
するためには、透明性が要求されるため、相溶性がある
ことが必要であり、それにより配合量が制限される場合
がある。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例を示す。%及び部は重量
%及び重量部を示す。 実施例1 精製ナフタレン(ナフタレン純度 99.5%、硫黄分
20ppm以下)を250部、88%パラホルムアルデ
ヒド53部を、フラスコに仕込みコンデンサーを取り付
けた。これを95℃に保ちながら、フラスコ内の空気を
流量0.2ml/分の窒素で10分間置換した。十分に
窒素で置換するするために、窒素は溶液中にバブリング
させた。窒素置換後、70%硫酸60部を滴下し、撹袢
しつつ120℃で3hr反応を行ない、オリゴマーを生
成させた。
【0021】反応終了後、分液ロートに移し、トルエン
を75部を加え、良く混合させた後、80℃で1時間静
置した。分離した下層の水層を分液し、残った有機層を
再度フラスコに仕込み、コンデンサーを取り付けた。有
機層は残存する酸を炭酸カルシウムで中和し、残渣をろ
別した後、流量0.2ml/分の窒素を流通させながら
常圧で蒸留を開始した。200℃までに、水、ホルムア
ルデヒド、トルエン等の低沸点物質は留出した。200
℃からは50torrの減圧にして蒸留を行ない250℃ま
で昇温し、未反応原料を留出させた。フラスコ中に残る
樹脂は、淡黄色透明で軟化点80℃のオリゴマー210
部であった。オリゴマーの着色度はハーゼン色数で5
0、屈折率は1.7093であった。ポリスチレン換算
のゲルパーミュエーションクロマトグラフィーで分子量
を測定した結果、数平均分子量500、重量平均分子量
900、分布1.8のオリゴマーであった。
【0022】実施例2 精製ナフタレン(ナフタレン純度 99.5%、硫黄分
20ppm以下)を250部、88%パラホルムアルデ
ヒド53部を、フラスコに仕込みコンデンサーを取り付
けた。これを95℃に保ちながら、フラスコ内の空気を
流量0.2ml/分の窒素で10分間置換した。十分に
窒素で置換するするために、窒素は溶液中にバブリング
させた。窒素置換後、70%硫酸60部を滴下し、撹袢
しつつ120℃で3hr反応を行ない、オリゴマーを生
成させた。反応終了後、分液ロートに移し、トルエンを
75部を加え、良く混合させた後、80℃で1時間静置
する。分離した下層の水層を分液し、有機層を再度フラ
スコに仕込み、コンデンサーを取り付けた。有機層は残
存する酸を炭酸カルシウムで中和し、残渣をろ別した
後、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(アデカ AO
−60)を0.02部(対樹脂で100ppm)加え、
常圧で蒸留を開始した。200℃までに、水、ホルムア
ルデヒド、トルエン等の低沸点物質は留出した。200
℃からは50torrの減圧にして蒸留を行ない250℃ま
で昇温し、未反応原料を留出させた。フラスコ中に残る
樹脂は、淡黄色透明で軟化点80℃の芳香族オリゴマー
210部であった。樹脂の着色度はハーゼン色数で5
0、屈折率は1.7093であった。ポリスチレン換算
のゲルパーミュエーションクロマトグラフィーで分子量
を測定した結果、数平均分子量500、重量平均分子量
900、分布1.8のオリゴマーであった。
【0023】比較例1 精製ナフタレン(ナフタレン純度 99.5%、硫黄分
20ppm以下)を250部、88%パラホルムアルデ
ヒド53部を、フラスコに仕込みコンデンサーを取り付
けた。これを95℃に保ちながら、窒素置換せずに10
分間放置した。この溶液に70%硫酸60部を滴下し、
撹袢しつつ120℃で3hr反応を行ない、オリゴマー
を生成させた。反応終了後、分液ロートに移し、トルエ
ンを75部を加え、良く混合させた後、80℃で1時間
静置した。所定時間経過後、下層の水層を分液し、残っ
た上層の有機層を再度フラスコに仕込み、コンデンサー
を取り付けた。有機層は残存する酸を炭酸カルシウムで
中和し、残渣をろ別した後、常圧で蒸留を開始した。2
00℃までに、水、ホルムアルデヒド、トルエン等の低
沸点物質は留出した。200℃からは50torrの減圧に
して蒸留を行ない250℃まで昇温し、未反応原料を留
出させた。フラスコ中に残る樹脂は、薄褐色透明で軟化
点80℃の芳香族オリゴマー210部であった。樹脂の
着色度はハーゼン色数で500以上、屈折率は1.70
93であった。ポリスチレン換算のゲルパーミュエーシ
ョンクロマトグラフィーで分子量を測定した結果、数平
均分子量500、重量平均分子量900、分布1.8の
オリゴマーであった。
【0024】実施例3及び4 実施例1と同様な実験において、ナフタレンの他に、ナ
フタレンに対し2%(実施例3)及び20%(実施例
4)のオルソクレゾールを加えて反応させた他は同様に
してオリゴマーを製造した。実施例3で得られたオリゴ
マーは、屈折率は1.7076であり、軟化点は81℃
であり、Mnは500であり、Mwは830であった。
実施例4で得られたオリゴマーは、屈折率は1.702
1であり、軟化点は98℃であり、Mnは650であ
り、Mwは1200であった。
【0025】実施例5 実施例1及び実施例3、4で得られたオリゴマー並びに
市販のC5系の石油樹脂(クイントン1500 日本ゼ
オン社製)を、エチルベンゼン(EB)に溶解させ、屈
折率を測定した。併せて、実施例1で得たオリゴマーと
クイントン1500を1:1で混合した樹脂をEBに溶
解させ、屈折率を測定した。結果を表1に示す。なお、
EBのNd25℃は1.4937(文献値1.49320)であった。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明のナフタレン系オリゴマーは優れ
た透明性、高屈折率を示し、各種樹脂の屈折率調整剤と
して有用であり、これを配合した樹脂組成物は光学材料
等に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 41/06 C07C 41/06 43/164 43/164 43/178 43/178 D G02B 1/04 G02B 1/04 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 今村 高弘 福岡県北九州市戸畑区大字中原先の浜46− 80 新日鐵化学株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA02 AB92 AC25 AC43 AD11 BA66 BC31 FC52 FC54 FE13 GN23 GP01 GP12 4H039 CA11 CA41 CF30 4J033 DA02 DA12 DA21 HA02 HA07 HB01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純度99.0重量%以上のナフタレン類
    とホルムアルデヒド類とを酸触媒の存在下に縮合させて
    なるナフタレン系オリゴマーであって、屈折率が1.6
    00以上である高屈折率ナフタレン系オリゴマー。
  2. 【請求項2】 ナフタレン類の含有率が40〜95wt%
    で、その数平均分子量が300〜5000である請求項
    1記載の高屈折率ナフタレン系オリゴマー。
  3. 【請求項3】 ナフタレン類がナフタレンである請求項
    1又は2記載の高屈折率ナフタレン系オリゴマー。
  4. 【請求項4】 ナフタレン類1モルに対し、フェノール
    類0〜1モルとホルムアルデヒド類0.2〜2モルを酸
    触媒の存在下に、実質的に無酸素雰囲気で反応させるこ
    とを特徴とする高屈折率ナフタレン系オリゴマーの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 反応終了後、酸触媒を除去し、次いで、
    実質的に無酸素雰囲気又は酸化防止剤の存在下で低沸点
    物を留出させる請求項4記載の高屈折率ナフタレン系オ
    リゴマーの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか記載の高屈折率
    ナフタレン系オリゴマーからなる屈折率調整剤。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5記載の方法で得られた高
    屈折率ナフタレン系オリゴマーからなる屈折率調整剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれか記載の高屈折率
    ナフタレン系オリゴマーと、該オリゴマーと0.001
    以上の屈折率の差を有する樹脂からなることを特徴とす
    る樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求項4又は5記載の方法で得られた高
    屈折率ナフタレン系オリゴマーと、該オリゴマーと0.
    001以上の屈折率の差を有する樹脂からなることを特
    徴とする樹脂組成物。
JP2001397012A 2001-12-27 2001-12-27 高屈折率ナフタレン系オリゴマー及び屈折率調整剤 Withdrawn JP2003192755A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001397012A JP2003192755A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 高屈折率ナフタレン系オリゴマー及び屈折率調整剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001397012A JP2003192755A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 高屈折率ナフタレン系オリゴマー及び屈折率調整剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003192755A true JP2003192755A (ja) 2003-07-09

Family

ID=27602929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001397012A Withdrawn JP2003192755A (ja) 2001-12-27 2001-12-27 高屈折率ナフタレン系オリゴマー及び屈折率調整剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003192755A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8094365B2 (en) 2009-03-05 2012-01-10 Fuji Xerox Co., Ltd. White particles for display, particle dispersion for display, display medium and display device
US8404881B2 (en) 2009-03-05 2013-03-26 Fuji Xerox Co., Ltd. White particles for display, particle dispersion for display, display medium and display device
WO2013115290A1 (ja) 2012-01-31 2013-08-08 三菱瓦斯化学株式会社 ナフタレンホルムアルデヒド樹脂、脱アセタール結合ナフタレンホルムアルデヒド樹脂及び変性ナフタレンホルムアルデヒド樹脂
JP2019112584A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 信越化学工業株式会社 有機膜形成用組成物、半導体装置製造用基板、有機膜の形成方法、及びパターン形成方法
JP2019112582A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 信越化学工業株式会社 ジヒドロキシナフタレン縮合物の製造方法及びジヒドロキシナフタレン縮合物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8094365B2 (en) 2009-03-05 2012-01-10 Fuji Xerox Co., Ltd. White particles for display, particle dispersion for display, display medium and display device
US8404881B2 (en) 2009-03-05 2013-03-26 Fuji Xerox Co., Ltd. White particles for display, particle dispersion for display, display medium and display device
US8717282B2 (en) 2009-03-05 2014-05-06 Fuji Xerox Co., Ltd. White particles for display, particle dispersion for display, display medium and display device
WO2013115290A1 (ja) 2012-01-31 2013-08-08 三菱瓦斯化学株式会社 ナフタレンホルムアルデヒド樹脂、脱アセタール結合ナフタレンホルムアルデヒド樹脂及び変性ナフタレンホルムアルデヒド樹脂
KR20140119057A (ko) 2012-01-31 2014-10-08 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 나프탈렌포름알데히드 수지, 탈아세탈 결합 나프탈렌포름알데히드 수지 및 변성 나프탈렌포름알데히드 수지
US9200105B2 (en) 2012-01-31 2015-12-01 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Naphthalene formaldehyde resin, deacetalized naphthalene formaldehyde resin, and modified naphthalene formaldehyde resin
JP2019112584A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 信越化学工業株式会社 有機膜形成用組成物、半導体装置製造用基板、有機膜の形成方法、及びパターン形成方法
JP2019112582A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 信越化学工業株式会社 ジヒドロキシナフタレン縮合物の製造方法及びジヒドロキシナフタレン縮合物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI633101B (zh) Novel epoxy sulfide compound and optical material composition comprising the same
TWI823908B (zh) 聚酯樹脂或聚酯碳酸酯樹脂及使用該樹脂之光學構件
JP6262662B2 (ja) 白金含有量が低減されたフェノール変性ポリオルガノシロキサン、その製造方法、及びそれを含む有機樹脂改質剤
CN104837890A (zh) 经高分子量化的芳香族聚碳酸酯树脂的制造方法
WO2001077098A1 (fr) Compose episulfure et son procede de fabrication
JP2003192755A (ja) 高屈折率ナフタレン系オリゴマー及び屈折率調整剤
US20050131197A1 (en) Transesterification process for the production of polycarbonates having a low content of volatile compounds
JP2866747B2 (ja) フェノール重合体の製造方法
EP1316555A1 (en) Episulfide compound, method for producing the same and optical product comprising the same
JP2017165950A (ja) 光学材料用高純度1,2,3,5,6−ペンタチエパン、およびその精製方法
AU640826B2 (en) Phenolic resins
EP3828181B1 (en) Episulfide compound and composition for optical material
EP1931442B1 (en) Method for production of high solids silicone resin coating solution
JP2022146496A (ja) 樹脂、及びその成形体
JP3621600B2 (ja) 高屈折率樹脂用組成物及び該組成物を硬化させてなるプラスチックレンズ及びその製造方法
EP0475605B1 (en) Phenolic resin and method for preparing same
JPH11255868A (ja) フェノールアラルキル樹脂の製造方法
AU613722B2 (en) Process for synthesizing epoxidized polysulfides
JP3498513B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法
JP3048308B2 (ja) フェノールアラルキル樹脂の製造方法
JP4487625B2 (ja) フェノールノボラック樹脂の製造方法
JP2004269844A5 (ja)
JP4983343B2 (ja) 環状チオカーボネート、その製造方法、重合硬化物及び光学材料
WO2017163794A1 (ja) チオール化合物を含有する新規光学材料用組成物
WO2005049722A1 (en) Flame retardant containing organophosphorous compound, its preparation process, and flame retardant resin composition comprising same

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301