JP2003187493A - 光記録媒体、光記録媒体用基板、記録再生方法および製造方法 - Google Patents

光記録媒体、光記録媒体用基板、記録再生方法および製造方法

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JP2003187493A
JP2003187493A JP2001386979A JP2001386979A JP2003187493A JP 2003187493 A JP2003187493 A JP 2003187493A JP 2001386979 A JP2001386979 A JP 2001386979A JP 2001386979 A JP2001386979 A JP 2001386979A JP 2003187493 A JP2003187493 A JP 2003187493A
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種記録フォーマットに対応でき、かつ、製
造コストを抑制することができる光記録媒体、光記録媒
体用基板、光記記録媒体の記録再生方法および光記録媒
体製造方法を提供する。 【解決手段】 光記録媒体1は基板11の表面1102
側にスパッタリング法などの膜成長速度の速い手法で薄
膜15を形成することによって構成される。薄膜15
は、各微小凸部12の先端と、中間部1106と、ラン
ド13とにわたって延在される。これにより、基板11
の表面と薄膜15と微小凸部12との間に空間16が形
成される。これら微小凸部12と薄膜15と空間16と
該空間16に臨む表面1102の部分とによって追記専
用記録領域20が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体、光記
録媒体用基板、光記記録媒体記録方法、光記録媒体再生
方法および光記録媒体製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報のデジタル化により大容量の
デジタルデータを記録でき、しかも単価の安い媒体が市
場から強く要求されているが、そのような要求にこたえ
られる媒体にCD−R、DVD−Rなどの追記型光記録
媒体がある。追記型光記録媒体の記録材料としては、有
機色素系、無機化合物系があるが、現在多く用いられて
いるのは有機色素系であり、その高い生産性によって低
コスト化が実現されている。有機色素系の追記型光記録
媒体は、有機色素が基板上にスピンコート法によって塗
布され、その上に金属膜が形成される。有機色素系の追
記型光記録媒体は、SNR(S/N比)や隣接トラック
間の干渉を考慮し、基板表面上の溝部の有機色素に情報
信号を記録するグルーブ記録が一般的である。また、無
機化合物系の追記型光記録媒体は、熱による材料の相変
化を記録原理としている。これらの光記録媒体は、産業
上はCD、CD−ROM、DVD、DVD−ROMとい
った再生専用光記録媒体作製のためのオーサリング用
途、バックアップ用途に用いられてきたため、再生光の
波長は650nm程度あるいは780nm程度であっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】大容量のデータを記録
するためには、光源に短波長を用いて面記録密度を向上
させるのが一般的な手法である。ところが有機色素系の
追記型光記録媒体は、例えば波長400nm程度の短波
長光において充分なSNRを与える材料開発が課題とな
っており、またその構造上ランドグルーブ記録は困難で
ある。無機化合物系の追記型光記録媒体は、生産性や製
造コストが有機色素系と比較して劣り、記録時の高転送
レート化のために媒体構造を制御しなくてはならない。
したがって、光源の短波長化やランドグルーブ記録など
の各種記録フォーマットに対応でき、かつ、製造コスト
を抑制することができる追記型光記録媒体に対する要求
が高まっている。本発明は、このような実状に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、各種記録
フォーマットに対応でき、かつ、製造コストを抑制する
ことができる光記録媒体、光記録媒体用基板、光記記録
媒体の記録再生方法および光記録媒体製造方法を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の光記録媒体は前
記目的を達成するため、基板上に情報信号を書き換え不
能に記録する追記専用記録領域が設けられた光記録媒体
であって、前記追記専用記録領域は、前記基板の表面に
互いに間隔をおいて上方に突出して設けられた多数の微
小凸部と、前記多数の微小凸部の先端にわたって延在し
て形成された薄膜と、前記基板の表面と前記薄膜と前記
微小凸部との間に形成され真空状態に維持された空間
と、前記空間に臨む前記基板の表面の部分とから構成さ
れていることを特徴とする。そのため、本発明によれ
ば、情報信号の記録を、前記追記専用記録領域の箇所を
昇温することにより、前記昇温された追記専用記録領域
の箇所における前記薄膜部分の前記空間内への熱拡散、
前記薄膜部分の変形および前記微小凸部の変形の少なく
とも一つによって行うことが可能となる。また、本発明
は、基板上に情報信号を書き換え不能に記録する追記専
用記録領域が設けられた光記録媒体であって、前記追記
専用記録領域は、前記基板の表面に互いに間隔をおいて
下方に窪んで設けられた多数の微小凹部と、隣り合う前
記微小凹部を仕切る多数の隔壁と、前記基板の表面に延
在して形成された薄膜と、前記微小凹部と前記薄膜との
間に形成され真空状態に維持された空間とによって形成
されていることを特徴とする。そのため、本発明によれ
ば、情報信号の記録は、前記追記専用記録領域の箇所を
昇温することにより、前記昇温された追記専用記録領域
の箇所における前記薄膜部分の前記空間内への熱拡散、
前記薄膜部分の変形および前記隔壁の変形の少なくとも
一つによって行うことが可能となる。
【0005】また、本発明は、その表面に情報信号を記
録するための記録層が形成されることによって光記録媒
体を構成する基板であって、前記基板の表面に互いに間
隔をおいて上方に突出して設けられた多数の微小凸部が
設けられていることを特徴とする。そのため、本発明に
よれば、前記多数の微小凸部の先端にわたって薄膜を延
在して形成し、前記基板の表面と前記薄膜と前記微小凸
部との間に真空状態に維持された空間を形成することに
より、追記専用記録領域を構成することができる。ま
た、本発明は、その表面に情報信号を記録するための記
録層が形成されることによって光記録媒体を構成する基
板であって、前記基板の表面に互いに間隔をおいて設け
られた多数の微小凹部が設けられていることを特徴とす
る。そのため、本発明によれば、前記基板の表面に薄膜
を延在して形成し、前記微小凹部と前記薄膜との間に真
空状態に維持された空間を形成することにより、追記専
用記録領域を構成することができる。
【0006】また、本発明は、基板上に情報信号を書き
換え不能に記録する追記専用記録領域が設けられた光記
録媒体に対して情報信号を記録する記録方法であって、
前記追記専用記録領域は、前記基板の表面に互いに間隔
をおいて上方に突出して設けられた多数の微小凸部と、
前記多数の微小凸部の先端にわたって延在して形成され
た薄膜と、前記基板の表面と前記薄膜と前記微小凸部と
の間に形成され真空状態に維持された空間と、前記空間
に臨む前記基板の表面の部分とから構成され、前記情報
信号の記録は、前記追記専用記録領域の箇所を昇温する
ことにより、前記昇温された追記専用記録領域の箇所に
おける前記薄膜部分の前記空間内への熱拡散、前記薄膜
部分の変形および前記微小凸部の変形の少なくとも一つ
によってなされることを特徴とする。そのため、本発明
によれば、前記追記専用記録領域の箇所を昇温すること
によって情報信号の記録を行うことができる。また、本
発明は、基板上に情報信号を書き換え不能に記録する追
記専用記録領域が設けられた光記録媒体に対して情報信
号を記録する記録方法であって、前記追記専用記録領域
は、前記基板の表面に互いに間隔をおいて下方に窪んで
設けられた多数の微小凹部と、前記基板の表面に延在し
て形成された薄膜と、前記微小凹部と前記薄膜との間に
形成され真空状態に維持された空間とから構成され、前
記多数の微小凹部は、隣り合う微小凹部が隔壁により仕
切られて形成され、前記情報信号の記録は、前記追記専
用記録領域の箇所を昇温することにより、前記昇温され
た追記専用記録領域の箇所における前記薄膜部分の前記
空間内への熱拡散、前記薄膜部分の変形および前記隔壁
の変形の少なくとも一つによってなされることを特徴と
する。そのため、本発明によれば、前記追記専用記録領
域の箇所を昇温することによって情報信号の記録を行う
ことができる。
【0007】また、本発明は、基板上に情報信号を書き
換え不能に記録する追記専用記録領域が設けられた光記
録媒体から前記情報信号を再生する再生方法であって、
前記追記専用記録領域は、前記基板の表面に互いに間隔
をおいて上方に突出して設けられた多数の微小凸部と、
前記多数の微小凸部の先端にわたって延在して形成され
た薄膜と、前記基板の表面と前記薄膜と前記微小凸部と
の間に形成され真空状態に維持された空間と、前記空間
に臨む前記基板の表面の部分とから構成され、前記情報
信号の記録は、前記追記専用記録領域の箇所を昇温する
ことにより、前記昇温された追記専用記録領域の箇所に
おける前記薄膜部分の前記空間内への熱拡散、前記薄膜
部分の変形および前記微小凸部の変形の少なくとも一つ
によってなされ、前記情報信号の再生は、前記情報信号
が記録された前記追記専用記録領域の箇所と、前記情報
信号が記録されていない前記追記専用記録領域の箇所と
の光学的性質の差異を検出することによってなされるこ
とを特徴とする。そのため、本発明によれば、前記追記
専用記録領域の箇所の光学的性質の差異を検出すること
によって情報信号の再生を行うことができる。また、本
発明は、基板上に情報信号を書き換え不能に記録する追
記専用記録領域が設けられた光記録媒体から前記情報信
号を再生する再生方法であって、前記追記専用記録領域
は、前記基板の表面に互いに間隔をおいて下方に窪んで
設けられた多数の微小凹部と、前記基板の表面に延在し
て形成された薄膜と、前記微小凹部と前記薄膜との間に
形成され真空状態に維持された空間とから構成され、前
記多数の微小凹部は、隣り合う微小凹部が隔壁により仕
切られて形成され、前記情報信号の記録は、前記追記専
用記録領域の箇所を昇温することにより、前記昇温され
た追記専用記録領域の箇所における前記薄膜部分の前記
空間内への熱拡散、前記薄膜部分の変形および前記隔壁
の変形の少なくとも一つによってなされ、前記情報信号
の再生は、前記情報信号が記録された前記追記専用記録
領域の箇所と、前記情報信号が記録されていない前記追
記専用記録領域の箇所との光学的性質の差異を検出する
ことによってなされることを特徴とする。そのため、本
発明によれば、前記追記専用記録領域の箇所の光学的性
質の差異を検出することによって情報信号の再生を行う
ことができる。
【0008】また、本発明は、基板上に情報信号を書き
換え不能に記録する追記専用記録領域を備える光記録媒
体の製造方法であって、前記基板の表面に互いに間隔を
おいて上方に突出して設けられた多数の微小凸部を設け
る工程と、真空状態において前記前記多数の微小凸部の
先端にわたって薄膜を延在して形成することにより前記
基板の表面と前記薄膜と前記微小凸部との間に真空状態
を維持する空間を形成する工程とを含み、前記追記専用
記録領域を、前記多数の微小凸部と、前記薄膜と、前記
空間と、前記空間に臨む前記基板の表面の部分とから構
成することを特徴とする。そのため、本発明によれば、
情報信号の記録を、前記追記専用記録領域の箇所を昇温
することにより、前記昇温された追記専用記録領域の箇
所における前記薄膜部分の前記空間内への熱拡散、前記
薄膜部分の変形および前記微小凸部の変形の少なくとも
一つによって行うことが可能となる。また、本発明は、
基板上に情報信号を書き換え不能に記録する追記専用記
録領域を備える光記録媒体の製造方法であって、前記基
板の表面に互いに間隔をおいて下方に窪む多数の微小凹
部と前記基板の表面で前記多数の微小凹部により形成さ
れ前記隣り合う微小凹部間を仕切る隔壁とを設ける工程
と、真空状態において前記多数の微小凹部が設けられた
前記表面にわたって薄膜を延在して形成することにより
前記薄膜と前記微小凹部との間に真空状態を維持する空
間を形成する工程とを含み、前記追記専用記録領域を、
前記多数の微小凹部と、前記薄膜と、前記空間と、前記
隔壁とから構成することを特徴とする。そのため、本発
明によれば、情報信号の記録は、前記追記専用記録領域
の箇所を昇温することにより、前記昇温された追記専用
記録領域の箇所における前記薄膜部分の前記空間内への
熱拡散、前記薄膜部分の変形および前記隔壁の変形の少
なくとも一つによって行うことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の光記
録媒体とともに、光記録媒体の記録、再生方法、光利記
録媒体の製造方法、光記録媒体の基板を図面を参照して
説明する。図2は本発明の第1の実施の形態における光
記録媒体の基板の断面図、図1は本発明の第1の実施の
形態における光記録媒体の断面図である。初めに図2を
参照して光記録媒体の基板について説明する。図2に示
すように、基板11は、厚さ方向の一方に表面110
2、他方に1104を備えた円盤状に形成されている。
前記表面1102には、螺旋状の凸条を呈するランド1
3と、前記ランド13の間に位置してサーボ信号用案内
溝を構成するグルーブ14とが形成されている。前記ラ
ンド13とグルーブ14の間は中間部1106によって
接続されている。前記表面1102のうちグルーブ14
には間隔をおいて多数の微小凸部12が設けられてい
る。
【0010】次に、図1を参照して光記録媒体について
説明する。図1に示すように、光記録媒体1は前記基板
11の表面1102側にスパッタリング法などの膜成長
速度の速い手法で薄膜15を形成することによって構成
される。前記薄膜15は、前記各微小凸部12の先端
と、前記中間部1106と、ランド13とにわたって延
在される。これにより、前記基板11の表面と前記薄膜
15と微小凸部12との間に空間16が形成される。例
えば、前記空間16の深さは150nm程度、幅は20
0nm程度である。これら前記微小凸部12と薄膜15
と空間16と該空間16に臨む表面1102の部分とに
よって追記専用記録領域20が構成される。薄膜15の
材料は、基板11を構成する材料との間で屈折率差を生
じるものであればよく、Al、Agなどの材料を主要な
構成元素とした可視光域で反射率の高い金属、あるい
は、Ge、Sb、Te、Inなどの材料を主要な構成元
素とした相変化記録材料を記録層とした多層薄膜、T
b、Gd、Fe、Coなどの材料を主要な構成元素とし
た光磁気記録材料を記録層とした多層薄膜などが望まし
い。
【0011】次に、上述のように構成された光記録媒体
1の記録および再生について説明する。図3に示すよう
に、レーザー光17を前記基板11の表面1104側か
ら追記専用記録領域20に集光して照射すると、前記追
記専用記録領域20が昇温されることにより次のような
変形を生じる。すなわち、前記微小凸部12の部分は他
の部分に比較して多くの残留応力が存在し、前記レーザ
ー光17によって昇温されることにより前記微小凸部1
2が変形する。また、前記空間16は真空に維持されて
いるため、前記空間16に臨む薄膜15の部分は、図4
に示すように、前記レーザー光17によって昇温される
ことによって熱拡散を生じて前記空間16内に移動して
充填される、また、昇温によって前記薄膜15の弾性率
が低下することで薄膜15は空間16内に引込まれるよ
うに変形する。
【0012】図5は前記光記録媒体1の平面図、図6は
図5のAB線断面図である。図5、図6に示すように、
記録時におけるレーザー光17が照射された部分170
2に該当する前記空間16には前記薄膜15が熱拡散に
よって充填され、あるいは変形して引込まれている。ま
た、前記部分1702に該当する微小凸部12は変形し
ている。なお、図5において、前記微小凸部12のう
ち、変形している部分は○印で示し、前記変形していな
い部分は●印で示す。
【0013】図7は前記光記録媒体1に再生用のレーザ
ー光を照射した際に検出される戻り光のレベルを示す説
明図である。図7には、図5において再生時におけるレ
ーザー光17の照射スポット1702をAB線断面を示
す破線に沿って紙面左から右に移動させた際のレベルの
変動を示している。レベルL1はランド13に対応する
戻り光のレベル、レベルL2はグルーブ14において記
録がなされていない部分に対応する戻り光のレベル、レ
ベルL3はグルーブ4において記録がなされている部分
に対応する戻り光のレベルを示している。図7からわか
るように、前記グルーブ14において、記録がなされる
ことによって戻り光のレベルがレベルL2から該レベル
L2よりも大きなレベルL3に変化していることがわか
る。
【0014】図5、図6、図7に示すように、前記追記
専用記録領域20のうち、レーザー光17を照射するこ
とで前記薄膜15の熱拡散および変形と、前記微小凸部
12の変形とが生じている記録済み領域と、レーザー光
17が照射されておらず、前記薄膜15の熱拡散および
変形と、前記微小凸部12の変形とが生じていない未記
録領域とでは、それぞれので光学的性質が異なることに
より、戻り光のレベルが変化していることがわかる。し
たがって、前記記録済み領域と未記録領域における戻り
光のレベルの差異に基づいて情報信号の記録および再生
を行うことができる。フォーカスサーボやトラッキング
サーボは、従来と同様に、前記ランド13とグルーブ1
4の戻り光のレベルの差異を利用して行えばよい。な
お、本実施の形態では、前記追記専用記録領域20がグ
ルーブ14に設けられるため、前記追記専用記録領域2
0に対する記録方法はランド記録となる。
【0015】以上のように構成された光記録媒体1によ
れば、前記追記専用記録領域20を昇温することによっ
て情報信号の記録を行い、記録がなされた前記追記専用
記録領域20の光学的性質を検出することによって前記
情報信号を再生することができる。したがって、前記薄
膜15を構成する材料は、昇温によって前記追記専用記
録領域20の光学的性質の変化を生じるものであればよ
いため、前記薄膜15として周知の光磁気記録材料や相
変化記録材料を用いることができる。また、ランド記
録、グルーブ記録、ランドグルーブ記録が可能である。
このため、各種記録フォーマットに対応することができ
る。また、前記薄膜15として周知の光磁気記録材料や
相変化記録材料を用いることができるので、安価にかつ
容易に光記録媒体を構成することができる。
【0016】図8は本発明の第2の実施の形態における
光記録媒体の断面図である。図8に示すように、第2の
実施の形態の光記録媒体および基板が第1の実施の形態
と異なる点は、多数の微小凸部12をグルーブ14に設
けず、ランド13に設けることにより、追記専用記録領
域20をランド13に構成した点である。したがって、
追記専用記録領域20に対する記録方法はランド記録と
なる。第2の実施の形態においても、第1の実施の形態
と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
【0017】図9は本発明の第3の実施の形態における
光記録媒体の断面図である。図9に示すように、第3の
実施の光記録媒体および基板が第1の実施の形態と異な
る点は、多数の微小凸部12をランド13およびグルー
ブ14の双方に設けることにより、追記専用記録領域2
0をランド13およびグルーブ14の双方に構成した点
である。したがって、追記専用記録領域20に対する記
録方法はランドグルーブ記録となる。第3の実施の形態
では、第1の実施の形態と同様の作用効果に加えて、ラ
ンド13およびグルーブ14の双方に情報信号の記録が
可能となる利点がある。
【0018】図10は本発明の第4の実施の形態におけ
る光記録媒体の構成を示す説明図である。図10に示す
ように、光記録媒体1には、情報信号記録領域31とI
D信号記録領域32とが設けられている。前記情報信号
記録領域31は、グルーブ(サーボ信号用案内溝)が螺
旋状に形成され、グルーブの間にはランドが形成されて
いる。前記情報信号記録領域31は、相変化材料記録膜
や光磁気記録膜が形成された書き替え可能領域、また
は、有機色素系材料記録膜や無機化合物系材料記録膜が
形成された追記可能領域である。前記ID信号記録領域
32は、従来の光記録媒体においてミラー部とよばれる
領域であり、前述した第1乃至第3の実施の形態で説明
したものと同じ構成の追記専用記録領域20が構成され
ている。
【0019】図11は前記ID信号記録領域32に対す
るID信号の第1の記録方法の説明図である。この記録
方法では、前述した第1の実施の形態と同様に、ID信
号の記録時には、ID信号記録領域32において情報信
号ピットに相当する部分にレーザー光を当てて昇温させ
ることにより記録マークを形成している。すなわち、前
記レーザー光によって昇温された部分1702、すなわ
ち記録マークMに該当する前記薄膜15は前記空間16
に熱拡散し、あるいは引込まれて変形し、記録マークM
に該当する前記微小凸部12は変形している、前記レー
ザー光によって昇温されていない部分に該当する前記薄
膜15は熱拡散および変形を生じておらず、前記微小凸
部12の変形も生じていない。なお、図11において、
各微小凸部12のうち、変形している部分は○印で示
し、変形していない部分は●印で示す。
【0020】図12は前記ID信号記録領域32に対す
るID信号の第2の記録方法の説明図である。この記録
方法では、ID信号の記録時には、ID信号記録領域3
2において情報信号ピットに相当する部分以外のレーザ
ー光を当てて昇温させるとともに、情報信号ピットに相
当する部分にはレーザー光を当てないことにより記録マ
ークを形成している。すなわち、前記レーザー光によっ
て昇温された部分1702に該当する前記空間16に前
記薄膜15が熱拡散して充填され、あるいは引込まれ、
微小凸部12は変形されており、前記レーザー光によっ
て昇温されていない部分、すなわち記録マークMに該当
する前記薄膜15は熱拡散および変形を生じておらず、
微小凸部12の変形も無い。なお、図12において、各
微小凸部12のうち、変形している部分は○印で示し、
変形していない部分は●印で示す。
【0021】このような第4の実施の形態によれば、光
記録媒体に追記専用記録領域を設けることにより、前記
追記専用記録領域20をID情報信号を記録するID情
報信号記録領域を容易に構成することができる。このI
D情報信号記録領域は、前記追記専用記録領域20によ
って構成されているため、既に記録されているID情報
信号の書き換えが不可能であり、情報の書き換えを禁止
することが必要なID情報信号を記録する上で有利であ
る。また、前記ID情報信号の記録に際しては従来から
用いられているレーザー光を用いればよく、新規な設備
を必要としないので、コストを削減する上で有利であ
る。また、前記光記録媒体に記録されている情報信号に
基づいてスタンパーを不正に複製しようとしても、前記
光記録媒体のID情報信号記録領域が前記追記専用記録
領域20によって構成されているので、前記薄膜15の
拡散や変形、微小凸部16の変形などを物理的に複製す
ることは困難である。したがって、光記録媒体の不正な
複製を抑止する上で有利である。なお、前記情報信号記
録領域31は、前述した第1乃至第3の実施の形態で説
明した追記専用記録領域と同様に構成された領域であっ
てもよい。前記情報信号記録領域31は、情報信号がエ
ンボスピットなどの位相ピットで形成された再生専用情
報記録領域であってもよい。
【0022】また、前記ID情報信号記録領域を前記追
記専用記録領域20によって構成することができる光記
録媒体は、例えばCD、CD−ROM、DVD、DVD
−ROM、DVD−RW、DVD−RAM、DVD+R
W、3.5インチのMO(ISO規格)、MDなどがあ
るが、これら以外の光記録媒体にも本発明を適用可能で
ある。
【0023】次に、本発明の光記録媒体の製造方法の実
施の形態について図13乃至図15を参照して説明す
る。図13に示すように、石英ガラス製のマスタリング
原盤、すなわちガラス原盤を用意し、その表面にポジ型
レジストをスピンコート法で塗布する。その後、前記ガ
ラス原盤を回転させつつレーザー光をガラス原盤の表面
に集光し、前記回転に合わせてレーザー光をガラス原盤
の径方向に走査させることにより螺旋状に露光する。次
いで、アルカリ溶液によって現像した後、洗浄を行うこ
とにより、図13に示すようにガラス原盤41の表面に
螺旋状のフォトレジスト42が形成される。前記フォト
レジスト42が形成されたガラス原盤41の部分がラン
ドを形成する部分に、フォトレジスト42の間に挟まれ
たガラス原盤41の部分がグルーブを形成する部分に相
当している。
【0024】次に、反応性イオンエッチング法により石
英表面露出部をエッチングする。これにより、図14に
示すように、凸状のランド形成部分4102と凹状のグ
ルーブ形成部分4104が形成される。その後、前記ガ
ラス原盤41の表面に金属膜をごく短時間スパッタリン
グ法で成膜する。前記金属膜にはAgを用いた。Agは
成膜の初期には島状に形成されるため、図14に示すよ
うに、金属ドット43がグルーブ形成部分4102の表
面と、フォトレジスト42の表面とに形成される。な
お、前記金属膜はAgに限定されるものではなく、Ag
と同様に成膜時に島状に形成され、反応性イオンエッチ
ングを行ったときにSiOに対してのエッチングレー
ト比が非常に大きいものを用いることができる。
【0025】図14に示した状態において反応性エッチ
ングを行うことにより、図15に示すように金属ドット
43以外の部分がエッチングされる。これにより、金属
ドット43が形成されたグルーブ形成部分4102に微
小凸部4106が形成され、該微小凸部4106以外の
部分が凹部として形成される。そして、フォトレジスト
42を除去し、金属を溶解する酸などによって残った金
属ドット43を除去することによりマスタリング原盤が
完成する。前記マスタリング原盤の表面にニッケル鍍金
を施してスタンパを作製する。このニッケルスタンパを
用いてインジェクション法により樹脂製の基板を成形す
る。すなわち、前記マスタリング原盤に形成された微小
凸部4106が前記基板11の微小凸部12に相当する
ことになる。上述のようにして得られた基板にAg合金
をスパッタリング法で成膜することによって前記薄膜1
5が形成され前記光記録媒体1が完成する。すなわち、
図1に示すように、前記薄膜15は、前記各微小凸部1
2の先端と、前記中間部1302と、ランド13とにわ
たって延在される。これにより、前記基板11の表面と
前記薄膜15と微小凸部12との間に空間16が形成さ
れる。
【0026】なお、上述した各実施の形態では、前記情
報信号の記録は、前記追記専用記録領域20の箇所を昇
温することにより、前記昇温された追記専用記録領域2
0の箇所の前記薄膜15部分の前記空間16内への熱拡
散、前記薄膜15部分の変形および前記微小凸部12の
変形という3種類の現象が生じることによって行った。
しかしながら、これら3つの現象の全てが行なわれる必
要はなく、少なくとも1つの現象が行なわれれば情報信
号の記録を行うことが可能である。
【0027】また、上述した各実施の形態では、前記追
記専用記録領域20は、前記基板11の表面に互いに間
隔をおいて上方に突出して設けられた多数の微小凸部1
2と、前記多数の微小凸部12の先端にわたって延在し
て形成された薄膜15と、前記基板11の表面1102
と前記薄膜15と前記微小凸部12との間に形成され真
空状態に維持された空間16と、前記空間16に臨む前
記基板11の表面1102の部分とから構成した。しか
しながら、図16に示すように、前記追記専用記録領域
20を次のように構成することもできる。すなわち、前
記追記専用記録領域20は、前記基板11の表面110
2に互いに間隔をおいて下方に窪んで設けられた多数の
微小凹部50と、前記表面1102の部分にわたって延
在して形成された薄膜15と、前記微小凹部50と前記
薄膜15との間に形成され真空状態に維持された空間5
2と、前記隣り合う微小凹部50を仕切る隔壁52とか
ら構成することができる。
【0028】前記隔壁52は、前述した各実施の形態に
おける前記微小凸部12の部分と同様に、は他の部分に
比較して多くの残留応力が存在し、前記レーザー光によ
って昇温されることにより変形するように構成されてい
る。このように構成した場合は、前記情報信号の記録
は、図17に示すように、前記追記専用記録領域20の
箇所を昇温することにより、前記昇温された追記専用記
録領域20の箇所の前記薄膜15部分の前記空間15内
への熱拡散、前記薄膜15部分の変形および前記隔壁5
2の変形という3つの現象の少なくとも一つによって行
なうことができる。そして、前記情報信号の再生は、上
述した各実施の形態と同様に、前記情報信号が記録され
た前記追記専用記録領域20の箇所と、前記情報信号が
記録されていない前記追記専用記録領域20の箇所との
光学的性質の差異を検出することによって行うことがで
きる。このように構成された光記録媒体によっても上述
した各実施の形態と同様の効果を得ることができる。ま
た、前記専用領域20をランド、グルーブ、ランドおよ
びグルーブの双方、ミラー部などに設けることができる
ことは、上述した各実施の形態と同様である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光記録媒
体、光記録媒体、光記録媒体用基板、光記記録媒体の記
録方法、光記記録媒体の再生方法および光記録媒体製造
方法によれば、各種記録フォーマットに対応でき、か
つ、製造コストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における光記録媒体
の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における光記録媒体
の基板の断面図である。
【図3】光記録媒体に対する記録動作の説明図である。
【図4】光記録媒体に対する記録動作終了後の説明図で
ある。
【図5】光記録媒体の平面図である。
【図6】図5のAB線断面図である。
【図7】光記録媒体に再生用のレーザー光を照射した際
に検出される戻り光のレベルを示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における光記録媒体
の断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における光記録媒体
の断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態における光記録媒
体の構成を示す説明図である。
【図11】ID信号記録領域に対するID信号の第1の
記録方法の説明図である。
【図12】ID信号記録領域に対するID信号の第2の
記録方法の説明図である。
【図13】光記録媒体の製造方法の説明図である。
【図14】光記録媒体の製造方法の説明図である。
【図15】光記録媒体の製造方法の説明図である。
【図16】本発明の光記録媒体の変形例を示す断面図で
ある。
【図17】本発明の光記録媒体の変形例における記録動
作の説明図である。
【符号の説明】
1……光記録媒体、11……基板、12……微小凸部、
13……ランド、14……グルーブ、16……空間、2
0……追記専用記録領域、50……微小凹部、52……
隔壁、1102……表面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/005 G11B 7/005 Z 7/26 521 7/26 521 531 531 11/105 501 11/105 501E 521 521D 521E 546 546A 586 586N Fターム(参考) 5D029 JB09 JB18 JB22 JC06 KB13 WD21 5D075 CC01 CC11 EE03 FF11 FG17 FG18 GG06 GG16 5D090 AA01 BB03 BB04 BB11 CC01 CC04 DD01 5D121 AA01 AA02 DD01

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に情報信号を書き換え不能に記録
    する追記専用記録領域が設けられた光記録媒体であっ
    て、 前記追記専用記録領域は、 前記基板の表面に互いに間隔をおいて上方に突出して設
    けられた多数の微小凸部と、 前記多数の微小凸部の先端にわたって延在して形成され
    た薄膜と、 前記基板の表面と前記薄膜と前記微小凸部との間に形成
    され真空状態に維持された空間と、 前記空間に臨む前記基板の表面の部分とから構成されて
    いる、 ことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記薄膜は、前記基板を構成する材料と
    の間で屈折率差を生じる材料から構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記薄膜は、可視光域で反射率の高い金
    属から構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記薄膜は、相変化記録材料を記録層と
    した多層薄膜または光磁気記録材料を記録層とした多層
    薄膜のいずれかにより構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記基板上には、グルーブと、前記グル
    ーブに挟まれたランドとが形成されており、前記追記専
    用記録領域は、前記グルーブおよび/または前記ランド
    に設けられていることを特徴とする請求項1記載の光記
    録媒体。
  6. 【請求項6】 基板上に情報信号を書き換え不能に記録
    する追記専用記録領域が設けられた光記録媒体であっ
    て、 前記追記専用記録領域は、 前記基板の表面に互いに間隔をおいて下方に窪んで設け
    られた多数の微小凹部と、 前記隣り合う前記微小凹部を仕切る多数の隔壁と、 前記基板の表面に延在して形成された薄膜と、 前記微小凹部と前記薄膜との間に形成され真空状態に維
    持された空間とによって形成されている、 ことを特徴とする光記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記薄膜は、前記基板を構成する材料と
    の間で屈折率差を生じる材料から構成されていることを
    特徴とする請求項6記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記薄膜は、可視光域で反射率の高い金
    属から構成されていることを特徴とする請求項6記載の
    光記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記薄膜は、相変化記録材料を記録層と
    した多層薄膜または光磁気記録材料を記録層とした多層
    薄膜のいずれかにより構成されていることを特徴とする
    請求項6記載の光記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記基板上には、グルーブと、前記グ
    ルーブに挟まれたランドとが形成されており、前記追記
    専用記録領域は、前記グルーブおよび/または前記ラン
    ドに設けられていることを特徴とする請求項6記載の光
    記録媒体。
  11. 【請求項11】 その表面に情報信号を記録するための
    記録層が形成されることによって光記録媒体を構成する
    基板であって、 前記基板の表面に互いに間隔をおいて上方に突出して設
    けられた多数の微小凸部が設けられている、 ことを特徴とする光記録媒体の基板。
  12. 【請求項12】 前記基板上には、グルーブと、前記グ
    ルーブに挟まれたランドとが形成されており、前記多数
    の微小凸部が設けられている箇所は、前記グルーブおよ
    び/または前記ランドであることを特徴とする請求項1
    1記載の光記録媒体の基板。
  13. 【請求項13】 その表面に情報信号を記録するための
    記録層が形成されることによって光記録媒体を構成する
    基板であって、 前記基板の表面に互いに間隔をおいて設けられた多数の
    微小凹部が設けられている、 ことを特徴とする光記録媒体の基板。
  14. 【請求項14】 前記基板上には、グルーブと、前記グ
    ルーブに挟まれたランドとが形成されており、前記多数
    の微小凸部が設けられている箇所は、前記グルーブおよ
    び/または前記ランドであることを特徴とする請求項1
    3記載の光記録媒体の基板。
  15. 【請求項15】 基板上に情報信号を書き換え不能に記
    録する追記専用記録領域が設けられた光記録媒体に対し
    て情報信号を記録する記録方法であって、 前記追記専用記録領域は、 前記基板の表面に互いに間隔をおいて上方に突出して設
    けられた多数の微小凸部と、 前記多数の微小凸部の先端にわたって延在して形成され
    た薄膜と、 前記基板の表面と前記薄膜と前記微小凸部との間に形成
    され真空状態に維持された空間と、 前記空間に臨む前記基板の表面の部分とから構成され、 前記情報信号の記録は、前記追記専用記録領域の箇所を
    昇温することにより、前記昇温された追記専用記録領域
    の箇所における前記薄膜部分の前記空間内への熱拡散、
    前記薄膜部分の変形および前記微小凸部の変形の少なく
    とも一つによってなされる、 ことを特徴とする光記録媒体の記録方法。
  16. 【請求項16】 前記薄膜は、前記基板を構成する材料
    との間で屈折率差を生じる材料から構成されていること
    を特徴とする請求項15記載の光記録媒体の記録方法。
  17. 【請求項17】 前記薄膜は、可視光域で反射率の高い
    金属から構成されていることを特徴とする請求項15記
    載の光記録媒体の記録方法。
  18. 【請求項18】 前記薄膜は、相変化記録材料を記録層
    とした多層薄膜または光磁気記録材料を記録層とした多
    層薄膜のいずれかにより構成されていることを特徴とす
    る請求項15記載の光記録媒体の記録方法。
  19. 【請求項19】 前記基板上には、グルーブと、前記グ
    ルーブに挟まれたランドとが形成されており、前記追記
    専用記録領域は、前記グルーブおよび/または前記ラン
    ドに設けられていることを特徴とする請求項15記載の
    光記録媒体の記録方法。
  20. 【請求項20】 基板上に情報信号を書き換え不能に記
    録する追記専用記録領域が設けられた光記録媒体に対し
    て情報信号を記録する記録方法であって、 前記追記専用記録領域は、 前記基板の表面に互いに間隔をおいて下方に窪んで設け
    られた多数の微小凹部と、 前記基板の表面に延在して形成された薄膜と、 前記微小凹部と前記薄膜との間に形成され真空状態に維
    持された空間とから構成され、 前記多数の微小凹部は、隣り合う微小凹部が隔壁により
    仕切られて形成され、 前記情報信号の記録は、前記追記専用記録領域の箇所を
    昇温することにより、前記昇温された追記専用記録領域
    の箇所における前記薄膜部分の前記空間内への熱拡散、
    前記薄膜部分の変形および前記隔壁の変形の少なくとも
    一つによってなされる、 ことを特徴とする光記録媒体の記録方法。
  21. 【請求項21】 前記薄膜は、前記基板を構成する材料
    との間で屈折率差を生じる材料から構成されていること
    を特徴とする請求項20記載の光記録媒体の記録方法。
  22. 【請求項22】 前記薄膜は、可視光域で反射率の高い
    金属から構成されていることを特徴とする請求項20記
    載の光記録媒体の記録方法。
  23. 【請求項23】 前記薄膜は、相変化記録材料を記録層
    とした多層薄膜または光磁気記録材料を記録層とした多
    層薄膜のいずれかにより構成されていることを特徴とす
    る請求項20記載の光記録媒体の記録方法。
  24. 【請求項24】 前記基板上には、グルーブと、前記グ
    ルーブに挟まれたランドとが形成されており、前記追記
    専用記録領域は、前記グルーブおよび/または前記ラン
    ドに設けられていることを特徴とする請求項20記載の
    光記録媒体の記録方法。
  25. 【請求項25】 基板上に情報信号を書き換え不能に記
    録する追記専用記録領域が設けられた光記録媒体から前
    記情報信号を再生する再生方法であって、 前記追記専用記録領域は、 前記基板の表面に互いに間隔をおいて上方に突出して設
    けられた多数の微小凸部と、 前記多数の微小凸部の先端にわたって延在して形成され
    た薄膜と、 前記基板の表面と前記薄膜と前記微小凸部との間に形成
    され真空状態に維持された空間と、 前記空間に臨む前記基板の表面の部分とから構成され、 前記情報信号の記録は、前記追記専用記録領域の箇所を
    昇温することにより、前記昇温された追記専用記録領域
    の箇所における前記薄膜部分の前記空間内への熱拡散、
    前記薄膜部分の変形および前記微小凸部の変形の少なく
    とも一つによってなされ、 前記情報信号の再生は、前記情報信号が記録された前記
    追記専用記録領域の箇所と、前記情報信号が記録されて
    いない前記追記専用記録領域の箇所との光学的性質の差
    異を検出することによってなされる、 ことを特徴とする光記録媒体の再生方法。
  26. 【請求項26】 前記光学的性質の差異の検出は、前記
    追記専用記録領域に照射した光ビームの戻り光の強弱を
    検出することによって行なわれることを特徴とする請求
    項25記載の光記録媒体の再生方法。
  27. 【請求項27】 前記薄膜は、前記基板を構成する材料
    との間で屈折率差を生じる材料から構成されていること
    を特徴とする請求項25記載の光記録媒体の再生方法。
  28. 【請求項28】 前記薄膜は、可視光域で反射率の高い
    金属から構成されていることを特徴とする請求項25記
    載の光記録媒体の再生方法。
  29. 【請求項29】 前記薄膜は、相変化記録材料を記録層
    とした多層薄膜または光磁気記録材料を記録層とした多
    層薄膜のいずれかにより構成されていることを特徴とす
    る請求項25記載の光記録媒体の再生方法。
  30. 【請求項30】 前記基板上には、グルーブと、前記グ
    ルーブに挟まれたランドとが形成されており、前記追記
    専用記録領域は、前記グルーブおよび/または前記ラン
    ドに設けられていることを特徴とする請求項25記載の
    光記録媒体の再生方法。
  31. 【請求項31】 基板上に情報信号を書き換え不能に記
    録する追記専用記録領域が設けられた光記録媒体から前
    記情報信号を再生する再生方法であって、 前記追記専用記録領域は、 前記基板の表面に互いに間隔をおいて下方に窪んで設け
    られた多数の微小凹部と、 前記基板の表面に延在して形成された薄膜と、 前記微小凹部と前記薄膜との間に形成され真空状態に維
    持された空間とから構成され、 前記多数の微小凹部は、隣り合う微小凹部が隔壁により
    仕切られて形成され、 前記情報信号の記録は、前記追記専用記録領域の箇所を
    昇温することにより、前記昇温された追記専用記録領域
    の箇所における前記薄膜部分の前記空間内への熱拡散、
    前記薄膜部分の変形および前記隔壁の変形の少なくとも
    一つによってなされ、 前記情報信号の再生は、前記情報信号が記録された前記
    追記専用記録領域の箇所と、前記情報信号が記録されて
    いない前記追記専用記録領域の箇所との光学的性質の差
    異を検出することによってなされる、 ことを特徴とする光記録媒体の再生方法。
  32. 【請求項32】 前記光学的性質の差異の検出は、前記
    追記専用記録領域に照射した光ビームの戻り光の強弱を
    検出することによって行なわれることを特徴とする請求
    項31記載の光記録媒体の再生方法。
  33. 【請求項33】 前記薄膜は、前記基板を構成する材料
    との間で屈折率差を生じる材料から構成されていること
    を特徴とする請求項31記載の光記録媒体の再生方法。
  34. 【請求項34】 前記薄膜は、可視光域で反射率の高い
    金属から構成されていることを特徴とする請求項31記
    載の光記録媒体の再生方法。
  35. 【請求項35】 前記薄膜は、相変化記録材料を記録層
    とした多層薄膜または光磁気記録材料を記録層とした多
    層薄膜のいずれかにより構成されていることを特徴とす
    る請求項31記載の光記録媒体の再生方法。
  36. 【請求項36】 前記基板上には、グルーブと、前記グ
    ルーブに挟まれたランドとが形成されており、前記追記
    専用記録領域は、前記グルーブおよび/または前記ラン
    ドに設けられていることを特徴とする請求項31記載の
    光記録媒体の再生方法。
  37. 【請求項37】 基板上に情報信号を書き換え不能に記
    録する追記専用記録領域を備える光記録媒体の製造方法
    であって、 前記基板の表面に互いに間隔をおいて上方に突出して設
    けられた多数の微小凸部を設ける工程と、 真空状態において前記前記多数の微小凸部の先端にわた
    って薄膜を延在して形成することにより前記基板の表面
    と前記薄膜と前記微小凸部との間に真空状態を維持する
    空間を形成する工程とを含み、 前記追記専用記録領域を、前記多数の微小凸部と、前記
    薄膜と、前記空間と、前記空間に臨む前記基板の表面の
    部分とから構成する、 ことを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記薄膜は、前記基板を構成する材料
    との間で屈折率差を生じる材料から構成されていること
    を特徴とする請求項37記載の光記録媒体の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記薄膜は、可視光域で反射率の高い
    金属から構成されていることを特徴とする請求項37記
    載の光記録媒体の製造方法。
  40. 【請求項40】 前記薄膜は、相変化記録材料を記録層
    とした多層薄膜または光磁気記録材料を記録層とした多
    層薄膜のいずれかにより構成されていることを特徴とす
    る請求項37記載の光記録媒体の製造方法。
  41. 【請求項41】 前記基板上には、グルーブと、前記グ
    ルーブに挟まれたランドとが形成されており、前記追記
    専用記録領域は、前記グルーブおよび/または前記ラン
    ドに設けられていることを特徴とする請求項37記載の
    光記録媒体の製造方法。
  42. 【請求項42】 基板上に情報信号を書き換え不能に記
    録する追記専用記録領域を備える光記録媒体の製造方法
    であって、 前記基板の表面に互いに間隔をおいて下方に窪む多数の
    微小凹部と前記基板の表面で前記多数の微小凹部により
    形成され前記隣り合う微小凹部間を仕切る隔壁とを設け
    る工程と、 真空状態において前記多数の微小凹部が設けられた前記
    表面にわたって薄膜を延在して形成することにより前記
    薄膜と前記微小凹部との間に真空状態を維持する空間を
    形成する工程とを含み、 前記追記専用記録領域を、前記多数の微小凹部と、前記
    薄膜と、前記空間と、前記隔壁とから構成する、ことを
    特徴とする光記録媒体の製造方法。
  43. 【請求項43】 前記薄膜は、前記基板を構成する材料
    との間で屈折率差を生じる材料から構成されていること
    を特徴とする請求項42記載の光記録媒体の製造方法。
  44. 【請求項44】 前記薄膜は、可視光域で反射率の高い
    金属から構成されていることを特徴とする請求項42記
    載の光記録媒体の製造方法。
  45. 【請求項45】 前記薄膜は、相変化記録材料を記録層
    とした多層薄膜または光磁気記録材料を記録層とした多
    層薄膜のいずれかにより構成されていることを特徴とす
    る請求項42記載の光記録媒体の製造方法。
  46. 【請求項46】 前記基板上には、グルーブと、前記グ
    ルーブに挟まれたランドとが形成されており、前記追記
    専用記録領域は、前記グルーブおよび/または前記ラン
    ドに設けられていることを特徴とする請求項42記載の
    光記録媒体の製造方法。
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