JP2003182675A - 自動二輪車のエアクリーナ防水構造 - Google Patents
自動二輪車のエアクリーナ防水構造Info
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
ができるとともに、吸気抵抗を低減してエンジン性能の
向上を図ることができる自動二輪車のエアクリーナ防水
構造を提供すること。 【構成】 新気をエアクリーナ18に導入して浄化した
後、該新気を混合気形成に供する自動二輪車において、
前記エアクリーナ18の吸気口18aの直上のバックス
テー(パイプフレーム)8に樋状のガイド部材47を取
り付け、該ガイド部材47でエアクリーナ18の吸気口
18aの上方を覆う。本発明によれば、水がバックステ
ー8に沿って車体前方に伝わっても、この水はガイド部
材47によって受けられて滴下し、エアクリーナ47の
吸気口18aからエアクリーナ18内部に侵入すること
がなく、エアクリーナ18に高い防水性が確保される。
又、エアクリーナ18への水の侵入を防ぐために吸気口
18aを横方向又は下方に開口させたり、吸気口18a
自体をカバーで覆う必要がないため、吸気抵抗を低く抑
えてエンジン性能の向上を図ることができる。
Description
クリーナ防水構造に関する。
搭載して成るスクータ型自動二輪車においては、エアク
リーナをユニットスイング式エンジンン上に取り付け、
該エアクリーナに開口する吸気口から吸引される新気を
クリーナエレメントを通過させて浄化した後、該新気を
キャブレタ等における混合気形成に供することが行われ
る。
の侵入を防ぐための防水構造としては、後輪の巻き上げ
による水しぶきを遮断するための防水壁等をフレーム後
端に取り付ける構成、エアクリーナの吸気口を横方向又
は下方に開口させたり、吸気口自体をカバーで覆う構成
が採用されていた。
遮断するための防水壁等をフレーム後端に取り付ける従
来の防水構造では、フレームに沿って車体前方に伝わっ
た水がエアクリーナの吸気口付近に掛かって吸気口から
新気と共にエアクリーナ内に侵入するという問題があっ
た。
方に開口させたり、吸気口自体をカバーで覆う従来の防
水構造では、吸気抵抗が大きくなってエンジン性能を十
分発揮させることができないという問題があった。
で、その目的とする処は、エアクリーナへの水の侵入を
確実に防ぐことができるとともに、吸気抵抗を低減して
エンジン性能の向上を図ることができる自動二輪車のエ
アクリーナ防水構造を提供することにある。
め、請求項1記載の発明は、新気をエアクリーナに導入
して浄化した後、該新気を混合気形成に供する自動二輪
車において、前記エアクリーナの吸気口の直上のパイプ
フレームに樋状のガイド部材を取り付け、該ガイド部材
でエアクリーナの吸気口の上方を覆ったことを特徴とす
る。
明において、前記ガイド部材の前端をエアクリーナの吸
気口よりも前方に位置せしめ、同ガイド部材の後端をエ
アクリーナの吸気口よりも後方に位置せしめたことを特
徴とする。
載の発明において、前記ガイド部材を側面視でエアクリ
ーナの反吸気口側に向かって下がるよう傾斜させて取り
付けたことを特徴とする。
3記載の発明において、前記エアクリーナの側壁の車体
前後方向において吸気口と前記ガイド部材の後端との間
に止水壁を形成したことを特徴とする。
アクリーナの吸気口の上方を覆う樋状のガイド部材を吸
気口の直上のパイプフレームに取り付けたため、後輪の
巻き上げによる水しぶき等によって水がパイプフレーム
に沿って車体前方に伝わっても、この水はガイド部材に
よって受けられて滴下し、エアクリーナの吸気口からエ
アクリーナ内部に侵入することがなく、この結果、エア
クリーナに高い防水性が確保される。又、エアクリーナ
への水の侵入を防ぐために吸気口を横方向又は下方に開
口させたり、吸気口自体をカバーで覆う構造を採用する
必要がないため、吸気抵抗を低く抑えてエンジン性能の
向上を図ることができる。
ナの吸気口をその全長以上に亘ってガイド部材で覆うこ
とができるため、該吸気口からエアクリーナへの水の侵
入が一層確実に防がれる。
を側面視でエアクリーナの反吸気口側に向かって下がる
よう傾斜させて取り付けたため、ガイド部材によって回
収された水はエアクリーナの反吸気口側に向かって流れ
て吸気口に達することがなく、従って、該吸気口からエ
アクリーナへの水の侵入が一層確実に防がれる。
によって回収された水がガイド部材の後端からエアクリ
ーナの側壁に滴下しても、この水の吸気口方向へ流れが
止水壁によって阻止されるため、吸気口からエアクリー
ナへの水の侵入が一層確実に防がれる。
図面に基づいて説明する。
を備えるスクータ型自動二輪車の側面図、図2は同スク
ータ型自動二輪車前部の部分正断面図であり、以下、図
示のスクータ型自動二輪車の構成について概説する。
前方上部にはヘッドパイプ2が位置しており、該ヘッド
パイプ2内にはステアリング軸3が回動自在に挿通して
いる。そして、このステアリング軸3の上端にはハンド
ル4が取り付けられ、同ステアリング軸3の下端にはフ
ロントフォーク5が結着されており、該フロントフォー
ク5の下端部には前輪6が回転自在に軸支されている。
ーブ7が車体後方に向かって斜め下方に延出した後、折
り曲げられて車体方向に向かって略水平に延出してお
り、該ダウンチューブ7の途中からは左右一対のバック
ステー8が分岐して車体後方に向かって斜め上方に延設
されている。
2、ダウンチューブ7等は樹脂製のフロントカバー9に
よって覆われており、該フロントカバー9の後半部は同
じく樹脂製のレッグシールド10を構成している。
型のシート11が配置されており、該シート11とハン
ドル4との間には低床式のフートボード(足載せ台)1
2が設けられている。そして、このフートボード12の
下方の空間には車体取付部品としての燃料タンク13が
配設されている。
て、前記シート11の下方には、動力ユニットとしての
ユニットスイング式エンジン14が設けられている。
体の左側に配され、これは駆動源としてのエンジン15
と不図示のVベルト式自動変速機及び減速機構を内蔵し
て成る伝動ケース16を一体化して構成され、伝動ケー
ス16はエンジン15の車体左側から車体後方に延び、
その後端には後輪17が回転自在に軸支されている。そ
して、伝動ケース16の上部にはエアクリーナ18が取
り付けられており、該エアクリーナ18から車体前方へ
向かって延びる吸気管19は前記エンジン15の吸気系
に接続され、その途中にはキャブレタ20が設けられて
いる。
ンジン14は、前記バックステー8に固着されたエンジ
ン懸架ブラケット21にリンク機構22を介して上下に
揺動自在に支持されており、その後端は後輪17と共に
リヤクッション23を介してバックステー8に支持され
ている。
は樹脂製の車体カバー24によって覆われており、該車
体カバー24内の前記ユニットスイング式エンジン14
の上方には、上面が開口する収納ボックス25が前後の
取付部材26及びクロス部材27を介してバックステー
8に取り付けられて配置されている。この収納ボックス
25はシート11の全長に亘って長く延びて大容量が確
保されており、これの内部には図示のようにハーフキャ
ップ型のヘルメットH1とフルフェイス型のヘルメット
H2を同時に収納することができる。そして、この収納
ボックス25上に前記シート11が支持され、該シート
11は、その前端がヒンジ28を中心として上下に回動
して前記収納ボックス25を開閉する。尚、左右のバッ
クステー8には前記取付部材26及びクロス部材27の
他、クロス部材29が架設されており、取付部材26と
27にはグラブバー30が取り付けられている。
自動二輪車1においては、車体前部の前記フロントカバ
ー9とレッグシールド10で囲まれる空間内の前記ヘッ
ドパイプ2の左側には、図2に示すように、小容量のサ
ブタンク31が配され、ヘッドパイプ2の右側にはバッ
テリ32が配されている。
方へ延びる可撓性の燃料ホース33は、フートボード1
2の下方に配設された大容量の前記メインタンク13に
接続されている。ここで、サブタンク31の手前側上部
には給油口34が斜めに立設されており、この給油口3
4には着脱可能なタンクキャップ35が被着され、同給
油口34の周囲にはフィラー36が給油口34を囲むよ
うに設けられている。
ーバーフローした燃料であるガソリンを受けるものであ
って、その底部からはオーバーフローパイプ37が下方
に向かって延び、このオーバーフローパイプ37の下端
は、メインタンク13の前方の車体下部において大気中
に開口している。
ホース38が下方に向かって延びており、このチャージ
ホース38は、前記ダウンチューブ7の下端近傍に配さ
れたメインタンク13の左側方に斜めに配置されたキャ
ニスタ39の後面に接続されている。
体カバー24で覆われた前記収納ボックス25の前端部
近傍には、燃料ポンプ42が不図示のステイを介して前
記クロス部材29に取り付けられて配置されている。そ
して、この燃料ポンプ42にはエンジン15の吸気系か
ら延びる負圧ホース43が接続されており、該燃料ポン
プ42は、吸気圧の脈動で駆動され、燃料タンク13か
らガソリンを燃料ホース44を経て吸引して該燃料を昇
圧し、このガソリンを燃料ホース45を経て前記キャブ
レタ20に供給して混合気形成に供する。
31からチャージホース38を通って導入される気化ガ
ソリンをガソリンとエアとに分離する装置であって、こ
れは車体の最下部、つまり、前述のようにダウンチュー
ブ7の下端近傍に配された前記燃料タンク13の左側方
に車体前方に向かって下がるよう斜めに配置されてい
る。
体前方に向かって斜め下方に延びるエアホース40は前
記オーバーフローパイプ37の下端部に接続され、キャ
ニスタ39の後面から導出するパージホース41は車体
方向に向かって斜め上方に延び、その端部は前記キャブ
レタ20に接続されている。
造の詳細を図3〜図6に基づいて説明する。尚、図3は
スクータ型自動二輪車のエアクリーナ部分の側面図、図
4は図3のA−A線断面図、図5は図3のB−B線断面
図、図6はエアクリーナの斜視図である。
の前面には吸気口18aが開口しており、図3に示すよ
うに、この吸気口18aには、エアクリーナ18内に配
された吸気ダクト46が接続され、該吸気ダクト46は
エアクリーナ18内に開口している。尚、エアクリーナ
18内には不図示のクリーナエレメントが収納されてい
る。又、エアクリーナ18の前端内側面には前記吸気管
19が接続されている。
うに、左側のバックステー8のエアクリーナ18の吸気
口18aの直上にはゴムで樋状(図5参照)に成型され
たガイド部材47が取り付けられており、このガイド部
材47によってエアクリーナ18の吸気口18aの上方
が覆われている。ここで、ガイド部材47の前端はエア
クリーナ18の吸気口18aよりも前方に位置し、同ガ
イド部材47の後端はエアクリーナ18の吸気口18a
よりも後方に位置しており、従って、ガイド部材47は
エアクリーナ18の吸気口18aをその全長以上に亘っ
て覆っている。又、図5に示すように、ガイド部材47
の幅寸法はエアクリーナ18の吸気口18aの幅寸法よ
りも大きく設定されており、吸気口18aはガイド部材
47によってその全幅以上に亘って覆われている。
ーナ18の反吸気口側(車体後方)に向かって下がるよ
う傾斜して取り付けられている。
て説明する。
かれたリング状部分47aが形成され、このリング状部
分47aは、図3及び図4に示すように、バックステー
8に嵌め込まれ、その周囲をバンド48によって締め付
けられてバックステー8の外周に固定されている。又、
ガイド部材47の後部外面には側面視三角状の取付部4
7bが一体に形成されており、この取付部47bの上端
内面に突設された突起47cを前記クロス部材26に形
成された円孔(不図示)に嵌め込むことによってガイド
部材47の後部がクロス部材26に固定されている。
ナ18の外側壁の車体前後方向において吸気口18aと
前記ガイド部材47の後端との間には、リブ状の止水壁
18bが車体前方の向かって下がるように傾斜して一体
に形成されている。
ーナ18の吸気口18aの上方を覆う樋状のガイド部材
47を吸気口18aの直上のバックステー8に取り付け
たため、後輪17の巻き上げによる水しぶき等によって
水がバックステー8に沿って車体前方に伝わっても、こ
の水は樋状のガイド部材47によって受けられて回収さ
れ、傾斜したガイド部材47の底面に沿って車体後方へ
流れて該ガイド部材47の後端からエアクリーナ18上
に滴下する。そして、この場合、エアクリーナ18に滴
下した水は、エアクリーナ18の外側壁に形成された前
記止水壁18bによって吸気口18a方向への流れが阻
止されるため、吸気口18aからエアクリーナ18への
水の侵入が確実に防がれる。
の吸気口18aをその全長及び全幅以上に亘ってガイド
部材47で覆うようにしたため、該吸気口18aからエ
アクリーナ18への水の侵入が一層確実に防がれる。
アクリーナ18の吸気口18aからエアクリーナ18内
部への水の侵入が確実に防がれるため、エアクリーナ1
8に高い防水性が確保される。
4が始動されると、エンジン15の吸気負圧に引かれて
新気が吸気口18aから吸気ダクト46を通ってエアク
リーナ18内に導入され、エアクリーナ18内に導入さ
れた新気は、不図示のクリーナエレメントを通過して浄
化された後、エアクリーナ18から吸気管19を通って
キャブレタ20に導かれる。そして、キャブレタ20に
おいては、燃料タンク13から燃料ポンプ42によって
供給されたガソリンと新気とが混合されて所定の空燃比
(A/F)の混合気が形成され、この混合気はエンジン
15に供給されて燃焼に供される。
18への水の侵入を防ぐために吸気口18aを横方向又
は下方に開口させたり、吸気口18a自体をカバーで覆
う構造を採用する必要がないため、所謂ストレート吸気
も実現することができ、吸気抵抗を低く抑えてエンジン
性能の向上を図ることができる。
輪車に対して適用した形態について述べたが、本発明は
他の任意の自動二輪車に対しても同様に適用可能である
ことは勿論である。
よれば、新気をエアクリーナに導入して浄化した後、該
新気を混合気形成に供する自動二輪車において、前記エ
アクリーナの吸気口の直上のパイプフレームに樋状のガ
イド部材を取り付け、該ガイド部材でエアクリーナの吸
気口の上方を覆ったため、エアクリーナへの水の侵入を
確実に防ぐことができるとともに、吸気抵抗を低減して
エンジン性能の向上を図ることができるという効果が得
られる。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 新気をエアクリーナに導入して浄化した
後、該新気を混合気形成に供する自動二輪車において、 前記エアクリーナの吸気口の直上のパイプフレームに樋
状のガイド部材を取り付け、該ガイド部材でエアクリー
ナの吸気口の上方を覆ったことを特徴とする自動二輪車
のエアクリーナ防水構造。 - 【請求項2】 前記ガイド部材の前端をエアクリーナの
吸気口よりも前方に位置せしめ、同ガイド部材の後端を
エアクリーナの吸気口よりも後方に位置せしめたことを
特徴とする請求項1記載の自動二輪車のエアクリーナ防
水構造。 - 【請求項3】 前記ガイド部材を側面視でエアクリーナ
の反吸気口側に向かって下がるよう傾斜させて取り付け
たことを特徴とする請求項1又は2記載の自動二輪車の
エアクリーナ防水構造。 - 【請求項4】 前記エアクリーナの側壁の車体前後方向
において吸気口と前記ガイド部材の後端との間に止水壁
を形成したことを特徴とする請求項1,2又は3記載の
自動二輪車のエアクリーナ防水構造。
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