JP2003180250A - 甘味料キシリトール入り緑茶飲料 - Google Patents
甘味料キシリトール入り緑茶飲料Info
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- JP2003180250A JP2003180250A JP2002123201A JP2002123201A JP2003180250A JP 2003180250 A JP2003180250 A JP 2003180250A JP 2002123201 A JP2002123201 A JP 2002123201A JP 2002123201 A JP2002123201 A JP 2002123201A JP 2003180250 A JP2003180250 A JP 2003180250A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 緑茶飲料の渋味を、緑茶の効能を失うこ
となく、緩和させる方法を提供する。 【解決手段】 緑茶抽出液に、通常加えなかった甘味料
キシリトールを添加し、混合することにより、緑茶飲料
の渋味を緩和させる。
となく、緩和させる方法を提供する。 【解決手段】 緑茶抽出液に、通常加えなかった甘味料
キシリトールを添加し、混合することにより、緑茶飲料
の渋味を緩和させる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、緑茶抽出液に微量
の甘味料キシリトールを混合して成る、新規な甘味料キ
シリトール入り緑茶飲料に関する。 【０００２】 【従来の技術】緑茶飲料は、自然な風味を味わうもので
あるため、清涼飲料のように、他の栄養素や香料を混合
せずに飲用していた。 【０００３】しかし、緑茶の成分タンニンの一種である
カテキン類からくる渋味を、子供達は不快な味覚と感じ
てしまうため、緑茶飲料を好む子供が少ないという問題
点があった。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】本来、緑茶飲料は健康
飲料である。緑茶の成分であるカテキン類には、抗酸
化、Ｏ−１５７にも効く優れた抗菌作用、抗癌、消臭更
に、血糖値を下げて糖尿病の予防にも良いなど、多数の
効能がカテキン類には有る。従って、渋味成分であるカ
テキン類を除去することは、本来の目的に合致しない。 【０００５】又、好ましい味覚を得るために、砂糖や蔗
糖を緑茶抽出液に混合することは、血糖値の上昇、虫歯
の発生や促進の最大要因となるため使用を避ける。従っ
て、本発明は、緑茶抽出液の効能を失うことなく、カテ
キン類からの渋味を緩和した緑茶飲料を提供する。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、緑茶抽出液に微量の甘味料キシリトール
を混合することにより、カテキン類からの渋味を緩和
し、緑茶の効能を失うことなく、更に飲み易い、風味豊
かな緑茶飲料を完成した。 【０００７】即ち、本発明は、甘味料キシリトール入り
緑茶飲料を提供するものである。 【０００８】甘味料キシリトールとは、五つの炭素をも
つ糖アルコールで、果物、野菜などの食物、又、人間の
代謝系にも存在する天然甘味料である。日本の厚生省
は、１９９７年、甘味料キシリトールを安全な食品添加
物と許可している。甘味料キシリトールの血中安定濃度
は０．０３〜０．０６ｍｇ／１００ｍｌと低く、又、尿
中排出は約０．３ｍｇ／時間と遅延型グルコースから、
未熟な乳児、糖尿病患者にも安心して服用でき、また、
虫歯原因細菌は六つの炭素あるいは、その倍数構造を有
する糖類をエネルギー源とするが、甘味料キシリトール
は五つの炭素構造であるため、虫歯原因細菌のエネルギ
ー源とは、ならない。他に、甘味料キシリトールは、歯
垢中の酸を中和し、歯のエナメル質溶解を防ぎ、更に、
甘味料キシリトールはカルシウムと複合形成し、口腔内
では、軽度の初期虫歯の進行抑制、改善へと導く。腸管
においては、腸管壁を通じてカルシウムの吸収を容易に
し、骨鬆症の予防へと導いてくれる。甘味料キシリトー
ルの甘さ、カロリーは砂糖と同程度であるが甘味料キシ
リトールは溶解時に高い吸熱作用があるため、食後の口
腔内には爽快感がある。 【０００９】緑茶抽出液には、抗菌作用、歯の質を強化
するフッ素も含有していることから、緑茶抽出液に甘味
料キシリトールを混合することは健康飲料として極めて
好ましい。 【００１０】 【発明の実施の形態】本発明における緑茶抽出液は、緑
茶葉から５５〜９０℃の水性溶媒で抽出された緑茶抽出
液であれば、特に制限されるものではない。上記水性溶
媒としては、天然水、蒸留水、イオン交換水、アスコル
ビン酸含有水溶液、ｐＨ調製水等を例示することができ
る。又、茶葉としては、緑茶葉であれば、特に制限され
るものではない。抽出条件としては、５５〜９０℃で２
０〜６００秒の抽出条件を例示することができる。尚、
緑茶葉は、１００ｍｌの水性溶媒に対して緑茶葉を１．
０ｇ以上、特に、１．５ｇ以上の割合で添加して得た緑
茶抽出液を適用することが好適である。 【００１１】本発明においては、緑茶抽出液に対して、
甘味料キシリトールを添加、混合する。甘味料キシリト
ールは緑茶抽出液１００ｍｌに対して、０．５ｇ以上添
加することが望ましい。尚、本発明において甘味料キシ
リトールの添加量の上限はないが、経済上等の点から、
緑茶抽出液１００ｍｌに対して１．５ｇ以下とすること
が望ましい。 【００１２】保存方法は、甘味料キシリトール入り緑茶
飲料は液体のため、缶やビン、紙パック、合成樹脂容器
等に納め、商品化としての加工工程においては、品質劣
化要因が少ない工程にすることである。 【００１３】 【実施例】以下、本発明の実施例、比較例を挙げて説明
するが、本発明は実施例に何ら制約されるものではな
い。 【００１４】実施例１ ８０℃の温湯１００ｍｌに対して、緑茶葉１．５ｇの割
合で添加し、５０秒間抽出して得た緑茶抽出液に、甘味
料キシリトール０，６ｇを添加、混合して、本発明の甘
味料キシリトール入り緑茶飲料を得た。 【００１５】比較例１ ８０℃の温湯１００ｍｌに対して、緑茶葉１．５ｇの割
合で添加し、５０秒間抽出して得た緑茶抽出液のみであ
る緑茶飲料を得た。 【００１６】実施例１と比較例１の試飲試験を実施し、
「おいしさ」の評価を行った。評価は２〜６歳の１３７
人を使用して調べた。結果は後記の表１に記す。 【００１７】 【００１８】 【発明の効果】本発明に基づいた実施例１より製造され
た甘味料キシリトール入り緑茶飲料は、甘味料キシリト
ール無添加の比較例１により製造された緑茶飲料と比較
し、子供が飲み易い緑茶飲料になっていることが明らか
であった。従って本発明により、緑茶の成分カテキン類
からの渋味は、微量の甘味料キシリトールを緑茶抽出液
に添加、混合することにより緩和し、子供にも飲用でき
る緑茶飲料となった。この発明は、子供達の虫歯罹患率
の低下、緑茶の効能で健康増進へとつながる。
の甘味料キシリトールを混合して成る、新規な甘味料キ
シリトール入り緑茶飲料に関する。 【０００２】 【従来の技術】緑茶飲料は、自然な風味を味わうもので
あるため、清涼飲料のように、他の栄養素や香料を混合
せずに飲用していた。 【０００３】しかし、緑茶の成分タンニンの一種である
カテキン類からくる渋味を、子供達は不快な味覚と感じ
てしまうため、緑茶飲料を好む子供が少ないという問題
点があった。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】本来、緑茶飲料は健康
飲料である。緑茶の成分であるカテキン類には、抗酸
化、Ｏ−１５７にも効く優れた抗菌作用、抗癌、消臭更
に、血糖値を下げて糖尿病の予防にも良いなど、多数の
効能がカテキン類には有る。従って、渋味成分であるカ
テキン類を除去することは、本来の目的に合致しない。 【０００５】又、好ましい味覚を得るために、砂糖や蔗
糖を緑茶抽出液に混合することは、血糖値の上昇、虫歯
の発生や促進の最大要因となるため使用を避ける。従っ
て、本発明は、緑茶抽出液の効能を失うことなく、カテ
キン類からの渋味を緩和した緑茶飲料を提供する。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、緑茶抽出液に微量の甘味料キシリトール
を混合することにより、カテキン類からの渋味を緩和
し、緑茶の効能を失うことなく、更に飲み易い、風味豊
かな緑茶飲料を完成した。 【０００７】即ち、本発明は、甘味料キシリトール入り
緑茶飲料を提供するものである。 【０００８】甘味料キシリトールとは、五つの炭素をも
つ糖アルコールで、果物、野菜などの食物、又、人間の
代謝系にも存在する天然甘味料である。日本の厚生省
は、１９９７年、甘味料キシリトールを安全な食品添加
物と許可している。甘味料キシリトールの血中安定濃度
は０．０３〜０．０６ｍｇ／１００ｍｌと低く、又、尿
中排出は約０．３ｍｇ／時間と遅延型グルコースから、
未熟な乳児、糖尿病患者にも安心して服用でき、また、
虫歯原因細菌は六つの炭素あるいは、その倍数構造を有
する糖類をエネルギー源とするが、甘味料キシリトール
は五つの炭素構造であるため、虫歯原因細菌のエネルギ
ー源とは、ならない。他に、甘味料キシリトールは、歯
垢中の酸を中和し、歯のエナメル質溶解を防ぎ、更に、
甘味料キシリトールはカルシウムと複合形成し、口腔内
では、軽度の初期虫歯の進行抑制、改善へと導く。腸管
においては、腸管壁を通じてカルシウムの吸収を容易に
し、骨鬆症の予防へと導いてくれる。甘味料キシリトー
ルの甘さ、カロリーは砂糖と同程度であるが甘味料キシ
リトールは溶解時に高い吸熱作用があるため、食後の口
腔内には爽快感がある。 【０００９】緑茶抽出液には、抗菌作用、歯の質を強化
するフッ素も含有していることから、緑茶抽出液に甘味
料キシリトールを混合することは健康飲料として極めて
好ましい。 【００１０】 【発明の実施の形態】本発明における緑茶抽出液は、緑
茶葉から５５〜９０℃の水性溶媒で抽出された緑茶抽出
液であれば、特に制限されるものではない。上記水性溶
媒としては、天然水、蒸留水、イオン交換水、アスコル
ビン酸含有水溶液、ｐＨ調製水等を例示することができ
る。又、茶葉としては、緑茶葉であれば、特に制限され
るものではない。抽出条件としては、５５〜９０℃で２
０〜６００秒の抽出条件を例示することができる。尚、
緑茶葉は、１００ｍｌの水性溶媒に対して緑茶葉を１．
０ｇ以上、特に、１．５ｇ以上の割合で添加して得た緑
茶抽出液を適用することが好適である。 【００１１】本発明においては、緑茶抽出液に対して、
甘味料キシリトールを添加、混合する。甘味料キシリト
ールは緑茶抽出液１００ｍｌに対して、０．５ｇ以上添
加することが望ましい。尚、本発明において甘味料キシ
リトールの添加量の上限はないが、経済上等の点から、
緑茶抽出液１００ｍｌに対して１．５ｇ以下とすること
が望ましい。 【００１２】保存方法は、甘味料キシリトール入り緑茶
飲料は液体のため、缶やビン、紙パック、合成樹脂容器
等に納め、商品化としての加工工程においては、品質劣
化要因が少ない工程にすることである。 【００１３】 【実施例】以下、本発明の実施例、比較例を挙げて説明
するが、本発明は実施例に何ら制約されるものではな
い。 【００１４】実施例１ ８０℃の温湯１００ｍｌに対して、緑茶葉１．５ｇの割
合で添加し、５０秒間抽出して得た緑茶抽出液に、甘味
料キシリトール０，６ｇを添加、混合して、本発明の甘
味料キシリトール入り緑茶飲料を得た。 【００１５】比較例１ ８０℃の温湯１００ｍｌに対して、緑茶葉１．５ｇの割
合で添加し、５０秒間抽出して得た緑茶抽出液のみであ
る緑茶飲料を得た。 【００１６】実施例１と比較例１の試飲試験を実施し、
「おいしさ」の評価を行った。評価は２〜６歳の１３７
人を使用して調べた。結果は後記の表１に記す。 【００１７】 【００１８】 【発明の効果】本発明に基づいた実施例１より製造され
た甘味料キシリトール入り緑茶飲料は、甘味料キシリト
ール無添加の比較例１により製造された緑茶飲料と比較
し、子供が飲み易い緑茶飲料になっていることが明らか
であった。従って本発明により、緑茶の成分カテキン類
からの渋味は、微量の甘味料キシリトールを緑茶抽出液
に添加、混合することにより緩和し、子供にも飲用でき
る緑茶飲料となった。この発明は、子供達の虫歯罹患率
の低下、緑茶の効能で健康増進へとつながる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 緑茶抽出液に通常加えなかった甘味料キ
シリトールを混合した、甘味料キシリトール入り緑茶飲
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002123201A JP2003180250A (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 甘味料キシリトール入り緑茶飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002123201A JP2003180250A (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 甘味料キシリトール入り緑茶飲料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003180250A true JP2003180250A (ja) | 2003-07-02 |
Family
ID=27606582
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002123201A Pending JP2003180250A (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 甘味料キシリトール入り緑茶飲料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003180250A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006059196A1 (en) * | 2004-12-03 | 2006-06-08 | European Natural Products | Compositions for the acute and/or long term treatment of periodontal diseases |
| KR100678509B1 (ko) | 2004-11-11 | 2007-02-07 | 김숙자 | 건강 음료용 액상 홍차 조성물 및 그 제조방법 |
| DE102008050591A1 (de) * | 2008-10-09 | 2010-04-15 | Elger, Melanie, Dr. med. dent. | Getränk zur Förderung der Zahngesundheit |
| CN101904380A (zh) * | 2010-07-21 | 2010-12-08 | 安徽鸿汇食品（集团）有限公司 | 一种无糖蜂蜜绿茶 |
| CN107788319A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-03-13 | 重庆藏天露生物科技有限公司 | 一种适应于缺氧环境运动性疲劳的固体饮料 |
-
2002
- 2002-03-22 JP JP2002123201A patent/JP2003180250A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100678509B1 (ko) | 2004-11-11 | 2007-02-07 | 김숙자 | 건강 음료용 액상 홍차 조성물 및 그 제조방법 |
| WO2006059196A1 (en) * | 2004-12-03 | 2006-06-08 | European Natural Products | Compositions for the acute and/or long term treatment of periodontal diseases |
| DE102008050591A1 (de) * | 2008-10-09 | 2010-04-15 | Elger, Melanie, Dr. med. dent. | Getränk zur Förderung der Zahngesundheit |
| CN101904380A (zh) * | 2010-07-21 | 2010-12-08 | 安徽鸿汇食品（集团）有限公司 | 一种无糖蜂蜜绿茶 |
| CN107788319A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-03-13 | 重庆藏天露生物科技有限公司 | 一种适应于缺氧环境运动性疲劳的固体饮料 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041001 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041012 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050301 |