JP2003176582A - 波形板製遮災壁 - Google Patents

波形板製遮災壁

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JP2003176582A
JP2003176582A JP2001375298A JP2001375298A JP2003176582A JP 2003176582 A JP2003176582 A JP 2003176582A JP 2001375298 A JP2001375298 A JP 2001375298A JP 2001375298 A JP2001375298 A JP 2001375298A JP 2003176582 A JP2003176582 A JP 2003176582A
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JP
Japan
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corrugated
plate
mounting
deck plate
flange
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JP2001375298A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Harada
晶利 原田
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Nippon Kokan Light Steel Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kokan Light Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストが高くなく、火災時の撓みによっても
破損が生じず防火機能が果たせる遮災壁7を提供する。 【解決手段】 デッキプレート9を、その波形の波の進
行方向を上下にした状態で、上縁を梁1の内側に、左右
縁を柱3の内側に装着する。装着部分には、梁1には内
側に装着用の梁フランジ15が突設され、デッキプレー
ト9には波形の中立軸と同じ位置に、装着用の上フラン
ジ17が屈曲して設けられ、両フランジが重ねられてボ
ルト締結19される。デッキプレートの波形の上部また
は下部であるフランジ11に、あるいは波形の中部であ
るウエブ13に、形鋼、棒材、または板を添接すること
もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼製の波形鋼板
によって構成される遮災壁の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遮災壁は、火災時に防火壁となる
機能を要求されるが、さらに耐震性を有し構造物の強度
部材としての機能が要求されるものがある。このようは
遮災壁として、図2(A)に示すように、デッキプレー
ト101などと呼ばれる鋼製の波形鋼板によって構成さ
れる遮災壁がある。また、同図(B)(C)に示すよう
に、鋼板103から構成され、梁105や柱107にあ
る角度を持って連続する部材109を有する遮災壁もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後者の
遮災壁は部材109を有し、前者のデッキプレート10
1からなる遮災壁よりもコストが高くなってしまう。ま
た、前者の遮災壁は、波形の波の進行方向を横方向にし
た状態(いわゆる縦置き状態)で取り付けられる。これ
は、取付作業の際に、自重で撓みにくいようにするため
である。さて、火災時には、床は下方に大きく撓み、ひ
どい場合には数十センチも撓む。梁の部分は、床ほど大
きくは撓まないが、やはり火災による高温で鋼材の耐力
が小さくなり、かなり大きく、十数センチほど撓むこと
がある。
【0004】この大きな撓みに、従来のデッキプレート
101の遮災壁は、追従できず一部が破損してしまい、
防火機能が果たせなくなる可能性がある。また、破損が
起きていなくても、追従できずに内部応力が局部的に大
きくなった状態で、地震があると耐え切れずについに破
損が起きる可能性がある。震災時には火災も発生するこ
とが考えられ、このような可能性は大きい。
【0005】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、コストが高くなく、火災時の撓みによ
っても破損が生じず防火機能が果たせる遮災壁を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、第1の発明は、波形断面を有する鋼製の波形板
を、前記波形の波の進行方向を上下にした状態で、上縁
を梁に、左右縁を柱に装着したことを特徴とする波形板
製遮災壁である。
【0007】第2の発明は、さらに、前記上縁を前記梁
の内側に、前記左右縁を前記柱の内側にそれぞれ装着
し、前記梁との装着部分を前記波形板の波形の中立軸と
同じ位置にしたことを特徴とする波形板製遮災壁であ
る。
【0008】第3の発明は、さらに、前記梁との前記装
着部分には、前記梁の内側に装着用の梁フランジが突設
され、前記波形板の波形に装着用の上フランジが屈曲し
て設けられ、両フランジが重ねられてボルト締結される
ことで前記装着が行われることを特徴とする波形板製遮
災壁である。
【0009】第4の発明は、さらに、前記波形板は、デ
ッキプレートであり、このデッキプレートの波形の上部
または下部であるフランジに、あるいは波形の中部であ
るウエブに、形鋼、棒材、または板を添接した ことを
特徴とする波形板製遮災壁である。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1に示
す。同図(A)に示すように、この実施形態において、
構造物である建物は、水平方向に配置される梁1と垂直
方向に配置される柱3が、立体の格子状に組み合わされ
躯体を構成する。この梁1と柱3は、I形鋼によって構
成される。梁1の上には図示しないデッキプレートが水
平に敷かれ、その上にコンクリート5が打設される。
【0011】この実施形態における波形板製遮災壁7
は、波形断面を有する鋼製の波形板として採用するデッ
キプレート9を、上下の梁1と左右の柱3とによって構
成される四角な空間に、装着する。同図(B)に示すよ
うに、デッキプレート9の波形は、上部および下部に平
らなフランジ11を有し、中部にウエブ13を有する。
この波形の波の進行方向を上下にした状態で、デッキプ
レート9の上縁を梁の内側(下側)に、左右縁を柱の内
側(側面)に装着する。
【0012】梁1との装着部分において、梁1には下側
に装着用の梁フランジ15が突設され、デッキプレート
9には波形の中立軸と同じ位置に装着用の上フランジ1
7が屈曲して設けられる。そして、両フランジ15、1
7が重ねられて、ボルト、ナット19で締結される。
【0013】柱3との装着部分において、柱3には側面
に装着用の柱フランジ21が突設される。この柱フラン
ジ21の断面は、デッキプレート9と同様の波形であ
る。そして、柱フランジ21とデッキプレート9の左右
端部が重ねられて、ボルト、ナット19で締結される。
【0014】床23との装着部分においては、床23に
は、打設されたコンクリート5を貫通して下の階の梁1
に設けられた装着用の床フランジ25が突設され、デッ
キプレート9には波形の中立軸と同じ位置に装着用の下
フランジ27が屈曲して設けられる。そして、両フラン
ジ25、27が重ねられて、ボルト、ナット19で締結
される。
【0015】(実施形態の作用効果)以上の実施形態に
よれば、波形断面を有する鋼製のデッキプレート9によ
って遮災壁を構成できるので、従来例(図(B)
(C))に比べ、部材109を必要としないで構造物の
躯体としての強度を得ることができ、コストを抑えるこ
とができる。
【0016】また、形の波の進行方向を上下にした状態
(横置き状態)で装着するので、火災時の梁1の撓みに
追従でき、破損などを起こしにくく防火機能が果たせ
る。すなわち、火災試験では、7m程度の幅を有する床
23で、1000度程度の温度に2時間さらされると、
床23は下方に大きく撓み、30センチほども垂れる。
梁1の部分は、それほど大きくは撓まないものの、やは
り撓み、10センチ以上は垂れる。この梁1の大きな撓
みに、横置き状態のデッキプレート9の遮災壁は、波形
のいわゆるアコーディオン効果とも呼ばれるべき柔軟さ
で追従でき、よって、一部が破損してしまうこともな
く、防火機能を果たす。
【0017】また、追従ができずに内部応力が大きくな
ることもなく、よって震災時などのように火災の後に余
震が襲うなどの場合に、耐え切れずについに破損が起き
るということも防げる。また、デッキプレート9の上縁
を梁1の内側に、左右縁を柱3の内側にそれぞれ装着す
ることで、梁1や柱3から離れた床部分に装着するよ
り、火災時の撓みを小さくできる。
【0018】また、簡単な装着部分の構造で、デッキプ
レート9の中立軸と同じ位置での装着が可能であり、撓
みによる加重がデッキプレート9に加わった場合でも、
デッキプレートが図1(B)左右方向に膨らんでしまう
ような座屈変形を生じる可能性を小さくできる。
【0019】また、デッキプレート9を横置き状態にし
ても、従来の縦置き状態に比べ、十分な耐剪断力を有
し、構造物の強度部材として機能する。
【0020】(他の実施形態)以上の実施形態では、波
形板は、デッキプレート9単体であったが、他の実施形
態では、デッキプレート9に他の部材を添接することも
できる。すなわち、このデッキプレート9の波形の上部
または下部であるフランジ11に、あるいは波形の中部
であるウエブ13に、形鋼、棒材、または板を添接し、
内装材の取付に供したり、補強を行ったりすることが可
能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、第1、2、3、ま
たは4の発明によれば、波形断面を有する鋼製の波形板
によって遮災壁を構成できるので、コストを抑えること
ができる。また、形の波の進行方向を上下にした状態で
装着するので、梁の撓みに追従でき、破損などを起こし
にくく防火機能が果たせる。
【0022】また、第2、3、または4の発明によれ
ば、さらに、波形板の上縁を梁の内側に、左右縁を柱の
内側にそれぞれ装着することで、床に装着するより火災
時の撓みを小さくできる。また、装着部分を波形板の波
形の中立軸と同じ位置にすることで、撓みによる加重が
波形板に加わった場合でも、波形板が膨らんでしまうよ
うな座屈変形を生じる可能性を小さくできる。
【0023】また、第3、または4の発明によれば、さ
らに、簡単な装着部分の構造で、中立軸と同じ位置での
装着が可能であり、したがって波形板が膨らんでしまう
ような座屈変形を生じる可能性を小さくできる。
【0024】また、第4の発明によれば、さらに、波形
板に、既成のデッキプレートを採用するで、遮災壁のコ
ストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる波形板製遮災壁
を示すもので (A)は正面図 (B)は側面図である。
【図2】従来の遮災壁を示すもので (A)波形板を使用する壁の正面図 (B)梁と柱に連続するハの字の部材を有する壁の正面
図 (C)梁と柱に連続するXの字の部材を有する壁の正面
図である。
【符号の説明】
1 梁 3 柱 5 コンクリート 7 波形板製遮災壁 9 デッキプレート 11 フランジ 13 ウエブ 15 装着用の梁フランジ 17 装着用の上フランジ 19 ボルト、ナット 21 柱フランジ 23 床 25 床フランジ 27 装着用の下フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 13/12 E04F 13/12 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波形断面を有する鋼製の波形板を、前記波
    形の波の進行方向を上下にした状態で、上縁を梁に、左
    右縁を柱に装着したことを特徴とする波形板製遮災壁。
  2. 【請求項2】前記上縁を前記梁の内側に、前記左右縁を
    前記柱の内側にそれぞれ装着し、前記梁との装着部分を
    前記波形板の波形の中立軸と同じ位置にしたことを特徴
    とする請求項1に記載の波形板製遮災壁。
  3. 【請求項3】前記梁との前記装着部分には、前記梁の内
    側に装着用の梁フランジが突設され、前記波形板の波形
    に装着用の上フランジが屈曲して設けられ、両フランジ
    が重ねられてボルト締結されることで前記装着が行われ
    ることを特徴とする請求項2に記載の波形板製遮災壁。
  4. 【請求項4】前記波形板は、デッキプレートであり、こ
    のデッキプレートの波形の上部または下部であるフラン
    ジに、あるいは波形の中部であるウエブに、形鋼、棒
    材、または板を添接した ことを特徴とする請求項1、
    2、または3に記載の波形板製遮災壁。
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