JP2003162715A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像入力装置および画像出力装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像入力装置および画像出力装置

Info

Publication number
JP2003162715A
JP2003162715A JP2001358426A JP2001358426A JP2003162715A JP 2003162715 A JP2003162715 A JP 2003162715A JP 2001358426 A JP2001358426 A JP 2001358426A JP 2001358426 A JP2001358426 A JP 2001358426A JP 2003162715 A JP2003162715 A JP 2003162715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
brightness
image
correction
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001358426A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamanishi
明 山西
Shiyoubou Chiyou
小▲忙▼ 張
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001358426A priority Critical patent/JP2003162715A/ja
Publication of JP2003162715A publication Critical patent/JP2003162715A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像中の見えにくい部分が見易くなるよう
に、画像データを補正する。 【解決手段】 輝度値平均算出部2では、入力されたデ
ジタル画像データから、注目画素周辺領域における輝度
値の平均値を算出し、輝度値平均値補正部4では、輝度
値の平均値を補正する。ゲイン値算出部3では、注目画
素の輝度値と輝度値の平均値とを用いてゲイン値を算出
し、輝度補正部5では、ゲイン値と輝度値の平均値の補
正値とを用いて注目画素の輝度値を補正する。彩度補正
部6では、補正前の輝度値と補正後の輝度値とを用いて
彩度値を補正する。注目画素周辺領域における輝度値の
平均値を補正することによって、画像全体のバランスを
適正に維持し、画像の細かい部分はゲイン値によって補
正することによって、見えている明るい部分を犠牲にせ
ずに、見えにくい暗い部分のみを補正することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル画像デー
タに対して適正な階調補正を行うことができる画像処理
装置および画像処理方法に関する。また、本発明は、こ
のような画像処理方法の処理手順を制御する画像処理プ
ログラムを記録した記録媒体に関する。さらに、本発明
は、このような画像処理装置の機能を備えたデジタル画
像入力装置およびデジタル画像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スキャナー、デジタルカメラ等のような
画像入力装置から入力されるデジタル画像データを用い
て、プリンタによって画像を印刷し、ディスプレイに画
像を表示し、またはコンピューターによってデジタル画
像データを加工する際には、画像処理装置によって、画
像の輝度を階調補正するという画像処理が、しばしば行
われる。このように画像の輝度を階調補正するための方
法としては、例えば特開平9−2005531号公報に
開示されている方法(以下、従来技術1と称する)、特
開平10−283470号公報に開示されている方法
(以下、従来技術2と称する)等が知られている。
【0003】図6(a)〜図6(c)は、それぞれ、従
来技術1による補正処理を説明するためのグラフであ
り、横軸を輝度値、縦軸を頻度値として輝度分布が表さ
れている。この従来技術1では、図6(a)の輝度分布
に示すように、画像出力装置におけるダイナミックレン
ジを使い切っていないような画像データが入力される
と、まず、その画像データにおける輝度値の最小値およ
び最大値が、それぞれ、画像出力装置におけるダイナミ
ックレンジの最大値および最小値にほぼ一致するよう
に、輝度値が調整される。その結果、調整された画像デ
ータの輝度分布は、図6(b)に示すように、明暗方向
(横軸方向)に引き伸ばされた形状になる。次に、図6
(c)に示すように、頻度が最も高くなる輝度値(最頻
度)と、画像出力装置による出力状態が最適となる輝度
値(最適レベル)との差が求められ、最頻度の位置が最
適レベルの位置に近づくように、輝度値が補正される。
この図6(c)において、補正前の輝度値を点線で示
し、補正後の輝度値を実線で示している。これによっ
て、十分なコントラストを得ることができ、好ましい明
るさを有する画像を出力することができる。
【0004】また、図7(a)および図7(b)は、そ
れぞれ、従来技術2による補正処理を説明するためのグ
ラフであり、横軸を輝度値、縦軸を頻度値として輝度分
布が表されている。この従来技術2では、図7(a)の
輝度分布に示すように、最頻度が画像出力装置における
最適レベルよりも小さいような画像データが入力される
と、図7(b)に示すように、最小値が固定され、最頻
度が画像出力装置における最適レベルに一致するよう
に、入力された画像データにおける輝度値が線形変換さ
れて出力される。この図7(b)において、補正前の輝
度値を点線で示し、補正後の輝度値を実線で示してい
る。これに対して、最頻度が画像出力装置における最適
レベルよりも大きいような輝度分布を有する画像データ
が入力されると、最大値が固定され、最頻度が画像出力
装置における最適レベルに一致するように、入力された
画像データにおける輝度値が線形変換されて出力する。
これによって、特性に応じて適正な階調分布が得られる
ように、画像データを補正することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術1お
よび従来技術2では、それぞれ、画像が全体的に暗い
側、または明るい側にシフトしているような場合には、
適正に補正処理を行うことができる。しかしながら、従
来技術1および従来技術2の補正方法では、例えば、夜
景、天体写真等のように、全体としては暗いが、明るい
領域(輝度が高い領域)にも有意な階調データを有す
る、といった画像の場合には、正確に補正を行うことが
できない。
【0006】図8(a)〜図8(c)は、それぞれ、従
来技術1による補正処理の問題点を説明するためのグラ
フであり、横軸を輝度値、縦軸を頻度値として輝度分布
が表されている。この従来技術1において、図8(a)
の輝度分布に示すように、輝度が低い領域に最頻度と平
均値とが存在し、輝度が高い領域にもデータが存在する
ような画像データが入力された場合、画像データが画像
出力装置におけるダイナミックレンジを使い切っている
ので、図8(b)に示すように、ダイナミックレンジの
調整は行われない。そして、図8(c)に示すように、
最頻度の位置が最適レベルの位置に近づくように、輝度
値が補正される。この図8(c)において、補正前の輝
度値を点線で示し、補正後の輝度値を実線で示してい
る。その結果、補正された画像が、画像全体として明る
くなりすぎる、という問題が生じる。
【0007】また、図9(a)および図9(b)は、そ
れぞれ、従来技術2による補正処理の問題点を説明する
ためのグラフであり、横軸を輝度値、縦軸を頻度値とし
て輝度分布が表されている。この従来技術2において、
図9(a)の輝度分布に示すように、輝度が低い領域に
最頻度が偏っており、輝度が高い領域では画像出力装置
におけるダイナミックレンジを使い切っているような画
像データが入力されると、図9(b)に示すように、最
小値を固定して、最頻度が画像出力装置における最適レ
ベルに一致するように、入力された画像データにおける
輝度値が線形変換されて出力される。この図9(b)に
おいて、補正前の輝度値を点線で示し、補正後の輝度値
を実線で示している。その結果、補正結果が、画像出力
装置におけるダイナミックレンジを超えて擬似輪郭が発
生する、という問題が生じる。また、リミッターを備え
ている画像出力装置では、補正を行うことができない、
という問題が生じる。
【0008】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたものであり、夜景などのように、
輝度が低い領域の階調データが主体であって、輝度が高
い領域にも有意な階調データが存在する画像に対して
も、適正な階調補正を行うことができる、画像処理装
置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した
記録媒体、並びに画像入力装置および画像出力装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、入力されたデジタル画像データから、注目画素を含
む周辺領域に対して、輝度値の平均値を算出する輝度値
平均値算出手段と、該輝度値平均値算出手段にて算出さ
れた輝度値の平均値を補正する輝度値平均値補正手段
と、注目画素の輝度値と該輝度値平均値算出手段にて算
出された輝度値の平均値とを用いてゲイン値を算出し、
該ゲイン値と該輝度値平均値補正手段にて得られた輝度
値の平均値の補正値とを用いて、注目画素の輝度値を補
正する輝度値補正手段と、注目画素に対して、入力され
たデジタル画像データの輝度値と補正後の輝度値とを用
いて、入力されたデジタル画像データの彩度値を補正す
る彩度値補正手段と、を具備しており、そのことにより
上記目的が達成される。
【0010】上記構成によれば、注目画素を含む周辺領
域における輝度値の平均値を補正することによって、注
目画素周辺を大局的に補正することができる。また、注
目画素の輝度値と、周辺領域における輝度値の平均値と
の相対的な関係を示すゲイン値を算出し、画像の細かい
部分はゲイン値によって補正し、画像全体のバランスは
輝度値の平均値の補正値によって適正に保つことができ
るため、それぞれの役割を分担して、それらの補正結果
を合成することによって、注目画素の輝度値を補正する
ことができる。これによって、画像全体のバランスを維
持しながら、細部も良く見えるように、画像出力装置に
おけるダイナミックレンジを改善することができる。
【0011】前記輝度値平均値補正手段は、ルックアッ
プテーブルによって、注目画素を含む周辺領域におけ
る、輝度値の平均値を補正することができる。
【0012】上記構成によれば、画像全体の雰囲気を壊
すことなく、注目画素周辺の大まかな補正を行うことが
できる。
【0013】前記輝度値補正手段は、注目画素の輝度値
と前記輝度値の平均値とを用いて算出されたゲイン値
と、前記輝度値の平均値の補正値とを合成することによ
って、注目画素の輝度値を補正することができる。
【0014】上記構成によれば、画像全体の雰囲気を壊
すことなく、かつ、細部の階調を失わずに、注目画素の
輝度値を補正することができる。
【0015】前記彩度値補正手段は、注目画素に対し
て、入力されたデジタル画像データの輝度値と補正後の
輝度値との変化率を算出し、該変化率に従って、入力さ
れたデジタル画像データの彩度値を補正することができ
る。
【0016】上記構成によれば、補正前後において輝度
値と彩度値との比が変わるることなく、すなわち、色が
変わることなく、輝度値を補正することができる。
【0017】本発明の画像処理方法は、入力されたデジ
タル画像データから、注目画素を含む周辺領域に対し
て、輝度値の平均値を算出するステップと、該輝度値の
平均値を補正するステップと、注目画素の輝度値と該輝
度値の平均値とを用いてゲイン値を算出し、該ゲイン値
と該輝度値の平均値の補正値とを用いて、注目画素の輝
度値を補正するステップと、注目画素に対して、入力さ
れたデジタル画像データの輝度値と補正後の輝度値とを
用いて、入力されたデジタル画像データの彩度値を補正
するステップと、を含んでおり、そのことにより上記目
的が達成される。
【0018】ルックアップテーブルによって、注目画素
を含む周辺領域における、輝度値の平均値を補正するこ
とができる。
【0019】注目画素の輝度値と前記輝度値の平均値と
を用いて算出されたゲイン値と、前記輝度値の平均値の
補正値とを合成することによって、注目画素の輝度値を
補正することができる。
【0020】注目画素に対して、入力されたデジタル画
像データの輝度値と補正後の輝度値との変化率を算出
し、該変化率に従って、入力されたデジタル画像データ
の彩度値を補正することができる。
【0021】本発明の画像処理プログラムを記録した記
録媒体は、本発明の画像処理方法の処理手順を制御する
画像処理プログラムが記録されており、そのことにより
上記目的が達成される。
【0022】本発明の画像入力装置は、本発明の画像処
理装置の機能を備えており、そのことにより上記目的が
達成される。
【0023】本発明の画像出力装置は、本発明の画像処
理装置の機能を備えており、そのことにより上記目的が
達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面に基づいて説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施形態である画像処
理装置の概略構成を説明するためのブロック図である。
この画像処理装置20は、スキャナ、デジタルカメラ等
のような画像入力装置1と、プリンタ、ディスプレイ等
のような画像出力装置7との間に接続され、画像入力装
置20から入力されたデジタル画像データを、画像出力
装置7による出力に適した状態に補正するために用いら
れる装置であり、本実施形態では、輝度値の階調補正処
理を行う例について説明する。
【0026】この画像処理装置20において、画像入力
装置1から入力されたデジタル画像データは、輝度値平
均値算出部2およびゲイン値算出部3に供給される。
【0027】輝度値平均値算出部2は、画像入力装置1
から供給されたデジタル画像データから、注目画素を含
む周辺領域に対して、輝度値の平均値を算出し、ゲイン
値算出部3および輝度値平均値補正部4に出力する。
【0028】ゲイン値算出部3は、画像入力装置1から
供給された注目画素の輝度値と、輝度値平均値算出部2
から供給された輝度値の平均値とを用いて、注目画素
の、周辺領域に対する相対的な輝度値の変化を表すゲイ
ン値を算出し、輝度値補正部5に出力する。
【0029】輝度値平均値補正部4は、輝度値平均値算
出部2から供給された輝度値の平均値を、ルックアップ
テーブル(LUT)を用いて補正し、輝度値補正部5に
出力する。
【0030】輝度値補正部5は、輝度値平均値補正部4
から供給された輝度値の平均値の補正値と、ゲイン値算
出手段3から供給されたゲイン値とを用いて、注目画素
の輝度値を補正し、彩度補正部6および画像出力装置7
に出力する。
【0031】彩度補正部6は、輝度値補正部5から供給
された注目画素の輝度値の補正値と、画像入力装置1か
ら供給された注目画素の輝度値とを用いて、注目画素の
彩度値を補正し、画像出力装置7に出力する。
【0032】以下に、このように構成された本実施形態
の画像処理装置を用いた画像処理方法について、図2の
フローチャートに従って説明する。
【0033】まず、ステップS1において、輝度値平均
値算出部2によって、画像入力装置1から供給された輝
度値から、注目画素を含む周辺領域に対して、輝度値の
平均値を算出して、ゲイン値算出部3および輝度値平均
値補正部4に出力する。
【0034】ここで、注目画素を含む周辺領域は、例え
ば図3に斜線で示すような注目画素を中心とした半径r
の円形で示される範囲として、予め指定しておくことが
できる。また、複数の領域を周辺領域として予め指定し
ておくこともでき、その場合には、それぞれの領域にお
ける輝度値の平均値を算出して、それらの算出結果の平
均値を取ることなどによって合成した結果を、注目画素
を含む周辺領域の輝度値の平均値とすることができる。
【0035】次に、ステップS2において、ゲイン値算
出部3によって、ステップS1で算出された輝度値の平
均値と、画像入力装置1から供給された注目画素の輝度
値とを用いて、ゲイン値を算出し、輝度値補正部5に出
力する。
【0036】このゲイン値は、注目画素の輝度値がその
周辺と比べてどの程度大きいか、小さいかを表す値であ
り、ゲイン値が大きい場合には注目画素がその周辺に比
べて明るく、小さい場合には暗いことを表している。ま
た、ステップS1において輝度値平均値を算出する際
に、予め指定しておく周辺領域の範囲を狭くした場合に
は、ゲイン値は注目画素周辺の細かい変化を表すことに
なり、周辺領域の範囲を広くした場合には、ゲイン値は
注目画素周辺の領域全体に対する大まかな変化を表すこ
とになる。
【0037】ゲイン値は、例えば、 (ケ゛イン値)=(注目画素の輝度値)/(注目画素を含む周辺領域の輝度値の平均値) ・・・(式1) によって算出することができる。
【0038】次に、ステップS3において、輝度値平均
値補正部4によって、ステップS1で算出された輝度値
の平均値を、LUTを用いて補正し、輝度値補正部5に
出力する。本実施形態では、画像中の見えている部分で
ある明るい部分で階調が失われて画像が見え難くなるこ
とがなく、しかも、見えにくい部分である暗い部分で画
像が見易くなるように補正を行うために、図4に示すよ
うに、入力値が小さい部分に対して出力値を大きくする
ようなLUTを用いて補正を行う。
【0039】次に、ステップS4において、輝度値補正
部5によって、ステップS3で算出された輝度値の平均
値の補正値と、ステップS2で算出されたゲイン値とを
合成して、注目画素の輝度値を補正し、彩度補正部6お
よび画像出力装置7に出力する。
【0040】注目画素の輝度値の補正値は、例えば、 (注目画素の輝度値の補正値)=(輝度値の平均値の補正値)×(ケ゛イン値) ・・・(式2) によって算出することができる。これによって、ゲイン
値により画像中の細かい部分の補正を行い、LUTによ
り画像全体の補正を行うことができる。
【0041】本実施形態において、画素毎の輝度値をL
UTに入力して補正を行った場合、図5に示すように、
輝度値に差がある入力値aおよび入力値bを入力して
も、出力値a’および出力値b’では階調差が失われる
ことがある。そこで、細かい部分の補正と画像全体の補
正とを、それぞれゲイン値による補正とLUTによる補
正とに分担することによって、LUTによる補正のみで
は階調が失われる部分を適切に補正することができる。
【0042】また、LUTへの入力値を、注目画素の輝
度値にすると、ゲイン値とLUTとによって、画像の細
かい部分が二重に補正されることになる。そこで、LU
Tへの入力値を、注目画素の輝度値ではなく、注目画素
を含む周辺領域の輝度値の平均値とすることによって、
LUTでは画像の大まかな補正だけを行うことができ
る。
【0043】次に、ステップS5において、彩度値補正
部6によって、ステップS4で算出された注目画素の輝
度値の補正値と、画像入力装置1から供給された注目画
素の輝度値とを用いて、注目画素の彩度値を補正し、画
像出力装置7に出力する。
【0044】注目画素の彩度値の補正値は、例えば、 (注目画素の彩度値の補正値)=[(輝度値の平均値の補正値)/(輝度値)] ×(彩度値) ・・・(式3) によって算出することができる。これによって、輝度値
と彩度値との比が変化しないので、画像の色を変えるこ
となく、輝度値の補正を行うことができる。
【0045】次に、ステップS6において、画像内の全
ての画素について、ステップS1〜ステップS5の処理
が行われたか否かを判定し、未処理の画素があれば、ス
テップS1に戻って処理を繰り返し、全画素について処
理を行う。
【0046】なお、このような画像処理は、ハードウェ
アを用いて実現することもできるが、画像処理プログラ
ムを記録した記録媒体を用いて、コンピューターによっ
て行うこともできる。また、画像処理装置20は、画像
入力装置1または画像出力装置7に内蔵されているもの
であってもよい。
【0047】以上、本発明の実施の形態について説明を
行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、そ
の要旨を逸脱しない範囲で様々に変形して実施すること
が可能である。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
画像中の見えている部分で階調が失われることなく、見
えにくい部分が見えるように、階調を補正することがで
きる。また、画像の状態を判定することなく、補正処理
を行うことができるため、画像の特性に依らず、安定し
て補正処理を行うことができる。さらに、補正処理の前
後で、輝度値と彩度値との比が変化しないようにするこ
とができるため、補正処理の前後で画像の色が変化する
ことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像処理装置の概略
構成を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態である画像処理方法を説明
するためのフローチャートである。
【図3】注目画素および周辺領域の一例を示す模式図で
ある。
【図4】本発明の一実施形態において用いられるLUT
の一例を示すグラフである。
【図5】LUTの入力値を注目画素の輝度値とした場合
の問題を説明するためのグラフである。
【図6】(a)〜(c)は、それぞれ、従来技術1によ
る補正処理を説明するためのグラフである。
【図7】(a)および(b)は、それぞれ、従来技術2
による補正処理を説明するためのグラフである。
【図8】(a)〜(c)は、それぞれ、従来技術1によ
る補正処理の問題点を説明するためのグラフである。
【図9】(a)および(b)は、それぞれ、従来技術2
による補正処理の問題点を説明するためのグラフであ
る。
【符号の説明】
1 画像入力装置 2 輝度値平均値算出部 3 ゲイン値算出部 4 輝度値平均値補正部 5 輝度値補正部 6 彩度値補正部 7 画像出力装置 20 画像処理装置
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CE11 CE17 5C077 LL04 MP08 PP15 PP34 PP37 PP46 PQ12 PQ23 5C079 HB04 LA12 LB00 MA04 MA11 NA06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたデジタル画像データから、注
    目画素を含む周辺領域に対して、輝度値の平均値を算出
    する輝度値平均値算出手段と、 該輝度値平均値算出手段にて算出された輝度値の平均値
    を補正する輝度値平均値補正手段と、 注目画素の輝度値と該輝度値平均値算出手段にて算出さ
    れた輝度値の平均値とを用いてゲイン値を算出し、該ゲ
    イン値と該輝度値平均値補正手段にて得られた輝度値の
    平均値の補正値とを用いて、注目画素の輝度値を補正す
    る輝度値補正手段と、 注目画素に対して、入力されたデジタル画像データの輝
    度値と補正後の輝度値とを用いて、入力されたデジタル
    画像データの彩度値を補正する彩度値補正手段と、を具
    備する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記輝度値平均値補正手段は、ルックア
    ップテーブルによって、注目画素を含む周辺領域におけ
    る、輝度値の平均値を補正する請求項1に記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記輝度値補正手段は、注目画素の輝度
    値と前記輝度値の平均値とを用いて算出されたゲイン値
    と、前記輝度値の平均値の補正値とを合成することによ
    って、注目画素の輝度値を補正する請求項1に記載の画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記彩度値補正手段は、注目画素に対し
    て、入力されたデジタル画像データの輝度値と補正後の
    輝度値との変化率を算出し、該変化率に従って、入力さ
    れたデジタル画像データの彩度値を補正する請求項1に
    記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 入力されたデジタル画像データから、注
    目画素を含む周辺領域に対して、輝度値の平均値を算出
    するステップと、 該輝度値の平均値を補正するステップと、 注目画素の輝度値と該輝度値の平均値とを用いてゲイン
    値を算出し、該ゲイン値と該輝度値の平均値の補正値と
    を用いて、注目画素の輝度値を補正するステップと、 注目画素に対して、入力されたデジタル画像データの輝
    度値と補正後の輝度値とを用いて、入力されたデジタル
    画像データの彩度値を補正するステップと、を含む画像
    処理方法。
  6. 【請求項6】 ルックアップテーブルによって、注目画
    素を含む周辺領域における、輝度値の平均値を補正する
    請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 注目画素の輝度値と前記輝度値の平均値
    とを用いて算出されたゲイン値と、前記輝度値の平均値
    の補正値とを合成することによって、注目画素の輝度値
    を補正する請求項5に記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 注目画素に対して、入力されたデジタル
    画像データの輝度値と補正後の輝度値との変化率を算出
    し、該変化率に従って、入力されたデジタル画像データ
    の彩度値を補正する請求項5に記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至請求項8のいずれかに記載
    の画像処理方法の処理手順を制御する画像処理プログラ
    ムが記録されている記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載の画像処理装置の機能を備えた画像入力装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載の画像処理装置の機能を備えた画像出力装置。
JP2001358426A 2001-11-22 2001-11-22 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像入力装置および画像出力装置 Withdrawn JP2003162715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358426A JP2003162715A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像入力装置および画像出力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358426A JP2003162715A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像入力装置および画像出力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003162715A true JP2003162715A (ja) 2003-06-06

Family

ID=19169609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001358426A Withdrawn JP2003162715A (ja) 2001-11-22 2001-11-22 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像入力装置および画像出力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003162715A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100638437B1 (ko) 2004-09-08 2006-10-25 매그나칩 반도체 유한회사 이미지센서의 자동 백색 보정 방법
WO2007037327A1 (ja) * 2005-09-28 2007-04-05 Olympus Corporation 画像信号処理装置及び画像信号処理プログラム
JP2007243714A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Fujifilm Corp 撮影装置及び露出制御方法
JP2008134664A (ja) * 2003-11-17 2008-06-12 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置の駆動方法及び駆動装置
JP2008263475A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Sony Corp 画像処理装置および方法、並びに、プログラム
US7697723B2 (en) 2005-10-05 2010-04-13 Mitsubishi Electric Corporation Image recognition device
KR101279773B1 (ko) * 2008-12-26 2013-07-04 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 기억 매체
CN110830669A (zh) * 2018-08-10 2020-02-21 株式会社理光 图像处理装置、图像处理系统、记录介质及图像处理方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008134664A (ja) * 2003-11-17 2008-06-12 Lg Phillips Lcd Co Ltd 液晶表示装置の駆動方法及び駆動装置
JP4738428B2 (ja) * 2003-11-17 2011-08-03 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 液晶表示装置の駆動方法及び駆動装置
KR100638437B1 (ko) 2004-09-08 2006-10-25 매그나칩 반도체 유한회사 이미지센서의 자동 백색 보정 방법
WO2007037327A1 (ja) * 2005-09-28 2007-04-05 Olympus Corporation 画像信号処理装置及び画像信号処理プログラム
US8199227B2 (en) 2005-09-28 2012-06-12 Olympus Corporation Image-signal processing apparatus for performing space-variant image-signal processing
US7697723B2 (en) 2005-10-05 2010-04-13 Mitsubishi Electric Corporation Image recognition device
JP4533860B2 (ja) * 2006-03-09 2010-09-01 富士フイルム株式会社 撮影装置及び露出制御方法
JP2007243714A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Fujifilm Corp 撮影装置及び露出制御方法
JP2008263475A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Sony Corp 画像処理装置および方法、並びに、プログラム
US8654221B2 (en) 2007-04-13 2014-02-18 Sony Corporation Image processing device and method, and program
KR101279773B1 (ko) * 2008-12-26 2013-07-04 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 기억 매체
US8891865B2 (en) 2008-12-26 2014-11-18 Nec Corporation Image processing device, image processing method, and storage medium for performing a gradation correction operation in a color space
CN110830669A (zh) * 2018-08-10 2020-02-21 株式会社理光 图像处理装置、图像处理系统、记录介质及图像处理方法
US11012585B2 (en) 2018-08-10 2021-05-18 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image processing system, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3949684B2 (ja) 階調補正装置、階調補正用プログラム、携帯端末機器及びパーソナルコンピュータ
JP3956887B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法並びに画像処理プログラム
US20030169353A1 (en) Method and apparatus for processing sensor images
US20050162620A1 (en) Image processing apparatus
JP2007058167A (ja) 動画像表示装置および動画像表示方法
JP4066803B2 (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法および電子カメラ
JP2011086976A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JPH0630330A (ja) 階調補正回路及び撮像装置
US7289666B2 (en) Image processing utilizing local color correction and cumulative histograms
JP2003162715A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像入力装置および画像出力装置
JP2002359754A (ja) 階調補正装置及び方法
US8189073B2 (en) Tone adjustment method for digital image and electronic apparatus using the same
US7777803B2 (en) Anti-shading method and apparatus for image sensor
JP2006114006A (ja) 階調変換装置、プログラム、電子カメラ、およびその方法
JPH1117984A (ja) 画像処理装置
JP2006229616A (ja) 映像信号処理回路
JP2004342030A (ja) 階調補正装置および階調補正方法
JP2003223636A (ja) 画像処理装置
JP2004046329A (ja) 画像輪郭強調装置
US7791759B2 (en) Image processing method and apparatus
JP2003299118A (ja) ディスプレイ装置の画質補正回路
Cooper Modifications to retinex to relax reset nonlinearity and implement segmentation constraints
JPH1042191A (ja) 画像の逆光補正方法及び装置
JPH10173958A (ja) 映像信号処理装置
JPH09147098A (ja) カラー画像処理方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201