JP2003152146A - 光半導体素子収納用パッケージおよび光半導体装置 - Google Patents

光半導体素子収納用パッケージおよび光半導体装置

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JP2003152146A
JP2003152146A JP2001351533A JP2001351533A JP2003152146A JP 2003152146 A JP2003152146 A JP 2003152146A JP 2001351533 A JP2001351533 A JP 2001351533A JP 2001351533 A JP2001351533 A JP 2001351533A JP 2003152146 A JP2003152146 A JP 2003152146A
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optical semiconductor
layer
semiconductor element
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metal
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Yasuyoshi Kunimatsu
廉可 國松
Koichi Uchimoto
晃一 内本
Nobuyuki Tanaka
信幸 田中
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Original Assignee
Kyocera Corp
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光半導体素子の作動性が良好となり、また光
半導体パッケージ内部の気密性が安定した、小型軽量の
光半導体パッケージを提供すること。 【解決手段】 上面に光半導体素子5が載置用基台6を
介して載置される載置部1aを有する略長方形の基体1
はその厚さが0.1〜0.5mmであり、載置用基台6
は、Ag,Ti,ZrおよびWのうちの少なくとも一種
を0.2〜10重量部ならびにCuを90〜99.8重
量部含有する金属成分nが含浸された炭素質母材m内に
一方向性炭素繊維lの集合体が分散された金属炭素複合
体6bを基材とし、その基材の上下面に金属メッキ層X
とロウ材層Yと金属炭素複合体6aの厚さの1/10〜
1/2のCu層Zとが順次積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ(L
D),フォトダイオード(PD)等の光半導体素子を収
容するための光半導体素子収納用パッケージおよび光半
導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光半導体素子収納用パッケージ
(以下、光半導体パッケージという)を図4,図5にそ
れぞれ斜視図,断面図で示す(特開2001−1443
61号公報参照)。この光半導体パッケージは、上面に
光半導体素子15が異方性高熱伝導板16(面方向の熱
伝導率が250W/m・K以上)を介して載置される載
置部11aを有するとともに、厚さが0.1〜0.5m
mの基体11と、この基体11の上面に載置部11aを
囲繞するように接合され、光ファイバを保持する筒状の
光ファイバ固定部材13を有する金属製の枠体12と、
光ファイバ固定部材13に設けられた窓部材14とを具
備している。
【0003】基体11の上記厚さは、光半導体パッケー
ジの気密性がヘリウム(He)ガスのリーク量で約1.
01×10-3Pa・cc/sec以下に保持され、且つ
ロウ付け時の熱応力や基体11をベース板(外部電気回
路基板)にネジ止めするときの機械的応力で変形しない
範囲で薄くしている。従って、光半導体パッケージの低
背化による小型化を可能としている。
【0004】また、異方性高熱伝導板16は、面方向で
500W/m・K、厚さ方向で80W/m・Kの熱伝導
率を有する炭素(C)−黒鉛(C)繊維複合板、または
面方向で300W/m・K、厚さ方向で100W/m・
Kの熱伝導率を有する銅(Cu)−黒鉛繊維複合板から
成る。そして、上記のように基体11の厚さを薄くした
ことにより、光半導体素子15が作動時に発する熱を効
率良く外部電気回路基板に伝達できる。また、異方性高
熱伝導板16の面方向の熱膨張係数はいずれも5×10
-6〜10×10-6/℃であり、基体11の熱膨張係数に
近似していることから、基体11と異方性高熱伝導板1
6との間の熱歪みは小さく、従ってそれらの接合を強固
なものとできる。
【0005】また、基体11の厚さが薄いため、異方性
高熱伝導板16は基体11の反り変形を防止する適度な
補強板としても機能する。即ち、異方性高熱伝導板16
は、光半導体素子15が搭載される部位を含み、且つ枠
体12に囲繞された基体11の上面の面積の50%以上
の部位に接合されていることから補強効果を有する。さ
らには、枠体12の基体11と接する部分をリブ構造と
することによっても補強し得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において、異方性高熱伝導板16は面方向の熱伝導
率は小さくはないため、光半導体素子15の熱を面方向
に効率良く伝達できるが、厚さ方向の熱伝導率は80〜
100W/m・K程度と小さいため、光半導体素子15
の熱量が大きくなると厚さ方向への熱の伝達効率が低下
する。そのため、基体11から外部電気回路基板への熱
の伝達性が低下し、異方性高熱伝導板16に内在した熱
により光半導体素子15も高温となり、光半導体素子1
5が誤作動を起こしたり熱破壊する等の問題点を有して
いた。
【0007】また、異方性高熱伝導板16に内在した熱
により基体11と異方性高熱伝導板16との温度差が大
きくなるため、たとえ異方性高熱伝導板16を補強板と
して機能させようとしたり、枠体12の基体11と接す
る部分をリブ構造としても、異方性高熱伝導板16自体
が反り変形を起こし、また基体11が薄いことから基体
11も同様に反り変形を起こす。そのため、光半導体素
子15と光ファイバとの光軸がずれてそれらの光結合効
率が低下し、光半導体素子15の作動性が劣化するとい
う問題点を有していた。
【0008】また、光半導体パッケージ内部の気密性検
査は、内部にHeガスを充満させてリーク量を測定する
ことにより行われるが、異方性高熱伝導板16は一般的
に気孔率が高い。そのため、Heガスが異方性高熱伝導
板16にトラップされることが多い。即ち、Heガスが
炭素と黒鉛繊維との間や、黒鉛繊維間にトラップされる
のである。その結果、たとえ気密性の良好な光半導体パ
ッケージであっても、あたかも気密性の不良な不良品と
して誤って判定する場合があるという問題点を有してい
た。
【0009】これらの問題点を解決するために、異方性
高熱伝導板16として、熱伝導率が面方向のみならず厚
さ方向も250W/m・K程度であり、且つ表面に気孔
の無い緻密なCu−タングステン(W)合金等から成る
ものを使用することが考えられるが、比重が大きいため
光半導体パッケージ自体が重くなる。そのため、近時の
光半導体パッケージの軽量化といった動向から外れるこ
ととなる。
【0010】なお、異方性高熱伝導板16は光半導体素
子15を支持する基板、所謂キャリア基板としても機能
する。
【0011】従って、本発明は上記問題点に鑑み完成さ
れたものであり、その目的は、熱伝導率が面方向のみな
らず厚さ方向でも高く、且つ表面に気孔の無い緻密な光
半導体素子の載置用基台を用いることにより、光半導体
素子の作動性が良好となり、また光半導体パッケージ内
部の気密性検査に対して適格なものとなり、さらに小型
軽量化された光半導体パッケージを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光半導体パッケ
ージは、上面に光半導体素子が載置用基台を介して載置
される載置部を有する略長方形の基体と、該基体の上面
に前記載置部を囲繞するように接合され、一側部に貫通
孔から成る光ファイバ固定部材取付部が形成されている
とともに他の側部に貫通穴または切欠きから成る入出力
端子取付部が形成されている枠体と、前記光ファイバ固
定部材取付部に嵌着された筒状の光ファイバ固定部材
と、前記入出力端子取付部に嵌着された入出力端子とを
具備した光半導体素子収納用パッケージにおいて、前記
基体の厚さは0.1〜0.5mmであり、前記載置用基
台は、銀,チタン,ジルコニウムおよびタングステンの
うちの少なくとも一種を0.2〜10重量部ならびに銅
を90〜99.8重量部含有する金属成分が含浸された
炭素質母材内に一方向性炭素繊維の集合体が分散された
金属炭素複合体を基材とし、該基材の上下面に金属メッ
キ層とロウ材層と前記金属炭素複合体の厚さの1/10
〜1/2の銅層とが順次積層されていることを特徴とす
る。
【0013】また本発明の光半導体パッケージは、上面
に光半導体素子が載置用基台を介して載置される載置部
を有する略長方形の基体と、該基体の上面に前記載置部
を囲繞するように接合され、一側部に貫通孔から成る光
ファイバ固定部材取付部が形成されているとともに他の
側部に貫通穴または切欠きから成る入出力端子取付部が
形成されている枠体と、前記光ファイバ固定部材取付部
に嵌着された筒状の光ファイバ固定部材と、前記入出力
端子取付部に嵌着された入出力端子とを具備した光半導
体素子収納用パッケージにおいて、前記基体の厚さは
0.1〜0.5mmであり、前記載置用基台は、銀,チ
タン,ジルコニウムおよびタングステンのうちの少なく
とも一種を0.2〜10重量部ならびに銅を90〜9
9.8重量部含有する金属成分が含浸された炭素質母材
内に一方向性炭素繊維の集合体が分散された金属炭素複
合体を基材とし、該基材の上下面に金属メッキ層とロウ
材層と5〜100μmの厚さのモリブデン層とロウ材層
と100〜1000μmの厚さの銅層とが順次積層され
ていることを特徴とする。
【0014】本発明は、光半導体素子の載置用基台を成
す金属炭素複合体が炭素繊維と高温高圧下で含浸された
金属とからなるため、その表面が緻密になり、金属炭素
複合体の表面に金属メッキ層が形成できるようになっ
た。そして、基材の表面に金属メッキ層を介してロウ材
層、およびCu層等を強固に接合できるようになった。
即ち、金属メッキ層の炭素繊維への被着部における被着
力の弱さを、含浸された金属が表面に露出している部位
における被着力で補強することができるとともに、金属
炭素複合体の表面が緻密になるため炭素繊維に被着され
る金属メッキ層の表面欠陥が極めて少なくなっており、
その結果、金属炭素複合体の表面に金属メッキ層を強固
かつ信頼性よく被着することができる。このように、基
材表面に金属メッキ層を信頼性良くかつ強固に形成でき
ることによって、ロウ材層を介して熱伝導性の極めて良
好なCu層等を形成することができる。
【0015】従って本発明は、上記の構成により、光半
導体素子が搭載される載置用基台が熱伝導率が面方向の
みならず厚さ方向でも高く、且つ表面に気孔の無い緻密
なものとなることから、光半導体素子の作動性が良好に
なり、また光半導体パッケージ内部の気密性も安定的に
保持されたものとなる。
【0016】本発明の光半導体装置は、本発明の光半導
体パッケージと、載置部に載置固定されるとともに入出
力端子に電気的に接続された光半導体素子と、枠体の上
面に接合された蓋体とを具備したことを特徴とする。
【0017】本発明は、上記の構成により、上記本発明
の光半導体パッケージを用いた信頼性の高い光半導体装
置を提供できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の光半導体パッケージにつ
いて以下に詳細に説明する。図1〜図3は本発明の光半
導体パッケージについて実施の形態の一例を示すもので
あり、図1は光半導体パッケージの斜視図、図2は光半
導体パッケージの断面図、図3は光半導体パッケージの
載置用基台の部分拡大断面図である。
【0019】図1,図2において、1は略長方形の基
体、2は枠体、3は光ファイバ固定部材(以下、固定部
材という)、4は透光性の窓部材、5は光半導体素子、
6は載置用基台、7は入出力端子である。これらの基体
1,枠体2,固定部材3,窓部材4,入出力端子7と
で、光半導体素子5,載置用基台6を内部に収容する容
器が主に構成される。
【0020】本発明の基体1は、Cu−W合金,Fe−
Ni合金,Fe−Ni−Co合金等の金属から成り、そ
の上面の載置部1aに光半導体素子5が載置用基台6を
介して載置固定されている。また、基体1は、光半導体
素子5の熱を効率良く外部電気回路基板(図示せず)に
伝達する所謂放熱板として機能する。さらに、基体1の
長手方向で対向する端部にはネジ穴1bが形成されてお
り、そのネジ穴1bにネジを通して外部電気回路基板に
ネジ止めすることにより固定される。
【0021】本発明において、基体1の上面には放熱板
としても機能する載置用基台6が固定されるため、光半
導体素子5の熱は効率良く外部電気回路基板に伝達され
る。また、基体1を薄くすることにより熱伝達効率をさ
らに良好とできるとともに、光半導体パッケージを低背
化することができ、近時の動向に適したものとなる。
【0022】そして、基体1の厚さは0.1〜0.5m
mである。0.1mm未満の場合、基体1の剛性が著し
く低下し、基体1と枠体2とのロウ付け時や、外部電気
回路基板へのネジ止め時に基体1に反りが発生し易い。
そのため、光半導体素子5と光ファイバ(図示せず)と
の光軸がずれ、それらの光結合効率が低下し光半導体素
子5の作動性が低下する。0.5mmを超えると、基体
1のプレス加工時にバリ等が発生し易くなり、加工性が
損なわれるとともに、基体1に比し熱伝導率の非常に高
い載置用基台6から基体1に伝達された熱を効率良く外
部電気回路基板に伝え難くなる。
【0023】基体1は、その材料のインゴットに圧延加
工やプレス加工等の従来周知の金属加工を施すことによ
り所定の形状に作製される。また、その表面には耐蝕性
に優れる金属、具体的には厚さ0.5〜9μmのNi層
と厚さ0.5〜9μmの金(Au)層を順次メッキ法に
より被着させておくのが良く、基体1が酸化腐食するの
を有効に防止できる。
【0024】基体1の上面の載置部1aを囲繞するよう
にロウ付け接合される枠体2は、一側部に貫通孔から成
る光ファイバ固定部材取付部(以下、固定部材取付部と
いう)3aを、他の側部に貫通穴または切欠きから成る
入出力端子取付部7aを有し、Fe−Ni合金やFe−
Ni−Co合金等の金属材料から成る。
【0025】固定部材取付部3aには、光ファイバが接
着されたホルダー(図示せず)を固定するための固定部
材3が嵌着され、銀(Ag)ロウ等のロウ材で接合され
る。または、固定部材取付部3aの枠体2外面側開口の
周辺部に固定部材3の一端が接合されてもよい。固定部
材3はFe−Ni合金やFe−Ni−Co合金等の金属
から成り、例えばFe−Ni−Co合金から成る場合、
この合金のインゴットに圧延加工やプレス加工等の金属
加工を施すことにより所定の形状に作製される。また、
その表面には酸化腐食を有効に防止するために、0.5
〜9μmのNi層と厚さ0.5〜9μmのAu層をメッ
キ法により順次被着するのが良い。
【0026】なお、固定部材3の内周面には、集光レン
ズとして機能するとともに光半導体パッケージの内部を
塞ぐ非晶質ガラス等から成る窓部材4が、その接合部の
表面に形成されたメタライズ層を介して、200〜40
0℃の融点を有するAu−錫(Sn)合金等の低融点ロ
ウ材で接合される。この窓部材4は、熱膨張係数が4×
10-6〜12×10-6/℃(室温〜400℃)のサファ
イア(単結晶アルミナ)や非晶質ガラス等から成り、球
状,半球状,凸レンズ状,ロッドレンズ状等の形状とさ
れる。そして、光ファイバを伝わってきた外部のレーザ
光等の光を光半導体素子5に入力させる、または光半導
体素子5で出力したレーザ光等の光を光ファイバに入力
させるための集光用部材として用いられる。窓部材4
が、例えば結晶軸の存在しない非晶質ガラスの場合、酸
化珪素(SiO2),酸化鉛(PbO)を主成分とする
鉛系、またはホウ酸やケイ砂を主成分とするホウケイ酸
系のものを用いる。
【0027】また、窓部材4は、その熱膨張係数が基体
1のそれと異なっていても、固定部材3が熱膨張差によ
る応力を吸収し緩和するので、結晶軸が応力のためにあ
る方向に揃うことにより光の屈折率の変化を起こすよう
なことは発生しにくい。従って、このような窓部材4を
用いることにより、光半導体素子5と光ファイバとの間
の光の結合効率を高くできる。
【0028】また、入出力端子取付部7aには光半導体
パッケージの高周波信号の入出力部として機能するとと
もに、光半導体パッケージ内部を塞ぐ機能を有する入出
力端子7がAgロウ等のロウ材で接合される。この入出
力端子7は、アルミナ(Al 23)セラミックスや窒化
アルミニウム(AlN)セラミックス等の絶縁体から成
る断面形状が略凸型の本体部と、光半導体パッケージ内
外を導通するように本体部の表面に形成された、配線導
体としてのメタライズ層7bとから構成される。また、
メタライズ層7bの枠体2内側には、光半導体素子5の
電極がボンディングワイヤ(図示せず)を介して電気的
に接続される。
【0029】この入出力端子3は、本体部となるセラミ
ックス等の原料粉末に適当な有機バインダや溶剤等を添
加混合しペースト状と成し、このペーストをドクターブ
レード法やカレンダーロール法により形成されたセラミ
ックグリーンシートに、メタライズ層7bとなる、W,
モリブデン(Mo),マンガン(Mn)等の粉末に有機
溶剤,溶媒を添加混合して得た金属ペーストを、予め従
来周知のスクリーン印刷法により所望の形状に印刷塗布
し、約1600℃の高温で焼結することにより作製され
る。
【0030】なお、入出力端子7の本体部は、枠体2と
メタライズ層7bとを電気的に絶縁する機能を有し、そ
の材料は誘電率や熱膨張係数等の特性に応じて適宜選定
される。また、入出力端子7の本体部は、例えば上面に
メタライズ層7bを形成した略長方形の平板部と、平板
部の上面にメタライズ層7bを間に挟んで設けられた立
壁部とから成る。
【0031】また、メタライズ層7bの枠体2外側の部
位には、リード端子8がAgロウ等のロウ材を介して接
合される。このリード端子8は入出力端子7との接合を
強固にするために、入出力端子7の熱膨張係数に近似し
た材料から成る。例えばリード端子8は、入出力端子7
の本体部がAl23セラミックスから成る場合、Fe−
Ni−Co合金やFe−Ni合金等から成るのが良い。
【0032】本発明において、載置用基台6は、基体1
の上面に光半導体素子5を支持する支持基板、および光
半導体素子5の熱を効率良く基体1に伝達する放熱板と
して機能する。この載置用基台6は、基体1よりも高い
熱伝導率を有するため、基体1の厚さを薄くできるとと
もに、光半導体素子5の熱を効率良く外部電気回路基板
に伝え得る。具体的には、載置用基台6の熱伝導率は、
光半導体素子5の載置部1aの面に垂直な方向および平
行な方向のいずれにおいても300〜400W/m・K
程度である。
【0033】載置用基台6は、図3に示すように、A
g,Ti,Cr,ZrおよびWのうちの少なくとも一種
を0.2〜10重量部ならびにCuを90〜99.8重
量部含有する金属成分nが含浸された炭素質母材m内に
一方向性炭素繊維lの集合体が分散された金属炭素複合
体6aを基材とし、この基材の上下面に金属層6bが被
着されて成る。金属層6bは、基材側から金属メッキ層
Xとロウ材層Yと金属炭素複合体6aの厚さの1/10
〜1/2のCu層Zとが順次積層されて成る3層構造
{図3(a)}、または、基材側から金属メッキ層Xと
ロウ材層Yと5〜100μmの厚さのMo層Wとロウ材
層Yと100〜1000μmの厚さのCu層Zとが順次
積層されて成る5層構造{図3(b)}である。
【0034】載置用基台6を成す金属炭素複合体6aは
例えば以下の工程[1]〜[7]のようにして作製され
る。
【0035】[1]一方向性炭素繊維lの束を炭素で結
合したブロックを小さな炭素繊維の集合体に破砕し、破
砕された一方向性炭素繊維lの集合体を集めて固体のピ
ッチあるいはコークス等の微粉末を分散させたフェノー
ル樹脂等の熱硬化性樹脂の溶液中に浸す。なお、ブロッ
クを破砕して得られる小塊の大きさは矩形(略立方体)
のものに換算して一辺が約0.1〜1mm程度である。
【0036】[2]これを乾燥させて所定の圧力を加え
るとともに加熱して熱硬化性樹脂部分を硬化させる。
【0037】[3]不活性雰囲気中、高温で焼成するこ
とでフェノール樹脂とピッチあるいはコークスの微粉末
を炭化させて炭素質母材mとする。炭素質母材mは、そ
れ自体200〜300W/m・Kの大きな熱伝導率を有
し、光半導体素子5の熱の伝熱経路としても機能する。
【0038】[4]一方、溶融したCuの中に、Ag,
Ti,Cr,Zr,Wのうちの少なくとも一種を0.2
〜10重量部含有させることにより、互いに融解した液
状体を作製しておく。
【0039】[5]次に、[4]で作製された、Ag,
Ti,Cr,Zr,Wのうちの少なくとも一種を0.2
〜10重量部ならびにCuを90〜99.8重量部含有
する金属成分n(液状体)を、炭素質母材m内に高温高
圧のもとで含浸させ、全体をブロックとなす。含浸され
た金属成分nは塊状または薄板状であり、炭素質母材m
内に分散される。このブロックを板状に切り出して金属
炭素複合体6aとなる板を作製する。この板の寸法は、
例えば厚さが0.5〜2mm程度、平視面における縦×
横の寸法が100mm角程度である。
【0040】[6]この板を所望の形状に加工して金属
炭素複合体6aを作製する。
【0041】[7]金属炭素複合体6aの上下面に金属
層6bを形成する。
【0042】本発明の金属炭素複合体6aは、金属成分
nが含浸されていることにより、その熱膨張係数が8×
10-6〜10×10-6/℃となるとともに、炭素質母材
mと一方向性炭素繊維lとの密着性が非常に良好なもの
となる。そのため、光半導体素子5の熱は基体1に効率
良く伝達され、最終的に外部電気回路基板に確実に伝達
される。さらに、金属成分nが含浸されていることによ
り、金属炭素複合体6aの剛性が高くなり、ネジ止め時
の基体1の反りを有効に防止する補強板として機能す
る。従って、補強板としても機能する載置用基台6は、
基体1上面の枠体2に囲まれる部位の略全面を載置部1
aとし、その載置部1aの略全面に載置固定するのがよ
く、その場合確実に基体1の反り変形を防止でき、光半
導体素子5と光ファイバとの光結合効率が低下するのを
有効に防止する。
【0043】なお、金属成分nは、その熱膨張係数が1
7×10-6〜20×10-6/℃、熱伝導率が350W/
m・K以上、弾性率が80GPa(ギガパスカル)以
上、融点が1000℃以上となり、それらの諸特性は光
半導体パッケージの製作上および特性上好ましいものと
なる。
【0044】また、金属成分nがAgとCuから成る場
合、金属成分nと炭素質母材mとは、それらの間の濡れ
性が高いため密着性が非常に高くなる。また、金属成分
nがTi,Cr,Zr,Wのうちの少なくとも一種とC
uとから成る場合、金属成分nと炭素質母材mとは、そ
れらの間でTi,Cr,Zr,Wの炭素化合物が生成さ
れるため密着性が非常に高くなる。
【0045】Ag,Ti,Cr,Zr,Wのうちの少な
くとも一種が0.2重量部未満の場合、濡れ性や炭素化
合物の生成が促進されないため密着性が低下し、その結
果載置用基台6の熱伝導率が低下して光半導体素子5の
熱を基体1に効率良く伝達し難くなる。一方、10重量
部を超える場合、同様に濡れ性や炭素化合物の生成が促
進されないため密着性が低下し、載置用基台6の熱伝導
率は低下する。特にTi,Cr,Zr,Wが10重量部
を超える場合には、Cu中に融解され難くなり、熱伝導
性の低いTi,Cr,Zr,WがCu中および/または
Cu表面に分散されることとなり、光半導体素子5の熱
は基体1に効率良く伝達し難くなる。
【0046】また、熱膨張係数について、金属成分nを
炭素質母材m内に好ましい適当量(10〜20重量%程
度)の含有量で含浸させれば、金属炭素複合体6aの熱
膨張係数が基体1や光半導体素子5と大幅に異なる程度
に上昇することはない。また、金属成分nのうち特にA
gの場合は熱伝導率が非常に高いため、光半導体素子5
の熱を伝えるのに有利である。また、金属炭素複合体6
aの弾性率は従来に比し高くなるため、ネジ止め時の基
体1の反り変形を有効に防止し、光半導体素子5と光フ
ァイバとの光結合効率が低下するのを有効に防止する。
【0047】また、金属成分nの融点は非常に高いた
め、光半導体パッケージを融点が780℃程度以上の銀
ロウ等のロウ材で組み立てても載置用基台6が溶融する
ことは無く、製造時の熱処理等に対して常に炭素質母材
m内を安定にしておくことができる。なお、ロウ付け時
に溶融するような金属成分nの場合は載置用基台6の側
面から溶け出す場合があり、光半導体パッケージ用とし
ては好ましくない。
【0048】炭素質母材m内の金属成分nの含有量が1
0重量%未満の場合、載置用基台6の横方向(載置部1
aの面方向)で所望の熱伝導率が得られない。一方、2
0重量%を超えると、載置用基台6の熱膨張係数と光半
導体素子5,基体1の熱膨張係数との差が大きくなり、
光半導体素子5と載置用基台6との接合、載置用基台6
と基体1との接合を強固なものとし難い。なお、金属成
分nの含有量を上記のようにすることにより、金属炭素
複合体6aの表面積の約6〜10%程度の部位に金属成
分nの表層が露出することになり、金属メッキ層Xとの
接合が強固になる。
【0049】また、載置用基台6は金属炭素複合体6a
から成る基材の上下面に金属層6bが形成されて成る。
金属層6bは、図3(a)に示すように、Niメッキ
層,Cuメッキ層等の金属メッキ層X、銀ロウ等のロウ
材層Y、および金属炭素複合体6aの厚さの1/10〜
1/2の厚さを有するCu層Zが順次積層されて成る3
層構造か、または図3(b)に示すように、金属メッキ
層X、ロウ材層Y、5〜100μmの厚さのMo層W、
ロウ材層Y、100〜1000μmの厚さのCu層Zが
順次積層されて成る5層構造である。
【0050】金属メッキ層Xは、Niメッキ層やCuメ
ッキ層等から成り、金属炭素複合体6aの上下面に被着
され、金属炭素複合体6aとロウ材層Yとの接合媒体と
して機能する。金属メッキ層Xは、一方向性炭素繊維
l,炭素質母材mとの密着性は若干弱いが、金属炭素複
合体6aの表面に多数露出して約6〜10%程度の表面
積となっている金属成分nとの密着性が非常に強固であ
るため、金属炭素複合体6aと金属メッキ層Xとの密着
性は全体的に強固になる。
【0051】金属メッキ層Xの厚さは1〜30μmが良
く、1μm未満の場合、金属メッキ層Xの厚さのばらつ
きにより、金属メッキ層Xがほとんど被着されない部位
が発生する場合がある。そのため、金属炭素複合体6a
とロウ材層Yとの接合媒体としての機能が劣化する。一
方、30μmを超えると、Niメッキ層の場合はその熱
伝達効率の低さにより光半導体素子5の熱を効率良く外
部に伝え難くなり、Cuメッキ層の場合は金属炭素複合
体6aとの熱膨張差により密着性が劣化する。
【0052】ロウ材層Yは、金属メッキ層XとCu層Z
との接合媒体、金属メッキ層XとMo層Wとの接合媒
体、およびMo層WとCu層Zとの接合媒体として機能
するとともに、光半導体素子5の熱をCu層Zから金属
メッキ層Xに効率良く伝える熱伝達媒体として機能す
る。また、ロウ材層Yは他の層に比べて軟らかいことか
ら、金属メッキ層XとCu層Zとの間、金属メッキ層X
とMo層Wとの間、およびMo層WとCu層Zとの間に
発生する熱膨張差により発生する応力を緩和する応力緩
和層としても機能する。なお、ロウ材層Yは、主にAg
から成る純Agロウ、AgとCuとから成るAgロウ等
の熱伝達効率の優れた金属ロウ材から成る。
【0053】ロウ材層Yの厚さは3〜50μmが良く、
3μm未満の場合、厚さが非常に薄いため応力緩和層と
しての機能が劣化する。50μmを超えると、厚さが厚
いため、熱伝達効率が劣化し、また金属メッキ層XとC
u層Zとの間、金属メッキ層XとMo層Wとの間、およ
びMo層WとCu層Zとの間に発生する熱膨張差により
発生する応力を緩和する応力緩和層としての機能が劣化
する。
【0054】Cu層Zは、基体1の熱伝達効率を良好と
する機能を有するとともに載置部1aを滑らかな面とす
る機能を有する。即ち、Cu層Zはそれ自体で非常に熱
伝導性が高く、また、Cu層Zがなく最表層がロウ材層
Yである場合、最表面がボイド等により粗面となり光半
導体素子5を良好に載置できず、それに伴い光半導体素
子5から基体1への熱伝達効率が劣化する。
【0055】Cu層Zは、金属層6bが金属メッキ層
X、ロウ材層Y、Cu層Zから成る3層構造の場合、そ
の厚さは金属炭素複合体6aの厚さの1/10〜1/2
である。1/10未満の場合、金属炭素複合体6aの厚
さが薄い場合は、それに伴いCu層Zが非常に薄いもの
となり、ロウ材層Yの表面にCu層Zの表面が滑らかで
凹凸がないようにして平坦に被着させるのが困難にな
る。そのため、載置部1aに凹凸が発生し光半導体素子
5を強固に載置固定し難い。一方、1/2を超えると、
Cu層Zが厚くなり過ぎて光半導体素子5の熱を効率良
くロウ材層Yに伝え難くなるとともに、金属炭素複合体
6aとCu層Zとの熱膨張差により密着性が劣化し易く
なる。
【0056】金属層6bが金属メッキ層X、ロウ材層
Y、Mo層W、ロウ材層Y、Cu層Zから成る5層構造
の場合、Mo層Wの厚さは5〜100μmであり、Cu
層Zの厚さは100〜1000μmである。Mo層Wの
厚さが5μm未満の場合、基体1の熱膨張係数を調整す
る効果が小さくなり、基体1にFe−Ni−Co合金や
Fe−Ni合金から成る枠体2をロウ付けした場合にロ
ウ材層Yにクラック等が発生し、光半導体パッケージ内
部の気密性が損なわれ易くなる。一方、100μmを超
えると、光半導体素子5の熱を効率良く基体1に伝達し
難くなる。また、Cu層Zの厚さが100μm未満の場
合、横方向での熱伝達効率が劣化し、光半導体素子5の
熱を効率良く伝え難い。一方、1000μmを超える
と、基体1の熱膨張係数を調整する効果が小さくなり、
基体1にFe−Ni−Co合金やFe−Ni合金から成
る枠体2をロウ付けした場合にロウ材層Yにクラックが
発生し、光半導体パッケージ内部の気密性が損なわれ易
くなる。
【0057】なお、製作の低コスト化、製造時間の削減
等の点、および基体1の熱伝達効率等の向上等の特性を
鑑みれば、5層構造よりも3層構造のほうが良い。
【0058】これら3層構造または5層構造の金属層6
bは、金属炭素複合体6aの表面に露出している一方向
性炭素繊維lの気孔を完全に被覆し、光半導体パッケー
ジ内部の気密性を保持する機能を有するとともに、光半
導体素子5の熱を縦方向(載置部1aの面に垂直な方
向)および横方向(載置部1aの面方向)に効率良く伝
える伝熱媒体として機能する。具体的には、基体1は、
光半導体素子5の載置部1aの面に垂直な方向および面
方向のいずれにおいても300〜400W/m・K程度
の熱伝導率が得られる。また、金属層6bは、光半導体
パッケージ内部の気密性をヘリウム(He)を使用して
検査する際、Heの一部が一方向性炭素繊維lの気孔中
にトラップされるのを有効に防止し、その結果検査に対
して適格な光半導体パッケージとし得る。
【0059】また、載置用基台6はCu−W合金等に比
し比重が非常に小さい。即ち、非常に軽量であるため、
近時の光半導体パッケージの軽量化に適したものとな
る。
【0060】そして、基体1上面に接合された枠体2の
上面に、Fe−Ni−Co合金,Fe−Ni合金等の金
属またはAl23セラミックス,AlNセラミックス等
のセラミックスから成る蓋体9が、Au−Snロウ等の
低融点ロウ材で接合され、光半導体素子5を気密に封止
する。
【0061】このように、本発明の光半導体パッケージ
は、上面に光半導体素子5が載置用基台6を介して載置
される載置部1aを有する略長方形の基体1と、基体1
の上面に載置部1aを囲繞するように接合され、一側部
に貫通孔から成る固定部材取付部3a、他の側部に貫通
穴または切欠きから成る入出力端子取付部7aが形成さ
れている枠体2と、固定部材取付部3aに嵌着された筒
状の固定部材3と、入出力端子取付部7aに嵌着された
入出力端子7とを具備する。そして、基体1の厚さは
0.1〜0.5mmであり、載置用基台6は、Ag,T
i,Cr,ZrおよびWのうちの少なくとも一種を0.
2〜10重量部ならびにCuを90〜99.8重量部含
有する金属成分nが含浸された炭素質母材m内に一方向
性炭素繊維lの集合体が分散された金属炭素複合体6a
を基材とし、その基材の上下面に金属メッキ層Xとロウ
材層Yと金属炭素複合体6aの厚さの1/10〜1/2
のCu層Zとが順次積層されいる。または、基材の上下
面に金属メッキ層Xとロウ材層Yと5〜100μmの厚
さのMo層Wとロウ材層Yと100〜1000μmの厚
さのCu層Zとが順次積層されている。
【0062】なお、金属層6bは載置用基台6の側面に
形成されていても良く、この場合光半導体素子5の熱は
載置用基台6の側面の金属層6bをも伝わり、さらに熱
伝達効率が良好となる。
【0063】また、上記本発明の光半導体パッケージ
と、載置部1aに載置固定されるとともに入出力端子7
に電気的に接続された光半導体素子5と、枠体2の上面
に接合された蓋体9とを具備することにより、製品とし
ての光半導体装置となる。なお、固定部材3に端部が挿
着される光ファイバは、一般に光半導体装置の使用時に
設けられるが、単品としての光半導体装置に付加されて
いてもよく、または光半導体装置が外部電気回路基板等
に固定されて使用される際に取り付けるようにしてもよ
い。
【0064】光半導体装置は、具体的には、載置部1a
に光半導体素子5をガラス,樹脂,ロウ材等の接着剤を
介して接着固定するとともに光半導体素子5の電極をボ
ンディングワイヤを介して所定のメタライズ層7bに電
気的に接続し、しかる後、枠体2上面に蓋体9を低融点
ロウ材等により接合することにより、基体1,枠体2,
固定部材3,窓部材4,載置用基台6,入出力端子7か
ら成る光半導体パッケージ内部に光半導体素子5を収納
した製品としての光半導体装置となる。この光半導体装
置は、例えば外部電気回路から供給される高周波信号に
より光半導体素子5を光励起させ、励起したレーザ光等
の光を窓部材4を通して光ファイバに授受させるととも
に光ファイバ内を伝送させることにより、大容量の情報
を高速に伝送できる光電変換装置として機能し、光通信
分野等に用いられる。
【0065】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行
うことは何等支障ない。例えば、光半導体装置は、内部
または外部に、例えば固定部材3の光半導体パッケージ
内側または外側に、あるいは光半導体パッケージ外側の
光ファイバの途中に、戻り光防止用の光アイソレータを
設けても良い。この場合、光半導体素子5と光ファイバ
との光の結合効率がさらに良好になる。
【0066】
【発明の効果】本発明は、上面に光半導体素子が載置用
基台を介して載置される載置部を有する略長方形の基体
はその厚さが0.1〜0.5mmであり、載置用基台
は、Ag,Ti,Cr,ZrおよびWのうちの少なくと
も一種を0.2〜10重量部ならびにCuを90〜9
9.8重量部含有する金属成分が含浸された炭素質母材
内に一方向性炭素繊維の集合体が分散された金属炭素複
合体を基材とし、その基材の上下面に基材側から金属メ
ッキ層とロウ材層と金属炭素複合体の厚さの1/10〜
1/2のCu層とが順次積層されているか、または、基
材の上下面に基材側から金属メッキ層とロウ材層と5〜
100μmの厚さのMo層とロウ材層と100〜100
0μmの厚さのCu層とが順次積層されていることによ
り、載置用基台は、その熱伝導率が面方向のみならず厚
さ方向でも高くなり、また表面に気孔の無い緻密なもの
となることから、光半導体素子の作動性を良好とでき、
また光半導体パッケージ内部の気密性も安定的に保持さ
れたものとなる。
【0067】本発明の光半導体装置は、本発明の光半導
体パッケージと、載置部に載置固定されるとともに入出
力端子に電気的に接続された光半導体素子と、枠体の上
面に接合された蓋体とを具備したことにより、上記本発
明の作用効果を有する光半導体パッケージを用いた信頼
性の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光半導体パッケージについて実施の形
態の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の光半導体パッケージの断面図である。
【図3】(a)は図1の光半導体パッケージにおける載
置用基台の部分拡大断面図、(b)は他の発明による光
半導体パッケージにおける載置用基台の部分拡大断面図
である。
【図4】従来の光半導体パッケージの斜視図である。
【図5】図4の光半導体パッケージの断面図である。
【符号の説明】
1:基体 1a:載置部 2:枠体 3:光ファイバ固定部材 3a:光ファイバ固定部材取付部 5:光半導体素子 6:載置用基台 6a:金属炭素複合体 7:入出力端子 7a:入出力端子取付部 9:蓋体 l:一方向性炭素繊維 m:炭素質母材 n:金属成分 X:金属メッキ層 Y:ロウ材層 Z:銅層 W:モリブデン層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に光半導体素子が載置用基台を介し
    て載置される載置部を有する略長方形の基体と、該基体
    の上面に前記載置部を囲繞するように接合され、一側部
    に貫通孔から成る光ファイバ固定部材取付部が形成され
    ているとともに他の側部に貫通穴または切欠きから成る
    入出力端子取付部が形成されている枠体と、前記光ファ
    イバ固定部材取付部に嵌着された筒状の光ファイバ固定
    部材と、前記入出力端子取付部に嵌着された入出力端子
    とを具備した光半導体素子収納用パッケージにおいて、
    前記基体の厚さは0.1〜0.5mmであり、前記載置
    用基台は、銀,チタン,ジルコニウムおよびタングステ
    ンのうちの少なくとも一種を0.2〜10重量部ならび
    に銅を90〜99.8重量部含有する金属成分が含浸さ
    れた炭素質母材内に一方向性炭素繊維の集合体が分散さ
    れた金属炭素複合体を基材とし、該基材の上下面に金属
    メッキ層とロウ材層と前記金属炭素複合体の厚さの1/
    10〜1/2の銅層とが順次積層されていることを特徴
    とする光半導体素子収納用パッケージ。
  2. 【請求項2】 上面に光半導体素子が載置用基台を介し
    て載置される載置部を有する略長方形の基体と、該基体
    の上面に前記載置部を囲繞するように接合され、一側部
    に貫通孔から成る光ファイバ固定部材取付部が形成され
    ているとともに他の側部に貫通穴または切欠きから成る
    入出力端子取付部が形成されている枠体と、前記光ファ
    イバ固定部材取付部に嵌着された筒状の光ファイバ固定
    部材と、前記入出力端子取付部に嵌着された入出力端子
    とを具備した光半導体素子収納用パッケージにおいて、
    前記基体の厚さは0.1〜0.5mmであり、前記載置
    用基台は、銀,チタン,ジルコニウムおよびタングステ
    ンのうちの少なくとも一種を0.2〜10重量部ならび
    に銅を90〜99.8重量部含有する金属成分が含浸さ
    れた炭素質母材内に一方向性炭素繊維の集合体が分散さ
    れた金属炭素複合体を基材とし、該基材の上下面に金属
    メッキ層とロウ材層と5〜100μmの厚さのモリブデ
    ン層とロウ材層と100〜1000μmの厚さの銅層と
    が順次積層されていることを特徴とする光半導体素子収
    納用パッケージ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の光半導体
    素子収納用パッケージと、前記載置部に載置固定される
    とともに前記入出力端子に電気的に接続された光半導体
    素子と、前記基体の上面に接合された蓋体とを具備した
    ことを特徴とする光半導体装置。
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