JP2003148918A - 変位測定システム、相関関数ピーク位置決定方法、記録媒体、および搬送波 - Google Patents

変位測定システム、相関関数ピーク位置決定方法、記録媒体、および搬送波

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相関処理を実行するために必要なシステムリ
ソース量を減少させると同時に、相関関数のピーク又は
谷を正確に決定することができるようにする。 【解決手段】 2つの画像が得られると、これらの画像
を、画像相関関数値ポイントのスパース(粗)セットに
対応するオフセット位置でのみ相関づける。スパースセ
ットの1つ又はそれ以上の相関関数値ポイントは、それ
らのポイントが相関関数のピーク部分内に存在すること
を示す相関値を有する。そうした相関関数値ポイントが
特定されると、これらの画像が、相関関数値ポイントの
デンス(密)セットに対応するオフセット位置で相関づ
けられる。これらの相関関数値ポイントの相関関数値を
解析し、相関関数ピークのオフセット位置を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像相関ベースの
変位測定システム、相関関数ピーク位置決定方法、記録
媒体、および搬送波及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の既知の装置では、センサアレイに
よって取得された画像及び該センサアレイによって取得
された画像間の相関が、変形及び/又は変位を決定する
ために使用される。例えば、そのような装置の或る1つ
の種別では、光学的に粗い面(以下、これを「光学拡散
粗面」という)を光源で照明することによって生成され
るスペックル画像を取得することが前提となっている。
一般にこの光源はレーザ生成光源のようなコヒーレント
光源である。そのようなレーザ生成光源は、レーザ、半
導体レーザ、及びそれらに類するものを含む。光学拡散
粗面が光源によって照明された後、光学拡散粗面から散
乱した光は光学式センサの上に像を生成する。この光学
式センサは、電荷結合素子(CCD)、CMOS画像セ
ンサアレイのような半導体画像センサアレイ、又はそれ
らに類するものであってもよい。
【0003】光学拡散粗面を変位又は変形させる前に、
第1の初期スペックル画像を撮影して格納する。次に、
光学拡散粗面を変位又は変形させた後に、第2の又は後
続のスペックル画像を撮影して格納する。そして従来、
第1及び第2のスペックル画像において、ピクセル単位
を基礎として全体の比較が行われる。一般に、この比較
が複数回実行される。個々の比較において、第1のスペ
ックル画像と第2のスペックル画像との差が求められ、
又は空間的に変換される。各比較の間に、オフセット量
又は空間変換(spatial translation)値が、1つの画
像エレメントすなわちピクセル、または整数で表される
数の画像エレメントすなわちピクセルのような、既知の
量だけ増加される。
【0004】個々の比較において、基準画像内の特定な
ピクセルの画像値が、対応の第2の画像ピクセルの画像
値だけ乗算されたり、該画像値から減算されたり、又は
該画像値を用いて他の関数で演算が行われたりする。上
記の対応の第2の画像ピクセルは、オフセット量に基づ
き決定される。ピクセル単位の各処理から得られた値
は、第1及び第2の画像の比較結果に応じた相関値を決
定するために、その画像の他の各ピクセルに対して行わ
れた処理から得られた値とともに蓄積される。そして、
この相関値は基本的に、相関関数値ポイントを決定する
ためにその比較毎に、オフセット量又は空間変換位置に
対する図表として作図される。基準画像と第1の画像と
の間の最大相関を有するオフセットは、ピクセル単位の
比較がどのように行われたかに応じて、相関関数値ポイ
ントの図表においてピーク又は谷を発生することにな
る。ピーク又は谷に対応するオフセット量は、第1のス
ペックル画像と第2のスペックル画像との間の変位量又
は変形量を表す。
【0005】本願に完全な形で引用される米国特許出願
第09/584,264号は、スペックル画像ベースの光学式トラ
ンスデューサの各種の異なった実施の形態を開示する。
この264出願に開示されるように、そのような画像ベ
ースの相関システムは、画像化された表面を画像化シス
テムに対して1次元又は2次元において移動することが
できる。さらに、画像化された表面は平面である必要は
なく、曲面状又は円筒状であってもよい。画像化された
表面と画像化システムとの間の2次元の相対的な動きを
有するシステムは、1次元では事実上平面の画像化され
た表面を有し、2次元では、例えば、画像化システムを
通過する軸を回転軸とする円筒のような事実上非平面の
画像化された表面を有することができ、同時に、その円
筒面は軸に沿って画像化システムを通過しながら変換さ
れる。
【0006】本願に完全な形で引用される米国特許出願
第09/731,671号は、相関ベースの位置トランスデューサ
における高精度変位決定のためのシステム及び方法を開
示する。この671出願では、相関ベースの位置トラン
スデューサ及びそれに類するものにおける画像のサブピ
クセル変位を評価するシステムが提示される。このシス
テムでは、従来のサブピクセル評価方法が多数の相関関
数値ポイントに適用されるときに、取り分け、相関関数
値ポイントが非対称に配置されるときに存在する系統的
変位評価エラーが取り除かれる。
【0007】しかし、上記に説明した従来の画像相関シ
ステムでは、オフセット位置毎に全画像に亘って相関関
数値を決定するために必要とされる演算負荷がしばし
ば、極端に大きくなる。そこで、CaliforniaのSan Jose
で1997年2月10-11日に開催されたSPIEの議事録「Machin
e Vision applications and Industrial Inspection
V」に記載されたM.Hirooka 他による「Hierarchical Di
stributed Template Matching」、及び1977年2月発行の
「IEEE Transactions on Systems, Man and Cybernetic
s」の第104-107ページに記載されたA.Rosenfeld 他によ
る「Coarse-Fine Template Matching」によれば、相関
がとられるべき画像の解像度を落とすことにより演算負
荷を減少させるようにした各種の技術が提供されてい
る。なお、これらの論文の両方において、多数のピクセ
ルの画像値を平均化することによって画像解像度を減少
させて、ピクセル数が削減された「しなびた(shrunke
n)」画像を生成している。そして画像相関を、解像度
の減少した画像に対して、オフセット位置毎にピクセル
単位を基礎として行っている。最大相関の大体のエリア
が一旦特定されると、元々の最大解像度の画像が、この
エリアだけにおいてオフセット位置毎にピクセル単位を
基礎として比較される。
【0008】同様に、1984年3月発行の「IEEE Transact
ions on Pattern Analysis and Machine Intelligenc
e」Vol.6 No.3 に記載されたA.Goshtasby 他による「A
Two-Stage Cross Correlation Approach To Template M
atching」には、別の2ステージ技術が開示されてい
る。この論文では、Rosenfeld 他及びHirooka 他の論文
のように全画像の解像度を上げることよりもむしろ、相
関がとられるべき画像内の限られた数のピクセルを画像
オフセット位置毎に比較し、これによって相関関数を生
成するようにしている。Hirooka 他及びRosenfeld 他の
論文と同様に、数の削減されたピクセルが比較に使用さ
れる。しかし、Hirooka 他及びRosenfeld 他の論文と異
なり、その使用されるピクセルは最大解像度でのもので
あり、比較されるべき全画像を表すものではない。Hiro
oka 他及びRosenfeld 他の論文と同様に、本技術では、
高相関のエリアが数の削減されたピクセルのみを使用し
て一旦特定されると、そのエリアはさらに、オフセット
位置毎に比較されるべき画像の全ピクセルを使用して解
析される。
【0009】Hirooka 他及びRosenfeld 他の論文に開示
される解像度を上げる技術、及びGoshtasby 他の論文で
使用される最大解像度の画像の限られた部分を比較する
技術とは対照をなすものとして、1985年4月発行の「Pro
ceedings of the IEEE」Vol.73 No.4 の第523-548ペー
ジに記載されたH.G.Musmann 他による「A Advances inP
icture Coding」に、中心探索ポイントの周囲にある疎
らな間隔の多数の探索ポイント(以下「疎間探索ポイン
ト」という)を探索する2つの技術が記載されている。
それによると、各探索ポイントで全部の画像相関値が決
定される。そして、得られた相関値に対して解析が行わ
れる。これらの解析では通常、疎間探索ポイントに対す
る相関のピーク又は谷の方向が示される。そして、相関
のピーク又は谷の方向のすぐ近くに位置する疎間探索ポ
イントは中心ポイントとして選択され、この中心ポイン
トの周囲に、さらに別の疎間探索ポイントが選択され
る。この処理は、相関のピーク又は谷が特定されるまで
反復して実行される。しかしかつて、Hirooka 他、Rose
nfeld 他又はGoshtasby 他の論文で開示される技術のよ
うな、画像の表現を減少させるどの技術も実際に使用さ
れたことはない。同様に、Musmann 他の論文に開示され
る技術では、中心ポイントが相関のピーク又は谷に近づ
くにつれて、中心ポイントの周囲の疎間探索ポイントが
折り畳まれる(collapse)が、各反復処理は同数の疎間
探索ポイントを使用する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本願に完全な形で引用
される米国特許出願第09/860,636号は、基準画像を使う
画像相関システムにおけるシステマティック変位エラー
の蓄積を減少させるためのシステム及び方法を開示す
る。特に、636出願は、第1の画像に対して第2の画
像の特定な位置的変位又はオフセットの相関値を決定す
るために必要となるシステムリソース量を減少させるた
めの各種の方法を開示する。
【0011】上述したHirooka 他、Rosenfeld 他、Gosh
tasby 他、及びMusmann 他の全てにおいて、開示された
技術は、低空間周波数グレイスケール画像、低空間周波
数マップ、及び低空間周波数ビデオ画像にとって役に立
つものである。しかしながら、Hirooka 他及びRosenfel
d 他に開示された解像度減少又は平均化技術は一般に、
スペックル画像、表面テクスチャに類似する画像、高密
度ドットパターン、及びそれらに類するもののような、
高空間周波数画像に適用できないものである。これは、
そうした解像度減少又は空間平均化が、そうした高空間
周波数画像における正確な相関値を決定するために必要
な各種の空間的特徴を「平均化してしまう」すなわち取
り除いてしまいがちであるという理由による。
【0012】類似した趣旨で、Goshtasby 他に開示され
るような、N2個のデータポイントを持つテンプレート
からランダムに選択されたN個のデータポイントのセッ
トを取り上げることによって生成されたサブテンプレー
トもまた、そうした高空間周波数画像には適用できな
い。Goshtasby 他で使用される低空間周波数画像では、
ランダムに選択された各データポイント(又はピクセル
値)が、周辺のデータポイント(又はピクセル値)に画
像値において略類似していそうである。そのため、各デ
ータポイントは、略同一量を相関値に提供する。これと
は対照的に、スペックル画像のような高空間周波数画像
では、各ピクセルの画像値が、隣接のピクセルの画像値
とは著しく異なっていそうに思われる。その結果とし
て、画像相関処理の第1のステージで使用されるべきピ
クセルが、そのような高空間周波数画像においてランダ
ムに選択されるならば、実際のオフセット位置における
結果的に得られる画像相関値は、他のオフセット量にお
ける画像相関値から区別され得ないように思われる。
【0013】Musmann 他で説明される疎間探索ポイント
技術もまた一般的に、そうした高空間周波数画像に適用
することはできない。特に、そうした高空間周波数画像
は一般に、実際のオフセット位置から離れているほぼ限
られた範囲内においては実質的に平ら又は一定であると
ともに、実際のオフセット位置に非常に近いオフセット
位置においては実質的に急勾配又は不規則である相関関
数の「特性(landscape)」を持つことになる。すなわ
ち、実際のオフセット位置から離れたオフセット位置で
は、相関関数が単に、実際のオフセット位置の周辺の非
常に狭い範囲を除いた、平均値からの或る限られた範囲
内で、或る規則的なやり方によって変化することにな
る。この実際のオフセット位置の周辺の非常に狭い範囲
では、相関値が、他の通常の変動値及びそれらの平均値
から著しく離れたものとなる。
【0014】これとは対照的に、Musmann 他に開示され
る疎間探索ポイント技術は、全ポイントで相関ピークの
方向を示すかなりの勾配からなる相関関数の「特性」を当
てにしている。これによって、疎間探索ポイントの如何
なるセットの解析もが、相関関数のピーク又は谷の大ま
かな方向をはっきりと指し示すことができる。しかしな
がら、Musmann 他に開示される疎間探索ポイント技術
を、相関ピーク又は谷の周辺を除く、実質的に平らな又
は一定の特性をもつ相関関数に適用することは、疎間探
索ポイントの1つが、通常の変動値及びそれらの平均値
から離れた相関値の非常に狭い範囲内にランダムに存在
することが生じない限り、識別できるほどに相関関数ピ
ーク又は谷に向かう明確な方向を示す結果にならない。
ただし、これは、当業者によって理解され得るように、
Musmann 他に開示される特定の疎間探索ポイント技術に
おいて非常に低い確率で発生するものである。
【0015】かくして、本発明者は、2次元に沿った変
位を許す高解像度画像システム及び/又は画像相関シス
テムが、位置変位又はオフセット毎に相関値を決定する
とき、利用可能なシステムリソースの余りにも大部分を
必要とするという点に注目した。加えて、1次元に沿っ
た相対的変位のみを許すシステムでさえも、相関変位を
決定するときに必要となるシステムリソース量の減少が
効能をもたらす点に注目した。
【0016】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、相関処理を実行するために必要なシス
テムリソース量を減少させると同時に、相関関数のピー
ク又は谷を正確に決定することのできる変位測定システ
ム、相関関数ピーク位置決定方法、記録媒体、および搬
送波を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、第1の高空間周波数
画像を第2の高空間周波数画像と比較することによって
生成された相関関数で、通常バックグラウンド部分及び
ピーク部分をもつ相関関数のピーク位置を決定する方法
において、第1の高空間周波数画像を第2の高空間周波
数画像と比較して、前記相関関数の少なくとも1つの疎
らに配置された相関関数値ポイントのセットにおける少
なくとも1つの相関関数値を決定する比較ステップと、
前記少なくとも1つの相関関数値のうち少なくとも1つ
を解析して、前記ピーク部分内に存在する少なくとも1
つの相関関数値ポイントを特定する解析ステップとを有
することを特徴とする方法が提供される。
【0018】また、請求項14記載の発明によれば、画
像決定表面を持つ部材に対する変位の測定に有用な画像
相関ベース変位測定システムにおいて、前記画像決定表
面から反射された光を受け取る感知装置と、該感知装置
に接続された光検出器インタフェース回路とを有する読
取ヘッドであって、前記感知装置は、前記反射された光
に感応する複数の画像エレメントから成り、該複数の画
像エレメントは、少なくとも第1の方向に沿って離れて
配置され、該画像エレメントは、所定の間隔で前記第1
の方向に沿って配置され、前記所定の間隔は、前記読取
ヘッド上の画像の空間変換(spatial translation)を
決定するために有用であり、前記読取ヘッド上の前記画
像の前記空間変換は、所定の方向に沿った前記読取ヘッ
ド及び前記画像決定表面の相対的変位を決定するために
有用であり、前記光検出器インタフェース回路は、前記
感知装置の前記画像エレメントから信号値を出力し、該
信号値は、前記画像エレメント上の前記反射された光の
画像強度を表す読取ヘッドと、前記読取ヘッドの前記光
検出器インタフェース回路に接続された信号生成処理回
路エレメントとを有し、前記画像決定表面から反射され
た前記光が、前記読取ヘッド及び前記画像決定表面の前
記相対的変位に基づいて、前記複数の画像エレメント上
の強度パターンを生成し、前記光検出器インタフェース
回路が、前記複数の画像エレメントの少なくともいくつ
かから信号値を出力し、該信号値は総合的に画像からな
り、前記信号生成処理回路エレメントは、前記画像決定
表面及び前記読取ヘッドの第1の相対的位置に対応する
第1の画像を入力し、該第1の画像の表現値(represen
tation)を格納し、前記信号生成処理回路エレメント
は、前記画像決定表面及び前記読取ヘッドの第2の相対
的位置に対応する第2の画像を入力し、前記信号生成処
理回路エレメントは、前記第1及び第2の画像に基づ
き、通常バックグラウンド部分及びピーク部分を持つ相
関関数の相関関数空間内に疎らに配置された相関関数値
ポイントの第1のセットのうち少なくとも1つにおける
相関関数値を獲得し、前記信号生成処理回路エレメント
は、前記第1のセットの少なくとも1つの相関関数値ポ
イントの値を解析して、前記ピーク部分内に存在する相
関関数値ポイントの前記第1のセットのうち少なくとも
1つの相関関数値ポイントを特定し、前記信号生成処理
回路エレメントは、前記第1及び第2の画像に基づき、
相関関数値ポイントの第2のセットのうち少なくとも1
つにおける相関関数値を獲得し、前記第2のセットの前
記相関関数値ポイントは、前記ピーク部分内に存在する
相関関数値ポイントの前記第1のセットの前記少なくと
も1つの相関関数値ポイントのうち少なくとも1つに基
づき選択され、相関関数値ポイントの前記第2のセット
は、前記ピーク部分の少なくとも1つの領域内に密に配
置され、そして、前記信号生成処理回路エレメントは、
相関関数値ポイントの前記第2のセットのうち少なくと
もいくつかに基づき、前記相関関数の前記ピーク位置を
決定することを特徴とする画像相関ベース変位測定シス
テムが提供される。
【0019】また、請求項15記載の発明によれば、制
御プログラムを格納する記憶媒体であって、前記制御プ
ログラムは、第1の高空間周波数画像及び第2の高空間
周波数画像に対応したデータを受信するべく使用される
演算装置上で実行可能であり、前記第1及び第2の高空
間周波数画像は、通常バックグラウンド部分及びピーク
部分をもった相関関数を決定するために適切である記憶
媒体において、前記制御プログラムが、第1の高空間周
波数画像を第2の高空間周波数画像と比較し、前記相関
関数の少なくとも1つの疎らに配置された相関関数値ポ
イントのセットにおける少なくとも1つの相関関数値を
決定する命令と、前記少なくとも1つの相関関数値のう
ち少なくとも1つを解析し、前記ピーク部分内に存在す
る少なくとも1つの相関関数値ポイントを特定する命令
とを含むことを特徴とする記憶媒体が提供される。
【0020】さらに、請求項16記載の発明によれば、
制御プログラムを伝送するために符号化された搬送波で
あって、前記制御プログラムは、第1の高空間周波数画
像及び第2の高空間周波数画像に対応したデータを受信
するべく使用される演算装置上で実行可能であり、前記
第1及び第2の高空間周波数画像は、通常バックグラウ
ンド部分及びピーク部分をもった相関関数を決定するた
めに適切である搬送波において、前記制御プログラム
が、第1の高空間周波数画像を第2の高空間周波数画像
と比較し、前記相関関数の少なくとも1つの疎らに配置
された相関関数値ポイントのセットにおける少なくとも
1つの相関関数値を決定する命令と、前記少なくとも1
つの相関関数値のうち少なくとも1つを解析し、前記ピ
ーク部分内に存在する少なくとも1つの相関関数値ポイ
ントを特定する命令とを含むことを特徴とする搬送波が
提供される。
【0021】さらにまた、請求項17記載の発明によれ
ば、少なくとも1つの画像がしみが付けられている画像
特徴のような獲得された第1の画像および第2の画像を
比較することによって生成される相関関数のピーク位置
を求めるための方法であって、前記少なくとも1つのし
み付き画像のそれ自身に対する零オフセット位置の周り
に分散された自己相関関数の相関関数値ポイントの第1
のセットに対応する第1の複数オフセット位置で、前記
少なくとも1つのしみ付き画像をそれ自身と比較するス
テップと、前記第1のセットの前記複数の相関関数値ポ
イントの値を解析し、前記少なくとも1つのしみ付き画
像に対する自己相関関数のピーク部分に対する少なくと
も1つの幅値を特定するステップと、前記少なくとも1
つのしみ付き画像に対する自己相関関数のピーク部分の
少なくとも1つの幅に少なくとも一部基づいてしみの大
きさを求めるステップと、前記求められたしみの大きさ
に少なくとも基づいて、第1の分解能で第1の相関関数
のピークの少なくとも1つの潜在位置を求めるステップ
とを備えることを特徴とする相関関数ピーク位置決定方
法が提供される。
【0022】また、請求項42記載の発明によれば、制
御プログラムを格納する記録媒体であって、前記制御プ
ログラムは、相関関数を求めるのに適した第1の画像お
よび第2の画像に対応するデータの受信に使用可能なコ
ンピュータ装置上で実行可能であり、前記第1および第
2の画像の少なくとも1つは獲得され、少なくとも1つ
の画像がしみが付けられた画像特徴のような獲得された
画像であり、前記制御プログラムは、前記少なくとも1
つのしみ付き画像のそれ自身に相対する零オフセット位
置の周りに分散された自己相関関数の相関関数値ポイン
トの第1のセットに対応する第1の複数オフセット位置
で前記少なくとも1つのしみ付き画像をそれ自身と比較
するための命令と、前記第1のセットの前記複数の相関
関数値ポイントの値を解析し、前記少なくとも1つのし
み付き画像に対する自己相関関数のピーク部分に対する
少なくとも1つの幅値を特定するための命令と、前記少
なくとも1つのしみ付き画像に対する自己相関関数のピ
ーク部分の少なくとも1つの幅に少なくとも一部基づき
しみの大きさを求めるための命令と、前記求められたし
みの大きさに少なくとも基づき、第1の分解能で第1の
相関関数のピークの少なくとも1つの潜在位置を求める
ための命令とを含むことを特徴とする記録媒体が提供さ
れる。
【0023】また、請求項43記載の発明によれば、制
御プログラムを送るためにコード化される搬送波であっ
て、前記制御プログラムは、相関関数を求めるのに適し
た第1の画像および第2の画像に対応するデータの受信
に使用可能なコンピュータ装置上で実行可能であり、前
記第1および第2の画像の少なくとも1つは、少なくと
も1つの画像がしみが付けられた画像特徴のような獲得
された画像であり、前記制御プログラムは、前記少なく
とも1つのしみ付き画像のそれ自身に相対する零オフセ
ット位置の周りに分散された自己相関関数の相関関数値
ポイントの第1のセットに対応する第1の複数オフセッ
ト位置で前記少なくとも1つのしみ付き画像をそれ自身
と比較するための命令と、前記第1のセットの前記複数
の相関関数値ポイントの値を解析し、前記少なくとも1
つのしみ付き画像に対する自己相関関数のピーク部分に
対する少なくとも1つの幅値を特定するための命令と、
前記少なくとも1つのしみ付き画像に対する自己相関関
数のピーク部分の少なくとも1つの幅に少なくとも一部
基づきしみの大きさを求めるための命令と、前記求めら
れたしみの大きさに少なくとも基づき、第1の分解能で
第1の相関関数のピークの少なくとも1つの潜在位置を
求めるための命令とを含むことを特徴とする搬送波が提
供される。
【0024】また、請求項44記載の発明によれば、画
像決定表面を有する部材に対する変位の測定に使用可能
な、画像相関に基づいた変位測定システムであって、読
み取りヘッドを備え、前記読み取りヘッドは、前記画像
決定表面から反射された光を受光する検知装置であっ
て、前記反射された光を検知する複数の画像素子を有
し、前記複数の画像素子は少なくとも第1の方向に沿っ
て所定の間隔で置かれ、前記所定の間隔は前記読み取り
ヘッド上の画像の空間転移を求めるのに使用され、前記
読み取りヘッド上の画像の空間転移は、所定の方向に沿
った読み取りヘッドと画像決定表面との相対変位を求め
るのに使用される、検知装置と、前記検知装置に接続さ
れた光検出器インタフェース回路であって、前記検知装
置の各画像素子からの信号値を出力し、該信号値は前記
各画像素子上の前記反射された光の画像強度を表す、光
検出器インタフェース回路と、前記読み取りヘッドの前
記光検出器インタフェース回路に接続された信号生成処
理回路エレメントとを有し、前記画像決定表面から反射
された光は、前記画像決定表面と前記読み取りヘッドと
の相対位置に基づいて複数の画像素子上の強度パターン
を生成し、前記光検出器インタフェース回路は、前記複
数の画像素子の少なくともいくつかからの画像を含む信
号値を出力し、前記信号生成処理回路エレメントは、前
記画像決定表面と前記読み取りヘッドとの第1の相対位
置に対応する第1の画像を入力し、該画像の表示値を格
納し、前記信号生成処理回路エレメントは、前記画像決
定表面と前記読み取りヘッドとの第2の相対位置に対応
する第2の画像を入力し、前記信号生成処理回路エレメ
ントは、前記第1および第2の画像にしみが付けられる
よう前記光検出器インタフェース回路を制御し、前記信
号生成処理回路エレメントは、前記第1および第2の画
像に基づいて、前記第1および第2の画像の少なくとも
1つのしみ付き画像から生成される自己相関関数の零オ
フセット位置の周りに分散された第1の相関関数値ポイ
ントの少なくとも1つに対する相関関数値を取得し、前
記信号生成処理回路エレメントは、相関関数値ポイント
の第1のセットの少なくともいくつかの値を解析し、前
記解析された第1および第2の画像の1つのしみ付き画
像に対する少なくともしみの大きさを求め、前記信号生
成処理回路エレメントは、前記第1および第2の画像に
基づいて、相関関数値ポイントの第2のセットの少なく
とも1つに対する相関関数値、求められた少なくともし
みの大きさに基づいて選択された第2のセットの相関関
数値ポイント、前記第2の画像に相対する第1の画像の
相関関数の少なくとも1つの潜在ピーク部分内に分散さ
れた相関関数値ポイントの第2のセットを取得し、前記
信号生成処理回路エレメントは、相関関数値ポイントの
第2のセットの少なくともいくつかに基づいて相関関数
のピーク部分の位置を求めることを特徴とする画像相関
に基づいた変位測定システムが提供される。
【0025】なお、本発明に係るシステム及び方法で
は、センサ「画像」に関連して説明を行うが、この用語
「画像」は光学的画像に限定されるものではなく、1次
元、2次元、又はもっと高い次元で配列されたセンサ値
のセットに、もっと広く当てはまる。同様に、ここで使
用される用語「ピクセル」は、光学的な画素に限定され
るものではなく、1次元、2次元、又はもっと高い次元
で配列されたセンサ値のセットの粒状度に、もっと広く
に当てはまる。用語「画像」は全体画像に限定されるも
のではなく、1次元、2次元、又はもっと高い次元で配
列されたセンサ値のセットを含む如何なる画像部分に
も、もっと広く当てはまるようにしてもよい。
【0026】本発明に係る相関システム及び方法の各種
の実施の形態では、第1及び第2の相関画像が得られた
後、信号生成処理回路が、第1及び第2の画像を用いて
相関処理の実行を開始し、画像相関関数値ポイントのス
パースセット(詳細後述)を決定する。画像化されるべ
き表面が画像化システムに対して1次元の進路上だけを
移動するような実施の形態では、画像相関関数値ポイン
トのスパースセットが単一次元に沿ってのみ取り上げら
れる。これに対して、2次元に沿っての相対的な動きを
許す各種の実施の形態では、画像相関関数値ポイントの
スパースサンプルセットが、2次元相関関数空間でグリ
ッドを形成する。
【0027】一般に各種の実施の形態では、相関ピーク
の幅が、1次元システムでの単一次元に沿った、または
画像化アレイを備えた2次元システムでの2次元の各々
に沿った画像化アレイの長さ又は幅に比べ比較的小さ
い。一般にこうした各種の実施の形態では、相関ピーク
から離れたエリアでの相関関数の値は、平均値から離れ
た限られた範囲内でのみ通常変化する。可能な変位距離
又はオフセット毎に相関関数値を決定せねばならないこ
となく、相関ピークの位置が第1の比較的低い解像度に
特定され得る限り、画像相関関数値ポイントのスパース
セットを望み通りの疎らさに設定するようにしてもよ
い。高空間周波数、非反復性画像においては(そこで
は、撮影された画像における空間的特徴の周波数が画像
撮影システムのピクセルの次元のオーダ上にある)、相
関関数が一般に、単一で、一意のピーク又は谷を持つこ
とになる。その結果として、図3,5,7−9に示すよ
うに、相関ピーク又は谷を直に囲むエリアでの場合を除
いて、相関関数が通常、同じバックグラウンド値又は平
均値を持つことになる。そのため、平均バックグラウン
ド値の周辺の限られた範囲から実質的に外れた画像相関
値ポイントのスパースセットにおいて生じる如何なる相
関関数値も、そうした画像のピークを特定する傾向にあ
る。
【0028】一方、反復性画像ではどのタイプでも、そ
れぞれが同じサイズを持つ多数のピークが生成される。
そうした画像は一意に極端な相関関数ピーク及び/又は
谷を持たないので、本発明によって疎らに決定された相
関関数を、そうした画像に信頼をもって使用することは
できない。最終的に、画像アレイの空間解像度よりも著
しく低い空間周波数の特性を備えた非反復性画像に関し
て、真の相関ピーク又は谷も加えた如何なる数の不規則
な局部ピーク又は谷もが、画像相関関数において生じ
る。そのようなものにおいて、バックグラウンド値は相
関関数の特定な部分を信頼性高く表し、そして、画像相
関関数のバックグラウンド値から著しく離れた画像値を
有する如何なる相関位置もが、画像相関関数空間での少
なくとも1つの局部ピーク又は谷を特定する。
【0029】各種の実施の形態において、画像相関関数
値ポイント位置のスパースセットにおける画像相関関数
値ポイントの1つで決定された画像相関値が、第1及び
第2の画像の全2次元範囲に亘るピクセル毎の全相関で
あるようにしてもよい。しかし、画像相関関数値ポイン
ト位置のスパースセットの1つが相関関数の真のピーク
又は谷であることは非常にありそうもないことであるの
で、そうした正確さは不必要である。結果的に、各種の
他の実施の形態では、第1及び第2の画像の行及び/又
は列のうちただ1つ又は僅かのものが互いに相関付けら
れる。
【0030】これは、できるだけ正確であるようにされ
た画像相関値を導きだすことにはならない。しかし、も
っと正確な分析が行われるべき位置を示すために単にサ
ンプリング位置が使用されるので、こうした実施の形態
においてこのサンプル位置の相関関数値を決定するため
に必要となるシステムリソース量が著しく削減される点
を特に考慮するならば、この正確性の欠如は無視され得
る。現在サンプル位置が、画像化されるべき表面が画像
システムに対して2次元において移動するときに生じる
2次元相関空間に亘る2次元グリッドの1つであるとき
に、上記は特に正しいと言える。
【0031】各種の実施の形態では、少なくとも1つの
相関ピーク又は谷を画像相関関数において特定する。そ
の後、そのようなピーク又は谷の各位置まで所定の距離
内、又は動的に決まる距離内にある相関関数空間におけ
る画像相関サンプリング位置の全てを決定する。決定さ
れた画像相関サンプリング位置を解析して、画像相関関
数の真のピーク又は谷に最も近い画像相関値を持つ変位
ポイントを特定する。また、いくつかの実施の形態で
は、この相関処理を、第1及び第2の画像における全ピ
クセルのピクセル毎の比較に基づいて、全部実行するよ
うにしてもよい。
【0032】これに代わって、各種の他の実施の形態に
おいて、スパース技術で決定されたピーク又は谷を囲む
これらの画像相関位置における画像相関値を、精度を落
とし、システムリソース量を減少させる命令を用いる上
記の実施の形態を使用して決定し、画像相関関数の真の
ピーク又は谷に最も近く存在すると思われる画像相関空
間における位置を低解像度で再び決定することができ
る。そして、第2の所定距離内又は第2の動的に決定さ
れる距離内に存在するそれらの位置において、もっと正
確に決定された画像相関ピーク又は谷、実際の画像相関
ピーク又は谷を、671出願で概説されるように特定す
ることができる。
【0033】画像化されるべき表面が非反復的で低空間
周波数の画像をその上に持つような上記の実施の形態に
おいて、これらの実施例の各々を、特定されたピーク又
は谷の各々に実行して、実際の相関関数ピーク又は谷の
位置を決定するようにしてもよい。
【0034】各種の他の実施の形態では、1又は2次元
動作のシステムにおいて、画像システムにおける高い実
効性のある「シャッタスピード」を使うことによって、
鮮明な又は明瞭な画像、すなわち「非スミア」画像(詳
細後述)を撮影するよりもむしろ、低シャッタスピード
を使うことによって「スミア」画像を得ることができ
る。画像化されるべき表面は、シャッタが実効的に開い
ている時間の間だけ画像システムに対して移動するの
で、結果的に得られるスミア画像は、画像化されるべき
表面と画像システムとの間の相対的動きの方向に整列さ
れたスミア画像特徴の長軸を持つことになる。加えて、
スミア画像特徴の長軸の長さは、高速シャッタスピード
を使って動きの方向に沿って得られる同じ特徴の軸に比
べて、光学式システムに対する画像化された表面の動き
の大きさ、すなわち速度に厳密に関連している。
【0035】1次元システムでは、システムが単一の次
元に沿ってのみ動くように定義によって規制されるの
で、方向の情報を不必要にするようにしてもよい。この
場合、スミアの大きさを、スミア画像を自身と自己相関
させることによって得られる相関ピークの幅を使って決
定することができる。速度ベクトルの方向もまた、撮影
画像を自身と自己相関させることによって決定すること
ができる。これもまた、相対的な動きの方向が、2次元
システムにおける画像化アレイの軸の1つに沿って実質
上整列されるときに正しいと言える。
【0036】相対的な動きの方向及び大きさがいったん
決定されると、その情報を、解析されるべき相関関数空
間のスパースサンプリング位置の数、すなわち、画像相
関関数値ポイントのスパースセットにおける画像相関関
数値ポイントの数を更に減少させるために使用すること
ができる。
【0037】さらに、付加的な大きさ及び方向情報が第
2の画像から自己相関によって得られるならば、方向若
しくは大きさ及び速度ベクトルの成分の精度をさらに高
めることができる。
【0038】本発明に係る相関システム及び方法の各種
の他の実施の形態では、該システム及び方法が特に、ス
ペックル画像、テクスチュア画像、高密度ドット画像、
及び他の高空間周波数画像への適用によく適合する。
【0039】本発明に係る相関システム及び方法の各種
の他の実施の形態では、該システム及び方法が特に、高
速で高精度に相関関数のピーク位置を決定すると同時
に、システムリソースへの負荷を減少させるために2次
元相関関数空間内の通常のエリアを決定することによく
適合する。本発明の上記及び他の特徴とそれらの利点と
は、本発明に係るシステム及び方法の各種の実施の形態
についての以下の詳細な説明に記載され、またそれから
明らかになる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0041】図1は、相関画像に基づく(以下、「相関
画像ベース」という)光学式位置トランスデューサ10
0の構成を示すブロック図である。下記の詳細な説明に
おいては、本発明に係るシステム及び方法を、主にスペ
ックル画像に基づく(以下、「スペックル画像ベース」
という)光学式位置トランスデューサ並びにこれに対応
する方法及び技術に関連して説明することにする。しか
し、本発明に係るシステム及び方法は、そのようなスペ
ックル画像ベース相関システム及び方法に限定されるも
のではない。むしろ、本発明に係るシステム及び方法
は、位置的な変位またはオフセットを決定するための周
知の又は今後開発されるシステムまたは方法とともに使
用され得るものであり、この周知の又は今後開発される
システムまたは方法は、相関画像が高空間周波数を有
し、及び/又は全く反復性を有しない限り、テクスチュ
ア画像、高密度ドット画像、及びそれらに類するものを
含む周知の又は今後開発されるタイプの相関画像を使用
する。したがって、下記の実施の形態の詳細説明では、
スペックル画像ベース光学式位置トランスデューサ、相
関システム及び/又は相関技術を特に引用するが、これ
は単なる例示であって、本発明の及ぶ範囲及び広さの限
度を規定するものではない。
【0042】ここで、真の連続相関関数(true continu
ous correlation function)の極値(extremum)と関連
するピクセルのオフセット値を、基本的な相関関数がピ
−ク又は谷を生成するか否かに拘らず、ピークオフセッ
トと呼ぶことにし、また、ピークオフセットに対応する
表面変位を、基本的な相関関数がピ−ク又は谷を生成す
るか否かに拘らず、ピーク変位又は単に変位と呼ぶこと
にする。特に、図3及び図5に示す相関関数で、任意の
単位で表示される相関関数値を有する相関関数は、画像
またはその強度が、第1及び第2の画像の各々で最良に
整列したパターンを形成するようなオフセット値又は空
間変換位置で、真の連続相関関数205の極値を示す。
【0043】図1に示すスペックル画像ベースの光学式
位置トランスデューサ100は、読取ヘッド126、信
号生成処理回路200、及び光学的に粗い面(以下、こ
れを「光学拡散粗面」という)104を含む。図1にお
いて、読取ヘッド126の構成要素、及びそれらと光学
拡散粗面104との関係は、以下に更に説明するよう
に、例示の物理的構成に概ね対応する配置で図式的に示
される。スペックル画像を使用する相関画像ベースの光
学式位置トランスデューサ100については、各種の適
切な機械的及び光学的構成、画像相関方法、及び関連す
る信号処理回路とともに、引用の264出願に、より詳
しく説明されている。
【0044】なお、光を拡散する光学拡散粗面104
は、光学拡散粗面104が光源130によって読取ヘッ
ド126の端部から発射された光により照明されたと
き、その発射光が、読取ヘッド126の端部に位置する
画像受取光学式素子に向かって光学拡散粗面104から
戻りながら散乱するように、読取ヘッド126の照明及
び受取端に隣接して配置される。光学拡散粗面104
は、特別に設けられた素子の一部分であってもよいし、
離れて存在する機構の統一体を構成する表面として設け
られてもよい。
【0045】どちらの場合でも、光学拡散粗面104
は、読取ヘッド126内に収容された光源及び光学シス
テムから略固定した距離だけ離れて配置され、図1に示
す測定軸110及び112のような、相対運動における
1つ又は2つの軸に沿って読取ヘッド126に対向して
移動する。2次元での運動が許されるときは、光学拡散
粗面104の2次元エリアの横方向の限界内では、通常
その許された運動に制約がない。単一次元の相対運動だ
けが許されるときは、その相対運動は通常、読取ヘッド
126と光学拡散粗面104との間の適当な相対位置を
維持するフレームに取り付けられた従来のガイドウェイ
又はベアリング(図示せず)によって、測定軸110又
は112の1つに沿うように強制される。読取ヘッド1
26は、読取ヘッド126を取り付けることを支援し、
かつ取付フレームに対して及び/又は光学拡散粗面10
4の相対運動の1つ又は2つの予期される軸に対して、
読取ヘッド126の内部構成物を整列させるところの整
列特徴物(図示せず)を含むようにしてもよい。
【0046】図1に示すように、読取ヘッド126の画
像受取光学要素は、読取ヘッド126の照明及び受取端
に位置するレンズ140を含み、このレンズ140の光
軸が光学拡散粗面104上の照明された場所を概ね通過
するように配置される。読取ヘッド126は更に図1に
示すように、光軸に沿ってレンズ140から離れて位置
するピンホール開口板150と、光軸に沿って開口板1
50から離れて位置する光検出器160とを含む。光検
出器160は、カメラ、電子又はディジタルカメラ、C
CDアレイ、CMOS光感応素子、又はそれらに類する
もののような、独立した個別の光感応素子のアレイに編
成された周知の又は今後開発されるタイプのいかなる光
感応素材又は装置であってもよい。
【0047】光学拡散粗面104、並びにレンズ14
0、開口板150、及び光検出器160を含む読取ヘッ
ド126の配置及び位置決めの一実施例が更に、下記及
び引用の264出願に説明される。読取ヘッド126の
筐体内の光源130、レンズ140、開口板150、及
び光検出器160の取り付けは、それらの各構成部品が
精密で安定したやり方で取り付けられる限りは、小型光
学式装置構成及び/又は産業用カメラ構成の従来方法に
よって行われるようにしてもよい。
【0048】読取ヘッド126が光学拡散粗面104に
隣接して適切に位置決めされるとき、光検出器160に
よって撮影された各画像は、光学拡散粗面104からの
回折光波がポジティブに合成されてピークを形成する相
対的に明るい点すなわちスペックルから成るとともに、
光学拡散粗面104からの回折光波がネガティブに合成
されて打ち消しあった相対的に暗い点から成るランダム
パターンを含むことになる。光学拡散粗面104の照明
された部分のどこにも対応するランダムパターンは一意
的である。そのため、光学拡散粗面104は、如何なる
特別なマークも必要とすることなく、変位基準としての
役目を務めることができる。
【0049】光検出器160は、少なくとも1つの軸に
沿って既知の間隔で配置された画像素子162のアレイ
166を有する。その既知の間隔によって、光検出器1
60に投影された2つの画像間の変位又はオフセットを
測定するための基礎が提供され、したがって、画像を決
定する表面すなわち光学拡散粗面104の変位を測定す
るための基礎も提供される。
【0050】しかし一般に、アレイ166は、各軸に沿
って既知の間隔で、2つの直交の軸に沿って2次元で展
開される。この既知の間隔は両方の軸において同じであ
る必要はない。単一の軸のみに沿った運動を許すシステ
ムでは多くの場合、アレイ166が、その軸方向に交差
するアレイ166の長さよりも格段に大きい長さで、そ
の軸方向に沿った長さを有する。2次元の運動を許すシ
ステムでは、直交する2軸の各々に沿うアレイ166の
長さは、概略同じ次数(order)程度の大きさであり、
正確に同じである必要はない。更に、読取ヘッド126
は、信号生成処理回路200の少なくとも1つの部分を
含む。図1に示すように、光源130を制御及び/又は
駆動するために、信号生成処理回路200からの信号ラ
イン132が光源130に接続される。信号ライン16
4は光検出器160と信号生成処理回路200とを接続
する。なお、アレイ166の画像素子162の各々は、
画像素子162上の光強度を表す値を、信号ライン16
4を介して信号生成処理回路200に出力するために、
個々にアドレス指定されるようにしてもよい。信号生成
処理回路200の付加的な部分は読取ヘッド126から
離れて設置されてもよく、読取ヘッド126の機能は離
れて実現され、表示される。信号生成処理回路200に
ついては、図18及び図19を参照して下記により詳し
く説明する。
【0051】スペックル画像ベース光学式位置トランス
デューサ100の本実施の形態及び別の実施の形態の構
成及び動作に関する付加的な詳細説明を以下に行うが、
この説明は引用の264出願においても提供される。
【0052】図1に示すように、光学拡散粗面104の
一部分を照明するために、光ビーム134が光源130
によって発射され、光学拡散粗面104に照射される。
その結果、光学拡散粗面104は光を光軸144の付近
に散乱し、回折させる。
【0053】光源130が白色光源であるとき、その光
が、照明された部分の画像を生成し、それが、画像エレ
メント162のアレイ166に投影される。なお、スペ
ックル画像が相関づけられるのと同じように、この画像
を相関づけるようにしてもよいが、一方、この画像は、
光学拡散粗面104から散乱することによって形成され
るスペックルを含まないことになる。
【0054】光源130がコヒーレントな光源であると
ともに、信号ライン132上の駆動信号によって駆動さ
れて、光ビーム134をコヒーレント光ビームとして出
力するとき、コヒーレント光ビーム134は光学拡散粗
面104の一部分を照明する。その照明された部分は、
読取ヘッド126の光学式装置の光軸144に沿った部
分に位置する。なお、光学拡散粗面104の照明された
部分から散乱した光136は、レンズ140によって集
光される。
【0055】レンズ140は、集められた光142を光
学拡散粗面104の照明された部分から、ピンホール開
口152を有するピンホール開口板150に投影する。
レンズ140は、レンズ140の焦点距離に等しい距離
fだけ開口板150から離れて配置される。ピンホール
開口板150は光学拡散粗面104の照明された部分か
ら距離hだけ離れて配置される。
【0056】開口板150をレンズ140の焦点距離f
に配置することにより、スペックル画像ベース光学式位
置トランスデューサの光学式装置はテレセントリック
(telecentric)になる。さらに、ピンホール開口板1
50にピンホール152を用いることにより、スペック
ルサイズ及びスペックルパターンの膨張がピンホール1
52の寸法にのみ依存し、特に、レンズ140のレンズ
パラメータのどれからも独立になる。
【0057】レンズ140からの集光142はピンホー
ル152を通過する。なお、ピンホール152を通過し
た光154は光軸144に沿って、光検出器160の画
像エレメント162のアレイ166に投影される。光感
応素子162のアレイ166の表面は、開口板150か
ら距離dだけ離れている。スペックルサイズは、ピンホ
ール152の寸法に対する角度α、及びピンホール開口
板150と光検出器160の画像エレメント162のア
レイ166によって形成される表面との間の距離dにの
み依存する。
【0058】光学拡散粗面104の照明された部分から
画像エレメント162のアレイ166に届いた光のうち
検出された部分におけるスペックルの大体のサイズDは
下記式(1)で表される。
【0059】
【数1】
【0060】ここで、λは光ビーム134の波長、dは
ピンホール開口板150とアレイ166の表面との間の
距離、wは円形ピンホール152の直径、αは距離dに
等しい半径の円における寸法w分の円弧に対応する中心
角である。
【0061】様々な実施の形態において、光学式位置ト
ランスデューサ100のこれらのパラメータに対する典
型的な値は、λ=0.6μm、d=10cm(105μ
m)、w=1mm(103μm)である。結果的に、ス
ペックルサイズDは概略60μmとなる。
【0062】高解像度を達成するためには、平均スペッ
クルサイズが、光検出器160の画像エレメント162
のピクセルサイズに略等しいか、又はそれよりも僅か大
きい場合が最も有効である。さらに、読取ヘッド126
の各種の実施の形態では、平均スペックルサイズが、画
像エレメント162のピクセル間隔の略2倍から10倍
である。
【0063】画像を獲得するために、信号生成処理回路
200が信号ライン132に駆動信号を出力して、コヒ
ーレント光ビーム134を発射させるべくコヒーレント
光源130を駆動する。光ビーム134が光学拡散粗面
104の一部分を照明し、これによって、光検出器16
0の画像エレメント162のアレイ166に画像が生成
される。このとき、信号生成処理回路200には複数の
信号部分が信号ライン164を介して入力される。ここ
での各信号部分は、個々の画像エレメント162のうち
1つ又はそれ以上によって検出された画像値に対応す
る。
【0064】2つの画像の間で光学拡散粗面104の変
位を決定するために、光検出器160から送られ信号生
成処理回路200で受け取った第1の画像を表す信号部
分がメモリに格納される。少しの時間の経過後、信号生
成処理回路200は再度、コヒーレント光源130を駆
動し、信号ライン164を介して光検出器160から第
2の画像信号を受信する。一般に、第2の画像信号は、
光検出器160に対する光学拡散粗面104の変位速度
に応じた時間間隔で、第1の画像信号の得られた後の短
い時間間隔の間に生成され、獲得されなければならな
い。この時間間隔は、第1及び第2の画像が十分に「重
なり合って」いることを確実にするに十分な短さでなけ
ればならない。すなわち、その時間間隔は、第1の画像
内に存在する画像値のパターンが第2の画像内にも存在
して、2つの画像の間の重要な相関を決定することがで
きることを確実にするに十分な短さでなければならな
い。
【0065】第1の画像と、第2の画像すなわち変位さ
れた画像とに対して、相関関数を生成するために処理が
行われる。実際的には、第2の画像が、2つの画像のパ
ターンを略整列させるようなオフセットを含むオフセッ
トのある範囲又は空間変換位置のある範囲に亘って、第
1の画像に対してディジタル的に移動される。相関関数
はパターン整列の度合いを示し、したがって、2つの画
像がディジタル的に移動されるとき、それらの画像が整
列されるのに必要なオフセット量を示す。
【0066】図2,4及び6は、基準画像300におけ
るピクセル構成の一実施の形態を示す図であるととも
に、単一の次元304に沿って、光検出器160のよう
な画像撮影装置を介して画像化された光学拡散粗面10
4のような表面を移動することによって得られる変位画
像310におけるピクセル構成の一実施の形態を示す図
である。すなわち、基準画像300に対する変位画像3
10のオフセットは、単一の次元のみに沿って発生す
る。図2,4及び6に示すように、基準画像300及び
変位画像310の各々は複数の行320及び複数の列3
30で編成される。第1の画像を第2の画像と比較する
技術が他に多く存在する。例えば、図2に示すような従
来の技術では、現状の第2の画像の全フレームが第1の
画像の全フレームとピクセル毎に比較され、単一の相関
値がそれぞれ生成される。
【0067】このように、図2に示すような従来の技術
では、変位画像310が第1のオフセット位置で基準画
像300と先ず比較される。このオフセット位置では、
変位画像310の左右の端が基準画像300の左右の端
に並べられる。このオフセット位置で、基準画像300
のピクセル302の各々を変位画像310の対応のピク
セル312と比較することによって、相関関数値が決定
される。その後、変位画像310が基準画像300に対
して変位方向304に沿って1ピクセル分移動される。
このオフセット位置で再度、変位画像310のピクセル
312の各々が、そのオフセット位置における基準画像
300の対応のピクセル302と比較される。各比較の
行われた後に第2の画像を第1の画像に対して1ピクセ
ル分移動することによって生成された一連の相関値は、
図3に示すように、相関関数として図表化され得る。
【0068】図2に示す特定の例では、変位画像310
が基準画像300に対して左方向に6ピクセルすなわち
6オフセット位置だけ移動されている。勿論、変位画像
310を基準画像300に対して左及び右の両方向に変
位させるようにしてもよい。また、変位画像310が、
合理的で正確な相関関数値ポイントを得られそうなほど
十分に基準画像300に重ね合わされている限り、変位
画像310を基準画像300と突合させ続けるようにし
てもよい。さらに、基準画像及び変位画像の領域に位置
するが、基準画像及び変位画像のうちの他方の領域で重
ねあわされることがないピクセルに関して、それらのピ
クセルがデフォルト値を有するピクセルと比較され、ま
たはデフォルト比較値若しくはそれに類するものを割り
当てられるようにしてもよい。
【0069】現状の基準画像の全フレームが現状の変位
画像の全フレームと比較されるとき、周期境界条件(cy
clical boundary conditions)を使用するようにしても
よい。後述の数式(2)及び(3)に示すように、相関
値が行毎に得られ、行相関値が合計される。そしてこの
合計値が、ノイズ減少した平均相関関数値ポイントを得
るために、M行に亘って平均化される。この平均化は、
相関関数値ポイントが、相関関数の極値を決定するため
に補間を行うことによって得られる解像度に対しておお
よそ安定になることを確実にするために望ましいことで
ある。したがって、相関関数の極値を決定するべく補間
を行うことによっておおよそナノメータの解像度を得る
ために、各相関関数値ポイントが隣接の相関関数値ポイ
ントから約1μmだけオフセットされているとき、相関
関数値ポイントが所望のナノメータ解像度値に対して大
体安定になる必要があると考えられる。
【0070】図3は、前述の従来の乗算(multiplicati
ve)相関関数方法による図2に示す従来技術を使って第
1及び第2の画像を比較した結果を示すグラフである。
図3に示すように、相関関数400が、オフセット位置
毎に相関関数値ポイントの各々をおおよそ接続すること
によって生成される。ここで相関関数400は、距離4
04で示すピクセルピッチPに対応する所定のオフセッ
ト増分だけX軸方向に離れた複数の離散相関関数値ポイ
ント402を含む。この所定のオフセット増分は、図1
に示す光学拡散粗面104の変位増分に直接関連するよ
うにしてもよい。この変位増分は、測定軸110に対応
する方向におけるアレイ166の個々の画像エレメント
162の間の中心点どうしの実効距離に依存する。また
この変位増分は、以下の説明ではピクセルピッチPとも
呼び、また読取ヘッド126の光学式装置による光学拡
散粗面104の変位の拡大量とも呼ぶ。
【0071】例えば、測定軸110に対応する方向にお
ける画像エレメント162の中心点どうしの実効距離が
10μmであり、読取ヘッド126の光学式装置が表面
変位を10倍ほど拡大するならば、光学拡散粗面104
の照明された部分の1μmの変位は、画像エレメント1
62上のスペックルパターンの10μmの変位に拡大さ
れる。
【0072】相関関数値ポイント402の各々は、測定
軸110に対応する方向における画像エレメント162
の中心点どうしの実効距離だけ第1の画像に対して第2
の画像をディジタル的に移動することによって生成され
る。この場合、画像エレメント162の中心点どうしの
実効距離が光学拡散粗面104の約1μmの変位に対応
するので、離散相関関数値ポイント402は約1μmの
変位距離だけ離されることになる。
【0073】図3に示すように、相関関数400の「特
性(landscape)」は2つの異なる部分、すなわち通常
バックグラウンド部分410とピーク部分420とに分
割することができる。通常バックグラウンド部分410
では、相関関数が比較的限られた範囲内の値を示し、実
質的に平坦または一定である。ピーク部分420では、
ピーク又は谷の極値が存在するとともに、実質的に急峻
な傾斜部分を持ち、及び/又はバックグラウンド部分4
10での上記限られた範囲を実質上はみ出した相関値を
示す。特に、通常バックグラウンド部分410は、ピー
ク部分420に含まれる相関関数値の範囲よりも実質上
小さい値の範囲412内に相関関数値をもつ相関関数値
ポイント402からなる。この範囲412はしばしば、
ここに説明する各種の実施の形態では、相関関数の相関
関数値の範囲に比べ狭いことがあるが、ピーク部分42
0を通常バックグラウンド部分410から確実に区別で
きる限り、範囲412は、相関関数の相関関数値の範囲
に対して如何なる特別な関係も持つ必要がない。かくし
て、通常バックグラウンド部分410での相関関数の偏
移は相関関数ピークから容易に区別できるが、これ以外
の場合には各種の適用例において実際上著しくでこぼこ
しているかもしれない。
【0074】なお、通常バックグラウンド部分410で
は、相関関数値ポイント402が最大バックグラウンド
値414よりも大きくなく、最小バックグラウンド値4
16よりも小さくない相関関数値を有する。これとは対
照的に、ピークタイプの相関関数値においては、ピーク
部分420内に位置する相関関数値ポイント402のほ
とんど全てが、最大バックグラウンド値414よりも著
しく大きい相関関数値を有する。同様に、谷タイプの相
関関数値においては、ピーク部分420内に位置する相
関関数値ポイント402のほとんど全てが、最小バック
グラウンド値416よりも著しく小さい相関関数値を有
する。
【0075】一般に、相関関数ピーク部分420内に位
置する相関関数値ポイント402は通常、2つの画像が
最も密接に整列されているオフセット位置を表す現実の
相関関数ピーク422の両側にほとんど等しく配置され
る。したがって、現実の相関関数ピーク422は、相関
関数ピーク部分420の幅424の中心点又はその付近
に大体は位置する。
【0076】しかし、上記に概説したように、この従来
の技術では、ピクセルどうしの各相関値を決めるため
に、また第1の画像におけるピクセル毎のピクセルどう
しの各比較用の相関値を蓄積するために、また適切なス
ケーリング基準を適用するために、また可能性のある相
関関数値ポイント402の各々に対してこれを実行する
ために、かなり大きいシステムリソース量が提供されね
ばならない。これは特に、第2の画像が第1の画像に対
して少なくとも2つの直交方向に移動できるときに正に
当てはまる。この場合、単一の全フレーム比較が、行方
向に位置するm列の各々において可能なオフセット毎に
行われるばかりでなく、列方向に位置するn行の可能な
オフセット毎に、m列のオフセット毎とともに行われ
る。
【0077】したがって、この従来の技術では、1次元
変位に関して、第1の画像及び第2の画像の各々が、M
行のピクセル及びN列のピクセルの2次元アレイにおい
て配置されたM×Nピクセルから成るとき、1つの共通
の相関アルゴリズムは下記式(2)のようになる。
【0078】
【数2】
【0079】ここで、R(p)は現在のオフセット値に対
する相関関数値、pはピクセル単位の現在のオフセット
値、mは現在の列、nは現在の行、I1は第1の画像に
おける現在のピクセルの画像値、I2は第2の画像にお
ける画像値である。
【0080】この従来の技術では、pは−Nから+Nま
で1ピクセルずつ変化する。しかし通常、pの範囲は−
N/2から+N/2まで、−N/3から+N/3まで、
またはこれに類する範囲に制限される。
【0081】2次元変位に関しては、現在の基準画像及
び現在の変位画像の各々が、M行のピクセル及びN列の
ピクセルの2次元アレイにおいて配置されたM×Nピク
セルから成るとき、1つの共通の相関アルゴリズムは下
記式(3)のようになる。
【0082】
【数3】
【0083】ここで、R(p,q)は2次元の各々におけ
る現在のオフセット値に対する相関関数値、pは第1の
次元に沿ったピクセル単位の現在のオフセット値、qは
第2の次元に沿ったピクセル単位の現在のオフセット
値、mは現在の列、nは現在の行、I1は第1の画像に
おける現在のピクセルの画像値、I2は第2の画像にお
ける画像値である。
【0084】この従来の技術でも同様に、qが−Mから
+Mまで1ピクセルずつ変化する。しかし通常、qの範
囲は−M/2から+M/2まで、−M/3から+M/3
まで、またはこれに類する範囲に制限される。
【0085】結果として、この従来の技術では、1次元
変位において、2M個の相関関数値ポイントまでの相関
値を、また2次元の変位が許されるシステムにおいて
は、2M×2N個の相関関数値ポイントまでの相関値を
決定することが求められる。そのため、従来の全フレー
ム解析では、1次元変位においてシステムリソース量が
過剰に消費され、また2次元変位においてはその度合い
がずっと高くなる。その結果、全フレーム相関には、著
しい処理能力と高速プロセッサとのうち一方又は両方を
持つシステムが必要となる。こうしたシステムがなけれ
ば、全フレーム相関関数ピーク探索処理をリアルタイム
で実行することは不可能となる。
【0086】しかし、引用した671出願に概説される
ように、補間によって非常に高精度にオフセット位置の
決定を行ったときでも、通常、相関関数400のピーク
部分420における極値付近の数ポイントのみが、実際
のオフセット位置の決定に使用されるだけである。その
ため、相関関数ピーク部分420に位置する相関関数値
ポイント402のうちいくつかはオフセット位置の決定
に使用されないし、バックグラウンド部分410内に位
置する相関関数値ポイント402はどれもがそれに使用
されない。
【0087】そこで発明者は、相関関数400のピーク
422に近い各相関関数値ポイントの全相関関数値を決
定することが望ましくなる前に、相関関数ピーク部分4
20内にある相関関数値ポイント402の位置を突き止
めることによって、相関関数ピーク422の位置を概ね
決定することが正に必要であるということに注目した。
また発明者は、相関関数ピーク部分420内に位置する
そのような相関関数値ポイント402が、相関関数40
0を疎らに検索することにより、及び相関関数400に
疎らに配置された1つ又はそれ以上の相関関数値ポイン
ト402の相関関数値を決定することによって、特定さ
れ得ることに注目した。
【0088】上記に指摘したように、ピーク422周辺
の僅かの相関関数値ポイント402がしばしば、相関関
数400の真のピークのオフセット位置を決定するため
に使用される。そこで発明者は、ピーク422のオフセ
ット位置を決定するために、相関関数400のピーク部
分420内に位置するスパースセット(sparse set、疎
らに配置された相関関数値ポイントの組)における相関
関数値ポイント402のいくつかだけを使用することが
可能であるかもしれないということに注目した。すなわ
ち、ピーク422のオフセット位置を、相関関数400
のピーク422に近い各相関関数値ポイント402の相
関関数値を決定しなくとも決定できる。
【0089】発明者はまた、本発明に係るシステム及び
方法において使用される相関関数値ポイントのスパース
セットの技術が特に効果を挙げる高空間周波数画像に関
して、通常バックグラウンド部分410の範囲412に
おける値の平均値についての多少の先験的知識(priori
knowledge)が、及び最大バックグラウンド値414及
び最小バックグラウンド値416の近似値についての多
少の先験的知識が一般的に存在することに注目した。
【0090】例えば、図1に示すスペックル画像ベース
の光学式位置トランスデューサ100において、光学拡
散粗面104がそのような高空間周波数画像を生成す
る。そのような高空間周波数スペックル画像が、所与の
光学拡散粗面104における上記に説明した基準画像及
び変位画像として使用されたとき、バックグラウンド部
分410の最大バックグラウンド値414及び/又は最
小バックグラウンド値416は非常に安定していて、ス
ペックル画像ベースの光学式位置トランスデューサ10
0の製造過程で決定され得る。その結果、使用された相
関関数の方式に応じて最大バックグラウンド値414又
は最小バックグラウンド値416を信号生成処理回路2
00に格納することができ、スレッショールドとして使
用することができる。実際上は、スペックル画像ベース
位置トランスデューサ100において、レーザ強度に対
する相関関数値R(p,q)の依存性を取り除くために、
R(p,q)がしばしば、画像強度の平均値に関連して正
規化される。これにより、これらの状態では相関関数の
値が実際に相関関数の正規化値となる。
【0091】すなわち、信号生成処理回路200は、ピ
ーク部分420の相関関数値ポイントがそれ以上又は以
下になるに違いない相関関数バックグラウンド値414
又は416に関しての先験的知識を有する。その結果、
先験的値との簡単な比較が行われ、最大バックグラウン
ド値414より上に位置し、又は最小バックグラウンド
値416より下に位置する、相関関数値を持つ単一の相
関関数値ポイントを発見することにより、ピーク部分4
20の大体の位置が迅速に決定される。
【0092】発明者は更に、そのような高空間周波数画
像におけるピーク部分420の幅424が相関関数領域
の全範囲に比べ概ね狭いということを発見した。発明者
はまた、ピーク部分420の端における相関関数値ポイ
ント402の相関関数値が、通常バックグラウンド部分
410内に位置する相関関数値ポイント402の平均相
関関数値から明らかにそれているということを発見し
た。すなわち一般に、実際の相関関数ピーク422のす
ぐ近傍まで、そうした高空間周波数画像が、ピーク部分
420から遠い位置よりもピーク部分420に近い位置
で、より相関づけられることがなくなる。これとは対照
的に、Musmann に開示されるスパース検索技術で使用さ
れる画像のような非高空間周波数画像は、非常に広く浅
い相関関数値ピークを有する。すなわち、Musmann に開
示される技術は、全部のポイントでの相関関数が相関関
数ピーク位置の方向に向いた勾配を有するという理由だ
けで、作用する。
【0093】或る局面では、基準画像300及び変位画
像310として使用されるべき特定な画像についての利
用可能ないかなる先験的知識も存在しないかもしれな
い。しかし、発明者はさらに、そうした先験的知識が利
用できなくとも、相関関数400が決定されるときはい
つでも、そうした先験的知識を容易に引き出すことがで
きるということに注目した。すなわち一般に、大抵の高
空間周波数画像、バックグラウンド部分410の平均
値、及び範囲412にとって、通常バックグラウンド部
分410の最大バックグラウンド値414及び最小バッ
クグラウンド値416は略安定であり、特に、ピーク部
分420内に位置する相関関数値ポイント402に対応
して得られる相関関数値と比較して安定である。
【0094】このため、これらの値を、変位画像を基準
画像と従来のように比較することによって得られた、十
分に明確にされた相関関数から引き出すことができる。
これらの値はまた、所与の画像をそれ自身と比較するこ
とによって、すなわち自己相関によって引き出され得
る。加えて、上記に概説した理由と同じ理由により、自
己相関関数のピーク部分の幅(ゼロオフセット位置での
定義による)を、ゼロオフセット位置から遠い相関関数
値ポイントの相関関数値を決定することなしに、ゼロオ
フセット位置近くの相関関数値の少なくとも1つのサブ
セットの相関関数値を決定することによって決定できる
ようにしてもよい。同様に、図3を参照して上記に概説
した理由と同じ理由により、画像の全ピクセルよりも少
ないピクセルを、自己相関関数における相関関数値の生
成に使用できるようにしてもよい。
【0095】図4及び図5に示す本発明に係る第1の実
施の形態では、図2及び図3を参照して説明した従来の
画像相関関数ピーク探索処理に代わって、画像相関関数
のピーク探索が2(又はそれ以上)段階の処理として行
われる。特に、図4に示すように、列330毎に変位画
像310を基準画像300と比較するよりも、変位画像
310を基準画像300と、互いに離れて選択された列
332でのみ比較する。
【0096】例えば、図4に示す実施の形態では、変位
画像310が現在、列332−2に対応するオフセット
位置で基準画像300と比較されている。前回の比較で
は、変位画像310が、今回の列332−2から1つ又
はそれ以上スキップした列332だけ離れている列33
2−1に対応するオフセット位置で基準画像300と比
較されている。同じように、変位画像310の基準画像
300との次回の比較は、今回の列332−2から1つ
又はそれ以上スキップした列332だけ離れている列3
32−3で行われる。
【0097】すなわち、第1のステージでは、多数の疎
らに配置されたオフセット位置において、変位画像の全
ての行が基準画像の対応の行と全部比較されて、相関値
が生成される。これにより、各比較が行われた後、図5
に示す相関値に対応するそのような一連のスパース相関
値、すなわち相関関数値ポイント402のスパースセッ
トが、変位画像310を基準画像300に対して、所定
数のピクセル分、若しくは動的に決定される数のピクセ
ル分だけ、又は連続した所定のオフセット位置における
次の位置に、若しくは動的に決まるオフセット位置に移
動することによって生成される。
【0098】次に、本発明に係るスパース検索技術の第
1の実施の形態では、第1のステージで決定された相関
関数値ポイント402のスパースセットに対して解析が
行われ、これによって、バックグラウンド部分410の
相関関数値の範囲412の外側に位置するスパースセッ
トの相関関数値ポイント402が特定される、すなわ
ち、相関関数400のピーク部分420内に位置するス
パースセットの相関関数値ポイント402が特定され
る。上記に概説したように、本発明のシステム及び方法
において使用される光学拡散粗面104での画像のよう
な高空間周波数画像では、相関関数の通常バックグラウ
ンド部分410における相関関数値ポイント402、す
なわち、ピーク部分420に位置しないポイント402
が、通常バックグラウンド部分410の平均値からほん
の僅か離れて分布する値を有する。すなわち、通常バッ
クグラウンド部分410の相関関数値ポイントの値は、
最大バックグラウンド値414よりも大きくならない
し、また、最小バックグラウンド値416よりも小さく
ならない。
【0099】かくして、図5に示す疎らに配置された相
関関数値ポイントのセットにおける各相関関数値ポイン
ト402の画像値を、最小バックグラウンド値416ま
たは最大バックグラウンド値414と比較することによ
って、スパースセットの相関関数値ポイント402を、
バックグラウンド部分410の一部またはピーク部分4
20の一部として容易に分類することができる。ピーク
部分420内に位置するスパースセットの相関関数値ポ
イント402のうち1つ又はそれ以上の相関関数値ポイ
ント402を特定した結果、ピーク部分420及び相関
関数のピーク又は谷を、だいたい特定することができ
る。
【0100】これに代わって、本発明に係るスパース検
索技術の第2の実施の形態では、第2のステージで決定
された相関関数値ポイント402のスパースセットを解
析し、傾斜スレッショールドよりも大きな傾斜を持つス
パースセットの相関関数値ポイント402における隣接
の対のポイントが特定される。すなわち、図3,5,7−
10に示すように、バックグラウンド部分410内に位
置する隣接した相関関数値ポイント402間で規定され
た相関関数の傾斜の絶対値は、ピーク部分420内に位
置する少なくとも1つの対を持つ隣接する相関関数値ポ
イントにおける多くの対の間の傾斜の絶対値よりも著し
く小さい。
【0101】したがって、バックグラウンド部分内に両
方とも位置する2つの相関関数値ポイントのどのセット
の間における傾斜の最大絶対値も、傾斜スレッショール
ドとして決定され得る。そして、スパースセットの隣接
の相関関数値ポイントのどのセットに対しても、それら
の2つのスパース相関関数値ポイントの間における相関
関数のスパース傾斜を決定することができる。その傾斜
の絶対値は傾斜スレッショールドと比較され得る。スパ
ース傾斜の絶対値が傾斜スレッショールドよりも大きい
ならば、隣接する相関関数値ポイントの対の少なくとも
1つはピーク部分420内に位置する。
【0102】これとは別に、最大正値傾斜及び最大負値
傾斜を1対の傾斜スレッショールドとして同様に決定す
ることができる。そして、スパース傾斜の値をその1対
の傾斜スレッショールドと比較することができる。そこ
で、スパース傾斜が正値傾斜よりももっと正側にあるか
負値傾斜よりももっと負側にあるならば、隣接する相関
関数値ポイントの対の少なくとも1つはピーク部分42
0内に位置する。
【0103】勿論、隣接する相関関数値ポイントの1対
の両方がピーク部分420内に位置する限り、その相関
関数値ポイントの対における傾斜の絶対値が上記の絶対
値より小さいか若しくは等しいか、又はその傾斜が最大
正値傾斜と最大負値傾斜との間の値であるようにしても
よい。これが、上記に説明したスパース検索技術に悪影
響を及ぼすことを防止するために、相関関数値ポイント
のスパースセットのうち隣接のものの対のいくつか又は
全てが各種の実施の形態で解析される。バックグラウン
ド部分410の平均値、最小値、及び/又は最大値のよ
うな傾斜スレッショールドまたは傾斜値を、自己相関関
数から又は1セットの代表画像の相関関数から決定する
ように、又は予め決定するようにしてもよい。
【0104】そして、第2のステージでは、ピーク部分
420の上記大体決められた位置に基づき、第1及び第
2の画像が相関空間の周囲位置で、すなわち、ピーク部
分420内に位置するオフセット位置で比較され、上記
大体決められたピーク部分420内に位置する相関関数
値ポイント402の全ての、又は少なくとも十分な数の
相関値を生成する。特に、スパース検索が単に1つ又は
数ピクセル分のピクセル変位を失うだけのため、第2の
ステージではしばしば、ピーク相関値に対応するピクセ
ル変位が明確に決定される。引用の761出願に説明さ
れているように、実際の相関ピーク422の周辺の相関
値だけが、補間されたサブピクセル変位を決定するため
に使用されるようにしてもよい。かくして、上記の大体
決定される相関ピーク422又は谷の周辺だけで、付加
的な数の相関関数値ポイント402を決定する必要があ
る。
【0105】図4及び図5に示す特定な実施の形態で
は、図2及び図3に示す実施の形態に比べ、2つ置きの
オフセット位置だけが、相関関数値ポイント402を決
定するために使用される。結果的に図5に示すように、
相関関数値ポイント402のスパースセットのうち4つ
の相関関数値ポイント402a−402dだけが、相関
関数ピーク部分420の幅424内に位置することにな
る。しかし、図2及び図3に示す従来技術におけるM個
の相関関数値ポイントに比べ、M/3(又はもっと少な
い数)個の相関関数値ポイント402だけがピーク部分
420を構えるために決められる。勿論、ずっと多くの
疎らに配置されたセットのオフセット位置を使用するよ
うにしてもよい。
【0106】なお、相関関数値ポイント402bは、バ
ックグラウンド部分410の平均値から最も遠い相関関
数値を有する。この相関関数値ポイント402bは、相
関関数ピーク部分420内に位置するが、バックグラウ
ンド部分410の平均値に、より近い相関関数値を有す
る1対の相関関数値ポイント402a及び402cによ
って挟まれている。したがって、実際の相関関数ピーク
422は、第1の相関関数値ポイント402aと第3の
相関関数値ポイント402cとの間のどこかに存在する
筈である。
【0107】かくして、第1及び第3の相関関数値ポイ
ント402a及び402cに対応するオフセット位置の
間にある付加的な高解像度オフセット位置に対する相関
関数値ポイントを決定することだけが必要である。さら
に、相関関数値ポイント402の全セットの間で補間を
行うために、または相関関数値ポイント402の全セッ
トに曲線を適合させるために使用される特定な技術に応
じて、例えば、相関関数値ポイント402bから2つ又
は3つの高解像度オフセットステップ内のオフセットよ
うな、相関関数値ポイント402bに近いオフセットの
相関関数値ポイントを決定することだけが必要であるか
もしれない。
【0108】上記で説明したように、図5に示す実施の
形態では、相関関数値ポイントのスパースセットが、2
つのオフセット位置置きに相関関数値を決定することに
よって生成される。すなわち、図5に示す実施の形態で
は、相関関数値ポイントのスパースセットが、所定数の
オフセット位置又はピクセルだけスキップすることによ
って生成される。
【0109】一般に、上述したように、本発明のシステ
ム及び方法が特に適用可能である高空間周波数画像にお
いては、バックグラウンド部分410の平均値、バック
グラウンド部分410の最大値及び最小値414,41
6、並びに/又はピーク部分420の幅424及び大体
の高さを、既知の物体を画像化するシステムの先験的知
識として知ることが可能である。そのような状況には、
図1に示すスペックル画像ベース光学式位置トランスデ
ューサシステム100での光学拡散粗面104を画像化
することが含まれる。
【0110】このような状況においては、ピーク部分4
20の幅424が分かっているので、相関関数値ポイン
ト402のスパースセットの少なくとも1つが、如何な
る相関関数400でもその位置に拘らず、ピーク部分4
20の幅424内に確実に位置するように、相関関数値
ポイント402のスパースセットに含まれる相関関数値
ポイント402の所定数、すなわちそれらの間隔を、選
択することができる。しかし、スパースセットの相関関
数値ポイント402のうち2つまたは3つがピーク部分
420の幅424内に確実に位置するように、望ましく
は、相関関数値ポイントのスパースセットに十分な数の
相関関数値ポイント402を含ませる(及びこれによ
り、より小さな空間を持たせる)ようにしてもよい。
【0111】しかし上記のように、スパースセットに含
まれるべき相関関数値ポイント402の数(及び相関関
数値ポイント402のうち隣接するものの対の間隔)を
動的に決定することによって、及び連続した順序で決定
されるべき相関関数値ポイント402の所定の順序を決
定すべく上記の数を使用することによって、又は連続し
た順序で決定されるべき相関関数値ポイント402の順
序を動的に決定することによって、相関関数値ポイント
402のスパースセットが、他の実施の形態において生
成され得る。スパースセットに含まれるべき相関関数値
ポイント402の数を動的に決定するとき(特に言わず
とも、上記の間隔を決定することも含まれる)、前回の
相関イベントで決定された前回のオフセットのスパース
セットビュー(view)を動的に決定する場合のように、
スパースセットを相関イべント毎に動的に決定するよう
にしてもよい。または、スパースセットを、相関処理に
おいて使用されるベース画像への変化に基づき動的に決
定するようにしてもよい。ポイントのスパースセット
を、通常処理の前に行われるセットアップモード若しく
は校正モードの間に、又は各種の実施の形態において通
常処理の間にほぼリアルタイムで若しくはリアルタイム
で、動的に決定するようにしてもよい。
【0112】さらに、バックグラウンド部分410の範
囲412の外側に位置する相関関数値を有した相関関数
値ポイントはどれも、各種の実施の形態において、相関
関数ピーク部分420の場所を特定するので、ピーク部
分420内に位置する相関関数値ポイントのスパースセ
ットのうち第1の決定された1つから、ピーク幅424
よりも大きい距離だけ離れて位置する相関関数値ポイン
トの相関関数値を決定することは除外するようにしても
よい。この結果、相関関数ピーク部分420の幅が横断
されたときはいつも、解析されていなかった相関関数値
ポイント402のスパースセットのうちの相関関数値ポ
イント402をスキップすることによって、相関関数値
ポイント402のスパースセットを更に減少させること
が可能になる。
【0113】すなわち、バックグラウンド部分410の
正方向に向かう極値のための最大バックグラウンド値4
14より大きい相関関数値、又は負方向に向かう極値の
ための最小バックグラウンド値416より小さい相関関
数値を有した相関関数値ポイントが特定されたときはい
つでも、ピーク部分420の大体の場所が決定される。
さらに、上述したように、ピーク部分420の幅424
は多くの適用例において、相関関数400の範囲に比べ
非常に狭い。その結果、上述したように、ピーク部分4
20の大体の場所が特定されたときはいつでも、ピーク
部分420における相関関数値ポイント402から、ピ
ーク部分420の幅424よりも大きい距離だけ離れた
如何なる相関関数値ポイント402に対する相関関数値
を決定することも本質的に無用である。
【0114】図3及び図5を参照して上記に説明した第
1の実施の形態と更に別の実施の形態では、この結果を
利用した、決定されるべき相関関数値ポイントのスパー
スセットに含まれる相関関数値ポイントの「2進」連続
を利用するようにする。これは、相関関数値ポイント4
02のスパースセットのための或る1つのタイプの所定
連続である。相関関数の間隔は、各極値オフセット位置
で、かつ極値オフセット位置間のほぼ中間に位置するオ
フセット位置において、相関関数値ポイント402の相
関関数値を最初に決定することによって、2進検索技術
を用いて検索され得る。これらの相関関数値ポイント4
02のどれもがピーク部分420内に存在しないなら
ば、予め決定された隣接する相関関数値ポイントの各対
の間の略中間に位置する付加的な相関関数値ポイント4
02を決定することができる。この処理は、ピーク部分
420に存在する相関関数値ポイントが特定されるまで
繰返される。重要なことは、この反復処理を、そのよう
な相関関数値ポイント402の少なくとも1つが特定さ
れた後は、継続する必要がないということである。
【0115】このように、第1の反復では、第1の極値
オフセット位置をオフセット位置−Lで有するととも
に、第2の極値オフセット位置をオフセット位置+Lで
有する相関関数400において(Lは画像フレーム次元
に通常関連する)、−L,+L及び0のオフセット値を
有する相関関数値ポイント402に対する相関関数値が
決定される。そして第2の反復では、−L/2及び+L
/2のオフセット値を有する相関関数値ポイントに対す
る相関関数値が決定される。更に第3の反復では、−3
L/4,−L/4,+L/4及び+3L/4のオフセッ
ト値を有する相関関数値ポイント402に対する相関関
数値が決定される。これが、相関関数値ポイント402
の全スパースセットに対する相関関数値が決定されるま
で、又は、これはもっと適当であるが、ピーク部分42
0の場所が特定されるまで続けられる。勿論、どの特定
な反復の間においても、その反復において決定されるべ
き相関関数値ポイント402の1つがピーク部分420
内に存在するならば、その相関関数値ポイント402か
らピーク部分420の幅424より大きい距離だけ離れ
たその反復における相関関数値ポイント402の他のど
れもが、それらの相関関数値を決定してもらう必要がな
いようにしてもよい。
【0116】この特定な変形例では、ピーク部分420
の大体の場所がこの2進検索を用いて特定されたときは
いつでも、第2のステージが実行され、ピーク部分42
0に存在するかもしれない相関関数値ポイント402の
各々の相関関数値を決定する。これに代わって、第2の
ステージの変形として、ピーク部分内に位置する単一の
相関関数値ポイントのみが通常この2進検索技術を用い
て特定されるので、この変形の第2のステージでは、ピ
ーク部分420内に位置する相関関数値ポイント402
の周辺に配置された相関関数値ポイントの規則正しい間
隔を持つスパースセットを、ピーク部分420の場所を
より精密に決めるべく決定するようにしてもよい。
【0117】そして、第3のステージでは、前述の第1
の実施の形態で説明した第2のステージに関連して上述
したように、ピーク部分420内の最も遠い相関関数値
ポイント402b及び隣接の相関関数値ポイント402
a及び402cを、第2のステージで決定された相関関
数値ポイントのこのスパースセットから特定することが
できる。そして、最も遠い相関関数値ポイント402b
に隣接し、相関関数値ポイント402aと相関関数値ポ
イント402cとの間に位置する相関関数値ポイントの
少なくともいくつかを、特定な補間技術を実行するのに
必要な相関関数値ポイント402を提供するべく決定す
ることができる。
【0118】図4及び図5に関連して上記に説明したス
パースセット技術と更に別の実施の形態では、単一のス
パースセットを用いるよりもむしろ、第1のステージに
おいて、例えばピーク部分420の幅424よりも大き
い間隔を有する相関関数値ポイントの第1の例示のスパ
ースセットを使用することができる。そして、この間隔
の大きいスパースセットの相関関数値ポイントのどれも
がピーク部分420内に存在しないならば、第2のステ
ージでは、相関関数値ポイント402の間隔の大きいス
パースセットを所定量だけオフセットすることができ
る。または、間隔がそれよりは小さい第2のスパースセ
ットを使用することができる。さらにピーク部分420
の位置を決定できないならば、第3、第4などの、継続
的により小さいオフセット、または間隔がより小さいス
パースセットを用いた後続の反復処理を、ピーク部分4
20の場所が決まるまで行うことができる。
【0119】ピーク部分420の場所が決まると、間隔
がより小さい後続のスパースセットのどれもが、現状の
スパースセットの相関関数値ポイントの残余であるの
で、それらを除外することができる。そして、図4及び
図5に関連して説明した第1の実施の形態において上記
に説明した第2のステージに対応する最終のステージ
を、相関関数ピーク402の実際の位置を決定するため
に役立つ相関関数値ポイント402を提供するべく実行
してもよい。特に、各スパースセットにおける相関関数
値ポイント402の場所が、2進検索技術の変形技術に
おけるように極値オフセット位置に対して正確に規定さ
れないことを除いては、上記の実施変形例が2進検索技
術の変形技術に本質的に類似するようにしてもよい。
【0120】図6及び図7は、本発明に係る画像相関関
数値ポイントのスパースセットの比較技術の第2の実施
の形態を図示する。特に、図6及び図7に図示した第2
の実施の形態において、発明者は、本発明のシステム及
び方法が特に適合される高空間周波数画像において、ど
の特定の相関関数値ポイント402の相関関数値を決定
するときにも、相関関数400の正規化されたバックグ
ラウンド部分410と正規化されたピーク部分420と
の間の関数的な関係を実効的に変更することなく、全て
のピクセルよりも少ない数のピクセルを使用してその決
定を行うことができる点に注目した。
【0121】すなわち、図4に示す相関関数400と同
じように、図7に示す相関関数500は、ポイント50
2a−502dを含んだ相関関数値ポイント502を有
する通常バックグラウンド部分510を備え、この通常
バックグラウンド部分510は、ピーク部分520に含
まれる相関関数値の範囲よりも概略小さくて、範囲51
2内に位置する相関関数値を有する。範囲512は、最
大バックグラウンド値514及び最小バックグラウンド
値516によって規定される。相関関数500は同様
に、相関関数500の領域に比べて一般的に狭い範囲の
幅534からなるピーク部分520を有する。相関関数
500がとり得る相関関数値の範囲を除いて事実上、相
関関数500の全体形状は、相関関数400の形状と少
しも区別ができない。そのため、図6に示す第2の実施
の形態におけるいくつかの実施例では、相関関数値ポイ
ント402を決定するために、変位画像310内の各行
Mの各ピクセルを、基準画像300内の対応の行及びピ
クセルと比較することよりもむしろ、ほんの僅かな数の
行M及び極値ではたった1つの行Mが、特定な相関関数
値ポイント502の相関関数値を決定するために比較さ
れる。
【0122】図8は、相関関数値ポイント402及び5
02の相関関数値を決定するときに、基準画像300及
び変位画像310の異なる量のピクセルを使うことによ
って得られる各種の異なる相関関数400,500,5
00′及び500″を図示する。図8に示す相関関数4
00,500,500′,500″が、図3,5,7に
示す乗算相関関数と対照をなして、平均差相関関数(av
erage difference correlation function)であるよう
にしてもよい。特に、図8に示すように、相関関数値を
決めるために用いられるピクセルの行の数が、相関関数
500,500′,500″において段階的に小さくな
るにつれて、バックグラウンド部分510の平均値、及
びバックグラウンド部分510における平均値とピーク
部分520に位置する相関関数値ポイント502の極値
との差の両方が小さくなる。
【0123】同時に、バックグラウンド部分510にお
けるノイズ、すなわち対応する最大バックグラウンド値
514と最小バックグラウンド値516との間の範囲5
12が増加する。この実施の形態では、信号は、ピーク
部分520に存在する相関関数値ポイントの極値の、対
応のバックグラウンド部分510の平均値からの差であ
る。行の数が減少するにつれてノイズが増え、また、ピ
ーク部分520の極値と、対応のバックグラウンド部分
510の平均値との差が減少するので、信号対雑音比
が、ずっとより高速に減少するということができる。
【0124】しかし、図8に示すように、ピクセル間隔
の点から見て、ピーク部分520の相対的な幅524が
ほとんど変化しない。一般に、ピーク部分520の幅5
24、すなわち範囲512に近いが、範囲512の外側
に位置する相関関数値ポイント間のオフセット差が、よ
り大きなノイズのために、増加するよりもむしろ事実
上、概して減少する。すなわち、バックグラウンド部分
510の付加的なノイズによって大きくなる範囲512
が、ノイズがより少ない第1の実施の形態であればピー
ク部分420の一部分として決定されたはずの相関関数
値ポイント502を取り込むことになる。
【0125】相関関数値ポイント402のスパースセッ
トに含まれるべき相関関数値ポイント402の数を決定
するための上記に説明した各種技術のいずれを、この第
2の実施の形態の相関関数値における比較されるべき画
像ピクセルの数を限定する技術と組み合わせるようにし
てもよい。これにより、システムリソース量及び処理時
間、並びに相関関数値ポイント502のスパースセット
に含まれる相関関数値ポイント502の各々の相関関数
値を決定するために必要となるパワーを一層更に減少さ
せることが可能となる。
【0126】例えば、各種の実施の形態において、少数
の行だけが比較されるので、各比較が迅速に行われ得
る。しかし、全体画像よりも少数の行だけが使用される
ため、相関関数値ポイント毎に得られる相関関数値は、
第2の画像の全部の行をそうした相関関数値ポイント毎
の第1の画像の対応の行と比較することから得られる相
関関数値に単に近いという関係にある。それにも拘ら
ず、その近い相関関数値はなお、ピーク部分520の大
体の場所を示すことができる。稀に、或る環境では著し
く稀に、ピクセルが、相関関数値ポイント502のスパ
ースセットにおける相関関数値ポイント502の相関関
数値の決定に利用されるので、ピーク部分520の大体
の場所の決定に必要なシステムリソース量が減少し、時
として非常に減少する。
【0127】図9は、変位画像310と基準画像300
とを相関させることによって得られる従来の相関関数6
00のグラフである。ここでは、変位画像310が基準
画像300に対して2次元方向に変位され得る。特に、
図9に示すように、相関関数600は、図3,5、及び
7に示す1次元相関関数に比べ、2次元方向に展開す
る。なお、図9に示す従来の2次元相関関数600で
は、相関関数値ポイント602のポイントが非常に密集
したセット(以下「デンスセット」という)が、従来の
2次元相関関数600に対して決定される。したがっ
て、2次元相関関数600のピーク部分620の位置及
び相関関数ピーク(この場合は谷)622の位置は、非
常に正確に決定される得るものの、相関関数値ポイント
602のデンスセットの決定に多くのシステムリソース
を必要とするため、これが、高速データプロセッサを使
用したとしても、リアルタイムで相関関数600を決定
することを、不可能ではないとしても、困難にしてい
る。
【0128】このため、図10に示すように、相関関数
600の全相関関数値ポイント602のセットから選択
された相関関数値ポイント606のスパースセットが、
1次元相関関数400及び500を基に上記に説明した
第1の実施の形態によって使用されるならば、相関関数
値ポイント606の2次元のスパースセットの決定に必
要なシステムリソース量はかなり縮減される。図10に
示すように、或る実施の形態では、相関関数値ポイント
606のスパースセットは、2次元相関関数600中
で、例えばグリッドのように規則正しく配置され得、こ
れによって、相関関数値ポイント602のスパースセッ
ト606のうち少なくとも1つが狭いピーク部分620
内に位置することを確実にする。図10には、間隔が疎
らに配置された相関関数値ポイント606のグリッドの
一部分だけが明示されている。なお、相関関数値ポイン
ト602のスパースセット606を2次元相関関数60
0内でどんな方法で配置するようにしてもよい。
【0129】特に、相関関数値ポイント606のスパー
スセットは、第1の実施の形態に関連して説明したマル
チレベル検索技術の変形例を基に、上記に説明したよう
に順に検索される相関関数値ポイント602の各種のサ
ブセットに分解され得る。同様に、別の実施の形態で
は、上記に説明した1次元2進検索技術に類似した2次
元2進検索技術を使用することができる。
【0130】最後に、上記に説明した第2の実施の形態
におけるように、基準画像及び変位画像の全ピクセルを
比較するよりもむしろ、基準画像及び変位画像のピクセ
ルのサブセットだけを比較するようにしてもよい。この
結果、第2の実施の形態に関連して上記に説明したよう
に、各相関関数値を決定するために必要なシステムリソ
ース量が更に著しく減少することになる。
【0131】上記に説明したように、相関関数値ポイン
ト606のスパースセットの第1の又は多数のステージ
の各々における相関関数値が決定及び解析された後、2
次元相関関数600のピーク部分620の位置がひとた
び決定されると、671出願に説明される技術を使った
相関関数ピークの位置の決定に使用されるべき相関関数
値ポイントの全部のセットに達して、相関関数値ポイン
トの疎ら度合いがより低いスパースセットにおける1つ
又はそれ以上のステージを決定することができる。勿
論、2次元相関関数のピーク部分の位置が決定されたと
きはいつでも、相関関数値ポイントの全部のセットを、
671出願に説明された技術を使って現実の相関関数値
ピークの位置を決定する際に単一のステージとして使用
するようにしてもよい。
【0132】取り分け、2次元相関関数600のピーク
部分620の位置を特定するために使用した相関関数値
ポイント606のスパースセットは2次元方向に疎らに
分布するので、全相関関数600における相関関数値ポ
イント602の数に対する、スパースセットに含まれる
相関関数値ポイント606の数の比は極端に小さい。し
たがって、2次元相関関数600中を検索するために必
要なシステムリソースを、図5及び図7に示す1次元相
関関数における相関関数値ポイント402のスパースセ
ットの相関関数を決定するために必要なシステムリソー
スの縮減に比べても、著しく縮減することができる。
【0133】2次元相関関数において、上述の第1及び
第3の相関関数値ポイント402a,402cに対応す
るピーク部分620内のポイント606が、ピーク部分
620内の最も遠い相関関数値ポイント606の反対側
に位置しないようにしてもよい。これによって、2次元
相関関数において、それらの第1及び第3の相関関数値
ポイント606を、2次元相関関数における最も遠い相
関関数値ポイント606から全方向に展開するオフセッ
ト位置の範囲を規定するために使用することができる。
同様に、この同じ技術を、1次元オフセット局面におけ
る相関関数値ポイント402bの周辺の範囲を決定する
ために使用することができる。そして、その範囲内の相
関関数値ポイント606(又は402)のうち少なくと
もいくつかは、相関関数ピークのオフセット位置を決定
するために使用される。
【0134】図11は、本発明に係る第1の解決に、相
関関数空間における画像相関関数値ポイント位置のスパ
ースセットを使用してピーク又は谷の位置を決定する方
法の第1の実施の形態の概要を示すフローチャートであ
る。図11に示すように、処理がステップS100で開
始されてステップS200に進み、そこで基準画像が撮
影される。そしてステップS300で、変位画像が撮影
される。変位画像は基準画像に対して或る未知のオフセ
ット量だけ変位され、基準画像に重ね合わされるように
してもよい。この後、処理がステップS400へ移る。
【0135】ステップS400では、基準画像と変位画
像とを、複数の疎らに分布するオフセット位置におい
て、すなわち、前に説明したスパースセット構成又は手
順のどれかによって相関関数値ポイントのスパースセッ
トに対応するオフセット位置において比較する。例え
ば、この第1の実施の形態では、ステップS400にお
いて、相関関数値ポイントのスパースセットが予め決定
されるか、または決定されるべき相関関数値ポイントの
所定の順序に一致する。その後、処理がステップS50
0に進む。
【0136】ステップS500では、相関関数値ポイン
トのスパースセットにおける相関関数値ポイントを解析
し、相関関数のピーク部分内に位置するスパースセット
の1つ又はそれ以上の相関関数値ポイントを特定する。
上記に説明したように、ピーク部分内に位置するスパー
スセットの相関関数値ポイントは、スパースセットの相
関関数値ポイントの相関関数値を、平均値、予め決定さ
れて最大値、又は予め決定されて最小値のような、通常
バックバックグラウンド部分の範囲の予め決定された特
性と比較することによって決定され得る。この最小値又
は最大値が使用されるか否かは、相関関数値を得るため
に使用される数理関数のタイプによって決まる。
【0137】そしてピーク部分がステップS500でい
ったん決定されると、ステップS600で、大体決定さ
れたピーク部分内に位置するオフセット位置のうち少な
くとも1つの部分において相関関数値ポイントの全セッ
トのような高解像度セットを決定する。すなわち、上述
のように、全部分が、ピクセルピッチで離れて存在する
多数の隣接するオフセット位置に一致する。しかし、ピ
ーク部分内に存在するオフセット位置の全部を必ずしも
決定する必要はないと言える。次にステップS700
で、ステップS600で決定された相関関数値ポイント
の全セットのうち少なくともいくつかの相関関数値を使
用して、基準画像と変位画像との間の実際の変位または
オフセットを決定する。引用した671出願に明示され
る各種技術のどれかをステップS700で使用するよう
にしてもよい。その後、処理がステップS800へ進
む。
【0138】ステップS800で、本方法の処理を終了
すべきか否かを、又は付加的な変位を決定する必要があ
るか否かを判別する。付加的な変位を決定する必要があ
るならば、処理はステップS300に戻り、後続の変位
画像を撮影する。一方、そうした必要がなければ、処理
はステップS900に進み、本方法の処理を終了する。
【0139】図1に示すスペックル画像ベースの光学式
トランスデューサ100のような位置トランスデューサ
における多くの適用例では、ステップS300で撮影さ
れた変位画像がついには、ステップS200で撮影され
た基準画像のフレームを超えて変位されるようにしても
よい。この場合、米国特許出願第09/860,636号に開示さ
れる各種技術をステップS800とステップS300と
の間に用いて、新たな基準画像を提供するようにしても
よい。なお、予め得られた変位画像を次の基準画像とし
て使用するようにしてもよい。
【0140】図12は、本発明に係る第1の解決に、相
関関数空間における画像相関関数値ポイント位置のスパ
ースセットを使用してピーク又は谷の位置を決定する方
法の第2の実施の形態の概要を示すフローチャートであ
る。図12及び図11のステップS100−S300は
同じ内容の処理である。しかし、ステップS400及び
S500に関しては、図11で説明した実施の形態で
は、ステップS400で、スパースセットの全相関関数
値ポイントにおける相関関数値を決定する。そしてステ
ップS500で、決定された全スパース相関関数値を解
析する。これに対して、図12に示すステップS400
及びS500では、1つのスパース相関関数値の相関関
数値をステップS400で決定することができ、そして
ステップS500で、次のスパース相関関数値ポイント
の相関関数値がステップS400で決定される前に、そ
の決定された現在の相関関数値を解析できるように変更
される。この場合、図12に示すように、ステップS5
00の後でステップS600の前にステップS550を
追加し、そこで、現在の相関関数値ポイントを考慮し
て、ピーク部分の位置が十分に特定されたか否かを判別
する。ピーク部分の位置が十分に特定されていないなら
ば、処理はステップS400に戻り、スパースセットの
次の相関関数値ポイントの解析が行われる。ピーク部分
の位置が十分に特定されたならば、処理はステップS6
00及びS700に進み、図11のステップS600及
びS700と同じように、ステップS600で、相関関
数ピークオフセット位置を決めるために決定されるべき
相関関数値ポイントの高解像度セットを決定し、ステッ
プS700で、決定された高解像度セットを解析する。
【0141】さらに、ステップS550の各種の変形例
として、ピーク部分の第1の相関関数値ポイントが見つ
かるまで、またはピーク部分の所定数の相関関数値ポイ
ントが見つかるまで、またはピーク部分のピーク幅内に
位置するスパースセットの相関関数値ポイントから、ピ
ーク部分内に位置するような、決定されるべき第1の相
関関数値ポイントの両側までが決定されるまで、または
ピーク部分420の幅が測定されるまで、処理をステッ
プS400に戻すようにしてもよい。これにより、ステ
ップS550の各種の変形例では、ピーク部分内に潜在
的に位置することができるスパースセットの複数の相関
関数値ポイントを、処理がステップS600に進む前に
決定するようにする。これは、ステップS600で決定
され解析されたポイントの高解像度セットに含まれるべ
き特定な相関関数値ポイントを決定するとき有利であ
る。
【0142】図11及び図12を参照して上記に説明し
たフローチャートをまた、図5−8を参照して上記に説
明した各種の変形例のいずれかと合体させるように改造
して、ステップS400及びS500の各々で決定され
解析されるべき相関関数値ポイントの別のスパースセッ
トで、ステップS400及びS500の多数の実例を考
慮するようにしてもよく、及び/又は図8を参照して上
記に説明したように、ステップs400で相関関数値を
決定するべく実行される比較を改造するようにしてもよ
い。また、当業者ならば容易に理解できるように、図1
1及び図12に例示した方法及び上記したその付加的な
変形例を、1次元オフセット及び2次元オフセットの両
方で区別なく利用できるようにしてもよい。そうした変
形の組み合わせが多数存在し得るが、ここでは、そうし
た潜在的な各組み合わせに対応する特定なフローチャー
トを記載しない。しかし、上記に明示した図5−10に
関わる説明を考慮すれば、当業者は、そうした変形例を
実行する図11及び図12に説明した本発明に係る方法
の実施の形態のそのような変形において実行されるべき
特定なステップを容易に理解するものと思われる。
【0143】図13及び図14は、「不鮮明化された
(smeared)」高空間周波数画像の2つの実施の形態を
示す。従来、画像相関技術では、図15に示す画像のよ
うな鮮明な画像に比べ、この不鮮明化(以下「スミア」
という)が画像を歪ませるので、そのようなスミア画像
は、非常に望ましくないものと考えられていた。しか
し、本発明に使用されるように、スミアを誘引する速度
及び露出時間によって得られた産出物が、撮影された画
像のピクセルサイズに比べ無視できないものであると
き、画像のスミアが発生する。一般に、図13及び図1
4に示すもののように、このスミアが認識できるほどで
あり、目に見えるほどであり、及び/又は測定できるほ
どであるとき、無視できないものとなる。スミアは従
来、相関関数ピークの形状及び位置を著しく歪ませ、そ
のため、基準画像と変位画像との間の実際の変位の決定
を妨げると信じられていた。しかし、画像撮影装置のピ
クセルサイズのオーダ上にある画像特徴に関して、画像
化された物体が画像撮影装置に対して著しい速度で移動
している間に撮影された画像はどれも、或る程度のスミ
アを持つ。
【0144】一般に、静止画像に比べた画像特徴のスミ
ア量Sは下記式(4)で表される。
【0145】
【数4】
【0146】ここで、vは2次元オフセットの速度ベク
トルであり(vは、1次元オフセットのスカラ速度)、
sはシャッタ時間(または光源のストロボ時間)であ
る。
【0147】なお、或る画像におけるスミア量Sを、そ
の画像における自己相関関数のピーク部分から決定する
ことができる。なおまた、スミア量Sを決定するため
に、単一の画像だけを要求するようにしてもよい。1次
元変位における所与のピクセル変位(p)に対する自己
相関関数R(p)は下記式(5)で表される。
【0148】
【数5】
【0149】同様に、2次元変位における所与のピクセ
ル変位(p,q)に対する自己相関関数R(p,q)は下記
式(6)で表される。
【0150】
【数6】
【0151】実際上は、与えられた画像の自己相関ピー
クが、1次元オフセットでは、p=0変位の中心に置か
れ、また、2次元オフセットでは、p=q=0変位の中
心に置かれるので、潜在的な全部のオフセット値に対し
てR(p)又はR(p,q)を決める必要はない。むしろ、R
(p)又はR(p,q)を、(0)又は(0,0)のオフセッ
ト位置付近の中心に置かれた、相関関数の1次元又は2
次元ピーク部分内に位置するそれらのオフセットに対し
てのみ、またはそれらのオフセットのスパースセットに
対してのみ、決定することができる。また、R(p)又は
R(p,q)を決めるために全部の画像を使用する必要はな
いといえる。むしろ、全画像のサブエリアをR(p)又は
R(p,q)を決めるために使用するようにしてもよい。図
6及び図7を参照して上記に説明したように、全画像よ
りも少ない画像を使用することは、演算時間を実質上減
少させることになる。図16は、非スミア画像の2次元
相関関数600のピーク部分620における等高線図、
及びスミア画像の2次元相関関数600′のピーク部分
620′における等高線図を示す。勿論、データポイン
トが、非スミア画像及びスミア画像を撮影するために使
用された画像アレイのピクセル単位だけ分離されている
ので、これらの相関関数が現実には、連続でないと言え
る。
【0152】相関関数のピーク部分内に位置する相関関
数値ポイントの全部を算出することなく、及びアレイピ
クセルの全部を使うことなく、2次元変換オフセットに
おけるスミアベクトル(または1次元オフセットにおけ
るスカラスミア量)を決定するための本発明に係る高速
技術の一実施の形態では、列方向(p)に沿って相関関
数を決定するために1つの行Nxを使用し、行方向
(q)に沿って相関関数を決定するために1つの列My
を使用する。すなわち、行Nxは、列方向(p)に沿っ
た各種のピクセル変位において自身に相関させ、列My
は、列方向行方向(q)に沿った変位において自身に相
関させる。相関関数値ポイントのこのスパースセットの
決定の結果、図17に相関関数値ポイント608によっ
て示すように、p及びq方向に沿ったR(p,q)が効果的
に算出される。しかし、図17の如何なる所与の相関関
数値ポイント608における信号対雑音比をも改善する
ために、実際上、複数行N及び/又は複数列Mを使用す
ることが望ましいかもしれない。一般に、1から5まで
のそうした行N又は列Mが、ピクセルサイズのオーダ上
の画像特徴に対して合理的に使用され得る。
【0153】p及びq方向に沿った相関関数値ポイント
608が決定されたときはいつでも、ピーク部分62
0′の幅624p′及び624q′を、これらの相関関
数値ポイント608の値に基づいて決定することができ
る。その後、どの方向のスミアもを、p及びq方向に沿
ったピーク部分620′の幅624p′及び624q′
のベクトル組み合わせに基づいてそれぞれ決定するよう
にしてもよい。
【0154】ピーク部分620′の幅624p′及び6
24q′の最大長ベクトル組み合わせの方向が、スミア
画像が撮影されたときに発生した動きの方向、すなわち
スミアベクトルvの方向を表すようにしてもよい。した
がって、直交方向、またはピーク部分620′の幅62
4p′及び624q′の最小長ベクトル組み合わせの方
向は、相対的でない動きの方向である。そこで、これら
の2つの直交ベクトル長の間の差は、実際のスミア量に
対応する。
【0155】上記の解析はまた、2次元アレイによって
画像化された1次元オフセットにも適用される。しか
し、オフセットが常時、規定されたアレイ軸に沿ってい
る適用例では、最小長組み合わせベクトルが常時1つの
アレイ方向に沿っているようにしてもよい。そして、最
小長組み合わせベクトルはしばしば既知の量となる。か
くして、例えば、p方向に沿って画像を移動するように
制限された動きにおいて、p方向に沿ったオフセットに
対する相関関数値ポイントのみが決定される。そのと
き、スミア量は、p方向に沿った相関関数のピーク部分
420の、動きに依存する幅424と、q方向に沿った
既知の最小ベクトル長とに基づいて決定される。
【0156】スミアベクトルvがいったん決定される
と、距離対スミア度の関数を利用できるものと仮定すれ
ば、スミア基準画像300に対する変位画像310の大
まかな相対的位置を予測することができる。この距離対
スミア度の関数を、スミア関係S=v・tsと、スミア
基準画像300の獲得時と変位画像310の獲得時との
間の既知の経過時間とに基づいて測定又は予測するよう
にしてもよい。
【0157】この技術において、解析されるスミア画像
が撮影されている間及びその後における加速が大き過ぎ
ないと仮定するようにしてもよい。すなわち、この技術
は、スミア基準画像の獲得時と変位画像の獲得時との間
に大きな加速が発生する場合、その価値を下げることに
なる。しかし、スミア基準画像または変位画像のうち1
つだけに全く同一の解析を施すよりも、スミア基準画像
及び変位画像の両方に全く同一の解析を施し、その後、
基準画像及び変位画像からのスミア結果を比較すること
によって、大きな加速におけるその決定が可能となる
か、少なくとも部分的な調整が可能となる。
【0158】しかし、上記の説明によって決定された1
又は2次元のオフセットにおけるスミアベクトルvがラ
イン方向を示している限り、そのスミアベクトルは実際
上、動きの発生したラインを表示しても、ラインに沿っ
てどちらの方向にその動きが発生したかを示していない
と言える。したがって、(1次元オフセットにおける)
スミアの大きさ、または(2次元オフセットにおける)
スミアの大きさ及びライン方向を使用して、これによっ
て、1次元又は2次元の相関関数400及び600のピ
ーク部分420又は620の2つの候補的又は潜在的位
置を概ねそれぞれ決定することができる。大体の候補的
又は潜在的位置を知って相関関数ピークを検索すること
によって、相関関数ピークの大体の候補的又は潜在的位
置から離れた相関関数値ポイントの相関関数値を決定し
てしまうことを回避することが可能となり、したがっ
て、少ない処理回数でピークを発見することが可能とな
る。
【0159】代わりに、直前の変位決定で決定された変
位を、スミア方向の極性を選択するために使用するよう
にしてもよく、これによって、ピーク部分420又は6
20の単一の大体の位置だけを検索することが必要とな
る。すなわち、前の変位決定に続く加速が大き過ぎない
と仮定したとき、その変位の方向を、2つの候補的又は
潜在的位置のうち1つを除去するために使用するように
してもよい。
【0160】したがって、ピーク部分420又は620
の大体の位置がいったん、スミア量及び/又は方向を用
いて特定されると、大まかに決定された相関関数ピーク
オフセット位置の周辺に存在する相関関数値ポイント4
02又は606を正に含む或る限られた範囲の相関関数
値ポイント402又は606を決定し、解析するように
してもよい。各種の適用例では、上述したスミア手順
が、上記のスパース検索手順を更に適用する際に余り効
用がないような十分な精度によって、大まかに決定した
相関関数ピークオフセット位置を分離するようにしても
よい。そのような場合、大まかに決定された相関関数ピ
ークの周辺の限られた範囲に存在する全相関関数値ポイ
ント402または606が、671出願におけると同じ
ように解析される。671出願に開示される各種の技術
によって実際のオフセット位置を決定する際に使用され
そうな相関関数値ポイントだけが決定されるので、オフ
セット位置を決定するために必要なシステムリソース
は、相関関数400又は600の全相関スペースを検索
しなければならない場合に比べ、著しく減少される。
【0161】しかし、他の適用例では、上記に明示され
たスミア手続が、大まかに決定された相関関数ピークオ
フセット位置をもっと粗く分離するようにしてもよく、
また上記限られた範囲が著しく増加するようにしてもよ
い。また、スミアが識別できない場合、その限られた範
囲は最大値に設定されねばならない。その場合、上記の
スミア技術を、各種実施の形態のいずれか及び/又は上
記の相関関数値ポイントのスパースセットの技術の変形
例と組み合わせて、オフセット位置を決定するために必
要なシステムリソース量を更にずっと減少させるように
してもよい。すなわち上記に説明したように、スミアの
大きさ又はスミアベクトルは、1次元又は2次元相関関
数400及び600の相関関数ピークの位置及びピーク
部分420又は620を大まかにそれぞれ決定するだけ
である。そのため、スミアの大きさ又はスミアベクトル
によってそれぞれ提供されたピーク部分420又は62
0の大体の位置についての情報を使用して、相関関数値
ポイント402又は606のスパースセットを動的に決
定することができ、これによって、ピーク部分420ま
たは620の大体の位置及び相関ピーク422又は62
2が、より高い精密度及び/又は解像度でそれぞれ決定
される。
【0162】その後、上記に説明したように、最も離れ
た相関関数値ポイント402b又は606bの周辺のピ
ーク部分420又は620内に位置する、相関関数値4
02又は606のスパースセット及び周辺の相関関数値
ポイント402または606における最も離れた相関関
数値ポイント402b又は606bを決定する。次い
で、671出願に説明される技術に対して有用な、相関
関数値ポイントの全セットを決定するための上記に説明
した各種の技術のうちどれを使用するようにしてもよ
い。この場合、スミア技術及びスパースセット技術を組
み合わせたこの3ステージからなる技術を使用すること
によって、必要となるシステムリソースはずっと少ない
ものとなる。
【0163】図18は、図1に示す信号生成処理回路2
00の一実施の形態を詳しく示すブロック図である。図
18に示すように、信号生成処理回路200は、コント
ローラ210、光源ドライバ220、光検出インタフェ
ース225、メモリ230、比較回路240、比較結果
アキュムレータ245、補間回路260、位置アキュム
レータ270、表示ドライバ201、オプション接続の
入力インタフェース204、クロック208、オフセッ
ト位置セレクタ275、及び相関関数解析器280を含
む。
【0164】コントローラ210は、信号ライン211
によって光源ドライバ220に、信号ライン212によ
って光検出インタフェース225に、そして信号ライン
213によってメモリ230に接続される。同様に、コ
ントローラ210は信号ライン214−218によっ
て、比較回路240、比較結果アキュムレータ245、
補間回路260、位置アキュムレータ270、及びオフ
セット位置セレクタ275にそれぞれ接続される。最後
に、コントローラ210は、コントロールライン202
によって表示ドライバ201に接続され、備えられてい
れば信号ライン205によって入力インタフェース20
4に接続される。メモリ230は、基準画像部232、
現在画像部234、相関部236、相関オフセット位置
セット部238、及び第2ステージ相関部239を含
む。
【0165】こうした構成の信号生成処理回路200の
動作を説明すると、コントローラ210が、制御信号を
信号ライン211を介して光源ドライバ220に出力す
る。これに応答して、光源ドライバ220が、駆動信号
を光源130に信号ライン132を介して出力する。引
き続いて、コントローラ210が制御信号を光検出イン
タフェース225及びメモリ230へ信号ライン21
2,213を介して出力し、これによって、画像エレメ
ント162の各々に対応する光検出器160から信号ラ
イン164を介して受信された信号部分が現在画像部2
34に格納される。なお、個々の画像エレメント162
からの画像値は、アレイ166内の個々の画像エレメン
ト162の位置に対応する現在画像部234内の2次元
アレイに格納される。
【0166】画像が基準画像部232にいったん格納さ
れると、コントローラ210は、光源130を駆動する
ための制御信号を、信号ライン311を介して光源ドラ
イバ220へ出力する前に、適当な一定の時間又は制御
された時間だけ待機する。そのとき、光検出インタフェ
ース225及びメモリ230が信号ライン212,21
3からの信号によって制御されて、得られた画像が現在
画像部234に格納される。
【0167】次に、コントローラ210の制御の下で、
オフセット位置セレクタ275が相関オフセット位置セ
ット部238にアクセスする。相関オフセット位置セッ
ト部238は、1次元又は2次元相関関数400又は6
00のピーク位置420又は620を大まかに決定する
ために、第1のステージの間に使用されるべき相関関数
値ポイントのスパースセットを規定するデータを格納し
ている。相関オフセット位置セット部238に格納され
た相関関数値ポイント402又は606のスパースセッ
トは、上記に説明したように、予め決定されるようにし
ておく。これに代わって、相関関数値ポイント402又
は606のスパースセットを動的に決定するようにした
り、上記に説明したように、順番に決定されるべき相関
関数値ポイントの順番リストを動的に決定したりするよ
うにしてもよい。
【0168】相関関数値ポイント402又は606のス
パースセットが決定される方法の如何に拘らず、オフセ
ット位置セレクタ275は、コントローラ210の制御
下で、相関オフセット位置セット部238に格納された
相関関数値ポイントのスパースセットから第1の相関関
数値ポイントを選択する。そしてオフセット位置セレク
タ275は、現在画像部234に格納された変位画像を
基準画像部232に格納された基準画像と比較したと
き、比較回路240によって使用されるべき(1次元相
関関数400における)p次元オフセット又は(2次元相
関関数600における)p及びq次元オフセットを示す
信号を、比較回路240に信号ライン277を介して出
力する。
【0169】その後、コントローラ210は、比較回路
240に信号ライン215を介して信号を出力する。こ
れに応答して、比較回路240は、信号ライン242を
介して基準画像部232から特定なピクセルの画像値を
入力し、そして、オフセット位置セレクタ275から受
け取ったオフセット値で、相関関数値ポイント402又
は606のスパースセットのうち現在のものにおけるオ
フセット値に基づいて、信号ライン242を介して現在
画像部234から対応するピクセルの画像値を入力す
る。このとき、比較回路240は、比較結果を得るため
に相関アルゴリズムを適用する。基準画像部232に格
納された基準画像と現在画像部234に格納された現在
画像とを、現在オフセットに基づきピクセル単位ベース
で比較するために、比較回路240は、周知の又は今後
開発される如何なる適切な相関技術を使用するようにし
てもよい。比較回路240は、現在相関オフセットにお
ける比較結果を比較結果アキュムレータ245に信号ラ
イン248を介して出力する。
【0170】比較回路240がいったん、画像エレメン
ト162のうち少なくともいくつかにおける画像値を基
準画像部232から抜き取り、それらを現在画像部23
4に格納された対応する画像値と比較し、相関技術を適
用して比較結果を比較結果アキュムレータ245に出力
すると、比較結果アキュムレータ245に格納された値
は、オフセット位置セレクタ275から受け取った現在
値に対応する相関値であって、相関関数値ポイント40
2又は606のスパースセットのうち現在のものにおけ
る相関値を、所定の単位で規定する。そして、コントロ
ーラ210は、信号ライン214を介して比較結果アキ
ュムレータ245に、及び信号ライン213を介してメ
モリ230に信号を出力する。その結果、比較結果アキ
ュムレータ245に格納された相関アルゴリズム結果
が、オフセット位置セレクタ275から受け取った現在
値であって、相関関数値ポイント402又は606のス
パースセットのうち現在のものの現在値に対応する位置
でメモリ230の相関部236に出力され格納される。
コントローラ210はその後、信号ライン214に信号
を出力して、相関部236に格納された相関結果をクリ
アする。
【0171】コントローラ210はその後、信号ライン
214に信号を出力して比較結果アキュムレータ245
をクリアする。コントローラ210の制御の下で、相関
オフセット位置セット部238に格納された相関関数値
ポイントのスパースセットにおける全相関関数値ポイン
トに対する比較が全て比較回路240によって実行さ
れ、その結果が、比較結果アキュムレータ245によっ
て累積され、相関部236に格納されたときには、コン
トローラ210は、相関関数解析器280に信号ライン
219を介して制御信号を出力する。
【0172】相関関数解析器280は、コントローラ2
10の制御の下で、相関部236に格納された相関関数
値を解析して、相関関数400又は600のピーク部分
420又は620内にそれぞれ位置する相関関数値ポイ
ント402又は602のスパースセットにおける相関関
数値ポイント402又は606を特定する。そして相関
関数解析器280は、コントローラ210の制御の下
で、ピーク部分420又は620内にそれぞれ位置する
多数の相関関数値ポイント402または606で、第2
ステージ相関部239に格納されるべき最も遠い相関関
数値ポイント402b又は606bを囲むピーク部分4
20又は620のうち少なくとも一部分に位置する多数
の相関関数値ポイント402または606を出力する。
そしてコントローラ210が信号ライン214に信号を
出力して、相関部236に格納された相関結果をクリア
する。
【0173】次には、コントローラ210の制御の下
で、比較回路240が、第2ステージ相関部239に格
納された相関関数値ポイント402または606の各々
における相関数値を決定する。コントローラ210の制
御の下で、第2ステージ相関部239に格納された全相
関関数値ポイント402または606に対する比較が全
て比較回路240によって実行され、その結果が、比較
結果アキュムレータ245によって累積され、相関部2
36に格納されたとき、コントローラ210が補間回路
260に信号ライン216を介して制御信号を出力す
る。
【0174】これに応答して、補間回路260が相関部
236に格納された相関結果を、信号ライン242を介
して入力し、そして相関関数のピークまたは谷と一致す
る相関値を特定し、相関関数のピーク/谷の周辺におけ
る該特定された相関関数値ポイント間で補間を行って、
サブピクセル解像度を備えたピークオフセット値又は画
像変位値を決定する。そして補間回路260は、コント
ローラ210から信号ライン216を介して送られた信
号による制御により、該決定されたサブピクセル変位推
定値を、信号ライン262を介して位置アキュムレータ
270へ出力する。位置アキュムレータ270は、コン
トローラ210から信号ライン217を介して送られた
信号による制御により、該変位推定値を基準画像部23
2に格納された現在基準画像における変位値に加算す
る。位置アキュムレータ270はその後、更新された位
置変位値をコントローラ210へ信号ライン272を介
して出力する。
【0175】これに応答して、コントローラ210は更
新された位置変位値を、備えられていれば表示ドライバ
201に、信号ライン202を介して出力するようにし
てもよい。表示ドライバ201は駆動信号を、信号ライ
ン203を介して表示装置107へ出力して、現在の変
位値を表示させる。
【0176】もし備えられていれば、1つ又はそれ以上
の信号ライン205によって、オペレータ又は協力シス
テムとコントローラ210との間のインタフェースが行
われる。もし備えられていれば、入力インタフェース2
04が、入力信号又はコマンドを一時的に記憶し、また
は変形して、コントローラ210に適当な信号を送信す
るようにしてもよい。
【0177】コントローラ210は、相関オフセット位
置セット部238に格納された複数のスパースセットか
ら相関関数値ポイントの特定なスパースセットを選択す
るようにオフセット位置セレクタ275を制御して、2
ステージよりもむしろ、マルチステージの解析技術を実
行可能にするようにしてもよい。また、コントローラ2
10は、図6及び図7を参照して上述されたように、基
準画像部232及び現在画像部234に格納された基準
画像及び変位画像のピクセルのサブセットのみを比較す
るように比較回路240を制御してもよい。
【0178】図19は、図1に示す信号生成処理回路2
00の第2の実施の形態を詳細に示すブロック図であ
る。図19に示すように、信号生成処理回路200は、
図18に示す信号生成処理回路200の第1の実施の形
態と略同じであるが、この第2の実施の形態では、オフ
セット位置セレクタ275が除かれ、スミア量解析器2
90が加えられている。その動作においては、図18に
示す信号生成処理回路の第1の実施の形態とは異なり、
コントローラ210が光源ドライバ220及び/又は光
検出器160を操作してスミア画像を生成させ、この画
像が基準画像部232に格納される。
【0179】そして、現在画像部234に格納されるべ
き変位画像を得るために適当な一定の又は制御された時
間だけ待機するが、その時間の経過前に、コントローラ
210が比較回路240に信号ライン215を介して信
号を出力し、基準画像部232に格納されたスミア画像
の自己相関関数を決定するために必要なデータを生成す
る。通常、比較回路240及び比較結果アキュムレータ
245がコントローラ210によって上記に説明したよ
うに制御され、2次元オフセットにおいては図17に示
す相関関数値ポイント608の相関関数値が、1次元オ
フセットにおいては相関関数オフセットポイント402
の対応のセットの相関関数値が生成され、累積され、相
関部236に格納される。
【0180】そして、コントローラ210の制御の下、
スミア量解析器290が、相関部236に格納された相
関関数値ポイントを解析し、ピーク部分420の1次元
幅424又は2次元ピーク部分620の2次元幅624
p及び624qを決定する。スミア量解析器290はそ
の後、ピーク部分420又は620の該決定された1次
元幅424又は2次元幅624p及び624qからスミ
ア量をそれぞれ決定する。そしてスミア量解析器290
は、基準画像部232に格納されたスミア画像と、撮影
され現在画像部234に格納された変位画像との比較か
ら決定されるべき相関関数のピーク部分420又は62
0の1つ又は2つの大体の位置を決定する。
【0181】こうしたスミア量解析器290によって決
定されたピーク部分420又は620の大体の位置に基
づき、相関オフセット位置セット部238及び/又は第
2ステージ相関部239に格納された相関関数値ポイン
トのセットが、スミア量解析器290によって決定され
る。その後、コントローラ210の制御の下、この決定
された相関関数値ポイントのセットが、相関オフセット
位置セット部238及び/又は第2ステージ相関部23
9のうち一方又は両方に格納される。
【0182】そして、適切な一定の又は制御された時間
の経過後、コントローラ210は、変位画像を得て、そ
れを現在画像部234に格納する。上記に説明したよう
に、コントローラ210は、第2ステージ相関部239
に格納された相関関数値ポイントのセットに基づき、比
較回路240、比較結果アキュムレータ245、及び補
間回路260を制御して、実際のオフセット位置を決定
する。
【0183】勿論、図18及び図19に示し、上記に説
明したこれらの信号生成処理回路200の第1及び第2
の実施の形態を組み合わせるようにしてもよい。この場
合、スミア量解析器290がピーク部分420又は62
0の1つ又は2つの可能な大体の位置を決定した後、比
較回路240によって使用され、第2ステージ相関部2
39に格納されるべき相関関数値ポイントの全セットを
格納するよりもむしろ、スミア量解析器290が、ピー
ク部分420又は620の可能な大体の位置に基づい
て、相関関数値ポイント402又は606の少なくとも
1つのスパースセットを動的に決定し、コントローラ2
10の制御の下で相関オフセット位置セット部238に
格納するようにする。変位画像が撮影され現在画像部2
34に格納された後、信号生成処理回路200の第1の
実施の形態に関連して上記に説明したように、コントロ
ーラ210は、図18に示す信号生成処理回路200の
第1の実施の形態に関連して上記に説明したように、相
関関数値ポイント402又は606の少なくとも1つの
スパースセットに基づいて、比較回路240を操作す
る。
【0184】信号生成処理回路200は各種の実施の形
態において、プログラムされたマイクロプロセッサ又は
マイクロコントローラ及び周辺集積回路エレメントを使
用することによって実現されている。なおまた、信号生
成処理回路200は、プログラムされた汎用目的コンピ
ュータ、特定目的コンピュータ、ASIC若しくは他の
集積回路、ディジタル信号プロセッサ、ディスクリート
部品回路のような配線された電子若しくは論理回路、P
LD,PLA,FPGA若しくはPALのようなプログ
ラム可能な論理装置、またはこれらと類似するものを使
用することによって実現するようにしてもよい。通常、
上記の方法の1つ又はそれ以上を実現することのできる
有限状態機械を備えた如何なる装置も、信号生成処理回
路200を実現するために使用することができる。
【0185】図18及び図19において、信号生成処理
回路200のメモリ230を、変更可能な揮発性若しく
は不揮発性メモリ、又は変更不可能な若しくは固定のメ
モリの適当な組み合わせを使って構成するようにしても
よい。揮発性、不揮発性に拘らず、変更可能なメモリ
を、スタティック又はダイナミックRAM、フロッピー
(登録商標)ディスク及びディスクドライブ、書き込み
可能又は再書き込み可能な光学式ディスク及びディスク
ドライブ、ハードドライブ、フラッシュメモリ、メモリ
スティック、またはこれらに類するもののうち1つ又は
それ以上を使用して構成してもよい。同様に、変更不可
能な若しくは固定のメモリを、ROM,PROM,EP
ROM,EEPROM,CD−ROM又はDVD−RO
Mディスクのような光学式ROMディスク及び関連ディ
スクドライブ、又はそれらに類するもののうち1つ又は
それ以上を使用して構成してもよい。
【0186】かくして、信号生成処理回路200のコン
トローラ210及び各種の他の回路220,225およ
び240−290の各々を、適切にプログラムされた汎
用コンピュータ、マクロプロセッサ又はマイクロプロセ
ッサの一部分として構成するようにしてもよい。また代
わって、図18及び図19に示すコントローラ210及
び他の回路220,225および240−290の各々
を、ASIC内の物理的に別個のハードウエア回路とし
て、またはFPGA,PDL,PLA若しくはPALを
使用して、又はディスクリート論理エレメント若しくは
ディスクリート回路エレメントを使用して構成するよう
にしてもよい。信号生成処理回路200の回路220,
225および240−290の各々が形成する特定な形
態は、設計上の選択の範囲にあり、当業者には明らかで
あり、予測できるものである。
【0187】以上、本発明を上記に概説された実施の形
態と関連して説明したが、多くの代替案、変更及び変形
が、当業者にとり明白であることは明らかである。した
がって、上記に明らかにした本発明の実施の形態は例示
的なものであって、本発明はこれに限定されるものでは
ない。各種の変更を、本発明の精神及び範囲を逸脱する
ことなく行うことができる。
【0188】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、相
関ピーク又は谷の位置を正確に決定することのできるシ
ステム及び方法が提供される。
【0189】また本発明によれば、従来の方法及び技術
よりも少ないシステムリソースを使うだけにも拘らず、
相関ピーク又は谷の位置を決定することのできるシステ
ム及び方法が提供される。
【0190】また本発明によれば、疎らに相関関数を決
定するが、相関ピーク又は谷の位置を正確に決定するこ
とのできるシステム及び方法が提供される。
【0191】また本発明によれば、決定された相関値の
グリッドを使って、2次元相関関数における相関ピーク
又は谷の位置を決定することのできるシステム及び方法
が提供される。
【0192】また本発明によれば、1対の高空間周波数
画像における相関ピーク又は谷の位置を正確に決定する
ことのできるシステム及び方法が提供される。
【0193】また本発明によれば、相関ピーク又は谷か
ら離れた領域において実質的に平ら又は規則的である相
関関数特性を有する画像における相関ピーク又は谷の位
置を正確に決定することのできるシステム及び方法が提
供される。
【0194】また本発明によれば、相関付けられるべき
画像のサブセットにおける相関関数を疎らに決定するに
も拘らず、相関ピーク又は谷の位置を正確に決定するこ
とのできるシステム及び方法が提供される。
【0195】また本発明によれば、第1及び第2の画像
の間で相関処理を実行することなく、相関ピーク又は谷
が存在するはずの相関関数の一部分を特定することので
きるシステム及び方法が提供される。
【0196】また本発明によれば、画像相関システムに
よって撮影された単一画像から動きの大きさ及び/又は
方向を推定することのできるシステム及び方法が提供さ
れる。
【0197】また本発明によれば、撮影された第2の画
像のみの解析から、推定された変位距離すなわちオフセ
ット及び/又は方向の精度を高めることのできるシステ
ム及び方法が提供される。
【0198】また本発明によれば、相関ピークが存在す
るらしい相関関数の一部分を特定するために、決定され
た及び/又は高精度にされた変位距離及び/又は方向の
値を使用することのできるシステム及び方法が提供され
る。
【0199】また本発明によれば、第1及び第2の画像
の自己相関に基づき、画像化されるべき表面と画像化シ
ステムとの間の相対的な動きの大きさ及び/又は方向を
決定することのできるシステム及び方法が提供される。
【0200】また本発明によれば、自己相関ピークの少
なくとも1つの特性に基づき、相対的な動きの大きさ及
び/又は方向を決定することのできるシステム及び方法
が提供される。
【0201】また本発明によれば、スペックル画像を使
って特に表面の変位測定に適切であるシステム及び方法
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】スペックル画像相関光学式位置トランスデュー
サを示すブロック図である。
【図2】従来の比較技術における、第1の画像と現在の
第2の画像との関係、及び相関値を生成するために用い
られる第1及び第2の画像の部分を示す図である。
【図3】画像が連続するピクセル変位でオフセットされ
たとき、従来の比較技術を使うことによって、また従来
の乗算相関関数を使うことによって、第1及び第2の画
像を比較した結果を示すグラフである。
【図4】本発明に係る、画像相関関数値ポイントのスパ
ースセットを比較する技術の第1の実施の形態におけ
る、第1の画像と第2の画像との関係、及び相関値を生
成するために用いられる第1及び第2の画像の部分を示
す図である。
【図5】図4に示す画像相関関数値ポイントのスパース
セットを比較する技術の第1の実施の形態を使って、ま
た従来の乗算相関関数を使って、第1及び第2の画像を
比較した結果を示すグラフである。
【図6】本発明に係る、画像相関関数値ポイントのスパ
ースセットを比較する技術の第2の実施の形態における
第1の画像と第2の画像との関係、及び相関値を生成す
るために用いられる第1及び第2の画像の部分を示す図
である。
【図7】図6に示す画像相関関数値ポイントのスパース
セットを比較する技術の第2の実施の形態を使って、ま
た従来の乗算相関関数を使って、第1及び第2の画像を
比較した結果を示すグラフである。
【図8】相関関数で用いられる異なる数のピクセルにお
ける相関関数の関連した形状を示すグラフである。
【図9】画像が、2次元における連続するピクセル変位
でオフセットされたとき、従来の比較技術を使って、ま
た従来の差分相関関数(difference correlation funct
ion)を使って、第1及び第2の画像を比較した結果を
示すグラフである。
【図10】画像が2次元における連続するピクセル変位
でオフセットされたとき、本発明に係る、画像相関関数
値ポイントのスパースセットを比較する技術の第1の実
施の形態を使って、また従来の差分相関関数を使って、
第1及び第2の画像を比較した結果を示すグラフであ
る。
【図11】本発明に係る第1の解決に、相関関数空間に
おける画像相関関数値ポイント位置のスパースセットを
使用してピーク又は谷の位置を決定する方法の第1の実
施の形態の概要を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る第1の解決に、相関関数空間に
おける画像相関関数値ポイント位置のスパースセットを
使用してピーク又は谷の位置を決定する方法の第2の実
施の形態の概要を示すフローチャートである。
【図13】画像化されるべき表面が単一次元に沿って画
像撮影システムに対して移動するスミア高空間周波数画
像の第1の実施の形態を示す図である。
【図14】画像化されるべき表面が2次元において画像
撮影システムに対して移動するスミア高空間周波数画像
の第2の実施の形態を示す図である。
【図15】非スミア高空間周波数画像の一実施の形態を
示す図である。
【図16】非スミア画像及びスミア画像における2次元
自己相関関数の等高線図である。
【図17】2次元自己相関関数におけるスミア量を決定
するために用いられる相関関数値ポイントを示す図であ
る。
【図18】本発明に係る、画像の提供及び画像変位の決
定に適した画像ベースの光学式位置トランスデューサに
おける信号生成処理回路の第1の実施の形態を概略示す
ブロック図である。
【図19】本発明に係る、画像の提供及び画像変位の決
定に適した画像ベースの光学式位置トランスデューサに
おける信号生成処理回路の第2の実施の形態を概略示す
ブロック図である。
【符号の説明】
100 相関画像ベース光学式位置トランスデューサ 104 光学拡散粗面 110 測定軸 126 読取ヘッド 130 光源 132 信号ライン 134 光ビーム 136 光 140 レンズ 142 光 144 光軸 150 ピンホール開口板 152 ピンホール開口 154 光 160 光検出器 162 画像素子 164 信号ライン 166 アレイ 200 信号生成処理回路 300 基準画像 302 ピクセル 304 単一の次元 310 変位画像 312 ピクセル 320 複数の行 330 複数の列 400 相関関数 402 複数の相関関数値ポイント 404 距離 410 通常バックグラウンド部分 412 範囲 414 最大バックグラウンド値 416 最小バックグラウンド値 420 ピーク部分 424 幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA01 AA07 AA20 BB01 BB26 CC02 DD04 DD07 FF04 FF23 FF41 FF56 GG04 GG22 HH04 JJ03 JJ26 LL30 PP12 PP22 QQ24 QQ25 QQ31 UU05 5B057 BA02 BA12 CA08 CA12 CA16 DA07 DC02 DC08 DC32 5L096 CA03 DA02 FA34 FA67 FA69 FA70 HA07

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の高空間周波数画像を第2の高空間
    周波数画像と比較することによって生成された相関関数
    で、通常バックグラウンド部分及びピーク部分をもつ相
    関関数のピーク位置を決定する方法において、 第1の高空間周波数画像を第2の高空間周波数画像と比
    較して、前記相関関数の少なくとも1つの疎らに配置さ
    れた相関関数値ポイントのセットにおける少なくとも1
    つの相関関数値を決定する比較ステップと、 前記少なくとも1つの相関関数値のうち少なくとも1つ
    を解析して、前記ピーク部分内に存在する少なくとも1
    つの相関関数値ポイントを特定する解析ステップとを有
    することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記解析ステップは、前記少なくとも1
    つの相関関数値の前記少なくとも1つと、前記少なくと
    も1つの相関関数値の少なくとも2つに基づき決定され
    た値とのうち少なくとも1つを、前記相関関数の前記通
    常バックグラウンド部分を特徴付ける少なくとも1つの
    値と比較するステップを有することを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記相関関数の前記通常バックグラウン
    ド部分を特徴付ける前記少なくとも1つの値は、前記通
    常バックグラウンド部分を特徴付ける平均相関関数値、
    前記通常バックグラウンド部分を特徴付ける最大相関関
    数値、前記通常バックグラウンド部分を特徴付ける最小
    相関関数値、前記通常バックグラウンド部分を特徴付け
    る最大傾斜値、及び前記通常バックグラウンド部分を特
    徴付ける最小傾斜値のうち少なくとも1つから成ること
    を特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記相関関数の前記通常バックグラウン
    ド部分を特徴付ける前記少なくとも1つの値は、動的に
    決定されることを特徴とする請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記相関関数の前記ピーク部分は幅を有
    し、 前記疎らに配置された相関関数値ポイントのセットにお
    ける前記相関関数値ポイントは、前記相関関数の前記ピ
    ーク部分の前記幅よりも小さい距離だけ離れて位置する
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記疎らに配置された相関関数値ポイン
    トのセットは、前記第1及び第2の高空間周波数画像の
    間の相対的オフセット位置の所定セット、前記第1及び
    第2の高空間周波数画像の間の相対的オフセット位置の
    所定順序、前記第1及び第2の高空間周波数画像の間の
    相対的オフセット位置の動的に決定されるセット、及び
    前記第1及び第2の高空間周波数画像の間の相対的オフ
    セット位置の動的に決定される順序のうちの1つに対応
    することを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記前記第1及び第2の高空間周波数画
    像の間の相対的オフセット位置の前記セットを動的に決
    定するステップが、 前記相関関数の前記ピーク部分の幅を決定するステップ
    と、 前記疎らに配置された相関関数値ポイントのセットの構
    成要素が前記相関関数の前記ピーク部分の前記決定され
    た幅よりも小さい距離だけ離れて位置するように、前記
    構成要素を選択するステップとから成ることを特徴とす
    る請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の高空間周波数画像を前記第2
    の高空間周波数画像と比較して、前記ピーク部分内に存
    在する前記少なくとも1つの相関関数値ポイントの付近
    における前記相関関数の、密に配置された相関関数値ポ
    イントの更なるセットであって、前記ピーク部分の少な
    くとも1つの領域内に密に配置された相関関数値ポイン
    トの更なるセットにおける複数の付加的な相関関数値を
    決定するステップと、 前記付加的な相関関数値のうち少なくもいくつかに基づ
    いて前記相関関数の前記ピーク位置を決定するステップ
    とを更に有することを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記比較ステップは、 第1の反復処理で、少なくとも1つの疎らに配置された
    相関関数値ポイントのセットにおける第1の少なくとも
    1つの相関関数値を決定し、前記第1の反復処理におけ
    る前記第1の少なくとも1つの相関関数値に基づき第1
    の値を解析して、対応する相関関数値ポイントが前記ピ
    ーク部分内に存在するか否かを決定する決定及び解析ス
    テップと、所定の停止条件が満たされているか否かを決
    定するステップと、前記所定の停止条件が満たされてい
    ないならば、前記決定及び解析ステップを追加の反復処
    理で繰り返すステップとを有することを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ピーク部分内に存在する少なくと
    も1つの相関関数値ポイントに基づき前記相関関数の前
    記ピーク位置を決定するステップを更に有することを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 画像決定表面を持つ部材に対して動き
    得る読取ヘッドを備えた画像相関光学式位置トランスデ
    ューサを使用して、前記第1及び第2の高空間周波数画
    像を獲得するステップを更に有することを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記相関関数は1次元画像相関関数で
    あることを特徴とする請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記相関関数は2次元画像相関関数で
    あることを特徴とする請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 画像決定表面を持つ部材に対する変位
    の測定に有用な画像相関ベース変位測定システムにおい
    て、 前記画像決定表面から反射された光を受け取る感知装置
    と、該感知装置に接続された光検出器インタフェース回
    路とを有する読取ヘッドであって、前記感知装置は、前
    記反射された光に感応する複数の画像エレメントから成
    り、該複数の画像エレメントは、少なくとも第1の方向
    に沿って離れて配置され、該画像エレメントは、所定の
    間隔で前記第1の方向に沿って配置され、前記所定の間
    隔は、前記読取ヘッド上の画像の空間変換(spatial tr
    anslation)を決定するために有用であり、前記読取ヘ
    ッド上の前記画像の前記空間変換は、所定の方向に沿っ
    た前記読取ヘッド及び前記画像決定表面の相対的変位を
    決定するために有用であり、前記光検出器インタフェー
    ス回路は、前記感知装置の前記画像エレメントから信号
    値を出力し、該信号値は、前記画像エレメント上の前記
    反射された光の画像強度を表す読取ヘッドと、 前記読取ヘッドの前記光検出器インタフェース回路に接
    続された信号生成処理回路エレメントとを有し、 前記画像決定表面から反射された前記光が、前記読取ヘ
    ッド及び前記画像決定表面の前記相対的変位に基づい
    て、前記複数の画像エレメント上の強度パターンを生成
    し、 前記光検出器インタフェース回路が、前記複数の画像エ
    レメントの少なくともいくつかから信号値を出力し、該
    信号値は総合的に画像からなり、 前記信号生成処理回路エレメントは、前記画像決定表面
    及び前記読取ヘッドの第1の相対的位置に対応する第1
    の画像を入力し、該第1の画像の表示値(representati
    on)を格納し、 前記信号生成処理回路エレメントは、前記画像決定表面
    及び前記読取ヘッドの第2の相対的位置に対応する第2
    の画像を入力し、 前記信号生成処理回路エレメントは、前記第1及び第2
    の画像に基づき、通常バックグラウンド部分及びピーク
    部分を持つ相関関数の相関関数空間内に疎らに配置され
    た相関関数値ポイントの第1のセットのうち少なくとも
    1つにおける相関関数値を獲得し、 前記信号生成処理回路エレメントは、前記第1のセット
    の少なくとも1つの相関関数値ポイントの値を解析し
    て、前記ピーク部分内に存在する相関関数値ポイントの
    前記第1のセットのうち少なくとも1つの相関関数値ポ
    イントを特定し、 前記信号生成処理回路エレメントは、前記第1及び第2
    の画像に基づき、相関関数値ポイントの第2のセットの
    うち少なくとも1つにおける相関関数値を獲得し、前記
    第2のセットの前記相関関数値ポイントは、前記ピーク
    部分内に存在する相関関数値ポイントの前記第1のセッ
    トの前記少なくとも1つの相関関数値ポイントのうち少
    なくとも1つに基づき選択され、相関関数値ポイントの
    前記第2のセットは、前記ピーク部分の少なくとも1つ
    の領域内に密に配置され、そして、 前記信号生成処理回路エレメントは、相関関数値ポイン
    トの前記第2のセットのうち少なくともいくつかに基づ
    き、前記相関関数の前記ピーク位置を決定することを特
    徴とする画像相関ベース変位測定システム。
  15. 【請求項15】 制御プログラムを格納する記憶媒体で
    あって、前記制御プログラムは、第1の高空間周波数画
    像及び第2の高空間周波数画像に対応したデータを受信
    するべく使用される演算装置上で実行可能であり、前記
    第1及び第2の高空間周波数画像は、通常バックグラウ
    ンド部分及びピーク部分をもった相関関数を決定するた
    めに適切である記憶媒体において、前記制御プログラム
    が、 第1の高空間周波数画像を第2の高空間周波数画像と比
    較し、前記相関関数の少なくとも1つの疎らに配置され
    た相関関数値ポイントのセットにおける少なくとも1つ
    の相関関数値を決定する命令と、 前記少なくとも1つの相関関数値のうち少なくとも1つ
    を解析し、前記ピーク部分内に存在する少なくとも1つ
    の相関関数値ポイントを特定する命令とを含むことを特
    徴とする記憶媒体。
  16. 【請求項16】 制御プログラムを伝送するために符号
    化された搬送波であって、前記制御プログラムは、第1
    の高空間周波数画像及び第2の高空間周波数画像に対応
    したデータを受信するべく使用される演算装置上で実行
    可能であり、前記第1及び第2の高空間周波数画像は、
    通常バックグラウンド部分及びピーク部分をもった相関
    関数を決定するために適切である搬送波において、前記
    制御プログラムが、 第1の高空間周波数画像を第2の高空間周波数画像と比
    較し、前記相関関数の少なくとも1つの疎らに配置され
    た相関関数値ポイントのセットにおける少なくとも1つ
    の相関関数値を決定する命令と、 前記少なくとも1つの相関関数値のうち少なくとも1つ
    を解析し、前記ピーク部分内に存在する少なくとも1つ
    の相関関数値ポイントを特定する命令とを含むことを特
    徴とする搬送波。
  17. 【請求項17】 少なくとも1つの画像がしみが付けら
    れている画像特徴のような獲得された第1の画像および
    第2の画像を比較することによって生成される相関関数
    のピーク位置を求めるための方法であって、 前記少なくとも1つのしみ付き画像のそれ自身に対する
    零オフセット位置の周りに分散された自己相関関数の相
    関関数値ポイントの第1のセットに対応する第1の複数
    オフセット位置で、前記少なくとも1つのしみ付き画像
    をそれ自身と比較するステップと、 前記第1のセットの前記複数の相関関数値ポイントの値
    を解析し、前記少なくとも1つのしみ付き画像に対する
    自己相関関数のピーク部分に対する少なくとも1つの幅
    値を特定するステップと、 前記少なくとも1つのしみ付き画像に対する自己相関関
    数のピーク部分の少なくとも1つの幅に少なくとも一部
    基づいてしみの大きさを求めるステップと、 前記求められたしみの大きさに少なくとも基づいて、第
    1の分解能で第1の相関関数のピークの少なくとも1つ
    の潜在位置を求めるステップとを備えることを特徴とす
    る相関関数ピーク位置決定方法。
  18. 【請求項18】 前記第1および第2の画像は、前記画
    像の軸に平行な単一の次元に沿って互いに相対してオフ
    セット可能であり、 前記第1の複数オフセット位置で前記しみ付き画像をそ
    れ自身と比較するステップは、前記零オフセット位置の
    周りに単一の次元に沿って分散された複数のオフセット
    位置で前記しみ付き画像をそれ自身と比較するステップ
    を有することを特徴とする請求項17記載の相関関数ピ
    ーク位置決定方法。
  19. 【請求項19】 前記第1のセットの前記複数の相関関
    数値ポイントの値を解析し、前記少なくとも1つの幅値
    を特定するステップは、前記単一の次元に沿った前記ピ
    ーク部分の単一の幅値を特定するステップを有すること
    を特徴とする請求項18記載の相関関数ピーク位置決定
    方法。
  20. 【請求項20】 少なくとも前記しみの大きさを求める
    ステップは、前記単一の幅値と前記単一の次元に沿った
    代表しみなし画像に対する自己相関関数のピークの対応
    する幅値との比と、前記単一の幅値と前記対応する幅値
    との間の差分とを求めるステップを有することを特徴と
    する請求項19記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  21. 【請求項21】 第1の相関関数のピーク部分の少なく
    とも1つの潜在位置を求めるステップは、 前記求められたしみの大きさおよび前記しみ付き画像の
    露光時間に基づいてしみ速度を求めるステップと、 前記しみ速度および前記第1の画像と前記第2の画像と
    の間の時間間隔に基づいてオフセット距離を求めるステ
    ップと、 前記求められたオフセット距離に基づいて、付近におけ
    る前記第1の相関関数の少なくとも1つの潜在ピーク部
    分を求めるステップとを有することを特徴とする請求項
    18記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  22. 【請求項22】 前記求められたオフセット距離に基づ
    いて、付近における前記第1の相関関数の少なくとも1
    つの潜在ピーク部分を求めるステップは、 前記単一の次元に沿った第1の方向における前記第2の
    画像に相対する前記第1の画像の零オフセット位置から
    前記第1の相関関数オフセットの第1の潜在ピーク部分
    を求めるステップと、 前記単一の次元に沿った、前記第1の方向の逆の第2の
    方向における前記第2の画像に相対する前記第1の画像
    の零オフセット位置から前記第1の相関関数オフセット
    の第2の潜在ピーク部分を求めるステップとを有するこ
    とを特徴とする請求項21記載の相関関数ピーク位置決
    定方法。
  23. 【請求項23】 前記求められたオフセット距離に基づ
    いて、付近における前記第1の相関関数の少なくとも1
    つの潜在ピーク部分を求めるステップは、 先に求められた画像変位の方向を求めるステップと、 前記求められた方向に基づいて前記少なくとも1つの潜
    在ピーク部分を選択するステップとを有することを特徴
    とする請求項21記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  24. 【請求項24】 前記第1および第2の画像は、2つの
    直交成分に分解することができるベクトルによって互い
    に相対してオフセット可能であり、 前記第1の複数オフセット位置で前記しみ付き画像をそ
    れ自身と比較するステップは、前記零オフセット位置の
    周りの第1の次元および第2の次元の両方に分散された
    複数のオフセット位置で前記しみ付き画像をそれ自身と
    比較するステップを有することを特徴とする請求項17
    記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  25. 【請求項25】 前記第1のセットの前記複数の相関関
    数値ポイントの値を解析し、少なくとも1つの幅値を特
    定するステップは、 前記第1の次元に沿った前記ピーク部分の第1の幅値を
    特定するステップと、 前記第2の次元に沿った前記ピーク部分の第2の幅値を
    特定するステップとを有することを特徴とする請求項2
    4記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  26. 【請求項26】 少なくとも前記しみの大きさを求める
    ステップは、しみの大きさおよびしみのライン方向を求
    めるステップを有することを特徴とする請求項25記載
    の相関関数ピーク位置決定方法。
  27. 【請求項27】 前記しみの大きさおよび前記しみのラ
    イン方向を求めるステップは、 前記第1の次元に沿ったピーク部分の第1の幅値と前記
    第2の次元に沿ったピーク部分の第2の幅値との最大長
    ベクトル組み合わせの方向および長さを求めるステップ
    と、 前記第1の次元に沿ったピーク部分の第1の幅値と前記
    第2の次元に沿ったピーク部分の第2の幅値との最小長
    ベクトル組み合わせの少なくとも長さを求めるステップ
    とを有し、 前記しみの大きさは、前記最大長さベクトルと前記最小
    長さベクトルとの間の差分であり、前記しみのライン方
    向は、前記最大長ベクトルの方向に整列されていること
    を特徴とする請求項26記載の相関関数ピーク位置決定
    方法。
  28. 【請求項28】 前記第1の相関関数のピークの少なく
    とも1つの潜在位置を求めるステップは、 前記求められたしみの大きさおよび前記しみ付き画像の
    露光時間に基づいてしみ速度を求めるステップと、 前記しみ速度および前記第1の画像と前記第2の画像と
    の間の時間間隔に基づいてオフセット距離を求めるステ
    ップと、 前記しみライン方向に沿った前記求められたオフセット
    距離に基づいて前記第1の相関関数の少なくとも1つの
    潜在ピーク部分を求めるステップとを有することを特徴
    とする請求項27記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  29. 【請求項29】 前記しみライン方向に沿った前記求め
    られたオフセット距離に基づいて前記第1の相関関数の
    少なくとも1つの潜在ピーク部分を求めるステップは、 前記しみライン方向に沿った前記第2の画像に相対する
    前記第1の画像の零オフセット位置からプラス方向へオ
    フセットした第1の相関関数の第1の潜在ピーク部分を
    求めるステップと、 前記しみライン方向に沿った前記第2の画像に相対する
    前記第1の画像の零オフセット位置からマイナス方向へ
    オフセットした第1の相関関数の第2の潜在ピーク部分
    を求めるステップとを有することを特徴とする請求項2
    8記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  30. 【請求項30】 前記零オフセット位置の周りの第1の
    次元および第2の次元の両方に分散された複数のオフセ
    ット位置で前記しみ付き画像をそれ自身と比較するステ
    ップは、 前記第2の次元に沿ったオフセットがない零オフセット
    位置の周りの第1の次元に沿って分散された複数のオフ
    セット位置で前記しみ付き画像をそれ自身と比較するス
    テップと、 前記第1の次元に沿ったオフセットがない零オフセット
    位置の周りの第2の次元に沿って分散された複数のオフ
    セット位置で前記しみ付き画像をそれ自身と比較するス
    テップとを有することを特徴とする請求項24記載の相
    関関数ピーク位置決定方法。
  31. 【請求項31】 前記求められた少なくとも1つの潜在
    ピーク部分に基づいて選択された相関関数値ポイントの
    第2のセットに対応する第2の複数オフセット位置で前
    記第1の画像を前記第2の画像と比較するステップと、 相関関数値ポイントの前記第2のセットの少なくともい
    くつかに基づいて相関関数のピークの位置を求めるステ
    ップとを、さらに備えることを特徴とする請求項17記
    載の相関関数ピーク位置決定方法。
  32. 【請求項32】 前記求められた相関関数のピークの位
    置に基づいて前記第1および第2の画像間の位置オフセ
    ットを求めるステップをさらに備えることを特徴とする
    請求項17記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  33. 【請求項33】 第2の複数オフセット位置で前記第1
    の画像を前記第2の画像と比較するステップであって、
    前記第2の複数オフセット位置は前記相関関数の少なく
    とも1つの潜在ピーク部分に分散されている相関関数の
    相関関数値ポイントの第2のセットに対応し、各潜在ピ
    ーク部分が前記求められた少なくとも1つの潜在ピーク
    位置の1つの周りにあるステップと、 前記第2のセットの少なくとも1つの相関関数値ポイン
    トの値を解析し、前記相関関数の真のピーク部分内にあ
    る相関関数値ポイントの第2のセットの少なくとも1つ
    の相関関数値ポイントを特定するステップと、 第3の複数オフセット位置で前記第1の画像を前記第2
    の画像と比較するステップであって、前記第3の複数オ
    フセット位置は、真のピーク部分にある相関関数値ポイ
    ントの第2のセットの少なくとも1つの相関関数値ポイ
    ントの少なくとも1つに基づいて選択された相関関数値
    ポイントの第3のセットに対応し、前記相関関数値ポイ
    ントの第3のセットは、前記真のピーク部分の領域内に
    少なくとも緻密に分散するステップと、 前記相関関数値ポイントの第3のセットの少なくともい
    くつかに基づいて前記相関関数のピークの位置を求める
    ステップとを、さらに備えることを特徴とする請求項1
    7記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  34. 【請求項34】 前記相関関数空間のピーク部分は、該
    相関関数空間における少なくとも1つの特性範囲を有
    し、 相関関数値ポイントの第2のセットを求めるステップ
    は、少なくとも1つの潜在ピーク部分内にある相関関数
    値ポイントが相関関数空間における相関関数の真のピー
    ク部分の少なくとも1つの特性範囲内にある第2のセッ
    トの少なくとも1つの相関関数値ポイントを確実に見つ
    ける距離で間隔を置かれているような、相関関数空間上
    の第2のセットの相関関数値ポイントの位置が相関関数
    空間における相関関数の求められた少なくとも1つの潜
    在ピーク部分の位置を介してまばらに分散されているよ
    うな相関関数値ポイントの第2のセットの相関関数値ポ
    イントを選択するステップを有することを特徴とする請
    求項33記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  35. 【請求項35】 相関関数値ポイントの第2のセットの
    少なくとも1つで第1の画像を第2の画像と比較するス
    テップは、相関関数値ポイントの第2のセットの順番付
    けられた一覧表に従い相関関数値ポイントの第2のセッ
    トの少なくとも1つに対して前記第1の画像を前記第2
    の画像と比較するステップを有することを特徴とする請
    求項33記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  36. 【請求項36】 前記第2のセットの少なくとも1つの
    相関関数値ポイントを解析するステップは、前記第2の
    セットの少なくとも1つの相関関数値ポイントの値を比
    較し、閾値を求めるステップを有することを特徴とする
    請求項33記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  37. 【請求項37】 真のピーク部分にある相関関数値ポイ
    ントの第2のセットの少なくとも1つの相関関数値ポイ
    ントの少なくとも1つに基づいて相関関数値ポイントの
    第3のセットを選択するステップは、 真のピーク部分の外側にある相関関数値ポイントの相関
    関数値に対する範囲から最も遠い真のピーク部分内にあ
    る相関関数値ポイントの第2のセットの少なくとも1つ
    の相関関数値ポイントの1つを特定するステップと、 前記特定された最も遠い相関関数値ポイントの周囲にあ
    る相関関数の多数の連続する相関関数値ポイントを、前
    記相関関数値ポイントの第3のセットとして選択するス
    テップとを有することを特徴とする請求項33記載の相
    関関数ピーク位置決定方法。
  38. 【請求項38】 真のピーク部分にある相関関数値ポイ
    ントの第2のセットの少なくとも1つの相関関数値ポイ
    ントの少なくとも1つに基づいて相関関数値ポイントの
    第3のセットを選択するステップは、 真のピーク部分の外側にある相関関数値ポイントの相関
    関数値に対する範囲から最も遠い真のピーク部分内にあ
    る相関関数値ポイントの第2のセットの少なくとも1つ
    の相関関数値ポイントの1つを特定するステップと、 第1の側で前記特定された最も遠い相関関数値ポイント
    に近接する、相関関数値ポイントの第2のセットの第1
    の相関関数値ポイントを特定するステップと、 第2の側で前記特定された最も遠い相関関数値ポイント
    に近接する、相関関数値ポイントの第2のセットの第2
    の相関関数値ポイントを特定するステップと、 前記第1および第2の近接する相関関数値ポイントの間
    にある相関関数値ポイントを、前記相関関数値ポイント
    の第3のセットとして選択するステップとを有すること
    を特徴とする請求項33記載の相関関数ピーク位置決定
    方法。
  39. 【請求項39】 真のピーク部分にある相関関数値ポイ
    ントの第2のセットの少なくとも1つの相関関数値ポイ
    ントの少なくとも1つに基づいて相関関数値ポイントの
    第3のセットを選択するステップは、 真のピーク部分の外側にある相関関数値ポイントの相関
    関数値に対する範囲から最も遠い真のピーク部分内にあ
    る相関関数値ポイントの第2のセットの少なくとも1つ
    の相関関数値ポイントの1つを特定するステップと、 第1の側で前記特定された最も遠い相関関数値ポイント
    に近接する、相関関数値ポイントの第2のセットの第1
    の相関関数値ポイントを特定するステップと、 第2の側で前記特定された最も遠い相関関数値ポイント
    に近接する、相関関数値ポイントの第2のセットの第2
    の相関関数値ポイントを特定するステップと、 前記第1および第2の近接する相関関数値ポイントの少
    なくとも1つに基づいて定義された、前記特定された最
    も遠い相関関数値ポイントの範囲内にある相関の相関関
    数値ポイントを、前記相関関数の第2のセットとして選
    択するステップとを有することを特徴とする請求項33
    記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  40. 【請求項40】 前記相関関数のピークの求められた位
    置に基づいて第1および第2の画像間の位置オフセット
    を求めるステップをさらに備えることを特徴とする請求
    項33記載の相関関数ピーク位置決定方法。
  41. 【請求項41】 画像決定表面を有する部材に相対して
    移動可能な読み取りヘッドを有する画像相関光学位置変
    換器を使用して前記第1および第2の画像を得るステッ
    プをさらに備えることを特徴とする請求項17記載の相
    関関数ピーク位置決定方法。
  42. 【請求項42】 制御プログラムを格納する記録媒体で
    あって、 前記制御プログラムは、相関関数を求めるのに適した第
    1の画像および第2の画像に対応するデータの受信に使
    用可能なコンピュータ装置上で実行可能であり、前記第
    1および第2の画像の少なくとも1つは獲得され、少な
    くとも1つの画像がしみが付けられた画像特徴のような
    獲得された画像であり、 前記制御プログラムは、 前記少なくとも1つのしみ付き画像のそれ自身に相対す
    る零オフセット位置の周りに分散された自己相関関数の
    相関関数値ポイントの第1のセットに対応する第1の複
    数オフセット位置で前記少なくとも1つのしみ付き画像
    をそれ自身と比較するための命令と、 前記第1のセットの前記複数の相関関数値ポイントの値
    を解析し、前記少なくとも1つのしみ付き画像に対する
    自己相関関数のピーク部分に対する少なくとも1つの幅
    値を特定するための命令と、 前記少なくとも1つのしみ付き画像に対する自己相関関
    数のピーク部分の少なくとも1つの幅に少なくとも一部
    基づきしみの大きさを求めるための命令と、 前記求められたしみの大きさに少なくとも基づき、第1
    の分解能で第1の相関関数のピークの少なくとも1つの
    潜在位置を求めるための命令とを含むことを特徴とする
    記録媒体。
  43. 【請求項43】 制御プログラムを送るためにコード化
    される搬送波であって、 前記制御プログラムは、相関関数を求めるのに適した第
    1の画像および第2の画像に対応するデータの受信に使
    用可能なコンピュータ装置上で実行可能であり、前記第
    1および第2の画像の少なくとも1つは、少なくとも1
    つの画像がしみが付けられた画像特徴のような獲得され
    た画像であり、 前記制御プログラムは、 前記少なくとも1つのしみ付き画像のそれ自身に相対す
    る零オフセット位置の周りに分散された自己相関関数の
    相関関数値ポイントの第1のセットに対応する第1の複
    数オフセット位置で前記少なくとも1つのしみ付き画像
    をそれ自身と比較するための命令と、 前記第1のセットの前記複数の相関関数値ポイントの値
    を解析し、前記少なくとも1つのしみ付き画像に対する
    自己相関関数のピーク部分に対する少なくとも1つの幅
    値を特定するための命令と、 前記少なくとも1つのしみ付き画像に対する自己相関関
    数のピーク部分の少なくとも1つの幅に少なくとも一部
    基づきしみの大きさを求めるための命令と、 前記求められたしみの大きさに少なくとも基づき、第1
    の分解能で第1の相関関数のピークの少なくとも1つの
    潜在位置を求めるための命令とを含むことを特徴とする
    搬送波。
  44. 【請求項44】 画像決定表面を有する部材に対する変
    位の測定に使用可能な、画像相関に基づいた変位測定シ
    ステムであって、 読み取りヘッドを備え、 前記読み取りヘッドは、 前記画像決定表面から反射された光を受光する検知装置
    であって、前記反射された光を検知する複数の画像素子
    を有し、前記複数の画像素子は少なくとも第1の方向に
    沿って所定の間隔で置かれ、前記所定の間隔は前記読み
    取りヘッド上の画像の空間転移を求めるのに使用され、
    前記読み取りヘッド上の画像の空間転移は、所定の方向
    に沿った読み取りヘッドと画像決定表面との相対変位を
    求めるのに使用される、検知装置と、 前記検知装置に接続された光検出器インタフェース回路
    であって、前記検知装置の各画像素子からの信号値を出
    力し、該信号値は前記各画像素子上の前記反射された光
    の画像強度を表す、光検出器インタフェース回路と、 前記読み取りヘッドの前記光検出器インタフェース回路
    に接続された信号生成処理回路エレメントとを有し、 前記画像決定表面から反射された光は、前記画像決定表
    面と前記読み取りヘッドとの相対位置に基づいて複数の
    画像素子上の強度パターンを生成し、 前記光検出器インタフェース回路は、前記複数の画像素
    子の少なくともいくつかからの画像を含む信号値を出力
    し、 前記信号生成処理回路エレメントは、前記画像決定表面
    と前記読み取りヘッドとの第1の相対位置に対応する第
    1の画像を入力し、該画像の表示値を格納し、 前記信号生成処理回路エレメントは、前記画像決定表面
    と前記読み取りヘッドとの第2の相対位置に対応する第
    2の画像を入力し、前記信号生成処理回路エレメント
    は、前記第1および第2の画像にしみが付けられるよう
    前記光検出器インタフェース回路を制御し、 前記信号生成処理回路エレメントは、前記第1および第
    2の画像に基づいて、前記第1および第2の画像の少な
    くとも1つのしみ付き画像から生成される自己相関関数
    の零オフセット位置の周りに分散された第1の相関関数
    値ポイントの少なくとも1つに対する相関関数値を取得
    し、 前記信号生成処理回路エレメントは、相関関数値ポイン
    トの第1のセットの少なくともいくつかの値を解析し、
    前記解析された第1および第2の画像の1つのしみ付き
    画像に対する少なくともしみの大きさを求め、 前記信号生成処理回路エレメントは、前記第1および第
    2の画像に基づいて、相関関数値ポイントの第2のセッ
    トの少なくとも1つに対する相関関数値、求められた少
    なくともしみの大きさに基づいて選択された第2のセッ
    トの相関関数値ポイント、前記第2の画像に相対する第
    1の画像の相関関数の少なくとも1つの潜在ピーク部分
    内に分散された相関関数値ポイントの第2のセットを取
    得し、 前記信号生成処理回路エレメントは、相関関数値ポイン
    トの第2のセットの少なくともいくつかに基づいて相関
    関数のピーク部分の位置を求めることを特徴とする画像
    相関に基づいた変位測定システム。
  45. 【請求項45】 前記信号生成処理回路エレメントの少
    なくとも一部は、前記読み取りヘッドに含まれることを
    特徴とする請求項44記載の画像相関に基づいた変位測
    定システム。
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