JP2003144494A - パンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法 - Google Patents
パンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法Info
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Abstract
意に跳ね返って手に当たるのを防止可能なパンツ型使い
捨ておむつを提供すること。 【解決手段】 ウエスト開口の上縁部において、ウエス
ト周り方向に延設されたウエスト弾性部材と;脚周り開
口の縁部において、脚周り方向に延設された脚周り弾性
部材とを備える。また、ウエスト周り及び脚周り弾性部
材は、脇部の最外縁部まで達している。左右両脇部に
は、ウエスト周り及び脚周り弾性部材を切断しない第1
のシールと、当該第1のシールの外側において弾性部材
を切断する第2のシールとが形成されている。
Description
ておむつに関する。特に、使用後に前後身頃域の脇の接
着部を破断して廃棄するパンツ型使い捨ておむつの改良
に関する。
立ったままで脱がすことができるように、両脇部を破断
できるような構造のものが従来からある。このようなお
むつの製造に際しては、例えば、複数のおむつを連続し
て製造するための長尺状のおむつ基材を用意し;一定方
向に流れるおむつ基材に対し、ウエスト開口と一対の脚
周り開口に対応する位置に弾性材(ゴムなど)を流れ方
向に沿って連続的に接着する。そして、おむつ基材に対
し、前身頃域と後身頃域とを重ねて、当該前後身頃域の
左右両脇部に相当する位置を接着して接着部を形成す
る。その後、隣り合う接着部間を切断することによっ
て、個々のおむつに分割するようになっている。
は、左右一方又は両方の脇部において、接着部を剥がし
て裂くようにおむつ本体を破断する。
ような従来のおむつにおいては、脇部を破る時に接着部
(シール部)は容易に剥がれるものの、ゴムなどの弾性
部材が切れずに残ってしまうことがある。その結果、前
後身頃を引き離すときにゴムが伸びてちぎれるため、跳
ね返ったゴムが手に当たることになる。
たものであり、おむつの脇部を破断する際に弾性部材が
不用意に跳ね返って手に当たるのを防止可能なパンツ型
使い捨ておむつを提供することを目的とする。
型使い捨ておむつは、前身頃域と後身頃域とを左右両脇
部において接着することでウエスト開口と一対の脚周り
開口とを形成し、使用後に前記前後身頃域の接着部を破
断して廃棄するパンツ型使い捨ておむつを対象とする。
そして、当該おむつは、前記ウエスト開口の上縁部にお
いて、ウエスト周り方向に延設されたウエスト弾性部材
と;前記脚周り開口の縁部において、脚周り方向に延設
された脚周り弾性部材とを備える。また、前記ウエスト
周り及び脚周り弾性部材は、前記脇部の最外縁部まで達
している。前記左右両脇部には、前記ウエスト周り及び
脚周り弾性部材を切断しない第1のシールと、当該第1
のシールの外側において前記弾性部材を切断する第2の
シールとが形成されている。
のシールは、前記ウエスト周り弾性部材が延びる流れ方
向に長い単位パターンを前記脇部に沿って複数配置する
ことで構成され、前記各単位パターンの前記流れ方向に
対する角度が5〜30°である。
のシールを構成する前記各単位パターンの幅が0.5〜
3.0mmである。
のシールは、前記流れ方向に長い単位パターンを前記脇
部に沿って複数配置されるものであり、前記各単位パタ
ーンの流れ方向に対する角度が30〜75°である。
のシールを構成する前記各単位パターンの幅が0.1〜
0.5mmである。
及び第2のシールの最大間隔が5mm以下である。
部のシール強度が、8〜40N/25mmである。
頃域とを左右両脇部において接着することでウエスト開
口と一対の脚周り開口とを形成し、使用後に前記前後身
頃の接着部を破断して廃棄するパンツ型使い捨ておむつ
の製造方法を対象とする。そして、当該方法によれば、
複数のおむつを連続して製造するための長尺状のおむつ
基材を用意し;一定方向に流れる前記おむつ基材に対
し、前記ウエスト開口と一対の脚周り開口に対応する位
置に弾性材を前記流れ方向に沿って連続的に接着し;前
記おむつ基材に対し、前記前身頃域と後身頃域とを重ね
て、当該前後身頃域の左右両脇部に相当する位置を接着
して前記接着部を形成し;隣り合う前記接着部間を切断
することによって、個々のおむつに分割し;前記脇部に
沿って前記接着部を形成する際に、前記弾性部材を切断
しない第1のシールと、当該第1のシールの外側におい
て前記弾性部材を切断する第2のシールとを形成する。
むつは、前身頃域と後身頃域とを左右両脇部において接
着することでウエスト開口と一対の脚周り開口とを形成
し、使用後に前後身頃域の接着部を破断して廃棄するパ
ンツ型使い捨ておむつに適用される。
ツ型使い捨ておむつ10の構成を示す斜視図であり、前
身頃26側から見た様子を示す。図2は、第1の実施例
に係るおむつ10の構成を示す斜視図であり、脇の接着
部30側から見た様子を示す。本実施例のおむつ10
は、着用者の肌に接する液透過性の表面シートと、おむ
つ10の外側に設けられた液不透過性の裏面シートと、
体液を吸収する吸収性コア16とを備えている。基本的
には、これら表面シート、裏面シート、吸収性コア16
によっておむつ本体が構成される。
収性コア16に迅速に導き、吸収性コア16に一旦吸収
された体液が表面シートの肌当接面へ逆流することが少
ない構造となっている。例えば、親水処理された不織
布、又は、多数の開孔を付与したプラスチックフィルム
などが使用される。裏面シートは、液不透過性を有する
プラスチックフィルムや不織布、又は、プラスチックフ
ィルムや不織布とのラミネートによって構成することが
できる。吸収性コア16は、親水性繊維又は、親水性繊
維や高吸収性ポリマー粒子から形成される。また、熱可
塑性合成繊維を混在させても良い。ここで、親水性繊維
とは、例えば、粉砕パルプやレーヨンなどが挙げられ
る。
スト開口部12が形成され、脚周りに対応する部分には
脚開口部14が形成されている。また、ウエスト開口部
12の縁部には長尺状の弾性部材18aがホットメルト
接着剤によって伸長状態で接着され、ウエストギャザー
18を形成している。同様に、脚開口部14の縁部には
長尺状の弾性部材がホットメルト接着剤によって伸長状
態で接着され、レッグギャザー20を形成している。こ
こで、後述する製法の関係上、ウエスト開口部12に接
着された弾性部材18aは、左右両脇部の最外縁まで達
している。また、脚開口部14に接着された弾性部材は
無端連続的に形成配置されている。
部においてヒートシールされ、背着部30を形成してい
る。図3は、第1の実施例に係るおむつ10の接着部3
0のシールパターン32,34を示す平面図であり、図
4は当該シールパターン32,34の詳細なサイズ、角
度を示す説明図である。なお、図3及び図4においては
ウエスト開口部21の周辺のみを示すが、脚周り開口部
14の周辺についても同様の構造とすることが好まし
い。
い第1のシール32と、当該第1のシール32の外側に
おいて弾性部材を切断する第2のシール34とから構成
される。なお、説明の便宜上図示しないが、左右の接着
部30の間には、フィット性を向上させるために、横方
向(胴周り方向)に延びる胴周り弾性部材を設けてもよ
い。
0の製造に際しては、複数のおむつを連続して製造する
ための長尺状のおむつ基材を用意し;一定方向(MD方
向)に流れるおむつ基材に対し、ウエスト開口12と一
対の脚周り開口14に対応する位置に弾性材18aを流
れ方向に沿って連続的に接着する。次に、おむつ基材に
対し、前身頃域と後身頃域とを重ねて、当該前後身頃域
の左右両脇部に相当する位置をヒートシール接着して接
着部30を形成する。その後、隣り合う接着部30間を
切断することによって、個々のおむつに分割する。
流れ方向に長い単位パターンを脇部に沿って複数配置さ
れるものであり、各単位パターンの流れ方向に対する角
度θ1を5〜30°とする。ここで、角度θ1が5°以
下であると、弾性部材をシール32で保持することが困
難となる。一方、30°以上となると、シールパターン
32が弾性部材を切ってしまう可能性が高くなる。な
お、各単位パターンの幅W1は、0.5〜3.0mmと
することが好ましい。
パターンを脇部に沿って複数配置されるものであり、各
単位パターンの流れ方向に対する角度θ2を30〜75
°とする。ここで、角度θ2が30°以下であると、弾
性部材18aを切断することが困難となる。一方、75
°以上とすると、接着力が過剰になり、脇部を破断する
のが困難となる。なお、各単位パターンの幅W2は、
0.1〜0.5mmとすることが好ましい。
隔Dは、5mm以下とする。5mm以上離れると、接着
部30の破断時に残る弾性部材18aの長さが長くな
り、跳ね返った弾性部材18aが手に当たる可能性があ
る。
〜40N/25mmとすることが好ましい。シール強度
が8N/25mm以下では、使用中に剥がれてしまう可
能性がある。一方、シール強度が40N/25mm以上
となると、接着部を破断することが困難となる。
4の実施例に係るおむつの接着部のシールパターンを示
す平面図である。図5に示す第2の実施例に係るシール
パターンでは、第2のシール34が連続的となってい
る。図6に示す第3の実施例に係るシールパターンで
は、第2のシール34を構成する単位シールパターンが
平行に配列されている。図7に示す第3の実施例に係る
シールパターンでは、第2のシール34が連続的とな
り、第1のシールパターン32に近接又は接触してい
る。
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請
求の範囲に示された技術的思想の範囲内で適宜設計変更
可能であることは言うまでもない。
おむつの脇部を破断する際に弾性部材が不用意に跳ね返
って手に当たるのを防止可能となる。
使い捨ておむつの構成を示す斜視図であり、前身頃側か
ら見た様子を示す。
す斜視図であり、脇の接着部側から見た様子を示す。
シールパターンを示す平面図である。
シールパターンの詳細なサイズ、角度を示す説明図であ
る。
接着部のシールパターンを示す平面図である。
接着部のシールパターンを示す平面図である。
接着部のシールパターンを示す平面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】前身頃域と後身頃域とを左右両脇部におい
て接着することでウエスト開口と一対の脚周り開口とを
形成し、使用後に前記前後身頃域の接着部を破断して廃
棄するパンツ型使い捨ておむつにおいて、 前記ウエスト開口の上縁部において、ウエスト周り方向
に延設されたウエスト弾性部材と;前記脚周り開口の縁
部において、脚周り方向に延設された脚周り弾性部材と
を備え、 前記ウエスト周り及び脚周り弾性部材は、前記脇部の最
外縁部まで達しており、 前記左右両脇部には、前記ウエスト周り及び脚周り弾性
部材を切断しない第1のシールと、当該第1のシールの
外側において前記弾性部材を切断する第2のシールとが
形成されていることを特徴とするパンツ型使い捨ておむ
つ。 - 【請求項2】前記第1のシールは、前記ウエスト周り弾
性部材が延びる流れ方向に長い単位パターンを前記脇部
に沿って複数配置することで構成され、前記各単位パタ
ーンの前記流れ方向に対する角度が5〜30°であるこ
とを特徴とする請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむ
つ。 - 【請求項3】前記第1のシールを構成する前記各単位パ
ターンの幅が0.5〜3.0mmであることを特徴とす
る請求項2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 - 【請求項4】前記第2のシールは、前記流れ方向に長い
単位パターンを前記脇部に沿って複数配置されるもので
あり、前記各単位パターンの流れ方向に対する角度が3
0〜75°であることを特徴とする請求項1,2又は3
に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 - 【請求項5】前記第2のシールを構成する前記各単位パ
ターンの幅が0.1〜0.5mmであることを特徴とす
る請求項5に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 - 【請求項6】前記第1及び第2のシールの最大間隔が5
mm以下であることを特徴とする請求項1,2,3,4
又は5に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 - 【請求項7】前記接着部のシール強度が、8〜40N/
25mmであることを特徴とする請求項1,2,3,
4,5又は6に記載のパンツ型使い捨ておむつ。 - 【請求項8】前身頃域と後身頃域とを左右両脇部におい
て接着することでウエスト開口と一対の脚周り開口とを
形成し、使用後に前記前後身頃の接着部を破断して廃棄
するパンツ型使い捨ておむつの製造方法において、 複数のおむつを連続して製造するための長尺状のおむつ
基材を用意し;一定方向に流れる前記おむつ基材に対
し、前記ウエスト開口と一対の脚周り開口に対応する位
置に弾性材を前記流れ方向に沿って連続的に接着し;前
記おむつ基材に対し、前記前身頃域と後身頃域とを重ね
て、当該前後身頃域の左右両脇部に相当する位置を接着
して前記接着部を形成し;隣り合う前記接着部間を切断
することによって、個々のおむつに分割し;前記脇部に
沿って前記接着部を形成する際に、前記弾性部材を切断
しない第1のシールと、当該第1のシールの外側におい
て前記弾性部材を切断する第2のシールとを形成するこ
とを特徴とするパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
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- 2001-11-09 JP JP2001343953A patent/JP3749855B2/ja not_active Expired - Fee Related
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