JP2003128508A - 防蟻材 - Google Patents

防蟻材

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JP2003128508A
JP2003128508A JP2001320754A JP2001320754A JP2003128508A JP 2003128508 A JP2003128508 A JP 2003128508A JP 2001320754 A JP2001320754 A JP 2001320754A JP 2001320754 A JP2001320754 A JP 2001320754A JP 2003128508 A JP2003128508 A JP 2003128508A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境に負荷が少なくかつ有効な防蟻効果を有す
る防蟻材を提供する。 【解決手段】担体と、この担体表面に付着される水難溶
性ホウ素系化合物を含有する粒子及び/又はこの担体表
面に付着される水溶性ホウ素系化合物が有機高分子と複
合化されて水中での放出が抑制された粒子、とを備え
る、防蟻材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、防蟻材に関し、
特に、土壌、居住空間等の環境への負担が少ない防蟻材
に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅建設前に、住宅を白蟻等の被害から
守るため、住宅建設前に土壌に防蟻剤が散布処理されて
いる。防蟻剤としては、有機系の薬剤である、有機リン
剤、カーバメイト剤、ピレスロイド系薬剤などが使用さ
れている。これらの薬剤は、乳剤やマイクロカプセル
化、あるいは粒剤の形態に加工されて使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
住宅は、熱効率を上げるため高気密・高断熱化が進み、
土壌に散布した防蟻剤が居住空間に揮散することもあり
うる。その対策として、合成樹脂に上記したような有機
系の防蟻剤を練りこんで、シート状に加工したものやこ
れをビニールシートでサンドイッチ状にしたもの、ガラ
ス繊維シートに無機系の防蟻剤であるホウ酸を塗布した
ものなどが開発されてきている。しかし、有機系薬剤を
使用したものの場合、シートに存在する微細な小孔から
微量ではあるが防蟻剤が揮発する恐れがある。また、ガ
ラス繊維シートにホウ酸等の水溶性無機系薬剤を接着し
たものは、防蟻成分は揮発しないが、長期間の年月の経
過に伴って、水溶性薬剤が徐々に溶出し土壌に浸透する
恐れがある。そこで、本発明は、環境への負担が低減さ
れた防蟻材を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、無機系薬
剤であるホウ素系化合物のなかでも、ホウ酸カルシウム
等の水に難溶性の化合物を含有するホウ素系製剤、ある
いは、ホウ酸等の水溶性ホウ素化合物を難溶化した難溶
化ホウ素系製剤を用いることにより、ホウ素系化合物の
溶出を抑制すると同時に、防蟻性能を発揮させることに
より、上記した課題が解決されることを見出した。すな
わち、本発明によれば、以下の防蟻材が提供される。 (1)担体と、この担体表面に付着される水難溶性ホウ
素系化合物を含有する粒子、とを備える防蟻材。 (2)前記水難溶性ホウ素系化合物は、ホウ酸カルシウ
ム、ホウ酸亜鉛、ホウ酸アルミニウム、及びホウ酸銅か
らなる群から選択される1種あるいは2種以上である、
前記(1)記載の防蟻材。 (3)担体と、この担体表面に付着される水溶性ホウ素
系化合物が有機高分子と複合化されて水中での溶出が抑
制された粒子、とを備える防蟻材。 (4)前記水溶性ホウ素系化合物は、ホウ酸および/ま
たはホウ酸ナトリウムである、前記(3)記載の防蟻
材。 (5)前記有機高分子は、メタクリル酸系樹脂あるいは
ウレタン系樹脂である、前記(3)又は(4)記載の防
蟻材。 (6)前記粒子の粒子径が、5μm以上50μm以下で
ある、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の防蟻材。 (7)前記粒子の付着部分よりも内側に、水難溶性ホウ
素系化合物及び/又は水溶性ホウ素系化合物が付着され
ている、(1)〜(6)のいずれかに記載の防蟻材。
【0005】前記(1)の防蟻材によれば、難溶性ホウ
素系化合物であるために、防蟻材が土壌等と接触して配
置されても、土壌等への溶出が抑制され、環境への負担
が抑制されている。また、難溶性ホウ素系化合物は、蟻
によって食されてその場で殺虫効果を発揮し、あるいは
それらの蟻によって生息域に運ばれてそこで殺虫効果を
発揮する。この結果、ホウ素系化合物が難溶性であって
も有効な防蟻効果が発揮される。前記(3)の防蟻材に
よれば、水溶性ホウ素系化合物は難溶化されているため
に、土壌等への溶出が抑制され、環境への負担が抑制さ
れている。また、担体表面の水溶性ホウ素系化合物の溶
出による他、当該水溶性ホウ素系化合物が蟻によって食
され、運ばれることによっても殺虫効果が発揮される。
これにより、水溶性ホウ素系化合物が難溶化されていて
も、有効な防蟻効果が発揮される。これらの防蟻材によ
れば、土壌等環境を汚染することなく、かつ防蟻材を配
設した領域において安定的に防蟻効果が発揮される。ま
た、これらの防蟻材を、建築部材とともに、あるいはそ
の内部に配設して使用しても、居住雰囲気及び環境を汚
染することなく、建築部材および建築物に対して安定的
に防蟻効果が発揮される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の防蟻材は、担体と、この
担体表面に付着される、水難溶性ホウ素系化合物を含有
する粒子、および/または、水との接触による溶出が抑
制された水溶性ホウ素系化合物を含有する粒子とを含ん
でいる。 (水難溶性ホウ素系化合物含有粒子)難溶性ホウ素系化
合物としては、水に難溶あるいは不溶のホウ素系化合物
であれば限定しないが、好ましくはホウ酸塩である。難
溶性のホウ酸塩としては、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ア
ルミニウム、ホウ酸亜鉛、ホウ酸銅、ホウ酸マグネシウ
ム等を例示できる。特に好ましくは、ホウ酸カルシウ
ム、ホウ酸亜鉛である。難溶性ホウ素系化合物は、単独
であるいは2種以上を組み合わせて使用することができ
るが、これらの化合物を固体状態で含む粒子の形態で担
体に付着されている。
【0007】また、水難溶性ホウ素系化合物を含む粒子
は、通常、難溶性ホウ素系化合物のみからなる粒子であ
るが、この化合物粒子とバインダー成分等他の成分を含
んだ複合形態の粒子であってもよい。バインダー等のホ
ウ素系化合物以外の成分の種類によって、ホウ素系化合
物の溶出性や粒子の形態変化等を制御することができ
る。例えば、複合化成分が水溶性成分であると、水と接
触して粒子が崩壊しやすくなり、水難溶性ホウ素系化合
物が防除対象に接触されやすくなる。このためには、部
分的に水難溶性ホウ素系化合物が予め表面に露出される
ような複合形態とすることも好ましい。
【0008】(水溶出性が抑制された水溶性ホウ素系化
合物含有粒子)一方、水溶性ホウ素系化合物としては、
水溶性のホウ素系化合物であれば特に限定はしないが、
例えば、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム等を挙げることがで
きる。好ましくはホウ酸である。本発明においては、水
溶性ホウ素系化合物は、水に対する溶出性が抑制された
状態で粒子化されている。
【0009】水溶性ホウ素系化合物の水に対する溶出性
を抑制するには、耐水性のある有機高分子と複合化して
粒子とすることが好ましい。この複合粒子では、好まし
くは、水溶性ホウ素系化合物の少なくとも一部が表面に
露出されている。複合化する有機高分子としては、例え
ば、メタクリル系樹脂、ウレタン樹脂と複合化すること
ができる。複合化は、例えば、ホウ酸等の水溶性ホウ素
系化合物と1種あるいは2種以上のメタクリルレート系
モノマーとを懸濁重合させることが好ましい。触媒は通
常のメタクリル樹脂の懸濁重合に使用するものを使用で
きる。例えば、過酸化ベンゾイル等である。懸濁重合法
によれば、ホウ素系化合物をマイクロカプセル化するこ
とができる。なお、懸濁重合時には、ホウ酸等の水溶性
ホウ素系化合物は、ヒドロキシアパタイトおよび/また
はゼラチンを含む保護コロイド溶液中に溶解した状態と
することが好ましい。
【0010】ホウ酸等の水溶性ホウ素系化合物をメチル
メタクリレートモノマーと懸濁重合して、水溶性ホウ酸
系化合物と有機性高分子との複合化粒子(マイクロカプ
セル化粒子)を製造する一例について説明する。乳鉢で
十分すりつぶしたホウ酸10〜50gを、保護コロイド
溶液(ヒドロキシアパタイト懸濁液(65g/l)30
0ml及びゼラチン20gとモノマー(MMA 90m
ol%:n−BMA 10mol%)10〜150gと
ともに、懸濁重合装置(耐圧ガラス製)に入れ、これに
触媒として過酸化ベンゾイル(0.5%)を加えて、5
0〜70℃で、2時間あるいは100℃で30分間反応
させ、ホウ酸含有マイクロカプセルを調製した。なお、
懸濁重合装置には、ホウ酸を過飽和状態にまで溶解した
ホウ酸水溶液を入れ、700rpmの速度で攪拌しなが
ら反応させた。調製したマイクロカプセルは水で十分に
洗浄した後、ろ紙を用いてろ過し乾燥器で乾燥する。
【0011】(粒子形態)水難溶性ホウ素系化合物含有
粒子及び水溶性ホウ素系化合物含有粒子は、いずれも、
それらの粒子形態を特に限定しない。例えば、略球状、
不定形状、繊維状等とすることができる。好ましくは、
略球形状である。なお、粒子の大きさは、蟻に食されや
すい大きさであることが好ましく、具体的には、粒子の
最大寸法が5μm〜50μmであることが好ましい。よ
り好ましくは、5μm〜20μmである。粒子が略球形
の場合には、直径が5μm〜50μmであることが好ま
しく、さらに好ましくは5μm〜20μmである。
【0012】(防蟻材)本発明の防蟻材は、このような
ホウ素系化合物粒子を担体表面に備えている。担体は、
上記したホウ素系化合物を担持でき、かつ土壌中に埋設
しても長期間にわたりその形態を維持できるものであれ
ばよい。好ましい担体材料は、例えば、ガラス、セラミ
ックスである。また、好ましい形態は、シート状体であ
る。シート状体であると、広い範囲にわたって一定の効
果を容易に得ることができる。また、好ましくは、担体
は多孔質あるいはメッシュ状体である。ホウ素系化合物
を付着領域を確保できるとともに、通水性および通気性
が確保できるからである。さらに担体自体がシロアリの
食害を受けにくい材料であるか、あるいは、そのような
材料が付着されていることが好ましい。担体がシロアリ
によって食害を受け難いことによって、有効に防蟻効果
が発揮される。
【0013】このような担体に対して、前記粒子は、粒
子の表面がなんら他の材料(例えば、接着等で)被覆さ
れることなく、シロアリが直接接触可能に露出された状
態で付着されていることが好ましい。このようにする
と、シロアリが化合物粒子を食べ易いからである。例え
ば、担体の最表面に一定の厚みを有する粒子層に形成す
ることができる。付着形態は、特に限定しないが、担体
全面をおおよそ被うように設けることが好ましい。例え
ば、担体表面をおおよそ隠蔽するような各種形態のスポ
ット状、ライン状、格子状等とすることができる。
【0014】本発明の防蟻材にあっては、上記したホウ
素系化合物含有粒子の他に、水溶性ホウ素系化合物およ
び/または難溶性ホウ素系化合物が付着あるいは含浸さ
れていてもよい。好ましくは、前記粒子の付着部分より
も内側に、水難溶性ホウ素系化合物及び/又は水溶性ホ
ウ素系化合物が付着されている。例えば、これらの化合
物粉末は、上記ホウ素系化合物含有粒子を接着するため
の接着剤中に含有されている。水溶性ホウ素系化合物等
が別途付着等されていても、接着剤によりコーティング
されることにより、溶出が抑制される一方、接着剤がシ
ロアリにより食された時点で防蟻性能を発揮することが
できる。また、ホウ素系化合物が担体内部にも担持され
ていれば、担持量が増大する点で好ましい。
【0015】担体の表面に、化合物粒子を付着させるに
は、担体に接着剤等を塗布して接着性を付与した後、そ
の担体表面に化合物粒子を接触させるようにすることが
好ましい。このようにして付着されると、化合物粒子が
担体表面において露出されるからである。また、接着剤
中にホウ素系化合物を含有させている場合には、この接
着剤を担体に付与後、接着性を発揮している間(典型的
には半乾燥状態)に、化合物粒子を付与するようにする
ことが好ましい。このような接着剤としては、例えば、
アクリルエマルジョン、ニトリルゴムラテックス、酢酸
ビニルエマルジョン等を使用できる。
【0016】担体の表面積あたりの化合物粒子の付与量
は、ホウ素系化合物として50〜200g/m2である
ことが好ましい。50g/m2未満であると、防蟻効果
が十分に発揮されず、また、200g/m2を超える
と、溶出量が大きくなり、環境負荷が大きくなる場合が
あるからである。より好ましくは、70〜120g/m
2であり、最も好ましくは、約100g/m2である。な
お、担体の表面積とは、担体の外形の表面積であって、
化合物が全体として(但しスポット状等であってもよ
い)付与されている領域の面積をいう。また、担体内部
にもホウ素系化合物を担持させる場合には、全体とし
て、15g/m2〜30g/m2であることが好ましい。
【0017】シート状防蟻剤の製造するために採用でき
る工程を以下に例示する。ガラス繊維メッシュ体に、ホ
ウ酸カルシウム粉末、ホウ酸−PVA(ポリビニルアル
コール)反応物粉末、ホウ酸マイクロカプセル等のホウ
素系化合物含有粒子を、全体の10〜20wt%の割合と
なるように、アクリルエマルジョン、ニトリルゴムラテ
ックス、酢酸ビニルエマルジョンなどの合成樹脂接着剤
を塗布して、半乾燥した状態とする。この半乾燥状態、
すなわち、接着性を有している表面に、粉末あるいは粒
子状の上記各種ホウ素系化合物含有粒子を直接散布し、
乾燥させる。後から散布したホウ素系化合物含有粒子
は、接着剤により被覆されないで粒子自体の表面が露出
されるような状態とする。
【実施例】(実施例1) 試験試料1 ガラス繊維シートにホウ酸カルシウム(水難溶性ホウ素
系化合物)粉末を100g/m2となるように塗布し、
よく乾燥し、ホウ酸カルシウム粒子付着シートを得た。 試験試料2 試験試料1と同様のガラス繊維シートに、ホウ酸亜鉛
(水難溶性ホウ素系化合物)粉末を100g/m2とな
るように塗布し、よく乾燥し、ホウ酸亜鉛粒子付着シー
トを得た。 試験試料3 試験試料1と同様のガラス繊維シートに、ホウ酸(水溶
性ホウ素系化合物)粉末をマイクロカプセル化したもの
を、100g/m2となるように塗布し、よく乾燥し、
水溶出性抑制ホウ酸粒子付着シートを得た。 比較試料 実施例1と同様のガラス繊維シートに、ホウ酸(水溶性
ホウ素系化合物)粉末を100g/m2となるように塗
布し、よく乾燥し、ホウ酸粒子付着シートを得た。
【0018】(実施例2)上記各試料を、5cm×5c
mの大きさに裁断し、これを10枚一組にして、300
mlのビーカーに入れて、更に水を200ml加えてマ
グネティックスターラーで8時間攪拌してホウ素系化合
物を溶脱させ、その後試料を取り出して、60℃に調整
した恒温器中で乾燥した。使用した水は、分析用に保管
した。この溶脱・乾燥操作を合計10回繰り返し行い、
溶脱操作に使用した溶脱水(200ml×10)に含ま
れるホウ素の量を化学分析により測定した。結果を表1
に示す。
【0019】
【表1】 表1に示すように、いずれの試験試料においても、比較
試料に対して顕著に低いホウ素の溶脱率を示した。
【0020】(実施例3)次に、日本木材保存協会規格
第13号(1992)土壌処理用防蟻剤の防蟻効力試験
方法及び性能基準(I)に記載される耐候操作を行った
各試料を、径10mmのガラス製の2本のシリンダーに
挟みこみ、更に、両サイドからそれぞれ25mmの長さ
になるように土壌を詰め込み、その一方からイエシロア
リ職蟻200頭、兵蟻20頭を投入し、この試験容器を
温度28±2℃、湿度70%以上の恒温室に3週間静置
し、シロアリが挟み込んだシートを食い破り、反対側の
シリンダーに貫通するかどうかを調べた。なお、この試
験は、日本木材保存協会規格第13号土壌処理用防蟻剤
の防蟻効力試験方法及び性能基準(I)(1992)に
基づいている。結果を表2に示す。
【0021】
【表2】 表2に示すように、各試験試料は、耐候操作後において
も十分な防蟻効果を備えていたが、比較試料は、不充分
な防蟻性能しか有していなかった。これは、耐候操作に
よって、比較試料に付着していたホウ素系化合物が溶出
してしまったためであると考えられた。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、環境に負荷が少なくか
つ有効な防蟻効果を有する防蟻材を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 1/72 E04B 1/72 Fターム(参考) 2B230 AA05 AA30 CA14 2E001 DH14 EA08 FA21 FA22 GA03 GA08 4H011 AC03 BA01 BB18 BC19 DA06 DA09 DA10 DC10 DD05 DF03 DH02 DH15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】担体と、この担体表面に付着される水難溶
    性ホウ素系化合物を含有する粒子、とを備える防蟻材。
  2. 【請求項2】前記水難溶性ホウ素系化合物は、ホウ酸カ
    ルシウム、ホウ酸亜鉛、ホウ酸アルミニウム、及びホウ
    酸銅からなる群から選択される1種あるいは2種以上で
    ある、請求項1記載の防蟻材。
  3. 【請求項3】担体と、この担体表面に付着される水溶性
    ホウ素系化合物が有機高分子と複合化されて水中での放
    出が抑制された粒子、とを備える防蟻材。
  4. 【請求項4】前記水溶性ホウ素系化合物は、ホウ酸およ
    び/またはホウ酸ナトリウムである、請求項3記載の防
    蟻材。
  5. 【請求項5】前記有機高分子は、メタクリル酸系樹脂あ
    るいはウレタン系樹脂である、請求項3又は4記載の防
    蟻材。
  6. 【請求項6】前記粒子の粒子径が、5μm以上50μm
    以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の防蟻材。
  7. 【請求項7】前記粒子の付着部分よりも内側に、水難溶
    性ホウ素系化合物及び/又は水溶性ホウ素系化合物が付
    着されている、請求項1〜6のいずれかに記載の防蟻
    材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018101221A1 (ja) * 2016-11-30 2018-06-07 すてきナイスグループ株式会社 ホウ酸含有のコーティング溶剤、接着溶剤及びホウ酸粉、ホウ酸含有物の付着固定処理方法
JP2019070065A (ja) * 2017-10-06 2019-05-09 古河電気工業株式会社 難燃防蟻組成物、電力ケーブルおよびその製造方法

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