JP2003125601A - 可搬式小型耕耘機 - Google Patents

可搬式小型耕耘機

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JP2003125601A
JP2003125601A JP2001323726A JP2001323726A JP2003125601A JP 2003125601 A JP2003125601 A JP 2003125601A JP 2001323726 A JP2001323726 A JP 2001323726A JP 2001323726 A JP2001323726 A JP 2001323726A JP 2003125601 A JP2003125601 A JP 2003125601A
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cultivator
rotary
small
portable small
frame
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Kagefumi Maruno
影文 丸野
Takeshi Matsushita
雄 松下
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Bummei Noki KK
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Bummei Noki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】棚枠栽培方法における棚枠内の培土を細かく粉
砕し、かつ反転させるのに適し、その操作が極めて単純
で、安全性に優れ、小型・軽量で可搬性に優れた簡易の
可搬式小型耕耘機を創作すること。 【解決手段】耕耘爪をロータリー爪とし、エンジンなど
の動力源による動作をロータリー爪のみとし、耕耘機基
枠の前後左右に自由車輪を設け、U字形枠材の上端面で
自由車輪を支持させ、4つの自由車輪をU字形枠材の上
端面で案内するようにし、ロータリー爪の昇降を人手操
作によるものとし、ロータリー爪の昇降とロータリー爪
の昇降駆動を連動させて、ロータリー爪が上昇したとき
ロータリー爪の駆動が自動停止するようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特殊用途の可搬式小
型耕耘機に関し、イチゴや花などの比較的低い植物を栽
培する棚枠栽培における棚枠内の培土の耕耘作業を簡
易、容易、安全にかつ能率的に行うことができるもので
ある。
【0002】
【従来技術】近年、園芸作物の集約性を一層向上させる
栽培方法として、合成樹脂のシート(例えばビニールシ
ート)で覆ったハウス栽培が盛んになっている。他方、
イチゴなどの背丈の低い作物の手入れ作業、収穫作業
は、腰や膝を曲げた姿勢での作業であるので、非常に重
労働で、作業の能率性が悪い。この問題を解消する栽培
方式として、棚に断面U字形の枠材1(図1)を縦に繋
いで長い(全長数十メートル以上)棚枠を作り、これに
肥沃な培土を入れて上記作物を栽培する栽培方法が普及
している。上記棚枠は、図1に示すように断面U字形の
発泡樹脂製の枠材1を用いるのが一般的であるが、通常
のプラスチック製のU字形の枠材2(図2)を用いる場
合もある。これらの棚枠栽培方法ではU字形枠材1,2
の底部に温水パイプを埋設することで、栽培棚枠内の培
土の温度を直接コントロールし、植物の成長を促進する
ことができる。このようにして行う棚枠栽培方法では、
U字形の枠材1内の培土を繰り返し使用するには、収穫
後は培土を十分に耕し、反転させ、かつ残存する植物の
根を完全に除去することが必要である。これらに用いら
れる棚枠のU字形の枠材1、枠材2のサイズは様々であ
るが、図示の例では、外幅が460mm、高さ170m
m、長さが1200mmで、設置高さが1mである。こ
のために、上記の培土の耕耘に通常の作業機(耕耘機な
ど)を適用することができず、培土の耕耘作業は人手で
行っている。このように腰高の高さに設置された棚枠を
構成するU字形の枠材内の培土を手作業で耕す作業は、
比較的小さい作業具を用いて片手で行う他はないので、
非常にきつい作業であり、かつ極めて作業能率が悪い。
特にこのようなイチゴや花などの栽培作業の作業者は高
齢者が殆どであることからこの問題を解消するための新
たな耕耘機の開発が求められている。この腰高の棚枠栽
培用耕耘機は、断面U字形の枠材1が幅狭で、強度に劣
るので、これに支えられ、かつ棚枠間の乗換えを容易に
行える程度に軽量であることが必要であり、また、棚枠
から転落する可能性がないこと、さらに操作の安全性が
極めて高いことが必要である。
【0003】通常の田畑を耕す耕耘機としては、乗用ト
ラクタ、ハンドトラクタが一般的であるが、他方、地面
に設置した枠の培土を耕耘するための特殊な耕耘機とし
て、例えば実開昭64−32005号公報に記載された
ものがある。このものは、図12(a),(b)に示す
ようにイチゴあるいは生花用の花を栽培する作物栽培ベ
ッド(地面に設置した枠)内の培土を耕すのに適したも
のであり、小型耕耘機のフレームの前部と後部とに設け
た車軸の両端部にガイドローラを設けてあって、栽培ベ
ッドの側壁上をこのガイドローラが転動するものであ
る。そして、この両車軸の間の所定位置に回転する耕耘
爪を設けてあり、この耕耘爪が培土に対して前進方向に
回転することで、小型耕耘機を前進させるものである。
作業者は耕耘機のハンドルを把持して、作物栽培ベッド
内を歩行しながら耕耘作業を行い、ハンドルレバー操作
によって耕耘機を操作する。したがって、仮に、これを
さらに小型にしても、腰高の棚枠内培土の耕耘機として
使用することはできない。
【0004】また、作物栽培ベッド内の培土を耕すの
に、作物栽培ベッド内に作業者が入ることなしに耕すこ
とのできる耕作装置(耕耘機)が、特開昭63−287
401号に記載されている。このものは、図13に示す
ように、耕耘機のフレームの前方と後方とに走行輪を設
け、これら走行輪を作物栽培ベッドの突出した両側板の
上端縁に載せ、この前方あるいは後方のいずれか一方の
走行輪をエンジンの駆動力に回転駆動させて走行させる
ようにしたものである。しかし、この耕耘機では、作業
者が作物栽培ベッド内に入って操作するようなことがな
いので、耕した培土を踏み固めたり足跡が残るなどの問
題はないが、駆動輪による自走体であるので、仮にこれ
を小型にしても、重量が過大で、危険性がある。したが
って、腰高の棚枠栽培用の耕耘機として使用することは
できない。
【0005】
【解決しようとする課題】そこで、この発明は、棚枠栽
培方法における棚枠内の培土を細かく粉砕し、かつ反転
させるのに適し、その操作が極めて単純で、安全性に優
れ、小型・軽量で可搬性に優れた簡易の可搬式小型耕耘
機を創作することをその目的とするものである。
【0006】
【課題解決のために講じた手段】上記目的達成のために
開発した新規の可搬式小型耕耘機は次の事項を基本構成
とするものである。 (イ)耕耘爪をロータリー爪としたこと、(ロ)エンジ
ンなどの動力源による動作をロータリー爪のみとしたこ
と、(ハ)耕耘機基枠の前後左右に自由車輪を設け、U
字形枠材の上端面で自由車輪を支持させ、4つの自由車
輪をU字形枠材の上端面で案内すること、(ニ)ロータ
リー爪の昇降を人手操作によるものとし、ロータリー爪
の昇降とロータリー爪の昇降駆動を連動させて、ロータ
リー爪が上昇したときロータリー爪の駆動が自動停止す
るようにしたこと。
【0007】
【作用】ロータリー爪を動力で駆動して耕耘するのであ
るから、棚枠を構成するU字形枠材内の培土は細かく砕
かれ、かつ反転される。また、残存する植物の根はロー
タリー爪によってかきあげられて培土表面に投げ出され
る。そして、培土表面に投げ出された植物の根を拾い集
めることで、これの除去作業を簡単、容易に行うことが
できる。ロータリー爪が培土を耕すときの抵抗で、可搬
式小型耕耘機に対する前方への推進力を生じる。他方、
可搬式小型耕耘機は、前後左右の車輪がU字形枠材の上
端面を走行するから、その走行抵抗が極めて小さい。し
たがって、可搬式小型耕耘機は、これを少し助勢するこ
とで前進し、少し抑制することで停止する。それゆえ、
その前進、停止は作業者の助勢力の加減によって簡単に
操作される。腰高の高さを走行する可搬式小型耕耘機を
軽く押してその走行を操作する作業は極めて容易であ
る。また、駆動車輪による走行ではなく、作業者の手押
しによって、自由車輪がU字形枠材の上端面を転動しな
がら走行するのであるから、操作ミスに対してはフェイ
ルセーフであり、したがって安全性が極めて高い。ま
た、ロータリー爪のみをエンジンなどの動力源で駆動す
るものであるから、エンジンのなどの動力源の出力容量
を最小限のものにすることができ、また、動力源による
駆動機構が極めて単純であり、さらに、小さな動力源で
ロータリー爪を駆動するだけであるから可搬式小型耕耘
機のフレームの強度、剛性を必要最小限度に止めること
ができる。したがって、当該耕耘機は極めて、小型・軽
量のものになる。さらに、ロータリー爪の昇降を作業者
の手操作で行い、このロータリー爪の運転、停止の操作
をその昇降に連動させるので、作業者が耕耘機から手を
放すと自動的に耕耘作業が停止し、押し下げると耕耘作
業が開始されるので、その運転操作は極めて単純であ
り、かつ安全である。
【0008】
【実施態様1】実施態様1は、自由車輪をゴム車輪とし
たことである。
【0009】
【作用】車輪がゴム車輪であるから、U字形枠材の上端
面を車輪の走行によって損傷することが防止され、ま
た、U字形枠材の繋ぎ目などの凹凸を衝撃なしにスムー
ズに乗り越えて走行することができる。
【0010】
【実施態様2】実施態様2は、上記自由車輪をフランジ
付き車輪としたことである。
【0011】
【作用】自由車輪がフランジ付き車輪(例えば鉄道車両
の車輪などのようなフランジ付き車輪)であるから、こ
の車輪がU字形枠材の上端面部から脱輪することはな
い。この実施態様2は、U字形枠材の上端面に沿って、
当該上端面を確実に走行させるための案内機構の望まし
い実施態様であるが、フランジ付き車輪による代わり
に、耕耘機基枠の前後左右に、U字形枠材の上端内側面
を転動する案内輪を設けて、上記脱輪を防止することも
できる。
【0012】
【実施態様3】実施態様3は、上記自由車輪の左右方向
位置を調整可能にしたことである。
【0013】
【作用】車輪は自由車輪であって駆動機構とは関わりが
ないので、その左右方向位置を調整可能にすることに問
題はなく、左右方向位置を調整することによって、様々
な幅のU字形枠材に容易に対応することができる。
【0014】
【実施態様4】実施態様4は、動力源をガソリンエンジ
ンとしたことである。
【0015】
【作用】動力源がガソリンエンジンであるから、所要動
力を得るための動力源を軽量化し、可搬式小型耕耘機全
体が可及的に軽量化される。また、電源コードなどのよ
うな当該耕耘機の移動を束縛するものがないから、これ
を人手で持ち運んで棚枠から棚枠へ、容易に移動させる
ことができる。
【0016】
【実施態様5】実施態様5は、エンジン等の動力源によ
ってロータリー爪をベルト伝動機構を介して駆動し、当
該ベルト伝動機構にテンションクラッチを設け、このテ
ンションクラッチをロータリー爪の昇降動作によって制
御することである。
【0017】
【作用】エンジン等の動力源によるロータリー爪の駆動
機構、ロータリー爪の運転制御とロータリー爪の昇降操
作との連動機構が極めて単純な伝動機構で構成されるの
で、これらの機構が軽量化され、かつ製作コストが低減
される。
【0018】
【実施態様6】実施態様6は、ロータリー爪の先端をロ
ータリー軸の軸方向に傾斜させたことである。
【0019】
【作用】ロータリー爪の先端をロータリー軸の軸方向に
傾斜させているので、隣接するロータリー爪の間を斑無
く細かく耕耘することができ、したがって、残存する植
物の根を確実に掘り起こして後方に跳ねあげることがで
きる。
【0020】
【実施態様7】実施態様7は、可搬式小型耕耘機基枠の
前部にロータリー爪を設け、エンジン等の駆動源を後部
に設けたことである。
【0021】
【作用】可搬式小型耕耘機枠の前部にロータリー爪があ
るので、片手でこれを昇降操作し、他の片手で前方に押
しながら耕耘作業をする上で、ロータリー爪が走行方向
前方にあるので、ロータリー爪を昇降させる操作を容易
に行うことができる。
【0022】
【実施例】次いで図面を参照しながら実施例を説明す
る。この実施例におけるU字形枠材1は、図1に示す発
泡樹脂製で、底及び側壁の厚さがほぼ30mmのもので
ある。U字形枠材1を支持する棚5(図3)は、金属製
パイプ4を組んで構成されたものであり、幅51mm、
全長50mである。また、U字形枠材1に通称マルチ1
a(図4)を敷き、さらにその上に吸水、保水のために
不織布1bを敷いて、培土1cを入れている。この培土
1cの厚さはほぼ120mmである。そして、直径20
mmの温水パイプ2dを底に敷設している。したがっ
て、可搬式小型耕耘機による耕耘深さは、最大90mm
である。この実施例では、可搬式小型耕耘機の動力源と
して1.4馬力のガソリンエンジンを搭載したものであ
る(因みに、このガソリンエンジンの重量はほぼ9.4
kg)。この可搬式小型耕耘機は、パイプ材による四角
な基枠10(図5)の左右両側に逆U形の手押し枠11
を溶接して固着してある。他方、基枠10の前後左右に
おいてその内側にフランジ付き自由車輪12を設けてい
る。この自由車輪12は円盤状のフランジ12aをその
一端に備えていて、このフランジ12aによって枠材1
の上端内側面によって案内される。また、この自由車輪
12はアルミ合金などの軽金属製のものでも特に問題は
ないが、この例は、図6に示すように金属ブッシュ12
bを芯材とした硬質ゴム製のものである。車軸13に螺
合させた位置決めスリーブ13aと軸端の押えナット1
3bとで自由車輪12の金属ブッシュ12bを挟んで車
軸13を固着し、この車軸13を基枠10のブラケット
にベアリング(図示略)を介して回転自在に支承させて
いる。この金属ブッシュ12bにボールベアリングを嵌
合させ、当該ボールベアリングを介して基枠10のブラ
ケットに車軸13を固着した支持機構を採用することも
できる。図示の例では、位置決めスリーブ13aを回し
てその位置を左右に調整することによって、自由車輪の
左右方向位置をU字形枠材1の幅に応じて調整できる
が、自由車輪の左右方向位置を調整可能にしない場合
は、金属ブッシュ12bにボールベアリングを嵌合さ
せ、当該ボールベアリングを介して固定車軸に回転自在
に支承させればよい。図9に示されているように、支持
ブラケット28に固定された支持スリーブ29に中間軸
30が回転自在に支承されており、この中間軸30の両
端にケーシング20の左右側壁20aがベアリング30
aを介して回動自在に支持されている。これにより、ケ
ーシング20の後部が中間軸30によって基枠10の前
部に上下方向に揺動自在に支持されている。また、この
ケーシング20にロータリー爪21のロータリー軸22
が軸受を介して回転自在に支承されている。なお、ロー
タリー爪21をU字形枠材1の幅に応じたものに交換す
るか、あるいはロータリー爪21の耕耘幅を調整可能に
することによって、U字形枠材1の幅の違いに対応す
る。ロータリー軸22の一端がケーシング20の側壁の
外に突出しており、この突出端に被駆動スプロケット2
2aが固定されており、他方、上記中間軸の一端に駆動
スプロケット31が固定されていて、この駆動プロケッ
ト31と上位被駆動スプロケット22aとの間にチェー
ン32が巻き掛けられている。このチェーン32はチェ
ーンケース33によってカバーされている。ロータリー
軸22がケーシング20とともに中間軸30を中心にし
て上下に揺動するので、ロータリー軸22と中間軸30
の被駆動スプロケット22aの軸間距離はこの揺動に関
わらず一定である。したがって、チェーン32によって
ケーシング20の上記揺動が阻害されることはない。
【0023】他方、基枠10の後部に小型ガソリンエン
ジン40(図10)を搭載している。このガソリンエン
ジン40の出力軸のプーリー41と上記中間軸30のプ
ーリー42との間にVベルト43を巻き掛けている。中
間軸30の一端にスプロケット31が固着され、多端に
プーリー42が固着されているので、エンジンの駆動力
はVベルト43、プーリー42、中間軸30、駆動スプ
ロケット31、チェーン32、被駆動スプロケット22
aを介してロータリー軸22に伝達される。上記Vベル
ト43は、テンションローラー43aによって押さえら
れていて、これによってテンションクラッチが構成され
ている。テンションローラー43aはクランクレバー
(図示略)、リンク機構等の適宜の支持機構に取り付け
られており、このクランクレバーなどの支持機構を、適
宜の機構を介して上記ケーシング20の上下方向揺動
(ロータリー爪21の昇降とともに)に連動させるよう
にしている。ケーシング20の前面には、U形の操作ア
ーム25が固着されており、これを把持して持ち上げる
と、ケーシング20が中間軸30を支軸にして上方へ揺
動して、ロータリー爪21が持ち上がり、これに連動し
て上記テンションクラッチが切れてロータリー爪21の
回転が停止する。他方、操作アーム25を引き下げる
と、ケーシング20が中間軸30を支軸にして下方へ揺
動して、ロータリー爪21が降下し、これに連動して上
記テンションクラッチが入り、ロータリー爪21が回転
する。このときのロータリー爪21による最大耕耘深さ
は、ケーシング20の下方向位置をストッパーで規制す
ることによって正確に規定されるので、ロータリー爪2
1によって不織布1b等が損傷されることはない。な
お、下方向位置を規定するストッパを省略するために、
操作アーム25が基枠10に当接して、ケーシング20
の下方向位置を規制するようにしてもよい。
【0024】なお、ロータリー爪21の昇降操作によっ
てリミットスイッチ(図示略)をON/OFFさせるよ
うにし、他方、ロータリー爪21の駆動機構に摩擦クラ
ッチ、電磁クラッチ等のクラッチを介在させて、これを
電磁的に係脱させるようにしても良い。また、駆動源と
して電動モータを使用する場合は、上記リミットスイッ
チのON/OFFによって電動モータの電源回路をON
/OFFさせるようにすれば良い。ロータリー爪21に
ついては、U字形の枠材1内の培土を満遍なく粉砕でき
るように、U字形の枠材1内面の断面形状に合わせたも
のを使用する。すなわち、図7に示すようにU字形の枠
材1内面の断面形状が四角である場合は、中央及び左右
両端のロータリー爪21の長さを同じにすればよいが、
U字形の枠材1内面の断面形状が文字通りU字形である
場合は、図8に示すように左右両側のロータリー爪21
bの長さを中央の爪21aよりも短くする。また、ロー
タリー爪21の先端を図示のように横方向に略45度傾
斜させて、耕耘斑を生じないようにしている。図10に
示すロータリー爪21は、その中央の爪21cが最も長
い。これはU字形の枠材1内の中央部分を最も深く耕
し、その両側を浅めに耕すこと(図10(b)参照)が
望ましい場合に適用されるものである。ロータリー爪2
1が培土に対して正回転(図11の矢印方向)に回転す
ることで、ロータリー爪21に作用する培土による抵抗
によって、U字形の枠材1に対して前方への推進力が作
用する。この推進力はロータリー爪21の回転速度、爪
の形状、培土の硬さなどによって左右されるが、この可
搬式小型耕耘機の走行抵抗にほぼ見合う程度のものであ
る。したがって、作業者が可搬式小型耕耘機を軽く押し
ながら走行させることができ、引き止めることによって
容易に停止させることができる。なお、ケーシング20
の中間軸30による上下揺動機構について、オーバーセ
ンター機構(中立点を通過することで、付勢バネによっ
てケーシング20を上方、又は下方のいずれかの方向に
付勢する付勢機構)を設けることによって、耕耘作業を
手放しで行うことができ、他方、ケーシング20の跳ね
上げ操作を容易にすることができる。ただし、この場合
は、作業者が不用意に手を耕耘機から手を放したとき
に、耕耘機が前進を続けることになるので、フェイルセ
ーフではなくなる。
【0025】
【発明の効果】この発明の可搬式小型耕耘機は、極めて
小型、軽量であるので、棚枠栽培方法における枠材へ載
せ、あるいは枠材から下ろす作業を安全容易に行うこと
ができる。また、この可搬式小型耕耘機の車輪は自由車
輪であり、動力で駆動されるものではなく、この自由車
輪を枠材の上端面を走行させるものであるから、走行抵
抗が小さく、したがって、ロータリー爪を下ろしてこれ
を駆動するときの、ロータリー爪による引っ張り力と作
業者の助勢力とによって推進させながら耕耘作業を行う
ものであるから、可搬式小型耕耘機が一人で走行するこ
とによる危険性はなく、したがって、耕耘作業を安全に
行うことができる。また、作業者がロータリー爪を昇降
させ、このロータリー爪の昇降に連動させてロータリー
爪の回転駆動を制御するので、作業者が可搬式小型耕耘
機から手を放すと、直ちに耕耘作業が停止するので、こ
の意味においても安全性が高い。以上のような発明によ
る可搬式小型耕耘機を用いることによって、棚枠内の培
土の耕耘作業を安全、容易、かつ能率よく行うことがで
きる。また、残存する植物の根をロータリー爪によって
培土表面にかき上げるので、残存する根の収集、廃棄作
業を簡単容易に行うことができ、したがって、培土を入
れ替えることなしに、繰り返し栽培することができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】は、棚枠栽培方法に用いられる枠材の一例の斜
視図である。
【図2】は、枠材の他の一例の斜視図である。
【図3】は、栽培棚枠の一例の斜視図である。
【図4】は、培土を入れた枠材の断面図である。
【図5】は、この発明の実施例の斜視図である。
【図6】は、フランジ付き自由車輪の断面図である。
【図7】は、図1の枠材とこれに適したロータリー爪と
の関係を示す断面図である。
【図8】は、図2の枠材とこれに適したロータリー爪と
の関係を示す断面図である。
【図9】は、図5の実施例における中間軸に支承された
スプロケット及びプーリーの断面図である。
【図10】(a)は、第2の実施例のローター駆動機構
の平面図であり、(b)は、第2の実施例の正面図であ
る。
【図11】は、ロータリー爪の回転方向と、走行との関
係を示す側面図である。
【図12】は、従来の棚枠栽培方法に用いられている手
押し式の小型耕耘機を示すもので、(a)はその概略側
面図、(b)はその一部拡大正面図である。
【図13】は、従来の棚枠栽培方法に用いられている自
走式の耕作装置の概略側面図である。
【符号の説明】
1,2:U字形枠材 4:金属製パイプ 5:棚 10:基枠 11:手押し枠 12:自由車輪 13:車軸 20:ケーシング 21:ロータリー爪 22:ロータリー軸 22a:被駆動スプロケット 25:操作アーム 28:支持ブラケット 29:支持スリーブ 30:中間軸 31:駆動スプロケット 32:チェーン 33:チェーンケース 40:ガソリンエンジン 41,42:プーリー 43:Vベルト 43a:テンションローラー 44:ボルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イチゴや花などを栽培する棚枠栽培の棚枠
    内の培土を耕す小型耕耘機において、 上記耕耘機に培土を耕すロータリー爪を設け、当該ロー
    タリー爪の回転駆動をエンジンなどの動力源によって行
    うようにし、 かつ、耕耘機基枠の前後左右に自由車輪を設け、棚枠を
    構成するU字形枠材の上端面に自由車輪を載せて耕耘機
    を支持し、 上記自由車輪をU字形枠材の上端面を案内走行させると
    ともにロータリー爪の昇降を人手操作によるものとし
    て、ロータリー爪の昇降とロータリー爪の昇降駆動とを
    連動させ、ロータリー爪が上昇したときロータリー爪の
    駆動が自動停止するようにした可搬式小型耕耘機。
  2. 【請求項2】上記耕耘機基枠の前後左右の自由車輪がゴ
    ム車輪である請求項1の可搬式小型耕耘機。
  3. 【請求項3】上記耕耘機基枠に設けた前後左右の自由車
    輪をフランジ付き車輪とした請求項1の可搬式小型耕耘
    機。
  4. 【請求項4】上記耕耘機基枠の自由車輪の左右方向位置
    を調整可能にした請求項1乃至請求項3の可搬式小型耕
    耘機。
  5. 【請求項5】上記ロータリー爪の動力源がガソリンエン
    ジンである請求項1乃至請求項4の可搬式小型耕耘機。
  6. 【請求項6】上記ロータリー爪を駆動するエンジンなど
    の動力源によってロータリー爪をベルト伝動機構を介し
    て駆動し、当該ベルト伝動機構をテンションクラッチと
    し、このテンションクラッチをロータリー爪の昇降動作
    によって制御するようにした請求項1乃至請求項5の可
    搬式小型耕耘機。
  7. 【請求項7】上記ロータリー爪の先端をロータリー軸の
    軸方向に傾斜させている請求項1乃至請求項6の可搬式
    小型耕耘機。
  8. 【請求項8】上記耕耘機基枠の前部にロータリー爪を設
    け、エンジン等の駆動源を後部に設けた請求項1乃至請
    求項7の可搬式小型耕耘機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101425908B1 (ko) * 2013-10-07 2014-08-05 윤충식 고설재배용 베드의 배토용 쇄토장치
KR101740237B1 (ko) * 2015-01-13 2017-05-26 주식회사 한일솔라텍 고설재배장치용 전동경운기
KR101759069B1 (ko) * 2015-09-14 2017-07-19 주식회사 아세아텍 고설재배용 쇄토장치
KR101776197B1 (ko) * 2015-08-21 2017-09-11 민영준 고설재배용 쇄토장치

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