JP2003120500A - 小電力用案内板付垂直軸型風車 - Google Patents
小電力用案内板付垂直軸型風車Info
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Abstract
率の優れた小電力用発電用風車を提供すること 【解決手段】 垂直回転軸を有し、該垂直回転軸を中心
に回転する複数枚の羽根を有する垂直軸型風車におい
て、風向に対して前記垂直軸型風車の前方に風車の半面
を覆うように設置された遮蔽板と、前記垂直軸型風車の
後方に風車の他の半面を覆うように設置された集風板か
らなる案内板を備えることを特徴とする小電力用案内板
付垂直軸型風車。
Description
して主として頻度の高い特定の方向からの風を集め効率
的に発電できる小電力風力発電用風車に関する。
光発電等と並んで典型的な自然エネルギーの利用形態で
ある。風力を発電に利用するにあたっては、風況状況の
調査とそれに基づいた適地の選定が必要である。発電に
適した場所の選定が行われれば、日中の太陽光が得られ
る時間しか発電できない太陽光発電装置よりも発電装置
としての有効性は高い。このようなことから風力発電に
適した地域では、多くの風力発電装置が設置されてい
る。
複数の種類があり、弓状の羽根を垂直に複数枚組み合わ
せたダリウス型や、プロペラ型、また、垂直の回転軸の
周囲に円弧状の羽根を取り付けたサボニウス型、同じく
垂直の回転軸の周囲に複数枚の羽根を取り付けたクロス
フロー型等がある。
車の応答特性は異なり、供給される風の速度と風車の羽
根周速度の比の関係で見ると、ダリウス型やプロペラ型
では周速比(羽根周速度/風速)が大きいが、サボニウ
ス型やクロスフロー型では、周速比が小さい。すなわ
ち、前者は、揚力型で風速より速い羽根周速で使用さ
れ、後者は抗力型で風速より遅い羽根周速で使用される
事が多い。しかしながら、抗力型の風車はトルクが大き
いことから、風速が小さくても発電するような用途に適
しているといえる。すなわち、前者のものが、風速5m
/sec以上で使用されるのに対し、後者の物は3m/
secの風速でも発電できるという特徴を有している。
電力用の設備には、風況調査結果による適地の選定と6
m/sec以上の風速での発電に適したプロペラ型風車
が比較的多く使用されている。しかし、このプロペラ型
風車は、風向に対する制御や高風速時でのプロペラ回転
軸の回転速度の調整や制止装置が必要になるといった使
用上の留意点がある。
る関心の高まりを背景に、このような電力用の大規模な
発電装置ばかりでなく、一般の市街地等においても得ら
れる低速の風を利用する試みが積極的に行われている。
このような低速領域の風による発電に対しては垂直の回
転軸の周囲に羽根を取り付けたサボニウス型やクロスフ
ロー型が適用されている。この型の風車はプロペラ型と
異なり、風に対する方向制御や回転速度の調整等の問題
がないが、受風面の半分は回転力の源になるが、残りの
半分は回転を抑制するように働いてしまうという問題が
あった。即ち、多数の羽根が回転軸を中心として回転し
ているので、特定の位置にある羽根には向かい風とな
り、また、別の位置にある特定の羽根には追い風となっ
て作用する。従って、低速の風を利用する発電機として
は、このような問題点を解決し、発電効率の向上が要求
されていた。
発電装置は、絶えず強い風が供給される特殊な地域に限
らず、風力の小さい市街地等の小型風力発電装置として
適している垂直軸型風車を用いて、市街地内等でも使用
可能な発電効率の優れた小電力用小型風力発電装置を提
供し、これまでほとんど利用されることがなかった低速
の風を利用し、風力エネルギーを有効に活用することを
目的とする。
め、本発明者は、垂直回転軸を有し、該垂直回転軸を中
心に回転する複数枚の羽根を有する垂直軸型風車におい
て、風向に対して前記垂直軸型風車の前方に風車の半面
を覆うように設置された遮蔽板と、前記垂直軸型風車の
後方に風車の他の半面を覆うように設置された集風板か
らなる案内板を備えることを特徴とする小電力用案内板
付垂直軸型風車を発明した。この案内板により、風を中
央の風車に集めると同時に羽根の進行方向に対して向か
い風となって風車の回転の抑制作用を生じる領域の風を
遮蔽し、風力を効率的に利用することができる。
車において、案内板の偏向角を特定の角度に設定するこ
とにより、最も効率良く発電できる案内板の偏向角を見
出した。即ち前記案内板の偏向角を10°〜15°とす
ることを特徴とする小電力用案内板付垂直軸型風車であ
る。
垂直軸型風車を垂直軸型風車の一種であるクロスフロー
型風車の例を用いて図面を基に詳細に説明する。
風車に用いられるクロスフロー型風車及び案内板の斜視
図であり、図2は平面図である。図1、2において1は
クロスフロー型風車であり、2は該風車の中心に設けら
れた垂直な回転軸である。3は回転軸2の両端に固定さ
れた2枚の円盤状の端板であり、4は両端板3のほぼ中
央に回転軸に垂直に設けられた仕切り板である。端板3
と仕切り板4の間には複数枚の回転軸方向に延びる縦長
の羽根5が回転軸2から所定の距離を置いて配置されて
いる。羽根5は前記回転軸2を中心として回転する。両
端板3と仕切り板4及び羽根5は全体として外観略円筒
状を成しており、これが所謂クロスフロー型風車と呼ば
れる風車である。図2には軸受取り付けビーム及び補強
ビームが図示されているが、図1では省略した。羽根5
は水平断面は所定の半径でカーブを描く扇又は円弧状で
あり、円筒を垂直な面で等分割した形状で、端板3と仕
切り板4の円周を結んでなる円筒の側面と一定の接触角
度を有して、両端板3及び仕切り板4の間に複数枚設置
されている。
車の前方に配置され、クロスフロー型風車の受風面の約
半分を覆う遮蔽板である。遮蔽板6は風車の前進羽根に
向かい風が当たるのを防ぐため、円筒状風車の軸を中心
として円筒状風車の左右どちらか半分(風向に対して向
かい風となる前進羽根がある方の約半分)覆うように設
置される。7は前記風向に対して、前記クロスフロー型
風車の後方に配置され、前記クロスフロー型風車の他の
約半分を覆う集風板である。集風板7は風車の受風面の
外側を流れる風を取り込んで、その風を風車内に流す働
きがあるので、風車の半径より大きく作られ、風車の受
風面より外側に突出している。遮蔽板6と集風板7を合
わせて以後案内板と呼ぶ。案内板は円筒を垂直な面で分
割した形状で、水平断面円弧状の縦長の矩形の板であ
る。案内板の機能は風を遮蔽することと、風を集めるこ
とであり、円弧状が望ましいが、前記の機能があれば他
の形状でもよい。
の風車でプロペラ型の風車と異なり低風速の領域でも十
分に風力発電に適しており、市街地等の風の強くない場
所でも小型の風力発電装置としての適用性がある。しか
し、風のエネルギーを受けて風車が回転する際、風向に
対して追い風となり、風車を回転させる方向に作用する
羽根と、逆に風向に対して向かい風となり、風車の回転
を抑制する方向に作用する羽根がある。すなわち、羽根
は回転軸を中心に回転しており、回転軸を対称軸として
羽根は逆方向に進行する。風向に対して前進する羽根が
あれば、その対称にある羽根は逆に後退する。風向に対
して前進する羽根には風は向かい風となり、回転を抑制
させるように作用し、逆に風向に対して後退する羽根に
は追い風となり、回転を加速させるように作用する。ま
た、羽根は円筒側面に対し一定の角度で傾斜しており、
かつゆるいカーブの円弧を描いており、羽根が風の方向
に対して前進する場合は羽根の凸面に風が作用し、羽根
が風の方向に対して後退する場合は羽根の凹面に風が作
用する。風が羽根の円弧の内側即ち凹面に当たる場合は
風車を回転させる側に力が作用するが、円弧の外側即ち
凸面に当たる場合は風車を逆回転させる側に力が働き、
風車の風に対する回転力を著しく阻害する。即ち外形略
円筒状の前記クロスフロー型風車においては、回転軸を
対称にして、円筒の約半分の羽根が風車を回転させる方
向に作用する場合、他の約半分の羽根は逆に回転を抑制
する方向に作用する。従って、本発明では、羽根の回転
を阻害する、即ち風向に対して前進する羽根に当たる風
を遮蔽するための遮蔽板を風車の前方に風車の受風面の
半分を覆う様に設置して風を遮蔽し、風車の回転を阻害
する風の作用を抑制し、風車の回転方向、即ち風向に対
して後退する羽根のみに風が当たるようにする。同時
に、風車の後方にも風車の他の半分を覆う様に集風板7
を設置し、逆方向から吹く風に対しては前進する羽根に
風が当たるのを遮り、風車に逆回転の力が働くのを防止
すると供に、特定の風向からの風に対しては、風を捕ら
えて、そのカーブによって風の方向を変え、クロスフロ
ー型風車に風が流れるように働かせる。即ち、遮蔽板6
および集風板7は風車の直径の曲率半径より大きい曲率
でカーブし、板の幅が風車の半径より大きく、風車の外
側まで突出しているので、風車の外側を流れる風を捕ら
えて、風の方向を変えて風車の方に集めることができ
る。本発明の垂直軸型風車は最もエネルギーのある卓越
風向を利用するため、卓越風向に向けて設置される。以
下、実験により本発明の効果を詳細に説明する。
あるクロスフロー型風車を使用して風洞実験を行った。
図2に本実験に使用したクロスフロー型風車及び案内板
の形状、図3に設置状況を示す。使用した風車は直径D
(=180mm)、高さはH(=180mm)である。
羽根の枚数は12枚、羽根の長さ1/5D、羽根の曲率
半径1/3D、羽根の取り付け角度40°である。本実
験では案内板を1/4円弧形状とし、円弧半径は風車半
径の1.5倍(半径135mm、厚さ2mm)とした。
前者は一本の円管から2組の案内板を製作できることか
ら選択した値である。後者は、円弧半径が大きい場合に
は、風車の大きさに比べて全体構造が過大とならない範
囲として選んだ値である。案内板(遮蔽板及び集風板)
は風車回転軸と同じ中心を持つ風車直径の1.1倍(直
径198mm)の円周上に起点を持ち、この起点で円周
と案内板円弧が接線を共有するように取り付けた場合を
’とし、同じ案内板で、この起点における円弧の接
線が円周接線と10°をなす角度に設置した場合を
’、同様に20°の場合を’とし、これらの角度
をγSとして案内板開き角と定義する。さらに、図3に
示すように案内板の風向に対する角度を偏向角γOで定
義する。
1は風車、12はトルクセンサー、13はモーター、1
4は風洞である。先ず初めに風車単独の場合の特性を調
べ、次に同じ条件下で固定した案内板内に風車を設置し
て風車の性能試験を行った。性能試験は、風速Vを一定
値7.4m/sに保ち、風車回転数N(rpm)を変化
させた時の出力トルク(Nm)を測定し、特性を評価し
た。風車特性は、一般に用いられている周速度係数λ、
風車基準の出力係数Cpで性能を評価した。なお、周速
度係数λ、出力係数Cpは下式、により得られる。 Cp=Tω/[(ρ/2)V3・H・D]‥‥‥‥ λ=(Dω/2)/V ‥‥‥‥ ここでTはトルク、ωは風車の回転角速度(rad/
s)、ρは空気密度(kg/m3)、Vは風速である。
Hは風車の高さ、Dは風車の直径である。
3参照)γS=0°、γS=10°、γS=20°の場
合で偏向角γOによる出力係数Cpの特性を示す。これ
らのグラフからいずれの場合も風車単独の場合よりも高
い出力係数Cpが得られることがわかる。また、案内板
6の開き角γSに係わらず、偏向角γOの増と供に出力
係数Cpは高くなり、再び低下傾向を示している。これ
は本実験範囲に適切な偏向角γOが存在することを示す
ものである。
板7)の偏向角γOは風向に対して角度10〜15°程
度ずれた位置が最も出力係数Cpが高くなることがわか
る。ちなみに案内板がない場合のCpは最大で0.13
である。案内板のある場合、出力係数Cpの最大値は
0.25に達する。また、図8に、案内板の開き角γS
に対する出力係数のピーク値Cpmaxを、偏向角γO毎
に示す。図中の白抜きの記号は、式から算出した値
で、風車の投影面積を基準として求めた出力係数であ
る。比較のために、風車単独の場合の出力係数を併記し
てある。風車投影面積基準の出力係数ピーク値は、いず
れの場合も、風車単独の約2倍を示している。特に、偏
向角γO が10°〜15°の範囲では、遮蔽板6によ
る風車の前進羽根の部分に対する抵抗軽減と、集風板7
による風車を避けて通過しようとする気流の集風が最も
効果的に作用している領域と考えられる。この時最も大
きいピーク値が得られるのは案内板の開き角γS=10
°の場合であることが図よりわかる。図より案内板の開
き角γSは0°〜20°が望ましい。
行った。図9に、風車内の流れの可視化装置を示す。長
さ1.8m、幅400mmの水槽内の水面にトレーサー
(粉末アルミニウム)を浮かせてある。この水槽上面の
両側に設けたレール上をステッピングモーターで駆動さ
れる台車が走行する。台車には固定した案内板と案内板
の中心に台車駆動用とは異なるステッピングモーターで
回転を与えられた直径80mmの模型風車、並びに模型
風車から約1.7mの高さにCCDカメラが固定されて
いる。このカメラで、回転中の風車内の相対的な流れを
撮影した。撮影時の台車の速度(風速に相当する値)は
0.06m/s、模型風車の回転数は0.14rpsで
あり、周速度係数は約0.6である。この周速度係数
は、後述する特性試験において最高出力係数を示す周速
度係数に近い値である。この流れの観測結果から、風洞
実験結果を定性的に評価した。
示す。図10(a)に示す案内板のない単独の風車の場
合、この図から一様流れの中で風車投影面積に対する風
車内を通過する風の割合は、20%に満たない。しか
も、風車内での流れの屈曲が小さく、流体の角運動量変
化が小さいことを示している。これらが、風車単独の場
合における風車の出力係数が低い原因と考えられる。風
車内の渦は、風車直前にある流れの分岐点直後に位置す
る前進羽根の後方に形成されている。また、図の風車の
最前列に位置しようとする前進羽根に対しては、気流は
抵抗になっている。
開き角γS=0°で、案内板の偏向角γO=0°とγO
=20°の場合である。γOが大きいほど、遮蔽板によ
る流れの分岐点は中心線よりも下方に移動し、気流を風
車内に導入しようとする。この遮蔽板による風車直前で
の気流の方向変化は、風車直前で風車の接線方向に流れ
を変え、風車内の通過気流を減少させる方向に作用する
傾向にある。一方、集風板は、遮蔽板によって風車外側
を通過しようとする気流を、風車内に導入している。し
かし、偏向角γOが大きすぎる時、風車内気流の抵抗に
よって、一旦羽根の内側に入り込んだ気流が外部に流出
して、集風板の効果が薄れる。風車内に形成される渦
は、遮蔽板の先端部を通り、風車内を通過する気流の流
線を最外周としている。その結果、γOが大きいほど、
渦が大きく、かつ渦中心は風車の中央に移動するため
に、風車内流れの屈曲が大きく、風車内通過気流の絶対
量を減少させて風車に与える回転力を低下させる。一
方、この流れの屈曲は、風車内通過気流の単位質量当た
りの角運動量変化、つまり風車が得られる回転力を大き
くする傾向を示している。この二点が風車特性を支配し
ているものと考えられる。
も高い出力係数を示した条件の流れである。集風板によ
る気流導入効果と遮蔽板による遮蔽効果が見られ、風車
内通過風量が大きく、風車内通過気流全体が緩やかでは
あるが大きく方向を変え、広域で風車に回転力を与えて
いると考えられる。
き角γS=20°で、(e)は案内板偏向角γO=0
°、(f)は案内板偏向角γO=20°の場合である。
図10(e)の場合、本観察範囲では、集風効果が最も
高く、風車内通過風量は多い。しかしながら、流路幅が
大きいために、風車内気流速度の上昇が小さく、図10
(d)のような速度変化を示さないものと考えられる。
羽根に対する気流の抵抗を減少させる。(2)集風板
が、気流を風車内に導き、風車内通過気流通過速度を高
くする。(3)二枚の案内板は、風車内を通過する気流
の方向を変える。これら3点において風車特性の向上に
寄与していることになる。この案内板の効果は、案内板
の開き角や偏向角が大きすぎると、集風効果が減少する
ために減少する。本実験はクロスフロー風車を用いたが
クロスフロー型風車に限らず他の垂直軸型風車において
も同様の効果が得られる。
を利用する風力発電によれば、風の強い地域だけでなく
市街地等の比較的風力の小さい場所でも有効に卓越風の
風力を利用して発電できるだけでなく、垂直軸型風車単
独の場合の約2倍の出力が得られ、効率的に風力エネル
ギーを電気エネルギーに変換できる。従って、従来利用
されてこなかった弱い風力でも発電することができ自然
エネルギーを有効に利用できる。本発明の小電力用案内
板付垂直軸型風車は大電力用ではなく小電力の分散され
た需要に最適である。さらに、垂直軸型風車では羽根の
回転速度が風速を越えることがないので回転速度の制止
装置が必要なく、簡単な構造で、低コストで製造でき
る。また、羽根の周速が低いので静かで周辺の環境に悪
影響を与えることがなく、案内板が隔壁となり、回転部
と人とを隔てるので安全性が高く、安堵感をもたらす等
の効果がある。
状況を示す図
pの特性を示すグラフ
Cpの特性を示すグラフ
Cpの特性を示すグラフ
ーク値Cpmaxを示すク゛ラフ
す図
Claims (4)
- 【請求項1】 垂直回転軸を有し、該垂直回転軸を中心
に回転する複数枚の羽根を有する垂直軸型風車におい
て、風向に対して前記垂直軸型風車の前方に風車の半面
を覆うように設置された遮蔽板と、前記垂直軸型風車の
後方に風車の他の半面を覆うように設置された集風板か
らなる案内板を備えることを特徴とする小電力用案内板
付垂直軸型風車。 - 【請求項2】 前記案内板が円弧状に形成されることを
特徴とする請求項1記載の小電力用案内板付垂直軸型風
車。 - 【請求項3】 前記案内板の幅が風車の半径より大きい
ことを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の小電力
用案内板付垂直軸型風車。 - 【請求項4】 前記案内板の偏向角を10°〜15°と
することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の小電
力用案内板付垂直軸型風車。
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Family
ID=19131700
Family Applications (1)
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JP2001313167A Pending JP2003120500A (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 小電力用案内板付垂直軸型風車 |
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JP (1) | JP2003120500A (ja) |
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